JP2010061181A - 二次元コード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二次元コード1は、所定種類の第1データと、第1データとは種類の異なる第2データとをデータ記録領域AR1に記録してなるものである。第1データを構成する第1ビット列は、第1の複数色から選ばれる第1の色配列によって表され、第2データを構成する第2ビット列は、第1の複数色とは色の組み合わせが異なる第2の複数色から選ばれる第2の色配列によって表され、これら第1の色配列及び第2の色配列を統合した統合データがデータ記録領域AR1に記録されている。更に、第1データと第1の複数色との対応、及び第2データと第2の複数色との対応を特定する色情報が形式情報記録領域AR3に記録されている。
【選択図】図2
Description
なお、「所定種類の第1データと、前記第1データとは種類の異なる第2データ」とは、「第1データが暗号化処理がなされたデータであり、第2データが暗号化処理がなされていないデータとして構成される例」、「第1データが所定の誤り訂正レベルのデータであり、第2データが第1データよりも誤り訂正レベルの高いデータとして構成される例」、「第1データ及び第2データがいずれも暗号化処理がなされたデータであるが、第1データの暗号化方式と第2データの暗号化方式とが異なる構成とされる例」などを含む概念である。
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る二次元コードを概略的に例示する概略図である。図2は、図1の二次元コードのデータ記録領域及び形式情報記録領域の各セルに番号を付して説明する説明図である。図3(a)は、第1ビット列及び第2ビット列の構成を説明する説明図であり、図3(b)は、第1データを表す第1ビット列の生成方法を説明する説明図である。図4は、第2データよりも第1データのほうがデータ量が大きい場合に、第1データと第2データとを統合してセル色を決定する例を説明する説明図である。図5は、第1の色配列のセル対応要素、第2の色配列のセル対応要素、及び設定されるセル色の対応関係を示す説明図であり、(a)は、第1ビット列のデータ量が第2ビット列よりも大きい場合の一例であり、(b)は第2ビット列のデータ量が第1ビット列よりも大きい場合の一例である。図6は、形式情報の構成を例示する説明図である。図7は、図1の二次元コードを生成する生成処理を例示するフローチャートである。図8は、第1データよりも第2データのほうがデータ量が大きい場合に、第1データと第2データとを統合してセル色を決定する例を説明する説明図である。
なお、図1は、データ記録領域及び形式情報記録領域については一部のセル(番号0〜4のセル及び番号205〜207のセル)のみ具体的セル内容を示しており、他のセルについては領域のみ矩形枠で示し、具体的セル内容は省略している。
二次元コード1の形式情報記録領域AR2、AR3には、形式情報が記録されている。この形式情報は、例えば、二次元コード1の型番情報、誤り訂正レベル、誤り訂正符号(BCH)などの情報を含んでおり、更に、第1データと第1の複数色との対応、及び第2データと第2の複数色との対応を特定する色情報を含んでいる。
なお、形式情報記録領域AR2、AR3は、「色情報記録領域」の一例に相当している。
本実施形態に係る二次元コード1は、赤、緑、青のいずれか1色又は2色が第1データ(公開データ)に割り当てられ、残りが第2データ(非公開データ)に割り当てられる取り決めとなっており、このような取り決めを前提として、二次元コード1では具体的にどのように割り当てられているかを、当該二次元コード1の形式情報記録領域AR3に記録される形式情報によって特定できるようになっている。
図7は、図1のような二次元コードを生成するための生成処理の流れを例示するフローチャートである。なお、図7の処理は、CPU等の情報処理手段、ROM、RAM、HDD等の記憶手段を有する情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータなど)によって実現されるものである。
なお、S12の処理が「暗号化ステップ」の一例に相当する。
なお、S13、S14の処理は「比較ステップ」の一例に相当する。また、S15及びS16の処理は、「割当ステップ」の一例に相当し、「比較ステップ」に相当するS14によってデータ量が多いと判断された一方に対して第1色群を割り当て、データ量が少ないと判断された他方に対して一方に割り当てられた第1色群よりも色数の少ない第2色群を割り当てる工程とされている。
なお、S17の処理は「色配列決定ステップ」に相当し、第1データを構成する第1ビット列を、「割当ステップ」によって第1データに割り当てられた色群から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表し、第2データを構成する第2ビット列を、第2データに割り当てられた色群から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表す工程とされている。
本実施形態では、第1データを構成する第1ビット列が、第1の複数色から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表され、第2データを構成する第2ビット列が、第1の複数色とは色の組み合わせが異なる第2の複数色から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表されるため、各種類のデータをそれぞれ異なる色の組み合わせによって適切にカラー表現できる。また、第1データと第1の複数色との対応、及び第2データと第2の複数色との対応を特定する色情報を形式情報記録領域AR3(色情報記録領域)に記録しているため、読み取り時に形式情報記録領域AR3を参照することで第1データ及び第2データがそれぞれどのような色の組み合わせによって表現されているかを把握でき、読み取り時に各種類の情報を良好に区別できるようになる。
更に、第1の色配列の各セル対応要素が、第1ビット列の2つのビットデータ毎の各データ内容を表しており、第2の色配列の各セル対応要素が、第2ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表している。このようにすると、データ量が大きい第1データのセル対応要素数を抑えて第2データのセル対応要素数に近づける、若しくは第2データの対応要素よりも減らすことができ、第1データの第1の色配列及び第2データの第2の色配列を統合した統合データをより少ないセル数で表現することができる。
この場合、第1の色配列の各セル対応要素が、第1ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表しており、第2の色配列の各セル対応要素が、第2ビット列の2つのビットデータ毎の各データ内容を表している。このようにすると、データ量が大きい第2データのセル対応要素数を抑えて第1データのセル対応要素数に近づける、若しくは第1データの対応要素数よりも減らすことができ、第1データの第1の色配列及び第2データの第2の色配列を統合した統合データをより少ないセル数で表現することができる。
次に第2実施形態について説明する。図9は、第2実施形態に係る二次元コードを概略的に説明する説明図である。なお、第2実施形態の二次元コード200は、データ記録領域の内容のみが第1実施形態の二次元コード1と異なり、それ以外は第1実施形態の二次元コード1と同一である。よって、二次元コード1と同一の部分については二次元コード1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、図9の場合、第2ビット列を表現する第2記録領域AR1"を上記発色インクによって印刷し、特定波長の光が照射されていないときには第2記録領域AR1"が正常に現されず、特定波長の光が照射されて発色インクが特定色となったときに第2記録領域AR1"が正常に表されるように構成することができる。
また、図1の場合、データ記録領域AR1の少なくとも一部の色(例えば青色)を上記発色インクによって印刷し、特定波長の光が照射されていないときにはデータ記録領域AR1が正常に現されず、特定波長の光が照射されて発色インクが特定色となったときに、データ記録領域AR1が正規の構成(上記第1の色配列及び第2の色配列の統合データが正常に表される構成)となるようにしてもよい。
このようにすると、第2の色配列を構成する第2ビット列、或いは第1ビット列及び第2ビット列を統合した統合データが、発色インクが特定色となったとき(即ち、特定波長の光が照射されたとき)のみ読み取ることができるようになる。即ち、少なくとも第2データ(暗号化処理が施された非公開データ)のセキュリティ性をより一層高めることができる。
このようにすると、発色インクが特定色となったときのみ(即ち、特定波長の光が照射されたときのみ)色情報を読み取ることができ、第1データと第1の複数色との対応、及び第2データと第2の複数色との対応が特定できるようになる。従って、特定波長の光が照射されない限りはこれら対応を特定できず、読み取りが困難となるため、セキュリティ面で有利となる。
2…情報表示単位セル
AR1…データ記録領域
AR2,AR3…形式情報記録領域(色情報記録領域)
Claims (13)
- 複数の情報表示単位セルがマトリックス状に配置されてなる二次元コードであって、
所定種類の第1データと、前記第1データとは種類の異なる第2データとを記録するデータ記録領域を有し、
前記第1データを構成する第1ビット列が、第1の複数色から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表され、
前記第2データを構成する第2ビット列が、前記第1の複数色とは色の組み合わせが異なる第2の複数色から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表され、
前記第1の色配列及び前記第2の色配列を統合した統合データ、又は前記第1の色配列及び前記第2の色配列を個別に表す個別データが、複数の前記情報表示単位セルによって表現されることで前記データ記録領域が構成されており、
更に、前記第1データと前記第1の複数色との対応、及び前記第2データと前記第2の複数色との対応を特定する色情報を記録する色情報記録領域が設けられていることを特徴とする二次元コード。 - 前記第1の色配列は、前記第1ビット列を構成するビットデータを1又は複数のビットデータ毎に表すセル対応要素に区分けされ、
前記第2の色配列は、前記第2ビット列を構成するビットデータを1又は複数のビットデータ毎に表すセル対応要素に区分けされ、
前記第1の色配列の各セル対応要素と、前記第2の色配列の各セル対応要素とが対応付けられており、
前記第1の色配列の前記セル対応要素の色と、当該セル対応要素に対応する前記第2の色配列の前記セル対応要素の色とに基づいて、これら対応する両セル対応要素を表す前記情報単位セルのセル色が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の二次元コード。 - 前記第1データは、前記第2データよりもデータ量が大きく構成され、
前記第1の複数色は、前記第2の複数色よりも色数が多くなるように定められていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二次元コード。 - 前記第1データは、前記第2データよりもデータ量が大きく構成され、
前記第1の複数色は、前記第2の複数色よりも色数が多くなるように定められており、
前記第1の色配列の各セル対応要素は、前記第1ビット列の複数のビットデータ毎の各データ内容を表しており、
前記第2の色配列の各セル対応要素は、前記第2ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表していることを特徴とする請求項2に記載の二次元コード。 - 前記第1の複数色は、赤色、緑色、青色のいずれか2色と、白色とによって構成され、
前記第2の複数色は、赤色、緑色、青色の内の前記第1の複数色に含まれない1色と、白色とによって構成されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の二次元コード。 - 前記第2データは、前記第1データよりもデータ量が大きく構成され、
前記第2の複数色は、前記第1の複数色よりも色数が多くなるように定められていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二次元コード。 - 前記第2データは、前記第1データよりもデータ量が大きく構成され、
前記第2の複数色は、前記第1の複数色よりも色数が多くなるように定められており、
前記第1の色配列の各セル対応要素は、前記第1ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表しており、
前記第2の色配列の各セル対応要素は、前記第2ビット列の複数のビットデータ毎の各データ内容を表していることを特徴とする請求項2に記載の二次元コード。 - 前記第1の複数色は、赤色、緑色、青色のいずれか1色と、白色とによって構成され、
前記第2の複数色は、赤色、緑色、青色の内の前記第1の複数色に含まれない2色と、白色とによって構成されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の二次元コード。 - 前記第1の色配列は、前記第1データと、当該第1データの誤り訂正を行うための第1の誤り訂正データとを表すものであり、
前記第2の色配列は、前記第2データと、当該第2データの誤り訂正を行うための第2の誤り訂正データとを表すものであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の二次元コード。 - 前記第2の色配列によって表される前記第2ビット列は、所定の暗号化処理がなされたデータであり、
前記第1の色配列によって表される前記第1ビット列は、前記所定の暗号化処理がなされていないデータであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の二次元コード。 - 当該二次元コードは、印刷対象物に印刷されてなるものであり
前記データ記録領域を構成する前記情報表示単位セルにおいて、前記第2の色配列を表す部分が、特定波長の光が照射されたときに特定色を発する発色インクによって印刷されており、
前記データ記録領域は、前記発色インクが前記特定色となったときに前記第2の色配列が表されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の二次元コード。 - 当該二次元コードは、印刷対象物に印刷されてなるものであり、
前記色情報記録領域における前記色情報を表す前記情報表示単位セルが、特定波長の光が照射されたときに特定色を発する発色インクによって印刷されており、
前記色情報記録領域は、前記発色インクが前記特定色となったときに前記色情報が表現されることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の二次元コード。 - 第1データと、第2データとを取得する取得ステップと、
前記第2データに対して所定の暗号化処理を行う暗号化ステップと、
前記第1データと前記第2データのデータ量を比較する比較ステップと、
前記第1データ及び前記第2データのうち、前記比較ステップによってデータ量が多いと判断された一方に対して第1色群を割り当て、データ量が少ないと判断された他方に対して前記一方に割り当てられた前記第1色群よりも色数の少ない第2色群を割り当てる割当ステップと、
前記第1データを構成する第1ビット列を、前記割当ステップによって前記第1データに割り当てられた色群から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表し、前記第2データを構成する第2ビット列を、前記第2データに割り当てられた色群から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表す色配列決定ステップと、
前記割当ステップによる割り当て結果に基づき、前記第1データに割り当てられた色群と、前記第2データに割り当てられた色群とを特定する色情報を生成する色情報生成ステップと、
前記色配列決定ステップにて決定された前記第1の色配列及び前記第2の色配列を複数の情報表示単位セルによって表したデータ記録領域と、前記色情報生成ステップにて生成された前記色情報を記録する色情報記録領域と、をコード領域内に形成するように二次元コードを生成する二次元コード生成ステップと、
を有することを特徴とする二次元コードの生成方法。
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2008
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