JP2002080330A - 毛髪処理剤組成物 - Google Patents
毛髪処理剤組成物Info
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Abstract
し、自然な仕上がりを与える毛髪処理剤組成物を提供す
ること。 【解決手段】 (1)塩から成る酸化剤、(2)少なく
とも1種のアニオン性高分子化合物、及び(3)少なく
とも1種のカチオン性界面活性剤を含有する、毛髪処理
剤組成物。
Description
に関する。より詳細には、本発明は、塩から成る酸化剤
に対してアニオン性高分子化合物とカチオン性界面活性
剤とを配合したことを特徴とする毛髪処理剤組成物に関
する。
しては、例えばチオグリコール酸塩やシステイン等の還
元剤を主剤とする第1剤により毛髪ケラチンのシスチン
結合を切断し、臭素酸塩や過酸化水素等の酸化剤を主剤
とする第2剤によりシスチン結合の再結合を行う等の手
段が用いられている。しかしながら、この方法による
と、酸化、還元という悪条件下で毛髪を処理するため、
毛髪の強度低下や感触の劣化が起こり、ブラシ等の使用
によって引っかけ等の現象が起こるため、キューティク
ルの剥離や枝毛、断毛の原因となる。
が毛髪を膨潤させるため、毛髪中の蛋白質の分解やアミ
ノ酸の流出等が起こり、第2剤処理の段階では、第1剤
で損傷を受けた毛髪が、さらに酸化によって損傷を受け
る。そのため従来より、パーマネントウェーブの処理過
程において、持続的なコンディショニング効果を与える
試みとして様々な研究開発が行われている。例えば、パ
ーマネントウェーブ第2剤に特定のカチオン性高分子化
合物と陰イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤を配合
したもの(特開昭56-92810号、特開昭57-31605号、特開
昭57-212111号、特開昭61-183214号)、特定のカチオン
性高分子化合物を配合したもの(特公昭63-28884号、特
公昭64-3843号)、特定のシリコーン重合体を配合した
もの(特開平1-110611号、特開平2-255608号)等が提案
されている。
の感触の改善は認められるが、毛髪にごわつき感を残す
ことがあるなどの点があり、特にカチオン性高分子配合
によるものは、毛髪にハリコシを与え、結果的にごわつ
き感を与える結果となっていた。
技術の問題点を解消することを解決すべき課題とした。
即ち、本発明は、処理後の毛髪の感触に優れ、ごわつき
感を解消しかつ櫛通り性を高め、毛髪の損傷を低減する
毛髪処理剤組成物を提供することを解決すべき課題とし
た。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、臭素酸塩等を含む
パーマネントウェーブ用第2剤においてはアニオン性高
分子化合物の1種または2種以上、カチオン界面活性剤の
1種または2種以上を含有すると、その組成物は透明もし
くは均一に配合できることを見出した。さらにこれで毛
髪を処理後、水洗するとこの塩から成る酸化剤を含む毛
髪処理剤組成物が希釈される結果、アニオン性高分子化
合物とカチオン性界面活性剤の複合塩が毛髪上で形成さ
れ、毛髪に対する優れた保湿性、コンディショニング効
果を有し、自然な仕上がりを与えることができることを
見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成したも
のである。
酸化剤、(2)少なくとも1種のアニオン性高分子化合
物、及び(3)少なくとも1種のカチオン性界面活性剤
を含有する、毛髪処理剤組成物が提供される。好ましく
は、塩から成る酸化剤は臭素酸塩である。
ポリ酸性アミノ酸またはその塩、アルギン酸またはその
塩、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースまた
はその塩、ヒアルロン酸またはその塩、コンドロイチン
硫酸またはその塩、カラギーナン、及びポリアクリル酸
またはその塩から成る群から選ばれる1種以上である。
より好ましくは、アニオン性高分子化合物はポリ酸性ア
ミノ酸またはその塩である。さらに好ましくは、アニオ
ン性高分子化合物はポリアスパラギン酸ナトリウムであ
る。
化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジ
メチルアンモニウム、ラノリンのカチオン化物、塩化γ
-グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエチルア
ンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリル
アンモニウム及び加水分解ポリペプチドのカチオン化物
から成る群から選ばれる1種以上である。
方法について詳述する。本発明の毛髪処理剤組成物は、
(1)塩から成る酸化剤、(2)少なくとも1種のアニ
オン性高分子化合物、及び(3)少なくとも1種のカチ
オン性界面活性剤を含有することを特徴とする。本発明
で用いる酸化剤は塩から成る酸化剤であり、例えば、臭
素酸塩(例えば、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウムな
ど)、過硫酸塩、過ホウ酸塩(例えば、過ホウ酸ナトリ
ウム等)、過炭酸塩、過ヨウ素酸塩等が挙げられる。な
お、上記塩における金属としてはアルカリ金属(Na又
はK等)又はアルカリ土類金属(Mg又はCa等)など
が挙げられ、好ましくはアルカリ金属である。酸化剤の
配合量は、毛髪処理剤組成物中において一般的には0.
5〜20重量%が好ましい。
種類としては、ポリ酸性アミノ酸またはその塩、アルギ
ン酸またはその塩、キサンタンガム、カルボキシメチル
セルロースまたはその塩、ヒアルロン酸またはその塩、
コンドロイチン硫酸またはその塩、カラギーナン、ポリ
アクリル酸またはその塩等が挙げられる。本発明では、
ポリ酸性アミノ酸又はその塩を使用することが好まし
い。ポリ酸性アミノ酸としては、ポリアスパラギン酸、
ポリグルタミン酸等が挙げられ、その分子量は特に限定
されないが、例えば、約500〜約5万(重合度約4〜
約430)、特には約1000〜約1万(重合度約8〜
約90)のものを使用することができる。また、塩とし
ては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、モノエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミ
ン、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸との塩があ
げられる。本発明で使用するのに最も好ましいアニオン
性高分子化合物は、ポリアスパラギン酸ナトリウムであ
る。
たは2種以上を組み合わせて使用することができる。上
記の通り、本発明ではポリアスパラギン酸ナトリウムを
使用することが好ましく、このポリアスパラギン酸ナト
リウムを単独で使用するか、またはポリアスパラギン酸
ナトリウムと他のアニオン性高分子化合物とを併用する
のが特に好ましい。
処理剤組成物中において一般的には0.01〜50重量
%、好ましくは0.01〜20重量%、最も好ましくは
0.01〜5重量%である。配合量が0.01重量%未
満では、コンディショニング効果の向上が不十分となり
好ましくなく、配合量が50重量%を越えると、毛髪へ
の過剰な残留から毛髪にべたつき等を生じる場合があ
り、好ましくない。
としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化
セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメ
チルアンモニウムなどの塩化アルキルトリメチルアンモ
ニウム;塩化ジラウリルジメチルアンモニウム、塩化ジ
セチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチ
ルアンモニウムなどの塩化ジアルキルジメチルアンモニ
ウム;エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチル
ジメチルアンモニウムなどのラノリンのカチオン化物;
塩化γ-グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエ
チルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステ
アリルアンモニウム、N−(3−トリメチルアンモニウ
ム−2−ヒドロキシプロピル)−ポリペプチドなどの加
水分解ポリペプチドのカチオン化物などが挙げられる
が、これらは塩化物に限らず臭化物やメタスルフォン酸
塩等であってもよい。
は2種以上を組み合わせて使用することができる。カチ
オン性界面活性剤の配合量は、得られる質感と効果のバ
ランスから、毛髪処理剤組成物中において一般的には
0.1〜50重量%であり、好ましくは0.1〜20重
量%、より好ましくは0.1〜5重量%である。配合量が
0.1重量%未満では、コンディショニング効果の向上
が望めず好ましくなく、配合量が50重量%を越える場
合は、毛髪をすすぐ際のきしみ感の改善や処理後の毛髪
のしっとり感の改善はあるが、沈殿を生ずる場合がある
など安定性の面から好ましくない。
酸塩、リン酸塩、クエン酸塩等のpH調整剤、EDTAのよ
うな金属イオン封鎖剤、グリセリンや1、3-ブタンジオー
ルのような湿潤剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活
性剤、陰イオン性界面活性剤のような浸透補助剤、香
料、各種ビタミン類、植物抽出液、タンパク質及びタン
パク質加水分解物、油分、紫外線吸収剤、防腐剤、水、
アルコール、増粘剤、着色料等、本発明を損なわない範
囲で配合することができる。
限されず、液状、乳液状、フォーム状等、ペースト状、
ゲル状、クリーム状等の任意の剤型とすることができ
る。毛髪処理剤組成物は、通常、水を主溶媒とするもの
であるが、本発明の毛髪処理剤組成物も水を主溶媒とし
た液体状のものが好ましい。
たは水を主剤とする水性媒体に、塩から成る酸化剤、少
なくとも1種のアニオン性高分子化合物、及び少なくと
も1種のカチオン性界面活性剤を添加し、また、必要に
応じ、その他の任意成分を添加し、混合することによっ
て調製することができる。あるいは、既に酸化剤を含有
した状態に調製されている毛髪処理剤組成物に少なくと
も1種のアニオン性高分子化合物と少なくとも1種のカ
チオン性界面活性剤とを添加して調製してもよい。
パーマ用第2剤として使用してもよいし、ウエーブ付与
用第2剤として使用してもよい。なお、本発明の毛髪処
理剤組成物は、パーマネントウェーブ用第2剤の用法と
してコールド二浴式、加温二浴式、用時調製発熱二浴
式、およびコールドまたは加温二浴式縮毛矯正式のいず
れの施術法においても有用である。以下の実施例により
本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は実施例に
よって限定されることはない。
及び表2に処方を示す毛髪処理剤組成物(実施例1〜
5、比較例1〜3)を調製し、下記の評価項目に従って
評価した。
り以下のとおり評価した。 〇:透明で均一である △:白濁している ×:白
濁し分離している (2)毛髪の感触 化学的に処理されていない毛髪束(1.5g、長さ12cm)
に、直径12mmのパーマネントウェーブ用ロッド、下記に
示すチオグリコール酸系及びシステイン系パーマネント
ウェーブ用第1剤組成物、表1に示す各試料(パーマネ
ントウェーブ第2剤)を用いてウェーブヘアを得た(第
1剤により25℃、15分間処理、第2剤により25℃、15分
間処理)。第2剤の処理後水洗時、専門パネル3名に
て、すすぎ時のきしみ感、すすぎ時の指通りを以下の評
価基準に従って評価した。その後、自然乾燥の後、乾燥
後のごわつきのなさ、乾燥後のしっとり感を評価した。 評価基準 ◎:極めて良好な感触である ○:良好な感触である
△:やや悪い感触である ×:悪い感触である
験行った。すなわち処理毛束より各50本を島津製作所製
オートグラフAGS-50Aを用いて破断重量を測定し、その
平均値を求めた。測定条件は、温度25℃、湿度90%の条
件で測定部位10mm、テストスピード20mm/minで行った。
破断重量が低下するほど毛髪は損傷を受けていると評価
される。
第1剤組成物で第1剤処理を行った実施例及び比較例の
処方と評価結果を表1に示し、システイン系パーマネン
トウェーブ第1剤組成物で第1剤処理を行った実施例及
び比較例の処方と評価結果を表2に示す。
通り、乾燥後のごわつきのなさ、しっとり感が良好であ
り、処理後毛髪の損傷も少ない、毛髪処理剤組成物を提
供することが可能になった。
Claims (6)
- 【請求項1】 (1)塩から成る酸化剤、(2)少なく
とも1種のアニオン性高分子化合物、及び(3)少なく
とも1種のカチオン性界面活性剤を含有する、毛髪処理
剤組成物。 - 【請求項2】 塩から成る酸化剤が臭素酸塩である、請
求項1に記載の毛髪処理剤組成物。 - 【請求項3】 アニオン性高分子化合物が、ポリ酸性ア
ミノ酸またはその塩、アルギン酸またはその塩、キサン
タンガム、カルボキシメチルセルロースまたはその塩、
ヒアルロン酸またはその塩、コンドロイチン硫酸または
その塩、カラギーナン、及びポリアクリル酸またはその
塩から成る群から選ばれる1種以上である、請求項1又
は2に記載の毛髪処理剤組成物。 - 【請求項4】 アニオン性高分子化合物がポリ酸性アミ
ノ酸またはその塩である、請求項1から3の何れか1項
に記載の毛髪処理剤組成物。 - 【請求項5】 アニオン性高分子化合物がポリアスパラ
ギン酸ナトリウムである、請求項1から4の何れか1項
に記載の毛髪処理剤組成物。 - 【請求項6】 カチオン性界面活性剤が、塩化アルキル
トリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアン
モニウム、ラノリンのカチオン化物、塩化γ-グルコン
アミドプロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウ
ム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニ
ウム及び加水分解ポリペプチドのカチオン化物から成る
群から選ばれる1種以上である、請求項1から5の何れ
か1項に記載の毛髪処理剤組成物。
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---|---|---|---|
JP2000269557A JP2002080330A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 毛髪処理剤組成物 |
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