JP2002087873A - 石膏モルタル組成物とその施工方法 - Google Patents

石膏モルタル組成物とその施工方法

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JP2002087873A
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gypsum
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water
porous aggregate
gypsum mortar
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Hideo Igami
英雄 居上
Joji Hirose
譲治 広瀬
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ADO CERAMICS KENKYUSHO KK
Shikoku Research Institute Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
ADO CERAMICS KENKYUSHO KK
Shikoku Research Institute Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅等の床下施工モルタルとして床下空間の
調湿効果が高く、廃棄物のリサイクルによって、低コス
ト材料で、しかも低コストで円滑な施工を可能とする。 【解決手段】 水硬性材料としての焼石膏と吸水性を有
する多孔質骨材が混合された石膏モルタル組成物であっ
て、石膏量の重量比10〜15%の範囲の水が吸水され
た多孔質骨材に焼石膏が混合されている石膏モルタル組
成物によって施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、石膏モル
タル組成物とその施工方法に関するものである。さらに
詳しくは、この出願の発明は、住宅等の床下施工モルタ
ルとして床下空間の調湿効果が高く、廃棄物のリサイク
ルで、低コスト材料によって、しかも低コストで円滑な
施工が可能とされる、新しい石膏モルタルとその施工方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】焼石膏を水硬性材料とする施
工材料と、これをセルフレベリング材として乳液状でポ
ンプ施工する方法は、古くから知られているが、材料コ
ストが高いことから住宅床下施工材として使われること
はほとんどない。
【0003】また、従来石膏材料はポルトランドセメン
トの2倍以上の市販価格であり、しかも石膏は吸湿性に
優れているが、放湿が少なく調湿材としても欠点をもっ
ていることから、建材としては実際的には床下施工材と
しては使用されていないのが実情である。
【0004】しかしながら、大量に産出される拝脱硫石
膏や石膏ボード廃材からの石膏を利用することは資源リ
サイクルの観点から注目されてよく、優れた吸湿性を活
用することが検討されてよいのである。ただ、実際的に
は、前記のとおりの放湿性については、その改善が望ま
れており、また、石膏は吸水によるゲル化が進むことか
ら、施工性の点においても根本的に改善されなければな
らない。
【0005】それと言うのも、たとえば、床下モルタル
は、通常70mm〜150mm厚に施工されるが、単に
焼石膏粉末を100mm厚に粉末充填した後、表面から
注水してみたところ表面から僅か10mmの処で止水さ
れて、下部への水の移動は起こらないのである。
【0006】焼石膏に注水されると数分間で水和反応し
て、石膏ゲルが生成し下部への水の浸透を止めてしまう
からである。約150mmの水の浸透を可能にしなけれ
ばならないのである。
【0007】このような問題に対処するためには、急結
性材料の硬化調整剤として、凝結遅延材を添加する公知
の方法も考えられるが、遅延剤はコストの面での負担と
共に、施工管理の面で多くの問題が残る。
【0008】この出願の発明は、以上のとおりの従来の
問題点に鑑みてなされたものであって、住宅等の床下施
工モルタルとして床下空間の調湿効果が高く、廃棄物の
リサイクルによって、低コスト材料で、しかも低コスト
で円滑な施工が可能とされる、新しい石膏モルタルとこ
れを用いての施工方法を提供することを課題としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、第1には、水硬性材料と
しての焼石膏と吸水性を有する多孔質骨材が混合された
石膏モルタル組成物であって、石膏量の重量比10〜1
5%の範囲の水が吸収された多孔質骨材に焼石膏が混合
されていることを特徴とする石膏モルタル組成物を提供
する。
【0010】また、この出願の発明は、上記組成物につ
いて、第2には、多孔質骨材の表面に石膏が付着した半
乾状態の粒状体である石膏モルタル組成物を提供し、第
3には、多孔質骨材は、粒度0.5mm〜5mmの範囲
にある石膏モルタル組成物を、第4には、多孔質骨材
は、廃棄物の1種または2種以上である石膏モルタル組
成物を、第5には、廃棄物は、石炭灰クリンカー、AL
C、天然軽石、陶器瓦および赤焼瓦である石膏モルタル
組成物を提供する。
【0011】そして、この出願の発明は、第6には、前
記いずれかの発明の石膏モルタル組成物の施工方法であ
って、石膏モルタル組成物を所定の施工位置に充填し、
転圧した後に施工面に散水して水を浸透させることを特
徴とする石膏モルタルの施工方法を提供する。
【0012】以上のとおりのこの出願の発明は、従来認
識による高強度石膏モルタルでなく、軽舗装材に属する
低強度の施工材料であると共に、吸湿性の高い石膏と放
湿性の高い気孔サイズの大きい骨材成分との組み合わせ
による材料として新規な石膏モルタル組成物を提供する
ものであり、また、これを用いた低コストの施工方法を
提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】この出願の発明は上記のとおりの
特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態につい
て説明する。
【0014】この発明の石膏モルタル組成物は、前記の
とおり、水硬性材料としての焼石膏と、吸水性の多孔質
骨材とを含有し、しかもこの吸水性の多孔質骨材は、予
め、石膏量の重量比10〜15%の範囲で水が吸収され
た後に焼石膏と混合されている。
【0015】この場合の焼石膏としては、脱硫石膏や石
膏ボード等の廃棄物等としてCaSO4に脱水調節され
た各種由来のものが使用される。また、吸水性−多孔質
骨材は、主として吸放湿性の改善を目的として使用され
るものであって、一般的には、気孔のサイズが1μm以
上の気孔を多量に持つ材料が好適に使用される。
【0016】骨材の気孔は、混合前の保水性を考慮する
と、その大きさが10μm以上300μm以下程度のも
のとすることが考慮される。たとえば実験によっても、
1μm以下の微細気孔を持つ石膏に湿気を吸着させ、骨
材の50〜100μmの気孔、さらには、300μmま
での気孔より放出させることにより放湿速度が著しく促
進されることが確認されている。
【0017】そして、この出願の発明では、多孔質骨材
への吸水によって、より好ましくは、石膏が骨材粒子の
表面に付着した半乾状態の粒状体とする。多孔質骨材に
予め吸収させる水は石膏量の重量比10〜15%とす
る。10%未満では、粉化部分が多くなり、また、15
%を超える場合には凝集が強く軽圧時の流動化が困難で
あって好ましくない。
【0018】吸水性の多孔質骨材としては、通常は、そ
の粒度が0.5mm〜5mmの範囲にあることが好まし
い。0.5mm未満では作業性が悪く、5mmを超える
場合には骨材分離を起こすため一般的には好ましくな
い。
【0019】また、この骨材は、その種類に限定はない
が、廃棄物の1種または2種以上とすることができる。
たとえば、石炭灰クリンカー、ALC、天然軽石、陶器
瓦、赤煉瓦等の廃棄物の一種以上であり、粒度は0.5
mm〜5mmの範囲に粉砕された粗粒子である。
【0020】以上のとおりのこの出願の発明の石膏モル
タル組成物については、所定の施工位置に充填し、転圧
した後に散水し、水を浸透させることによって施工する
ことができる。この場合の散水量は、石膏量に対して重
量比で、40%〜60%程度とすることが考慮される。
40%未満では透水不充分であり、60%を超えると表
面に余剰水が残って、一般的には好ましくない。浸透時
間は、厚みによっても相違するが、一般的には10分以
内とすることが考慮される。
【0021】そこで以下に実施例を示し、さらに詳しく
説明する。
【0022】
【実施例】<1>石膏モルタル組成物 原料石膏:脱硫石膏、及び石膏ボード廃材を150
℃〜200℃で脱水乾燥し、CaSO41/2H2Oが少
くとも80%以上含まれる焼石膏を作製した。
【0023】 モルタル材の調整:モルタル配合率
は、重量比骨材30%、焼石膏70%とし、まず石膏に
対し15%の水分を秤量して、用意した。
【0024】モルタルミキサー内に骨材を入れ、用意し
た水を骨材粒子に吸着させた後、焼石膏を加えて5分間
混合した。
【0025】 モルタル貯蔵時間:上記によって半乾
状態になったモルタル材料は、施工条件を考慮して混合
調整後、1時間静置貯蔵した。 <2>施工 施工:1m×1m×深さ10cmの箱型の透明な型
枠間へ充填し、軽く転圧た後、石膏量の約60%の水を
施工面から散水して水の浸透状態を観察した。
【0026】 結果: (1)散水開始後、約7〜10分間で下部まで水は浸水
した。
【0027】(2)施工後3時間で、施工部から測定サ
ンプルを切り取り、圧縮強度を測定したところ、10k
gf/cm2以上を示し、ユーザー要求品質を満足する
ものであった。
【0028】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明によって、住宅等の床下施工モルタルとして床下空
間の調湿効果が高く、廃棄物のリサイクルによって、低
コスト材料で、しかも低コストで円滑な施工が可能とさ
れる。
【0029】すなわち、この出願の発明は、急硬性を持
つ焼石膏モルタを、急硬性の特性を生かして、施工能率
を改善するために、従来一般のように加水して軟泥状に
することなく、好ましくは半乾状の粒状体として所定施
工位置に充填した後、表面から散水して硬化させる、ま
ったく新規な施工方法を提供するものである。
【0030】上記条件を達成するために、多孔質吸水性
の骨材を使用して、加水条件をよくすると共に、これら
骨材の持つ微細気孔の効果により石膏の調湿機能を改善
ものである。
【0031】更に、これら材料はすべて廃棄物資源から
得られるものである。
フロントページの続き (72)発明者 広瀬 譲治 香川県高松市屋島西町1420−519 Fターム(参考) 4G012 PA07 PA26 PA30 PB11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水硬性材料としての焼石膏と吸水性を有
    する多孔質骨材が混合された石膏モルタル組成物であっ
    て、石膏量の重量比10〜15%の範囲の水が吸収され
    た多孔質骨材に焼石膏が混合されていることを特徴とす
    る石膏モルタル組成物。
  2. 【請求項2】 多孔質骨材の表面に石膏が付着した半乾
    状態の粒状体である請求項1の石膏モルタル組成物。
  3. 【請求項3】 多孔質骨材は、粒度0.5mm〜5mm
    の範囲にある請求項1または2の石膏モルタル組成物。
  4. 【請求項4】 多孔質骨材は、廃棄物の1種または2種
    以上である請求項1ないし3のいずれかの石膏モルタル
    組成物。
  5. 【請求項5】 廃棄物は、石炭灰クリンカー、ALC、
    天然軽石、陶器瓦および赤焼瓦である請求項4の石膏モ
    ルタル組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの石膏モル
    タル組成物の施工方法であって、石膏モルタル組成物を
    所定の施工位置に充填し、転圧した後に施工面に散水し
    て水を浸透させることを特徴とする石膏モルタル組成
    物。
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