JP2000146352A - 水素吸放出装置 - Google Patents

水素吸放出装置

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JP2000146352A
JP2000146352A JP10321804A JP32180498A JP2000146352A JP 2000146352 A JP2000146352 A JP 2000146352A JP 10321804 A JP10321804 A JP 10321804A JP 32180498 A JP32180498 A JP 32180498A JP 2000146352 A JP2000146352 A JP 2000146352A
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hydrogen
container
heat medium
heat
hydrogen storage
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Kazuo Noya
和雄 野家
Harunobu Takeda
晴信 竹田
Yukio Sato
幸雄 佐藤
Masayuki Kawai
政征 河合
Yoshinori Kawarasaki
芳徳 河原崎
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素吸蔵合金を用いた水素吸放出装置の
構造を簡略化するとともに、装置効率を改善する。 【解決手段】 それぞれに熱媒出入口4a、4b、5
a、5b、6a、6cを設けた複数の熱交換室4、5、
6を並設し、いずれかの熱交換室内に位置して該室内の
熱媒に晒されるべく各室内間を順次移動する水素吸蔵合
金収容体8を設ける。該収容体8に水素ガス移動路17
を接続する。 【効果】 弁等の部品点数を少なし、また配管の配
置を簡略にする。さらに熱交換室等での熱媒の混合、顕
熱の損失が防止され、装置の効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水素吸蔵合金の
水素吸放出反応を利用した水素吸放出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、水素吸蔵合金の発熱又は吸熱を伴
う水素吸放出反応を利用して水素を吸放出させる水素吸
放出装置が実用化されている。この装置の一例を図5に
示す。この装置では、連続して水素の吸放出を行うため
2つの水素吸蔵合金容器を有している。この水素吸蔵合
金容器60、61は、内部に水素吸蔵合金(図示しな
い)を収容して、該水素吸蔵合金との間で熱交換(加
熱、冷却)を行うように容器60、61内に熱媒を導入
し、容器60、61に連結した水素移動路46を通して
容器間で水素の吸放出を行う。水素移動路62には、水
素の流れ方向を変える水素バルブ63…63とコンプレ
ッサ64とが設けられている。また、熱媒の導入、排出
は、冷却用ポンプ65、冷熱利用部66およびブライン
ポンプ67との間で熱媒移動路を通して行われるが、容
器60、61でこれら機器を共用するため、熱媒移動路
にはバルブ(この例では三方弁70〜73)を設け、こ
れらを制御して熱媒流路を切り換えている。また、冷却
用ポンプ65に接続されている熱媒移動路には顕熱回収
用に熱媒を容器60、61間で移動させるように、顕熱
回収用バルブ74が設けられている。
【0003】上記装置では、例えば容器60から容器6
1へ水素を移動させるときは、コンプレッサ64の吸込
み側が容器61、吐出側が容器62になるように水素バ
ルブ63…63を開閉操作してコンプレッサ64を動作
させる。このとき、容器61内の水素吸蔵合金は水素を
吸って高温、高圧となるため冷却ポンプ65の動作によ
り冷却媒体を流して冷やす必要がある。一方、容器60
内の水素吸蔵合金が水素を放出して低温になるため、ブ
ラインポンプ67の動作によりブラインを導入して冷熱
を取り出し、冷熱利用部66に供給する。上記動作にお
いては、バルブ70〜74を制御して容器60、61に
必要な機器を連結させる。なお、容器61から容器60
へ水素を移動させるときは、バルブ70〜74を制御し
て、上記とは逆に容器60側で水素吸蔵合金を冷却し、
容器61側で冷熱を取り出して冷熱利用部66に冷熱を
供給する。また、容器60、61間で水素の吸放出を切
り換える際に、水素を放出した側の冷熱の顕熱を回収し
て、その後、水素を放出する予定の容器側に供給するた
めに、顕熱回収バルブ74を制御して、熱媒を容器6
0、61間で移動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した水素
吸放出装置では、容器1基につき切換用バルブ(3方
弁)が2個必要となり、システム全体では顕熱回収用バ
ルブを含めて計5個のバルブが必要となり、部品点数が
増大し、また制御が煩雑になる。さらに配管も複雑とな
ることからコスト高になるという問題がある。また、容
器、配管での熱媒の混合による熱損失や容器構造体、配
管等の顕熱が損失になり、結果としてCOP(成績係
数)を悪化させるという問題がある。本発明は、上記事
情を背景としてなされたものであり、バルブ点数の減少
や配管の簡略化等により構造が簡略になり、その一方
で、成績係数に優れた水素吸放出容器を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のうち第1の発明の水素吸放出装置は、それ
ぞれに熱媒出入口を設けた複数の熱交換室が並設されて
いるとともに、いずれかの熱交換室内に位置して該室内
の熱媒に晒されるべく各室内間を順次移動する水素吸蔵
合金収容体を有しており、該収容体に水素ガス移動路が
接続されていることを特徴とする。
【0006】第2の発明の水素吸放出装置は、第1の発
明の水素吸放出装置において、複数の熱交換室が仕切壁
を介して隣接配置されており、前記水素合金収容体は、
上記仕切壁に形成された貫通孔を通過して各室内間を移
動するように配置されており、該水素合金収容体には、
収容体の移動に追随して移動または伸縮して仕切壁に開
いている貫通孔を封止するシール筒体が取り付けられて
いることを特徴とする。
【0007】第3の発明の水素吸放出装置は、第2の発
明の水素吸放出装置において、シール筒体が伸縮自在な
密閉筒体からなり、その端部に流体注出入口が形成さ
れ、該流体注出入口に流体ポンプが接続されていること
を特徴とする。第4の発明の水素吸放出装置は、第1〜
第3の発明の水素吸放出装置において、熱媒の出入りに
よって受圧部が移動する受圧室を有し、かつ該受圧部に
前記水素吸蔵合金収容体が連結されて受圧部と水素吸蔵
合金収容体とが互いに連動するように構成されており、
さらに、前記受圧部は受圧室への熱媒の導入に伴って、
この熱媒と同種の熱媒が導入される熱交換室に水素吸蔵
合金収容体を移動させるように受圧室内で移動すること
を特徴とする。第5の発明の水素吸放出装置は、第4の
発明の水素吸放出装置において、受圧室が、いずれかの
熱交換室と熱媒の出入りが可能に連通していることを特
徴とする。
【0008】本願発明は、水素吸蔵合金の水素吸放出反
応を利用した装置に関するものであり、該装置の適用に
おいては、水素の貯蔵や移動を行うシステムに利用した
り、あるいは吸放出の際の反応熱を利用して熱エネルギ
の貯蔵や移動を行うシステムに利用したり、加熱または
冷却装置等に利用することができる。ただし、本願発明
としては、水素の吸放出を行うものであれば、その用途
は特に限定されない。
【0009】本願発明の装置では、複数の熱交換室が並
設されており、通常は、仕切壁を介して隣接配置されて
いる。ただし、本発明としては配置内容が特に限定され
るものではなく、平面横置き、縦置き、曲線状配置、円
弧状配置等を適宜採用することができ、各熱交換室を離
隔配置するものであってもよい。なお、熱交換室の数、
種別も特に限定されるものではなく、装置の利用目的に
従って適宜選定することができる。例えば、高温熱回収
室、低温熱回収室、顕熱回収室、冷却室、加熱室等を熱
交換室とすることができる。なお、一つの装置で、同種
の熱交換室を2以上設けることも可能である。また、一
つの水素吸蔵合金収容体が移動する複数の熱交換室を一
組として、これを複数組有するものであってもよい。上
記した熱交換室にはそれぞれ熱媒出入口が設けられてお
り、該熱媒出入口には熱媒管路等を介して熱媒供給部を
接続する。熱媒供給部は、通常は、熱媒貯蔵タンク、上
下水道等の供給源と熱媒ポンプにより構成される。な
お、上記熱媒出入口には、その熱交換室に適合させた同
一の熱媒を常に供給するように構成するのが望ましい。
すなわち、複数の熱媒供給部を切換え接続することな
く、専用の熱媒供給部のみに接続するのが望ましい。
【0010】上記複数の熱交換室では、後述する水素吸
蔵合金収容体が各室内間を移動できるように構成する必
要がある。但し、水素合金収容体の移動形態は本発明と
しては特に限定されないので、熱交換室における移動に
備えた構造が限定されるものではない。代表的には、第
2の発明に示すように、複数の熱交換室を仕切壁を介し
て隣接配置するとともに仕切壁に貫通孔を形成し、この
貫通孔を通過するようにして水素吸蔵合金収容体を移動
させることができる。なお、貫通孔では各室間での熱媒
の混合を避けるために、水素吸蔵合金が貫通孔にとどま
っている状態はもとより貫通してしまった状態の貫通孔
を封止する。この封止は、収容体の移動に追随して移動
または伸縮するシール筒体を用いることにより行うこと
ができる。なお、確実にシール性を持たせるために貫通
孔の周縁部にシール材を配置し、このシール材を水素吸
蔵合金収容体およびシール筒体に摺動可能に接触させる
ことができる。なお、シール筒体は、中実材であっても
よいが、軽量化の観点からは筒形状が望ましい。
【0011】上記のように隣接する熱交換室間で貫通孔
を通して水素吸蔵合金収容体を移動させる構成にするこ
とにより、簡易な構造により水素吸蔵合金収容体を所望
の熱交換室に移動させて所望の熱媒に晒すことが可能に
なる。また上記水素吸蔵合金収容体は、通常は、周囲と
隔離された空間を有する収容容器内に水素吸蔵合金を収
容した構成を有しており、該構成においては水素合金収
容体は通常は筒形状を有している。この収容体には水素
移動路が接続されており、該水素移動路は、通常は各熱
交換室の外部に伸張して水素の移動を可能にする。な
お、水素吸蔵合金収容体が各室間を移動する際には、収
容されている水素吸蔵合金が当該室内に位置して、室内
の熱媒との間で熱交換させるので、水素吸蔵合金が各室
内の適切な場所に位置するように水素吸蔵合金収容体を
移動させるのが望ましい。
【0012】なお上記したように水素吸蔵合金収容体
は、各熱交換室間を移動するので、該収容体を移動させ
るための駆動源が必要になる。本願発明としては該駆動
の種別は特に限定されず、外部油圧、モータ等を利用す
ることができるが、上記シール筒体を、第3の発明に示
すように伸縮自在な密閉筒体で構成し、その内部空間を
利用するべくシール筒体の端部に流体注出入口を形成
し、該流体注出入口に流体ポンプを接続する方法を好適
な例として挙げることができる。この方法では、シール
筒体内に注入された流体の圧力が水素吸蔵合金に伝わ
り、シール筒体が伸びるに従って水素吸蔵合金収容体が
移動する。上記方法によれば、シール筒体を利用して駆
動力の伝達を行うことができるので、構造の複雑を招く
ことなく水素吸蔵合金収容体の移動を可能にする。な
お、利用する流体としては、気体、液体、粉体等を使用
することができるが、特には、流体を特別に用意する必
要がなく、また万が一漏れがあった場合にも熱媒混入に
対する支障が少ないものとして空気が好適である。
【0013】さらに、駆動源として、熱媒の圧力を利用
することができる。この場合、第4の発明に示すよう
に、熱媒の出入りによって受圧部が移動する受圧室を設
け、この受圧部に水素吸蔵合金収容体を直接にまたは適
宜の駆動力伝達機構を介して連結する。これにより熱媒
の圧力によって受圧部から水素吸蔵合金収容体へと駆動
力が伝達され、受圧部の移動につれて水素吸蔵合金収容
体が移動する。この際に、水素吸蔵合金収容体が所望の
位置(所望の熱交換室内)に移動するように、受圧部の
配置位置、移動方向、受圧板と水素吸蔵合金との連結方
法等を適宜選定する。なお、この場合には、水素吸蔵合
金収容体を移動させたい熱交換室で使用する熱媒と、受
圧室に導入する熱媒とに同種のものを使用し、かつ同一
の熱媒供給源から熱媒の供給を行うのが望ましい。これ
により特別な駆動源を使用しないでも、熱交換室への熱
媒の移送を利用して水素吸蔵合金収容体を移動させるこ
とが可能になる。なお、この場合、第5の発明に示すよ
うに、受圧室と熱交換室とを、熱媒の出入りが可能に連
通させておけば、簡易な構成により、熱交換室への熱媒
の導入に伴って受圧室に熱媒を供給することができる。
【0014】上記の受圧室の配置位置は特には限定され
ないが、簡易な構造にするという観点からは、水素吸蔵
合金収容体の移動方向の延伸位置に、受圧部が位置し、
該収容体の移動方向に沿って受圧部が移動するように受
圧室を設けるのが有利である。なお、受圧室は、 固定
筒部と受圧板等の受圧部とで構成してもよく、また、受
圧板にベローズシリンダを固定したもので構成すること
もできる。さらに、受圧室を水素吸蔵合金収容体の移動
方向の両側にそれぞれ設け、各受圧室の受圧部に水素吸
蔵合金収容体を連結するものとすれば、強制的に移動さ
せる受圧部を選択することにより、水素吸蔵合金収容体
の移動方向を選択することができる。
【0015】本願発明では、各熱交換室間で水素吸蔵合
金収容体を移動させるので、所定の熱交換室に熱媒を導
入して水素吸蔵合金と熱交換することができ、また、こ
の水素吸蔵合金と他種の熱媒とを熱交換させる場合に
は、水素吸蔵合金収容体を他の熱交換室内に移動させ、
この室内に他種の熱媒を導入することにより速やかに他
種の熱媒との熱交換を行うことができる。また、この際
に、熱交換室だけでなく、熱媒の経路も熱媒ごとに独立
したものとすることができるので、熱媒の混合や熱交換
室、経路での顕熱損失を少なくすることができ、結果と
して装置の効率を向上させる。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下に、本発明の
一実施形態を図1、2に基づいて説明する。箱形の容器
1A内に仕切壁2、3が等間隔で並設配置されて、容器
内が3つに区画されており、各区画領域は、図1示左方
より、合金冷却室4、顕熱回収室5、冷熱回収室6の各
熱交換室に割り当てられている。なお、仕切壁2、3
は、シール断熱材2a、3aを両面から仕切材2b、2
b、3b、3bで挟んだ構造からなる。また、合金冷却
室4、顕熱回収室5、冷熱回収室6には、それぞれ熱媒
出入口4a、4bおよび熱媒出入口5a、5bおよび熱
媒出入路6a、6bが対になって形成されている。上記
容器1A内には、内部に水素吸蔵合金MHを収容した筒
型容器の水素吸蔵合金収容体(以下、収容体という)
8、8が配置されており、該収容体8は、仕切壁2、3
に設けた貫通孔2c、2c、3c、3cを通過する大き
さを有している。なお、貫通孔2c、3cでは、仕切材
2b、3b部分が大径でシール断熱材2a、3a部分が
若干小径になった段差形状を有しており、該シール断熱
材2a、3aの貫通孔周縁部が該収容体8および後述す
るシール筒体10、11の外周面に接して、貫通孔を摺
動可能にシールしている。該収容体8の図1示左右端外
周部には、伸縮自在なシール筒体10、11が嵌め込み
固定されている。また、シール筒体10、11は端部側
が容器1の側壁に固定された状態で外部に貫通してお
り、容器外部において、シール筒体10端部には、内部
に水素移動路を形成した水素バッファ槽13が固定さ
れ、シール筒体11端部にはエア封止栓14が嵌め込み
固定されている。なお、この実施形態では、一つの容器
において水素吸蔵合金収容体および仕切壁の貫通孔を2
つとしたが、本発明としては特にこれらの数に限定され
るものではなくその数は1以上であれば任意である。
【0017】なお、水素吸蔵合金収容体8、8では、シ
ール筒体10側において、シール筒体10内に開口する
通気口8aが設けられており、該通気口8aには通気性
の蓋材15が嵌められている。シール筒体10内には、
上記通気口8aを覆い、かつシール筒体10に沿うよう
にしてベローズシリンダ17が配置されている。該ベロ
ーズシリンダ17は一端が水素吸蔵合金収容体8に固定
され、他端が上記水素バッファ槽13に固定されてい
る。水素バッファ槽13では、ベローズシリンダ17内
に開口する連通口13aが形成されており、該ベローズ
シリンダ17によって水素吸蔵合金収容体8内部と水素
バッファ槽13内部とが気密に連通している。さらに水
素バッファ槽13には、上記連通口13aに連通し、か
つ外部に開口する連通口13bが形成されている。
【0018】一方、上記シール筒体11内には、筒体1
1の軸方向に沿ってバネ材20が配置されており、該バ
ネ材は水素吸蔵合金収容体8とエア封止栓14とにそれ
ぞれ端部が固定されている。このバネ材20は、可動な
水素吸蔵合金収容体8に引張力を与えて図1左方に付勢
している。なお、この実施形態ではバネ材としてコイル
スプリングを使用しているが、本発明としては、水素吸
蔵合金収容体に付勢力を与えることができるものであれ
ばこれに限定されるものではない。また、エア封止栓1
4には、空気口14aが形成されており、該空気口14
aには、空気路21を介してエアポンプ22が接続され
ている。さらに上記した容器1Aと対になる容器1Bを
有しており、該容器1A、1Bとは上記した構成につい
て同一の構造を有している。
【0019】上記容器1A、1Bでは、互いの合金冷却
室4、4間、冷熱回収室6、6間では、熱媒出入口4
a、4a同士および熱媒出入口6a、6a同士が三方弁
24、25の2ポートを介して熱媒を移動させる連絡路
で連結されており、顕熱回収室5では、熱媒出入口5
a、5a同士が同じく熱媒を移動させる連結路により直
接連結されている。なお、三方弁24、25の他ポート
には熱媒ポンプ26、28の出力側が接続されており、
熱媒ポンプ26の入力側には図示しない冷却用熱媒供給
部が接続され、熱媒ポンプ28の入力側には図示しない
冷熱取出し用熱媒供給部が接続されている。また熱媒出
入口5a、5a間の連結路には熱媒ポンプ27の出力側
が接続されており、該熱媒ポンプ27の入力側には図示
しない顕熱回収用熱媒供給部が接続されている。また、
熱媒出入路4b、5b、6bはそれぞれ冷却用熱媒供給
部、顕熱回収用熱媒供給部、冷熱取出し用熱媒供給部に
接続されて、熱媒が各室および熱媒供給部との間で循環
するように構成されている。また、容器1A、1B間で
は、水素バッファ槽13、13の連通口13b、13b
が、水素を移動させる連結路およびコンプレッサ装置2
9を介して連結されている。該コンプレッサ装置29で
は、連通口13a、13b間の連結路に4つの開閉弁2
9a…29aを直並列に配置し、該開閉弁29a…29
aの接続点間にコンプレッサ29bを接続して、開閉弁
29aの開閉操作によってコンプレッサによる流体の流
れ方向を変えるように構成されている。
【0020】次に、上記装置の動作について説明する。
図1の状態では、予め容器1B側の水素吸蔵合金MHに
水素が吸蔵され、容器1A側の水素吸蔵合金MHでは水
素放出後の状態にあるものとする。上記の初期状態にお
いて、先ず容器1A側で水素合金収容体8を合金冷却室
4内に位置するように移動させる。このために、空気路
21の一部を解放してシール筒体11内から空気を抜く
と、水素吸蔵合金収容体8は他の室内にあってもバネ材
20の引張り力によって図示左方に引かれ、合金冷却室
4内に移動する。この移動に際しては伸縮自在なシール
筒体11が縮み、同じくシール筒体10は伸びてそれぞ
れエア封止栓14、水素バッファ槽13との連結状態が
維持される。このシール筒体11が縮み限界に達した状
態で水素吸蔵合金収容体8の移動が停止し、該収容体
8、すなわち水素吸蔵合金MHが合金冷却室4の適正場
所に位置することになる。また、水素吸蔵合金収容体8
と水素バッファ槽13との間に配置したベローズシリン
ダ17は、シール筒体10とともに伸びて両者間の気密
性を維持する。一方、容器1B側では水素合金収容体8
を冷熱回収室6内に位置させるように、空気ポンプ22
を作動させ、シール筒体11内に空気を圧送する。この
圧力により水素吸蔵合金収容体8はバネ材20の付勢力
に抗して図示右方、すなわち、冷熱回収室6内に移動す
る。この移動に際しては伸縮自在なシール筒体10は縮
み、同じくシール筒体11は伸びる。また、水素吸蔵合
金収容体8と水素バッファ槽13との間に配置したベロ
ーズシリンダ17は、シール筒体10とともに縮んで両
者間の気密性も維持される。この移動に際してもシール
筒体10が縮み限界に達した状態で水素吸蔵合金収容体
8の移動が停止し、該収容体8内の水素吸蔵合金MHは
冷熱回収室6の適正場所に位置することになる。
【0021】上記の状態で開閉弁29a…29aの開閉
を操作してコンプレッサ29bを動作させることにより
容器1B側から容器1A側に向けて吸引力が発生する。
容器1Bでは、圧力の低下に伴って、水素吸蔵合金収容
体8の水素吸蔵合金MHから水素が放出されて、ベロー
ズシリンダ17内、通気口13a、水素バッファ槽1
3、通気口13bを通してコンプレッサ29bに吸引さ
れる。コンプレッサ29bの吐出側では、通気口13b
を通して該水素が容器1A側の水素バッファ槽13に圧
送され、通気口13a、ベローズシリンダ17を通して
水素吸蔵合金収容体8内に供給され、該収容体8内の水
素吸蔵合金MHに水素が吸蔵される。なお、上記におい
ては、容器1B側では、水素吸蔵合金MHでの水素の放
出反応に伴って吸熱するので、収容体8が位置している
冷熱回収室6に熱媒ポンプ27によって冷熱回収用熱媒
を導入し、冷熱を取り出した後、該熱媒を移動させて図
示しない冷凍庫等の冷熱利用部(図示しない)に冷熱を
供給する。また、容器1A側の水素吸蔵合金では、水素
の吸蔵反応により発熱するため、熱媒ポンプ26を作動
させて水素吸蔵合金収容体8が位置している合金冷却室
4に冷却用熱媒を供給し、水素吸蔵合金MHを冷却して
水素の吸蔵を促進させる。上記により、容器1B側の水
素吸蔵合金から水素を連続的に取り出し、容器1A側の
水素吸蔵合金に吸蔵させることができる。
【0022】上記における水素の吸蔵、放出は容器1
A、1B間で反転させることができる。具体的には、開
閉弁29a…29aの開閉状態を変えてコンプレッサ装
置29における流れ方向を容器1A側から容器1B側に
向くように変え、水素吸蔵合金収容体8については、上
記と同様に、空気ポンプ22の動作および空気路21の
開閉によって容器1A側では冷熱回収室6に移動させ、
容器1B側では合金冷却室4に移動させ、さらにそれぞ
れ熱媒ポンプ26、28の動作により熱交換室内に熱媒
を供給して水素の放出、吸蔵を行わせる。この反転を繰
り返すことにより水素の吸放出を続けて行わせることが
できる。
【0023】なお、上記における反転時には、熱効率の
観点から、水素吸蔵合金収容体8、8の熱を顕熱として
回収する。具体的には、図2に示すように、水素の吸
蔵、放出が終了した後、容器1A、1Bともに顕熱回収
室5、5に水素吸蔵合金収容体8、8を位置させる。こ
のためには、水素吸蔵合金収容体8が合金冷却室4に位
置している容器側では、空気ポンプ22を動作させて空
気をシール筒体11内に圧送して水素吸蔵合金収容体8
を図示左方に移動させて顕熱回収室8に位置させる。一
方、水素吸蔵合金収容体8が冷熱回収室6に位置してい
るものでは、空気路21から多少の空気を抜いて、シー
ル筒体11内の空気圧とバネ材20の引張力のバランス
により水素吸蔵合金収容体8を顕熱回収室5に位置させ
る。この状態で熱媒ポンプ27から顕熱回収用熱媒を顕
熱回収室5、5に供給し、収容体8、8の顕熱を回収す
る。上記の一連の行程では、熱媒同士の混合や配管での
顕熱損失が避けられるので装置全体の熱効率が向上して
いる。また、弁の数が少なく、煩雑な弁操作も不要にな
るので、装置構造が簡略になっている。
【0024】(実施形態2)次に、他の実施形態を図
3、4に基づいて説明する。この実施形態2においても
上記実施形態1と同様に箱形の容器30A、30Bを有
しており、容器30A、30Bでは同一の構造を有して
いる。すなわち、該容器30A、30B内には仕切壁3
2、33が配置されて、容器内が図2示左方より、合金
冷却室34、顕熱回収室35、冷熱回収室36の各熱交
換室に区画されている。なお、仕切壁32、33は、上
記実施形態と同様にシール断熱材を両面から仕切材で挟
んだ構造からなり、後述する水素吸蔵合金収容体38、
38が通過する貫通孔32c、33cを有している。上
記容器30A、30B内には、内部中央部に水素吸蔵合
金MHを収容した筒型容器の水素吸蔵合金収容体38、
38が配置されて前記貫通孔32c、33cを貫通して
いる。なお、貫通孔32c、33cは、シール断熱材部
分が若干小径になっており、該シール断熱材の貫通孔周
縁部が水素吸蔵合金収容体38に接して、水素吸蔵合金
収容体38との貫通部を摺動可能にシールしている。水
素吸蔵合金収容体38は容器30A、30Bの全長と同
じ長さを有しており、上記したように長さ方向中央部に
水素吸蔵合金MHが収容されており、該合金の両端側に
は充填断熱材39、39が配置され、図2示右方端で
は、水素吸蔵合金MHと外部との通気性を確保するよう
に通気性充填材40が配置されている。該収容体38の
左方端部には連結バー38aが固定されており、該連結
バー38aは、左方に伸張して容器30A、30Bの左
方壁に形成された貫通孔41、41を貫通しており、そ
の先端部に受圧部として受圧板42が固定されている。
なお、貫通孔41、41は、水素吸蔵合金収容体38が
通過でき、かつ収容体38との間に隙間が確保されるの
に十分な大きさを有している。さらに、上記受圧板42
と容器30A、30Bの左側壁外面との間には貫通孔4
1、41を囲むようにしてベローズシリンダ42が配置
されており、その両端は受圧板43と容器左側壁外面と
にそれぞれ気密に固定されている。該ベローズシリンダ
42は、水素吸蔵合金収容体38が約1/3長さで容器
外部に突出している状態にまで広がることができる。
【0025】また、上記通気性充填材40の右方には、
水素吸蔵合金収容体38と同軸に通気管44が配置され
ており、該通気管44は中途の部分で水素吸蔵合金収容
体8の右端部に固定されているとともに、その左方端は
水素吸蔵合金収容体8内を左方に伸張して通気性充填材
40に気密に接している。また該通気管44は右方にお
いては、容器30A、30Bの右側壁に形成された貫通
孔45を貫通しており、その端部には、内部に水素移動
路を形成した水素バッファ槽46が固定されている。な
お、貫通孔45は、上記貫通孔41と同様に、水素吸蔵
合金収容体38が通過でき、かつ収容体38との間に隙
間が確保されるのに十分な大きさを有している。また、
上記水素バッファ槽46の容器左側面は受圧面に割り当
てられており、該水素バッファ槽は受圧部を兼用してい
る。該受圧面と容器30A、30Bの右側壁外面との間
には貫通孔45、45を囲むようにしてベローズシリン
ダ47が配置されており、その両端は水素バッファ槽4
6の受圧面と容器右側壁外面にそれぞれ気密に固定され
ている。該ベローズシリンダ47は、水素吸蔵合金収容
体38が約1/3長さで容器右外部に突出している状態
にまで広がることができる。また、水素バッファ槽46
と通気管44とは連通口46aによって連通しており、
通気管44によって水素吸蔵合金収容体38と水素バッ
ファ槽46とが気密に連通している。さらに水素バッフ
ァ槽46には、外部に連通する連通口46bが形成され
ている。
【0026】上記容器30A、30Bにおける、合金冷
却室34、34、顕熱回収室35、35、冷熱回収室3
6、36には、実施形態1と同様にそれぞれ対となる熱
媒出入口が形成されており、容器30A、30B間で同
種の熱交換室同士は、三方弁50、51の2ポートを介
して熱媒出入口が連絡路で連結されている。三方弁5
0、51の他ポートには熱媒ポンプ52、54の出力側
が接続されており、熱媒ポンプ52の入力側には図示し
ない冷却用熱媒供給部が接続され、熱媒ポンプ54の入
力側には図示しない冷熱取出し用熱媒供給部が接続され
ている。顕熱回収室35の熱媒出入口間の連結路には熱
媒ポンプ53の出力側が接続されており、該熱媒ポンプ
53の入力側には図示しない顕熱回収用熱媒供給部が接
続されている。また、各室の他の熱媒出入口はそれぞれ
冷却用熱媒供給部、顕熱回収用熱媒供給部、冷熱取出し
用熱媒供給部に接続されている。また、容器30A、3
0B間では、水素バッファ槽46、46の連通口46
b、46bが、上記実施形態1と同構造のコンプレッサ
装置55を介して連結されている。
【0027】以下に、この実施形態の動作について説明
する。この実施形態においても上記実施形態1と同様
に、容器30A、30Bの水素吸蔵合金においてそれぞ
れ対照的に水素の吸蔵、放出を行わせる。図3に示すよ
うに容器30A側で水素を吸蔵し、容器30B側で水素
を放出させる場合には、コンプレッサ装置55で水素を
容器30B側から容器30A側へと圧送するとともに、
熱媒ポンプ52、54を動作させ、三方弁50、51の
切り換えにより容器30A側の合金冷却室34に熱媒出
入口を通して冷却用の熱媒を圧送し、容器30B側の冷
熱回収室36に冷熱回収用の熱媒を圧送する。それぞれ
の熱交換室に圧送された熱媒は、各室を満たすと、容器
壁の貫通孔41または貫通孔45を通して容器外部に流
れ出し、ベローズシリンダ42と受圧板43との間およ
びベローズシリンダ47と水素バッファ槽46の受圧面
との間の空間に流れ込み、圧力によりこの空間を次第に
押し広げる。この作用は連結バー38aまたは通気管4
4によってそれぞれの水素吸蔵合金収容体38、38に
伝達され、容器30A側で、水素吸蔵合金収容体38が
合金冷却室34へと移動し、容器30B側では冷熱回収
室36へと移動する。移動した水素吸蔵合金収容体38
では内部の水素吸蔵合金MHと熱媒との間で、上記実施
形態1と同様に熱交換がなされ、円滑に水素の吸放出が
なされるとともに、冷熱が外部に取り出される。
【0028】一方、容器30A、30B間で水素の吸
蔵、放出を反転させる際には、コンプレッサ装置55に
おける圧送方向を変えるとともに、水素を放出した容器
側では合金冷却室34に必要な熱媒を供給し、水素を吸
蔵した容器側では冷熱回収室36に必要な熱媒を供給す
る。すると、同室に熱媒が供給されることにより、上記
と同様に、ベローズシリンダ内に熱媒が導入され、水素
吸蔵合金収容体38、38が、熱媒を供給した室に位置
するべく移動し、一方、他の室に導入されていた熱媒は
徐々にその室の熱媒出入口から排出され、水素吸蔵合金
に対する所望の熱交換がなされる。
【0029】また、顕熱を回収する際には、図4に示す
ように熱媒を導入していた室と別の合金冷却室34また
は冷熱回収室36に熱媒を供給し、水素吸蔵合金収容体
38、38が顕熱回収室35に位置するまでに移動した
状態で熱媒の供給を止めて該収容体を停止させ、該室に
熱媒を供給して顕熱の回収を行う。顕熱回収後は、熱媒
の供給を中断した熱交換室への熱媒供給を再会し、水素
吸蔵合金収容体38を所望の合金冷却室34または冷熱
回収室36に移動させ、水素の吸蔵、放出を行わせる。
上記動作を繰り返すことにより、効率的に水素の吸放
出、冷熱の取り出しがなされる。なお、この実施形態で
は、実施形態1と同様の効果が得られるとともに、熱交
換室への熱媒の供給により水素吸蔵合金を任意の室内に
移動させることができるので、余分な駆動源を省くこと
ができる。また、顕熱回収に際し、後に移動する室には
所望の熱媒がある程度供給されて室内の温度が適温にな
っているので、顕熱回収室から当該熱交換室に移動した
後の熱交換がより円滑になされるという利点もある。な
お、上記実施形態1、2はいずれも対となる容器にそれ
ぞれ複数の熱交換室を有するものについて説明したが、
本発明としてはその数は特に限定されるものではなく、
単独の容器で水素の吸放出を行わせるものであってもよ
く、また3以上の容器間で水素の吸放出を行わせるもの
であっても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水素吸放
出装置によれば、それぞれに熱媒出入口を設けた複数の
熱交換室を並設するとともに、いずれかの熱交換室内に
位置して該室内の熱媒に晒されるべく各室内間を順次移
動する水素吸蔵合金収容体を有しており、該収容体に水
素ガス移動路を接続しているので、部品点数の軽減、配
管の簡略配置が可能になり、装置コストが低下する効果
があり、さらに熱媒の混合、顕熱の損失が回避されるの
で、熱効率が向上し、結果として装置の成績係数等が向
上する効果がある。
【0031】また、熱交換室を仕切壁を介して隣接配置
し、前記水素合金収容体は、上記仕切壁に形成された貫
通孔を通過して各室内間を移動するように配置し、該水
素合金収容体には、収容体の移動に追随して移動または
伸縮して仕切壁に開いている貫通孔を封止するシール筒
体を取り付けたので、簡易な構造により水素吸蔵合金収
容体を移動させて上記効果を得ることができる。
【0032】さらに、熱媒の出入りによって受圧部が移
動する受圧室を有し、かつ該受圧部に前記水素吸蔵合金
収容体が連結されて受圧部と水素吸蔵合金収容体とが互
いに連動するように構成し、前記受圧部を受圧室への熱
媒の導入に伴って、この熱媒と同種の熱媒が導入される
熱交換室に水素吸蔵合金収容体を移動させるように受圧
室内で移動させれば、特別な駆動源を必要とすることな
く簡易な構造により水素吸蔵合金収容体を移動させるこ
とが可能になる。さらに、受圧室を、いずれかの熱交換
室と熱媒の出入りが可能に連通させれば、受圧室への熱
媒の特別な導入路が不要になるので、装置構造が一層簡
略化される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における水素の吸放出状
態の装置断面図である。
【図2】 同じく顕熱回収状態の装置断面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態における水素の吸放出
状態の装置断面図である。
【図4】 同じく顕熱回収状態の装置断面図である。
【図5】 従来の水素吸放出装置の概略図である。
【符号の説明】
1A 容器 1B 容器 2 仕切壁 2c 貫通孔 3 仕切壁 3c 貫通孔 4 合金冷却室 4a 熱媒出入口 4b 熱媒出入口 5 顕熱回収室 5a 熱媒出入口 5b 熱媒出入口 6 冷熱回収室 6a 熱媒出入口 6b 熱媒出入口 8 水素吸蔵合金収容体 10 シール筒体 11 シール筒体 17 ベローズシリンダ 20 バネ材 21 空気路 22 エアポンプ 26 熱媒ポンプ 27 熱媒ポンプ 28 熱媒ポンプ 29 コンプレッサ装置 30A 容器 30B 容器 32 仕切壁 32c 貫通孔 33 仕切壁 33c 貫通孔 34 合金冷却室 35 顕熱回収室 36 冷熱回収室 38 水素吸蔵合金収容体 41 貫通孔 42 受圧板 43 ベローズシリンダ 44 通気管 45 貫通孔 46 水素バッファ槽 47 ベローズシリンダ 52 熱媒ポンプ 53 熱媒ポンプ 54 熱媒ポンプ 55 コンプレッサ装置
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 幸雄 北海道室蘭市茶津町4番地 株式会社日本 製鋼所内 (72)発明者 河合 政征 北海道室蘭市茶津町4番地 株式会社日本 製鋼所内 (72)発明者 河原崎 芳徳 北海道室蘭市茶津町4番地 株式会社日本 製鋼所内 Fターム(参考) 3L093 NN05 PP03 PP07 PP09 QQ05 RR01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれに熱媒出入口を設けた複数の熱
    交換室が並設されているとともに、いずれかの熱交換室
    内に位置して該室内の熱媒に晒されるべく各室内間を順
    次移動する水素吸蔵合金収容体を有しており、該収容体
    に水素ガス移動路が接続されていることを特徴とする水
    素吸放出装置
  2. 【請求項2】 複数の熱交換室が仕切壁を介して隣接配
    置されており、前記水素合金収容体は、上記仕切壁に形
    成された貫通孔を通過して各室内間を移動するように配
    置されており、該水素合金収容体には、収容体の移動に
    追随して移動または伸縮して仕切壁に開いている貫通孔
    を封止するシール筒体が取り付けられていることを特徴
    とする請求項1記載の水素吸放出装置
  3. 【請求項3】 シール筒体は伸縮自在な密閉筒体からな
    り、その端部に流体注出入口が形成され、該流体注出入
    口に流体ポンプが接続されていることを特徴とする請求
    項2記載の水素吸放出装置
  4. 【請求項4】 熱媒の出入りによって受圧部が移動する
    受圧室を有し、かつ該受圧部に前記水素吸蔵合金収容体
    が連結されて受圧部と水素吸蔵合金収容体とが互いに連
    動するように構成されており、さらに、前記受圧部は受
    圧室への熱媒の導入に伴って、この熱媒と同種の熱媒が
    導入される熱交換室に水素吸蔵合金収容体を移動させる
    ように受圧室内で移動することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の水素吸放出装置
  5. 【請求項5】 受圧室は、いずれかの熱交換室と熱媒の
    出入りが可能に連通していることを特徴とする請求項4
    記載の水素吸放出装置
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