JP2002089809A - ストーカ式焼却炉 - Google Patents

ストーカ式焼却炉

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JP2002089809A
JP2002089809A JP2000276407A JP2000276407A JP2002089809A JP 2002089809 A JP2002089809 A JP 2002089809A JP 2000276407 A JP2000276407 A JP 2000276407A JP 2000276407 A JP2000276407 A JP 2000276407A JP 2002089809 A JP2002089809 A JP 2002089809A
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grate
movable
length direction
movable grate
furnace length
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Application number
JP2000276407A
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Inventor
Fuminori Imamura
文典 今村
Hiroaki Nikaido
弘明 二階堂
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定火格子と、固定火格子に対して炉長方向
に沿って往復移動可能に設けられた可動火格子とを備
え、可動火格子は、少なくとも炉長方向において複数設
けられたストーカ式焼却炉において、一つの処理帯の中
で、燃焼処理時間を経過した下流側ほど、火床上に載置
されているゴミの層の厚さが薄くなる傾向が少なく、ゴ
ミ層の過度の薄さのために火格子の焼損が発生する懸念
の少ないストーカ式焼却炉を提供する。 【解決手段】 可動火格子4と可動支持ロッドR2の間
に炉長方向における両部材どうしの相対移動を許す融通
機構を設けることによって、可動火格子4が示す往復ス
トロークが、可動火格子4の炉長方向における配置位置
に応じて異なる構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴミなどの焼却に用
いられるストーカ式焼却炉に関し、より具体的には、固
定火格子と、前記固定火格子に対して炉長方向に沿って
往復移動可能に設けられた可動火格子とを備え、前記可
動火格子は、少なくとも炉長方向において複数設けられ
たストーカ式焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のストーカ式焼却炉では、一般に、
固定火格子と可動火格子によって構成された火床上の処
理帯は、例えばゴミ供給側から順次、乾燥帯A、燃焼帯
B、後燃焼帯C等の複数の小処理帯に分割されている。
そして、可動火格子が固定火格子に対して示す前記往復
移動のストロークは、少なくとも同じ小処理帯の中では
炉長方向に関して一定となるように構成されている。
【0003】しかし、一般にゴミは燃焼処理が進行する
のに従って減容するので、例えば一つの小処理帯の中で
も、燃焼処理時間を経過した下流側ほど、火床上に載置
されているゴミの層の厚さが薄くなる傾向が見られる。
そのため、ゴミの層が薄くなった部分では、ゴミを支持
する火格子が燃焼火炎の熱を受け易くなって、火格子の
焼損が発生し易かった。
【0004】また、下流側におけるゴミの層の厚さを一
定以上に保つ手段として、一定時間当たりの前記往復移
動の回数を減らして、ゴミの搬送速度を低下させること
によって、火床上に載置されているゴミの層の厚さを全
体に増やす方法も考えられる。しかし、最も上流側の乾
燥帯Aの上流側端部とゴミのホッパの下部に設けられた
プッシャ等の給塵装置との間、或いは、互いに隣接する
A,B,Cどうしの間にゴミが停滞することになり、ゴ
ミの攪拌、反転に必要な所定の高さの段差が得られない
ため、この方法は実現が困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上に例示した従来技術によるストーカ式焼却炉
の持つ前述した欠点に鑑み、一つの処理帯の中で、燃焼
処理時間を経過した下流側ほど、火床上に載置されてい
るゴミの層の厚さが薄くなる傾向が抑制されており、こ
れによって、厚さが過度に薄いゴミ層のために火格子の
焼損が発生する懸念の少ないストーカ式焼却炉を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るストーカ式焼却炉は、特許請求の範囲
の欄の請求項1から5に記された特徴構成を備えてい
る。すなわち、本発明の請求項1によるストーカ式焼却
炉は、前記往復移動に際して前記可動火格子が示す往復
ストロークが、前記可動火格子の炉長方向における配置
位置に応じて異なるように構成されていることを特徴構
成としている。
【0007】このような特徴構成を備えているために、
本発明の特許請求の範囲第1項によるストーカ式焼却炉
では、可動火格子が示す往復ストロークを、炉長方向に
おける位置によって変えることによって、ゴミの搬送速
度を炉長方向での位置に応じて個別に調整することが可
能となった。この結果、炉長方向における各位置でのゴ
ミの厚さも、或る程度まで自在に設定することが可能と
なった。
【0008】したがって、例えば、炉長方向における下
流側ほど可動火格子が標準よりも小さな往復ストローク
を示すように設定すれば、ゴミの搬送速度が、炉長方向
における下流側では標準以下となり、他方、上流端部で
は標準の搬送速度が確保される。この結果、炉長方向の
下流側でのゴミの厚さが従来よりも増大して、下流側で
ゴミ層の厚さが過度に薄くならず、火格子の焼損が抑制
される。しかも、上流端部では標準の搬送速度が確保さ
れるので、最も上流側の乾燥帯Aの上流側端部とゴミの
ホッパの下部に設けられたプッシャ等の給塵装置との
間、或いは、互いに隣接するA,B,Cどうしの間に必
要な所定の高さの段差は確保することができる。
【0009】より具体的には、前記可動火格子は、可動
支持軸上に支持されており、前記可動火格子の前記往復
移動は前記可動支持軸の前記炉長方向に沿った往復運動
によって実現されるように構成されており、前記炉長方
向に関する少なくとも一部の前記可動火格子とこれに対
応する前記可動支持軸の間に、前記可動火格子と前記可
動支持軸の間の前記炉長方向に沿った相対移動を許す融
通機構が設けられている構成とすることができる。この
ように構成することによって、炉長に沿った位置によっ
て往復移動のストロークの異なる可動支持軸を設けると
言った大掛かりな構成を実施するまでもなく、融通機構
の有無或いは融通機構の大小を適宜設定することによる
という簡単な手法で、往復移動に際して可動火格子が示
す往復ストロークを変更することができる。
【0010】前記可動火格子は、前記可動支持軸を下方
から受け入れ可能な係合凹部を有し、前記融通機構は、
前記可動支持軸の外径を大きく上回る寸法の前記係合凹
部からなる構成とすることができる。このように構成す
ることによって、可動支持軸の外径を大きく上回る寸法
の係合凹部を融通機構として備えた一部可動火格子は、
可動支持軸の往復運動の幅から融通機構として設けられ
た余分な係合凹部の幅を差し引いた距離しか往復移動を
起こさないので、可動支持軸の外径と略一致した標準寸
法の係合凹部を備えた(融通機構の無い)残りの可動火
格子に比して、可動支持軸の往復運動に基づく往復移動
のストロークが小さくなる。
【0011】前記可動火格子の前記係合凹部には、前記
融通機構を実現可能なように、前記可動支持軸の外径を
大きく上回る幅を持った基本凹部が形成されており、前
記基本凹部には、前記幅を縮小することによって、前記
融通機構による前記相対移動を制限可能なスペーサー片
を選択的に取付け可能な構成とすることができる。この
ように構成すれば、融通機構を備えた可動火格子を形成
するに当たって、可動支持軸の外径を大きく上回る幅を
持った基本凹部を備えた融通機構を備えた基本形状の可
動火格子を一種類だけ作成すれば良く、融通機構の無い
可動火格子は、この基本形状の可動火格子の基本凹部を
スペーサー片によって狭めれば実現される。すなわち、
形状の異なった種々の成形型を用意したり、成形後に削
り取ったりすると言った、煩雑でコストの掛る工程を経
て、係合凹部の形状の異なった複数種類の可動火格子を
製作する必要が無いので、大きな経済効果が得られる。
【0012】前記係合凹部には、複数の寸法のスペーサ
ー片から選択されたスペーサー片を取付け可能な構成と
することができる。このように構成することによって、
係合凹部に取り付けるスペーサー片の寸法を適宜に選択
するという簡単な手法によって、可動火格子との間で生
じる相対移動の幅が互いに異なる多数種類の可動火格子
が簡単に得られ、ゴミの搬送速度の制御や、搬送速度の
制御に基づくゴミ厚さのより微妙な調整が可能になる。
【0013】本発明によるその他の特徴および利点は、
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に本発明によるストーカ式焼
却炉の一実施形態を示す。
【0015】(ストーカ式焼却炉の全体構成)このスト
ーカ式焼却炉は、ゴミを受け入れるホッパ31と、ホッ
パ31からゴミを炉の火床1に供給するためのプッシャ
32とを有し、火床1上の処理帯は、ゴミ供給側から順
次、乾燥帯A、第1燃焼帯B1、第2燃焼帯B2、後燃
焼帯Cの小処理帯に分割されている。A、B1、B2、
及びCの各小処理帯毎に、下方から炉内に一次空気を供
給する風箱33が設けられており、風箱33夫々には一
次空気を供給する一次空気供給機構34が設置されてい
る。そして、主として燃焼帯B1、B2の上方空間に一
次燃焼領域Fが形成されるように構成されている。ま
た、各小処理帯の火床1で生じた灰は、後燃焼帯Cの下
流に設けられた主灰シュート35を落下し、ベルトコン
ベア等によって灰ピットに回収される。
【0016】図2に示されるように、各小処理帯の火床
1の表面は、固定された状態で多数並べられた固定火格
子3と、固定火格子3に対して炉長方向に往復移動可能
に設けられた可動火格子4とで覆われている。固定火格
子3と可動火格子4はいずれも、炉長方向に沿って多数
並べられている。また、固定火格子3と可動火格子4
は、炉長方向に沿って交互に配置されることで、互いに
協働してゴミを炉長方向の下流側に搬送するストーカ機
構20を構成している。
【0017】各固定火格子3と可動火格子4どうしの炉
幅方向に隣接した箇所には、各小処理帯の火格子3,4
の上で生じる燃焼に必要な一次空気を、下方の風箱33
から得るために、上下に貫通するエアホール(不図示)
が形成されている。このエアホールを通過する際の前記
一次空気は、各可動火格子3,4を冷却する作用をも有
している。尚、炉内の上方には、ゴミ焼却によって発生
する熱を利用した廃熱ボイラが配置されており、ここで
得られた高温水蒸気は発電装置に供給されるように構成
されている。
【0018】(ストーカ機構の構成)図2に戻ると、ス
トーカ機構20は、炉体に対して固定された固定フレー
ム15と、後述する駆動機構30によって炉長方向に往
復駆動される可動フレーム16とを有する。固定フレー
ム15上には、複数の固定支持ロッドR1が、炉幅方向
に水平に延びるように架設されており、各固定火格子3
は、この各固定支持ロッドR1上に揺動自在に支持され
ている。また、可動フレーム16にも、複数の可動支持
ロッドR2(可動支持軸の一例)が、炉幅方向に水平に
延びるように架設されており、各可動火格子4は、この
各可動支持ロッドR2上に揺動自在に支持されている。
各可動火格子4の前記往復移動は、可動フレーム16と
一体的に往復駆動される可動支持ロッドR2の炉長方向
に沿った往復運動によって実現される。固定された固定
支持ロッドR1と、可動支持軸として設けられた可動支
持ロッドR2とは、炉長方向に沿って交互に配置されて
おり、したがって、これらの各支持ロッド上に支持され
た固定火格子3と可動火格子4も、同様に炉長方向に沿
って交互に配置されている。また、固定支持ロッドR1
と可動支持ロッドR2とは、共通の外径を備えた円形断
面を備えている。尚、後述するように、可動フレーム1
6は、固定フレーム15に設けられたフレームガイド1
5aに形成された傾斜案内面に沿って上流側の死点D1
と下流側の死点D2の間を往復移動される。尚、下流側
の死点D2は、上流側の死点D1に対して、前記傾斜案
内面と平行な傾斜した線分上に沿った位置に変位してい
る。
【0019】(駆動機構の構成)駆動機構30は、固定
フレーム15の側部に設けられた油圧シリンダ機構9
と、油圧シリンダ機構9からの出力を炉幅方向に延びた
駆動軸10の往復回転運動に変換する第1変換機構と、
駆動軸10の回転運動を可動フレーム16の水平な往復
運動に変換する第2変換機構とからなる。第1変換機構
は、油圧シリンダ機構9から出入りするシリンダロッド
9aと、駆動軸10の一端から径方向に延びた第1アー
ム10aとからなる。第1アーム10aの基端部は駆動
軸10と一体的に連結されており、他方、第1アーム1
0aの先端付近は、シリンダロッド9aの先端と一本の
ピンを介して揺動自在に連結されている。第2変換機構
は、駆動軸9の中間部から径方向に延びた第2アーム1
0bと、第2アーム10bの先端と可動フレーム16と
を連結するリンクバー11とからなる。リンクバー11
の上流側の端部は、第2アーム10bの先端と一本のピ
ンを介して揺動自在に連結されており、リンクバー11
の下流側の端部は、可動フレーム16の下方に形成され
たブラケット12に揺動自在に支持されている。
【0020】(火格子の形状)固定火格子3または可動
火格子4として使用される火格子は、全てたった一種類
の基本火格子2と、必要に応じて基本火格子2に取付け
られるスペーサー片7からなる。図3に示されるよう
に、基本火格子2は、支持ロッドR1,R2を下方から
受け入れ可能な係合凹部5を備えた基端部5と、基端部
5から炉長方向に沿った下流側に延びた延出部6とを有
する。延出部6には、下流側に隣接する火格子2上に接
当支持される被支持部6gと、上流側に隣接する火格子
2の被支持部6gを摺動自在に支持する摺動支持面6h
とが形成されている。尚、この係合凹部5の炉長方向の
長さ寸法は、支持ロッドR1,R2の外径を大きく上回
っている。したがって、基本火格子2をそのまま支持ロ
ッドR1,R2上に係合すれば、火格子2と支持ロッド
R1,R2の間に、基本火格子2と支持ロッドR1,R
2の間の炉長方向での相対移動を許す融通機構が設けら
れることになる。
【0021】図3に示されるように、スペーサー片7
は、最も幅の大きな第1スペーサー片7aから最も幅の
小さな第4スペーサー片7dまで寸法の異なる4種類の
スペーサー片7a,7b,7c,7dからなる。図4に
示されるように、固定火格子3として用いられる基本火
格子2の係合凹部5の上流側端部には、最も幅の大きな
第1スペーサー片7aが溶接で取付けられている。固定
火格子3の係合凹部5は、この第1スペーサー片7aに
よって、実質的に支持ロッドR1,R2の外径と略一致
するので、固定火格子3と固定支持ロッドR1の間に
は、炉長方向での相対移動を許す融通機構は設けられて
いないことになる。
【0022】図5(イ)から図5(ニ)に示されるよう
に、可動火格子4は、その係合凹部5の状態が互いに異
なる5種類の可動火格子4、すなわち、第1可動火格子
4a、第2可動火格子4b、第3可動火格子4c、第4
可動火格子4d、第5可動火格子4eからなる。第1可
動火格子4aの係合凹部5には、固定火格子3と全く同
じ要領で、最も幅の大きな第1スペーサー片7aが溶接
で取付けられている。そして、残りの第2可動火格子4
b、第3可動火格子4c、第4可動火格子4dの係合凹
部5の各上流側端部には、それぞれ、第2スペーサー片
7b、第3スペーサー片7c、第4スペーサー片7dが
同様に溶接で取付けられている。尚、第5可動火格子4
eの係合凹部5には、スペーサー片7が取付けられてお
らず、基本火格子2と全く同一の形状を有することにな
る。この結果、第1可動火格子4aには、融通機構が全
く設けられておらず、2番目に幅の大きな第2スペーサ
ー片7bが取付けられた第2可動火格子4bには最も小
さな融通機構が、スペーサー片7bが全く取付けられて
いない第5可動火格子4eには、最も大きな融通機構が
設けられていることになる。5種類の可動火格子4を、
設けられた融通機構の大きさに応じて並べると、先ず第
5可動火格子4eが筆頭となり、引き続き、第4可動火
格子4d、第3可動火格子4c、第2可動火格子4b、
そして、第1可動火格子4aの順となる。
【0023】(火格子の配列方法)図6(イ)と図6
(ロ)は、図2に示されたストーカ式焼却炉の火床1の
一部(第1燃焼帯B1)を炉長方向に延びた垂直平面で
切った破断側面図である。ここでは、第1燃焼帯B1を
例示しているが、他の小処理帯についても基本的に同様
の構成になっている。図6(イ)と図6(ロ)から理解
されるように、各小処理帯を構成する可動火格子4は、
上流側から下流側に向かって、第1可動火格子4a、第
2可動火格子4b、第3可動火格子4c、第4可動火格
子4d、第5可動火格子4eの順で配置されている。言
い換えれば、最も上流側の可動支持ロッドR2に支持さ
れた融通機構の無い第1可動火格子4aから、最も下流
側の可動支持ロッドR2に支持された最も大きな融通機
構の第5可動火格子4eまで、可動火格子4に設けられ
た融通機構の大きさが、上流側端部から下流側端部に向
かって次第に増すように配列されている。
【0024】(可動火格子の動き)ここで図6(イ)
は、各可動支持ロッドR2が上流側の死点D1に位置し
ている時の状態を示し、次の図6(ロ)は、各可動支持
ロッドR2が下流側の死点D2に位置している時の状態
を示す。図6(イ)と図6(ロ)によって理解されるよ
うに、各可動支持ロッドR2が上流側の死点D1から下
流側の死点D2まで移動する間に、各可動火格子4は、
各可動火格子4の被支持部6gが、下流側に隣接する固
定火格子3の摺動支持面6h上を滑り上がるという形
で、固定火格子3に対して下流側向きに相対移動する。
また、各可動支持ロッドR2が下流側の死点D2から上
流側の死点D1まで復帰する際も上と逆に、各可動火格
子4の被支持部6gが、下流側に隣接する固定火格子3
の摺動支持面6h上を滑りながら下がるという形で、固
定火格子3に対して上流側向きに相対移動する。
【0025】そして、前述したように、可動火格子4に
設けられた融通機構の大きさが、上流側端部から下流側
端部に向かって次第に増すように配列されているため
に、上記の各可動火格子4の固定火格子3に対する相対
移動の幅は、上流側端部から下流側端部に向かって次第
に少なくなる。すなわち、各小処理帯毎に、第1から第
5の各可動火格子4a,4b,4c,4d,4eを上記
のように配列することによって、各可動支持ロッドR2
が上流側の死点D1と下流側の死点D2の間を往復運動
するのに応じて、各小処理帯内の上流側端部の可動火格
子4は、融通機構の無い第1可動火格子4aで構成され
ているので、隣接する固定火格子3に対して、可動支持
ロッドR2の往復運動のストロークと一致した相対移動
を示す。しかし、各小処理帯内の上流側端部の可動火格
子4よりも下流側の可動火格子4では、融通機構のため
に、より下流側に配置された可動火格子4ほど、その下
流側及び上流側で隣接する固定火格子3に対して、可動
支持ロッドR2の往復運動のストロークよりも小さな幅
の相対移動を示すことになる。これによって、実質的な
ゴミの搬送速度も、各小処理帯内の下流側ほど小さく制
限されることになる。したがって、火床1上での燃焼の
進行に伴って生じるゴミの減容に応じて、火床1上のゴ
ミの厚さが下流側ほど薄くなる現象が抑制されて、各小
処理帯内でのゴミの厚さが炉長方向に関して平均化され
る。
【0026】〔別実施形態〕 <1>上記の実施形態では、火床1上での燃焼の進行に
伴って生じるゴミの減容に応じて、火床1上のゴミの厚
さが下流側ほど薄くなる現象を抑制する目的で、可動支
持ロッドR2の往復移動に際して各可動火格子4が示す
往復ストロークが、各小処理帯内の下流側に配置された
可動火格子4ほど、その下流側及び上流側で隣接する固
定火格子3に対して小さな幅の相対移動を示す構成を紹
介した。しかし、可動支持ロッドR2の往復移動に際し
て可動火格子4が、炉長方向における配置位置に応じて
示す往復ストローク相違のさせ方は、上記の実施形態に
限られず、実際に稼動されるストーカ式焼却炉の火床1
での様々な現象に応じてアレンジすることができる。す
なわち、より一般化して言えば、可動支持ロッドR2の
往復移動に際して各可動火格子4が示す往復ストローク
が、可動火格子4の炉長方向における配置位置に応じて
異なるように構成されていると言える。
【0027】<2>上記の実施形態では、可動支持ロッ
ドR2の外径を上回る大きさの係合凹部を可動火格子4
に形成することによって、可動支持ロッドR2と可動火
格子4の間の融通機構を実現している。しかし、固定火
格子3用の固定支持ロッドR1の外径を大き目に作って
おき、可動火格子4の係合凹部はこの固定火格子3用の
固定支持ロッドR1の外径と略一致する寸法に統一させ
ておき、炉長方向に関して一部の可動支持ロッドR2の
外径を、固定火格子3用の固定支持ロッドR1を下回る
ものとすることで、可動支持ロッドR2と可動火格子4
の間の融通機構を実現しても良い。また、係合凹部の寸
法が互いに異なる複数種類の可動火格子4と外径寸法が
互いに異なる複数種類の可動支持ロッドR2との組み合
わせによって、可動支持ロッドR2と可動火格子4の間
の融通機構を実現しても良い。
【0028】<3>上記の実施形態では、可動支持ロッ
ドR2の往復運動に基づいて可動火格子4が示す往復ス
トロークが、可動火格子4の炉長方向における配置位置
に応じて異なる構成を、可動支持ロッドR2と可動火格
子4の間の融通機構によって実現しているが、この目的
とする構成を、炉長方向に多数並んだ複数の可動支持ロ
ッドR2の往復ストローク自体を、炉長方向における配
置位置に応じて異ならせることによって実現しても良
い。
【0029】<4>基本火格子に取り付けるスペーサー
片の形状は、図3に示すものに限らない。例えば、図7
に、他の形状のスペーサー片の例を示す。図7(イ)に
示された火格子4a’は、融通機構の無い火格子であ
り、図4に示された固定火格子3、または、図5(イ)
に示された第1可動火格子4aと対応する。また、図7
(ロ)に示された火格子4b’は、小さな融通機構を備
えた火格子であり、図5(ロ)に示された第2可動火格
子4bと対応する。さらに、図7(ハ)に示された火格
子4c’は、比較的大きな融通機構を備えた火格子であ
り、図5(ニ)に示された第4可動火格子4bと対応す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるストーカ式焼却炉の一実施形態を
示す側面図
【図2】図1のストーカ式焼却炉の一つの処理帯を構成
する火格子とストーカ機構を示す斜視図
【図3】固定火格子と可動火格子を構成する基本火格子
とスペーサー片を示す斜視図
【図4】固定火格子の構成を示す側面図
【図5】第1から第5の各可動火格子の構成を示す側面
【図6】固定火格子と可動火格子の間の位置関係を示す
略図
【図7】本発明の別実施形態による基本火格子とスペー
サー片を示す斜視図
【符号の説明】
1 火床 2 基本火格子 3 固定火格子 4 可動火格子 4a〜4e 第1〜第5可動火格子 5 被係止部 6 延出部 6g 被支持部 6h 摺動支持面 7 スペーサー片 15 固定フレーム 16 可動フレーム 20 ストーカ機構 30 駆動機構 34 一次空気供給機構 A 乾燥帯 B1,B2 第1燃焼帯と第2燃焼帯 C 後燃焼帯 R1 固定支持ロッド R2 可動支持ロッド(可動支持軸の一例)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定火格子と、前記固定火格子に対して
    炉長方向に沿って往復移動可能に設けられた可動火格子
    とを備え、前記可動火格子は、少なくとも炉長方向にお
    いて複数設けられたストーカ式焼却炉であって、 前記往復移動に際して前記可動火格子(4)が示す往復
    ストロークが、前記可動火格子(4)の炉長方向におけ
    る配置位置に応じて異なるように構成されたストーカ式
    焼却炉。
  2. 【請求項2】 前記可動火格子(4)は、可動支持軸
    (R2)上に支持されており、前記可動火格子(4)の
    前記往復移動は前記可動支持軸(R2)の前記炉長方向
    に沿った往復運動によって実現されるように構成されて
    おり、前記炉長方向に関する少なくとも一部の前記可動
    火格子(4)とこれに対応する前記可動支持軸(R2)
    の間に、前記可動火格子(4)と前記可動支持軸(R
    2)の間の前記炉長方向に沿った相対移動を許す融通機
    構が設けられている請求項1に記載のストーカ式焼却
    炉。
  3. 【請求項3】 前記可動火格子(4)は、前記可動支持
    軸(R2)を下方から受け入れ可能な係合凹部(5)を
    有し、前記融通機構は、前記可動支持軸(R2)の外径
    を大きく上回る寸法の前記係合凹部(5)からなる請求
    項2に記載のストーカ式焼却炉。
  4. 【請求項4】 前記可動火格子(4)の前記係合凹部に
    は、前記融通機構を実現可能なように、前記可動支持軸
    (R2)の外径を大きく上回る幅を持った基本凹部
    (5)が形成されており、前記基本凹部(5)には、前
    記幅を縮小することによって、前記融通機構による前記
    相対移動を制限可能なスペーサー片(7)を選択的に取
    付け可能である請求項3に記載のストーカ式焼却炉。
  5. 【請求項5】 前記係合凹部(5)には、複数の寸法の
    スペーサー片(7a,7b,7c,7d,7e)から選
    択されたスペーサー片(7)を取付け可能である請求項
    4に記載のストーカ式焼却炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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