JP2002088336A - 眼用レンズ材料用仮接着剤の製法 - Google Patents
眼用レンズ材料用仮接着剤の製法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶融温度がそれほど上昇することがなく、高
接着強度を呈し、常温硬化型であり、さらに親水性にも
すぐれ、切削加工の際の眼用レンズ材料と切削加工装置
に材料を設置するための支持体との仮接着に好適に使用
しうる眼用レンズ材料用仮接着剤を容易に製造する方法
を提供すること。 【解決手段】 数平均分子量が1000〜5000のポ
リエチレングリコールおよび数平均分子量が30000
〜200000のポリN−ビニルピロリドンそれぞれの
粉体を混合し、該粉体の混合物をポリエチレングリコー
ルの溶融温度よりも20〜30℃高い温度に加熱するこ
とを特徴とする眼用レンズ材料用仮接着剤の製法。
接着強度を呈し、常温硬化型であり、さらに親水性にも
すぐれ、切削加工の際の眼用レンズ材料と切削加工装置
に材料を設置するための支持体との仮接着に好適に使用
しうる眼用レンズ材料用仮接着剤を容易に製造する方法
を提供すること。 【解決手段】 数平均分子量が1000〜5000のポ
リエチレングリコールおよび数平均分子量が30000
〜200000のポリN−ビニルピロリドンそれぞれの
粉体を混合し、該粉体の混合物をポリエチレングリコー
ルの溶融温度よりも20〜30℃高い温度に加熱するこ
とを特徴とする眼用レンズ材料用仮接着剤の製法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼用レンズ材料用仮
接着剤の製法に関する。さらに詳しくは、溶融温度がそ
れほど上昇することがなく、高接着強度を呈し、常温硬
化型であり、さらに親水性にもすぐれ、切削加工の際の
眼用レンズ材料と切削加工装置に材料を設置するための
支持体との仮接着に好適に使用しうる眼用レンズ材料用
仮接着剤を、低い加熱温度で容易に製造し得る方法に関
する。
接着剤の製法に関する。さらに詳しくは、溶融温度がそ
れほど上昇することがなく、高接着強度を呈し、常温硬
化型であり、さらに親水性にもすぐれ、切削加工の際の
眼用レンズ材料と切削加工装置に材料を設置するための
支持体との仮接着に好適に使用しうる眼用レンズ材料用
仮接着剤を、低い加熱温度で容易に製造し得る方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼用レンズ材料をコンタクトレン
ズや眼内レンズなどの形状に切削加工する際に、該眼用
レンズ材料と切削加工装置に材料を設置するための支持
体とを仮接着させる方法としては、ポリエチレングリコ
ールやその誘導体を接着剤として用いて材料と支持体と
を密着させたのち、冷却硬化させる方法が提案されてい
る(特開平3−81385号公報)。
ズや眼内レンズなどの形状に切削加工する際に、該眼用
レンズ材料と切削加工装置に材料を設置するための支持
体とを仮接着させる方法としては、ポリエチレングリコ
ールやその誘導体を接着剤として用いて材料と支持体と
を密着させたのち、冷却硬化させる方法が提案されてい
る(特開平3−81385号公報)。
【0003】しかしながら、前記ポリエチレングリコー
ルやその誘導体からなる接着剤には、生産性を向上させ
るために、たとえば旋盤などを用いて高速回転で切削加
工を行なう際に、その接着強度が不充分であるという問
題がある。
ルやその誘導体からなる接着剤には、生産性を向上させ
るために、たとえば旋盤などを用いて高速回転で切削加
工を行なう際に、その接着強度が不充分であるという問
題がある。
【0004】そこで、前記接着剤の接着強度を向上せし
めるために、ポリエチレングリコールやその誘導体とし
てより分子量が大きいものを用いることが試みられてい
るが、分子量が大きくなるにつれてその溶融温度も高く
なり、取扱いが煩雑になって生産性が低下したり、さら
に高温で溶融している接着剤が眼用レンズ材料に接触す
ると、眼用レンズ材料に劣化などの悪影響を与えるおそ
れがあるなどの問題がある。
めるために、ポリエチレングリコールやその誘導体とし
てより分子量が大きいものを用いることが試みられてい
るが、分子量が大きくなるにつれてその溶融温度も高く
なり、取扱いが煩雑になって生産性が低下したり、さら
に高温で溶融している接着剤が眼用レンズ材料に接触す
ると、眼用レンズ材料に劣化などの悪影響を与えるおそ
れがあるなどの問題がある。
【0005】さらに、前記ポリエチレングリコールやそ
の誘導体からなる接着剤を用いたばあいには、切削加工
終了後、支持体から眼用レンズ材料を脱離するのに水中
に約30分間以上といった長時間にわたって浸漬しなけ
ればならず、生産性の低下を招くなどの問題もある。
の誘導体からなる接着剤を用いたばあいには、切削加工
終了後、支持体から眼用レンズ材料を脱離するのに水中
に約30分間以上といった長時間にわたって浸漬しなけ
ればならず、生産性の低下を招くなどの問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、前記従来技術に鑑みて溶融温度がそれほど上昇する
ことがなく、たとえば7000〜8000rpm程度の
高速回転にも耐えうる高接着強度を呈し、常温硬化型で
あり、さらに親水性にもすぐれ、切削加工時の生産性を
向上させることができ、眼用レンズ材料に劣化などの悪
影響を与えるおそれがない眼用レンズ材料用仮接着剤を
容易に製造し得る方法をうるべく鋭意研究を重ねた結
果、ポリエチレングリコールとポリN−ビニルピロリド
ンとをそれぞれ粉体で混合し、特定温度に加熱したばあ
いには、驚くべきことに、前記特性をすべて同時に満足
する仮接着剤が容易にえられるというまったく新しい事
実を見出し、本発明を完成するにいたった。
は、前記従来技術に鑑みて溶融温度がそれほど上昇する
ことがなく、たとえば7000〜8000rpm程度の
高速回転にも耐えうる高接着強度を呈し、常温硬化型で
あり、さらに親水性にもすぐれ、切削加工時の生産性を
向上させることができ、眼用レンズ材料に劣化などの悪
影響を与えるおそれがない眼用レンズ材料用仮接着剤を
容易に製造し得る方法をうるべく鋭意研究を重ねた結
果、ポリエチレングリコールとポリN−ビニルピロリド
ンとをそれぞれ粉体で混合し、特定温度に加熱したばあ
いには、驚くべきことに、前記特性をすべて同時に満足
する仮接着剤が容易にえられるというまったく新しい事
実を見出し、本発明を完成するにいたった。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、数
平均分子量が1000〜5000のポリエチレングリコ
ールおよび数平均分子量が30000〜200000の
ポリN−ビニルピロリドンそれぞれの粉体を混合し、該
粉体の混合物をポリエチレングリコールの溶融温度より
も20〜30℃高い温度に加熱することを特徴とする眼
用レンズ材料用仮接着剤の製法に関する。
平均分子量が1000〜5000のポリエチレングリコ
ールおよび数平均分子量が30000〜200000の
ポリN−ビニルピロリドンそれぞれの粉体を混合し、該
粉体の混合物をポリエチレングリコールの溶融温度より
も20〜30℃高い温度に加熱することを特徴とする眼
用レンズ材料用仮接着剤の製法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の眼用レンズ材料用仮接着
剤の製法は、前記したように、数平均分子量が1000
〜5000のポリエチレングリコールおよび数平均分子
量が30000〜200000のポリN−ビニルピロリ
ドンそれぞれの粉体を混合し、該粉体の混合物をポリエ
チレングリコールの溶融温度よりも20〜30℃高い温
度に加熱することを特徴とするものである。
剤の製法は、前記したように、数平均分子量が1000
〜5000のポリエチレングリコールおよび数平均分子
量が30000〜200000のポリN−ビニルピロリ
ドンそれぞれの粉体を混合し、該粉体の混合物をポリエ
チレングリコールの溶融温度よりも20〜30℃高い温
度に加熱することを特徴とするものである。
【0009】本発明の眼用レンズ材料用仮接着剤の製法
においては、ポリエチレングリコールとポリN−ビニル
ピロリドンとを併用したことにも大きな特徴がある。本
発明の製法によりえられる仮接着剤は、ポリエチレング
リコールとの相溶性にすぐれるとともに、該ポリエチレ
ングリコールよりも親水性にすぐれたポリN−ビニルピ
ロリドンが用いられているので、たとえば水中で眼用レ
ンズ材料を支持体から短時間で容易に脱離させることが
できる。またかかる仮接着剤は、一般に常温硬化型接着
剤に用いられるポリエチレングリコールよりも溶融温度
が高いポリN−ビニルピロリドンが用いられているにも
かかわらず、その溶融温度が従来のポリエチレングリコ
ール単独からなる仮接着剤と比べてそれほど高くないの
で、眼用レンズ材料の劣化を防ぐことができる。さらに
かかる仮接着剤は、たとえばシリコン系やフッ素系など
の眼用レンズ材料およびたとえばポリメチルメタクリレ
ートなどの樹脂製の支持体に対する密着性がポリエチレ
ングリコールよりもすぐれたポリN−ビニルピロリドン
が用いられているので、高接着強度を呈する。
においては、ポリエチレングリコールとポリN−ビニル
ピロリドンとを併用したことにも大きな特徴がある。本
発明の製法によりえられる仮接着剤は、ポリエチレング
リコールとの相溶性にすぐれるとともに、該ポリエチレ
ングリコールよりも親水性にすぐれたポリN−ビニルピ
ロリドンが用いられているので、たとえば水中で眼用レ
ンズ材料を支持体から短時間で容易に脱離させることが
できる。またかかる仮接着剤は、一般に常温硬化型接着
剤に用いられるポリエチレングリコールよりも溶融温度
が高いポリN−ビニルピロリドンが用いられているにも
かかわらず、その溶融温度が従来のポリエチレングリコ
ール単独からなる仮接着剤と比べてそれほど高くないの
で、眼用レンズ材料の劣化を防ぐことができる。さらに
かかる仮接着剤は、たとえばシリコン系やフッ素系など
の眼用レンズ材料およびたとえばポリメチルメタクリレ
ートなどの樹脂製の支持体に対する密着性がポリエチレ
ングリコールよりもすぐれたポリN−ビニルピロリドン
が用いられているので、高接着強度を呈する。
【0010】本発明に用いられるポリエチレングリコー
ルは、その数平均分子量が1000〜5000、好まし
くは1500〜4000、さらに好ましくは1500〜
2000のものである。かかるポリエチレングリコール
の数平均分子量が1000未満であるばあいには、常温
付近で固体として存在しにくく、常温硬化型の仮接着剤
をうることが困難となり、また5000をこえるばあい
には、ポリN−ビニルピロリドンとの相溶性が低下する
ようになるとともに、えられる仮接着剤の溶融温度が高
くなりすぎて眼用レンズ材料への悪影響が懸念されるよ
うになる。
ルは、その数平均分子量が1000〜5000、好まし
くは1500〜4000、さらに好ましくは1500〜
2000のものである。かかるポリエチレングリコール
の数平均分子量が1000未満であるばあいには、常温
付近で固体として存在しにくく、常温硬化型の仮接着剤
をうることが困難となり、また5000をこえるばあい
には、ポリN−ビニルピロリドンとの相溶性が低下する
ようになるとともに、えられる仮接着剤の溶融温度が高
くなりすぎて眼用レンズ材料への悪影響が懸念されるよ
うになる。
【0011】本発明に用いられるポリN−ビニルピロリ
ドンは、その数平均分子量が30000〜20000
0、好ましくは30000〜100000のものであ
る。かかるポリN−ビニルピロリドンの数平均分子量が
30000未満であるばあいには、ポリN−ビニルピロ
リドンの強度が小さく、えられる仮接着剤が呈する接着
強度が低下するようになり、また200000をこえる
ばあいには、ポリエチレングリコールとの相溶性が低下
するようになる。
ドンは、その数平均分子量が30000〜20000
0、好ましくは30000〜100000のものであ
る。かかるポリN−ビニルピロリドンの数平均分子量が
30000未満であるばあいには、ポリN−ビニルピロ
リドンの強度が小さく、えられる仮接着剤が呈する接着
強度が低下するようになり、また200000をこえる
ばあいには、ポリエチレングリコールとの相溶性が低下
するようになる。
【0012】前記ポリエチレングリコールとポリN−ビ
ニルピロリドンとの混合比は、重量比で65:35〜9
5:5、好ましくは70:30〜95:5、さらに好ま
しくは82:18〜95:5、とくに好ましくは90:
10〜95:5であることが望ましい。かかるポリエチ
レングリコールの割合が前記範囲未満であるばあいに
は、えられる仮接着剤が呈する接着強度が低下するよう
になる傾向があり、また前記範囲をこえるばあいには、
仮接着剤の溶融温度が上昇しすぎて取扱いが煩雑になる
傾向がある。
ニルピロリドンとの混合比は、重量比で65:35〜9
5:5、好ましくは70:30〜95:5、さらに好ま
しくは82:18〜95:5、とくに好ましくは90:
10〜95:5であることが望ましい。かかるポリエチ
レングリコールの割合が前記範囲未満であるばあいに
は、えられる仮接着剤が呈する接着強度が低下するよう
になる傾向があり、また前記範囲をこえるばあいには、
仮接着剤の溶融温度が上昇しすぎて取扱いが煩雑になる
傾向がある。
【0013】本発明の製法では、前記したように、ポリ
エチレングリコールおよびポリN−ビニルピロリドンそ
れぞれの粉体を所望の混合比で混合し、該粉体の混合物
をポリエチレングリコールの溶融温度よりも20〜30
℃高い温度に加熱する。かかる粉体の混合物を加熱する
方法は、かかる加熱の際の温度が、ポリN−ビニルピロ
リドン単体の溶融温度よりも低いにもかかわらず、ポリ
N−ビニルピロリドンが溶融されうるので、それぞれを
溶融温度以上に加熱して混合し、混合体をうるばあいと
比べ、加熱温度が低く、容易に仮接着剤を製造すること
ができるという利点がある。
エチレングリコールおよびポリN−ビニルピロリドンそ
れぞれの粉体を所望の混合比で混合し、該粉体の混合物
をポリエチレングリコールの溶融温度よりも20〜30
℃高い温度に加熱する。かかる粉体の混合物を加熱する
方法は、かかる加熱の際の温度が、ポリN−ビニルピロ
リドン単体の溶融温度よりも低いにもかかわらず、ポリ
N−ビニルピロリドンが溶融されうるので、それぞれを
溶融温度以上に加熱して混合し、混合体をうるばあいと
比べ、加熱温度が低く、容易に仮接着剤を製造すること
ができるという利点がある。
【0014】なお、本発明の製法による眼用レンズ材料
用仮接着剤は前記混合物からなるものであるが、かかる
混合物のほかにも、たとえば色素、可塑剤、安定剤、充
填剤などの添加物を、本発明の目的を阻害しない範囲内
で所望量を調整して適宜配合することができる。
用仮接着剤は前記混合物からなるものであるが、かかる
混合物のほかにも、たとえば色素、可塑剤、安定剤、充
填剤などの添加物を、本発明の目的を阻害しない範囲内
で所望量を調整して適宜配合することができる。
【0015】本発明の製法による眼用レンズ材料用仮接
着剤は、たとえば図1に示されるように、切削加工装置
を用いて眼用レンズ材料を切削加工する際の該材料と支
持体との仮接着に用いられる。
着剤は、たとえば図1に示されるように、切削加工装置
を用いて眼用レンズ材料を切削加工する際の該材料と支
持体との仮接着に用いられる。
【0016】図1において、まずステップ(I)に示さ
れるように、眼用レンズ材料用仮接着剤1の所望量をノ
ズル3を用いて支持体2の眼用レンズ材料と接着される
面に滴下し、ステップ(II)に示されるように、その上
に眼用レンズ材料4を圧着固定して常温で放置し、眼用
レンズ材料用仮接着剤1を硬化させて該眼用レンズ材料
4と支持体2とのあいだに仮接着剤層5を設ける。その
のち、ステップ(III)に示されるように、仮接着剤層5
を介して眼用レンズ材料4が仮接着された支持体2を切
削加工装置6に設置し、バイト7を矢印Aの方向に、支
持体2を矢印Bの方向に回転させて所望の形状となるよ
うに眼用レンズ材料4に切削加工を施す。切削加工終了
後、所望の形状に切削加工が施された眼用レンズ材料が
仮接着されたままの支持体を切削加工装置から取外し、
ステップ(IV)に示されるように、眼用レンズ材料4に
切削加工を施してえられた所望の形状の眼用レンズ材料
9と支持体2とを、水8に浸漬して脱離させる。
れるように、眼用レンズ材料用仮接着剤1の所望量をノ
ズル3を用いて支持体2の眼用レンズ材料と接着される
面に滴下し、ステップ(II)に示されるように、その上
に眼用レンズ材料4を圧着固定して常温で放置し、眼用
レンズ材料用仮接着剤1を硬化させて該眼用レンズ材料
4と支持体2とのあいだに仮接着剤層5を設ける。その
のち、ステップ(III)に示されるように、仮接着剤層5
を介して眼用レンズ材料4が仮接着された支持体2を切
削加工装置6に設置し、バイト7を矢印Aの方向に、支
持体2を矢印Bの方向に回転させて所望の形状となるよ
うに眼用レンズ材料4に切削加工を施す。切削加工終了
後、所望の形状に切削加工が施された眼用レンズ材料が
仮接着されたままの支持体を切削加工装置から取外し、
ステップ(IV)に示されるように、眼用レンズ材料4に
切削加工を施してえられた所望の形状の眼用レンズ材料
9と支持体2とを、水8に浸漬して脱離させる。
【0017】なお、本発明の製法による眼用レンズ材料
用仮接着剤は、常温硬化型のものであるので、該仮接着
剤を常温で放置することによって硬化させることができ
るが、とくに急速に硬化させようとするばあいには、冷
却処理を施してもよい。また、かかる眼用レンズ材料用
仮接着剤は、親水性にすぐれたものであるので、前記所
望の形状の眼用レンズ材料の脱離は、該眼用レンズ材料
が仮接着されたままの支持体をたとえば水などの水系の
溶液に浸漬するだけで短時間で行なうことができるが、
さらに短時間で脱離させようとするばあいには、たとえ
ば超音波装置などによる超音波を利用してもよい。
用仮接着剤は、常温硬化型のものであるので、該仮接着
剤を常温で放置することによって硬化させることができ
るが、とくに急速に硬化させようとするばあいには、冷
却処理を施してもよい。また、かかる眼用レンズ材料用
仮接着剤は、親水性にすぐれたものであるので、前記所
望の形状の眼用レンズ材料の脱離は、該眼用レンズ材料
が仮接着されたままの支持体をたとえば水などの水系の
溶液に浸漬するだけで短時間で行なうことができるが、
さらに短時間で脱離させようとするばあいには、たとえ
ば超音波装置などによる超音波を利用してもよい。
【0018】また、本発明の製法による眼用レンズ材料
用仮接着剤を用いて仮接着される眼用レンズ材料の材質
にはとくに限定がなく、通常の眼用レンズ材料のいずれ
に対してもかかる仮接着剤を適用することができ、また
支持体にもとくに限定がなく、たとえばポリメチルメタ
クリレートなどの樹脂製、ステンレス鋼、真鍮などの金
属製のものなどを用いることができる。
用仮接着剤を用いて仮接着される眼用レンズ材料の材質
にはとくに限定がなく、通常の眼用レンズ材料のいずれ
に対してもかかる仮接着剤を適用することができ、また
支持体にもとくに限定がなく、たとえばポリメチルメタ
クリレートなどの樹脂製、ステンレス鋼、真鍮などの金
属製のものなどを用いることができる。
【0019】さらに、本発明の製法による眼用レンズ材
料用仮接着剤は、調製後すぐに溶融状態のままで用いる
ことはもちろんのこと、一度冷却して固化させたのち、
使用時に再度その溶融温度以上の温度に加熱して溶融状
態に戻して用いることも可能である。
料用仮接着剤は、調製後すぐに溶融状態のままで用いる
ことはもちろんのこと、一度冷却して固化させたのち、
使用時に再度その溶融温度以上の温度に加熱して溶融状
態に戻して用いることも可能である。
【0020】
【実施例】つぎに本発明の眼用レンズ材料用仮接着剤の
製法を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発
明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
製法を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発
明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0021】実施例1 ポリエチレングリコール(数平均分子量1500、溶融
温度44〜45℃、以下、PEG−(I)という)の粉
体90重量部およびポリN−ビニルピロリドン(数平均
分子量35000〜40000、溶融温度約120℃)
の粉体10重量部を混合し、70〜80℃に加熱して溶
融させて混合物をえた。えられた混合物の溶融温度は4
8〜50℃であった。
温度44〜45℃、以下、PEG−(I)という)の粉
体90重量部およびポリN−ビニルピロリドン(数平均
分子量35000〜40000、溶融温度約120℃)
の粉体10重量部を混合し、70〜80℃に加熱して溶
融させて混合物をえた。えられた混合物の溶融温度は4
8〜50℃であった。
【0022】つぎに、えられた混合物を仮接着剤として
用い、図1のステップ(I)〜(II)に示されるよう
に、ノズルを用いて仮接着剤5μlを支持体に滴下し、
その上に眼用レンズ材料を圧着固定して常温で放置し、
仮接着剤を硬化させて仮接着を完了した。なお、用いた
眼用レンズ材料は、シリコンおよびフッ素を含有したヒ
ドロゲル材、支持体はポリメチルメタクリレート製のも
のである。
用い、図1のステップ(I)〜(II)に示されるよう
に、ノズルを用いて仮接着剤5μlを支持体に滴下し、
その上に眼用レンズ材料を圧着固定して常温で放置し、
仮接着剤を硬化させて仮接着を完了した。なお、用いた
眼用レンズ材料は、シリコンおよびフッ素を含有したヒ
ドロゲル材、支持体はポリメチルメタクリレート製のも
のである。
【0023】つぎに、図1のステップ(III) に示される
ように、眼用レンズ材料が仮接着された支持体を切削加
工装置(旋盤)に設置し、約7000〜8000rpm
の回転速度でバイトを用いて約0.04mmの厚さとな
るように眼用レンズ材料に切削加工を施した。なお、か
かる切削加工の際に、眼用レンズ材料が支持体からわず
かでも浮き上がるといった問題は何ら生じなかった。
ように、眼用レンズ材料が仮接着された支持体を切削加
工装置(旋盤)に設置し、約7000〜8000rpm
の回転速度でバイトを用いて約0.04mmの厚さとな
るように眼用レンズ材料に切削加工を施した。なお、か
かる切削加工の際に、眼用レンズ材料が支持体からわず
かでも浮き上がるといった問題は何ら生じなかった。
【0024】つぎに、切削加工が施された眼用レンズ材
料が仮接着された支持体を切削加工装置から取外し、図
1のステップ(IV)に示されるように、水に浸漬して眼
用レンズ材料を支持体から脱離させた。なお、かかる脱
離に要した時間は10分間未満であった。
料が仮接着された支持体を切削加工装置から取外し、図
1のステップ(IV)に示されるように、水に浸漬して眼
用レンズ材料を支持体から脱離させた。なお、かかる脱
離に要した時間は10分間未満であった。
【0025】なお、脱離した切削加工が施された眼用レ
ンズ材料は、劣化などをまったく起こしておらず、その
材質に変化はなかった。
ンズ材料は、劣化などをまったく起こしておらず、その
材質に変化はなかった。
【0026】また、えられた混合物からなる仮接着剤の
接着強度を以下の方法にしたがって調べた。その結果を
表1に示す。
接着強度を以下の方法にしたがって調べた。その結果を
表1に示す。
【0027】(接着強度)図2に示されるように、幅1
0mm、長さ50mm、厚さ2mmのポリメチルメタク
リレート製の2枚のプレート10、11を、仮接着剤を
用いて長さ5mm分を接着させて接着面12を設けたの
ち、これら2枚のプレート10、11を矢印CおよびD
の正反対の方向に引張り、接着面12の単位面積(mm
2)あたりの強度を測定した。
0mm、長さ50mm、厚さ2mmのポリメチルメタク
リレート製の2枚のプレート10、11を、仮接着剤を
用いて長さ5mm分を接着させて接着面12を設けたの
ち、これら2枚のプレート10、11を矢印CおよびD
の正反対の方向に引張り、接着面12の単位面積(mm
2)あたりの強度を測定した。
【0028】実施例2〜7および比較例1〜3 実施例2〜7においては、組成を表1に示すように変更
したほかは実施例1と同様にして混合物をえた。えられ
た混合物の溶融温度を表1に示す。
したほかは実施例1と同様にして混合物をえた。えられ
た混合物の溶融温度を表1に示す。
【0029】つぎにえられた混合物を仮接着剤として用
い、実施例1と同様にして眼用レンズ材料に切削加工を
施し、支持体から脱離させた。かかる脱離に要した時間
を表1に示す。
い、実施例1と同様にして眼用レンズ材料に切削加工を
施し、支持体から脱離させた。かかる脱離に要した時間
を表1に示す。
【0030】なお、実施例2〜7においては、切削加工
の際に、眼用レンズ材料が支持体からわずかでも浮き上
がるといった問題は何ら生じず、脱離した切削加工が施
された眼用レンズ材料は、劣化などをまったく起こして
おらず、その材質に変化はなかった。
の際に、眼用レンズ材料が支持体からわずかでも浮き上
がるといった問題は何ら生じず、脱離した切削加工が施
された眼用レンズ材料は、劣化などをまったく起こして
おらず、その材質に変化はなかった。
【0031】また、えられた混合物からなる仮接着剤の
接着強度を実施例1と同様にして調べた。その結果を表
1に示す。
接着強度を実施例1と同様にして調べた。その結果を表
1に示す。
【0032】比較例1〜3においては、混合物のかわり
に表1に示すポリエチレングリコールのみを溶融させた
ものを仮接着剤として用い、前記と同様にして切削加工
を行ない、さらに接着強度を調べた。なお、表1中の混
合物の溶融温度の欄にはポリエチレングリコールの溶融
温度を示した。また比較例1の接着強度は測定不可能で
あった。
に表1に示すポリエチレングリコールのみを溶融させた
ものを仮接着剤として用い、前記と同様にして切削加工
を行ない、さらに接着強度を調べた。なお、表1中の混
合物の溶融温度の欄にはポリエチレングリコールの溶融
温度を示した。また比較例1の接着強度は測定不可能で
あった。
【0033】なお、表1中のポリエチレングリコール
は、以下のことを意味する。 PEG−(II):数平均分子量2000、溶融温度51
〜52℃ PEG− (III):数平均分子量4000、溶融温度54
〜56℃
は、以下のことを意味する。 PEG−(II):数平均分子量2000、溶融温度51
〜52℃ PEG− (III):数平均分子量4000、溶融温度54
〜56℃
【0034】
【表1】
【0035】表1に示された結果から、実施例1〜7で
えられた仮接着剤は、比較例1〜3でえられた仮接着剤
と比較して溶融温度がそれほど高くなく、接着強度がき
わめて高いものであり、これら実施例1〜7でえられた
仮接着剤を用いたばあいには、10分間未満といったき
わめて短時間で眼用レンズ材料を支持体から脱離するこ
とができることがわかる。
えられた仮接着剤は、比較例1〜3でえられた仮接着剤
と比較して溶融温度がそれほど高くなく、接着強度がき
わめて高いものであり、これら実施例1〜7でえられた
仮接着剤を用いたばあいには、10分間未満といったき
わめて短時間で眼用レンズ材料を支持体から脱離するこ
とができることがわかる。
【0036】なお、前記実施例1〜7でえられた混合物
を一度冷却して固化させたのち、再びそれぞれの溶融温
度以上の温度に加熱して溶融させたものを仮接着剤とし
て用い、前記と同様にして切削加工を行ない、接着強度
を調べた。その結果、実施例1〜7のように調製してす
ぐの溶融状態のままの仮接着剤のばあいと同様に、仮接
着剤の接着強度がきわめて高く、切削加工の際に眼用レ
ンズ材料が支持体からわずかでも浮き上がるといった問
題は何ら生じず、きわめて短時間で眼用レンズ材料を支
持体から脱離することができ、脱離した切削加工が施さ
れた眼用レンズ材料の材質にも変化はなかった。
を一度冷却して固化させたのち、再びそれぞれの溶融温
度以上の温度に加熱して溶融させたものを仮接着剤とし
て用い、前記と同様にして切削加工を行ない、接着強度
を調べた。その結果、実施例1〜7のように調製してす
ぐの溶融状態のままの仮接着剤のばあいと同様に、仮接
着剤の接着強度がきわめて高く、切削加工の際に眼用レ
ンズ材料が支持体からわずかでも浮き上がるといった問
題は何ら生じず、きわめて短時間で眼用レンズ材料を支
持体から脱離することができ、脱離した切削加工が施さ
れた眼用レンズ材料の材質にも変化はなかった。
【0037】
【発明の効果】本発明の眼用レンズ材料用仮接着剤の製
法によれば、溶融温度がそれほど上昇することがなく、
高速回転にも耐えうる高接着強度を呈し、常温硬化型で
あり、さらに親水性にもすぐれた仮接着剤が、低い加熱
温度で容易にえられる。そして該眼用レンズ材料用仮接
着剤を用いたばあいには、たとえば眼用レンズ材料を支
持体から特別な装置を用いずに短時間で脱離させること
ができたり、低温で作業が行なえるなど、切削加工時の
生産性を向上させることができ、また眼用レンズ材料を
劣化させるおそれがないなどの効果が奏される。
法によれば、溶融温度がそれほど上昇することがなく、
高速回転にも耐えうる高接着強度を呈し、常温硬化型で
あり、さらに親水性にもすぐれた仮接着剤が、低い加熱
温度で容易にえられる。そして該眼用レンズ材料用仮接
着剤を用いたばあいには、たとえば眼用レンズ材料を支
持体から特別な装置を用いずに短時間で脱離させること
ができたり、低温で作業が行なえるなど、切削加工時の
生産性を向上させることができ、また眼用レンズ材料を
劣化させるおそれがないなどの効果が奏される。
【図1】本発明の製法によりえられる眼用レンズ材料用
仮接着剤を用いて眼用レンズ材料に切削加工を施す際の
一実施態様を示す概略説明図である。
仮接着剤を用いて眼用レンズ材料に切削加工を施す際の
一実施態様を示す概略説明図である。
【図2】実施例および比較例でえられた眼用レンズ材料
用仮接着剤の接着強度を測定する際の概略説明図であ
る。
用仮接着剤の接着強度を測定する際の概略説明図であ
る。
1 眼用レンズ材料用仮接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 幸市 愛知県名古屋市西区枇杷島三丁目12番7号 株式会社メニコン枇杷島研究所内 Fターム(参考) 4J040 DH031 EE011 JA07 LA01 LA06 LA07 LA08 MA10 NA18 PA30 PA35
Claims (4)
- 【請求項1】 数平均分子量が1000〜5000のポ
リエチレングリコールおよび数平均分子量が30000
〜200000のポリN−ビニルピロリドンそれぞれの
粉体を混合し、該粉体の混合物をポリエチレングリコー
ルの溶融温度よりも20〜30℃高い温度に加熱するこ
とを特徴とする眼用レンズ材料用仮接着剤の製法。 - 【請求項2】 ポリエチレングリコールとポリN−ビニ
ルピロリドンとの混合比が重量比で65:35〜95:
5である請求項1記載の眼用レンズ材料用仮接着剤の製
法。 - 【請求項3】 ポリエチレングリコールとポリN−ビニ
ルピロリドンとの混合比が重量比で82:18〜95:
5である請求項1記載の眼用レンズ材料用仮接着剤の製
法。 - 【請求項4】 ポリエチレングリコールとポリN−ビニ
ルピロリドンとの混合比が重量比で90:10〜95:
5である請求項1記載の眼用レンズ材料用仮接着剤の製
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269107A JP2002088336A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 眼用レンズ材料用仮接着剤の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269107A JP2002088336A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 眼用レンズ材料用仮接着剤の製法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23625893A Division JPH0790241A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 眼用レンズ材料用仮接着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002088336A true JP2002088336A (ja) | 2002-03-27 |
Family
ID=19094982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001269107A Pending JP2002088336A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 眼用レンズ材料用仮接着剤の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002088336A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7273896B2 (en) | 2003-04-10 | 2007-09-25 | Angiotech Pharmaceuticals (Us), Inc. | Compositions and methods of using a transient colorant |
-
2001
- 2001-09-05 JP JP2001269107A patent/JP2002088336A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7273896B2 (en) | 2003-04-10 | 2007-09-25 | Angiotech Pharmaceuticals (Us), Inc. | Compositions and methods of using a transient colorant |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040113 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040217 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |