JP2002085109A - 安全靴用先芯 - Google Patents

安全靴用先芯

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JP2002085109A
JP2002085109A JP2001155407A JP2001155407A JP2002085109A JP 2002085109 A JP2002085109 A JP 2002085109A JP 2001155407 A JP2001155407 A JP 2001155407A JP 2001155407 A JP2001155407 A JP 2001155407A JP 2002085109 A JP2002085109 A JP 2002085109A
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JP
Japan
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resin
tip
polyamide
core
safety
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Pending
Application number
JP2001155407A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuhiro Kawazoe
哲弘 川添
Hiroyasu Ishizawa
宏康 石沢
Shigeyuki Kosaka
繁行 高坂
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 JIS T 8101の普通作業用安全靴(S
級)に定められる性能を有し、軽量で、且つ生産性に優
れる樹脂製の安全靴先芯を提供する。 【解決手段】 安全靴に装着され、外部荷重(圧迫や衝
撃など)から着用者を保護する先芯であって、該先芯が
長繊維強化熱可塑性樹脂を材料とし、先芯先端の立ち上
がり部分aの肉厚を3.5mm以上とし、肩部6の平均
曲率rを20以下の形状に射出成形又は圧縮成形により
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長繊維強化熱可塑性
樹脂製の安全靴用先芯に関する。更に詳しくは、連続し
た強化用繊維に熱可塑性樹脂を含浸させ、任意の長さに
切断(ペレット化)した長繊維強化熱可塑性樹脂を、射
出成形又は圧縮成形することで安価に大量に製造できる
安全靴用先芯に関する。
【0002】
【従来の技術】安全靴用先芯は、重量物の落下等による
圧迫及び衝撃等からの外部荷重から、着用者の爪先を保
護するものである。従って、該先芯に要求される性状と
しては、第一に強度と剛性が重要となる。第二に、長時
間履いたままで作業を行ったり、歩きつづけるような場
合において、履いている者の疲労の蓄積を低減するため
には、安全靴の重量はできるだけ軽量なものが好まし
く、その一部である先芯の軽量化は必須のものである。
第三に、氷点下に温度調整された低温倉庫等で比較的長
時間作業を行う際に靴の外表面が極度に冷却され、足の
指等が凍傷を負ってしまうのを防ぐために、出来るだけ
断熱効果を高める工夫が必要となる。
【0003】従来、安全靴先芯の材料としては鋼製のも
のが実用化され、軽量化も進んできてはいるが、材料の
比重そのものが高いために更なる軽量化は限界に近いと
いわざるを得ない。そして、鋼製の先芯は非常に熱伝導
度が高く、体温を速やかに放出するため、低温倉庫等で
の足先の保温効果はほとんど期待できない。また、鋼製
の先芯を使った安全靴を焼却処分した際に出る灰は、先
芯が元の形そのままで残っており、灰全体を大型プレス
機等で圧縮しない限り、嵩密度は低くなってしまい、灰
を輸送する際に使用されるダンプカー等の荷台には積載
重量の上限よりはるかに小さな重量しか積載できず、輸
送コストも非常に非効率的であった。
【0004】最近の規制緩和に伴い、それらの問題を解
決する手段として先芯を樹脂化する為の研究が盛んに行
なわれてきており、連続繊維強化熱可塑性樹脂シートを
積層させた後、加熱加圧して成形するもの(特開平11
−332611)や、テープ状の連続繊維強化熱可塑性
樹脂をランダムに分散させながら加熱加圧成形する方法
(登録2969518、実開平6−7507、実用新案
登録2574860)などが提案されている。
【0005】しかしそれらの方法は、一旦シートを積層
させたり、テープ状物をランダムに張付けた後、加熱加
圧成形しなければならないなど手間がかかり、大量生産
が難しく生産性の面で非常に不利であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、JI
S T 8101の普通作業用安全靴(S級)に定められ
る性能を有し、軽量で、且つ生産性に優れる樹脂製の安
全靴先芯を提供する事を課題とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑み鋭意研究を行った結果、長繊維強化熱可塑性樹
脂ペレットを用いて、一般の射出成形や圧縮成形のよう
な大量生産が容易な成形方法を採用することにより、生
産性が高く、製造コストを低く押さえながら、軽量な長
繊維強化熱可塑性樹脂製安全靴先芯が得られる事を見出
した。また、長繊維強化熱可塑性樹脂を用いる他に、安
全靴先芯の形状を追求することによって、JIS T 8
101の試験に合格する安全靴先芯を見出した。
【0008】すなわち本発明は、安全靴に装着され、外
部荷重(圧迫や衝撃など)から着用者を保護する先芯で
あって、該先芯が長繊維強化熱可塑性樹脂を材料とし、
射出成形又は圧縮成形により製造され、軽量且つ強度に
優れている事を特徴とする安全靴用先芯を提供するもの
である。また、本発明は、装着された安全靴が、JIS
T 8101 普通作業用安全靴(S級)としての基準
(耐圧迫荷重:1000kgf以上、耐衝撃エネルギ
ー:70J以上を満たし、同時にそれぞれの試験により
変形した際の先芯内部の空隙高さが20mm以上)を満
足することを特徴とする前記の安全靴用先芯を提供する
ものである。また、本発明は、右足用又は左足用単独で
の重量が、50g以下であることを特徴とする前記の安
全靴用先芯を提供するものである。また、本発明は、安
全靴用先芯中の強化用繊維が、数平均長さにして1.5
mm以上の長さであることを特徴とする請求項1〜3に
記載の安全靴用先芯を提供するものである。また、本発
明は、材料として使用される長繊維強化熱可塑性樹脂が
強化用繊維、マトリックス樹脂により形成されることを
特徴とする前記の安全靴用先芯を提供するものである。
また、本発明は、材料として使用される長繊維強化熱可
塑性樹脂が、連続強化用繊維束にマトリックス樹脂を引
き抜き成形法により含浸したものを、更に、切断して長
さ3〜50mmの長繊維強化熱可塑性樹脂ペレットとし
たものであることを特徴とする前記の安全靴用先芯を提
供するものである。また、本発明は、長繊維強化熱可塑
性樹脂ペレット中の強化用繊維が、ペレットの長さ方向
に対して実質的に平行に配列しており、強化用繊維含有
率が20〜80重量%であることを特徴とする前記の安
全靴用先芯を提供するものである。また、本発明は、長
繊維強化熱可塑性樹脂ペレット中の強化用繊維がペレッ
ト全体に分散している事を特徴とする前記の安全靴用先
芯を提供するものである。また、本発明は、強化用繊維
束が、無機繊維及び/又は有機繊維を2000〜400
00本に束ね合わせてなり、且つ該繊維1本の断面径が
平均で3〜40μmであることを特徴とする前記の安全
靴用先芯を提供するものである。また、本発明は、マト
リックス樹脂が、ポリアミド樹脂、熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂、ポリ−α−オレフィン樹脂、ポリアミド/AB
Sアロイ樹脂、ポリアミド/ポリ−α−オレフィンアロ
イ樹脂から選ばれる1種以上の樹脂であることを特徴と
する前記の安全靴用先芯を提供するものである。また、
本発明は、ポリアミド樹脂が、ナイロン6樹脂、ナイロ
ン6,6樹脂、ナイロン4,6樹脂の単独重合体並びに共
重合体、さらにはこれらから選ばれる1種又は2種以上
の混合物であって、該ポリアミド樹脂のASTM D−
1238(荷重:2.16kg、温度:275℃)で測
定したメルトフローレートが10以上であることを特徴
とする前記の安全靴用先芯を提供するものである。ま
た、本発明は、熱可塑性ポリウレタン樹脂が、分子中に
ウレタン結合を持ち、ポリオール(長鎖ジオール)、ジ
イソシアネート、短鎖ジオールの三成分の分子間反応に
よって生成するものであって、ASTM D−1238
(荷重:2.16kg、温度:230℃)で測定したメ
ルトフローレートが10以上である事を特徴とする前記
の安全靴用先芯を提供するものである。また、本発明
は、ポリ−α−オレフィン樹脂が、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリ−1−ブテン樹脂、プロピレ
ン−エチレン共重合体樹脂、プロピレン−1−ブテン共
重合体樹脂のいずれから選ばれる1種又は2種以上の混
合物であって、ASTM D−1238(荷重:2.16
kg、温度:230℃)で測定したメルトフローレート
が10以上であることを特徴とする前記の安全靴用先芯
を提供するものである。また、本発明は、ポリアミド/
ABSアロイ樹脂が、(a)ポリアミド−6樹脂及び/
又はポリアミド6,6樹脂、(b)アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、(c)アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂を不飽和酸
で変性したものからなる組成物であって、ASTM D
−1238(荷重:5.00kg、温度:250℃)で
測定した該組成物のメルトフローレートが10以上であ
ることを特徴とする前記の安全靴用先芯を提供するもの
である。また、本発明は、ポリアミド/ポリ−α−オレ
フィン樹脂が、(イ)がポリアミド−6樹脂、ポリアミ
ド−6,6樹脂、ポリアミド−4,6樹脂単独重合体並び
に共重合体、さらにはこれらから選ばれる1種又は2種
以上の混合物、(ロ)がポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、プロピレン−エチレン共重合体樹脂、(ハ)
が不飽和酸で変性されたポリエチレン樹脂及び/又はポ
リプロピレン樹脂で形成される組成物から成る組成物で
あって、ASTM D−1238(荷重:2.16kg、
温度:275℃)で測定した該組成物のメルトフローレ
ートが10以上である事を特徴とする前記の安全靴用先
芯を提供するものである。また、本発明は、先端の立ち
上がり部分の肉厚が3.5mm以上10mm未満である
ことを特徴とする前記の安全靴用先芯を提供するもので
ある。また、本発明は、先端の立ち上がり部分から天井
にかけての肩部の曲線の曲率rが、20以下である事を
特徴とする前記の安全靴用先芯を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる長繊維
強化熱可塑性樹脂ペレットとは、引抜き成形法(USP
−3042570、特開昭53−50279号公報他)
を基本製法とし、また該製法に付帯して発生する各種問
題点を解決すべく提案された公知の技術(強化繊維のロ
ービング形状、プラ方法、強化繊維の余熱方法、開繊方
法、熱可塑性樹脂と強化繊維との含浸方法、樹脂含浸後
の賦形方法、冷却方法、カッティング方法等)により製
造される長繊維強化熱可塑性樹脂ペレットであって、該
強化用繊維が実質的にペレットと同一の長さで平行に配
列し、含有する強化繊維は20〜80重量%、好ましく
は30〜70重量%の範囲にあってペレット全体に分散
しているものを言う。
【0010】長繊維熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂と
しては、一般に市販されている熱可塑性樹脂なら使用可
能であるが、例えばポリカーボネート等は樹脂の機械的
特性には優れるが耐溶剤性が比較的低く、安全靴を製作
する際に使用される接着剤に依って劣化し、耐久性に問
題が発生してしまう恐れがある。また、長繊維強化熱可
塑性樹脂ペレットの製法において、非常に高粘度のマト
リックス樹脂は強化用繊維束への含浸が困難であり、繊
維間に十分に浸透せず、繊維が未含浸のままペレット内
で偏在し、輸送中等における衝撃や摩擦に依ってペレッ
トが繊維の配向に沿って割れたり、ペレット表面に繊維
束が浮き出てしまう可能性があり、その場合には、ペレ
ットから繊維が脱離するなど、成形作業の環境悪化の原
因となったり、成形機に取付けたホッパードライヤのバ
グフィルタの目詰まりを発生させてしまうなどの問題が
生じる。また、この様なペレットを用いて成形を行なっ
た場合、成形体内部に未分散の繊維束が混入する可能性
が増大し、成形体の機械的強度に著しいバラツキを発生
させる原因となる。
【0011】従って、好ましいマトリックス樹脂として
は、ポリアミド樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリアミド/ABSアロイ樹脂から選
ばれる、1種又は2種以上の混合物が上げられる。これ
らは安全靴先芯の使用環境を鑑みても問題無く、また、
熔融粘度も比較的低いため該製法による長繊維強化熱可
塑性樹脂ペレットの製造が容易である。
【0012】また、本発明で使用されるマトリックス樹
脂は、マトリックス樹脂の他に耐熱安定剤、光安定剤、
酸化防止剤、可塑剤、着色剤、補強材、難燃化剤、相溶
化剤等の各種樹脂添加物、タルク、シリカ、顔料等の粉
末状の無機充填材等を含んでいても構わない。特に熱安
定剤及び/又は酸化防止剤を添加することは、長繊維強
化熱可塑性樹脂ペレットの製造及び成形時の熱履歴によ
って生じる樹脂の酸化、着色、分解、解重合を抑制する
ことに有用な方法である。従って、長繊維強化熱可塑性
樹脂のマトリックス樹脂とは、マトリックス樹脂の他に
上記添加物、充填材等を含んだものも含まれる。
【0013】更にこれらマトリックス樹脂は、一度成形
品となって使用されたリサイクル品を粉砕機で細粒化さ
れたものであっても良い。
【0014】本発明に使用されるマトリックス樹脂がポ
リアミド樹脂の場合、市販のポリアミド−6樹脂、ポリ
アミド−6,6樹脂、ポリアミド−4,6、ポリアミド
−11、ポリアミド−12樹脂、ポリアミド−6,10
等の単独重合体及び共重合体、更には単純に混合しただ
けのものが使用できる。これらポリアミド樹脂の中でも
好ましいものは、ASTM D 1238(荷重:2.1
6kg、温度:275℃)のメルトフローレートが15
g/10分以上のもの、更に好ましいものは30g/1
0分以上のものである。これらは、引き抜き成形法によ
るペレット製造時に該強化用繊維の折損を低減しながら
繊維間に浸透しやすく、該ペレット断面拡大写真によっ
て観察される強化用繊維の分散が著しく良好となる。こ
のように良好な含浸状態のペレットを用いた射出成形又
は圧縮成形においては、成形体の内部又は外表面に未分
散の繊維束の存在する可能性が極めて低く、該成形体の
機械的強度のバラツキ範囲も著しく低減する事ができ
る。
【0015】また、本発明に使用されるマトリックス樹
脂が熱可塑性ポリウレタン(以下TPU)樹脂の場合、
その主たる分子中にウレタン結合を持ち、ポリオール
(長鎖ジオール)、ジイソシアネート、短鎖ジオールの
三成分の分子間反応によって生成するものが好ましい。
ポリオールと短鎖ジオールは、ジイソシアネートと不可
反応をして線状ポリウレタンを生成する。この中でポリ
オールはエラストマーの柔軟な成分になり、ジイソシア
ネートと短鎖ジオールは硬い部分となるので、原料の性
状、重合条件、配合比にもよるが、ポリオールの型(タ
イプ)が熱可塑性ポリウレタンの性質を大きく左右す
る。ポリオールのタイプとしては、カプロラクトン型、
アジピン酸型、ポリテトラメチレングリコール型等があ
る。それらの更に詳しい原料名としては、ポリ−ε−カ
プロラクトン、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレンオキサイド、ポリ(1,4−ブチレンアジペー
ト)、ポリ(エチレン/1,4−ブチレンアジペー
ト)、ポリ(1,6−ヘキシレン/ネオペンチルアジペ
ート)、ポリ(1,6−ヘキシレンカーボネート)等が
あり、これから選ばれる1種又は2種以上の混合物を用
いても良い。また、ポリウレタン樹脂は一般エラストマ
ータイプのものでも高弾性タイプのものであっても良い
が、ポリアミド樹脂の場合と同様の理由で、ASTM
D 1238(荷重:2.16kg、温度:230℃)の
メルトフローレートが10g/10分以上のものが好ま
しい。
【0016】本発明に使用されるマトリックス樹脂がポ
リ−α−オレフィン樹脂の場合、好ましいものとして
は、入手のしやすさ、流通の度合いから、エチレン、プ
ロピレン、ブテン、4−メチルペンテン等の単独重合体
及び共重合体、更には酢酸ビニル、アクリル酸、アクリ
ル酸エステル、無水マレイン酸等の極性モノマーとのラ
ンダム、ブロック又はグラフト共重合体も含まれる。ま
た、これらの重合体にエチレン−α−オレフィン共重合
体ゴム、イソプレンゴム、イソブチレンゴム等の合成ゴ
ム、イソプレンゴム、イソブチレンゴム等の合成ゴムを
50重量%未満添加した組成物も好ましい。これらの中
から更に好ましいものとしては、ASTMD 1238
(荷重:2.16kg、温度:230℃)のメルトフロ
ーレートが15g/10分以上のもの、またより好まし
くは同測定方法において30g/10分以上のものが挙
げられる。
【0017】尚、ポリ−α−オレフィン樹脂の様に分子
末端基に強化用繊維、特にガラス繊維に対する界面接着
性を付与するための反応性官能基を有しない場合には、
該樹脂を不飽和酸もしくはその酸無水物等の誘導体で改
質する方法及び/又は不飽和酸で改質された重合体を非
改質樹脂に必要量配合する方法等を施す事によって著し
く強化用繊維と樹脂との接着性が向上し、結果成形体の
機械的特性も優れたものを得る事ができる。
【0018】本発明に使用されるマトリックス樹脂がポ
リアミド/ABSアロイ樹脂の場合、好ましいものとし
ては、該樹脂を形成するポリアミド樹脂についてはポリ
アミド−6、ポリアミド−6,6のそれぞれ単独重合
体、共重合体又は単純に混合したものであって、ABS
は少なくともブタジエンゴム成分が5重量%以上含まれ
ているものであり、相溶化剤としては、無水マレイン酸
等で変性されたABSを添加している組成物が挙げられ
る。ポリアミド/ABSアロイ樹脂の配合比は、ポリア
ミド樹脂が20〜80重量%、ABS樹脂が80〜20
重量%、変性ABSが3〜20重量%で配合したもの
が、剛性と衝撃特性のバランスが良く好ましい。尚、ポ
リアミド樹脂に流動性を向上したポリアミド樹脂を配合
し、該組成物のASTM D 1238(荷重:2.16
kg、温度:275℃)のメルトフローレートが15g
/10分以上のもの、また更に好ましくは30g/10
分以上になるように材料設計したものを使用すれば、良
含浸の長繊維強化熱可塑性ペレットを得ることが出来
る。
【0019】本発明で使用される長繊維熱可塑性樹脂の
強化用繊維としては、ガラス、カーボン、ステンレス等
の無機繊維、アラミド、レーヨン、ナイロン等の有機繊
維の中から選ばれる1種以上の繊維を用いる事ができ
る。尚、少なくともマトリックス樹脂よりも高弾性であ
り、マトリックス樹脂の剛性を強化する働きの大きい繊
維が好ましい。すなわちガラス、カーボン、ステンレ
ス、アラミド繊維等が好ましい。
【0020】ガラス繊維であれば、E−ガラス、S−ガ
ラス、C−ガラス、AR−ガラス、T−ガラス、D−ガ
ラス及びR−ガラス等市販されているものが使用でき
る。ガラス繊維径は、3〜40μmのものが適してい
る。3μm未満では、ガラス含有量が多い場合、相対的
にガラス繊維数が増すため樹脂の含浸が困難となり、4
0μmを超えると成形品の表面外観が著しく悪化する。
最適なガラス繊維径は9〜20μmである。
【0021】ガラス繊維はカップリング剤を含む表面処
理剤で表面処理されていても良い。カップリング剤とし
てはアミノシラン、エポキシシラン、アミドシラン、ア
ジドシラン、アクリルシランのようなシランカップリン
グ剤、チタネート系カップリング剤及びこれらの混合物
が利用できる。これらのうち、アミノシランとエポキシ
シランが良く、特にアミノシランカップリング剤が好ま
しい。
【0022】カーボン繊維としては、石油精製後の残査
(ピッチ)を原料とするピッチ系カーボン繊維及びポリ
アクリロニトリルを原料とするPAN系カーボン繊維の
どちらでも使用できるが、現在市販されており、比較的
容易に入手できるものはPAN系カーボン繊維である。
また、繊維径は5〜7μmのものが好ましい。5μm未
満では、カーボン含有量が多い場合、相対的に繊維数が
増すため樹脂の含浸が困難となり、一方、7μmを超え
るものは現在入手困難である。
【0023】カーボン繊維はバインダーを含む表面処理
剤による表面処理を施されていても良い。バインダーの
種類としては特に限定されないが、エポキシ系バインダ
ーが好ましい。
【0024】ステンレス繊維であれば、SUS−304
製及びSUS−316L製が市販されており、いずれか
あるいは混合して使用が可能である。安全靴内は作業者
の汗など湿気が多い為、より耐食性が高いSUS−31
6Lが好ましいが、特に限定されるものではない。ま
た、繊維径は6〜35μmのうちいずれでも選択できる
が、ガラス繊維の場合と同様の理由で、7〜20μmが
好ましい。
【0025】ステンレス繊維はパラフィンによりサイジ
ングされているものと全くサイジングされていないもの
があるが、パラフィンによりサイジングされている場合
は、含浸時にステンレス繊維の摩擦による折損を低減す
る事ができ、また繊維束が容易には開繊しないので、取
扱いしやすい反面、樹脂とステンレス繊維の密着性(濡
れ性)を阻害する場合があるので、サイジングの有無は
どちらが好ましいとは断定できない。
【0026】本発明に使用される長繊維強化樹脂に添加
される好ましい酸化防止剤としては、フェノール系化合
物、リン系化合物、イオウ系化合物が挙げられる。ま
た、マトリックス樹脂がポリアミド樹脂又はポリアミド
/ABSアロイ樹脂の場合は、ハロゲン化金属を用いる
こともできる。
【0027】フェノール系酸化防止剤としては、2,6
−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、1,3,5−
トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)イソシアヌレート、テトラキス{3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシメチル}メタン等が挙げられ、中でもヒンダー
ドフェノール系化合物が好ましく、例えば2,6−ジ−
t−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4
−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート、ジステアリル(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)ホスホネート、2,2’−メチレン
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,
2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、ビス{3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−
t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド}グリコール
エステル、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル
−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’− エチリ
デンビス(4−sec−ブチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、ビス{2−t−
ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−t−
ブチル−5−メチルベンジル)フェニル}テレフタレー
ト、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロ
キシ−4−t−ブチルベンジル)イソシアヌレート、
1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス
{(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシエチル}イソシアヌレート、テ
トラキス{メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}メタン、2
−t−ブチル−4−メチル−6−(2’−アクリロイル
オキシ−3’−t−ブチル− 5’−メチルベンジル)
フェノール、3,9−ビス(1’,1’−ジメチル−2’
−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサ
ピロ{5,5}ウンデカン、ビス{β−(3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プリピオネ
ート等が挙げられる。これらの内では、1,3,5−トリ
ス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−t−ブチ
ルベンジル)イソシアヌレート、テトラキス{メチレン
−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート}メタン等が好ましい。
【0028】リン系酸化防止剤としては、アルキルホス
ファイト、アルキルアリルホスファイト、アルキルホス
フォナイト、アリルホスフォナイト等のリン系酸化防止
剤を挙げることができ、具体的にはジステアリルペンタ
エリスリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレ
ンホスファナイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトール−ジホスファイト、ビス
(2,4−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトール−ジホスファイト、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t
−ブチルフェニル)ブタン等を例示することができる。
【0029】イオウ系酸化防止剤としては、具体的にジ
ラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリス
チル−3,3’− チオジプロピオネート、ジステアリル
ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ペンタ
エリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオ
ネート)等を挙げることができる。
【0030】これらフェノール系、リン系、イオウ系の
酸化防止剤はそれぞれ単独で使用することもできるが、
好ましくはフェノール系酸化防止剤と共に、リン系酸化
防止剤、イオウ系酸化防止剤のいずれかを混合して使用
することによって、著しい樹脂の耐熱安定性を得ること
ができる。その場合の好ましい配合量は、マトリックス
樹脂成分の合計を100重量部とした時、フェノール系
酸化防止剤を0.2〜2.5重量部、好ましくは0.3〜
2.0重量部であり、フェノール系酸化防止剤とリン系
又はイオウ系酸化防止剤の配合比は1/10〜10/1
(重量比)、好ましくは1/5〜5/1の範囲が良い。
【0031】ポリアミド樹脂又はポリアミド/ABSア
ロイ樹脂のようなポリアミド系樹脂の熱安定性の著しい
向上を図ることが出来る好ましいハロゲン化金属として
は、酢酸銅とヨウ化カリウムを混合して用い、組成物中
でヨウ化銅として存在させることが上げられる。マトリ
ックス樹脂との配合比は該樹脂成分の合計を100重量
部とした時、ヨウ化銅として0.2〜3.0重量部、好ま
しくは0.3〜2.0重量部である。
【0032】本発明に使用される長繊維強化熱可塑性樹
脂ペレットは、引き抜き成形法、すなわち数千〜数万本
のフィラメントからなる強化用連続繊維を引き抜きなが
ら、マトリックス樹脂である熱可塑性樹脂を強化用繊維
に完全に含浸した後、繊維を引き抜く方向と直角方向に
切断する事により得られる。樹脂を含浸する方法はいか
なる方法を用いても良い。例えば、マトリックス樹脂の
エマルジョンを強化用繊維に含浸し被覆付着後、乾燥さ
せる方法、マトリックス樹脂の粉末懸濁液を強化用繊維
に付着させ、乾燥後加熱溶融含浸させる方法、溶媒に溶
かしたマトリックス樹脂を強化用繊維に含浸後、溶媒を
除去する方法。マトリックス樹脂の繊維と強化用繊維の
混合繊維を加熱し、溶融したマトリックス樹脂を含浸さ
せる方法、又は加熱溶融したマトリックス樹脂をバー、
ロール、ダイス上でガラス繊維を開繊させながら含浸さ
せる方法等のいずれでも良い。これらの方法のうち、装
置及びプロセスの簡便さから、加熱溶融したマトリック
ス樹脂をバー、ロール、ダイス上でガラス繊維を開繊さ
せながら含浸させる方法が好ましい。
【0033】こうして得られたペレット中には、強化用
繊維がペレットと同一長さで平行に整列した状態で存在
する。該ペレットには、強化用繊維が20〜80重量%
含有され、又ペレット長さは2〜50mmであることが
好ましい。強化用繊維含有量が20重量%未満では、マ
スターバッチとしての利点を生かせないため、経済的に
不利となる上、希釈後の成形品の製品適用範囲が狭くな
る事から、工業的価値が減ずる。80重量%を超える
と、樹脂の含浸が十分に行なえず、製造が極めて困難と
なる。好ましい強化用繊維の含有率は、20〜80重量
%である。ペレット長さは2mm未満であると成形品中
のガラス繊維が短くなり、機械的特性、特に衝撃強度が
低下する。50mmを超えると、長繊維強化樹脂熱可塑
性樹脂の特徴である高剛性、高衝撃、耐クリープ性、耐
振動疲労性等が更に改善される事はなく、かえって射出
成形、プレス成形及びその他の成形方法で成形する際の
ホッパー内でのブリッジング等の詰まりや、長繊維熱可
塑性樹脂ペレットをマスターバッチとして使用する際
に、偏析が起こるので好ましくない。より好ましいペレ
ットの長さは4〜30mmである。ペレットの形状は、
長さが2〜50mmであればどのような形状であっても
よく、例えば断面形状が円形、楕円形、四角形でもよ
い。尚、切断面の最長径をR1、最小径をR2とした
時、R2がR1の50%、更に好ましくは60%以上に
なるよう賦形するのが、ペレット化する際の切断による
ペレットの割れが低減され、且つ成形機ホッパーにおい
てブリッジング等も減るので好ましい。
【0034】この様にして得られた長繊維熱可塑性樹脂
ペレットは一般の射出成形や圧縮成形などの方法に依っ
て成形する際に、成形機シリンダ内や金型内のスプル、
ランナ、ゲート及び成形品キャビティで発生する剪断を
受けた後でも、ペレット長と同等の長さを有したまま存
在している繊維が多く、従って数平均繊維長を測定する
と、通常、短繊維強化材料の数十倍から数百倍になって
いる。
【0035】一般的に、成形品中の繊維の長さの、その
断面直径に対する比はアスペクト比として成形品の機械
的特性に寄与する度合いの尺度として引用されたり、或
いは成形品の機械的特性が高い理由として引用される
が、長繊維強化熱可塑性樹脂はこのアスペクト比が高
く、それゆえ安全靴先芯のような非常に高い性能が要求
されるようなものを製造するにあたっても、一般の射出
成形や圧縮成形のような生産性の高い成形方法を用いる
ことができる。
【0036】続いて本発明で開示された安全靴先芯の形
状について説明する。
【0037】従来の安全靴先芯の形状は、その形状が靴
の先端の外観に直接影響を及ぼす事を鑑み、先芯の後部
から先端に向かって徐々に低くなるよう設計されてい
る。また、安全靴先芯が組込まれる部分は靴内で爪先が
挿入される部分であるので、安全靴先芯の外及び内表面
は滑らかである事が規定されている。従って、部分的に
リブを立てる等の構造上の補強ができない。そのため従
来の安全靴先芯の形状のままでは、比較的小さな圧迫お
よび衝撃による荷重であっても、容易に先芯天井部分が
変形し、変形によって大きな応力が天井部分の後部中
央、親指側肩部、小指側肩部に集中し破断してしまって
いた。
【0038】そこで、これらの問題を解決する手段とし
て、上記に述べた長繊維強化熱可塑性樹脂を材料に使用
すると共に、安全靴先芯の形状についても鋭意研究を行
なった結果、下記2点の改良を行なうことで、安全靴先
芯の機械的強度が著しく向上することを見出した。
【0039】先芯先端の立ち上がり部分の肉厚を3.
5mm以上とする。 本発明における先芯の形状は、圧迫及び衝撃荷重の大部
分が先端部に集中する。従って、それに耐え得る最低限
度の肉厚が必要であり、少なくとも3.5mmとする必
要がある。
【0040】先芯先端の肩部の平均曲率rを20以下
とする。 図1に示した、水平な台状に置いた先芯の断面形状にお
いて、先芯先端の立上り部分(a)から天井部分(c)
にかけての先芯先端の肩部(b)の平均曲率(r)を2
0以下とすることによって、先芯の形状は箱型に近づ
き、圧迫及び衝撃荷重の大部分が先芯の側面部分、特に
先芯先端の肩部(b)及び立上り部分(a)で吸収され
ることになる。この事により天井後部の変形量は極めて
低減され、許容応力以内に抑制することができる。
【0041】ここで本発明における先芯先端の肩部
(b)とは、図1の先芯天井部分の、先芯全体の水平長
さ(L)の先端側から20%の位置を起点(イ)とし、
先芯先端の立上り部分の直線が開始する点(ロ)を終点
する間を指す。また平均曲率とは、肩部を構成するいく
つかの曲率をもった曲線の加重平均値である。
【0042】本発明の安全靴先芯の成形方法は、公知の
あらゆる成形方法が使用可能であるが、以下に述べるよ
うな繊維長さを保護出来る方法が好ましい。
【0043】成形品に含まれる強化用繊維の長さは、そ
の機械的特性(圧縮試験、曲げ試験、引張り試験等の耐
静的荷重性や落下試験、落錘衝撃試験、アイゾット衝撃
試験等の耐衝撃性)に対して大きな影響を与え、特に耐
衝撃性は繊維の長さが長くなるにつれて大きくなる傾向
が強い。しかし一般的な成形方法及び成形装置では、材
料を可塑化する際にスクリュの回転によって生じる剪断
が大きく、繊維を折損させてしまう確率が非常に大き
い。従って成形機メーカー各社の長繊維強化熱可塑性樹
脂用に開発した可塑化システムを持つ成形機を用いる事
が好ましい。
【0044】また、繊維長を保護する成形条件として
は、マトリックス樹脂に対して強化用充填剤を添加して
いない(非強化の)状態で成形する際の一般的可塑化温
度より10〜30℃高めの温度設定とするなどして、可
塑化による剪断を低減する事が望ましい。
【0045】更に金型の設計においては、スプル、ラン
ナ、ゲートは、その断面を出来得る限り広く設計し、ま
た樹脂流路の形状についても検討した上で、圧力損失の
低減された設計を施す事が繊維長を保護する上で望まし
い。
【0046】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。
【0047】[実施例1]マトリックス樹脂が熱可塑性
ポリウレタンであり、強化用繊維がガラスである長繊維
熱可塑性樹脂ペレット(セルストランTPU-GF50-
01、Ticona Celstran Incorpo
rated社製、ガラス含有量50重量%、ペレット長
11mm)を用いて、表1に示した形状にて設計した安
全靴先芯を成形し、得られた安全靴先芯を靴に装着しな
い裸の状態で、JIS T 8101に定められる試験方
法に準拠して圧迫試験及び衝撃試験を行った。成形装置
としては、日本製鋼所(株)製の長繊維強化樹脂専用に
スクリュ形状を設計を施した射出成形機(型締め力15
0t)を用いて成形した。成形品の残存繊維長の測定
は、成形品を灰化し、灰分をシャーレ等の透明薄底容器
内で水中に分散させ、繊維1本1本をサンプリングして
長さを測定した。結果を表1に記したが、JIST 8
101に規定されるH級の性能を発揮した。
【0048】[実施例2]長繊維熱可塑性樹脂のガラス
含有量が40重量%(セルストランTPU−GF40−
01、Ticona Celstran Incorpo
rated製、ガラス含有量40重量%、ペレット長1
1mm)である以外はすべて実施例1と同様にして安全
靴先芯を成形し、圧迫試験及び衝撃試験を行った。結果
を表1に記したが、JIS T 8101に規定されるS
級の性能を発揮した。
【0049】[実施例3]長繊維強化熱可塑性樹脂が、
ナイロン6,6をマトリックス樹脂としたものであっ
て、ガラス含有量が60重量%(プラストロンPA66
−GF60−01、ダイセル化学工業(株)製、ガラス
含有量60重量%、ペレット長11mm)である以外は
すべて実施例1と同様にして安全靴先芯を成形し、圧迫
試験及び衝撃試験を行った。結果を表1に記したが、J
IS T 8101に規定されるS級の性能を発揮した。
【0050】[実施例4]長繊維強化熱可塑性樹脂が、
ナイロン6をマトリックス樹脂としたものであって、ガ
ラス含有量が60重量%(プラストロンPA6−GF6
0−01、ダイセル化学工業(株)製、ガラス含有量6
0重量%、ペレット長11mm)である以外はすべて実
施例1と同様にして安全靴先芯を成形し、圧迫試験及び
衝撃試験を行った。結果を表1に記したが、JIS T
8101に規定されるS級の性能を発揮した。
【0051】[実施例5]長繊維強化熱可塑性樹脂が、
カルボン酸変性されたABSを相溶化剤として用いられ
たナイロン6/ABSのアロイ樹脂をマトリックス樹脂
としたものであってガラス含有量が50重量%、(プラ
ストロンPA6/ABS−GF50−01、ダイセル化
学工業(株)社製、ガラス含有量50重量%、ペレット
長6mm)である以外はすべて実施例1と同様にして安
全靴先芯を成形し、圧迫試験及び衝撃試験を行った。結
果を表1に記したが、JIS T 8101に規定される
S級の性能を発揮した。
【0052】[実施例6]長繊維強化熱可塑性樹脂が、
ナイロン6/ポリプロピレン/カルボン酸変性ポリプロ
ピレンのアロイ樹脂をマトリックス樹脂としたものであ
ってガラス含有量が40重量%、(プラストロンPA6
/PP−GF40−01、ダイセル化学工業(株)製、
ガラス含有量40重量%、ペレット長11mm)である
以外はすべて実施例1と同様にして安全靴先芯を成形
し、圧迫試験及び衝撃試験を行った。結果を表1に記し
たが、JIS T 8101に規定されるS級の性能を発
揮した。
【0053】[実施例7]長繊維強化熱可塑性樹脂が、
TPU−GF60(ダイセル化学工業(株)製、ガラス含
有量60重量%、ペレット長11mm)と、JIS K
7311試験法における硬度が80Aの熱可塑性ポリ
ウレタンを混合し、ガラス濃度を50重量%に調整して
得られた長繊維強化熱可塑性ポリウレタンである以外は
すべて実施例1と同様にして安全靴先芯を成形し、圧迫
試験及び衝撃試験を行った。結果を表1に記したが、J
IS T 8101に規定されるS級以上の性能を発揮し
た。
【0054】[比較例1]長繊維強化熱可塑性樹脂のか
わりに、長さ1mm未満の短繊維ガラスを混入して強化
したナイロン6/ABS(ノバロイA2706、ダイセ
ル化学工業(株)製)を用いた以外はすべて実施例1と
同様にして安全靴先芯を成形し、圧迫試験及び衝撃試験
を行った。結果を表2に記したが、圧迫試験はJIS
T 8101に規定されるS級の性能を発揮したが、衝
撃試験では完全に破断し、空隙高さも満たされなかった
のでS級未達と判定した。
【0055】[比較例2]長繊維強化熱可塑性樹脂のか
わりに、長さ1mm未満の短繊維ガラスを混入したポリ
プロピレン(宇部ポリプロCG230、宇部興産(株)
製)を用いた以外はすべて実施例1と同様にして安全靴
先芯を成形し、圧迫試験及び衝撃試験を行った。結果を
表2に記したが、圧迫試験はJIS T 8101に規定
されるS級の性能を発揮したが、衝撃試験では完全に破
断し、空隙高さも満たされなかったのでS級未達と判定
した。
【0056】[比較例3]長繊維強化熱可塑性樹脂のか
わりに、非強化のポリプロピレン(ノーブレンAX56
8、宇部興産(株)製)を用いた以外はすべて実施例1
と同様にして安全靴先芯を成形し、圧迫試験及び衝撃試
験を行った。結果を表2に記したが、圧迫試験でJIS
T 8101に規定されるS級の荷重がかかる前に変形
が大きく、空隙高さを満たす事が出来なかった。衝撃試
験では破断はしていないが、空隙高さが満たされなかっ
たためS級未達と判定した。
【0057】[比較例4]先芯の肉厚が3.2mmであ
ることの他は、すべて実施例1と同様にして安全靴先芯
を成形し、圧迫試験及び衝撃試験を行った。結果を表2
に記したが、圧迫試験及び衝撃試験の両方においてJI
S T 8101に規定されるS級の性能は発揮できなか
った。
【0058】[比較例5]先芯の形状において、肩部の
平均曲率rが25であり、且つ肉厚が4.5mmである
ことの他は、すべて実施例1と同様にして安全靴先芯を
成形し、圧迫試験及び衝撃試験を行った。結果を表2に
記したが、圧迫試験及び衝撃試験の両方においてJIS
T 8101に規定されるS級の性能は発揮できなかっ
た。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明により、JIS T 8101の普
通作業用安全靴(S級)に定められる性能を有し、軽量
で、且つ生産性に優れる樹脂製の安全靴先芯を提供する
が出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る安全靴用軽量先芯
の長さ方向に切断した断面概略図を示す。
【符号の説明】 L 先芯全体の長さ a 先芯の立上り部分 b 先芯先端の肩部 c 先芯の天井部分 d 先芯底部 e 先芯を置いた水平テーブル r 先端肩部(b)の平均曲率 イ 先端から、先芯全体の長さの20%の長さの所に位
置する天井部の点 ロ 先端立上り部分の直線が開始される点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/04 CER C08J 5/04 CER CEZ CEZ // B29K 55:02 B29K 55:02 77:00 77:00 105:08 105:08 C08L 101:00 C08L 101:00 Fターム(参考) 4F050 BF06 HA21 HA49 HA56 HA60 HA63 HA85 JA23 KA11 4F072 AA02 AA06 AB02 AB08 AD04 AD43 AD44 AD52 AG05 AK04 AL01 4F201 AA03E AA04 AA09 AA11 AA12 AA13K AA29 AA31 AB24 AD16 AH67 BA02 BC01 BC12 BC19 BD02 BD04 BL05 BL44 BN30 BN31

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安全靴に装着され、外部荷重(圧迫や衝
    撃など)から着用者を保護する先芯であって、該先芯が
    長繊維強化熱可塑性樹脂を材料とし、射出成形又は圧縮
    成形により製造され、軽量且つ強度に優れている事を特
    徴とする安全靴用先芯。
  2. 【請求項2】 装着された安全靴が、JIS T 810
    1 普通作業用安全靴(S級)としての基準(耐圧迫荷
    重:1000kgf以上、耐衝撃エネルギー:70J以
    上を満たし、同時にそれぞれの試験により変形した際の
    先芯内部の空隙高さが20mm以上)を満足することを
    特徴とする請求項1記載の安全靴用先芯。
  3. 【請求項3】 右足用又は左足用単独での重量が、50
    g以下であることを特徴とする請求項1〜2に記載の安
    全靴用先芯。
  4. 【請求項4】 安全靴用先芯中の強化用繊維が、数平均
    長さにして1.5mm以上の長さであることを特徴とす
    る請求項1〜3に記載の安全靴用先芯。
  5. 【請求項5】 材料として使用される長繊維強化熱可塑
    性樹脂が強化用繊維及び、マトリックス樹脂により形成
    されることを特徴とする請求項1〜4に記載の安全靴用
    先芯。
  6. 【請求項6】 材料として使用される長繊維強化熱可塑
    性樹脂が、連続強化用繊維束にマトリックス樹脂を引き
    抜き成形法により含浸したものを、更に、切断して長さ
    3〜50mmの長繊維強化熱可塑性樹脂ペレットとした
    ものであることを特徴とする請求項1〜5に記載の安全
    靴用先芯。
  7. 【請求項7】 長繊維強化熱可塑性樹脂ペレット中の強
    化用繊維が、ペレットの長さ方向に対して実質的に平行
    に配列しており、強化用繊維含有率が20〜80重量%
    であることを特徴とする請求項6に記載の安全靴用先
    芯。
  8. 【請求項8】 長繊維強化熱可塑性樹脂ペレット中の強
    化用繊維がペレット全体に分散している事を特徴とする
    請求項6〜7に記載の安全靴用先芯。
  9. 【請求項9】 強化用繊維束が、無機繊維及び/又は有
    機繊維を2000〜40000本に束ね合わせてなり、
    且つ該繊維1本の断面径が平均で3〜40μmであるこ
    とを特徴とする請求項6〜8に記載の安全靴用先芯。
  10. 【請求項10】 長繊維強化熱可塑性樹脂のマトリック
    ス樹脂が、ポリアミド樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹
    脂、ポリ−α−オレフィン樹脂、ポリアミド/ABSア
    ロイ樹脂、ポリアミド/ポリ−α−オレフィンアロイ樹
    脂から選ばれる1種以上の樹脂であることを特徴とする
    請求項5〜9のいずれかに記載の安全靴用先芯。
  11. 【請求項11】 ポリアミド樹脂が、ナイロン6樹脂、
    ナイロン6,6樹脂、ナイロン4,6樹脂の単独重合体並
    びに共重合体、さらにはこれらから選ばれる1種又は2
    種以上の混合物であって、該ポリアミド樹脂のASTM
    D−1238(荷重:2.16kg、温度:275℃)
    で測定したメルトフローレートが10(g/10分)以
    上であることを特徴とする請求項10に記載の安全靴用
    先芯。
  12. 【請求項12】 熱可塑性ポリウレタン樹脂が、構成物
    質の分子中にウレタン結合を持ち、ポリオール(長鎖ジ
    オール)、ジイソシアネート、短鎖ジオールの三成分の
    分子間反応によって生成するものであって、ASTM
    D−1238(荷重:2.16kg、温度:230℃)
    で測定したメルトフローレートが10(g/10分)以
    上である事を特徴とする請求項10に記載の安全靴用先
    芯。
  13. 【請求項13】 ポリ−α−オレフィン樹脂が、ポリエ
    チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ−1−ブテン樹
    脂、プロピレン−エチレン共重合体樹脂、プロピレン−
    1−ブテン共重合体樹脂のいずれから選ばれる1種又は
    2種以上の混合物であって、ASTM D−1238
    (荷重:2.16kg、温度:230℃)で測定したメ
    ルトフローレートが10(g/10分)以上であること
    を特徴とする請求項10に記載の安全靴用先芯。
  14. 【請求項14】 ポリアミド/ABSアロイ樹脂が、
    (a)ポリアミド−6樹脂及び/又はポリアミド6,6
    樹脂、(b)アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
    共重合体樹脂、(c)アクリロニトリル−ブタジエン−
    スチレン共重合体樹脂を不飽和酸で変性したものからな
    る組成物であって、ASTM D−1238(荷重:5.
    00kg、温度:250℃)で測定した該組成物のメル
    トフローレートが10(g/10分)以上であることを
    特徴とする請求項10に記載の安全靴用先芯。
  15. 【請求項15】 ポリアミド/ポリ−α−オレフィン樹
    脂が、(イ)ポリアミド−6樹脂、ポリアミド−6,6
    樹脂、ポリアミド−4,6樹脂の単独重合体又は共重合
    体、さらにはこれらから選ばれる1種又は2種以上の混
    合物、(ロ)ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
    ポリオレフィン系エラストマー、プロピレン−エチレン
    共重合体樹脂から選ばれる1種又は2種以上の混合物、
    (ハ)不飽和酸で変性されたポリエチレン樹脂及び/又
    はポリプロピレン樹脂からなる組成物であって、AST
    M D−1238(荷重:2.16kg、温度:275
    ℃)で測定した該組成物のメルトフローレートが10
    (g/10分)以上である事を特徴とする請求項10に
    記載の安全靴用先芯。
  16. 【請求項16】 先端の立ち上がり部分の肉厚が3.5
    mm以上10mm未満であることを特徴とする請求項1
    〜15に記載の安全靴用先芯。
  17. 【請求項17】 先端の立ち上がり部分から天井にかけ
    ての肩部の曲線の曲率rが、20以下である事を特徴と
    する請求項1〜16に記載の安全靴用先芯。
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