JP2002085042A - 層状食品の製造方法及びその装置 - Google Patents

層状食品の製造方法及びその装置

Info

Publication number
JP2002085042A
JP2002085042A JP2000278540A JP2000278540A JP2002085042A JP 2002085042 A JP2002085042 A JP 2002085042A JP 2000278540 A JP2000278540 A JP 2000278540A JP 2000278540 A JP2000278540 A JP 2000278540A JP 2002085042 A JP2002085042 A JP 2002085042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food material
plate
cooling
food
layered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000278540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3602041B2 (ja
Inventor
Yoshito Shibauchi
好人 柴内
Hiroshi Aoyama
浩 青山
Hiroshi Kondo
浩 近藤
Masayuki Goda
雅之 郷田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP2000278540A priority Critical patent/JP3602041B2/ja
Priority to EP00308395A priority patent/EP1088487B1/en
Priority to DE60018518T priority patent/DE60018518T2/de
Priority to US09/675,671 priority patent/US7005153B1/en
Publication of JP2002085042A publication Critical patent/JP2002085042A/ja
Priority to US10/745,616 priority patent/US7083817B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3602041B2 publication Critical patent/JP3602041B2/ja
Priority to US11/343,255 priority patent/US20060127544A1/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)
  • Dairy Products (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却されると固化する流動性食品材料を、効
率よく精確に成形・冷却固化・結合して、3層以上の層
状食品を形成すること。 【解決手段】 冷却されると固化する流動性食品材料
を、冷却搬送装置の冷却搬送面上に、連続的に一定の厚
さで板状に定量供給し、搬送しながら冷却して、単層の
板状食品材料を形成させるか、必要に応じて、さらに、
冷却されると固化する流動性食品材料を、板状食品材料
の上に連続的に一定の厚さで板状に定量供給し、搬送し
ながら冷却して、複層の板状食品材料を形成させ、およ
び/または、板状食品材料同士を接合させて一体化して
複層の板状食品材料を形成させ、単層および/または複
層の2枚の板状食品材料の間に、流動性食品材料を連続
的に定量供給して、2枚の板状食品材料とその間で層を
成す流動性食品材料とを一体化させて、3層以上の層状
構造にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却されると固化
する流動状態の食品材料(流動性食品材料)を、連続的
に一定の厚さで冷却して成形する食品製造において、特
性の異なる2種類以上の食品材料から3層以上の層状食
品を製造する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】性質の異なる食品材料を積層した層状食
品の製造は、従来、成型モールドなどを用いるバッチ式
の方法が多い。この方法によると、流動状態の食品材料
を静置して冷却固化できるので、製造上の技術的制約は
小さい。しかし、バッチ作業の煩雑さや、生産速度、装
置の設置面積、作業者数などの点で生産性を向上し難い
という問題があった。一方、層状食品を連続的に製造す
るためには、流動状態の食品材料を冷却固化しながら、
成形や層間の結合を行う必要がある。そのため、食品材
料の流動特性や熱伝達特性、あるいは食品材料間の整合
性などの多くの因子が問題となる。特に、複数の食品材
料を板状に積層した層状食品では、層を形成した後は原
理的に撹拌や混合が行えない。そのため、必然的に熱伝
達性が低下して冷却効率が低下するので、生産効率の低
下が問題となる。このような事情から、層状食品を連続
的に製造することは、ほとんど試みられていない。
【0003】なお、単一の食品材料を用いた板状製品を
連続製造する例としては、薄板状のチーズやもちなどが
あり、また、層状食品を半バッチ式で連続製造する例と
しては、ゼリーやチョコレートなどがある。特開平3−
201952号公報は、多層構造のゼリーを半バッチ式
で連続製造する手段を開示している。しかし、その製造
方法は、流動状態の食品材料を型に流し込んで固化させ
た上に、再び流動状態の別の食品材料を流し込んで固化
させることを繰り返すものである。そのため、従来の成
型モールドを用いたバッチ式の方法と実質的に同じであ
るので、上述の問題点を含んでいる。特開平5−336
870号公報は、多層構造のパイ類を連続製造する手段
を開示している。しかし、その製造方法は、パイ生地な
どの半固形食品材料を、コンべア上に吐出して積層させ
るものである。この食品材料は流動状態でないので、本
特許出願の対象とは異なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術で述べ
たように、流動状態にある複数の食品材料を連続的に多
層化するには、冷却固化させながら成形や層間の結合を
行う必要がある。そのため、食品材料の成形方法や冷却
方法、接合方法、さらに生産効率など多くの因子が問題
となってくる。また、冷却搬送装置の冷却搬送面に薄板
状に吐出した食品材料のうち、まだ十分冷却固化されて
いない半固化状態の外面を利用して、他の食品材料と接
着して層状食品を形成した場合、各層の接着力は他の食
品材料の表面状態や温度、薄板状半固化食品材料の半固
化状態の面の温度に大きく影響される。本発明は、これ
らの問題点を解消するために創出されたものであり、加
熱により溶融状態にあったり、常温で流動性を有するが
冷却されると固化する2種類以上の流動性食品材料を、
効率よく精確に成形・冷却固化・結合して、3層以上の
層状食品を形成することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の層状食品の製造方法は、冷却されると固
化する流動性食品材料を、冷却搬送装置の冷却搬送面上
に、連続的に一定の厚さで板状に定量供給し、搬送しな
がら冷却して、単層の板状食品材料を形成させるか、必
要に応じて、さらに、冷却されると固化する流動性食品
材料を、板状食品材料の上に、連続的に一定の厚さで板
状に定量供給し、搬送しながら冷却して、複層の板状食
品材料を形成させ、および/または、板状食品材料同士
を接合させて一体化して複層の板状食品材料を形成さ
せ、単層および/または複層の2枚の板状食品材料の間
に、流動性食品材料を連続的に定量供給して、2枚の板
状食品材料とその間で層を成す流動性食品材料とを一体
化させて、3層以上の層状構造にすることを特徴とす
る。ここで、板状食品材料同士を接合させるに当たって
は、徐々に冷却されて冷却搬送面側から固化度を高めら
れた板状半固化食品材料か板状固化食品材料を用いて、
1枚づつの単層の板状半固化食品材料と単層の板状固化
食品材料を接合させるか、または、2枚の単層の板状半
固化食品材料同士を接合させて行う。
【0006】この製造方法を実施する装置としては、単
層および/または複層の2枚の板状食品材料を形成させ
るために、冷却されると固化する流動性食品材料を送液
する少なくとも3基のポンプと、その各ポンプから送液
される流動性食品材料の送液流量を制御する流量制御装
置と、各ポンプから供給された流動性食品材料を冷却搬
送装置の冷却搬送面上に、連続的に一定の厚さで板状に
吐出して定量供給するノズルと、冷却搬送面上に連続的
に一定の厚さで板状に定量供給される流動性食品材料を
搬送しながら冷却して、板状食品材料を形成する冷却搬
送装置と、必要に応じて、板状食品材料の上に、冷却さ
れると固化する流動性食品材料を、連続的に一定の厚さ
で板状に吐出して定量供給するノズルを備えるか、およ
び/または、板状食品材料同士を接合させて一体化して
複層の板状食品材料を形成する接合部を備えており、そ
して、単層および/または複層の2枚の板状食品材料の
間に、流動性食品材料を連続的に吐出して定量供給する
ノズルと、2枚の板状食品材料とその間で層を成す流動
性食品材料とを一体化させて、3層以上の層状構造にす
る接合部を備えているものが好適である。
【0007】このように本発明は、加熱により流動状態
にあるが冷却によりゲル化あるいは可塑化する食品材料
などの流動性食品材料を、搬送しながら冷却を行う冷却
搬送装置の冷却搬送面上に吐出して薄板状に形成し、そ
れらを積層することを基礎として課題の解決を図ってい
る。特に、完全に固化されてしまった板状食品材料のみ
を用いても、その2枚の板状固化食品材料の間に、流動
性食品材料を中間層として導入することで、これらを一
体化できることに特色がある。なお、冷却装置として
は、表面に吐出された流動性食品材料を回転させなが
ら、裏面から冷媒により冷却するドラム型またはスチー
ルベルト型冷却搬送装置などが利用できる。
【0008】ここで、食品材料の搬送方向に対して互い
に内向きに回転する一対の回転型冷却搬送装置を、両冷
却搬送面の間隙の幅で層状食品の厚さを調整するように
配置し、その一対の回転型冷却搬送装置の両冷却搬送面
上に形成された2枚の板状食品材料の間に、流動性食品
材料を連続的に一定の厚さで板状に吐出して定量供給す
るノズルを配置して、板状食品材料の厚さを、両冷却搬
送面の間隙の幅で調整して、安定した3層以上の多層構
造の食品の効率よい製造に寄与させてもよい。
【0009】この場合、一対の回転型冷却搬送装置の相
対位置を、水平より上下に変位させて配置し、2枚の板
状食品材料の間に、流動性食品材料を連続的に一定の厚
さで板状に吐出して定量供給するノズルを、下側の回転
型冷却搬送装置の冷却搬送面上に形成された板状食品材
料の上に配置して、中間層を形成する食品材料の汎用性
に寄与させてもよい。
【0010】更に、連続的に一定の厚さで板状に定量供
給する流動性食品材料と共に、更に他の食品材料を連続
的に定量供給する挿入部を設けて、粉末や固形物、繊維
状食品、ペースト状食品、ゲル状食品等の幅広い食品の
導入に寄与させてもよい。もちろん、これらを中間層材
料と混ぜた状態で、外層として形成した2枚の板状食品
材料の層間へ導入して取り込ませることもできる。ま
た、外層として形成した2枚の板状食品材料の層間へ、
中間層の一部として単層の板状食品材料を導入させ、他
の流動性食品材料を導入するノズルを板状食品材料の挿
入部を挟んで2つ設け、外層と中間層の一部である単層
の板状食品材料の間に他の流動性食品材料を導入して取
り込ませることにより5層食品が形成される。単層の代
わりに3層の板状食品材料を導入させることにより7層
食品が形成される。このような操作を繰り返すことによ
り、任意の層数を持つ層状食品を製造してもよい。この
ように本発明は、後に詳述する通り、外層として形成し
た2枚の板状食品材料の層間へ、更に他の食品材料を挿
入する技術を基礎として、任意の層数を持つ多様な構成
の層状食品を、簡易な構成で効率よく製造する方法と装
置を開示する。
【0011】また、本発明の製造方法は、冷却されると
固化する流動性食品材料を、冷却搬送装置の冷却搬送面
上に、連続的に一定の厚さで板状に定量供給し、搬送し
ながら冷却して、単層の板状食品材料を形成させ、冷却
されると固化する流動性食品材料を、板状食品材料の上
に一定の厚さで板状に定量供給し、搬送しながら冷却し
て、複層の板状食品材料を形成させ、および/または、
板状食品材料同士を接合させて一体化して、複層の板状
食品材料を形成させ、3層以上の層状構造にすることを
特徴とするものであってもよい。
【0012】この製造方法を実施する装置としては、複
層の板状食品材料を形成させるために、冷却されると固
化する流動性食品材料を送液する少なくとも3基のポン
プと、その各ポンプから送液される流動性食品材料の送
液流量を制御する流量制御装置と、各ポンプから供給さ
れた流動性食品材料を冷却搬送装置の冷却搬送面上に、
連続的に一定の厚さで板状に吐出して定量供給するノズ
ルと、冷却搬送面上に連続的に一定の厚さで板状に定量
供給される流動性食品材料を搬送しながら冷却して、板
状食品材料を形成する冷却搬送装置と、板状食品材料の
上に、冷却されると固化する流動性食品材料を連続的に
一定の厚さで板状に吐出して定量供給するノズルを備え
るか、および/または、板状食品材料同士を接合させて
一体化して複層の板状食品材料を形成する接合部を備え
ていて、3層以上の層状構造にすることを特徴とする層
状食品の製造装置が好適である。
【0013】ここで、直列に配列され、食品材料の搬送
方向に対して互いに内向きに回転する回転型冷却搬送装
置を、少なくとも3基配置して、直列に配列する冷却搬
送装置と、各冷却搬送装置に付随する流動性食品材料を
送液するポンプの台数に応じて、任意の層数を持つ多様
な構成の層状食品の製造に寄与させてもよい。
【0014】それには、次のいずれかの手段が有効に利
用できる。すなわち、直列に配列され、食品材料の搬送
方向に対して互いに内向きに回転する回転型冷却搬送装
置を、少なくとも3基備えた構成において、最上流位置
の冷却搬送装置では、その冷却搬送面上に、冷却される
と固化する第1の流動性食品材料を、連続的に定量供給
して、一定の厚さの板状に成形し、それを冷却搬送面上
で搬送しながら冷却して、冷却搬送面側から板状流動性
食品材料の固化度を高めることで、第1の単層の板状半
固化食品材料か、第1の単層の板状固化食品材料を形成
し、上流から2番目の位置の冷却搬送装置では、その冷
却搬送面上に、冷却されると固化する第2の流動性食品
材料を、連続的に定量供給して、一定の厚さの板状に成
形し、それを冷却搬送面上で搬送しながら冷却して、冷
却搬送面側から板状流動性食品材料の固化度を高めるこ
とで、第2の単層の板状半固化食品材料か、第2の単層
の板状固化食品材料を形成し、第1の板状食品材料と第
2の板状食品材料のうち少なくとも一方を、完全には固
化されていない半固化食品材料としておくことで、第1
の板状食品材料と第2の板状食品材料の上面同士を接合
させて一体化して、2層構造に形成し、上流から3番目
以降の位置の冷却搬送装置では、それぞれ、そのすぐ上
流位置の冷却搬送装置で得られて引き渡される複層の板
状食品材料の両外面が固化されているので、冷却搬送面
上に、第3以降の流動性食品材料を、連続的に定量供給
して、一定の厚さの板状に成形し、それを冷却搬送面上
で搬送しながら冷却して、冷却搬送面側から板状流動性
食品材料の固化度を高めることで、第3以降の単層の板
状半固化食品材料を形成し、その完全には固化されてい
ない上面を、上流位置の冷却搬送装置から引き渡される
複層の板状食品材料と接合させて一体化して、3層以上
の多層構造に形成し、それを完全に固化するまで冷却す
るものである。
【0015】または、直列に配列され、食品材料の搬送
方向に対して互いに内向きに回転する回転型冷却搬送装
置を、少なくとも3基備えた構成において、最上流位置
の冷却搬送装置では、その冷却搬送面上に、冷却される
と固化する第1の流動性食品材料を、連続的に定量供給
して、一定の厚さの板状に成形し、それを冷却搬送面上
で搬送しながら冷却して、冷却搬送面側から板状流動性
食品材料の固化度を高めることで、第1の単層の板状半
固化食品材料か、第1の単層の板状固化食品材料を形成
し、上流から2番目以降の位置の冷却搬送装置では、そ
れぞれ、そのすぐ上流位置の冷却搬送装置で得られて引
き渡された板状食品材料の上に、第2以降の流動性食品
材料を、連続的に定量供給して、一定の厚さの板状に成
形することで、板状食品材料の層の数を1ずつ増やし、
それを、回転型冷却搬送装置で搬送しながら冷却して、
回転型冷却搬送装置側から板状食品材料の固化度を高め
ることで、3層以上の多層構造の食品材料を形成し、そ
れを完全に固化するまで冷却するものである。
【0016】また、1基の回転型冷却搬送装置または一
対のスチールベルト型冷却搬送装置を配置して、冷却搬
送装置に付設する流動性食品材料を送液するポンプの台
数に応じて、任意の層数を持つ多様な構成の層状食品の
製造に寄与させてもよい。
【0017】それには、次の手段が有効に利用できる。
すなわち、1基の回転型冷却搬送装置を備えた構成にお
いて、その冷却搬送面上に、冷却されると固化する第1
の流動性食品材料を、連続的に定量供給して、一定の厚
さの板状に成形し、それを冷却搬送面上で搬送しながら
冷却して、冷却搬送面側から板状流動性食品材料の固化
度を高めることで、第1の単層の板状半固化食品材料
か、第1の単層の板状固化食品材料を形成し、引き続
き、冷却搬送面上の上流側から搬送されてくる固化度を
高められた板状食品材料の上に、それぞれ、第2以降の
流動性食品材料を順次、連続的に定量供給して、一定の
厚さの板状に成形することで、板状食品材料の層の数を
1ずつ増やし、それを、回転型冷却搬送装置で搬送しな
がら冷却して、回転型冷却搬送装置側から板状食品材料
の固化度を高めることで、3層以上の多層構造の食品材
料を形成し、それを完全に固化するまで冷却するもので
ある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、3種類の流動性食品材料
(A)(B)(C)を用いて、3層食品を製造する工程
を示す説明図である。3種類の流動性食品材料(A)
(B)(C)は、それぞれ供給タンク(1)(2)
(3)に貯留される。各流動性食品材料(A)(B)
(C)はそれぞれ独立に調合され、加熱や加水等により
流動状態になっている。このとき、各流動性食品材料
(A)(B)(C)は必ずしも同一温度に加熱する必要
はなく、また、粘度や水分などが異なっていてもよい。
必要な条件は、板状に吐出できるレオロジー的物性と、
冷却されるとゲル化や可塑化等により固化することであ
る。なお、本実施例では、流動性食品材料(A)(B)
については、吐出・成形された後、それぞれ回転型冷却
搬送装置(13)(14)の冷却搬送面からきれいに剥
がれて、固化部(15)の冷却搬送面へ乗り移るための
特性が要求される。
【0019】流動性食品材料(A)(B)(C)は、そ
れぞれ供給タンク(1)(2)(3)から、送液ポンプ
(4)(5)(6)の流量を計測制御する流量制御装置
の流量計(7)(8)(9)を介して、送液ポンプ
(4)(5)(6)によってノズル(10)(11)
(12)へ圧送される。ノズル(10)(11)(1
2)への供給量を一定にするために、送液ポンプ(4)
(5)(6)は定量型ポンプが望ましい。そのような送
液ポンプ(4)(5)(6)としては、市販のロータリ
ー型あるいはピストン型ポンプのような定容積型ポンプ
が利用できる。高い送液精度を必要とする場合は、送液
ポンプ(4)(5)(6)の下流に設置した流量計
(7)(8)(9)により計測した流量の情報を、送液
ポンプ(4)(5)(6)へフィードバックし、目的と
する流量が得られるように制御する方法が有効である。
なお、流動性食品材料(A)(B)(C)の中に固形物
や繊維状食品を混合する場合は、それに応じた送液ポン
プや流量計を選択する。そのような送液ポンプとして
は、固形物が通過できるクリアランスをもつロータリー
型ポンプあるいはピストン型ポンプ、また流量計として
は、電磁流量計等が利用できる。
【0020】ノズル(10)(11)へ圧送された流動
性食品材料(A)(B)は、それぞれ冷却搬送装置(1
3)(14)の冷却搬送面に、連続的に定量供給され
る。回転型冷却搬送装置(13)(14)の表面は、金
属製の回転ドラムであり、その裏面に冷媒噴霧ノズルな
どの冷媒を流したり噴霧したりする機構(16)を備
え、連続的に冷却が行われる。冷媒としては、冷却温度
にあわせて冷却水やブラインを用いる。冷媒が食品材料
に接触することを防ぐために、冷却搬送面の裏側を密閉
空間にして冷媒を封入することが望ましい。
【0021】ノズル(10)(11)は、機構的に2種
類に大別される。一つは、回転型冷却搬送装置(13)
(14)の冷却搬送面に対して、底部に冷却搬送面の幅
とほぼ同じ幅の比較的広い開口部をもつ箱状の吐出部を
備えた引出し型ノズルである。この引出し型ノズルに送
液ポンプ(4)(5)で送られた流動性食品材料は、ノ
ズル内に広く広がろうとするが、底部で冷却された冷却
搬送面が移動しているために、これに触れた流動性食品
材料がその表面に付着して冷却固化し、回転ドラムの移
動に伴って搬送される。このとき、固化する流動性食品
材料の厚さは、冷却時間すなわち移動量と共に増してい
く。
【0022】冷却搬送面の移動方向下流側のノズルの下
部には、搬送されてきた流動性食品材料を一定の厚さに
揃えるために、その移動方向と垂直に細長いスリットが
開けてあり、流動性食品材料はこのスリットを通過して
ノズルの外に出る。このとき、送液ポンプ(4)(5)
で圧送される流動性食品材料の流量が、ノズルのスリッ
トから冷却搬送面に付着して吐出される流量よりも大き
ければ、過剰に供給された流動性食品材料は、上記箱型
のノズル(10)(11)と冷却搬送面からできる空間
を満たしていき、完全に充満すると上記のスリットの上
端から噴出するようになる。よって、ノズル(10)
(11)から吐出される流動性食品材料は、スリット下
部の固化度の高められた部分と上部の流動部分の2層か
らなる。一旦、このような状態を形成すると、流動性食
品材料は常にノズル内の全域に充満するため、比較的広
い範囲で均一な厚さの吐出が可能となる。なお、このと
きの流動部分の流量は、送液ポンプ(4)(5)の送液
流量で、また固化度の高められた部分の流量は、冷却搬
送装置(13)(14)の冷却搬送面の移動速度で制御
することができる。
【0023】もう一つのノズルは、吐出する流動性食品
材料の断面とほぼ同じ形状の長さ及び高さの開口部をも
ち、ここに流動性食品材料をポンプで圧送して押出す押
出し型ノズルであり、これは比較的幅の狭い板状の吐出
に有効である。ノズル(10)(11)としては、この
両方のノズル機構が利用できる。これら2つのタイプの
ノズルを組み合わせて使用することも可能である。
【0024】ノズル(10)(11)から冷却搬送装置
(13)(14)の冷却搬送面上に吐出され、冷却搬送
面から冷却されて固化度を高めながら搬送されること
で、一定の厚さの板状に成形された食品材料(A)
(B)は、接合部(19)へ移送される。接合部(1
9)は、所定の間隙をおいて設置され、食品材料の搬送
方向に対して互いに内向きに回転する一対の冷却搬送装
置(13)(14)の両冷却搬送面が、近接して対向す
る部分であって、本実施例では、両冷却搬送面の間隙が
最小となる合流点に相当する。この接合部(19)で
は、冷却搬送装置(13)(14)の両冷却搬送面上で
板状に形成され固化度を高められた半固化食品材料
(A)(B)の完全に冷却固化されていない表面同士の
間に、ノズル(12)へ圧送された流動性食品材料
(C)が連続的に定量供給されて、3層が接合されて一
体化する。
【0025】ここで、冷却搬送面の移動方向と垂直に、
複数の幅狭のノズルを配置して縦縞状の層を形成し、こ
れを板状に成形された半固化食品材料(A)(B)の間
に導入することも可能である。このノズル(12)は、
引出し型ノズルの一種で、厚さ調節機構を備えていな
い。送液ポンプ(6)で送られた流動性食品材料(C)
は、接合部(19)の上部に設置されたノズル内に広く
広がろうとするが、底部で板状に成形された半固化食品
材料(A)(B)が接合部へ向かって移動しているため
に、これに触れた流動性食品材料(C)が半固化食品材
料(A)(B)の表面を揚温しつつ、冷却搬送面の移動
に伴って搬送される。このとき、接合部(19)を通過
することにより、3層全体の厚さが2基の冷却搬送装置
(13)(14)の表面間隙と同等の厚さとなるよう、
板状に成形された半固化食品材料(A)(B)の間に取
り込まれる流動性食品材料(C)の量が調整される。ノ
ズル(12)は、押出し型ノズルも利用できるが、2基
の回転型冷却搬送装置(13)(14)の表面間隙で流
動性食品材料(C)の厚さを調整するという理由から、
引出し型ノズルの方が望ましい。
【0026】図1では、接合部(19)の真上から流動
性食品材料(C)を接合部(19)へ供給する方式であ
るため、接合部(19)で一体化した3層食品が固化部
(15)へ乗り移る際に、半固化食品材料(A)(B)
で構成される3層食品の下面に自重がかかる。そのた
め、流動性食品材料(C)に粘度が非常に低い材料を用
いた場合、接合部(19)を通過した後の3層食品の中
間層が厚くなる可能性がある。これを防止するために
は、接合部(19)を通過した後の3層食品がほぼ鉛直
な姿勢のまま固化部(15)の冷却搬送面に乗り移るよ
うに、固化部(15)の位置を冷却搬送装置(13)の
側へずらすか、図2に示す次の方法が利用できる。
【0027】すなわち、2基の冷却搬送装置(13)
(14)の相対位置を、水平より若干上下に変位させて
配置する。冷却搬送装置(14)の位置を冷却搬送装置
(13)の下方にずらし、流動性食品材料(C)を吐出
するノズル(12)の位置を半固化食品材料(B)の上
流側へずらす。このように配置すると、流動性食品材料
(C)は、吐出されてから接合部(19)に達するまで
に、冷却搬送装置(14)によって冷却され固化度を高
められる時間を確保することができる。そのため、流動
性食品材料(C)の粘度が上昇して、上記問題が回避さ
れる。
【0028】接合部(19)で一体化した3層構造の板
状食品材料は、スクレーパー(17)(17)により冷
却搬送装置(13)(14)から剥がされ、固化部(1
5)に乗り移る。固化部(15)を通過する際に、更に
冷却されて完全に固化される。図1及び2では固化部
(15)として、冷却搬送装置(13)(14)と同様
の装置を用いている。冷却固化の完了した3層構造の食
品材料は、スリッター等の切断装置(18)を介して切
断成形され、ベルトコンペア等の排出装置(18)によ
って外部へ排出される。
【0029】図3は、3層食品を製造する工程を示す図
2に、挿入部(22)を付設した説明図である。挿入部
(22)は、外層として形成した2枚の板状の半固化食
品材料(A)(B)の層間へ、流動性食品材料(C)と
共に更に他の食品材料(D)を供給タンク(21)から
供給するものである。これにより、中間層として流動性
食品材料(C)と共に、粉末や固形物、繊維状食品、ペ
ースト状食品、ゲル状食品等の幅広い食品を導入するこ
とができる。
【0030】もちろん、これらの食品材料(D)は、予
め流動性食品材料(C)と供給タンク(3)で混ぜた状
態で、外層として形成した2枚の板状の半固化食品材料
(A)(B)の層間へ導入して取り込ませることもでき
る。また、外層として形成した2枚の半固化食品材料
(A)(B)の層間へ、挿入部(22)から単層の板状
食品を導入させるようにし、冷却搬送装置(13)の冷
却搬送面上にも流動性食品材料(C)の吐出部と同様な
設備を設置すれば、5層食品を形成することができる。
つまり、流動状態にある他の食品材料を導入するノズル
を挿入部(22)を挟んで2つ設け、外層と単層の板状
食品材料の間に、流動状態にある他の食品材料を導入し
て取り込ませることにより5層食品を形成するものであ
る。挿入部(22)から導入する板状食品材料の層数を
変えることにより、3層以上の層状食品を製造すること
ができる。
【0031】図4〜7は、これまで図1〜3で説明して
きた製造方法とは異なる方法で3層構造の層状食品を製
造する工程を示したものである。図4に示す方式は、板
状半固化食品材料(B)(C)の完全に冷却固化されて
ない上面同士を接合して2層の板状食品材料を形成し、
更に一体化した2層の板状食品材料の冷却固化された面
と、板状半固化食品(A)の完全に冷却固化されてない
上面を接合して3層を形成するものである。この方法で
も3層食品を形成することができるが、3層目の接着
は、冷却固化された面と完全に冷却固化されていない面
との間で行われるため、接着面の条件の影響を受けやす
く、接着不良を生じることがある。また、この方式で
は、中間層の食品材料(C)も冷却搬送装置の冷却搬送
面に接するため、中間層の食品材料(C)にも吐出・成
形された後に冷却搬送装置の冷却搬送面からきれいに剥
がれて他の冷却搬送面へ乗り移るための特性が要求され
る。
【0032】図5に示す方式は、まず板状半固化食品材
料(C)を形成し、その冷却固化された面上に流動性食
品材料(A)(B)を順に吐出し、3層を形成するもの
である。この方法では層間の接着に問題はないが、外層
を鉛直下方に吐出する方式をとるため、外層(A)
(B)の厚さ調整が難しくなる。このように、図5に示
す方式は、直列に配列され食品材料の搬送方向に対して
互いに内向きに回転する回転型冷却搬送装置を用いてい
るので、最下流位置の回転型冷却搬送装置(13)の更
に下流に、流動性食品材料の供給手段と回転型冷却搬送
装置とを備えた直鎖追加部(23)を付設すると、その
数に応じて層状食品の層数を増加させることができる。
また、回転型冷却搬送装置に、更に、流動性食品材料の
供給手段を備えた側鎖追加部(24)を付設しても、そ
の数に応じて層状食品の層数を増加させることができ
る。いずれにせよ、図5に示す直列に連ねた方式による
と、中間層(C)が回転型冷却搬送装置の冷却搬送面に
接するが、これを回避したのが図6に示す方式である。
【0033】図6に示す方式は、1基の冷却搬送装置の
冷却搬送面上で、流動性食品材料(A)を成形・冷却す
ると共に、板状に成形された半固化食品材料(A)上で
流動性食品材料(C)を吐出し、形成された2層の半固
化食品材料上で流動性食品材料(B)を吐出するという
操作を繰り返して、3層食品を形成するところまで行っ
ている。しかし、外層(B)の厚さ調整の問題を回避す
るには、回転型冷却搬送装置を相当大きくする必要があ
り、冷却負荷も大きくなる。そして、この方式は、流動
性食品材料(C)に、粘度が非常に低い材料を用いる場
合には適さない。
【0034】図6に示した方式を回転型からスチールベ
ルト型冷却搬送装置に変えた場合の3層構造の層状食品
を製造する工程を、図8に示した。これらを考えると、
本特許出願の層状食品の製造方法の有意性および汎用性
が示される。なお、図1〜3において、ノズル(10)
(11)の回転型冷却搬送装置(13)(14)上にお
ける位置は、各流動性食品材料の物性や冷却搬送面の移
動速度に依存するが、比較的固化しやすい流動性食品材
料ではノズル間の距離を小さくすることが可能で、この
距離を極端に小さくした場合、図7の方式で示した装置
構成をとることも可能である。
【0035】以上のように、本発明によると、多様な3
層以上の多層構造の層状食品を製造することができる。
すなわち、異なる流動性食品材料を、両側から同種ある
いは異種の板状食品材料でサンドイッチ状に挟む方式を
実現したことにより、従来の製造方法では実現不可能で
あった粘度の低い流動性食品材料を中間層に取り込んだ
3層食品や、幅の広い板状食品に幅の狭い異なる食品材
料を縦縞に積層したストライプ状多層食品などを製造す
ることができる。また、本製造方法により、様々な厚さ
や物性の異なる食品材料を任意の組み合わせで積層した
多層食品を製造することができる。層状食品に供する具
体的な食品材料の例としては、チーズやバターなどの乳
製品、でんぷん、ゼリーなどのゲル状食品、野菜や果物
のペーストやジャム、マーガリンなどが挙げられ、加熱
や加水、混練によって流動状態になり、かつ冷却によっ
てゲル化等により固化するものであれば広い範囲の食品
材料に応用できる。また、このようにして製造した層状
食品を、加熱調理して提供することも可能である。
【0036】
【実施例】以下に本発明の実施例を2例示す。 実施例1 3層食品の製造方法の実施例として、図2に示した製造
装置を用い、表1に示す配合で3層チーズの製造を行っ
た。図2に示したように、冷却搬送装置としては回転型
冷却搬送装置を使用し、その内側を−8℃のブラインで
冷却した。外層として流動性食品材料(A)(B)を用
い、共に流量40kg/hrとなるように供給ポンプ(4)
(5)を調整し、更にそれらの外層の厚さが共に1.5
mmとなるように回転型冷却搬送装置の回転数を調節し
た。一方、中間層としては流動性食品材料(C)を用
い、これを流量80kg/hrとなるように供給ポンプ
(6)を調整した。食品材料は共に、乳化釜を用い85
℃で乳化した。この時の粘度は流動性食品材料(A)
(B)が35Pa・s、食品材料(C)が30Pa・sであっ
た。製造した3層チーズは全体の厚さが6mmで、各層の
界面は十分に接合していて、また、各層の厚さも経時的
に安定していた。製造した3層チーズは、流動性食品材
料(A)(B)が白色系、流動性食品材料(C)が赤色
系を呈するため、3層は鮮やかなコントラストを呈し、
この界面は約1ケ月の保存テスト後も安定していた。
【0037】
【0038】実施例2 3層食品の製造方法の実施例として、図2に示した製造
装置を用い、表2に示す配合で、中間層に水分が高く粘
度の低いチーズを用いた3層チーズの製造を行った。冷
却条件や送液条件は実施例1と同じにした。流動性食品
材料(A)(B)は目標水分42%で仕込み、乳化後の
粘度は35Pa・sであるのに対し、流動性食品材料
(C)は目標水分52%、乳化後の粘度は18Pa・sで
あった。製造した3層チーズは全体の厚さが6mmで、各
層の界面は十分に接合していて、また、各層の厚さも経
時的に安定していた。保存テストの結果、粘度が低く付
着性の高いクリームチーズを中間層に用いても問題なく
製造することが可能であった。
【0039】
【0040】
【発明の効果】本発明の層状食品の製造方法及びその装
置は、上述の構成を備えることによって次の効果を奏す
る。請求項1に記載の製造方法、または、これを実施す
る請求項2に記載の製造装置によると、冷却されると固
化する流動性食品材料を複数種類、冷却搬送装置へ供給
して、その冷却搬送面上で板状に成形固化させながら層
状に積層するので、効率よく精確に各流動性食品材料を
成形・冷却固化・結合して、3層以上の層状食品を形成
することができる。特に、完全に固化されてしまった板
状食品材料のみを用いても、その2枚の板状固化食品材
料の間に、流動性食品材料を中間層として導入すること
で、これらを一体化できる利点がある。ここで、請求項
3に記載の装置によると、所定の間隙をおいて設置さ
れ、食品材料の搬送方向に対して互いに内向きに回転す
る一対の回転型冷却搬送装置の両冷却搬送面の間隙が最
小となる合流点の手前で、中間層となる流動性食品材料
が吐出されるので、その両冷却搬送面の間隙の幅に応じ
た厚みを有する安定した3層食品を効率よく製造するこ
とができる。請求項4に記載の装置によると、一対の回
転型冷却搬送装置の相対位置が、水平より若干上下にず
れているので、中間層を形成する流動性食品材料の自重
による変形を防止することができる。請求項5に記載の
装置によると、一対の回転型冷却搬送装置の合流点の手
前で、挿入部から更に他の食品材料が供給されるので、
多様な食品材料を簡易に導入することができる。また、
請求項6に記載の製造方法、または、これを実施する請
求項7に記載の製造装置によると、冷却されると固化す
る流動性食品材料を複数種類、冷却搬送装置へ供給し
て、その冷却搬送面上で板状に成形固化させたものを接
合して一体化するので、効率よく精確に各流動性食品材
料を成形・冷却固化・結合して、3層以上の層状食品を
形成することができる。請求項8に記載の装置による
と、食品材料の搬送方向に対して互いに内向きに回転す
る冷却搬送装置が、少なくとも3基直列に配列され、そ
の冷却搬送面上か、または、その冷却搬送面上に既に供
給されて固化度を高められた板状食品材料の上に、流動
性食品材料が板状に吐出されるので、食品の層数を適宜
増加させることができる。請求項9に記載の装置によっ
ても、1基の回転型冷却搬送装置、または、一対のスチ
ールベルト型冷却搬送装置の冷却搬送面上に、少なくと
も3種類の流動性食品材料が連続的に板状に吐出積層さ
れるので、食品の層数を適宜増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3種類の流動性食品材料を用いて、3層構造の
層状食品を製造する工程を示す説明図
【図2】粘度が低い流動性食品材料を中間層に用いて、
3層構造の層状食品を製造する工程を示す説明図
【図3】中間層に流動性食品材料と共に更に他の食品材
料を導入する挿入部を備えて、3層構造の層状食品を製
造する工程を示す説明図
【図4】冷却搬送装置を直列に配列して、3層構造の層
状食品を製造する工程を示す説明図
【図5】冷却搬送装置を直列に配列して、3層以上の多
層構造の層状食品を製造する工程を示す説明図
【図6】1基の冷却搬送装置を用い、流動性食品材料を
連続的に積層して、3層以上の多層構造の層状食品を製
造する工程を示す説明図
【図7】冷却搬送装置の配置は図1に示した工程と同様
であるが、別方式によって、3層構造の層状食品を製造
する工程を示す説明図
【図8】スチールベルト型冷却搬送装置を用いて、3層
構造の層状食品を製造する工程を示す説明図
【符号の説明】
A、B 外層を形成する食品材料 C〜F 中間層を形成する食品材料 1〜3、21 供給タンク 4〜6 送液ポンプ 7〜9 流量計 10〜12 ノズル 13、14 回転型冷却搬送装置 15、26 固化部 16 冷媒噴霧ノズル 17 スクレーパー 18 切断・排出装置 19 接合部 20 仕切板 22 挿入部 23 直鎖追加部 24 側鎖追加部 25 スチールベルト型冷却搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/10 102 A23L 1/10 102 (72)発明者 郷田 雅之 埼玉県川越市大袋新田846−11けやき寮308 Fターム(参考) 4B001 BC02 BC07 BC99 CC01 DC01 EC99 4B014 GB01 GP05 GP12 GQ02 GQ10 GQ12 GT03 GU08 GU11 GU14 4B023 LE23 LP15 LP20 LT23 LT24 LT61 LT63 4B041 LC10 LD02 LE03 LE06 LP12 LP16 4B048 PE04 PE08 PK01 PM06 PM12 PN03 PN18 PN24 PS05 PS15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却されると固化する流動性食品材料を、 冷却搬送装置の冷却搬送面上に、連続的に一定の厚さで
    板状に定量供給し、搬 送しながら冷却して、単層の板状食品材料を形成させる
    か、必要に応じて、 さらに、冷却されると固化する流動性食品材料を、板状
    食品材料の上に一定の厚さで板状に定量供給し、搬送し
    ながら冷却して、複層の板状食品材料を形成させ、 および/または、 板状食品材料同士を接合させて一体化して複層の板状食
    品材料を形成させ、 単層および/または複層の2枚の板状食品材料の間に、
    流動性食品材料を連続的に定量供給して、2枚の板状食
    品材料とその間で層を成す流動性食品材料とを一体化さ
    せて、3層以上の層状構造にすることを特徴とする層状
    食品の製造方法。
  2. 【請求項2】単層および/または複層の2枚の板状食品
    材料を形成させるために、 冷却されると固化する流動性食品材料を送液する少なく
    とも3基のポンプと、 その各ポンプから送液される流動性食品材料の送液流量
    を制御する流量制御装置と、 各ポンプから供給された流動性食品材料を冷却搬送装置
    の冷却搬送面上に、連続的に一定の厚さで板状に吐出し
    て定量供給するノズルと、 冷却搬送面上に連続的に一定の厚さで板状に定量供給さ
    れる流動性食品材料を搬送しながら冷却して、板状食品
    材料を形成する冷却搬送装置と、 必要に応じて、 板状食品材料の上に、冷却されると固化する流動性食品
    材料を、連続的に一定の厚さで板状に吐出して定量供給
    するノズルを備えるか、 および/または、 板状食品材料同士を接合させて一体化して複層の板状食
    品材料を形成する接合部を備えており、 そして、単層および/または複層の2枚の板状食品材料
    の間に、流動性食品材料を連続的に吐出して定量供給す
    るノズルと、 2枚の板状食品材料とその間で層を成す流動性食品材料
    とを一体化させて、3層以上の層状構造にする接合部を
    備えていることを特徴とする層状食品の製造装置。
  3. 【請求項3】食品材料の搬送方向に対して互いに内向き
    に回転する一対の回転型冷却搬送装置を、両冷却搬送面
    の間隙の幅で層状食品の厚さを調整するように配置し、 その一対の回転型冷却搬送装置の両冷却搬送面上に形成
    された2枚の板状食品材料の間に、流動性食品材料を連
    続的に一定の厚さで板状に吐出して定量供給するノズル
    を配置した請求項2に記載の層状食品の製造装置。
  4. 【請求項4】一対の回転型冷却搬送装置の相対位置を、
    水平より上下に変位させて配置し、 2枚の板状食品材料の間に、流動性食品材料を連続的に
    一定の厚さで板状に吐出して定量供給するノズルを、下
    側の回転型冷却搬送装置の冷却搬送面上に形成された板
    状食品材料の上に配置した請求項3に記載の層状食品の
    製造装置。
  5. 【請求項5】連続的に一定の厚さで板状に定量供給する
    流動性食品材料と共に、更に他の食品材料を連続的に定
    量供給する挿入部を備える請求項3または4に記載の層
    状食品の製造装置。
  6. 【請求項6】冷却されると固化する流動性食品材料を、 冷却搬送装置の冷却搬送面上に、連続的に一定の厚さで
    板状に定量供給し、搬送しながら冷却して、単層の板状
    食品材料を形成させ、 冷却されると固化する流動性食品材料を、板状食品材料
    の上に一定の厚さで板状に定量供給し、搬送しながら冷
    却して、複層の板状食品材料を形成させ、 および/または、 板状食品材料同士を接合させて一体化して、複層の板状
    食品材料を形成させ、 3層以上の層状構造にすることを特徴とする層状食品の
    製造方法。
  7. 【請求項7】複層の板状食品材料を形成させるために、 冷却されると固化する流動性食品材料を送液する少なく
    とも3基のポンプと、 その各ポンプから送液される流動性食品材料の送液流量
    を制御する流量制御装置と、 各ポンプから供給された流動性食品材料を冷却搬送装置
    の冷却搬送面上に、連続的に一定の厚さで板状に吐出し
    て定量供給するノズルと、 冷却搬送面上に連続的に一定の厚さで板状に定量供給さ
    れる流動性食品材料を搬送しながら冷却して、板状食品
    材料を形成する冷却搬送装置と、 板状食品材料の上に、冷却されると固化する流動性食品
    材料を連続的に一定の厚さで板状に吐出して定量供給す
    るノズルを備えるか、 および/または、 板状食品材料同士を接合させて一体化して複層の板状食
    品材料を形成する接合部を備えていて、 3層以上の層状構造にすることを特徴とする層状食品の
    製造装置。
  8. 【請求項8】直列に配列され、食品材料の搬送方向に対
    して互いに内向きに回転する回転型冷却搬送装置を、少
    なくとも3基配置する請求項7に記載の層状食品の製造
    装置。
  9. 【請求項9】1基の回転型冷却搬送装置または一対のス
    チールベルト型冷却搬送装置を配置する請求項7に記載
    の層状食品の製造装置。
JP2000278540A 1999-09-29 2000-09-13 層状食品の製造方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3602041B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000278540A JP3602041B2 (ja) 2000-09-13 2000-09-13 層状食品の製造方法及びその装置
EP00308395A EP1088487B1 (en) 1999-09-29 2000-09-25 Method of producing laminated food and a device thereof and laminated cheese food thereby produced
DE60018518T DE60018518T2 (de) 1999-09-29 2000-09-25 Verfahren zur Herstellung von mehrschichtigem Nahrungsmittel und Vorrichtung dafür und derart hergestelltes mehrschichtiges Käseprodukt
US09/675,671 US7005153B1 (en) 1999-09-29 2000-09-29 Method of producing laminated food and a device thereof and laminated cheese food thereby produced
US10/745,616 US7083817B2 (en) 1999-09-29 2003-12-29 Method of producing laminated food and a device thereof and laminated cheese food thereby produced
US11/343,255 US20060127544A1 (en) 1999-09-29 2006-01-30 Method of producing laminated food and a device thereof and laminated cheese food thereby produced

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000278540A JP3602041B2 (ja) 2000-09-13 2000-09-13 層状食品の製造方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002085042A true JP2002085042A (ja) 2002-03-26
JP3602041B2 JP3602041B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=18763685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000278540A Expired - Fee Related JP3602041B2 (ja) 1999-09-29 2000-09-13 層状食品の製造方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3602041B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004194578A (ja) * 2002-12-19 2004-07-15 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 薄板状食品の製造方法およびその装置
JP2004533844A (ja) * 2001-07-13 2004-11-11 マーズ ユー ケー リミテッド 薄いフィルムの形成法
JP2007508002A (ja) * 2003-06-26 2007-04-05 ナテック・ゲーエムベーハー 成形/冷却装置
JP2009095813A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Mitsubishi Materials Techno Corp テーブル型フレーク製造装置
JP2013540428A (ja) * 2010-08-25 2013-11-07 ホッホラント ソシエタス エウロペア 食品製造における具材を供給するための方法及び装置
KR20160070625A (ko) * 2014-12-10 2016-06-20 주식회사 토마틸로코리아 토르티야 성형장치
KR20160070626A (ko) * 2014-12-10 2016-06-20 주식회사 토마틸로코리아 토르티야 공급장치
JP6214720B1 (ja) * 2016-05-27 2017-10-18 マシン・テクノロジー株式会社 糖膜作製方法およびそれを利用した積層体製造方法
JP2020527231A (ja) * 2017-07-24 2020-09-03 ホーホラント ソシエタス・ヨーロピアHochland Se 質量流量の測定

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004533844A (ja) * 2001-07-13 2004-11-11 マーズ ユー ケー リミテッド 薄いフィルムの形成法
JP2004194578A (ja) * 2002-12-19 2004-07-15 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 薄板状食品の製造方法およびその装置
JP2007508002A (ja) * 2003-06-26 2007-04-05 ナテック・ゲーエムベーハー 成形/冷却装置
JP2009095813A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Mitsubishi Materials Techno Corp テーブル型フレーク製造装置
JP2013540428A (ja) * 2010-08-25 2013-11-07 ホッホラント ソシエタス エウロペア 食品製造における具材を供給するための方法及び装置
KR20160070625A (ko) * 2014-12-10 2016-06-20 주식회사 토마틸로코리아 토르티야 성형장치
KR20160070626A (ko) * 2014-12-10 2016-06-20 주식회사 토마틸로코리아 토르티야 공급장치
KR101654850B1 (ko) 2014-12-10 2016-09-06 주식회사 토마틸로코리아 토르티야 성형장치
KR101683812B1 (ko) 2014-12-10 2016-12-08 주식회사 토마틸로코리아 토르티야 공급장치
JP6214720B1 (ja) * 2016-05-27 2017-10-18 マシン・テクノロジー株式会社 糖膜作製方法およびそれを利用した積層体製造方法
JP2020527231A (ja) * 2017-07-24 2020-09-03 ホーホラント ソシエタス・ヨーロピアHochland Se 質量流量の測定
US11422017B2 (en) 2017-07-24 2022-08-23 Hochland Se Method and system for determining a mass flow rate by averaging a pump parameter

Also Published As

Publication number Publication date
JP3602041B2 (ja) 2004-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3602041B2 (ja) 層状食品の製造方法及びその装置
US4748031A (en) Method of triple co-extruding bakeable products
US7001547B2 (en) Method and apparatus for joining sheet- or ribbon formed flows in a coextrusion process
TW570792B (en) Encapsulation machine with valved injection wedge
JP6471228B2 (ja) 食品生地片の成形方法及びその成形装置
CN102905547A (zh) 可食饼干产品及其生产方法
JPH11508128A (ja) マルチダイ・ポジティブ・ディスプレイスメント・メータリング装置及び方法
JPS6332437A (ja) 押出しノズル
EP1168936A1 (en) Food product which artificially has been given a cell-like structure by coextrusion of several components, and method and apparatus for manufacturing such food product
AU2001262244A1 (en) Method and apparatus for joining sheet- or ribbon formed flows in a coextrusion process
RU2247505C2 (ru) Способ изготовления слоистого пищевого изделия, слоистое пищевое изделие, изготовленное этим способом, и устройство для осуществления способа
US20220151282A1 (en) Method and device for 3d-printing of food products
JP3973804B2 (ja) 層状食品の製造方法及びその装置
US6783784B2 (en) Method and system for forming a cooked product using ultrasonic energy
US4711165A (en) Lasagna product
EP1088487B1 (en) Method of producing laminated food and a device thereof and laminated cheese food thereby produced
US6663374B1 (en) Apparatus for forming an extruded ice cream dessert with inclusions
JP7321091B2 (ja) 食品コーティング装置および食品生産方法
US20050260320A1 (en) Multicolored flow divider
CN218662449U (zh) 一种馅料定量分料机
US11937617B2 (en) System and method for coating soft and sticky food cores
JPH06133699A (ja) 組み合わせ冷菓及びその製法
EP0908092B1 (de) Verfahren zur Herstellung von flachen Formstücken aus Butter oder Lebensmittelmassen ähnlicher Konsistenz und flache Formstücke aus Lebensmittelmasse
JP3795987B2 (ja) 多層食品の製造装置
USRE33433E (en) Lasagna product

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees