JP2002087918A - 歯科用埋没材及び歯科用鋳型の製造方法 - Google Patents
歯科用埋没材及び歯科用鋳型の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通気性に優れ且つ鋳型のクラック発生及び鋳
造品のバリ発生を抑制できる歯科用埋没材及び歯科用鋳
型の製造方法を提供する。 【解決手段】 半水石膏と耐熱材とからなる主成分に，
炭酸カルシウムを添加混合してなる歯科用埋没材５０で
ある。所望の歯形を有する歯形部３１と，歯形部を支持
する支持体３２とからなるワックスパターン３を，型枠
２の中に立設させる工程と，その中に上記組成からなる
歯科用埋没材５０を注入して，支持体の一端を残しそれ
以外のワックスパターン３を歯科用埋没材５０の中に埋
没させる工程と，歯科用埋没材５０を焼成してワックス
パターン３を気化させて，所望の歯型を有するキャビテ
ィ５１を有する歯科用鋳型５を形成する工程とを含む歯
科用鋳型の製造方法である。
造品のバリ発生を抑制できる歯科用埋没材及び歯科用鋳
型の製造方法を提供する。 【解決手段】 半水石膏と耐熱材とからなる主成分に，
炭酸カルシウムを添加混合してなる歯科用埋没材５０で
ある。所望の歯形を有する歯形部３１と，歯形部を支持
する支持体３２とからなるワックスパターン３を，型枠
２の中に立設させる工程と，その中に上記組成からなる
歯科用埋没材５０を注入して，支持体の一端を残しそれ
以外のワックスパターン３を歯科用埋没材５０の中に埋
没させる工程と，歯科用埋没材５０を焼成してワックス
パターン３を気化させて，所望の歯型を有するキャビテ
ィ５１を有する歯科用鋳型５を形成する工程とを含む歯
科用鋳型の製造方法である。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は，通気性に優れた歯科用埋没材及
び歯科用鋳型の製造方法に関する。
び歯科用鋳型の製造方法に関する。
【０００２】
【従来技術】歯の治療には，クラウン，インレーなどの
歯科用金属鋳造品が用いられる。金属鋳造品を作製する
にあたっては，石膏系歯科用鋳型が用いられる。石膏系
歯科用鋳型は，歯科用埋没材に適量の水を加えて混練し
てスラリーとなし，これを所望の歯形を有するワックス
パターンを中子とする型枠内に注入し，固結した後高温
で焼成することにより作製される。石膏系歯科用鋳型
は，型枠への注入時の流動性がよいこと，焼成後の残留
応力による変形が少ないこと，鋳造後の鋳造品の取出し
性がよいこと，経時変化が少ないこと等の利点がある。
歯科用金属鋳造品が用いられる。金属鋳造品を作製する
にあたっては，石膏系歯科用鋳型が用いられる。石膏系
歯科用鋳型は，歯科用埋没材に適量の水を加えて混練し
てスラリーとなし，これを所望の歯形を有するワックス
パターンを中子とする型枠内に注入し，固結した後高温
で焼成することにより作製される。石膏系歯科用鋳型
は，型枠への注入時の流動性がよいこと，焼成後の残留
応力による変形が少ないこと，鋳造後の鋳造品の取出し
性がよいこと，経時変化が少ないこと等の利点がある。
【０００３】
【解決しようとする課題】しかしながら，高温焼成の際
に，石膏またはワックスの熱分解によりガスが発生す
る。このため，歯科用鋳型の通気性が悪いと，高温焼成
後に鋳型上面にクラックが発生してしまう。また，溶融
金属の圧入によりキャビティ内に閉じ込められた空気等
の逃場がなくなり，その圧力上昇によりキャビティの尖
った部分（マージン部等）に集中的に応力がかかり，鋳
型品にバリが発生してしまう。
に，石膏またはワックスの熱分解によりガスが発生す
る。このため，歯科用鋳型の通気性が悪いと，高温焼成
後に鋳型上面にクラックが発生してしまう。また，溶融
金属の圧入によりキャビティ内に閉じ込められた空気等
の逃場がなくなり，その圧力上昇によりキャビティの尖
った部分（マージン部等）に集中的に応力がかかり，鋳
型品にバリが発生してしまう。
【０００４】本発明はかかる従来の問題点に鑑み，通気
性に優れ且つ鋳型のクラック発生及び鋳造品のバリ発生
を抑制できる歯科用埋没材及び歯科用鋳型の製造方法を
提供しようとするものである。
性に優れ且つ鋳型のクラック発生及び鋳造品のバリ発生
を抑制できる歯科用埋没材及び歯科用鋳型の製造方法を
提供しようとするものである。
【０００５】
【課題の解決手段】請求項１の発明は，半水石膏と耐熱
材とからなる主成分に，炭酸カルシウムを添加混合して
なることを特徴とする歯科用埋没材である。
材とからなる主成分に，炭酸カルシウムを添加混合して
なることを特徴とする歯科用埋没材である。
【０００６】本発明の歯科用埋没材は，炭酸カルシウム
が添加されている。炭酸カルシウムは，高温に晒される
と，分解して炭酸ガスが発生する。炭酸ガスは歯科用埋
没材の中で多数の通気孔を形成し，その通気孔を通じて
外部に排出される。このため，本発明の歯科用埋没材を
用いて作製された歯科用鋳型は，通気性に優れている。
が添加されている。炭酸カルシウムは，高温に晒される
と，分解して炭酸ガスが発生する。炭酸ガスは歯科用埋
没材の中で多数の通気孔を形成し，その通気孔を通じて
外部に排出される。このため，本発明の歯科用埋没材を
用いて作製された歯科用鋳型は，通気性に優れている。
【０００７】そのため，本発明の歯科用埋没材を用いて
作製した歯科用鋳型は，焼成の際のクラック発生を確実
に抑制することができる。即ち，焼成前の自然乾燥時間
を従来より短時間で切り上げて急速加熱した場合におい
ても，クラックなどの損傷の発生がない優れた品質の歯
科用鋳型を得ることができる。これは，本発明の歯科用
埋没材が，上記のごとく従来よりも通気性が良いため，
水分を多く含んだ状態から急激に加熱しても，発生する
水蒸気その他の発生ガスを素早く外部に放出でき，圧力
上昇を抑制できることによると考えられる。
作製した歯科用鋳型は，焼成の際のクラック発生を確実
に抑制することができる。即ち，焼成前の自然乾燥時間
を従来より短時間で切り上げて急速加熱した場合におい
ても，クラックなどの損傷の発生がない優れた品質の歯
科用鋳型を得ることができる。これは，本発明の歯科用
埋没材が，上記のごとく従来よりも通気性が良いため，
水分を多く含んだ状態から急激に加熱しても，発生する
水蒸気その他の発生ガスを素早く外部に放出でき，圧力
上昇を抑制できることによると考えられる。
【０００８】また，得られた歯科用鋳型に高圧をかけて
金属材料を鋳込んだ場合にも，バリなどの損傷のない精
巧な品質の鋳造品を得ることができる。これは，鋳造時
の発生ガスなどが高圧状態になる前に，歯科用鋳型の優
れた通気性により外部に放出されることにより，従来よ
りも高い圧力に耐え得るからであると考えられる。
金属材料を鋳込んだ場合にも，バリなどの損傷のない精
巧な品質の鋳造品を得ることができる。これは，鋳造時
の発生ガスなどが高圧状態になる前に，歯科用鋳型の優
れた通気性により外部に放出されることにより，従来よ
りも高い圧力に耐え得るからであると考えられる。
【０００９】請求項２の発明のように，上記歯科用埋没
材における上記炭酸カルシウムの含有量は，０．５〜
２．０重量％であることが好ましい。０．５重量％未満
の場合には，歯科用鋳型の通気性が低下するおそれがあ
り，２．０重量％を超える場合には，原因不明だが，鋳
造品にバリが発生するおそれがある。
材における上記炭酸カルシウムの含有量は，０．５〜
２．０重量％であることが好ましい。０．５重量％未満
の場合には，歯科用鋳型の通気性が低下するおそれがあ
り，２．０重量％を超える場合には，原因不明だが，鋳
造品にバリが発生するおそれがある。
【００１０】主成分に含まれる半水石膏は，原料である
二水石膏を大気圧下あるいは加圧下において焼成するこ
とにより半水塩としたものである。半水石膏は，水和す
ると，二水石膏の針状結晶が絡み合った構造を形成する
ことにより硬化し，歯科用鋳型の結合材として働く。半
水石膏としては，α型，β型がある。主成分に含まれる
耐熱材は，歯科用鋳型に，溶融金属鋳造時などの高温に
耐える性質を付与している。耐熱材としては，たとえ
ば，スピネル，クリストバライト，石英，アルミナ，ジ
ルコニア，マグネシアを用いることができる。
二水石膏を大気圧下あるいは加圧下において焼成するこ
とにより半水塩としたものである。半水石膏は，水和す
ると，二水石膏の針状結晶が絡み合った構造を形成する
ことにより硬化し，歯科用鋳型の結合材として働く。半
水石膏としては，α型，β型がある。主成分に含まれる
耐熱材は，歯科用鋳型に，溶融金属鋳造時などの高温に
耐える性質を付与している。耐熱材としては，たとえ
ば，スピネル，クリストバライト，石英，アルミナ，ジ
ルコニア，マグネシアを用いることができる。
【００１１】主成分中における半水石膏と耐熱材との配
合比は，重量比で，半水石膏が８０〜２０％，耐熱材が
２０〜８０％であることが好ましい。半水石膏が８０％
を超える場合または耐熱材が２０％未満の場合には，鋳
造しようとする金属の鋳造収縮を補償するだけの膨張が
得られないおそれがある。一方，半水石膏が２０％未満
の場合または耐熱材が８０％を超える場合には，加熱，
膨張が大きすぎることや焼成後の強度不足に起因するク
ラックが発生するおそれがある。更に，好ましくは，半
水石膏が４０〜２５％であり，耐熱材が６０〜７５％で
ある。
合比は，重量比で，半水石膏が８０〜２０％，耐熱材が
２０〜８０％であることが好ましい。半水石膏が８０％
を超える場合または耐熱材が２０％未満の場合には，鋳
造しようとする金属の鋳造収縮を補償するだけの膨張が
得られないおそれがある。一方，半水石膏が２０％未満
の場合または耐熱材が８０％を超える場合には，加熱，
膨張が大きすぎることや焼成後の強度不足に起因するク
ラックが発生するおそれがある。更に，好ましくは，半
水石膏が４０〜２５％であり，耐熱材が６０〜７５％で
ある。
【００１２】請求項３の発明のように，上記歯科用埋没
材には，更に，石膏ウィスカー０．５〜２０重量部が外
添加されていることが好ましい。これにより，十分な膨
張を確保し高融点金属の鋳造に十分な鋳造性及び適合性
を発揮することができる。石膏ウィスカーの添加量が，
歯科用埋没材に対して外添加で，０．５重量部未満の場
合または２０重量部を超える場合には，適切な収縮抑制
効果が得られないおそれがある。石膏ウィスカーの直径
は２〜５μｍ，平均長さ５０〜１００μｍ，アスペクト
比２０〜５０であることが好ましい。これにより，更に
十分な膨張性を発揮することができる。なお，アスペク
ト比とは，石膏ウィスカーの直径に対する長さの比をい
う。歯科用埋没材には，収縮防止材，膨張剤，減水剤，
時間調整剤を添加することが好ましい。所望の形状どお
りの精密な歯科用鋳型を得るためである。
材には，更に，石膏ウィスカー０．５〜２０重量部が外
添加されていることが好ましい。これにより，十分な膨
張を確保し高融点金属の鋳造に十分な鋳造性及び適合性
を発揮することができる。石膏ウィスカーの添加量が，
歯科用埋没材に対して外添加で，０．５重量部未満の場
合または２０重量部を超える場合には，適切な収縮抑制
効果が得られないおそれがある。石膏ウィスカーの直径
は２〜５μｍ，平均長さ５０〜１００μｍ，アスペクト
比２０〜５０であることが好ましい。これにより，更に
十分な膨張性を発揮することができる。なお，アスペク
ト比とは，石膏ウィスカーの直径に対する長さの比をい
う。歯科用埋没材には，収縮防止材，膨張剤，減水剤，
時間調整剤を添加することが好ましい。所望の形状どお
りの精密な歯科用鋳型を得るためである。
【００１３】請求項４の発明は，所望の歯形を有する歯
形部と，該歯形部を支持する支持体とからなるワックス
パターンを，型枠の中に立設させる工程と，上記型枠の
中に歯科用埋没材を注入して，上記支持体の一端を残し
それ以外のワックスパターンを上記歯科用埋没材の中に
埋没させる工程と，上記歯科用埋没材を焼成して上記ワ
ックスパターンを気化させて，上記所望の歯型を有する
キャビティを有する歯科用鋳型を形成する工程とを含
み，上記歯科用埋没材は，半水石膏と耐熱材とからなる
主成分に，炭酸カルシウムを添加混合してなることを特
徴とする歯科用鋳型の製造方法である。
形部と，該歯形部を支持する支持体とからなるワックス
パターンを，型枠の中に立設させる工程と，上記型枠の
中に歯科用埋没材を注入して，上記支持体の一端を残し
それ以外のワックスパターンを上記歯科用埋没材の中に
埋没させる工程と，上記歯科用埋没材を焼成して上記ワ
ックスパターンを気化させて，上記所望の歯型を有する
キャビティを有する歯科用鋳型を形成する工程とを含
み，上記歯科用埋没材は，半水石膏と耐熱材とからなる
主成分に，炭酸カルシウムを添加混合してなることを特
徴とする歯科用鋳型の製造方法である。
【００１４】本製造方法において最も特徴とする点は，
炭酸カルシウムを添加混合した歯科用埋没材を用いて歯
科用鋳型を製造していることである。炭酸カルシウム
は，焼成時に分解して，炭酸ガスを発生させる。このた
め，通気性の高い歯科用鋳型を製造することができる。
また，そのため，歯科用鋳型のクラック発生も抑制する
ことができる。
炭酸カルシウムを添加混合した歯科用埋没材を用いて歯
科用鋳型を製造していることである。炭酸カルシウム
は，焼成時に分解して，炭酸ガスを発生させる。このた
め，通気性の高い歯科用鋳型を製造することができる。
また，そのため，歯科用鋳型のクラック発生も抑制する
ことができる。
【００１５】ワックスパターンは，所望の歯型を持つ歯
形部を有している。歯形部の形状は，たとえば，印象材
を用いて患者の歯型をとり，その印象材の形状を模型用
石膏にて型をとり，型上にてワックスを溶融，固化を繰
り返し，適宜形状を整えて形成される。ワックスパター
ンに設けられている支持体は，型枠の中において歯形部
を支持するとともに，歯科用埋没材注入後，焼成により
気化して，所望の歯型と同一形状のキャビティを形成す
る。ワックスパターンは歯科用埋没材に埋没されるが，
ワックスパターンの支持体の一端は歯科用埋没材から露
出させる。その露出部から，歯科用埋没材の焼成時にワ
ックスパターンを流出させるためである。歯科用埋没材
は，適量な水を添加した後に，型枠に注入する。自然放
置によって，歯科用埋没材は硬化する。
形部を有している。歯形部の形状は，たとえば，印象材
を用いて患者の歯型をとり，その印象材の形状を模型用
石膏にて型をとり，型上にてワックスを溶融，固化を繰
り返し，適宜形状を整えて形成される。ワックスパター
ンに設けられている支持体は，型枠の中において歯形部
を支持するとともに，歯科用埋没材注入後，焼成により
気化して，所望の歯型と同一形状のキャビティを形成す
る。ワックスパターンは歯科用埋没材に埋没されるが，
ワックスパターンの支持体の一端は歯科用埋没材から露
出させる。その露出部から，歯科用埋没材の焼成時にワ
ックスパターンを流出させるためである。歯科用埋没材
は，適量な水を添加した後に，型枠に注入する。自然放
置によって，歯科用埋没材は硬化する。
【００１６】歯科用埋没材の焼成温度は，ワックスパタ
ーンが気化し得，且つ炭酸カルシウムが分解し得る温度
である必要がある。具体的には，焼成温度は，７５０〜
８５０℃であることが好ましい。７５０℃未満の場合に
は，炭酸カルシウムが分解しにくくなり，通気性が低い
歯科用鋳型が得られるおそれがある。一方，８５０℃を
超える場合には，歯科用埋没材に含まれている石膏が分
解するおそれがある。
ーンが気化し得，且つ炭酸カルシウムが分解し得る温度
である必要がある。具体的には，焼成温度は，７５０〜
８５０℃であることが好ましい。７５０℃未満の場合に
は，炭酸カルシウムが分解しにくくなり，通気性が低い
歯科用鋳型が得られるおそれがある。一方，８５０℃を
超える場合には，歯科用埋没材に含まれている石膏が分
解するおそれがある。
【００１７】
【発明の実施の形態】実施形態例１ 本発明の実施形態に係る歯科用埋没材および歯科用鋳型
の製造方法について，図１を用いて説明する。本例の歯
科用埋没材は，表１に示すごとく，α型半水石膏３０．
０重量％と，耐熱材としてのスピネル６５．０重量％お
よびクリストバライト５．０重量％とからなる主成分を
含む。この主成分１００重量部に対して，炭酸カルシウ
ム１．０重量部が含まれており，更に，収縮防止剤とし
ての石膏ウィスカー５．０重量部，膨張剤としてのＺｒ
Ｃ１．６重量部，減水剤１．０重量部，適量の時間調整
剤が含まれている。
の製造方法について，図１を用いて説明する。本例の歯
科用埋没材は，表１に示すごとく，α型半水石膏３０．
０重量％と，耐熱材としてのスピネル６５．０重量％お
よびクリストバライト５．０重量％とからなる主成分を
含む。この主成分１００重量部に対して，炭酸カルシウ
ム１．０重量部が含まれており，更に，収縮防止剤とし
ての石膏ウィスカー５．０重量部，膨張剤としてのＺｒ
Ｃ１．６重量部，減水剤１．０重量部，適量の時間調整
剤が含まれている。
【００１８】
【表１】
【００１９】上記歯科用埋没材を用いた歯科用鋳造型の
製造方法を図１を用いて説明する。まず，図１（ａ）に
示すごとく，一般的な手法に基づいて，得ようとする鋳
造品と同形状の歯形部３１を成形する。また，歯形部３
１に連結する支持部３２も形成する。これにより，歯形
部３１と支持部３２とからなるワックスパターン３を得
る。次に，図１（ｂ）に示すごとく，ワックスパターン
３をゴム製の蓋体２１の中央部に立設し，蓋体２１の周
縁部に円筒体２２を嵌め込む。これにより，蓋体２１と
円筒体２２とからなる枠型２が得られる。
製造方法を図１を用いて説明する。まず，図１（ａ）に
示すごとく，一般的な手法に基づいて，得ようとする鋳
造品と同形状の歯形部３１を成形する。また，歯形部３
１に連結する支持部３２も形成する。これにより，歯形
部３１と支持部３２とからなるワックスパターン３を得
る。次に，図１（ｂ）に示すごとく，ワックスパターン
３をゴム製の蓋体２１の中央部に立設し，蓋体２１の周
縁部に円筒体２２を嵌め込む。これにより，蓋体２１と
円筒体２２とからなる枠型２が得られる。
【００２０】次に，表１に示す上記歯科用埋没材に水を
適量添加してスラリー状となす。そして，スラリー状の
歯科用埋没材５０を型枠２内に注入して，ワックスパタ
ーン３を埋没させる。図１（ｃ）に示すごとく，歯科用
埋没材注入後３０分間程度放置して，歯科用埋没材５０
を硬化させる。図１（ｄ）に示すごとく，硬化した歯科
用埋没材５０から蓋体２１を取り外す。このとき，ワッ
クスパターン３の支持体３２は，蓋体２１に固定されて
いるため，その端部３２１は歯科用埋没材５０から露出
する。
適量添加してスラリー状となす。そして，スラリー状の
歯科用埋没材５０を型枠２内に注入して，ワックスパタ
ーン３を埋没させる。図１（ｃ）に示すごとく，歯科用
埋没材注入後３０分間程度放置して，歯科用埋没材５０
を硬化させる。図１（ｄ）に示すごとく，硬化した歯科
用埋没材５０から蓋体２１を取り外す。このとき，ワッ
クスパターン３の支持体３２は，蓋体２１に固定されて
いるため，その端部３２１は歯科用埋没材５０から露出
する。
【００２１】次に，歯科用埋没材５０を８００℃で６０
分間焼成する。これにより，図１（ｅ）に示すごとく，
ワックスパターン３が溶融し，露出している端部３２１
から流出して，歯科用埋没材５０に，得ようとする鋳造
品と同形状のキャビティ５１を形成する。以上により，
歯科用鋳型５が得られる。
分間焼成する。これにより，図１（ｅ）に示すごとく，
ワックスパターン３が溶融し，露出している端部３２１
から流出して，歯科用埋没材５０に，得ようとする鋳造
品と同形状のキャビティ５１を形成する。以上により，
歯科用鋳型５が得られる。
【００２２】図１（ｆ）に示すごとく，得られた歯科用
鋳型５のキャビティ５１内に，トレイ６９に載せた溶融
した金属材料６０を，遠心鋳造法により鋳込むと，所望
形状の歯形（クラウン）を有する鋳造品が得られる。冷
却後に，鋳造品を取り出す。
鋳型５のキャビティ５１内に，トレイ６９に載せた溶融
した金属材料６０を，遠心鋳造法により鋳込むと，所望
形状の歯形（クラウン）を有する鋳造品が得られる。冷
却後に，鋳造品を取り出す。
【００２３】本例の歯科用埋没材５０を用いて作製した
歯科用鋳型５は，焼成時及び鋳造時においてクラックは
発生しなかった。また，得られた鋳造品にバリは発生し
なかった。
歯科用鋳型５は，焼成時及び鋳造時においてクラックは
発生しなかった。また，得られた鋳造品にバリは発生し
なかった。
【００２４】実施形態例２ 本例においては，炭酸カルシウムの添加量を０〜２．０
重量％の間で変えて種々の歯科用埋没材を調製し，これ
より作製された歯科用鋳型のクラック，鋳造品のバリ，
および歯科用鋳型の通気度を測定した。比較のため，炭
酸カルシウムの代わりに炭酸マグネシウムを１．０重量
％添加した歯科用埋没材についても同様に測定した。
重量％の間で変えて種々の歯科用埋没材を調製し，これ
より作製された歯科用鋳型のクラック，鋳造品のバリ，
および歯科用鋳型の通気度を測定した。比較のため，炭
酸カルシウムの代わりに炭酸マグネシウムを１．０重量
％添加した歯科用埋没材についても同様に測定した。
【００２５】歯科用埋没材の調製方法及び歯科用鋳型の
製造方法は実施形態例１と同様である。得られた鋳造品
の品質状態から歯科用鋳型のクラック及び鋳造品のバリ
発生状況を判断した。鋳造品の作製は，各歯科用埋没材
ごとに３回行った。各歯科用埋没材ごとにクラック・バ
リのない良好な状態であった場合には○，若干問題があ
るが使用可能な程度のクラック・バリが発生した場合を
△，使用に耐えられないほどクラック・バリが発生した
場合を×とした。
製造方法は実施形態例１と同様である。得られた鋳造品
の品質状態から歯科用鋳型のクラック及び鋳造品のバリ
発生状況を判断した。鋳造品の作製は，各歯科用埋没材
ごとに３回行った。各歯科用埋没材ごとにクラック・バ
リのない良好な状態であった場合には○，若干問題があ
るが使用可能な程度のクラック・バリが発生した場合を
△，使用に耐えられないほどクラック・バリが発生した
場合を×とした。
【００２６】次に，上記組成の各歯科用埋没材を用いて
通気度測定用の試料１を作製し，通気度試験を行った。
通気度測定用の試料１の作製は，まず上記組成の歯科用
埋没材１００重量％に対して２８重量％の水を加えると
共に混練してスラリーとし，該スラリーを塩化ビニル製
パイプに注入して凝結させた。次いで，試料１は，注入
後１時間経過時点で脱型し，８００℃で１時間焼成し
た。なお，試料１は，外径（ａ）５０ｍｍ，高さ（ｈ）
５０ｍｍの円柱状とした。
通気度測定用の試料１を作製し，通気度試験を行った。
通気度測定用の試料１の作製は，まず上記組成の歯科用
埋没材１００重量％に対して２８重量％の水を加えると
共に混練してスラリーとし，該スラリーを塩化ビニル製
パイプに注入して凝結させた。次いで，試料１は，注入
後１時間経過時点で脱型し，８００℃で１時間焼成し
た。なお，試料１は，外径（ａ）５０ｍｍ，高さ（ｈ）
５０ｍｍの円柱状とした。
【００２７】次に，図２に示す通気度試験機２の概要に
ついて説明する。通気度試験機２は，試料１をセットす
るための試料設置部２１と水タンク２２とＵ字管２３と
を組み合わせてなる。試料設置部２１の下端には三方弁
４１を設けてあり，該三方弁４１に対して，水タンク２
２とＵ字管２３とが連結管２５，２４を介してそれぞれ
連結されている。水タンク２２には，コック４２を有す
る水補給管２６が配設されていると共に，コック４３を
有する水出口２７が設けられている。また，Ｕ字管２３
は通常の差圧測定用である。
ついて説明する。通気度試験機２は，試料１をセットす
るための試料設置部２１と水タンク２２とＵ字管２３と
を組み合わせてなる。試料設置部２１の下端には三方弁
４１を設けてあり，該三方弁４１に対して，水タンク２
２とＵ字管２３とが連結管２５，２４を介してそれぞれ
連結されている。水タンク２２には，コック４２を有す
る水補給管２６が配設されていると共に，コック４３を
有する水出口２７が設けられている。また，Ｕ字管２３
は通常の差圧測定用である。
【００２８】次に，この通気度試験機２を用いて実際に
通気度を測定するため，まず試料１の側面全体をワック
スで被覆し，これを通気度試験機２の試料設置部２１に
セットした。またセット時においても，試料１の側面と
試料設置部２１との間隙にワックス１９を充填して密着
させた。このワックス１９は，通気を遮断する。そのた
め，上記のごときセットした状態においては，試料１の
上下面のみが通気可能な状態となる。
通気度を測定するため，まず試料１の側面全体をワック
スで被覆し，これを通気度試験機２の試料設置部２１に
セットした。またセット時においても，試料１の側面と
試料設置部２１との間隙にワックス１９を充填して密着
させた。このワックス１９は，通気を遮断する。そのた
め，上記のごときセットした状態においては，試料１の
上下面のみが通気可能な状態となる。
【００２９】次に，三方弁４１を試料１側を閉じて水タ
ンク２２とＵ字管２３とが連通状態になるよう回動し
た。また，コック４２を閉じ，コック４３を開いた。そ
して，水タンク２２から余分な水が放出し終わるまで放
置し，系内の圧力状態を初期状態とした。その後，水タ
ンク２２の水出口２７の下方には，メスシリンダ２８を
セットした。
ンク２２とＵ字管２３とが連通状態になるよう回動し
た。また，コック４２を閉じ，コック４３を開いた。そ
して，水タンク２２から余分な水が放出し終わるまで放
置し，系内の圧力状態を初期状態とした。その後，水タ
ンク２２の水出口２７の下方には，メスシリンダ２８を
セットした。
【００３０】次いで，三方弁４１を回動して三方向とも
開放し，試料１と水タンク２２とＵ字管２３とを連通状
態にした。そして，この時点から１分の間に水出口２７
から放出された水の量Ｃ（ｃｍ3 ）とＵ字管２３から差
圧Ｐ（ｃｍ）を読みとる。そして，このＣ，Ｐを用いて
下式により通気度（ｃｍ／分）を算出した。
開放し，試料１と水タンク２２とＵ字管２３とを連通状
態にした。そして，この時点から１分の間に水出口２７
から放出された水の量Ｃ（ｃｍ3 ）とＵ字管２３から差
圧Ｐ（ｃｍ）を読みとる。そして，このＣ，Ｐを用いて
下式により通気度（ｃｍ／分）を算出した。
【００３１】通気度＝（Ｃ×ｈ）／（ａ×Ｐ×Ｔ） ここに，ｈは試料１の高さ（ｃｍ），ａは試料１の断面
積（ｃｍ2 ），Ｔは試験時間（分）であり，本試験の場
合は，ｈ＝５．０，ａ＝２．５×２．５×π，Ｔ＝１で
ある。
積（ｃｍ2 ），Ｔは試験時間（分）であり，本試験の場
合は，ｈ＝５．０，ａ＝２．５×２．５×π，Ｔ＝１で
ある。
【００３２】試験結果を表２に示す。表２より知られる
ごとく，炭酸カルシウム（ＣａＣＯ ３）の添加量が多い
ほど通気度が向上した。一方，添加量が２．０重量％の
場合には，バリが若干発生した。
ごとく，炭酸カルシウム（ＣａＣＯ ３）の添加量が多い
ほど通気度が向上した。一方，添加量が２．０重量％の
場合には，バリが若干発生した。
【００３３】
【表２】
【００３４】以上の結果より，炭酸カルシウムの添加量
は，半水石膏及び耐熱材からなる主成分１００重量部に
対して，０．５〜２．０重量部が好ましく，更には０．
５〜１．５重量部が好ましいことがわかる。一方，炭酸
マグネシウムを添加した場合には，歯科用鋳型の通気度
は増加するが，原因不明であるがクラックが発生した。
は，半水石膏及び耐熱材からなる主成分１００重量部に
対して，０．５〜２．０重量部が好ましく，更には０．
５〜１．５重量部が好ましいことがわかる。一方，炭酸
マグネシウムを添加した場合には，歯科用鋳型の通気度
は増加するが，原因不明であるがクラックが発生した。
【００３５】
【発明の効果】本発明によれば，通気性に優れ且つ鋳型
のクラック発生及び鋳造品のバリ発生を抑制できる歯科
用埋没材及び歯科用鋳型の製造方法を提供することがで
きる。
のクラック発生及び鋳造品のバリ発生を抑制できる歯科
用埋没材及び歯科用鋳型の製造方法を提供することがで
きる。
【図１】実施形態例１の歯科用鋳型の製造方法の説明図
（ａ）〜（ｆ）。
（ａ）〜（ｆ）。
【図２】実施形態例２における，歯科用鋳型の通気度の
測定方法を示す説明図。
測定方法を示す説明図。
２．．．型枠， ２１．．．蓋体， ２２．．．円筒体， ３．．．ワックスパターン， ３１．．．歯形部， ３２．．．支持部， ５．．．歯科用鋳型， ５０．．．歯科用埋没材， ５１．．．キャビティ， ６０．．．金属材料，
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 篤志 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目１番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 Ｆターム(参考） 4C059 HH43 HH44 4C089 AA13 BA01 BA08 BA18 CA03
Claims (4)
- 【請求項１】 半水石膏と耐熱材とからなる主成分に，
炭酸カルシウムを添加混合してなることを特徴とする歯
科用埋没材。 - 【請求項２】 請求項１において，上記歯科用埋没材に
おける上記炭酸カルシウムの含有量は，０．５〜２．０
重量％であることを特徴とする歯科用埋没材。 - 【請求項３】 請求項１において，上記歯科用埋没材に
は，更に，石膏ウィスカー０．５〜２０重量部が外添加
されていることを特徴とする歯科用埋没材。 - 【請求項４】 所望の歯形を有する歯形部と，該歯形部
を支持する支持体とからなるワックスパターンを，型枠
の中に立設させる工程と，上記型枠の中に歯科用埋没材
を注入して，上記支持体の一端を残しそれ以外のワック
スパターンを上記歯科用埋没材の中に埋没させる工程
と，上記歯科用埋没材を焼成して上記ワックスパターン
を気化させて，上記所望の歯型を有するキャビティを有
する歯科用鋳型を形成する工程とを含み，上記歯科用埋
没材は，半水石膏と耐熱材とからなる主成分に，炭酸カ
ルシウムを添加混合してなることを特徴とする歯科用鋳
型の製造方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000280072A JP3389212B2 (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 歯科用埋没材及び歯科用鋳型の製造方法 |
| PCT/JP2001/007866 WO2002022081A1 (fr) | 2000-09-14 | 2001-09-10 | Materiau pour revetement dentaire et procede de preparation d'un moule |
| DE60129827T DE60129827T2 (de) | 2000-09-14 | 2001-09-10 | Dentaldeckmaterial und verfahren zur herstellung einer dentalform |
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| EP01963577A EP1323405B1 (en) | 2000-09-14 | 2001-09-10 | Dental investing material and method of preparing dental mold |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000280072A JP3389212B2 (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 歯科用埋没材及び歯科用鋳型の製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002087918A true JP2002087918A (ja) | 2002-03-27 |
| JP3389212B2 JP3389212B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=18764974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000280072A Expired - Fee Related JP3389212B2 (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 歯科用埋没材及び歯科用鋳型の製造方法 |
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|---|---|
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| EP (1) | EP1323405B1 (ja) |
| JP (1) | JP3389212B2 (ja) |
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011074835A2 (ko) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Park Sang Kyu | 커버타입 임플란트용 고정인서트 제조방법 |
| KR20150018888A (ko) | 2012-06-18 | 2015-02-24 | 요시노 셋고 가부시키가이샤 | 주조용 매몰재 조성물 및 이를 이용한 주물의 주조방법 |
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| WO2019069874A1 (ja) | 2017-10-05 | 2019-04-11 | 吉野石膏株式会社 | 石膏系鋳造用埋没材組成物及び石膏系鋳造用埋没材組成物の製造方法 |
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| WO2005027773A1 (en) * | 2003-09-18 | 2005-03-31 | Dentsply International Inc. | Method of making a dental product frame |
| GB2452994A (en) * | 2007-09-24 | 2009-03-25 | Goodwin Plc | Apparatus and method for preparing an investment mould |
| DE102008017784B4 (de) * | 2008-04-08 | 2014-04-17 | Ivoclar Vivadent Ag | Vorrichtung zum Anfertigen einer Muffel |
| US10111282B2 (en) | 2011-07-25 | 2018-10-23 | Ivoclar Vivadent Ag | Dental furnace |
| EP2550928B1 (de) * | 2011-07-25 | 2017-03-01 | Ivoclar Vivadent AG | Dentalofen mit einemTrocknungssensor |
| CN108129123B (zh) * | 2018-02-01 | 2019-11-05 | 南宁越洋科技有限公司 | 羟基磷灰石晶须增强的超硬石膏口腔模型的制备方法 |
| KR102285589B1 (ko) * | 2019-10-22 | 2021-08-04 | 시노베스트 주식회사 | 경화 팽창 증대형 치과주조용 매몰재 |
| US20220313403A1 (en) * | 2021-04-01 | 2022-10-06 | Ransom & Randolph LLC | Dental stone powder and fiber reinforced dental stone comprising the same |
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|---|---|---|---|---|
| JPS353298B1 (ja) * | 1957-11-21 | 1960-04-07 | ||
| JPH06687B2 (ja) * | 1986-08-05 | 1994-01-05 | 宇部興産株式会社 | 義歯床成形型材料 |
| JPH02270506A (ja) * | 1989-04-13 | 1990-11-05 | Inax Corp | 石膏型 |
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| JPH10262990A (ja) * | 1997-03-28 | 1998-10-06 | Noritake Co Ltd | 歯科鋳造用埋没材 |
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- 2000-09-14 JP JP2000280072A patent/JP3389212B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-09-10 EP EP01963577A patent/EP1323405B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-09-10 WO PCT/JP2001/007866 patent/WO2002022081A1/ja active IP Right Grant
- 2001-09-10 US US10/363,854 patent/US20040053200A1/en not_active Abandoned
- 2001-09-10 DE DE60129827T patent/DE60129827T2/de not_active Expired - Fee Related
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| WO2011074835A2 (ko) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Park Sang Kyu | 커버타입 임플란트용 고정인서트 제조방법 |
| WO2011074835A3 (ko) * | 2009-12-14 | 2011-10-27 | Park Sang Kyu | 커버타입 임플란트용 고정인서트 제조방법 |
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