JP2002081794A - 蓄熱タンク - Google Patents

蓄熱タンク

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱利用装置における顕熱を効率的に回収し
て利用することにより熱利用装置の効率を向上させる。 【解決手段】 蓄熱タンク20内に、軸方向に移動可
能でタンク内を軸方向両側に仕切る可動ラム23を配置
する。さらに可変領域の少なくとも一方に、熱媒出入部
21、22を通して熱媒が出入りし、可動ラム23の移
動に伴って伸縮自在な熱媒収容筒体を配置し、その一端
を可動ラムに密封固定し、他端を蓄熱タンク内端部に密
封固定する。 【効果】 蓄熱タンクに少ないエネルギロスで熱媒を
収容でき、熱媒による顕熱の利用をより効率的にするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱利用装置で使
用される熱媒の顕熱を効率的に回収するための蓄熱タン
クの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水素吸蔵合金やゼオライト等における吸
発熱を伴うガス吸脱着反応を利用したシステムとして、
冷凍システム、冷房システム、暖房システム、ヒートポ
ンプ等がある。上記システムでは、システムの効率を向
上させるために、顕熱を回収して有効に利用する方法が
実用化されている。図7に、高温・低温の熱媒を交互に
送り込み、加熱・冷却を繰り返して反応や処理等をさせ
る従来の熱利用システムの系統図を示す。このシステム
では、ガス吸脱着材料を収納した熱利用ユニット30
に、熱媒が流入してガス吸脱着材料を加熱、冷却し、そ
の後、排出されるように熱媒流路(図示しない)を設け
る。この流路には、外部の熱媒導入管31と熱媒排出管
32とが接続されている。熱媒導入管31には高温熱媒
送出管33と低温熱媒送出管34とが接続されており、
それぞれの送出管33、34は、バルブ35、36、ポ
ンプ37、38を介して熱媒加熱装置39、熱媒冷却装
置40に接続されている。また、熱媒加熱装置39には
高温熱媒返流管41、熱媒冷却装置40には低温熱媒返
流管42が接続されており、高温熱媒返流管41はバル
ブ43を介し、低温熱媒返流管42はバルブ44を介し
て上記熱媒排出管32に接続されている。この装置で
は、熱利用ユニット30での吸熱行程と放熱行程に合わ
せて各バルブ、ポンプの動作を制御して熱利用ユニット
30に高温の熱媒と低温の熱媒とを選択的に供給し、こ
れを各配管および加熱または冷却装置を通して循環させ
る。図8は、この熱利用システムの運転パタ−ンを示す
ものである。加熱・冷却切換時および冷却・加熱切換時
には、処理対象物を含めた熱利用ユニットの容器や周辺
機器、配管系の温度変化に伴う温度差補間分のエネルギ
を加熱・冷却装置で全て賄う必要があり、エネルギロス
が大きいことが分かる。
【0003】このため従来は、加熱・冷却切換時および
冷却・加熱切換時に、熱利用ユニットの容器や配管系に
ある熱媒を一時的に蓄熱タンクに収容して顕熱回収し、
その一方で、既に蓄熱タンクに収容している他種の熱媒
を熱利用ユニットの容器や配管系に供給したり、他の熱
利用ユニットに供給したりして回収した顕熱の利用を図
っており、これを繰り返し行って効率の向上を図ってい
る。図9は、従来の蓄熱タンク構造を示す断面図であ
る。蓄熱タンクは、専有面積を多く必要としないよう
に、一つのタンクで高温の熱媒と低温の熱媒とを収容す
るように構成されている。この蓄熱タンク50は、上下
端にそれぞれ異種の熱媒が出入りする熱媒出入部51、
52が設けられている。この蓄熱タンク50には上記熱
媒出入部51、52を通して高温熱媒と低温熱媒とが交
互に収容されるが、その切換時にはタンク50内に両方
の熱媒が存在することになる。このため、両熱媒が対流
して混じり合うのを避けるため、タンク壁との隙間や通
過穴53…53の熱媒通路を有する対流防止用固定仕切
板54を縦方向に間隔を有して複数配置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の蓄熱タ
ンクでは、タンクへの流出入速度が速いと熱媒の流れが
乱れ、温度分布の成層状態が崩れて熱拡散を起こして蓄
える有効エネルギが減少し、遅いと流出入の間にタンク
を通して外部への熱放出が大きくなる。また、対流防止
用固定仕切板を設けても、仕切板の隙間や穴が大きい
と、待機時に熱媒の自然対流が生じて有効エネルギが減
少し、隙間や穴が小さいと流出入速度が低下し流れも乱
れ、また、上部出入部と下部出入部からそれぞれ流出入
する熱媒が混合してしまい、エネルギロスを生じるとい
った問題があった。本発明は、上記事情を背景としてな
されたものであり、熱媒の収容、供給を行う際に、エネ
ルギロスの発生が小さく、熱利用装置の効率的な運転が
可能な蓄熱タンクを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の蓄熱タンクのうち第1の発明は、熱利用装
置で使用された高温の熱媒と低温の熱媒とを一時的に収
容して前記熱利用装置に再供給する筒状の蓄熱タンクに
おいて、内部に、軸方向に移動可能で該蓄熱タンク内部
を軸方向両側の可変領域に仕切る可動ラムが配置されて
いるとともに、前記可変領域内にそれぞれ収まるように
熱媒出入部が設けられており、さらに前記領域の少なく
とも一方に、前記熱媒出入部を通して熱媒が出入りする
筒体であって、一端が可動ラムに密封固定され、他端が
蓄熱タンク内端部に密封固定され、前記可動ラムの移動
に伴って軸方向に伸縮する熱媒収容筒体が配置されてい
ることを特徴とする。
【0006】第2の発明の蓄熱タンクは、第1の発明に
おいて、前記熱利用装置が、吸発熱を伴ってガス吸脱着
反応を起こすガス吸脱着材料を有するとともに該材料と
の間で熱移動させるために高温の熱媒と低温の熱媒とが
選択的に使用されるガス吸脱着槽を備えるものであるこ
とを特徴とする。第3の発明の蓄熱タンクは、第1また
は第2の発明において、前記熱媒導入筒が蛇腹壁で構成
されていることを特徴とする。
【0007】本発明は、熱利用装置における顕熱の回
収、利用を図るものであり、その熱利用装置の構成は特
に限定されるものではない。また、顕熱回収に用いられ
る熱媒の種別も熱利用装置の構成に依存するものであ
り、本発明として特に限定されるものではない。なお、
代表的にはガス吸脱着材料におけるガスの吸脱着反応を
利用して熱を移動させる装置が挙げられる。熱利用装置
として冷熱を取り出すものでは、冷凍システムや冷房シ
ステム等として使用でき、温熱を取り出すものでは暖房
システム等として使用することができる。また、熱の移
動を意図する場合にはヒートポンプ等として使用するこ
とができる。
【0008】上記システムにおけるガスの吸脱着材料と
しては、代表的には水素吸蔵合金を挙げることができる
が、要は、ガスの吸、脱着を可逆的に行うことができる
材料であればよい。例えば吸着剤としてガスの吸、脱着
を行ったり、反応によってガスの吸、脱着を行ったりす
るものを使用することができる。上記材料としては活性
炭、カーボンファイバー、ゼオライト、シリカ、アルミ
ナ等を挙げることができ、反応によって水素ガスの吸
収、放出を行う材料として上記水素吸蔵合金を挙げるこ
とができる。ガスの吸・脱着とを交互に行わせる方法と
しては、各種の材料に適した方法が採られるが、加熱、
冷却による熱駆動や圧縮機等を用いた圧力駆動の方法が
挙げられる。この場合、雰囲気圧を下げることにより材
料に吸蔵されているガスを脱着でき、雰囲気圧を上げる
ことによって材料にガスを吸蔵させることができる。
【0009】本願発明は、上記装置等に利用される筒状
の蓄熱(顕熱回収)タンクに関するものであり、その内
部は可動ラムによって2つの領域に区画される。上記ラ
ムは蓄熱タンクの軸方向に沿って移動可能であり、区画
された領域は容積が可変になっており、この可変領域に
収まるようにそれぞれ熱媒出入部を設ける。熱媒出入部
は一つの領域で一つでも複数でも良い。さらに、前記可
変領域の少なくとも一方に、前記熱媒出入部を通して熱
媒が出入りする熱媒収容筒体を配置する。この筒体は、
一端が可動ラムに密封固定され、他端が蓄熱タンク内端
部に密封固定されるものであり、前記可動ラムの移動に
伴って軸方向に伸縮することができ、熱媒の出入りを除
いて密封状態を維持することができる。なお、前記熱媒
収容筒体の伸縮は、材質や構造の選定によって行うこと
ができ、本発明としては特定のものに限定されないが、
好適には筒体を蛇腹壁で構成したものが挙げられる。
【0010】上記構成により一方の領域で熱媒の導入ま
たは排出がなされると、これに伴って同時に他方の領域
において熱媒の排出または導入がなされる。しかも、少
なくとも一方の領域では、熱媒が熱媒収容筒体に収容さ
れるので、二つの領域にある熱媒が混じり合うことな
く、最小限のスペースを用いて顕熱の回収を効率的に行
うことができる。なお、上記のように熱媒収容筒体は領
域の一方に配置するほか、両方に配置してもよい。両方
の配置によって熱媒の隔離が一層確実になされる。ま
た、この場合、蓄熱タンクを縦に設置し、可動ラムを上
下に移動可能なものにして蓄熱タンク内を上下に区画し
て、ラム上方側を可変容積の低温領域、ラム下方側を可
変容積の高温領域に割り当てるのが望ましい。これによ
り、熱媒が蓄熱タンク内に導入される際に熱媒の対流が
抑制される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
1〜図4に基づいて説明する。本願発明が適用される熱
利用装置は、図示しない水素吸蔵合金を内部に収容した
水素吸蔵合金容器1を有しており、該容器1には、水素
吸蔵合金との間で水素の移動を行う水素移動管(図示し
ない)が配置され、さらに、容器内部には水素吸蔵合金
の加熱、冷却を行う熱媒を移動させる熱媒管(図示しな
い)が配置されている。該熱媒管には、容器外部にある
熱媒導入管2と熱媒排出管3とに接続されている。熱媒
導入管2には、バルブ4およびポンプ5を介して加熱装
置6が接続されており、同様に熱媒導入管2に、バルブ
8およびポンプ9を介して冷却装置10が接続されてい
る。また、熱媒排出管3には、バルブ11を介して前記
加熱装置6が接続され、同様に熱媒排出管3にバルブ1
2を介して冷却装置10が接続されており、バルブの調
整によって水素吸蔵合金容器1を通して熱媒が循環でき
るように構成されている。さらに、熱媒導入管2には、
バルブ15、ポンプ16を介して4方弁17のポートp
1が接続されており、該ポートp1と連通可能なポート
p2は蓄熱タンク20の上部熱媒出入部21に接続され
ている。また、熱媒排出管3は、バルブ18を介してポ
ートp4に接続されており、上記4方弁17のポートp
1と連通可能なポートp3は、上記蓄熱タンク20の下
部熱媒出入部22に接続されている。
【0012】上記蓄熱タンク20は、両端が塞がれた円
筒形状からなり縦に設置されるように設計されている。
また、蓄熱タンク20は、上記したように上下端部にそ
れぞれ熱媒出入部21、22が設けられており、内部に
上下に移動可能な円柱状の可動ラム23が配置されてお
り、該ラム23によってタンク20内が可変容積で上下
に区画されている。この区画領域は、上方側が低温領域
に割り当てられ、下方側が高温領域に割り当てられてい
る。また、下方の高温領域には、蛇腹壁の熱媒収容筒体
24が蓄熱タンク20の内壁にほぼ沿うように配置され
ており、その上端は可動ラム23の密封状態で固定さ
れ、さらに筒体24の下端は蓄熱タンク20の底部上面
に密封された状態で固定されており、該筒体24内に上
記した熱媒出入部22が連通している。
【0013】この装置は、図3に示すように、加熱・冷
却が繰り返し行われるように動作しており、該動作につ
いて、その一行程である加熱行程を基に説明する。加熱
行程では、バルブ8、12、15、18を閉じ、ポンプ
9、16を停止させた状態で、バルブ4、11を開け、
ポンプ5を作動させて容器1内に加熱用の熱媒(すなわ
ち高温熱媒)を循環させ、容器1内の水素吸蔵合金を加
熱する(なお、水素吸蔵合金には、先の行程(冷却行
程)で水素が吸蔵されている)。この加熱によって合金
からは水素が放出され、該水素は図示しない水素移動管
を通して適宜の用途に利用される。水素吸蔵合金では、
経時的には水素は放出され尽くすので、加熱行程を冷却
行程に切り換える。このとき、容器1や熱媒導入管2、
熱媒排出管3には高温の熱媒が残留しているので、この
熱を顕熱として回収する行程を付加する。
【0014】すなわち、ポンプ5を停止した上で、開い
ていたバルブ4、11を閉じ(閉じていたバルブ8、1
2はそのまま閉じておく)、バルブ15、18を開き、
4方弁17は、ポートp1とp2、ポートp3とp4と
が連通するように調整する。この状態でポンプ16を動
作させる。このとき蓄熱タンク20では、先の行程(冷
却工程後、加熱行程前の顕熱回収行程)で低温の熱媒が
上方の領域に収容されて可動ラム24が最下方位置に位
置しており、ポンプ16の動作によって低温の熱媒が4
方弁のポートp2、p1を通して引き出され、バルブ1
5を通して容器1へと圧送される。一方、前工程(加熱
行程)で熱媒導入管2、容器1、熱媒排出管3に残存し
ていた高温の熱媒は、上記した低温の熱媒で押し出さ
れ、バルブ18、4方弁17のポートp3、p4を通し
て蓄熱タンク20の下方の熱媒出入部22から熱媒収容
筒体24内に導入される。
【0015】上記した高温および低温の熱媒の移動によ
り、蓄熱タンク20内の可動ラム23は上昇し、これに
連れて熱媒収容筒体24も伸長する。なお、熱媒収容筒
体24に導入された熱媒は、当初ほど温度が高く、後に
導入される熱媒ほど低温の熱媒との距離が近いので、次
第に温度が低くなっている。このため、筒体24内で
は、図1の温度分布図に示すように温度が滑らかに分布
しており、導入された熱媒の対流が起こりにくくなって
いる。また、上記により熱媒導入管2、容器1、熱媒排
出管3に送られた低温の熱媒は、その顕熱をこれら装置
に与えて後の冷却行程での効率を高める。
【0016】冷却行程では、上記加熱行程とは逆に、バ
ルブ4、11、15、18を閉じ、ポンプ5、16を停
止させ、バルブ8、12を開きポンプ9を作動させる。
これにより容器1内に冷却用の熱媒(すなわち低温熱
媒)が循環して、容器1内の水素吸蔵合金を冷却する。
この冷却によって外部の水素が合金によって吸蔵され
る。この吸蔵が飽和した後は、上記と同様に顕熱回収行
程に移行する。すなわち、ポンプ9の停止、バルブ8、
12の閉鎖、バルブ15、18の開放を行い、4方弁1
7は、図4に示すように、ポートp1とp3、ポートp
2とp4とを連通させて、ポンプ16を動作させる。ポ
ンプ16の動作によって蓄熱タンク20の下方の熱媒収
容筒体24に収容されている高温の熱媒が4方弁のポー
トp3、p1を通して引き出され、バルブ15を通して
容器1へと圧送される。一方、熱媒導入管2、容器1、
熱媒排出管3に残存していた低温の熱媒は、高温熱媒で
押し出され、バルブ18、4方弁17のポートp4、p
2を通して蓄熱タンク20の上方の熱媒出入部21から
熱媒収容筒体24内に導入される。
【0017】上記した高温および低温の熱媒の移動によ
り、蓄熱タンク20内の可動ラム23は下降し、これに
追随して熱媒収容筒体24は収縮する。なお、蓄熱タン
ク20の上方領域に導入された熱媒は、当初ほど温度が
低く、後に導入される熱媒ほど高温の熱媒との距離が近
いので、次第に温度が高くなっている。このため、筒体
24の上方でも図4に示すように温度が滑らかに分布し
ており、導入された熱媒の対流が起こりにくくなってい
る。また、上記により熱媒導入管2、容器1、熱媒排出
管3に送られた高温の熱媒は、その顕熱をこれら装置に
与えて後の加熱行程での効率を高める。上記の動作の繰
り返しにより、顕熱を効率的に回収することができる。
また、顕熱の回収に要する消費エネルギは図3に示すよ
うポンプ16の動作に伴うもののみであって非常に少な
く、全体として装置の効率が大幅に向上していることが
分かる。
【0018】なお、この実施形態では、蓄熱タンクの高
温側の領域に伸縮自在な熱媒収容筒体を配置したが、図
5および図6に示すように、蓄熱タンク200における
低温側の領域(図示上方領域)に熱媒収容筒体25を配
置するものであってもよい。なお、この実施形態で、前
記実施形態と同様の構成については同一の符号を付して
その説明を省略する。また、この実施形態では前記実施
形態における4方弁17に変えて、3つのバルブ26a
〜26cを配し、これらのバルブ26a〜26cの開閉
調整によって蓄熱タンク20への熱媒の導入方向を制御
している。この実施形態においても、上記実施形態と同
様に熱利用装置における顕熱を少ないロスで回収して効
率的に利用することができる。なお、これら実施形態で
は、高温側の領域と低温側の領域のいずれかに伸縮自在
な熱媒収容筒体を配置するものとして説明したが、本発
明としては、二つの領域の両方に熱媒収容筒体を配置す
るものであってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蓄熱タン
クによれば、熱利用装置で使用された高温の熱媒と低温
の熱媒とを一時的に収容して前記熱利用装置に再供給す
る筒状の蓄熱タンクにおいて、内部に、軸方向に移動可
能で該蓄熱タンク内部を軸方向両側の可変領域に仕切る
可動ラムが配置されているとともに、前記可変領域内に
それぞれ収まるように熱媒出入部が設けられており、さ
らに前記領域の少なくとも一方に、前記熱媒出入部を通
して熱媒が出入りする筒体であって、一端が可動ラムに
密封固定され、他端が蓄熱タンク内端部に密封固定さ
れ、前記可動ラムの移動に伴って軸方向に伸縮する熱媒
収容筒体が配置されているので、加熱・冷却の変化に伴
って無駄にしていた熱利用装置の持つ大きな顕熱エネル
ギを温度成層型蓄熱タンクに蓄え次のサイクルの加熱・
冷却に再利用できる。しかもタンクの上部空間と下部空
間とがラムと熱媒収容筒体とによって完全に隔離される
ため、それぞれの領域に流出入する熱媒が混合すること
が無く、独立した温度分布を維持できるため、顕熱回収
装置として蓄える有効エネルギのロスを大幅に押さえる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態が利用される装置の一動
作における系統図である。
【図2】 同じく蓄熱タンクの拡大断面図である。
【図3】 同じく行程順における消費エネルギ量を示す
グラフである。
【図4】 同じく他動作における系統図である。
【図5】 本発明の他の実施形態が利用される装置の系
統図である。
【図6】 同じく蓄熱タンクの拡大断面図である。
【図7】 従来の熱利用装置におけるライン図である。
【図8】 同じく行程順における消費エネルギ量を示す
グラフである。
【図9】 従来の蓄熱タンクの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 水素吸蔵合金容器 2 熱媒導入管 3 熱媒排出管 6 加熱装置 10 冷却装置 16 ポンプ 20 蓄熱タンク 21 上部熱媒出入部 22 下部熱媒出入部 23 可動ラム 24 熱媒収容筒体 25 熱媒収容筒体 200 蓄熱タンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱利用装置で使用された高温の熱媒と低
    温の熱媒とを一時的に収容して前記熱利用装置に再供給
    する筒状の蓄熱タンクにおいて、内部に、軸方向に移動
    可能で該蓄熱タンク内部を軸方向両側の可変領域に仕切
    る可動ラムが配置されているとともに、前記可変領域内
    にそれぞれ収まるように熱媒出入部が設けられており、
    さらに前記領域の少なくとも一方に、前記熱媒出入部を
    通して熱媒が出入りする筒体であって、一端が可動ラム
    に密封固定され、他端が蓄熱タンク内端部に密封固定さ
    れ、前記可動ラムの移動に伴って軸方向に伸縮する熱媒
    収容筒体が配置されていることを特徴とする蓄熱タンク
  2. 【請求項2】 前記熱利用装置は、吸発熱を伴ってガス
    吸脱着反応を起こすガス吸脱着材料を有するとともに該
    材料との間で熱移動させるために高温の熱媒と低温の熱
    媒とが選択的に使用されるガス吸脱着槽を備えるもので
    あることを特徴とする請求項1記載の蓄熱タンク
  3. 【請求項3】 前記熱媒収容筒体は、蛇腹壁で構成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓄熱
    タンク
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