JP2002086312A - ブローチ盤 - Google Patents

ブローチ盤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面積の増大が少なく、制御がし易く、エネ
ルギー損失が小さく、構造が簡単で60m/min以上
のブローチ加工速度が可能なブローチ盤を提供。 【解決手段】 立形ブローチ盤1のフレーム本体2の正
面2aに配置されたブローチ3及びワーク4の軸線に対
し前記正面を挟んで対峙する軸線上に、フレーム本体の
上部に載置されたACサーボモータ5と、フレーム本体
上部と下部とで軸支された2条ねじで構成されたボール
ねじ6と、ACサーボモータとボールねじ上部とのトル
クを伝達する継ぎ手8と、機械式ブレーキ12と、ボー
ルねじに螺合して上下に移動するボールねじダブルナッ
ト7と、ダブルナットと一体にされブローチ又はワーク
を把持可能にされたラム9と、ラムの両側に設けられた
直動ころがり軸受10と、直動ころがり軸受を介してラ
ムがフレーム本体に対し上下方向に移動可能にな直動ガ
イドレール11と、を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボールねじを用い、
ブローチ切削速度が60m/minを超える高速立形ブ
ローチ盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の立形ブローチ盤には油圧駆動方式
とメカニカル駆動方式(ボールねじ、またはラック&ピ
ニオン駆動)がある。図4に示すような従来の立形油圧
式ブローチ盤51は、油圧シリンダー55に油圧ポンプ
60から圧油を送り、油圧シリンダーのロッド先端56
に結合されているラム(摺動台)59を上下に移動させ
ている。ラム59には、プールヘッド15が取り付けら
れプールヘッドにブローチ3を差し込みテーブル16上
のジグ17に設置した加工物4を切削する構造である。
係る構造のブローチ盤51の油圧シリンダー55の上下
速度は、圧油の油量により決まるが、シリンダーのパッ
キンの特性や寿命の点から一般的には20m/minま
でが使用範囲である。なお、52は本体フレーム、61
は油タンク、62は油圧ポンプ用電動機、63はバルブ
スタンド、64はクーラント用の切削油タンク、65は
クーラントポンプである。
【0003】一方、従来のメカニカル式ブローチ盤で
は、「モータとボールねじ駆動方式」、「モータとラッ
ク&ピニオン駆動方式」等がある。モータとボールねじ
タイプはモータとボールねじを直結あるいは、ギヤー減
速またはタイミングベルト減速を行っている。また、モ
ータとラックピニオンタイプは、ウォーム減速を行って
いるものが一般的である。しかし、ブローチ加工におけ
るブローチ引き力又は押し力は例えばブローチ径がφ5
0程度のもので50KNと高出力を要するためボールね
じのピッチは比較的小さく、また前述のように減速機等
を介するのでブローチの切削速度は3〜10m/min
が一般的であった。また、ブローチ加工ラインでは、ブ
ローチ工程の前後工程より加工サイクルタイムが短く、
かかる切削速度で充分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、ブローチ加工を
専門に実施しているユーザでは、前後工程の加工速度を
上げる必要がないので、切削速度を上げることにより加
工時間を短縮することができる。また、本願出願人が出
願した特願2000−107418号(本願出願時では
未公開)で述べたように、切削速度を40〜60m/m
inとすることにより、被加工部の硬度が50〜68H
Rcの被削物を超硬ブローチにて加工でき熱処理歪みを
除去することができることを知得した等、ブローチ加工
速度の高速化のメリットが出てきた。
【0005】しかしながら、上述した従来の油圧式ブロ
ーチ盤においては、パッキン寿命を犠牲にしても油圧駆
動方式でより高速を出すには、油圧ポンプの吐出油量を
多くしてそれに応じたバルブ配管を使用すればよいが起
動停止時の加減速制御が複雑になり、複雑な油圧回路と
なり、制御用バルブを多く必要とし、油圧装置により床
面積も大きくなる。さらに、立ち上がり時の加速度は、
より短時間で目標速度に到達する事が必要であるが本発
明者らのテストでは油圧式では背圧などの影響で0.2
〜0.3Gが限度であり、60m/minの高速化は困
難である。また、エネルギー的には油圧のポンプ効率が
低く無負荷時においてもある程度の電力が必要となり、
機械の1サイクル当たりのエネルギーは、従来の3〜1
0m/min領域と40〜60m/minの高速領域で
は大差が無く、無駄なエネルギーが多い等という問題が
あった。
【0006】また、メカニカル式ブローチ盤において
は、一般に使用されているモータは交流モータ、サーボ
モータであり、その最大回転数は1800〜2000r
pmのため従来のボールねじでの直結方式や減速機を介
した駆動方式では高速化が困難であった。一方、モータ
を高速回転が容易な、直流モータとしても、直流モータ
はブラシを使用しておりブラシが摩耗する問題点があ
る。また、直流モータを制御するためには例えばワード
レオナード方式では誘導電動機と直流発電機が必要であ
り、高価となり騒音や床面積に難点があり実用的ではな
いという問題があった。
【0007】本発明の課題は前述した問題点に鑑みて、
ブローチ加工速度が40m/min〜80m/minの
高速加工が可能なブローチ盤を提供することである。ま
た、高速化にあたって床面積の増大を少なくし、制御も
し易い、さらにはエネルギー損失の小さい、構造も簡単
なブローチ盤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1におい
ては、立形ブローチ盤のフレーム本体の正面に配置され
たブローチ及びワークの軸線に対し前記正面を挟んで対
峙する軸線上に、前記フレーム本体の上部に載置された
ACサーボモータと、フレーム本体上部と下部とで軸支
された2条ねじで構成されたボールねじと、前記ACサ
ーボモータと前記ボールねじ上部とのトルクを伝達する
継ぎ手と、前記ボールねじに螺合して上下に移動するボ
ールねじナットと、を有し、さらに、前記ナットと一体
にされ前記ブローチ又はワークを把持可能にされたラム
と、前記ラムの両側に設けられた直動ころがり軸受と、
前記直動軸受を介して前記ラムが前記フレーム本体に対
し上下方向に移動可能にな直動ガイドレールと、を設け
たブローチ盤を提供することにより上記課題を解決し
た。
【0009】ブローチ及びワークの軸線にフレーム本体
を挟んで対峙させて、フレーム本体の上部にACサーボ
モータを載置したので、高出力の大型のモータを使用で
きる。また、1台のモータで制御するので制御が簡単で
ある。また、モータとボールねじを直結し、2条ねじで
構成されたボールねじを用いるので、モータの回転数を
あげることなく同回転数に対して2倍のストロークを得
られるので容易に高速にすることができる。さらに、ナ
ットと一体にされたラムの両側に直動ころがり軸受を設
けフレームに直動ガイドレールを介して上下移動可能に
配置したので抵抗及び芯振れが少なく60m/minを
超える高速においても精度の高いブローチ加工が可能で
ある。
【0010】なお、ボールねじの条数は3条以上でもよ
いがナットの加工が複雑になること、ナットの長さが長
くなる等のデメリットがあり2条が好ましい。また、加
工出力を確保し、加工速度を上げるためモータを大出力
にするが、2条ねじを用いることにより、ACサーボモ
ータ自体の回転数は従来の1800〜2000rpm程
度のものでよく、特殊なものとはならない。
【0011】ナットはシングルナットでもよいが、ナッ
トにかかる負荷の増大を防止するために、ナットの長さ
を伸ばす必要があるが、ナットの加工が困難になるので
ダブルナットとした(請求項2)。
【0012】2条にすることにより、速度は速まるが、
50KNの荷重に耐えうる負荷能力を持たせる必要があ
る。そこで、ボールねじのボール径を前記2条ねじの外
径の0.2〜0.25倍とすることにより負荷容量を増
し、高速度を得た(請求項3)。ボールねじの耐久寿命
時間の設定にもよるが、ボール径が0.2未満では面圧
が高く高負荷に耐えられない。ボール径が0.25超で
はねじ軸谷径が小さくなりボールねじ軸に対する規定の
座屈荷重に対して耐えられない。なお周速を押さえるた
めに外径を小さくするのが好ましい。
【0013】ACサーボモータは電気的なブレーキで制
御する事ができるが、電気(制御を含む)の供給が遮断
された場合には別に機械式のブレーキが必要である。な
ぜならボールねじ及び直動ころがり軸受を用いるが、両
者とも摩擦が小さいので、ブローチ又はワークの重量、
取付時の外力、ラムの重量により容易に直動ころがり軸
受が動き、ボールねじが回転する。そこで、ACサーボ
モータとの間に前記ボールねじの回転を拘束可能な機械
式ブレーキを設けた。これにより、ラムの自然降下を防
ぐ(請求項4)。
【0014】従来のような10m/min程度の低速加
工においては、ブローチ加工により発生する切削屑は広
い範囲に飛び散ることが少ない。しかし、本発明のブロ
ーチ盤においては60m/min、さらには80m/m
inの高速加工をするので、ブローチ切削屑は広い範囲
で飛び散るおそれがある。そこで、ラムの上部とフレー
ム本体正面上部間を覆い、ブローチ加工による切屑が前
記ボールねじのナットから上の部分及び直動ころがり軸
受にかからないようにカバーを設けるのがよい(請求項
5)。
【0015】前述した構成のブローチ盤により、ブロー
チ加工力は50KN以上であって、ブローチ加工速度は
80m/minが可能である従来より高速のブローチ盤
を提供するものとなった(請求項6)。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の例を
示すブローチ盤の縦断面図、図2は図1のA−A線拡大
断面図である。本発明立形ブローチ盤1は、床面に水平
に設置された機械ベース18上にフレーム本体2が垂直
に設けられている。フレーム本体2の正面2aの作業者
側の上方に前方フレーム16が図示しないボルトにてフ
レーム本体に連結固定されている。前方フレーム16上
には加工ジグ17が取り付けられ、ブローチ切削加工さ
れるワーク4が取り付けられる。ワーク4の上部にはワ
ーク軸芯と同芯になるようにブローチ3が配設されてい
る。フレーム本体2の正面2aの加工ジグ17に配置さ
れたワーク4の軸線に対し正面2aを挟んで対峙する軸
線上に、フレーム本体2の上部に架台19を介してAC
サーボモータ5がその出力軸5aを下にして載置されて
いる。ACモータの出力軸5aと同芯に2条ねじで構成
されたボールねじ6がフレーム本体の上部と下部に設け
られたころがり軸受20,21で軸支されている。一般
に速度60m/min以上で移動する工作機械に使用さ
れるボールねじのボール径はボールねじの外径の0.2
未満であるが、本実施の形態においてはボールねじ6の
外径の0.2〜0.25倍と一般の高速用ボールねじの
ボールより大きくされボールとねじ溝の接触面を大きく
している。
【0017】上部ころがり軸受20はボールねじの上方
の力(切削時荷重)及びラジアル荷重を受けるようにさ
れた4列のころがり軸受20aと下方の力(ラム戻り時
荷重)及びラジアル荷重を受ける1列のころがり軸受2
0bが下から順に軸受箱20cを介してフレーム本体2
に取り付けられている。下部ころがり軸受21は、上部
が軸受内に塵埃等が入らないようにされたシールが設け
られたボールねじ振れ止め用として1列のラジアル軸受
がフレーム本体2に軸箱22を介して設けられている。
下部ころがり軸受21に対し、ボールねじ6はラジアル
方向に規制されているが上下方向には伸縮可能に嵌合し
ている。また、ボールねじ6等の自重や加工荷重等の上
下の荷重は上部ころがり軸受20で支持するようにされ
ている。なお、この上部ころがり軸受20はボールねじ
サポート用スラストアンギュラ玉軸受け高負荷タイプを
用いた。
【0018】ACサーボモータ5の出力軸5aには継ぎ
手8、機械式ブレーキ12、ボールねじ6の上部6aと
が連結されている。継ぎ手8はフレキシブルディスクカ
ップリング、機械式ブレーキ12は無励磁ブレーキと呼
ばれる一般的なものであり、説明を省略する。
【0019】ボールねじ6に螺合して上下に移動するボ
ールねじのダブルナット7がラム9に嵌合固定されてい
る。ダブルナット7はダブルナットスキマタイプを用い
ダブルナットでの予圧時の接触面積の減少を防ぐ。ま
た、シングルナットでは研削ができない2条ねじのよう
な長いねじ溝を可能にし、許容荷重を増大している。ダ
ブルナット7と一体にされたラム9はブローチ3を把持
するための把持(つかみ)部15がフレーム本体2の正
面2aを超えて図1で見て逆L字に張り出しており、さ
らに、両側に水平方向(図2でみて上下)に張り出すガ
イド部9a,9aが設けられている。両ガイド部9aに
はころが内側面に配置された凹部10a,10aがフレ
ーム本体2の反正面側(図2でみて右方)に向くように
直動ころがり軸受10がラム9の上下方向にそれぞれ3
列ずつ直列に配置されている。フレーム本体2にはボー
ルねじ6を挟んで上下に延びる縦リブ2d,2dが両側
に設けられ直動ころがり軸受10の凹部10aと嵌合し
ころが転動する転動面が形成された直動ガイドレール1
1が取り付けられている。この直動ガイドレール11は
ボールねじ6の軸心と平行に配置されラム9を精度良く
上下に移動可能に支持する。
【0020】ラム9の上部に巻き取り式のスライドカバ
ー13の先端13aが両側幅一杯に固定され、本体フレ
ーム正面上部2bにスライドカバー13の巻き取り部1
3cが取り付けられている。これにより、直動ころがり
軸受10と直動ガイドレール11、ボールねじナット7
とボールねじ部6への切り屑侵入を防ぐ。なお、多くの
切削屑はラム9のつかみ部15上方及び周辺に溜まる
が、ラムの下方に飛び散るものもあり、ラムの下方にも
上下を逆にしてスライドカバー14が設けられている。
【0021】
【実施例】係るブローチ盤において、ACサーボモータ
5を37KW、定格回転数2000rpmの高出力サー
ボモ−タとし、ボールねじ6の外径φ63mm、ボール
溝ピッチ20mm、リード40mm(2条ねじ)、ボー
ル径φ12.7mm(外径の0.202倍)のボールね
じを使用して運転した。図3は無負荷運手時の速度線図
結果である。図3に示すように、無負荷時の起動停止時
の加速度1Gを達成し、切削速度80m/minを実現
した。さらに、切削速度60m/min時に50KNの
推力を得ることができた。なお、50KN出力で60m
/minを得るためには、2条ねじとするほか一般的な
ボールねじのボール径がφ9.525mmを使用した場
合はボールねじの外径はφ80mmが選択されるが、本
実施例ではボール径を大きくすることにより、ボールね
じの外径をφ63mmとし小型化ができた。なお、AC
サーボモータは射出成形機用に市販されているものを用
いた。また、ACサーボモータの制御にはNCを用いて
いる。
【0022】また、切削速度60m/min、C/T
(サイクルタイム)=12.8秒、角形スプライン溝数
4(大径φ34、内径φ30、幅4)、微量オイルミス
トを切削部に噴霧するセミドライ加工を行ったところ、
1サイクルあたりの、ACサーボモータ消費電力量は
0.0067Kwh、セミドライ加工用などのエアーコ
ンプレッサ消費電力量0.0077Kwh、合計0.0
144Kwhとなった。一方、従来の油圧式5トンブロ
ーチ盤を用いて切削速度5m/min、C/T=23.
3秒の他は同一条件で運転した結果、1サイクルあたり
の油圧ポンプの電動機消費電力量は0.0138Kw
h、エアーコンプレッサ消費電力量0.0151Kw
h、合計0.0289Kwhとなり、本発明においては
約50%の省エネルギーを達成した。
【0023】
【発明の効果】本発明においては、立形ブローチ盤のフ
レーム本体の上部に高出力のACサーボモータを載置
し、2条ねじで構成されたボールねじを用い、ラムの両
側に配置された直動ころがり軸受でガイドしたので、モ
ータの回転数を高くすることなく、又、簡単な構造で、
ブローチ加工速度が40m/min〜80m/minの
高速加工が可能なブローチ盤を提供するものとなった。
また、従来の加工速度を含め3〜80m/minの加工
も容易にできるものとなった。また、従来の油圧式に較
べ省エネルギーを図れるのは勿論、高速域においては予
想を超える省エネルギー効果を得るものとなった。
【0024】また、ダブルナットの採用により、さら
に、ボール径をボールねじの外径の0.2〜0.25倍
と負荷容量を増し、ボールねじ外径を小径化できるので
機械を小型にできると同時に、周速を下げることができ
るのでより高速が可能である。また、機械式ブレーキを
設けたので、非通電時や、修理時のラムの自然降下を防
ぎ、また、射出成形機用の内蔵ブレーキを持たないもの
が多い高出力形のACサーボモータを使用できる。ま
た、ボールねじナット及び直動ころがり軸受のカバーを
設けることにより高速での運転により適したものとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すブローチ盤の
縦断面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】本発明の実施例のブローチ盤を用いて行った無
負荷運手時の速度線図結果である。
【図4】従来の立形油圧式ブローチ盤の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 (立形)ブローチ盤 2 フレーム本体 2a フレーム本体の正面 2b フレーム本体正面上部 3 ブローチ 4 ワーク 5 ACサーボモータ 6 ボールねじ 7 ボールねじナット 8 継ぎ手 9 ラム 10 直動ころがり軸受 11 直動ガイドレール 12 機械式ブレーキ 13 カバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立形ブローチ盤のフレーム本体の正面に
    配置されたブローチ及びワークの軸線に対し前記正面を
    挟んで対峙する軸線上に、前記フレーム本体の上部に載
    置されたACサーボモータと、フレーム本体上部と下部
    とで軸支された2条ねじで構成されたボールねじと、前
    記ACサーボモータと前記ボールねじ上部とのトルクを
    伝達する継ぎ手と、前記ボールねじに螺合して上下に移
    動するボールねじナットとを有し、さらに、前記ナット
    と一体にされ前記ブローチ又はワークを把持可能にされ
    たラムと、前記ラムの両側に設けられた直動ころがり軸
    受と、前記直動軸受を介して前記ラムが前記フレーム本
    体に対し上下方向に移動可能になる直動ガイドレール
    と、を有することを特徴とするブローチ盤。
  2. 【請求項2】 前記ボールねじナットはダブルナットで
    あることを特徴とする請求項1記載のブローチ盤。
  3. 【請求項3】 前記ボールねじのボール径は前記2条ね
    じの外径の0.2〜0.25倍であることを特徴とする
    請求項1又は2記載のブローチ盤。
  4. 【請求項4】 前記ボールねじとACサーボモータとの
    間に前記ボールねじの回転を拘束可能な機械式ブレーキ
    が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか一に記載のブローチ盤。
  5. 【請求項5】 前記ラムの上部とフレーム本体正面上部
    間を覆い、ブローチ加工による切屑が前記ボールねじの
    ナットから上の部分及び直動ころがり軸受にかからない
    ようにカバーが設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか一に記載のブローチ盤。
  6. 【請求項6】 前記ブローチ盤のブローチ加工力は50
    KN以上であって、ブローチ加工速度は80m/min
    が可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か一に記載のブローチ盤。
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