JP2002086421A - 単層パーティクルボード及びその製造方法 - Google Patents

単層パーティクルボード及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002086421A
JP2002086421A JP2000281435A JP2000281435A JP2002086421A JP 2002086421 A JP2002086421 A JP 2002086421A JP 2000281435 A JP2000281435 A JP 2000281435A JP 2000281435 A JP2000281435 A JP 2000281435A JP 2002086421 A JP2002086421 A JP 2002086421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
chip
length
coarse
fine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000281435A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Masafuda
肇 正札
Hiroshi Ikeda
大志 池田
Shigeo Yoshida
繁夫 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National House Industrial Co Ltd
Dantani Plywood Co Ltd
Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
Dantani Plywood Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National House Industrial Co Ltd, Dantani Plywood Co Ltd filed Critical National House Industrial Co Ltd
Priority to JP2000281435A priority Critical patent/JP2002086421A/ja
Publication of JP2002086421A publication Critical patent/JP2002086421A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分に大きい摩擦係数を有することにより、
野地板として使用した時に滑落を防ぎ、強度が高く耐水
性にも優れた単層パーティクルボードの提供。 【解決手段】 重量で、群内の80%以上が、長さ:3
mm〜0.5mm、幅:0.5mm〜0.2mm、厚さ:0.3
mm〜0.05mmである微細チップ群と、重量で、群内の
80%以上が、長さ:30mm〜5mm、幅:5mm〜0.5
mm、厚さ:2mm〜0.1mmである粗大チップ群とが混合
され、全体としてのチップ長さ毎の重量分布が2つのピ
ークを有する木質材チップから成る。JIS A 59
08に規定される常態曲げ強さが20N/mm2以上、湿
潤時曲げ強さA試験における強さが10N/mm2を超
え、少なくとも一面の、ASTM D 1894に規定
される動摩擦係数が0.4以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根下地材(野地
板)、床材等として使用するのに好適な、強度及び耐水
性に優れると共に、大きな摩擦係数を有する単層パーテ
ィクルボード及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】木質チップ(木質小片)から製造される
パーティクルボードは、均質且つ長大な製品を製造可能
であるという長所をもつと共に、木材工業における各種
廃材、例えば、合板工場から派生する端切れや単層板、
製材工場から派生する背板等、低質材や未利用材等の木
材として利用価値が低い木質材のほか、バガス、アマ茎
などの繊維質原料、さらには家屋の解体材、線路の枕木
や松の枯損木(虫害材)を有効利用することができて、
森林資源の持続性ある利用という観点からも優れた建築
材料、家具材料である。
【0003】ところで、従来、野地板として製材板が用
いられてきたが、小幅な製材板を多数並べて釘打ちする
野地板敷設作業に手間がかかるため、近年では、畳大の
合板、パーティクルボード或いはファイバーボードが多
く用いられるようになっている。製材板を用いた場合に
は、板の継ぎ目が多数あり、しかも、板の表面が製材機
で加工されたままで粗いので、滑ることはなかったが、
パーティクルボードは、上記したような利点があるとは
いえ、ホットプレスで熱圧締して得られるため表面が平
滑で滑りやすく、床に張ると転倒したり、野地板として
用いると勾配があるために、作業者が滑落する虞があっ
た。特に、瓦葺き屋根のように急勾配の屋根ではこの危
険性が高かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、十分に大
きい摩擦係数を有することにより、野地板として使用す
る時に滑落の危険性を減じることができ、強度が高く耐
水性にも優れた単層パーティクルボード及びその製造方
法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の単層パーティク
ルボードは、JIS A 5908に規定される常態曲
げ強さが20N/mm2以上、湿潤時曲げ強さA試験にお
ける強さが10N/mm2を超え、且つ、少なくとも一面
の、ASTM D 1894に規定される動摩擦係数が
0.4以上であることを要旨とする。合板における横方
向(表層の繊維方向と直交する方向)の摩擦係数よりも
大きい摩擦係数を有し、パーティクルボード特有の低い
比重であるにも関わらず、高い常態曲げ強さを持ち、さ
らに、高い湿潤時曲げ強度を発揮するに十分な耐水性を
備える。
【0006】重量で、群内の80%以上が、長さ:3mm
〜0.5mm、幅:0.5mm〜0.2mm、厚さ:0.3mm
〜0.05mmである微細チップ群と、重量で、群内の8
0%以上が、長さ:30mm〜5mm、幅:5mm〜0.5m
m、厚さ:2mm〜0.1mmである粗大チップ群とが混合
され、全体としてのチップ長さの分布が、微細チップ群
のピークと粗大チップ群のピークとの2つのピークを有
する木質材チップから成り、JIS A 5908に規
定される常態曲げ強さが20N/mm2以上、湿潤時曲げ
強さA試験における強さが10N/mm2を超え、且つ、
少なくとも一面の、ASTM D 1894に規定され
る動摩擦係数が0.4以上あるものとすることもでき
る。粗大チップ群を用いたことにより、摩擦係数が大き
くなり、これに微細チップ群を加えたことによって、常
態曲げ強さ及び湿潤時曲げ強さが高まる。この時、チッ
プ長さの重量による分布において、微細チップ群のピー
ク高さと粗大チップ群のピーク高さの比を、1:1.5
〜1:3.5とすることができる。微細チップ群のチッ
プ長さのばらつきを、粗大チップ群のチップ長さのばら
つきに比べて大きくした方が、曲げ強度が高くなる。
【0007】本発明の単層パーティクルボードの製造方
法は、重量で、群内の80%以上が、長さ:3mm〜0.
5mm、幅:0.5mm〜0.2mm、厚さ:0.3mm〜0.
05mmである微細チップ群と、重量で、群内の80%以
上が、長さ:30mm〜5mm、幅:5mm〜0.5mm、厚
さ:2mm〜0.1mmである粗大チップ群とから成り、全
体としてのチップ長さの分布が、微細チップ群のピーク
と粗大チップ群のピークとの2つのピークを有する木質
材チップに、接着剤を塗布した後、フォーミングしてマ
ットを得、次いで、該マットを熱圧成形する。接着剤塗
布工程において微細チップ群が粗大チップ群に沈み込ん
で、表面に粗大チップによる粗面が形成される。
【0008】この時、チップ長さの重量による分布にお
いて、微細チップ群のピーク高さと粗大チップ群のピー
ク高さの比を、1:1.5〜1:3.5としても良い。
また、木質材チップは、微細チップ群と粗大チップ群と
を2:8〜4:6の重量比で混合したものを用いること
も可能である。接着剤には、主剤としてユリア・メラミ
ン共縮合樹脂、ユリア樹脂又はフェノール樹脂を木質材
チップ固形分に対する重量比率で15%〜30%、及
び、MDIを樹脂有り姿に対する重量比率で10%〜2
0%配合したものを用いても良い。接着剤に、主剤であ
るユリア・メラミン共縮合樹脂又はフェノール樹脂のほ
かに、MDIを加えたことにより、曲げ強度とりわけ湿
潤時曲げ強度が高まる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を詳細に
説明する。本発明の単層パーティクルボードは、微細チ
ップ群と粗大チップ群とが混合された木質材チップから
成り、この木質材チップに接着剤を塗布した後、フォー
ミングしてマットを得、次いで、該マットを熱圧成形し
て製造される。
【0010】微細チップ群は、単層パーティクルボード
の常態曲げ強度及び湿潤時曲げ強度を高めるべく、粗大
チップ群と併せて用いられる。曲げ強度を高めるに、微
細チップ群のサイズは、重量で、群内の80%以上が、
長さ:3mm〜0.5mm、幅:0.5mm〜0.2mm、厚
さ:0.3mm〜0.05mmとするのが望ましい。
【0011】粗大チップ群は、単層パーティクルボード
を野地板として使用する時も、十分な静摩擦係数及び動
摩擦係数を発現させるために用いられる。粗大チップ群
のサイズは、重量で、群内の80%以上が、長さ:30
mm〜5mm、幅:5mm〜0.5mm、厚さ:2mm〜0.1mm
とされ、これを微細チップ群と混合すると、微細チップ
が粗大チップ中に沈み込んで、曲げ強度を高めると共
に、表面に粗大チップによる粗面が形成され、摩擦係数
が大きくなる。
【0012】木質材チップは、全体としてのチップ長さ
の分布において、微細チップ群のピークと粗大チップ群
のピークとの2つのピークを有する。なお、単層パーテ
ィクルボードの摩擦係数を大きくし、しかも、高い常態
曲げ強度及び湿潤時曲げ強度を得るには、チップ長さの
重量による分布において、微細チップ群のピーク高さと
粗大チップ群のピーク高さの比が、1:1.5〜1:
3.5の範囲内にあることが好ましい。即ち、粗大チッ
プ群が比較的一定長さのチップに集中しているのに対
し、微細チップ群のチップ長さのばらつきを粗大チップ
群に比べて大きくした方が、単層パーティクルボードの
曲げ強度を高くすることができる。
【0013】微細チップ群と粗大チップ群とが混合され
た木質材チップを得るには、上記したサイズの微細チッ
プ群及び粗大チップ群を個別に作り、両者を、微細チッ
プ群の重量:粗大チップ群の重量が2:8〜4:6の比
率となるように混合する。微細チップ群の重量比が2割
に満たないと、単層パーティクルボードの常態曲げ強度
及び湿潤時曲げ強度が向上しない。一方、微細チップ群
の重量比が4割の時に、常態曲げ強度及び湿潤時曲げ強
度は飽和に達し、これを超えると、常態曲げ強度及び湿
潤時曲げ強度が低下する。また、微細チップ群の重量比
が4割を超えると、粗大チップによる単層パーティクル
ボードの摩擦係数増大効果が減殺され、静摩擦係数及び
動摩擦係数の減少が顕著になる。
【0014】木質材チップに塗布される接着剤には、主
剤としてユリア・メラミン共縮合樹脂、ユリア樹脂又は
フェノール樹脂が、木質材チップ固形分に対する重量比
率で15%〜30%配合される。本実施形態の単層パー
ティクルボードは、床材、野地板等の建材としての用途
に主眼を置いているため、木質系建材用の接着材として
汎用されているユリア・メラミン共縮合樹脂又はフェノ
ール樹脂を、主剤として好適に用いることができる。
【0015】接着剤には、単層パーティクルボードの曲
げ強度、特に湿潤時曲げ強度を高めるために、MDI
(ジフェニルメタンジイソシアネート)が添加される。
MDIは、標準的に用いられる不揮発分65%の主剤樹
脂の液体状態における有り姿に対する重量比率で10%
〜20%(絶乾木質チップに対しては、大凡2.3%〜
6.2%)の範囲で添加される。MDIの添加量が10
%未満では、満足すべき単層パーティクルボードの耐水
性を発現できない。一方、MDIを20%を超えて添加
すると、熱圧成形によって得られるローボードがホット
プレスの際に熱盤に付着しやすいので、熱圧成形作業を
円滑に行うことが困難になる。そして、接着剤にMDI
を上記比率で添加することにより、粗大チップ群を用い
たことと相俟って、単層パーティクルボードは、JIS
A 5908に規定される18タイプの曲げ強度を大
きく超える25N/mm2〜27N/mm2という高水準の常
態曲げ強度を有する。
【0016】また、接着剤の反応を促進させるために、
木質材チップには、硬化剤としてたとえば塩化アンモニ
ウム(NH4Cl)が、アミノ樹脂固形分に対する重量
比で1.5%〜3%の範囲で添加される。硬化剤の添加
量が1.5%未満では、所期の接着剤反応促進効果を発
現できない。このことは、特にマットの芯層部分におい
て顕著である。一方、添加量3%で接着剤反応促進効果
は飽和し、これを超えると、単層パーティクルボードの
強度低下を引き起こす。
【0017】さらに、木質材チップには、撥水剤とし
て、たとえばワックスエマルジョンが、樹脂固形分に対
する重量比で5%以下添加される。撥水剤を5%を超え
て添加すると、水溶性である接着剤さえも撥いてしまう
ため、熱圧成形過程で単層パーティクルボードを構成す
る木質材チップの接着不良を招く。
【0018】単層パーティクルボードの製板は、上記し
た条件を満たすように調製された木質材チップに、接着
剤、硬化剤、撥水剤及び水を配合した組成物を吹き付け
て攪拌した後、一定厚さのマット状にフォーミングし、
次いで、プリプレスせずに、或いは、プリプレスしてか
らホットプレスに装入して、熱圧成形するプロセスによ
ってなされる。単層パーティクルボードの厚さは特に限
定されるものではないが、床材、野地板等の建材を主用
途とする場合は、7mm〜25mmが標準である。熱圧条件
は、熱盤温度:150℃〜230℃、圧力15kgf/
cm2〜100kgf/cm2、時間:2分間〜12分間とす
る。このようにして製板された単層パーティクルボード
は、JIS A 5908に規定される常態曲げ強さが
20N/mm2以上、湿潤時曲げ強さA試験における強さ
が10N/mm2を超え、且つ、少なくとも一面の、AS
TM D 1894に規定される動摩擦係数が0.4以
上である。
【0019】
【実施例】サイズの平均値が、長さ:1.8mm、幅:
0.35mm、厚さ:0.15mmの微細チップ群と、長
さ:18mm、幅:2.3mm、厚さ:1.05mmの粗大チ
ップ群とを混合することにより木質材チップを調製し、
製品厚さ:15mm、設定比重:0.77、熱圧成形条件
を、熱盤温度:180℃、圧力30kgf/cm2、時
間:5分間に設定して、No.1,No.2,No.3
の各単層パーティクルボードを製造した。No.1,N
o.2,No.3において、微細チップ群と粗大チップ
群の混合比率(重量)及び木質材チップに添加される組
成物は、表1に示す通りである。また、チップ長さの重
量による分布において、微細チップ群のピーク高さと粗
大チップ群のピーク高さの重量比を測定した結果、N
o.1は1:2.2,No.2は1:1.8,No.3
は1:1.5であった。
【0020】
【表1】 なお、表1において、M−E1は、ユリア・メラミン共
縮合樹脂接着剤であり、遊離ホルム・アルデヒド:0.
18%、MタイプE1グレードの主剤であり、不揮発分
は65%である。また、M−E1吹付量は絶乾木質材チ
ップに対する重量比、MDI吹付量はM−E1接着剤有
り姿に対する重量比、ワックスエマルジョン(WE)添
加量はM−E1不揮発分及びMDIに対する重量比、塩
化アンモニウム(硬化剤)添加量はM−E1不揮発分に
対する重量比である。
【0021】得られた単層パーティクルボードの性能評
価試験を行った。評価項目は、JIS A 5908
(パーティクルボード)に規定される、曲げ強さ、湿潤
時曲げ強さ、吸水厚さ膨張率、剥離強さの4項目であ
る。その結果を表2に示す。
【0022】
【表2】 表2から明らかなように、No.1,No.2,No.
3の各単層パーティクルボードは、試験を行った全ての
評価項目において、JIS A 5908に規定される
18タイプのパーティクルボードを凌駕している。
【0023】得られた単層パーティクルボードの表面滑
り抵抗試験を行った。この試験では、単層パーティクル
ボードが野地板として使用されることを想定し、地下足
袋での表面滑り抵抗力を測定した。試験機は、HEID
ON−14DR型(新東科学株式会社製)を用いた。適
用規格は、ASTM D 1894である。表3にその
結果を示す。
【0024】
【表3】 表3から明らかなように、No.1,No.2,No.
3の各単層パーティクルボードは、合板の横方向(表層
の繊維方向に直交する方向)における摩擦係数を大きく
超える静摩擦係数及び動摩擦係数を有している。
【0025】表4に示す条件で、比較例1乃至比較例6
のパーティクルボードを製造する。そして、その曲げ強
さ、湿潤時曲げ強さ、吸水厚さ膨張率及び剥離強さを表
5に示し、比較例1乃至比較例6のパーティクルボード
と合板の縦方向及び横方向の表面滑り抵抗試験を表6に
示す。なお、チップ長さの重量による分布において、微
細チップ群のピーク高さと粗大チップ群のピーク高さの
比は、比較例1では1:4.3、比較例2では1:0.
9であった。
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】
【表6】
【0029】表4〜表6で明らかなように、長さ別に重
量を測定して得たチップ長さの分布において、微細チッ
プ群のピーク高さと粗大チップ群のピーク高さの比が
1:1.5〜1:3.5を外れた場合、本発明の単層パ
ーティクルボードと同様の性能は発揮できない。即ち、
比較例1及び比較例2のように、粗大チップ群のピーク
高さが微細チップ群のピーク高さの1.5倍よりも小さ
い場合には、動摩擦係数は0.4を超えるものの、他の
性能(曲げ強度等)が低下し、逆に、3.5倍を超える
場合は、動摩擦係数が目標値に達しない。
【0030】接着剤についても、主剤の不揮発分が木質
材チップ絶乾量に対する重量比で15%〜30%の範囲
を外れたり、MDIが対樹脂有り姿比率で10%〜20
%の範囲を外れると、常態曲げ強さ≧20N/mm2、湿
潤時曲げ強さ≧10N/mm2という条件を満たすパーテ
ィクルボードを実用的に製造することができない。
【0031】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に係る発明によれ
ば、JIS A 5908に規定される18タイプのパ
ーティクルボードを大きく上回る曲げ強度を有すると共
に、耐水性に優れ、しかも、大きい摩擦係数を有してい
るので、経済性、施工性等においてパーティクルボード
特有の利点を備えながら、建材として使用したときに滑
りにくく、このため、床に張った場合にはスリップによ
る転倒を、勾配のある野地板に用いた場合には、作業者
が滑落するのを防止することができる。
【0032】請求項3に係る発明によれば、微細チップ
の長さのばらつきを、規定のサイズ領域内で相対的に大
きくして、粗大チップと混合することにより、摩擦係数
を大きくしながら、曲げ強度を高めることができる。請
求項4乃至請求項7に係る発明によれば、高い曲げ強
度、優れた耐水性及び大きい摩擦係数を兼ね備えた単層
パーティクルボードを、安定して高い生産性下に製造す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 大志 福岡県北九州市小倉北区東港二丁目5番12 号 段谷産業株式会社内 (72)発明者 吉田 繁夫 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 Fターム(参考) 2B260 BA18 CB01 CD03 CD05 EA01 EA03 2E162 CC05 FC03 FD00 FD04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JIS A 5908に規定される常態
    曲げ強さが20N/mm2以上、湿潤時曲げ強さA試験に
    おける強さが10N/mm2を超え、且つ、少なくとも一
    面の、ASTM D 1894に規定される動摩擦係数
    が0.4以上である単層パーティクルボード。
  2. 【請求項2】 重量で、群内の80%以上が、長さ:3
    mm〜0.5mm、幅:0.5mm〜0.2mm、厚さ:0.3
    mm〜0.05mmである微細チップ群と、重量で、群内の
    80%以上が、長さ:30mm〜5mm、幅:5mm〜0.5
    mm、厚さ:2mm〜0.1mmである粗大チップ群とが混合
    され、全体としてのチップ長さの分布が、前記微細チッ
    プ群のピークと前記粗大チップ群のピークとの2つのピ
    ークを有する木質材チップから成る、JIS A 59
    08に規定される常態曲げ強さが20N/mm2以上、湿
    潤時曲げ強さA試験における強さが10N/mm2を超
    え、且つ、少なくとも一面の、ASTM D 1894
    に規定される動摩擦係数が0.4以上である単層パーテ
    ィクルボード。
  3. 【請求項3】 チップ長さの重量による分布において、
    前記微細チップ群のピーク高さと前記粗大チップ群のピ
    ーク高さの比が、1:1.5〜1:3.5である請求項
    2に記載の単層パーティクルボード。
  4. 【請求項4】 重量で、群内の80%以上が、長さ:3
    mm〜0.5mm、幅:0.5mm〜0.2mm、厚さ:0.3
    mm〜0.05mmである微細チップ群と、重量で、群内の
    80%以上が、長さ:30mm〜5mm、幅:5mm〜0.5
    mm、厚さ:2mm〜0.1mmである粗大チップ群とから成
    り、全体としてのチップ長さの分布が、前記微細チップ
    群のピークと前記粗大チップ群のピークとの2つのピー
    クを有する木質材チップに、接着剤を塗布した後、フォ
    ーミングしてマットを得、次いで、該マットを熱圧成形
    することを特徴とする単層パーティクルボードの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 チップ長さの重量による分布において、
    前記微細チップ群のピーク高さと前記粗大チップ群のピ
    ーク高さの比が、1:1.5〜1:3.5である請求項
    4に記載の単層パーティクルボードの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記木質材チップは、前記微細チップ群
    と前記粗大チップ群とを2:8〜4:6の重量比で混合
    したものである請求項4又は請求項5に記載の単層パー
    ティクルボードの製造方法。
  7. 【請求項7】 重量で、群内の80%以上が、長さ:3
    mm〜0.5mm、幅:0.5mm〜0.2mm、厚さ:0.3
    mm〜0.05mmである微細チップ群と、重量で、群内の
    80%以上が、長さ:30mm〜5mm、幅:5mm〜0.5
    mm、厚さ:2mm〜0.1mmである粗大チップ群とから成
    り、全体としてのチップ長さの分布が、微細チップ群の
    ピークと粗大チップ群のピークとの2つのピークを有
    し、前記微細チップ群と前記粗大チップ群とを重量比
    2:8〜4:6で混合した木質材チップに、主剤として
    ユリア・メラミン共縮合樹脂、ユリア樹脂又はフェノー
    ル樹脂を木質材チップ固形分に対する重量比率で15%
    〜30%、及び、MDIを樹脂有り姿に対する重量比率
    で10%〜20%配合した接着剤を塗布した後、フォー
    ミングしてマットを得、次いで、該マットを熱圧成形す
    ることを特徴とする単層パーティクルボードの製造方
    法。
JP2000281435A 2000-09-18 2000-09-18 単層パーティクルボード及びその製造方法 Withdrawn JP2002086421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000281435A JP2002086421A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 単層パーティクルボード及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000281435A JP2002086421A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 単層パーティクルボード及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002086421A true JP2002086421A (ja) 2002-03-26

Family

ID=18766093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000281435A Withdrawn JP2002086421A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 単層パーティクルボード及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002086421A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013014040A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Okura Ind Co Ltd 竹製パーティクルボード
US9162369B2 (en) 2008-10-21 2015-10-20 Andre Verville Embossed monolayer particleboards and methods of preparation thereof
JP2021139265A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 大建工業株式会社 屋根構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9162369B2 (en) 2008-10-21 2015-10-20 Andre Verville Embossed monolayer particleboards and methods of preparation thereof
JP2013014040A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Okura Ind Co Ltd 竹製パーティクルボード
JP2021139265A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 大建工業株式会社 屋根構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030035921A1 (en) Manufacture of multi-layered board with a unique resin system
JP2008525244A (ja) 桐を含む木材複合材料
US11161270B2 (en) Fire-resistant wooden pressure board and the production method thereof
CN104690801A (zh) 竹材增强木材剩余物-稻壳多层复合板及其制备方法
JP5783888B2 (ja) 高耐水性の複合材料形成用接着剤組成物、複合材料、それらの製造方法および高耐水性の複合材料形成用接着剤
JP2002086421A (ja) 単層パーティクルボード及びその製造方法
JP2007331286A (ja) 木質ボードの製造方法
Akyildiz et al. The impact of density and mixture ratio of melamine on some properties of oriented strand board
US20060058446A1 (en) Rheology control for adhesives based on formaldehyde resins
JP2023118669A (ja) 木削薄片板およびその製造方法
JP2022529410A (ja) 平面状材料及びその製造方法
JP2013107311A (ja) 高耐水性の複合材料形成用接着剤組成物、複合材料、それらの製造方法および高耐水性の複合材料形成用接着剤
US20110143120A1 (en) Amino-formaldehyde resins, applications thereof and articles made therefrom
US7026378B2 (en) Hydrocarbyl-substituted phenols in resins for cellulosic composites
CN109096967A (zh) 一种复合改性胶黏剂的制备方法以及防潮纤维板的制造方法
Gollob et al. Wood adhesion
AU2010209995A1 (en) Composite Board
RU2803520C2 (ru) Связующее вещество для содержащих целлюлозу материалов
PL234952B1 (pl) Sposób wytwarzania płyt pilśniowych w technologii suchego formowania
JP2002200608A (ja) 高強度パーティクルボード
Krynska et al. Application of soy starch as a binder in HDF technology
Papadopoulos et al. Urea formaldehyde and PMDI isocyanate resin for particleboard: Property comparisons and the effect of selected process variables on their bonding efficiency
JPH1170509A (ja) 木質系ボードの製造方法
Kara et al. Effect of Using Rock Wool on Mechanical and Physical Properties of Oriented Strandboard (OSB)
US20210214512A1 (en) Method to produce mineral wood boards

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204