JP2002084754A - Dc/dcコンバータ装置 - Google Patents

Dc/dcコンバータ装置

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JP2002084754A JP2000267910A JP2000267910A JP2002084754A JP 2002084754 A JP2002084754 A JP 2002084754A JP 2000267910 A JP2000267910 A JP 2000267910A JP 2000267910 A JP2000267910 A JP 2000267910A JP 2002084754 A JP2002084754 A JP 2002084754A
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浩 山
Yasuhiro Yabunishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DC/DCコンバーター装置のインバータ部
の点弧・制御回路を簡略化して低コスト化を図り、また
スイッチング損失を低減して変換効率を高める。 【解決手段】 第1〜第4のスイッチング素子1〜4
と、第1〜第4のフライホイール・ダイオード7、9、
6、8でブリッジ回路を2つ構成し、その各々に互いに
電磁的に独立した第1、第2の変圧器12、13を接続
する。2次側には各々に第1、第2の整流用ダイオード
18、19を接続し、並列に負荷抵抗21に接続し、同
一の固定された時間で半周期の位相差を持つ電流方向制
御用信号で第1、第2のスイッチング素子1、2を駆動
し、各電流方向制御用信号と立ち上がり部分で同期した
力行用信号で第3、第4のスイッチング素子3、4を駆
動することで、発振回路が簡略な鋸波を搬送波に用いて
生成した力行用信号による制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力を直流から
交流へ変換し、その交流を直流へ変換するDC/DCコ
ンバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図82は、従来のDC/DCコンバータ
装置の回路図である。図において、1〜4は直流を交流
に変換するインバータ用の第1〜第4のスイッチング素
子、5は直流電源、7、9、6、8は第1〜第4のスイ
ッチング素子1〜4のそれぞれに直列に接続された第1
〜第4のフライホイール・ダイオードを示し、以上第1
〜第4のスイッチング素子1〜4と第1〜4のフライホ
イール・ダイオード7、9、6、8で、インバータを構
成する。又、12、13は、互いに電磁的に独立した第
1、第2の変圧器、14、15は第1の変圧器12の1
次巻線および2次巻線、16、17は第2の変圧器13
の1次巻線および2次巻線、18、19は第1、第2の
整流用ダイオード、20は直流インダクタンスで、平滑
用に用意された直流リアクトルのインダクタンス又は負
荷回路に寄生するインダクタンスを示す。以上、第1、
第2の整流用ダイオード18、19および直流インダク
タンス20で整流回路を構成している。21は負荷抵抗
を示す。
【0003】次に、動作について説明する。各スイッチ
ング素子1〜4は、図83のタイミング・チャートに従
って、それぞれオン/オフを行うものとする。この時の
電流の流れる様子を図84〜図93に基づいて以下に示
す。なお、電流は矢印により示す。先ず、時刻T0≦t
<T1では、第1のスイッチング素子1だけがオンとな
っているので回路中に電流は流れない。時刻T1≦t<
T2では、第1、第3のスイッチング素子1、3がオン
となるので第1の変圧器12が励磁されて、図に示す様
に電流が流れる。この期間に、直流インダクタンス20
には、(1/2・I2・L)のエネルギーが蓄えられ
る。ここで、Iは直流インダクタンス20に流れる電流
値、Lは直流インダクタンス20のインダクタンス値で
ある(図84)。時刻T2≦t<T3では、第3のスイ
ッチング素子3がオフとなり(第1のスイッチング素子
1はオンのままである)直流インダクタンス20に蓄え
られたエネルギーの放電がはじまる為、第1の変圧器1
2の2次巻線15には、図に示す様に電流が流れる。こ
れにより、第1の変圧器12の1次巻線14には、第3
のフライホイール・ダイオード6から第1のスイッチン
グ素子1を経由して環流電流が流れる。第2、第4のス
イッチング素子2、4は共にオフであるので、第2の変
圧器13には、電流は流れない(図85)。
【0004】時刻T3≦t<T4では、第2のスイッチ
ング素子2がオンになる。この期間、第1と第2のスイ
ッチング素子1、2がオンになっているので、それによ
り、直流インダクタンス20に蓄えられていたエネルギ
ーの放電は図に示す様に、第1、第2の変圧器12、1
3の2次側で二分され、又、1次側の電流も、第1の変
圧器12の1次巻線14には、第3のフライホイール・
ダイオード6から第1のスイッチング素子1を経由し、
第2の変圧器13の1次巻線16には、第4のフライホ
イール・ダイオード8から第2のスイッチング素子2を
経由して、それぞれに環流電流が二分して流れる(図8
6)。時刻T4≦t<T5で第1のスイッチング素子1
がオフになると、直流インダクタンス20に蓄えられて
いたエネルギーの放電と、1次側の環流電流は、全て第
2の変圧器13の方へ流れる。この時、第1の変圧器1
2の励磁インダクタンスのもつエネルギー(励磁電流の
2次換算分)が、破線矢印に示すように、第2の変圧器
13の2次巻線17から第2の整流用ダイオード19を
経由して第1の整流用ダイオード18に対し、逆方向に
放電され、第1の整流用ダイオード18はキャリア消滅
まで電流が流れてオフとなる(図87)。この第1の整
流用ダイオード18がオフになることで、第1の変圧器
12の励磁エネルギーの放電ルートがなくなり、このエ
ネルギーは、破線矢印に示すように、第1、第3のフラ
イホイール・ダイオード7、6を経由して直流電源5に
回生され、第1の変圧器12はリセットされる(図8
8)。
【0005】時刻T5≦t<T6で第4のスイッチング
素子4がオンとなり、第2の変圧器13が励磁されて、
第2の整流用ダイオード19に電流が流れ、直流インダ
クタンス20にエネルギーが蓄えられる(図89)。時
刻T6≦t<T7で第4のスイッチング素子4がオフと
なり、直流インダクタンス20に蓄えられたエネルギー
の放電がはじまる為、第2の変圧器13の2次巻線17
には、図に示す様に電流が流れる。これにより、第2の
変圧器13の1次巻線16には、第4のフライホイール
・ダイオード8から第2のスイッチング素子2を経由し
て環流電流が流れる。第1、第3のスイッチング素子
1、3は共にオフであるので、第1の変圧器12には、
電流は流れない(図90)。時刻T7≦t<T8では、
第1のスイッチング素子1がオンになる。この期間、第
1と第2のスイッチング素子1、2がオンになっている
ので、それにより、直流インダクタンス20に蓄えられ
ていたエネルギーの放電は図に示す様に、第1、第2の
変圧器12、13の2次側で二分され、又、1次側の電
流も、第1の変圧器12の1次巻線14には、第3のフ
ライホイール・ダイオード6から第1のスイッチング素
子1を経由し、第2の変圧器13の1次巻線16には、
第4のフライホイール・ダイオード8から第2のスイッ
チング素子2を経由して、それぞれに環流電流が二分し
て流れる(図91)。
【0006】時刻T8≦t<T9で第2のスイッチング
素子2がオフになると、直流インダクタンス20に蓄え
られていたエネルギーの放電と、1次側の環流電流は、
全て第1の変圧器12の方へ流れる。この時、第2の変
圧器13の励磁インダクタンスのもつエネルギー(励磁
電流の2次換算分)が、破線矢印に示すように、第1の
変圧器12の2次巻線15から第1の整流用ダイオード
18を経由して第2の整流用ダイオード19に対し、逆
方向に放電され、第2の整流用ダイオード19はキャリ
ア消滅まで電流が流れてオフとなる(図92)。この第
2の整流用ダイオード19がオフになることで、第2の
変圧器13の励磁エネルギーの放電ルートがなくなり、
このエネルギーは、破線矢印に示すように、第2、第4
のフライホイール・ダイオード9、8を経由して直流電
源5に回生され、第2の変圧器13はリセットされる
(図93)。
【0007】以上が、この回路の動作の1周期分にあた
り、以後はT1〜T9の動作を繰り返す。このように1
次側のインバータ部をスイッチング素子1〜4を切り換
えて制御することにより、転流制御を行う。上記のよう
に動作する従来のDC/DCコンバータ装置では、変圧
器2次側の第1、第2の整流用ダイオード18、19
に、正方向電流から突然、電源電圧印加による逆方向電
流が流れることがなく、スイッチング素子の切り換え時
にもスパイク状の電流が流れにくく、損失やノイズ、サ
ージ電圧の発生が低減できるものである。
【0008】このようなスイッチング素子の切換制御
は、図83のタイミング・チャートに示すようなスイッ
チング素子駆動信号により行うが、このスイッチング素
子駆動信号は、電流方向を制御する第1、第2のスイッ
チング素子駆動信号と、そのON時間内でONする力行
用の信号である第3、第4のスイッチング素子駆動信号
とで構成され、力行用信号は対応する電流方向制御用信
号とパルス幅方向中央部分で同期するように発生され
る。力行用のスイッチング素子駆動信号は、通常、PW
M回路を用いて発生するもので、電圧指令となる信号波
と搬送波との大小によりスイッチング時間が決定される
が、従来のDC/DCコンバータ装置の動作に用いる力
行用のスイッチング素子駆動信号では、上述したように
電流方向制御用信号とパルス幅方向中央部分で同期する
ように発生されるため、搬送波に三角波を用いる。
【0009】電流方向制御用信号(第1のスイッチング
素子駆動信号)、力行用信号(第3のスイッチング素子
駆動信号)、および力行用信号を発生するPWM回路で
用いる搬送波と信号波の関係を図94に示す。図に示す
ように、搬送波に三角波を用いることにより、信号波と
搬送波との大小によりスイッチング時間が決定される力
行用信号は、例えば信号波Aのとき信号Aとなり、信号
波Bのとき信号Bとなり、即ち電圧指令となる信号波が
変化してもいずれもパルス幅中央部分が同期し、搬送波
を基準として固定されて発生する電流方向制御用信号と
もパルス幅方向中央部分で同期して発生される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
DC/DCコンバータ装置の動作に用いる力行用のスイ
ッチング素子駆動信号は、電流方向制御用信号とパルス
幅方向中央部分で同期し、搬送波に三角波を用いたPW
M回路で発生される。このため、スイッチング素子の切
換タイミングが多く、また、力行用信号のパルス幅が左
右双方向で変動する。さらに、搬送波に用いる三角波
は、通常、発振回路が複雑であるため、一般的なスイッ
チングレギュレータ素子には組み込まれておらず、DC
/DCコンバータ装置の制御回路が複雑になるという問
題点があった。
【0011】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたもので、DC/DCコンバータ装置にお
けるインバータ部のスイッチング素子の切り換えを、複
雑な制御回路を要することなく、良好な制御性で制御可
能にし、装置構成の簡素化・低コスト化を図ると共に、
スイッチング損失を一層低減して装置の変換効率を高め
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載のDC/DCコンバータ装置は、第1、第3のスイ
ッチング素子のいずれか一方を第1の電流方向制御用信
号で駆動し、他方を該第1の電流方向制御用信号と立ち
上がり部分で同期しそのON時間内でONする、当該電
流方向における第1の力行用信号で駆動し、第2、第4
のスイッチング素子のいずれか一方を上記第1の電流方
向制御用信号と同一の固定された時間で半周期の位相差
を持つ第2の電流方向制御用信号で駆動し、他方を該第
2の電流方向制御用信号と立ち上がり部分で同期しその
ON時間内でONする、当該電流方向における第2の力
行用信号で駆動するものである。
【0013】またこの発明に係る請求項2記載のDC/
DCコンバータ装置は、第1、第3のスイッチング素子
のいずれか一方を第1の電流方向制御用信号で駆動し、
他方を該第1の電流方向制御用信号と立ち下がり部分で
同期しそのON時間内でONする、当該電流方向におけ
る第1の力行用信号で駆動し、第2、第4のスイッチン
グ素子のいずれか一方を上記第1の電流方向制御用信号
と同一の固定された時間で半周期の位相差を持つ第2の
電流方向制御用信号で駆動し、他方を該第2の電流方向
制御用信号と立ち下がり部分で同期しそのON時間内で
ONする、当該電流方向における第2の力行用信号で駆
動するものである。
【0014】またこの発明に係る請求項3記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項2において、力行用信号
で駆動されるスイッチング素子の通電時間を、過電流防
止用の出力電流制限信号により制限するものである。
【0015】またこの発明に係る請求項4記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項1〜3のいずれかにおい
て、力行用信号で駆動されるスイッチング素子の通電時
間を、該スイッチング素子が接続された第1あるいは第
2の変圧器の最大磁束密度により決定された固定長の時
間制限信号により制限するものである。
【0016】またこの発明に係る請求項5記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項1〜4のいずれかにおい
て、第1、第3のスイッチング素子の駆動信号と、第
2、第4のスイッチング素子の駆動信号とのそれぞれに
おいて、電流方向制御用信号と力行用信号とを1周期毎
に入れ換えるものである。
【0017】またこの発明に係る請求項6記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項1〜5のいずれかにおい
て、半周期の位相差を持つ第1、第2の電流方向制御用
信号の一方がOFFする(立ち下がる)前に他方をON
する(立ち上げる)ものである。
【0018】またこの発明に係る請求項7記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項1〜5のいずれかにおい
て、第2のスイッチング素子と第2のフライホイール・
ダイオードとの接続部と、第3のスイッチング素子と第
3のフライホイール・ダイオードとの接続部とを互いに
接続し、半周期の位相差を持つ第1、第2の電流方向制
御用信号の一方がOFFした後他方をONし、電流方向
切り換わり時に第1〜第4のスイッチング素子の駆動信
号が一時的に全てOFFするものである。
【0019】またこの発明に係る請求項8記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項1〜7のいずれかにおい
て、第1、第2の変圧器それぞれの1次巻線と直列に第
1、第2のリアクトルを接続したものである。
【0020】またこの発明に係る請求項9記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項8において、第1の変圧
器の1次巻線と第1のリアクトルとの第1の接続部に正
極が接続された第5のフライホイール・ダイオードと、
上記第1の接続部に負極が接続された第6のフライホイ
ール・ダイオードと、第2の変圧器の1次巻線と第2の
リアクトルとの第2の接続部に正極が接続された第7の
フライホイール・ダイオードと、上記第2の接続部に負
極が接続された第8のフライホイール・ダイオードとを
備え、上記第5、第7のフライホイール・ダイオードの
負極を直流電源の正極に、上記第6、第8のフライホイ
ール・ダイオードの正極を上記直流電源の負極に接続し
たものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1(a)は、こ
の発明の実施の形態1によるDC/DCコンバータ装置
の回路図、図1(b)はインバータ部のスイッチング素
子の切り換え動作を示すタイミング・チャートである。
図において、1〜4は直流を交流に変換するインバータ
用の、例えばトランジスタ、IGBT、MOSFET、
IPM、GTO、GCT等から成る第1〜第4のスイッ
チング素子、5は直流電源、7、9、6、8は第1〜第
4のスイッチング素子1〜4のそれぞれに直列に接続さ
れた第1〜第4のフライホイール・ダイオードを示し、
以上第1〜第4のスイッチング素子1〜4と第1〜4の
フライホイール・ダイオード7、9、6、8で、インバ
ータを構成する。又、10、11は、転流時のdi/d
tを抑制する第1、第2のリアクトル、12、13は、
互いに電磁的に独立した第1、第2の変圧器、14、1
5は第1の変圧器12の1次巻線および2次巻線、1
6、17は第2の変圧器13の1次巻線および2次巻
線、18、19は第1、第2の整流装置としての整流用
ダイオード、20は直流インダクタンスであり、以上、
第1、第2の整流用ダイオード18、19および直流イ
ンダクタンス20で整流回路を構成している。21は負
荷抵抗を示す。
【0022】図に示すように、直流電源5の正極には、
第1、第2のスイッチング素子1、2の一端、第3、第
4のフライホイール・ダイオード6、8の負極がそれぞ
れ接続され、直流電源5の負極には、第3、第4のスイ
ッチング素子3、4の一端、第1、第2のフライホイー
ル・ダイオード7、9の正極がそれぞれ接続される。ま
た、第1、第2のスイッチング素子1、2の他端と第
1、第2のフライホイール・ダイオード7、9の負極と
がそれぞれ接続され、さらに、第3、第4のスイッチン
グ素子3、4の他端と第3、第4のフライホイール・ダ
イオード6、8の正極とがそれぞれ接続される。第1、
第3のスイッチング素子1、3の他端間には、第1の変
圧器12の1次巻線14と第1のリアクトル10とが直
列に接続され、第2、第4のスイッチング素子2、4の
他端間には、第2の変圧器13の1次巻線16と第2の
リアクトル11とが直列に接続される。第1、第2の変
圧器12、13のそれぞれの2次巻線15、17に接続
された第1、第2の整流用ダイオード18、19は、出
力側が並列となって負荷抵抗21に接続される。また、
直流インダクタンス20は平滑用に負荷抵抗21に直列
に設けられた直流リアクトルのインダクタンス又は負荷
回路に寄生するインダクタンスを示すものである。
【0023】各スイッチング素子1〜4は、図1(b)
のタイミング・チャートに従って、それぞれオン/オフ
を行うものとする。このようにスイッチング素子を駆動
する信号は、半周期の位相差を有して電流方向を制御す
る第1、第2のスイッチング素子駆動信号と、そのON
時間内でONする力行用の信号である第3、第4のスイ
ッチング素子駆動信号とで構成され、力行用信号は対応
する電流方向制御用信号と立ち上がり部分で同期するよ
うに発生される。力行用のスイッチング素子駆動信号
は、通常、PWM回路を用いて発生するもので、電圧指
令となる信号波と搬送波との大小によりスイッチング時
間が決定される。電流方向制御用信号(第1のスイッチ
ング素子駆動信号)、力行用信号(第3のスイッチング
素子駆動信号)、および力行用信号を発生するPWM回
路で用いる搬送波と信号波の関係を図2に示す。図に示
すように、搬送波に鋸波を用いることにより、信号波と
搬送波との大小によりスイッチング時間が決定される力
行用信号は、例えば信号波Aのとき信号Aとなり、信号
波Bのとき信号Bとなり、即ち電圧指令となる信号波が
変化してもいずれも立ち上がり部分が同期し、搬送波を
基準として固定されて発生する電流方向制御用信号とも
立ち上がり部分で同期して発生される。
【0024】次にこの実施の形態によるDC/DCコン
バータ装置の動作について説明する。各スイッチング素
子1〜4が、図1(b)に従って切り換えを行う時の電
流の流れる様子を図3〜図10に基づいて以下に示す。
なお、電流は矢印により示す。時刻T0≦t<T1で
は、第1、第3のスイッチング素子1、3がオンになっ
ているので、第1の変圧器12が励磁されて図に示す様
に電流が流れ、第1の変圧器12から第1の整流用ダイ
オード18を経由して直流インダクタンス20にエネル
ギーが蓄えられる(以下、力行モードと称す)。直流イ
ンダクタンス20に蓄えられるエネルギーは(1/2・
2・L)であり、Iは直流インダクタンス20に流れ
る電流値、Lは直流インダクタンス20のインダクタン
ス値である(図3)。時刻T1≦t<T2では、第3の
スイッチング素子3がオフ(第1のスイッチング素子1
はオンのまま)となり、直流インダクタンス20に蓄え
られたエネルギーの放電がはじまる為、第1の変圧器1
2の2次巻線15には、図に示す様に電流が流れる。こ
れにより、第1の変圧器12の1次巻線14には、第3
のフライホイール・ダイオード6から第1のスイッチン
グ素子1を経由して環流電流が流れる(以下、還流モー
ドとする)。第2、第4のスイッチング素子2、4は共
にオフであるので、第2の変圧器13には、電流は流れ
ない(図4)。
【0025】時刻T2≦t<T4では、第2、第4のス
イッチング素子2、4がオンになるので、ここで、第1
の変圧器12から第2の変圧器13へ電流が転流し、同
時に力行モードに移行し、第2の変圧器13から第2の
整流用ダイオード19を経由して直流インダクタンス2
0に流れ、直流インダクタンス20にエネルギーが蓄え
られる。転流が完了した第1の変圧器12の2次側で
は、第1の変圧器12の励磁インダクタンスのもつエネ
ルギーが、破線矢印に示すように、第2の変圧器13の
2次巻線17から第2の整流用ダイオード19を経由し
て第1の整流用ダイオード18に対し、逆方向に放電さ
れ、第1の整流用ダイオード18はキャリア消滅まで電
流が流れてオフとなる(図5)。第1の整流用ダイオー
ド18がオフになることで、第1の変圧器12の励磁エ
ネルギーの放電ルートがなくなり、このエネルギーは、
破線矢印に示すように、第1、第3のフライホイール・
ダイオード7、6を経由して直流電源5に回生され(図
6)、第1の変圧器12はリセットされる。なお、時刻
T3において、第1のスイッチング素子1がオフする
が、既に第2、第4のスイッチング素子2、4がオンし
て力行モードに移行しているため、電流の流れに変化は
ない(図7)。
【0026】時刻T4≦t<T5では、第4のスイッチ
ング素子4がオフになると、先の時刻T1≦t<T2と
同様に、直流インダクタンス20の放電により、第2の
変圧器13の1次側で、第4のフライホイール・ダイオ
ード8から第2のスイッチング素子2を経由する還流モ
ードに移行する(図8)。時刻T5≦t<T7では、第
1、第3のスイッチング素子1、3がオンになるので、
第2の変圧器13から第1の変圧器12へ電流が転流
し、同時に力行モードに移行し、第1の変圧器12から
第1の整流用ダイオード18を経由して直流インダクタ
ンス20に流れ、直流インダクタンス20にエネルギー
が蓄えられる。転流が完了した第2の変圧器13の2次
側では、第2の変圧器13の励磁インダクタンスのもつ
エネルギーが、破線矢印に示すように、第1の変圧器1
2の2次巻線15から第1の整流用ダイオード18を経
由して第2の整流用ダイオード19に対し、逆方向に放
電され、第2の整流用ダイオード19はキャリア消滅ま
で電流が流れてオフとなる(図9)。第2の整流用ダイ
オード19がオフになることで、第2の変圧器13の励
磁エネルギーの放電ルートがなくなり、このエネルギー
は、破線矢印に示すように、第2、第4のフライホイー
ル・ダイオード9、8を経由して直流電源5に回生さ
れ、第2の変圧器13はリセットされる。なお、時刻T
6において、第2のスイッチング素子1がオフするが、
既に第1、第3のスイッチング素子1、3がオンして力
行モードに移行しているため、電流の流れに変化はない
(図10)。以上が、この回路の動作の1周期分にあた
り、以後はT1〜T7の動作を繰り返す。このように1
次側のインバータ部をスイッチング素子1〜4を切り換
えて制御することにより、転流制御を行う。
【0027】この実施の形態では、第3、第4のスイッ
チング素子3、4を駆動する力行用信号を、第1、第2
のスイッチング素子1、2を駆動する電流方向制御用信
号の立ち上がり部分に同期させて発生した。このような
立ち上がり部分で同期する信号は、上述したように搬送
波に鋸波を用いたPWM回路で発生される。このため、
スイッチング素子の切換タイミングが減少し、また、力
行用信号のパルス幅の変動は立ち下がり部分のみである
ため、搬送波に三角波を用いたものに比べ、制御性が優
れている。さらに、搬送波に用いる鋸波は、発振回路が
比較的簡略な構成であり、このような発振回路は一般的
なスイッチングレギュレータ素子(例えば、電流(ある
いは電圧)誤差アンプ、PWM変調回路、リミッタ回路
等、制御に必要な機能が予めパッケージ化されたIC)
に組み込まれて広く用いられている。このため、DC/
DCコンバータ装置の制御回路の構成が簡略化され、低
コスト化が容易に図れる。
【0028】また、この実施の形態では、電流方向制御
用信号(第1、第2のスイッチング素子駆動信号)を半
周期の位相差を有する同様の信号とし、一方がOFFす
る(立ち下がる)前に他方をONする(立ち上げる)様
にしたため、転流時に全てのスイッチがOFFとなるこ
とが防止でき、転流制御がスムーズに行え、損失が低減
できる。
【0029】さらに、第1、第2のリアクトル10、1
2を変圧器12、13の一次巻線14、16に直列に入
れたため、各部に流れる電流のdi/dtが抑制され
る。また、転流時(時刻T2、T5時)での瞬時的な短
絡電流を抑制して各部への負担を低減できる。例えば時
刻T2において(図4から図5への移行時)、第1、第
2の整流用ダイオード18、19が共にONとなる瞬間
に、直流電源5、第2のリアクトル11、第2の変圧器
13、第1の変圧器12、第1のリアクトル10、第3
のフライホイール・ダイオード6および第1のスイッチ
ング素子1のルートで大きな短絡電流が流れるのが第
1、第2のリアクトル抑制できる。
【0030】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2を図について説明する。この実施の形態では、上記
実施の形態1による回路に対して、異なる制御を行うも
のであり、インバータ部のスイッチング素子の切り換え
動作を示すタイミング・チャートを図11に示す。各ス
イッチング素子1〜4は、図11のタイミング・チャー
トに従って、それぞれオン/オフを行い、このようにス
イッチング素子を駆動する信号は、半周期の位相差を有
して電流方向を制御する第1、第2のスイッチング素子
駆動信号と、そのON時間内でONする力行用の信号で
ある第3、第4のスイッチング素子駆動信号とで構成さ
れ、力行用信号は対応する電流方向制御用信号と立ち下
がり部分で同期するように発生される。上記のように電
流制御用信号に立ち下がり部分で同期する力行用信号
は、搬送波に逆鋸波を用いたPWM回路で発生される。
信号波と搬送波との大小によりスイッチング時間が決定
される力行用信号は、電圧指令となる信号波が変化して
もいずれも立ち下がり部分が同期し、搬送波を基準とし
て固定されて発生する電流方向制御用信号とも立ち下が
り部分で同期して発生される。
【0031】次にこの実施の形態によるDC/DCコン
バータ装置の動作について説明する。各スイッチング素
子1〜4が、図11に従って切り換えを行う時の電流の
流れる様子を図12〜図19に基づいて以下に示す。な
お、電流は矢印により示す。時刻T0≦t<T1では、
第1のスイッチング素子1のみがオンになっているので
回路に電流は流れない。時刻T1≦t<T2では、第3
のスイッチング素子3がオンすることで、第1、第3の
スイッチング素子1、3が共にオンとなって力行モード
となり、図のように電流が流れ、第1の変圧器12から
直流インダクタンス20にエネルギーが蓄えられる。時
刻T2≦t<T3では、第2のスイッチング素子2がオ
ンになるが、第1、第3のスイッチング素子1、3によ
る力行モードが継続しているので、電流の流れに変化は
起きない(図12)。
【0032】時刻T3≦t<T4では、第1、第3のス
イッチング素子1、3が同時にオフになると、それまで
に、第2のスイッチング素子2のオンによって還流モー
ドが準備されていた事により、直流インダクタンス20
のエネルギー放電により、第1の変圧器12から第2の
変圧器13への転流が起こり、第2の変圧器13の回路
で還流モードへ移行する。転流が完了した第1の変圧器
12の2次側では、第1の変圧器12の励磁インダクタ
ンスのもつエネルギーが、破線矢印に示すように、第2
の変圧器13の2次巻線17から第2の整流用ダイオー
ド19を経由して第1の整流用ダイオード18に対し、
逆方向に放電され、第1の整流用ダイオード18はキャ
リア消滅まで電流が流れてオフとなる(図13)。第1
の整流用ダイオード18がオフになることで、第1の変
圧器12の励磁エネルギーの放電ルートがなくなり、こ
のエネルギーは、破線矢印に示すように、第1、第3の
フライホイール・ダイオード7、6を経由して直流電源
5に回生され(図14)、第1の変圧器12はリセット
される(図15)。
【0033】時刻T4≦t<T5では、第4のスイッチ
ング素子4がオンすることで、第2、第4のスイッチン
グ素子2、4が共にオンとなって力行モードへ移行す
る。これにより、直流インダクタンス20にエネルギー
が蓄えられる。時刻T5≦t<T6では、第1のスイッ
チング素子1がオンになるが、第2、第4のスイッチン
グ素子2、4による力行モードが継続しているので、電
流の流れに変化は起きない(図16)。時刻T6≦t<
T7では、第2、第4のスイッチング素子2、4が同時
にオフになると、第2の変圧器13から第1の変圧器1
2へ転流が行われ、第1の変圧器12の回路で還流モー
ドに移行する。第2の変圧器13の2次側では、第2の
変圧器13の励磁インダクタンスのもつエネルギーが、
破線矢印に示すように、第2の整流用ダイオード19に
対し、逆方向に放電されて電流が流れ、第2の整流用ダ
イオード19はオフとなる(図17)。第2の整流用ダ
イオード19がオフになることで、第2の変圧器13の
励磁エネルギーの放電ルートがなくなり、このエネルギ
ーは、破線矢印に示すように直流電源5に回生され(図
18)、第2の変圧器13はリセットされる(図1
9)。時刻T1(T7)で第3のスイッチング素子3が
オンになると、力行モードに移行する。以上が、この回
路の動作の1周期分にあたり、以後はT1〜T7の動作
を繰り返す。このように1次側のインバータ部をスイッ
チング素子1〜4を切り換えて制御することにより、転
流制御を行う。
【0034】この実施の形態では、第3、第4のスイッ
チング素子3、4を駆動する力行用信号を、第1、第2
のスイッチング素子1、2を駆動する電流方向制御用信
号の立ち下がり部分に同期させて発生した。このような
立ち下がり部分で同期する信号は、上述したように搬送
波に逆鋸波を用いたPWM回路で発生される。このた
め、スイッチング素子の切換タイミングが減少し、ま
た、力行用信号のパルス幅の変動は立ち上がり部分のみ
であるため、搬送波に三角波を用いたものに比べ、制御
性が優れている。さらに、搬送波に用いる逆鋸波は、上
記実施の形態1で用いた鋸波と同様に、発振回路が比較
的簡略であり、一般的なスイッチングレギュレータ素子
に組み込まれて広く用いられている。このため、DC/
DCコンバータ装置の制御回路の構成が簡略化され、低
コスト化が容易に図れる。
【0035】また、この実施の形態2おいても上記実施
の形態1と同様に、電流方向制御用信号を半周期の位相
差を有する同様の信号とし、一方がOFFする前に他方
をONする様にしたため、転流時に全てのスイッチがO
FFとなることが防止でき、転流制御がスムーズに行
え、損失が低減できる。さらに、第1、第2のリアクト
ル10、12を変圧器12、13の一次巻線14、16
に直列に入れたため、各部に流れる電流のdi/dtが
抑制される。また、転流時(時刻T3、T6時)での瞬
時的な短絡電流を抑制して各部への負担を低減できる。
【0036】ところで、この実施の形態2では、力行用
信号を電流制御用信号と立ち下がりで同期させるため、
転流(時刻T3、T6時)により第1(第2)の整流用
ダイオード18(19)がオフする時、第2(第1)の
変圧器13(12)の2次側は還流モードによる短絡状
態にある為、電圧は発生していない。整流用ダイオード
のオフ時の電圧を図20に示すと、図に示すように、整
流用ダイオードに逆方向電流(リカバリ電流)が流れて
オフする際、整流用ダイオードのオフ時の電圧(実線)
は、他方の変圧器の電圧が加算されないため、自身側の
変圧器の2次側電圧に、オフ時に発生するサージ電圧を
加算した分だけになる。また、変圧器の励磁電流によっ
て、整流用ダイオードのリカバリ電流を制御できるた
め、上記オフ時のサージ電圧は非常に小さくできる。従
って、整流用ダイオードのオフ時に発生する電圧が抑え
られ、整流用ダイオードのスイッチング損失を低減でき
る。なお、図20において点線で示す電圧は、上記実施
の形態1における整流用ダイオードのオフ時の電圧で、
この場合、転流により整流用ダイオードがオフする時、
他方の変圧器の2次側は力行モードである為、整流用ダ
イオードのオフ時の電圧は、自身側の変圧器の2次側電
圧に、他方の変圧器の電圧とオフ時に発生するサージ電
圧とを加算した分になる。
【0037】なお、上記実施の形態1、2では、第1、
第2のスイッチング素子1、2を電流方向制御用信号で
駆動し、第3、第4のスイッチング素子3、4を力行用
信号で駆動するものとしたが、立ち上がり(立ち下が
り)部分で同期する第1、第3のスイッチング素子駆動
信号のいずれか一方を電流方向制御用信号とし、他方を
その電流方向における力行用信号として、また、立ち上
がり(立ち下がり)部分で同期する第2、第4のスイッ
チング素子駆動信号のいずれか一方を電流方向制御用信
号とし、他方をその電流方向における力行用信号とすれ
ば、環流モードの際の電流ルートが異なるものとなる
が、同様の効果を奏する。
【0038】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3を図について説明する。この実施の形態では、上記
実施の形態1による回路に対して、立ち上がり部分で同
期する、第1、第3のスイッチング素子の駆動信号と第
2、第4のスイッチング素子の駆動信号とのそれぞれに
おいて、電流方向制御用信号と力行用信号とを1周期毎
に入れ換えて制御を行うものであり、この切り換え動作
を示すタイミング・チャートを図21に示す。この実施
の形態によるDC/DCコンバータ装置の動作について
図22〜図37に基づいて以下に説明する。なお、電流
は矢印により示す。時刻T0≦t<T7については、図
22〜図30に図示するが、上記実施の形態1と同様で
あり説明を省略する。時刻T7≦t<T8では、図30
で示す状態(力行モード)から、第3のスイッチング素
子3がオンのままで、第1のスイッチング素子1がオフ
になり環流モードに移行する。第1の変圧器12の1次
巻線14には、第1のフライホイール・ダイオード7か
ら第3のスイッチング素子3を経由して環流電流が流れ
る(図31)。
【0039】時刻T8≦t<T10では、第2、第4の
スイッチング素子がオンになり、転流・力行モードに移
行する。これにより、第1の整流用ダイオード18のオ
フと第1の変圧器12のリセットが、先の時刻T2≦t
<T4と同様に行われる(図32、図33、図34)。
時刻T10≦t<T11(T0)では、第4のスイッチ
ング素子4がオンのままで、第2のスイッチング素子2
がオフになり環流モードに移行する。第2の変圧器13
の1次巻線16には、第2のフライホイール・ダイオー
ド9から第4のスイッチング素子4を経由して環流電流
が流れる(図35)。時刻T11(T0)≦t<T12
で、第1、第3のスイッチング素子1、3がオンにな
り、転流・力行モードに移行し、第2の整流用ダイオー
ド19はオフし、第2の変圧器13もリセットされる
(図36、図37)。
【0040】以上が1周期分の動作に当たり、以降は時
刻T0〜T11を繰り返す。この実施の形態では、上記
実施の形態1と同様の効果を奏し、さらに、電流方向制
御用信号と力行用信号とを1周期毎に入れ換えて制御を
行う様にしたため、1周期中の環流電流が特定のフライ
ホイール・ダイオードに偏ることなく、第1〜第4のフ
ライホイール・ダイオード7、9、6、8に時間的にば
らまかれ、熱的に責務が均等化、軽減される。
【0041】実施の形態4.次に、この発明の実施の形
態4を図について説明する。この実施の形態では、上記
実施の形態2における立ち下がり部分で同期する、第
1、第3のスイッチング素子の駆動信号と第2、第4の
スイッチング素子の駆動信号とのそれぞれにおいて、上
記実施の形態3と同様に電流方向制御用信号と力行用信
号とを1周期毎に入れ換えて制御を行うものであり、こ
の切り換え動作を示すタイミング・チャートを図38に
示す。この実施の形態によるDC/DCコンバータ装置
の動作について図39〜図54に基づいて以下に説明す
る。なお、電流は矢印により示す。時刻T0≦t<T5
については、図39〜図43に図示するが、上記実施の
形態2と同様であり説明を省略する。時刻T5≦t<T
6では、図43で示す状態から、第3のスイッチング素
子3がオンになるが、第2、第4のスイッチング素子
2、4による力行モードが継続しているので、電流の流
れに変化は起きない。
【0042】時刻T6≦t<T7では、第2、第4のス
イッチング素子2、4が同時にオフになると、第2の変
圧器13から第1の変圧器12へ転流・還流モードに移
行する。第2の変圧器13では、第2の整流用ダイオー
ド19に対して励磁エネルギーがリカバリ電流として、
第1の変圧器12の2次巻線15、第1の整流用ダイオ
ード18を経由して流れ、第2の整流用ダイオード19
はオフとなる(図44)。第2の整流用ダイオード19
がオフになると、第2の変圧器13の励磁エネルギーの
放電ルートがなくなる為、第2、第4のフライホイール
・ダイオード9、8を経由して直流電源5に回生され
(図45)、第2の変圧器13はリセットされる(図4
6)。時刻T7≦t≦T8では、第1のスイッチング素
子3がオンすることで、第1、第3のスイッチング素子
1、3が共にオンとなって力行モードへ移行する。時刻
T8≦t<T9では、第4のスイッチング素子4がオン
になるが、第1、第3のスイッチング素子1、3による
力行モードが継続しているので、電流の流れに変化は起
きない(図47)。
【0043】時刻T9≦t<T10では、第1、第3の
スイッチング素子1、3が同時にオフになると、第1の
変圧器12から第2の変圧器13へ転流・還流モードへ
移行し、第1の変圧器12では、第1の整流用ダイオー
ド18に対して励磁エネルギーがリカバリ電流として、
第2の変圧器13の2次巻線17、第2の整流用ダイオ
ード19を経由して流れ、第1の整流用ダイオード18
はオフとなる(図48)。第1の整流用ダイオード18
がオフになると、第1の変圧器12の励磁エネルギーの
放電ルートがなくなる為、第1、第3のフライホイール
・ダイオード7、6を経由して直流電源5に回生され
(図49)、第1の変圧器12はリセットされる(図5
0)。時刻T10≦t<T11(T0)では、第2のス
イッチング素子2がオンすることで、第2、第4のスイ
ッチング素子2、4が共にオンとなって力行モードへ移
行する。時刻T11(T0)≦t<T12では、第1の
スイッチング素子1がオンになるが、第2、第4のスイ
ッチング素子2、4による力行モードが継続しているの
で、電流の流れに変化は起きない(図51)。
【0044】時刻T12≦t<T1では、第2、第4の
スイッチング素子2、4が同時にオフになると、第2の
変圧器13から第1の変圧器12へ転流・還流モードへ
移行し、第2の整流用ダイオード19はリカバリ電流が
流れてオフとなり(図52)、第2の変圧器13の励磁
エネルギーは直流電源5に回生され(図53)、第2の
変圧器13はリセットされる(図54)。以上が1周期
分の動作に当たり、以降は時刻T0〜T11を繰り返
す。この実施の形態では、上記実施の形態2と同様の効
果を奏し、さらに、電流方向制御用信号と力行用信号と
を1周期毎に入れ換えて制御を行う様にしたため、1周
期中の環流電流が特定のフライホイール・ダイオードに
偏ることなく、第1〜第4のフライホイール・ダイオー
ド7、9、6、8に時間的にばらまかれ、熱的に責務が
均等化、軽減される。
【0045】実施の形態5.次に、この発明の実施の形
態5を図について説明する。この実施の形態では、上記
実施の形態2、4で示したような、電流方向制御用信号
に立ち下がり部分で同期する力行用信号の生成について
説明する。このような力行用信号の生成のためのブロッ
ク図を図55に示す。ここでは、電流方向制御用信号で
第1、第2のスイッチング素子1、2(以下SW1、S
W2と称す)を駆動し、力行用信号で第3、第4のスイ
ッチング素子3、4(以下SW3、SW4と称す)を駆
動するとし、この2つの力行用信号を生成する。SW
3、SW4がONする時間、即ちSW3、SW4への通
電時間を決定するための出力電流のフィードバック信号
は、出力電流誤差増幅回路で出力電流指令信号と付き合
わせ、誤差分を増幅している。その演算結果を、鋸波発
生回路で得た搬送波である逆鋸波と比較器にて比較し、
力行用信号となるPWM変調信号を生成する。また、出
力電流リミッタ回路においては、短絡異常などによる過
電流を防止するための出力電流制限信号としての制限基
準信号と出力電流フィードバック信号とを比較し、出力
電流フィードバック信号が制限基準よりも大きければ、
強制的にPWM変調信号をオフにする様に動作する。こ
れらの信号と、パターンジェネレータによって生成し、
フリップフロップ回路を介して出力される2つの基本パ
ターン(SW1、SW2を駆動するONパルス相当の信
号パターン)と、変圧器の利用できる最大磁束密度から
算出した力行用信号のパルス幅(ON時間)を制限する
最大ON制限信号とをそれぞれ論理積合成する事で、2
つの力行用信号を生成している。
【0046】力行用信号であるSW3、SW4の駆動信
号は、上記のように生成されるため、フリップフロップ
回路から出力されるSW1、SW2を駆動する信号ON
条件内でONし、さらに、そのONパルス幅は、変圧器
の磁束密度が制限値を越えないように固定長の時間制限
信号である最大ON制限信号により制限される。また、
異常発生時の過電流防止用の制限信号によってもONパ
ルス幅を制限する。このため、例えば出力電流誤差増幅
回路が飽和し、比較器での演算結果によりONパルス幅
が大きくなり過ぎても、変圧器の最大磁束密度を超える
様な力行モードになることはなく、変圧器の飽和による
短絡が防止できる。またこの場合、力行用信号は電流方
向制御用信号に立ち下がり部分で同期するので予測的な
制御方法となるが、過電流防止用の制限信号によって出
力電流を常時監視し、制限値を越えた場合は速やかに力
行用信号のONパルスをオフにして、過電流による異
常、故障を防ぐ事が出来る。
【0047】なお、上記実施の形態では、電流方向制御
用信号に立ち下がり部分で同期する力行用信号を用いた
が、上記実施の形態1、3で示したような、電流方向制
御用信号に立ち上がり部分で同期する力行用信号につい
ても適用できる。この場合、搬送波には鋸波を用い、変
圧器の最大磁束密度から算出した最大ON制限信号によ
る制御は同様の効果を奏する。また、立ち下がりのタイ
ミング制御でONパルス幅を制御できるため、上記実施
の形態のような予測的な制御とならず、過電流防止の為
の制御については、出力電流誤差増幅回路による演算結
果と鋸波とを比較する比較器出力で、過電流防止のため
の通電時間の制限を兼ねることができる。
【0048】実施の形態6.次に、この発明の実施の形
態6を図について説明する。図56は、この発明の実施
の形態6によるDC/DCコンバータ装置の回路図であ
り、上記実施の形態1で示した回路を6アーム入りパワ
ーモジュールへ対応させたものである。図に示すよう
に、第2のスイッチング素子2と第3のフライホイール
・ダイオード6とを並列に接続し、第3のスイッチング
素子3と第2のフライホイール・ダイオード9とを並列
に接続することでアーム数を低減する。なお、図1の回
路において、第2のスイッチング素子2と第2のフライ
ホイール・ダイオード9との接続部と、第3のスイッチ
ング素子3と第3のフライホイール・ダイオード6との
接続部とを互いに接続した場合と、接続関係は等価であ
る。
【0049】各スイッチング素子1〜4は、図57で示
すタイミング・チャートに従って、それぞれオン/オフ
を行う。この場合、半周期の位相差を有して電流方向を
制御する第3、第2のスイッチング素子駆動信号と、そ
のON時間内でONする力行用の信号である第1、第4
のスイッチング素子駆動信号とで構成され、力行用信号
は対応する電流方向制御用信号と立ち上がり部分で同期
するように発生される。次にこの実施の形態によるDC
/DCコンバータ装置の動作について説明する。各スイ
ッチング素子1〜4が、図57に従って切り換えを行う
時の電流の流れる様子を図58〜図68に基づいて以下
に示す。なお、電流は矢印により示す。
【0050】時刻T1≦t<T2では、第1、第3のス
イッチング素子1、3がオンになり第1の変圧器12の
回路で力行モードとなる(図58)。時刻T2≦t<T
3で、第1のスイッチング素子1がオフになり、第3の
スイッチング素子3と第1のフライホイール・ダイオー
ド7により第1の変圧器12の回路で還流モードとなる
(図59)。時刻T3≦t<T4では、全スイッチング
素子がオフになる。これは、第2、第3のスイッチング
素子2、3の同時転孤によるアーム短絡を防ぐ為であ
り、この時間は、スイッチング素子が十分にオフ、そし
て、オン出来る程度の短い時間で良い。また、この期間
は、全スイッチング素子がオフになる為、直流インダク
タンス20に蓄えられていたエネルギーは、第3のフラ
イホイール・ダイオード6、第1の変圧器12の1次巻
線14、第1のフライホイール・ダイオード7を経由し
て直流電源5へエネルギー回生される(図60)。
【0051】時刻T4≦t<T5では、第2、第4のス
イッチング素子2、4がオンになると第1の変圧器12
から第2の変圧器13へ転流が行われると共に、第2の
変圧器13側での力行モードに移行する。転流が完了す
ると、第1の変圧器12の励磁エネルギーが第1の整流
用ダイオード18のリカバリ電流として放電され、これ
により第1の整流用ダイオード18はオフになる(図6
1)。また、第1の整流用ダイオード18がオフになる
ことで、第1の変圧器12の励磁エネルギーは直流電源
5へ回生され(図62)、第1の変圧器12はリセット
される(図63)。時刻T5≦t<T6では、第4のス
イッチング素子4がオフになると、第2のスイッチング
素子2と第4のフライホイール・ダイオード8により第
2の変圧器13の回路で還流モードとなる(図64)。
【0052】時刻T6≦t<T7では、先の時刻T4≦
t<T5の時と同様に、第2、第3のスイッチング素子
2、3の同時点孤によるアーム短絡を防ぐ為、全スイッ
チング素子をオフにする。このとき、直流インダクタン
ス20に蓄えられていたエネルギーは、直流電源5へエ
ネルギー回生される(図65)。時刻T7(T1)≦t
<(T2)で、第1、第3のスイッチング素子がオンに
なり、第2の変圧器13から第1の変圧器12へ転流が
行われると共に、第1の変圧器12側での力行モードに
移行する。転流が完了すると、第2の変圧器13の励磁
エネルギーが第2の整流用ダイオード19のリカバリ電
流として放電され、これにより第2の整流用ダイオード
19はオフになる(図66)。また、第2の整流用ダイ
オード19がオフになることで、第2の変圧器13の励
磁エネルギーは直流電源5へ回生され(図67)、第1
の変圧器12はリセットされる(図68)。
【0053】上記のように半周期の位相差を持つ2つの
電流方向制御用信号の一方がOFFした後他方をONす
ることで、全スイッチング素子がオフになる期間を設
け、力行用信号と電流方向制御用信号とを立ち上がり部
分で同期させる。これにより、図58で示す様な6アー
ム入りパワーモジュールに対応する回路構成であって
も、力行用信号と電流方向制御用信号とを立ち上がり部
分で同期させてスイッチング素子を駆動できるため、実
施の形態1、3と同様に、DC/DCコンバータ装置の
制御回路の構成が簡略化され、低コスト化が容易に図れ
る。また、全スイッチング素子がオフになる期間では、
第2、第3のフライホイール・ダイオード9、6のどち
らかがオンになっている為、それと並列接続された第3
あるいは第2のスイッチング素子3、2の両端には上記
フライホイール・ダイオードの電圧降下分しか印加され
ない為、次の瞬間、そのスイッチング素子がオンになっ
ても、スイッチング損失の発生は抑えられる。
【0054】なお、この実施の形態では、力行用信号と
電流方向制御用信号とを立ち上がり部分で同期させた場
合について説明したが、上記実施の形態2、4で示した
ように立ち下がり部分で同期させる場合にも適用でき、
同様の効果が得られる。また、上記実施の形態3、4で
示したように、力行用信号と電流方向制御用信号とを一
周期毎に入れ換えることもできる。
【0055】実施の形態7.次に、この発明の実施の形
態7を図について説明する。図69は、この発明の実施
の形態7によるDC/DCコンバータ装置の回路図であ
り、上記実施の形態1の回路に、第5〜第8のフライホ
ール・ダイオード54〜57を設けたものである。図に
示すように、第1のリアクトル10と第1の変圧器12
の1次巻線14との接続点に、第5のフライホイール・
ダイオード54の正極、および第6のフライホイール・
ダイオード55の負極を接続し、同様に、第2のリアク
トル11と第2の変圧器13の1次巻線16との接続点
に、第7のフライホイール・ダイオード56の正極、お
よび第8のフライホイール・ダイオード57の負極を接
続し、第5、第7のフライホイール・ダイオード54、
56の負極を直流電源5の正極に、第6、第8のフライ
ホイール・ダイオード55、57の負極を直流電源5の
負極に接続する。
【0056】次に動作について説明する。各スイッチン
グ素子1〜4は、図70で示すタイミング・チャートに
従って、それぞれオン/オフを行う。このスイッチング
素子1〜4の制御は上記実施の形態1と同様のものであ
るが、このときの電流の流れる様子を図71〜図81に
基づいて以下に示す。なお、電流は矢印により示す。時
刻T0≦t<T1では、第1、第3のスイッチング素子
1、3がオンになり第1の変圧器12の回路で力行モー
ドとなる(図71)。時刻T1≦t<T2では、第3の
スイッチング素子がオフになり、第1のスイッチング素
子1と第3のフライホイール・ダイオード6により第1
の変圧器12の回路で還流モードとなる(図72)。
【0057】時刻T2≦t<T3では、第2、第4のス
イッチング素子2、4がオンになり、第2の変圧器13
の回路への転流・力行モードへ移行する。転流が完了す
ると、第1の変圧器12の励磁エネルギーが第1の整流
用ダイオード18のリカバリ電流として流れる。また、
第1のリアクトル10に蓄えられたエネルギーは、第5
のフライホイール・ダイオード54と第1のスイッチン
グ素子1を経由して還流状態となる(図73)。時刻T
3≦t<T4では、第1のスイッチング素子1がオフに
なると、第1のリアクトル10に蓄えられたエネルギー
は第1のフライホイール・ダイオード7と第5のフライ
ホイール・ダイオード54を経由して直流電源5へ回生
され、第1のリアクトル10はリセットされる(図7
4)。また第1の整流用ダイオード18がオフになる
と、第1の変圧器12の励磁エネルギーは、第3、第6
のフライホイール・ダイオード6、55を経由して直流
電源5に回生し(図75)、第1の変圧器12はリセッ
トされる(図76)。
【0058】時刻T4≦t<T5では、第4のスイッチ
ング素子4がオフになると、第2のスイッチング素子2
と第4のフライホイール・ダイオード8により第2の変
圧器13の回路で還流モードとなる(図77)。時刻T
5≦t<T6では、第1、第3のスイッチング素子1、
3がオンになり、第1の変圧器12の回路への転流・力
行モードへ移行する。転流が完了すると、第2の変圧器
13の励磁エネルギーが第2の整流用ダイオード19の
リカバリ電流として流れる。また、第2のリアクトル1
1に蓄えられたエネルギーは、第7のフライホイール・
ダイオード56と第2のスイッチング素子2を経由して
還流状態となる(図78)。時刻T6≦t<(T1)で
は、第2のスイッチング素子1がオフになると、第2の
リアクトル11に蓄えられたエネルギーは第2のフライ
ホイール・ダイオード9と第7のフライホイール・ダイ
オード56を経由して直流電源5へ回生され、第2のリ
アクトル11はリセットされる(図79)。また第2の
整流用ダイオード19がオフになると、第2の変圧器1
3の励磁エネルギーは、第4、第8のフライホイール・
ダイオード8、57を経由して直流電源5に回生し(図
80)、第2の変圧器13はリセットされる(図8
1)。
【0059】この実施の形態では、第5〜第8のフライ
ホイール・ダイオード54〜57を設けることにより、
di/dt抑制用の第1、第2のリアクトル10、11
に蓄えられたエネルギーを個別のルートで直流電源5に
回生できるため、転流の際、第1、第2のリアクトル1
0、11に、電流断による過電圧が生じるのが防止でき
る。また、変圧器12、13の励磁エネルギーとリアク
トル10、11のエネルギーとを別のルートでそれぞれ
直流電源5に回生できるため、変圧器2次側の整流用ダ
イオード18、19のリカバリ電流が、リアクトル1
0、11に蓄えられたエネルギーの影響を受けず、正味
の変圧器12、13の励磁エネルギー分のみとなり、素
子破壊等が防止され信頼性が向上する。
【0060】なお、この実施の形態では、スイッチング
素子の制御は上記実施の形態1と同様のものとしたが、
上記実施の形態2〜4のいずれにも適用でき、さらに上
記実施の形態6で示した回路に第5〜第8のフライホイ
ール・ダイオード54〜57を設けて適用してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る請求項1記
載のDC/DCコンバータ装置は、第1、第3のスイッ
チング素子のいずれか一方を第1の電流方向制御用信号
で駆動し、他方を該第1の電流方向制御用信号と立ち上
がり部分で同期しそのON時間内でONする、当該電流
方向における第1の力行用信号で駆動し、第2、第4の
スイッチング素子のいずれか一方を上記第1の電流方向
制御用信号と同一の固定された時間で半周期の位相差を
持つ第2の電流方向制御用信号で駆動し、他方を該第2
の電流方向制御用信号と立ち上がり部分で同期しそのO
N時間内でONする、当該電流方向における第2の力行
用信号で駆動するため、制御回路の構成が簡略化され、
低コスト化が容易に図れる。
【0062】またこの発明に係る請求項2記載のDC/
DCコンバータ装置は、第1、第3のスイッチング素子
のいずれか一方を第1の電流方向制御用信号で駆動し、
他方を該第1の電流方向制御用信号と立ち下がり部分で
同期しそのON時間内でONする、当該電流方向におけ
る第1の力行用信号で駆動し、第2、第4のスイッチン
グ素子のいずれか一方を上記第1の電流方向制御用信号
と同一の固定された時間で半周期の位相差を持つ第2の
電流方向制御用信号で駆動し、他方を該第2の電流方向
制御用信号と立ち下がり部分で同期しそのON時間内で
ONする、当該電流方向における第2の力行用信号で駆
動するため、制御回路の構成が簡略化され、低コスト化
が容易に図れる。また、整流装置のオフ時に発生する電
圧が抑えられ、整流装置のスイッチング損失が低減でき
る。
【0063】またこの発明に係る請求項3記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項2において、力行用信号
で駆動されるスイッチング素子の通電時間を、過電流防
止用の出力電流制限信号により制限するため、力行用信
号が電流方向制御用信号に立ち下がり部分で同期するも
のであっても、容易に予測制御が可能になり過電流によ
る異常、故障を信頼性良く防止できる。
【0064】またこの発明に係る請求項4記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項1〜3のいずれかにおい
て、力行用信号で駆動されるスイッチング素子の通電時
間を、該スイッチング素子が接続された第1あるいは第
2の変圧器の最大磁束密度により決定された固定長の時
間制限信号により制限するため、変圧器の最大磁束密度
を超えることなく、変圧器の飽和による短絡が防止でき
る。
【0065】またこの発明に係る請求項5記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項1〜4のいずれかにおい
て、第1、第3のスイッチング素子の駆動信号と、第
2、第4のスイッチング素子の駆動信号とのそれぞれに
おいて、電流方向制御用信号と力行用信号とを1周期毎
に入れ換えるため、第1〜第4のフライホイール・ダイ
オードに環流電流の偏りがなく、熱的に責務が均等化、
軽減され、DC/DCコンバータ装置の変換効率が向上
する。
【0066】またこの発明に係る請求項6記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項1〜5のいずれかにおい
て、半周期の位相差を持つ第1、第2の電流方向制御用
信号の一方がOFFする(立ち下がる)前に他方をON
する(立ち上げる)ため、転流時に全てのスイッチがO
FFとなることが防止でき、転流制御がスムーズに行
え、損失が低減できてDC/DCコンバータ装置の変換
効率が向上する。
【0067】またこの発明に係る請求項7記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項1〜5のいずれかにおい
て、第2のスイッチング素子と第2のフライホイール・
ダイオードとの接続部と、第3のスイッチング素子と第
3のフライホイール・ダイオードとの接続部とを互いに
接続し、半周期の位相差を持つ第1、第2の電流方向制
御用信号の一方がOFFした後他方をONし、電流方向
切り換わり時に第1〜第4のスイッチング素子の駆動信
号が一時的に全てOFFするため、制御回路の構成が簡
略化され、低コスト化が容易に図れると共に、スイッチ
ング損失が低減できてDC/DCコンバータ装置の変換
効率が向上する。
【0068】またこの発明に係る請求項8記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項1〜7のいずれかにおい
て、第1、第2の変圧器それぞれの1次巻線と直列に第
1、第2のリアクトルを接続したため、各部に流れる電
流のdi/dt、特に転流時の大きな変化が抑制され
る。
【0069】またこの発明に係る請求項9記載のDC/
DCコンバータ装置は、請求項8において、第1の変圧
器の1次巻線と第1のリアクトルとの第1の接続部に正
極が接続された第5のフライホイール・ダイオードと、
上記第1の接続部に負極が接続された第6のフライホイ
ール・ダイオードと、第2の変圧器の1次巻線と第2の
リアクトルとの第2の接続部に正極が接続された第7の
フライホイール・ダイオードと、上記第2の接続部に負
極が接続された第8のフライホイール・ダイオードとを
備え、上記第5、第7のフライホイール・ダイオードの
負極を直流電源の正極に、上記第6、第8のフライホイ
ール・ダイオードの正極を上記直流電源の負極に接続し
たため、第1、第2のリアクトルに蓄えられたエネルギ
ーを個別のルートで直流電源に回生でき、変圧器2次側
の整流装置オフ時に悪影響を与えることなく、信頼性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるDC/DCコ
ンバータ装置の回路図およびスイッチング素子制御のタ
イミングチャートである。
【図2】 この発明の実施の形態1による電流方向制御
用信号、力行用信号、およびPWM回路で用いる搬送波
と信号波の関係を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるDC/DCコ
ンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるDC/DCコ
ンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1によるDC/DCコ
ンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1によるDC/DCコ
ンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1によるDC/DCコ
ンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態1によるDC/DCコ
ンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態1によるDC/DCコ
ンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態1によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態2によるDC/DC
コンバータ装置におけるスイッチング素子制御のタイミ
ングチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態2によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態2によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態2によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態2によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態2によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態2によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態2によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態2によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態2によるDC/DC
コンバータ装置における整流用ダイオードのオフ時の特
性を示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置におけるスイッチング素子制御のタイミ
ングチャートである。
【図22】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図23】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図24】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図26】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図27】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図29】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図30】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図31】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図32】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図33】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図34】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図35】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図36】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図37】 この発明の実施の形態3によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図38】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置におけるスイッチング素子制御のタイミ
ングチャートである。
【図39】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図40】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図41】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図42】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図43】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図44】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図45】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図46】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図47】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図48】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図49】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図50】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図51】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図52】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図53】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図54】 この発明の実施の形態4によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図55】 この発明の実施の形態5によるDC/DC
コンバータ装置における力行用信号の生成のためのブロ
ック図である。
【図56】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の回路図である。
【図57】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置におけるスイッチング素子制御のタイミ
ングチャートである。
【図58】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図59】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図60】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図61】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図62】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図63】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図64】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図65】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図66】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図67】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図68】 この発明の実施の形態6によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図69】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の回路図である。
【図70】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置におけるスイッチング素子制御のタイミ
ングチャートである。
【図71】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図72】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図73】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図74】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図75】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図76】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図77】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図78】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図79】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図80】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図81】 この発明の実施の形態7によるDC/DC
コンバータ装置の動作の一部を示す図である。
【図82】 従来のDC/DCコンバータ装置の回路図
である。
【図83】 従来のDC/DCコンバータ装置における
スイッチング素子制御のタイミングチャートである。
【図84】 従来のDC/DCコンバータ装置の動作の
一部を示す図である。
【図85】 従来のDC/DCコンバータ装置の動作の
一部を示す図である。
【図86】 従来のDC/DCコンバータ装置の動作の
一部を示す図である。
【図87】 従来のDC/DCコンバータ装置の動作の
一部を示す図である。
【図88】 従来のDC/DCコンバータ装置の動作の
一部を示す図である。
【図89】 従来のDC/DCコンバータ装置の動作の
一部を示す図である。
【図90】 従来のDC/DCコンバータ装置の動作の
一部を示す図である。
【図91】 従来のDC/DCコンバータ装置の動作の
一部を示す図である。
【図92】 従来のDC/DCコンバータ装置の動作の
一部を示す図である。
【図93】 従来のDC/DCコンバータ装置の動作の
一部を示す図である。
【図94】 従来のDC/DCコンバータ装置による電
流方向制御用信号、力行用信号、およびPWM回路で用
いる搬送波と信号波の関係を示す図である。
【符号の説明】
1〜4 第1〜第4のスイッチング素子、5 直流電
源、7,9,6,8 第1〜第4のフライホイール・ダ
イオード、10,11 第1、第2のリアクトル、1
2,13 第1、第2の変圧器、14,16 1次巻
線、15,17 2次巻線、18,19 第1、第2の
整流装置としての整流用ダイオード、20 直流リアク
トル(直流インダクタンス)、21 負荷、54〜57
第1〜第4のフライホイール・ダイオード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藪西 康弘 兵庫県明石市大久保町江井ヶ島875番地の 1 神戸電機産業株式会社内 (72)発明者 橋詰 隆吉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 安藤 彰修 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA14 AS01 BB27 BB57 BB82 BB88 DD02 DD03 DD04 DD06 DD17 EE02 EE08 EE75 FF02 FG05 FG16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が直流電源の正極にそれぞれ接続さ
    れた第1、第2のスイッチング素子と、一端が上記直流
    電源の負極にそれぞれ接続された第3、第4のスイッチ
    ング素子と、正極が上記直流電源の負極に、負極が上記
    第1のスイッチング素子の他端に接続された第1のフラ
    イホイール・ダイオードと、正極が上記直流電源の負極
    に、負極が上記第2のスイッチング素子の他端に接続さ
    れた第2のフライホイール・ダイオードと、正極が上記
    第3のスイッチング素子の他端に、負極が上記直流電源
    の正極に接続された第3のフライホイール・ダイオード
    と、正極が上記第4のスイッチング素子の他端に、負極
    が上記直流電源の正極に接続された第4のフライホイー
    ル・ダイオードと、上記第1、第3のスイッチング素子
    の他端間に1次巻線が接続された第1の変圧器と、該第
    1の変圧器とは電磁的に独立して上記第2、第4のスイ
    ッチング素子の他端間に1次巻線が接続された第2の変
    圧器と、上記第1、第2の変圧器の2次巻線にそれぞれ
    接続された第1、第2の整流装置とを備え、上記第1、
    第2の整流装置の出力を並列にして負荷に接続したDC
    /DCコンバータ装置において、上記第1、第3のスイ
    ッチング素子のいずれか一方を第1の電流方向制御用信
    号で駆動し、他方を該第1の電流方向制御用信号と立ち
    上がり部分で同期しそのON時間内でONする、当該電
    流方向における第1の力行用信号で駆動し、上記第2、
    第4のスイッチング素子のいずれか一方を上記第1の電
    流方向制御用信号と同一の固定された時間で半周期の位
    相差を持つ第2の電流方向制御用信号で駆動し、他方を
    該第2の電流方向制御用信号と立ち上がり部分で同期し
    そのON時間内でONする、当該電流方向における第2
    の力行用信号で駆動することを特徴とするDC/DCコ
    ンバータ装置。
  2. 【請求項2】 一端が直流電源の正極にそれぞれ接続さ
    れた第1、第2のスイッチング素子と、一端が上記直流
    電源の負極にそれぞれ接続された第3、第4のスイッチ
    ング素子と、正極が上記直流電源の負極に、負極が上記
    第1のスイッチング素子の他端に接続された第1のフラ
    イホイール・ダイオードと、正極が上記直流電源の負極
    に、負極が上記第2のスイッチング素子の他端に接続さ
    れた第2のフライホイール・ダイオードと、正極が上記
    第3のスイッチング素子の他端に、負極が上記直流電源
    の正極に接続された第3のフライホイール・ダイオード
    と、正極が上記第4のスイッチング素子の他端に、負極
    が上記直流電源の正極に接続された第4のフライホイー
    ル・ダイオードと、上記第1、第3のスイッチング素子
    の他端間に1次巻線が接続された第1の変圧器と、該第
    1の変圧器とは電磁的に独立して上記第2、第4のスイ
    ッチング素子の他端間に1次巻線が接続された第2の変
    圧器と、上記第1、第2の変圧器の2次巻線にそれぞれ
    接続された第1、第2の整流装置とを備え、上記第1、
    第2の整流装置の出力を並列にして負荷に接続したDC
    /DCコンバータ装置において、上記第1、第3のスイ
    ッチング素子のいずれか一方を第1の電流方向制御用信
    号で駆動し、他方を該第1の電流方向制御用信号と立ち
    下がり部分で同期しそのON時間内でONする、当該電
    流方向における第1の力行用信号で駆動し、上記第2、
    第4のスイッチング素子のいずれか一方を上記第1の電
    流方向制御用信号と同一の固定された時間で半周期の位
    相差を持つ第2の電流方向制御用信号で駆動し、他方を
    該第2の電流方向制御用信号と立ち下がり部分で同期し
    そのON時間内でONする、当該電流方向における第2
    の力行用信号で駆動することを特徴とするDC/DCコ
    ンバータ装置。
  3. 【請求項3】 力行用信号で駆動されるスイッチング素
    子の通電時間を、過電流防止用の出力電流制限信号によ
    り制限することを特徴とする請求項2記載のDC/DC
    コンバータ装置。
  4. 【請求項4】 力行用信号で駆動されるスイッチング素
    子の通電時間を、該スイッチング素子が接続された第1
    あるいは第2の変圧器の最大磁束密度により決定された
    固定長の時間制限信号により制限することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載のDC/DCコンバータ
    装置。
  5. 【請求項5】 第1、第3のスイッチング素子の駆動信
    号と、第2、第4のスイッチング素子の駆動信号とのそ
    れぞれにおいて、電流方向制御用信号と力行用信号とを
    1周期毎に入れ換えることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のDC/DCコンバータ装置。
  6. 【請求項6】 半周期の位相差を持つ第1、第2の電流
    方向制御用信号の一方がOFFする(立ち下がる)前に
    他方をONする(立ち上げる)ことを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載のDC/DCコンバータ装置。
  7. 【請求項7】 第2のスイッチング素子と第2のフライ
    ホイール・ダイオードとの接続部と、第3のスイッチン
    グ素子と第3のフライホイール・ダイオードとの接続部
    とを互いに接続し、半周期の位相差を持つ第1、第2の
    電流方向制御用信号の一方がOFFした後他方をON
    し、電流方向切り換わり時に第1〜第4のスイッチング
    素子の駆動信号が一時的に全てOFFすることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載のDC/DCコンバ
    ータ装置。
  8. 【請求項8】 第1、第2の変圧器それぞれの1次巻線
    と直列に第1、第2のリアクトルを接続したことを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかに記載のDC/DCコン
    バータ装置。
  9. 【請求項9】 第1の変圧器の1次巻線と第1のリアク
    トルとの第1の接続部に正極が接続された第5のフライ
    ホイール・ダイオードと、上記第1の接続部に負極が接
    続された第6のフライホイール・ダイオードと、第2の
    変圧器の1次巻線と第2のリアクトルとの第2の接続部
    に正極が接続された第7のフライホイール・ダイオード
    と、上記第2の接続部に負極が接続された第8のフライ
    ホイール・ダイオードとを備え、上記第5、第7のフラ
    イホイール・ダイオードの負極を直流電源の正極に、上
    記第6、第8のフライホイール・ダイオードの正極を上
    記直流電源の負極に接続したことを特徴とする請求項8
    記載のDC/DCコンバータ装置。
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