JP2002090070A - 高温炉内の観察方法及びそれに用いる観察ランス - Google Patents

高温炉内の観察方法及びそれに用いる観察ランス

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JP2002090070A
JP2002090070A JP2000284105A JP2000284105A JP2002090070A JP 2002090070 A JP2002090070 A JP 2002090070A JP 2000284105 A JP2000284105 A JP 2000284105A JP 2000284105 A JP2000284105 A JP 2000284105A JP 2002090070 A JP2002090070 A JP 2002090070A
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Hideaki Konishi
秀明 小西
Tomohiro Ito
知洋 伊藤
Isao Nishikawa
勲 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像装置の損傷を防止して長寿命化を図り、
耐火物壁面の鮮明な像を長期間にわたり得ることができ
る高温炉内の観察方法及びそれに用いる観察ランスを提
供する。 【解決手段】 外側が水冷された多重管を貫通する観察
窓26が形成され、多重管の内管にCCDカメラ21を
配置すると共に、CCDカメラ21と観察窓26との間
に反射板25を設け、内管13の内部と内管13の外側
に冷却気体を供給しながら炉壁を撮像する高温炉内の観
察方法であって、内管13の内部に供給する冷却気体量
をその外側に供給する冷却気体量よりも多くし、外側に
供給する冷却気体量に対する内管13に供給する冷却気
体量の比を1.2〜2.0にする高温炉内の観察方法及
びそれに用いる観察ランス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温度の雰囲気と
なるコークス炉や熱風炉、熱処理炉等の内部の耐火壁や
炉内の状況を観察する高温炉内の観察方法及びそれに用
いる観察ランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高温の雰囲気で操業を行うコーク
ス炉や熱風炉、熱処理炉等では、内壁の耐火物の損耗状
態や炉内の状況等を把握するために、観察窓を設けた多
重管に、金属製の反射板とCCDカメラを内装したラン
スを用い、反射板及びCCDカメラを介して得られた炉
壁等の映像から炉内の状況等を把握することが行われて
いる。しかし、炉内の雰囲気が高温であることから、C
CDカメラや反射板等の撮像装置が熱の影響を受けて損
傷して寿命が低下したり、粉塵等の存在により、反射板
に汚れあるいは疵が生じて観察不能等を招いている。こ
の対策として、実開平5−25300号公報、特開平8
−145577号公報に記載されているように、観察窓
の耐熱ガラスに外側から高圧気体を吹き付けたり、冷却
気体のカーテンを形成して耐熱ガラスを冷却することが
行われている。更に、特開平9−307785号公報に
記載されているように、内管に反射板とCCDカメラを
配置した最内部とその外側に、冷却気体を供給し、その
供給する冷却気体量を均等にしてから、多重管の内部か
ら外側に貫通して設けた観察窓から放出することによ
り、反射板とCCDカメラ等の撮像装置の冷却と反射板
に塵が付着するのを防止することにより、管径を小さく
したり、冷却気体の供給装置を簡素化したり、観察装置
の長寿命化を図ることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
5−25300号公報、特開平8−145577号公報
に記載された観察装置では、観察窓に耐熱ガラスを設置
しているため、内管に収納された反射板やCCDカメラ
等の撮像装置に供給する冷却気体の通気抵抗が増加し、
高温雰囲気に暴露された撮像装置を十分に冷却すること
ができず、寿命が低下する。この高温雰囲気による撮像
装置への影響を小さくするには、内管に供給する冷却気
体を増加する必要があり、このため管内径を大きくした
り、また、冷却気体の供給装置を大型化する必要があ
る。しかも、観察窓に耐熱ガラスを設置しなければなら
ず、吹き付けた冷却気体の流れが脈動する場合があり、
雰囲気中の粉塵が巻き込まれて耐熱ガラスに疵が生じた
り、耐熱ガラスの表面に付着するため透視が悪くなる。
更に、特開平9−307785号公報に記載された観察
装置では、反射板やCCDカメラ等の撮像装置を内装し
た内管と、その外側に冷却気体を供給する際に両方の供
給量を均等にしているため、観察窓から放出された冷却
気体の流れが乱れて負圧域が発生する場合がある。この
負圧域の発生によって雰囲気中の粉塵が内管内に巻き込
まれ、反射板に疵が生じたり、粉塵が反射板の表面に付
着することにより、カメラで撮像した耐火物壁面の鮮明
な像が得られず、正確に壁面の状態を把握することがで
きないと言う致命的な欠点がある。しかも、内管に配置
した反射板とCCDカメラ等の撮像装置の冷却を十分に
行うことができず、撮像装置の寿命低下を招く等の問題
がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、撮像装置の損傷を防止して長寿命化を図り、耐火物
壁面の鮮明な像を長期間にわたり得ることができる高温
炉内の観察方法及びそれに用いる観察ランスを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る高温炉内の観察方法は、外側が水冷された多重管を
貫通する観察窓が形成され、前記多重管の内管にCCD
カメラを配置すると共に、該CCDカメラと前記観察窓
との間に反射板を設け、前記内管の内部と該内管の外側
に冷却気体を供給しながら炉壁を撮像する高温炉内の観
察方法であって、前記内管の内部に供給する冷却気体量
をその外側に供給する冷却気体量よりも多くし、前記外
側に供給する冷却気体量に対する内管に供給する冷却気
体量の比を1.2〜2.0にする。この方法により、外
側の冷却気体量に対する内管の冷却気体量の比を所定の
範囲にしているので、内管の冷却気体流とその外管から
供給された冷却気体流の干渉を抑制でき、負圧領域及び
不安定領域の発生を防止して雰囲気中の粉塵が内管内に
巻き込まれるのを防止することができる。そして、反射
板に疵や塵の付着が発生するのを防止して、カメラで撮
像した耐火物壁面の鮮明な像を得ることができる。外側
の冷却気体量に対する内管の冷却気体量の比が1.2未
満、又は外側の冷却気体量に対する内管の冷却気体量の
比が2.0を超えた場合は、いずれにおいても、内管と
その外側から吐出する冷却気体の流れが干渉し易くな
り、冷却気体の流が乱れて観察窓の近傍の外側に負圧領
域及び不安定領域が発生する。
【0006】前記目的に沿う本発明に係る高温炉内の観
察に用いる観察ランスは、外管が水冷された多重管を貫
通して設けた観察窓と、前記多重管内に前記観察窓と対
向する位置に所定の角度を有して取付けた反射板と、該
反射板の上方に該反射板からの反射光を受光するCCD
カメラを内管に備え、該内管及び該内管の外側にそれぞ
れ冷却気体を供給しながら炉壁を撮像する高温炉内の観
察ランスであって、前記外側の冷却気体量に対する内管
の冷却気体量の比を1.2〜2.0にすると共に、前記
観察窓の開き角度を30〜45°にしている。これによ
り、観察窓の開きを所定の角度にすることにより、内管
とその外側から吐出する冷却気体の流れの干渉を無く
し、冷却気体の整流が形成し易くなり、観察窓の近傍の
外側に負圧領域及び不安定領域の形成を抑制し、粉塵の
巻き込みによる反射板の損傷を防止することができる。
観察窓の開き角度が30°未満になると、内管とその外
側から吐出する冷却気体の流れが干渉して負圧領域及び
不安定領域が発生し易く、しかも、反射板の視界が小さ
くなる。観察窓の開き角度が45°を超えると、観察窓
の近傍の冷却気体の流速が急激に低下し、同様に負圧領
域及び不安定領域が発生し易くなり耐火物壁に衝突した
粉塵等の飛び込みが発生する。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は本発明の一実施の形態に係る
高温炉内の観察に用いる観察ランスの全体図、図2は図
1のA−A断面矢視図、図3は冷却空気の内管流量と外
内管流量との比と負圧領域による反射板の疵発生指数と
の関係を表すグラフ、図4は観察窓近傍の外側の空気の
流れの状態を表す模式図である。図1〜図2に示すよう
に、本発明の一実施の形態に係る高温炉内の観察に用い
る観察ランス10は、その内部に冷却水を供給する外管
11と、外管11の内部から供給された冷却水を外管1
1の外周との間を介して排水する最外管12と、冷却気
体の一例である空気の吹き込みを行ってCCDカメラ2
1等を冷却するための最内管(内管)13と、最内管1
3の外側に配置した外内管14からなる多重管を有して
構成されている。なお、最外管12の先端、また外内管
14の先端には、それぞれ盲板16、14aが取付けら
れている。冷却水の給水口15(実施の形態では2ケ
所)から80リットル/分で外管11内に供給された冷
却水は、外管11内を流下して盲板16も冷却してか
ら、最外管12を冷却しながら最外管12内を上方に流
れ、排水口17(実施の形態では2ケ所)から排水され
るようになっている。内管13及び外内管14は、それ
ぞれ空気の吹き込み口18、19を備えており、内管1
3の先端部には、レンズ20及びCCDカメラ21が止
め金具22を介して一般に用いられているビス止め等の
締結手段を用いて固定されており、撮像された像はケー
ブル23によって伝送され、図示しないモニターに表示
されるようになっている。更に、外内管14の最下端の
盲板14aには、受け台24に固定された反射板の一例
である反射ミラー25を設けており、外内管14、外管
11及び最外管12からなる多重管を半径方向に貫通
し、外側に向いた開き角度θが30〜45°の観察窓2
6を備えている。
【0008】次に、本発明の一実施の形態に係る高温炉
内の観察方法について観察ランス10を用いた場合で説
明する。高温炉の一例である雰囲気温度が1000℃以
上のコークス炉の燃焼室内にフリュー孔から略5mの長
さLを有する観察ランス10を挿入して観察を行った。
この観察を行う際に、給水口15から80リットル/分
で外管11内に冷却水を供給し、外管11及び外内管1
4の直胴部から盲板16、14aを冷し、供給された冷
却水は、最外管12の直胴部を冷却しながら上昇して排
水口17から系外に排出される。更に、レンズ20及び
CCDカメラ21を設置した内管13内と外内管14内
に流す空気量は、5kg/cm2 の圧力で、180〜5
00Nリットル/分とし、内管13内に吹き込む空気量
を外内管14内の空気量より多くしており、しかも、外
内管14内の空気量に対する内管13内に吹き込む空気
量の比を1.2〜2.0になるようにしている。空気の
供給によって、内管13内に設置したレンズ20及びC
CDカメラ21が冷却され、雰囲気内の温度を60℃以
下に維持してレンズ20及びCCDカメラ21の熱によ
る劣化を防止することができる。レンズ20及びCCD
カメラ21を冷却した空気と外内管14の内部に吹き込
まれた空気は、観察ランス10の先端近傍で合流し、反
射ミラー25を冷却してから、観察窓26を通って系外
に放出される。図3に示すように、外内管14内に吹き
込む空気量に対する内管13内に吹き込む空気量の比が
1.2〜2.0の範囲であれば、観察窓26の外側近傍
に負圧領域の形成が無くなり、安定した空気の流れが形
成され、観察窓26の外に存在する粉塵が観察窓26内
へ巻き込まれるのを抑制できる。その結果、粉塵の飛び
込みによって生じる反射ミラー25の疵や粉塵の付着に
よる視界が阻害されるのを防止して正確な像が得られ
る。しかし、空気量の比が1.2未満、あるいは2.0
を超えると、観察窓26の外側近傍に負圧領域が形成さ
れ、空気の流れが乱れて粉塵の巻き込みが発生して反射
ミラー25への疵の発生指数が高くなり、正確な像が得
られない。即ち、図4に示すように、棒の先に絹糸や細
布を巻き付けて空気の流れにかざすことにより、負圧領
域の有無等を測定するタフト法を用いて測定した結果、
空気量の比が1.2〜2.0の範囲を外れた場合では、
観察窓26上端部の外に、空気の流れの負圧領域が発生
し、その下に不安定領域が形成されており、観察窓26
下端部の外にも空気の流れの不安定領域が存在してい
る。この負圧領域及び不安定領域の形成によって、観察
窓26の外に存在する粉塵等が巻き込まれ、観察窓26
の内部に飛び込むことが判る。
【0009】更に、観察窓26の外側に向う開き角度θ
を30〜45°の範囲にすることにより、内管13とそ
の外側から吐出する空気の流れが互いに干渉するのを抑
制することができ、空気の流れが整流を形成し易くなっ
て、観察窓26の近傍の外側に負圧領域及び不安定領域
が形成されるのを解消することができる。このように、
内管13内に吹き込む空気量と外内管14内に吹き込む
空気量との比を所定範囲にし、観察窓26の外側に向う
開き角度θを30〜45°にすることによる相乗した働
きによって、空気の流れをより安定した整流にでき、内
管13内のレンズ20等の冷却の促進と、粉塵等の巻き
込みによる反射ミラー25の損傷を防止して、長期間に
わたり正確な像を得ることができる。
【0010】
【実施例】次に、高温炉内の観察方法の実施例について
説明する。雰囲気温度が1000℃以上のコークス炉の
燃焼室に、最外管12及び外管11を水冷し、内管13
とその外側の外内管14に空気を吹き込んで冷却する多
重管を備えた観察ランス10を挿入し、外内管14の空
気量に対する内管13に吹き込む空気量の比を1.2〜
2.0とし、観察窓26の開き角度θを30〜45°の
範囲で変化させて燃焼室の観察を行った。そして、反射
ミラー25への疵の発生の有無、撮像された像の鮮明度
の良否を調査した。実施例1は、外内管に吹き込む空気
量に対する内管に吹き込む空気量の比を1.2、観察窓
の開き角度θを30°にした場合であり、観察窓26の
外側に安定した領域の空気の流れを形成でき、反射ミラ
ー25に疵の発生が無く、鮮明な像を得ることができ
た。実施例2は、外内管に吹き込む空気量に対する内管
に吹き込む空気量の比を2.0、観察窓の開き角度θを
45°にした場合であり、観察窓26の外側に安定した
領域の空気の流れが形成され、実施例1と同様に、反射
ミラー25への疵の発生が無く、鮮明な像を得ることが
できた。これに対し、比較例1は、外内管に吹き込む空
気量に対する内管に吹き込む空気量の比を均等(1.
0)にした場合であり、観察窓26の外側に負圧領域等
の空気の流れが形成され、粉塵の巻き込みが発生して反
射ミラー25に疵を生じ、鮮明な像が得られなかった。
比較例2は、外内管に吹き込む空気量に対する内管に吹
き込む空気量の比を2.4、観察窓の開き角度θを50
°にした場合であり、比較例1と同様に、観察窓16の
外側に負圧領域等の空気の流れが形成され、反射ミラー
25に疵が生じて鮮明な像が得られなかった。
【0011】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨
を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲であ
る。例えば、冷却気体としては、空気の他に、窒素、ア
ルゴンガス等の気体を用いることができる。更に、外管
に供給する冷却水の他に、空気や窒素等の気体に水を混
合してミスト化したものを吹き込んで冷却することもで
きる。また、盲板付きの最外管12を省略し、外管11
の先端に盲板を設けた構造にすることのできる。
【0012】
【発明の効果】請求項1記載の高温炉内の観察方法にお
いては、外側が水冷された多重管を貫通する観察窓が形
成され、多重管の内管にCCDカメラを配置すると共
に、CCDカメラと観察窓との間に反射板を設け、内管
の内部と内管の外側に冷却気体を供給しながら炉壁を撮
像する高温炉内の観察方法であって、内管の内部に供給
する冷却気体量をその外側に供給する冷却気体量よりも
多くし、外側に供給する冷却気体量に対する内管に供給
する冷却気体量の比を1.2〜2.0にするので、撮像
装置を構成する反射板の損傷を防止して長寿命化を図
り、耐火物壁面の鮮明な像を長期間にわたり得ることが
できる。しかも、耐火物壁面の正確な像を基に耐火材の
溶射や吹き付け等の補修を行うことができ、コークス炉
の寿命を延長することができる。
【0013】請求項2記載の高温炉内の観察に用いる観
察ランスにおいては、外管が水冷された多重管を貫通し
て設けた観察窓と、多重管内に前記観察窓と対向する位
置に所定の角度を有して取付けた反射板と、該反射板の
上方に該反射板からの反射光を受光するCCDカメラを
内管に備え、内管及び内管の外側にそれぞれ冷却気体を
供給しながら炉壁を撮像する高温炉内の観察ランスであ
って、外側の冷却気体量に対する内管の冷却気体量の比
を1.2〜2.0にすると共に、観察窓の開き角度を3
0〜45°にしているので、観察窓の近傍の外側に形成
される負圧領域及び不安定領域の発生を抑制でき、粉塵
の巻き込みによる反射板の損傷を安定して防止すること
ができ、長期間にわたり鮮明な像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る高温炉内の観察に
用いる観察ランスの全体図である。
【図2】図1のA−A断面矢視図である。
【図3】冷却空気の内管流量と外内管流量との比と負圧
領域による反射板の疵発生指数との関係を表すグラフで
ある。
【図4】観察窓近傍の外側の空気の流れの状態を表す図
である。
【符号の説明】 10:観察ランス、11:外管、12:最外管、13:
最内管(内管)、14:外内管、14a:盲板、15:
給水口、16:盲板、17:排水口、18:吹き込み
口、19:吹き込み口、20:レンズ、21:CCDカ
メラ、22:止め金具、23:ケーブル、24:受け
台、25:反射ミラー(反射板)、26:観察窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 勲 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 ニ ッテツ八幡エンジニアリング株式会社技術 部内 Fターム(参考) 4K034 AA16 DA08 4K051 AA04 AA08 BH01 4K056 AA09 AA14 AA16 FA13 FA19 FA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側が水冷された多重管を貫通する観察
    窓が形成され、前記多重管の内管にCCDカメラを配置
    すると共に、該CCDカメラと前記観察窓との間に反射
    板を設け、前記内管の内部と該内管の外側に冷却気体を
    供給しながら炉壁を撮像する高温炉内の観察方法であっ
    て、前記内管の内部に供給する冷却気体量をその外側に
    供給する冷却気体量よりも多くし、前記外側に供給する
    冷却気体量に対する内管に供給する冷却気体量の比を
    1.2〜2.0にすることを特徴とする高温炉内の観察
    方法。
  2. 【請求項2】 外管が水冷された多重管を貫通して設け
    た観察窓と、前記多重管内に前記観察窓と対向する位置
    に所定の角度を有して取付けた反射板と、該反射板の上
    方に該反射板からの反射光を受光するCCDカメラを内
    管に備え、該内管及び該内管の外側にそれぞれ冷却気体
    を供給しながら炉壁を撮像する高温炉内の観察ランスで
    あって、前記外側の冷却気体量に対する内管の冷却気体
    量の比を1.2〜2.0にすると共に、前記観察窓の開
    き角度を30〜45°にしたことを特徴とする高温炉内
    の観察に用いる観察ランス。
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