JP2002080476A - D−ルシフェリン類縁体並びにルシフェラーゼ活性分析用試薬及びatp分析用試薬 - Google Patents

D−ルシフェリン類縁体並びにルシフェラーゼ活性分析用試薬及びatp分析用試薬

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JP2002080476A
JP2002080476A JP2000264156A JP2000264156A JP2002080476A JP 2002080476 A JP2002080476 A JP 2002080476A JP 2000264156 A JP2000264156 A JP 2000264156A JP 2000264156 A JP2000264156 A JP 2000264156A JP 2002080476 A JP2002080476 A JP 2002080476A
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mmol
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JP2000264156A
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Takeshi Imanishi
武 今西
Kazuyuki Miyashita
和之 宮下
Nobuhiro Hoshino
信広 星野
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Iatron Laboratories Inc
Mitsubishi Kagaku Iatron Inc
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Iatron Laboratories Inc
Mitsubishi Kagaku Iatron Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶液中においても長期に保存可能であるD−
ルシフェリン類縁体、並びに溶液状でも長期に保存可能
なルシフェラーゼ活性分析用試薬及びATP分析用試薬
を提供する。 【解決手段】 一般式(I)で表されるD−ルシフェリ
ン類縁体[具体的には、例えば、(S)−2−(6−ヒ
ドロキシ−1−メチルベンズイミダゾール−2−イル)
−2−チアゾリン−4−カルボン酸]。前記ルシフェラ
ーゼ活性分析用試薬及びATP分析用試薬は、前記一般
式(I)で表されるD−ルシフェリン類縁体を含有す
る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規のD−ルシフ
ェリン類縁体、並びにルシフェラーゼ活性分析用試薬及
びATP分析用試薬に関する。本明細書における「分
析」には、分析対象物質の存在の有無を判定する「検
出」と、分析対象物質の量を定量的又は半定量的に決定
する「測定」とが含まれる。
【0002】
【従来の技術】蛍の発光は、発光収率が高く、少ないエ
ネルギーで強い発光を示すことから、従来から種々の分
析に用いる努力がなされてきた。この発光反応が、酵素
であるルシフェラーゼ、基質であるルシフェリン、並び
にアデノシン三リン酸(ATP)及びMgイオンの存在
により起こることが解明されたことによって、初期に
は、ATPの高感度測定に用いる検討が精力的になされ
た。この場合には、ATPが測定対象物質であるため、
発光反応に必要な他の成分、すなわち、ルシフェラー
ゼ、ルシフェリン、及びMgイオン等の混合物を試薬化
し、被検サンプルに前記試薬を加えて起こる発光反応
を、光電子倍増管を備えた発光検出器で測定する方法が
採られた。
【0003】前記ATP測定用試薬の原料としては、蛍
をすりつぶして得られる抽出液が用いられていたが、そ
の抽出液は安定性が悪く、従って、同じ量のATPを測
定しても、試薬調製後の時間経過に伴い、発光反応が弱
くなることが知られていた。この現象を分析した結果、
この不安定性の原因は、酵素であるルシフェラーゼ、及
び基質であるルシフェリンの両者が不安定であるために
起こっていることが解明された。このように、前記AT
P測定用試薬は、不安定な酵素と基質との組み合わせで
構成されているため、試薬を凍結乾燥して保存し、測定
直前に溶解するという使用上の制約があり、従って、こ
の測定技術は広く使われるには至らなかった。
【0004】最近、遺伝子操作の技術が進歩し、蛍ルシ
フェラーゼの遺伝子配列に変異を加え、安定なリコンビ
ナントルシフェラーゼを調製することが可能となってき
た。この技術により試薬の一方の成分である酵素の安定
化が飛躍的に向上したが、基質であるルシフェリンの安
定化については対策のないままであった。
【0005】試薬のもう一方の成分であるD−ルシフェ
リンは、式(II):
【化2】 で表される化合物であり、北アメリカ産ホタルからマッ
ケルロイ(McElroy)らによって1957年に単
離され、ホワイト(White)らによって1961年
に構造決定が行われた。その生合成は、キノンとD−シ
ステインとを出発材料にして行われると考えられ、更
に、L体は発光しないことが知られている。発光反応に
は、チアゾリン環のカルボキシル基が関与し、ジオキセ
タン構造を経由して発光反応が起こると考えられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】天然のD−ルシフェリ
ンは、発光反応に最適な弱アルカリ性溶液中では安定性
に乏しく、溶液状試薬の長期使用という目的には適さな
い。本発明者は、ルシフェリン類縁体について鋭意研究
を重ね、以前にも、天然のルシフェリン分子が有する2
つのイオウ原子の一方又は両方を酸素原子に置換したベ
ンゾオキサゾール型D−ルシフェリン類縁体について報
告している。本発明者は、別のルシフェリン類縁体につ
いて更に鋭意研究を重ねたところ、天然のルシフェリン
分子が有するベンゾチアゾール環のイオウ原子を、窒素
原子又は置換された窒素原子に置き換えることにより、
溶液中でも長期に保存可能である新規のルシフェリン類
縁体を新たに見出した。本発明は、こうした知見に基づ
くものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
【化3】 [式中、Yは、−S−、−O−、又は−N(R2)−で
あり;R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、ベン
ジル基、又は炭素原子数1〜4のアルキル基である]で
表されるD−ルシフェリン類縁体に関する。また、本発
明は、一般式(I)で表されるルシフェリン類縁体を含
有することを特徴とする、ルシフェラーゼ活性分析用試
薬及びATP分析用試薬にも関する。
【0008】
【発明の実施の形態】前記一般式(I)において、炭素
原子数1〜4のアルキル基には、直鎖状アルキル基及び
分枝状アルキル基の両方が含まれ、例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、s−ブチル基、又はt−ブチル基を挙げることが
できる。前記アルキル基としては、炭素原子数1〜2が
好ましく、メチル基が特に好ましい。
【0009】本発明においては、前記一般式(I)にお
いて、R1及びYの組合せが、水素原子及び−S−、ベ
ンジル基及び−S−、メチル基及び−S−、エチル基及
び−S−、プロピル基及び−S−、ブチル基及び−S
−、又はイソプロピル基及び−S−の各組み合せである
D−ルシフェリン類縁体が好ましく、メチル基及び−S
−の組み合わせであるD−ルシフェリン類縁体が特に好
ましい。
【0010】本発明による一般式(I)で表されるD−
ルシフェリン類縁体の調製方法は、特に限定されるもの
ではないが、例えば、一般式(IV):
【化4】 (式中、R1は、前記と同じ意味である)で表される化
合物と、一般式(V):
【化5】 [式中、Yは、前記と同じ意味である]で表される化合
物とを、適当な溶媒(例えば、メタノール−水混合溶
媒)中に溶解し、適当なpH調整剤(例えば、炭酸カリ
ウム)の存在下にて、室温で反応させることにより、調
製することができる。
【0011】本発明の分析用試薬は、ルシフェラーゼの
基質である一般式(I)で表される本発明のD−ルシフ
ェリン類縁体を少なくとも含有する限り、特に限定され
るものではなく、その分析対象物質に応じて、その構成
成分を適宜決定することができる。
【0012】本発明のルシフェラーゼ活性分析用試薬
は、ルシフェラーゼが関与する発光反応に必要な各種成
分(但し、分析対象であるルシフェラーゼを除く)の全
部又は一部を含有することができ、少なくとも、基質で
ある一般式(I)で表される本発明のD−ルシフェリン
類縁体を含有する。ルシフェラーゼが関与する前記発光
反応には、酵素であるルシフェラーゼと、ルシフェラー
ゼの基質となることができる一般式(I)で表されるD
−ルシフェリン類縁体と、発光反応に必須なアデノシン
三リン酸(ATP)及びMgイオンとが必要である。従
って、本発明のルシフェラーゼ活性分析用試薬は、一般
式(I)で表されるD−ルシフェリン類縁体を少なくと
も含有し、それ以外に、例えば、ATP及び/又はMg
イオンを含有することができる。
【0013】また、本発明のルシフェラーゼ活性分析用
試薬は、前記の各成分のみからなることもできるし、あ
るいは、適当な緩衝液[例えば、グッド緩衝剤(例え
ば、HEPES又はTricine)]を更に含有する
こともできる。本発明のルシフェラーゼ活性分析用試薬
が、緩衝液を含有する場合には、緩衝液以外の成分と緩
衝液とを別々の状態で保存し、分析に用いる直前に混合
して使用することもできるし、あるいは、緩衝液以外の
成分と緩衝液とを予め混合した状態で保存し、そのま
ま、分析に用いることもできる。本発明のルシフェラー
ゼ活性分析用試薬においては、溶液中でも長期に保存可
能な一般式(I)で表されるD−ルシフェリン類縁体を
含有するので、緩衝液以外の成分と緩衝液とを予め混合
した状態でも長期に保存することが可能である。
【0014】本発明のルシフェラーゼ活性分析用試薬に
おける各成分の濃度は、これに限定されるものではない
が、一般式(I)で表されるD−ルシフェリン類縁体に
関しては、0.1mmol/L〜10mmol/Lの濃
度であることが好ましく、ATPに関しては、5mmo
l/L〜100mmol/Lの濃度であることが好まし
く、Mgイオンに関しては、20mmol/L〜200
mmol/Lの濃度であることが好ましい。
【0015】本発明のルシフェラーゼ活性分析用試薬に
おいては、例えば、分析対象であるルシフェラーゼを含
有する(あるいは、含有する可能性のある)被検試料
と、本発明のルシフェラーゼ活性分析用試薬とを混合す
ることにより生じる発光を、適当な分析手段(例えば、
発光検出器)で検出又は測定することにより、被検試料
中のルシフェラーゼ活性を分析することができる。
【0016】また、本発明のATP分析用試薬は、ルシ
フェラーゼが関与する発光反応に必要な各種成分(但
し、分析対象であるATPを除く)の全部又は一部を含
有することができ、少なくとも、基質である一般式
(I)で表される本発明のD−ルシフェリン類縁体を含
有する。従って、本発明のATP分析用試薬は、一般式
(I)で表されるD−ルシフェリン類縁体を少なくとも
含有し、それ以外に、例えば、ルシフェラーゼ及び/又
はMgイオンを含有することができる。
【0017】本発明のATP分析用試薬においては、前
記ルシフェラーゼとして、天然型である蛍ルシフェラー
ゼを用いることもできるし、あるいは、遺伝子組換え技
術により得られる組換え型ルシフェラーゼを用いること
もできる。前記組換え型ルシフェラーゼとしては、例え
ば、平家ボタルの熱安定型変異種の遺伝子を大腸菌にお
いて発現させて得られるルシフェラーゼ(例えば、キッ
コーマン社のルシフェラーゼ)を挙げることができる。
【0018】また、本発明のATP分析用試薬は、前記
の各成分のみからなることもできるし、あるいは、適当
な緩衝液[例えば、グッド緩衝剤(例えば、HEPES
又はTricine)]を更に含有することもできる。
本発明のATP分析用試薬が、緩衝液を含有する場合に
は、緩衝液以外の成分と緩衝液とを別々の状態で保存
し、分析に用いる直前に混合して使用することもできる
し、あるいは、緩衝液以外の成分と緩衝液とを予め混合
した状態で保存し、そのまま、分析に用いることもでき
る。本発明のATP分析用試薬においては、溶液中でも
長期に保存可能な一般式(I)で表されるD−ルシフェ
リン類縁体を含有するので、緩衝液以外の成分と緩衝液
とを予め混合した状態でも長期に保存することが可能で
ある。
【0019】本発明のATP分析用試薬における各成分
の濃度は、これに限定されるものではないが、一般式
(I)で表されるD−ルシフェリン類縁体に関しては、
0.1mmol/L〜10mmol/Lの濃度であるこ
とが好ましく、ルシフェラーゼに関しては、10-14
ol/L〜10-8mol/Lの濃度であることが好まし
く、Mgイオンに関しては、20mmol/L〜200
mmol/Lの濃度であることが好ましい。
【0020】本発明のATP分析用試薬においては、例
えば、分析対象であるATPを含有する(あるいは、含
有する可能性のある)被検試料、あるいは、各種酵素反
応を経て生成されるATPを含有する(あるいは、含有
する可能性のある)被検試料と、本発明のATP分析用
試薬とを混合することにより生じる発光を、適当な分析
手段(例えば、発光検出器)で検出又は測定することに
より、被検試料中のATP量を分析することができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。以下の各調製実施例1〜10は、図1に示す合成経
路に従って実施した。なお、以下の各調製実施例の各標
題において各化合物の直後に記載した括弧内の数字は、
図1において各化合物の構造式に付与されている式番号
を意味する。また、図1及び後述する図2において、記
号「Bn」はベンジル基を意味し、以下、同様に、記号
「Ac」はアセチル基を、記号「Me」はメチル基を、
記号「TBDMS」はtert−ブチルジメチルシリル
基を、そして、記号「NOE」は核オーヴァーハウザー
効果をそれぞれ意味する。
【0022】
【調製実施例1】《3−クロロ−4−ニトロフェノール
(1)の合成》ベントナイト及び硝酸鉄9水和物から調
製したクレイフェン(3.5g)のジエチルエーテル
(Et2O)懸濁液(50mL)に、m−クロロフェノ
ール(100mg,0.778mmol)を加え、室温
で28時間撹拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、
一晩静置した後に、セライト濾過し、濾液を水及び飽和
食塩水で洗浄した。乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン=1:5)により精製し、標記化合物(69.0
mg,51%)を淡黄色結晶として得た。得られた標記
化合物の理化学的物性は以下のとおりである。 融点:122〜124℃(文献値:121〜122℃) IRν(KBr)cm-1:3325,3101,159
6,1508,1433,1355,1245,104
1 H−NMR(CDCl3)δ:6.83(1H,dd,
J=9,3Hz),7.01(1H,d,J=3H
z),7.98(1H,d,J=9Hz)13 C−NMR(DMSO−d6)δc:114.9,1
17.7,127.9,128.6,138.6,16
2.2 EI−MS(m/z,%):173(M+,100),
143(63),99(51) 元素分析: 計算値(C64NO3Clとして):C,41.52;
H,2.32;N,8.07;Cl,20.43 実測値:C,41.53;H,2.44;N,8.0
3;Cl,20.34
【0023】
【調製実施例2】《3−ベンジルアミノ−4−ニトロフ
ェノール(2)の合成》前記調製実施例1で調製した3
−クロロ−4−ニトロフェノール(2.81g,16.
2mmol)をベンジルアミン(13.3mL,121
mmol)に溶解させ、80℃で7日間攪拌した。反応
液に5%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を減圧留去し
た。残渣を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、標記化
合物(2.55g,64%)を橙色結晶として得た。得
られた標記化合物の理化学的物性は以下のとおりであ
る。融点:195〜198℃(酢酸エチル−ヘキサン) IRν(KBr)cm-1:3195,1627,157
8,1525,1395,1304,11751 H−NMR(CDCl3)δ:4.50(2H,d,J
=5Hz),6.12(1H,d,J=2Hz),6.
16(1H,dd,J=9,2Hz),7.30−7.
40(5H,m),8.16(1H,d,J=9H
z),8.63(1H,brs)13 C−NMR(DMSO−d6)δc:45.8,9
7.6,106.3,124.9,126.8,12
6.9,128.5,128.9,138.2,14
7.4,164.5 EI−MS(m/z,%):244(M+,41),9
1(100) 元素分析: 計算値(C131223として):C,63.93;
H,4.95;N,11.47 実測値:C,63.82;H,4.95;N,11.3
【0024】
【調製実施例3】《4−ベンジルアミノ−4−ニトロフ
ェニル酢酸(3)の合成》前記調製実施例2で調製した
3−ベンジルアミノ−4−ニトロフェノール(1.5
g,6.14mmol)のピリジン溶液(10mL)
に、0℃で無水酢酸[(AcO)2O](869μL,
9.21mmol)を滴下し、室温で6.5時間攪拌し
た。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢
酸エチルで抽出し、5%HCl水溶液、水、及び飽和食
塩水で洗浄した。乾燥後、溶媒を減圧蒸留し、標記化合
物(1.73g,98%)を橙色結晶として得た。得ら
れた標記化合物の理化学的物性は以下のとおりである。 融点:115〜116℃(酢酸エチル) IRν(KBr)cm-1:3382,1766,162
7,1575,1502,1252,11931 H−NMR(CDCl3)δ:2.28(3H,s),
4.50(2H,d,J=5Hz),6.44(1H,
dd,J=9,2Hz),6.58(1H,d,J=2
Hz),7.29−7.41(5H,m),8.23
(1H,d,J=9Hz),8.47(1H,br
s)13 C−NMR(CDCl3)δc:21.3,47.
3,106.1,109.9,127.8,128.
6,128.9,136.6,146.3,156.
6,168.2 EI−MS(m/z,%):286(M+,42),2
26(44),105(87),91(100) 元素分析: 計算値(C151424として):C,62.93;
H,4.93;N,9.79 実測値:C,62.90;H,4.96;N,9.72
【0025】
【調製実施例4】《4−アセチルアミノ−3−ベンジル
アミノフェニル酢酸(5)の合成》PtO2(30m
g)のエタノール(EtOH)−テトラヒドロフラン
(THF)(1:1)溶液(3mL)を、室温常圧にて
水素気流下で2時間攪拌した。前記調製実施例3で調製
した4−ベンジルアミノ−4−ニトロフェニル酢酸(4
00mg,1.40mmol)のEtOH−THF
(1:1)溶液(3mL)を滴下し、室温常圧にて水素
気流下で更に6時間攪拌した。触媒を濾去した後、濾液
を減圧濃縮し、得られた4−アミノ−3−ベンジルアミ
ノフェニル酢酸(図1において式4で表される化合物)
を精製することなく次の反応に用いた。
【0026】4−アミノ−3−ベンジルアミノフェニル
酢酸を含む残渣をピリジン(5mL)に溶解し、0℃で
無水酢酸(118μL,1.25mmol)を滴下し、
室温で4時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチル
で抽出し、水及び飽和食塩水で洗浄した。乾燥後、溶媒
を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製し、
標記化合物(340mg,82%)を無色針状晶として
得た。得られた標記化合物の理化学的物性は以下のとお
りである。 融点:170.5〜172℃(酢酸エチル) IRν(KBr)cm-1:3256,3038,285
8,1755,1653,1608,1520,142
8,1371,1303,1220,1164,101
1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.05(3H,
s),2.17(3H,s),4.29(2H,d,J
=6Hz),5.83(1H,t,J=6Hz),6.
18(1H,d,J=2Hz),6.27(1H,d
d,J=8,2Hz),7.07(1H,d,J=8H
z),7.19−7.37(5H,m),9.18(1
H,s)13 C−NMR(DMSO−d6)δc:20.9,2
3.3,46.1,104.0,108.2,120.
9,126.6,126.7,128.2,139.
4,143.6,149.0,168.7,168.9 EI−MS(m/z,%):298(M+,97),2
13(60),197(62),91(100) 元素分析: 計算値(C171823として):C,68.44;
H,6.08;N,9.39 実測値:C,68.43;H,6.09;N,9.42
【0027】
【調製実施例5】《6−アセトキシ−1−ベンジル−2
−メチルベンズイミダゾール(6)の合成》前記調製実
施例4で調製した4−アセチルアミノ−3−ベンジルア
ミノフェニル酢酸(248mg,0.831mmol)
のベンゼン溶液(30mL)に、p−トルエンスルホン
酸1水和物(p−TsOH・H2O)(39.5mg,
0.208mmol)を加え、ディーン−スターク(D
ean−Stark)蒸留器により5日間加熱還流し
た。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、及び
飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を減圧留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=4:1)により精製し、標記化合物(2
24mg,96%)を無色針状晶として得た。得られた
標記化合物の理化学的物性は以下のとおりである。 融点:130−132℃(エチル酢酸) IRν(KBr)cm-1:3068,2948,175
7,1453,1371,12111 H−NMR(CDCl3)δ:2.28(3H,s),
2.53(3H,s),6.96(1H,dd,J=
8,2Hz),6.99(1H,d,J=2Hz),
7.01−7.04(2H,m),7.26−7.33
(3H,m),7.68(1H,d,J=8Hz)13 C−NMR(CDCl3)δc:14.0,21.
1,47.1,102.7,116.0,119.4,
126.1,127.9,129.0,135.4,1
40.4,146.2,152.7,169.8, EI−MS(m/z,%):280(M+,47),2
38(100),91(97) 元素分析: 計算値(C171622として):C,72.84;
H,5.75;N,9.99 実測値:C,72.68;H,5.82;N,9.98
【0028】
【調製実施例6】《1−ベンジル−6−ヒドロキシ−2
−メチルベンジルイミダゾール(7)の合成》炭酸ナト
リウム(1.44g)及び炭酸水素ナトリウム(1.6
2g)の懸濁液(15mL)に、前記調製実施例5で調
製した6−アセトキシ−1−ベンジル−2−メチルベン
ズイミダゾール(150mg,0.535mmol)の
メタノール(MeOH)溶液(9mL)を滴下し、室温
で80分間攪拌した。メタノールを減圧留去後、飽和シ
ュウ酸水を加え酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を減圧留
去し、標記化合物(110mg,86%)を無色針状晶
として得た。得られた標記化合物の理化学的物性は以下
のとおりである。 融点:256〜260℃(メタノール−エチル酢酸) IRν(KBr)cm-1:3038,1629,148
7,1407,1245,1205,1138,110
1 H−NMR(アセトン−d6)δ:2.48(3H,
s),5.38(2H,s),6.72(1H,dd,
J=9,2Hz),6.75−7.37(6H,m),
8.14(1H,brs)13 C−NMR(DMSO−d6)δc:13.6,4
6.1,95.6,110.6,118.4,126.
4,127.3,128.6,135.9,137.
0,150.0,153.0 EI−MS(m/z,%):238(M+,89),9
1(100) 元素分析: 計算値(C15142Oとして):C,75.61;
H,5.92;N,11.76 実測値:C,75.43;H,6.02;N,11.7
【0029】
【調製実施例7】《1−ベンジル−6−(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)−2−メチルベンジルイミ
ダゾール(8)の合成》前記調製実施例6で調製した1
−ベンジル−6−ヒドロキシ−2−メチルベンジルイミ
ダゾール(110mg,0.462mmol)のジメチ
ルホルムアミド(DMF)溶液(3mL)に、イミダゾ
ール(108mg,1.59mmol)及びtert−
ブチルジメチルシリルクロリド(TBDMSCl)(1
99mg,1.32mmol)を加え、室温で90分間
攪拌した。エーテルで希釈後、水及び飽和食塩水で洗浄
した。乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:
2)により精製し、標記化合物(140mg,86%)
を無色針状晶として得た。得られた標記化合物の理化学
的物性は以下のとおりである。 融点:90〜92℃(エチル酢酸−ヘキサン) IRν(KBr)cm-1:2953,2858,162
3,1476,1401,1258,1200,113
1 H−NMR(CDCl3)δ:0.12(6H,s),
0.95(9H,s),2.53(3H,s),5.2
3(2H,s),6.63(1H,d,J=2Hz),
6.77(1H,dd,J=9,2Hz),7.04−
7.07(2H,m),7.26−7.33(3H,
m),7.53(1H,d,J=8Hz)13 C−NMR(CDCl3)δc:−4.4,14.
0,18.3,25.7,47.2,100.4,11
5.7,119.0,126.2,127.8,12
8.8,135.6,135.7,137.0,15
0.9,151.5 EI−MS(m/z,%):352(M+,100),
295(93),91(32) 元素分析: 計算値(C21282OSiとして):C,71.5
4;H,8.01;N,7.95 実測値:C,71.79;H,7.95;N,8.01
【0030】
【調製実施例8】《1−ベンジル−6−(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)ベンズイミダゾール−2−
カルボニトリル(10)の合成》常法に従い、ジイソプ
ロピルアミン(1.03mL,7.37mmol)及び
n−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(1.50M,4.
91mL,7.37mmol)から調製したリチウムジ
イソプロピルアミド(LDA)のTHF溶液(10m
L)に、窒素気流下−78℃で、前記調製実施例7で調
製した1−ベンジル−6−(tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)−2−メチルベンジルイミダゾール
(1.05g,2.95mmol)のTHF溶液(5m
L)を滴下し、−78℃で25分間撹拌した。更に、亜
硝酸ブチル(n−BuONO)(1.77mL,14.
7mmol)を加え、−78℃で45分間撹拌した。飽
和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温に戻した後、反
応液を酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で洗浄し
た。乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られたオキシム体
(図1において式9で表される化合物)を精製すること
なく以下の反応に用いた。
【0031】前記オキシム体を含む残渣をベンゼン(3
0mL)に溶解させ、15分間加熱還流した。塩化チオ
ニル(SOCl2)(0.269mL,3.69mmo
l)を滴下し、更に1時間加熱還流した。室温に戻し、
水で希釈後、酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で
洗浄した。乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=
1:4)により精製し、標記化合物(540mg,50
%)を無色結晶として得た。 融点:93.5〜95℃(ヘキサン) IRν(KBr)cm-1:2953,2858,223
5,1620,1494,1402,1258,120
5,11061 H−NMR(CDCl3)δ:0.14(6H,s),
0.95(9H,s),5.46(2H,s),6.6
8(1H,d,J=2Hz),6.92(1H,dd,
J=9,2Hz),7.21−7.40(5H,m),
7.69(1H,d,J=9Hz)13 C−NMR(CDCl3)δ:−4.4,18.3,
25.7,49.2,100.7,111.4,11
9.5,122.2,125.7,127.1,12
8.6,129.1,134.0,134.8,13
7.7,155.1 EI−MS(m/z,%):363(M+,48),3
06(100),91(72) 元素分析: 計算値(C21253OSiとして):C,69.3
8;H,6.93;N,11.56 実測値:C,69.16;H,6.94;N,11.4
【0032】
【調製実施例9】《1−ベンジル−6−ヒドロキシベン
ズイミダゾール−2−カルボニトリル(11)の合成》
前記調製実施例8で調製した1−ベンジル−6−(te
rt−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンズイミダゾー
ル−2−カルボニトリル(20.0mg,55.0μm
ol)のTHF溶液(3mL)に、HF−NaF緩衝液
(pH5)(0.23mL)を加え、室温で30分間撹
拌した。酢酸エチルで希釈後、氷冷下、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩
水で洗浄した。乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサ
ン=1:3)により精製し、標記化合物(10.0m
g,73%)を淡黄色結晶として得た。得られた標記化
合物の理化学的物性は以下のとおりである。 融点:252〜253.5℃(メタノール−酢酸エチ
ル) IRν(KBr)cm-1:3040,2234,162
4,1495,1459,1408,1336,122
1 H−NMR(CD6OD)δ:5.55(2H,s),
6.84(1H,d,J=2Hz),6.95(1H,
dd,J=9,2Hz),7.25−7.41(5H,
m),7.58(1H,d,J=9Hz)13 C−NMR(CD3OD)δ:49.3,96.5,
112.2,116.9,122.3,126.1,1
28.1,129.4,130.0,136.3,13
6.6,137.1,158.7 EI−MS(m/z,%):249(M+,53),9
1(100) 元素分析: 計算値(C13113Oとして):C,72.28;
H,4.45;N,16.86 実測値:C,71.99;H,4.62;N,16.8
【0033】
【調製実施例10】《(S)−2−(1−ベンジル−6
−ヒドロキシベンズイミダゾール−2−イル)−2−チ
アゾリン−4−カルボン酸(12)の合成》窒素気流下
で、前記調製実施例9で調製した1−ベンジル−6−ヒ
ドロキシベンズイミダゾール−2−カルボニトリル(1
0.0mg,40.1μmol)及びD−システイン塩
酸塩1水和物(35.3mg,0.201mmol)の
メタノール(0.7mL)−水(0.35mL)混合溶
液中に、炭酸カリウム(16.6mg,0.120mm
ol)を加え、室温で30分間撹拌した。1mol/L
塩酸によりpH3に調製し、メタノールを減圧留去した
後に、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、乾燥後、溶媒を減圧留去し、本発明のD−ルシフ
ェリン類縁体である標記化合物(14.0mg,99
%)を淡黄色結晶として得た。得られた標記化合物の理
化学的物性は以下のとおりである。 融点:132〜135℃ IRν(KBr)cm-1:2934,1717,160
3,1492,1456,1395,1232,114
5,10441 H−NMR(アセトン−d6)δ:3.61−3.73
(2H,m),5.55(1H,t,J=9Hz),
6.04(2H,d,J=4Hz),6.87−6.9
0(2H,m),7.21−7.33(5H,m),
7.57(1H,d,J=9Hz)8.68(1H,b
rs)13 C−NMR(DMSO−d6)δc:33.2,4
7.4,79.2,95.8,113.9,120.
9,127.1,127.3,128.4,135.
5,136.9,137.1,141.8,155.
6,162.2,171.4
【0034】以下の各調製実施例11〜17は、図2に
示す合成経路に従って実施した。なお、以下の各調製実
施例の各標題において各化合物の直後に記載した括弧内
の数字は、図2において各化合物の構造式に付与されて
いる式番号を意味する。
【0035】
【調製実施例11】《6−(tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)−2−メチルベンズイミダゾール(1
4)の合成》窒素気流下、−78℃で、液体アンモニア
(約80mL)にナトリウム(328mg,14.3m
mol)を加え、室温で5分間攪拌した。−78℃下、
6−アセトキシ−1−ベンジル−2−メチルベンズイミ
ダゾール(800mg,2.85mmol)の無水TH
F溶液(13mL)を加え、1分間攪拌した。塩化アン
モニウムを加え、アンモニアを自然蒸発させた後、残渣
を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。乾燥
後、溶媒を減圧留去し、得られた6−ヒドロキシ−2−
メチルベンズイミダゾール(図2において式13で表さ
れる化合物)を精製することなく次の反応に用いた。
【0036】6−ヒドロキシ−2−メチルベンズイミダ
ゾールを含む残渣をDMF(8mL)に溶解し、イミダ
ゾール(971mg,14.3mmol)及びTBDM
SCl(1.29g,8.56mmol)を加え、室温
で12時間攪拌した。反応液をエーテルで希釈後、水を
加え、エーテルで抽出し、水及び飽和食塩水で洗浄し
た。乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製し、標
記化合物(679mg,91%)を無色針状晶として得
た。得られた標記化合物の理化学的物性は以下のとおり
である。 融点:148.5〜150.5℃(酢酸エチル) IRν(KBr)cm-1:2930,2857,172
8,1628,1458,1408,1254,116
1 H−NMR(CDCl3)δ:0.18(6H,s),
2.61(3H,s),6.76(1H,dd,J=
9,2Hz),6.99(1H,d,J=2Hz),
7.38(1H,d,J=9Hz),10.24(1
H,brs)13 C−NMR(CDCl3)δc:−4.3,15.
0,18.3,25.8,104.5,114.8,1
15.8,134.0,138.5,151.0,15
1.3 EI−MS(m/z,%):262(M+,42),2
05(100) 元素分析: 計算値(C14222OSiとして):C,64.0
8;H,8.45;N,10.67 実測値:C,64.08;H,8.40;N,10.6
【0037】
【調製実施例12】《6−(tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)−1,2−ジメチルベンズイミダゾール
(15a)及び5−(tert−ブチルジメチルシリル
オキシ)−1,2−ジメチルベンズイミダゾール(15
b)の合成》窒素気流下、水素化ナトリウム(油脂中6
0%,68.6mg,1.71mmol)をヘキサンで
洗浄後、無水THF(1mL)で縣濁し、前記調製実施
例11で調製した6−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−2−メチルベンズイミダゾール(300m
g,1.14mmol)の無水THF溶液(1.5m
L)を加え、室温で30分間攪拌した。更に、ヨウ化メ
チル(MeI)(78.3μL,1.26mmol)を
加え、室温で2時間攪拌した。反応液に氷水を加えた
後、エーテルで抽出し、水及び飽和食塩水で洗浄した。
乾燥後、溶媒を減圧留去し、標記化合物2種の混合物
(279mg,88%)を無色針状晶として得た。な
お、標記化合物2種の各々は、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:アセトン=10:1)に
より分離した。得られた各標記化合物の理化学的物性は
以下のとおりである。
【0038】《6−(tert−ブチルジメチルシリル
オキシ)−1,2−ジメチルベンズイミダゾール(15
a)》 融点:141.5〜145℃(酢酸エチル−ヘキサン) IRν(KBr)cm-1:3466,2934,285
9,1626,1476,1400,1254,120
9,10931 H−NMR(CDCl3)δ:0.20(6H,s),
1.01(9H,s),2.56(3H,s),6.7
0(1H,d,J=2Hz),6.75(1H,dd,
J=9,2Hz),7.49(1H,d,J=9Hz)13 C−NMR(CDCl3)δc:−4.3,13.
9,18.3,25.8,19.9,99.8,11
5.2,118.9,136.2,137.2,15
0.9,151.3 EI−MS(m/z,%):276(M+,78),2
19(100) 元素分析: 計算値(C15242OSiとして):C,65.1
7;H,8.75;N,10.13 実測値:C,65.25;H,8.67;N,10.1
【0039】《5−(tert−ブチルジメチルシリル
オキシ)−1,2−ジメチルベンズイミダゾール(15
b)》 融点:130〜131℃(酢酸エチル−ヘキサン) IRν(KBr)cm-1:3428,2932,285
8,1622,1587,1514,1481,139
7,1257,11621 H−NMR(CDCl3)δ:0.19(6H,s),
0.99(9H,s),2.56(3H,s),3.6
8(3H,s),6.80(1H,dd,J=9.3H
z),7.09(1H,d,J=9Hz),7.14
(1H,d,J=3Hz)13 C−NMR(CDCl3)δc:−4.4,13.
9,18.3,25.8,29.9,108.6,10
9.1,115.7,130.9,143.0,15
1.0,152.0 EI−MS(m/z,%):276(M+,41),2
19(100) 元素分析: 計算値(C15242OSiとして):C,65.1
7;H,8.75;N,10.13 実測値:C,65.25;H,8.67;N,10.1
【0040】
【調製実施例13】《6−(tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)−1−メチルベンズイミダゾール−2−
カルボニトリル(17a)及び5−(tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−1−メチルベンズイミダゾー
ル−2−カルボニトリル(17b)の合成》常法に従
い、ジイソプロピルアミン(251μL,1.79mm
ol)及びn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(1.5
0M,1.19mL,1.79mmol)から調製した
LDAのTHF溶液(2.4mL)に、窒素気流下、−
78℃で、前記調製実施例12で調製した6−(ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1,2−ジメチル
ベンズイミダゾール及び5−(tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−1,2−ジメチルベンズイミダゾー
ルの混合物(198mg,0.716mmol)のTH
F溶液(1.2mL)を滴下し、−78℃で30分間攪
拌した。更に、亜硝酸ブチル(429μL,3.58m
mol)を加え、−78℃で45分間攪拌した。飽和塩
化アンモニウム水溶液を加え、室温に戻した後、反応液
を酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で洗浄した。
乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られたオキシム体(図2
において式16で表される化合物)を精製することなく
以下の反応に用いた。
【0041】前記オキシム体を含む残渣をベンゼン(2
mL)に溶かし、15分間加熱還流した。塩化チオニル
(65.3μL,0.895mmol)を滴下し、更に
1時間加熱還流した。室温に戻した後、水を加え、酢酸
エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で洗浄した。乾燥
後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン=1:10)によ
り精製し、標記化合物17a(49.9mg,24%)
を無色結晶として、標記化合物17b(46.8mg,
23%)を淡黄色針状晶として得た。得られた両標記化
合物の理化学的物性は以下のとおりである。
【0042】《6−(tert−ブチルジメチルシリル
オキシ)−1−メチルベンズイミダゾール−2−カルボ
ニトリル(17a)》 融点:109.5〜111℃(酢酸エチル−ヘキサン) IRν(KBr)cm-1:3443,2930,285
8,2239,1624,1497,1467,139
7,12681 H−NMR(CDCl3)δ:0.24(6H,s),
1.02(9H,s),3.93(3H,s),6.7
9(1H,d,J=2Hz),6.95(1H,dd,
J=9,2Hz),7.68(1H,d,J=9Hz)13 C−NMR(CDCl3)δc:−4.3,18.
3,25.7,31.2,99.8,111.2,11
9.3,122.0,125.9,135.6137.
4,155.1 EI−MS(m/z,%):287(M+,29),2
30(100) 元素分析: 計算値(C15213OSiとして):C,62.6
8;H,7.36;N,14.62 実測値:C,62.66;H,7.33;N,14.6
【0043】《5−(tert−ブチルジメチルシリル
オキシ)−1−メチルベンズイミダゾール−2−カルボ
ニトリル(17b)》 融点:170.5〜173.5℃(酢酸エチル−ヘキサ
ン) IRν(KBr)cm-1:3467,2931,285
9,2237,1622,1486,1266,116
1 H−NMR(CDCl3)δ:0.22(6H,s),
1.00(9H,s),3.97(3H,s),7.0
6(1H,dd,J=9,2Hz),7.24(1H,
d,J=2Hz),7.28(1H,d,J=9Hz)13 C−NMR(CDCl3)δc:−4.4,18.
3,25.7,31.5,110.2,110.3,1
11.0,121.5,126.7,129.9,14
3.1,153.2 EI−MS(m/z,%):287(M+,73),2
30(100) 元素分析: 計算値(C15213OSiとして):C,62.6
8;H,7.36;N,14.62 実測値:C,62.61;H,7.34;N,14.5
【0044】
【調製実施例14】《6−ヒドロキシ−1−メチルベン
ズイミダゾール−2−カルボニトリル(18)の合成》
前記調製実施例13で調製した6−(tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−1−メチルベンズイミダゾー
ル−2−カルボニトリル(8.0mg,27.8μmo
l)のTHF溶液(0.5mL)に、pH5のフッ化水
素−フッ化ナトリウム緩衝液(50μL)を加え、室温
で4.5時間攪拌した。生じた沈殿を濾取し、標記化合
物(4.0mg,83%)を無色結晶として得た。得ら
れた標記化合物の理化学的物性は以下のとおりである。 沸点:257℃ IRν(KBr)cm-1:3037,2238,162
6,1469,1400,1240,11221 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.88(3H,
s),6.90−6.93(2H,m),7.59(1
H,d,J=10Hz),9.95(1H,s)13 C−NMR(DMSO−d6)δc:31.2,9
5.1,111.9,115.2,121.2,12
4.8,135.5,135.9,156.7 EI−MS(m/z,%):173(M+,100) 元素分析: 計算値(C973Oとして):C,62.42;H,
4.07;N,24.27 実測値:C,62.20;H,4.27;N,23.8
【0045】
【調製実施例15】《(S)−2−(6−ヒドロキシ−
1−メチルベンズイミダゾール−2−イル)−2−チア
ゾリン−4−カルボン酸(19)の合成》窒素気流下
で、前記調製実施例14で調製した6−ヒドロキシ−1
−メチルベンズイミダゾール−2−カルボニトリル(2
0.0mg,0.115mmol)及びD−システイン
塩酸塩1水和物(101mg,0.575mmol)の
メタノール(2mL)−水(1mL)混合溶液中に、炭
酸カリウム(48.0mg,0.347mmol)を加
え、室温で2.5時間撹拌した。1mol/L塩酸によ
りpH3に調製し、メタノールを減圧留去後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、
溶媒を減圧留去し、本発明のD−ルシフェリン類縁体で
ある標記化合物(30.3mg,95%)を淡黄色結晶
として得た。得られた標記化合物の理化学的物性は以下
のとおりである。 融点:177〜179℃(分解) [α]D 22−6.1°(c1.00,DMF) IRν(KBr)cm-1:3333,1700,159
4,1384,12281H−NMR(アセトン−d6
δ:3.59−3.72(2H,m),4.13(3
H,s),5.54(1H,dd,J=9.5,8.6
Hz),6.88−6.93(2H,m),7.54
(1H,dd,J=8.6,0.8Hz),8.64
(1H,br s)13 C−NMR(アセトン−d6)δc:31.9,3
3.3,79.2,95.1,113.7,120.
7,135.3,137.9,142.1,155.
6,162.1,171.5 元素分析: 計算値(C121133S・1/3メタノールとし
て):C,51.44;H,4.32;N,14.59 実測値:C,51.55;H,4.27;N,14.4
【0046】
【安定性試験例1】《ルシフェリン類縁体の安定性試
験》前記調製実施例15で調製した本発明のD−ルシフ
ェリン類縁体である(S)−2−(6−ヒドロキシ−1
−メチルベンズイミダゾール−2−イル)−2−チアゾ
リン−4−カルボン酸を50mmol/L−Trici
ne・NaOH緩衝液(pH8.5)で1.4mmol
/Lの濃度に調整し、試験溶液として4℃の冷蔵庫に保
存し、以下の安定性試験に用いた。保存した当日、保存
から3日後、7日後、及び15日後に、冷蔵庫から前記
試験溶液を取り出し、反応時には、160mmol/L
−ATP及び600mmol/L−MgSO4を含む1
mol/L−Tricine/NaOH緩衝液(pH
8.5)と試験溶液とを等量混合し、その混合液50μ
Lを発光測定用白色96穴プレートに分注して試験を行
った。測定は発光測定装置ルミノスCT−9000Dで
行い、酵素希釈緩衝液[1mmol/L−EDTA,1
mmol/L−2−メルカプトエタノール,1%牛血清
アルブミン,及び5%グリセロールを含む50mmol
/L−HEPES緩衝液(pH7.5)]で調製したル
シフェラーゼ溶液50μLを加えた後の10秒間の発光
量を測定した。対照試験として、本発明のD−ルシフェ
リン類縁体である(S)−2−(6−ヒドロキシ−1−
メチルベンズイミダゾール−2−イル)−2−チアゾリ
ン−4−カルボン酸の代わりに、D−ルシフェリン(す
なわち、天然型ルシフェリン)を用いること以外は、前
記操作を繰り返した。
【0047】結果を表1に示す。表1に示す測定値の単
位は、「カウント/10秒」である。表1に示すよう
に、D−ルシフェリンを用いた対照試験では、3日後に
63%に、15日後に20%に、それぞれ反応性が低下
したのに対し、本発明のD−ルシフェリン類縁体を用い
ると、3日後に101%、15日後に93%の反応性を
それぞれ示し、安定性に優れていることが明らかとなっ
た。
【0048】《表1》 初日 3日後 7日後 15日後 天然型ルシフェリン 17171 10833 7766 3442本発明化合物 4764 4812 4984 4439
【0049】
【発明の効果】本発明のD−ルシフェリン類縁体は、溶
液中においても長期に保存可能である。従って、本発明
のD−ルシフェリン誘導類縁体を用いることにより、溶
液状でも長期に保存可能なルシフェラーゼ活性分析用試
薬及びATP分析用試薬を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のD−ルシフェリン類縁体の合成経路を
示す説明図である。
【図2】本発明の別のD−ルシフェリン類縁体の合成経
路を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C063 AA01 BB01 CC26 CC52 CC62 DD25 DD26 EE01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、Yは、−S−、−O−、又は−N(R2)−で
    あり;R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、ベン
    ジル基、又は炭素原子数1〜4のアルキル基である]で
    表されるD−ルシフェリン類縁体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のD−ルシフェリン類縁
    体を含有することを特徴とする、ルシフェラーゼ活性分
    析用試薬。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のD−ルシフェリン類縁
    体を含有することを特徴とする、ATP分析用試薬。
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