JP2002083279A - レイヤー構造をもったデータの受け渡し方法 - Google Patents

レイヤー構造をもったデータの受け渡し方法

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JP2002083279A
JP2002083279A JP2000270080A JP2000270080A JP2002083279A JP 2002083279 A JP2002083279 A JP 2002083279A JP 2000270080 A JP2000270080 A JP 2000270080A JP 2000270080 A JP2000270080 A JP 2000270080A JP 2002083279 A JP2002083279 A JP 2002083279A
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Takaaki Okamoto
高明 岡本
Eiko Nishida
永子 西田
Hidekazu Takahashi
秀和 高橋
Yukihiro Yonemura
征洋 米村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるプラットフォーム間において、レイヤ
ー情報を損なうことなしにデータの受け渡しをする。 【解決手段】 第1のシステムから第2のシステムにデ
ータを受け渡す。第1のシステム側では、3つのレイヤ
ーL1〜L3に分散してオブジェクト11〜32が配置
されており、各オブジェクトは色の情報を有する(図上
段)。各レイヤーに固有の参照用属性値としてそれぞれ
色を定義し、各レイヤー上のオブジェクトの色を、各レ
イヤーに定義した色に置換する(図下段)。各オブジェ
クトを共通レイヤーLcom に集積し、レイヤー構造のな
い二次元画像をもった受け渡し用ファイルF1として出
力する。第2のシステム側では、この二次元画像上の各
オブジェクトの色に基づいて、各オブジェクトを所定の
レイヤーに振り分ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レイヤー構造をも
ったデータの受け渡し方法に関し、特に、異なるプラッ
トフォーム間において、レイヤー構造をもったデータを
受け渡す方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、様々なOSの下で様々なアプリケ
ーションプログラムが利用されている。一般的には、O
Sやアプリケーションプログラムが異なると、処理時あ
るいは保存時のデータフォーマットが異なる。したがっ
て、異なるOSや異なるアプリケーション間でデータの
受け渡しを行う場合には、通常、データフォーマットの
変換処理が必要になる。最近では、主要なOS間あるい
は主要なアプリケーション間でデータの受け渡しを行う
際のフォーマット変換プログラムも提供されるようにな
ってきており、異なるプラットフォーム間のデータの受
け渡しも、ある程度の互換性をもって行うことができる
ようになってきた。
【0003】特に、個々のアプリケーションプログラム
には、他の特定のアプリケーションプログラムが認識可
能なフォーマットでデータを吐き出すエクスポート機能
や、他のアプリケーションプログラムで作成された固有
のフォーマットをもったデータを変換しながら読み込む
インポート機能などが備わるようになってきており、こ
れらの機能を利用すれば、特別な変換用ソフトウエアを
用いることなしに、異なるプラットフォーム間でのデー
タの受け渡しが可能になる。また、文字列に関しては、
テキストファイル形式、リッチテキストフォーマット形
式などの標準形式が定められ、画像に関しては、BMP
形式、GIF形式、JPEG形式などの標準形式が定め
られているため、データをこれらの標準形式で保存して
受け渡しを行うこともよく行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、異な
るOSや異なるアプリケーションプログラム間でのデー
タの受け渡しは、専用の変換プログラム、アプリケーシ
ョンに付属するインポート/エクスポート機能、標準形
式のデータフォーマットなどを利用することにより行う
ことができる。しかしながら、このような方法でのデー
タ受け渡しは、必ずしもデータの完全な互換性を確保す
るものではない。特に、グラフィックス関連のプログラ
ムでは、二次元画像を構成する多数のオブジェクトを、
複数のレイヤー上に分散して配置するレイヤー構造を有
するフォーマットでデータを取り扱うものが少なくな
い。ところが、このようなレイヤー構造を有するデータ
フォーマットは、個々のアプリケーションごとに独特の
ものであるため、従来の一般的な変換プログラムやイン
ポート/エクスポート機能では、レイヤー情報を持たな
い単なる二次元画像としてデータを受け渡すことしかで
きない。このため、データの受け渡しにより、レイヤー
情報が失われてしまうという問題が生じる。
【0005】そこで本発明は、異なるプラットフォーム
間において、レイヤー構造をもったデータを受け渡す際
に、レイヤー情報を損なうことなしに受け渡しが可能な
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の態
様は、複数のレイヤー上に分散して配置されたオブジェ
クトに関するデータを、第1のシステムから第2のシス
テムへと受け渡すためのレイヤー構造をもったデータの
受け渡し方法において、個々のオブジェクトが有する属
性のうちの特定の属性を、レイヤー情報を参照するため
の参照用属性と定める参照用属性定義段階と、第1のシ
ステム内の各レイヤーについて、それぞれ異なる固有の
参照用属性値を定義する属性値定義段階と、第1のシス
テム内の個々のレイヤー上の各オブジェクトがもともと
有する参照用属性値を、それぞれそのオブジェクトが所
属するレイヤーについて定義された固有の参照用属性値
に置換する属性値置換段階と、属性値が置換された個々
のオブジェクトを単一の共通レイヤー上に集積し、この
共通レイヤー上の各オブジェクトに関するデータを、第
2のシステムで読み込める形式で記録した受け渡し用フ
ァイルを作成する受け渡し用ファイル作成段階と、受け
渡し用ファイルを出力するファイル出力段階と、を第1
のシステムにおいて行い、受け渡し用ファイルを入力す
るファイル入力段階と、属性値定義段階で定義された個
々の固有の参照用属性値にそれぞれ対応するレイヤーを
定義するレイヤー定義段階と、入力した受け渡し用ファ
イル内のデータで示される共通レイヤー上の各オブジェ
クトについて、参照用属性値を参照することにより、そ
れぞれ対応するレイヤーに振り分けるレイヤー振分段階
と、を第2のシステムにおいて行うようにしたものであ
る。
【0007】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係るレイヤー構造をもったデータの受け渡し方
法において、属性値置換段階における置換前の属性値と
置換後の属性値との対応関係を示す対応表ファイルを作
成する対応表ファイル作成段階を第1のシステム側で行
い、ファイル出力段階では、受け渡し用ファイルととも
に対応表ファイルを出力するようにし、ファイル入力段
階では、受け渡し用ファイルとともに対応表ファイルを
入力するようにし、この対応表ファイルに基づいて、個
々のレイヤーに振り分けられたオブジェクトの参照用属
性値を置換前の値に戻す属性値再置換段階を第2のシス
テム側で行うようにしたものである。
【0008】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1
または第2の態様に係るレイヤー構造をもったデータの
受け渡し方法において、オブジェクトの色を参照用属性
として用いるようにしたものである。
【0009】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第3
の態様に係るレイヤー構造をもったデータの受け渡し方
法において、予め各レイヤーごとに特定の単一色が定め
られ、各レイヤー上のオブジェクトの色が当該レイヤー
について定められた単一色となるような条件で作成され
たデータが第1のシステムに用意されている場合に、各
レイヤーごとに定められた単一色を示す属性値をそのま
ま当該レイヤーについての固有の参照用属性値として用
いるようにしたものである。
【0010】(5) 本発明の第5の態様は、上述の第4
の態様に係るレイヤー構造をもったデータの受け渡し方
法において、各レイヤーごとに定められた単一色がレイ
ヤー間で重複するため、各単一色を示す属性値をそのま
ま各レイヤーについての固有の参照用属性値として用い
るようにすると、固有の参照用属性値がレイヤー間で重
複することになる場合には、必要に応じて単一色の代わ
りにその近似色を固有の参照用属性値として用いるよう
にし、固有の参照用属性値がレイヤー間で重複すること
がないようにしたものである。
【0011】(6) 本発明の第6の態様は、上述の第1
または第2の態様に係るレイヤー構造をもったデータの
受け渡し方法において、図形からなるオブジェクトに関
して、オブジェクトを構成する線の太さもしくは線の種
類を参照用属性として用いるようにしたものである。
【0012】(7) 本発明の第7の態様は、上述の第1
または第2の態様に係るレイヤー構造をもったデータの
受け渡し方法において、文字からなるオブジェクトに関
して、オブジェクトを構成する文字のサイズ、フォント
もしくは書体を参照用属性として用いるようにしたもの
である。
【0013】(8) 本発明の第8の態様は、上述の第1
〜第7の態様に係るレイヤー構造をもったデータの受け
渡し方法において、第1のシステムと第2のシステムと
が、異なるOSプログラムもしくは異なるアプリケーシ
ョンプログラムで動作しており、受け渡し用ファイルの
記録形式を、異なるOSプログラムもしくは異なるアプ
リケーションプログラムで共通して利用可能な共通ファ
イル形式とするようにしたものである。
【0014】(9) 本発明の第9の態様は、上述の第1
〜第8の態様に係るレイヤー構造をもったデータの受け
渡し方法における参照用属性定義段階、属性値定義段
階、属性値置換段階、受け渡し用ファイル作成段階、フ
ァイル出力段階を、コンピュータに実行させるためのプ
ログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記
録するようにしたものである。
【0015】(10) 本発明の第10の態様は、上述の第
1〜第8の態様に係るレイヤー構造をもったデータの受
け渡し方法におけるファイル入力段階、レイヤー定義段
階、レイヤー振分段階を、コンピュータに実行させるた
めのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒
体に記録するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。はじめに、図1を参照しながら、
従来の一般的なデータ受け渡し方法において、レイヤー
情報が失われる例を説明する。ここでは、第1のシステ
ム100から第2のシステム200に対して、受け渡し
用ファイルFを介して地図データの受け渡しが行われる
例が示されている。より具体的には、第1のシステム1
00は、OSとして「Windows(米国マイクロソ
フト社の登録商標)」を組み込み、アプリケーションソ
フトウエアとして「Arc/Info(米国ESRI社
の登録商標)」を組み込んだパソコンからなるシステム
であり、第2のシステム200は、OSとして「Mac
OS(米国アップルコンピュータ社の登録商標)」を組
み込み、アプリケーションソフトウエアとして「Ill
ustrator(米国アドビ社の登録商標)」を組み
込んだパソコンからなるシステムである。
【0017】いま、図1に示すように、第1のシステム
100において、複数のレイヤー上に分散して配置され
たオブジェクトに関するデータが用意されているものと
しよう。具体的には、第1のシステム100内には、3
つのレイヤーL1,L2,L3が定義されており、レイ
ヤーL1には文字列からなる2つのオブジェクト(湖の
名称「LakeX」なる文字列と、道路の名称「Roa
dY」なる文字列)が配置され、レイヤーL2には図形
からなる道路のオブジェクトが配置され、レイヤーL3
には図形からなる湖のオブジェクトが配置されている。
各レイヤーは、それぞれ同一の二次元座標系を有してお
り、これら3枚のレイヤーを互いに重ね合わせることに
より、1枚の二次元情報、すなわち、1枚の地図情報が
表現されることになる。
【0018】グラフィックス関連の多くのソフトウエア
は、このように、二次元画像を構成する多数のオブジェ
クトを、複数のレイヤー上に分散して配置するレイヤー
構造をもったデータフォーマットを有しており、図示の
例の場合、第1のシステム100も第2のシステム20
0も、このようなレイヤー構造をもったデータフォーマ
ットで二次元画像を取り扱う機能を有している。しかし
ながら、具体的なデータフォーマットは、個々のシステ
ムで異なり、特に、レイヤー構造に関しては、根本的な
データ構造が各アプリケーションごとに異なっているこ
とが多い。このため、第1のシステム100から第2の
システム200へとデータの受け渡しを行うために、一
般的な変換プログラムや、インポート/エクスポート機
能を用いると、一応、二次元画像データの受け渡しを行
うことはできる。しかしながら、レイヤーの情報をもた
ない単なる二次元画像としてデータが受け渡されること
になるため、レイヤー情報が失われてしまうという問題
が生じる。
【0019】すなわち、図1の例の場合、第1のシステ
ム100内では、図示のように3つのレイヤーL1,L
2,L3に別れて地図データが取り扱われているにもか
かわらず、変換プログラムや、第1のシステム100内
のエクスポート機能(アプリケーションプログラム「A
rc/Info」に設けられたファイル出力機能)を用
いて、この地図データを受け渡し用ファイルF(第1の
システム100と第2のシステム200との両システム
が取り扱える共通ファイル形式のファイル:具体的に
は、Illustrator Ver.2.0の形式)
として書き出す処理を行うと、3つのレイヤーL1,L
2,L3に分散配置されていた個々のオブジェクトに関
するデータが、図示のような共通レイヤーLcom 上に集
積された状態で書き出されることになり、レイヤー情報
は失われてしまう。第2のシステム200は、この受け
渡し用ファイルF内のデータを、共通レイヤーLcom 上
の二次元画像として読み込むことになるので、二次元画
像としての情報は受け渡されるが、レイヤー情報は含ま
れていないため、第2のシステム200側では、レイヤ
ーごとの画像処理を行うようなことはできなくなる。本
発明は、このような問題に対処するためのデータ受け渡
し方法を提案するものである。以下、本発明に係るデー
タの受け渡し方法の手順を説明する。
【0020】図2は、本発明の一実施形態に係るレイヤ
ー構造をもったデータの受け渡し方法の手順を示す流れ
図である。ここで、前半のステップS1〜S6は、第1
のシステム100で行う処理であり、後半のステップS
7〜S10は、第2のシステム200で行う処理であ
る。実際には、これらの各ステップに示される処理を行
うための専用プログラムが、第1のシステム100ある
いは第2のシステム200に組み込まれることになる。
もちろん、これらの専用プログラムは、コンピュータ読
み取り可能な記録媒体に記録して配付することも可能で
ある。なお、これら各ステップのうち、「*」印を付し
たステップS5およびステップS10は、本発明を
実施する上で必須の処理ではない。以下、この流れ図に
示されている手順を順に説明する。
【0021】ここでは、図3(a) に示すように、3つの
レイヤーL1,L2,L3が定義され、これらのレイヤ
ー上に6つのオブジェクトが分散して配置されている簡
単な例に基づいて本発明の手順を説明する。図示の例の
場合、レイヤーL1上には3つのオブジェクト11,1
2,13が配置され、レイヤーL2上には1つのオブジ
ェクト21が配置され、レイヤーL3上には2つのオブ
ジェクト31,32が配置されている。ここでは、各オ
ブジェクトが、単純な幾何学図形からなる例が示されて
いるが、個々のオブジェクトは、このような図形であっ
てもよいし、文字であってもよいし、写真のような画像
であってもかまわない。また、各オブジェクトは、第1
のシステム100内において、特有のデータフォーマッ
トで取り扱われているが、ここでは具体的なデータフォ
ーマットに関する説明は省略する。
【0022】一般に、グラフィックス関連のソフトウエ
アでは、平面上に配置された個々のオブジェクトに対し
て、それぞれいくつかの属性が定義される。たとえば、
文字からなるオブジェクトの場合、当該オブジェクト自
身は文字コードによって表現されるが、フォント、書
体、文字サイズ、色などの属性が別途定義されることに
なる。また、図形からなるオブジェクトの場合、当該オ
ブジェクトの形状自身はベクトルデータなどによって表
現されるが、線の太さ(線幅)、線の種類(実線、破
線、一点鎖線など)、色などの属性が別途定義されるこ
とになる。これらの属性を示す情報(本願では、「属性
値」と呼ぶことにするが、必ずしも数値で示されるわけ
ではない。)は、所定のデータフォーマットで、オブジ
ェクト自身を示す情報とともに、第1のシステム100
内に用意されることになる。
【0023】図2の流れ図におけるステップS1では、
これら個々のオブジェクトが有する属性のうちの特定の
属性が、レイヤー情報を参照するための参照用属性と定
められる。上述したように、オブジェクトには、種々の
属性が定義されているが、ここに示す実施形態では、文
字と図形とに共通して用いられる「色」なる属性を参照
用属性として定義することにする。図3(a) に示す例で
は、オブジェクト11は赤、オブジェクト12は黄、オ
ブジェクト13は紫、オブジェクト21は橙、オブジェ
クト31は赤、オブジェクト32は黄という属性値が定
義されている。もっとも、ここでは色を示す属性値とし
て、説明の便宜上、色の名称をそのまま用いているが、
通常、コンピュータ上では、三原色あるいはこれに黒を
加えた四原色の各色成分の値によって色を示す属性値が
定義されることになる。
【0024】続いて、ステップS2において、この第1
のシステム100内の各レイヤーについて、それぞれ異
なる固有の参照用属性値を定義する。すなわち、ステッ
プS1において、参照用属性は「色」である旨の定義が
なされているので、各レイヤーにそれぞれ異なる色が定
義されることになる。ここでは、図3(b) に示すよう
に、レイヤーL1,L2,L3についての固有の参照用
属性値(色)として、それぞれ赤、緑、青が定義された
ものとしよう。各レイヤーについて定義される参照用属
性値(色)は、それぞれレイヤーごとにユニークな属性
値(色)であれば、どのような値(色)を定義してもか
まわない。図示の例の場合、たまたまレイヤーL1につ
いての固有の参照用属性値「赤」が、オブジェクト11
の色に一致しているが、特別な意味があるわけではな
い。
【0025】こうして、各レイヤーごとに固有の参照用
属性値(色)が定義されたら、次のステップS3におい
て、個々のレイヤー上の各オブジェクトがもともと有す
る参照用属性値(色)を、それぞれそのオブジェクトが
所属するレイヤーについて定義された固有の参照用属性
値(色)に置換する処理を行う。図3(c) に示すレイヤ
ーL1,L2,L3は、このような置換処理後の状態を
示している。たとえば、レイヤーL1には、3つのオブ
ジェクトが配置されており、これらオブジェクト11,
12,13がもともと有する色はそれぞれ「赤」、
「黄」、「紫」であるが、いずれもレイヤーL1につい
ての固有の色である「赤」に置換されることになる(オ
ブジェクト11については、置換前後の色がたまたま同
一であったため、変化は生じていない)。同様に、レイ
ヤーL2上のオブジェクト21の色は「緑」に置換さ
れ、レイヤーL3上のオブジェクト31,32の色は
「青」に置換される。
【0026】このような置換を行った後、ステップS4
において、受け渡し用ファイルF1の作成を行う。この
処理は、図1に示す従来の方法において、第1のシステ
ム100から受け渡し用ファイルFを作成する処理と同
様であり、この時点で、レイヤー情報は失われ、単なる
二次元平面上の画像データファイルが、共通ファイル形
式のフォーマットで得られることになる。すなわち、図
3(c) に示すように、属性値(色)が置換された個々の
オブジェクトは、単一の共通レイヤーLcom 上に集積さ
れ、この共通レイヤーLcom 上の各オブジェクトに関す
るデータが、第2のシステム200で読み込める共通フ
ァイル形式で記録され、受け渡し用ファイルF1が作成
されることになる。
【0027】続いて、必要に応じて、ステップS5
対応表ファイルの作成処理が行われた後(このステップ
S5の処理は、本発明を行う上で必須の処理ではない
ので、その詳細は後述する)、ステップS6において、
受け渡し用ファイルF1が出力される(ステップS5
を実行した場合には、この他に、対応表ファイルF2が
出力されることになる)。以上で、第1のシステム10
0側の処理は完了である。
【0028】一方、第2のシステム200側では、ま
ず、ステップS7において、受け渡し用ファイルF1
(および必要に応じて、対応表ファイルF2)の入力が
行われる。すなわち、図4(a) に示すように、受け渡し
用ファイルF1から、共通レイヤーLcom 上の各オブジ
ェクトに関するデータが取り込まれることになる。もち
ろん、このデータ自身は、レイヤー構造を有していな
い。
【0029】続いて、ステップS8において、第2のシ
ステム200側でのレイヤー定義が行われる。すなわ
ち、前述したステップS2の属性値定義段階で、第1の
システム100側において定義された個々の固有の参照
用属性値(色)にそれぞれ対応するレイヤーが、第2の
システム200側においても定義されることになる。具
体的には、図4(b) に示すような3つのレイヤーL1,
L2,L3が定義され、各レイヤーには、それぞれ
「赤」,「緑」,「青」なる固有の参照用属性値(色)
が定義される。要するに、第1のシステム100側のレ
イヤーと同等のレイヤーが第2のシステム200側でも
定義されることになり、両者のレイヤーには、それぞれ
同一の固有の参照用属性値(色)が定義されることにな
る。このような定義を可能にするためには、「各レイヤ
ーにどのような固有の参照用属性値(色)を対応づけれ
ばよいか」という方針を予め決めておくようにしてもよ
いし、このような方針を示す情報を、第1のシステム1
00側から第2のシステム200側に、その都度伝達す
るようにしてもよい。
【0030】こうして、図4(b) に示すようなレイヤー
の定義が完了したら、続いて、ステップS9において、
共通レイヤーLcom 上の各オブジェクトについて、参照
用属性値(色)を参照することにより、それぞれ対応す
るレイヤーに振り分ける処理が実行される。具体的に
は、図4(a) に示す共通レイヤーLcom 上に配置されて
いる各オブジェクトのうち、「赤」なる属性値をもつオ
ブジェクトは、図4(b)に示すレイヤーL1に振り分け
られ、「緑」なる属性値をもつオブジェクトは、レイヤ
ーL2に振り分けられ、「青」なる属性値をもつオブジ
ェクトは、レイヤーL3に振り分けられる。このような
振り分けが完了した状態を図5に示す。図示のとおり、
オブジェクト11,12,13はレイヤーL1上に配置
され、オブジェクト21はレイヤーL2上に配置され、
オブジェクト31,32はレイヤーL3上に配置されて
おり、図3(a) に示すもとのレイヤー構造が再現された
ことになる。
【0031】もっとも、図5に示す情報は、図3(a) に
示すもとの情報と完全に同じというわけではない。すな
わち、図3(a) に示す各オブジェクトがもっていたもと
もとの属性値のうち、参照用属性値(色)が置換されて
しまったため、レイヤー構造は正しく受け渡されたもの
の、各オブジェクトの色は変化してしまったことにな
る。もちろん、「第2のシステム200側では色の情報
は不要である」というような事情がある場合には、各オ
ブジェクトの色が変化してしまっても問題は生じない。
逆に言えば、第2のシステム200側で不要な属性があ
れば、そのような属性を参照用属性に設定しておけば、
受け渡しによって属性値が変化してしまっても問題は生
じない。ただ、通常は、第1のシステム100側で存在
していた属性はすべて第2のシステム200側でも必要
になるケースが多い。この場合は、図5に示されている
各オブジェクトの色を、もとの色に戻す処理を第2のシ
ステム200側で行い、最終的に、図6に示すような状
態を得るようにする必要がある。このような処理を行う
ための付加的な手順が、図2におけるステップS5
ステップS10である。以下、この付加的な手順につ
いて説明する。
【0032】まず、ステップS5では、ステップS3
で実行された属性値置換段階における置換前の属性値と
置換後の属性値との対応関係を示す対応表ファイルF2
が作成される。たとえば、図3(a) から図3(c) に示す
ような置換が行われたのであれば、図7に示すような対
応表ファイルF2が作成されることになる。この対応表
には、各オブジェクト11〜32について、置換前の属
性値(色)と置換後の属性値(色)との対応関係が示さ
れている。このような対応関係を示す対応表ファイルF
2は、たとえば、テキストファイル形式で作成しておけ
ばよい。テキストファイル形式は、多くのOSやアプリ
ケーションがサポートしている共通のファイル形式であ
るため、そのまま第2のシステム200側に受け渡すこ
とが可能になる。
【0033】さて、第2のシステム200側では、ステ
ップS10において、この対応表ファイルF2に基づ
いて、個々のレイヤーに振り分けられたオブジェクトの
参照用属性値(色)を置換前の値に戻す属性値再置換段
階が実行されることになる。図7に示す対応表には、各
オブジェクトについて、置換前後の色の対応関係が示さ
れているので、図5に示されている各オブジェクトの色
を、図6に示すようにもとの色に再置換することができ
る。なお、1つのレイヤーに配置されたすべてのオブジ
ェクトのもともとの色が同一である場合には、個々のオ
ブジェクトごとではなく、個々のレイヤーごとに置換前
後の色の対応関係を対応表に記しておけばよい。
【0034】ところで、既に述べたように、図2に示す
各ステップのうち、「*」印を付したステップS5
よびステップS10は、本発明を実施する上で必須の
処理ではない。これらの処理が不要になるケースの一例
は、前述したように、「第2のシステム200側では色
の情報が不要である」というケースであるが、この他に
も、これらの処理が不要になるケースがある。それは、
予め各レイヤーごとに特定の単一色が定められ、各レイ
ヤー上のオブジェクトの色が当該レイヤーについて定め
られた単一色となるような条件(別言すれば、1レイヤ
ーにつき1色という条件)で作成されたデータが第1の
システムに用意されているケースである。このようなケ
ースでは、各レイヤーごとに定められた単一色を示す属
性値をそのまま当該レイヤーについての固有の参照用属
性値として用いることにより、置換の前後で色が変化し
ないようにすることができる。これを具体例に基づいて
説明しよう。
【0035】たとえば、地図を構成する二次元画像の場
合、河川、湖沼、道路、鉄道、…といった様々なオブジ
ェクトが同一平面上に配置されることになるので、各オ
ブジェクトの種類ごとに、それぞれ別個のレイヤーを設
けて配置するのが一般的である。しかも詳細な地図で
は、同じ河川であっても、一級河川、二級河川、三級河
川、…という級ごとに異なるレイヤーを設けるのが一般
的であり、それぞれ色を若干変えて表示するのが一般的
である。したがって、このような地図画像の場合、10
0以上ものレイヤーが設けられ、1つのレイヤーには1
つの種類のオブジェクトのみが配置され、これらのオブ
ジェクトはいずれも同一色で表示される、というケース
が多い。
【0036】図8は、このようなケースの一例を示す表
である。この表では、個々のレイヤーごとに摘要欄を設
け、どのような種類のオブジェクトが配置されるかが明
記されている。また、各レイヤーに配置されるオブジェ
クトの色(CMYKの各原色ごとの濃度値として示され
る)が4つの数値として定義されている。たとえば、レ
イヤーL1には、一級河川に相当する図形オブジェクト
が配置され、この図形オブジェクトは、C:250,
M:50,Y:50,K:0なる4原色の濃度値で示さ
れる色を有していることになる。レイヤーL1〜L5に
配置されるオブジェクトは、河川もしくは湖沼であるた
め、いずれもほぼブルーを基調とした色が定義されてい
るが、若干、色合いが相互に違うような色設定がなされ
ている。このように、予め各レイヤーごとにそれぞれ特
定の単一色が定められ、各レイヤー上のオブジェクトの
色が当該レイヤーについて定められた単一色となるよう
なケースでは、この各レイヤーごとに定められた単一色
を示す属性値を、そのまま当該レイヤーについての固有
の参照用属性値として用いればよい。たとえば、レイヤ
ーL1についての固有の参照用属性値は、[C:25
0,M:50,Y:50,K:0]という数値の組合わ
せになる。
【0037】この場合、ステップS3における属性値置
換段階の処理は、実質的には、意味のない処理というこ
とになる。すなわち、置換前の色と置換後の色とが同一
であるため、実質的には属性値の置換を行う処理は必要
なくなる。本発明における「属性値の置換」とは、必ず
しも置換の前後で属性値が変化する場合のみを意味する
わけではなく、このように、属性値が全く変化しない場
合もありうる。本発明における「属性値の置換」の意味
するところは、「単なる属性値」を「参照用属性値」に
置換するという意味であり、たとえば、上述のレイヤー
L1の場合であれば、単なる属性値[C:250,M:
50,Y:50,K:0]を、参照用属性値[C:25
0,M:50,Y:50,K:0]に置換したことにな
る。別言すれば、この場合の「置換」は、「概念上の置
換」であって、実質的な置換処理は行う必要はない。
【0038】結局、図8に示すケースでは、実質的な色
の置換が行われないので、置換前後の色の対応関係を示
す対応表ファイルF2を作成する必要はなく、第2のシ
ステム200側において、もとの色に再置換する処理も
行う必要はない。CMYKなる濃度値の組合わせに応じ
て、各オブジェクトをそれぞれ所定のレイヤーに振り分
ける処理を行えば、第1のシステム100側と同等のレ
イヤー構造をもった地図情報を第2のシステム200側
において再現することができる。このようなケースで
は、図2に示す各ステップのうち「*」印を付したステ
ップS5およびステップS10は、行う必要がな
い。
【0039】もっとも、上述したケースでも、各レイヤ
ーごとに定められた単一色がレイヤー間で重複するた
め、各単一色を示す属性値をそのまま各レイヤーについ
ての固有の参照用属性値として用いるようにすると、固
有の参照用属性値がレイヤー間で重複することになる場
合には、何らかの工夫を施す必要がある。たとえば、図
8に示す例において、レイヤーL7に配置される「二級
国道」なるオブジェクトの色は、[C:10,M:1
0,Y:10,K:200]と定められているが、たと
えば、別なレイヤーに配置される「ケーブルカー」なる
オブジェクトの色が、偶然にも、全く同一の[C:1
0,M:10,Y:10,K:200]なる色に定めら
れていた場合を考えてみる。この場合は、第1のシステ
ム100側において、「二級国道」なるオブジェクトの
属性値も、「ケーブルカー」なるオブジェクトの属性値
も、いずれも[C:10,M:10,Y:10,K:2
00]なる同一の参照用属性値に置換してしまうと、第
2のシステム200側では、これらを区別することがで
きなくなってしまう。
【0040】そこで、このような場合には、必要に応じ
て単一色の代わりにその近似色を固有の参照用属性値と
して用いるようにし、固有の参照用属性値がレイヤー間
で重複することがないようにすればよい。たとえば、上
述の例の場合、「二級国道」なるオブジェクトの属性値
については、そのまま[C:10,M:10,Y:1
0,K:200]なる参照用属性値に置換し、「ケーブ
ルカー」なるオブジェクトの属性値については、[C:
10,M:10,Y:10,K:200]に近似する別
な色、たとえば、[C:10,M:10,Y:10,
K:201]なる参照用属性値に置換すればよい。両者
の相違は、1つの原色Kの濃度値がわずか1だけ違うだ
けである。このようなわずかな相違であっても、第2の
システム200側では、あくまでも異なる参照用属性値
をもったオブジェクトとして取り扱われるので、「二級
国道」なるオブジェクトと「ケーブルカー」なるオブジ
ェクトとは、それぞれ異なるレイヤーに正確に振り分け
られることになる。
【0041】もちろん、上述のような方法を採れば、
「ケーブルカー」なるオブジェクトの色が第2のシステ
ム200側において若干変わってしまうことになる。し
かしながら、この程度の色差は少なくとも肉眼では識別
することができないので、「ケーブルカー」についての
置換後の色[C:10,M:10,Y:10,K:20
1]を、置換前のもともとの色[C:10,M:10,
Y:10,K:200]に戻す再置換処理は、実用上は
行う必要がない。もちろん、何らかの事情で、完全にも
とどおりの色が必要である場合には、第1のシステム1
00側の処理において実質的に色が変化したレイヤー
(上述の例の場合、「ケーブルカー」のレイヤー)につ
いてのみ、置換前後の色の対応表を対応表ファイルF2
として用意し、第2のシステム200側では、この対応
表に基づく再置換を行うようにすればよい。
【0042】以上、本発明を図示する実施形態に基づい
て説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定される
ものではなく、この他にも種々の形態で実施可能であ
る。たとえば、上述の実施形態では、オブジェクトの色
を参照用属性として用いているが、一般的なオブジェク
トは色の他にも種々の属性を有しているので、色以外の
属性を参照用属性として用いることも可能である。たと
えば、図形からなるオブジェクトに関しては、オブジェ
クトを構成する線の太さや線の種類を参照用属性として
用いることもできるし、文字からなるオブジェクトに関
しては、オブジェクトを構成する文字のサイズ、フォン
ト、書体などを参照用属性として用いることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係るデータの受
け渡し方法によれば、異なるプラットフォーム間におい
て、レイヤー構造をもったデータを受け渡す際に、レイ
ヤー情報を損なうことなしに受け渡しが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一般的なデータの受け渡し方法により、
レイヤー情報が失われる状態を説明する図である。
【図2】本発明に係るレイヤー構造をもったデータの受
け渡し方法の基本手順を示す流れ図である。
【図3】図2の流れ図におけるステップS1〜S6の具
体的な処理の一例を示す図である。
【図4】図2の流れ図におけるステップS7〜S8の具
体的な処理の一例を示す図である。
【図5】図2の流れ図におけるステップS9の具体的な
処理の一例を示す図である。
【図6】図2の流れ図におけるステップS10の具体
的な処理の一例を示す図である。
【図7】図2の流れ図におけるステップS5で作成さ
れた具体的な対応表ファイルF2の内容を示す図であ
る。
【図8】本発明を地図データに適用した場合のレイヤー
構成例を示す図である。
【符号の説明】
100…第1のシステム 200…第2のシステム F…受け渡し用ファイル F1…受け渡し用ファイル F2…対応表ファイル L1〜L7…レイヤー Lcom …共通レイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 秀和 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 米村 征洋 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5B050 BA06 CA06 EA19 5B082 AA13 EA07 GA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレイヤー上に分散して配置された
    オブジェクトに関するデータを、第1のシステムから第
    2のシステムへと受け渡すための方法であって、 個々のオブジェクトが有する属性のうちの特定の属性
    を、レイヤー情報を参照するための参照用属性と定める
    参照用属性定義段階と、 第1のシステム内の各レイヤーについて、それぞれ異な
    る固有の参照用属性値を定義する属性値定義段階と、 第1のシステム内の個々のレイヤー上の各オブジェクト
    がもともと有する参照用属性値を、それぞれそのオブジ
    ェクトが所属するレイヤーについて定義された固有の参
    照用属性値に置換する属性値置換段階と、 属性値が置換された個々のオブジェクトを単一の共通レ
    イヤー上に集積し、この共通レイヤー上の各オブジェク
    トに関するデータを、第2のシステムで読み込める形式
    で記録した受け渡し用ファイルを作成する受け渡し用フ
    ァイル作成段階と、 前記受け渡し用ファイルを出力するファイル出力段階
    と、 を第1のシステムにおいて行い、 前記受け渡し用ファイルを入力するファイル入力段階
    と、 前記属性値定義段階で定義された個々の固有の参照用属
    性値にそれぞれ対応するレイヤーを定義するレイヤー定
    義段階と、 入力した前記受け渡し用ファイル内のデータで示される
    共通レイヤー上の各オブジェクトについて、参照用属性
    値を参照することにより、それぞれ対応するレイヤーに
    振り分けるレイヤー振分段階と、 を第2のシステムにおいて行うことを特徴とするレイヤ
    ー構造をもったデータの受け渡し方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の受け渡し方法におい
    て、 属性値置換段階における置換前の属性値と置換後の属性
    値との対応関係を示す対応表ファイルを作成する対応表
    ファイル作成段階を第1のシステム側で行い、ファイル
    出力段階では、受け渡し用ファイルとともに前記対応表
    ファイルを出力するようにし、ファイル入力段階では、
    受け渡し用ファイルとともに前記対応表ファイルを入力
    するようにし、前記対応表ファイルに基づいて、個々の
    レイヤーに振り分けられたオブジェクトの参照用属性値
    を置換前の値に戻す属性値再置換段階を第2のシステム
    側で行うことを特徴とするレイヤー構造をもったデータ
    の受け渡し方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の受け渡し方法
    において、 オブジェクトの色を参照用属性として用いることを特徴
    とするレイヤー構造をもったデータの受け渡し方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の受け渡し方法におい
    て、 予め各レイヤーごとに特定の単一色が定められ、各レイ
    ヤー上のオブジェクトの色が当該レイヤーについて定め
    られた単一色となるような条件で作成されたデータが第
    1のシステムに用意されている場合に、各レイヤーごと
    に定められた単一色を示す属性値をそのまま当該レイヤ
    ーについての固有の参照用属性値として用いることを特
    徴とするレイヤー構造をもったデータの受け渡し方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の受け渡し方法におい
    て、 各レイヤーごとに定められた単一色がレイヤー間で重複
    するため、各単一色を示す属性値をそのまま各レイヤー
    についての固有の参照用属性値として用いるようにする
    と、固有の参照用属性値がレイヤー間で重複することに
    なる場合には、必要に応じて単一色の代わりにその近似
    色を固有の参照用属性値として用いるようにし、固有の
    参照用属性値がレイヤー間で重複することがないように
    することを特徴とするレイヤー構造をもったデータの受
    け渡し方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の受け渡し方法
    において、 図形からなるオブジェクトに関して、オブジェクトを構
    成する線の太さもしくは線の種類を参照用属性として用
    いることを特徴とするレイヤー構造をもったデータの受
    け渡し方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載の受け渡し方法
    において、 文字からなるオブジェクトに関して、オブジェクトを構
    成する文字のサイズ、フォントもしくは書体を参照用属
    性として用いることを特徴とするレイヤー構造をもった
    データの受け渡し方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の受け渡
    し方法において、 第1のシステムと第2のシステムとが、異なるOSプロ
    グラムもしくは異なるアプリケーションプログラムで動
    作しており、受け渡し用ファイルの記録形式を、異なる
    OSプログラムもしくは異なるアプリケーションプログ
    ラムで共通して利用可能な共通ファイル形式とすること
    を特徴とするレイヤー構造をもったデータの受け渡し方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の受け渡
    し方法における参照用属性定義段階、属性値定義段階、
    属性値置換段階、受け渡し用ファイル作成段階、ファイ
    ル出力段階を、コンピュータに実行させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載の受け
    渡し方法におけるファイル入力段階、レイヤー定義段
    階、レイヤー振分段階を、コンピュータに実行させるた
    めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006110982A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-26 Research In Motion Limited System and method for flexible visual representation of presentation components

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006110982A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-26 Research In Motion Limited System and method for flexible visual representation of presentation components
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