JP2002080295A - シリコンリボン製造装置及びそれによるシリコンリボンを用いた太陽電池 - Google Patents

シリコンリボン製造装置及びそれによるシリコンリボンを用いた太陽電池

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面状シリコンリボンを大量かつ安定的に低
コストで連続生産することのできるシリコンリボン製造
装置を提供する。 【解決手段】 シリコンリボン製造装置は、角型るつぼ
14、このるつぼ14に供給されたシリコンを溶融する
ための加熱ヒーター、シリコンリボン生成部になる複数
の平坦面を備えている回転冷却体11、この回転冷却体
11を回転可能に支持する回転軸、シリコンリボン12
を剥離するために衝撃を与える衝撃発生部材15、剥離
したシリコンリボン12を装置の外へ搬出する2つの搬
出用樋部材16、17で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として太陽電池
等に用いることができるシリコンリボン製造装置及びそ
のシリコンリボンを用いた太陽電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、回転冷却体を溶融金属中に浸漬し
て、冷却体表面に生成するシリコンを取り出す方法とし
ては、米国特許第423175号公報に開示されたシリ
コン精製方法がある。
【0003】この方法によると、回転冷却体の円筒面の
一部を融液中に浸漬し、該冷却体を回転させながら、円
筒面にシリコン凝固殻を成長させ、これを再溶解して液
体シリコンを取り出すことにより、不純物が除去された
シリコン融液を取り出すことができる。
【0004】また、回転冷却体を溶融シリコン中に浸漬
して、回転冷却体の表面に生成するシリコンリボンを直
接取り出す装置としては、特開平10−29895号公
報に開示されたシリコンリボン製造装置がある。
【0005】このシリコンリボン製造装置の主要部分
は、シリコンの加熱溶解部と、回転冷却体を含む冷却部
とで構成されている。
【0006】図6に、この製造装置によるシリコンリボ
ンの引出方法を示す。すなわち、耐熱材で構成された回
転冷却体61の円筒面の一部を、上下可動型るつぼ64
内の溶融シリコン63中に浸漬し、回転冷却体61を回
転させながらカーボンネット65を引き出すことによっ
て、カーボンネット65に固着されたシリコンリボン6
2を連続的に取り出す。
【0007】この方法によると、インゴットをワイヤー
ソー等によりスライスしてウエハを得る従来のシリコン
ウエハの製造法よりも、プロセスコスト及び原料費の双
方を低減することができる。
【0008】この方法を改良した発明として、特願平1
1−183463号に開示された結晶シート製造装置が
ある。
【0009】図7に、この製造装置による結晶シートの
引出方法を示す。すなわち、凹凸構造を備えた回転冷却
体71を、金属あるいは非鉄金属の溶融液73に凸部7
7のみ浸漬する。すると、凸部77に結晶核が発生して
成長し、隣り合った凸部から成長した結晶と接触して結
晶シート72が形成される。
【0010】この方法によると、凹部78は溶融液73
に浸漬されないため、回転冷却体71と結晶シート72
との接着強度が低下し、結晶シート72は回転冷却体7
1から容易に剥離することができる。また、結晶核を凸
部77のみで発生するように制御することができ、比較
的大きな結晶粒が得られる。さらに、回転冷却体71の
凹部78に先端部が挿入された結晶シート掻取部75を
備えることによって、結晶シート72は容易かつ連続的
に回転冷却体71から掻き取られて剥離する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第42317
5号公報に開示された方法においては、金属を再融解さ
せて液体状態で取り出す必要がある。すなわち、板状金
属を直接取り出すことは不可能であり、再融解した金属
を再結晶化させる必要がある。そのため、この方法をシ
リコンリボンの製造に適用した場合は、溶融、凝固殻生
成、再溶融、再結晶化と多数の過程が必要であり、製造
電力、時間、コストが大きくなる。また、シリコンリボ
ンの連続製造も不可能である。
【0012】特開平10−29895号公報に開示され
たシリコンリボン製造装置においては、円筒型の回転冷
却体61上に生成したシリコン凝固殻を、引き出し始め
のカーボンシートで引っ張り、引き伸ばすことにより、
平面状のシリコンリボン62を引き出すことになる。
【0013】しかし、連続引き出しを行う場合、定常的
にはシリコンリボン62自体で後続のシリコンリボン6
2を引っ張ることになり、多大な負荷がかかるためにシ
リコンリボン62が破損しやすい。この場合、引き出し
始めにカーボンシートなどを使用するため、シリコンリ
ボン62の引き出しを即座に再開することが不可能であ
り、安定的な連続引き出しは困難である。
【0014】また、回転冷却体61に成長した結晶を引
っ張ることで平面状に引き出すため、シリコンリボン6
2には内部応力が残存してシリコンリボン62の強度が
低下し、引出過程、徐冷却過程においてシリコンリボン
62の破損するおそれが高く、安定連続供給は困難であ
り、半導体特性も応力によって低下する。さらに、シリ
コンリボン62が完全に引き伸ばせない場合はシリコン
リボン62に湾曲が残り、連続取り出しは不可能であ
り、取り出せたシリコンリボン62も平面状にはならな
い。
【0015】特願平11−183463号に開示された
結晶シート製造装置においては、円筒型回転冷却体71
上に生成したシリコン凝固殻を取り出すため、平面状シ
リコンリボンを直接引き出すことは不可能であり、また
シリコンリボンが平面でないため、連続引き出しが困難
である。
【0016】また、掻取部を延長し、掻取部に沿った平
面状の結晶シート72を引き出す場合においても、結晶
成長は円筒型回転冷却体71上で行われるため、円筒に
沿った結晶シート72を平面に引き伸ばす方法となり、
完全に引き伸ばせない場合は結晶シート72に湾曲が残
り、連続取り出しは不可能であり、取り出せた結晶シー
ト72も平面状にはならない。
【0017】さらに、条件により完全に引き伸ばせた場
合でも、結晶シート72に内部応力が残存するため結晶
シート72の強度が低下し、引出過程、徐冷却過程にお
いて結晶シート72が破損するおそれがあり、安定的な
連続供給は困難である。
【0018】これらの問題点によって、上述した従来の
技術ではいずれも、平面状シリコンリボンを大量かつ安
定的に低コストで連続生産を行うことは困難となってい
る。
【0019】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、平面状シリコンリボンを大量かつ安定的
に低コストで連続生産することのできるシリコンリボン
製造装置及びそれによるシリコンリボンを用いた太陽電
池を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、溶融シ
リコンを収納するための溶融シリコン収納部と、この溶
融シリコン収納部の上方に回転可能に配設されかつシリ
コンリボンを表面で固化成長させるためのシリコンリボ
ン生成部分を有する回転冷却体とを備えてなるシリコン
リボン製造装置において、回転によって溶融シリコンに
一旦浸漬された後に溶融シリコンから引き上げられた回
転冷却体の表面におけるシリコンリボン生成部分が溶融
シリコンに再び浸漬される前にそのシリコンリボン生成
部分に生成したシリコンリボンを剥離するとともに、剥
離したシリコンリボンを回転冷却体の回転による慣性力
及び/または重力による落下を利用して装置外へ搬出す
るための剥離・搬出機構が設けられていることを特徴と
するシリコンリボン製造装置が提供される。
【0021】本発明の作用について述べる。ステンレス
鋼で構成した装置外壁の内部に断熱材が張りめぐらせて
ある。この内部にヒーターを2ヶ所に配置する。そし
て。その中央部に配置したるつぼ(溶融シリコン収納
部)でシリコンを溶解させる。るつぼの上方には回転軸
によって支持された回転冷却体を配置する。この回転冷
却体の表面を溶融シリコンに浸漬すると、表面にシリコ
ンリボンが生成する。
【0022】シリコンウエハのような平板状のシリコン
リボンを得るために、回転冷却体表面に平坦面部分を有
する構造は、シリコンをスライスする必要がなく、平板
型シリコンリボンを直接、得ることが可能であり、スラ
イスによる損失がないため、低コスト化に寄与する。
【0023】図1を用いて、本発明の作用の第1例を示
す。回転冷却体11のシリコンリボン生成部(平坦面部
分)に生成したシリコンリボン12は、走査型電子顕微
鏡による剥離面観察によると、回転冷却体表面と固着し
ている領域がシリコンリボン面積に対して5〜10%で
あることが分かっている。つまり、シリコンリボン12
はその全体で回転冷却体表面に固着しているわけではな
いため、成長後に適切な衝撃を与えると回転冷却体表面
から容易に剥離することが可能である。
【0024】また、回転冷却体の回転による微小振動や
重力の影響で、外的衝撃を与えなくても、回転冷却体か
ら剥離して落下するシリコンリボンも存在する。
【0025】重力の作用について述べる。回転冷却体1
1はまず、シリコンを成長させる平坦面部を最下点にし
て溶融シリコン13に浸漬されることで、シリコンリボ
ン12を回転冷却体11の表面に成長させることにな
る。この回転冷却体11が最下点にある位置を0度とす
る。この後、回転冷却体11は回転し、シリコンリボン
12は回転冷却体11とともに回転する。360度回転
すると、回転冷却体11はは再び溶融シリコン13に浸
漬するため、360度回転する前にシリコンリボン12
を取り出す必要がある。
【0026】上述したように、回転冷却体11の回転に
よる微小振動によりシリコンリボン12が剥離した場合
のうち、0度〜90度で剥離した場合は、シリコンリボ
ン12は回転冷却体11のそのシリコンリボン生成部よ
りも下方に位置するため、重力によってすぐに落下す
る。このシリコンリボン12を回収する手段として、シ
リコンリボン搬出用樋部材17を設置する必要がある。
【0027】また、0度〜180度以内で落下しないシ
リコンリボン12は、回転冷却体11のシリコンリボン
生成部に載ったまま回転する。特に、回転冷却体11の
回転による微小振動で剥離しないシリコンリボン12に
関しては、上述したように、衝撃発生部材15による衝
撃を与えて剥離する必要がある。シリコンリボン12を
剥離させ、回転による慣性力及び重力による落下を利用
して取り出すためには、シリコンリボン12を剥離した
後も、装置外へ搬出するための搬出用樋部材16を設置
した位置まで、シリコンリボン12は回転冷却体11の
上に載った状態で移動する必要がある。
【0028】シリコンリボン12をシリコンリボン生成
部の0度〜90度以内(回転冷却体の回転が4分の1周
以下)で、衝撃発生部材15を用いて剥離させた場合
は、そのシリコンリボン生成部が回転冷却体11よりも
下方に位置するため、シリコンリボン12は即座に落下
する。したがって、シリコンリボン12はシリコンリボ
ン搬出用樋部材17を用いて取り出すことが可能である
が、この場合は搬出用樋部材17と衝撃発生部材15と
が近接する構造となる。
【0029】90度〜180度で剥離させた場合は、シ
リコンリボン12は回転冷却体11に載った状態であ
り、また回転による慣性力の方向と重力の方向とが逆に
なるため、シリコンリボン12は回転冷却体11から落
下せずに、回転冷却体11に載ったまま最上点へ移動す
る。つまり、この場合は最上点180度で剥離した場合
と同等の結果となる。
【0030】180度〜270度で剥離させた場合は、
シリコンリボン12と回転冷却体11表面との静止摩擦
力よりも慣性力、重力が大きいと、その時点でシリコン
リボン12は回転冷却体11を離れて落下する。これに
対して、慣性力、重力よりも静止摩擦力が大きいと、シ
リコンリボン12は、最大270度までは回転冷却体1
1に載ったまま移動し、270度の時点で静止摩擦係数
の大きさに関わらず真下に落下する。
【0031】つまり、90度〜270度の範囲でシリコ
ンリボン12に衝撃を与えて剥離した場合、静止摩擦力
と慣性力、重力との関係に関わらず、シリコンリボン1
2は180度〜270度の範囲で回転冷却体11から分
離し、落下することがわかる。
【0032】270度〜360度で剥離させた場合は、
0度〜90度で剥離させた場合と同様に、シリコンリボ
ン12がそのシリコンリボン生成部よりも下方に位置す
るため、シリコンリボン12は即座に落下する。したが
って、この場合はシリコンリボン搬出用樋部材16を剥
離位置の真下に設置する必要があり、また、搬出用樋部
材16と衝撃発生部材15とが近接する。
【0033】装置構成上は、剥離のために衝撃を与える
衝撃発生装置15と、落下したシリコンリボンを搬出す
る搬出用樋部材16とを近接させることは困難であるた
め、衝撃を与えて剥離する位置は90度〜270度の範
囲にすることが望ましい。
【0034】また、上述の理由から、シリコンリボン搬
出用樋部材16は、180度〜270度の範囲における
シリコンリボン12が回転冷却体11から分離し落下す
る軌道の下方に設置することが望ましい。
【0035】図1は、一方のシリコン搬出用樋部材17
を60度の位置で回転冷却体11に近接するように設置
し、衝撃発生部材15をその衝撃がシリコンリボン面に
対して垂直方向に与えられるように最上点180度の上
方位置に設置し、他方の搬出用樋部材16を270度の
位置で回転冷却体11に近接するように設置した場合の
例である。
【0036】衝撃発生部材15については、どのような
手段を用いても構わないが、固体物質をシリコンリボン
12の表面に適切な力で押し当てる物理的衝撃発生手段
がもっとも簡単である。
【0037】また、鋭角状剥離部材をシリコンリボンの
進行方向前端側の1辺(回転方向上流側の端部)に接触
させることでシリコンリボンを剥離する方法も、可動部
が存在しない点から有効な手段と考えられる。
【0038】シリコンリボンの端部に、シリコンリボン
面に対して平行な方向へ衝撃を与える場合、その衝撃力
は、上述のシリコンリボン表面への垂直な衝撃力に対し
て、はるかに小さい力で足りることが容易に予想でき
る。また、シリコンリボンが破壊される衝撃力の上限も
はるかに大きい。ただし、平行方向に衝撃を与える場
合、回転冷却体には接触せずにシリコンリボンにだけ衝
撃を与える必要がある。すなわち、シリコンリボンの板
厚の範囲にのみ接触する必要がある。
【0039】鋭角状剥離部材を用いて平行方向に衝撃を
与える方法としては、回転冷却体の回転を利用する方法
が挙げられる。図2に本発明の作用の第2例を示す。
【0040】シリコンリボン22及びシリコンリボン生
成面は平坦な形状であるため、それらの進行方向の前端
(先端)及び後端(末端)の2辺は、他の部位よりも回
転半径が大きい。したがって、下地である回転冷却体2
1の平坦面部の端には接触することなくシリコンリボン
22の進行方向前端側(回転方向上流側)の1辺27に
のみ接触してシリコンリボン22の剥離を促すための鋭
角状剥離部材25を固定しておけば、その剥離部材25
によってシリコンリボン22の剥離が効果的に行われ
る。すなわち、鋭角状剥離部材25の剥離先端は、シリ
コンリボン22を生成する回転冷却体21の平坦面部に
おける進行方向前端側の角が通る最大回転半径の円軌道
と、そこからシリコンリボン22の厚さ分だけ外側に位
置する円軌道との間に設置する必要がある。
【0041】図3に、その鋭角状剥離部材25とシリコ
ンリボン22とが接触する直前の状態を示す。鋭角状剥
離部材25の剥離先端は、シリコンリボン22を生成す
る回転冷却体21の平坦面部における進行方向前端側の
角(稜線)30が通る最大回転半径の円軌道31よりも
やや外側に設置されている。
【0042】図3によれば、シリコンリボン22の進行
方向前端側における1辺27以外の部位は、軌道31よ
りも内側を通ることがわかる。この状態から回転が進
み、鋭角状剥離部材25とシリコンリボン22とが接触
した直後の状態を図4に示す。
【0043】図4において、回転冷却体21は鋭角状剥
離部材25とは一切接触しない。シリコンリボン22
は、その進行方向前端側の1辺のみが鋭角状剥離部材2
5と接触し、回転冷却体21から剥離してシリコンリボ
ン搬出用樋部材26へ滑り落ちた後に搬出される構造と
なっている。
【0044】図2におけるシリコンリボン22の厚さ
は、溶融シリコン23などの温度条件、回転冷却体21
の回転数や冷却条件などによって異なるが、通常の太陽
電池用として用いる場合、数100μmであるので、鋭
角状剥離部材25を数100μmの精度で設置すること
が可能である。
【0045】また、鋭角状剥離部材25を設置する位置
に関しては、上述のシリコンリボン22の表面に衝撃を
与える場合とほぼ同一に検討できる。上述した場合と同
様に最下点を0度とすると、360度回転し再び溶融シ
リコン23に浸漬する前にシリコンリボン22を取り出
す必要がある。上述した場合と異なる点は、鋭角状剥離
部材25が固定状設置であるため、剥離後のシリコンリ
ボン22が、回転冷却体21に載ったまま移動すること
なく、設置位置に関わらず即座に回転冷却体21から分
離する点である。
【0046】このことから、鋭角状剥離部材25を0度
〜180度に設置した場合は、シリコンリボン22は、
回転冷却体21の回転方向と逆方向に反転しながら回転
冷却体21から分離落下することとなる。このため、シ
リコンシート搬出用樋部材28にシリコンリボン22が
滑り落ち、取り出すことが可能である。ただし、剥離位
置と搬出用樋部材28との距離が大きいほど、落下によ
る衝撃は大きくなる。
【0047】落下による衝撃緩和と装置簡略化のために
は、剥離のための鋭角状剥離部材25と搬出用樋部材2
6を近接させるか、もしくは一体化することが望まし
い。鋭角状剥離部材25を180度〜270度に設置す
る場合、特に鋭角状剥離部材25と搬出用樋部材26と
を一体化して設置する構造においては、シリコンリボン
22は剥離後、回転冷却体21から分離してスムーズに
搬出用樋部材26へ滑り落ちることとなる。また、剥離
のための衝撃を与えるのに際し、回転冷却体21の回転
以外の特別な可動部材を必要としないため、装置の単純
化に寄与し、また装置の耐久性、メンテナンス性の向上
が可能である。
【0048】上述の第1例、第2例ともに、搬出用樋部
材は装置構成の単純化のためにシリコンリボンの自重を
利用して搬出できる構造にすることが望ましい。すなわ
ち、回転動力などによる強制搬送ではなく、搬送用樋部
材を、シリコンリボンが樋部材との摩擦に抗して自重落
下する角度以上に傾斜させ、シリコンリボンが樋部材上
を自重によって滑り落ちて装置外へ搬出されるような構
造にするのが望ましい。
【0049】また、ローラーなどの搬出補助部材を付加
することによって、シリコンリボンをより効率的に搬出
することも可能である。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。
【0051】実施例1 実施例1は、シリコンリボンを生成する回転冷却体の平
坦面及び平面状シリコンリボンに対し、垂直方向から衝
撃を与えてシリコンリボンを剥離する方法に関するもの
である。
【0052】図1は実施例1に沿ったシリコンリボン製
造装置である。すなわち、このシリコンリボン製造装置
は、角型るつぼ14、このるつぼ14に供給されたシリ
コンを溶融するための加熱ヒーター、シリコンリボン生
成部になる複数の平坦面を備えている回転冷却体11、
この回転冷却体11を回転可能に支持する回転軸、シリ
コンリボン12を剥離するために衝撃を与える衝撃発生
部材15、剥離したシリコンリボン12を装置の外へ搬
出する2つの搬出用樋部材16、17で構成されてい
る。
【0053】これらの構成要素は、直方体状の装置外壁
及び断熱材の中に収納されている。装置内部は、断熱材
に囲まれて、内部をアルゴンガス雰囲気下で保持するこ
とができるようにシールされている。
【0054】回転冷却体11の表面に生成したシリコン
リボン12のうち、回転冷却体11の回転による微小振
動で剥離するものは、一方の搬出用樋部材17によって
搬出される。
【0055】回転冷却体11の回転による微小振動で剥
離しないシリコンリボン12を剥離するための衝撃を与
える方法は、規定の衝撃力を回転冷却体の回転に同期さ
せながらすべてのシリコンリボン12に対して与えるこ
とができる機構であればどのような方法を用いても構わ
ない。
【0056】本実施例では、カーボン棒を回転冷却体1
1の真上に吊し、回転冷却体11の回転と同期させてシ
リコンリボン12が最上点に到達すると同時にそのカー
ボン棒を落下させて、シリコンリボンすべてに衝撃を与
える機構発生部材15とした。衝撃をカーボン棒の自重
落下で行うため、衝撃を与える位置は回転冷却体の最下
点を0度としたときの180度(最上点)の位置におい
て、シリコンリボン12表面に垂直方向の衝撃を与える
ことに相当する。
【0057】ただし、衝撃を与えるためには自重落下で
ある必要はなく、特に回転軸とギアなどで連動した軸を
直進運動に変換することで完全に同期させることも可能
であり、衝撃を与える位置、角度は任意の設置方法をと
ることが可能である。部材の材料に関しては、本実施例
ではカーボン棒としたが、これに限られず、装置内の温
度に耐え、かつシリコンへの汚染の影響が少ない材料で
あればどのようなものでも適用することができる。
【0058】特に、カーボンにSiCなどをコートした
部材などのように、シリコンよりも硬い部材により、も
しくはシリコンよりも硬い材料をコートした部材によ
り、耐久性を向上させることも有効であり、カーボン粉
などによる汚染防止の効果も得られる。
【0059】また、部材の形状も規定の衝撃力を与えら
れる形状であればどのようなものも適用できるが、衝撃
力の1点集中を防ぐためにも鈍角な形状もしくは平坦面
形状などが望まれる。また、衝撃は複数の部材により同
時にシリコンリボン表面内の複数箇所へ与えることで、
衝撃点での衝撃力の集中が緩和できる。
【0060】剥離したシリコンリボン12を搬出する搬
出用樋部材16、17は、シリコンリボン12が自重に
より滑り落ちる板状の構造で構わないが、シリコンリボ
ン12の搬出用樋部材16、17から横方向への落下を
防ぐために、側部に図5に示すような落下防止用ガイド
54を設置しても構わない。
【0061】また、図5に示すように、シリコンリボン
52の自重による滑りをより促進するために、搬出補助
部材としてのローラー53を有する構造が望まれる。
【0062】本実施例では、このようなガイド54及び
ローラー53を備えたシリコンリボン搬出用樋部材51
を、60度及び270度の位置に設置した。樋部材51
の設置角度(傾斜角度)は、水平に対して30度下方へ
傾け、シリコンリボン52が自重で装置外へ搬出される
構造とした。
【0063】樋部材51の設置位置に関しては、装置の
構成や、シリコンリボン52が回転冷却体11から分
離、落下する位置などを考慮する必要がある。設置角度
に関しては、搬出用樋部材の材料とシリコンリボン52
との摩擦などから、シリコンリボン12が自重により滑
り落ちる条件内に設定する必要がある。
【0064】搬出用樋部材51(16、17)の表面形
態に関しては、シリコンリボン52(12)との摩擦力
を低減するために、なるべく表面が平滑なものを選ぶこ
とが望まれる。この材料としてシリコンリボン12より
も柔らかいものを選んだ場合は、シリコンリボン12が
搬出用樋部材16、17に滑り落ちた際の衝撃を緩和す
ることができ、シリコンリボン12の破壊を防止できる
が、耐久性は低下する。SiCコートのように硬い材料
を選んだ場合でも、設置角度、設置位置を考慮すること
によって、シリコンリボン12が破壊されない構造をと
ることが可能である。
【0065】回転冷却体11に関しては、シリコンリボ
ン12を生成する平坦面部以外は溶融シリコン13に浸
漬しない構造が望まれる。もっとも単純な構造は横断面
形状が多角柱構造であるが、この場合は、隣接する平坦
面どうしが接続しているため隣り合うシリコンリボン1
2どうしが一体化するおそれもある。本実施例では、図
1のように、多角柱の頂点を内側へカットした歯車型回
転冷却体11を適用した。この構造では、衝撃に関して
も一定時間間隔に連続して衝撃を与える単純構造を適用
できる。
【0066】上述の装置を用いて、固体状シリコンを充
填したるつぼ14をヒーターによって加熱し、シリコン
を溶融させた。次に、るつぼ14を上昇させ、図1のよ
うに、回転冷却体11の平坦面部分を溶融シリコン13
中に浸漬し、回転冷却体11を回転させた。
【0067】すると、歯車型回転冷却体11の平坦面部
のすべてにシリコンリボン12が同条件で生成した。衝
撃発生部材15は、平面状シリコンリボン12が最上点
で水平になった瞬間に垂直に落下してシリコンリボン1
2に衝撃を与えるように、一定時間間隔で落下、上昇を
繰り返すよう制御した。
【0068】このようにしてシリコンリボン12を成長
させ、装置の覗き孔から確認したところ、シリコンリボ
ン12のうちの約30%は0度〜180度で振動により
落下し、一方の搬出用樋部材17を滑り落ちて装置外へ
搬出、回収することができた。シリコンリボン12の残
りである約70%は、すべて最上点で剥離し、続いて回
転冷却体11から分離して他方の搬出用樋部材16へ滑
り落ちた後、装置外へ搬出、回収することができた。
【0069】搬出されたシリコンリボン12は、平滑で
あって厚さが均一であり、平均厚さ約270μmの柱状
シリコンリボンであり、また、安定的に連続成長でき
た。
【0070】実施例2 実施例2は、シリコンリボンを生成する回転冷却体の平
坦面及び平面状シリコンリボンに対して平行な方向から
衝撃を与えてシリコンリボンを剥離する方法に関するも
のである。
【0071】図2は実施例2に沿ったシリコンリボン製
造装置である。このシリコンリボン製造装置は、実施例
1とほぼ同等の構成からなる。実施例1と異なる点は、
平面状シリコンリボン22の表面に衝撃を与える衝撃発
生部材が削除された点と、回転冷却体21の最下点0度
に対して270度の位置にシリコンリボンを剥離するた
めの鋭角状剥離部材25が設けられ、この剥離部材25
が搬出用樋部材26に一体化されている点である。
【0072】鋭角状剥離部材25に関して、図3を用い
て説明する。鋭角状剥離部材25は先端を鋭角加工した
カーボンを使用した。この剥離部材25は、回転冷却体
21の最下点0度に対し270度の位置における、回転
冷却体平坦面部の角が作る円軌道31に対する接線と平
行に、かつ、円軌道31から100μm外側に離れて設
置した。これにより、厚さ100μm以上のシリコンリ
ボン22は剥離できることとなる。鋭角状剥離部材25
は、水平に対し30度傾けた搬出用樋部材26の先端部
に一体化することにより、装置部材の簡略化を行った。
【0073】剥離したシリコンリボン22を搬出する搬
出用樋部材26、28は、実施例1と同様に、ガイド5
4、ローラー53を備えた部材とした。樋部材26、2
8の設置位置、角度、表面形態、材質に関しても、実施
例1と同様の考察結果が得られる。
【0074】回転冷却体21に関しても、実施例1と同
様に、多角柱の頂点を内側へカットした歯車型冷却体を
適用した。特に、鋭角状剥離部材25を使用する場合
は、隣接するシリコンリボン12どうしが一体化してい
ると、シリコンリボン12の進行方向前端側の1辺に鋭
角状剥離部材25を接触させ、平面状シリコンリボン1
2に対して平行方向に衝撃を与えることが困難となるた
め、歯車型冷却体のような構造が望ましいが、回転冷却
体21と同期して可動する部材が存在しないため、周期
的に連続した構造である必要性は特に存在しない。
【0075】上述の装置を用いて、固体状シリコンを充
填したるつぼ24をヒーターによって加熱し、シリコン
を溶融させた。次に、るつぼ24を上昇させ、図2のよ
うに、歯車型回転冷却体21の平坦面部分を溶融シリコ
ン23中に浸漬し、回転冷却体21を回転させた。する
と、シリコンリボン22は回転冷却体21の平坦面部の
すべてに同条件で生成した。
【0076】このようにしてシリコンリボン22を成長
させ、覗き孔から確認したところ、シリコンリボン22
の約30%は0度〜180度で振動により落下し、搬出
用樋部材28を滑り落ちて装置外へ搬出、回収すること
ができた。シリコンリボン22の残りである約70%
は、すべて鋭角状剥離部材25と接触することで剥離、
分離して搬出用樋部材26へ落下した後、搬出用樋部材
26を滑り落ちて装置外へ搬出、回収することができ
た。
【0077】搬出されたシリコンリボン22は、実施例
1とまったく同様に、平滑で均一の厚さを有する、平均
厚さ約270μmの柱状シリコンリボンであり、また、
安定的に連続成長できた。
【0078】実施例3 実施例3は、従来技術によるシリコンリボン製造方法に
関するものであり、シリコンリボンを生成する回転冷却
体が凹凸構造を備えたシリコンリボン製造装置(比較
例)を用いた。
【0079】図7はこの比較例に沿ったシリコンリボン
製造装置を示すものである。図7に示すシリコンリボン
製造装置は、実施例1とほぼ同様の構成からなる。実施
例1と異なる点は、回転冷却体71が円筒型であり、そ
の円筒表面に凹凸を備えている点、また、凹部78に先
端部が挿入されたシリコンリボン掻取部75を備えてい
る点である。
【0080】まず、固体状シリコンを充填したるつぼ7
4をヒーターによって加熱し、シリコンを溶融した。次
に、るつぼ74を上昇させ、図7のように、回転冷却体
71の凸部77のみを溶融シリコン73中に浸漬し、回
転冷却体71を回転させた。すると、シリコンリボン7
2は、円筒型冷却体71の凸部77のみで結晶核を生成
し、この核を起点にして結晶が成長した。
【0081】そして、シリコン融液73は、隣り合う凸
部77から成長する結晶と接触することによって、凹部
78には接触せず、回転冷却体71との間に空洞を持っ
たシリコンリボン72が生成した。また、凹部78すな
わちシリコンリボン72と回転冷却体71との間の空洞
部に先端部を挿入したシリコンリボン掻取部75が設置
されているため、シリコンリボン72は円筒形状から強
制的に平面形状に変化し、シリコンリボン掻取部75に
沿うように装置外へ搬出された。
【0082】このようにしてシリコンリボン72を成長
させ、覗き孔から確認したところ、シリコンリボン72
は数分に一度、掻取部75に沿う領域で破損した。これ
は、湾曲を完全に引き伸ばせない部分が存在し、シリコ
ンリボン72の直線的な搬出が阻まれたためである。
【0083】搬出されたシリコンリボン72は、凸部7
7に相当する部分で厚く、凹部78に相当する部分で薄
く成長し、平均厚さは凸部で約250μm、凹部で約2
00μmであった。
【0084】実施例4 実施例1〜3によって製造されたシリコンリボンを用い
て、太陽電池を作製した。作製の手順の一例は、洗浄、
テクスチャエッチング、拡散層形成、酸化膜除去、反射
防止膜形成、バックエッチ、裏面電極形成、受光面電極
形成の工程順であり、一般的な手法である。各工程間は
基本的には自動搬送機構による受け渡しを行った。
【0085】実施例1及び実施例2によるシリコンリボ
ンに関しては、すべての自動搬送を行うことができた
が、実施例3によるシリコンリボンに関しては、湾曲が
残ること、凹凸があることにより、自動搬送機構が使え
ないシリコンリボンも生じた。
【0086】次に、実施例1〜3によるシリコンリボン
から製作した太陽電池の特性をソーラーシミュレータに
よって測定した結果を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】表1からわかるように、実施例1及び実施
例2による太陽電池の短絡電流密度はいずれも27mA
/cm2であり、実施例3の25mA/cm2よりも大き
い。これは、内部応力が残留するための歪みによる欠陥
が原因であると考えられる。曲線因子については、実施
例3では内部応力が残留するための歪みによる欠陥の影
響で大幅に低減している。変換効率(%)については、
実施例3では10%であるのに対し、実施例1及び実施
例2ではいずれも12%と大幅に改善できた。
【0089】以上の説明から明らかなように、実施例1
に沿ったシリコンリボン製造装置によれば、平坦面部を
持った回転冷却体の平坦面部にシリコンを成長させるこ
とで、内部応力のない平面状シリコンリボンを得ること
ができ、また、連続して安定的にシリコンリボンを取り
出すことが可能である。取り出したシリコンリボンは平
滑、均一であるため、研磨工程やスライス工程によらず
にシリコンウエハを形成することができ、スライスロス
がなく、より低コストでシリコンウエハを提供すること
が可能である。
【0090】また、実施例2に沿ったシリコンリボン製
造装置によれば、内部応力のない平面状シリコンリボン
を得ることができ、また、連続して安定的にシリコンリ
ボンを取り出すことが可能である。さらに、実施例1と
比較して、シリコンリボンを剥離する際の機械的可動部
がないため、剥離動作を回転冷却体に同期させる必要が
なく、装置を簡単化できるため、装置の低コスト化、耐
久性向上、メンテナンス性向上が可能である。
【0091】
【発明の効果】請求項1に係るシリコンリボン製造装置
にあっては、溶融シリコンを収納するための溶融シリコ
ン収納部と、この溶融シリコン収納部の上方に回転可能
に配設されかつシリコンリボンを表面で固化成長させる
ためのシリコンリボン生成部分を有する回転冷却体とを
備えてなるシリコンリボン製造装置において、回転によ
って溶融シリコンに一旦浸漬された後に溶融シリコンか
ら引き上げられた回転冷却体の表面におけるシリコンリ
ボン生成部分が溶融シリコンに再び浸漬される前にその
シリコンリボン生成部分に生成したシリコンリボンを剥
離するとともに、剥離したシリコンリボンを回転冷却体
の回転による慣性力及び/または重力による落下を利用
して装置外へ搬出するための剥離・搬出機構が設けられ
ていることを特徴とする。したがって、このような剥離
・搬出機構により、平面状シリコンリボンを大量かつ安
定的に低コストで連続生産することができる。
【0092】請求項2に係るシリコンリボン製造装置に
あっては、回転冷却体の表面が、シリコンリボン生成部
分になる複数の平坦面を備えていることを特徴とする。
したがって、請求項1に係るシリコンリボン製造装置が
奏する前記効果に加えて、シリコンをスライスする必要
がなく、平板型シリコンリボンを直接、得ることが可能
であり、スライスによる損失がないため、低コスト化に
寄与する。
【0093】請求項3に係るシリコンリボン製造装置に
あっては、剥離・搬出機構が、回転冷却体に物理的衝撃
を与えることによってシリコンリボンを剥離するための
衝撃発生部材を備えていることを特徴とする。したがっ
て、請求項1または2に係るシリコンリボン製造装置が
奏する前記効果に加えて、衝撃発生部材によって成長後
のシリコンリボンに適切な衝撃を与えることで、シリコ
ンリボンは回転冷却体表面から容易に剥離することが可
能になる。
【0094】請求項4に係るシリコンリボン製造装置に
あっては、剥離・搬出機構が、回転冷却体の表面におけ
るシリコンリボン生成部分でシリコンリボンの回転方向
上流側の端部に接触することによってシリコンリボンを
剥離するための鋭角状剥離部材を備えていることを特徴
とする。したがって、請求項1または2に係るシリコン
リボン製造装置が奏する前記効果に加えて、機械的可動
部が存在しない鋭角状剥離部材を用いてシリコンリボン
を剥離すれば剥離動作を回転冷却体に同期させる必要が
なく、装置を簡単化できるため、装置の低コスト化、耐
久性向上、メンテナンス性向上が可能である。
【0095】請求項5に係るシリコンリボン製造装置に
あっては、剥離・搬出機構は、回転冷却体の表面におけ
るシリコンリボン生成部分が溶融シリコンに浸漬した最
下点にある位置を0度とし、その最下点から回転方向へ
1回転した位置を360度とした場合に、90度から2
70度の位置範囲でシリコンリボンを剥離することを特
徴とする。したがって、請求項1〜4のいずれか1つに
係るシリコンリボン製造装置が奏する前記効果に加え
て、90度〜270度の範囲でシリコンリボン12に衝
撃を与えて剥離した場合、静止摩擦力と慣性力、重力と
の関係に関わらず、シリコンリボンは180度〜270
度の範囲で回転冷却体から分離し、落下することにな
り、シリコンリボンのいっそう確実な搬出を行うことが
できる。
【0096】請求項6に係るシリコンリボン製造装置に
あっては、剥離・搬出機構が、剥離したシリコンリボン
を受けて装置外へ搬出するための搬出用樋部材を備えて
いることを特徴とする。したがって、請求項1〜5のい
ずれか1つに係るシリコンリボン製造装置が奏する前記
効果に加えて、搬出用樋部材という簡単な構成でシリコ
ンリボンを装置外へ搬出することが可能になる。
【0097】請求項7に係るシリコンリボン製造装置に
あっては、樋部材は、剥離したシリコンリボンがその樋
部材との摩擦力に抗して自重により滑り落ちることので
きる角度に傾斜されていることを特徴とする。したがっ
て、請求項6に係るシリコンリボン製造装置が奏する前
記効果に加えて、このような搬出用樋部材によって、回
転動力などによる強制搬送ではなくシリコンリボンの自
重を利用した自然搬出が可能になり、装置構成の単純化
を図ることができる。
【0098】請求項8に係るシリコンリボン製造装置に
あっては、剥離・搬出機構が、樋部材に加えて、シリコ
ンリボンの搬出を補助するための搬出補助部材を備えて
いることを特徴とする。したがって、請求項6または7
に係るシリコンリボン製造装置が奏する前記効果に加え
て、搬出補助部材によってシリコンリボンの自重による
滑りをより促進することが可能になる。
【0099】請求項9に係るシリコンリボン製造装置に
あっては、樋部材が、請求項4に記載の鋭角状剥離部材
と一体化されていることを特徴とする。したがって、請
求項6〜8のいずれか1つに係るシリコンリボン製造装
置が奏する前記効果に加えて、装置部材の簡略化を行う
ことが可能になる。
【0100】請求項10に係るシリコンリボン製造装置
にあっては、鋭角状剥離部材は、回転冷却体の表面にお
けるシリコンリボン生成部分が溶融シリコンに浸漬した
最下点にある位置を0度とし、その最下点から回転方向
へ1回転した位置を360度とした場合に、180度か
ら270度の位置範囲でシリコンリボンの回転方向上流
側の端部に接触することによってシリコンリボンを剥離
することを特徴とする。したがって、請求項9に係るシ
リコンリボン製造装置が奏する前記効果に加えて、鋭角
状剥離部材を180度〜270度に設置する場合、特に
鋭角状剥離部材と搬出用樋部材とを一体化して設置する
構造において、シリコンリボンは剥離後、回転冷却体か
ら分離してスムーズに搬出用樋部材へ滑り落ちることと
なる。また、剥離のための衝撃を与えるのに際し、回転
冷却体の回転以外の特別な可動部材を必要としないた
め、装置の単純化に寄与し、また装置の耐久性、メンテ
ナンス性の向上が可能になる。
【0101】請求項11に係る太陽電池にあっては、請
求項1〜10のいずれか1つに記載のシリコンリボン製
造装置によるシリコンリボンを用いて製造されたことを
特徴とする。したがって、従来のシリコンリボン製造装
置により製造したシリコンリボンを用いる太陽電池に比
べて、短絡電流密度、曲線因子が大きくなることから、
変換効率を向上させつつ、製造コストを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明における実施例1によるシリコ
ンリボン製造装置の構成説明図である。
【図2】図2は、本発明における実施例2によるシリコ
ンリボン製造装置の構成説明図である。
【図3】図3は、本発明における実施例2によるシリコ
ンリボン製造装置における剥離方法の第1段階を説明す
る説明図である。
【図4】図4は、本発明における実施例2によるシリコ
ンリボン製造装置における剥離方法の第2段階を説明す
る説明図である。
【図5】図5は、本発明における実施例1あるいは実施
例2における搬出用樋部材に搬出補助部材としてのロー
ラー及びガイドが備わった場合の構成説明図である。
【図6】図6は、従来技術による1つのシリコンリボン
製造装置の構成説明図である。
【図7】図7は、従来技術による別の1つのシリコンリ
ボン製造装置の構成説明図である。
【符号の説明】
11、21 回転冷却体 12、22 シリコンリボン 13、23 シリコン融液 14、24 るつぼ 15 衝撃発生部材 16、17、26、28 搬出用樋部材 25 鋭角状剥離部材 30 平坦面部の角 31 平坦面部の角の軌道 51 搬出用樋部材の1例 52 シリコンリボン 53 ローラー(搬出補助部材) 54 ガイド(搬出補助部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 光三郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 谷口 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4G077 AA02 BA04 CF03 EG26 EG29 FJ03 FJ08 HA20 5F051 BA14 CB02 CB04 CB30 5F053 AA03 AA15 BB08 BB15 DD01 FF05 GG02 LL05 RR13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融シリコンを収納するための溶融シリ
    コン収納部と、この溶融シリコン収納部の上方に回転可
    能に配設されかつシリコンリボンを表面で固化成長させ
    るためのシリコンリボン生成部分を有する回転冷却体と
    を備えてなるシリコンリボン製造装置において、 回転によって溶融シリコンに一旦浸漬された後に溶融シ
    リコンから引き上げられた回転冷却体の表面におけるシ
    リコンリボン生成部分が溶融シリコンに再び浸漬される
    前にそのシリコンリボン生成部分に生成したシリコンリ
    ボンを剥離するとともに、剥離したシリコンリボンを回
    転冷却体の回転による慣性力及び/または重力による落
    下を利用して装置外へ搬出するための剥離・搬出機構が
    設けられていることを特徴とするシリコンリボン製造装
    置。
  2. 【請求項2】 回転冷却体の表面が、シリコンリボン生
    成部分になる複数の平坦面を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載のシリコンリボン製造装置。
  3. 【請求項3】 剥離・搬出機構が、回転冷却体に物理的
    衝撃を与えることによってシリコンリボンを剥離するた
    めの衝撃発生部材を備えていることを特徴とする請求項
    1または2に記載のシリコンリボン製造装置。
  4. 【請求項4】 剥離・搬出機構が、回転冷却体の表面に
    おけるシリコンリボン生成部分でシリコンリボンの回転
    方向上流側の端部に接触することによってシリコンリボ
    ンを剥離するための鋭角状剥離部材を備えていることを
    特徴とする請求項1または2に記載のシリコンリボン製
    造装置。
  5. 【請求項5】 剥離・搬出機構は、回転冷却体の表面に
    おけるシリコンリボン生成部分が溶融シリコンに浸漬し
    た最下点にある位置を0度とし、その最下点から回転方
    向へ1回転した位置を360度とした場合に、90度か
    ら270度の位置範囲でシリコンリボンを剥離すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のシリ
    コンリボン製造装置。
  6. 【請求項6】 剥離・搬出機構が、剥離したシリコンリ
    ボンを受けて装置外へ搬出するための搬出用樋部材を備
    えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つ
    に記載のシリコンリボン製造装置。
  7. 【請求項7】 樋部材は、剥離したシリコンリボンがそ
    の樋部材との摩擦力に抗して自重により滑り落ちること
    のできる角度に傾斜されていることを特徴とする請求項
    6に記載のシリコンリボン製造装置。
  8. 【請求項8】 剥離・搬出機構が、樋部材に加えて、シ
    リコンリボンの搬出を補助するための搬出補助部材を備
    えていることを特徴とする請求項6または7に記載のシ
    リコンリボン製造装置。
  9. 【請求項9】 樋部材が、請求項4に記載の鋭角状剥離
    部材と一体化されていることを特徴とする請求項6〜8
    のいずれか1つに記載のシリコンリボン製造装置。
  10. 【請求項10】 鋭角状剥離部材は、回転冷却体の表面
    におけるシリコンリボン生成部分が溶融シリコンに浸漬
    した最下点にある位置を0度とし、その最下点から回転
    方向へ1回転した位置を360度とした場合に、180
    度から270度の位置範囲でシリコンリボンの回転方向
    上流側の端部に接触することによってシリコンリボンを
    剥離することを特徴とする請求項9に記載のシリコンリ
    ボン製造装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1つに記載
    のシリコンリボン製造装置によるシリコンリボンを用い
    て製造されたことを特徴とする太陽電池。
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