JP2002089906A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2002089906A
JP2002089906A JP2000286879A JP2000286879A JP2002089906A JP 2002089906 A JP2002089906 A JP 2002089906A JP 2000286879 A JP2000286879 A JP 2000286879A JP 2000286879 A JP2000286879 A JP 2000286879A JP 2002089906 A JP2002089906 A JP 2002089906A
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heater
power supply
air conditioner
unit
humidifying
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JP2000286879A
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Takanori Maekawa
恭範 前川
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気調和機において、加湿の制御を正確に行え
るようにし、加湿ユニットの部品を共通化しコストダウ
ンを図ることにある。 【解決手段】加湿ユニット3は、外気中の水分を吸収す
る吸湿エレメント44と、吸湿エレメント44を加熱し
て吸収された水分を分離するヒータ45と、分離された
水分を利用して加湿空気を室内に供給する加湿側ファン
46と、ヒータ45に電力を供給するヒータ電源21
と、ヒータ45への電力の供給をヒータ電源21の電圧
波形の半周期単位で制御する電力制御手段51とを備え
た空気調和機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機、特
に、加湿機能を有する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】室内機と室外機とから構成されるセパレ
ート型の空気調和機は、比較的簡単な工事で冷風・温風
が得られ、1台ごとの単独運転が可能なので広く普及し
ている。このセパレート型の空気調和機は、室内熱交換
器、室外熱交換器等で構成される冷媒回路を備えてい
る。そして、冷媒回路の冷媒の流れを制御し、室内熱交
換器及び室外熱交換器を冷媒の蒸発器または凝縮器とし
て機能させ、室内を冷房または暖房する。
【0003】また、このような空気調和機には、室内を
加湿する機能を有する加湿ユニットを備えたものがあ
る。加湿ユニットは、通常、室外機とともに屋外に設置
される。この加湿ユニットは、吸湿側ファンと、吸湿エ
レメントと、ヒータと、加湿側ファンとを主に備えてい
る。吸湿側ファンにより外気が加湿ユニット内に取り入
れられ、その空気流が吸湿エレメントに接触して外気中
の水分が吸収される。そして、吸湿エレメントがヒータ
により加熱されて吸収された水分が分離され、加湿側フ
ァンによりこの水分が外気とともに室内に供給される。
これが加湿空気として働き、室内が加湿される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】加湿ユニットによる加
湿の制御は、主に、吸湿エレメントを加熱するヒータの
発熱量の調節により行われる。このヒータの発熱量の調
節は、商用電源の電流波形の位相角を増減させヒータの
通電時間を調節(いわゆる位相制御)することにより行
われている。しかし、商用電源の電流波形は正弦波であ
るため、位相角と発熱量との関係が複雑であり、正確な
発熱量の制御が困難である。
【0005】また、商用電源の公称周波数が異なる場合
(例えば50Hzと60Hz)には、公称周波数応じて
さらに複雑な制御をする必要がある。また、商用電源の
公称電圧が異なる場合(例えば100Vと200V)に
は、公称電圧ごとにヒータの仕様を変更する必要があ
る。
【0006】本発明の目的は、空気調和機において、加
湿の制御を正確に行えるようにすることである。また本
発明の別の目的は、加湿ユニットの部品を共通化しコス
トダウンを図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る空気調和機
は、室内機と室外機との間に構成される冷媒回路の冷媒
の流れを制御することにより冷暖房を行うとともに、室
内を加湿する加湿ユニットを備えた空気調和機におい
て、加湿ユニットは、吸湿側ファンと吸湿エレメントと
ヒータと加湿側ファンとヒータ電源と電力制御手段とを
備えている。吸湿ファンは、外気を加湿ユニット内に導
入する。吸湿エレメントは、吸湿側ファンによる空気流
に接触して外気中の水分を吸収する。ヒータは、吸湿エ
レメントを加熱して吸収された水分を分離する。加湿側
ファンは、ヒータにより分離された水分を利用して加湿
空気を室内に供給する。ヒータ電源は、ヒータに電力を
供給する。電力制御手段は、ヒータへの電力の供給をヒ
ータ電源の電圧波形の半周期単位で制御する。
【0008】この空気調和機では、冷媒回路の冷媒の流
れを制御して室内を冷暖房するとともに、加湿ユニット
により室内を加湿する。加湿ユニットでは、外気が吸湿
側ファンにより取り入れられ、その空気流中の水分が吸
湿エレメントに吸収される。吸収された水分は、吸湿エ
レメントがヒータにより加熱されることにより分離さ
れ、加湿側ファンにより外気とともに室内に供給され
る。これが加湿空気として働き、室内が加湿される。ま
た、電力制御手段によりヒータ電源の電圧波形の半周期
単位でヒータへの電力が調節され、ヒータの発熱量が調
節される。これにより、室内の加湿が調節される。
【0009】この空気調和機によれば、電圧波形の半周
期単位でヒータへの電力の供給を調節するので、ヒータ
の発熱量の調節が容易であり、室内の加湿の調節が容易
である。また、電源の電圧が異なる場合であっても、電
圧の比に基づいて半周期の単位でヒータへの電力を調節
すればよく、加湿の制御が容易である。その結果、共通
の加湿ユニットを使用することができるので部品が共通
化でき、コストダウンを図ることができる。
【0010】発明2に係る空気調和機は、発明1の空気
調和機において、ヒータ電源は商用電源である。この空
気調和機では、商用電源がヒータに電力を供給する。ま
た、電力制御手段は、ヒータへの電力の供給を商用電源
の電圧波形の半周期単位で制御する。
【0011】この空気調和機によれば、発明1と同様の
効果を奏する。さらに発明2では、商用電源からヒータ
へ電力を供給するので、周波数を変調するような特別な
電源回路を必要としない。
【0012】発明3に係る空気調和機は、発明1または
2の空気調和機において、電力制御手段は、電源の電圧
がゼロになる時点を検出するゼロクロス検出手段と、ゼ
ロクロス検出手段の検出結果に基づいて、電源からヒー
タへ電力を供給又は遮断するスイッチング手段とを備え
ている。この空気調和機では、ヒータ電源の半周期は電
圧波形がゼロとなる時点をゼロクロス検出手段により検
出し、その結果に基づいてスイッチング手段によりヒー
タへ電力が供給される。
【0013】この空気調和機によれば、発明1又は2と
同様の効果を奏する。さらに発明3では、ゼロクロス検
出手段により電源の電圧がゼロとなる時点を検出すれば
よいので、半周期の検出が容易である。
【0014】発明4に係る空気調和機は、発明1から3
のいずれかに記載の空気調和機において、ヒータの発熱
量はテーブルに基づき制御される。テーブルは、ヒータ
の発熱量とスイッチング手段の導通時間との関係を予め
測定して作成される。この空気調和機では、ヒータへの
電力の供給時間(半周期単位)と発熱量の関係を予め測
定してテーブルを作成しておき、そのテーブルにしたが
ってヒータの発熱量を調節し、室内の加湿を調節する。
【0015】この空気調和機によれば、発明1から3の
いずれかと同様の効果を奏する。さらに発明4では、上
記テーブルをマイコン等に格納しておけば、このテーブ
ルを参照して加湿の制御を行うことができる。また、テ
ーブルの内容を容易に変更することもできる。
【0016】発明5に係る空気調和機は、発明4の空気
調和機において、テーブルはヒータ電源の電圧ごとに作
成される。この空気調和機では、ヒータ電源の電圧ごと
にテーブルが作成されており、対応する各テーブルに基
づいてヒータの発熱量が調節される。
【0017】この空気調和機によれば、発明1から4の
いずれかと同様の効果を奏する。さらに発明5によれ
ば、電源電圧が異なる場合であっても、電源電圧ごとの
テーブルに基づきヒータの発熱量を調節し、室内の加湿
の制御を容易に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕本発明の一実施形態
が採用される空気調和機の概略構成を示すブロック図
を、図1に示す。この空気調和機は、冷媒回路1と、冷
媒回路1を駆動するための駆動手段2と、室内の加湿を
行う加湿ユニット3と、冷媒回路1、駆動手段2及び加
湿ユニット3を制御する制御手段4とを備えている。
【0019】冷媒回路1の具体的な構成を図2に示す。
この冷媒回路1は、圧縮機11と、圧縮機11の吐出側
に接続された四方切換弁12と、四方切換弁12に接続
された室外熱交換器13と、室外熱交換器13に接続さ
れた減圧器14と、減圧器14に接続された室内熱交換
器15と、アキュムレータ16とを備えている。アキュ
ムレータ16は、圧縮機11の吸引側に接続され、圧縮
機11に液状の冷媒が混入するのを防止するためのもの
である。圧縮機11、四方切換弁12、室外熱交換器1
3、減圧器14及びアキュムレータ16が室外機に設け
られており、室内熱交換器15が室内機に設けられてい
る。また室外機及び室内機には、室外熱交換器13及び
室内熱交換器15に空気流を供給するためのファンが配
置されている。
【0020】冷房運転時には、四方切換弁12を図2の
実線の位置とし、減圧器14を所定の開度に絞り、圧縮
機11を起動する。圧縮機11から吐出される高圧冷媒
は、室外熱交換器13で凝縮した後、減圧器14で減圧
される。減圧された低圧冷媒は、室内熱交換器15で蒸
発した後、四方切換弁12、アキュムレータ16を介し
て圧縮機11に戻る。室内熱交換器15で冷媒が蒸発す
る際に、室内空気は冷媒に熱を奪われ、この熱を奪われ
た室内空気が冷気として働く。
【0021】暖房運転時には、四方切換弁12を図2の
点線の位置とし、減圧器14を所定の開度に絞り、圧縮
機11を起動する。圧縮機11から吐出される高圧冷媒
は、室内熱交換器15で凝縮した後、減圧器14によっ
て減圧される。減圧された低圧冷媒は、室外熱交換器1
3で蒸発した後、四方切換弁12、アキュムレータ13
を介して圧縮機11に戻る。室内熱交換器15で冷媒が
凝縮する際に、室内空気に熱を放出するため、この熱を
吸収した室内空気が暖気として働く。
【0022】冷媒回路1を駆動する駆動手段2の構成を
図3に示す。駆動手段2は、入力側が商用電源21に接
続されており、出力側が圧縮機11を駆動するモータ2
4等に接続されている。そして、駆動手段2は、AC/
DCコンバータ22とインバータ23とを主に備えてい
る。AC/DCコンバータ22は、ダイオード等で構成
される整流回路及びアルミ電解コンデンサ等により構成
される平滑回路を備えており、商用電源21から供給さ
れるAC電圧を所定のDC電圧に変換する。インバータ
23は、制御手段4からの信号にしたがってDC電圧を
所定のAC電圧に変換する。このインバータ23からの
出力電圧によって、圧縮機11のモータ24が駆動さ
れ、冷媒の流れを形成する。また、後述するように、A
C/DCコンバータの入力側は、端子25,25’によ
り加湿ユニット3の電力制御手段51に接続されてい
る。
【0023】制御手段4は、図4に示すようなマイクロ
プロセッサを含む制御部31で構成されている。制御部
31には、冷媒回路1と駆動手段2と加湿ユニット3と
が接続されている。また、リモコンから送信されてくる
指示を受信するための受信部32が制御部31に接続さ
れている。制御部31には、受信部32で受信した指示
に基づいて、目標温度及び目標湿度を設定する目標温度
設定部33及び目標湿度設定部34が接続されている。
これら目標温度設定部33及び目標湿度設定部34は、
制御部31に接続されるメモリの所定領域として設定で
きる。また制御部31には、室温を検出する温度センサ
を有する室温検出部35と、室内の湿度を検出する湿度
センサを有する湿度検出部36とが接続されている。ま
た制御部31には、加湿ユニット3から吹き出される加
湿空気の温度を検出する温度センサを有する加湿ファン
吹出温度検出部37が接続されている。
【0024】〔加湿ユニット〕室外機41とともに屋外
に配置された加湿ユニット3を図5に示す。この加湿ユ
ニット3は、同図に示すように、室外機41の上方に一
体に配置されている。
【0025】室外機41の内部には、前述したように、
圧縮機11、四方切換弁12、室外熱交換器13、減圧
弁14、アキュムレータ16が配置されており、これら
は冷媒回路1の一部を形成している。また、配管48及
び49は、一端が減圧器14及び四方切換弁12(室外
機)と接続されており、他端が室内熱交換器15(室内
機)と接続されており、冷媒回路1の一部を構成してい
る。さらに、室外機41内部には、駆動回路2や制御手
段4としての電装品部も配置されている。
【0026】加湿ユニット3は、吸湿側ファン43と吸
湿エレメント44とヒータ45と加湿側ファン46とを
主に備えている。吸湿側ファン43は、加湿ユニット3
内の一端に配置される遠心ファンであり、外気を加湿ユ
ニット3内に取り込む。吸湿エレメント44は、吸湿側
ファン43による空気流中に設けられており、ゼオライ
ト等の吸湿材で形成される円筒形の部材である。ヒータ
45は、吸湿エレメント44の一部を覆うように配置さ
れており、吸湿エレメント44の一部を加熱し吸収され
た水分を分離する。加湿側ファン46は、ヒータ46の
さらに外側の下方に設けられており、分離された水分を
外気とともに配管47を介して室内機に排出する。
【0027】また加湿ユニット3は、吸湿側ファン43
や加湿側ファン46を回転させるモータを駆動するため
の電源回路、ヒータ45に電力を供給するための電力制
御手段51(後述)、マイコン61等を有する電装品部
50を備えている。
【0028】電力制御手段51は、入力側が端子25,
25'において商用電源21に接続されており(図3及
び図6参照)、端子54,54’においてヒータ45と
接続されている(図6参照)。電力制御手段51は、ヒ
ータ45と直列に接続されるスイッチング手段としての
SSR(Solid State Relay)52
と、ヒータ45と並列に接続されるゼロクロス検出手段
53とを備えている。ゼロクロス検出手段53は、商用
電源21の電圧値がゼロとなる時点を検出して、マイコ
ン61に信号を出力する。SSR52は、マイコン61
から出力される点弧信号により導通し、ヒータ45に流
れる電流がゼロとなると自己消弧して遮断するスイッチ
ング素子である。またマイコン61は、前述した制御部
31に接続されている(図4参照)。
【0029】〔加湿制御の原理〕加湿ユニット3による
加湿の制御は、主に、吸湿エレメント44を加熱するヒ
ータ45の発熱量を調節することにより行われる。この
ヒータ45の発熱量の調節について図7を参照して説明
する。図7(a)は商用電源21の電圧波形であり、同
図(b)はゼロクロス検出手段53が出力するゼロクロ
ス信号であり、同図(c)はSSR52に出力される点
弧信号であり、同図(d)はヒータ45の電圧波形であ
る。
【0030】商用電源21の電圧波形は、図7(a)に
示すように60Hzの正弦波形である。ゼロクロス検出
手段53は、同図(b)に示すように、商用電源21の
電圧値がゼロとなる時点(例えば時刻t1、t2、・・
・、t9)で一定幅のパルス信号(ゼロクロス信号)を
マイコン61に出力する。マイコン61は、同図(c)
に示すように、ゼロクロス信号に同期させて(例えば時
刻t1,t2,t5,t6)一定幅のパルス信号(点弧
信号)をSSR52に出力する。SSR52は点弧信号
により導通し、商用電源21からヒータ45に電流が供
給される(例えば時刻t1)。またSSR52は、ヒー
タ45の電流値がゼロになると自己消弧し、商用電源4
5からヒータ45への電流を遮断する(例えば時刻t
3)。
【0031】すなわち、SSR52はゼロクロス信号に
同期して出力される点弧信号により、ゼロクロス信号と
ともに導通する(例えば時刻t1)。そして、次のゼロ
クロス信号に同期して点弧信号があればSSR52は導
通しつづける(例えば時刻t2)。一方、次のゼロクロ
ス信号に同期して点弧信号がなければ、SSR52は自
己消弧して遮断する(例えば時刻t3)。このように点
弧信号を出力するかしないかを組み合わせることによ
り、商用電源21の電圧波形の半周期単位でヒータ45
に電流を流し、発熱量を調節する。
【0032】図7の例では、各半周期を領域IからVIII
として表示している。この場合、同図(c),(d)に
示すように、領域IからIVまたは領域VからVIIIの4領
域を繰り返し単位として、ヒータへの通電が制御されて
いる。すなわち、領域I及びIIの2領域ではヒータに通
電され、領域III及びIVではヒータに通電されない。以
後、この通電パターンが繰り返される。この例では、2
領域のうち1領域の割合で通電され、常時通電される場
合に比較してヒータの発熱量は半分となる。常時通電時
の3分の1に発熱量を調節するには、3領域のうち1領
域の割合で通電するようなパターンとすればよい。この
ように、半周期(領域)ごとの通電パターンを変更する
ことにより、ヒータ45の発熱量を調節する。
【0033】このようなヒータ45の発熱量の制御を行
う場合、点弧信号を出力する領域と発熱量との関係を予
め測定しておき、制御テーブルを作成しておくことが望
ましい。制御テーブルの一例を図8及び図9に示す。図
8には、商用電源21の公称電圧が100Vの場合のテ
ーブルIを、図9には、商用電源21の公称電圧が20
0Vの場合のテーブルIIを示している。
【0034】テーブルI及びIIの例では、ヒータ45の
発熱量は、50Wから500Wの範囲で50Wごとに1
0段階に調節可能とする。テーブルI及びIIにおいて、
ON/OFFパターンの数字1から40は半周期の領域
を表しており、半周期ごとに通電を制御する。1から4
0領域のうちいくつの領域でヒータ45に通電を行うか
によって、上記10段階の発熱量を調節する。
【0035】ここで、テーブル中「1」は点弧信号を出
力することを意味し、この領域でヒータ45に通電され
る。「0」は点弧信号を出力しないことを意味し、この
領域ではヒータ45に通電されない。例えば、図8のテ
ーブルIにおいて、発熱量を50Wとするには、領域
1,2,21,22を「1」としてヒータ45に通電を
行い、その他の領域では「0」としヒータ45に通電し
ない。
【0036】ヒータの発熱量は商用電源21の公称電圧
の2乗に比例するので、テーブルIとIIとで同じ発熱量
を得るには、テーブルII(公称電圧200V)では通電
時間をテーブルI(公称電圧100V)の4分の1とし
ている。例えば、図9のテーブルIIにおいて、発熱量を
50Wとするには、領域1のみを「1」としてヒータ4
5に通電を行い、その他の領域では「0」としヒータ4
5に通電しない。すなわち、50Wの発熱量を得るの
に、上記の公称電圧100Vの場合には4領域(領域
1,2,21,21)で通電するが、公称電圧200V
の場合にはその4分の1の1領域(領域1)で通電して
いる。
【0037】〔加湿制御〕以下、加湿ヒータ45の発熱
量による加湿の制御について図10から図12のフロー
チャートを参照して説明する。
【0038】図10において、ステップS1では、運転
を開始するか否かを判断する。この判断は、受信部32
がリモコンからの運転指示の信号を受信したか否か等に
より判断する。この際、指示信号に目標温度又は目標湿
度が含まれていれば、それらの値を目標温度設定部33
及び目標湿度設定部34に格納し、ステップS2に移行
する。
【0039】ステップS2では、指示信号がドライ運転
を指示するものであるか否かを判別する。指示信号がド
ライ運転を指示するものであると判断した場合には、ス
テップS3へ移行する。ステップS3では、通常のドラ
イ運転を実行する。
【0040】ステップS2において、指示信号がドライ
運転を指示するものでないと判断した場合には、ステッ
プS4へ移行する。ステップS4では、指示信号が冷房
運転を指示するものであるか否かを判別する。指示信号
が冷房運転を指示するものであると判断した場合には、
ステップS5へ移行する。ステップS5では、通常の冷
房運転を実行する。
【0041】ステップS4において、指示信号が冷房運
転を指示するものでないと判断した場合には、ステップ
S6へ移行する。ステップS6では、指示信号が暖房運
転を指示するものであるか否かを判別する。指示信号が
暖房運転を指示するものであると判断した場合には、ス
テップS7へ移行する。ステップS7では、通常の暖房
運転を実行する。
【0042】ステップS8では他の処理を実行し、再び
ステップS1戻り上記同様の制御を行う。上記ステップ
S1からS8の空調運転において、室内の加湿が必要で
あると判断された場合には、図11のステップ21に移
行して加湿ユニット3の運転を行う。
【0043】ステップ21では商用電源21の公称電圧
が100Vであるか否かを判別する。公称電圧が100
VであればステップS22に移行し、公称電圧が200
VであればステップS23に移行する。ステップS22
ではテーブルI(図8)が選択され、ステップS23で
はテーブルII(図9)が選択され、ステップS31に移
行する(図12参照)。
【0044】ステップS31では、加湿運転が必要か否
かを判別する。加湿運転が必要な場合はステップS32
に移行する。一方、加湿運転が必要でない場合はステッ
プ35に移行し、加湿ユニット3の運転を終了する。
【0045】ステップS32では加湿ファン吹出温度検
出部37で検出される温度と目標温度設定部34に格納
されている設定温度とを比較し、検出温度が設定温度よ
り大きいか否かを判別する。検出温度が設定温度より大
きい場合には、ステップS33に移行する。ステップS
33では、テーブルI又はIIにおいて所定段階だけ発熱
量を上昇させる。具体的には、テーブルI又はII中にお
ける所定段階上位のON/OFFパターンにしたがって
ヒータ45に通電を行って発熱を強化し、ステップS3
1に戻る。
【0046】ステップS32で検出温度が設定温度以下
の場合は、ステップS34に移行する。ステップS34
では、テーブルI又はIIにおいて所定段階だけ発熱量を
減少させる。具体的には、テーブルI又はII中における
所定段階下位のON/OFFパターンにしたがってヒー
タ45に通電を行って発熱を緩め、ステップS31に戻
る。
【0047】
【発明の効果】発明1の空気調和機によれば、電圧波形
の半周期単位でヒータへの電力の供給を調節するので、
ヒータの発熱量の調節が容易であり、室内の加湿の調節
が容易である。また、電源の電圧が異なる場合であって
も、電圧の比に基づいて半周期の単位でヒータへの電力
を調節すればよく、加湿の制御が容易である。その結
果、共通の加湿ユニットを使用することができるので部
品が共通化でき、コストダウンを図ることができる。
【0048】発明2の空気調和機によれば、発明1と同
様の効果を奏する。さらに発明2では、商用電源からヒ
ータへ電力を供給するので、周波数を変調するような特
別な電源回路を必要としない。
【0049】発明3の空気調和機によれば、発明1又は
2と同様の効果を奏する。さらに発明3では、ゼロクロ
ス検出手段により電源の電圧がゼロとなる時点を検出す
ればよいので、半周期の検出が容易である。
【0050】発明4の空気調和機によれば、発明1から
3のいずれかと同様の効果を奏する。さらに発明4で
は、上記テーブルをマイコン等に格納しておけば、この
テーブルを参照して加湿の制御を行うことができる。ま
た、テーブルの内容を容易に変更することもできる。
【0051】発明5の空気調和機によれば、発明1から
4のいずれかと同様の効果を奏する。さらに発明5によ
れば、電源電圧が異なる場合であっても、電源電圧ごと
のテーブルに基づきヒータの発熱量を調節し、室内の加
湿の制御を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用される空気調和機の
概略構成を示すブロック図。
【図2】その冷媒回路の構成図。
【図3】その駆動手段。
【図4】その制御ブロック図。
【図5】その加湿ユニット及び室外機。
【図6】加湿ユニットに設けられるヒータの電源回路。
【図7】その電源回路の各部信号波形。
【図8】制御テーブルI。
【図9】制御テーブルII。
【図10】冷暖房運転のフローチャート。
【図11】加湿制御のフローチャートその1。
【図12】加湿制御のフローチャートその2。
【符号の説明】
1 冷媒回路 3 加湿ユニット 21 商用電源 41 室外機 43 吸湿側ファン 44 吸湿エレメント 45 ヒータ 46 加湿側ファン 51 電力制御手段 52 スイッチング手段(SSR) 53 ゼロクロス検出手段 61 マイコン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内機と室外機との間に構成される冷媒回
    路(1)の冷媒の流れを制御することにより冷暖房を行
    うとともに、室内を加湿する加湿ユニット(3)を備え
    た空気調和機において、前記加湿ユニット(3)は、 外気を前記加湿ユニット(3)内に導入する吸湿側ファ
    ン(43)と、 前記吸湿側ファン(43)による空気流に接触して外気
    中の水分を吸収する吸湿エレメント(44)と、 前記吸湿エレメント(44)を加熱して吸収された水分
    を分離するヒータ(45)と、 前記ヒータ(45)により分離された水分を利用して加
    湿空気を室内に供給する加湿側ファン(46)と、 前記ヒータ(45)に電力を供給するヒータ電源(2
    1)と、 前記ヒータ(45)への電力の供給を前記ヒータ電源
    (21)の電圧波形の半周期単位で制御する電力制御手
    段(51)と、を備えた空気調和機。
  2. 【請求項2】前記ヒータ電源(21)は商用電源(2
    1)である、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】前記電力制御手段(51)は、 前記ヒータ電源の電圧がゼロになる時点を検出するゼロ
    クロス検出手段(53)と、 前記ゼロクロス検出手段(53)の検出結果に基づい
    て、前記ヒータ電源(21)から前記ヒータ(45)へ
    電力を供給又は遮断するスイッチング手段(52)と、
    を備える請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】前記ヒータ(45)の発熱量は、前記ヒー
    タ(45)の発熱量と前記スイッチング手段(52)の
    導通時間との関係を予め測定して作成されるテーブルに
    より制御される、請求項1から3のいずれかに記載の空
    気調和機。
  5. 【請求項5】前記テーブルは前記ヒータ電源(21)の
    電圧ごとに作成される、請求項4に記載の空気調和機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016044930A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 三菱電機株式会社 加湿機
WO2020174667A1 (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 三菱電機株式会社 空気調和機の室外機
JP2021055906A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ダイキン工業株式会社 空気調和システム

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