JP2002090439A - Gps受信装置 - Google Patents

Gps受信装置

Info

Publication number
JP2002090439A
JP2002090439A JP2000275882A JP2000275882A JP2002090439A JP 2002090439 A JP2002090439 A JP 2002090439A JP 2000275882 A JP2000275882 A JP 2000275882A JP 2000275882 A JP2000275882 A JP 2000275882A JP 2002090439 A JP2002090439 A JP 2002090439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gps
observation time
receiver
data
receiving means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000275882A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3721964B2 (ja
Inventor
Shoji Yoshikawa
章二 吉河
Katsuhiko Yamada
克彦 山田
Jun Tsukui
潤 津久井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000275882A priority Critical patent/JP3721964B2/ja
Priority to US09/903,744 priority patent/US6480787B2/en
Publication of JP2002090439A publication Critical patent/JP2002090439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3721964B2 publication Critical patent/JP3721964B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/38Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system
    • G01S19/39Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system the satellite radio beacon positioning system transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/42Determining position
    • G01S19/51Relative positioning
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/13Receivers
    • G01S19/23Testing, monitoring, correcting or calibrating of receiver elements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/38Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system
    • G01S19/39Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system the satellite radio beacon positioning system transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/52Determining velocity
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S5/00Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations
    • G01S5/0009Transmission of position information to remote stations
    • G01S5/0072Transmission between mobile stations, e.g. anti-collision systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/36Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using sensors, e.g. sun-sensors, horizon sensors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 GPS受信機がGPS信号の時刻情報に高精
度に同期していなくても、ソフトウェアでGPS信号の
観測時刻の同期を等価的にとり、相対位置および相対速
度を高い精度で推定する。 【解決手段】 第1のGPS受信機と第2のGPS受信
機が出力するGPSデータから共通のGPS衛星識別番
号を所有するGPSデータを抽出して、両移動体間の相
対位置と相対速度を算出するGPS相対航法装置におい
て、移動体の少なくとも一方が、GPS衛星と両移動体
間の疑似距離に観測時刻の共通化を行う観測時刻共通化
処理手段と、観測時刻共通化処理手段で共通化された疑
似距離の差分量を求める差分量計算手段と、差分量にG
PS受信機の時計誤差に起因する観測時刻誤差を補正す
る観測時刻誤差補正処理手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、GPS受信装置
にかかわり、特に、宇宙機、飛行機または車両などの移
動体間で、相対位置や相対速度を高精度に測定できる、
GPS受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地球を周回する複数の人工衛星(GPS
衛星)から発信される測位電波(GPS信号)を解読し
て、3次元の位置情報を推定する電波航法システムとし
てGPS(Global Positioning System)が知られてい
る。現在、複数のGPS衛星が軌道上を周回し、GPS
信号を発信している。GPSでは、信頼度の高い測位を
行うため、GPS受信機と最低4機のGPS衛星との間
の距離を測定する。GPS衛星とGPS受信機の間の距
離は、GPS信号がGPS衛星を出発してからGPS受
信機に到達するまでの時間から推定され、求められた距
離は疑似距離またはシュードレンジ(pseudo range)と
呼ばれる。
【0003】GPS受信機を搭載した宇宙機、飛行機、
車両等の移動体は、自機の位置や速度などの情報を推定
することができる(GPS絶対航法)。これに対し、移
動体間でGPSを活用すると、一方のGPS受信機(を
搭載する移動体)に対する他方のGPS受信機(を搭載
する移動体)の相対的な位置および速度を求めることが
できる(GPS相対航法)。
【0004】GPS相対航法では、双方のGPS受信機
に共通な誤差を相殺することによって測位精度が改善さ
れる。たとえば、それぞれのGPS受信機が共通のGP
S衛星から同時刻に発信されたGPS信号を測定するこ
とによって、相対位置や相対速度の推定精度が高められ
る。このため、共通のGPS衛星からGPS信号を受信
する技術および等価的に同時刻にGPS信号を受信する
技術が開発されてきた。
【0005】共通のGPS衛星から受信したGPS信号
を受信データの中に必要数含めることは、近年、1台の
GPS受信機が追尾できるGPS衛星の数が、航法に必
要な数(4)に対して十分に大きい数(例えば、12)
に増加したことから、GPSアンテナの視野の共通部分
を移動体間で十分に広くとることで容易になった。ま
た、等価的に同時刻にGPS信号を受信する技術は、外
部から同期信号を入力する方法の他に、ソフトウェアで
等価的に受信時刻を同一化する方法が知られている。
【0006】従来のGPS受信装置を、特開平1027
43号公報に開示されたGPS受信装置を用いて説明す
る。図13に示されたGPS受信装置のブロック図にお
いて、前車両と後車両は道路上を前後して同方向に相対
航法している2台の移動体である。前車両と後車両は、
相対距離測定装置S1、S2、GPSアンテナ11、2
1、GPS受信部12、22、制御装置13、23、車
車間通信を行う通信装置14、24、地上用アンテナ1
5、25をそれぞれ備えている。また制御装置13、2
3は車両位置演算部131、231とエンジン、変速
機、ブレーキ等(図示せず)の動作を制御する追従走行
制御部132、232から構成されている。
【0007】前車両と後車両は、それぞれGPSアンテ
ナ11、21でGPS信号をGPS受信部12、22に
取り込む。GPS信号はそれぞれのGPS衛星から一定
時間(周期:T)毎に発信されるので、このGPS信号
の時刻情報を同期信号として利用する。
【0008】次に前車両と後車両の間で行われる相対航
法を、図14に示した通信タイミング図を用いて説明す
る。前車両は時刻t=nに受信したGPS信号fGPS(n)に
基づき自車の現在位置Fnを算出する。前車両のGPS
受信部12が自車の現在位置と過去の位置から自車速度
及び進行方向を演算すると、制御装置13内の車両位置
演算部131は自車が1周期(T)後に達すると推定さ
れる自車の推定位置F*n+1を演算し、時刻a nに後車両
へ送信する。
【0009】後車両の制御装置23内の車両位置演算部
231は、時刻t=n+1に受信したGPS信号fGPS(n+1)
に基づき自車の現在位置Rn+1を算出し、あらかじめ通
信装置14、24を介して取り込んだ前車両の推定位置
F*n+1と対比することにより、時刻t=n+1での両車両間
の相対位置を時刻bn+1に算出する。この操作を一周期
ごとに繰り返すことによって、前車両に対する後車両の
相対位置が常時観測できる。
【0010】この方法は、外部同期信号を必要としない
点では優れているが、GPS受信機がGPS信号の時刻
情報に高精度に同期していることが前提になっている。
同期誤差が大きい場合には同時刻性が失われ、測定結果
に重大な誤差が生じる。同期誤差が生じる理由には、G
PS受信機に内蔵されている受信機時計が温度の影響を
受けて、わずかではあるが、計測時刻に誤差を生じるこ
となどがあげられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたようにGP
S相対航法を行う場合には、移動体間でGPS信号の観
測時刻(または受信時刻)に同期が必要である。外部同
期信号を用いて同期をとると新たなハードウェアを必要
とし、装置が高価になるという問題点がある。またソフ
トウェアで等価的に同期させる場合には、GPS受信機
がGPS信号の時刻情報に高精度(例えば数十μ秒レベ
ル)に同期していることを要求されるという問題点があ
った。この発明は、上記のような問題点を解決するため
になされたもので、GPS受信機がGPS信号の時刻情
報に高精度に同期していなくても、ソフトウェアでGP
S信号の観測時刻の同期を等価的にとることができるG
PS受信装置を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるGPS
受信装置は、第1の移動体が搭載する第1のGPS受信
機と第2の移動体が搭載する第2のGPS受信機を備え
ており、第1のGPS受信機が出力する第1のGPSデ
ータと第2のGPS受信機が出力する第2のGPSデー
タから共通のGPS衛星識別番号を所有するGPSデー
タを抽出し、両移動体間の相対位置と相対速度を算出す
るGPS受信装置であって、第1の移動体または第2の
移動体の少なくとも一方が、GPS衛星と第1の移動体
の間の第1の疑似距離とGPS衛星と第2の移動体の間
の第2の疑似距離に観測時刻の共通化を行う観測時刻共
通化処理手段と、観測時刻共通化処理手段で共通化され
た第1の疑似距離と第2の疑似距離の差分量を求める差
分量計算手段と、差分量に対し第1のGPS受信機と第
2のGPS受信機の時計誤差に起因する観測時刻誤差を
補正する観測時刻誤差補正処理手段をさらに備えてい
る。
【0013】また、観測時刻誤差補正処理部は、第1の
疑似距離の変化率である第1のレンジレートと、第1の
GPS受信機の時計誤差である第1のクロックバイアス
と、第2の疑似距離の変化率である第2のレンジレート
と、第2のGPS受信機の時計誤差である第2のクロッ
クバイアスから補正量を算出してもよい。
【0014】また、第1のGPS受信機の出力から第1
のクロックバイアスを推定する第1の絶対航法手段と、
第1のGPS受信機の出力から第1のレンジレートを算
出する第1のレンジレート算出手段と、第2のGPS受
信機の出力から第2のクロックバイアスを推定する第2
の絶対航法手段と、第2のGPS受信機の出力から第2
のレンジレートを算出する第2のレンジレート算出手段
を備えていて、観測時刻誤差補正処理部は、第1および
第2の絶対航法手段が推定した第1および第2のクロッ
クバイアスと、第1および第2のレンジレート算出手段
が算出した第1および第2のレンジレートから補正量を
算出してもよい。
【0015】また、観測時刻誤差補正処理部は、第1の
クロックバイアスと第2のクロックバイアスの差である
相対クロックバイアスと、第1または第2のレンジレー
トから補正量を算出してもよい。
【0016】また、観測時刻誤差補正処理部の出力を入
力として両移動体間の相対位置と相対速度を算出する相
対航法処理手段を備えていて、相対クロックバイアス
に、相対航法処理手段が出力する相対クロックバイアス
を用いてもよい。
【0017】また、観測時刻誤差補正処理部は、差分量
と、第1または第2のレンジレートから補正量を算出し
てもよい。
【0018】また、第1の移動体または第2の移動体の
少なくとも一方が、GPSデータの観測時刻に対しクロ
ックバイアスを補正する観測時刻誤差補正処理手段と、
第2の観測時刻誤差補正処理手段で補正されたGPSデ
ータに観測時刻の共通化を行う観測時刻共通化処理手段
と、第2の観測時刻共通化処理手段で共通化された第1
の疑似距離と第2の疑似距離の差である第2の差分量を
求める差分量計算手段を備えていてもよい。
【0019】また、第1の絶対航法処理手段と、第2の
絶対航法処理手段を備えていて、観測時刻誤差補正処理
部は、クロックバイアスに第1の絶対航法処理手段が推
定した第1のクロックバイアスと、第2の絶対航法処理
手段が推定した第2のクロックバイアスを用いてもよ
い。
【0020】また、複数の衛星からGPS信号を受信
し、かつ他のGPS受信手段と通信可能なGPS受信手
段と、このGPS受信手段が上記複数の衛星から入手す
る複数のGPSデータのうち、当該GPS受信手段と他
のGPS受信手段との相対距離の測定に必要なGPSデ
ータを選択する手段と、選択された各GPSデータにつ
いて、当該GPS受信手段での観測時刻と他のGPS受
信手段での観測時刻を揃える手段と、観測時刻を揃えた
GPSデータについて、当該GPS受信手段のGPSデ
ータと他のGPS受信手段のGPSデータとの差分量を
算出する手段と、算出された差分量に対し、当該GPS
受信手段および他のGPS受信手段の時計誤差に基づく
誤差を補正する手段と、補正された差分量に基づいて、
GPS受信手段と他のGPS受信手段の相対位置を決定
する手段を備えていてもよい。
【0021】また、複数の衛星からGPS信号を受信
し、かつ他のGPS受信手段と通信可能なGPS受信手
段と、このGPS受信手段が複数の衛星から入手する複
数のGPSデータのうち、当該GPS受信手段と他のG
PS受信手段との相対距離の測定に必要なGPSデータ
を選択する手段と、当該GPS受信手段の時計誤差と他
のGPS受信手段の時計誤差を用いて、選択された各G
PSデータの観測時刻を補正する手段と、観測時刻を補
正されたGPSデータについて、当該GPS受信手段で
の観測時刻と他のGPS受信手段での観測時刻を揃える
手段と、観測時刻を揃えたGPSデータについて、当該
GPS受信手段のGPSデータと他のGPS受信手段の
GPSデータとの差分量を算出する手段と、算出された
差分量に基づいて、当該GPS受信手段と他のGPS受
信手段の相対位置を決定する手段を備えていてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1に示されたブ
ロック図を用いて、本発明の実施の形態1にかかるGP
S受信装置を説明する。
【0023】図1において、1A、1BはGPS衛星か
ら受信したGPS信号を解析するGPS受信機、2A、
2Bは移動体Aと移動体Bの間でGPSデータを送受信
する通信部、3は移動体Aと移動体Bが共通して観測し
たGPSデータを抽出するGPS衛星番号共通化処理
部、4は観測されたGPSデータに時刻の共通化処理を
する観測時刻共通化処理部、5は移動体Aが観測したG
PSデータと移動体Bが観測したGPSデータの差分量
を求める差分量計算部、6はGPS受信機の時計誤差に
起因する観測時刻誤差を補正する観測時刻誤差補正処理
部、7は移動体Aの移動体Bに対する相対位置、相対速
度などを算出する相対航法処理部である。
【0024】移動体AはGPS受信機1Aと通信部2A
を搭載し、また移動体BはGPS受信機1Bと通信部2
Bを搭載している。通信部2Aと通信部2Bを備えてい
るため、GPS受信機1AとGPS受信機1Aは通信可
能である。図中に表示されているGPS衛星#iは、移
動体Aと移動体Bが観測する複数のGPS衛星のうち、
GPS衛星識別番号が共通なものを代表して表示してい
る。なお、図示されていないが、移動体Aと移動体Bは
基準時計である受信機時計Aと受信機時計Bをそれぞれ
搭載している。受信機時計Aまたは受信機時計Bで計測
する時刻と真の時刻(例えば地上基準局に設置されてい
る基準GPS時計で計測する時刻)の差をクロックバイ
アスと呼ぶ。
【0025】次に、動作について説明する。GPS受信
機1AおよびGPS受信機1Bは、解析したGPS信号
を出力する。GPS信号を解析すると、エフェメリスデ
ータ(GPS衛星の軌道情報)、GPS衛星識別番号、
シュードレンジ(疑似距離)、レンジレート(シュード
レンジの変化率)、クロックバイアスなどのGPSデー
タが得られる。GPSデータには観測時刻(または受信
時刻)を識別できるように観測時刻タグが付与されてい
る。GPS受信機1Aが観測したGPSデータ、レンジ
レート等をGPSデータA、レンジレートAというよう
に、またGPS受信機1Bが観測したGPSデータ、レ
ンジレート等をGPSデータB、レンジレートBという
ように表記して、両者を区別する。
【0026】通信部2Aは、GPSデータBを通信部2
Bを介して取得する。GPS衛星番号共通化処理部3
は、GPS受信機AとGPS受信機Bとの相対距離の測
定に必要なGPSデータを選択する手段で、具体的には
GPSデータAのGPS衛星識別番号とGPSデータB
のGPS衛星識別番号を比較し、共通のGPS衛星識別
番号を所有するGPSデータを抽出する。観測時刻共通
化処理部4は、GPSデータAに付与された観測時刻タ
グとGPSデータBに付与された観測時刻タグを適当な
補間処理あるいは補外処理し、観測時刻を揃えることに
よって、観測時刻の共通化を行う。補間処理あるいは補
外処理する場合、線形補間あるいは最小二乗法のどちら
を用いてもよい。
【0027】観測時刻共通化処理部4が行なう観測時刻
の共通化の具体例を、図2、図3、図4を用いて説明す
る。図2(a)、図3(a)、図4(a)は移動体Aが観測する
疑似距離ρAと受信機時計Aで計測する観測時刻の関係
を、また図2(b)、図3(b)、図4(b)は移動体Bが観す
る疑似距離ρBと受信機時計Bで計測する観測時刻の関
係をそれぞれ示している。
【0028】図2は、移動体Bのn番目の観測時刻tB n
を基準に処理する方法を示している。観測時刻tA n-2
A n-1、tA nにおいて観測された疑似距離ρA n-2、ρA
n-1、ρA nは2次補間され、観測時刻tB nにおける疑似
距離ρ*A nが推定される。
【0029】図3は、航法計算時刻tN nを基準に処理す
る方法を示している。航法計算時刻は、GPS信号の観
測を予定している整時刻のことである。観測は通常1秒
毎に行われ、受信機時計Aまたは受信機時計Bで計測す
る。観測時刻tA n-2、tA n-1、tA nに観測された疑似距
離ρA n-2、ρA n-1、ρA nを2次補外し、航法計算時刻t
N nにおける疑似距離ρ*A nを推定する。また観測時刻tB
n-2、tB n-1、tB nに観測された疑似距離ρB n-2、ρB
n-1、ρB nを2次補外し、航法計算時刻tN nにおける疑
似距離ρ*B nを推定する。
【0030】図4は、航法計算時刻tN nを基準にして、
レンジレートから補外処理する方法を示している。観測
時刻tA nに観測された疑似距離ρA nとそのレンジレート
A nから航法計算時刻tN nにおける疑似距離ρ*A nを推
定する。また、観測時刻tB nに観測された疑似距離ρB n
とそのレンジレート^ρB nから航法計算時刻tN nにおけ
る疑似距離ρ*B nを推定する。レンジレートAおよびレ
ンジレートBには、例えばGPS衛星番号処理部3が出
力する値を用いる。
【0031】差分量計算部5は、GPS衛星番号共通化
処理部3で抽出され、さらに観測時刻共通化処理部4で
共通化処理された、疑似距離ρ*Aと疑似距離ρ*Bの差を
計算する。観測時刻誤差補正処理部6は、真の時刻が一
致していないため、観測時刻共通化処理部4で観測時刻
タグを一致させても、差分に生じる観測時刻誤差を補正
する。観測時刻誤差の定義を、受信機時計Aで計測する
時刻tRに疑似距離ρA iを観測する例をあげて説明す
る。ここで疑似距離ρA iはGPS衛星#iとGPS受信
機1Aの間の疑似距離を指している。
【0032】受信機時計Aのクロックバイアスをb
A(真値に対して進んでいる場合を正)とすると、真の
時刻ではtRAに疑似距離を観測したことになる。GP
S受信機1Aは受信機時計Aを基準GPS時計に合わせ
るように駆動するため、クロックバイアスA(=bA
は通常小さい。したがって、式(1)が成立する。 ρAi[tR]=ρAi[tRA]+(dρAi/dtR)bA+(bAの2次以上の項)‥‥( 1)
【0033】式(1)において、[tR]と[tRA]は、それ
ぞれ真の時刻tRと真の時刻tRAにおける観測値であ
ることを示す。またdρAi/dtRは疑似距離ρAiを時刻
Rで微分した値、すなわち疑似距離の変化率であるレ
ンジレートA(=^ρA)を表す。式(1)は、真の時刻tR
における疑似距離ρAiが、受信機時計Aで計測する時刻
Rにおける疑似距離の観測値に、そのレンジレートと
クロックバイアスの積を加えたものにほぼ等しいことを
表している。
【0034】同様に、GPS受信機1Bは受信機時計B
で計測する時刻tRに、GPS衛星#iからの疑似距離
ρBを観測するものとする。受信機時計Bのクロックバ
イアスをbB(真値に対して進んでいる時を正)とする
と、真の時刻ではtRBに疑似距離を観測したことにな
り、式(2)が成立する。 ρBi[tR]=ρBi[tRB]+(dρBi/dtR)bB+(bBの2次以上の項)‥‥( 2) 式(2)は、真の時刻tRにおける疑似距離ρBiが、受信機
時計Bで計測する時刻tRにおける疑似距離の観測値
に、そのレンジレートBとクロックバイアスBの積を加
えたものとほぼ等しいことを表している。
【0035】式(1)と式(2)から、真の時刻tRにおける
疑似距離の差分量△ρi[tR]は次式(3)で与えられるこ
とがわかる。 △ρi[tR]=ρAi[tRB i[tR] ≒{ρAi[tRAB i[tRB]}+{(dρAi/dtR)bA(dρB i/d tR)bB}‥‥(3) ここで、式(3)の左辺を補正後の差分量、右辺の前半の
{ }を観測値の差分量、後半の{ }を観測時刻誤差
と定義すると次式(4)が成立する。 (補正後の差分量)=(観測値の差分量)+(観測時刻誤差)‥‥(4)
【0036】観測時刻誤差を求める際、レンジレート
A、Bに観測時刻共通化処理部4で共通化処理されたレ
ンジレートを使用するのが精度の面からは好ましいが、
精度を優先する必要がなければGPS衛星番号共通化処
理部3が出力するレンジレートを使用することもでき
る。相対航法処理部7は、移動体Bに対する移動体Aの
相対運動方程式を積分して疑似距離などの観測量を予測
する。このとき、補正後の差分量(△ρi[tR])に応じ
て移動体Bに対する移動体Aの相対位置や相対速度の予
測値を修正する。相対航法処理部7の働きは、例えば、
「航空宇宙における誘導と制御(西村他、社団法人計測
自動制御学会、1995、pp.273275)」に述べられてい
る。
【0037】実施の形態1にかかるGPS受信装置によ
れば、観測時刻誤差補正処理部6で観測時刻誤差を補正
するように構成しているので、GPS受信機がGPS信
号の時刻情報に高精度に同期していなくても、GPS信
号の観測時刻の同期を等価的にとることができる。その
結果、相対位置と相対速度を精度よく推定できる。補正
の効果は、受信機時計の誤差が大きい場合や、移動体が
宇宙機のようにレンジレートが大きい場合に顕著であ
る。例えば秒速7kmで移動する宇宙ステーションで、
1ミリ秒のクロッバイアスがあるとすると、7メートル
に相当する観測時刻誤差を補正できる。通常、GPS絶
対航法では150〜200メートルの測位誤差が生じる
のに対し、GPS相対航法では共通する誤差が相殺され
ているため、その誤差は20メートル程度に抑えられて
いる。GPS相対航法の測位誤差はGPS絶対航法に比
べると比較的小さいので、観測時刻誤差の補正が有効に
現れる。
【0038】相対航法処理部7で相対位置の予測値を修
正するフローの例を、図5を用いて説明する。図5には
差分量計算部5、観測時刻誤差補正処理部6、相対航法
処理部7が示されている。図5において、Δρ(観測値)
は観測値の差分量、Δρ(補正値)は観測時刻誤差、Δρ
(推定値)は予測値の推定値をそれぞれ表す。差分量に関
する予測誤差を△ρ(予測誤差)とすると、式(5)が成立
する。相対航法処理部7では△ρ(予測誤差)がゼロに近
づくように修正計算が実行される。 △ρ(予測誤差)=Δρ(観測値)+Δρ(補正値)−Δρ(推定値)‥‥(5)
【0039】図5には差分量計算部5の出力である観測
値の差分量Δρ(観測値)に、観測時刻誤差Δρ(補正値)
を加える方法を示しているが、相対航法処理部7の中
で、差分量の予測値を計算するときに観測時刻誤差Δρ
(補正値)を減じてもよい。これは式(5)を次式(5)'のよ
うに変形できるからである。この場合の処理フローを図
6に示す。観測時刻誤差補正処理部6は相対航法処理部
7に内包されている。 △ρ(予測誤差)=Δρ(観測値)−{Δρ(推定値)−Δρ(補正値)}‥‥(5)'
【0040】以上では、移動体Aが移動体BからGPS
データBを取得し、移動体Bに対する相対的な位置と速
度を算出する場合について説明した。これは宇宙ステー
ションのように、静止あるいは慣性運動していると見な
せる基準局(移動体B)の周りで作業する移動局(移動
体A)の例を想定しているからである。移動体Bが移動
体Aと同じ構成要素を備えていれば、移動体Aの観測デ
ータを通信部2A、2Bを介して移動体Bが取得し、移
動体Bで相対位置と速度を算出できることはいうまでも
ない。
【0041】また、移動体AがGPS衛星番号共通化処
理部3、観測時刻共通化処理部4、差分量計算部5、観
測時刻誤差補正処理部6および相対航法処理部7を備え
ている場合を説明したが、移動体Bがその一部、例えば
GPS衛星番号共通化処理部3を備えていてもよい。こ
の場合、移動体Bが先ずGPSデータAを入手する。移
動体Bで抽出された共通のGPSデータは、移動体Aに
受け渡され、観測時刻誤差を補正される。こうすること
によって計算機の処理負荷を分散できる。移動体Bの計
算機の処理能力が移動体Aの計算機の処理能力よりも高
い場合には、有効である。
【0042】また、移動体Bが相対航法できる移動体の
数は1個に限定されるわけではなく、計算機の処理能力
が許す範囲で、移動体Aと同じ構成の複数の移動体の間
でGPS相対航法を行うことができる。
【0043】実施の形態2.実施の形態1では汎用のG
PS受信機1A、1Bが出力するGPSデータを用いて
観測時刻誤差を求める方法を示した。汎用のGPS受信
機から得られるレンジレートやクロックバイアスが精度
の面で不十分な場合、あるいは逆に精度は落としてもデ
ータを早く入手して処理速度を上げたい場合もある。こ
れらの場合も以下に説明するように絶対航法処理部を設
けることによって対応できる。図7は、本発明の実施の
形態2にかかるGPS受信装置の構成を示すブロック図
で、図1と同一の符号を付したものは、同一またはこれ
に相当するものを示し、その説明を省略する。
【0044】図7において、8A、8Bは移動体Aに搭
載された絶対航法処理部、9A、9Bは移動体Aに搭載
され、観測モデルに基づいてレンジレートを算出するレ
ンジレート算出部である。絶対航法処理部8Aは、GP
S受信機1Aの出力データを処理して、移動体Aの絶対
位置、絶対速度、クロックバイアスおよびクロックドリ
フト(クロックバイアスの時間変化率)を推定する。
【0045】レンジレート算出部9Aは、絶対航法処理
部8Aの出力とGPS衛星のエフェメリスから、次式
(6)で示される観測モデルに基づいて移動体Aのレンジ
レートを算出する。式(6)で上付き添字Tはベクトルの転
置を、またtSはGPS信号の送信時刻を表す。GPS
衛星のクロックバイアス及びクロックドリフトはエフェ
メリスから算出する。 (dρAi/dtR)=(uAi)T(pG[tS]pA[tR])+c(^bA[tR]^bG[tS])‥ ‥(6) ここで、 uAi={pG[tS]pA[tR]}/|pGA|‥‥(7)
【0046】式(6)において、pGおよびpAはそれぞれ
GPS衛星#iの絶対速度および移動体Aの絶対速度
を、また^bAおよび^bGはそれぞれ受信機時計Aのクロッ
クドリフトおよびGPS衛星#iのクロックドリフトを
表す。またuA iは移動体AからみたGPS衛星#iの視
線方向ベクトルを、pGはGPS衛星#iの絶対位置を
表す。
【0047】同様に、絶対航法処理部8Bは、通信部2
A、2Bを介して入手したGPSデータBを処理して、
移動体Bの絶対位置、絶対速度、クロックバイアスおよ
びクロックドリフトを推定する。レンジレート算出部9
Bは、絶対航法処理部8Bの出力とGPS衛星のエフェ
メリスから、式(6)'に基づいて移動体Bのレンジレート
を算出する。式(6)'において、pBは移動体Bの絶対速
度を表し、^bBは受信機時計Bのクロックドリフトを表
す。またuBiは移動体BからみたGPS衛星#iの視線
方向ベクトルを表す。 (dρBi/dtR)=(uBi)T(pG[tS]pB[tR])+c(^bB[tR]^bG[tS])‥ ‥(6)' ここで、 uBi={pG[tS]pB[tR]}/|pGB|‥‥(7)'
【0048】補正後の差分量は、レンジレート算出部9
A、9Bの出力であるレンジレートA、Bと、絶対航法
処理部8A、8Bの出力であるクロックバイアスA、B
を用いて、式(3)により算出する。実施の形態2では、
観測モデルに基づく補正計算を行うため、計算機負荷は
増大するが、絶対航法処理部8A、8Bおよびレンジレ
ート算出部9A、9Bをカスタマイズできるので、汎用
のGPS受信機を使う場合と異なり、レンジレートとク
ロックバイアスの精度や計算応答速度を必要なレベルに
調整できる。また汎用のGPS受信機の中には解析した
GPSデータの一部しか出力しないものがある。レンジ
レートあるいはクロックバイアスを出力しないGPS受
信機を使う場合でも、実施の形態2によれば本発明は適
用可能である。
【0049】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
かかるGPS受信装置の構成を図8に示す。実施の形態
3では式(3)の近似式に基づいて観測時刻誤差を計算す
る。図8に示されたブロック図において、図1と同一の
符号を付したものは、同一またはこれに相当するものを
示し、その説明を省略する。
【0050】実施の形態3にかかる観測時刻誤差補正処
理部6は、式(8)に基づいて補正後の差分量を計算し、
相対航法処理部7に出力する。式(8)によれば観測時刻
誤差は、観測時刻共通化処理部4の出力の一部であるレ
ンジレート^ρAと、差分量計算部5の出力の一部である
相対クロックバイアスの積で算出される。相対クロック
バイアスは、受信機時計A、B間の時刻差のことで、ク
ロックバイアスbA、bBの差に等しい。 (補正後の差分量)=(観測値の差分量)+(レンジレート)×(相対クロック バイアス)‥‥(8)
【0051】この操作は、レンジレート^ρAとレンジレ
ート^ρBを等しいと見なして、式(3)を式(9)または式
(9)'のように近似できることに基づいている。 △ρi[tR] ≒△ρi[A−B]+(dρAi/dtR)(bAB)‥‥(9) ≒△ρi[A−B]+(dρBi/dtR)(bAB)‥‥(9)' ここで△ρi[A−B]は、式(10)が示すように観測値の
差分量をあらわす。 △ρi[A−B]=ρAi[tRABi[tRB]‥‥(10)
【0052】相対クロックバイアスには差分量計算部5
が出力する相対クロックバイアスのほかに、図9が示す
ように、相対航法処理部7が出力する相対クロックバイ
アスを使うこともできる。後者は相対航法処理部7で信
号処理されているためランダムノイズが少ない利点はあ
るが、相対航法処理部7は、観測時刻誤差補正処理部6
よりも下流にあるので初期値を規定する必要がある。レ
ンジレートにGPS衛星番号共通化処理部3が出力する
レンジレートを用いることは可能であるが、観測時刻共
通化処理部4が出力するレンジレートを使用しているの
は観測時刻共通化処理を施されているので精度が高いか
らである。
【0053】実施の形態3は、実施の形態1と2に比べ
ると観測時刻誤差を求めるのに必要なレンジレートの数
が減少しているので、少ない計算機負荷で補正量を算出
できる効果がある。なお以上の説明では、レンジレート
Aを用いて補正量を算出する場合について説明したが、
レンジレートBを用いて補正量を算出してもよいことは
いうまでもない。
【0054】実施の形態4.図10は、この発明の実施
の形態4にかかるGPS受信装置の構成を示すブロック
図である。図10において、図1と同一の符号を付した
ものは、同一またはこれに相当するものを示し、その説
明を省略する。実施の形態4にかかる観測時刻誤差補正
処理部6は、観測時刻誤差を、観測時刻共通化処理部4
の出力の一部である^ρAまたは^ρBと、差分量計算部5
の出力の一部である疑似距離の観測値の差分量を光速c
で除した値の積で算出する。すなわち式(11)が成立す
る。 (補正後の差分量)=(観測値の差分量)+(レンジレート)×(観測値の差分 量)/c‥‥(11)
【0055】この操作は、相対クロックバイアスは疑似
距離の観測値の差分量を光速で割ったものに等しいと見
なして、式(9)または(9)’を式(12)または(12)’のよう
に近似できることに基づいている。 △ρi[tR] ≒△ρi[A−B]+(dρAi/dtR)×△ρi[A−B]/c‥‥(12) ≒△ρi[A−B]+(dρBi/dtR)×△ρi[A−B]/c‥‥(12)’
【0056】以上のように、レンジレートに観測時刻共
通化処理部4の出力をそのまま用い、さらに相対クロッ
クバイアスの推定値として差分量計算部5の出力(観測
値の差分量)を光速で除した値を用いるように構成した
ので、さらに少ない計算機負荷で補正後の差分量を算出
できる。またこの装置では、装置が立ち上がり状態で相
対クロックバイアスなどの相対航法値を利用できないと
きも補正量を算出できる効果がある。
【0057】実施の形態5.実施の形態1から4では式
(3)をベースにして、観測値の差分量を補正する方法を
示した。実施の形態5と6では式(13)および(13)'に従
って観測時刻そのものを補正するので実施の形態1から
4とはGPS受信機の時計誤差を補正する方法が異な
る。図11は、この発明の実施の形態5にかかるGPS
受信装置の構成を示すブロック図である。観測時刻誤差
補正処理部6が観測時刻共通化処理部4よりも上流にあ
る点に特徴がある。同図において、図1と同一の符号を
付したものは、同一またはこれに相当するものを示し、
その説明を省略する。
【0058】GPS受信機1Aは、移動体Aに搭載され
たGPSアンテナ(図示せず)で受信したGPS信号を
解析し、GPSデータAを出力する。通信部2Aは、移
動体Bに搭載されたGPS受信機1Bが出力するGPS
データBを通信部2Bを介して取得する。GPS衛星番
号共通化処理部3は、GPSデータAのGPS衛星識別
番号とGPSデータBのGPS衛星識別番号を比較し、
共通の識別番号を抽出する。
【0059】観測時刻誤差補正処理部6は、GPS受信
機1Aの出力の一部であるクロックバイアスAを用いて
GPS受信機1Aの出力データの観測時刻タグを次式に
従って補正する。 (補正後の観測時刻タグ)=(補正前の観測時刻タグ)bA‥‥(13) また、GPS受信機1Bの出力の一部であるクロックバ
イアスBを用いてGPS受信機1Bの出力データの観測
時刻タグを次式に従って補正する。 (補正後の観測時刻タグ)=(補正前の観測時刻タグ)bB‥‥(13)'
【0060】観測時刻共通化処理部4は、GPSデータ
Aに付与された補正後の観測時刻タグとGPSデータB
に付与された補正後の観測時刻タグを、実施の形態1で
説明した、適当な補間処理あるいは補外処理により一致
させ、共通化する。差分量計算部5は、観測時刻共通化
処理部4で処理されたGPSデータAとGPSデータB
の差を計算する。相対航法処理部7は、移動体Bに対す
る移動体Aの相対運動方程式を積分して疑似距離などの
観測値を予測する。このとき観測値の差分量に応じて移
動体Bに対する移動体Aの相対位置や相対速度の予測値
を修正する。
【0061】実施の形態5によれば、クロックバイアス
A、bBを用いて観測時刻の絶対誤差をあらかじめ観測
時刻共通化処理部4において補正するように構成してい
るため、GPS受信機がGPS信号の時刻情報に高精度
に同期していなくても、GPS信号の観測時刻の同期を
等価的にとることができる。その結果、相対位置と相対
速度を高い精度で推定でき、また補正方法が簡素である
ため、計算機負荷が低減する。
【0062】実施の形態6.汎用のGPS受信機の中に
は、解析したGPSデータの一部しか出力しないものが
ある。GPS受信機1A、Bがクロックバイアスを出力
しない場合には、実施の形態2で説明した絶対航法処理
部8A、Bを移動体Aに設けることで、対応できる。図
12は、この発明の実施の形態6にかかるGPS受信装
置の構成を示すブロック図である。実施の形態5と同
様、観測時刻誤差補正処理部6は観測時刻共通化処理部
4よりも上流にある。同図において、図11と同一の符
号を付したものは、同一またはこれに相当するものを示
し、その説明を省略する。
【0063】絶対航法処理部8Aは、GPS受信機1A
の出力データを処理して、移動体Aの絶対位置、絶対速
度、クロックバイアスおよびクロックドリフトを推定す
る。同様に絶対航法処理部8Bは、通信部2Aを介して
入手したGPS受信機1Bの出力データを処理して、移
動体Bの絶対位置、絶対速度、クロックバイアスおよび
クロックドリフトを推定する。観測時刻誤差補正処理部
6は、絶対航法処理部8Aの出力の一部であるクロック
バイアスbAを用いてGPS受信機1Aの出力データの
観測時刻タグを式(13)に従って補正する。また、絶対航
法処理部8Bの出力の一部であるクロックバイアスbB
を用いてGPS受信機1Bの出力データの観測時刻タグ
を式(13)'に従って補正する。
【0064】実施の形態6によれば、実施の形態5と同
様、クロックバイアスを用いて観測時刻の絶対誤差をあ
らかじめ観測時刻共通化処理部4において補正するよう
に構成しているため、GPS受信機がGPS信号の時刻
情報に高精度に同期していなくても、GPS信号の観測
時刻の同期を等価的にとることができる。また実施の形
態5に比べると構成が複雑になるが、絶対航法処理部8
A、8Bをカスタマイズできるので、クロックバイアス
の精度を必要なレベルに調整できる。
【0065】なお実施の形態1〜6では、相対航法装置
を例に挙げて、観測時刻に起因する誤差の補正方法を説
明してきた。これは観測時刻誤差が絶対航法の誤差に比
べるとかなり小さいため、絶対航法よりも相対航法で本
発明が特に有効に発揮されることを考慮したものである
が、GPS絶対航法装置でも適用できることは言うまで
もない。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかるGPS受
信装置は、観測時刻の共通化処理を施された疑似距離
に、観測時刻誤差補正処理手段で受信機時計の誤差に起
因する観測時刻誤差を補正してから、相対航法処理を行
うので、GPS受信機がGPS信号の時刻情報に高精度
に同期していなくても、ソフトウェアでGPS信号の観
測時刻の同期を等価的にとることができる。
【0067】また、観測時刻誤差をレンジレートA、B
とクロックバイアスA、Bから算出することができる。
【0068】また、観測時刻誤差を、絶対航法手段8
A、8Bが推定するクロックバイアスA、Bと、レンジ
レート算出手段9A、9Bが算出するレンジレートA、
Bから求めてもよいので、レンジレートとクロックバイ
アスの精度や計算応答速度を必要なレベルに調整でき
る。
【0069】また、観測時刻誤差を、レンジレートAま
たはBのどちらかと相対クロックバイアスから算出して
もよいので、計算機負荷を減らすことができる。また、
相対クロックバイアスには、相対航法処理手段が出力す
る相対クロックバイアスを用いることができるのでラン
ダムノイズを減らすことができる。
【0070】また、観測時刻誤差を、レンジレートAま
たはBのどちらかと補正前の差分量から算出してもよい
ので、少ない計算機負荷で補正できる。
【0071】また、観測時刻誤差補正処理手段で観測時
刻にクロックバイアスを補正してから観測時刻の共通化
を行うことができるので、高い精度で相対位置と相対速
度を推定できる。また、クロックバイアスには絶対航法
処理手段が出力する値を用いることができるので補正精
度をカスタマイズできる。
【0072】また、複数の衛星からGPS信号を受信
し、かつ他のGPS受信手段と通信可能なGPS受信手
段と、このGPS受信手段が上記複数の衛星から入手す
る複数のGPSデータのうち、当該GPS受信手段と他
のGPS受信手段との相対距離の測定に必要なGPSデ
ータを選択する手段と、選択された各GPSデータにつ
いて、当該GPS受信手段での観測時刻と他のGPS受
信手段での観測時刻を揃える手段と、観測時刻を揃えた
GPSデータについて、当該GPS受信手段のGPSデ
ータと他のGPS受信手段のGPSデータとの差分量を
算出する手段と、算出された差分量に対し、当該GPS
受信手段および他のGPS受信手段の時計誤差に基づく
誤差を補正する手段と、補正された差分量に基づいて、
GPS受信手段と他のGPS受信手段の相対位置を決定
する手段を備えているので、GPS信号の観測時刻の同
期を等価的にとることができる。
【0073】また、複数の衛星からGPS信号を受信
し、かつ他のGPS受信手段と通信可能なGPS受信手
段と、このGPS受信手段が複数の衛星から入手する複
数のGPSデータのうち、当該GPS受信手段と他のG
PS受信手段との相対距離の測定に必要なGPSデータ
を選択する手段と、当該GPS受信手段の時計誤差と他
のGPS受信手段の時計誤差を用いて、選択された各G
PSデータの観測時刻を補正する手段と、観測時刻を補
正されたGPSデータについて、当該GPS受信手段で
の観測時刻と他のGPS受信手段での観測時刻を揃える
手段と、観測時刻を揃えたGPSデータについて、当該
GPS受信手段のGPSデータと他のGPS受信手段の
GPSデータとの差分量を算出する手段と、算出された
差分量に基づいて、当該GPS受信手段と他のGPS受
信手段の相対位置を決定する手段を備えているので、G
PS信号の観測時刻の同期を等価的にとることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかるGPS受信装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】 観測時刻共通化処理部の処理方法を説明する
ための図である。
【図3】 観測時刻共通化処理部の別の処理方法を説明
するための図である。
【図4】 観測時刻共通化処理部のさらに別な処理方法
を説明するための図である。
【図5】 相対航法処理部の処理フローを説明するため
の図である。
【図6】 相対航法処理部の別の処理フローを説明する
ための図である。
【図7】 実施の形態2にかかるGPS受信装置の構成
を示すブロック図である。
【図8】 実施の形態3にかかるGPS受信装置の構成
を示すブロック図である。
【図9】 実施の形態3にかかるGPS受信装置の別の
構成を示すブロック図である。
【図10】 実施の形態4にかかるGPS受信装置の構
成を示すブロック図である。
【図11】 実施の形態5にかかるGPS受信装置の構
成を示すブロック図である。
【図12】 実施の形態6にかかるGPS受信装置の構
成を示すブロック図である。
【図13】 従来のGPS受信装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】 従来のGPS受信装置を説明するためのタ
イミング図である。
【符号の説明】
1A、1B GPS受信機、 2A、2B
通信部、3 GPS衛星番号共通化処理部、 4
観測時刻共通化処理部、5 差分量計算部、
6 観測時刻誤差補正処理部、7 相対航法
処理部、 8A、8B 絶対航法処理
部、9A、9B レンジレート算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津久井 潤 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J062 AA01 AA12 BB01 BB03 CC07 DD12 DD23 DD24 EE05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の移動体が搭載する第1のGPS受
    信機と第2の移動体が搭載する第2のGPS受信機を備
    えてなり、前記第1のGPS受信機が出力する第1のG
    PSデータと前記第2のGPS受信機が出力する第2の
    GPSデータから共通のGPS衛星識別番号を所有する
    GPSデータを抽出して、両移動体間の相対位置と相対
    速度を算出するGPS受信装置であって、 前記第1の移動体または前記第2の移動体の少なくとも
    一方が、GPS衛星と前記第1の移動体との間の第1の
    疑似距離と前記GPS衛星と前記第2の移動体との間の
    第2の疑似距離に観測時刻の共通化を行う観測時刻共通
    化処理手段と、前記観測時刻共通化処理手段で共通化さ
    れた前記第1の疑似距離と前記第2の疑似距離との差分
    量を求める差分量計算手段と、前記差分量に対し前記第
    1のGPS受信機と前記第2のGPS受信機との時計誤
    差に起因する観測時刻誤差を補正する観測時刻誤差補正
    処理手段を備えてなるGPS受信装置。
  2. 【請求項2】 観測時刻誤差補正処理手段は、第1の疑
    似距離の変化率である第1のレンジレートと、第1のG
    PS受信機の時計誤差である第1のクロックバイアス
    と、第2の疑似距離の変化率である第2のレンジレート
    と、第2のGPS受信機の時計誤差である第2のクロッ
    クバイアスから補正量を算出するよう構成されている請
    求項1記載のGPS受信装置。
  3. 【請求項3】 第1のGPS受信機の出力から第1のク
    ロックバイアスを推定する第1の絶対航法処理手段と、
    第1のGPS受信機の出力から第1のレンジレートを算
    出する第1のレンジレート算出手段と、第2のGPS受
    信機の出力から第2のクロックバイアスを推定する第2
    の絶対航法処理手段と、第2のGPS受信機の出力から
    第2のレンジレートを算出する第2のレンジレート算出
    手段を備えてなり、観測時刻誤差補正処理手段は、前記
    第1の絶対航法手段および前記第2の絶対航法手段がそ
    れぞれ推定した前記第1のクロックバイアスおよび前記
    第2のクロックバイアスと、前記第1のレンジレート算
    出手段および前記第2のレンジレート算出手段がそれぞ
    れ算出した前記第1のレンジレートおよび前記第2のレ
    ンジレートから補正量を計算するよう構成されている請
    求項1記載のGPS受信装置。
  4. 【請求項4】 観測時刻誤差補正処理手段は、第1のク
    ロックバイアスと第2のクロックバイアスの差である相
    対クロックバイアスと、第1または第2のレンジレート
    から補正量を算出するよう構成されている請求項1記載
    のGPS受信装置。
  5. 【請求項5】 観測時刻誤差補正処理手段の出力を入力
    として両移動体間の相対位置と相対速度を算出する相対
    航法処理手段を備えてなり、前記相対航法処理手段が出
    力する相対クロックバイアスを用いる請求項4記載のG
    PS受信装置。
  6. 【請求項6】 観測時刻誤差補正処理手段は、差分量
    と、第1または第2のレンジレートから補正量を算出す
    るよう構成されている請求項1記載のGPS受信装置。
  7. 【請求項7】 第1の移動体が搭載する第1のGPS受
    信機と第2の移動体が搭載する第2のGPS受信機を備
    えてなり、前記第1のGPS受信機が出力する第1のG
    PSデータと前記第2のGPS受信機が出力する第2の
    GPSデータから共通のGPS衛星識別番号を所有する
    GPSデータを抽出し、両移動体間の相対位置と相対速
    度を算出するGPS受信装置であって、 前記第1の移動体または前記第2の移動体の少なくとも
    一方が、抽出された前記GPSデータの観測時刻に対し
    GPS受信機の時計誤差であるクロックバイアスを補正
    する観測時刻誤差補正処理手段と、前記観測時刻誤差補
    正処理手段で補正された前記GPSデータに観測時刻の
    共通化を行う観測時刻共通化処理手段と、前記観測時刻
    共通化処理手段で観測時刻を共通化された第1の疑似距
    離と第2の疑似距離の差分量を求める差分量計算手段を
    備えてなるGPS受信装置。
  8. 【請求項8】 第1のGPS受信機の出力から第1のG
    PS受信機のクロックバイアスである第1のクロックバ
    イアスを推定する第1の絶対航法処理手段と、第2のG
    PS受信機の出力から第2のGPS受信機のクロックバ
    イアスである第2のクロックバイアスを推定する第2の
    絶対航法処理手段を備えてなり、観測時刻誤差補正処理
    手段は、前記第1の絶対航法処理手段が推定した前記第
    1のクロックバイアスと、前記第2の絶対航法処理手段
    が推定した前記第2のクロックバイアスを用いる請求項
    7記載のGPS受信装置。
  9. 【請求項9】 複数の衛星からGPS信号を受信し、か
    つ他のGPS受信手段と通信可能なGPS受信手段と、
    このGPS受信手段が上記複数の衛星から入手する複数
    のGPSデータのうち、当該GPS受信手段と上記他の
    GPS受信手段との相対距離の測定に必要なGPSデー
    タを選択する手段と、上記選択された各GPSデータに
    ついて、上記当該GPS受信手段での観測時刻と上記他
    のGPS受信手段での観測時刻を揃える手段と、上記観
    測時刻を揃えたGPSデータについて、上記当該GPS
    受信手段のGPSデータと上記他のGPS受信手段のG
    PSデータとの差分量を算出する手段と、上記算出され
    た差分量に対し、上記当該GPS受信手段および上記他
    のGPS受信手段の時計誤差に基づく誤差を補正する手
    段と、上記補正された差分量に基づいて、当該GPS受
    信手段と上記他のGPS受信手段の相対位置を決定する
    手段を備えてなるGPS受信装置。
  10. 【請求項10】 複数の衛星からGPS信号を受信し、
    かつ他のGPS受信手段と通信可能なGPS受信手段
    と、このGPS受信手段が上記複数の衛星から入手する
    複数のGPSデータのうち、当該GPS受信手段と上記
    他のGPS受信手段との相対距離の測定に必要なGPS
    データを選択する手段と、上記当該GPS受信手段の時
    計誤差と上記他のGPS受信手段の時計誤差を用いて、
    上記選択された各GPSデータの観測時刻を補正する手
    段と、上記観測時刻を補正されたGPSデータについ
    て、上記当該GPS受信手段での観測時刻と上記他のG
    PS受信手段での観測時刻を揃える手段と、上記観測時
    刻を揃えたGPSデータについて、上記当該GPS受信
    手段のGPSデータと上記他のGPS受信手段のGPS
    データとの差分量を算出する手段と、上記算出された差
    分量に基づいて、上記当該GPS受信手段と上記他のG
    PS受信手段の相対位置を決定する手段を備えてなるG
    PS受信装置。
JP2000275882A 2000-09-12 2000-09-12 Gps受信装置 Expired - Fee Related JP3721964B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275882A JP3721964B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 Gps受信装置
US09/903,744 US6480787B2 (en) 2000-09-12 2001-07-13 GPS receiving system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275882A JP3721964B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 Gps受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002090439A true JP2002090439A (ja) 2002-03-27
JP3721964B2 JP3721964B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=18761432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000275882A Expired - Fee Related JP3721964B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 Gps受信装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6480787B2 (ja)
JP (1) JP3721964B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264844A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Toyota Motor Corp 相対位置検知装置、及び相対位置検知システム
JP2011103600A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Mitsubishi Electric Corp 局間キャリア周波数同期方法および無線局
KR101184043B1 (ko) 2010-10-15 2012-09-18 대한지적공사 측정치 보정정보의 위치영역 매핑을 이용한 위성항법 보강방법
JP2012198226A (ja) * 2006-08-01 2012-10-18 Qualcomm Inc 位置特定サーバに情報更新を供給するためのシステムおよび/または方法
JP2014503147A (ja) * 2011-01-06 2014-02-06 クゥアルコム・インコーポレイテッド 時間同期ワイヤレスネットワークアクセスポイントのためのシステムおよび方法
JPWO2015016159A1 (ja) * 2013-07-29 2017-03-02 日立建機株式会社 作業機械の相対位置演算システム
KR20200134114A (ko) * 2019-05-21 2020-12-01 (주)나라스페이스테크놀로지 소형 위성군을 위한 네비게이션 모듈 및 방법

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6947880B2 (en) * 2002-04-23 2005-09-20 Motorola, Inc. Method for improving accuracy of a velocity model
US6958953B2 (en) * 2003-05-13 2005-10-25 International Business Machines Corporation Real time clock circuit having an internal clock generator
US7110882B2 (en) * 2003-07-07 2006-09-19 Robert Bosch Gmbh Method for improving GPS integrity and detecting multipath interference using inertial navigation sensors and a network of mobile receivers
US7152791B2 (en) * 2004-03-30 2006-12-26 Honeywell International, Inc. Identifying the location of an asset
US8862379B2 (en) * 2004-09-20 2014-10-14 The Boeing Company Vehicle collision shield
GB2420404B (en) * 2004-11-23 2010-06-16 Chi-Jui Huang Alerting system of a vehicle deviating from its traffic lane
US8798638B2 (en) * 2005-07-20 2014-08-05 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for providing base station position information and using position information to support timing and/or frequency corrections
US7991362B2 (en) * 2005-07-20 2011-08-02 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for supporting timing and/or frequency corrections in a wireless communications system
KR100658223B1 (ko) * 2005-12-01 2006-12-15 한국전자통신연구원 실시간 위치추적 시스템에서의 고정밀 시각 동기화 장치 및그 방법
JP5425478B2 (ja) * 2006-03-06 2014-02-26 クゥアルコム・インコーポレイテッド 測量スティッチングを用いる位置測定方法
EP2002277B1 (en) * 2006-04-04 2012-04-25 Cambridge Positioning Systems Limited Associating a universal time with a received signal
US20080231507A1 (en) * 2007-03-21 2008-09-25 Burckart Erik J Method and system for navigating to a common point of interest based on the locations of multiple gps receivers
DE102008012655A1 (de) * 2007-05-30 2008-12-04 Continental Teves Ag & Co. Ohg Relative Positionsbestimmung von Fahrzeugen
JP4853490B2 (ja) * 2008-04-25 2012-01-11 トヨタ自動車株式会社 移動体間干渉測位システム、装置及び方法
US20100164789A1 (en) * 2008-12-30 2010-07-01 Gm Global Technology Operations, Inc. Measurement Level Integration of GPS and Other Range and Bearing Measurement-Capable Sensors for Ubiquitous Positioning Capability
US9074897B2 (en) * 2009-06-15 2015-07-07 Qualcomm Incorporated Real-time data with post-processing
CN101876710B (zh) * 2010-04-29 2013-10-23 北京航空航天大学 基于实时卫星信号模拟器同步增减可见卫星装置及构建法
US8704707B2 (en) 2010-06-02 2014-04-22 Qualcomm Incorporated Position determination using measurements from past and present epochs
DE102012209873A1 (de) * 2012-06-13 2013-12-19 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung der Position eines Fahrzeuges
KR102064854B1 (ko) * 2012-12-04 2020-01-10 삼성전자주식회사 항법위성시스템 수신기 및 그것의 의사거리 및 위치 계산 방법
US9521508B2 (en) 2013-06-19 2016-12-13 Blackberry Limited Architecture and method to 4G-mobile positioning
US9507010B2 (en) * 2013-12-20 2016-11-29 Blackberry Limited Method for improving clock accuracy in a wide area positioning pseudolite receiver system architecture
CN104459751B (zh) * 2014-11-24 2017-06-27 中国空间技术研究院 基于gnss反射信号的双站雷达空间目标相对导航方法
EP3350622A4 (en) 2015-09-16 2018-10-10 SZ DJI Technology Co., Ltd. Systems and methods for positioning of uav
WO2017154131A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 三菱電機株式会社 測位装置および測位方法
WO2018047817A1 (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 三菱電機株式会社 姿勢制御装置、姿勢制御システム、地上局、人工衛星、姿勢制御方法及びプログラム
US11567216B2 (en) * 2020-05-18 2023-01-31 Honeywell International Inc. Single delta range differences using synthetic clock steering
EP4372423A1 (en) * 2022-11-15 2024-05-22 Aptiv Technologies Limited Method and apparatus for localizing road users

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0470584A (ja) 1990-07-11 1992-03-05 Mitsubishi Electric Corp 衛星航法装置
JPH06308262A (ja) 1993-04-27 1994-11-04 Mitsubishi Electric Corp 宇宙機の時刻同期装置
US5638077A (en) * 1995-05-04 1997-06-10 Rockwell International Corporation Differential GPS for fleet base stations with vector processing mechanization
JP3440696B2 (ja) 1996-06-19 2003-08-25 三菱ふそうトラック・バス株式会社 移動体間の相対位置または相対距離測定方法
JP3499742B2 (ja) 1998-04-28 2004-02-23 三菱電機株式会社 人工衛星の航法装置および人工衛星の航法
US6205400B1 (en) * 1998-11-27 2001-03-20 Ching-Fang Lin Vehicle positioning and data integrating method and system thereof

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012198226A (ja) * 2006-08-01 2012-10-18 Qualcomm Inc 位置特定サーバに情報更新を供給するためのシステムおよび/または方法
US8971797B2 (en) 2006-08-01 2015-03-03 Qualcomm Incorporated System and/or method for providing information updates to a location server
JP2015064361A (ja) * 2006-08-01 2015-04-09 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 位置特定サーバに情報更新を供給するためのシステムおよび/または方法
US9554354B2 (en) 2006-08-01 2017-01-24 Qualcomm Incorporated System and/or method for providing information updates to a location server
JP2009264844A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Toyota Motor Corp 相対位置検知装置、及び相対位置検知システム
JP2011103600A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Mitsubishi Electric Corp 局間キャリア周波数同期方法および無線局
KR101184043B1 (ko) 2010-10-15 2012-09-18 대한지적공사 측정치 보정정보의 위치영역 매핑을 이용한 위성항법 보강방법
JP2014503147A (ja) * 2011-01-06 2014-02-06 クゥアルコム・インコーポレイテッド 時間同期ワイヤレスネットワークアクセスポイントのためのシステムおよび方法
JPWO2015016159A1 (ja) * 2013-07-29 2017-03-02 日立建機株式会社 作業機械の相対位置演算システム
KR20200134114A (ko) * 2019-05-21 2020-12-01 (주)나라스페이스테크놀로지 소형 위성군을 위한 네비게이션 모듈 및 방법
KR102233123B1 (ko) 2019-05-21 2021-03-29 (주)나라스페이스테크놀로지 소형 위성군을 위한 네비게이션 모듈 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3721964B2 (ja) 2005-11-30
US20020032525A1 (en) 2002-03-14
US6480787B2 (en) 2002-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002090439A (ja) Gps受信装置
EP0776484B1 (en) Differential gps ground station system
US10564296B2 (en) Distributed kalman filter architecture for carrier range ambiguity estimation
CN108120994B (zh) 一种基于星载gnss的geo卫星实时定轨方法
US8082099B2 (en) Aircraft navigation using the global positioning system and an attitude and heading reference system
US8224574B2 (en) System for multiple navigation components
EP3312634B1 (en) Positioning apparatus
JPH10221109A (ja) プラットホームのロール、ピッチおよび機首方位を判断するカルマンフィルタプロセスへの入力のための可観測値を得るための方法および装置
US11867803B2 (en) Global positioning system for compensating for error of relative position between vehicles
EP3763155B1 (en) Vehicle and method for controlling vehicle
US20150219747A1 (en) Radiofrequency method and system for determining, by pairs of spacecraft, the relative angular position between a plurality of remote spacecraft
US8880001B1 (en) Collaborative positioning, navigation and timing
KR20120088308A (ko) 위성 항법 시각 생성 장치 및 방법
US5757317A (en) Relative navigation utilizing inertial measurement units and a plurality of satellite transmitters
EP2092362B1 (en) Phase based measurement corrections
KR20170127199A (ko) 항체 사이의 상대 위치 결정시스템 및 이의 방법
KR20040072448A (ko) 이동통신 단말기의 위치를 측정하기 위한 위성 획득 정보계산 장치 및 방법
EP1846731B1 (en) System for interferometric sensing
KR20160143438A (ko) 추측 항법 시스템에서의 밀결합 측위 방법 및 그 장치
WO2022209183A1 (en) Cooperative state tracking of multiple vehicles using individual and joint estimations
WO2019027095A1 (ko) 데이터 동기화 및 위치 추정 기법을 사용한 실시간 위치 제공 장치 및 방법
US20200158877A1 (en) Method for Estimating a Position of a Mobile Device Using GNSS Signals
JPH10213643A (ja) Gps衛星標定装置
JP2010060421A (ja) 移動体用測位システム及びgnss受信装置
US11567216B2 (en) Single delta range differences using synthetic clock steering

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050905

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees