JP2002087646A - 画像形成装置の用紙搬送機構 - Google Patents

画像形成装置の用紙搬送機構

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JP2002087646A JP2000273324A JP2000273324A JP2002087646A JP 2002087646 A JP2002087646 A JP 2002087646A JP 2000273324 A JP2000273324 A JP 2000273324A JP 2000273324 A JP2000273324 A JP 2000273324A JP 2002087646 A JP2002087646 A JP 2002087646A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各送りローラー間の用紙搬送力の差に起因す
る用紙の斜行を防止し、搬送基準側端に沿って用紙を円
滑に搬送できる画像形成装置の用紙搬送機構を提供する
こと。 【解決手段】 画像形成装置の用紙搬送機構は、駆動軸
に間隔をおいて支持された複数の送りローラーと、送り
ローラーの各々に当接し従動回転する複数のガイドロー
ラーと、給紙される用紙の重ね送りを防止するために送
りローラーの1つに接触する摩擦部材と、用紙搬送路を
有し、送りローラーとガイドローラーとの間に用紙を挟
み用紙搬送路の一方側端を搬送基準側端として用紙を搬
送するようにした画像形成装置において、少なくとも摩
擦部材が設けられた送りローラーに用紙を押圧するピン
チローラーを設け、摩擦部材によって減少した用紙搬送
力を補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像形成装置の
用紙搬送機構に関し、詳しくは、プリンター、ファクシ
ミリ、複写機等の画像形成装置で使用される用紙搬送機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば図9に示されるように、プリンタ
ー、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置で使用され
る従来の用紙搬送機構101は、用紙を巻回して搬送す
るための複数の送りローラー103、104及び105
を駆動軸102に固定(支持)している。送りローラー
103、104及び105のうち、例えば送りローラー
104にばね等の付勢部材118で押圧される摩擦部材
110を設け、用紙109の重ね送りを防止している。
摩擦部材110の搬送方向下流側(図9において上側)
には、送りローラー103、104及び105に当接し
て用紙109を案内するためのガイドローラー106、
107及び108が配設されている。ガイドローラー1
06及び107のさらに搬送方向下流側にはガイドロー
ラー112及び113が配設されている。
【0003】これにより、給紙部(図示せず)から給紙
される用紙109は、送りローラー104と摩擦部材1
10に挟まれる(ニップされる)際に摩擦部材110の
摩擦力を受けて1枚ずつ分離される。分離された用紙1
09はガイドローラー106、107及び108に案内
されながら搬送され、さらに搬送が進むとガイドローラ
ー112及び113にも案内されながら搬送される。こ
のようにして、用紙109は搬送基準側端111に沿っ
て搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の用紙
搬送機構においては、用紙を送りローラーに巻回して搬
送する間に用紙が斜行して紙詰まり(ジャム)を起こし
たり、あるいは画像が正規の位置に形成されないといっ
た問題を生じていた。
【0005】この問題は、次のような原因によって生じ
るものと考えられる。図10に示すように、送りローラ
ー104には摩擦部材110が設けられているので、送
りローラー103及びガイドローラー106によって生
み出される用紙の搬送力Faよりも、送りローラー10
4及びガイドローラー107によって生み出される用紙
の搬送力Fbが小さくなる。つまり、搬送される用紙1
09が摩擦部材110からの摩擦力Fxを受ける分だ
け、搬送力Fbは小さくなってしまう。すなわち、 搬送力Fb=搬送力Fa−摩擦力Fx となる。
【0006】このため、搬送される用紙109は正規の
搬送方向Fに対し、搬送基準側端111から逸れる方向
である搬送方向F1へ斜行してしまう。この状態で搬送
を続けると、用紙109がジャムしたり、あるいは、画
像が正規の位置に形成されないといった問題が生じるこ
とになる。
【0007】また、図11に示すように、用紙109の
搬送基準側端111寄りにのみガイドローラー112及
び113が設けられていると、用紙109のサイズが大
きい場合や、用紙109が厚い場合には次のような問題
が生じると考えられる。つまり、図12に示すように、
搬送基準側端111寄りにある用紙109はガイドロー
ラー112及び113に案内されながら搬送されるの
で、送りローラー103及び104の周面から逸れるこ
とはない(搬送方向F3)。しかし、図13に示すよう
に、搬送基準側端111から離れた位置にある用紙10
9は、ガイドローラーが配設されていない位置114
(図11参照)において送りローラー105の周面から
外方へ大きく逸れてしまう(搬送方向F4)。この状態
で搬送されると、用紙109が斜行してジャムしたり、
あるいは画像が正規の位置に形成されないといった種々
の問題が生じることになる。
【0008】この発明は以上のような事情を考慮してな
されたものであり、摩擦部材を設けたことに起因する各
送りローラー間の用紙搬送力の差を補正して用紙の斜行
を防止し、搬送基準側端に沿って用紙を円滑に搬送する
ことができる画像形成装置の用紙搬送機構を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、駆動軸に間
隔をおいて支持された複数の送りローラーと、送りロー
ラーの各々に当接し従動回転する複数のガイドローラー
と、給紙される用紙の重ね送りを防止するために送りロ
ーラーの1つに接触する摩擦部材と、用紙搬送路を有
し、送りローラーとガイドローラーとの間に用紙を挟み
用紙搬送路の一方側端を搬送基準側端として用紙を搬送
するようにした画像形成装置において、少なくとも摩擦
部材が設けられた送りローラーに用紙を押圧するピンチ
ローラーを設け、摩擦部材によって減少した用紙搬送力
を補償する画像形成装置の用紙搬送機構を提供するもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】つまり、この発明による画像形成
装置の用紙搬送機構は、複数の送りローラーによってそ
れぞれ生み出される用紙搬送力の差を無くすことによっ
て、従来の用紙搬送機構の問題点であった用紙の斜行を
防止するものである。そして、その具体的な手段とし
て、摩擦部材を設けたことによって用紙搬送力が減少し
た送りローラーに対して用紙を押圧するピンチローラー
を設ける。これにより、用紙搬送力が減少した送りロー
ラーと用紙との間の摩擦力が強くなり、摩擦部材を設け
たことによって減少したぶんの用紙搬送力が補償され
る。
【0011】なお、この発明において複数の送りローラ
ーとは2個以上の送りローラーを意味するが、通常3〜
5個の送りローラーを指す。また、この発明においてピ
ンチローラーとしては、ガイドローラーと同様に送りロ
ーラーに対して従動回転するものであってもよいし、ピ
ンチローラー自体が何らかの駆動手段で駆動されるもの
であってもよい。
【0012】この発明による画像形成装置の用紙搬送機
構は、摩擦部材が駆動軸の長手方向のほぼ中央に支持さ
れた送りローラーに設けられ、ピンチローラーは、用紙
を搬送基準側端に寄せる方向に軸が駆動軸に所定の角度
で交差していてもよい。
【0013】このように構成すると、摩擦部材が設けら
れた送りローラーとピンチローラーとによって生み出さ
れる用紙搬送力が、用紙を搬送基準側端に寄せる方向に
向かう。これにより、用紙の搬送方向の逸れが効果的に
補正される。そして、用紙はより確実に搬送基準側端に
沿った正規の搬送方向で搬送されるようになる。
【0014】なお、ピンチローラーの軸を駆動軸に交差
させる所定の角度は、約2〜5度の範囲内であることが
好ましい。これは、この発明の発明者らの試験結果から
判明したことであり、ピンチローラーの交差角度を変化
させて比較検討した結果を以下の表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示されるように、ピンチローラーの
交差角度が約0〜1.5度の範囲では用紙の搬送方向の
逸れが完全に補正しきれず、用紙は斜行してジャムして
しまう。ピンチローラーの交差角度が約2〜5度の範囲
では、用紙の搬送方向の逸れが適切に補正され、用紙は
正規の搬送方向で円滑に搬送される。ピンチローラーの
交差角度が約5.5度以上となると、用紙の搬送方向の
逸れが過剰に補正されてしまい、用紙は搬送基準側端の
方へ過剰に寄せられてジャムしてしまう。このようなこ
とから、ピンチローラーの交差角度は上述の通り約2〜
5度の範囲内が好ましい。
【0017】なお、表1に示した試験結果は、後の実施
例で示す態様においてピンチローラーの交差角度のみを
変化させて比較検討した結果である。ピンチローラーの
好ましい交差角度は、ピンチローラーの送りローラーに
対する押圧力、他の送りローラーにもピンチローラーを
設けるか否かなど様々な条件が関係してくるので、必ず
しも上述の好ましい範囲内でなければならないというわ
けではない。
【0018】また、この発明による画像形成装置の用紙
搬送機構は、複数の送りローラーが3個の送りローラー
からなり、各送りローラーがそれぞれ用紙を押圧するピ
ンチローラーを備え、最も搬送基準側端の近くに配置さ
れた送りローラーに用紙を押圧するピンチローラーの押
圧力をP1とし、摩擦部材が設けられた中央の送りロー
ラーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力をP2と
し、最も搬送基準側端から遠くに配置された送りローラ
ーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力をP3とす
るとき、P1、P2及びP3の関係が、P1<P2≦P
3で表されることが好ましい。
【0019】これも、この発明の発明者らの試験結果か
ら判明したことである。すなわち、各送りローラーがピ
ンチローラーをそれぞれ備える場合には、最も搬送基準
側端の近くに配置された送りローラーに用紙を押圧する
ピンチローラーの押圧力は弱めに設定し、搬送基準側端
から遠くになるに従いピンチローラーの押圧力が高くな
るように設定するのである。このように構成すると、搬
送基準側端から遠くに配置される送りローラーほど、強
い用紙搬送力を備えるので、用紙搬送機構全体の用紙搬
送力が用紙を搬送基準側端に寄せる方向に向かう。試験
結果によると、P2及びP3はP1の約3倍とほぼ等し
くなるように設定するのが最も好ましかった。
【0020】なお、送りローラーが3個であることを前
提として説明したが、送りローラーは2個又は4個以上
であっても、この発明の効果を利用できる。つまり、摩
擦部材が設けられた送りローラーを押圧するピンチロー
ラーの押圧力が、このピンチローラーよりも搬送基準側
端寄りに配置されたピンチローラーの押圧力よりも高く
なるように設定すればこの発明の効果を利用できる。そ
して、特に4個以上の送りローラーが備えられた場合に
は、摩擦部材が設けられた送りローラーを押圧するピン
チローラーよりも反搬送基準側端寄りに配置されたピン
チローラーの押圧力が、前記ピンチローラーの押圧力と
等しいか又はより高くなるようにすればより好ましい設
定となる。
【0021】また、この発明による用紙搬送機構は、駆
動軸に間隔をおいて支持された複数の送りローラーと、
これらの送りローラーの各々に当接し従動回転する複数
のガイドローラーと、用紙搬送路を有し、送りローラー
とガイドローラーとの間に用紙を挟み用紙搬送路の一方
側端を搬送基準側端として用紙を搬送するようにした画
像形成装置において、最も搬送基準側端の近くに配置さ
れたガイドローラーが、他のガイドローラーよりも高い
圧力で送りローラーに当接する画像形成装置の用紙搬送
機構とすることもできる。
【0022】これは、ガイドローラーの設け方を工夫す
ることにより用紙の斜行を防止するものであり、用紙の
サイズが大きい場合や用紙が厚い場合に特に有効であ
る。つまり、複数の送りローラーにそれぞれガイドロー
ラーを設けることにより、大きいサイズの用紙が給紙さ
れてきても、送りローラーの周面から逸れることが防止
される。そして、最も搬送基準側端の近くに配置された
ガイドローラーを、他のガイドローラーよりも高い圧力
で当接するように配置することにより、搬送基準側端が
わの用紙の一端はガイドローラーと送りローラーとの間
に確実に挟持されるようになる。
【0023】なお、他のガイドローラーは送りローラー
に当接しているだけであることが好ましい。というの
は、仮に、最も搬送基準側端から遠くに配置されたガイ
ドローラーも高い圧力で送りローラー当接するように配
置すると、用紙の両端にわずかな搬送力の差が生じただ
けでも用紙の両端が引っ張り合ってしわが生じたり、破
損するおそれがあるからである。
【0024】また、この発明による画像形成装置の用紙
搬送機構は、最も搬送基準側端の近くに配置されたガイ
ドローラーが弾性材料で形成されていてもよい。このよ
うに構成すると、ガイドローラーをある程度潰れた状態
で送りローラーに当接(面接触)させることができるの
で、ガイドローラーと送りローラーの接するニップ部に
ニップ幅を形成できる。これにより、搬送基準側端がわ
の用紙の一端は、より確実にニップ部で挟持されるよう
になる。
【0025】なお、具体的な弾性材料としては、例え
ば、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴ
ム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスル
ホン化ゴム、塩素化ポリエチレン、エピクロロヒドリン
ゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウ
レタンゴム、多硫化ゴムなどを挙げることができる。
【0026】
【実施例】以下に図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。なお、この実施例によってこの発明が限定
されるものではない。
【0027】この発明の実施例について図1〜図8に基
づいて説明する。図1はこの発明の実施例に係る用紙搬
送機構が搭載されたインクジェットプリンターの概略を
示す説明図、図2はこの発明の実施例に係る用紙搬送機
構を概略的に示す示す平面図である。
【0028】図2に示されるように、実施例に係る用紙
搬送機構1は、駆動軸2に間隔をおいて支持された複数
の送りローラー3、4及び5と、送りローラー3、4及
び5の各々に当接し従動回転する複数のガイドローラー
6、7及び8と、給紙される用紙9の重ね送りを防止す
るために送りローラー4に接触する摩擦部材10と、用
紙搬送路(図示せず)を有し、送りローラー3、4及び
5とガイドローラー6、7及び8との間に用紙9を挟み
用紙搬送路の一方側端を搬送基準側端11として用紙9
を搬送するようにしたものであって、摩擦部材10が設
けられた送りローラー4に用紙9を押圧するピンチロー
ラー13を設け、摩擦部材10によって減少した用紙搬
送力を補償するように構成されている。
【0029】詳しくは、図1及び図2に示されるよう
に、実施例に係る用紙搬送機構1が搭載されたインクジ
ェットプリンター30には、一定の周速度で回転する駆
動軸2が備えられている。駆動軸2は複数の送りローラ
ー3、4及び5を間隔をおいて支持し、送りローラー
3、4及び5の周面には、記録媒体としての用紙9が給
紙部15から給紙されるようになっている。
【0030】給紙部15は用紙9を積載収納した給紙カ
セット16と、給紙カセット16の先端上部に設けられ
るピックアップローラー17を備えており、給紙カセッ
ト16に積載収納された用紙9を1枚づつ給紙し、送り
ローラー3、4及び5に向けて送るように構成されてい
る。これにより、給紙部15から送りローラー3、4及
び5に向けて送られる用紙9は、摩擦部材10と送りロ
ーラー4とのニップ位置に搬送される。
【0031】しかし、給紙される用紙9の状態によって
は、一度に2枚、3枚と複数枚重なった状態で送られる
こともある。このため、送りローラー3、4及び5のう
ち、送りローラー4の周面には、ゴム等の弾性部材から
なり、ばね等の付勢部材18によって送りローラー4へ
押圧される摩擦部材10が設けられている。これによ
り、用紙9が複数枚重なった状態で送られたときには、
付勢された摩擦部材10の摩擦力により下側の用紙9の
通過が阻止され、最も上側の用紙9だけが分離されて搬
送される。
【0032】また、摩擦部材10の搬送方向下流側(図
2において上側)には、用紙9を送りローラー3、4及
び5に押圧する複数のピンチローラー12、13及び1
4が設けられている。ピンチローラー12、13及び1
4のさらに搬送方向下流側には、用紙9が送りローラー
3、4及び5の周面に沿って搬送されるように案内する
複数のガイドローラー6、7及び8が設けられている。
【0033】これにより、摩擦部材10を通過した用紙
9は、送りローラー3、4及び5とピンチローラー1
2、13及び14との間に挟持されて搬送され、さらに
ガイドローラー6、7及び8に案内されながら送りロー
ラー3、4及び5の周面に沿って搬送されて印字部19
へ向かう。印字部19は、搬送されてくる用紙9に対し
て原稿画像に対応する印字を行い、その後、印字された
用紙9は排出ローラー20により排紙トレイ21上に排
出される。
【0034】この実施例では、図2に示すように、ピン
チローラー12、13及び14のうち、摩擦部材10が
設けられた搬送経路Bに位置するピンチローラー13を
所定の角度θで傾けて配置する。詳しくは図3及び図4
に示すように、ピンチローラー13の回転軸13aの軸
線が、駆動軸2の軸線と所定の角度θで交差するように
配置する。上述のように、この角度θは約2〜5度の範
囲内であることが好ましいことが試験結果から分かり、
実施例では角度θを約3度に設定した。これにより、図
5に示すように、送りローラー4とピンチローラー13
とによって生み出される用紙搬送力を搬送方向F2へ向
け、用紙9の搬送方向を搬送基準側端11と平行となる
正規の搬送方向Fに補正している。
【0035】またピンチローラー12、13及び14の
各押圧力は、ピンチローラー12の押圧力をPa、ピン
チローラー13の押圧力をPb、ピンチローラー14の
押圧力Pcとしたとき、Pa、Pb及びPcの関係が Pa<Pb≦Pc であることが好ましい。また、さらに好ましくは Pa×3≒Pb≒Pc であり、実施例ではピンチローラー13及び14の各押
圧力が、ピンチローラー12の押圧力の3倍とほぼ等し
くなるように設定した。
【0036】つまり、この設定によれば、図2に示す搬
送経路A、B及びCのうち、摩擦部材10によって本来
用紙搬送力が減少するはずの搬送経路Bの用紙搬送力
は、搬送経路Aの用紙搬送力と同じ程度にまで高められ
る(補償される)。また、搬送経路Cの用紙搬送力は、
搬送経路A及びBよりも高められる。これにより、用紙
搬送機構1全体としての用紙搬送力は、搬送基準側端1
1に沿った真っ直ぐの方向、又は用紙9を搬送基準側端
11に寄せる方向に向かうことになり、より円滑な用紙
の搬送ができるようになる。
【0037】また、この実施例では、図6に示されるガ
イドローラー6、7及び8のうち、ガイドローラー6を
弾性材料であるエチレンプロピレンゴムで形成した。さ
らに、図7に示すように、ガイドローラー6の回転軸6
aは、送りローラー3の表面からガイドローラー6の半
径ぶんだけ離れた位置よりも近い位置に配置した。これ
により、送りローラー3とガイドローラー6とのニップ
部22にニップ幅dが形成され、送りローラー3とガイ
ドローラー6とが面接触するようになっている。
【0038】一方、図8に示すように、ガイドローラー
8の回転軸8aは、送りローラー5の表面からガイドロ
ーラー8の半径とほぼ等しい距離ぶんだけ離れた位置に
配置した。つまり、ガイドローラー8は、送りローラー
5に当接するだけの状態に配置されている。ガイドロー
ラー8を送りローラー5に当接するだけとしたのは、搬
送経路A及びC(図6参照)との間に搬送力の差が生じ
た場合、搬送される用紙9の両端が引っ張られることに
よってしわが生じたり、破損したりする恐れがあるから
である。なお、ガイドローラー7(図6参照)は、ガイ
ドローラー6と同様に弾性材料で形成して送りローラー
4に圧接されてもよいし、ガイドローラー8と同様にた
だ当接しているだけの状態でもよい。
【0039】これにより、図6に示すように、サイズが
大きい又は厚い用紙9が搬送されてきた場合でも、用紙
9の搬送基準側端11に近い側は送りローラー3とガイ
ドローラー6との面接触したニップ部22(図7参照)
により確実に挟持され、一方、用紙9の搬送基準側端1
1から離れた側はガイドローラー8によって送りローラ
ー5の周面から逸れないように保持される。
【0040】従って、サイズの大きい又は厚い用紙9が
搬送されてきた場合でも用紙9の斜行やジャムが防止さ
れ、用紙9を円滑に搬送基準側端11に沿った正規の搬
送方向F(図5参照)で搬送できるようになる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、摩擦部材を設けたこ
とによって用紙搬送力が減少した送りローラーに対して
用紙を押圧するピンチローラーを設けるので、減少した
用紙搬送力が補償され、各送りローラーによって生み出
される用紙搬送力の差に起因する用紙の斜行を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る用紙搬送機構が搭載さ
れたインクジェットプリンターの概略を示す説明図であ
る。
【図2】この発明の実施例に係る用紙搬送機構を概略的
に示した平面図である。
【図3】図2に示される用紙搬送機構のうち、一部の送
りローラーのみを側方から見た側面図である。
【図4】図3に示される送りローラーの平面図である。
【図5】ピンチローラーを傾けて配置したことにより用
紙の搬送方向が補正されることを説明する説明図であ
る。
【図6】図2に示される用紙搬送機構で大きな用紙を搬
送する際の状態を示す平面図である。
【図7】図6に示される用紙搬送機構のうち、一部の送
りローラーのみを側方から見た側面図である。
【図8】図6に示される用紙搬送機構のうち、一部の送
りローラーのみを側方から見た側面図である。
【図9】従来の用紙搬送機構を概略的に示す平面図であ
る。
【図10】従来の用紙搬送機構において、各送りローラ
ーの用紙搬送力の差によって用紙の搬送方向が搬送基準
側端から逸れることを説明する説明図である。
【図11】図9に示される従来の用紙搬送機構で大きな
用紙を搬送する際の状態を示す平面図である。
【図12】図11に示される従来の用紙搬送機構のう
ち、一部の送りローラーのみを側方から見た側面図であ
る。
【図13】図11に示される従来の用紙搬送機構のう
ち、一部の送りローラーのみを側方から見た側面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・用紙搬送機構 2・・・駆動軸 3,4,5・・・送りローラー 6,7,8・・・ガイドローラー 9・・・用紙 10・・・摩擦部材 11・・・搬送基準側端 12,13,14・・・ピンチローラー 18・・・付勢部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 忠明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3F049 AA02 DA12 DA19 LA02 LA05 LA07 LB03 3F102 AA06 AA10 AA11 AB01 BA02 BA11 BB04 DA02 EA06 FA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸に間隔をおいて支持された複数の
    送りローラーと、送りローラーの各々に当接し従動回転
    する複数のガイドローラーと、給紙される用紙の重ね送
    りを防止するために送りローラーの1つに接触する摩擦
    部材と、用紙搬送路を有し、送りローラーとガイドロー
    ラーとの間に用紙を挟み用紙搬送路の一方側端を搬送基
    準側端として用紙を搬送するようにした画像形成装置に
    おいて、少なくとも摩擦部材が設けられた送りローラー
    に用紙を押圧するピンチローラーを設け、摩擦部材によ
    って減少した用紙搬送力を補償する画像形成装置の用紙
    搬送機構。
  2. 【請求項2】 摩擦部材は駆動軸の長手方向のほぼ中央
    に支持された送りローラーに設けられ、ピンチローラー
    は、用紙を搬送基準側端に寄せる方向に軸が駆動軸に所
    定の角度で交差してなる請求項1に記載の画像形成装置
    の用紙搬送機構。
  3. 【請求項3】 ピンチローラーの軸を駆動軸に交差させ
    る所定の角度が、2〜5度の範囲内である請求項2に記
    載の画像形成装置の用紙搬送機構。
  4. 【請求項4】 複数の送りローラーが3個の送りローラ
    ーからなり、各送りローラーがそれぞれ用紙を押圧する
    ピンチローラーを備え、最も搬送基準側端の近くに配置
    された送りローラーに用紙を押圧するピンチローラーの
    押圧力をP1とし、摩擦部材が設けられた中央の送りロ
    ーラーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力をP2
    とし、最も搬送基準側端から遠くに配置された送りロー
    ラーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力をP3と
    するとき、P1、P2及びP3の関係が、P1<P2≦
    P3で表される請求項2又は3に記載の画像形成装置の
    用紙搬送機構。
  5. 【請求項5】 駆動軸に間隔をおいて支持された複数の
    送りローラーと、これらの送りローラーの各々に当接し
    従動回転する複数のガイドローラーと、用紙搬送路を有
    し、送りローラーとガイドローラーとの間に用紙を挟み
    用紙搬送路の一方側端を搬送基準側端として用紙を搬送
    するようにした画像形成装置において、最も搬送基準側
    端の近くに配置されたガイドローラーは、他のガイドロ
    ーラーよりも高い圧力で送りローラーに当接する画像形
    成装置の用紙搬送機構。
  6. 【請求項6】 最も搬送基準側端の近くに配置されたガ
    イドローラーが弾性材料で形成されている請求項5に記
    載の画像形成装置の用紙搬送機構。
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JP2014166916A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Brother Ind Ltd 記録装置

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