JP2002081998A - 分電盤端子部の温度監視装置 - Google Patents
分電盤端子部の温度監視装置Info
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- JP2002081998A JP2002081998A JP2000273548A JP2000273548A JP2002081998A JP 2002081998 A JP2002081998 A JP 2002081998A JP 2000273548 A JP2000273548 A JP 2000273548A JP 2000273548 A JP2000273548 A JP 2000273548A JP 2002081998 A JP2002081998 A JP 2002081998A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 簡素な構成で、分電盤が活線状態でも容易に
設置ができる分電盤端子部の温度監視装置を提供する。 【解決手段】 分電盤内の電気品1の端子部2に接続さ
れているケーブル3の先端近傍に設置された光ファイバ
4と、この光ファイバ4に光を伝送させて光伝送損失の
増大から温度異常を判定する制御ユニット5と、温度異
常時に警報を発する警報器6と、温度異常時に計画的に
回路を遮断制御する遮断制御部7とからなる。光ファイ
バ4は、コア及びクラッドがプラスチックからなるプラ
スチック製光ファイバ(以下、POFという)である。
このPOF4は、POF4が溶解する溶解温度或いは光
伝送損失が増大し始める損失増加温度(以下、溶解温度
及び損失増加温度をまとめて耐熱温度という)を有す
る。ここでは、ケーブル3の被覆の溶解温度よりも低い
耐熱温度を持つPOF4が使用されている。
設置ができる分電盤端子部の温度監視装置を提供する。 【解決手段】 分電盤内の電気品1の端子部2に接続さ
れているケーブル3の先端近傍に設置された光ファイバ
4と、この光ファイバ4に光を伝送させて光伝送損失の
増大から温度異常を判定する制御ユニット5と、温度異
常時に警報を発する警報器6と、温度異常時に計画的に
回路を遮断制御する遮断制御部7とからなる。光ファイ
バ4は、コア及びクラッドがプラスチックからなるプラ
スチック製光ファイバ(以下、POFという)である。
このPOF4は、POF4が溶解する溶解温度或いは光
伝送損失が増大し始める損失増加温度(以下、溶解温度
及び損失増加温度をまとめて耐熱温度という)を有す
る。ここでは、ケーブル3の被覆の溶解温度よりも低い
耐熱温度を持つPOF4が使用されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分電盤内の端子部
を温度で監視する装置に係り、特に、簡素な構成で、分
電盤が活線状態でも容易に設置ができる分電盤端子部の
温度監視装置に関するものである。
を温度で監視する装置に係り、特に、簡素な構成で、分
電盤が活線状態でも容易に設置ができる分電盤端子部の
温度監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分電盤の内部構造は、図6に示されるよ
うに、外部から電源ケーブル61が引き込まれてメイン
ブレーカ62に配線され、メインブレーカ62とサブブ
レーカ63との間にケーブル64またはブスバー65
(以下、ケーブルで統一)が配線され、サブブレーカ6
3から外部の各回路へケーブル66が配線されている。
うに、外部から電源ケーブル61が引き込まれてメイン
ブレーカ62に配線され、メインブレーカ62とサブブ
レーカ63との間にケーブル64またはブスバー65
(以下、ケーブルで統一)が配線され、サブブレーカ6
3から外部の各回路へケーブル66が配線されている。
【0003】メインブレーカ62やサブブレーカ63
(以下、電気品で統一)へのケーブルの接続構造は、図
7に示されるように、ケーブル3の先端にケーブル端子
10が取り付けられており、電気品の端子部2にネジ2
1が設けられており、このネジ21によりケーブル端子
10が端子部2に締め付けられて固定されている。
(以下、電気品で統一)へのケーブルの接続構造は、図
7に示されるように、ケーブル3の先端にケーブル端子
10が取り付けられており、電気品の端子部2にネジ2
1が設けられており、このネジ21によりケーブル端子
10が端子部2に締め付けられて固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】分電盤内はケーブル3
に流れる電流等により温度が上昇する。この温度上昇や
周囲の振動により、長時間の間にネジ21が緩むことが
ある。ネジ21が緩むと、端子部2とケーブル端子10
との電気的接続が不安定になり接続部分が発熱する。ま
た、分電盤内のブレーカは過負荷を検出して回路を遮断
(トリップ)するために設置されているが、トリップを
予期することはできない。
に流れる電流等により温度が上昇する。この温度上昇や
周囲の振動により、長時間の間にネジ21が緩むことが
ある。ネジ21が緩むと、端子部2とケーブル端子10
との電気的接続が不安定になり接続部分が発熱する。ま
た、分電盤内のブレーカは過負荷を検出して回路を遮断
(トリップ)するために設置されているが、トリップを
予期することはできない。
【0005】このため、分電盤には以下のような問題が
発生する。
発生する。
【0006】1)過度の発熱が生じると、ケーブルの被
覆が燃えだし、火災に至るおそれがある。
覆が燃えだし、火災に至るおそれがある。
【0007】2)過負荷によりブレーカがトリップし、
そのブレーカ以降の回路が停止すると、その回路から電
源供給を受けているコンピュータやOA機器が予期せず
に突然停止し、情報が失われたり、情報処理業務が不能
になるなどの甚大な損害が発生する。
そのブレーカ以降の回路が停止すると、その回路から電
源供給を受けているコンピュータやOA機器が予期せず
に突然停止し、情報が失われたり、情報処理業務が不能
になるなどの甚大な損害が発生する。
【0008】3)上記の事態を防ぐために定期的な点検
を行う場合、分電盤内のネジの緩みを全数チェックする
には手間が掛かると共に、連続可動システムなどでは点
検のために電源を停止する時間をとることができず、従
来では連続可動システムに分電している分電盤は点検が
不可能である。
を行う場合、分電盤内のネジの緩みを全数チェックする
には手間が掛かると共に、連続可動システムなどでは点
検のために電源を停止する時間をとることができず、従
来では連続可動システムに分電している分電盤は点検が
不可能である。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、簡素な構成で、分電盤が活線状態でも容易に設置が
できる分電盤端子部の温度監視装置を提供することにあ
る。
し、簡素な構成で、分電盤が活線状態でも容易に設置が
できる分電盤端子部の温度監視装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、分電盤内の電気品の端子部に接続されてい
るケーブルの先端近傍に光ファイバを設置し、この光フ
ァイバに光を伝送し、光伝送損失の増大から温度異常を
判定するものである。
に本発明は、分電盤内の電気品の端子部に接続されてい
るケーブルの先端近傍に光ファイバを設置し、この光フ
ァイバに光を伝送し、光伝送損失の増大から温度異常を
判定するものである。
【0011】ケーブルの外周に嵌め付けられる嵌付部を
有しその嵌付部の外側に光ファイバを収容する溝部を形
成した光ファイバマウントを前記嵌付部によりケーブル
に装着し、前記溝部に光ファイバを固定してもよい。
有しその嵌付部の外側に光ファイバを収容する溝部を形
成した光ファイバマウントを前記嵌付部によりケーブル
に装着し、前記溝部に光ファイバを固定してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【0013】図1に示されるように、本発明に係る温度
監視装置は、分電盤内の電気品1の端子部2に接続され
ているケーブル3の先端近傍に設置された光ファイバ4
と、この光ファイバ4に光を伝送させて光伝送損失の増
大から温度異常を判定する制御ユニット5と、温度異常
時に警報を発する警報器6と、温度異常時に計画的に回
路を遮断制御する遮断制御部7とからなる。
監視装置は、分電盤内の電気品1の端子部2に接続され
ているケーブル3の先端近傍に設置された光ファイバ4
と、この光ファイバ4に光を伝送させて光伝送損失の増
大から温度異常を判定する制御ユニット5と、温度異常
時に警報を発する警報器6と、温度異常時に計画的に回
路を遮断制御する遮断制御部7とからなる。
【0014】分電盤内には複数の電気品1が設置されて
いる。光ファイバ4は、制御ユニット5を始端とし、各
電気品1の端子部2に接続されている各ケーブル3の先
端近傍を渡るようにして引き回され、制御ユニット5を
終端としている。各ケーブル3の先端近傍(例えば、ケ
ーブル端子の圧着部或いはケーブル被覆の先端など)に
は、光ファイバマウント8が取り付けられており、光フ
ァイバ4は光ファイバマウント8に取り付けられてい
る。
いる。光ファイバ4は、制御ユニット5を始端とし、各
電気品1の端子部2に接続されている各ケーブル3の先
端近傍を渡るようにして引き回され、制御ユニット5を
終端としている。各ケーブル3の先端近傍(例えば、ケ
ーブル端子の圧着部或いはケーブル被覆の先端など)に
は、光ファイバマウント8が取り付けられており、光フ
ァイバ4は光ファイバマウント8に取り付けられてい
る。
【0015】光ファイバ4は、コア及びクラッドがプラ
スチックからなるプラスチック製光ファイバ(以下、P
OFという)である。このPOF4は、POF4が溶解
する溶解温度或いは光伝送損失が増大し始める損失増加
温度(以下、溶解温度及び損失増加温度をまとめて耐熱
温度という)を有する。ここでは、ケーブル3の被覆の
溶解温度よりも低い耐熱温度を持つPOF4が使用され
ている。
スチックからなるプラスチック製光ファイバ(以下、P
OFという)である。このPOF4は、POF4が溶解
する溶解温度或いは光伝送損失が増大し始める損失増加
温度(以下、溶解温度及び損失増加温度をまとめて耐熱
温度という)を有する。ここでは、ケーブル3の被覆の
溶解温度よりも低い耐熱温度を持つPOF4が使用され
ている。
【0016】POF4には、例えば、三菱レイヨン社製
の市販名エスカを使用する。このPOF4は、コアがメ
タクリル樹脂、クラッドが透明弗素樹脂からなり、耐熱
温度は85℃または90℃〜100℃、損失増加温度は
100℃である。
の市販名エスカを使用する。このPOF4は、コアがメ
タクリル樹脂、クラッドが透明弗素樹脂からなり、耐熱
温度は85℃または90℃〜100℃、損失増加温度は
100℃である。
【0017】制御ユニット5は、POF4に光を送り込
む投光器(発光器)51と、POF4からの光を受光す
る受光器52と、受光強度が正常レベルか異常レベルか
を判定する判定部53とからなる。正常レベルは、室温
或いは異常でない程度の温度を表し、異常レベルは異常
な発熱・昇温を表すように予め設定されている。
む投光器(発光器)51と、POF4からの光を受光す
る受光器52と、受光強度が正常レベルか異常レベルか
を判定する判定部53とからなる。正常レベルは、室温
或いは異常でない程度の温度を表し、異常レベルは異常
な発熱・昇温を表すように予め設定されている。
【0018】次に、図1の温度監視装置の動作を図2を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0019】ケーブル端子の接続部分の温度が正常なと
き、投光器51から出射された光のパワーをP0 とする
と、そのパワーP0 の光は、POF4を通り、そのPO
F4の通常の光伝送損失分だけパワーが低下してP0 ´
となり、そのパワーP0 ´の光が受光器52に入射する
ことになる。図2に示されるように、パワーP0 ´の光
が入射する状態では、受光強度が正常レベルであると判
定部53が判定するので、警報器6、遮断制御部7は動
作しない。
き、投光器51から出射された光のパワーをP0 とする
と、そのパワーP0 の光は、POF4を通り、そのPO
F4の通常の光伝送損失分だけパワーが低下してP0 ´
となり、そのパワーP0 ´の光が受光器52に入射する
ことになる。図2に示されるように、パワーP0 ´の光
が入射する状態では、受光強度が正常レベルであると判
定部53が判定するので、警報器6、遮断制御部7は動
作しない。
【0020】いずれかの接続部分においてネジの緩みや
過負荷により発熱が生じると、その熱はケーブル3に伝
搬するので、光ファイバマウント8を介してPOF4が
加熱される。POF4の温度が耐熱温度を越すと光伝送
損失が増大するため、受光器52に入射する光のパワー
が低下する。受光器52に入射する光のパワーがP1ま
で低下すると、受光強度が異常レベルであると判定部5
3が判定するので、制御ユニット5から警報オンの信号
が発信され、警報器6が動作する(S1)。
過負荷により発熱が生じると、その熱はケーブル3に伝
搬するので、光ファイバマウント8を介してPOF4が
加熱される。POF4の温度が耐熱温度を越すと光伝送
損失が増大するため、受光器52に入射する光のパワー
が低下する。受光器52に入射する光のパワーがP1ま
で低下すると、受光強度が異常レベルであると判定部5
3が判定するので、制御ユニット5から警報オンの信号
が発信され、警報器6が動作する(S1)。
【0021】警報オンの信号が発信されたとき、遮断制
御部7は各電気品1から電源供給されている外部の機器
(図示せず)に遮断許可を求める。遮断許可が確認され
ると、遮断制御部7より遮断オンの信号が発信され、分
電盤内のブレーカが遮断される(S2)。これにより、
機器はブレーカがトリップする以前に計画的に停止でき
るので、情報的損害の発生を防止できる。
御部7は各電気品1から電源供給されている外部の機器
(図示せず)に遮断許可を求める。遮断許可が確認され
ると、遮断制御部7より遮断オンの信号が発信され、分
電盤内のブレーカが遮断される(S2)。これにより、
機器はブレーカがトリップする以前に計画的に停止でき
るので、情報的損害の発生を防止できる。
【0022】次に、温度と分電盤に生じるイベントとの
関係を説明する。
関係を説明する。
【0023】図3に示されるように、通常温度T0 は、
室温+通常通電による昇温の程度であり、30℃〜50
℃である。昇温開始温度T1 は、ネジ緩み、過負荷等に
より昇温が開始したときの温度で、50℃以上である。
感知開始温度T2 は、光伝送損失が増大し始める損失増
加温度であり、約80℃である。溶解温度T3 は、PO
Fが溶解する温度であり、約100℃である。電線被覆
溶解開始温度T4 は、ケーブルの被覆が溶解し始める温
度であり、PVC被覆の場合は120℃〜150℃であ
る。電線被覆発煙開始温度T5 は、ケーブルの被覆が発
煙し始める温度であり、PVC被覆の場合は160℃〜
180℃である。電線被覆燃焼終了温度T6 は、電線被
覆が確実に燃焼する温度であり、200℃以下である。
束線部短絡開始温度T7 は、近隣のケーブル同士が短絡
し始める温度であり、PVC被覆の場合は、230℃以
下である。束線部短絡開始温度T7 では、ケーブルが短
絡するので、ブレーカがトリップする。
室温+通常通電による昇温の程度であり、30℃〜50
℃である。昇温開始温度T1 は、ネジ緩み、過負荷等に
より昇温が開始したときの温度で、50℃以上である。
感知開始温度T2 は、光伝送損失が増大し始める損失増
加温度であり、約80℃である。溶解温度T3 は、PO
Fが溶解する温度であり、約100℃である。電線被覆
溶解開始温度T4 は、ケーブルの被覆が溶解し始める温
度であり、PVC被覆の場合は120℃〜150℃であ
る。電線被覆発煙開始温度T5 は、ケーブルの被覆が発
煙し始める温度であり、PVC被覆の場合は160℃〜
180℃である。電線被覆燃焼終了温度T6 は、電線被
覆が確実に燃焼する温度であり、200℃以下である。
束線部短絡開始温度T7 は、近隣のケーブル同士が短絡
し始める温度であり、PVC被覆の場合は、230℃以
下である。束線部短絡開始温度T7 では、ケーブルが短
絡するので、ブレーカがトリップする。
【0024】ケーブルの被覆の種類によりT4 〜T7 は
異なるが、POFの溶解温度T3 が約100℃であるた
め、被覆の種類によらず被覆が溶解し始める温度よりも
低い温度で温度異常を判定することができる。PVC被
覆の場合、被覆が発煙し始める温度よりも十分に低い温
度で温度異常を判定することができ、温度異常を判定し
てからブレーカがトリップするまでの時間的余裕が確保
される。
異なるが、POFの溶解温度T3 が約100℃であるた
め、被覆の種類によらず被覆が溶解し始める温度よりも
低い温度で温度異常を判定することができる。PVC被
覆の場合、被覆が発煙し始める温度よりも十分に低い温
度で温度異常を判定することができ、温度異常を判定し
てからブレーカがトリップするまでの時間的余裕が確保
される。
【0025】次に、光ファイバマウントの詳細を説明す
る。
る。
【0026】図4に示した形態の光ファイバマウント8
は、絶縁性部材からなり、ケーブル3の外周に嵌め付け
られる嵌付部81を有しその嵌付部81の外側にPOF
4を収容する溝部82を形成したものである。嵌付部8
1は、周囲の一部が開放された半筒体状のもので、内側
はケーブル3の外周と同径の円筒状空間になっている。
図4(c)から図4(d)のように、光ファイバマウン
ト8の開放側をケーブル3に押し込んで嵌付部81にケ
ーブル3を嵌め付けることができる。
は、絶縁性部材からなり、ケーブル3の外周に嵌め付け
られる嵌付部81を有しその嵌付部81の外側にPOF
4を収容する溝部82を形成したものである。嵌付部8
1は、周囲の一部が開放された半筒体状のもので、内側
はケーブル3の外周と同径の円筒状空間になっている。
図4(c)から図4(d)のように、光ファイバマウン
ト8の開放側をケーブル3に押し込んで嵌付部81にケ
ーブル3を嵌め付けることができる。
【0027】また、光ファイバマウント8の外側には、
POF4を収容する溝部82が形成されている。この溝
部82にPOF4を収容すると、POF4がケーブル3
の被覆に密着する。このPOF4の上にシート83を貼
り付けることで、POF4を固定することができる。こ
のシート83は、感熱表示シートであることが好まし
い。
POF4を収容する溝部82が形成されている。この溝
部82にPOF4を収容すると、POF4がケーブル3
の被覆に密着する。このPOF4の上にシート83を貼
り付けることで、POF4を固定することができる。こ
のシート83は、感熱表示シートであることが好まし
い。
【0028】光ファイバマウント8は、ケーブル3の長
手方向どこにでも取り付けることができるが、図示例の
ようにケーブル端子10に近付けて取り付けるのがよ
い。
手方向どこにでも取り付けることができるが、図示例の
ようにケーブル端子10に近付けて取り付けるのがよ
い。
【0029】この形態の光ファイバマウント8は、ケー
ブル3が端子部に接続されている状態でも取り付けるこ
とができると共に、光ファイバマウント自体が絶縁体で
あるから、既設の分電盤において分電盤を停止させない
活線状態にても温度監視装置を設置する作業が可能であ
る。
ブル3が端子部に接続されている状態でも取り付けるこ
とができると共に、光ファイバマウント自体が絶縁体で
あるから、既設の分電盤において分電盤を停止させない
活線状態にても温度監視装置を設置する作業が可能であ
る。
【0030】また、感熱表示シート83は高温により変
色するので、発熱箇所の発見に有利である。警報によっ
て異常を知ったオペレータが分電盤を検査したとき、感
熱表示シート83の変色により発熱箇所が直ちに判明す
るので、復旧時間が短縮されると共に、停電時間が短縮
される。
色するので、発熱箇所の発見に有利である。警報によっ
て異常を知ったオペレータが分電盤を検査したとき、感
熱表示シート83の変色により発熱箇所が直ちに判明す
るので、復旧時間が短縮されると共に、停電時間が短縮
される。
【0031】図5に示した形態の光ファイバマウント8
は、嵌付部81がケーブル3及びケーブル端子10の外
周を覆うチューブとなっている。この光ファイバマウン
ト8をケーブル端子10の先端から被せてケーブル3の
方へ移動させるか、或いは、予めケーブル端子10を圧
着する以前に光ファイバマウント8をケーブル3に被せ
ておき、ケーブル端子10を圧着後に光ファイバマウン
ト8をケーブル端子10の方へ移動させ、嵌付部81の
一部がケーブル端子10の圧着部を覆う位置に止めると
よい。POF4は、ケーブル端子10の圧着部を通るよ
うにに取り付けるとよい。
は、嵌付部81がケーブル3及びケーブル端子10の外
周を覆うチューブとなっている。この光ファイバマウン
ト8をケーブル端子10の先端から被せてケーブル3の
方へ移動させるか、或いは、予めケーブル端子10を圧
着する以前に光ファイバマウント8をケーブル3に被せ
ておき、ケーブル端子10を圧着後に光ファイバマウン
ト8をケーブル端子10の方へ移動させ、嵌付部81の
一部がケーブル端子10の圧着部を覆う位置に止めると
よい。POF4は、ケーブル端子10の圧着部を通るよ
うにに取り付けるとよい。
【0032】この形態の光ファイバマウント8は、分電
盤を新規に製作するときに温度監視装置を組み込む場合
などに好適なものであり、POF4の位置がケーブル端
子に近いので発熱が伝わり易く、早期の温度異常判定が
可能になる。
盤を新規に製作するときに温度監視装置を組み込む場合
などに好適なものであり、POF4の位置がケーブル端
子に近いので発熱が伝わり易く、早期の温度異常判定が
可能になる。
【0033】図4、図5の光ファイバマウント8は、予
めケーブル3に装着しておき、その光ファイバマウント
8にPOF4を取り付けてもよい。また、光ファイバマ
ウント8に予めPOF4を取り付けておき、この光ファ
イバマウント8をケーブル3に装着してもよい。
めケーブル3に装着しておき、その光ファイバマウント
8にPOF4を取り付けてもよい。また、光ファイバマ
ウント8に予めPOF4を取り付けておき、この光ファ
イバマウント8をケーブル3に装着してもよい。
【0034】以上の実施形態では、温度上昇が直接光フ
ァイバに及ぼす物性変化を光伝送損失の増大として検出
することにより温度異常を判定したが、他の要素を介在
させて光ファイバの光伝送損失が増大するようにしても
よい。
ァイバに及ぼす物性変化を光伝送損失の増大として検出
することにより温度異常を判定したが、他の要素を介在
させて光ファイバの光伝送損失が増大するようにしても
よい。
【0035】例えば、ケーブルの先端近傍に金具或いは
気体を収容した部材などからなる形状変化部材を設置
し、その形状変化部材に光ファイバを接触させ、温度上
昇により形状変化部材が膨張して変形したとき光ファイ
バに半径10mm以下の小曲りを発生させるように配置
する。光ファイバに小曲りが発生すると光伝送損失が増
大するので、温度異常を判定することができる。この構
成によれば、光ファイバの物性変化に依存しない任意の
温度で光伝送損失が増大するよう構成できる。また、形
状変化部材は温度が下がれば復元し、光ファイバには物
性変化が起きていないので、この温度監視装置は繰り返
し使用することができる。
気体を収容した部材などからなる形状変化部材を設置
し、その形状変化部材に光ファイバを接触させ、温度上
昇により形状変化部材が膨張して変形したとき光ファイ
バに半径10mm以下の小曲りを発生させるように配置
する。光ファイバに小曲りが発生すると光伝送損失が増
大するので、温度異常を判定することができる。この構
成によれば、光ファイバの物性変化に依存しない任意の
温度で光伝送損失が増大するよう構成できる。また、形
状変化部材は温度が下がれば復元し、光ファイバには物
性変化が起きていないので、この温度監視装置は繰り返
し使用することができる。
【0036】形状変化部材はバイメタルでもよい。
【0037】また、形状変化部材が光ファイバの外被を
破り、光伝送損失が増大するようにしてもよい。
破り、光伝送損失が増大するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0039】(1)絶縁体である光ファイバはケーブル
の接続部分に直接接触しても電気的な不具合がないの
で、接続部分に近付けて設置できる。このため、接続部
分が異常温度に達したことを検出する時間が短くでき
る。
の接続部分に直接接触しても電気的な不具合がないの
で、接続部分に近付けて設置できる。このため、接続部
分が異常温度に達したことを検出する時間が短くでき
る。
【0040】(2)光ファイバの損失増加温度をケーブ
ル被覆の焼損が起きる温度より低くできるので、ケーブ
ル短絡でブレーカがトリップする以前に警報を出すこと
ができる。また、この警報に応じて機器を計画的に停止
させることができる。
ル被覆の焼損が起きる温度より低くできるので、ケーブ
ル短絡でブレーカがトリップする以前に警報を出すこと
ができる。また、この警報に応じて機器を計画的に停止
させることができる。
【0041】(3)光ファイバ1本を引き回すだけで、
各接続部分の異常温度検出ができ、構成が簡素、かつ経
済的である。
各接続部分の異常温度検出ができ、構成が簡素、かつ経
済的である。
【0042】(4)光ファイバ及び光ファイバマウント
が絶縁体であるため、分電盤を活線状態にしたままで設
置できる。
が絶縁体であるため、分電盤を活線状態にしたままで設
置できる。
【図1】本発明の一実施形態を示す温度監視装置の構成
図である。
図である。
【図2】本発明の温度監視装置の信号変化図である。
【図3】温度と事象との関係を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す光ファイバマウント
の構成図であり、(a)側面図、(b)平面図、(c)
装着前断面図、(d)装着後断面図である。
の構成図であり、(a)側面図、(b)平面図、(c)
装着前断面図、(d)装着後断面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示す光ファイバマウント
の構成図であり、(a)側面図、(b)平面図である。
の構成図であり、(a)側面図、(b)平面図である。
【図6】分電盤の内部構造図である。
【図7】ケーブルの接続構造図である。
1 電気品(ブレーカ) 2 端子部 3 ケーブル 4 光ファイバ(POF) 5 制御ユニット 6 警報器 7 遮断制御部 8 光ファイバマウント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 勝夫 茨城県水戸市南町3丁目4番14号 茨城電 子サービス株式会社内 Fターム(参考) 2F056 CL07 VF02 VF20
Claims (2)
- 【請求項1】 分電盤内の電気品の端子部に接続されて
いるケーブルの先端近傍に光ファイバを設置し、この光
ファイバに光を伝送し、光伝送損失の増大から温度異常
を判定することを特徴とする分電盤端子部の温度監視装
置。 - 【請求項2】 ケーブルの外周に嵌め付けられる嵌付部
を有しその嵌付部の外側に光ファイバを収容する溝部を
形成した光ファイバマウントを前記嵌付部によりケーブ
ルに装着し、前記溝部に光ファイバを固定したことを特
徴とする請求項1記載の分電盤端子部の温度監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000273548A JP2002081998A (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | 分電盤端子部の温度監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000273548A JP2002081998A (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | 分電盤端子部の温度監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002081998A true JP2002081998A (ja) | 2002-03-22 |
Family
ID=18759465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000273548A Pending JP2002081998A (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | 分電盤端子部の温度監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002081998A (ja) |
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- 2000-09-05 JP JP2000273548A patent/JP2002081998A/ja active Pending
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