JP2002087714A - エレベータシステム - Google Patents

エレベータシステム

Info

Publication number
JP2002087714A
JP2002087714A JP2000276175A JP2000276175A JP2002087714A JP 2002087714 A JP2002087714 A JP 2002087714A JP 2000276175 A JP2000276175 A JP 2000276175A JP 2000276175 A JP2000276175 A JP 2000276175A JP 2002087714 A JP2002087714 A JP 2002087714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
car
elevator
hall call
double
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000276175A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Sakurai
進 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000276175A priority Critical patent/JP2002087714A/ja
Publication of JP2002087714A publication Critical patent/JP2002087714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のダブルデッキエレベータのエレベータ
システムでは、必ずしもビルの交通流に即した運行がな
されているとは言い難かった。 【解決手段】 ダブルデッキエレベータを複数有するエ
レベータシステムにおいて、ある乗場呼びが割当てられ
た第一のダブルデッキエレベータの上かご又は下かごを
前記乗場呼びの発生した階床に停止させる際、前記第一
のダブルデッキエレベータの進行方向と同方向に進む第
二のダブルデッキエレベータの下かごが、前記階床の直
上階に停止若しくは停止決定していれば、前記第一のダ
ブルデッキエレベータの上かごを前記階床に停止させる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つのかごを連結
したダブルデッキエレベータのエレベータシステムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダブルデッキエレベータのエレベ
ータシステムの例としては、特開平7−228435号
公報に示されたものがある。この従来のダブルデッキエ
レベータのエレベータシステムは、乗場に「偶数階行
き」や「奇数階行き」等の行先別の乗場釦が設けられ、
利用者は偶数階に行きたければ「偶数階行き」の乗場釦
を押し、奇数階に行きたければ「奇数階行き」の乗場釦
を押すものである。そして、「偶数階行き」の乗場釦が
押されると、予め定められたかごが利用者のいる乗場に
到着するものである。なお、予め設定される設定事項
は、例えば上かごが偶数階をサービスすること等であ
る。
【0003】また、他のダブルデッキエレベータのエレ
ベータシステムの例としては、特開平7−133082
号公報に示されたものがある。このダブルデッキエレベ
ータのエレベータシステムは、基本的に、上かご又は下
かごの一方が偶数階、もう一方のかごが奇数階に停止す
るものである。しかしながら、食堂階等の特定階に対し
ては、上かご及び下かごの双方が停止するものである。
【0004】さらに、他のダブルデッキエレベータのエ
レベータシステムの例としては、特開平4−18927
1号公報に示されたものがある。このダブルデッキエレ
ベータのエレベータシステムは、同一号機の先頭かごが
ある乗場で積み残しをおこした場合に、次のかごが該乗
場に停止するものである。なお、先頭かごは、号機の進
行方向が上方向であれば上かご、下方向であれば下かご
とする。
【0005】また、他のダブルデッキエレベータのエレ
ベータシステムの例としては、特開平7−109076
号公報に示されたものがある。このダブルデッキエレベ
ータのエレベータシステムは、かごの進行方向に発生し
た連続する階床の乗場呼びを、一括してダブルデッキの
同一号機に割当てるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のダブルデッキエレベータのエレベータシステムでは、
必ずしもビルの交通流に即した運行がなされているとは
言い難かった。本発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであり、ビルの交通流に即した運行
に対応しやすいダブルデッキエレベータのエレベータシ
ステムを得ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるエレベ
ータシステムは、ダブルデッキエレベータを複数有する
エレベータシステムにおいて、ある乗場呼びが割当てら
れた第一のダブルデッキエレベータの上かご又は下かご
を乗場呼びの発生した階床に停止させる際、第一のダブ
ルデッキエレベータの進行方向と同方向に進む第二のダ
ブルデッキエレベータの下かごが、階床の直上階に停止
若しくは停止決定していれば、第一のダブルデッキエレ
ベータの上かごを階床に停止させるものである。
【0008】また、この発明にかかるエレベータシステ
ムは、ダブルデッキエレベータを複数有するエレベータ
システムにおいて、ある乗場呼びが割当てられた第一の
ダブルデッキエレベータの上かご又は下かごを乗場呼び
の発生した階床に停止させる際、第一のダブルデッキエ
レベータの進行方向と同方向に進む第二のダブルデッキ
エレベータの上かごが、階床の直下階に停止若しくは停
止決定していれば、第一のダブルデッキエレベータの下
かごを階床に停止させるものである。
【0009】さらに、この発明にかかるエレベータシス
テムは、ある乗場呼びの発生した階床の直上階が混雑階
であれば、ダブルデッキエレベータの下かごを階床に停
止させることにするものである。
【0010】また、この発明にかかるエレベータシステ
ムは、ある乗場呼びの発生した階床の直下階が混雑階で
あれば、ダブルデッキエレベータの上かごを階床に停止
させることにするものである。
【0011】さらに、この発明にかかるエレベータシス
テムは、ダブルデッキエレベータを有するエレベータシ
ステムにおいて、ある乗場呼びが割当てられたダブルデ
ッキエレベータの上かご又は下かごを乗場呼びの発生し
た階床に停止させる際、階床の直上階又は直下階に対し
てかご呼びが発生していれば、かご呼びを優先させるも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるダブルデッキエレベ
ータのエレベータシステムの一実施形態について、図1
を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態のダブル
デッキエレベータのエレベータシステムの機能を示すブ
ロック図である。図1において、11は乗場呼び登録手
段、12は号機割当手段、13は上かご/下かご割当手
段、14は号機位置検出手段、15は混雑階決定手段で
ある。
【0013】次に、図1に示す実施形態のダブルデッキ
エレベータのエレベータシステムの群管理制御方法につ
いて説明する。まず、各階のエレベータ乗場に設けられ
たエレベータの乗場呼び釦が押されると、乗場呼びが発
生する。そして、この乗場呼びは、乗場呼び登録手段1
1に登録される。この乗場呼び登録手段11に登録され
た乗場呼びは、号機割当手段12に伝送され、応答する
号機が選択され、割り当てられる。なお、このエレベー
タシステムは、ダブルデッキエレベータを複数台併設し
ているものとする。また、ダブルデッキエレベータと
は、2つのかごが連結されて形成されたものであり、各
かごが連続する階床にそれぞれ同時に着床可能なもので
ある。さらに、乗場呼びに応答するエレベータの号機
は、号機割当手段12である群管理制御装置により割り
当てられる。
【0014】この号機割当手段12により選択された号
機の情報は、上かご/下かご割当手段13に伝送され、
この上かご/下かご割当手段13は、割り当てられた号
機であるダブルデッキエレベータの上かご、下かごのい
ずれのかごを、乗場呼びの発生した階床に停止させるか
決定する。なお、上かごとは、ダブルデッキエレベータ
の進行方向に対して、前側のかごのことである。また、
下かごとは、ダブルデッキエレベータの進行方向に対し
て、後側のかごのことである。
【0015】なお、上かご/下かご割当手段13には、
乗場呼び登録手段11及び号機位置検出手段14から所
定の情報が入力され、この上かご/下かご割当手段13
は、これらの情報に基づき、乗場呼びの発生した階床
に、割り当てられたダブルデッキエレベータの上かごを
停止させるのか、下かごを停止させるのか決定する。ま
た、乗場呼び登録手段11から上かご/下かご割当手段
13に入力される所定の情報は、その時対象となってい
る乗場呼びが発生している階床に関する情報である。さ
らに、号機位置検出手段14から上かご/下かご割当手
段13に入力される所定の情報は、対象となっている乗
場呼びに割り当てられた号機とは異なる他号機の位置や
状況に関する情報である。上かご/下かご割当手段13
は、これらの情報に基づき、対象となる乗場呼びが発生
した階床の直上階や直下階に、他号機の上かごや下かご
が停止若しくは停止決定していないかどうか確認する。
【0016】そして、対象となる階床の直下階に他号機
の上かごが停止若しくは停止決定している場合には、発
生した乗り場呼びに割り当てられたダブルデッキエレベ
ータの下かごが、該乗り場呼びの発生した階床の直下階
に停止しないように制御される。また、対象となる階床
の直上階に他号機の下かごが停止若しくは停止決定して
いる場合には、発生した乗り場呼びに割り当てられたダ
ブルデッキエレベータの上かごが、該乗り場呼びの発生
した階床の直上階に停止しないように制御される。さら
に、対象となる階床の直上階及び直下階の双方に他号機
の下かごや上かごが停止若しくは停止決定している場
合、又は対象となる階床の直上階及び直下階の双方に他
号機が停止若しくは停止決定していない場合、発生した
乗り場呼びに割り当てられたダブルデッキエレベータ
は、一方のかごが該乗り場呼びの発生した階床に停止す
るように、また他方のかごが予め設定された直上階又は
直下階に停止するように制御される。
【0017】また、上かご/下かご割当手段13は、混
雑階決定手段15から入力された混雑階情報に基づき、
乗場呼びの発生した階床の直上階若しくは直下階が混雑
階であった時には、該乗場呼びに割り当てられたダブル
デッキエレベータの一方のかごを乗場呼びの発生した階
床に、また他方のかごを混雑階に停止させるように制御
してもよい。なお、この混雑階情報とは、混雑している
階床を示す情報である。また、混雑階への停止は、該混
雑階に複数のエレベータのかごが停止してもよい。
【0018】次に、図1に示す実施形態のダブルデッキ
エレベータのエレベータシステムの具体的な様子につい
て、図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態
のダブルデッキエレベータのエレベータシステムの具体
的な様子を示す概念図である。図2において、21はエ
レベータの昇降路、22は設置階床である。なお、本例
における設置階床22は、8階床とする。23は発生し
た乗場呼びであり、本例では6Fにおける上方向の乗場
呼びである。24は乗場呼び23に割当てられたエレベ
ータ号機である。このエレベータ号機24は、第一のダ
ブルデッキエレベータに相当する。26は乗場呼び23
の発生した階床である。27は乗場呼び23の発生した
階床の直上階である。28は乗場呼び23の発生した階
床の直下階である。25はエレベータ号機24に併設さ
れた他号機であり、5Fに上かごが、4Fに下かごが停
止しているものとする。なお、この他号機25は、第二
のダブルデッキエレベータに相当する。また、この他号
機25の停止は、戸開停止であっても戸閉停止であって
も良いものとする。
【0019】次に、図2に示す実施形態のダブルデッキ
エレベータのエレベータシステムの具体的な群管理制御
方法について説明する。6Fのエレベータ乗場に設けら
れた押釦等が操作され、乗場呼び23が発せられる。す
ると、あるエレベータ号機24がその乗場呼び23に対
応すべく割当てられる。そして、この乗場呼び23に対
応するエレベータ号機24は、6Fの直上階27又は直
下階28に対する乗場呼び又はかご呼びを持っているか
どうかを確認する。そして、エレベータ号機24が6F
の直上階27又は直下階28に対応する乗場呼び又はか
ご呼びを持っていない場合には、該エレベータ号機24
は、上かご又は下かごのいずれを6Fに停止させるか決
定しなければならない。そこで、次に、エレベータ号機
24は、他号機25が6Fの直上階27である7F又は
直下階28である5Fに対して、停止もしくは停止決定
しているか否か検出する。その結果、他号機25は6F
の直下階28である5Fに上かごを停止させているた
め、エレベータ号機24は、6Fに下かごを、また7F
に上かごを停止させるように、6Fの乗場呼び23に対
応する。
【0020】次に、図1に示す実施形態のダブルデッキ
エレベータのエレベータシステムの群管理制御方法につ
いて、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施形
態のダブルデッキエレベータのエレベータシステムの群
管理制御方法を示すフローチャートである。図3におい
て、ステップ(以下、Sとする。)31では、乗場呼び
23が乗場呼び登録手段11に登録される。このS31
が終了すると、S32へ進む。S32では、乗場呼び2
3に対応するエレベータ号機24が割当てられる。この
S32が終了すると、S33へ進む。S33では、エレ
ベータ号機24が、乗場呼び23の発生した階床26若
しくはその直上階27又は直下階28に、かご内の行先
呼びを持っているかどうか確認する。該階床26若しく
はその直上階27又は直下階28に対して、かご内の行
先呼びを持っている場合はS41へ、そうでなければS
34へ進む。
【0021】つまり、エレベータ号機24の上かごが乗
場呼び23の発生した階床26の直上階27にかご呼び
を持っていた場合、S41に進み、かご呼びを優先さ
せ、エレベータ号機24の下かごを乗場呼び23の発生
した階床26に停止させる。また、エレベータ号機24
の下かごが乗場呼び23の発生した階床26の直下階2
8にかご呼びを持っていた場合、S41に進み、かご呼
びを優先させ、エレベータ号機24の上かごを乗場呼び
23の発生した階床26に停止させる。さらに、エレベ
ータ号機24の上かごが乗場呼び23の発生した階床2
6にかご呼びを持っていた場合、S41に進み、かご呼
びを優先させ、エレベータ号機24の上かごを乗場呼び
23の発生した階床26に停止させる。また、エレベー
タ号機24の下かごが乗場呼び23の発生した階床26
にかご呼びを持っていた場合、S41に進み、かご呼び
を優先させ、エレベータ号機24の下かごを乗場呼び2
3の発生した階床26に停止させる。
【0022】しかし、エレベータ号機24の下かごが乗
場呼び23の発生した階床26の直上階27にかご呼び
を持っていた場合、及びエレベータ号機24の上かごが
乗場呼び23の発生した階床26の直下階28にかご呼
びを持っていた場合には、S34へ進み、通常のルール
に従い、エレベータ号機24を移動させる。
【0023】S34では、該階床26の直上階27又は
直下階28に対して、他号機25の位置や運転状況が確
認される。なお、他号機25の進行方向と、該エレベー
タ号機24の進行方向とは同じ方向であるとする。この
S34が終了すると、S35へ進む。S35では、他号
機25が該階床26の直上階27に停止もしくは停止決
定しているか否か判断する。該階床26の直上階27に
他号機25が停止もしくは停止決定している場合にはS
37へ、そうでなければS36へ進む。S36では、他
号機25が該階床26の直下階28に停止もしくは停止
決定しているか否か判断する。該階床26の直下階28
に他号機25が停止もしくは停止決定している場合には
S40へ、そうでなければS38へ進む。
【0024】S37では、他号機25が該階床26の直
下階28に停止もしくは停止決定しているか否か判断す
る。該階床26の直下階28に他号機25が停止もしく
は停止決定している場合にはS38へ、そうでなければ
S39へ進む。S38は、該階床26の直上階27及び
直下階28の双方に他号機25が停止もしくは停止決定
しているか、又は該直上階27及び直下階28の双方に
他号機25が停止していない若しくは停止決定していな
い場合である。この時、エレベータ号機24は、該階床
26の直上階27又は直下階28のどちらか一方に、上
かご又は下かごのどちらか一方を優先的に停止させる必
要がないので、通常の方法で停止位置が決定される。こ
の通常の方法とは、例えば、奇数階には下かごを停止さ
せ、偶数階には上かごを停止させるといったものであ
り、予め設定されるルールである。例えばこのルールに
従えば、乗場呼び23の発生した階床が6Fである時、
上かごは6Fに停止し、下かごは5Fに停止することに
なる。
【0025】S39は、該階床26の直上階27に他号
機25が停止もしくは停止決定している場合である。こ
の時、エレベータ号機24は該階床26の直上階27に
該エレベータ号機24を停止させる必要がないので、該
階床26には該エレベータ号機24の上かごを、その直
下階28には下かごを停止させるように決定する。つま
り、例えば、乗場呼び23の発生した階床が6Fである
時、その直上階27に他号機25が停止若しくは停止決
定していることが検出されると、エレベータ号機24の
上かごは6Fに停止し、下かごは5Fに停止することに
なる。
【0026】S40は、該階床26の直下階28に他号
機25が停止もしくは停止決定している場合である。こ
の時、エレベータ号機24は該階床26の直下階28に
該エレベータ号機24を停止させる必要がないので、該
階床26には該エレベータ号機24の下かごを、その直
上階27には上かごを停止させるように決定する。つま
り、例えば、乗場呼び23の発生した階床が6Fである
時、その直下階28に他号機25が停止若しくは停止決
定していることが検出されると、エレベータ号機24の
下かごは6Fに停止し、上かごは7Fに停止することに
なる。
【0027】S41で、エレベータ号機24は、該エレ
ベータ号機24の上かご又は下かご内の行先呼びを優先
させるように、該エレベータ号機24の上かご及び下か
ごの停止位置を決定する。このように、他号機25の位
置や運転状況を考慮する以前に、エレベータ号機24の
上かご又は下かご内の行先呼びを優先させるのは、以下
のような場合に対応するためである。つまり、エレベー
タ号機24の下かごで、乗場呼び23の発生した階床2
6に対して、かご内呼びが発生した場合、しかも該階床
26の直下階28に他号機25が停止していない場合を
考える。このような場合、該階床26の直下階28に他
号機25が停止していないことを理由に、該エレベータ
号機24の下かごを該直下階28に停止させると、下か
ご内で発生した該階床26に対するかご内呼びに応答す
るため、上かごに引き続き、下かごも該階床26に停止
させなければならない。そのため、エレベータ号機24
の小刻みな移動時間や、該階床26における上かご及び
下かごそれぞれの乗降時間等を要し、利用客がかご内に
乗っていなければならない乗車時間が増してしまい、利
用客へのサービス低下、及びエレベータ号機24の運転
効率の低下を招くことになる。それゆえに、該階床26
若しくはその直上階27又は直下階28に対して、かご
内呼びが登録された場合には、該かご内呼びを優先して
エレベータ号機24の上かご又は下かごが割り当てられ
る。これらのことから、先の例で言えば、該階床26の
直下階28が他号機25の停止していない階床であった
としても、エレベータ号機24の下かごに該階床26へ
のかご内呼びが登録されていた場合には、該下かごを該
階床26へ停止させることになる。
【0028】次に、図1に示す実施形態のダブルデッキ
エレベータのエレベータシステムの他の群管理制御方法
について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実
施形態のダブルデッキエレベータのエレベータシステム
の他の群管理制御方法を示すフローチャートである。図
4において、S33では、エレベータ号機24が、乗場
呼び23の発生した階床26若しくはその直上階27又
は直下階28に、かご内の行先呼びを持っているかどう
か確認する。該階床26若しくはその直上階27又は直
下階28に対して、かご内の行先呼びを持っている場合
はS41へ、そうでなければS50へ進む。
【0029】つまり、エレベータ号機24の上かごが乗
場呼び23の発生した階床26の直上階27にかご呼び
を持っていた場合、S41に進み、かご呼びを優先さ
せ、エレベータ号機24の下かごを乗場呼び23の発生
した階床26に停止させる。また、エレベータ号機24
の下かごが乗場呼び23の発生した階床26の直下階2
8にかご呼びを持っていた場合、S41に進み、かご呼
びを優先させ、エレベータ号機24の上かごを乗場呼び
23の発生した階床26に停止させる。さらに、エレベ
ータ号機24の上かごが乗場呼び23の発生した階床2
6にかご呼びを持っていた場合、S41に進み、かご呼
びを優先させ、エレベータ号機24の上かごを乗場呼び
23の発生した階床26に停止させる。また、エレベー
タ号機24の下かごが乗場呼び23の発生した階床26
にかご呼びを持っていた場合、S41に進み、かご呼び
を優先させ、エレベータ号機24の下かごを乗場呼び2
3の発生した階床26に停止させる。
【0030】しかし、エレベータ号機24の下かごが乗
場呼び23の発生した階床26の直上階27にかご呼び
を持っていた場合、及びエレベータ号機24の上かごが
乗場呼び23の発生した階床26の直下階28にかご呼
びを持っていた場合には、S50へ進み、通常のルール
に従い、エレベータ号機24を移動させる。
【0031】S50では、乗場呼び23の発生した階床
26の直上階27又は直下階28が、混雑階であるか否
かを判別する。なお、混雑階とは、階床別乗車負荷や乗
客情報の統計に基づくものであり、毎日、統計データを
蓄積しておき、所定の基準を満たしたものとしてもよ
い。また、混雑階は、予め特定の階床を人為的に指定し
てもよい。さらに、混雑階は、時間帯に応じて変更して
もよい。例えば、出勤時間帯であればビルの玄関階を混
雑階とし、昼食時にはレストラン階を混雑階としてもよ
い。乗場呼び23の発生した階床26の直上階27又は
直下階28が、混雑階である場合はS51へ、そうでな
ければS34へ進む。
【0032】S51では、乗場呼び23の発生した階床
26の直上階27が混雑階である場合、乗場呼び23の
発生した階床26には下かごを停止させ、混雑階には上
かごを停止させる。また、乗場呼び23の発生した階床
26の直下階28が混雑階である場合、乗場呼び23の
発生した階床26には上かごを停止させ、混雑階には下
かごを停止させる。なお、図4において、図3に示すフ
ローチャートと同一又は相当の部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、図3と相違する部分について説明
した。
【0033】このように、本実施形態のダブルデッキエ
レベータのエレベータシステムは、複数のエレベータ号
機が重複して同一階床に停止しないように制御すること
により、予め下かごは奇数階、上かごは偶数階といった
停止可能階を上下かご毎に設けたものよりも、ダブルデ
ッキエレベータの運行効率を向上させることができる。
また、本実施形態のダブルデッキエレベータのエレベー
タシステムは、乗場呼びの発生した階床にかごを停止さ
せる際、該階床の直上階又は直下階に他のエレベータ号
機のかごが停止しないと、その階床に一方のかごを停止
させるように制御することから、将来発生するであろう
直上階又は直下階の待ち時間を低減させるサービス向上
を実現させることができる。また、1階床に複数のかご
が停止することによる1階床に集中した過剰サービスの
発生を防止することができ、ビル全体の階床に対する迅
速なサービスを実行することができ、ビル内の全体的な
待ち時間を低減させるサービス向上を果たすことができ
る。
【0034】さらに、本実施形態のダブルデッキエレベ
ータのエレベータシステムは、同一方向の連続した階床
にて乗場呼びが発生していなくても、発生した乗場呼び
に対して対応することができる。また、本実施形態のダ
ブルデッキエレベータのエレベータシステムは、乗場呼
びの発生していない階床に対しても上かご又は下かごを
停止させることにより、将来発生しうる乗場呼びに対し
て迅速に対応することができ得ることから、ビル内の全
体的な待ち時間を減少させることができる。さらに、本
実施形態のダブルデッキエレベータのエレベータシステ
ムは、乗場呼びの発生していない階床に対して、複数台
のかごを同時に停止させる状況を回避することができ、
その分、他の階床へかごを停止させることができるた
め、将来発生しうる乗場呼びに対して短時間の待ち時間
でかごを応答させることができ、ビル内全体の待ち時間
を低減させることができる。
【0035】また、本実施形態のダブルデッキエレベー
タのエレベータシステムは、特定の混雑階に対して、特
別の群管理制御を行うため、混雑階に対するサービスを
向上させることができる。さらに、本実施形態のダブル
デッキエレベータのエレベータシステムは、混雑してい
る階床に対して、複数のエレベータ号機を停止させるこ
とができ、混雑階床での待ち時間の増大を防ぐことがで
き、ビル全体の待ち時間を低減させることができる。ま
た、本実施形態のダブルデッキエレベータのエレベータ
システムは、予め混雑階が判明していれば、その混雑階
に対して複数のかごを停止させることができ、混雑階に
おける待ち時間の低減によるサービス向上を図ることが
できる。また、他の階床でのサービスも保持することが
でき、ビル内の全体の待ち時間の低減を図ることがで
き、ビル内のお客様に対するサービスの向上を図ること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかるエレベ
ータシステムは、ダブルデッキエレベータを複数有する
エレベータシステムにおいて、ある乗場呼びが割当てら
れた第一のダブルデッキエレベータの上かご又は下かご
を乗場呼びの発生した階床に停止させる際、第一のダブ
ルデッキエレベータの進行方向と同方向に進む第二のダ
ブルデッキエレベータの下かごが、階床の直上階に停止
若しくは停止決定していれば、第一のダブルデッキエレ
ベータの上かごを階床に停止させるものであり、乗場呼
びの発生した階床以外にも、その直上階又は直下階の待
ち時間を低減させることができ、また、1階床に複数の
かごが停止することによる過剰サービスの発生を防止す
ることができる。
【0037】また、この発明にかかるエレベータシステ
ムは、ある乗場呼びの発生した階床の直上階が混雑階で
あれば、ダブルデッキエレベータの下かごを階床に停止
させることにするものであり、乗場呼びの発生した階床
以外にも、混雑階の待ち時間を低減させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のダブルデッキエレベータ
のエレベータシステムの機能を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態のダブルデッキエレベータ
のエレベータシステムの具体的な様子を示す概念図であ
る。
【図3】 本発明の実施形態のダブルデッキエレベータ
のエレベータシステムの群管理制御方法を示すフローチ
ャートである。
【図4】 本発明の実施形態のダブルデッキエレベータ
のエレベータシステムの他の群管理制御方法を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
11は乗場呼び登録手段、12は号機割当手段、13は
上かご/下かご割当手段、14は号機位置検出手段、1
5は混雑階決定手段、21はエレベータの昇降路、22
は設置階床、23は発生した乗場呼び、24はエレベー
タ号機、25は他号機、26は乗場呼び23の発生した
階床、27は乗場呼び23の発生した階床の直上階、2
8は乗場呼び23の発生した階床の直下階。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダブルデッキエレベータを複数有するエ
    レベータシステムにおいて、 ある乗場呼びが割当てられた第一のダブルデッキエレベ
    ータの上かご又は下かごを前記乗場呼びの発生した階床
    に停止させる際、 前記第一のダブルデッキエレベータの進行方向と同方向
    に進む第二のダブルデッキエレベータの下かごが、前記
    階床の直上階に停止若しくは停止決定していれば、前記
    第一のダブルデッキエレベータの上かごを前記階床に停
    止させることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 【請求項2】 ダブルデッキエレベータを複数有するエ
    レベータシステムにおいて、 ある乗場呼びが割当てられた第一のダブルデッキエレベ
    ータの上かご又は下かごを前記乗場呼びの発生した階床
    に停止させる際、 前記第一のダブルデッキエレベータの進行方向と同方向
    に進む第二のダブルデッキエレベータの上かごが、前記
    階床の直下階に停止若しくは停止決定していれば、前記
    第一のダブルデッキエレベータの下かごを前記階床に停
    止させることを特徴とするエレベータシステム。
  3. 【請求項3】 ある乗場呼びの発生した階床の直上階が
    混雑階であれば、ダブルデッキエレベータの下かごを前
    記階床に停止させることにすることを特徴とする請求項
    1に記載のエレベータシステム。
  4. 【請求項4】 ある乗場呼びの発生した階床の直下階が
    混雑階であれば、ダブルデッキエレベータの上かごを前
    記階床に停止させることにすることを特徴とする請求項
    2に記載のエレベータシステム。
  5. 【請求項5】 ダブルデッキエレベータを有するエレベ
    ータシステムにおいて、 ある乗場呼びが割当てられたダブルデッキエレベータの
    上かご又は下かごを前記乗場呼びの発生した階床に停止
    させる際、 前記階床の直上階又は直下階に対してかご呼びが発生し
    ていれば、前記かご呼びを優先させることを特徴とする
    エレベータシステム。
JP2000276175A 2000-09-12 2000-09-12 エレベータシステム Pending JP2002087714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000276175A JP2002087714A (ja) 2000-09-12 2000-09-12 エレベータシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000276175A JP2002087714A (ja) 2000-09-12 2000-09-12 エレベータシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002087714A true JP2002087714A (ja) 2002-03-27

Family

ID=18761687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000276175A Pending JP2002087714A (ja) 2000-09-12 2000-09-12 エレベータシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002087714A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5261853U (ja) * 1975-10-31 1977-05-07
JPH04133981A (ja) * 1990-09-25 1992-05-07 Hitachi Ltd エレベーターの制御装置
JPH04189271A (ja) * 1990-11-20 1992-07-07 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JPH07109076A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Hitachi Ltd ダブルデッキエレベーターの群管理制御装置
JPH10212079A (ja) * 1997-01-30 1998-08-11 Mitsubishi Electric Corp ダブルデッキエレベーターの運転装置
JPH11193189A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Toshiba Corp ダブルデッキエレベーターの群管理制御装置
JP2000191247A (ja) * 1998-12-28 2000-07-11 Mitsubishi Electric Corp エレベ―タ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5261853U (ja) * 1975-10-31 1977-05-07
JPH04133981A (ja) * 1990-09-25 1992-05-07 Hitachi Ltd エレベーターの制御装置
JPH04189271A (ja) * 1990-11-20 1992-07-07 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JPH07109076A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Hitachi Ltd ダブルデッキエレベーターの群管理制御装置
JPH10212079A (ja) * 1997-01-30 1998-08-11 Mitsubishi Electric Corp ダブルデッキエレベーターの運転装置
JPH11193189A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Toshiba Corp ダブルデッキエレベーターの群管理制御装置
JP2000191247A (ja) * 1998-12-28 2000-07-11 Mitsubishi Electric Corp エレベ―タ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6273217B1 (en) Elevator group control apparatus for multiple elevators in a single elevator shaft
JP2002302348A (ja) エレベータの制御装置
JP3239587B2 (ja) エレベータの群管理装置
CA2472532C (en) Method for controlling an elevator installation operated with zoning and an elevator installation
JP3251595B2 (ja) エレベータの制御装置
JP4969540B2 (ja) 群管理エレベーター
JPH03200677A (ja) エレベータの群管理制御装置
US6905003B2 (en) Elevator group supervisory control device
JP5862805B2 (ja) エレベーターの群管理制御装置
JP2003073042A (ja) エレベータ群管理制御装置
JP7001720B2 (ja) エレベータシステム
JP2002087714A (ja) エレベータシステム
JP3807682B2 (ja) ダブルデッキエレベータ群の制御装置
JPH11130349A (ja) エレベーターの群管理装置
JP2022105411A (ja) エレベータ制御装置、エレベータ制御システム、方法及びプログラム
JP4341112B2 (ja) ダブルデッキエレベータ
JP2000272847A (ja) ダブルデッキエレベーターの運行制御装置
JP3378368B2 (ja) ダブルデッキエレベータの運転制御装置
JP2001354365A (ja) エレベータの制御装置
JPH07277623A (ja) エレベーターの群管理制御装置
JP2763199B2 (ja) エレベータの群管理制御装置
JP2505645B2 (ja) エレベ―タの制御装置
JP3900762B2 (ja) 複数かご連結エレベーターを含むエレベーター装置
JP3403049B2 (ja) エレベータの制御装置
JP2616315B2 (ja) エレベータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040629

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101019