JP2002089327A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2002089327A
JP2002089327A JP2000279420A JP2000279420A JP2002089327A JP 2002089327 A JP2002089327 A JP 2002089327A JP 2000279420 A JP2000279420 A JP 2000279420A JP 2000279420 A JP2000279420 A JP 2000279420A JP 2002089327 A JP2002089327 A JP 2002089327A
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combustion engine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化触媒の温度を、NOからNO2への転換
が活発に行われる温度に制御し、NO2を利用したパテ
ィキュレートフィルタの連続再燃焼を確実に行わせる。 【解決手段】 排気微粒子を捕集するパティキュレート
フィルタの上流に、酸化触媒が配置され、排気中のNO
をNO2に転換して、このNO2により、排気微粒子の
連続再燃焼が行われる。酸化触媒によるNO2への転換
は、触媒温度が250〜450℃の範囲で活発となり、
600℃以上では、O2による排気微粒子の燃焼が可能
であるので、再生が必要となったときに、排気温度が2
00〜250℃のa〜bの範囲では、ポスト噴射により
酸化触媒の温度上昇を図り、排気温度が450〜600
℃のd〜fの範囲では、空気の導入による温度低下を図
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の排気
浄化装置、特にディーゼルエンジン等において問題とな
る排気微粒子を処理するための排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気微粒子(Particulate
Matter:PMともいう)を放出する内燃機関、例
えばディーゼルエンジンにおいては、従来よりこの排気
微粒子を低減するための様々な排気後処理技術が提案さ
れている。
【0003】しかしながら、排気微粒子成分の中のドラ
イスートについてはカーボンが主成分であり、カーボン
は安定した物質であって、通常は約600℃以上の比較
的高温度でなければ焼却処理できないため、排気微粒子
成分の中の炭化水素(以下HCという)成分のように、
酸化触媒等で比較的低温度で除去(HCは約200℃以
上で処理可能である)することが困難である。
【0004】このため、排気中の排気微粒子を捕集す
る、いわゆるディーゼルパティキュレートフィルタ(D
iesel Particulate Filter、
以下パティキュレートフィルタという)を設けて、排気
微粒子をこのパティキュレートフィルタで捕集するよう
に構成するとともに、このパティキュレートフィルタの
上流に酸化触媒を配置し、この酸化触媒で排気中のNO
を酸化させてNO2(以下、NO2、O2、CO2を、それ
ぞれ、NO2、O2、CO2と表記する)を生成させ
(2NO+O2→2NO2の反応によりNOx中のNO
2の比率が増加)、パティキュレートフィルタに捕集さ
れている排気微粒子を、この生成させた非常に高い酸化
力を持つNO2によって再燃焼させて除去することによ
り、パティキュレートフィルタを再生するようにした連
続再燃焼トラップ(Continuously Reg
enerating Filter:CRF)が提案さ
れている(特開平01−318715号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の連続
再燃焼方式による排気微粒子除去の反応原理は、「NO
2+C→NO+CO、2NO2+C→2NO+CO2、
および2NO2+2C→N2+2CO2」であり、エン
ジンからの排気微粒子発生量に見合ったNO2量が存在
すれば、酸化触媒が比較的低温度であってもパティキュ
レートフィルタに捕集された排気微粒子が連続的に除去
され、パティキュレートフィルタに排気微粒子が堆積し
ないため、パティキュレートフィルタを再生させるため
の特別な加熱装置等を設ける必要がない。
【0006】しかし、酸化触媒によるNOからNO2へ
の転換は触媒温度に依存しており、NOからNO2への
転換は、触媒入口の排気温度で約150℃当たりから始
まる。また、上記の「NO2+C→NO+CO、2NO
2+C→2NO+CO2、および2NO2+2C→N2
+2CO2」の反応も、やはり温度に依存しているた
め、温度が高い方がNO2による排気微粒子の再燃焼除
去が促進されることにはなる。
【0007】一方、酸化触媒によるNOからNO2への
転換は、酸素濃度が極端に減少しない限り温度の高いほ
ど活発に行われるのではあるが、排気温度が高くなるほ
どNO2の状態を維持することが困難になり、生成され
たNO2が再度NOに戻る現象が発生する。すなわち排
気温度により定まる理論平衡転換率以上には,NOから
NO2に転換することが出来ない。
【0008】このため図2に示すように、実際の排気中
における酸化触媒入口から出口でのNOからNO2への
転換は、酸化触媒が活性化し始める約150℃から始ま
って約350℃付近でピークに達し、その後温度が上昇
するのに伴って低下していく。ここで、ディーゼル排気
中のO2濃度は一般的には最低でも4〜6%程度は残存
しているため、実際の排気中でのNOからNO2への転
換に対してO2が不足することはなく、NO2への転換
は殆ど排気温度によって律則されていると言える。
【0009】この結果、実用上は、酸化触媒によってN
OからNO2への転換が活発に行われる約250〜45
0℃の排気(触媒)温度範囲でないと、パティキュレー
トフィルタに捕集された排気微粒子がNO2によって再
燃焼して連続的に除去される状況にはならないことが本
出願人による研究において判明した。
【0010】なお、排気微粒子成分中のカーボンは、前
述したように約600℃以上の高い温度であれば、NO
2の高酸化力に頼らずともO2によって再燃焼除去でき
るので、従来の連続再燃焼トラップにあっては、約25
0〜450℃の温度範囲と約600℃以上の温度範囲と
で、パティキュレートフィルタに捕集された排気微粒子
が連続的に除去されパティキュレートフィルタが再生さ
れる。
【0011】逆に、約250℃以下の温度範囲、および
約450〜600℃の温度範囲では、NO2の高酸化力
にも、高温度(O2による酸化)にも期待できないた
め、この領域での頻度が高くなる運転(例えば発進と停
止が交互に頻繁に行われるような場合)が継続されたの
では、徐々にパティキュレートフィルタに排気微粒子が
堆積してしまい、背圧上昇によりエンジン動力性能が悪
くなり、また排気微粒子の燃焼条件に合致したときに排
気微粒子の堆積量が多くなることから、排気微粒子の再
燃焼による発熱が過大となってパティキュレートフィル
タが劣化する可能性がある。
【0012】上記のような問題に対し、深層濾過形式の
パティキュレートフィルタを3つ以上に分割して、夫々
のパティキュレートフィルタの上流に酸化触媒を配置す
ることにより、排気微粒子燃焼後の2NO+O2→2N
O2の転換を複数回実施するようにして、排気微粒子の
再燃焼に寄与するNO2の量を増加させ、排気微粒子の
再燃焼量を増加させようとする試みも提案されている
(特開平09−079024号公報参照)。
【0013】しかしこの場合も、2NO+O2→2NO
2の反応が酸化触媒による酸化反応であるため、触媒を
単に分割して小型化するのでは空間速度(Space
Velocity:SV)が大きくなって、上記2NO
+O2→2NO2の反応も低下することになる。
【0014】つまりパティキュレートフィルタは分割す
るとしても、触媒の酸化活性は相対的に増加させる必要
がある。これには触媒を大きくしたり、担持する貴金属
の量をある程度増加することが有効である。しかしなが
ら、この場合には排気浄化装置が大型化して搭載性が悪
化したり、担持貴金属量の増加によるコスト増加を招く
という問題が生じることになる。
【0015】また、上記のように約450℃以上では、
NO2の状態を維持することが困難になる。このためN
OからNO2への転換率が急激に低下するのであるが、
このような温度条件では、排気微粒子の再燃焼に寄与す
るNO2の量を増加させることが困難になる。したがっ
て上記の450〜600℃の温度範囲で排気微粒子の連
続再燃焼能力を改善することに関しては、パティキュレ
ートフィルタを分割して夫々のパティキュレートフィル
タの上流に酸化触媒を配置したとしても、パティキュレ
ートフィルタに排気微粒子が堆積しなくなる程の大きな
効果は期待できない。
【0016】さらに、酸化触媒の酸化活性を低下させて
2NO+O2→2NO2の反応を阻害する問題として、
燃料中に含まれる硫黄に起因した触媒の硫黄被毒の問題
が存在する。つまり燃料中の硫黄は酸化物として排気中
に放出される。この硫黄酸化物は殆どSO2であるが、
図2に示すように、酸化触媒の活性化する温度ではSO
2も更に酸化されてSO4 --(以下サルフェートという)
に転換される。
【0017】SO2は気体であるがサルフェートは低温
ではミスト状であって排気微粒子の一部を形成すること
は良く知られている。さらに厄介なことには、このサル
フェートが触媒のコート層(例えば活性アルミナ:Al
23)に浸透して吸着し、おおよそ300℃前後の温度
で吸着量がピークに達する。つまり、上記NOからNO
2への転換が活発に行われる約250〜450℃の排気
(触媒)温度範囲で連続して運転すると、最もサルフェ
ートが吸着しやすい条件であって、触媒の酸化性能を悪
化させてしまい、NOからNO2への転換も徐々に低下
していくという相反する特性が発現してしまう。
【0018】温度が上昇するとサルフェートも気化する
ため、触媒が被毒されることはない。また、一旦、硫黄
吸着によって被毒された触媒であっても、比較的高温度
条件(約450℃以上)でサルフェートが触媒から気化
脱離するため、性能が回復する。逆を言えば、硫黄によ
って吸着被毒した酸化触媒は比較的高温度条件において
回復処理してやる必要がある。
【0019】そこで本発明は、連続再燃焼が可能なよう
に酸化触媒の下流にパティキュレートフィルタを配置し
ておき、パティキュレートフィルタに捕集された排気微
粒子を積極的に再燃焼除去してパティキュレートフィル
タを再生すべき状態になった場合、すなわちパティキュ
レートフィルタ再生条件となった場合には、触媒に流入
する排気温度が低い(例えば250℃以下)ときには排
気温度を上昇させ、逆に所定温度より高い所定の温度範
囲(例えば450〜600℃)のときには排気温度を低
下させて、NOからNO2への転換が活発に行われる温
度範囲(250〜450℃)で運転される頻度を積極的
に高め、NO2によってパティキュレートフィルタに捕
集された排気微粒子を再燃焼除去する能力を増強するこ
とを目的とする。
【0020】また一方で、酸化触媒の硫黄による吸着被
毒量が限界に達し、触媒の酸化性能を回復処理すべき状
態となった場合には、吸着した硫黄を脱離させるため、
最も硫黄被毒しやすい所定の温度条件(例えば300
℃)以上にあれば、触媒に流入する排気の温度あるいは
触媒の温度を、硫黄が脱離する所定の温度条件(例えば
450℃)以上にまで上昇させることにより、渋滞運転
あるいは発進と停止が交互に頻繁に行われるような運転
が継続された場合にも、硫黄被毒による酸化触媒の性能
悪化を防止して、排気微粒子の過度の堆積を防止し、背
圧上昇によるエンジン動力性能の悪化やパティキュレー
トフィルタの熱的劣化を防止することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る内燃機関
の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路に配置され、か
つ排気に作用して、少なくともNOを酸化してNO2を
生成する酸化触媒と、この酸化触媒の下流側に位置し、
排気中の微粒子を捕集するとともに、捕集した排気微粒
子を排気中のNO2と反応させるパティキュレートフィ
ルタと、上記酸化触媒の温度ないしはこれに関連する排
気の温度を検出する温度検出手段と、上記酸化触媒の温
度を制御する温度制御手段と、上記パティキュレートフ
ィルタの排気微粒子捕集状況を判定する排気微粒子捕集
状況判定手段と、を備え、上記排気微粒子捕集状況判定
手段によって、パティキュレートフィルタの積極的な再
生が必要であると判定されたときに、上記温度検出手段
の検出温度が所定の下限値以下であれば、上記温度制御
手段によって上記酸化触媒の温度をNOからNO2への
酸化反応が活性化する温度にまで上昇させ、上記検出温
度が所定の上限値以上であれば、上記温度制御手段によ
って上記酸化触媒の温度をNOからNO2への酸化反応
が活性化する温度にまで低下させることを特徴としてい
る。
【0022】これにより、パティキュレートフィルタの
強制的な再生が必要な場合には、酸化触媒の温度(ある
いは排気温度)が、NOからNO2への転換が活発に行
われる温度範囲、例えば250℃〜450℃に維持さ
れ、NO2による排気微粒子の再燃焼除去が行われる。
【0023】請求項2の発明においては、上記下限値
は、上記酸化触媒の温度上昇に対しNOからNO2への
転換率の上昇割合が小から大に変化する温度近傍に設定
されることを特徴としている。
【0024】請求項3の発明においては、上記上限値
は、上記酸化触媒の温度上昇に対しNOからNO2への
転換率の低下割合が大から小に変化する温度近傍に設定
されることを特徴としている。
【0025】請求項1〜3の発明をより具体化した請求
項4の発明では、上記検出温度が上記上限値を超えてさ
らに上昇し、上記パティキュレートフィルタの排気微粒
子がO2によって再燃焼除去される温度に達したとき
は、上記温度制御手段による温度低下を行わないことを
特徴としている。例えば、600℃以上であれば、NO
2によらずに、O2によって排気微粒子の再燃焼除去が
可能である。
【0026】また請求項5の発明は、上記酸化触媒の硫
黄被毒状況を判定する硫黄被毒状況判定手段を有し、硫
黄被毒状況が所定レベルに達したと判定されたときに、
上記温度制御手段によって、上記酸化触媒の温度を硫黄
が脱離する温度にまで上昇させることを特徴としてい
る。例えば、450℃以上にまで触媒温度を高めること
で、硫黄は脱離し、触媒の酸化機能が回復する。
【0027】この請求項5の発明をより具体化した請求
項6の発明では、特に、上記酸化触媒の温度が、該酸化
触媒が最も硫黄を吸着し始める温度付近から、さらに温
度が上昇して該酸化触媒に吸着した硫黄が活発に脱離し
始める温度付近までの温度範囲にある場合に、上記温度
制御手段による温度上昇を行うようになっている。すな
わち、最も硫黄被毒しやすい例えば300℃から硫黄が
活発に脱離する例えば450℃までの範囲にあるときに
温度上昇が行われ、それよりも温度が低い場合には、硫
黄被毒状況が所定レベルにあっても、温度上昇は行われ
ない。
【0028】請求項7のように、上記温度制御手段は、
温度上昇手段と温度低下手段とを含むことが望ましい。
【0029】請求項8の発明は、上記温度上昇手段が、
内燃機関の燃焼室内に直接燃料を噴射供給する燃料噴射
装置によって燃料の主噴射後の膨張行程ないしは排気行
程中に追加燃料を噴射するポスト噴射手段であることを
特徴としている。このポスト噴射によって、排気温度が
上昇し、さらには、未燃HCが増えて酸化触媒での発熱
量が増加する。
【0030】請求項9の発明は、上記温度低下手段が、
上記酸化触媒の入口部の排気通路内への空気導入手段で
あることを特徴としている。
【0031】請求項10の発明は、上記温度低下手段
が、主噴射燃料の燃料噴射時期の進角、EGRの停止、
過給の増強、のいずれか、あるいはこれらの組み合わせ
からなることを特徴としている。
【0032】請求項11の発明は、上記排気微粒子捕集
状況判定手段が、内燃機関の回転速度を検出する回転速
度センサと、内燃機関の負荷を検出する負荷センサと、
上記温度検出手段と、の各信号の少なくとも1つの信号
に基づいてパティキュレートフィルタにおける排気微粒
子の捕集状況を判定することを特徴としている。
【0033】請求項12の発明は、上記硫黄被毒状況判
定手段が、内燃機関の回転速度を検出する回転速度セン
サと、内燃機関の負荷を検出する負荷センサと、上記温
度検出手段と、の各信号の少なくとも1つの信号に基づ
いて酸化触媒における硫黄被毒状況を判定することを特
徴としている。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、酸化触媒によ
るNOからNO2への酸化とNO2によるパティキュレ
ートフィルタの再生をより定常的に行わせることがで
き、パティキュレートフィルタへの排気微粒子の過度の
堆積やパティキュレートフィルタの熱的劣化を防止し
て、背圧上昇によるエンジン動力性能の悪化や燃費の悪
化を回避できる。特に、渋滞運転あるいは発進と停止が
交互に頻繁に行われるような運転が継続される場合であ
っても、NO2によってパティキュレートフィルタに捕
集された排気微粒子を再燃焼除去する領域を格段に広げ
ることができるため、排気微粒子の過度の堆積を確実に
防止することができる。
【0035】また請求項2〜4の発明によれば、必要以
上の範囲で温度上昇や温度低下をさせることがなく、効
率のよい温度制御が行える。
【0036】請求項5の発明によれば、酸化触媒の温度
上昇によって同時に酸化触媒に吸着した硫黄を脱離させ
ることができ、酸化触媒の硫黄被毒により低下した酸化
性能を確実に回復することができる。特に、請求項6の
発明によれば、必要以上の範囲で温度上昇をさせること
がなく、効率のよい温度制御が行える。
【0037】請求項7の発明によれば、温度制御手段と
して温度上昇手段と温度低下手段とを備えることによ
り、確実に温度制御することが可能である。
【0038】そして、請求項8の発明によれば、温度上
昇手段としてポスト噴射を利用することにより、温度上
昇のために特別な装置を必要とすることがない。
【0039】また、請求項9の発明によれば、温度低下
手段として酸化触媒の入口部の排気通路内に空気を導入
することにより確実に温度を下げることができる。
【0040】請求項10の発明によれば、温度低下のた
めに特別な装置を必要とすることがない。
【0041】請求項11,12の発明によれば、特別な
センサ類を使用しなくてもパティキュレートフィルタの
排気微粒子捕集状況判定や酸化触媒の硫黄被毒状況判定
が行える。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この
発明に係る排気浄化装置を備えたディーゼルエンジン全
体の構成を示す構成説明図であり、また、図4は、その
燃料供給系のみを示している。
【0043】図1において、1はディーゼルエンジンの
本体で、排気通路2に酸化触媒装置3を備える。酸化触
媒装置3内の酸化触媒3aとしては、PdやPT等の貴
金属を担持した活性アルミナ、貴金属(特にPt)をイ
オン交換したゼオライト、またはこれら両材料を組み合
わせたものが利用できる。
【0044】酸化触媒装置3の下流には、パティキュレ
ートフィルタ4を備える。これは筒の部分に多数の孔を
設けた有底円筒状の芯部材4aにセラミックファイバ4
bを幾層にも巻き回したもので、底面側を下流側にして
取り付けている。このとき、排気は図示の矢印のように
流れ、排気中の排気微粒子がセラミックファイバー4b
に捕集される。パティキュレートフィルタ4としては、
このタイプのものに限られず、従来より公知のウオール
フローハニカムタイプのものであってもよい。
【0045】酸化触媒3aの入口部には、電磁弁式通路
開閉弁43を介して図示しない空気供給源(例えば電動
空気ポンプ、コンプレッサ装置の圧力チャンバ等)に接
続される空気導入通路39の開口部39aが臨んでい
る。そしてその上流部に(開口部39aから空気供給が
行われたときに冷却されない位置に)酸化触媒3aの入
口部の排気温度T1を検出する第1排温センサ37が設
けられ、酸化触媒3aの出口部とパティキュレートフィ
ルタ4の入口部との間には、酸化触媒3aの出口部もし
くはパティキュレートフィルタ4の入口部の排気温度T
2を検出する第2排温センサ38が設けられる。
【0046】42はEGR弁であり、排気通路2から吸
気通路5に還流する排気還流量を制御している。
【0047】この実施例のエンジン1は、公知(例えば
特開昭9−112251号公報等)のコモンレール式の
燃料噴射装置10を備えている。
【0048】これを図4により概説すると、この燃料噴
射装置10は、主に燃料タンク11、燃料供給通路1
2、サプライポンプ14、コモンレール(蓄圧室)1
6、気筒毎に設けられる燃料噴射弁17からなり、サプ
ライポンプ14により加圧された燃料は燃料供給通路1
5を介してコモンレール16にいったん蓄えられたあ
と、コモンレール16の高圧燃料が気筒数分の燃料噴射
弁17に分配される。
【0049】燃料噴射弁17は、針弁18、ノズル室1
9へ燃料を導入する燃料供給通路20、リテーナ21、
油圧ピストン22、針弁18を閉弁方向(図で下方)に
付勢するリターンスプリング23、油圧ピストン22へ
燃料を導入する燃料供給通路24、この燃料供給通路2
4に介装された三方弁(電磁弁)25、などからなる。
三方弁25のOFF時(ポートAとBが連通、ポートB
とCが遮断)には、バルブボディ内の燃料供給通路20
と燃料供給通路24とが互いに連通して油圧ピストン2
2上部とノズル室19にともに高圧燃料が導かれるが、
油圧ピストン22の受圧面積が針弁18の受圧面積より
大きいことから、針弁18は着座状態にある。そして、
三方弁25がON状態(ポートAとBが遮断、ポートB
とCが連通)になると、油圧ピストン22上部の燃料が
戻し通路28を介して燃料タンク11に戻され、油圧ピ
ストン22に作用する燃料圧力が低下するため、針弁1
8が上昇して噴射弁先端の噴孔より燃料が噴射される。
三方弁25を再びOFF状態に戻せば、油圧ピストン2
2に蓄圧室16の高圧燃料が導かれて燃料噴射が終了す
る。つまり、三方弁25のON時間により燃料噴射量が
調整され、蓄圧室16の圧力が同じであれば、ON時間
が長くなるほど燃料噴射量が多くなる。なお、26は逆
止弁、27はオリフィスである。
【0050】この燃料噴射装置10は、さらに、コモン
レール圧力を制御するために、サプライポンプ14から
吐出された燃料を低圧側に戻す戻り通路13に、圧力制
御弁31を備えている。この圧力制御弁31は、コント
ロールユニット41からのデューティ信号に応じて戻り
通路13の実質的な流路面積を変えるもので、コモンレ
ール16への燃料吐出量を調整することによりコモンレ
ール圧力を制御する。コモンレール16の燃料圧力によ
っても燃料噴射量は変化し、三方弁25のON時間が同
じであれば、コモンレール16の燃料圧力が高くなるほ
ど燃料噴射量が多くなる。
【0051】また、センサ類として、上記第1、第2排
温センサ37,38のほかに、コモンレール圧力PCR
を検出する圧力センサ32、アクセル開度センサ33
(アクセルペダルの踏み込み量に比例した出力Lを発
生)、クランク角センサ34(エンジン回転数とクラン
ク角度を検出)、気筒判別信号Cylを出力する気筒判
別センサ35、水温信号Twを出力する水温センサ3
6、などを備えており、これらの検出信号が入力される
コントロールユニット41では、エンジン回転数とアク
セル開度に応じて主噴射量の目標燃料噴射量とコモンレ
ール16の目標圧力とを演算し、圧力センサ32により
検出されるコモンレール圧力がこの目標圧力と一致する
ように圧力制御弁31を介してコモンレール16の燃料
圧力をフィードバック制御するとともに、演算した主噴
射の目標燃料噴射量に対応して三方弁25のON時間を
制御する。
【0052】このほか、主噴射とは別に各気筒の膨張行
程もしくは排気行程で後述するようなポスト噴射制御を
必要に応じて実行し、さらに空気導入通路39の電磁弁
式通路開閉弁43の開閉制御を行って、酸化触媒3aに
流入する排気温度の昇温・降温の制御、すなわちパティ
キュレートフィルタ4の連続再燃焼の活性化制御を行っ
ている。
【0053】次に、コントロールユニット41で行われ
る一連の制御を、図7〜図15のフローチャートに基づ
いて説明する。図7は燃料噴射制御のメインルーチン、
図8〜図15はメインルーチンの一部の詳細を示すサブ
ルーチンである。
【0054】図7のメインルーチンにおいて、ステップ
100ではコモンレール圧力PCR、エンジン回転数N
e、気筒判別信号Cyl、エンジン負荷L、および酸化
触媒3a入口排気温度T1、出口排気温度T2を読み込
み、ステップ200,300,400では、コモンレー
ル圧力制御、エンジンの出力制御のための主噴射制御、
および各気筒の膨張行程もしくは排気行程でのポスト噴
射制御や、空気導入通路39の電磁弁式通路開閉弁43
の開閉制御を行って、酸化触媒3aに流入する排気温度
の昇温・降温の制御を行う。
【0055】図8のサブルーチンは、コモンレール圧力
制御を行うためのものである。
【0056】ステップ201,202では、エンジン回
転数Neとエンジン負荷Lから所定のマップを検索して
コモンレール16の目標基準圧力PCR0と、この目標
基準圧力PCR0を得るための圧力制御弁31の基準デ
ューティ比(基準制御信号)Duty0とを求める。こ
れらのマップは、エンジン回転数Neとエンジン負荷L
とをパラメータとしてエンジンコントロールユニット4
1のROMに予め記憶しているものである。
【0057】ステップ203では、目標基準圧力PCR
0とそのときの実際のコモンレール圧力PCR1との差
の絶対値│PCR0−PCR1│を求め、これを目標基
準圧力PCR0に対して予め設定された許容圧力差△P
CR0と比較する。
【0058】差│PCR0−PCR1│が許容範囲内で
あれば、ステップ206に進んで基準デューティ比Du
ty0をそのまま開弁デューティ比Dutyとすること
によって同じデューティ比を維持し、ステップ207に
おいてこの開弁デューティ比Dutyからデューティ信
号を作って、圧力制御弁31を駆動する。
【0059】一方、差│PCR0−PCR1│が許容範
囲よりも大きい場合は、ステップ203からステップ2
04に進んで、PCR0−PCR1(=△P)に対応し
て予め設定されているROM内のテーブルを検索してデ
ューティ比の補正件数KDutyを求める。たとえば△
Pがマイナス(PCR0よりもPCR1が大きい)の場
合は、KDutyが1よりも小さい値に、この逆に△P
がプラス(PCR0よりもPCR1が小さい)の場合は
KDutyが1よりも大きい値として与えられる。
【0060】具体的には圧力制御弁31の特性に合わせ
てデューティ比補正係数KDutyのテーブルデータが
設定されている。
【0061】そして、ステップ205では基準デューテ
ィ比Duty0をこの補正係数KDutyにより補正し
た値(Duty0×KDuty)を開弁デューティ比D
utyとし、ステップ207の操作を実行する。
【0062】図9のサブルーチンは、主噴射制御を行う
ためのものである。
【0063】ステップ301では、エンジン回転数Ne
とエンジン負荷Lから所定のマップを検索して、主噴射
量Qmainを求める。
【0064】ステップ302では、この主噴射量Qma
inとコモンレール圧力PCR1とから所定のマップを
検索して、必要な主噴射期間MPeriodを求める。
【0065】ここで主噴射期間MPeriodは、時間
(ミリ秒)を単位として設定され、図5に示したよう
に、主噴射量Qmainが同じならばコモンレール圧力
PCR1が高いほど主噴射期間MPeriodが短くな
り、コモンレール圧力PCR1が同じなら主噴射量Qm
ainが多いほど主噴射期間MPeriodが長くな
る。
【0066】ステップ303では、エンジン回転数Ne
とエンジン負荷Lから所定のマップを検索して、主噴射
開始時期Mstartを求める。
【0067】ステップ304では、主噴射量Qmain
が供給されるように噴射開始時期MstartよりMp
eriodの期間、主噴射すべき気筒の燃料噴射弁17
を、クランク角センサ34および気筒判別センサ35の
信号に基づいて、開弁駆動する。
【0068】図10のサブルーチンは、各気筒の膨張行
程もしくは排気行程でのポスト噴射のON/OFFや、
空気導入通路39の電磁弁式通路開閉弁43の開閉制御
を行うことで、酸化触媒3aに流入する排気温度を任意
に可変制御するためのものである。つまり、酸化触媒3
aにおけるNOからNO2への転換を活発化させてパテ
ィキュレートフィルタに捕集された排気微粒子を再燃焼
除去する能力を増強したり、あるいは酸化触媒3aに吸
着した硫黄を脱離させて酸化性能を回復させたりして、
排気微粒子の再燃焼を活性化するための制御を示してい
る。
【0069】先ず、ステップ410では、酸化触媒3a
の硫黄被毒の強制回復要否判定フラグがYes(ON)
であるかNo(OFF)であるかを判定する。すなわち
酸化触媒3aの硫黄被毒状況が限界であって触媒に吸着
した硫黄を強制的に除去して触媒の酸化性能を回復する
必要があるか否かを判定する。
【0070】ステップ410で強制回復要否判定フラグ
がYesであるならば、ステップ600に進み、硫黄被
毒回復制御を実施した後、ステップ700に進む。
【0071】ステップ410で強制回復要否判定フラグ
がNoであるならば、ステップ420に進み、NO2生
成制御要否判定フラグがYes(ON)であるかNo
(OFF)であるかを判定する。すなわち酸化触媒3a
でのNO2生成が不十分であって酸化触媒3aでのNO
2生成を増強させてパティキュレートフィルタ4に捕集
された排気微粒子を積極的に再燃焼除去してパティキュ
レートフィルタを再生すべき必要があるか否かを判定す
る。
【0072】ステップ420でNO2生成制御要否判定
フラグがYesであるならば、ステップ500に進み、
NO2生成制御(パティキュレートフィルタ再生制御)
を実施した後、ステップ700に進む。
【0073】ステップ420でNO2生成制御要否判定
フラグがNoであるならば、ステップ430に進み、ポ
スト噴射を停止するとともに空気供給を停止する(電磁
弁式通路開閉弁43をOFFにする)。そしてステップ
700に進む。
【0074】すなわち酸化触媒3aの硫黄被毒状況が限
界に達しておらず(酸化性能がさほど低下していない状
態)、かつパティキュレートフィルタ4に捕集された排
気微粒子を積極的に再燃焼除去してパティキュレートフ
ィルタを再生すべき状況でもない(排気微粒子捕集量が
少ないので背圧上昇によりエンジン動力性能が悪くなっ
たり、排気微粒子の再燃焼による発熱が過大となってパ
ティキュレートフィルタが劣化するようなことがない状
態)場合は、ポスト噴射によって燃料を消費したり、ま
た、空気供給によって温度を低下させ硫黄被毒を促進す
るようなことは行わない方が好ましいので、ポスト噴射
や空気供給を停止する。
【0075】ステップ700では、酸化触媒3aの硫黄
被毒状況およびパティキュレートフィルタ4の排気微粒
子捕集状況を判定して、ステップ410およびステップ
420における各判定フラグのON/OFFを操作す
る。
【0076】上記のステップ500,600で行われる
制御、およびステップ700で行われる判定ルーチンに
ついて、以下に詳述する。
【0077】図11のサブルーチンは、酸化触媒3aに
おけるNOからNO2への転換を活発化させてパティキ
ュレートフィルタに捕集された排気微粒子を再燃焼除去
する能力を増強する、すなわちNO2の生成制御を行う
ためのものである。
【0078】ここで、図2に示したように、酸化触媒3
aにおいてNOからNO2への転換が活発に行われるの
は、酸化触媒3aに流入する排気温度T1(触媒温度)
が約250〜450℃の範囲である。
【0079】図2に対比させて、図3に排気温度と運転
領域との関係を示すとともに、図16に制御目標温度特
性を示すが、これらの図のように、上記の250〜45
0℃の温度範囲は、通常はb〜dの範囲であり、実用上
ここで運転される頻度は相対的には低いと言える。
【0080】このため、図16に示すように、bよりや
や温度の低いa(例えば200℃)〜bの範囲では温度
を高め、逆にdより温度の高いd〜f(例えば600
℃)の範囲では温度を低下させ、250〜450℃の温
度範囲となる領域を、b〜dの範囲からa〜fの範囲に
拡大して、酸化触媒3aでのNOからNO2への転換を
活発化させるのである。
【0081】また、600℃以上の温度領域のf〜全負
荷の範囲では、排気微粒子はNO2の高酸化力に頼らず
ともO2によって再燃焼除去できる。この結果、元々ド
ライスートがほとんど排出されないa以下の極一部の領
域(低回転、低負荷)を除いて、ほとんどの運転領域で
パティキュレートフィルタに捕集された排気微粒子が連
続的に除去され、パティキュレートフィルタが常に再生
されることになるため、加減速を含む実用運転ではパテ
ィキュレートフィルタに排気微粒子が堆積していくこと
がなく、実用上の問題がなくなる。
【0082】これを図11のフローチャートに基づいて
説明する。
【0083】先ずステップ501では、酸化触媒3aの
入口側の排気温度T1が、触媒が活性し始める所定温度
(図2、図3、図16のaに対応する温度、例えば20
0℃)以上であるか否かを判定する。
【0084】ステップ501で200℃未満であれば、
後噴射を実行して排気温度T1を上昇させても、ポスト
噴射による未燃HCの増加分を酸化触媒3aで処理でき
ずに大気に放出されるHC量が増加するため、ステップ
506に進んでポスト噴射を停止する。
【0085】ステップ501で200℃以上であれば、
ポスト噴射の効果が期待できるため、ステップ502に
進み、NOからNO2への転換が活発である下限の所定
温度(図のbに対応する温度、例えば250℃)以上で
あるか否かを判定する。
【0086】ステップ502で250℃以上であれば、
少なくともポスト噴射を行って温度を高める必要はない
ため、ステップ503に進んでポスト噴射は停止し、ス
テップ504に進む。
【0087】ステップ502で250℃未満であれば、
つまり200〜250℃の温度範囲であれば、ポスト噴
射による未燃HCの増加分を酸化触媒3aでほとんど処
理できる。またポスト噴射そのものによる排気温度T1
の上昇と、未燃HCの酸化反応によって酸化触媒3aが
温度上昇するため、NOからNO2への転換が促進され
るので、ステップ507に進んでポスト噴射を行う。
【0088】ステップ507では、主噴射制御の場合と
同様に、エンジン回転数Neと負荷Lとに対応して予め
ROMに記憶されているマップから、NOからNO2へ
の転換を促進するためのポスト噴射条件、すなわち、後
噴射量Qpostと、コモンレール圧力PCR1に対応
するポスト噴射期間Pperiod(図5参照)と、ポ
スト噴射開始時期Pstart(例えば図6に示すよう
に主噴射された燃料の燃焼が終了した後の膨張行程〜排
気行程に設定する)と、を求め、ステップ508で、ポ
スト噴射すべき気筒の燃料噴射弁17を、クランク角セ
ンサ34および気筒判別センサ35の信号に基づいて、
開弁駆動する。
【0089】ここで、膨張行程から排気行程でのポスト
噴射は、エンジン出力を発生させるために行うのではな
くて、酸化触媒3aに流入する排気温度T1の上昇、さ
らには酸化触媒3aでの未燃HCの酸化反応による触媒
の温度上昇を目的に行うものである。
【0090】このため、燃費悪化を最小限に止めるとい
う観点からは、一般的には、ポスト噴射燃料量は主噴射
燃料に対して、最大でも燃費換算で2%を上限に設定す
ることが望ましい。
【0091】ステップ504では、NOからNO2への
転換が活発である上限の所定温度(図のdに対応する温
度、例えば450℃)以上であるか否かを判定する。
【0092】ステップ504で450℃以上でなけれ
ば、酸化触媒3aの入口に空気を供給して温度を低下さ
せる必要がないため、ステップ509に進んで空気供給
を停止する(電磁弁式通路開閉弁43をOFFにす
る)。つまり酸化触媒3aの入口側の排気温度T1が2
50〜450℃の温度範囲であれば、NOからNO2へ
の転換が活発に行われているため、ポスト噴射や空気供
給は停止する。
【0093】ステップ504で450℃以上であれば、
ステップ505に進み、パティキュレートフィルタに捕
集された排気微粒子がO2によって連続的に再燃焼除去
できる下限の所定温度(図のfに対応する温度、例えば
600℃)以上であるか否かを判定する。
【0094】ステップ505で600℃以上であれば、
排気微粒子はNO2の高酸化力に頼らずともO2によっ
て再燃焼除去できるので、温度を高めたり、逆に低下す
る必要もないため、ステップ509に進んで空気供給を
停止する。
【0095】ステップ505で600℃以上でなけれ
ば、つまり約450〜600℃の温度範囲では、NO2
の高酸化力による排気微粒子の再燃焼除去は期待でき
ず、また高温度下でのO2による排気微粒子の再燃焼除
去も期待できないため、そのままの状態ではパティキュ
レートフィルタ4に徐々に排気微粒子が堆積していく。
【0096】したがって、ステップ510に進んで空気
供給を行い、酸化触媒に流入する排気温度T1を図16
に示すような温度にまで低下させ、酸化触媒3aでのN
OからNO2への転換を活発化させる。
【0097】次に、図12のサブルーチンは、酸化触媒
3aの硫黄被毒量が限界であって触媒の酸化性能を回復
すべき状態となった場合に、吸着した硫黄を脱離させて
酸化触媒の性能を回復させるための制御である。
【0098】先ずステップ601では、酸化触媒3aの
温度を代表する触媒下流の排気温度T2が、最も硫黄被
毒しやすい所定温度(図のcに対応する温度、例えば3
00℃)以上であるか否かを判定する。
【0099】ステップ601で300℃未満であれば、
図2に示すように、酸化触媒3aが硫黄被毒するピーク
温度には到達していないため、ポスト噴射を実行すると
硫黄被毒を解消できずに燃費だけが悪化することになる
ので、ステップ603に進んでポスト噴射を停止する。
【0100】ステップ601で300℃以上であれば、
ステップ602に進み、酸化触媒3a下流の排気温度T
2が硫黄を脱離する所定温度(図のeに対応する温度、
例えば500℃)以上であるか否かを判定する。
【0101】ステップ602で500℃以上であれば、
酸化触媒3aに吸着した硫黄が脱離するため、それ以上
温度を上昇させる必要がないので、ステップ603に進
んでポスト噴射を停止する。
【0102】ステップ602で500℃未満であれば、
つまり300〜500℃の温度範囲である場合には、ポ
スト噴射による未燃HCの増加分を酸化触媒3aでほと
んど処理できる。またポスト噴射そのものによる排気温
度T1の上昇と、未燃HCの酸化反応による酸化触媒3
aの温度(排気温度T2)の上昇とによって、酸化触媒
3aに吸着した硫黄が脱離するため、ステップ604に
進んでポスト噴射を行う。
【0103】ステップ604では、主噴射制御の場合と
同様に、エンジン回転数Neと負荷Lとに対応して予め
ROMに記憶されているマップから、硫黄を離脱させて
酸化触媒の性能を回復させるためのポスト噴射条件、す
なわち、後噴射量Qpostと、コモンレール圧力PC
R1に対応するポスト噴射期間Pperiod(図5参
照)と、ポスト噴射開始時期Pstartと、を求め、
ステップ605で、ポスト噴射すべき気筒の燃料噴射弁
17を、クランク角センサ34および気筒判別センサ3
5の信号に基づいて、開弁駆動する。
【0104】ここで、膨張行程から排気行程でのポスト
噴射は、酸化触媒3aに流入する排気温度T1の上昇、
または酸化触媒3aでの未燃HCの酸化反応による触媒
温度(排気温度T2)の上昇によって、触媒に吸着した
硫黄を離脱させて触媒の性能を回復させるために行うも
のであるため、触媒の温度(排気温度T2)の目標は、
図17に示すように、吸着した硫黄が脱離する450℃
以上に設定するのが望ましい。
【0105】したがって、NOからNO2への転換を活
発化させるために行うポスト噴射の場合に比べて、温度
上昇代を大きくし(ポスト噴射燃料量を多くする)、か
つポスト噴射時期をより上死点に近づけて設定すること
が望ましい(図6参照)。
【0106】次に、図13のサブルーチンは、酸化触媒
3aの硫黄被毒状況およびパティキュレートフィルタ4
の排気微粒子捕集状況を判定して、図10に示したCR
F活性化制御ルーチンにおけるステップ410の硫黄被
毒の強制回復要否判定フラグおよびステップ420のN
O2生成制御要否判定フラグを、ON/OFFするため
のものである。
【0107】先ずステップ710では、判定すべき時期
であるか否かを判定する。つまり前回の判定から所定時
間(例えば1秒)経過しているか否かを判定する。所定
時間が経過していなければ判定せず、所定時間が経過し
ていればステップ720に進む。
【0108】ステップ720では、パティキュレートフ
ィルタ4における排気微粒子捕集状況(再燃焼状況)を
所定時間毎に判定してデータ処理を行い、ステップ73
0では、酸化触媒3aにおける硫黄被毒状況を所定時間
毎に判定してデータ処理を行う。このステップ720と
ステップ730とで行われるデータ処理の方法は、例え
ばパティキュレートフィルタ4に流入する排気温度もし
くは酸化触媒3aの温度(出口温度)を代表する、酸化
触媒3aとパティキュレートフィルタ4との間の排気温
度T2に基づいて行われ、下記のようにいくつかの方法
がある。
【0109】ステップ720の排気微粒子捕集状況(再
燃焼状況)判定のためのデータ処理方法の一例として
は、次の(1)と(2)の方法がある。
【0110】(1)RAMにメモリ数が規定されたレジ
スタを設け、所定時間毎に刻々と入力される排気温度T
2データに基づいて、パティキュレートフィルタ4にお
ける排気微粒子の再燃焼の可能・不可能判定を下記のよ
うに行って、判定結果を順次登録する。判定データ数が
所定数に達したら、先頭データを消去して新たなデータ
を登録する。
【0111】NO2による排気微粒子再燃焼判定条件:
250℃<排気温度T2<450℃ O2による排気微粒子再燃焼判定条件:600℃<排気
温度T2 排気微粒子再燃焼不可判定条件:排気温度T2<250
℃&450℃<排気温度T2<600℃ (2)所定時間毎に刻々と入力されるエンジン回転数N
eと排気温度T2とに基づいて、エンジン回転数Neと
排気温度T2データとに対応して設定されたパティキュ
レートフィルタ4における所定の排気微粒子増減(捕集
・再燃焼)係数マップを検索し、順次累積していく。こ
の場合、計算結果が負になったときは計算結果を0とみ
なして登録する。また、判定データ数は、所定数に到達
するまでインクリメントする。
【0112】すなわち、NO2による排気微粒子再燃焼
可能条件を、「250℃<排気温度T2<450℃」、
O2による排気微粒子再燃焼可能条件を、「600℃<
排気温度T2」とし、この条件に該当する領域では、N
eとT2に応じて負の値を設定しておき、これを加算す
る。あるいは、正の値を設定して、この値を減ずる。
【0113】また、排気微粒子再燃焼不可判定条件を、
「排気温度T2<250℃&450℃<排気温度T2<
600℃」とし、この条件に該当する領域では、Neと
T2に応じて正の値を設定しておき、これを加算する。
【0114】次に、ステップ730の硫黄被毒状況判定
のためのデータ処理方法としては、やはり次の(1)と
(2)とがある。
【0115】(1)RAMにメモリ数が規定されたレジ
スタを設け、所定時間毎に刻々と入力される排気温度T
2データに基づいて、酸化触媒3aにおける硫黄の吸着
・離脱判定を下記のように行って、判定結果を順次登録
する。判定データ数が所定数に達したら、先頭データを
消去して新たなデータを登録する。
【0116】 硫黄吸着判定条件:450℃>排気温度T2 硫黄脱離判定条件:450℃<排気温度T2 (2)所定時間毎に刻々と入力されるエンジン回転数N
eと排気温度T2とに基づいて、エンジン回転数Neと
排気温度T2データに対応して設定された酸化触媒3a
における所定の硫黄吸着・脱離係数マップを検索し、順
次累積していく。この場合、計算結果が負になったとき
には、計算結果を0とみなして登録する。また、判定デ
ータ数は所定数に到達するまでインクリメントする。
【0117】すなわち、硫黄吸着条件を「450℃>排
気温度T2」とし、この条件に該当する領域では、Ne
とT2に応じて0〜正の値を設定し、これを順次加え
る。また、硫黄脱離条件を「450℃<排気温度T2」
とし、この条件に該当する領域では、NeとT2に応じ
て負の値を設定しておき、これを加算する。あるいは正
の値を設定しておき、これを減じる。
【0118】ここで、排気微粒子捕集状況(再燃焼状
況)および硫黄被毒状況の各々について、データ処理と
その判定(後で説明する)について、(1)の方法ある
いは(2)の方法のどちらを選択するかについては、お
およそ下記の通りである。
【0119】運行スケジュール(時間、場所、道路)が
管理されている自動車、つまり燃料の消費状況や排気の
排出状況が比較的安定している自動車、例えば都市バス
やゴミ収集車等については、(1)の方法が相対的に適
している。
【0120】運行スケジュールが定まっていない上記以
外の自動車については、(2)の方法が相対的に適して
いる。
【0121】次に、ステップ740では、判定許可を示
すフラグがYes(ON)であるかNo(OFF)であ
るかを判定する。つまり、パティキュレートフィルタ4
の排気微粒子捕集状況(再燃焼状況)あるいは酸化触媒
3aの硫黄被毒状況を、判定すべきか否かを判定する。
【0122】ステップ740でNoであれば、ステップ
750でデータ数が規定の数に達しているか否かを判定
する。なお、上記のようにこのデータ数のカウントは、
ステップ720,730で行われる。
【0123】ステップ750でデータ数が規定の数に達
していれば、ステップ770で判定許可フラグをONに
し、データ数が規定の数に達していなければ、ステップ
760で判定許可フラグをOFFにする。上述したよう
に、このフラグに基づいて、ステップ740の判定が行
われる。
【0124】このように判定許可は、データ数が規定数
に到達して判定精度が良好に確保できるという条件の下
に行われる。つまり、自動車あるいは制御システムがグ
リーンの状態からしばらく走行ないしは運転されるまで
は、判定は行われない。
【0125】ステップ740でYesの場合には、ステ
ップ780に進み、ステップ720で処理されたデータ
に基づいて、排気微粒子捕集状況(再燃焼状況)の判定
が行われ、さらにステップ790に進んで、ステップ7
30で処理されたデータに基づいて、酸化触媒3aの硫
黄被毒状況の判定が行われる。
【0126】上記ステップ780のパティキュレートフ
ィルタ4の排気微粒子捕集状況判定を図14のフローチ
ャートにより説明する。
【0127】先ずステップ781では、NO2の生成制
御中であることを示すフラグがYes(ON)であるか
No(OFF)であるかを判定する。
【0128】判定初回ではNoであるため、ステップ7
82でNO2生成制御を開始すべきか否か、すなわち酸
化触媒3aでのNOからNO2への転換を活発化させて
パティキュレートフィルタに捕集された排気微粒子を積
極的に再燃焼除去すべきか否かを判定する。
【0129】この判定方法においては、上記ステップ7
20で説明したデータ処理の(1)と(2)とに対応し
て、下記の(1)あるいは(2)の判定方法が採用され
る。
【0130】(1)全データ数に占める排気微粒子再燃
焼判定条件データ数の比率が所定値(例えば50%)以
下の場合に、NO2生成制御を開始すべき(Yes)と
判定する。
【0131】(2)排気微粒子増減係数の積算結果が所
定値以上の場合に、NO2生成制御を開始すべき(Ye
s)と判定する。
【0132】ステップ782でNoと判定された場合、
つまりパティキュレートフィルタ4の排気微粒子堆積量
が少なくて、まだ排気微粒子を積極的に再燃焼除去する
必要がない場合は、ステップ786で、NO2生成要否
判定フラグ(ステップ420のフラグ)とNO2生成制
御中フラグ(ステップ781のフラグ)をOFFにす
る。
【0133】ステップ782でYesと判定された場
合、つまりパティキュレートフィルタ4の排気微粒子堆
積量が多くて、排気微粒子を積極的に再燃焼除去する必
要がある場合は、ステップ783に進み、酸化触媒3a
の酸化性能を回復するための硫黄被毒回復制御が行われ
ていることを示すフラグがYes(ON)であるかNo
(OFF)であるかを判定する。
【0134】仮にここで、何回目かの判定であるとし
て、先に硫黄被毒回復制御が行われている場合は、ステ
ップ786に進む。つまりNO2生成制御が必要と判定
された場合でも、硫黄被毒回復制御が終了するまでは、
NO2生成制御は行われない。
【0135】ステップ783でNo、すなわち硫黄被毒
回復制御が行われていない場合には、ステップ784に
進む。
【0136】ステップ784では、NO2生成制御が終
わるまでは硫黄被毒回復制御を行わないようにするため
に、硫黄被毒回復要否判定フラグ(ステップ410のフ
ラグ)をOFFにする。そして、NO2生成要否判定フ
ラグ(ステップ420のフラグ)とNO2生成制御中フ
ラグ(ステップ781のフラグ)をONにして、NO2
生成制御の開始サインを出す。
【0137】ステップ781でYes、すなわち上記の
ように判定された結果、既にNO2生成制御中である場
合は、ステップ785に進み、NO2生成制御を停止す
べきか否か、すなわちパティキュレートフィルタに捕集
された排気微粒子の再燃焼除去が終了したので酸化触媒
3aでのNOからNO2への転換の活発化を終了すべき
か否かを判定する。
【0138】ここで、No、すなわちNO2生成制御を
継続すべきと判定された場合は、そのまま戻る。また、
Yes、すなわちNO2生成制御を停止してよいと判定
された場合は、ステップ786に進み、NO2生成要否
判定フラグとNO2生成制御中フラグをOFFにして、
NO2生成制御の停止サインを出す。
【0139】ステップ785で行われるNO2生成制御
の停止判定について説明すると、この判定方法において
も、上記ステップ720のデータ処理方法(1)と
(2)ならびにステップ782のNO2生成制御の開始
判定方法(1)と(2)とに対応して、下記の(1)あ
るいは(2)の判定方法が採用される。
【0140】(1)全データ数に占める排気微粒子再燃
焼判定条件データ数の比率が所定値以上の場合に停止す
べき(Yes)と判定する。この場合、NO2生成制御
停止直後に再度開始判定がなされないように、ステップ
782の開始判定の排気微粒子再燃焼判定条件データ数
比率(例えば50%)よりも、停止判定は比率を大きく
して(例えば70%)設定するのが望ましい。
【0141】(2)排気微粒子増減係数の積算結果が0
になった場合に停止すべき(Yes)と判定する。
【0142】次に、ステップ790の酸化触媒3aの硫
黄被毒状況判定を図15のフローチャートにより説明す
る。
【0143】先ずステップ791では、硫黄被毒回復制
御中を示すフラグ(ステップ783と同じフラグ)がY
es(ON)であるかNo(OFF)であるかを判定す
る。
【0144】判定初回ではNoであるため、ステップ7
92で、硫黄被毒回復制御を開始すべきか否か、すなわ
ち酸化触媒3aに流入する排気の温度あるいは触媒の温
度を積極的に上昇させて、触媒から硫黄を脱離させて酸
化性能を回復させるべきか否かを判定する。
【0145】この判定方法においても、上記ステップ7
30で説明したデータ処理方法の(1)と(2)とに対
応して、下記の(1)あるいは(2)の判定方法が採用
される。
【0146】(1)全データ数に占める硫黄脱離判定条
件データ数の比率が所定値(例えば10%)以下の場合
に、硫黄被毒回復制御を開始すべき(Yes)と判定す
る。
【0147】(2)硫黄吸着・離脱係数の積算結果が所
定値以上の場合に、硫黄被毒回復制御を開始すべき(Y
es)と判定する。
【0148】ステップ792でNoと判定された場合、
つまり酸化触媒3aの硫黄吸着量が少なくて、まだ硫黄
を積極的に脱離する必要がない場合は、ステップ796
で、硫黄被毒回復要否判定フラグ(ステップ410のフ
ラグ)と硫黄被毒回復制御中フラグ(ステップ783と
791のフラグ)をOFFにする。
【0149】ステップ792でYesと判定された場
合、つまり酸化触媒3aの硫黄吸着量が多くて、硫黄を
積極的に脱離する必要がある場合は、ステップ793に
進み、NO2生成制御が行われていることを示すフラグ
(ステップ781と同じフラグ)がYes(ON)であ
るかNo(OFF)であるかを判定する。
【0150】仮にここで、何回目かの判定であるとし
て、先にNO2生成制御が行われている場合は、ステッ
プ796に進む。つまり硫黄被毒回復制御が必要と判定
された場合でも、NO2生成制御が終了するまでは、硫
黄被毒回復制御は行われない。
【0151】ステップ793でNo、すなわちNO2生
成制御が行われていない場合にはステップ794に進
む。
【0152】ステップ794では、硫黄被毒回復制御が
終わるまではNO2生成制御を行わないようにするため
に、硫黄被毒回復要否判定フラグ(ステップ410のフ
ラグ)と硫黄被毒回復制御中フラグ(ステップ783と
791のフラグ)をONにし、かつNO2生成要否判定
フラグ(ステップ420のフラグ)をOFFにして、硫
黄被毒回復制御の開始サインを出す。
【0153】ステップ791でYes、すなわち上記の
ように判定された結果、既に硫黄被毒回復制御中である
場合は、ステップ795に進み、硫黄被毒回復制御を停
止すべきか否か、すなわち酸化触媒3aから硫黄が脱離
して酸化性能が回復したので、酸化触媒3a流入する排
気の温度あるいは触媒の温度を積極的に上昇させること
を終了すべきか否かを判定する。
【0154】ここで、No、すなわち硫黄被毒回復制御
を継続すべきと判定された場合はそのまま戻る。また、
Yes、すなわち硫黄被毒回復制御を停止してよいと判
定された場合は、ステップ796に進み、硫黄被毒回復
要否判定フラグ(ステップ410のフラグ)と硫黄被毒
回復制御中フラグ(ステップ783と791のフラグ)
とをOFFにして、硫黄被毒回復制御の停止サインを出
す。
【0155】ステップ795で行われる硫黄被毒回復制
御の停止判定においても、上記ステップ730のデータ
処理方法の(1)と(2)、ならびにステップ792の
硫黄被毒回復制御の開始判定の方法(1)と(2)とに
対応して、下記の判定方法の(1)あるいは(2)が選
択される。
【0156】(1)全データ数に占める硫黄脱離判定条
件データ数の比率が所定値以上の場合に、硫黄被毒回復
制御を停止すべき(Yes)と判定する。この場合、硫
黄被毒回復制御停止直後に再度開始判定がなされないよ
うに、ステップ792の開始判定の硫黄離脱判定条件デ
ータ数比率(例えば10%)よりも、停止判定は比率を
大きくして(例えば20%)設定するのが望ましい。
【0157】(2)硫黄吸着・脱離係数の積算結果が0
になった場合に、硫黄被毒回復制御を停止すべき(Ye
s)と判定する。
【0158】次に、図18のサブルーチンに、ステップ
500で行われるNO2生成制御の他の実施例を示す。
なお、図11に示した第1の実施例と同一機能のステッ
プについては説明を省略する。
【0159】ステップ505では、パティキュレートフ
ィルタに捕集された排気微粒子がO2によって連続的に
再燃焼除去できる下限の所定温度(図のfに対応する温
度、例えば600℃)以上であるか否かを判定するが、
このステップ505で600℃以上であれば、排気微粒
子はNO2の高酸化力に頼らずともO2によって再燃焼
除去できるので、温度を高めたり、逆に低下させたりす
る必要はないため、ステップ511に進んで、排気温度
を通常の状態に復帰させる。
【0160】ステップ505で600℃以上でなけれ
ば、つまり約450〜600℃の温度範囲では、NO2
の高酸化力による排気微粒子の再燃焼除去は期待でき
ず、また高温度下でのO2による排気微粒子の再燃焼除
去も期待できないため、そのままの状態ではパティキュ
レートフィルタ4に徐々に排気微粒子が堆積していく。
【0161】したがって、ステップ512に進んで、酸
化触媒に流入する排気温度T1を、望ましくは前述した
第1の実施例と同様に図16に示すような温度にまで低
下させ、酸化触媒3aでのNOからNO2への転換を活
発化させる。ここで、この第2の実施例においては、こ
の操作は、例えば主噴射燃料の燃料噴射時期の進角、E
GRの停止、フィードバック制御式過給圧制御機構付き
の過給機を備えるエンジンにあっては高過給圧化、ある
いはこれらの組み合わせによって具現化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気浄化装置を備えたディーゼルエン
ジンの構成説明図。
【図2】酸化触媒におけるNO→NO2およびSO2→
SO4の転換特性図。
【図3】排気温度と運転領域との関係を示す特性図。
【図4】コモンレール式燃料噴射装置の構成説明図。
【図5】主噴射およびポスト噴射の噴射量およびコモン
レール圧力に対する燃料噴射期間の特性図。
【図6】ポスト噴射時期を示す特性図。
【図7】燃料噴射制御のメインルーチンのフローチャー
ト。
【図8】コモンレール圧力制御のサブルーチンのフロー
チャート。
【図9】主噴射制御のサブルーチンのフローチャート。
【図10】CRF活性化制御のサブルーチンのフローチ
ャート。
【図11】NO2生成制御のサブルーチンのフローチャ
ート。
【図12】硫黄被毒回復制御のサブルーチンのフローチ
ャート。
【図13】硫黄被毒状況判定および排気微粒子捕集状況
判定のサブルーチンのフローチャート。
【図14】排気微粒子捕集状況判定操作のサブルーチン
のフローチャート。
【図15】硫黄被毒状況判定操作のサブルーチンのフロ
ーチャート。
【図16】NO2生成のための制御目標温度の特性図。
【図17】硫黄被毒回復のための制御目標温度の特性
図。
【図18】NO2生成制御の第2の実施例のサブルーチ
ンのフローチャート。
【符号の説明】
3…酸化触媒装置 3a…酸化触媒 4…パティキュレートフィルタ 10…燃料噴射装置 37…第1排温センサ 38…第2排温センサ 39…空気導入通路 43…通路開閉弁 42…EGR弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/86 ZAB F01N 3/02 321B 4D058 53/94 321K F01N 3/02 321 321Z 3/18 B 3/20 E 3/18 3/24 E 3/20 R 3/24 F02D 43/00 301H 301J F02D 43/00 301 301N 301R 301T 301W 45/00 310R 310Z 45/00 310 312R 312Z 312 314R 314Z 314 B01D 53/36 ZAB 102G 103C 103B Fターム(参考) 3G084 AA01 BA07 BA13 BA15 BA20 BA25 DA10 EB02 FA10 FA12 FA13 FA17 FA18 FA27 FA33 FA37 FA39 3G090 AA02 CA01 CA02 DA01 DA11 DA12 DA14 DA18 DA20 EA02 EA04 EA06 3G091 AA02 AA10 AA11 AA18 AB02 AB13 BA00 BA04 BA11 CA13 CA23 CB02 CB03 DA01 DA02 DB06 DB10 EA00 EA01 EA03 EA17 EA30 EA31 FC02 FC04 FC07 FC08 GB01X GB05W GB06W GB07W GB10X GB16X HA15 HA36 HA37 HA42 HA47 HB05 HB06 HB07 3G301 HA02 HA11 JA25 JA33 LB11 LC01 MA11 MA19 MA23 ND41 NE01 NE11 NE16 PA16Z PA17Z PB03A PB03Z PB05Z PB08A PB08Z PD12Z PD15Z PE01Z PE03Z PE05Z PE08Z PF03Z 4D048 AA06 AA14 AB01 AB02 BC01 CC38 CC47 CC53 CD05 DA01 DA02 DA03 DA13 DA20 4D058 JA01 JB02 MA41 PA01 SA08 TA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に配置され、かつ排
    気に作用して、少なくともNOを酸化してNO2を生成
    する酸化触媒と、この酸化触媒の下流側に位置し、排気
    中の微粒子を捕集するとともに、捕集した排気微粒子を
    排気中のNO2と反応させるパティキュレートフィルタ
    と、上記酸化触媒の温度ないしはこれに関連する排気の
    温度を検出する温度検出手段と、上記酸化触媒の温度を
    制御する温度制御手段と、上記パティキュレートフィル
    タの排気微粒子捕集状況を判定する排気微粒子捕集状況
    判定手段と、を備え、 上記排気微粒子捕集状況判定手段によって、パティキュ
    レートフィルタの積極的な再生が必要であると判定され
    たときに、 上記温度検出手段の検出温度が所定の下限値以下であれ
    ば、上記温度制御手段によって上記酸化触媒の温度をN
    OからNO2への酸化反応が活性化する温度にまで上昇
    させ、上記検出温度が所定の上限値以上であれば、上記
    温度制御手段によって上記酸化触媒の温度をNOからN
    2への酸化反応が活性化する温度にまで低下させるこ
    とを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 上記下限値は、上記酸化触媒の温度上昇
    に対しNOからNO2への転換率の上昇割合が小から大
    に変化する温度近傍に設定されることを特徴とする請求
    項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 上記上限値は、上記酸化触媒の温度上昇
    に対しNOからNO2への転換率の低下割合が大から小
    に変化する温度近傍に設定されることを特徴とする請求
    項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 上記検出温度が上記上限値を超えてさら
    に上昇し、上記パティキュレートフィルタの排気微粒子
    がO2によって再燃焼除去される温度に達したときは、
    上記温度制御手段による温度低下を行わないことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の排気
    浄化装置。
  5. 【請求項5】 上記酸化触媒の硫黄被毒状況を判定する
    硫黄被毒状況判定手段を有し、硫黄被毒状況が所定レベ
    ルに達したと判定されたときに、 上記温度制御手段によって、上記酸化触媒の温度を硫黄
    が脱離する温度にまで上昇させることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 【請求項6】 上記酸化触媒の温度が、該酸化触媒が最
    も硫黄を吸着し始める温度付近から、さらに温度が上昇
    して該酸化触媒に吸着した硫黄が活発に脱離し始める温
    度付近までの温度範囲にある場合に、上記温度制御手段
    による温度上昇を行うことを特徴とする請求項5に記載
    の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 【請求項7】 上記温度制御手段は、温度上昇手段と温
    度低下手段とを含むことを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 【請求項8】 上記温度上昇手段が、内燃機関の燃焼室
    内に直接燃料を噴射供給する燃料噴射装置によって燃料
    の主噴射後の膨張行程ないしは排気行程中に追加燃料を
    噴射するポスト噴射手段であることを特徴とする請求項
    7に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 【請求項9】 上記温度低下手段が、上記酸化触媒の入
    口部の排気通路内への空気導入手段であることを特徴と
    する請求項7または8に記載の内燃機関の排気浄化装
    置。
  10. 【請求項10】 上記温度低下手段が、主噴射燃料の燃
    料噴射時期の進角、EGRの停止、過給の増強、のいず
    れか、あるいはこれらの組み合わせからなることを特徴
    とする請求項7または8に記載の内燃機関の排気浄化装
    置。
  11. 【請求項11】 上記排気微粒子捕集状況判定手段は、
    内燃機関の回転速度を検出する回転速度センサと、内燃
    機関の負荷を検出する負荷センサと、上記温度検出手段
    と、の各信号の少なくとも1つの信号に基づいてパティ
    キュレートフィルタにおける排気微粒子の捕集状況を判
    定することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記
    載の内燃機関の排気浄化装置。
  12. 【請求項12】 上記硫黄被毒状況判定手段は、内燃機
    関の回転速度を検出する回転速度センサと、内燃機関の
    負荷を検出する負荷センサと、上記温度検出手段と、の
    各信号の少なくとも1つの信号に基づいて酸化触媒にお
    ける硫黄被毒状況を判定することを特徴とする請求項5
    または6に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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