JP2002084625A - 高電圧用電気接続箱 - Google Patents

高電圧用電気接続箱

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JP2002084625A
JP2002084625A JP2000268341A JP2000268341A JP2002084625A JP 2002084625 A JP2002084625 A JP 2002084625A JP 2000268341 A JP2000268341 A JP 2000268341A JP 2000268341 A JP2000268341 A JP 2000268341A JP 2002084625 A JP2002084625 A JP 2002084625A
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JP2000268341A
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Eriko Yuasa
恵里子 湯浅
Shuji Yamakawa
修司 山川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる電圧のバスバー間にリーク電流が発生
しないようにする。 【解決手段】 最高電圧14Vあるいは28Vの電圧が
印加される低電圧系バスバーと、上記低電圧系バスバー
10の印加電圧より大きく200V以下の電圧が印加さ
れる高電圧系バスバー11を収容する電気接続箱3を、
左右ケース4、5を嵌合して形成すると共に、電気接続
箱内に垂直方向の仕切用絶縁板9を配置して左右方向に
分離し、一方の収容室内に上記低電圧系バスバーを、他
方の収容室内に上記高電圧系バスバーを配置し、かつ、
コネクタ、ヒューズあるいは/およびリレーの配置面
を、左右ケースの垂直外面として、低電圧系バスバーと
接続するものと高電圧系バスバーと接続するものとで対
向させて分離している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
る高電圧用電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関式の乗用車では一般に定
格電圧12Vで、最高電圧14Vのバッテリーが1台搭
載されており、該バッテリーから電気接続箱内のバスバ
ー等の回路に最高14Vの電圧が印加され、電気接続箱
の内部回路により電源の分配を行い、該内部回路と接続
した電線を介して自動車に搭載されている電装品を制御
すると共に、信号を送受信している。なお、トラックで
は一般に定格電圧24V、最高電圧28Vの電圧が回路
に印加される場合もある。
【0003】近年、自動車に搭載する電装品が急増して
おり、かつ、1つの電装品への通電電流量が増大する傾
向で、例えば、ファンを駆動するための所要電力は従来
130ワットであったが、近年は260ワットとなって
いる。さらに、36V等の高電圧を必要とするエンジン
の吸排気装置や、電動パワーステアリング等は、定格1
2Vのバッテリー電源では作動できず、そのため、エン
ジンの駆動力で機械的に作動している。
【0004】上記のように、単品電装品の所要電流量の
増大に伴い電線径が太くなると共に、電装品の急増によ
り電線本数が増加し、電線束を結束したワイヤハーネス
の径も肥大化している。その結果、自動車に配索する電
線重量が増加する。また、上記エンジン吸排気装置のよ
うに、所要電力が大きいためバッテリーからの電源では
作動できず、機械的に作動させていると、細かい吸排気
の制御ができないと共に、燃費も悪くなり、その結果、
環境上も好ましくない。よって、従来、機械的なカムで
作動させていた上記電磁弁等もできるだけバッテリーか
らの電源で電動式とすることが好ましい。
【0005】上記した点より、乗用車では、一般に搭載
されているバッテリーからの最高14Vの電圧と共に、
該電圧よりも高い電圧も印加できるように昇圧化を図る
と、所要電流量を低減でき、それに伴い電線径の細線化
と電線束(ワイヤハーネス)の細径化が図れ、電線重量
の低減を図ることができる。また、従来は機械的あるい
は油圧で作動していた上記エンジン吸排気装置やパワー
ステアリング等を電気制御でき、それに伴い、吸排気系
の細かい制御を可能とし、かつ、燃費を向上させ、環境
を良くすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、所要電
力の大きな電動パワーステアリング、エンジン吸排気装
置、ファン等は42V程度の高電圧を印加することが好
ましい一方、電装部品の信号系やリレーのコイル等は一
般乗用車では従来通りの定格電力12V(最高電圧14
V)で印加することが好ましい。
【0007】よって、電源を分配する電気接続箱の回路
に、最高電圧14Vの低電圧が印加された回路と、42
V程度の高電圧が印加された回路とを設けた場合、電位
差によるリーク電流が発生しやすい。また、42V等の
高電圧が印加された回路の間でもリーク電流が発生しや
すい問題がある。
【0008】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、低電圧が印加される回路と、高電圧が印加される
回路とを設けた場合に、リーク電流の発生を防止するこ
とを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、最高電圧14Vあるいは28Vの電圧が
印加される低電圧系バスバーと、上記低電圧系バスバー
の印加電圧より大きく200V以下の電圧が印加される
高電圧系バスバーを電気接続箱に収容するもので、上記
電気接続箱は左右ケースを嵌合して形成すると共に、こ
れら左右ケースから構成される電気接続箱内に垂直方向
の仕切用絶縁板を配置して、電気接続箱の内部を左右方
向に分離し、これら左右の一方の収容室内に上記低電圧
系バスバーを配置すると共に、他方の収容室内に上記高
電圧系バスバーを配置し、かつ、上記低電圧系バスバー
に接続するコネクタ、ヒューズあるいは/およびリレー
の配置面と、上記高電圧系バスバーと接続するコネク
タ、ヒューズあるいは/およびリレーの配置面は、上記
左右ケースの垂直外面として、対向させて分離している
ことを特徴とする高電圧用電気接続箱を提供している。
【0010】即ち、対向させた左右ケースを互いに嵌合
して一つの電気接続箱を形成すると共に、仕切用絶縁板
を該左右ケースの間に垂直方向に配置しロック手段で左
右ケースに固定することにより、電気接続箱内部に左右
収容室を形成している。
【0011】上記左右収容室のそれぞれに、高電圧系バ
スバーと低電圧系バスバーを別々に収容することによ
り、リーク電流が発生しやすい高電圧系バスバーと低電
圧系バスバーの間が絶縁板で仕切られると共に、該仕切
用絶縁板とケースの周壁でそれぞれのバスバーが囲繞さ
れる構成となるため、異なる電位が印加されても電位差
によるリーク電流の発生を防止することができる。
【0012】また、コネクタ、ヒューズあるいは/およ
びリレーの配置面を、低電圧系バスバー用と高電圧系バ
スバー用とで分離し、かつ、最も離隔した対向面にそれ
ぞれを配置することにより、これらコネクタ、ヒューズ
あるいは/およびリレーとの接続部分でも、異なる電位
が印加される電線の接近を避け、電位差によるリーク電
流発生を防止することができる。さらに、高電圧系バス
バーおよび低電圧系バスバーにそれぞれ接続するヒュー
ズ、リレー、コネクタの搭載面として大きな面積を確保
することができる。
【0013】また、本発明は、最高電圧14Vあるいは
28Vの電圧が印加される低電圧系バスバーと、上記低
電圧系バスバーの印加電圧より大きく200V以下の電
圧が印加される高電圧系バスバーを電気接続箱に収容す
るもので、上記電気接続箱は上下ケースを嵌合して形成
すると共に、これら上下ケースから構成される電気接続
箱内に水平方向の仕切用絶縁板を配置して、電気接続箱
の内部を上下方向に分離し、これら上下の一方の収容室
内に上記低電圧系バスバーを配置すると共に、他方の収
容室内に上記高電圧系バスバーを配置し、かつ、上記低
電圧系バスバーに接続するコネクタ、ヒューズあるいは
/およびリレーの配置面と、上記高電圧系バスバーと接
続するコネクタ、ヒューズあるいは/およびリレーの配
置面は、上記上下ケースの水平外面として、対向させて
分離していることを特徴とする高電圧用電気接続箱も提
供している。
【0014】即ち、前記左右ケースに代えて上下ケース
を用い、仕切用絶縁板を該上下ケースの間に水平方向に
配置し固定することにより、電気接続箱内に上下収納室
を設けている。
【0015】この場合も、高電圧系バスバーと低電圧系
バスバーの間を絶縁板で仕切り、かつ、該仕切用絶縁板
と上下ケースの周壁でそれぞれが囲繞されるため、電位
差によるリーク電流発生を防止することができる。
【0016】また、コネクタ、ヒューズあるいは/およ
びリレーの配置面を、低電圧系バスバー用と高電圧系バ
スバー用とで分離し、かつ、仕切用絶縁板と平行で相対
向する水平外面にそれぞれを配置することにより、低電
圧系バスバー用と高電圧系バスバー用を該仕切用絶縁板
を挟んで離隔配置でき、これらコネクタ、ヒューズある
いは/およびリレーとの接続部分でも、電位差によるリ
ーク電流発生を防止することができる。
【0017】リレーの端子を上記高電圧系バスバーと低
電圧系バスバーとに接続するリレーの収容部は、上記分
離した収容室の間の外面に位置するように、一方側のケ
ースに設けている。即ち、一つのリレーを高電圧系バス
バーと低電圧系バスバーの双方に接続させる場合に、該
リレーを両収容室に跨るように搭載し、リレーの低電圧
用端子を低電圧系バスバーの収容室内に挿入し、高電圧
用端子を高電圧系バスバーの収容室内に挿入して、各バ
スバーに形成したタブと直接あるいは中継端子を介して
それぞれと接続させることができる。
【0018】上記高電圧は42Vとすることが好まし
い。上記42Vとしているのは、一般乗用車において汎
用されている定格電圧12V(最高電圧14V)のバッ
テリーを3個直列に接続して用いれば、容易に42Vま
で昇圧できるからである。なお、最高電圧42Vのバッ
テリーを1個設けても良いことは言うまでもない。最高
電圧を42Vとしているのは、42Vを越えて50V近
くまで昇圧すると、誤って人が触れた場合に危険である
ことによる。また、本発明者がバスバーのタブに電線端
末に接続した端子を嵌合し、バスバーに高電圧を印加し
て塩水滴下実験した結果、42Vまで昇圧しても、通電
する電気部品が簡単に溶損等を発生しなかったことによ
る。具体的には、42Vで連続8時間印加し、その後1
6時間印加を停止し、これを2回繰り返した状態でも、
発火や熔融現象が発生せず、3回目で熔融が発生じた。
よって、通常の自動車の使用状況から、42Vの高電圧
を印加しても問題がないことが確認されている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図4は本発明の第1実施形
態を示しており、まず、図1に概略的に示すように、本
発明を適用する乗用車は、エンジンルーム(X)に搭載
したエンジンEを走行用および発電用に用いているエン
ジン自動車であり、上記エンジンルーム(X)に低電圧
用バッテリー1と高電圧用バッテリー2とを搭載してい
る。上記低電圧用バッテリー1は汎用されている定格電
圧12V、最高電圧14Vの1つのバッテリーからな
る。上記高電圧用バッテリー2は上記バッテリーと同様
な定格電圧12Vの3つのバッテリー2a、2b、2c
を直列に接続して最高電圧42Vとしている。なお、最
高電圧42Vの1つのバッテリーを用いても良いことは
いうまでもない。
【0020】上記低電圧用バッテリー1は室内側Y(場
合によってはエンジンルーム内)に搭載するジャンクシ
ョンボックスからなる電気接続箱3内に収容した低電圧
系バスバー10に接続して低電圧(最高電圧14V)を
印加している。また、上記高電圧用バッテリー2は上記
電気接続箱3内に収容している高電圧系バスバー11に
接続して高電圧(最高電圧42V)を印加している。
【0021】上記電気接続箱3は、図2に示すように、
一面を開口部4a、5aとする箱状の一対のケース4、
5を、該開口部4a、5aを垂直方向とすると共に対向
させて両ケース4、5を左右に配置したうえで、矢印A
に示す方向に互いに嵌合して形成している。
【0022】また、上記左右ケース4、5は、互いに嵌
合する開口部4a、5aの周縁のうち相対する前方周縁
4d、5dを互いに所要幅離反した位置に設け、両ケー
ス4、5を嵌合した際に形成される該垂直周縁4dと5
dの隙間を絶縁板挿入口8としている。
【0023】仕切用絶縁板9は、左右ケース4、5の嵌
合面を塞ぐ矩形の平板形状の絶縁板部9aと、左右に突
設した係止部9bとを一体形成してなり、絶縁板挿入口
8から矢印Bに示す方向に電気接続箱3内に挿入して垂
直方向に配置した後、図3に示すように、左側壁4fと
右側壁5fの外側に設けた被係止部4g、5gに上記左
右の係止部9bを係止してロックしている。
【0024】上記左ケース4と仕切用絶縁板9とで囲繞
された左収容室40には、図4に示すように、仕切用絶
縁板9と平行に、即ち、左右ケース4、5を嵌合した際
に垂直方向となるように、上記高電圧系バスバー11と
絶縁板13とを交互に配置して収容し、上記右ケース5
と仕切用絶縁板9で囲繞された右収容室50には、上記
低電圧系バスバー10と絶縁板12とを同じく垂直方向
に交互に配置して収容している。
【0025】さらに、図2および図3にも示すように、
上記左ケース4には、上壁4cの外側にリレー収容部1
4を形成している。該リレー収容部14は、開口部4a
の上周縁4bより右側にも突設し、右ケース5と嵌合し
た際に左ケース4の上壁4cから右ケース5の上壁5c
に跨るように形成すると共に、該リレー収容部14の左
ケース4側には高電圧系バスバー11と接続するための
高電圧用端子挿入口(図示せず)を設け、右ケース5側
には低電圧系バスバー10と接続するための低電圧用端
子挿入口17を設けている。また、左ケース4の垂直方
向の左側壁4fの外面には、高電圧系バスバー11と接
続するコネクタおよびヒューズを搭載するコネクタ収容
部15aおよびヒューズ収容部16aを設け、対向する
右側壁5fの外面には、低電圧系バスバー10と接続す
るコネクタおよびヒューズを搭載するコネクタ収容部1
5bおよびヒューズ収容部16bを設けている。なお、
低電圧系バスバーと高電圧系バスバーの配置は、左右ケ
ースを逆としてもよいこともは言うまでもない。
【0026】上記構成とすることにより、仕切用絶縁板
9によって電気接続箱3内は左右に分離され、高電圧系
バスバー11は左ケース4と絶縁板9で六方を囲繞され
ると共に、該高電圧系バスバー11と低電圧系バスバー
との間には仕切用絶縁板9が介在するため、異なる電圧
が印加されても、電位差によるリーク電流発生を防止す
ることができる。
【0027】また、コネクタ収容部およびヒューズ収容
部を、高電圧系バスバー用のコネクタ収容部15a、ヒ
ューズ収容部16aと、低電圧系バスバー用のコネクタ
収容部15b、ヒューズ収容部16bとに分け、それぞ
れを左側壁4f、右側壁5fに分離して設けることによ
り、仕切用絶縁板を挟んで離隔させることができるた
め、これら収容部においても、異なる電圧が印加される
電線の接近を防止し、リーク電流の発生を防止してい
る。
【0028】さらに、低電圧系バスバーと高電圧系バス
バーとで一つのリレーを接続する場合、上記のように一
方の左ケース4の上壁4cにリレー収容部14を設ける
と共に、該リレー収容部14を左右ケース4、5の間に
位置させることにより、該リレー収容部14に配置した
リレーの、一方の端子を高電圧用端子挿入口(図示せ
ず)へ、他方の端子を低電圧用端子挿入口17に挿入し
て、高電圧系バスバーと低電圧系バスバーとに接続させ
ることができる。
【0029】図5および図6は、本発明の第2実施形態
に係る電気接続箱3’を示し、該電気接続箱3’は、一
面を開口部6a、7aとする箱状の一対のケース6、7
を、該開口部6a、7aを水平方向とすると共に対向さ
せたうえで、上下に互いに嵌合して形成している。
【0030】上記電気接続箱3’内に水平に配置される
仕切用絶縁板9’は、上下ケース6、7の嵌合面を水平
方向に塞ぐ矩形の平板形状の絶縁板部9a’と、該絶縁
板部9a’の左右端縁より上下に立設した支持脚部9
b’とを一体成形してなり、断面H字形状としている。
支持脚部9b’の上下端面は、図6に示すように、電気
接続箱3’内で上下ケース6、7の内面にそれぞれ当接
し、上記絶縁板部9a’を電気接続箱3’内の略中間位
置に位置決め固定している。
【0031】上記上ケース6と仕切用絶縁板9’とで囲
繞された上収容室60には、絶縁板部9a’と平行に、
即ち、上下ケース6、7を嵌合した際に水平方向となる
ように、上記低電圧系バスバー10と絶縁板12とを交
互に配置して収容し、一方の右ケース7と仕切用絶縁板
9’で囲繞された下収容室70には、上記高電圧系バス
バー11と絶縁板13とを同じく水平方向に交互に配置
して収容している。
【0032】さらに、上記上ケース6には、上壁6bの
外面に、低電圧系バスバー10と接続するリレー、コネ
クタ、ヒューズをそれぞれ収容するリレー収容部14
b、コネクタ収容部15b、ヒューズ収容部16bを形
成している。また、対向する下ケース7の底壁7bの外
面には、高電圧系バスバー11と接続するリレー、コネ
クタ、ヒューズを搭載するリレー収容部14a、コネク
タ収容部15a、ヒューズ収容部16aを設けている。
なお、低電圧系バスバーと高電圧系バスバーの配置は上
下を逆転しても良いし、仕切用絶縁板の形状も限定され
ない。
【0033】上記構成からなる電気接続箱3’において
も、高電圧系バスバー11と低電圧系バスバー10とは
仕切用絶縁板9’を挟んで分離され、かつ、高電圧系バ
スバー11は下ケース7と絶縁板9’とで六方が囲繞さ
れているため、電位差によるリーク電流の発生を防止す
ることができる。
【0034】また、高電圧系バスバーと低電圧系バスバ
ーに接続される、それぞれのリレー、コネクタ、ヒュー
ズは、対向する上下面に分離して搭載されるため、水平
方向の仕切用絶縁板9’を挟んで別々に配置され、これ
らリレー、コネクタ、ヒューズの接続箇所においても電
位差によるリーク電流を防止することができる。
【0035】上記実施形態は定格12Vのバッテリーが
搭載される一般乗用車に関するものであるが、乗用車で
も最高28Vの電圧がバスバーに印加される場合や、ト
ラックでは28Vの最高電圧がバスバーに印加される場
合には、28Vの電圧が印加されるバスバーを上記低電
圧系バスバーとし、42Vの電圧が印加されるバスバー
を上記高電圧系バスバーとして区別し、上記実施形態と
同様の構成として電気接続箱内に配置する。
【0036】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、高電圧系バスバー11に最高電圧を42
V印加しているが、安全性の確保を十分に行えれば、4
2Vより大きく、200Vに達するまでの高電圧を印加
しても良いことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、電流量を低減して電線の細線化およびワイヤ
ハーネスの肥大化防止のために、昇圧化を図り、低電圧
系バスバーと高電圧系バスバーとが電気接続箱の内部に
収容した場合において、該電気接続箱を、左右ケースを
嵌合させると共に垂直方向の仕切用絶縁板を配置する、
あるいは上下ケースを嵌合させると共に水平方向の仕切
用絶縁板を配置することにより、仕切用絶縁板を介して
左右あるいは上下の収納室に分離し、高電圧系バスバー
と低電圧系バスバーをそれぞれの収容室に分離収納する
ことにより、異なる電圧が印加されるバスバー間でのリ
ーク電流発生を防止することができる。
【0038】また、低電圧系バスバーと高電圧系バスバ
ーのそれぞれと接続されるコネクタ、ヒューズおよび/
あるいはリレーを、仕切用絶縁板を挟んで対向する側面
にそれぞれ分離して配置することにより、これらコネク
タ、ヒューズおよび/あるいはリレーの接続箇所におい
ても、電位差によるリーク電流発生を防止することがで
きる。
【0039】さらに、リレー収容部を、両ケースの間に
位置するように一方のケースに設けることにより、一つ
のリレーを高電圧系バスバーと低電圧系バスバーの双方
と接続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の概略図である。
【図2】 図1に示す電気接続箱の左右ケースおよび仕
切用絶縁板の分解斜視図である。
【図3】 図1に示す電気接続箱内の全体斜視図であ
る。
【図4】 図1に示す電気接続箱内を示す断面図であ
る。
【図5】 本発明の第2実施形態を示す分解斜視図であ
る。
【図6】 図5に示す電気接続箱の内部を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 低電圧用バッテリー 2 高電圧用バッテリー 3、3’ 電気接続箱 4 左ケース 5 右ケース 6 上ケース 7 下ケース 9、9’ 仕切用絶縁板 9a、9a’ 絶縁板部 10 低電圧系バスバー 11 高電圧系バスバー 12、13 絶縁板 14、14a、14b リレー収容部 15a、15b コネクタ収容部 16a、16b ヒューズ収容部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最高電圧14Vあるいは28Vの電圧が
    印加される低電圧系バスバーと、上記低電圧系バスバー
    の印加電圧より大きく200V以下の電圧が印加される
    高電圧系バスバーを電気接続箱に収容するもので、 上記電気接続箱は左右ケースを嵌合して形成すると共
    に、これら左右ケースから構成される電気接続箱内に垂
    直方向の仕切用絶縁板を配置して、電気接続箱の内部を
    左右方向に分離し、これら左右の一方の収容室内に上記
    低電圧系バスバーを配置すると共に、他方の収容室内に
    上記高電圧系バスバーを配置し、かつ、 上記低電圧系バスバーに接続するコネクタ、ヒューズあ
    るいは/およびリレーの配置面と、上記高電圧系バスバ
    ーと接続するコネクタ、ヒューズあるいは/およびリレ
    ーの配置面は、上記左右ケースの垂直外面として、対向
    させて分離していることを特徴とする高電圧用電気接続
    箱。
  2. 【請求項2】 最高電圧14Vあるいは28Vの電圧が
    印加される低電圧系バスバーと、上記低電圧系バスバー
    の印加電圧より大きく200V以下の電圧が印加される
    高電圧系バスバーを電気接続箱に収容するもので、 上記電気接続箱は上下ケースを嵌合して形成すると共
    に、これら上下ケースから構成される電気接続箱内に水
    平方向の仕切用絶縁板を配置して、電気接続箱の内部を
    上下方向に分離し、これら上下の一方の収容室内に上記
    低電圧系バスバーを配置すると共に、他方の収容室内に
    上記高電圧系バスバーを配置し、かつ、 上記低電圧系バスバーに接続するコネクタ、ヒューズあ
    るいは/およびリレーの配置面と、上記高電圧系バスバ
    ーと接続するコネクタ、ヒューズあるいは/およびリレ
    ーの配置面は、上記上下ケースの水平外面として、対向
    させて分離していることを特徴とする高電圧用電気接続
    箱。
  3. 【請求項3】 上記高電圧系バスバーと低電圧系バスバ
    ーとに接続するリレー収容部は、上記分離した収容室の
    間の外面に位置するように、一方側のケースに設けてい
    る請求項1または請求項2に記載の高電圧用電気接続
    箱。
  4. 【請求項4】 上記高電圧は42Vである請求項1乃至
    請求項3のいずれか1項に記載の高電圧用電気接続箱。
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