JP5120152B2 - 二次元コード - Google Patents

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本発明は、二次元コードに関するものである。
従来より、様々な情報の授受を行う手段として二次元コードが広く提供されている。この二次元コードは、近年では、格納しようとする情報量が増大する傾向にあり、また扱われる情報の種類も多様化する傾向にある。例えば、特許文献1では、二次元コードに情報を格納する一例として、秘匿性のある情報を格納しようとする技術が開示されている。
再公表特許(国際公開番号WO 2004/090804号公報)
上記のように二次元コードに格納される情報量は増大する傾向にあるため、近年では、二次元コードを複数色のセルを備えたカラーコードとすることが望まれている。しかしながら、二次元コードをカラーコードとした場合、格納する情報を如何にきめ細かく管理するかが問題となる。
特に、上記のように二次元コードに格納する情報の種類は多様化しているため、単一の二次元コード内に複数種類の情報を格納することが望ましい場合があるが、このように二次元コード内に複数種類の情報を格納し、尚且つ二次元コード全体をカラーコードとして構成する場合、各種類の情報が適切にカラー表現され、且つ読み取り時に各種類の情報が良好に区別される構成が望まれる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、複数種類の情報を適切にカラー表現することができ、かつ読み取り時に各種類の情報を良好に区別しうる二次元コード及びそのような二次元コードを生成する生成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、 複数の情報表示単位セルがマトリックス状に配置されてなる二次元コードであって、所定種類の第1データと、前記第1データとは種類の異なる第2データとを記録するデータ記録領域を有し、前記第1データを構成する第1ビット列が、第1の複数色から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表され、前記第1の色配列は、前記第1ビット列を構成するビットデータを1又は複数のビットデータ毎に表すセル対応要素に区分けされ、前記第2データを構成する第2ビット列が、前記第1の複数色とは色の組み合わせが異なる第2の複数色から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表され、前記第2の色配列は、前記第2ビット列を構成するビットデータを1又は複数のビットデータ毎に表すセル対応要素に区分けされ、前記第1の色配列及び前記第2の色配列を統合した統合データ、又は前記第1の色配列及び前記第2の色配列を個別に表す個別データが、複数の前記情報表示単位セルによって表現されることで前記データ記録領域が構成されており、更に、前記第1データと前記第1の複数色との対応、及び前記第2データと前記第2の複数色との対応を特定する色情報を記録する色情報記録領域が設けられており、前記統合データは、前記第1の色配列の各セル対応要素と、前記第2の色配列の各セル対応要素とが対応付けられた上で、前記第1の色配列の前記セル対応要素の色と、当該セル対応要素に対応する前記第2の色配列の前記セル対応要素の色とに基づいて、これら対応する両セル対応要素を表す前記情報単位セルのセル色が設定される構成で統合されていることを特徴とする。
なお、「所定種類の第1データと、前記第1データとは種類の異なる第2データ」とは、「第1データが暗号化処理がなされたデータであり、第2データが暗号化処理がなされていないデータとして構成される例」、「第1データが所定の誤り訂正レベルのデータであり、第2データが第1データよりも誤り訂正レベルの高いデータとして構成される例」、「第1データ及び第2データがいずれも暗号化処理がなされたデータであるが、第1データの暗号化方式と第2データの暗号化方式とが異なる構成とされる例」などを含む概念である。
請求項2の発明は、前記第1データ、前記第2データよりもデータ量が大きく構成され、前記第1の複数色は、前記第2の複数色よりも色数が多くなるように定められていることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記第1データ、前記第2データよりもデータ量が大きく構成され、前記第1の複数色は、前記第2の複数色よりも色数が多くなるように定められており、前記第1の色配列の各セル対応要素は、前記第1ビット列の複数のビットデータ毎の各データ内容を表しており、前記第2の色配列の各セル対応要素は、前記第2ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表していることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記第1の複数色、赤色、緑色、青色のいずれか2色と、白色とによって構成され、前記第2の複数色は、赤色、緑色、青色の内の前記第1の複数色に含まれない1色と、白色とによって構成されることを特徴とする。
請求項5の発明では、前記第2データは、前記第1データよりもデータ量が大きく構成され、前記第2の複数色は、前記第1の複数色よりも色数が多くなるように定められていることを特徴とする。
請求項6の発明では、前記第2データは、前記第1データよりもデータ量が大きく構成され、前記第2の複数色は、前記第1の複数色よりも色数が多くなるように定められており、前記第1の色配列の各セル対応要素は、前記第1ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表しており、前記第2の色配列の各セル対応要素は、前記第2ビット列の複数のビットデータ毎の各データ内容を表していることを特徴とする。
請求項7の発明は、前記第1の複数色、赤色、緑色、青色のいずれか1色と、白色とによって構成され、前記第2の複数色は、赤色、緑色、青色の内の前記第1の複数色に含まれない2色と、白色とによって構成されることを特徴とする。
請求項8の発明では、前記第1の色配列は、前記第1データと、当該第1データの誤り訂正を行うための第1の誤り訂正データとを表すものであり、前記第2の色配列は、前記第2データと、当該第2データの誤り訂正を行うための第2の誤り訂正データとを表すものであることを特徴とする。
請求項9の発明では、前記第2の色配列によって表される前記第2ビット列は、所定の暗号化処理がなされたデータであり、前記第1の色配列によって表される前記第1ビット列は、前記所定の暗号化処理がなされていないデータであることを特徴とする。
請求項10の発明では、当該二次元コードは、印刷対象物に印刷されてなるものであり前記データ記録領域を構成する前記情報表示単位セルにおいて、前記第2の色配列を表す部分が、特定波長の光が照射されたときに特定色を発する発色インクによって印刷されており、前記データ記録領域は、前記発色インクが前記特定色となったときに前記第2の色配列が表されることを特徴とする。
請求項11の発明では、当該二次元コードは、印刷対象物に印刷されてなるものであり、前記色情報記録領域における前記色情報を表す前記情報表示単位セルが、特定波長の光が照射されたときに特定色を発する発色インクによって印刷されており、前記色情報記録領域は、前記発色インクが前記特定色となったときに前記色情報が表現されることを特徴とする。
請求項1の発明は、第1データを構成する第1ビット列が、第1の複数色から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表され、第2データを構成する第2ビット列が、第1の複数色とは色の組み合わせが異なる第2の複数色から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表されるため、各種類のデータをそれぞれ異なる色の組み合わせによって適切にカラー表現できる。また、第1データと第1の複数色との対応、及び第2データと第2の複数色との対応を特定する色情報を色情報記録領域に記録しているため、読み取り時に色情報記録領域を参照することで第1データ及び第2データがそれぞれどのような色の組み合わせによって表現されているかを把握でき、読み取り時に各種類の情報を良好に区別できるようになる。
また、第1の色配列が、第1ビット列を構成するビットデータを1又は複数のビットデータ毎に表すセル対応要素に区分けされ、第2の色配列が、第2ビット列を構成する1又は複数のビットデータを1又は複数のビットデータ毎に表すセル対応要素に区分けされている。このようにすれば、第1ビット列及び第2ビット列を複数のセル対応要素によって適切に表現することができる。さらに、第1の色配列の各セル対応要素と、第2の色配列の各セル対応要素とが対応付けられており、第1の色配列のセル対応要素の色と、当該セル対応要素に対応する第2の色配列のセル対応要素の色とに基づいて、これら対応する両セル対応要素を表す情報単位セルのセル色が設定されている。このようにすると、単一の情報単位セルによって第1ビット列及び第2ビット列のいずれのセル対応要素をも表現することができ、複数種類の情報をより少ないセル数で表現できるようになる。
請求項2の発明は、第2データよりも第1データのほうがデータ量が大きく構成され、第2の複数色よりも色数が多くなるように第1の複数色が定められている。このようにすると、データ量が大きい第1データに対し、より多くの色が割り当てられるため、第1データを表現するために必要なセル数を抑えることができ(即ち、少ないセル数でデータ量の大きい第1データをより多く表現できるようになり)、ひいては、2種類のデータをセル数を抑えてより多く格納できるようになる。
請求項3の発明は、第2データよりも第1データのほうがデータ量が大きく構成され、第2の複数色よりも色数が多くなるように第1の複数色が定められており、第1の色配列の各セル対応要素が、第1ビット列の複数のビットデータ毎の各データ内容を表しており、第2の色配列の各セル対応要素が、第2ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表している。このようにすると、データ量が大きい第1データのセル対応要素数を抑えて第2データのセル対応要素数に近づける、若しくは第2データの対応要素よりも減らすことができ、第1データの第1の色配列及び第2データの第2の色配列を統合した統合データをより少ないセル数で表現することができる。
請求項4の発明は、第1の複数色が、赤色、緑色、青色のいずれか2色と、白色とによって構成され、第2の複数色が、赤色、緑色、青色の内の第1の複数色に含まれない1色と、白色とによって構成されている。このようにすると、データ量が大きい第1データにより多くの色を割り当てる構成を良好に実現できる。
請求項5の発明は、第1データよりも第2データのほうがデータ量が大きく構成され、第1の複数色よりも色数が多くなるように第2の複数色が定められている。このようにすると、データ量が大きい第2データに対し、より多くの色が割り当てられるため、第2データを表現するために必要なセル数を抑えることができ(即ち、少ないセル数でデータ量の大きい第2データをより多く表現できるようになり)、ひいては、2種類のデータをセル数を抑えてより多く格納できるようになる。
請求項6の発明は、第1データよりも第2データのほうがデータ量が大きく構成され、第1の複数色よりも色数が多くなるように第2の複数色が定められており、第1の色配列の各セル対応要素が、第1ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表しており、第2の色配列の各セル対応要素が、第2ビット列の複数のビットデータ毎の各データ内容を表している。このようにすると、データ量が大きい第2データのセル対応要素数を抑えて第1データのセル対応要素数に近づける、若しくは第1データの対応要素よりも減らすことができ、第1データの第1の色配列及び第2データの第2の色配列を統合した統合データをより少ないセル数で表現することができる。
請求項7の発明は、第1の複数色が、赤色、緑色、青色のいずれか1色と、白色とによって構成され、第2の複数色が、赤色、緑色、青色の内の第1の複数色に含まれない2色と、白色とによって構成されている。このようにすると、データ量が大きい第2データにより多くの色を割り当てる構成を良好に実現できる。
請求項8の発明は、第1の色配列が、第1データと、当該第1データの誤り訂正を行うための第1の誤り訂正データとを表すものとして構成され、第2の色配列が、第2データと、当該第2データの誤り訂正を行うための第2の誤り訂正データとを表すものとして構成されている。このようにすると、二次元コード内に二種類のデータを格納する構成を実現しつつ、第1データ及び第2データのそれぞれで独立して誤り訂正を行うことができるようになる。
請求項9の発明は、第2の色配列によって表される第2ビット列が、所定の暗号化処理がなされたデータとして構成され、第1の色配列によって表される第1ビット列が、所定の暗号化処理がなされていないデータとして構成されている。このようにすると、暗号化処理がなされたデータと暗号化処理がなされていないデータを単一の二次元コードに含ませ、良好に管理できる。
請求項10の発明は、データ記録領域を構成する情報表示単位セルにおいて、第2の色配列を表す部分が、特定波長の光が照射されたときに特定色を発する発色インクによって印刷されている。従って、特定波長の光が照射される場合と、されない場合とでデータ記録領域の色状態が変化するようになる。そして、データ記録領域は、発色インクが特定色となったときに第2の色配列が表されるため、第2データについては特定波長の光が照射されたときのみ読み取ることができるようになる。即ち、二種類のデータを格納しつつ第2データのセキュリティ性を効果的に高めうる二次元コードを実現できる。
請求項11の発明は、色情報記録領域における色情報を表す情報表示単位セルが、特定波長の光が照射されたときに特定色を発する発色インクによって印刷されている。従って、特定波長の光が照射される場合と、されない場合とで色情報記録領域の色状態が変化するようになる。そして、色情報記録領域は、発色インクが特定色となったときに色情報が表現されるため、色情報については特定波長の光が照射されたときのみ読み取ることができるようになる。即ち、特定波長の光が照射されたときのみ第1データと第1の複数色との対応、及び第2データと第2の複数色との対応が特定できるようになり、それ以外の場合には、これら対応を特定できないようにしてセキュリティ性を高めることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る二次元コードを概略的に例示する概略図である。図2は、図1の二次元コードのデータ記録領域及び形式情報記録領域の各セルに番号を付して説明する説明図である。図3(a)は、第1ビット列及び第2ビット列の構成を説明する説明図であり、図3(b)は、第1データを表す第1ビット列の生成方法を説明する説明図である。図4は、第2データよりも第1データのほうがデータ量が大きい場合に、第1データと第2データとを統合してセル色を決定する例を説明する説明図である。図5は、第1の色配列のセル対応要素、第2の色配列のセル対応要素、及び設定されるセル色の対応関係を示す説明図であり、(a)は、第1ビット列のデータ量が第2ビット列よりも大きい場合の一例であり、(b)は第2ビット列のデータ量が第1ビット列よりも大きい場合の一例である。図6は、形式情報の構成を例示する説明図である。図7は、図1の二次元コードを生成する生成処理を例示するフローチャートである。図8は、第1データよりも第2データのほうがデータ量が大きい場合に、第1データと第2データとを統合してセル色を決定する例を説明する説明図である。
なお、図1は、データ記録領域及び形式情報記録領域については一部のセル(番号0〜4のセル及び番号205〜207のセル)のみ具体的セル内容を示しており、他のセルについては領域のみ矩形枠で示し、具体的セル内容は省略している。
図1、図2に示すように、二次元コード1は、複数の情報表示単位セル2(以下単にセル2とも称する)が集合して配置されてなるものであり、全体として矩形状に構成されている。二次元コード1を構成する各セル2はそれぞれ矩形状に構成されており、二次元コード1は、これら矩形状のセル2が21行21列に配列されたマトリックス状(即ち21×21のマトリックス)となっている。
また、二次元コード1は、予め形状が定められた特定パターンがコード領域の角部に配置されている。図1の例では、QRコード(登録商標)の位置検出パターンと同様の構成、機能を有する位置検出パターンFP1、FP2,FP3が、コード領域の3つの角部にそれぞれ配置されている。
また、二次元コード1には、データを記録するデータ記録領域AR1と、形式情報を記録する形式情報記録領域AR2、AR3とが設けられている。データ記録領域AR1は、符号化したデータを複数のセル2によって表現する領域であり、本実施形態の二次元コード1では、所定種類の第1データと、第1データとは種類の異なる第2データとがデータ記録領域AR1に記録されている。なお、図2では、データ記録領域AR1を一点鎖線にて概念的に示しており、形式情報記録領域AR2、AR3をハッチングを付して概念的に示している。
第1データ及び第2データは、いずれもビット列で表現されるものであり、第1データについては第1ビット列で表現され、第2データについては第2ビット列で表現されるようになっている。これら第1ビット列及び第2ビット列は、例えば図3(a)のように構成されており、以下のように生成される。
例えば、図3(b)に示すように、第1データが「34567890」である場合、これをS1に示すように、「345」「678」「90」と3文字単位で区切り、3文字の文字列を10bitでバイナリ変換する。これにより、「345」は、S2のように「0101011001」となり、「678」は、S3のように「1010100110」となる。また、残りの2文字の文字列は、7bitでバイナリ変換する。これにより、「90」は、S4のように「1011010」となる。そして、これら「0101011001」「1010100110」「1011010」をS5のように繋ぎ合わせることで、データ部分「34567890」のビット列「010101100110101001101011010」が完成する。さらに、S6のように、モード指示子として、特定の文字列がセットされたことを示す文字セット指示子「0001」を先頭に付加すると共に、データ部分の文字数「8」を示す文字数指示子「0000001000」をデータ部分のビット列の前に付加し、さらに、データ部分と誤り訂正データとを区切るターミネータ「0000」をデータ部分のビット列の後に付加する。
このようにして、モード指示子、文字数指示子、データ、ターミネータのビット列が完成し、さらに、ターミネータの後にパッドデータと誤り訂正符号が付加される。誤り訂正符号は、公知の様々な誤り訂正方式で生成される符号を採用でき、一例としては、リードソロモン誤り訂正方式によって生成される誤り訂正コード語とすることができる。なお、データに基づき、リードソロモン誤り訂正方式により誤り訂正コード語を生成する方法としては、具体的には、JISX0510:2004で規定されるQRコード(登録商標)の誤り訂正と同様とすることができる。また、バッドデータは、例えばデータを表さないゼロのビットを複数並べた構成とすることができる。
また、誤り訂正符号は、ビット列の最終部分に配置され、誤り訂正符号とターミネータの間にはパッドデータが配置されるようになっている。例えば、S6のようにモード指示子、文字数指示子、データ、ターミネータのビット列が構成される場合、ターミネータの後にパッドデータが配置され、最後に誤り訂正符号が配置され、これらモード指示子から誤り訂正符号までの全ビットの配列が第1ビット列として構成される。なお、図3(b)では、第1ビット列について具体的に例示したが、第2ビット列についても、第2データに基づいて同様に生成される。
また、二次元コード1は、上記第1ビット列を、第1の複数色から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表し、第2ビット列を、第2の複数色から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表し、これら第1の色配列及び第2の色配列を統合した統合データを、データ記録領域AR1に配置される複数の情報表示単位セル2によって表現している。 以下では、第1のビット列及び第2のビット列をセル2によりどのように表現しているかを説明する。
図1の二次元コード1は、図4のように第1データのデータ量が、第2データよりも大きく構成されており、この第1データ及び誤り訂正符号を含んだ第1ビット列の長さが第2データを構成する第2ビット列のほぼ2倍の長さとなっている。
第1の色配列を構成する第1の複数色と、第2の色配列を構成する第2の複数色とは、色の組み合わせが異なっており、データ量の大きい第1データに割り当てられる第1の複数色のほうが、データ量の少ない第2データに割り当てられる第2の複数色よりも色数が多くなっている。具体的には、第1データに割り当てられる第1の複数色が、赤色、緑色、青色のいずれか2色と、白色とによって構成され、第2の複数色が、赤色、緑色、青色の内の第1の複数色に含まれない1色と、白色とによって構成されている。
図4は、その一例として、第1データに対して赤色、緑色、白色を割り当て、第2データに対して、青色、白色を割り当てた例を示している。なお、図4では、第1ビット列が「0001101111・・・100100」と構成され、第2ビット列が「00101・・・011」と構成されており、第1ビット列の長さが第2ビット列の2倍の長さである場合に、第1ビット列を赤、緑、白を並べた第1の色配列で表現し、第2ビット列を青、白を並べた第2の色配列で表現している。
図4の例では、第1ビット列を第1の複数色で表現するに際し、まず、第1ビット列を2つのビットごとに区分けする。なお、以下の説明では、区分けされる2つのビットをそれぞれ「割当単位」と称して説明する。図4では、1番目及び2番目のビットを1番目の割当単位とし、3番目、4番目のビットを2番目の割当単位とし、N−1番目、N番目のビットをN/2番目の割当単位とするように区分けしている。
第1ビット列を2ビット毎の割当単位に区分けした後には、各割当単位ごとに赤、緑、白を割り当てる。具体的には、割当単位の奇数ビットが1であれば当該奇数ビットに赤を割り当て、奇数ビットが0であれば当該奇数ビットに白を割り当てる。また、割当単位の偶数ビットが1であれば当該偶数ビットに緑を割り当て、0であれば偶数ビットに白を割り当てる。つまり、割当単位のビットの並びが「00」であれば「白、白」となり、「10」であれば「赤、白」となり、「01」であれば、「白、緑」となり、「11」であれば、「赤、緑」となる。このようにして第1ビット列の各割当単位がそれぞれ「白、白」「赤、白」「白、緑」「赤、緑」のいずれかで表現され、それら色を並べたものが第1の色配列となる。
一方、第2ビット列を第2の複数色で表現するに際しては、第2ビット列を各ビットごとに区分けする。なお、第2ビット列では区分けされる各ビットがそれぞれ「割当単位」となる。
更に、区分けされた各割当単位に対し(即ち、第2ビット列の各ビットに対し)白又は青を割り当てる。具体的には、第二ビット列の各ビットが「1」か「0」かを判断し、「1」であれば「青」を割り当て、「0」であれば「白」を割り当てている。なお、図4の例では、第2ビット列が、00101・・・と続いているため、この場合、第2の色配列は「白」「白」「青」「白」「青」・・・と表される。
なお、上述したように、第1ビット列は、第1データと、当該第1データの誤り訂正を行うための誤り訂正符合(第1の誤り訂正データ)とをバイナリデータで表すものであるため、第1データのみならず、当該第1データの誤り訂正を行うための第1の誤り訂正データについても第1の色配列によって表されることとなる。また、第2のビット列についても、第2データと、当該第2データの誤り訂正を行うための誤り訂正符合(第2の誤り訂正データ)とをバイナリデータで表すものであるため、第2データのみならず、当該第2データの誤り訂正を行うための第2の誤り訂正データについても第2の色配列によって表されることとなる。
また、上記のように構成される第1の色配列及び第2の色配列は、セル対応要素に区分けされるようになっている。このセル対応要素は、第1の色配列及び第2の色配列を上記割当単位毎に分けたものであり、第1の色配列については、割当単位に対応する配色2つずつがセル対応要素となっており、第2の色配列については、割当単位に対応するそれぞれの配色がセル対応要素となっている。このように、第1の色配列の各セル対応要素a0〜a207は、第1ビット列を構成するビットデータの2つのビットデータ毎(即ち割当単位毎)のデータ内容を表しており、第2の色配列のセル対応要素b0〜b207は、第2ビット列を構成する各ビットデータ毎のデータ内容を表している。
更に、第1の色配列の各セル対応要素a0〜a207と、第2の色配列の各セル対応要素b0〜b207とが対応付けられており、第1の色配列のセル対応要素の色と、当該セル対応要素に対応する第2の色配列のセル対応要素の色とに基づいて、これら対応する両セル対応要素を表す情報表示単位セル2のセル色が設定されている。なお、第1の色配列のセル対応要素を構成する2つの配色と、第2の色配列のセル対応要素を構成する1つの配色とによって単一の情報表示単位セルの色を決定する方法は、様々に考えられるが、本実施形態では、図5(a)のように決定されている。
例えば、図4では、第1ビット列の1番目の割当単位(1番目、2番目のビットによって構成される割当単位)に対応して「白、白」という1番目のセル対応要素a0が構成されており、この1番目のセル対応要素a0(「白、白」)に対し、第2の色配列の1番目のセル対応要素b0(即ち、第2ビット列の1番目の割当単位を表す「白」)が対応付けられている。そして、第1の色配列の1番目のセル対応要素a0(「白、白」)と、第2の色配列の1番目のセル対応要素b0(「白」)によって、これら対応する両セル対応要素a0、b0を表す情報表示単位セルS0のセル色が「白」と設定されている(図5(a)も参照)。なお、図4のセルS0は、図2でいう1番目のセル(データ記録領域AR1における番号「0」が付されたセル)に相当し、図1のように1番目のセルが白色として構成されている。
他のセル対応要素でも同様であり、例えば、第1ビット列の5番目の割当単位(9番目、10番目のビットによって構成される割当単位)によって「赤、緑」という5番目のセル対応要素a4が構成されており、この5番目のセル対応要素a4(「赤、緑」)に対し、第2の色配列の5番目のセル対応要素b4(即ち、第2ビット列の5番目の割当単位を表す「青」)が対応付けられている。そして、第1の色配列の5番目のセル対応要素a4(「赤、緑」)と、第2の色配列の5番目のセル対応要素b4(「青」)によって、これら対応する両セル対応要素a4、b4を表す情報表示単位セルS4のセル色が「黒」と設定されている(図5(a)も参照)。なお、図4のセルS4は、図2でいう5番目のセル(データ記録領域AR1における番号「4」が付されたセル)に相当し、図1のように5番目のセルが黒色として構成されている。
このようにしてデータ記録領域AR1の各セル2の各セル色が定められている。なお、図1の二次元コードは、上記のような設定方法により、「白」「黒」「赤」「緑」「青」「黄」「シアン」「マゼンタ」の8色の色がされるようになっている。
また、上記二次元コード1は、第2の色配列によって表される第2ビット列が「所定の暗号化処理」がなされたデータとして構成されており、第1の色配列によって表される第1ビット列が「所定の暗号化処理」がなされていないデータとして構成されている。なお、「所定の暗号化処理」とは、ビット列を暗号化しうる技術であれば公知の様々な暗号化技術を採用でき、一例としては、例えば、公知の視覚復号型暗号技術(視覚復号型秘密分散法)を用いて第2ビット列を暗号化する。このようにすると、暗号化されていない第1データに比べて第2データのセキュリティ性が高まることとなる。
なお、第2データは上記暗号化処理がなされており、公開が制限されているため、以下の説明では第2データを「非公開データ」とも称する。一方、第1データは上記暗号化処理がなされておらず、暗号解読情報(例えば鍵情報)の有無にかかわらず公開されるものであるため、以下の説明では、第1データを「公開データ」とも称する。
次に、形式情報記録領域に記録される形式情報について説明する。
二次元コード1の形式情報記録領域AR2、AR3には、形式情報が記録されている。この形式情報は、例えば、二次元コード1の型番情報、誤り訂正レベル、誤り訂正符号(BCH)などの情報を含んでおり、更に、第1データと第1の複数色との対応、及び第2データと第2の複数色との対応を特定する色情報を含んでいる。
なお、形式情報記録領域AR2、AR3は、「色情報記録領域」の一例に相当している。
図6は、形式情報記録領域の一部AR3の構成を概略的に例示している。
本実施形態に係る二次元コード1は、赤、緑、青のいずれか1色又は2色が第1データ(公開データ)に割り当てられ、残りが第2データ(非公開データ)に割り当てられる取り決めとなっており、このような取り決めを前提として、二次元コード1では具体的にどのように割り当てられているかを、当該二次元コード1の形式情報記録領域AR3に記録される形式情報によって特定できるようになっている。
具体的には、形式情報記録領域の特定のセル(図6の例では、11番目のセルc10、12番目のセルc11、13番目のセルc12)によって色情報が表されている。例えば、11番目のc10のセルは、第1データ(公開データ)及び第2データ(非公開データ)のいずれに青色を割り当てるかを示すセルであり、c10のセルが「0」を示す色(例えば「白」)であれば、青色が第1データに割り当てられていることを示し、c10のセルが「1」を示す色(例えば「黒」)であれば青色が第2データに割り当てられていることを示している。同様に、c11のセルは、第1データ(公開データ)及び第2データ(非公開データ)のいずれに緑色を割り当てるかを示すセルであり、c11のセルが「0」を示す色であれば、緑色が第1データに割り当てられていることを示し、c11のセルが「1」を示す色であれば緑色が第2データに割り当てられていることを示している。また、c12のセルは、第1データ(公開データ)及び第2データ(非公開データ)のいずれに赤色を割り当てるかを示すセルであり、c12のセルが「0」を示す色であれば、赤色が第1データに割り当てられていることを示し、c12のセルが「1」を示す色であれば赤色が第2データに割り当てられていることを示している。
例えば、図4のように、第1データ(公開データ)に赤、緑が割り当てられ、第2データ(非公開データ)に青が割り当てられる場合、c11、c12のセルは「0」を示すものとして構成され、c10のセルは「1」を示すものとして構成される。従って、c11、c12のセルの値が「0」であり、c10のセルの値が「1」であれば、第1データ(公開データ)に赤、緑が割り当てられ、第2データ(非公開データ)に青が割り当てられていることを特定でき、図5(a)のような対応がなされていることを特定できることとなる。つまり、このような色情報を読み取ることで、1番目のセルS0から208番目のセルS208までの各セル毎に、第1の色配列のセル対応要素と第2の色配列のセル対応要素とを特定でき、第1ビット列及び第2ビット列をそれぞれ復元できるようになる。
次に、上記二次元コードを生成するための生成方法について説明する。
図7は、図1のような二次元コードを生成するための生成処理の流れを例示するフローチャートである。なお、図7の処理は、CPU等の情報処理手段、ROM、RAM、HDD等の記憶手段を有する情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータなど)によって実現されるものである。
図7に示す生成処理が開始されると、まず、データ取得処理が行われる(S10)。S1のデータ取得処理は、二次元コードに記録すべき第1データ及び第2データを取得する処理であり、その取得方法は、情報処理装置外部から入力されるこれら情報を取得する方法であってもよく、情報処理装置に予め記憶されているデータを読み出して取得する方法であってもよい。なお、S10の処理が「取得ステップ」の一例に相当する。
その後、S10で取得した第1データ及び第2データをバイナリデータに変換する処理を行う(S11)。なお、第1データや第2データをバイナリデータに変換する方法は上述の通り(図3参照)であり、S11では、第1データを含んだ第1ビット列と、第2データを含んだ第2ビット列とがそれぞれ生成される。
S11の後には、第2データを暗号化する処理が行われる(S12)。第2データの暗号化処理についても上述した通りであり、公知の暗号化技術(例えば、公知の視覚復号型秘密分散法)を用いて第2ビット列が暗号化される。
なお、S12の処理が「暗号化ステップ」の一例に相当する。
S12の処理の後には、第1ビット列のデータサイズと第2ビット列のデータサイズとを比較する処理が行われる(S13)。この処理では、第1ビット列及び第2ビット列のいずれの方がデータ量が大きいかを比較する(即ち、第1データ及び第2データのいずれのほうがデータ量が大きいかを比較する)。そして、その比較結果に基づき、第2ビット列よりも第1ビット列のほうがデータ量が大きいか否かを判断し(S14)、第1ビット列のほうが第2ビット列よりもデータ量が大きい場合にはS14にてYesに進み、第1データに対し赤、緑、青のうちの2色を割り当て、第2データに対して残りの1色を割り当てる(S15)。このときに第1データに割り当てられる2色及び第2データに割り当てられる1色は予め決められていてもよく、乱数などを用いてランダムに決定したり、ユーザの指示に応じて決定するといった方法等を用いてもよい。
一方、第1ビット列よりも第2ビット列のほうがデータ量が大きい場合にはS14にてNoに進み、第1データに対し赤、緑、青のうちの1色を割り当て、第2データに対して残りの2色を割り当てる(S16)。この場合も、第1データに割り当てられる1色及び第2データに割り当てられる2色は予め決められていてもよく、乱数などを用いてランダムに決定したり、ユーザの指示に応じて決定するといった方法等を用いてもよい。
なお、S13、S14の処理は「比較ステップ」の一例に相当する。また、S15及びS16の処理は、「割当ステップ」の一例に相当し、「比較ステップ」に相当するS14によってデータ量が多いと判断された一方に対して第1色群を割り当て、データ量が少ないと判断された他方に対して一方に割り当てられた第1色群よりも色数の少ない第2色群を割り当てる工程とされている。
S15又はS16の後には、第1の色配列及び第2の色配列を決定する処理を行う(S17)。色配列の決定方法は基本的には上述の通り(図4、図5参照)であり、赤、緑、青のうちの2色が割り当てられたビット列(即ち、データ量が大きいほうのビット列)については、2ビット毎の割当単位に区分けされ、各割当単位ごとに、割り当てられた2色及び白から選ばれる配列が生成される。一方、赤、緑、青のうちの残りの1色が割り当てられたビット列(即ち、データ量が小さいほうのビット列)については、各ビットが割当単位となり、各割当単位ごとに(即ち各ビットごとに)、割り当てられた1色又は白が設定される。
例えば、第1ビット列のほうが第2ビット列よりもデータ量が大きい場合、図4のように第1データに対して赤、緑、白を割り当て、第2データに対して青、白を割り当てる方法を用いることができ、この場合、図4と同様の方法で第1の色配列及び第2の色配列を生成できる。なお、図4の方法はあくまで一例であり、第1データに赤、緑、青のうちの別の2色(例えば、緑、青)を割り当て、第2データにそれ以外の一色(例えば赤)を割り当ててもよい。
また、第2ビット列のほうが第1ビット列よりもデータ量が大きい場合であっても同様に色配列を生成できる。図8は、この場合の色配列の設定方法を例示しており、基本的には、図4で説明した第1の色配列の生成方法と同様の方法で、第2ビット列に対応する第2の色配列を生成し、図4で説明した第2の色配列の生成方法と同様の方法で第1ビット列に対応する第1の色配列を生成している。例えば、第2ビット列については、図8のように、2ビット毎の割当単位に区分けし、各割当単位ごとに赤、緑、白を割り当てた配色を設定している。この場合も、各割当単位について、奇数ビットが1であれば当該奇数ビットに赤を割り当て、奇数ビットが0であれば当該奇数ビットに白を割り当てる。また、各割当単位について、偶数ビットが1であれば当該偶数ビットに緑を割り当て、0であれば偶数ビットに白を割り当てる。つまり、割当単位のビットの並びが「00」であれば「白、白」となり、「10」であれば「赤、白」となり、「01」であれば、「白、緑」となり、「11」であれば、「赤、緑」となる。このようにして第2ビット列の各割当単位がそれぞれ「白、白」「赤、白」「白、緑」「赤、緑」のいずれかで表現され、それら色を並べたものが第2の色配列となる。
また、第1ビット列については、第1ビット列の各ビットを割当単位とし、当該割当単位(第1ビット列の各ビット)に対し白又は青を割り当てるようにして第1の色配列を生成している。具体的には、第1ビット列の各ビットが「1」か「0」かを判断し、「1」であれば「青」を割り当て、「0」であれば「白」を割り当てるようにして第1の色配列を生成する。
なお、S17の処理は「色配列決定ステップ」に相当し、第1データを構成する第1ビット列を、「割当ステップ」によって第1データに割り当てられた色群から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表し、第2データを構成する第2ビット列を、第2データに割り当てられた色群から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表す工程とされている。
S17にて第1の色配列及び第2の色配列が生成された後には、データ記録領域の各セル色を決定する処理が行われる(S18)。各セル色の決定方法は基本的には上述の通りであり(図4参照)、第1の色配列のセル対応要素の色と、当該セル対応要素に対応する第2の色配列のセル対応要素の色とに基づいて、これら対応する両セル対応要素を表す情報表示単位セル2のセル色を決定する。
例えば、第1ビット列のほうが第2ビット列よりもデータ量が大きいときに各セル色を決定する方法は、図4、図5で示したように、第1の色配列の1番目のセル対応要素a0と第2の色配列の1番目セル対応要素b0とに基づいて1番目のセルS0のセル色が決定され、同様にして第1の色配列のN番目のセル対応要素と第2の色配列のN番目セル対応要素とに基づいてN番目のセルのセル色が決定される。
また、第2ビット列のほうが第1ビット列よりもデータ量が大きいときに第1の色配列及び第2の色配列に基づいて各セル色を決定する方法も同様であり、図8のように、第1の色配列のN番目のセル対応要素と第2の色配列のN番目セル対応要素とに基づいてN番目のセルのセル色が決定されるといった方法がとられる。この場合の第1の色配列のセル対応要素、第2の色配列のセル対応要素、設定されるセル色の対応関係は図5(b)の通りであり、例えば、図8のように、第1ビット列の1番目のセル対応要素a0が「白」であり、第2ビット列の1番目のセル対応要素b0が「白、白」であれば1番目のセル色が「白」と設定される(図5(b)も参照)。或いは、第1ビット列の3番目のセル対応要素a2が「青」であり、第2ビット列の3番目のセル対応要素b2が「赤、白」であれば、3番目のセル色は「マゼンタ」と設定される(図5(b)も参照)。
なお、第1データよりも第2データのほうがデータ量が大きく構成され、第2の複数色は、第1の複数色よりも色数が多くなるように定められる場合であっても、コード構成は図1、図2で説明した上述の通りであり、データ記録領域AR1及び形式情報記録領域AR3の具体的セル内容のみが上述の例(即ち、第1データの方が第2データよりもデータ量が大きい場合の例)と異なることとなる。具体的セル内容については、第1の色配列の各セル対応要素a0〜a207が、第1ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表し、第2の色配列の各セル対応要素b0〜b207が、第2ビット列の2つのビットデータ毎の各データ内容を表している点が上記の例(第1データの方が第2データよりもデータ量が大きい場合の例)と大きく異なり、これらを統合した統合データがデータ記録領域AR1の各セル2によって表現されている点は同様である。
S18の処理の後には、色情報を生成する処理が行われる(S19)。S19の処理は「色情報生成ステップ」に相当するものであり、「割当ステップ」に相当するS15又はS16での割り当て結果に基づき、第1データに割り当てられた色群と、第2データに割り当てられた色群とを特定する色情報を生成する。具体的には、図6で説明した通り、形式情報記録領域AR3の11〜13番目のセルc10〜c12に色情報を記録する。例えば、第1ビット列のほうが第2ビット列よりもデータ量が大きく、図4のように第1データ(公開データ)に赤、緑、白が割り当てられ、第2データ(非公開データ)に青、白が割り当てられる場合、c12、c11を、それぞれ「0」を表す構成(例えば白色)とし、c10を「1」を表す構成(例えば黒色)とする。また、第2ビット列のほうが第1ビット列よりもデータ量が大きく、図8のように第2データ(非公開データ)に赤、緑、白が割り当てられ、第1データ(公開データ)に青、白が割り当てられる場合、c12、c11を、それぞれ「1」を表す構成(例えば黒色)とし、c10を「0」を表す構成(例えば白色)とする。
S19の処理の後には、コード領域内に各セルを配置する処理が行われる(S20)。S20の処理は、「二次元コード生成ステップ」の一例に相当し、「色配列決定ステップ」に相当するS17で決定された第1の色配列及び第2の色配列を複数の情報表示単位セル2によって表したデータ記録領域AR1と、「色情報生成ステップ」に相当するS19で生成された色情報等を記録する形式情報記録領域AR2、AR3と、をコード領域内に形成する。具体的には、データ記録領域AR1の各セル2の色を、それぞれS18で決定された色で表し、形式情報記録領域AR2、AR3の各セル2の色を、それぞれS19で決定された色で表すように二次元コード1の画像データを生成する。なお、この画像データは、二次元コード1を表示画面や印刷装置に出力しうるデータである。
本実施形態によれば例えば以下のような効果を奏する。
本実施形態では、第1データを構成する第1ビット列が、第1の複数色から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表され、第2データを構成する第2ビット列が、第1の複数色とは色の組み合わせが異なる第2の複数色から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表されるため、各種類のデータをそれぞれ異なる色の組み合わせによって適切にカラー表現できる。また、第1データと第1の複数色との対応、及び第2データと第2の複数色との対応を特定する色情報を形式情報記録領域AR3(色情報記録領域)に記録しているため、読み取り時に形式情報記録領域AR3を参照することで第1データ及び第2データがそれぞれどのような色の組み合わせによって表現されているかを把握でき、読み取り時に各種類の情報を良好に区別できるようになる。
また、第1の色配列が、第1ビット列を構成するビットデータを1又は複数のビットデータ毎に表すセル対応要素に区分けされ、第2の色配列が、第2ビット列を構成する1又は複数のビットデータを1又は複数のビットデータ毎に表すセル対応要素に区分けされている。このようにすれば、第1ビット列及び第2ビット列を複数のセル対応要素によって適切に表現することができる。さらに、第1の色配列の各セル対応要素と、第2の色配列の各セル対応要素とが対応付けられており、第1の色配列のセル対応要素の色と、当該セル対応要素に対応する第2の色配列のセル対応要素の色とに基づいて、これら対応する両セル対応要素を表す情報表示単位セル2のセル色が設定されている。このようにすると、単一の情報表示単位セル2によって第1ビット列及び第2ビット列のいずれのセル対応要素をも表現することができ、複数種類の情報をより少ないセル数で表現できるようになる。
また、第2データよりも第1データのほうがデータ量が大きい場合、第2の複数色よりも色数が多くなるように第1の複数色を定めている。このようにすると、データ量が大きい第1データに対し、より多くの色が割り当てられるため、第1データを表現するために必要なセル数を抑えることができ(即ち、少ないセル数でデータ量の大きい第1データをより多く表現できるようになり)、ひいては、2種類のデータをセル数を抑えてより多く格納できるようになる。
更に、第1の色配列の各セル対応要素が、第1ビット列の2つのビットデータ毎の各データ内容を表しており、第2の色配列の各セル対応要素が、第2ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表している。このようにすると、データ量が大きい第1データのセル対応要素数を抑えて第2データのセル対応要素数に近づける、若しくは第2データの対応要素よりも減らすことができ、第1データの第1の色配列及び第2データの第2の色配列を統合した統合データをより少ないセル数で表現することができる。
また、第2データよりも第1データのほうがデータ量が大きい場合、第1の複数色が、赤色、緑色、青色のいずれか2色と、白色とによって構成され、第2の複数色が、赤色、緑色、青色の内の第1の複数色に含まれない1色と、白色とによって構成されている。このようにすると、データ量が大きい第1データにより多くの色を割り当てる構成を良好に実現できる。
逆に、第1データよりも第2データのほうがデータ量が大きい場合、第1の複数色よりも色数が多くなるように第2の複数色を定めている。このようにすると、データ量が大きい第2データに対し、より多くの色が割り当てられるため、第2データを表現するために必要なセル数を抑えることができ(即ち、少ないセル数でデータ量の大きい第2データをより多く表現できるようになり)、ひいては、2種類のデータをセル数を抑えてより多く格納できるようになる。
この場合、第1の色配列の各セル対応要素が、第1ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表しており、第2の色配列の各セル対応要素が、第2ビット列の2つのビットデータ毎の各データ内容を表している。このようにすると、データ量が大きい第2データのセル対応要素数を抑えて第1データのセル対応要素数に近づける、若しくは第1データの対応要素数よりも減らすことができ、第1データの第1の色配列及び第2データの第2の色配列を統合した統合データをより少ないセル数で表現することができる。
また、第1データよりも第2データのほうがデータ量が大きい場合、第2の複数色が、赤色、緑色、青色のいずれか2色と、白色とによって構成され、第1の複数色が、赤色、緑色、青色の内の第2の複数色に含まれない1色と、白色とによって構成されている。このようにすると、データ量が大きい第2データにより多くの色を割り当てる構成を良好に実現できる。
また、第1の色配列が、第1データと、当該第1データの誤り訂正を行うための第1の誤り訂正データとを表すものとして構成され、第2の色配列が、第2データと、当該第2データの誤り訂正を行うための第2の誤り訂正データとを表すものとして構成されている。このようにすると、二次元コード内に二種類のデータを格納する構成を実現しつつ、第1データ及び第2データのそれぞれで独立して誤り訂正を行うことができるようになる。
また、第2の色配列によって表される第2ビット列が、所定の暗号化処理がなされたデータとして構成され、第1の色配列によって表される第1ビット列が、所定の暗号化処理がなされていないデータとして構成されている。このようにすると、暗号化処理がなされたデータと暗号化処理がなされていないデータを単一の二次元コードに含ませ、適切に管理できる。
また、上述した二次元コード生成方法によれば、データ量が大きい第1データに対し、より多くの色が割り当てられるため、第1データを表現するために必要なセル数を抑えることができ(即ち、少ないセル数でデータ量の大きい第1データをより多く表現できるようになり)、ひいては、2種類のデータをセル数を抑えてより多く格納できるようになる。更に、「割当ステップ」に相当するS15又はS16(図7)での割り当て結果に基づき、第1データに割り当てられた色群と、第2データに割り当てられた色群とを特定する色情報を生成し、その色情報を形式情報記録領域(色情報記録領域)に記録している。このようにすると、得られた二次元コードにおいて、第1データ及び第2データがそれぞれどのような色の組み合わせによって表現されているかを把握できるようになり、読み取り時に各種類の情報を良好に区別できるようになる。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。図9は、第2実施形態に係る二次元コードを概略的に説明する説明図である。なお、第2実施形態の二次元コード200は、データ記録領域の内容のみが第1実施形態の二次元コード1と異なり、それ以外は第1実施形態の二次元コード1と同一である。よって、二次元コード1と同一の部分については二次元コード1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9に示すように、二次元コード200も、複数の情報表示単位セル2が21×21のマトリックス状に配置されてなるものであり、第1実施形態と同様の第1データ及び第2データがデータ記録領域に記録されている。なお、本実施形態でも、第1データは、第1実施形態と同一の第1ビット列によって表現され、第2データも第1実施形態と同一の第2ビット列によって表現されるようになっている。なお、各ビット列の構成は図3(a)で示したとおりであり、第1実施形態と同様の方法(図3(b)参照)で生成される。
また、本実施形態でも、第1ビット列は、第1の複数色から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表され、第2ビット列は、第1の複数色とは色の組み合わせが異なる第2の複数色から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表されている。なお、第1ビット列のほうが第2ビット列よりもデータ量が大きい場合には、図4と同様の方法で第1の色配列が生成されるようになっており、第1ビット列に割り当てられた赤、緑、白によって第1の色配列が構成され、第2ビット列に割り当てられた青、白によって第2の色配列が構成されるようになっている。
また、第2ビット列のほうが第1ビット列よりもデータ量が大きい場合には、図8と同様の方法で第2の色配列が生成されるようになっており、第1ビット列に割り当てられた青、白によって第1の色配列が構成され、第2ビット列に割り当てられた赤、緑、白によって第2の色配列が構成されるようになっている。
二次元コード200は、上記のように構成される第1の色配列及び第2の色配列をそれぞれ個別に記録している。図9の例では、データ記録領域が、第1の色配列を記録する第1記録領域AR'と第2の色配列を記録する第2記録領域AR1"とに分けられており、第1記録領域AR'は、当該第1記録領域AR'を構成する複数のセル2によって第1の色配列が個別に表されている。第1の色配列は、第1記録領域AR'にそのまま表されていてもよく(即ち、第1の色配列を順番に配置して第1記録領域AR'を構成してもよく)、マスク処理などの所定の変換処理を施した上で記録されていてもよい。また、第2記録領域AR1"は、当該第2記録領域AR1"を構成する複数のセル2によって第2の色配列が個別に表されている。第2の色配列も、第2記録領域AR1"にそのまま表されていてもよく(即ち、第2の色配列を順番に配置して第2記録領域AR1"を構成してもよく)、マスク処理などの所定の変換処理を施した上で記録されていてもよい。
或いは、第1の色配列と第3の色配列(第1データ及び第2データ以外の第3データを第3の複数色で表した色配列)とを、図4と同様の方法で統合して第1記録領域AR'に記録し、第2の色配列と第4の色配列(第1データ、第2データ、第3データ以外の第4データを第4の複数色で表した色配列)とを図4と同様の方法で統合して第2記録領域AR1"に記録してもよい。
いずれも場合も、形式情報記録領域AR3に色情報が記録されていることで、第1の色配列を構成する複数色及び第2の色配列を構成する複数色を特定でき、第1の色配列によって表される第1データ及び第2の色配列によって表される第2データを良好に解読できる。なお、本実施形態でも、形式情報記録領域AR3に図6と同様の色情報が記録されている。具体的には、形式情報記録領域AR3の特定のセル(図6の例では、11番目のセルc10、12番目のセルc11、13番目のセルc12)によって色情報が表されており、赤、緑、青、のそれぞれが、第1データ(公開データ)、第2データ(非公開データ)のいずれに割り当てられているかを特定できるようになっている。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、二次元コード1(図1等)や二次元コード200(図9)の表示場所は特に限定していないが、これら二次元コード1、200は、印刷対象物に印刷して用いることができる。この場合、データ記録領域を構成する情報表示単位セル2において、第2の色配列を表す部分を、特定波長の光が照射されたときに特定色を発する発色インク(例えば、紫外線照射によって蛍光発色するインビジブルインク等)によって印刷することができる。
例えば、図9の場合、第2ビット列を表現する第2記録領域AR1"を上記発色インクによって印刷し、特定波長の光が照射されていないときには第2記録領域AR1"が正常に現されず、特定波長の光が照射されて発色インクが特定色となったときに第2記録領域AR1"が正常に表されるように構成することができる。
また、図1の場合、データ記録領域AR1の少なくとも一部の色(例えば青色)を上記発色インクによって印刷し、特定波長の光が照射されていないときにはデータ記録領域AR1が正常に現されず、特定波長の光が照射されて発色インクが特定色となったときに、データ記録領域AR1が正規の構成(上記第1の色配列及び第2の色配列の統合データが正常に表される構成)となるようにしてもよい。
このようにすると、第2の色配列を構成する第2ビット列、或いは第1ビット列及び第2ビット列を統合した統合データが、発色インクが特定色となったとき(即ち、特定波長の光が照射されたとき)のみ読み取ることができるようになる。即ち、少なくとも第2データ(暗号化処理が施された非公開データ)のセキュリティ性をより一層高めることができる。
また、印刷対象物に上記二次元コード1或いは200を印刷して用いる場合、形式情報記録領域AR2、AR3全体、或いは、少なくとも色情報を表す情報表示単位セルを上記発色インク(特定波長の光が照射されたときに特定色を発するインク)によって印刷し、発色インクが特定色となったときに色情報が表現されるように構成することができる。例えば、図6のような形式情報記録領域全体、或いは、色情報を表現する特定セル(図6では、セルc10、c11、c12)を、上記発色インクによって印刷し、特定波長の光が照射されていないときには少なくとも色情報を表すセルが正常に表されず、特定波長の光が照射されたときのみ色情報を表すセルが正常に表されるように構成することができる。
このようにすると、発色インクが特定色となったときのみ(即ち、特定波長の光が照射されたときのみ)色情報を読み取ることができ、第1データと第1の複数色との対応、及び第2データと第2の複数色との対応が特定できるようになる。従って、特定波長の光が照射されない限りはこれら対応を特定できず、読み取りが困難となるため、セキュリティ面で有利となる。
上記実施形態では、第2データよりも第1データのほうがデータ量が大きい場合、第1データに赤、緑、白を割り当て、第2データに青、白を割り当てる構成を例示したが、このような場合に第1データ、第2データに割り当てる色の組み合わせはこれに限られない。例えば、第1データに緑、青、白を割り当て、第2データに赤、白を割り当てるようにしてもよく、第1データに赤、緑、青、白、黒、を割り当て、第2データに黄、シアン、マゼンタを割り当てるといった方法などであってもよい。いずれの場合でも、第1データ、第2データにそれぞれどのような色が割り当てられているかを色情報によって特定できるようにしておけば、例えば図5と同様のテーブルを利用して各データを正常に読み取ることができる。
また、第1データよりも第2データのほうがデータ量が大きい場合、第2データに赤、緑、白を割り当て、第1データに青、白を割り当てる構成を例示したが、この場合も、第1データ、第2データに割り当てる色の組み合わせはこれに限られない。例えば、第2データに緑、青、白を割り当て、第1データに赤、白を割り当てるようにしてもよく、第2データに赤、緑、青、白、黒を割り当て、第1データに黄、シアン、マゼンタを割り当てるといった方法などであってもよい。いずれの場合でも、第1データ、第2データにそれぞれどのような色が割り当てられているかを色情報によって特定できるようにしておけば、例えば図5と同様のテーブルを利用して各データを正常に読み取ることができる。
上記実施形態では、セルの配列として21×21の正方形状のマトリックスを例示したが、これよりも大きいサイズのマトリックス(例えば27×27のマトリックス等)であってもよく、小さいサイズのマトリックス(例えば15×15のマトリックス等)であってもよい。また、長方形状のマトリックス(例えば、9×29のマトリックス等)であってもよい。
上記実施形態では、コード領域内の情報表示単位セルの位置を特定するためのパターンとして位置検出パターンFP1〜FP3(図1)を例示しているが、位置検出パターンの数や形状はこれ以外であってもよい。例えば、1つの位置検出パターンがコード領域の1つの角部のみに配置される構成であってもよい。
上記実施形態では、暗号化処理がなされていないデータを第1データとし、暗号化処理がなされたデータを第2データとしたが、第1データと第2データの関係はこれに限られない。例えば、第1データが所定の誤り訂正レベルのデータであり、第2データが第1データよりも誤り訂正レベルの高いデータとして構成されていてもよく、第1データ及び第2データをいずれも暗号化処理がなされたデータとし、第1データの暗号化方式と第2データの暗号化方式とを異ならせるようにしてもよい。
上記実施形態では、データ記録領域に2種類のデータが記録された例を示したが、データ記録領域に少なくとも2種類のデータが記録されていれば種類数は3種類以上であってもよい。
図1は、本発明の第1実施形態に係る二次元コードを概略的に例示する概略図である。 図2は、図1の二次元コードのデータ記録領域及び形式情報記録領域の各セルに番号を付して説明する説明図である。 図3(a)は、第1ビット列及び第2ビット列のデータ構成を説明する説明図であり、図3(b)は、第1ビット列の生成方法を例示する説明図である。 図4は、第2データよりも第1データのほうがデータ量が大きい場合に、第1データと第2データとを統合してセル色を決定する例を説明する説明図である。 図5は、第1の色配列のセル対応要素、第2の色配列のセル対応要素、及び設定されるセル色の対応関係を示す説明図である。 図6は、形式情報のデータ構成を例示する説明図である。 図7は、図1の二次元コードを生成する生成処理を例示するフローチャートである。 図8は、第1データよりも第2データのほうがデータ量が大きい場合に、第1データと第2データとを統合してセル色を決定する例を説明する説明図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る二次元コードを概略的に説明する説明図である。
符号の説明
1,200…二次元コード
2…情報表示単位セル
AR1…データ記録領域
AR2,AR3…形式情報記録領域(色情報記録領域)

Claims (11)

  1. 複数の情報表示単位セルがマトリックス状に配置されてなる二次元コードであって、
    所定種類の第1データと、前記第1データとは種類の異なる第2データとを記録するデータ記録領域を有し、
    前記第1データを構成する第1ビット列が、第1の複数色から選ばれる色を配列した第1の色配列によって表され、
    前記第1の色配列は、前記第1ビット列を構成するビットデータを1又は複数のビットデータ毎に表すセル対応要素に区分けされ、
    前記第2データを構成する第2ビット列が、前記第1の複数色とは色の組み合わせが異なる第2の複数色から選ばれる色を配列した第2の色配列によって表され、
    前記第2の色配列は、前記第2ビット列を構成するビットデータを1又は複数のビットデータ毎に表すセル対応要素に区分けされ、
    前記第1の色配列及び前記第2の色配列を統合した統合データ、又は前記第1の色配列及び前記第2の色配列を個別に表す個別データが、複数の前記情報表示単位セルによって表現されることで前記データ記録領域が構成されており、
    更に、前記第1データと前記第1の複数色との対応、及び前記第2データと前記第2の複数色との対応を特定する色情報を記録する色情報記録領域が設けられており、
    前記統合データは、前記第1の色配列の各セル対応要素と、前記第2の色配列の各セル対応要素とが対応付けられた上で、前記第1の色配列の前記セル対応要素の色と、当該セル対応要素に対応する前記第2の色配列の前記セル対応要素の色とに基づいて、これら対応する両セル対応要素を表す前記情報単位セルのセル色が設定される構成で統合されていることを特徴とする二次元コード。
  2. 前記第1データは、前記第2データよりもデータ量が大きく構成され、
    前記第1の複数色は、前記第2の複数色よりも色数が多くなるように定められていることを特徴とする請求項1に記載の二次元コード。
  3. 前記第1データは、前記第2データよりもデータ量が大きく構成され、
    前記第1の複数色は、前記第2の複数色よりも色数が多くなるように定められており、
    前記第1の色配列の各セル対応要素は、前記第1ビット列の複数のビットデータ毎の各データ内容を表しており、
    前記第2の色配列の各セル対応要素は、前記第2ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表していることを特徴とする請求項1に記載の二次元コード。
  4. 前記第1の複数色は、赤色、緑色、青色のいずれか2色と、白色とによって構成され、
    前記第2の複数色は、赤色、緑色、青色の内の前記第1の複数色に含まれない1色と、白色とによって構成されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の二次元コード。
  5. 前記第2データは、前記第1データよりもデータ量が大きく構成され、
    前記第2の複数色は、前記第1の複数色よりも色数が多くなるように定められていることを特徴とする請求項1に記載の二次元コード。
  6. 前記第2データは、前記第1データよりもデータ量が大きく構成され、
    前記第2の複数色は、前記第1の複数色よりも色数が多くなるように定められており、
    前記第1の色配列の各セル対応要素は、前記第1ビット列の各ビットデータ毎の各データ内容を表しており、
    前記第2の色配列の各セル対応要素は、前記第2ビット列の複数のビットデータ毎の各データ内容を表していることを特徴とする請求項1に記載の二次元コード。
  7. 前記第1の複数色は、赤色、緑色、青色のいずれか1色と、白色とによって構成され、
    前記第2の複数色は、赤色、緑色、青色の内の前記第1の複数色に含まれない2色と、白色とによって構成されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の二次元コード。
  8. 前記第1の色配列は、前記第1データと、当該第1データの誤り訂正を行うための第1の誤り訂正データとを表すものであり、
    前記第2の色配列は、前記第2データと、当該第2データの誤り訂正を行うための第2の誤り訂正データとを表すものであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の二次元コード。
  9. 前記第2の色配列によって表される前記第2ビット列は、所定の暗号化処理がなされたデータであり、
    前記第1の色配列によって表される前記第1ビット列は、前記所定の暗号化処理がなされていないデータであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の二次元コード。
  10. 当該二次元コードは、印刷対象物に印刷されてなるものであり
    前記データ記録領域を構成する前記情報表示単位セルにおいて、前記第2の色配列を表す部分が、特定波長の光が照射されたときに特定色を発する発色インクによって印刷されており、
    前記データ記録領域は、前記発色インクが前記特定色となったときに前記第2の色配列が表されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の二次元コード。
  11. 当該二次元コードは、印刷対象物に印刷されてなるものであり、
    前記色情報記録領域における前記色情報を表す前記情報表示単位セルが、特定波長の光が照射されたときに特定色を発する発色インクによって印刷されており、
    前記色情報記録領域は、前記発色インクが前記特定色となったときに前記色情報が表現されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の二次元コード。
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