JP2006023326A - 液晶注入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 セルを液晶皿に接液した後、セルを載せたカセットトレイと液晶皿を載せた液晶皿トレイを、簡単な機構で円滑に移動させることができる液晶注入装置を提供する。
【解決手段】 セル13が載せられたカセットトレイ13aが、外部からチャンバ内にカセットトレイ搬送系13bで搬入される。同時に液晶皿14を載せた液晶皿トレイ14aが昇降軸22aの駆動コロを有する液晶皿トレイ搬送系22b上に搬入される。チャンバ内が真空に排気される。そして、昇降軸22aを上昇させ、セル13が液晶皿14の液晶に接液し、さらに上昇すると、カセットトレイ13aがカセットトレイ搬送系13bから離れる。チャンバ内に窒素ガスを導入し大気圧にする。そして、液晶皿トレイ14aを液晶皿トレイ搬送系22bの搬送駆動コロによってカセットトレイ13aと共に次のチャンバ内に搬送される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、セル内に液晶を注入する液晶注入装置に係わり、特に、セルの一端を液晶の入った液晶皿に沈めて注入する量産の液晶注入装置に関する。
液晶は、液体のような流動性を持ち、同時に結晶に見られるような分子の規則的な配列を持つ状態(相)の物質であり、その分子構造は一般に細長い棒状で、規則性のある分子配列構造を持ちながら、外力によってきわめて容易に変形し、温度を上げることによってその流動性が増す。そして、外部電圧などがかかると、分子配列の並び方が変わる。
液晶表示装置は、数μmの間隔で2枚のガラス基板モジュール上の一方に、透明導電膜の駆動トランジスタ(TFT)・画素電極と、他方に透明導電膜の対向電極および各画素に対して光3原色(RGB)が配列されたカラーフィルタが設けられ、画素電極側に水平方向にゲート線(走査線)、垂直方向にデータ線が配置されている。そして、2枚のガラス基板モジュール間に液晶が挟まれて封入されている。ガラス基板の内部に配向膜(液晶分子を一定方向に配列するための膜)と外部に偏光板(特定方向の光しか通過させない板)が貼り付けられ、両透明導電膜に電圧を印加すると、液晶が配列方向を変えて、配向膜、偏光板と合わせた働きで光を通過させたり、遮断したりして液晶シャッターとして機能する。偏光板の背面にバックライトが設けられ、表面からカラー画像を観察することができる。
液晶表示装置は、液晶画素への電圧印加を選択的に行うための薄膜トランジスタ(TFT)と液晶画素とを、2枚のガラス基板上にアレイ状に配置した表示装置であり、携帯電話、デジタルカメラ、などの小さなサイズから、パソコンそして30インチを越す大型サイズの液晶TVまで幅広く使用されている。
図3に、量産工程での液晶注入に用いられる液晶注入装置の構成を示す。液晶注入装置は、ガラス基板間が数μmの隙間を有し液晶を注入する複数のセル13と、それを搬送するカセットトレイ13aと、液晶が入れられた液晶皿14と、液晶皿14を搬送する液晶皿トレイ14aと、セル13を載せたカセットトレイ13aをチャンバ16内に又はチャンバ18外に搬送するカセットトレイ搬送系13bと、液晶皿14を載せた液晶皿トレイ14aをチャンバ16内に搬送する液晶皿トレイ搬送系21と、チャンバ18外に搬出する液晶皿トレイ搬送系24と、チャンバ16内に設けられ液晶皿トレイ14aを昇降させる液晶皿昇降機構22と、チャンバ18内に設けられ液晶皿トレイ14aを昇降させる液晶皿昇降機構22と、真空排気系(真空ポンプ28、バルブ27)とガス導入系(窒素ガス、バルブ26)を備えたチャンバ16と、液晶を時間と温度を制御して注入するチャンバ18と、外部およびチャンバ16とチャンバ18を仕切るゲートバルブ15、17、19とから構成されている。
ガラス基板間が数μmの隙間を有するセル13に液晶を注入する方法において、セル13が真空排気されるチャンバ16で負圧にされ、液晶皿14にセル13の一端の液晶注入口が浸されて、その後窒素ガスが導入され、大気圧によって液晶がセル13に浸入し、チャンバ18内で時間と温度が制御されて注入作業が行なわれる。
当初、すべてのゲートバルブ15、17、19および真空排気用のバルブ27、窒素ガス導入用のバルブ26は閉じられた状態にされ、真空ポンプ28は常時動作状態になっている。
ゲートバルブ15を開け、液晶を注入すべきセル13が載せられたカセットトレイ13a、および液晶を溜めた液晶皿14が載せられた液晶皿トレイ14aを、カセットトレイ搬送系13bおよび液晶皿トレイ搬送系21を作動させてチャンバ16内に搬入し、ゲートバルブ15を閉じる。次に、真空用のバルブ27を開き、チャンバ16を真空引きし、所定圧又は所定時間が経過したら液晶皿昇降機構22を上昇させ、セル13の液晶注入口に液晶を接液する。このときカセットトレイ13aと液晶皿トレイ14aはチャッキングされる。
図4に、セル13が載せられたカセットトレイ13aと液晶皿14を載せた液晶皿トレイ14aがチャッキング機構25によってドッキングした状態を示す。液晶皿昇降機構22を上昇させると、液晶皿昇降機構22に設けられた作動金具が、カセットトレイ13aに挿入されチャッキング機構25が作動して、チャッキング機構25のつめが回転し液晶皿トレイ14aをチャッキングする。そして、真空用のバルブ27を閉め、バルブ26を開放にして窒素ガスをチャンバ16内に導入し、大気圧に戻す。この状態で真空になったセル13の中に液晶が入り始める。
次に、ゲートバルブ17を開けて、接液状態(チャッキングされた状態)のまま、カセットトレイ13aに載せられたセル13と液晶皿トレイ14aに載せられた液晶皿14をチャンバ18に移動させ、ゲートバルブ17を閉める。チャンバ16では液晶皿昇降機構22が下降され、次のセル13および液晶の溜められた液晶皿14が搬入可能な状態に準備される。チャンバ18では大気圧状態のまま、液晶の注入を所定の時間(液晶が注入完了するまでの時間)置かれる。このとき液晶が注入しやすい温度にチャンバ18が設定され制御される場合がある。所定時間経過すると、チャンバ18内の液晶皿昇降機構22が上昇し、カセットトレイ13aと液晶皿トレイ14aとのチャッキングが、液晶皿昇降機構22に設けられた作動金具が、カセットトレイ13aに挿入されチャッキング機構25が解除する。そして、液晶皿昇降機構22を下降させ、液晶皿14が載せられた液晶皿トレイ14aが下降して、セル13の液晶注入口から液晶が引き離される。そのときカセットトレイ13aはカセットトレイ搬送系13bに載り移る。
次に、ゲートバルブ19を開けて、セル13が載せられたカセットトレイ13aが、カセットトレイ搬送系13bによって、および、液晶皿14が載せられた液晶皿トレイ14aが、液晶皿トレイ搬送系24によって外部に搬出される。以上を繰り返しセル13内への液晶注入を継続する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−215611号公報 (第5頁、第3図)
従来の液晶注入装置は以上のように構成されているが、チャンバ16からチャンバ18に、セル13を液晶皿14に接液したまま、セル13を載せたカセットトレイ13aと液晶皿14を載せた液晶皿トレイ14aを移動させるときに、液晶皿トレイ14aをカセットトレイ13aにチャッキング機構25によってチャッキングしていたが、カセットトレイ13aにチャッキング機構25、および液晶皿トレイ14aにチャックされる機構を設け、液晶皿昇降機構22にチャッキング機構25を作動、又は、解除させる金具などの機構を必要とし、チャッキング機構25も構造が複雑となり、コストアップになるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、セルを液晶皿に接液した後、セルを載せたカセットトレイと液晶皿を載せた液晶皿トレイを第1チャンバから第2チャンバに、安価で簡単な機構で円滑に移動させることができる液晶注入装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の液晶注入装置は、液晶皿内の液晶を注入するための液晶流入口を有するセルがセットされたカセットトレイと、液晶皿を載せた液晶皿トレイと、液晶皿トレイを昇降する昇降機構と真空排気系および窒素ガス導入系を備えた第1のチャンバと、液晶皿トレイを昇降する昇降機構を備えた第2のチャンバと、外部および各チャンバ間を仕切るゲートバルブと、セルを載せたカセットトレイおよび液晶皿を載せた液晶トレイをチャンバに搬入・搬出するカセットトレイ搬送系および液晶皿トレイ搬送系を設けた液晶注入装置において、第1のチャンバ内で液晶皿トレイを前記昇降機構によって上昇しセルに接液させると液晶皿トレイがカセットトレイを持ち上げカセットトレイをカセットトレイ搬送系から離脱させる機構と、第1チャンバから第2チャンバへ液晶皿トレイを搬送駆動コロによって液晶皿トレイとカセットトレイが共に搬送され、第2チャンバで所定の時間後、前記液晶皿トレイを下降させる機構を設けたものである。
また、本発明の液晶注入装置は、液晶皿内の液晶を注入するための液晶流入口を有するセルがセットされたカセットトレイと、液晶皿を載せた液晶皿トレイと、カセットトレイを昇降する昇降機構と真空排気系および窒素ガス導入系を備えた第1のチャンバと、カセットトレイを昇降する昇降機構を備えた第2のチャンバと、外部および各チャンバ間を仕切るゲートバルブと、セルを載せたカセットトレイおよび液晶皿を載せた液晶トレイをチャンバに搬入・搬出するカセットトレイ搬送系および液晶皿トレイ搬送系を設けた液晶注入装置において、第1のチャンバ内でカセットトレイを前記昇降機構によって下降させ、セルが液晶に接液しカセットトレイが液晶皿トレイに載ると昇降機構がカセットトレイを離脱させる機構と、第1チャンバから第2チャンバへ液晶皿トレイ搬送系によって液晶皿トレイとカセットトレイが共に搬送され、第2チャンバで所定の時間後、前記カセットトレイを上昇させる機構を設けたものである。
本発明の液晶注入装置は上記のように構成されており、液晶皿トレイを昇降し搬送駆動コロを有する昇降機構を、第1チャンバと第2チャンバに設け、第1のチャンバ内で液晶皿トレイを昇降機構によって上昇しセルに接液させると、液晶皿トレイがカセットトレイを持ち上げ、カセットトレイがカセットトレイ搬送系から離れるようにする。そして、第1チャンバから第2チャンバへ、前記搬送駆動コロによって液晶皿トレイを搬送するとカセットトレイが共にそれに載って搬送されるようにする。第2チャンバで所定の時間後、液晶皿トレイを前記昇降機構によって下降させるようにする。
また、カセットトレイを昇降する昇降機構を、第1チャンバと第2チャンバに設け、第1のチャンバ内でカセットトレイを昇降機構によって下降させ、セルが液晶に接液し、カセットトレイが液晶皿トレイに載ると、昇降機構がカセットトレイを離すようにする。そして第1チャンバから第2チャンバへ液晶皿トレイ搬送系によって液晶皿トレイとカセットトレイが共に搬送され、第2チャンバで所定の時間後、カセットトレイを前記昇降機構によって上昇させるようにする。
本発明の液晶注入装置は上記のように構成されており、液晶皿トレイを昇降し搬送駆動コロを有する昇降機構を、第1チャンバと第2チャンバに設けているので、従来のように、カセットトレイにチャッキング機構と解除機構を必要としない。搬送駆動コロ上をカセットトレイと液晶皿トレイが共に搬送され、第2チャンバで所定の時間後、液晶皿トレイを前記昇降機構によって下降させるため、機構が簡単になり、セルと液晶皿を円滑に搬送することができる。
また、カセットトレイを昇降する昇降機構を、第1チャンバと第2チャンバに設けているので、従来のように、カセットトレイにチャッキング機構と解除機構を必要とせず、カセットトレイを昇降機構によって下降させ、セルが液晶に接液するとカセットトトレイを離し、そして、第1チャンバから第2チャンバへ液晶皿トレイ搬送系によって、液晶皿トレイとカセットトレイが共に搬送され、第2チャンバで所定の時間後、カセットトレイを前記昇降機構によって上昇させるため、機構が簡単になり、セルと液晶皿を円滑に搬送することができる。
これにより、特別なチャッキング機構やその解除機構が不要になり構造を簡便にすることができ、コストを低減することができる。
本発明の液晶注入装置は、液晶皿トレイを昇降し搬送駆動コロを有する昇降機構を、第1チャンバと第2チャンバに設けて、搬送駆動コロ上をカセットトレイと液晶皿トレイを共に移動できる簡単な搬送機構を実現した。
本発明の液晶注入装置の一実施例を、図1を参照しながら説明する。図1(a)は接液前のカセットトレイ13aと液晶皿トレイ14aと液晶皿14の昇降軸22aの状態を示し、(b)は接液・搬送時の状態の正面図を、(c)は接液・搬送時の状態の側面図を示す。
本発明の液晶注入装置は、図3に示す従来の装置と同様に、液晶を注入する複数のセル13と、それを搭載するカセットトレイ13aと、液晶が入れられた液晶皿14と、液晶皿14を搭載する液晶皿トレイ14aと、セル13を搭載したカセットトレイ13aをチャンバ16内に又はチャンバ18外に搬送する多数の搬送駆動コロからなるコンベアで構成されるカセットトレイ搬送系13bと、液晶皿14を搭載した液晶皿トレイ14aをチャンバ16内に搬入する多数の搬送駆動コロからなるコンベアで構成される液晶皿トレイ搬送系21と、液晶皿14を載せた液晶皿トレイ14aをチャンバ18外に搬出する多数の搬送駆動コロからなるコンベアで構成される液晶皿トレイ搬送系24と、チャンバ16およびチャンバ18内に設けられ、図1に示す昇降軸22aの昇降台22c上で液晶皿トレイ14aを搬送する多数の搬送駆動コロからなるコンベアで構成される液晶皿トレイ搬送系22bおよび図3に示す液晶皿トレイ搬送系22dと、それを保持し昇降する昇降台22c、昇降軸22aと、図3に示す真空排気系(真空ポンプ28、バルブ27)とガス導入系(窒素ガス、バルブ26)を備えたチャンバ16と、液晶を時間と温度を制御して注入するチャンバ18と、外部およびチャンバ16とチャンバ18を仕切るゲートバルブ15、17、19とから構成されている。
本液体注入装置と従来の装置と異なるところは、従来の装置は、図3に示すチャンバ16を真空排気した後、液晶皿昇降機構22で液晶皿トレイ14aを上昇させ、セル13が液晶皿14の液晶に接液した状態で図4に示すカセットトレイ13aのチャッキング機構25が作動して、液晶皿トレイ14aがカセットトレイ13aにチャックされ、大気圧に戻すことによりセル13に液晶が注入し始める。カセットトレイ13aと液晶皿トレイ14aがチャックされた状態でカセットトレイ搬送系13bによってチャンバ18に搬送され、そして、チャンバ18で所定の時間後、液晶皿昇降機構22でチャッキング機構25が解除され、液晶皿トレイ14aが下降される。これに対し本液晶注入装置は、チャンバ16およびチャンバ18内に、図1(a)に示す多数の搬送駆動コロからなるコンベアで構成される液晶皿トレイ搬送系22bと図3に示す液晶皿トレイ搬送系22dと、それを保持し昇降する昇降台22c、昇降軸22aとからなる搬送兼昇降機構(液晶皿トレイ搬送系22b、22d+液晶皿昇降機構22)が設けられ、接液前の状態では、チャンバ16の外部から図3に示す液晶皿トレイ搬送系21によって液晶皿トレイ14aが、チャンバ16内部の図1に示す液晶皿トレイ搬送系22bの搬送駆動コロ上に載せ替えられる。そして、チャンバ16が真空に排気される。次に昇降軸22aを上昇させ、液晶皿14が載せられた液晶皿トレイ14aを上昇させると、セル13が液晶皿14の液晶に接液する。さらに上昇させると(b)に示すように、カセットトレイ13aがカセットトレイ搬送系13bの搬送駆動コロから離れ、(b)および(c)に示すように、セル13が載せられたカセットトレイ13aが、液晶皿トレイ14a上に載り、全体が液晶皿トレイ搬送系22b上に載る。セル13の液晶注入口が液晶皿14の液晶内に浸けられ、チャンバ16内を大気圧に戻すと、液晶がセル13内に注入され始める。ゲートバルブ17が開かれ、この状態で多数の搬送駆動コロからなる液晶皿トレイ搬送系22b、22dのコンベアが駆動され、カセットトレイ13aと液晶皿トレイ14aが共にチャンバ18に搬送される。チャンバ18内にはチャンバ16と同じ液晶皿昇降機構22が設けられ、液晶皿昇降機構22上の液晶皿トレイ搬送系22b、22dが同じ高さに前もってセットされ、多数の搬送駆動コロを備えた液晶皿トレイ搬送系22b上にカセットトレイ13aと液晶皿トレイ14aが移し替えられる。所定の時間後、昇降台22cの昇降軸22aを下降させて、カセットトレイ13aおよび液晶皿トレイ14aがゲートバルブ19から外部に搬送される。従来のような図4に示すチャッキング機構25を必要とせず簡単な搬送兼昇降機構で円滑に搬送することができる。
次に、本液晶注入装置の構成各部について説明する。
液晶は、液体のような流動性を持ち、同時に結晶に見られるような分子の規則的な配列を持つ状態(相)を持つ物質であり、外力によってきわめて容易に変形し、温度を上げることによってその流動性が増す。本装置ではアクティブマトリックスTFTが形成されたセル13のガラス基板間に真空引き液晶注入法によって液晶が注入される。
図2に、TFT液晶表示装置の1カラー画素分の断面図を示す。現在量産されている直視型TFT液晶表示装置の多くは、ガラス基板9上にプラズマ化学気相成長法で堆積させた水素化非晶質シリコンを用いて、アクティブマトリックス基板が製造されている。ガラス基板9上にTFT8、データ線(図示せず)、ゲート線(図示せず)、及び透明電極7などが設けられたTFT側基板と、ガラス基板2上に赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタ4、ブラックマトリックス3及び対向電極5などが設けられたカラーフィルタ基板を目合せし、張り付け、一体化する。両基板の間隔は、数μmと微小である。この両ガラス基板の間隙に液晶が注入され、封印される。この時、1表示画素は、R、G、B3個のサブ画素から構成されている。さらに、駆動回路(図示せず)、及び蛍光灯12、導光板11からなるバックライトを実装し、後方と前方に偏光板10、1が設けられて、TFT液晶表示装置が製造される。
セル13は、図2に示すように、ブラックマトリックス3の間に赤、緑、青のカラーフィルタ4を二次元状に規則正しく配列し、その上に透明な対向電極5を設けたガラス基板2と、それに対向してTFT8と透明電極7が設けられたガラス基板9が、数μmの間隔を離して、周囲を封じ、下部の1箇所に液晶流入口を設けたものである。図3では複数のセル13が厚み方向に液晶流入口を下にして、縦にカセットトレイ13aに配置されている。この液晶流入口は、液晶皿14に溜められた液晶に接液され、ここから液晶がセル13内に注入される。
液晶皿14は、液晶を溜めておく容器で、液晶皿トレイ14aに載せられる。図3に示すように、外部から液晶皿トレイ搬送系21によってチャンバ16に搬入され、図1に示す搬送兼昇降機構の昇降台22c上の液晶皿トレイ搬送系22bに載せられ昇降軸22aによって上昇し、セル13の液晶流入口に接液される。そして、注入後はセル13と液晶皿14は接液されたままチャンバ18に、駆動コロを有する液晶皿トレイ搬送系22b、22dによって搬送され、チャンバ16に設けられたものと同じ搬送兼昇降機構の図1に示す昇降台22c上の液晶皿トレイ搬送系22bに載せられ、温度調節される。そして、所定の時間後、昇降軸22aによって昇降台22c上の液晶皿14は下降される。その後外部に液晶皿トレイ搬送系24によって搬出される。
チャンバ16は、内部に、図1に示す駆動コロを有する液晶皿トレイ搬送系22bおよび図3に示す液晶皿トレイ搬送系22dと昇降台22cと昇降軸22aからなる搬送兼昇降機構と、外部からカセットトレイ13aを搬入するカセットトレイ搬送系13bと、液晶皿トレイ14aを搬送する液晶皿トレイ搬送系21と、真空排気系(真空ポンプ28、バルブ27)とガス導入系(窒素ガス、バルブ26)と、チャンバ16の入口を開閉するゲートバルブ15と、出口側を開閉するゲートバルブ17を備える。
チャンバ18は、内部に、図1に示す駆動コロを有する液晶皿トレイ搬送系22bおよび図3に示す液晶皿トレイ搬送系22dと昇降台22cと昇降軸22aからなる搬送兼昇降機構と、カセットトレイ13aを外部に搬出するカセットトレイ搬送系13bと、液晶皿トレイ14aを外部に搬出する液晶皿トレイ搬送系24と、チャンバ18の入口を開閉するゲートバルブ17と、チャンバ18内の温度を制御する温度調節部(図示せず)と、チャンバ18の出口側を開閉するゲートバルブ19を備える。
ゲートバルブ15は、外部とチャンバ16を遮断し、ゲートバルブ17は、チャンバ16とチャンバ18を遮断し、ゲートバルブ19は、チャンバ18と外部を遮断するものである。
次に、本液晶注入装置を用いての注入工程について、図1、図3を参照しながら説明する。
初めに、すべてのゲートバルブ15、17、19および真空排気用のバルブ27、窒素ガス導入用のバルブ26は閉じられた状態にされ、真空ポンプ28は常時動作状態にしている。
ゲートバルブ15を開け、液晶を注入すべきセル13が載せられたカセットトレイ13aを、多数の搬送駆動コロからなるコンベアで構成されたカセットトレイ搬送系13bに載せて、チャンバ16の所定に位置に搬入する。同時に液晶を溜めた液晶皿14が載せられた液晶皿トレイ14aを、多数の搬送駆動コロからなるコンベアで構成される液晶皿トレイ搬送系21に載せて、チャンバ16内の図1に示す多数の搬送駆動コロからなるコンベアで構成される液晶皿トレイ搬送系22b上に移し替える。そして、ゲートバルブ15を閉じる。
チャンバ16およびチャンバ18内に、それぞれ駆動コロを有する液晶皿トレイ搬送系22b、22dと、それを保持し昇降する昇降台22c、昇降軸22aとからなる搬送兼昇降機能を有する昇降機構が設けられている。
そして、真空用のバルブ27を開き、チャンバ16を真空引きする。所定圧又は所定時間が経過したら、図1(a)に示す搬送兼昇降機構の昇降台22cの液晶皿トレイ搬送系22bに載せられた液晶皿トレイ14aを昇降軸22aによって上昇させると、セル13の液晶流入口が液晶皿14の液晶に接液し、さらに上昇させると(b)に示すように、カセットトレイ13aがカセットトレイ搬送系13bから離れ、(c)に示すように、セル13が載せられたカセットトレイ13aは、液晶皿トレイ14a上に載り、全体が液晶皿トレイ搬送系22b上に載る。
次に、バルブ27を閉じ真空引きを止め、バルブ26を開けて、窒素ガスをチャンバ16に導入し大気圧にする。この状態でセル13内に液晶が押し上げられて、真空注入が開始される。
そして、ゲートバルブ17を開き、上記の状態でチャンバ16からカセットトレイ13aと液晶皿トレイ14aが、多数の搬送駆動コロからなる液晶皿トレイ搬送系22b、22dのコンベアで移動され、カセットトレイ13aと液晶皿トレイ14aが共にチャンバ18に搬送される。そして、チャンバ18内の液晶皿昇降機構22の図1に示す昇降台22c上の液晶皿トレイ搬送系22b、22dのコンベアが、同じ高さ位置にプリセットされており、多数の搬送駆動コロを備えたコンベアで構成される液晶皿トレイ搬送系22b上にカセットトレイ13aと液晶皿トレイ14aが移し替えられる。
そして、ゲートバルブ17を閉じる。チャンバ18内の温度が調節され、所定の時間後、昇降軸22aによって昇降台22c上の液晶皿14は下降される。その後外部に液晶皿トレイ14aが液晶皿トレイ搬送系24によって搬出される。同時に液晶の注入が終了したセル13の載せられたカセットトレイ13aが、カセットトレイ搬送系13bによって外部に搬出される。そして、ゲートバルブ19が閉じられる。また、各チャンバ16、18内に設けられた搬送兼昇降機構の液晶皿トレイ搬送系22bは、所定の高さ位置に待機し、次の搬入を待つ。
上記の実施例では、液晶皿トレイ搬送系22b、22dが昇降台22cに載せられ、チャンバ16およびチャンバ18内で、昇降する機構で説明したが、液晶皿トレイ搬送系22bのみを昇降台22cに載せ、液晶皿トレイ搬送系22dが上部位置に所定の高さに取付けられた搬送機構でも良い。
また、液晶皿14を載せた液晶皿トレイ14aを、チャンバ16内で接液させるために上昇させて注入する方法を説明したが、セル13を載せたカセットトレイ13aを、チャンバ16内で接液させるために下降させ、液晶皿トレイ14aに載せる機構の装置についても同様に適用することができる。
本発明は、セル内に液晶を注入する液晶注入装置に係わり、特に、セルの一端を液晶の入った液晶皿に沈めて注入する量産の液晶注入搬送機構に関する。
本発明の液晶注入装置の実施例を示す説明図である。 TFT液晶表示装置のカラー表示1画素の断面を示す図である。 液晶注入工程を説明するための図である。 従来の液晶注入装置の液晶皿とセルを接触させた状態を示す図である。
符号の説明
1、10 偏光板
2、9 ガラス基板
3 ブラックマトリックス
4 カラーフィルタ
5 対向電極
7 透明電極
8 TFT
11 導光板
12 蛍光灯
13 セル
13a カセットトレイ
13b カセットトレイ搬送系
14 液晶皿
14a 液晶皿トレイ
15、17、19 ゲートバルブ
16、18 チャンバ
21、22b、22d、24 液晶皿トレイ搬送系
22 液晶皿昇降機構
22a 昇降軸
22c 昇降台
25 チャッキング機構
26、27 バルブ
28 真空ポンプ

Claims (2)

  1. 液晶皿内の液晶を注入するための液晶流入口を有するセルがセットされたカセットトレイと、液晶皿を載せた液晶皿トレイと、液晶皿トレイを昇降する昇降機構と真空排気系および窒素ガス導入系を備えた第1のチャンバと、液晶皿トレイを昇降する昇降機構を備えた第2のチャンバと、外部および各チャンバ間を仕切るゲートバルブと、セルを載せたカセットトレイおよび液晶皿を載せた液晶トレイをチャンバに搬入・搬出するカセットトレイ搬送系および液晶皿トレイ搬送系を設けた液晶注入装置において、第1のチャンバ内で液晶皿トレイを前記昇降機構によって上昇しセルに接液させると液晶皿トレイがカセットトレイを持ち上げカセットトレイをカセットトレイ搬送系から離脱させる機構と、第1チャンバから第2チャンバへ液晶皿トレイを搬送駆動コロによって液晶皿トレイとカセットトレイが共に搬送され、第2チャンバで所定の時間後、前記液晶皿トレイを下降させる機構を設けたことを特徴とする液晶注入装置。
  2. 液晶皿内の液晶を注入するための液晶流入口を有するセルがセットされたカセットトレイと、液晶皿を載せた液晶皿トレイと、カセットトレイを昇降する昇降機構と真空排気系および窒素ガス導入系を備えた第1のチャンバと、カセットトレイを昇降する昇降機構を備えた第2のチャンバと、外部および各チャンバ間を仕切るゲートバルブと、セルを載せたカセットトレイおよび液晶皿を載せた液晶トレイをチャンバに搬入・搬出するカセットトレイ搬送系および液晶皿トレイ搬送系を設けた液晶注入装置において、第1のチャンバ内でカセットトレイを前記昇降機構によって下降させ、セルが液晶に接液しカセットトレイが液晶皿トレイに載ると昇降機構がカセットトレイを離脱させる機構と、第1チャンバから第2チャンバへ液晶皿トレイ搬送系によって液晶皿トレイとカセットトレイが共に搬送され、第2チャンバで所定の時間後、前記カセットトレイを上昇させる機構を設けたことを特徴とする液晶注入装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009240361A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Daikoku Denki Co Ltd パチンコ遊技機
CN107884999A (zh) * 2017-10-17 2018-04-06 永州市新辉开科技有限公司 一种提升pmva灌液效率的方法

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