JP2002078297A - マグネットの着磁方法 - Google Patents

マグネットの着磁方法

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JP2002078297A
JP2002078297A JP2000263573A JP2000263573A JP2002078297A JP 2002078297 A JP2002078297 A JP 2002078297A JP 2000263573 A JP2000263573 A JP 2000263573A JP 2000263573 A JP2000263573 A JP 2000263573A JP 2002078297 A JP2002078297 A JP 2002078297A
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magnetizing
armature
magnetization
yoke
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JP2000263573A
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Takeshi Tanaka
猛 田中
Hiroyuki Harada
博幸 原田
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】着磁装置の複雑化を招くことなく、整流改善に
優れた磁束分布を低コストで実現できるマグネットの着
磁方法を提供する。 【解決手段】ブロアモータ1は、2極の直流モータであ
って、モータハウジング7の湾曲した内側面において、
2つのマグネット2,3が電機子4を挟んで対向配置さ
れている。マグネット2、3は、主磁極部2a,3a
と、その主磁極部2a,3aの端部に延出形成される延
長部2b,3bとを備える。同マグネット2,3の着磁
に際し、マグネット2,3の全体に同一方向の強磁界を
与える第1の着磁を行った後、主磁極部2a,3aの端
部から延出形成した延長部開始点2c,3cの近傍部分
のみに、第1の着磁の方向とは逆の強磁界を与える第2
の着磁を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流モータ等の直
流機に備えられたマグネットを着磁させるための着磁方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、直流モータ(直流
電動機)30は、マグネット31,32、電機子33、
コンミテータ34及びブラシ35等を有している。この
直流モータ30では、直流電源が供給されることで、電
機子33が図11(a)→(b)→(c)の順に回転す
るように構成されている。
【0003】詳しくは、電機子33は、電機子コア36
と電機子コイル37とを有している。電機子コア36に
は、複数の歯部36aが形成されており、そのうちの5
つの歯部36aの周囲に電機子コイル37が巻き付けら
れている。なお、図示を省略しているが、5つの歯部3
6a毎に他の電機子コイルが同様に巻き付けられてい
る。つまり、この直流モータ30の巻装方式は分布巻で
ある。
【0004】コンミテータ34は、複数のセグメント3
4aを有し、そのセグメント34aに摺接するようにブ
ラシ35が配設されている。そして、直流電流がブラシ
35及びコンミテータ34のセグメント34aを経て電
機子コイル37に流入されるようになっている。これに
より、電機子コイル37に流れる電流の向きが変更され
て電機子33が時計回り方向(図中、X矢印方向)に回
転する。
【0005】ここで、ブラシ35から電機子コイル37
に流入される電流変化を図12を用いて説明する。先
ず、図12(a)に示すように電機子コイル37に右か
ら左へ電流Iが流れている状態から、電機子33が回転
してコンミテータ34が図12(b)のようにブラシ3
5に対して右側に移動する。すると、ブラシ35によっ
て2つのセグメント34aが短絡されて、電機子コイル
37に短絡電流iが流れる。さらに、電機子33が回転
すると、図12(c)のように、電機子コイル37に
は、左から右へ電流Iが流れるようになる。つまり、図
12(a)→(b)→(c)の順に電機子33が回転す
るとき、その際に電機子コイル37を流れる電流Iの向
きが逆になる。なおこのとき、+Iから−Iまで2Iの
変化をさせるための電流がブラシ35から流入される。
また、図12(a)〜(c)は、図11(a)〜(c)
に対応しており、図11(a)→(b)→(c)のよう
に電機子33が回転する際に、電機子コイル37を流れ
る電流Iの向きが変更され、その電機子コイル37に巻
装された電機子コア36内の磁界の向きが反転する。こ
の電機子コイル37の電磁力と、マグネット31,32
からの磁力とによって回転力が発生し、モータ30が回
転駆動する。
【0006】上述のように、ブラシ35によって短絡さ
れた電機子コイル37を流れる電流が、その短絡期間中
に反転することを、「整流」という。また、この整流時
の関係は、次式の整流方程式によって示される。
【0007】L(di/dt)+e+Rci+R2(I
+i)−R1(I−i)=0 ここで、L(di/dt)は、ブラシ35で短絡される
電機子コイル37のインダクタンスLの影響で生じるリ
アクタンス電圧を示し、eは、電機子33の回転に伴い
電機子コイル37に発生する誘起電圧を示す。また、R
cは、ブラシ35で短絡される電機子コイル37の抵抗
を示し、R1,R2は、ブラシ35とコンミテータ34
との接触抵抗を示す。なお、Iはブラシ35から流入さ
れる電流であり、iはブラシ35で短絡される電機子コ
イル37の短絡電流である。
【0008】整流時において、電機子コイル37のリア
クタンス電圧と誘起電圧eが小さく無視することができ
れば、短絡電流iは、図13の点線で示すように直線的
に変化して、整流を良好に行うことができる。なお、こ
の直線状の整流は、理想的な整流の一つであって直線整
流という。
【0009】しかしながら、電機子コイル37にリアク
タンス電圧及び誘起電圧eが発生するため、短絡電流i
は、図13の実線で示すように直線整流から遅れて変化
する、いわゆる不足整流が発生する。詳しくは、誘起電
圧eは、電機子コイル37を通過する磁束量Φの変化に
よって同コイル37に誘起される逆起電力であって、次
式のように示される。
【0010】e=−dΦ/dt つまり、誘起電圧eは、電機子コイル37を通過する磁
束量Φが減少する速さに比例して発生する。
【0011】ここで具体的に、整流中の電機子コイル3
7に誘起される誘起電圧eを図14を用いて説明する。
図14には、電機子コイル37を通過する磁束量Φ、つ
まり、電機子コイル37が巻き付けられた電機子コア3
6(5つの歯部36a)内を通過する磁束量Φの変化
と、その磁束量Φの変化に応じて発生する電機子コイル
37の誘起電圧e(=−dΦ/dt)を示している。な
お、図14では、図11(b)の状態を基準位置0°と
している。即ち、電機子コイル37により巻装された電
機子コア36(5つの歯部36a)の中心が、マグネッ
ト31,32の中心と一致するときを基準位置0°とし
て示している。
【0012】電機子コイル37に電流が流れない状態で
は、電機子コイル37を通過する磁束量Φは、マグネッ
ト31,32からの磁束のみを考慮すればよく、図14
の(A)のように電機子33の回転位置が基準位置0°
(図11(b)の回転位置)のとき最も大きくなる。
【0013】また、電機子33の回転時には電機子コイ
ル37に電流が流れ、その電流によって起磁力が生じ
て、マグネット31,32の磁束に影響をおよぼすよう
になる。詳しくは、電機子コイル37に流れる電流は、
整流時、即ち、図11(a)→(b)→(c)の順に電
機子33が回転するときに反転するため、電機子コイル
37による磁束量Φは、電機子33の回転位置に応じて
図14の(B)のように変化する。つまり、電機子33
の回転位置が基準位置0°となるとき正から負へ変化す
る。その結果、マグネット31,32の磁束量(A)と
電機子コイル37の磁束量(B)が合成されて実際に電
機子コイル37を通過する磁束量Φは、電機子33の回
転位置に応じて図14の(C)(=(A)+(B))の
ように変化する。つまり、電機子33が基準位置0°に
到達する前に、合成磁束量(C)は最も大きくなる。よ
って、電機子コイル37の誘起電圧eは、この磁束量
(C)が最大となる位置で、負から正へ変化する。
【0014】このように、誘起電圧eは整流を遅らせる
方向に誘起され、短絡電流iの反転が遅れて不足整流の
原因となってしまう。この不足整流によって整流の終わ
り、即ち、ブラシ後端での火花放電が発生し、騒音及び
ブラシ摩耗の原因となってしまう。整流改善方法とし
て、ブラシ位置を図11の反時計回り方向に移動させる
ことで、電機子コイル37の誘起電圧eの影響を小さく
するようにしている。
【0015】ところが、モータ負荷が変動する場合で
は、電機子コイル37を流れる電流が変わり、モータ回
転数も変化するため、良好な整流を保つことが困難とな
ってしまう。具体的には、例えば、自動車用エアコンユ
ニットで使用されるブロアモータにおいて、高負荷とな
る高回転時では、電流が大きくなるため合成磁束量
(C)が最大となる位置が回転方向に対して反対側(図
14のマイナス側)に移動することとなる。また、回転
数が高くなるため合成磁束量(C)による誘起電圧eも
大きくなる。さらに、電機子コイル37の電流に応じて
リアクタンス電圧も大きくなる。従って、ブラシ位置の
移動量を大きくしないと良好な整流を得ることができな
い。また逆に、低負荷となる低回転時では、ブラシ位置
の移動量を小さくしないと良好な整流を得ることができ
ない。このように、モータ負荷の変動に応じてブラシ位
置をたえず移動する必要があり、良好な整流を保つこと
が困難となってしまう。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願出願人
は、特願平11−270566号において、負荷の影響
を受けることなく常に良好な整流を行うことができる技
術を提案している。その技術では、モータのマグネット
において、回転方向に対する磁束分布を工夫して、負荷
が変動しても良好な整流を保つことができるようにして
いる。具体的には、図15に示すように、マグネット3
8,39の主磁極部38a,39aの端部に延長部38
b,39bを設け、その延長部38b,39bの開始点
38c,39c近傍部分における着磁の強弱(つまり磁
束分布)を変化させる。つまり、マグネット38,39
において、延長部38b,39bの開始点38c,39
c近傍部分に極小点がある磁束変化を持たせる。この磁
束変化により、整流を遅らせる方向に発生される電圧
(リアクタンス電圧)を打ち消す誘起電圧eを発生させ
て、整流を改善させるようにしている。
【0017】特願平11−270566号では、整流改
善に優れた磁束分布を実現するためのマグネットの着磁
方法は開示していない。また特に、整流改善に優れた磁
束分布を低コストで実現できるマグネットの着磁方法が
望まれている。
【0018】そこで、本発明の目的は、整流改善に優れ
た磁束分布を低コストで実現できるマグネットの着磁方
法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、電機子が内包されるヨー
クの湾曲した内側面に相対向するように配置されるマグ
ネットであって、そのマグネット本体の端部にリアクタ
ンス電圧を打ち消す誘起電圧を発生させるための延長部
を延出してなるマグネットの着磁方法において、前記マ
グネットの全体に同一方向の強磁界を与える第1の着磁
を行い、その後、前記マグネット本体の端部から延出形
成した延長部の開始点近傍部分のみに、前記第1の着磁
の方向とは逆の強磁界又は交番磁界を与える第2の着磁
を行うようにしたことを要旨とする。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のマグネットの着磁方法において、前記ヨークに設けた
目印により、ヨークの位置決めを行った後、前記第2の
着磁を行うようにしたことを要旨とする。
【0021】請求項3に記載の発明は、前記マグネット
を前記ヨークに配置し、該ヨークを取付台に固定した請
求項1に記載のマグネットの着磁方法において、前記取
付台に設けた係合部と前記ヨークに設けた被係合部とを
係合させることにより、ヨークの位置決めを行った後、
前記第2の着磁を行うようにしたことを要旨とする。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載のマグネットの着磁方法において、前記
第1の着磁で使用される電磁石鉄心は、前記マグネット
の円弧面全体を覆う角度幅を有し、前記第2の着磁で使
用される電磁石鉄心は、前記延長部の開始点近傍部分の
みの角度幅を有することを要旨とする。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のマグネットの着磁方法において、前記電機子のコアに
は複数の歯部が形成され、前記マグネット本体は、電機
子コイルが巻装される複数の歯部のうち回転方向側及び
回転方向逆側の端部に配置する歯部の中心線間の角度に
対応する長さとなるように形成され、前記延長部は、前
記マグネット本体に対して回転方向に延出形成した部分
であることを要旨とする。
【0024】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
マグネットの全体に同一方向の強磁界を与える第1の着
磁が行われた後、マグネット本体の端部から延出形成し
た延長部の開始点近傍部分のみに、第1の着磁の方向と
は逆の強磁界又は交番磁界を与える第2の着磁が行われ
る。この第2の着磁により、マグネットにおける延長部
の開始点近傍部分では、その他の部分と比較して磁束が
弱くなる。そして、この磁束変化によりリアクタンス電
圧を打ち消す誘起電圧が発生して整流が改善されること
となる。このように、マグネットの着磁を2回に分けて
実施することにより、着磁装置の複雑化を招くことな
く、整流改善に優れた磁束分布を低コストで実現でき
る。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、第2の着磁での磁界の与
える位置を間違えることがなく、マグネットにおける延
長部の開始点近傍部分の磁束を確実に弱めることができ
る。具体的には、マグネットはヨークの内側面に対向配
置されており、該ヨークを回転角度で180度回転させ
た場合、外観上の判別が不可能となる。このため、第1
の着磁での強磁界の向きに対して、第2の着磁における
強磁界の向きを間違えるおそれがあるが、ヨークに設け
た目印により、回転角度(360度)で一カ所の位置決
めを行うことができるので、第2の着磁における磁界の
向きを間違えることがない。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、ヨークを取付台に固定し
た状態でマグネットの着磁を行うので、着磁位置のズレ
が防止されて着磁を的確に実施できる。また、取付台の
係合部とヨークの被係合部を係合させることにより、回
転角度(360度)で一カ所の位置決めを行うことがで
きる。よって、第2の着磁の際に、第1の着磁の方向と
は逆の強磁界又は交番磁界を正確に与えることができ
る。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3に記載の発明の作用に加えて、第1の着磁で使用さ
れる電磁石鉄心は、マグネットの円弧面全体を覆う角度
幅を有するので、マグネットの全体に同一方向の強磁界
が確実に与えられる。また、第2の着磁で使用される電
磁石鉄心は、延長部の開始点近傍部分のみの角度幅を有
するので、延長部の開始点近傍部分のみに、第1の着磁
の方向とは逆の強磁界又は交番磁界が与えられる。この
ように、各電磁石鉄心が着磁したい領域に対応した角度
幅を含むようにしたので、マグネットにおいて的確な領
域の着磁を実施することができる。
【0028】また、請求項5に記載したマグネットに対
して、請求項1の着磁方法を適用すれば、整流改善に優
れたマグネットを製造でき、実用上好ましいものとな
る。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を自動車用エアコンユニットのブロアモータに具体化
した第1の実施の形態を図面に従って説明する。なお、
エアコンユニットでは、操作スイッチの位置によってブ
ロアモータに流れる電流の大きさが変更される。具体的
には、操作スイッチが、Hi位置(高出力位置)に操作
されたとき、モータの電機子に18Aの電流が流れ、L
o位置(低出力位置)に操作されたとき、モータの電機
子に4Aの電流が流れるように構成されている。この電
流変化によって、モータ回転数が変更されてエアコンユ
ニットに送り込まれる風量が調節される。
【0030】図1は、直流機としてのブロアモータ1の
概略構造を示す部分断面図である。図1に示すように、
ブロアモータ1は、マグネット2,3、電機子4、コン
ミテータ(整流子)5及びブラシ6を有している。
【0031】詳述すると、本実施の形態のブロアモータ
1は、2極の直流モータであって、ヨークとしてのモー
タハウジング7の湾曲した内側面において、N極及びS
極を形成する2つのマグネット2,3が電機子4を挟ん
で対向配置されている。なお、モータハウジング7は軟
鉄製であり、マグネット2,3はフェライト磁石であ
る。電機子4は、電機子コア8とそのコア8に巻装され
る電機子コイル9とを有し、直流電流の供給により回転
駆動する。電機子コア8には、複数の歯部8aが形成さ
れており、そのうちの5つの歯部8aの周囲に電機子コ
イル9が巻き付けられている。なお、本実施の形態で
は、歯部8aの個数は12個であり、その歯部8aが、
電機子4の周方向に30°毎に形成されている。つま
り、隣り合う歯部8aは、その中心線のなす角が30°
(=360°/12)となるように形成されている。ま
た、図示を省略しているが、複数の他の電機子コイルが
5つの歯部8a毎に同様に巻き付けられている。つま
り、巻線の巻装方式は分布巻である。
【0032】コンミテータ5は、電機子4の一端に配設
され、複数のセグメント(整流子片)5aを有して構成
されている。また、ブラシ6がコンミテータ5に摺接す
るように付勢された状態で配設されている。そして、図
示しない直流電源から供給される直流電流が、ブラシ6
とコンミテータ5のセグメント5aを経て電機子コイル
9に流入される。これによって、電機子コイル9に流れ
る電流の向きが変更されて、電機子4が時計回り方向
(図中、X矢印方向)に回転するようになっている。本
実施の形態では、12個のセグメント5aが周方向に3
0°毎に設けられており、電機子4がブラシ6に対して
30°回転するとき、電機子コイル9の電流の向きが変
更される。つまり、電機子4の30°の回転によって電
機子コイル9の整流が行われる。
【0033】本実施の形態のマグネット2,3は、図1
に示すように、マグネット本体としての主磁極部2a,
3aと、該主磁極部2a,3aの端部(以下、延長開始
点2c,3cという)に設けた延長部2b,3bとを備
えている。主磁極部2a,3aは、図11に示す従来の
マグネット31,32に相当する部分であって、延長部
2b,3bはその主磁極部2a,3aの回転方向側の端
部に延出形成されている。主磁極部2a,3aは、図1
に示すように、整流中の電機子コイル9が巻装される5
つの歯部のうち回転方向側及び回転方向逆側の端部に配
置する歯部8aの中心線間の角度(=120°の角度)
に対応した長さとなるように形成されている。その主磁
極部2a,3aの中心と整流中の電機子コイル9が巻装
される電機子コア8(5つの歯部8a)の中心が一致す
る回転位置(図1の回転位置)が整流中心となる。つま
り、この回転位置において、ブラシ6によって短絡され
る電機子コイル9の電流の向きが反転する。また、延長
部2b,3bは、整流区間の30°の角度に対応する区
間で形成されている。さらに、延長部2b,3bにおけ
る先端側の5°の角度に対応する区間では、徐々に薄く
なるよう形成されている。ただし、この延長部2b,3
bにおける先端側の区間は、モータ1の性能上最適化が
はかれれば、特に5°の角度に限定する必要はない。
【0034】上記マグネット2,3は、図2及び図3に
示す着磁装置10にて着磁される。着磁装置10は、図
2に示すメイン着磁ヨーク11,12を備えており、同
着磁ヨーク11,12により第1の着磁が実施される。
さらに、着磁装置10は、図3に示すサブ着磁ヨーク1
5,16を備えており、同着磁ヨーク15,16により
第2の着磁が実施される。なお、これらの着磁は、ブロ
アモータ1を着磁装置10の取付台10aに固定した状
態で行われる。
【0035】詳述すると、図2に示すように、メイン着
磁ヨーク11,12は、その先端面がモータハウジング
7の外周面の円弧半径よりやや大きな円弧半径を有して
円弧状に形成されている。そして、メイン着磁ヨーク1
1とメイン着磁ヨーク12は、対向配置されたマグネッ
ト2,3の位置と対応してモータハウジング7の外部か
ら同マグネット2,3をカバー(内在)するように対向
配置されている。ここで、メイン着磁ヨーク11,12
は、マグネット2,3の外側の円弧面全体を覆う角度幅
を有している。さらに、メイン着磁ヨーク11にはメイ
ンコイル13が巻き付けられ、メイン着磁ヨーク12に
はメインコイル14が巻き付けられている。
【0036】そして、メインコイル13,14には、図
2に示す方向(+、−)に電流を流す。但し、(+)
は、紙面手前側から奥側への方向を示し、(−)は、紙
面奥側から手前側への方向を示す。このように電流を流
すと、図2で破線で示す方向(図の左→右の方向)に磁
束が発生し、これによりマグネット全体に同一方向の強
磁界が与えられることとなる。こうしてマグネット2,
3の第1の着磁が実施され、図4に示すように、マグネ
ット2,3における磁束分布は全体でほぼ均一となる。
【0037】その後、着磁装置10にて図2のメイン着
磁ヨーク11,12から図3のサブ着磁ヨーク15,1
6に取り替えられる。ここで、サブ着磁ヨーク15は、
マグネット2の前記延長部開始点2cに対応する位置に
配置され、サブ着磁ヨーク16は、マグネット3の前記
延長部開始点3cに対応する位置に配置される。また、
サブ着磁ヨーク15,16は、延長部開始点2c,3c
の近傍部分のみの角度幅を有しており、その先端面が前
記モータハウジング7の外周面に沿う円弧状に形成され
ている。さらに、同サブ着磁ヨーク15,16には、前
記メインコイル13,14よりも細いサブコイル17,
18が巻き付けられている。
【0038】そして、サブコイル17,18には、図3
に示す方向(−、+)に電流を流す。但し、図2と同様
に、(+)は紙面手前側から奥側への方向を示し、
(−)は紙面奥側から手前側への方向を示す。このよう
に電流を流すと、図3で破線で示す方向(図の右→左の
方向)に磁束が発生し、これにより延長部開始点2c,
3cの近傍部分に、前記メインコイル13,14による
ものとは逆方向の強磁界が与えられる。このようにし
て、マグネット2,3に対して第2の着磁が実施され
る。ここで、サブコイル17,18は、メインコイル1
3,14よりも細く、サブコイル17,18に流れる電
流量は、メインコイル13,14よりも少なくなってい
る。そのため、サブコイル17,18の通電によりマグ
ネット2,3に対して第2の着磁が実施される際には、
延長部開始点2c,3c近傍部分の磁束が弱められるこ
ととなる。つまり、図5に示すように、マグネット2,
3における磁束分布は、延長部開始点2c,3c近傍部
分が弱められる。こうして第2の着磁を行うことによ
り、マグネット2,3において、延長部開始点2c,3
c近傍部分に極小点がある磁束変化を持たせることがで
きる。なお、本実施の形態では、メイン着磁ヨーク1
1,12及びサブ着磁ヨーク15,16が電磁石鉄心に
相当する。
【0039】次に、上記のように着磁されたマグネット
2と整流時の電機子コイル9によって巻装される電機子
コア8(5つの歯部8a)との位置関係を図6を用いて
説明する(マグネット3はマグネット2と同じ位置関係
となるため、説明を省略する)。なお、図6は、断面円
弧状に形成されたマグネット2を直線上に展開して示し
た模式図である。また、図6において、マグネット2の
周方向の幅を角度で示し、整流時の電機子コイル9によ
って巻装される電機子コア8(5つの歯部8a)を15
0°(5×30°)の幅で示している。
【0040】電機子4が回転して電機子コア8の位置が
図6の(a)のようにコア先端がマグネット2の延長部
開始点2cに位置するとき電機子コイル9の整流が開始
される。その状態から(b)のように15°回転した位
置が整流中心(図1の回転位置)となり、この位置で電
機子コイル9を流れる電流の方向が反転する。さらに、
(c)のように15°回転した回転位置で整流が終了す
る。つまり、電機子コア8が(a)→(b)→(c)の
順に30°回転するときに電機子コイル9の整流が実施
される。この整流時において、整流中の電機子コイル9
を通過する磁束量Φは、図7に示すように、マグネット
2,3の延長部2b,3bの形成によって電機子4の回
転に応じて徐々に増加する。またこのとき、整流中の電
機子コイル9を通過する磁束量Φの増加率はマグネット
2,3の延長部開始点2c,3c近傍部分の磁束変化に
よって回転に応じて徐々に増加する。なお、ここで示す
磁束量Φの変化は、電機子コイル9に流れる電流による
磁束量と、マグネット2,3による磁束量との合成磁束
量を示しており、図中の点線は、図14における合成磁
束量(C)に対応するものである。
【0041】このように、整流中の電機子コイル9を通
過する磁束量Φが変化するため、電機子コイル9に発生
する誘起電圧e(=−dΦ/dt)は、整流初期時が小
さく電機子4の回転位置に応じてマイナス側に徐々に大
きくなる。なお、図7では、電機子コイル9により巻装
される電機子コア8(5つの歯部8a)の中心とマグネ
ット2,3の主磁極部2a,3aの中心とが一致すると
き、即ち、図1における電機子4の回転位置を基準位置
0°として示している。
【0042】この誘起電圧eによって、リアクタンス電
圧が打ち消されて、図13に示す不足整流が改善され
る。つまり、リアクタンス電圧に完全に一致する誘起電
圧eを発生させることで、整流曲線が図13の点線で示
すような理想的な整流の1つである直線整流になる。
【0043】また、エアコンのスイッチ操作によってブ
ロアモータ1の負荷が変更された場合では、電機子コイ
ル9を流れる電流が変化してリアクタンス電圧が増減す
るが、誘起電圧eはモータ負荷に応じてリアクタンス電
圧を打ち消すように変化する。
【0044】具体的に、操作スイッチがHi位置に操作
され、電機子コイル9に18Aの電流が流れると、電機
子コイル9の電流に応じてリアクタンス電圧が増加す
る。この場合、モータ回転数が高くなって誘起電圧eが
増加する。また、操作スイッチがLo位置に操作され、
電機子コイル9に4Aの電流が流れると、電機子コイル
9の電流に応じてリアクタンス電圧が減少する。この場
合、モータ回転数が低くなり、誘起電圧eが小さくな
る。このようにモータ負荷に応じて、リアクタンス電圧
が変化するが、そのリアクタンス電圧を打ち消すように
誘起電圧eも変化する。従って、モータ負荷が変動する
場合でも、良好な整流が保たれるので安定した運転が継
続される。
【0045】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、下記のような特徴を有する。 (1)マグネット2,3の全体に同一方向の強磁界を与
える第1の着磁が行われた後、主磁極部2a,3aの端
部から延出形成した延長部開始点2c,3cの近傍部分
のみに、第1の着磁の方向とは逆の強磁界を与える第2
の着磁が行われる。これにより、マグネット2,3にお
いて、延長部開始点2c,3cの近傍部分ではその他の
部分と比較して磁界が弱くなる。このように、マグネッ
ト2,3の着磁を2回に分けて実施することにより、着
磁装置10の複雑化を招くことなく、整流改善に優れた
磁束分布を低コストで実現できる。
【0046】(2)第1の着磁で使用されるメイン着磁
ヨーク11,12は、マグネット2,3の円弧面全体を
覆う角度幅を有するので、マグネット2,3の全体に同
一方向の強磁界を与えることができる。また、第2の着
磁で使用されるサブ着磁ヨーク15,16は、延長部開
始点2c,3cの近傍部分のみの角度幅を有するので、
延長部開始点2c,3cの近傍部分のみに、第1の着磁
の方向とは逆の強磁界を与えることができる。このよう
に、各着磁ヨーク11,12,15,16が着磁したい
領域に対応した角度幅を含むようにしたので、マグネッ
ト2,3において的確な領域の着磁を実施することがで
きる。
【0047】(3)上記のように着磁したマグネット
2,3を用いることにより、整流が改善されるので、火
花放電を常に抑えることができ、モータ1の寿命を向上
させることができる。また、火花放電が抑えられるの
で、ノイズ対策(騒音や電気ノイズの対策)が不要とな
り、モータ1の製造コストを低減できる。
【0048】(第2の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図面に従って説明する。本実
施の形態では、2つの着磁装置(メイン着磁装置、サブ
着磁装置)を用い、メイン着磁装置にて第1の着磁を行
い、サブ着磁装置で第2の着磁を行うようにしている。
なお、上記第1の実施の形態と同じ構成については、同
一の符号を付すことにより説明を省略し、異なる部分を
中心に以下に説明する。
【0049】図8〜図10に示すように、モータハウジ
ング7の底部には、被係合部としての係合穴7a,7b
が形成されている。なお、図9は、図8におけるA−A
線断面図である。係合穴7a,7bは、図10に示すよ
うに、マグネット2,3の中心線L1上に設けられてお
り、径の小さな係合穴7aは、マグネット2側に形成さ
れ、径の大きな係合穴7bは、マグネット3側に形成さ
れている。
【0050】図8及び図9に示すように、メイン着磁装
置20は、メイン着磁ヨーク11,12と取付台21と
を備える。また、図10に示すように、サブ着磁装置2
2は、サブ着磁ヨーク15,16と取付台23とを備え
る。図8及び図9に示すように、メイン着磁装置20の
取付台21には、円柱形状の2つの係合部21a,21
bが凸設されており、図10に示すように、サブ着磁装
置22の取付台23にも同様に、円柱形状の2つの係合
部23a,23bが凸設されている。係合部21a、2
3aには、前記モータハウジング7の係合穴7aが係合
するようになっており、係合部21b,23bには、前
記モータハウジング7の係合穴7bが係合するようにな
っている。つまり、係合穴7aが係合する係合部21
a,23aの径は、係合穴7bが係合する係合部21
b,23bよりも小さい。なお、図10のサブ着磁装置
22において、係合部23a,23bを結ぶ線(マグネ
ット2,3の中心線L1)に対して所定角度θの位置に
サブ着磁ヨーク15,16を配置している。これによ
り、サブ着磁ヨーク15,16をマグネット2,3の延
長部開始点2c,3cに対応する位置に配置するように
している。
【0051】そして、マグネット2,3を着磁する際に
は、先ず、図8及び図9に示すように、モータハウジン
グ7の係合穴7a,7bと、取付台21の係合部21
a,21bとを係合させることにより、モータハウジン
グ7を固定する。その状態で上記第1の実施の形態と同
様にメイン着磁ヨーク11,12のメインコイル13,
14に電流を流し、図8の破線の方向に磁束を発生させ
て第1の着磁を行う。
【0052】次いで、モータハウジング7を、メイン着
磁装置20の取付台21から取り外し、図10に示すサ
ブ着磁装置22の取付台23に固定する。このとき、モ
ータハウジング7の係合穴7a,7bと、取付台23の
係合部23a,23bとを係合させることにより、モー
タハウジング7を固定する。その状態で上記第1の実施
の形態と同様にサブ着磁ヨーク15,16のサブコイル
17,18に電流を流し、図10の破線の方向に磁束を
発生させて第2の着磁を行う。
【0053】ここで、係合穴7a(係合部21a,23
a)と係合穴7b(係合部21b,23b)が同じ径で
あると、モータハウジング7をサブ着磁装置22の取付
台23に固定する際に、その固定位置が180度ずれて
しまうことがある。この場合、第1の着磁における強磁
界の向きと第2の強磁界の向きが同一となって、整流改
善に優れた磁束分布を実現することができないが、係合
穴7a(係合部21a,23a)と係合穴7b(係合部
21b,23b)の径を異ならせることにより、こうし
た不都合が回避される。
【0054】また、モータ1の組み付けに際し、ブラシ
位置は、係合穴7a,7bの位置を基準に設定されてい
る。これにより、モータハウジング7において、的確な
位置にブラシ5を配置するようにしている。
【0055】このように本実施の形態によれば、下記の
ような特徴を有する。 (1)モータハウジング7の係合穴7a,7bと取付台
21,23の係合部21a,21b,23a,23bと
を係合させ、モータハウジング7を取付台21,23に
固定した状態で、マグネット2,3の着磁を行うように
したので、着磁位置のズレを防止でき着磁を的確に実施
できる。
【0056】また、マグネット2,3はモータハウジン
グ7の内側面に対向配置されており、該モータハウジン
グ7を回転角度で180度回転させた場合、外観上の判
別が不可能であるため、第1の着磁における強磁界の向
きに対して、第2の着磁における強磁界の向きを間違え
るおそれがある。この対策として、本実施の形態では、
取付台23の係合部23a,23bとモータハウジング
7の係合穴7a,7bとを係合させ、第1の着磁による
強磁界の方向とは逆の強磁界となるように位置決めした
後、第2の着磁を行うようにしている。ここで、係合部
23a(係合穴7a)と係合部23b(係合穴7b)と
はそれぞれ径が異なるため、回転角度(360度)で一
カ所の位置決めを行うことができる。よって、第1の着
磁における強磁界の向きに対して、第2の着磁における
強磁界の向きを間違えることがない。
【0057】なお本発明は、上記以外に次の態様にて具
体化できる。 ○上記各実施の形態では、第2の着磁において、第1の
着磁の方向と逆の強磁界を与えるものであったが、第2
の着磁において、交番磁界を与えるようにしてもよい。
具体的には、第2の着磁の際に、サブ着磁ヨーク15,
16のコイル17,18に交流電流を流す。またこの場
合、時間の経過に従い交流電流の電流量を少なくし、交
番磁界の強さを徐々に弱めるようにする。このようにし
ても、マグネット2,3における延長部開始点2c,3
c近傍部分の磁束が弱められる。よって、着磁装置の複
雑化を招くことなく、整流改善に優れた磁束分布を実現
できる。
【0058】○マグネット2,3を上記した形状に限定
せずその他の形状にて実施してもよい。具体的には、マ
グネット2,3は、厚さが一定であったが、延長部開始
点2c,3cの近傍部分を薄くしたマグネットにて実施
してもよい。また、マグネット2,3は、フェライト磁
石であったが、これに限ることはない。例えば、樹脂等
を混入させたマグネットでもよい。
【0059】○上記第2の実施の形態における係合穴7
a,7b、係合部21a,21b,23a,23bの形
状に限定するものではなく、その他の形状で実施しても
よい。つまり、係合部分の形状は、第2の着磁の際に第
1の着磁による強磁界の方向とは逆の強磁界となるよう
にモータハウジング7の位置決めを行うことができるも
のであればよい。また、係合部ではなく、目印をモータ
ハウジング7に設け、この目印によりモータハウジング
7の位置決めを行うようにしてもよい。このようにして
も、マグネット2,3における延長部開始点2c,3c
の近傍部分の磁束を確実に弱めることができる。
【0060】○上記第2の実施の形態では、第1の着磁
を実施した後、第2の着磁を実施するために、モータハ
ウジング7を取付台21から取付台23に付け替えるも
のであったが、これに限定するものではない。例えば、
同一の製造ラインで着磁を実施する場合、モータハウジ
ング7を、同じ取付台に固定したまま第1及び第2の着
磁を行ってもよい。
【0061】○上記各実施の形態では、2極のモータ1
のマグネット2,3に適用するものであったが、これ以
外に4極のモータ等の多極直流モータのマグネットに適
用してもよい。
【0062】○上記各実施の形態では、直流機としてブ
ロアモータ1に具体化したが、直流発電機において、上
記のマグネット2,3を採用してもよい。この場合も、
整流が良好に実施されるので、同発電機において運転状
態が変更されたとしても安定した運転が実現できる。
【0063】さらに、上記実施の形態により把握される
請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果
と共に記載する。 (イ)前記第2の着磁にて交番磁界を与えるようにした
請求項1に記載のマグネットの着磁方法において、前記
交番磁界の強さを時間の経過に伴い徐々に弱くしたこと
を特徴とするマグネットの着磁方法。このようにすれ
ば、マグネット2,3における延長部開始点2c,3c
近傍部分の磁束を確実に弱めることができる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
着磁装置の複雑化を招くことなく、整流改善に優れた磁
束分布を低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における直流モータの概略構
成図。
【図2】第1の実施の形態における着磁装置を説明する
ための図。
【図3】第1の実施の形態における着磁装置を説明する
ための図。
【図4】着磁されたマグネットの磁束分布を示す図。
【図5】着磁されたマグネットの磁束分布を示す図。
【図6】マグネットと電機子の回転位置との関係を示す
模式図。
【図7】電機子コアの回転位置と磁束量及び誘導起電力
との関係を示す図。
【図8】第2の実施の形態における着磁装置を説明する
ための図。
【図9】図8のA−A線断面図。
【図10】第2の実施の形態における着磁装置を説明す
るための図。
【図11】従来の直流モータの概略構成図。
【図12】整流を説明するための図。
【図13】整流曲線を示す図。
【図14】電機子コアの回転位置と磁束量及び誘起電圧
との関係を示す図。
【図15】改善した従来の直流モータの概略構成図。
【符号の説明】
2,3…マグネット、2a,3a…マグネット本体とし
ての主磁極部、2b,3b…延長部、2c,3c…延長
部開始点、4…電機子、7…ヨークとしてのモータハウ
ジング、7a,7b…被係合部としての係合穴、8…電
機子コア、8a…歯部、9…電機子コイル、11,12
…電磁石鉄心としてのメイン着磁ヨーク、15,16…
電磁石鉄心としてのサブ着磁ヨーク、21…取付台、2
1a,21b…係合部、23…取付台、23a,23b
…係合部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子が内包されるヨークの湾曲した内
    側面に相対向するように配置されるマグネットであっ
    て、そのマグネット本体の端部にリアクタンス電圧を打
    ち消す誘起電圧を発生させるための延長部を延出してな
    るマグネットの着磁方法において、 前記マグネットの全体に同一方向の強磁界を与える第1
    の着磁を行い、その後、前記マグネット本体の端部から
    延出形成した延長部の開始点近傍部分のみに、前記第1
    の着磁の方向とは逆の強磁界又は交番磁界を与える第2
    の着磁を行うようにしたことを特徴とするマグネットの
    着磁方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマグネットの着磁方法
    において、 前記ヨークに設けた目印により、ヨークの位置決めを行
    った後、前記第2の着磁を行うようにしたことを特徴と
    するマグネットの着磁方法。
  3. 【請求項3】 前記マグネットを前記ヨークに配置し、
    該ヨークを取付台に固定した請求項1に記載のマグネッ
    トの着磁方法において、 前記取付台に設けた係合部と前記ヨークに設けた被係合
    部とを係合させることにより、ヨークの位置決めを行っ
    た後、前記第2の着磁を行うようにしたことを特徴とす
    るマグネットの着磁方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のマグネ
    ットの着磁方法において、 前記第1の着磁で使用される電磁石鉄心は、前記マグネ
    ットの円弧面全体を覆う角度幅を有し、前記第2の着磁
    で使用される電磁石鉄心は、前記延長部の開始点近傍部
    分のみの角度幅を有することを特徴とするマグネットの
    着磁方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のマグネットの着磁方法
    において、 前記電機子のコアには複数の歯部が形成され、 前記マグネット本体は、電機子コイルが巻装される複数
    の歯部のうち回転方向側及び回転方向逆側の端部に配置
    する歯部の中心線間の角度に対応する長さとなるように
    形成され、 前記延長部は、前記マグネット本体に対して回転方向に
    延出形成した部分であることを特徴とするマグネットの
    着磁方法。
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