JP2002087589A - ガラス基板移載装置 - Google Patents

ガラス基板移載装置

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JP2002087589A
JP2002087589A JP2000275848A JP2000275848A JP2002087589A JP 2002087589 A JP2002087589 A JP 2002087589A JP 2000275848 A JP2000275848 A JP 2000275848A JP 2000275848 A JP2000275848 A JP 2000275848A JP 2002087589 A JP2002087589 A JP 2002087589A
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JP
Japan
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glass substrate
tank
suction
glass
transport guide
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JP2000275848A
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Masaru Kitahara
大 北原
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス基板の欠けや割れがなく、かつ、移載
時間を短縮し、処理能力を向上させるガラス基板移載装
置を提供する。 【解決手段】 前工程の槽15と次工程の槽16の両側
に、ガラス基板17を各々独立して移載する搬送ガイド
18、19を二式並列に設ける。各搬送ガイド18、1
9が上下に移動し、それに取付けられ、水平に移動でき
る吸着アームの吸着板13と吸着板14が、移載時にお
ける移動路の高さを互いに干渉しない高さに設定され
て、両系統を同期して、互いに対面移動するループ機構
によって、ガラス基板17を移載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置等に用
いられるガラス基板の製造工程に係わり、特に、前工程
における槽内にセットされたガラス基板を、次工程の槽
内に移載するガラス基板移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックスTFT‐LCD
からなる液晶表示装置は、各液晶画素への電圧印加を選
択的に行うための薄膜トランジスタ(TFT)と、液晶
画素とを、ガラス基板上にアレイ状に配置したディスプ
レイであり、水平方向にゲート線(走査線)が、垂直方
向にデータ線が配置されている。OA用に画面の対角が
25〜38cm程度のものが使われており、1024本
の走査線、1280×3本(RGB各色対応)のデータ
線が配置されている。
【0003】図3に、TFT‐LCDの1カラー画素分
の断面図を示す。現在量産されている直視型TFT‐L
CDの多くは、ガラス基板9上にプラズマ化学気相成長
法で堆積させた水素化非晶質シリコンを用いて、アクテ
ィブマトリックス基板が製造されている。ガラス基板9
上にTFT8、データ線(図示せず)、ゲート線(図示
せず)、及び透明電極7などから構成されるTFT側基
板と、ガラス基板2上に赤(R)、緑(G)、青(B)
のカラーフィルタ4、ブラックマトリックス3及び対向
電極5などから構成されるカラーフィルタ基板を目合せ
し、張り付け、一体化する。両基板の間隔は、数μmと
微小である。この両ガラス基板の間隙に液晶材料6を注
入し、封印する。この時、1表示画素は、R、G、B3
個のサブ画素から構成されている。さらに、駆動回路
(図示せず)、及び蛍光灯12、導光板11からなるバ
ックライトを実装し、後方と前方に偏光板10、1が設
けられて、TFT‐LCDの製造が行われている。
【0004】アクティブマトリックス型LCD(AM‐
LCD)用ガラス基板は、アルカリ成分を含まない無ア
ルカリガラスが用いられ、その中でも、1000℃近い
高温プロセスが必要な多結晶シリコン(poly‐S
i)TFT基板としては、高耐熱のシリカガラスが用い
られる。しかし、シリカガラス基板は、大面積のものを
低価格で量産することが難しい。一方、600℃以下の
低温プロセスで低温poly‐SiTFTの製作が可能
になり、シリカガラスに代わって、アモルファスシリコ
ン(a‐Si)TFT用と同じ無アルカリガラスが量産
されている。
【0005】薄板ガラスは、各種の溶融・成形工程を経
由してガラス元板になり、基板として用いられるサイズ
に切断、端面処理(面取り)された後、ユーザからの要
求仕様にしたがって、熱処理、研磨、洗浄などの各工程
に投入される。現在では1万Luxの表面欠陥レベルを
要求されるTFT用ガラス基板を、元板からの切断のみ
で量産することを達成している。基板の加工工程におい
て、その工程数を減らし、それを傷つけたり、破損した
りすることなく、短時間に安定して確実に加工処理する
ことが必要となる。
【0006】図4にガラス基板移載装置の機構を、図5
にガラス基板移載装置の斜視図を示す。各工程毎に槽
(カセット)15、16が設けられ、両槽15、16の
間に上下移動可能な搬送ガイド18が設けられ、その搬
送ガイド18の溝18aに沿って、吸着板13によって
ガラス基板17を吸着し搬送することができる吸着アー
ム13aが移動し、前工程に使用される槽(カセット)
15の所定の位置Aにあるガラス基板17を、次工程に
使用される槽(カセット)16の所定の位置Bに搬送す
ることができる。次工程に1ガラス基板をセットし終わ
ると、再び吸着アーム13aは、元の前工程の槽(カセ
ット)に戻り、再度、ガラス基板17を吸着し、この作
業を繰り返し、D位置のガラス基板17をC位置に移載
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のガラス基板移載
装置は以上のように構成されており、移載機構が1系統
で、その動作を分析すると、前工程の槽(カセット)1
5に、吸着アーム13aを搬送ガイド18ごと降下さ
せ、吸着板13でガラス基板17を吸着し、吸着アーム
13aを搬送ガイド18ごと上昇させ、ガラス基板17
を保持した状態で、吸着アーム13aを搬送ガイド18
の溝18aに沿って移動させ、次工程の槽(カセット)
16の所定の位置に吸着アーム13aを搬送ガイド18
ごと降下させ、吸着板13からガラス基板を外し、再び
上昇してもとの前工程の槽(カセット)15に戻る。こ
れらの一連の動作を行ってガラス基板17の移載を行っ
ているが、移載時間が長くかかりすぎ、量産ラインの処
理能力が限定されるという問題がある。
【0008】また、上記機構で動作を速くして処理しよ
うとすると、ガラス基板17を吸着する時、搬送ガイド
18が上昇する時、溝18aを移動する時、搬送ガイド
18が下降する時、ガラス基板17を吸着板13から外
す時にガラス基板17が欠けたり、割れたりしてしまう
という問題がある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、ガラス基板の欠けや割れがなく、か
つ、移載時間を短縮し、処理能力を向上させるガラス基
板移載装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のガラス基板移載装置は、前工程の槽にセッ
トされた複数のガラス基板を、吸着アームを用いて自動
的に次工程の槽に移載するガラス基板移載装置におい
て、前記吸着アームを二式並列に設け、その移載時にお
ける移動路の高さを互いに干渉しない高さに設定し、そ
れぞれ独立して動作することができるようにしたもので
ある。
【0011】また、本発明のガラス基板移載装置は、二
式並列に設けられた吸着アームを互いに対向して、同期
移動することができるようにしたものである。
【0012】また、本発明のガラス基板移載装置は、前
工程の槽にセットされた複数のガラス基板を、吸着アー
ムを用いて自動的に次工程の槽に移載するガラス基板移
載装置において、前記吸着アームを二式並列に設け、平
行に同期移動することができるようにしたものである。
【0013】本発明のガラス基板移載装置は上記のよう
に構成されており、移載時における移動路の高さを互い
に干渉しない高さに設定された吸着アームを二式並列に
設けて、各々独立して動作させることができるので、両
系統を同期して、互いに対面移動するループ機構にした
り、また、両系統を非同期で、動作させて移載すること
もできる。また、移載時における移動路の高さを変えな
くても、両系統を同期して、平行に同じ方向に動作させ
て移載することもできる。それにより、処理能力が従来
の2倍となり、移動速度は変わらないので、ガラス基板
の欠けや割れを発生することがない。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のガラス基板移載装置の一
実施例を図1を参照しながら説明する。図1は本発明の
ガラス基板移載装置の機構を、図2は本ガラス基板移載
装置の斜視図を示す。
【0015】本ガラス基板移載装置は、ガラス基板17
を収納した前工程の槽(カセット)15と後工程の槽
(カセット)16の両側に平行して設けられた2系統の
搬送ラインから構成される。その一つの搬送ラインは、
上下に昇降する搬送ガイド18と、その搬送ガイド18
の溝18aに沿って両槽15、16間を移動する吸着ア
ーム13aと、その吸着アーム13aの先端下方に設け
られた吸着板13と、前記機構を自動搬送制御する制御
器(図示せず)とから構成され、もう一つの搬送ライン
は、上下に昇降する搬送ガイド19と、その搬送ガイド
19の溝19a(図示せず)に沿って両槽15、16間
を移動する吸着アーム14aと、その吸着アーム14a
の先端下方に設けられた吸着板14と、前記機構を自動
搬送制御する制御器(図示せず)とから構成される。
【0016】搬送ガイド18及び搬送ガイド19は、各
々独立して上下に昇降し、吸着アーム13a及び吸着ア
ーム14aがガラス基板17を各々吸着して移載すると
き、移動路の高さが互いに干渉しない高さに制御器で設
定されている。そして搬送ガイド18及び搬送ガイド1
9の側部には、吸着アーム13a及び吸着アーム14a
が、両槽15、16間を移動することができる溝18
a、19aが設けられ、制御器からの信号によって移動
することができる。吸着アーム13a及び吸着アーム1
4aは、先端にガラス基板17を吸着する吸着板13、
14が設けられ、搬送ガイド18及び搬送ガイド19、
吸着アーム13a及び吸着アーム14aを経由して吸引
空気パイプが制御器から導入され吸着板13、14でガ
ラス基板17が吸着される。
【0017】両搬送ラインを制御する制御器は、両搬送
ラインのガラス基板17を保持した吸着アーム13aと
吸着アーム14aが移動時に互いに干渉しないように、
制御している。その制御方法は、(1)搬送ガイド18
と搬送ガイド19の昇降高さを変え、吸着アーム13a
と吸着アーム14aの移動路の高さを変えるように制御
する。 (2)対面同期制御の方法として、図1に示すように、
吸着板13を有する吸着アーム13aの移載動作と吸着
板14を有する吸着アーム14aの移載動作とを、対向
する一つのループ動作ができるように制御することがで
きる。
【0018】即ち、吸着板13が槽15のガラス基板1
7を持ち上げている時、吸着板14は槽16にガラス基
板17を外して槽16上に位置し、そして、吸着板13
が槽16側に移動すると同時に、反対方向に吸着板14
がガラス基板17を保持しない状態で移動し、吸着板1
3が槽16の上部に位置した時、吸着板14が槽15の
上部に位置し、同時に下降して吸着板13は槽16でガ
ラス基板17を外し、吸着板14は槽15でガラス基板
17を吸着して、再度、同じ動作を繰り返す。 (3)平行同期制御の方法として、搬送ガイド18と搬
送ガイド19の上下動作、及び、吸着アーム13aと吸
着アーム14aの移動方向を同じ方向に同期して水平方
向に移動する制御を行なうことができる。この場合、吸
着アーム13aと吸着アーム14aの移動路の高さを変
える必要がない。
【0019】(4)内外非同期制御の方法として、吸着
板13の移載動作を、常に、吸着板14の移載動作の外
側に設定し、吸着板14の移載動作を内側に設定するこ
とにより、吸着板13と吸着板14の上下動作時の衝突
を回避することができる。 (5)非同期制御の方法として、搬送ガイド18を昇降
し、ガラス基板17を吸着したり外したりして、上下に
吸着アーム13aが移動するときは、他の搬送ガイド1
9の吸着アーム14aは水平方向の移動を停止し、吸着
アーム13aの手前で停止するように制御を行なうこと
ができる。また、搬送ガイド19を昇降し、ガラス基板
17を吸着したり外したりして、上下に吸着アーム14
aが移動するとき、他の搬送ガイド18の吸着アーム1
3aは水平方向の移動を停止し、吸着アーム14aの手
前で停止するように制御することもできる。
【0020】次に、本ガラス基板移載装置の上記(1)
の制御方法の動作を図2を参照しながら説明する。ま
ず、搬送ガイド18及び搬送ガイド19を共に上昇させ
最上部の位置に停止させる。この位置は両者の吸着アー
ム13aと吸着アーム14aが干渉しない高さになる。
そして、吸着アーム13aを槽15の所定のガラス基板
17の上部に、吸着アーム14aを槽16の所定の位置
に移動させる。これで初期設定がされたことになる。
【0021】次に、(1)同期して搬送ガイド18と搬
送ガイド19を下降させ、吸着板13を槽15の中に入
れ、所定の位置のガラス基板17を吸引空気によって吸
着する。一方、吸着板14は槽16内の所定の位置に位
置するが、ここでは吸引空気が吐き出される。次に、
(2)同期して搬送ガイド18と搬送ガイド19を上昇
させる。そして、ガラス基板17を吸着した吸着アーム
13aとガラス基板17を保持していない吸着アーム1
4aを対向させて移動させ、吸着アーム13aは槽16
の方向に、吸着アーム14aは槽15の方向に移動さ
せ、所定の位置まで移動させたら停止させる。
【0022】次に、(3)同期して搬送ガイド18と搬
送ガイド19を下降させ、吸着板14を槽15の中に入
れ、所定の位置のガラス基板17を吸引空気によって吸
着する。一方、吸着板13は槽16内の所定の位置に吸
引空気を吐き出しガラス基板17を吸着板13から外
す。次に、(4)同期して搬送ガイド18と搬送ガイド
19を上昇させる。そしてガラス基板17を吸着した吸
着アーム14aと、ガラス基板17を保持していない吸
着アーム13aを対向させて移動させ、吸着アーム13
aは槽15の方向に、吸着アーム14aは槽16の方向
に移動させ、所定の位置まで移動させたら停止させる。
【0023】次に、(5)同期して搬送ガイド18と搬
送ガイド19を下降させ、吸着板13を槽15の中に入
れ、所定の位置のガラス基板17を吸引空気によって吸
着する。一方、吸着板14は槽16内の所定の位置に吸
引空気を吐き出しガラス基板17を吸着板14から外
す。(6)この動作を繰り返し、前工程の槽15内のガ
ラス基板17を次工程の槽16に移載する。
【0024】
【発明の効果】本発明のガラス基板移載装置は上記のよ
うに構成されており、前工程の槽と次工程の槽の両側
に、槽内のガラス基板を各々独立して移載させることが
できる搬送ガイドを二式並列に設け、移載時における移
動路の高さを互いに干渉しない高さに設定して、吸着ア
ームを取付けた搬送ガイドを上下し、吸着アームを水平
に移動させてガラス基板を移載し、両系統を同期して互
いに対面移動するループ機構に、また、両系統を非同期
で動作させることもできる。また、移載時における移動
路の高さを変えなくても、両系統を同期して平行移動さ
せて移載することもできる。それにより、移動速度は変
わらないので、ガラス基板の欠けや割れを発生すること
がなく、処理能力を従来の2倍にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガラス基板移載装置の一実施例を示
す図である。
【図2】 本発明のガラス基板移載装置の斜視図を示す
図である。
【図3】 液晶の1画素の断面を示す図である。
【図4】 従来のガラス基板移載装置の原理を示す図で
ある。
【図5】 従来のガラス基板移載装置の斜視図を示す図
である。
【符号の説明】
2…ガラス基板 6…液晶材料 8…TFT 9…ガラス電極 11…導光板 12…蛍光灯 13…吸着板 13a…吸着アーム 14…吸着板 15…槽 16…槽 17…ガラス基板 18…搬送ガイド 18a…溝 19…搬送ガイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前工程の槽にセットされた複数のガラス基
    板を、吸着アームを用いて自動的に次工程の槽に移載す
    るガラス基板移載装置において、前記吸着アームを二式
    並列に設け、その移載時における移動路の高さを互いに
    干渉しない高さに設定し、それぞれ独立して動作するこ
    とができるようにしたことを特徴とするガラス基板移載
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガラス基板移載装置におい
    て、二式並列に設けられた吸着アームを互いに対向し
    て、同期移動することができるようにしたことを特徴と
    するガラス基板移載装置。
  3. 【請求項3】前工程の槽にセットされた複数のガラス基
    板を、吸着アームを用いて自動的に次工程の槽に移載す
    るガラス基板移載装置において、前記吸着アームを二式
    並列に設け、平行に同期移動することができるようにし
    たことを特徴とするガラス基板移載装置。
JP2000275848A 2000-09-12 2000-09-12 ガラス基板移載装置 Pending JP2002087589A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104955749A (zh) * 2013-05-16 2015-09-30 日本电气硝子株式会社 片材供给装置

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