JP2002089739A - 流路切換弁 - Google Patents

流路切換弁

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JP2002089739A
JP2002089739A JP2000274884A JP2000274884A JP2002089739A JP 2002089739 A JP2002089739 A JP 2002089739A JP 2000274884 A JP2000274884 A JP 2000274884A JP 2000274884 A JP2000274884 A JP 2000274884A JP 2002089739 A JP2002089739 A JP 2002089739A
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Takashi Hayashi
隆史 林
Yoshitaka Yoshizawa
至孝 吉澤
Mitsuaki Noda
光昭 野田
Hiroshi Ito
浩 伊藤
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Saginomiya Seisakusho Inc
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/20Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves
    • F25B41/26Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves of fluid flow reversing valves

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路切換弁の主弁体を移動させる際の回転ト
ルクを大きくし、確実な切り換え作動を可能にする。 【解決手段】 流路切換弁の主弁体12の上部に、仕切
部材13、上板15、弁ハウジングによりシリンダ10
を形成する。主弁体12のピストン12Cによりシリン
ダ10をA室とB室とに区画する。高圧導入ポート12
Aa、12Abによりシリンダ10に高圧の冷媒を導入
する。パイロット電磁弁の回動するポートにより、主弁
体12の袴部12A1内の低圧室をAポート12aとB
ポート12bに択一的に導通し、A室とB室とに圧力差
を与える。圧力差によりピストン12Cを移動して主弁
体12を回動する。または、主弁体の上上部のA室と下
部のB室との圧力差によりの主弁体を上下動および回動
して流路を切り換える際に、B室側の主弁座の低圧側ポ
ートを閉止し、B室の圧力低下を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルにお
ける冷媒(流体)の還流方向を切り換える流路切換弁に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒートポンプ式冷凍サイクルにお
いては、冷房モード時に冷媒が圧縮機、熱源側熱交換
器、絞り装置、及び利用側熱交換器を経由して圧縮機に
環流し、暖房モード時に冷媒が圧縮機、利用側熱交換
器、絞り装置、及び熱源側熱交換器を経由して圧縮機に
環流するように、冷凍サイクルにおける冷媒の環流方向
を逆転させている。このような、ヒートポンプ式冷凍サ
イクルにおける冷媒の環流経路を逆転させるのに用いる
流路切換弁としていわゆる四方弁がある。
【0003】このような四方弁として、特開平8−42
737号公報、特開平8−247328号公報に開示さ
れたものがある。これらの四方弁は、圧縮機からの冷媒
を導入する導入口、圧縮機に冷媒を送る導出口、および
室外熱交換器に通じる通口、室内熱交換器に通じる通口
を、円形の弁座に設け、2つの連絡溝が形成された弁体
をこの連絡溝を弁座側にして摺動可能に配設し、この弁
体を回動させることで流路を切り換えるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平8−4
2737号公報あるいは特開平8−247328号公報
の四方弁にあっては、弁体を回動させるために電磁石の
電磁力を利用しているので、弁体の回動トルクが弱く、
弁の切り換え誤作動が生じ易く信頼性の点で問題があ
る。
【0005】本発明は、流路切換弁(四方弁)の主弁体
を移動させる際の回転トルクを大きくし、確実な切り換
え作動が可能な流路切換弁を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の流路
切換弁は、円筒状に形成された弁本体の内部で、低圧側
ポートと高圧側ポート、および該低圧側ポートと高圧側
ポートとに択一的に切換導通される2つの切換ポートが
穿設された主弁座に対して、主弁体を離間、回動および
着座させることにより、前記各ポートの導通状態を切り
換えて流路を切り換える流路切換弁であって、前記主弁
体の前記主弁座と反対側に形成されたシリンダと、前記
主弁体の前記主弁座と反対側に形成され該主弁体と一体
に回動するとともに前記シリンダ内を第1室と第2室と
に区画する隔壁状のピストンと、前記高圧側ポートから
前記シリンダに高圧流体を導入する高圧導入ポートと、
前記低圧側ポートを前記シリンダのA室またはB室に択
一的に導通する低圧導通手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0007】本発明の請求項2の流路切換弁は、請求項
1の構成を備え、前記低圧導通手段が、前記主弁体の軸
部内を前記A室と前記B室にそれぞれ導通する2つのポ
ートと、該主弁体の軸部内に配設された移動部材を上下
動して該移動部材に形成された導通路と前記低圧側ポー
トを導通/閉止するパイロット弁と、該移動部材の上下
動により該移動部材を回動して該移動部材の導通路を前
記2つのポートの何れか一方に択一的に導通する二次ポ
ートとで構成されていることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3の流路切換弁は、円筒状
に形成された弁本体の内部で、低圧側ポートと高圧側ポ
ート、および該低圧側ポートと高圧側ポートとに択一的
に切換導通される2つの切換ポートが穿設された主弁座
に対して、主弁体を離間、回動および着座させることに
より、前記各ポートの導通状態を切り換えて流路を切り
換える流路切換弁であって、前記主弁体は、前記弁本体
内を前記主弁座と反対側のA室と該主弁座側のB室とに
区画するとともに該A室とB室との圧力差により前記主
弁座から離間または該主弁座に着座するように構成さ
れ、前記主弁体の前記主弁座からの離間と着座の間の移
動動作により、該主弁体の該主弁座に対する回動位置を
切り換える移動方向変換手段と、該移動方向変換手段に
より前記主弁体が回動するときに、前記B室に開口する
前記低圧側ポートを閉止する副弁と、を備えたことを特
徴とする。
【0009】本発明の請求項4の流路切換弁は、請求項
3の構成を備え、前記副弁としての第1副弁と、前記2
つの切換ポートに設けられた第2副弁とを備え、前記主
弁体が前記主弁座から離間するときに、前記第1副弁と
前記第2副弁とにより、前記低圧側ポートおよび該低圧
側ポートに導通される切換ポートとで構成される低圧側
の通路を前記B室から隔絶するようにしたことを特徴と
する。
【0010】本発明の請求項1の流路切換弁によれば、
シリンダ内は高圧導入ポートから高圧流体が導入されて
高圧になり、低圧導通手段によりシリンダのA室または
B室が低圧側ポートに択一的に導通されるので、低圧側
ポートに導通されたA室またはB室の何れか一方が他方
より低圧になり、両室に差圧が生じる。したがって、シ
リンダ内のピストンが低圧側に押されて主弁体が回動
し、流路が切り換えられる。これにより、低圧導通手段
の切り換え動作をするだけで、差圧を利用して確実な切
り換え作動が可能となる。
【0011】本発明の請求項2の流路切換弁によれば、
請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、パイロ
ット弁を導通する動作により流路が切り換えられるので
作動機構が簡単になる。
【0012】本発明の請求項3の流路切換弁によれば、
前記主弁体がA室とB室との圧力差により主弁座から離
間し、この主弁体が離間する移動動作時に、移動方向変
換手段により該主弁体の該主弁座に対する回動位置が切
り換えられる。このとき、主弁座側のB室に開口してい
る低圧側ポートが副弁により閉止されるので、主弁体が
離間する移動動作および回動動作を担う圧力差の低下を
防止することができ、差圧を利用して確実な切り換え作
動が可能となる。
【0013】本発明の請求項4の流路切換弁によれば、
請求項3と同様な作用効果が得られるとともに、第1副
弁と第2副弁とにより低圧側の通路がB室から隔絶され
るので、主弁体が主弁座から離間するときにも圧力差の
低下を防止することができ、さらに、確実な切り換え作
動が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明による流路切換弁の
実施形態を図面を参照して説明する。
【0015】(冷凍サイクル)図16は本発明の実施形
態に係るヒートポンプ式エアコン等の冷凍サイクルの概
略を示す図である。図中1は圧縮機、2Aは室内ユニッ
トに搭載された室内熱交換器、2Bは室外ユニットに搭
載された室外熱交換器、3は絞り装置、4はアキュムレ
ータ、5は後述説明する各実施形態の流路切換弁であ
る。
【0016】圧縮機1の吐出口は流路切換弁5に接続さ
れ、圧縮機1の吸入口はアキュムレータ4を介して流路
切換弁5に接続されている。また、流路切換弁5は室内
熱交換器2Aと室外熱交換器2Bとに接続され、絞り装
置3は室内熱交換器2Aと室外熱交換器2Bとの間に介
設されている。これにより、圧縮機1、室内熱交換器2
A、室外熱交換器2B、絞り装置3、アキュムレータ
4、および流路切換弁5は冷凍サイクルを構成してい
る。そして、マイクロコンピュータや各種駆動回路等か
ら構成された図示しない制御部により、流路切換弁5の
パイロット電磁弁の電磁コイルの通電が制御され、流路
切換弁5の流路が切り換えられる。
【0017】これにより、暖房モード時には、図16に
実線の矢印で示したように、圧縮機1で圧縮された冷媒
は流路切換弁5から室内熱交換器2Aに流入され、この
室内熱交換器2Aは凝縮器として機能し、室内熱交換器
2Aから流出された冷媒液は絞り装置3を介して室外熱
交換器2Bに流入され、この室外熱交換器2Bは蒸発器
として機能する。そして、室外熱交換器2Bで蒸発され
た冷媒は流路切換弁5およびアキュムレータ4を介して
圧縮機1に流入される。
【0018】また、冷房モード時には、図16に破線の
矢印で示したように、圧縮機1で圧縮された冷媒は流路
切換弁5から室外熱交換器2B、絞り装置3、室内熱交
換器2A、流路切換弁5、アキュムレータ4、そして、
圧縮機1の順に循環され、室外熱交換器2Bが凝縮器と
して機能し、室内熱交換器2Aが蒸発器として機能す
る。
【0019】なお、以下の説明では、流路切換弁5にお
いて、圧縮機1の吐出口(高圧側)に接続される導管
(圧縮機1側から見た吐出管)を「D継手管6D」、ア
キュムレータ4(低圧側)に接続される導管(圧縮機1
側から見た吸入管)を「S継手管6S」、室内熱交換器
2Aに接続される導管を「E継手管6E」、室外熱交換
器2Bに接続される導管を「C継手管6C」とする。
【0020】次に、流路切換弁5の各実施形態について
説明する。なお、図16の流路切換弁5は以下の各実施
形態に対応するものであるが、この流路切換弁5を以下
の各実施形態の説明で区別するために、符号5の後にハ
イフンと実施形態の番号を付加して説明する。
【0021】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係る流路切換弁5−1の暖房モードの状態を示す
断面図、図2は流路切換弁5−1の主弁体12と仕切部
材13および上板15の概略斜視図、図3〜図7は主弁
体12とプランジャロッド15の各回動位置に対応する
図1のA−A断面図である。なお、図3〜図7において
(B) は(A) の一部拡大図である。この流路切換弁5−1
は、円筒状で上部が絞られた弁本体としての弁ハウジン
グ11と、弁ハウジング11内に配設された主弁体1
2、弁ハウジング11内に配設された仕切部材13、弁
ハウジング11の下部に取り付けられた主弁座14、弁
ハウジング11内で仕切部材13の上部に配設された円
盤状の上板15、弁ハウジング11の中心に配置され主
弁体12を軸支する中心軸16、パイロット電磁弁1
7、D継手管6D、S継手管6S、E継手管6Eおよび
C継手管6Cを主な部品として構成されている。
【0022】主弁体12は、主弁座14に対向する主弁
部12A、主弁部12Aの中心に形成された筒状の軸部
12B、および、軸部12Bから半径方向に主弁部12
Aの外周まで延設されたピストン12Cで構成されてい
る。また、仕切部材13は、主弁体12の軸部12Bの
周囲を囲うように直交する2つの仕切板13A,13B
を有しており、この仕切部材13は、主弁体12の主弁
部12Aと上板15との間に配設されている。これによ
り、弁ハウジング11内には、主弁体12の主弁部12
A、仕切部材13の仕切板13A,13Bおよび上板1
5で区画された、水平断面形状が略扇形のシリンダ10
(図2の二点鎖線)が形成され、このシリンダ10内に
主弁体12のピストン12Cが配置される。
【0023】ピストン12Cは、図1に断面を示したよ
うに、ばね12C1によって上板15の下面に付勢され
るシール12C2と、ばね12C3によって弁ハウジン
グ11の内面に付勢されるシール12C4を備えてお
り、これにより、ピストン12Cはシリンダ10内を仕
切板13A側のA室10Aと仕切板13B側のB室10
Bとを互いに密閉して区画する。また、主弁体12は、
ピストン12Cが仕切部材13の一方の仕切板13Aに
当接する位置と他方の仕切板13Bに当接する位置との
間の90°の範囲内で往復回動可能となっており、後述
のように、A室10A内とB室10B内の圧力差によっ
てピストン12Cが低圧側に押され、主弁体12が90
°の範囲内で回動する。
【0024】図3〜図7に示したように、主弁座14に
は、C継手管6Cが接続される第1切換ポート14c
と、E継手管6Eが接続される第2切換ポート14eと
が、主弁座14の中心を挟んで対向する位置に各々貫設
されている。また、これら第1切換ポート14cおよび
第2切換ポート14eから主弁座14の周方向に90°
ずつ位相をずらした箇所に、S継手管6Sが接続される
低圧側ポート14s、D継手管6Dが接続される高圧側
ポート14dが各々貫設されている。
【0025】また、主弁部12Aの主弁座14側の端面
には、下端が主弁座14に着座する袴部12A1が形成
されており、この袴部12A1の内部の空間は低圧側ポ
ート14sに常時導通される低圧室R1となっている。
さらに、この袴部12A1の外側で、主弁部12A、主
弁座14および弁ハウジング11で区画される空間は高
圧側ポート14dに常時導通される高圧室R2となって
いる。
【0026】そして、図3(A) に示すように、主弁体1
2の第1の回動位置においては、低圧室R1により低圧
側ポート14sと第1切換ポート14cとが導通される
とともに、高圧室R2により高圧側ポート14dと第2
切換ポート14eとが導通され、これにより、前記暖房
モード時の循環経路が形成される。
【0027】また、図7(A) に示すように、主弁体12
の第2の回動位置においては、低圧室R1により低圧側
ポート14sと第2切換ポート14eとが導通されると
ともに、高圧室R2により高圧側ポート14dと第1切
換ポート14cとが導通され、これにより、前記冷房モ
ード時の循環経路が形成される。
【0028】パイロット電磁弁17はプランジャチュー
ブ101により弁ハウジング11に取り付けられ、プラ
ンジャチューブ101の上端部に吸引子102が取り付
けられるとともにその周囲には電磁コイル103が配設
されている。プランジャチューブ101内にはプランジ
ャ104が収容されるとともに、プランジャ104の下
端に移動部材としてのプランジャロッド105が連結さ
れ、さらにプランジャロッド105の下端にはニードル
弁105aが取り付けられている。
【0029】また、プランジャロッド105には、縦軸
と直交する方向に貫通する2つの二次ポート105b、
105cが形成され、該二次ポート105b,105c
は導通路105dにより導通されている。そして、プラ
ンジャロッド105は、主弁体12の軸部12Bの透孔
12B1内に挿入され、このプランジャロッド105
は、プランジャ104を介してプランジャ用ばね106
によって下方に付勢されている。
【0030】一方、電磁コイル103に通電がなされる
と、プランジャロッド105の下端のニードル弁105
aが弁座12B2との間に隙間が形成される。すなわち
パイロット弁が開状態(導通状態)となって、導通路1
05dは低圧室R1に導通される。
【0031】ここで、主弁体12において、軸部12B
には、A室10Aと軸部12Bの透孔12B1とを導通
するAポート12aと、B室10Bと透孔12B1とを
導通するBポート12bが形成されている。また、主弁
部12Aには、ピストン12Cの付け根近傍に、A室1
0AとB室10Bをそれぞれ高圧室R2に導通する高圧
導入ポート12Aa、12Abが形成されている。高圧
導入ポート12Aa、12Abの径はAポート12aお
よびBポート12bの径に対して微少に形成されてい
る。なお、図3〜図7に示したように、仕切部材13に
おいて、仕切板13A,13Bには、主弁体12の回動
状態に応じて高圧導入ポート12Aa、12Abにそれ
ぞれ合致する空隙溝13a、13bが形成されている。
【0032】これにより、A室10AとB室10Bには
常に高圧室R2の冷媒が導入されるが、パイロット弁を
開状態としてプランジャロッド105が上昇すると、後
述のようにラッチ機構によりプランジャロッド105が
軸部12Bに対して回動し、2次ポート105bがAポ
ート12aまたはBポート12bと導通し、A室10A
またはB室10Bが低圧室R1と導通される。したがっ
て、A室10AまたはB室10Bとの間に差圧が生じ、
この差圧によって主弁体12が回動し、流路が切り換え
られる。
【0033】主弁体12の軸部12Bの上端部におい
て、透孔12B1の内周には、プランジャロッド105
に取り付けられたピン105eをガイドするガイド部1
21が形成されており、このガイド部121とピン10
5eによりラッチ機構が構成されている。
【0034】図8はガイド部121の展開図であり、ガ
イド部121には、下溝121aと上溝121bが形成
され、下溝121aの上端には第1案内斜面121c
が、上溝121bの下端には第2案内斜面121dが形
成されている。下溝121aと上溝121bの間隔はガ
イド部121の全周中の90°の部分に対応している。
そして、プランジャロッド105の上下動に伴って、ピ
ン105eが図示のように移動する。
【0035】次に、第1実施形態の流路切換弁の動作
を、図1、図2および図3の暖房モードから図7の冷房
モードに切り換える場合を例に説明する。
【0036】なお、暖房モードで運転しているとき、低
圧室R1は第1切換ポート14c(C継手管6C)と低
圧側ポート14s(S継手管6S)とを導通していて、
この低圧室R1の冷媒の圧力は低圧になっている。ま
た、高圧室R2は第2切換ポート14e(E継手管6
E)と高圧側ポート14d(D継手管6D)とを導通し
ていて、この高圧室R2の冷媒の圧力は高圧になり、さ
らに、高圧導入ポート12Aa、12Abを介して、A
室10AとB室10Bの冷媒の圧力は高圧になってい
る。また、主弁体12の上部(透孔12B1の内部等)
は、透孔12B1とプランジャロッド105とのクリア
ランス、Aポート12aあるいはBポート12bを介し
て高圧になっている。したがって、主弁体12は、この
主弁体12の上部と低圧室R1との差圧、およびプラン
ジャ用ばね106の付勢力により、主弁座14に圧接さ
れている。
【0037】この状態で、電磁コイル103に通電がな
されると、プランジャ104がプランジャ用ばね106
の付勢力に抗して吸引子102に吸引され、プランジャ
ロッド105が上昇してのニードル弁105aが弁座1
2B2から離間し、パイロット弁が開状態となる。した
がって、主弁体12の上部が低圧に導通し、主弁体12
は上昇し、該主弁体12と主弁座14との摩擦が解除さ
れる。
【0038】なお、このとき主弁体12の上昇は軸部1
2Bの上端に接近して配置されたストッパ18により規
制され、例えば袴部12A1の下端と主弁座14との間
隔が0.5mm程度に保たれる。これにより、圧縮機1
から吐出される冷媒が、高圧室R2から上記袴部12A
1と主弁座14との隙間を介して低圧側ポート14s
(S継手管6S)に吸入するようなショートサイクル流
量は制限されるので、吐出圧、吸込圧力は維持される。
そして、このように主弁体12と主弁座14との摩擦を
なくした(低減した)状態で、この冷媒の吐出圧を利用
して主弁体12を回動させる。
【0039】すなわち、主弁体12の上昇はストッパ1
8により規制されるが、プランジャロッド105は主弁
体12よりもさらに上昇する。このときラッチ機構にお
いては、ピン105eが図8の(a)の位置から(b)
の位置に上昇し、さらにピン105eが第1案内斜面1
21cに沿って(c)の位置に移動する。これにより、
プランジャロッド105は上昇しながら軸部12Bに対
して45°回動し、図4に示したように、プランジャロ
ッド105の2次ポート105bが軸部12BのAポー
ト12aに合致しする。したがって、シリンダ10のA
室10Aが、2次ポート105b、導通路105d、2
次ポート105c、弁座12B2および導通路12B3
を介して低圧室R1に導通される。
【0040】ここで、A室10AとB室10Bはそれぞ
れ高圧導入ポート12Aa、12Abにより高圧室R2
に導通されているが、高圧導入ポート12Aa(12A
b)の径はAポート12a(およびBポート12b)の
径に対して微少に形成されているので、Aポート12a
で低圧室R1に導通されたA室10Aは低圧になり、B
室10Bだけが高圧に維持される。
【0041】したがって、B室10BとA室10Aとの
差圧により、ピストン12CにはB室10BからA室1
0A側に回動する力が働き、主弁体12は図5(A) の状
態を経て図6(A) の位置まで回動する。なお、このと
き、ピン105eは図8の(c)の位置にあり、プラン
ジャロッド105は主弁体12と共に回動する。
【0042】そして、この状態で、電磁コイル103へ
の通電を遮断すると、プランジャ104およびプランジ
ャロッド105はプランジャ用ばね106の付勢力によ
り下降し、ピン105eが図8の(d)の位置から第2
案内斜面121dに沿って(e)の位置に移動する。こ
れにより、プランジャロッド105は下降しながら軸部
12Bに対して45°回動し、図7(B) に示したよう
に、プランジャロッド105の2次ポート105bが軸
部12BのAポート12aから切り離される。また、ニ
ードル弁105aが弁座12B2に着座し、パイロット
弁が閉状態となり、主弁体12が主弁座14に着座す
る。
【0043】以上のように、主弁体12が主弁座14に
対して90°回動して着座し、低圧室R1は第2切換ポ
ート14e(E継手管6E)と低圧側ポート14s(S
継手管6S)とを導通し、高圧室R2は第1切換ポート
14c(C継手管6C)と高圧側ポート14d(D継手
管6D)とを導通し、冷房モードとなる。
【0044】なお、冷房モードから暖房モードへ切り換
えるときも、主弁体12の可動方向以外は同様の動作と
なる。すなわち、電磁コイル103へ通電することでプ
ランジャロッド105が上昇するとともに主弁体12に
対して45°回動し、2次ポート105bが軸部12B
のBポート12bに合致し、A室10Aが高圧、B室1
0Bが低圧になり、主弁体12が図7(A) の状態から時
計回りに90°回動し、電磁コイル103への通電を遮
断するとプランジャロッド105が主弁体12に対して
45°回動し、図3(A) の状態になる。
【0045】以上のように、第1実施形態においては、
シリンダ20内をピストン12CによりA室10Aおよ
びB室10Bに区画し、低圧側ポート14sと高圧側ポ
ート14dとの圧力差をA室10AおよびB室10Bに
与え、ピストン12Cの動作で主弁体12を回動させる
ようにしているので、切換動作が確実に行える。
【0046】(第2実施形態)図9は本発明の第2実施
形態に係る流路切換弁5−2の断面図、図10は流路切
換弁5−2の主弁体22が上昇した状態を示す断面図で
ある。この第2実施形態の流路切換弁5−2は、弁ハウ
ジング21と、略円柱状の主弁体22、弁ハウジング2
1の下部に取り付けられた主弁座24、弁ハウジング2
1の中心に配置され主弁体22を軸支する主軸25、主
弁体用ばね26、パイロット電磁弁27、前記図16に
ついて説明したD継手管6D、S継手管6S、E継手管
6EおよびC継手管6Cを主な部品として構成されてい
る。なお、この図9および図10はC継手管6C側から
見た断面図であり、C継手管6Cは現れていない。ま
た、図9および図10では、E継手管6Eの部分も断面
を図示してある。
【0047】弁ハウジング21は、ドーム状に絞られた
上ハウジング21Aと、底板を有する円筒状の下ハウジ
ング21Bとで構成されている。主弁座24は下ハウジ
ング21Bの底部に配設され、この主弁座24の中央に
主軸25が立設されている。主弁体22は、主弁22a
の中央の透孔22bによって主軸25に軸支されてい
る。また、上ハウジング21Aと主弁体22との間に
は、主弁体用ばね26が配設されており、この主弁体用
ばね26により、主弁体22は主弁座24に圧接される
ように付勢されている。なお、主弁体22の上部外周に
は、下ハウジング21Bの内周面との間をシールするシ
ール部材22cが設けられている。
【0048】以上の構成により、主弁体22は弁ハウジ
ング21の内部で主軸25を軸として回転可能に、ま
た、回転軸方向(図9、図10の縦方向)に移動可能に
なっている。さらに、主弁体22は、弁ハウジング21
内を主弁体22の上部のA室20Aと主弁体22の下部
のB室20Bとを区画している。
【0049】主軸25の側面の上半分には、主弁体22
の上部に取り付けられたピン22dをガイドするガイド
部251が形成されており、このガイド部251とピン
22dによりラッチ機構が構成されている。
【0050】図11はガイド部251の展開図であり、
ガイド部251には、下溝251aと上溝251bが形
成され、下溝251aの上端には第1案内斜面251c
が、上溝251bの下端には第2案内斜面251dが形
成されている。下溝251aと上溝251bの間隔はガ
イド部251の全周中の90°の部分に対応している。
そして、主弁体22の上下動に伴って、ピン22dが図
示のように移動する。そして、主弁体22が主弁座24
に着座している状態ではピン22dは下溝251a内に
有り、主弁体22は、主軸25に対して上下動をするこ
とにより90°ずつ回転する。
【0051】パイロット電磁弁27は、上ハウジング2
1Aの上部を筒状に延長したプランジャチューブ201
の上端部に吸引子202を取り付けるとともに、プラン
ジャチューブ201の周囲に電磁コイル203を配置
し、プランジャチューブ201内にプランジャ204を
収容し、さらに、吸引子202とプランジャ204との
間にプランジャ用ばね205を配設した構造になってい
る。そして、プランジャ用ばね205によってプランジ
ャ204が下方に付勢されている。これにより、プラン
ジャ204の下端に取り付けられたボール弁204aが
主軸25の上端の弁座25aに圧接される。
【0052】主軸25は中心に導通路25bを有し、こ
の導通路25bにより上端の弁座25aから下端の主弁
座24まで導通されている。また、主弁座24には主軸
25の下端からS継手管6Sに導通する溝24aが形成
されている。
【0053】図12に示したように、主弁座24には、
C継手管6Cが接続される第1切換ポート24cと、E
継手管6Eが接続される第2切換ポート24eとが、主
弁座24の中心を挟んで対向する位置に各々貫設されて
いる。また、第1切換ポート24cおよび第2切換ポー
ト24eから主弁座24の周方向に90°ずつ位相をず
らした箇所に、S継手管6Sが接続される低圧側ポート
24s、D継手管6Dが接続される高圧側ポート24d
が各々貫設されている。
【0054】主弁22aの主弁座24側の端面には、略
半円弧状の2つの導通管路22e、22fが各々独立し
て形成されており、図12(A) に示すように、主弁体2
2の第1の回動位置においては、導通管路22eにより
低圧側ポート24sと第2切換ポート24eとが導通さ
れるとともに、導通管路22fにより高圧側ポート24
dと第1切換ポート24cとが導通され、前記冷房モー
ド時の循環経路が形成される。
【0055】また、図12(A) の矢印で示したように主
弁体22が90°回動して図12(B) の第2の回動位置
になると、導通管路22eにより高圧側ポート24dと
第2切換ポート24eとが導通されるとともに、導通管
路22fにより低圧側ポート24sと第1切換ポート2
4cとが導通され、前記暖房モード時の循環経路が形成
される。
【0056】なお、2つの導通管路22e,22fは同
等であり、図示は省略するが、導通管路22fが低圧側
ポート24sと第2切換ポート24eとを導通するとと
もに、導通管路22eが高圧側ポート24dと第1切換
ポート24cとを導通して冷房モードとなる場合もあ
り、また、導通管路22fが高圧側ポート24dと第2
切換ポート24eとを導通するとともに、導通管路22
eが低圧側ポート24sと第1切換ポート24cとを導
通して暖房モードとなる場合もある。
【0057】ここで、図9および図10に示したよう
に、低圧側ポート24sとS継手管6Sとの接続部分に
は第1副弁30が取り付けられ、第1切換ポート24c
とC継手管6Cとの接続部分および第2切換ポート24
eとE継手管6Eとの接続部分にはそれぞれ第2副弁4
0が取り付けられている。
【0058】図13は第1副弁30の部分を示す断面図
であり、図13(B) は図13(A) のB−B断面図であ
る。第1副弁30は上端と下端が開口された円筒状であ
り、上端が主弁座24の低圧側ポート24s内に、下端
がS継手管6S内にそれぞれ摺動自在に挿入され、S継
手管6S内に配設されたスプリング31によって主弁体
22側に付勢されている。また、第1副弁30の円筒の
内部は仕切板30aで仕切られており、この仕切板30
aの上部3箇所と下部3箇所には円筒の周囲に沿って窓
部30bがそれぞれ形成されている。また、仕切板30
aの周囲外側にはストッパ30cが形成されている。
【0059】以上の構成により、主弁体22が主弁座2
4に着座している状態では、第1副弁30は主弁体22
の導通管路22e(または22f)と密着して導通し、
この導通管路22e(または22f)は、第1副弁30
の上下の窓部30bおよびS継手管6Sの拡大部6S1
を介してS継手管6S内に導通される。また、主弁体2
2が主弁座24から上昇すると、第1副弁30は、その
上端を主弁体22の下面に当接させた状態で主弁体22
と共に上昇し、この間は、第1副弁30は主弁体22の
導通管路22e(または22f)と密着して導通してい
る。そして、主弁体22の上昇が進むと、ストッパ30
cが主弁座24の下端(低圧側ポート24sの周囲)に
当接し、第1副弁30はその位置に保持される。このと
き、仕切板30aより上の窓部30bは低圧側ポート2
4s内に入り、仕切板30aとその外周により低圧ポー
ト24sがS継手管6Sと隔絶される。
【0060】図14は第2副弁40の部分を示す断面図
である。なお、第2副弁40は第1切換ポート24cと
第2切換ポート24eの両方にそれぞれ取り付けられて
いるが、いずれも同じ構造であるので第2切換ポート2
4eを例に説明する。第2副弁40は上端と下端が開口
された円筒状であり、上端が主弁座24の第2切換ポー
ト24e内に、下端がE継手管6E内にそれぞれ摺動自
在に挿入され、E継手管6E内に配設されたスプリング
41によって主弁体22側に付勢されている。また、第
2副弁40の円筒の外周にはストッパ40aが形成され
ている。
【0061】以上の構成により、主弁体22が主弁座2
4に着座している状態では、第2副弁40は主弁体22
の導通管路22e(または22f)と密着して導通し、
この導通管路22e(または22f)はE継手管6E
(またはS継手管6S)内に導通される。また、主弁体
22が主弁座24から上昇すると、第2副弁40は、そ
の上端を主弁体22の下面に当接させた状態で主弁体2
2と共に上昇し、この間は、第2副弁40は主弁体22
の導通管路22e(または22f)と密着して導通して
いる。そして、主弁体22の上昇が進むと、ストッパ4
0aが主弁座24の下端に当接し、第2副弁40はその
位置に保持される。
【0062】次に、第2実施形態の流路切換弁5−2の
動作を、図9および図12(A) の冷房モードから図12
(B) の暖房モードに切り換える場合を例に説明する。冷
房モードのとき、導通管路22eの冷媒の圧力は低圧に
なり、導通管路22fの冷媒の圧力は高圧になり、さら
に、主弁体22の上部のA室20Aと主弁体22の周囲
のB室20Bは、透孔22bと主軸25とのクリアラン
ス、下ハウジング21Bとシール部材22cとのクリア
ランスを介して高圧になっている。したがって、主弁体
22は、この主弁体22の外周の高圧と導通管路22e
内の低圧との差圧、および主弁体用ばね26の付勢力に
より、主弁座24に圧接されている。
【0063】この状態で、電磁コイル203に通電がな
されると、プランジャ204はプランジャ用ばね205
の付勢力に抗して吸引子202に吸引され、ボール弁2
04aが弁座25aから離間し、パイロット弁が開状態
となる。したがって、主弁体22の上部A室20Aが、
主軸25の導通路25bおよび主弁座24の溝24aを
介してS継手管6Sに導通される。したがって、A室2
0A内の低圧と、B室20Bと導通管路22f内の高圧
に差圧が生じ、主弁体22は上昇する。
【0064】ここで、図15は第1副弁30と第2副弁
40の動作を説明する図である。主弁体22が主弁座2
4に着座しているときは、低圧の冷媒は図15(A) の矢
印のように流れる。すなわち、E継手管6Eから第2副
弁40を介して導通管路22eに流入し、さらに第1副
弁30の窓部30bを介してS継手管6Sに流入する。
【0065】次に、主弁体22が主弁座24から離間し
ても、第1副弁30のストッパ30cと第2副弁40の
ストッパ40aが共に主弁座24に当接して図15(B)
の状態になるまで、第1副弁30および第2副弁40は
主弁体22に密着している。すなわち、E継手管6E、
導通管路22eおよびS継手管6Sからなる低圧部分は
B室20Bと隔絶されている。これにより、圧縮機1か
ら吐出される冷媒が、B室20Bから低圧側ポート24
s(S継手管6S)に吸入するようなショートサイクル
流量は生じないので、吐出圧、吸込圧力は維持される。
そして、B室20Bは高圧に維持され、低圧のA室20
Aとの差圧により、主弁体22を上昇させる力が得ら
れ、主弁体22が安定して上昇する。なお、図15(B)
のとき、主弁体22のピン22dは図11の(b)の位
置にある。
【0066】そして、さらに主弁体22が上昇すると、
図15(C) の状態になる。このとき、B室20Bは、E
継手管6E側に導通するがS継手管6Sとは隔絶され、
さらに高圧側ポート24d(D継手管6D)に導通して
いるので、このB室20Bは高圧に維持され、主弁体2
2はさらに上昇する。なお、図15(C) の状態で、主弁
体22のピン22dは図11の(c)の位置にあり、さ
らに主弁体22は図10の一点鎖線の位置にある。
【0067】さらに、主弁体22が上昇すると、ラッチ
機構においては、ピン22dが第1案内斜面251cに
沿って(d)の位置に移動し、これにより、主弁体22
は上昇しながら回動する。そして、主弁体22が図10
の位置まで上昇するとともにピン22dが図11の
(d)の位置になる。
【0068】そして、この状態で、電磁コイル203へ
の通電を遮断すると、プランジャ用ばね205の付勢力
によりボール弁204aが弁座25aに着座してパイロ
ット弁が閉止した状態となり、下ハウジング21Bとシ
ール部材22cとのクリアランスを介して流入する冷媒
によりA室20Aが次第に高圧になり、主弁体用ばね2
6の付勢力により主弁体22が下降し、ピン22dが図
11の(d)の位置から第2案内斜面251dの(e)
の位置を経て、(f)の位置に移動する。すなわち、主
弁体22は回動して下降し、図12(A) の状態から90
°回動した図12(B) の状態で着座する。これにより、
暖房モードに切り換えられる。なお、暖房モードから冷
房モードへ切り換えるときも、同様な動作で主弁体22
が90°回動して流路を切り換えることができる。
【0069】以上のように、第2実施形態においては、
低圧側ポート24sと高圧側ポート24dとの圧力差を
主弁体22の上部のA室10Aと下部のB室10Bに与
え、主弁体22の上昇させて該主弁体22を回動させる
際に、主弁体22が主弁座24から離間するとき、第1
副弁30と第2副弁40とにより低圧側の通路がB室2
0Bから隔絶され、さらに、B室20Bに開口している
低圧側ポート24sが第1副弁30により閉止されるの
で、上記圧力差の低下を防止でき、確実な切り換え作動
が可能となる。
【0070】
【発明の効果】本発明の請求項1の流路切換弁によれ
ば、低圧導通手段の切り換え動作をするだけで、差圧を
利用して確実な切り換え作動が可能となる。
【0071】本発明の請求項2の流路切換弁によれば、
請求項1と同様な効果が得られるとともに、パイロット
弁を導通する動作により流路が切り換えられるので作動
機構が簡単になる。
【0072】本発明の請求項3の流路切換弁によれば、
主弁体が離間する移動動作および回動動作を担う圧力差
の低下を防止することができ、差圧を利用して確実な切
り換え作動が可能となる。
【0073】本発明の請求項4の流路切換弁によれば、
請求項3と同様な効果が得られるとともに、第1副弁と
第2副弁とにより低圧側の通路がB室から隔絶されるの
で、主弁体が主弁座から離間するときにも差圧力の低下
を防止することができ、さらに、確実な切り換え作動が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る流路切換弁の暖房
モードの状態を示す断面図である。
【図2】同流路切換弁の主弁体と仕切部材および上板の
概略斜視図である。
【図3】第1実施形態における主弁体とプランジャロッ
ドの暖房モード時の回動位置に対応する図1のA−A断
面図である。
【図4】第1実施形態における主弁体とプランジャロッ
ドの切換始動時の回動位置に対応する図1のA−A断面
図である。
【図5】第1実施形態における主弁体とプランジャロッ
ドの回動時に対応する図1のA−A断面図である。
【図6】第1実施形態における主弁体の回動終了時の回
動位置に対応する図1のA−A断面図である。
【図7】第1実施形態における主弁体とプランジャロッ
ドの冷房モード時の回動位置に対応する図1のA−A断
面図である。
【図8】第1実施形態におけるガイド部の展開図であ
る。
【図9】本発明の第2実施形態に係る流路切換弁の断面
図である。
【図10】同流路切換弁の主弁体が上昇した状態を示す
断面図である。
【図11】第2実施形態におけるガイド部の展開図であ
る。
【図12】第2実施形態における主弁座の各ポートと冷
房モードおよび暖房モードにおける導通管路の関係を示
す図である。
【図13】第2実施形態における第1副弁の部分を示す
断面図である。
【図14】第2実施形態における第2副弁の部分を示す
断面図である。
【図15】第2実施形態における第1副弁と第2副弁の
動作を説明する図である。
【図16】本発明の実施形態に係るヒートポンプ式エア
コン等の冷凍サイクルの概略を示す図である。
【符号の説明】
5 流路切換弁 6D D継手管 6S S継手管 6E E継手管 6C C継手管 10 シリンダ 10A A室 10B B室 12 主弁体 12A 主弁部 12B 軸部 12C ピストン 12a Aポート 12b Bポート 12Aa 高圧導入ポート 12Ab 高圧導入ポート 14 主弁座 17 パイロット電磁弁 20A A室 20B B室 22 主弁体 22d ピン 24 主弁座 24a 溝 24c 第1切換ポート 24e 第2切換ポート 24s 低圧側ポート 24d 高圧側ポート 26 主弁体用ばね 27 パイロット電磁弁 30 第1副弁 40 第2副弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 41/04 F25B 41/04 C (72)発明者 野田 光昭 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 伊藤 浩 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 Fターム(参考) 3H056 AA05 BB01 CA02 CA04 CB03 CC05 CC12 CD10 DD02 GG13 3H067 AA13 CC41 DD03 DD12 DD33 EA01 EA32 FF17 GG23 3H106 DA07 DA13 DA23 DA35 DB02 DB12 DB23 DB32 DC10 DD05 EE01 KK23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に形成された弁本体の内部で、低
    圧側ポートと高圧側ポート、および該低圧側ポートと高
    圧側ポートとに択一的に切換導通される2つの切換ポー
    トが穿設された主弁座に対して、主弁体を離間、回動お
    よび着座させることにより、前記各ポートの導通状態を
    切り換えて流路を切り換える流路切換弁であって、 前記主弁体の前記主弁座と反対側に形成されたシリンダ
    と、 前記主弁体の前記主弁座と反対側に形成され該主弁体と
    一体に回動するとともに前記シリンダ内を第1室と第2
    室とに区画する隔壁状のピストンと、 前記高圧側ポートから前記シリンダに高圧流体を導入す
    る高圧導入ポートと、 前記低圧側ポートを前記シリンダのA室またはB室に択
    一的に導通する低圧導通手段と、を備えたことを特徴と
    する流路切換弁。
  2. 【請求項2】 前記低圧導通手段が、前記主弁体の軸部
    内を前記A室と前記B室にそれぞれ導通する2つのポー
    トと、該主弁体の軸部内に配設された移動部材を上下動
    して該移動部材に形成された導通路と前記低圧側ポート
    を導通/閉止するパイロット弁と、該移動部材の上下動
    により該移動部材を回動して該移動部材の導通路を前記
    2つのポートの何れか一方に択一的に導通する二次ポー
    トとで構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    流路切換弁。
  3. 【請求項3】 円筒状に形成された弁本体の内部で、低
    圧側ポートと高圧側ポート、および該低圧側ポートと高
    圧側ポートとに択一的に切換導通される2つの切換ポー
    トが穿設された主弁座に対して、主弁体を離間、回動お
    よび着座させることにより、前記各ポートの導通状態を
    切り換えて流路を切り換える流路切換弁であって、 前記主弁体は、前記弁本体内を前記主弁座と反対側のA
    室と該主弁座側のB室とに区画するとともに該A室とB
    室との圧力差により前記主弁座から離間または該主弁座
    に着座するように構成され、 前記主弁体の前記主弁座からの離間と着座の間の移動動
    作により、該主弁体の該主弁座に対する回動位置を切り
    換える移動方向変換手段と、 該移動方向変換手段により前記主弁体が回動するとき
    に、前記B室に開口する前記低圧側ポートを閉止する副
    弁と、を備えたことを特徴とする流路切換弁。
  4. 【請求項4】 前記副弁としての第1副弁と、 前記2つの切換ポートに設けられた第2副弁とを備え、 前記主弁体が前記主弁座から離間するときに、前記第1
    副弁と前記第2副弁とにより、前記低圧側ポートおよび
    該低圧側ポートに導通される切換ポートとで構成される
    低圧側の通路を前記B室から隔絶するようにしたことを
    特徴とする請求項3記載の流路切換弁。
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