JP2002085791A - 球払出装置の球通路 - Google Patents

球払出装置の球通路

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JP2002085791A JP2000276491A JP2000276491A JP2002085791A JP 2002085791 A JP2002085791 A JP 2002085791A JP 2000276491 A JP2000276491 A JP 2000276491A JP 2000276491 A JP2000276491 A JP 2000276491A JP 2002085791 A JP2002085791 A JP 2002085791A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 賞球の検出を確実に行ない、誤作動の発生を
防止する。 【解決手段】 ベース部材の内部側壁40と樋部材41
とにより賞球Tの球通路42が画成される。球通路42
を画成する内部右壁面は、内部側壁40と平行な第1案
内面63aと、該第1案内面63aの前後両側に位置し
て前後両内壁面に向けて所定角度で傾斜する第2案内面
63b,63bとから形成されており、球通路42は平
面視において6角形状を呈する。内部右壁面には、球送
り体の球受部を球通路42内へ臨ませるための通口64
が形成される。第1案内面63aおよび第2案内面63
b,63bは、球通路42を通過する賞球Tが通口64
から外側に沈み込むことがないように案内するよう、そ
の寸法や傾斜角度等が設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、球払出装置の球
通路に関し、更に詳細には、パチンコ機やアレンジボー
ル機等のパチンコ球を取扱う各種の遊技機において、パ
チンコゲーム中に発生されるセーフ球や入賞成立に対す
る所定数のパチンコ球(賞球ともいう)の払出しや、遊技
者による適正な球貸し操作に対する所定数のパチンコ球
(貸球ともいう)の払出しを行なう球払出装置の球通路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機やアレンジボール機に代表さ
れるこの種のパチンコ遊技機は、遊技ホール内の設置枠
台(通称「島」)に縦向きの姿勢で設置されて遊技に供さ
れ、そして機内の遊技盤内で展開されるパチンコゲーム
中に成立した入賞(例えばセーフ球の発生や図柄組合わ
せによる得点)に対し、機裏側の機構セット盤に形成配
置した球容器や整流路および球送出路等から構成される
球貯留排出経路部内に貯留されたパチンコ球(貯留球)
を、前記球送出路における球送出口の下方に配設した賞
球払出装置の作動制御のもとに、所定数の賞球として機
前側の上球皿または下球皿側へ給出するようになってい
る。一方、貸球用のカードおよびカードユニットを利用
して貯留球を貸出し得るタイプの遊技機(一般に「カー
ド式パチンコ遊技機」ともいう)では、前述した賞球払
出しとは別に、遊技者による適正な球貸し操作に応答し
て、前記球送出路における球送出口の下方に配設した貸
球払出装置の作動制御のもとに、所定数の貯留球を貸球
として前記上球皿側へ給出するようになっている。
【0003】前記賞球払出しに供される賞球払出装置
と、貸球払出しに供される貸球払出装置とは基本的に同
一の構成であって、これら球払出装置は、上下に縦通さ
れる球通路を有するケース体の内部に、外周に多数個の
球受部を等ピッチで形成配置した爪車状の球送り体が、
その球受部を球通路に臨ませた状態で回転可能に配設さ
れる。また、ケース体に収容されて球払出し信号(賞球
払出し信号や貸球払出し信号)に基づいて通電作動され
る電磁ソレノイドに、規制部材が傾動可能に支持され
て、該規制部材が球送り体の球受部に係合・離脱して、
該球送り体を拘束・解放するよう構成されている。すな
わち、電磁ソレノイドの通電作動前(消磁状態)では球送
り体が規制部材により停止拘束され、球払出し信号によ
る電磁ソレノイドの通電作動時(励磁状態)に規制部材に
よる拘束から解放されて球送り体が回転可能となる。こ
れにより、球送り体が通路内の賞球または貸球を各球受
部に受けながら所定角度に亘り回転されて、予め設定さ
れた個数の賞球または貸球を払出すようになっている。
【0004】前述した構成の球払出装置の球通路には、
前記球受部により停止される排出前の賞球または貸球を
検出する上検出手段と、前記球送り体の回転により払出
される賞球または貸球を検出する下検出手段とが配設さ
れ、両検出手段による球検出に基づいて前記電磁ソレノ
イドが制御されるよう構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記球払出装置では、
前記球通路の外側に球送り体が回動可能に枢支され、球
通路の一側に形成した通口から前記球受部を該球通路内
に臨ませるよう構成されている。この場合に、通口は平
坦な一面に形成されているため、該面に沿って案内され
る賞球または貸球が、通口から外側に沈み込んでしまう
ことがある。すなわち、前記上下の検出手段による検出
位置から賞球または貸球が偏位し、該賞球または貸球の
検出ができなくなることがあり、誤作動を招く問題があ
った。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、パチンコ球の検出を確実に行な
い、誤作動の発生を防止し得る球払出装置の球通路を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る球払出
装置の球通路は、ケース体に、機裏側に装備された機構
セット盤に設けられて貯留球を通出案内する球送出路部
に連通する球通路が縦設されると共に、外周に形成した
複数の球受部を、前記球通路の一側に形成した通口から
該球通路に臨ませて1球ずつの球送り回転によりパチン
コ球を排出し得る球送り体と、球払出し信号に基づいて
作動制御される電磁ソレノイドの励磁・消磁条件に従っ
て切換え作動されて前記球送り体を回転停止と回転可能
な解放との状態に規制する規制部材と、前記球受部によ
り停止される排出前のパチンコ球を検出する上検出手段
と、球送り体の回転により払出されるパチンコ球を検出
する下検出手段とを備える球払出装置において、前記通
口が形成される一側は、前記球通路を通過するパチンコ
球が該通口から外側に沈み込むことなく案内される平面
視において多角形状に形成されていることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】球送り体の球受部は、球通路の一側に形成され
た通口を介して該球通路に臨んでいる。球通路に臨む球
受部により停止される排出前のパチンコ球は、上検出手
段により検出され、また球送り体の回転により払出され
るパチンコ球は、下検出手段により検出される。前記通
口が形成される球通路の一側は多角形状に形成されてお
り、該一側に沿って球通路を通過するパチンコ球は、通
口から外側に沈み込むことはなく、両検出手段による確
実な検出が行なわれる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る球払出装置の
球通路につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照
しながら以下詳細に説明する。なお実施例では、球払出
装置として、賞球払出しに供される賞球払出装置を挙げ
て説明するが、貸球払出しに供される貸球払出装置であ
ってもよい。
【0010】先ず、本実施例に係る賞球払出装置(球払
出装置)の球通路が実施されるパチンコ機について、図
16を参照して要約説明すると、該パチンコ機Pは、外
枠Aに組付けられた前枠Bの裏側に、夫々の球処理部を
有する機構セット盤Gが着脱可能にセットされている。
この機構セット盤Gは、前枠B裏側に位置する遊技盤セ
ット用の保持枠18の裏側に着脱可能に装備され、該保
持枠18に対応し得る方形サイズに樹脂成形された本体
19の中央部に遊技盤裏面の点検用の窓口20が開口さ
れ、これに裏カバー部材21が開閉および着脱可能に取
着されており、この窓口20の上部から右側部に亘る外
周囲部に球貯留排出経路部22等が配設されている。そ
して、この球貯留排出経路部22の下側に、カセット形
態とされる電動制御式の賞球払出装置Lが設置される一
方、該賞球払出装置Lの下方に該装置Lから払出された
賞球(パチンコ球)Tを図示しない上球皿または下球皿へ
排出する球排出経路(図示せず)が形成されており、前記
球貯留排出経路部22に貯留された所定数のパチンコ球
(貯留球)が、賞球払出装置Lの作動により賞球Tとして
払出されるようになっている。
【0011】前記球貯留排出経路部22は、機構セット
盤Gの上部に上方開口状態で設置される球容器(「球タ
ンク」とも云う)23と、この球容器23底面の下流端
に開口された球出口に合わせた下部に取着される斜状レ
ール形の整流路部24と、左右蛇行状に形成されて前記
整流路部24の下流端に連絡するように取着される球送
出路部25とから構成され、相当量(例えば500個程
度)のパチンコ球を貯留球として一時的に貯留し得るよ
うになっている。
【0012】本実施例のパチンコ機Pでは、前記球送出
路部25の球送出口に整合して賞球Tの払出しに供され
る賞球払出装置Lを具備し、該賞球払出装置Lは、払出
制御装置26からの出力信号(賞球払出し信号や貸球払
出し信号等の球払出し信号)により制御作動される。こ
の賞球払出装置Lは、その基本的な構成として図2に示
す如く、矩形箱体状に形成された合成樹脂製のケース体
27内に、球払出し機構を構成する電磁ソレノイド28
や賞球制御基板29等を収容して構成され(図3参照)、
ケース体27単位のユニット体として取扱い得るように
なっている。なお、賞球払出装置Lに関する以後の説明
において、前後、左右および上下とは、該装置Lを前枠
B裏側に配設した図16に示す状態を裏面側から視た関
係で指称するものとする。
【0013】前記ケース体27は、図3〜図6に示す如
く、略矩形状を呈する後面壁30aおよび該後面壁30
aの4つの縁部から前側に延出する上面壁30b、下面
壁30c、左面壁30d、右面壁30eから前方に開口
する箱状に形成されたベース部材30と、略矩形状を呈
する前面壁31aおよび該前面壁31aの4つの縁部か
ら後側に延出する上面壁31b、下面壁31c、左面壁
31d、右面壁31eから後方に開口する箱状に形成さ
れたカバー部材31とから構成され、両部材30,31
が1本のビス32により着脱可能に組付けられて矩形箱
体状を呈するようになっている(図2参照)。すなわち、
ベース部材30の上面壁30b、下面壁30c、左面壁
30dおよび右面壁30eの開放端(前端)に嵌合凸部3
3が形成されると共に、カバー部材31の上面壁31
b、下面壁31c、左面壁31dおよび右面壁31eの
開放端(後端)に嵌合凹部34が形成され、両部材30,
31は嵌合凸部33に嵌合凹部34を嵌合する印籠構造
により位置決めされる。また、ベース部材30の後面壁
30aにおける下方位置に、位置決め支柱35が前側に
向けて突設され、該支柱35の先端に突設したピン35
aを、カバー部材31における前面壁31aの対応位置
に設けたボス36の孔36aに挿通することでも位置決
めされるようになっている。更に、ベース部材30の後
面壁30aにおける略中央部に固定用支柱37が前側に
向けて突設されると共に、該支柱37の先端にはビス孔
38aが形成された小径のボス38が突設されている。
これに対してカバー部材31の前面壁31aには、ビス
孔38aと対応する位置に通孔39が穿設されており、
該通孔39に外側(前側)から挿通したビス32をビス孔
38aに螺挿することで、ベース部材30とカバー部材
31とが位置決め固定される。
【0014】前記ベース部材30の後面壁30aには、
その左面壁30dから内方に離間する位置に内部側壁4
0が左面壁30dと平行に形成され、該内部側壁40を
指向する一側面(左側面)が開口する横断面コ字形をなす
合成樹脂製の通路画成部材としての樋部材41がケース
体27内に着脱可能に収容設置されており、該樋部材4
1と内部側壁40とにより上下に縦通して賞球Tの通過
を許容する球通路42が画成される。なお、ベース部材
30の上面壁30bおよび下面壁30cには、前側に開
放する矩形状の切欠部43a,43bが形成されてお
り、樋部材41の球通路42と対応する上下両端に形成
された突部44a,44bを対応する切欠部43a,43
bに嵌挿することで、ベース部材30に対して樋部材4
1が適正位置に位置決め設置されるようになっている。
また、樋部材41の前壁41aには、位置決め片45が
球通路42から離間する右方に所定長さで延出し、該位
置決め片45に形成された通孔45aに、前記固定用支
柱37のボス38が嵌挿されて位置決めがなされるよう
構成される。なお、前記ベース部材30の後面壁30a
に樋用フック46が設けられており、樋部材41をベー
ス部材30に対して前面側から収容した際に、該樋部材
41に形成した係合部47に樋用フック46が係脱可能
に係合することで、樋部材41はベース部材30に位置
決め固定されるようになっている。
【0015】前記樋部材41の前壁41aにおける下方
位置に、図7,図8および図10に示す如く、上下一対
の第1前当接部48,48が突設されると共に、上方位
置には第2前当接部49が第1前当接部48,48と同
一高さで突設されている。また、一対の第1前当接部4
8,48の間および第2前当接部49には、その前端か
ら所定高さで前位置決めピン50が夫々突設されると共
に、前記位置決め片45には通孔45aの外周囲にボス
部45bが突設されている。そして、これら当接部4
8,48,49および前記位置決め片45に、前記電磁ソ
レノイド28等を制御する各種の電子部品を実装した賞
球制御基板29の後面が当接すると共に、各前位置決め
ピン50,50およびボス部45bが、該賞球制御基板
29に対応的に設けた前位置決め孔29aに嵌挿される
ことで、樋部材41に対する賞球制御基板29の位置決
めがなされるようになっている。また樋部材41の前壁
41aには、上下に離間して一対の前フック51,51
が突設され、両フック51,51を賞球制御基板29の
上下端縁部に係脱可能に係合することで、樋部材41に
対して賞球制御基板29を位置決め状態で係合保持する
よう構成してある。
【0016】前記樋部材41の後壁41bには、図9お
よび図10に示す如く、前記前壁41aの第1前当接部
48,48と対応する位置に後当接部52,52が突設さ
れると共に、その間には前端から所定長さで後位置決め
ピン53が突設してある。そして、一対の後当接部5
2,52に、後述する上下のセンサ56,57が配設され
る賞球センサ基板54の前面が当接すると共に、後位置
決めピン53が、該賞球センサ基板54に対応的に設け
た後位置決め孔54aに嵌挿されることで、樋部材41
に対する賞球センサ基板54の位置決めがなされるよう
になっている。また樋部材41の後壁41bには、上下
に離間して一対の後フック55,55が突設され、両フ
ック55,55を賞球センサ基板54の上下端縁部に係
脱可能に係合することで、樋部材41に対して賞球セン
サ基板54を位置決め状態で係合保持するよう構成して
ある。
【0017】前記賞球制御基板29および賞球センサ基
板54には、前記球通路42内を通過する賞球Tを検出
可能な上検出手段としての上センサ56および下検出手
段としての下センサ57が配設されている。両センサ5
6,57は、ともに光学センサタイプが使用される例に
おいて、賞球制御基板29に配置された発光ダイオード
56a,57aと、賞球センサ基板54に配置された受
光ダイオード56b,57bとが組とされている。そし
て、発光ダイオード56a,57aは、前記第1前当接
部48,48に穿設されて球通路42に連通する通孔4
8a,48aに前側から挿通されると共に、受光ダイオ
ード56b,57bは、前記後当接部52,52に穿設さ
れて球通路42に連通する通孔52a,52aに後側か
ら挿通されて、各発光ダイオード56a,57aと対応
する受光ダイオード56b,57bの光軸が球通路42
を挟んで一致するよう設定され、該球通路42を通過す
る賞球Tを検出し得るよう構成される。なお、上センサ
56および下センサ57は、互いに1球分の検出間隔で
配置されており、上センサ56は、後述する球送り体6
7の球受部67bにより停止されて前記球通路42内に
貯留されている排出前の賞球Tの存在を検出し、下セン
サ57は、球送り体67の回転により払出される賞球T
を検出するよう構成される(図14参照)。
【0018】図10に示す如く、前記樋部材41におけ
る後壁41bの外縁部には、位置決め固定された賞球セ
ンサ基板54の後面より後方に延出する立上がり部58
が設けられ、当該樋部材41を前記ベース部材30に位
置決め設置した際に、該立上がり部58の後端がベース
部材30の後面壁30aに当接することで、賞球センサ
基板54を保護するよう構成される。また後壁41bの
右端縁に位置する立上がり部58の上部に、賞球センサ
基板54と賞球制御基板29とを接続するリード線59
を収容するための収容部58aが後側に開放するよう切
欠き形成されると共に、該収容部58aの開放端側(後
側)には規制片60が形成されており(図11参照)、収
容部58aに収容したリード線59が収容部58aから
容易に離脱しないよう構成してある。なお、リード線5
9の収容部58aへの収容は、規制片60が弾性変形す
ることにより許容される。ちなみに、賞球センサ基板5
4は、賞球制御基板29の一部を切取ることで構成され
るものであって、基板製作時の材料費等を低減し得るよ
うになっている。
【0019】また前記賞球制御基板29の下端には、前
記払出制御装置26に接続するためのコネクタ端子61
が設けられ、該端子61は、前記ケース体27の下面
(カバー部材31の下面壁30c)に形成された挿通口6
2に臨むよう設定される。
【0020】前記球通路42を画成する内部右壁面(一
側)は、図12に示す如く、前記内部側壁40と平行な
第1案内面63aと、該第1案内面63aの前後両側に
位置して前後両内壁面(一側と直交する他側)に向けて所
定角度で傾斜する第2案内面63b,63bとから形成
されており、球通路42は平面視において6角形状を呈
するようになっている。また内部右壁面には、前記セン
サ用の前記通孔48a,52aと対応する位置に、後述
する球送り体67の球受部67bを球通路42内へ臨ま
せるための通口64が、3つの案内面63a,63b,6
3bに亘って形成されている。なお、第1案内面63a
および第2案内面63b,63bは、球通路42を通過
する賞球Tが通口64から外側(センサ用の通孔48a,
52aから離間する方向)に沈み込むことがないように
案内するよう、その寸法や傾斜角度等が設定されてい
る。また、球通路42を画成する前後両内壁面の離間寸
法(内部右壁面自体の前後幅寸法)は、賞球Tの直径より
僅かに大きく設定されるが、前後何れかの内壁面と内部
右壁面とに接触案内される賞球Tが通口64から外方に
沈み込まない値に設定される。
【0021】ここで、前記球通路42に賞球Tが連続し
て臨んでいる状態では、その左右幅方向の略中央におい
ては上下の賞球T,T同士が相互に接触しているため、
前記センサ用の通孔48a,52aを球通路42の左右
幅方向の略中央(球通路42を通過する賞球Tの中心位
置)に設けると、前記センサ56,57による賞球Tの通
過を検出できなくなるおそれがある(発光ダイオードの
検出光を遮った状態が続くため)。そこで、前記センサ
用の通孔48a,52aは、図13に示す如く、球通路
42の幅方向中央に対して前記通口64とは反対側の左
方に偏位して設けられ、球通路42内に連続して臨む上
下の賞球T,Tの切目をセンサ56,57により確実に検
出し得るよう設定されている。この場合において、球通
路42を通過する賞球Tが通口64の形成部位で外側
(センサ用の通孔48a,52aから離間する方向)に沈
み込んでしまうと、該賞球Tが前記センサ56,57の
検出光を遮らない位置を通過するおそれがあり、賞球T
の正確な通過検出をし得なくなる場合がある。そこで、
実施例の賞球払出装置Lでは、前述した如く球通路42
を画成する内部右壁面(通口64が形成される面)を多角
形状に形成し、賞球Tが通口64から外側に沈み込むの
を防止するようにしたものである。
【0022】図1に示す如く、前記ベース部材30にお
ける後面壁30aに設けられた大径の取付ボス65に立
設されて前記通口64に隣接した位置(球通路42の外
側)に臨む支軸66に対して、爪車状の球送り体67が
回動可能に支持されている。この球送り体67は、ポリ
アセタール等の比較的硬質の合成樹脂からなり、外周に
形成した複数(実施例では6箇所)の区画爪部67aによ
り区画された各球受部67bを前記樋部材41の通口6
4から球通路42内へ臨ませ、この球受部67bにより
球通路42内を流下する賞球Tを1個ずつ球圧を受けな
がら回転して排出し得るようになっている。
【0023】前記ケース体27には、球送り体67の回
転・停止規制をなす規制部材68の切換作動源である電
磁ソレノイド28が、該球送り体67を挟んで樋部材4
1とは反対側に収容配置されている。この電磁ソレノイ
ド28は、図1および図3に示す如く、例えばフラッパ
ータイプのものであって、厚肉の金属板をコ字状に折曲
形成したフレーム枠69が、その開放側を球送り体67
に指向する姿勢で配置されると共に、その垂直部(取着
部)69aにコイルを巻回した磁力発生部(ボビンともい
う)70を装着して構成され、通電時に発生された励磁
力を球送り体67を指向する磁着部70aに集中的に作
用し得るよう構成される。これに対して規制部材68
は、金属製レバー状のものが例とされ、フレーム枠69
における上水平部69bの開放端部近傍に傾動可能に支
持されて磁着部70aの対向位置に規制部68aを垂下
しており、電源投入時の作動状態(電磁ソレノイド28
の消磁状態)において、常には付勢手段としての引張バ
ネ71により球送り体67の区画爪部67aを係止する
方向へ付勢保持されて、該球送り体67の回転停止を図
るようになっている(図14(a))。一方、前記電磁ソレ
ノイド28の通電による励磁作動に伴い磁力発生部70
に磁力が発生したときには、その磁力により前記引張バ
ネ71の付勢力に抗して規制部材68が区画爪部67a
から離間して磁着部70aに吸着されて、球送り体67
の回転を許容するようになっている(図14(b))。
【0024】ここで、前記上下のセンサ56,57で
は、前記規制部材68により球送り体67が拘束され、
前記球貯留排出経路部22内に投入されて球通路42に
入っている賞球Tの最先行(最下端)を、球受部67bに
受入れた状態で停止されている状態において、図14
(a)に示す如く、前記上センサ56がこの賞球Tを直接
有検出するよう設定される。また、電磁ソレノイド28
の励磁により磁着部70aに吸着された規制部材68が
傾動変化して球送り体67を解放すると、該球送り体6
7が受けた1球の重みで回転して同球を放出することに
おいて、前記下センサ57が放出球を直接有検出し、電
磁ソレノイド28が消磁復帰されるようになっている。
【0025】前記ケース体27のベース部材30におけ
る後面壁30aの内面(ケース体27の内面)には、図1
および図4に示す如く、前記電磁ソレノイド28のフレ
ーム枠69における上水平部69bの一方(後側)の側端
縁部が当接する上位置決め突部72および下水平部69
dの一方(後側)の側端縁部が当接する下位置決め突部7
3が、所定高さで突設されて左右方向に延在すると共
に、フレーム枠69の垂直部69aにおける一方(後側)
の側端縁部が当接する垂直突部74が、所定高さで突設
されて上下方向に延在している。なお、上下の位置決め
突部72,73および垂直突部74は、何れもフレーム
枠69における折曲部から離間する側端縁部に当接する
よう設定されている。すなわち、フレーム枠69の対応
する側端縁部を各突部72,73,74に当接して位置決
めした状態で、該枠69の膨出部を生ずる折曲部が、前
記後面壁30aの内面に当接しないよう設定され、電磁
ソレノイド28の組付け状態でのガタ付き発生を防止す
るよう構成される。
【0026】前記ベース部材30の前記後面壁30aの
内面(ケース体27の内面)には、フレーム枠69の上水
平部69bにおける開放端を保持して上下および左方
(球通路側)への移動規制を行なうコ字状の上保持部75
と、フレーム枠69の下水平部69dにおける開放端を
保持して下および左方への移動規制を行なうL字状の下
保持部76とが、所定高さで突設されている。更に上位
置決め突部72に近接して、フレーム枠69の上水平部
69bに形成された切欠部69cに係脱可能に係合する
固定フック77が後面壁30aに突設されており、フレ
ーム枠69が前記各突部72,73,74および両保持部
75,76で位置決め保持された状態で、固定フック7
7により開口部側への抜け止めがなされるよう構成され
る。また、ベース部材30に対して電磁ソレノイド28
を位置決め保持した状態で、前記フレーム枠69におけ
る垂直部69aの平坦な外面(右面)が、その全体に亘っ
て該ベース部材30の右面壁30eの内面に密着してお
り、作動時の振動発生を抑制し得るようになっている。
【0027】前記カバー部材31における前面壁31a
の内面(ケース体27の内面)には、前記ベース部材30
に形成された上下の位置決め突部72,73および垂直
突部74と対向する位置に、上位置決め突部78、下位
置決め突部79および垂直突部80が所定高さで突設さ
れ、該カバー部材31をベース部材30に取付けた際
に、各突部78,79,80が、前記電磁ソレノイド28
のフレーム枠69における他方(前側)の側端縁部に当接
するよう構成される。すなわちフレーム枠69は、ベー
ス部材30とカバー部材31とにより前後から挟持され
た状態で位置決め固定されるようになっている。なお、
カバー部材31の各突部78,79,80は、フレーム枠
69における膨出部を生ずる折曲部から離間する側端縁
部に当接し、該折曲部が前面壁31aの内面に当接しな
いよう設定され、電磁ソレノイド28の組付け状態での
ガタ付き発生を防止するよう構成される。また実施例で
は、ベース部材30およびカバー部材31に形成された
位置決め突部72,73,78,79、垂直突部74,80
および保持部75,76が、位置決め手段として機能す
るようになっている。
【0028】前記ケース体27のベース部材30には、
前記規制部材68を球送り体67の拘束状態から解放状
態に強制的に切換える操作部材81が、左右方向に水平
移動可能に配設されている。すなわち、図5に示す如
く、ベース部材30における左面壁30dに外側通孔8
2が穿設されると共に、内部側壁40の外側通孔82と
対応する位置に内側通孔40aが穿設されており、外側
通孔82は内側通孔40aより大径に設定されている。
これに対して操作部材81は、内側通孔40aに挿通可
能な直径に設定された軸部81aと、該軸部81aの長
手方向の一端(左端)に形成され、内側通孔40aよりは
大径でかつ外側通孔82には挿通可能な直径の頭部81
bとから構成される。そしてこの操作部材81は、軸部
81aが内側通孔40aに挿通されると共に、頭部81
bが左面壁30dと内部側壁40との間に臨む状態でケ
ース体内に収容されている。また、内側通孔40aに挿
通された操作部材81の軸部81aは、前記樋部材41
における立上がり部58に穿設された案内孔58bに挿
通されており、該操作部材81は2個所(内側通孔40
aと案内孔58b)で案内されて左右方向に水平移動可
能になっている。
【0029】前記ケース体27のカバー部材31には、
前記ベース部材30における左面壁30dと内部側壁4
0との間に前側から差込まれて内外の通孔82,40a
の間に臨む抜止め片83が設けられている。この抜止め
片83には、前記操作部材81における頭部81bの挿
通を規制する溝部83aが、差込み端側(後端側)に開放
するよう形成されており、該頭部81bは、抜止め片8
3により規制されて左面壁30dから外方(ケース体2
7の外方)に突出しないよう構成される。そして、この
状態で軸部81aの頭部81bが形成されていない他端
(右端)は、前記規制部材68における規制部68aの左
側面(磁力発生部70とは反対側)に略直角に当接して、
常には前記引張バネ71の弾力によって頭部81bが抜
止め片83に当接するよう付勢されている。そして、前
記外側通孔82に外側から差込んだ棒状の作動部材(図
示せず)を抜止め片83の溝部83aを介して操作部材
81の頭部81bに当接して右方(規制部68aを磁力
発生部70に近接する方向)に押すことで、前記規制部
材68を引張バネ71の付勢力に抗して拘束状態から解
放状態に傾動変化させることができるようになっている
(図15(a)参照)。なお、操作部材81に対する押圧力
を解除すれば、引張バネ71の付勢力によって拘束状態
に戻る規制部材68によって操作部材81も初期の待機
位置に戻るよう構成される(図15(b)参照)。
【0030】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例に係る賞球払出装置の球通路の作用につき説明する。
【0031】(賞球払出装置の組立て)前記ベース部材3
0に対し、支軸66を介して球送り体67を回動可能に
配設したもとで、前記電磁ソレノイド28を、そのフレ
ーム枠69の開放側を内部側壁40に指向した姿勢で、
該ベース部材30に前側から収容する。このとき、フレ
ーム枠69における後側の各側端縁部が、ベース部材3
0における後面壁30aに突設されている上位置決め突
部72、下位置決め突部73および垂直突部74に当接
して、後面側の位置決めがなされる。またフレーム枠6
9における上下の水平部69b,69cの開放端が、対
応する保持部75,76に係合すると共に、フレーム枠
69における垂直部69aの外面全体がベース部材30
の右面壁30eの内面に密着することで、該電磁ソレノ
イド28の上下および左右方向の位置決めがなされる。
更に、ベース部材30の固定フック77が、フレーム枠
69の前記切欠部69cに係脱可能に係合することで、
当該電磁ソレノイド28はベース部材30に対して位置
決め固定される。
【0032】次に、前記ベース部材30に樋部材41を
収容設置するのに先立ち、該樋部材41に賞球制御基板
29および賞球センサ基板54を取付ける。すなわち、
樋部材41の前壁41aに形成された前記当接部48,
48,49および位置決め片45に、賞球制御基板29
の後面を当接すると共に、前記各前位置決めピン50,
50およびボス部45bを、該賞球制御基板29の対応
する前位置決め孔29aに夫々嵌挿する。このとき、前
壁41aに突設された上下一対の前フック51,51
が、賞球制御基板29の上下端縁部に係脱可能に係合す
ることで、樋部材41に対して賞球制御基板29は位置
決め固定される。また、樋部材41の後壁41bに形成
された後当接部52,52に、賞球センサ基板54の前
面を当接すると共に、前記後位置決めピン53を、該賞
球センサ基板54の後位置決め孔54aに嵌挿する。こ
のとき、後壁41bに突設された上下一対の後フック5
5,55が、賞球センサ基板54の上下端縁部に係脱可
能に係合することで、樋部材41に対して賞球センサ基
板54は位置決め固定される。なお、賞球制御基板29
と賞球センサ基板54とを接続するリード線59は、前
記立上がり部58の収容部58aに収容して樋部材41
の後面から突出しないように配線する。
【0033】そして、このように構成されてユニット化
された樋部材41を、その開口側を前記内部側壁40に
指向した姿勢で、前記上下の突部44a,44bを対応
する切欠部43a,43bに嵌合するようベース部材3
0に前側から収容する。この樋部材41の前記立上がり
部58の後端がベース部材30の後面壁30aに当接し
た位置において、樋部材41の前記位置決め片45の通
孔45aに前記固定用支柱37のボス38が嵌挿される
と共に、係合部47に前記樋用フック46が係脱可能に
係合することで、樋部材41はベース部材30に対して
位置決め固定される。この状態で、前記内部側壁40と
の間で上下に縦通する球通路42が画成されると共に、
前記球送り体67の球受部67bが前記通口64を介し
て球通路42内に臨むようになる(図3参照)。
【0034】前述したように、樋部材41に配設された
賞球センサ基板54は、ベース部材30の後面壁30a
に当接する立上がり部58から後方に突出していないか
ら、樋部材41の取付けに際して賞球センサ基板54が
破損するおそれはない。また賞球センサ基板54から導
出する前記リード線59も収容部58aに収容されて後
方に突出しないから(図11参照)、該リード線59が破
断する等の事態も防止し得る。
【0035】次に、前記ベース部材30の左面壁30d
の外側通孔82を介して、前記操作部材81を、その軸
部81a側から挿入すると共に、該軸部81aを内部側
壁40の内側通孔40aおよび樋部材41の案内孔58
bに夫々挿通して、前記頭部81bを左面壁30dと内
部側壁40との間に臨ませた状態に、当該操作部材81
をベース部材30に配設する(図13参照)。なお、この
状態で操作部材81における軸部81aの他端は、前記
規制部材68における規制部68aの左側面に当接す
る。
【0036】前述したようにベース部材30に球送り体
67、電磁ソレノイド28、樋部材41および操作部材
81を配設したもとで、該ベース部材30の嵌合凸部3
3に前記嵌合凹部34が嵌合するようにしてカバー部材
31をベース部材30に取付ける。このとき、カバー部
材31に形成した上下の位置決め突部78,79および
垂直突部80が、前記電磁ソレノイド28におけるフレ
ーム枠69の前側の各側端縁部に当接すると共に、前記
抜止め片83が操作部材81における頭部81bと左面
壁30dとの間に差込まれる。この状態で、カバー部材
31の前記通孔39に挿通したビス32をベース部材3
0のビス孔38aに螺挿することで、図2に示す矩形箱
体状のケース体27が構成され、賞球払出装置Lはケー
ス体27単位のユニット体として取扱うことができるよ
うになる。
【0037】前述したように、ベース部材30に対して
電磁ソレノイド28および樋部材41は、ビス等の固定
手段を用いることなく位置決め固定されるから、賞球払
出装置Lの組立てに際しては、ベース部材30とカバー
部材31とを固定する1本のビス32のみで足り、部品
点数を低減し得ると共に組立て時の作業性に優れ、生産
性を向上することができる。また、電磁ソレノイド28
のフレーム枠69については、その折曲部の両側端縁部
がベース部材30またはカバー部材31の内面に当接し
ないよう構成してあるから、該電磁ソレノイド28の組
付け状態でのガタ付き発生を防止することができる。更
には、フレーム枠69における垂直部69aの全面がベ
ース部材30の右面壁30eに密着するよう配設される
から、電磁ソレノイド28の作動時における振動発生を
抑制し得る。
【0038】また前記樋部材41は、賞球制御基板29
および賞球センサ基板54のホルダを兼用するものであ
って、部品点数を低減し得ると共に、樋部材41に対す
る各基板29,54の取付けにビス等の固定手段を用い
ないから、これによっても部品点数の低減および作業性
の向上を図ることができる。更に、前記球通路42を通
過する賞球Tを検出する上下のセンサ56,57を備え
る基板29,54が配設された樋部材41が1つの部品
として取扱い得るから、両センサ56,57の検査等を
単独で行なうことが可能となる。なお、樋部材41自体
は、一側面が開口する形状に形成されているから成形性
は良好であるが、その開口部分(球通路42を画成する
部位)が強度不足となるおそれがある。しかるに、実施
例では球通路42を画成する内部右壁面を多角形状とし
てあるので、強度不足となるのを防止することができ、
樋部材41の強度を向上し得るものである。
【0039】(賞球の払出し)前述のようにケース体27
単位で取扱われる賞球払出装置Lは、図16に示す如
く、前記球貯留排出経路部22を予め組付けた前記機構
セット盤Gに対して、前記球通路42が球送出路部25
に整合連通する状態でセットされる。
【0040】前記パチンコ機Pでパチンコゲームが展開
されている途中で入賞球が発生した場合には、前記払出
制御装置26から発信される賞球払出し信号に基づい
て、前記賞球払出装置Lが作動制御されることにより、
球送出路部25内の所定数の貯留球が賞球Tとして前記
上球皿側へ給出される。
【0041】すなわち、前記払出制御装置26からの賞
球払出し信号の発生前では、前記電磁ソレノイド28に
対して通電されず、前記規制部材68は、図14(a)に
示す如く、前記引張バネ71の付勢力により拘束状態に
保持される。このため前記球送り体67は回転停止状態
とされ、これにより球送り体67が球受部67bに賞球
Tを受けたまま回転不能に停止保持される。このもとで
前記上センサ56が球有検出条件(ON)にあることを前
提として、払出制御装置26から賞球払出し信号が発信
されると、前記電磁ソレノイド28に対して通電され、
前記磁力発生部70に磁力が発生し、図14(b)に示す
ように、前記磁着部70aに規制部材68が吸着される
ことで、球送り体67は回転停止が解放される。この結
果、球送り体67は、前記球通路42内の賞球Tを球受
部67bに受入れながら回転されて、該賞球Tを排出す
る(図14(c)参照)。そして、前記下センサ57が賞球
Tを直接有検出する条件で、前記電磁ソレノイド28が
消磁復帰され、前記規制部材68が引張バネ71の付勢
力によって球送り体67の回転停止を図る。そして、前
述した動作が繰返され、所定個数分の賞球Tがカウント
検出されると、前記電磁ソレノイド28が消磁復帰され
た状態に保持され、1回分の賞球払出し作動が終了す
る。
【0042】前述した賞球払出し作動中において、前記
球通路42を通過する賞球Tは、前記樋部材41の通口
64が形成される部位において、図12に示す如く、前
記上下のセンサ56,57から離間する外側(右方)に沈
み込むのが、所定角度で傾斜する前記複数の案内面63
a,63b,63bにより防止される。従って、上下のセ
ンサ56,57により賞球Tを1球づつ確実に検出する
ことができ、誤作動の発生を防ぐことができる。
【0043】(貯留球の球抜き)次に、前記球貯留排出経
路部22に貯留されている全ての貯留球を機外に排出す
る場合は、前記賞球払出装置Lの下方に形成された球排
出経路に設けた賞球経路と球抜き路とを切換える切換え
弁85(図16参照)を切換えたもとで、前記ケース体2
7の外側通孔82から作動部材を差込んで前記操作部材
81を作動させる。すなわち、図15(a)に示す如く、
作動部材で操作部材81を右方に押すことで、その軸部
81aにより前記規制部材68は引張バネ71の付勢力
に抗して拘束状態から解放状態に傾動変化される。これ
により、前記球送り体67は回転停止が解放され、球貯
留排出経路部22に貯留されている全ての貯留球は機外
に排出される。
【0044】前記球抜き終了後は、前記作動部材を外側
通孔82から引抜けば、前記引張バネ71の付勢力によ
って拘束状態に戻る規制部材68によって操作部材81
も初期の待機位置に戻る(図15(b)参照)。
【0045】このように、実施例の球抜き作業は、前記
球送り体67を回転停止している規制部材68を、操作
部材81を用いて物理的に作動させるものであるから、
前記パチンコ機Pが通電状態でなくても球抜きを行なう
ことができる。また操作部材81の配設構造等は簡単で
あり、設計・製造が容易で、コストも低廉に抑えること
ができる。更に、操作部材81を待機位置に戻す手段と
して、規制部材68を拘束位置に保持するための引張バ
ネ71を兼用しているから、部品点数および製造コスト
を低廉に抑えることができると共に、球抜き作業後の戻
し忘れも防止し得る。なお、操作部材81の操作は作動
部材で押すだけであるので、球抜き作業は極めて簡単で
ある。
【0046】また、実施例の操作部材81はケース体2
7から外方に突出しないので、賞球払出装置Lの機構セ
ット盤Gに対するセット時に邪魔となることはなく、ま
たセル等を用いた不正行為による球抜きを防止し得る利
点も有する。
【0047】
【変更例】図17は、前記操作部材の変更例を示すもの
であって、前記頭部81bの開放端に、前記外側通孔8
2から外方に所定長さで突出する操作部81cが設けら
れている。すなわち変更例の場合は、操作部81cを作
業者の指先で操作することで、球抜き作業を行なうこと
ができ、作動部材を用いる必要はなくなる。従って、例
えば機構セット盤Gに配設された裏カバー部材21と賞
球払出装置Lとの隙間が狭く、作動部材を外側通孔82
から差込むのが困難な構造の場合であっても、変更例で
は容易な操作が可能である。なお、操作部81cをケー
ス体27から外方に突出する構成では、図18に示す保
護部材84をケース体27に開閉可能に設け、常には該
保護部材84により操作部81cを覆っておくことで、
誤操作や不正行為を防止し得る。
【0048】なお、前述した実施例では、ベース部材と
カバー部材とからケース体を構成した場合で説明した
が、該ケース体をベース部材のみで構成してもよい。こ
の場合においては、前記電磁ソレノイドはベース部材に
対して複数の位置決め手段や固定フックで位置決め固定
されるから、ビスを不用とし得る。また位置決め手段の
配設位置や配設数等は、フレーム枠の折曲部から離間す
る側端縁部に当接するものであれば、実施例に限定され
るものではない。更に、フレーム枠はコ字状でなく、磁
力発生部の取着部である垂直部の上下何れかの端部に水
平部が折曲形成されるL字状であってもよい。
【0049】前記球通路における通口が形成される一側
は、パチンコ球が該通口から外側に沈み込むことがない
形状であれば、実施例の形状に限定されるものでなく、
所定角度で傾斜する2面あるいは4面以上の複数の面か
らなる多角形状であればよい。また実施例では、一側面
が開口する樋部材とケース体の内部側壁とにより球通路
を画成するよう構成したが、筒状の通路画成部材により
球通路を単独で画成するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る球払出
装置の球通路によれば、球送り体の球受部を球通路に臨
ませる通口が形成される一側を多角形状に形成し、該一
側に沿って球通路を通過するパチンコ球が通口から外側
に沈み込むのを防止するようにした。従って、上下の検
出手段による検出位置からパチンコ球が偏位するのは防
止され、確実な球検出を行なって、誤作動の発生を防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る賞球払出装置のベース部
材から電磁ソレノイドを取外した状態で示す概略斜視図
である。
【図2】実施例に係る賞球払出装置を示す外観斜視図で
ある。
【図3】実施例に係る賞球払出装置の内部構造を一部破
断して示す分解斜視図である。
【図4】実施例に係るケース体のベース部材を示す正面
図である。
【図5】実施例に係るベース部材を示す断面図である。
【図6】実施例に係るケース体のカバー部材を示す背面
図である。
【図7】実施例に係る樋部材から各基板を取外した状態
を示す概略斜視図である。
【図8】実施例に係る樋部材の正面図である。
【図9】実施例に係る樋部材の背面図である。
【図10】実施例に係る樋部材の左側面図である。
【図11】実施例に係る樋部材の右側面図である。
【図12】実施例に係る賞球払出装置における球通路と
賞球との関係を示す要部断面図である。
【図13】実施例に係る賞球払出装置の内部構造を示す
断面図である。
【図14】実施例に係る賞球払出装置による賞球の払出
し工程を示す説明図である。
【図15】実施例に係る操作部材による貯留球の球抜き
工程を示す説明図である。
【図16】実施例に係る賞球払出装置を備えたパチンコ
機の背面図である。
【図17】変更例に係る操作部材を配設した賞球払出装
置の内部構造を示す断面図である。
【図18】変更例に係る操作部材を配設した賞球払出装
置の外観斜視図である。
【符号の説明】
25 球送出路部 27 ケース体 28 電磁ソレノイド 42 球通路 56 上センサ(上検出手段) 57 下センサ(下検出手段) 64 通口 67 球送り体 67b 球受部 68 規制部材 G 機構セット盤 T 賞球(パチンコ球)
フロントページの続き (72)発明者 水貝 伸明 愛知県名古屋市中村区烏森町3丁目56番地 株式会社ニューギン内 (72)発明者 伊藤 達也 愛知県名古屋市中村区烏森町3丁目56番地 株式会社ニューギン内 (72)発明者 小川 誠 愛知県名古屋市中村区烏森町3丁目56番地 株式会社ニューギン内 Fターム(参考) 2C088 BA04 BA32 BA63 BA65 BA88 EB65

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース体(27)に、機裏側に装備された機
    構セット盤(G)に設けられて貯留球を通出案内する球送
    出路部(25)に連通する球通路(42)が縦設されると共に、
    外周に形成した複数の球受部(67b)を、前記球通路(42)
    の一側に形成した通口(64)から該球通路(42)に臨ませて
    1球ずつの球送り回転によりパチンコ球(T)を排出し得
    る球送り体(67)と、球払出し信号に基づいて作動制御さ
    れる電磁ソレノイド(28)の励磁・消磁条件に従って切換
    え作動されて前記球送り体(67)を回転停止と回転可能な
    解放との状態に規制する規制部材(68)と、前記球受部(6
    7b)により停止される排出前のパチンコ球(T)を検出する
    上検出手段(56)と、球送り体(67)の回転により払出され
    るパチンコ球(T)を検出する下検出手段(57)とを備える
    球払出装置において、 前記通口(64)が形成される一側は、前記球通路(42)を通
    過するパチンコ球(T)が該通口(64)から外側に沈み込む
    ことなく案内される平面視において多角形状に形成され
    ていることを特徴とする球払出装置の球通路。
  2. 【請求項2】 前記上検出手段(56)および下検出手段(5
    7)は、前記球通路(42)を通過するパチンコ球(T)の中心
    位置に対して前記通口(64)とは反対側に偏位した位置に
    配置されている請求項1記載の球払出装置の球通路。
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