JP2002088403A - 希土類合金磁性粉末成形体の作製方法および希土類磁石の製造方法 - Google Patents

希土類合金磁性粉末成形体の作製方法および希土類磁石の製造方法

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JP2002088403A
JP2002088403A JP2001205130A JP2001205130A JP2002088403A JP 2002088403 A JP2002088403 A JP 2002088403A JP 2001205130 A JP2001205130 A JP 2001205130A JP 2001205130 A JP2001205130 A JP 2001205130A JP 2002088403 A JP2002088403 A JP 2002088403A
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earth alloy
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powder
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Hiroki Tokuhara
宏樹 徳原
Shuhei Okumura
修平 奥村
Akiyasu Ota
晶康 太田
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Sumitomo Special Metals Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/0253Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing permanent magnets
    • H01F41/0266Moulding; Pressing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化しやすい希土類合金磁性粉末を用いた場
合でも、発熱・発火が起きないように安全にプレス成形
を行い、かつ、最終的に得られる磁石の特性をも改善す
る。 【解決手段】 温度を5℃以上30℃以下、相対湿度を
40%以上65%以下に制御した大気雰囲気中におい
て、潤滑剤を添加した希土類合金磁性粉末のプレスを行
う。このような大気雰囲気に調節された室内でプレスを
実行し、それによって成形体24を作製した後、焼結ケ
ース62に収納する。次に、この大気雰囲気の温度から
の差異が5℃以下に制御された雰囲気の別の室内に成形
体24を搬送し、そこで焼結工程を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希土類合金磁性粉
末成形体の作製方法および希土類磁石の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】希土類合金の焼結磁石は、希土類合金を
粉砕した磁性合金粉末をプレス成形した後、焼結工程お
よび時効工程を経て作製される。現在、希土類合金焼結
磁石としては、サマリウム・コバルト系磁石とネオジム
・鉄・ボロン系磁石の二種類が各分野で広く用いられて
いる。なかでもネオジム・鉄・ボロン系磁石(以下、
「R−T−B系磁石」と称する。RはYを含む希土類元
素、Tは鉄、または鉄と鉄の一部を置換した遷移金属元
素、Bはボロンである。)は、種々の磁石の中で最も高
い磁気エネルギー積を示し、価格も比較的安いため、各
種電子機器へ積極的に採用されている。Tに含まれる遷
移金属としては、例えばCoが用いられる。
【0003】このような希土類合金を作製するため、従
来は、原料合金の溶湯を鋳型に鋳込んで、比較的ゆっく
りと冷却するインゴット鋳造法が用いられてきた。イン
ゴット鋳造法によって作製された合金は公知の粉砕工程
を経て粉末化される。こうして作製された合金粉末は、
種々の粉体プレス装置によって圧縮成形された後、焼結
室内に搬送され、焼結炉内で焼結工程を受けることにな
る。
【0004】近年、合金の溶湯を単ロール、双ロール、
回転ディスク、または回転円筒鋳型等に接触させて比較
的急速に冷却し、合金溶湯から、インゴット合金よりも
薄い凝固合金片を作製するストリップキャスト法や遠心
鋳造法に代表される急冷法が注目されている。このよう
な急冷法によって作製した合金片の厚さは、0.03m
m以上10mm以下の範囲にある。急冷法による場合、
合金溶湯は冷却ロールの接触した面(ロール接触面)か
ら凝固をし始め、ロール接触面から厚さ方向に結晶が柱
状に成長してゆく。その結果、ストリップキャスト法な
どによって作製された急冷合金は、短軸方向サイズが
0.1μm以上100μm以下で長軸方向サイズが5μ
m以上500μm以下のR214B結晶相と、R214
結晶相の粒界に分散して存在するRリッチ相とを含有す
る組織を持つ。Rリッチ相は希土類元素Rの濃度が比較
的に高い非磁性相であり、その厚さ(粒界の幅に相当す
る)は10μm以下になる。
【0005】急冷合金は、従来のインゴット鋳造法(金
型鋳造法)によって作製された合金(インゴット合金)
に比較して相対的に短い時間(冷却速度:102℃/秒
以上104℃/秒以下)で冷却・凝固するため、組織が
微細化され、結晶粒径が小さいという特徴を有してい
る。また、粒界の面積が広く、Rリッチ相は粒界に薄く
広がっているため、Rリッチ相の分散性にも優れるとい
う利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、ストリッ
プキャスト合金に代表される急冷合金の磁性粉末を成形
する場合に従来のプレス方法を用いると、雰囲気の状態
によっては、成形体が成形直後に極めて発火しやすいこ
とを見出した。これは、急冷合金の粉末粒子表面に酸化
しやすいRリッチ相が表れやすく、急冷合金粉末が極め
て発熱・発火しやすいために生じると考えられる。仮に
発火に至らない場合でも、酸化によって磁気特性の著し
い劣化が生じてしまう。
【0007】希土類成分の酸化による発熱・発火の問題
は、従来のインゴット鋳造法によって作製した希土類合
金の粉末をプレス成形する場合でも生じるが、特に、ス
トリップキャスト合金に代表される急冷合金の粉末をプ
レス成形する場合に顕著に生じやすいことがわかった。
このため、組織が微細化され、優れた磁気特性の発現が
期待される急冷合金の粉末であっても、プレス成形に伴
う酸化・発熱の問題を解決しないかぎり、量産に適した
技術とはならない。
【0008】このような酸化を抑えるために、不活性ガ
スからなる雰囲気中でプレス成形を行うことも理論的に
は可能であるが、現実的ではない。プレス装置によるプ
レス工程は自動化されているが、頻繁にメンテナンス作
業を必要とするため、作業者がプレス装置を保守点検す
る機会も多いからである。仮にプレス装置をN2などの
不活性雰囲気中に置いたとすれば、トラブル発生時にプ
レス装置周りに駆けつけた作業者が酸欠状態に陥る可能
性もあり得る。また、プレス装置全体を不活性ガス雰囲
気中に置くことは、不活性ガスを大量に必要とするた
め、コストの観点からも実現困難である。このため、プ
レス装置全体を不活性雰囲気中に配置することは実用的
ではないアプローチである。
【0009】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、酸化しやすい希土類合金粉末
を用いても、発火事故が生じず、優れた磁気特性を発揮
させることが可能で実用的な希土類合金磁性粉末成形体
の作製方法および希土類磁石の製造方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による希土類合金
磁性粉末成形体の作製方法は、希土類合金磁性粉末のプ
レスを行うことによって前記希土類合金磁性粉末の成形
体を作製する方法であって、希土類合金磁性粉末に潤滑
剤を添加する工程と、温度を5℃以上30℃以下、相対
湿度を40%以上65%以下に制御した大気雰囲気中に
おいて前記希土類合金磁性粉末のプレスを行う工程とを
包含する。
【0011】本発明による希土類合金磁性粉末成形体の
作製方法は、希土類合金磁性粉末のプレスを行うことに
よって前記希土類合金磁性粉末の成形体を作製する方法
であって、希土類合金磁性粉末に潤滑剤を添加する工程
と、温度を5℃以上30℃以下とし、前記温度から露点
を引いた値が6℃以上15℃以下に制御された大気雰囲
気中において前記希土類合金磁性粉末のプレスを行う工
程とを包含する。
【0012】本発明による希土類合金磁性粉末の成形体
製造方法は、希土類合金磁性粉末のプレスを行うことに
よって前記希土類合金磁性粉末の成形体を作製する方法
であって、温度を30℃以下、相対湿度を65%以下に
制御した大気雰囲気中において前記プレスを行うことを
特徴する。
【0013】本発明による希土類合金磁性粉末の成形体
製造方法は、希土類合金磁性粉末のプレスを行うことに
よって前記希土類合金磁性粉末の成形体を作製する方法
であって、温度を30℃以下とし、前記温度から露点を
引いた値が6℃以上に制御された大気雰囲気中において
前記プレスを行うことを特徴する。
【0014】好ましい実施形態において、前記希土類合
金磁性粉末は、溶湯合金を102℃/秒以上104℃/秒
以下の速度で冷却することによって作製された急冷凝固
合金を粉砕したものである。
【0015】好ましい実施形態において、前記急冷凝固
合金は、短軸方向サイズが0.1μm以上100μm以
下で長軸方向サイズが5μm以上500μm以下のR2
14B結晶粒(Rは希土類元素、Tは鉄、または鉄と鉄
の一部を置換した遷移金属元素、Bはボロンである)
と、前記R214B結晶粒の粒界に分散して存在するR
リッチ相とを含有しており、厚さが0.03mm以上1
0mm以下の希土類合金である。
【0016】前記プレス時において前記希土類合金磁性
粉末には潤滑剤が添加されていることが好ましい。
【0017】前記希土類合金磁性粉末の酸素含有量は6
000ppm以下に調整されていることが好ましい。
【0018】前記急冷凝固合金を微粉砕する際、粉砕室
内の酸化性ガスの濃度を制御したジェットミルを用い、
それによって微粉砕後の前記希土類合金磁性粉末の粒子
表面に酸化層を形成することが好ましい。
【0019】前記大気雰囲気の温度は5℃以上に調節さ
れ、かつ、前記大気雰囲気の相対湿度は40%以上に調
節されていることが好ましい。
【0020】前記大気雰囲気の温度は15℃以上25℃
以下に調節され、かつ、前記大気雰囲気の相対湿度は4
0%以上55%以下に調節されていることが更に好まし
い。
【0021】好ましい実施形態においては、キャビティ
を形成するための貫通孔を有するダイと、前記貫通孔内
において粉末を圧縮するための第1および第2のパンチ
とを備えた金型プレス装置を用い、前記第2のパンチの
少なくとも先端部分を前記ダイの貫通孔内に挿入した状
態で前記粉末を前記キャビティ内に充填する工程と、前
記第1のパンチの少なくとも先端部分を前記ダイの貫通
孔内に挿入し、前記第1のパンチと前記第2のパンチと
の間で前記粉末を圧縮することによって、前記粉末の成
形体を作製する工程と、前記成形体を前記ダイの貫通孔
から取り出す工程とを実行する。
【0022】本発明による希土類磁石の製造方法は、上
記何れかの希土類合金磁性粉末成形体の作製方法によっ
て作製された成形体を用意する工程と、前記成形体を焼
結する工程とを包含する。
【0023】好ましい実施形態では、前記大気雰囲気を
持つ第1の室内において前記プレスを実行し、それによ
って前記成形体を作製した後、前記大気雰囲気の温度と
の差が5℃以下に制御された温度の雰囲気を持つ第2の
室内に前記成形体を搬送し、前記第2の室内で焼結を実
行する。
【0024】前記第1の室内は人が作業できる大きさを
有していることが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】希土類磁石に用いられるNd等の
希土類元素は、前述のように非常に酸化しやすい。本発
明者は、特に、希土類合金粉末のプレス工程を実行して
いる最中、および、プレス工程の前後における雰囲気ガ
スの温度と湿度が成形体の発熱・発火に大きな影響を及
ぼすことを見出し、本発明を想到するに至った。
【0026】希土類合金粉末をプレスして成形体を作製
する場合、粉末粒子どうしおよび成形体とダイの貫通孔
側面との間で強い摩擦が生じるため、抜き出し直後にお
ける成形体の温度は45℃以上まで上昇する場合があ
る。このため、プレス直後における成形体の化学反応性
(活性度)は極めて高く、成形体を構成する希土類合金
磁性粉末の粒子表面に露出している希土類元素は、大気
中の酸素や水蒸気と著しく反応しやすい。本発明者の実
験によると、プレス工程時における大気雰囲気の温度お
よび湿度が高いと、大気雰囲気に含まれる水蒸気が成形
体表面の希土類元素と活発に反応して水酸化物を形成す
る。R−T−B系希土類磁石の製造に用いられる希土類
合金の酸化は、希土類と酸素とが直接に結合する反応に
よって進行する場合よりも、いったん水酸化物を形成し
てから酸化する場合の方が速く進行する。このため、大
気雰囲気の湿度が高い程、希土類合金粉末成形体の発熱
は急激に進行し、発火の危険性が著しく高まることにな
る。
【0027】本発明では、このプレス工程時の雰囲気温
度および湿度の両方を適切な範囲内に制御することによ
って上記発熱反応を抑制し、磁気特性に優れた希土類合
金磁石を安全かつ安定的に製造することを可能にした。
【0028】以下、図面を参照しながら、本発明の実施
形態を説明する。
【0029】[合金粉末の製造方法]まず、公知のスト
リップキャスト法を用いてR−Fe−B系希土類磁石合
金の鋳片を作製する。具体的には、まず、Nd:30w
t%、B:1.0wt%、Dy:1.2wt%、Al:
0.2wt%、Co:0.9wt%、Cu:0.2wt
%、残部Feおよび不可避不純物からなる組成の合金を
高周波溶解によって溶融し、合金溶湯を形成する。この
合金溶湯を1350℃に保持した後、単ロール法によっ
て、合金溶湯を急冷し、厚さ約0.3mmのフレーク状
合金鋳塊を得ることができる。このときの急冷条件は、
例えば、ロール周速度約1m/秒、冷却速度500℃/
秒、過冷度200℃とする。
【0030】このようにして形成された急冷合金の厚さ
は0.03mm以上10mm以下の範囲にある。この合
金は、短軸方向サイズが0.1μm以上100μm以下
で長軸方向サイズが5μm以上500μm以下のR2
14B結晶粒と、R214B結晶粒の粒界に分散して存在
するRリッチ相とを含有し、Rリッチ相の厚さは10μ
m以下である。ストリップキャスト法による原料合金の
製造方法は、例えば、米国特許第5,383,978に
開示されている。
【0031】次に、粗粉砕された原料合金を複数の原料
パックに充填し、ラックに搭載する。この後、前述の原
料搬送装置を用いて、原料パックが搭載されたラックを
水素炉の前まで搬送し、水素炉の内部へ挿入する。そし
て、水素炉内で水素粉砕処理を開始する。原料合金は水
素炉内で加熱され、水素粉砕処理を受ける。粉砕後、原
料合金の温度が常温程度に低下してから原料の取り出し
を行うことが好ましい。しかし、高温状態(例えば40
〜80℃)のまま原料を取り出しても、原料が大気と接
触しないようにすれば、特に深刻な酸化は生じない。水
素粉砕によって、希土類合金は0.1〜1.0mm程度
の大きさに粗粉砕される。なお、合金は、水素粉砕処理
の前において、平均粒径1〜10mmのフレーク状に粗
粉砕されていることが好ましい。
【0032】水素粉砕後、ロータリクーラ等の冷却装置
によって、脆化した原料合金をより細かく解砕するとも
に冷却することが好ましい。比較的高い温度状態のまま
原料を取り出す場合は、ロータリクーラ等による冷却処
理の時間を相対的に長くすれば良い。
【0033】ロータリクーラ等によって室温程度にまで
冷却された原料粉末に対して、ジェットミルなどの粉砕
装置を用いて更なる粉砕処理を行い、原料の微粉末を製
造する。本実施形態では、ジェットミルを用いて窒素ガ
ス雰囲気中で微粉砕し、平均粒径(質量中位径:Mass M
edian Diameter, MMD)が約3.5μmの合金粉末を得
た。この窒素ガス雰囲気中の酸素量は10000ppm
程度に低く抑えることが好ましい。このようなジェット
ミルは、特公平6−6728号公報に記載されている。
微粉砕時における雰囲気ガス中に含まれる酸化性ガス
(酸素や水蒸気)の濃度を制御し、それによって、微粉
砕後における合金粉末の酸素含有量(重量)を6000
ppm以下に調整することが好ましい。希土類合金粉末
中の酸素量が6000ppmを超えて多くなりすぎる
と、磁石中に非磁性酸化物の占める割合が増加し、最終
的な焼結磁石の磁気特性が劣化してしまうからである。
【0034】次に、この合金粉末に対し、ロッキングミ
キサー内で潤滑剤を例えば0.3wt%添加・混合し、
潤滑剤で合金粉末粒子の表面を被覆する。潤滑剤として
は、脂肪酸エステルを石油系溶剤で希釈したものを用い
ることができる。本実施例では、脂肪酸エステルとして
カプロン酸メチルを用い、石油系溶剤としてはイソパラ
フィンを用いる。カプロン酸メチルとイソパラフィンの
重量比は、例えば1:9とする。このような液体潤滑剤
は、粉末粒子の表面を被覆し、粒子の酸化防止効果を発
揮するとともに、プレスに際して成形体の密度を均一化
し、配向の乱れを抑制する機能を発揮する。
【0035】なお、潤滑剤の種類は上記のものに限定さ
れるわけではない。脂肪酸エステルとしては、カプロン
酸メチル以外に、例えば、カプリル酸メチル、ラウリル
酸メチル、ラウリン酸メチルなどを用いても良い。溶剤
としては、イソパラフィンに代表される石油系溶剤やナ
フテン系溶剤等を用いることができる。潤滑剤添加のタ
イミングは任意であり、微粉砕前、微粉砕中、微粉砕後
の何れであっても良い。液体潤滑剤に代えて、あるいは
液体潤滑剤とともに、ステアリン酸亜鉛などの固体(乾
式)潤滑剤を用いても良い。
【0036】[プレス装置]図1は、本実施形態で用い
るプレス装置10の主要部およびその周辺の構成を示し
ている。本実施形態では、プレス装置10がプレス室内
に置かれており、プレス室内の空調が公知の空調設備
(例えば、居室用エア・コンディショナ等)によって制
御されている。プレス室内は大気で満たされており、そ
の温度は30℃以下、相対湿度は65%以下に制御され
ている。
【0037】図示されているプレス装置10は、キャビ
ティを形成するための貫通孔(ダイホール)を有するダ
イ12と、貫通孔内において粉末を圧縮するための上パ
ンチ14および下パンチ16とを備えている。下パンチ
16の上部がダイ12の貫通孔に部分的に挿入された状
態で、下パンチ16の上部にキャビティが形成される。
キャビティ内への粉末供給は、内部に粉末が充填された
フィーダボックス20をキャビティ上に移動させ、フィ
ーダボックス20の底(開口部)からキャビティ内に粉
末を落下させることによって行う。重力落下だけでは粉
末を均一に充填できないために、フィーダボックス20
内に設けたシェーカ(不図示)を水平方向に駆動して合
金粉末をキャビティ内に押しこむことが好ましい。フィ
ーダボックス20がキャビティ上から図1の右方向に退
去する際、フィーダボックス20の底部エッジによって
充填粉末の上部をすり切り、それによって、成形すべき
所定量の粉末をキャビティ内へ精度良く充填することが
できる。
【0038】次に、図2を参照しながら合金粉末の供給
方法をより詳細に説明する。
【0039】フィーダボックス20はエアシリンダ24
によって駆動され、フィーダボックス20への粉末補給
が行われる位置とキャビティ18上の位置との間を水平
方向に往復する。フィーダボックス20の上部には蓋2
2が設けられており、この蓋22はフィーダボックス2
0を密閉することができる。蓋22は金具26によって
開閉可能な状態でフィーダボックス20の本体部分と接
続されており、エアシリンダ28によって蓋22の開閉
動作が実行される。フィーダボックス20の内部には窒
素が供給されており、内部の合金粉末が大気によって酸
化されないようしている。フィーダボックス20の底部
にはフッ素樹脂製薄板(厚さ:例えば5mm程度)30
が設けられている。このフッ素樹脂製薄板30の存在に
よって、フィーダボックス20がプレス装置10のベー
スプレート上を滑らかに摺動することが可能になり、フ
ィーダボックス20とプレス装置10との間で合金粉末
の噛み込みが発生しにくくなる。
【0040】合金粉末は、振動トラフ40によって少し
ずつフィーダカップ42に供給され、その重さが計量器
44によって測定される。カップ42内の合金粉末重量
が一定レベルに達した時点で、ロボット46がフィーダ
カップ42を把持し、フィーダカップ42内の合金粉末
をフィーダボックス20へ補給する。
【0041】前述のように、フィーダボックス20の下
面には開口部が形成されており、フィーダボックス20
がキャビティ18の上を覆ったとき、フィーダボックス
20内の合金粉末が開口部からキャビティ18の内部へ
供給される。再び、図1を参照する。
【0042】粉末が充填された後、上パンチ14が降下
し始め、キャビティ18内に充填された粉末に対して
は、磁界発生用コイル50が形成する配向磁界が印加さ
れることになる。上パンチ14および下パンチ16がキ
ャビティ内の合金粉末を圧縮成形することによってキャ
ビティ内で粉末成形体24が形成される。その後、上パ
ンチ14は上昇し、下パンチ16が成形体24を押し上
げることによって、成形体24をダイ12から抜き出す
(取り出す)ことになる。図1は、下パンチ16が成形
体24の全体をダイ12から上へ押し上げた状態を示し
ている。
【0043】このプレス成形が終了した後、下パンチ1
6によって押し上げられた成形体24は、不図示の搬送
ロボットによって焼結用台板(厚さ:0.5〜3mm)
60に載せられる。台板60は、例えばモリブデン材料
から構成されている。成形体24は、コンベア52上を
台板60とともに搬送されて、窒素雰囲気に保持された
空間内に置かれている焼結ケース62へ搭載される。焼
結ケース62は、好ましくはモリブデン製の薄い金属板
(厚さ:1〜3mm程度)から構成されている。焼結ケ
ース62の本体フレームは、対向する二つの側面部分が
開口部となる箱状の容器(箱体)であり、この開口部
は、上下方向にスライドするドア板(不図示)で閉じら
れる。本体フレームの内部には、水平方向に延びる複数
本のモリブデン製ロッド(支持棒)64が設けられてお
り、各ロッド64は対向する二つの側板によって支持さ
れている。ロッド64は、成形体24が載せられた状態
の台板60を本体フレーム内でほぼ水平に支持するよう
に配列されている。このため、成形体24を載せた台板
60を本体フレームの開口部から内部へと挿入すること
ができる。挿入に際して、台板60はロッド64上を水
平方向にスライドするが、両者はともに自己潤滑性の高
いモリブデンから形成されているため、発生する摩擦力
も小さく、摩耗もほとんど生じない。
【0044】焼結ケース62は、その位置をリフト66
によって調節され、新たに搭載する台板60が載せられ
るべきロッド64の高さとコンベア52によって搬送さ
れてくる台板60の高さと合わせた状態で待機する。コ
ンベア52によって搬送されてきた台板60は、そのま
まコンベア52によってロッド64上へ運ばれる。
【0045】成形体24を焼結ケース62内に収納した
後、焼結ケース62のドア板が閉じられ、ケース内部
は、ほぼ密閉された状態に維持される。このため、焼結
ケース62の内部は、長期間、窒素雰囲気に保たれ得
る。その後、焼結ケース62は、プレス室から、焼結室
等の他の部屋(不図示)に搬送される。例えば焼結室の
温度は、焼結炉の熱によって他の部屋の温度よりも高
い。プレス室内の大気雰囲気温度があまりに低いと、他
の部屋に焼結ケースを搬送した時点で成形体24の表面
で結露が生じ、成形体24の表面に水酸化物が形成され
る可能性がある。水酸化物の形成は、希土類元素の酸化
反応を強く促進するため、成形体24の温度は急激に上
昇し、発火の危険性が強まる。このため、成形体24の
搬送先(焼結室等)における雰囲気温度とプレス室の雰
囲気温度との差異を5℃以下に抑えることが好ましい。
【0046】上記の一連の工程に希土類合金粉末の粒子
に静電気が蓄積される。静電気の原因となる摩擦は、以
下の示すような過程において発生する。
【0047】a.合金粉末の計量・補給過程: 粉末投
入時、合金粉末の粒子どうしの間、または粒子とフィー
ダカップとの間で摩擦が発生する。トラフ40に対して
合金粉末を送り出すとき、スクリューフィーダ(不図
示)と合金粉末との間でも摩擦が発生する。
【0048】b.フィーダボックスの摺動時: フィー
ダボックスの底部において、ダイの上面と合金粉末とが
直接こすれ合って摩擦が生じる。また、フィーダボック
スの移動に伴って合金粉末が攪拌されるため、粒子どう
しの間でも摩擦が発生する。
【0049】c.フィーダボックス内でシェーカが移動
する時: シェーカと合金粉末との間で摩擦が発生す
る。
【0050】d.上パンチおよび下パンチによって粉末
を圧縮する工程: 圧縮に伴い合金粉末の粒子どうしの
間で摩擦が発生する。
【0051】e.粉末成形体をダイから抜き出す(取り
出す)工程: 成形体表面と金型表面との間で摩擦が発
生する。
【0052】上記の摩擦に起因して発生した静電気が成
形体やプレス装置の各部品に蓄積されていると、その静
電気によって成形体が発火する危険性が強まる。このよ
うな発火は、従来のプレス方法を実行する場合、成形体
をダイから抜き出した直後に生じやすかったと考えられ
る。これに対して、本発明のプレス方法によれば、プレ
スの雰囲気温度および相対湿度が適性に調節されるた
め、成形体の発熱・発火が大いに抑制されることにな
る。
【0053】以上、説明してきた方法で形成した成形体
24は、公知の焼結工程を経た後、表面研磨加工等の工
程を終えて、最終的な製品、すなわち希土類磁石とな
る。
【0054】(実施例および比較例)前述した方法で作
製した希土類合金粉末を用い、プレス室内雰囲気の温度
湿度を制御してプレスを行った。30mm×20mm×
50mmの大きさを持つ成形体を10個作製し、その平
均磁気特性および発火回数を調査した。成形体密度は
4.4g/cm3とし、配向磁界(0.8MA/m)は
圧縮方向に対して垂直に印加した。その後、アルゴン雰
囲気のもと、1050℃で2時間の焼結処理を実行し
た。
【0055】以下の表1に測定結果を記載する。
【0056】
【表1】
【0057】表1において、保磁力Hcjの単位はkA
/m、残留磁束密度Brの単位はT(テスラ)、最大磁
気エネルギー積(BH)maxの単位はkJ/m3である。
本明細書において「露点」とは、空気中の水分が飽和状
態となるときの温度をいう。
【0058】表1からわかるように、相対湿度が65%
を超えて高くなると、雰囲気温度によっては発火が生じ
るようになり、湿度の増加に伴って発火回数が増える。
温度35℃、相対湿度74%の雰囲気中でプレスを行っ
た試料No7(比較例)の場合、10個の試料が全て発
火したため、磁気特性の測定ができなかった。
【0059】希土類合金磁石の製造に用いる希土類合金
の反応性は、雰囲気温度が30℃を超えるあたりから急
激に高まる。試料No.6の比較例では、雰囲気温度が
30℃を超えていたため、湿度がそれほど高くない(相
対湿度65%)にもかかわらず、3回も発火した。
【0060】大気雰囲気の温度が13℃以下で相対湿度
が90%を超える場合(試料No.8、9の比較例)
は、成形体をプレス室から外部に搬送したときに結露が
生じた。このような結露を避けるためには、雰囲気温度
を15℃以上かつ相対湿度90%未満に制御することが
好ましい。また、雰囲気の相対湿度が40%未満になる
と、静電気が成形体その他に蓄積されやすくなり、静電
気スパークが生じることによって発火の危険性が著しく
高まる。安全性を確保する観点から、大気雰囲気の相対
湿度は40%以上に制御することが好ましい。
【0061】実験によれば、大気雰囲気の温度範囲を1
5℃以上25℃以下に制御し、かつ、相対湿度を40%
以上55%以下に制御することが最も好ましいことがわ
かった。
【0062】プレス装置の雰囲気について測定した露点
を表1に示している。雰囲気温度と露点と関係を検討し
たところ、雰囲気温度が30℃以下で、しかも雰囲気温
度から露点を引いた値が6℃以上であることが好ましい
ことがわかった。また、雰囲気温度から露点を引いた値
が15℃を超えて大きくなり過ぎると、相対湿度が40
%を下回る場合があるため、雰囲気温度から露点を引い
た値は15℃以下であることが好ましい。
【0063】本発明では、プレス成形の雰囲気として不
活性ガスではなく大気を用いるため、雰囲気の温度湿度
制御を実行するのに、通常の空調機(エア・コンディシ
ョナ)を用いることができる。このため、特別の空調設
備を設計し、制御系を変更する必要がない。したがっ
て、雰囲気の温度湿度制御は、プレス装置が備え付けら
れた部屋に公知の空調機を取りつけ、その空調機によっ
て部屋内の空気の温度湿度を制御すれば良い。また、部
屋全体の空調を本発明の範囲に制御する代わりに、プレ
ス装置を取り囲む空間をパーティション等によって外部
から実質的に仕切り、その空間内の雰囲気温度および湿
度を空調機によって制御するようにしてもよい。なお、
複数のプレス装置が大きな部屋または工場内で動作する
場合は、複数の空調機を用いて、その部屋または工場内
における空気の温度湿度を制御することが好ましい。
【0064】大気雰囲気の温度および湿度を制御する方
法は特に限定されない。広いプレス室内の一部に温度が
30℃を超え、あるいは相対湿度が65%を超える部分
が含まれていたとしても問題ない。重要な点は、プレス
が行われる部分、プレスされた直後の成形体の発熱・発
火に影響を与える部分における温度および湿度が所定範
囲に制御されていることにある。したがって、温度およ
び/または湿度を検知するためのセンサーはプレス工程
が実際に行われる位置の近くに設置されることが好まし
いが、このことは必須ではない。プレス室内の温度分布
や湿度分布を把握しておけば、プレス位置から離れた位
置にセンサを設置し、そのセンサの出力に基づいて、プ
レス位置およびその近傍の温度湿度を制御することは充
分に可能である。したがって、温度センサや湿度センサ
を備えた空調機をプレス装置から離れた位置に設置した
としても、本発明を問題無く実施することができる。
【0065】なお、希土類合金磁性粉末の発熱・発火を
抑制するのに適した大気雰囲気の温度および湿度につい
て、本発明者が見出した好ましい範囲は、幸い、人間に
よる長時間の作業を可能にする温度湿度範囲とも重複し
ている。このため、プレス装置の置かれた空間を、作業
者の活動する空間から特別に仕切り、それらの空間の温
度湿度を別々に制御する必要はない。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、酸化しやすい希土類合
金磁性粉末を用いても、優れた磁気特性を示す高性能の
希土類磁石を安全かつ安定的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用するプレス装置およびその周辺を
模式的に示す図である。
【図2】図1のプレス装置の構成を詳しく示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 プレス装置 12 ダイ 14 上パンチ 16 下パン 18 キャビティ 20 フィーダボックス 22 蓋 24 成形体 25 エアシリンダ 26 金具 28 エアシリンダ 30 フッ素樹脂製薄板 40 振動トラフ 44 計量器 42 フィーダカップ 46 ロボット 50 磁界発生用コイル 52 コンベア 60 モリブデン製焼結台板 64 ロッド(支持棒) 66 リフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 晶康 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 Fターム(参考) 4K018 AA11 AA27 CA02 CA07 CA15 KA45 5E040 AA03 CA01 HB05 HB17 NN01 NN18

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類合金磁性粉末のプレスを行うこと
    によって前記希土類合金磁性粉末の成形体を作製する方
    法であって、 前記希土類合金磁性粉末に潤滑剤を添加する工程と、 温度を5℃以上30℃以下、相対湿度を40%以上65
    %以下に制御した大気雰囲気中において前記希土類合金
    磁性粉末のプレスを行う工程と、を包含する希土類合金
    磁性粉末成形体の作製方法。
  2. 【請求項2】 希土類合金磁性粉末のプレスを行うこと
    によって前記希土類合金磁性粉末の成形体を作製する方
    法であって、 前記希土類合金磁性粉末に潤滑剤を添加する工程と、 温度を5℃以上30℃以下とし、前記温度から露点を引
    いた値が6℃以上15℃以下に制御された大気雰囲気中
    において前記希土類合金磁性粉末のプレスを行う工程
    と、を包含する希土類合金磁性粉末成形体の作製方法。
  3. 【請求項3】 前記希土類合金磁性粉末は、急冷凝固合
    金を粉砕したものである請求項1または2記載の希土類
    合金磁性粉末成形体の作製方法。
  4. 【請求項4】 前記急冷凝固合金は、溶湯合金を102
    ℃/秒以上104℃/秒以下の速度で冷却することによ
    って作製されたものである請求項3に記載の希土類合金
    磁性粉末成形体の作製方法。
  5. 【請求項5】 前記急冷凝固合金は、短軸方向サイズが
    0.1μm以上100μm以下で長軸方向サイズが5μ
    m以上500μm以下のR214B結晶粒(Rは希土類
    元素、Tは鉄、または鉄と鉄の一部を置換した遷移金属
    元素、Bはボロンである)と、前記R214B結晶粒の
    粒界に分散して存在するRリッチ相とを含有しており、
    厚さが0.03mm以上10mm以下の希土類合金であ
    る請求項3または4に記載の希土類合金磁性粉末成形体
    の作製方法。
  6. 【請求項6】 前記希土類合金磁性粉末の酸素含有量は
    6000ppm以下に調整されている請求項1から5の
    何れかに記載の希土類合金磁性粉末成形体の作製方法。
  7. 【請求項7】 希土類合金の粉砕に際して希土類合金磁
    性粉末の表面に酸化層を形成する請求項1から6の何れ
    かに記載の希土類合金磁性粉末成形体の作製方法。
  8. 【請求項8】 前記希土類合金を粉砕する際、粉砕室内
    の酸化性ガス濃度を制御した粉砕装置を用い、それによ
    って前記希土類合金磁性粉末の粒子表面に酸化層を形成
    する請求項7に記載の希土類合金磁性粉末成形体の作製
    方法。
  9. 【請求項9】 前記大気雰囲気の温度は15℃以上25
    ℃以下に調節され、かつ、前記大気雰囲気の相対湿度は
    40%以上55%以下に調節されていることを特徴とす
    る請求項1から8の何れかに記載の希土類合金磁性粉末
    成形体の作製方法。
  10. 【請求項10】 キャビティを形成するための貫通孔を
    有するダイと、前記貫通孔内において粉末を圧縮するた
    めの第1および第2のパンチとを備えた金型プレス装置
    を用い、 前記第2のパンチの少なくとも先端部分を前記ダイの貫
    通孔内に挿入した状態で前記粉末を前記キャビティ内に
    充填する工程と、 前記第1のパンチの少なくとも先端部分を前記ダイの貫
    通孔内に挿入し、前記第1のパンチと前記第2のパンチ
    との間で前記粉末を圧縮することによって、前記粉末の
    成形体を作製する工程と、 前記成形体を前記ダイの貫通孔から取り出す工程とを実
    行する請求項1から9の何れかに記載の希土類合金磁性
    粉末成形体の作製方法。
  11. 【請求項11】 窒素が内部に供給されているフィーダ
    ボックスを用いて前記粉末を前記キャビティ内に充填す
    る請求項10に記載の希土類合金磁性粉末成形体の作製
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から11に記載の希土類合金
    磁性粉末成形体の作製方法によって作製された成形体を
    用意する工程と、 前記成形体を焼結する工程とを包含する希土類磁石の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記大気雰囲気を持つ第1の室内にお
    いて前記プレスを実行し、それによって前記成形体を作
    製した後、前記大気雰囲気の温度との差が5℃以下に制
    御された温度の雰囲気を持つ第2の室内に前記成形体を
    搬送し、前記第2の室内で焼結を実行する請求項12に
    記載の希土類磁石の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の室内は人が作業できる大き
    さを有している請求項13に記載の希土類磁石の製造方
    法。
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