JP2002088238A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JP2002088238A
JP2002088238A JP2000276908A JP2000276908A JP2002088238A JP 2002088238 A JP2002088238 A JP 2002088238A JP 2000276908 A JP2000276908 A JP 2000276908A JP 2000276908 A JP2000276908 A JP 2000276908A JP 2002088238 A JP2002088238 A JP 2002088238A
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Hiroshi Koyanagi
宏史 小柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PVCと同様の加工工程で、十分な接着強度
を持ったABSとの2色成形品を得ることを可能にした
新規かつ安価な熱可塑性エラストマー組成物を提供す
る。 【解決手段】 a成分の水添ブロック共重合体として知
られるスチレン系エラストマーのうち特に数平均分子量
が70000以上のものを主成分とし、b成分のパラフ
ィン系オイル、c成分の極性基で変成したスチレン系エ
ラストマー、d成分のプロピレンと炭素数2〜8のα−
オレフィンとの共重合体、f成分のシリコーンオイルの
存在下で、e成分の熱可塑性ポリウレタンを添加アロイ
化することによってABSとの良好な溶融接着性を発現
する。 (重量部)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来硬質PVCと
軟質PVCの2色射出成形が用いられていた分野(例え
ば掃除機部材など)において、環境問題等からPVC以
外の材料が使われようとするときに、硬質PVC代替と
して通常用いられるABSと溶融接着が可能な軟質PV
C代替エラストマー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建材や家電製品分野の様々な用途
に硬質PVC/軟質PVCの2色射出成形が用いられて
いた。しかしながら昨今の環境問題などからPVCの使
用が敬遠されるようになりその代替材料として硬質側に
はABSが用いられることが多いが、ABSと溶融接着
する適当な軟質材料がなく、界面に接着剤を用いるなど
より複雑な工程を経て成形品が生産される場合が多かっ
た。この場合トータルコストがかなり高価になり、限定
された分野でしかPVCからの置き換えが進んでいない
のが現状であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点を解決し、PVCと同様の加工工程で、十分な
接着強度を持ったABSとの2色成形品を得ることを可
能にした新規かつ安価な熱可塑性エラストマー組成物を
提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の研
究を進めた結果、a成分の水添ブロック共重合体として
知られるスチレン系エラストマーのうち特に数平均分子
量が70000以上のものを主成分とし、b成分のパラ
フィン系オイル、c成分の極性基で変成したスチレン系
エラストマー、d成分のプロピレンと炭素数2〜8のα
−オレフィンとの共重合体、f成分のシリコーンオイル
の存在下で、e成分の熱可塑性ポリウレタンを添加アロ
イ化することによってABSとの良好な溶融接着性を発
現するという配合設計思想で、ABSとの2色射出成形
によって良好な接着性と耐摩耗性をもつ成形品が得られ
ることを見いだし、本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0005】即ち本発明は、下記の請求項に記載の成分
a、b、c、d、e、fを溶融混練してペレット化した
ABS2色射出成形用軟質材料に好適な熱可塑性エラス
トマー組成物を提供するものである。 (a)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とす
る末端重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
ン化合物を主体とする中間重合体ブロックBとからなる
ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック
共重合体でスプリング硬度(JIS K6253) が99以下のも
ので、かつ数平均分子量が70000以上のもの 10
0重量部 (b)パラフィン系オイル 1〜200重量部 (c)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とす
る末端重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
ン化合物を主体とする中間重合体ブロックBとからなる
ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック
共重合体を極性基で変成したもので酸価が1〜30mg
(CH3ONa)/gのもの 1〜200重量部 (d)ポリプロピレン 100〜300重量部 (e)熱可塑性ポリウレタン 500〜1000重量部 (f)粘度(JIS Z8803、25℃)が5000
0センチストークス(以下cstと略す)以上であるシ
リコーンオイル 0.1〜20重量部
【0006】以下、本発明に関して詳細に説明する。本
発明のa成分として用いる水添ブロック共重合体は、少
なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とする末端重
合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエン化合物
を主体とする中間重合体ブロックBとからなるブロック
共重合体を水素添加して得られるものであり、下記一般
式で示される構造を有するビニル芳香族化合物−共役ジ
エン化合物ブロック共重合体の水素添加されたものであ
る。 A−(B−A)n (1≦n≦5) この水添ブロック共重合体は、水添ブロック共重合体エ
ラストマー組成物を得るために硬度99以下、好適には
90以下のものを使用する必要があるので、ビニル芳香
族化合物を5〜50重量%、好ましくは10〜40重量
%含み、さらにブロック構造について言及すると、ビニ
ル芳香族化合物を主体とする末端重合体Aが、ビニル芳
香族化合物重合体ブロックまたは、ビニル芳香族化合物
を50重量%を越え好ましくは70重量%以上含有する
ビニル芳香族化合物と水素添加された共役ジエン化合物
との共重合体ブロックの構造を有しており、さらに、水
素添加された共役ジエン化合物を主体とする中間重合体
ブロックBが、水素添加された共役ジエン化合物重合体
ブロック、または水素添加された共役ジエン化合物を5
0重量%を越え好ましくは70重量%以上含有する水素
添加された共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物との
共重合体ブロックの構造を有するものである。また、ビ
ニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック及び水素
添加された共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
クがそれぞれ2個以上ある場合は、各重合体ブロックは
それぞれが同一構造でもよく、異なる構造であっても良
い。
【0007】水添ブロック共重合体を構成するビニル芳
香族化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、p−第3ブチルスチレン等のう
ちから1種または2種以上が選択でき、中でもスチレン
が好ましい。また水素添加された共役ジエン化合物を構
成する水添前の共役ジエン化合物としては、例えばブタ
ジエン、イソプレン、2.3−ジメチル−1.3−ブタ
ジエン等のうちから1種または2種以上が選ばれ、中で
もブタジエン、イソプレン及びこれらの組み合わせが好
ましい。さらに水添ブロック共重合体の分子構造は、直
鎖状、分岐状、放射状或いはこれらの任意の組み合わせ
のいずれであっても良い。また、本発明で用いるa成分
の水添ブロック共重合体の数平均分子量(Mn)は70
000以上、好ましくは90000〜200000の範
囲であり、分子量分布Mw/Mnは10以下(Mw:重
量平均分子量)、好ましくは5以下、さらに好ましくは
2以下である。数平均分子量が70000未満の場合、
十分な強度を付与することができない。分子量分布が1
0をこえると強度が低下する。a成分の配合量を100
重量部である。また、a成分の水添ブロック共重合体
は、数平均分子量が大きいため作業性改善のために、パ
ラフィン系オイルによる油展品を適宜用いることができ
る。
【0008】本発明のb成分として用いるパラフィン系
オイルは、得られる組成物の硬度を調整し、柔軟性を与
える作用を持つ必須成分である。一般にゴムの軟化、増
容、加工性向上に用いられるプロセスオイルまたはエク
ステンダーオイルとよばれる鉱物油系ゴム用軟化剤は芳
香族環、ナフテン環、パラフィン鎖の3者が組み合わさ
った混合物であり、パラフィン鎖の炭素数が全炭素数の
50%以上占めるものがパラフィン系と呼ばれ、ナフテ
ン環炭素数が30から45%のものがナフテン系、芳香
環炭素数が30%を越えるものが芳香族系とされる。本
発明の成分bとして用いられるオイルは上記区分でパラ
フィン系のものが好ましく、ナフテン系、芳香族系のも
のは分散性、溶解性の点で好ましくない。パラフィン系
ゴム用軟化剤の性状は37.8℃における動粘度はが2
0〜500cst、流動点が−10〜−15℃および引
火点が170〜300℃を示す。b成分のパラフィン系
オイルの配合量は1〜300重量部であり、好ましくは
50〜150重量部である。b成分の配合量が1重量部
未満の配合では、成形外観が得られない。b成分の配合
量が300重量部を越えた配合では、所望のABSに対
する十分な熱融着強度が得られず耐摩耗性が低下するた
め好ましくない。
【0009】本発明の成分cとして用いる水添ブロック
共重合体の極性基変成物は、成分aと成分eとの相容性
を向上させ、結果として組成物の加工性、外観、機械特
性の向上に寄与する。成分aの水添ブロック共重合体を
無水マレイン酸やエポキシ環含有基などで変成した重合
体がこれに相当するが、その中でも酸価が1〜30mg
(CH3ONa)/gのものが好ましい。酸価が1mg(C
3ONa)/g未満では十分な相容性向上効果が得られ
ず、30mg(CH3ONa)/gより大きいと強度低下
や成形外観の悪化が見られる。c成分の配合量として
は、1〜300重量部であり、好ましくは50〜150
重量部である。50重量部未満では成形外観と所望のA
BSに対する十分な熱融着強度が得られず、300重量
部を越えると成形外観が得られずコストアップを招く。
【0010】本発明の成分dとして用いるプロピレンと
炭素数2〜8のα−オレフィンとの共重合体は、得られ
る組成物の加工性、耐熱性向上に有効であり、例えばプ
ロピレンと他の少量のα−オレフィンのランダムまたは
及びブロック共重合体、具体的にはプロピレン−エチレ
ン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロ
ピレン−4−メチル−1ペンテン共重合体、及びポリ4
−メチル−1−ペンテン、ポリブテン−1等があげら
れ、なかでもエチレン−プロピレンブロック共重合体が
好ましく、その中でもエチレン含有量が2〜30重量%
のものが好ましい。さらに高温老化試験、耐候性試験で
の物性の変化を抑えるために造核剤が添加されているこ
とが好ましい。このプロピレンと炭素数2〜8のα−オ
レフィンとの共重合体のメルトフローレート(ASTM-D-1
238L条件、230℃)は0.1〜60g/10min特に
0.5〜50g/10minの範囲のものが好適に使用
できる。メルトフローレートが0.1g/10min未
満では、成形時の流動性が悪化し、60g/10min
より大きいと耐熱性が低下するので好ましくない。d成
分の配合量としては、100〜300重量部であり、好
ましくは150〜250重量部である。d成分の配合量
が100重量部未満では成形外観、耐摩耗性が得られ
ず、300重量部を越えると、所望のABSに対する十
分な熱融着強度が低下する。
【0011】本発明で成分eとして用いる熱可塑性ポリ
ウレタンは、ABSとの熱融着強度を向上させる。熱可
塑性ポリウレタンは通常ジイソシアネートとポリオール
との重付加反応によって作られる。ジイソシアネートと
しては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
−4,4’−ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジ
イソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等
が、ポリオールとしてはエチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ポリ
(1,4−ブチレンアジペート、ポリ(1,6−ヘキシ
レンアジペート)、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリ(ヘ
キサメチレンカーボネート)、ポリ(オキシテトラメチレ
ン)グリコール等が挙げられ、これらの複数の組み合わ
せで作られたものでも良い。熱可塑性ポリウレタンは使
用されるポリオールの種類によってエステル系ポリウレ
タン、エーテル系ポリウレタンに大別されるが、本発明
において使用される熱可塑性ポリウレタンはこれらのう
ちのどちらでもよいが好ましくはエーテル系ポリウレタ
ンが良い。e成分の配合量としては500〜1000重
量部であり、好ましくは600〜900配合部である。
500重量部未満では所望のABSに対する十分な熱融
着強度が得られず、1000重量部を越えると成形外観
が得られずコストアップを招く。
【0012】本発明のf成分で用いるシリコーンオイル
は、耐傷つき性を付与し、エラストマー特有のべたつき
を防ぎ、射出成形時の離型性を改善する成分である。こ
のシリコーンオイルの分子構造におけるシロキサン主鎖
の結合する置換基の種類については特に限定するもので
はないが、その中でもジメチルシリコーンオイル、メチ
ルフェニルシリコーンオイル、あるいはアルキル変性シ
リコーンオイルが好適に用いられる。このe成分である
シリコーンオイルの粘度は50000cst以上、好ま
しくは100000以上である。シリコーンオイルの粘
度が50000cst未満では初期の耐傷つき性、べた
つきが改良されるものの経時、あるいは熱による成形品
表面への移行が著しくなり好ましくない。f成分の配合
量としては0.1〜30重量部、好ましくは5〜25重
量部である。0.1重量部未満では耐摩耗性、べたつき
を十分に改良することができず、30重量部を越えると
成形外観が得られず、コストアップを招く。また、この
シリコーンオイルの使用にあたっては、シリコーンオイ
ルの分散性向上、作業性改善のために、あらかじめ熱可
塑性樹脂に練り込んだものを使用することはなんら差し
支えない。
【0013】上記の(a)〜(f)成分のほかに、本発
明の組成物はさらに必要に応じて、ABSとの接着強度
を損なわない範囲で無機充鎮剤、ポリスチレン樹脂やポ
リオレフィン樹脂のような安価な樹脂を配合することも
可能である。これらは、増量剤として製品コストの低下
をはかることの利益があるばかりでなく、品質改良(無
機充填剤:耐熱保形、難燃性付与等 ポリスチレン樹
脂、ポリオレフィン樹脂:加工性向上等)に積極的効果
を付与する利点もある。無機充填剤としては、例えば炭
酸カルシウム、カーボンブラック、タルク、水酸化マグ
ネシウム、マイカ、硫酸バリウム、天然ケイ酸、合成け
い酸(ホワイトカーボン)、酸化チタン等があり、カー
ボンブラックとしてはチャンネルブラック、ファーネス
ブラック等が使用できる。これらの無機充填剤のうちタ
ルク、炭酸カルシウムは経済的にも有利で好ましいもの
である。また、この目的で使用できるポリスチレン樹脂
は、ラジカル重合法、イオン性重合法で得られるものが
好適に使用でき、その数平均分子量は5000〜500
000、好ましくは10000〜200000の範囲か
ら選択でき、分子量分布Mw/Mnは5以下のものが好
ましい。さらにポリオレフィン樹脂としては、高密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リプロピレンとα−オレフィンとの共重合体などが用い
られる。さらに必要に応じて造核剤、外滑剤、内滑剤、
紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤、着色剤等を添加しても良
い。
【0014】本発明の組成物を製造する方法としては、
通常の樹脂組成物、ゴム組成物の製造に用いられる一般
的な方法を採用できる。基本的には機械的溶融混練方法
であり、これらには単軸押出機、二軸押出機、バンバリ
ーミキサー、各種ニーダー、ブラベンダー、ロール等が
用いられる。この際、各成分の添加順序には制限がな
く、例えば、全成分をヘンシェルミキサー、ブレンダー
等の混合機で予備混合し上記の混練機で溶融混練した
り、任意の成分を予備混合しマスターバッチ的に溶融混
練し、さらに残りの成分を添加し溶融混練する等の添加
方法を採用できる。また、この際溶融混練する温度は1
70℃〜230℃の中から好適に選ぶことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明は、これら実施例に限定されるもので
はない。以下に示す実施例及び比較例において配合した
各成分は以下の通りである。 <成分a>クラレ製セプトン4055:ポリスチレン−
水素添加されたポリイソプレン−ポリスチレンの構造を
有し、結合スチレン量30重量%、数平均分子量が約3
00000 <成分b>出光興産製ダイアナプロセスオイルPW−3
80:パラフィン系プロセスオイル、動粘度:381.
6cst(40℃)、30.1(100℃)、平均分子
量746、環分析値:CA=0%、CN=27%、CP=
73% <成分c>旭化成工業製タフテックM1913:ポリス
チレン−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン
の構造を有し、結合スチレン量30重量%で極性基導入
による酸価が10mg(CH3ONa)/g。 <成分d>モンテルエスディーケーサンライズ製サンア
ロマーPM802A:エチレン−プロピレンブロック共
重合体:メルトフローレート20g/10min(JI
S K6758) <成分e>大日精化工業製レザミンP−2593:エー
テル系熱可塑性ポリウレタン、硬度93(JIS K6
253) <成分f>東レ・ダウコーニングシリコーン製シリコ−
ンコンセントレートBY27−001:ストレートシリ
コ−ンオイル:PP=50:50、粘度100000c
st以上(25℃)、メルトフローレート16.4(2
30℃、2.16kg)
【0016】実施例1及び比較例1〜10は表に示した
配合割合のものを十分ドライブレンドした後、二軸混練
機を用いて樹脂温170〜230℃になるような条件で
溶融混練し押し出しペレタイズ化した。このペレットを
使用して以下の評価を行った。 (1)成形外観:このペレットより射出成形機で、縦40
mm横100mm厚み2mmのテストピースを成形し、
目視にてフローマーク、表面剥離等を観察し、良好なも
のを○、不良なものを×とした。 (2)ABS接着強度:ABSにて縦20mm横90mm
厚み1mmのテストピースを事前に成形しておき、AB
Sをインサートしてこのペレットの板状成形品を得、そ
れらを重ね合わせて再度プレス成形(190℃、予熱5
分、加圧50kgf/cm2)して貼り合わせ、20mm幅に
裁断して試験片とした。これを用いて万能引張試験機に
て180°剥離試験を行った(単位:kgf/20mm)。 (3)耐摩耗性:このペレットより射出成形機で、縦40
mm横50mm厚み2mmの表面にシボのついたテスト
ピースを成形し、これを学振式摩耗試験機にて摩耗試験
を行い、、シボが残っているものを○、シボが残ってい
ないものを×とした。
【0017】結果を実施例1および比較例1〜10に示
した。この結果から、本発明で得られた組成物は外観、
ABS熱融着性、耐摩耗性に優れていることがわかる。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の組成物は、従来硬質PVC/軟
質PVCの組み合わせで2色射出成形による成形品が用
いられていた用途において、昨今の脱PVCの風潮から
硬質PVCがABSに置き換えられた場合に、軟質PV
Cに取って代わる材料として、良好なABS熱融着性を
示し、外観、耐摩耗性とも優れた成形品を提供すること
ができるものであり、その利用価値は非常に大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83:04) C08L 83:04)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(a)〜(f)からなる熱可塑性エラ
    ストマー組成物。 (a)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とす
    る末端重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
    ン化合物を主体とする中間重合体ブロックBとからなる
    ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック
    共重合体でスプリング硬度(JIS K6253) が99以下のも
    ので、かつ数平均分子量が70000以上のもの 10
    0重量部 (b)パラフィン系オイル 1〜300重量部 (c)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とす
    る末端重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
    ン化合物を主体とする中間重合体ブロックBとからなる
    ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック
    共重合体を極性基で変成したもので酸価が1〜30mg
    (CH3ONa)/gのもの 1〜300重量部 (d)プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンとの
    共重合体 100〜300重量部 (e)熱可塑性ポリウレタン 500〜1000重量部 (f)粘度(JIS Z8803、25℃)が5000
    0センチストークス以上であるシリコーンオイル 0.
    1〜30重量部
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