JP2002077736A - 画像二値化信号生成装置 - Google Patents

画像二値化信号生成装置

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JP2002077736A
JP2002077736A JP2000264246A JP2000264246A JP2002077736A JP 2002077736 A JP2002077736 A JP 2002077736A JP 2000264246 A JP2000264246 A JP 2000264246A JP 2000264246 A JP2000264246 A JP 2000264246A JP 2002077736 A JP2002077736 A JP 2002077736A
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Hitoshi Nomura
仁 野村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周囲の温度や被写体の明るさ等の周囲環境が変
化しても誤信号が生じ難い画像二値化信号生成装置を提
供する。 【解決手段】マトリクス状に配置され被写界を撮像して
入射光に応じた電気信号を生成し出力する複数の画素、
フレーム間差分二値化信号又は画素間差分二値化信号を
生成する差分二値化信号生成部、周囲の環境状態を示す
モニター信号を出力するモニター回路とを有する画像二
値化素子と、前記差分二値化信号生成部における二値化
条件を決定するための閾値電圧を発生する閾値電圧発生
回路とを有し、前記閾値電圧発生回路は、前記モニター
信号を受けて閾値電圧を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレーム間又は画
素間の信号を差分した後に二値化信号を生成する画像二
値化信号生成装置に関し、周囲環境の変化による誤信号
が低減された画像二値化信号生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、駆動回路や信号処理回路などの周
辺回路を同一チップに集積したイメージセンサが注目さ
れている。このようなイメージセンサでは、画素自体が
非破壊読み出し可能であるといった特長がある。これら
の特長を積極的に活用し多機能化を図り、画像処理機能
を組み込んだイメージセンサが開発されている。このよ
うなイメージセンサの例としては、特開平11−880
5に開示された動き検出用固体撮像装置が挙げられる。
図6は特開平11−8805に開示された動き検出用固
体撮像装置の回路図である。光を光電変換し電気信号と
して出力する画素1がマトリクス状に配置される。画素
1から垂直読出し線2a,2bに出力された信号は、各
垂直読出し線に接続される異値検出回路20とビデオ回
路30に入力され列毎に処理される。ここで各画素1か
らは、1フレーム前に対応した信号出力、リセット
後の暗出力、現在のフレームに対応した信号出力が順
番に出力される。異値検出回路20では、との出力
を取り込み差分処理と閾値処理(2値化)を施す。この
結果、連続した2フレーム間の輝度差がある値を越える
「動き」はすべて検出されることになる。また、差分処
理によりJFETの閾値ばらつきは除去されるので高精
度な検出が行える。そして、結果(動体信号)はレジス
タに格納され、水平転送期間にシリアルディジタル信号
として外部に出力される。一方、ビデオ回路30におい
ては、相関二重サンプリングにより画像信号を生成す
る。すなわち、上記との画素出力を取り込み差分処
理を行う。そのため、画素1のリセットノイズ(いわゆ
るkTCノイズ)や1/fノイズ、JFETの閾値ばら
つきを効果的に抑圧できる。JFETの閾値ばらつきは
固定パターンノイズ(FPN)の主要因であり、相関二
重サンプリングにより、FPNの影響を受けない高画質
な画像が得られる。そして、画像信号は水平走査回路3
5により、上記動体信号の水平転送と同期して、順次外
部に出力される。
【0003】図6に示すように画素1は、入射光に応じ
た電荷を生成・蓄積するフォトダイオード(光検出手
段;光電変換素子)PDと、制御領域(ゲート;電荷保
持部)に供給された電荷に応じてそのソース・ドレイン
間に入射光に応じたアナログ信号を出力する増幅用トラ
ンジスタ(増幅手段と信号生成部;本実施形態では、n
チャネル型の接合型電界効果トランジスタJFET)Q
Aと、前記フォトダイオードPDで生成・蓄積された電
荷を増幅用トランジスタQAの制御領域に直接かつ選択
的に転送するためのpチャネル型の転送用MOSトラン
ジスタ(転送手段)QTと、前記増幅用トランジスタQ
Aの制御領域の電荷をリセットするためのpチャネル型
のリセット用MOSトランジスタ(リセット手段)QP
と、増幅用トランジスタQAと当該垂直読み出し線2
a,2bの間に設けられて増幅用トランジスタQAのソ
ースと当該垂直読み出し線2aまたは2bを分離/接続
するpチャネル型の画素分離用MOSトランジスタ(接
続分離手段;スイッチ用MOSトランジスタ)QXとに
よって構成されている。
【0004】図7は、異値検出回路図である。各垂直読
出し線に接続された異値検出回路20は、同図に示すよ
うに、2つのコンデンサCA,CBと、3つのインバー
タINV1〜INV3と、2つのスイッチ用MOSトラ
ンジスタQB1〜QB2と、NAND回路NAとによっ
て構成されている。また、CAの一方の端子には、QB
1を介して第1の二値化閾値制御電圧VR1(Vth−△
V)が供給され、CBの一方の端子にはQB2を介して
第2の二値化閾値制御電圧VR2(Vth+△V)が供給
されている。ここで、Vthは、インバータINV1,I
NV2の閾値電圧に相当する電圧である。
【0005】このように構成された異値検出回路20に
おいては、フレーム間の画素出力差が△Vを上回ると、
インバータINV1は、ローレベルを出力する。一方、
フレーム間の画素出力差が(−△V)を下回ると、イン
バータINV2は、ハイレベルを出力する。その結果、
NAND回路NAからは、フレーム間の画素出力差が
(−△V)〜△Vの許容範囲内にある場合、ローレベル
が出力される。即ち、NAND回路NAからは、△Vを
閾値としてフレーム間に差があるか否か(動体か否か)
を画素単位に示す2値信号が出力される。
【0006】ところで、上記従来例は、フレーム間差分
から画像二値化信号を生成する装置の例であるが、同一
の素子構成で画素間の差分から画像二値化信号を生成す
る装置も公知である。そのような例としては、特開平1
1−225289のエッジ検出用固体撮像装置が挙げら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の画
像二値化信号を生成する装置は、動体の検出やエッジの
検出が簡単且つ安価な構成で可能となるという優れた特
徴がある。しかしながら、近年、さらなる特性の向上が
求められている。その一つとして、周囲環境が変化して
も(具体的には周囲温度や被写体の明るさが変化して
も)誤信号が発生しない装置が求められている。なお、
ここで言う誤信号とは、エッジや動体等が有るのに逆の
信号、又は、エッジや動体等が存在しないのにそれを検
出した信号を言う。前者は主に感度が低いために出力さ
れる信号であり、後者は主にノイズにより出力される信
号である。本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、周囲環境が変化したときの誤信号が低減され
た画像二値化信号生成装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像二値化信号
生成装置は、上記目的を達成するために、異値検出回路
に入力する閾値を周囲温度や被写界の明るさに応じて常
に好適な値としたものである。例えば、被写体の輝度が
大きくなれば、その周囲の輝度と差が大きくなりコント
ラストが高くなる。このような状態ならば、ランダムノ
イズによる誤信号は低減されるため、上記△Vを大きく
することが可能である。換言すれば、△Vを大きくして
ランダムノイズによる誤信号を低減するのである。逆
に、被写体の輝度が小さくなれば、周囲の輝度と差が小
さくなりコントラストが低くなる。このようなときは、
コントラストが低くても正しく二値化信号が生成できる
ように上記△Vを小さくして誤信号を低減する。
【0009】また、異値検出回路は半導体基板上に配置
される。半導体は、その温度により特性が変化する。こ
のため、異値検出回路の特性も周囲温度により依存す
る。そこで、温度をモニタして、その温度に好適な△V
を求めて閾値を印加する。このようにすれば、周囲の温
度変化による誤信号が低減される。
【0010】請求項1に記載の画像二値化信号生成装置
は、マトリクス状に配置され被写界を撮像して入射光に
応じた電気信号を生成し出力する複数の画素と、フレー
ム間差分二値化信号又は画素間差分二値化信号を生成す
る差分二値化信号生成部と、周囲の環境状態を示すモニ
ター信号を出力するモニター回路を少なくとも有する画
像二値化素子と、前記差分二値化信号生成部における二
値化条件を決定するための閾値電圧を発生する閾値電圧
発生回路とを有し、前記閾値電圧発生回路は、前記モニ
ター信号を受けて閾値電圧を決定することを特徴とす
る。
【0011】画像二値化素子は、周囲の環境状態を計測
するモニター回路が配置される。このモニター回路より
出力される周囲の環境状態を示すモニター信号に基づい
て二値化条件を決定するするための差分二値化信号生成
部の閾値電圧を決定するのである。この構成により、周
囲の環境状態に対応して好適な閾値電圧を決定すること
が出来るので、誤信号が低減された画像二値化信号生成
装置を提供することが可能となる。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の画像二値化信号生成装置において、前記モニター回路
は、温度測定回路であることを特徴とする。温度測定回
路は、例えばダイオードである。この構成により、画像
二値化素子の温度を求め、その値に基づいて差分二値化
信号生成部の閾値を決定することが可能となる。このた
め、温度変化による誤信号を低減することが可能とな
る。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の画像二値化信号生成装置において、前記モニター回路
は、光量モニター回路であることを特徴とする。光量モ
ニター回路は、例えばフォトダイオードである。この構
成により、被写界の明るさを求めて、その明るさに基づ
いて差分二値化信号生成部の閾値を決定することが可能
となる。このため、被写界の明るさの変化に伴う誤信号
を低減することが可能となる。
【0014】請求項4に記載の画像二値化信号生成装置
は、マトリクス状に配置され被写界を撮像して入射光に
応じた電気信号を生成し出力する複数の画素と、フレー
ム間差分二値化信号又は画素間差分二値化信号を生成す
る差分二値化信号生成部と、前記画素から出力される電
気信号を基に画像信号を生成する画像信号生成部を少な
くとも有する画像二値化素子と、前記画像信号を受けて
被写体の明るさを算出し、その算出結果に基づいた輝度
情報信号を出力する輝度情報信号生成回路と、前記差分
二値化信号生成部における二値化条件を決定する閾値電
圧を発生する閾値電圧発生回路とを有し、前記閾値電圧
発生回路は、前記輝度情報信号を受けて閾値電圧を決定
することを特徴とする。この構成により、被写体の輝度
に基づいて差分二値化信号生成部の閾値を決定すること
が可能となる。このため、被写体の輝度変化による誤信
号を低減することが可能となる。
【0015】請求項5の発明は、請求項4に記載の画像
二値化信号生成装置において、前記輝度情報信号生成回
路は、画面内の平均輝度を検出することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項4に記載の画像二値化
信号生成装置において、前記輝度情報信号生成回路は、
画面内のピーク輝度を検出することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は、第1の実施形態による二値
化画像信号生成装置10の概略構成を示す模式図であ
る。図1に示すように、二値化画像信号生成装置10
は、モニター回路を内蔵した動き検出用固体撮像素子1
と、前記モニター回路から出力されるモニター信号をデ
ジタル信号に変換するAD変換器2と、AD変換器2か
ら出力されるデジタル信号をもとに、動き検出用固体撮
像素子1における二値化の閾値を制御する制御信号を生
成するプロセッサ3と、プロセッサ3から出力される制
御信号をアナログ信号に変換する2つのDA変換器4及
び5から構成されている。
【0017】ここで、動き検出用固体撮像素子1は、モ
ニター回路(詳細は後述)を除き、上記従来例と同様な
ので説明を省略する。このように構成された二値化画像
信号生成装置10においては、モニター回路から周囲の
環境状態に応じたモニター信号が出力され、AD変換器
2でデジタル信号に変換された後、プロセッサ3に入力
される。プロセッサ3では、モニター信号を受けて周囲
の環境状態を判断し、二値化条件を決定するための閾値
ΔVを決定し、あらかじめ与えられたVthとあわせて
電圧VR1(Vth−ΔV)とVR2(Vth+ΔV)
を発生する。そして、DA変換器4及び5は、プロセッ
サ3から出力された電圧VR1,VR2をアナログ信号
に変換し、動き検出用固体撮像素子1に入力する。次
に、具体的なモニター回路について説明する。
【0018】図2は、動き検出用固体撮像素子1に用い
られる温度モニター回路の構成例を示す図である。図2
において、定電流ICを発生する定電流源21の一方の
端子は電源VCCに接続され、他方の端子は、ダイオー
ド22のアノード端子とバッファ23の入力端子に接続
される。そして、ダイオード22のカソード端子は接地
され、バッファ23の出力端子からモニター信号が出力
される構成となっている。このように構成された温度モ
ニター回路においては、ダイオード22に定電流ICが
流れているので、そのアノード端子の電位VAは次式で
表される。 VA=(kT/q)×ln(IC/I0) (1) 但し、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子電
荷、I0は飽和電流である。式(1)で示されるアノー
ド電位VAは、バッファ23を介して、モニター信号と
して出力される。式(1)で示されるように、アノード
電位VAは温度に比例するので、周囲の温度状態に応じ
たモニター信号を得ることが出来る。プロセッサ3は、
このモニター信号を取り込み、周囲の温度状態に応じて
二値化条件を決定する閾値ΔVを決定する。すなわち、
周囲温度が高くなると、動き検出用固体撮像素子1にお
ける熱雑音も大きくなるため、ノイズによる誤信号の発
生が多くなる。そこで、プロセッサ3は、周囲温度が高
くなったと判断すると、ΔVの値を大きくして誤信号の
発生を防止する。
【0019】一方、プロセッサ3は、周囲温度が低くな
ったと判断すると、ΔVを小さくする。これにより、動
き検出の感度を高くすることが出来るので、動体がある
にも関わらず、「動体がない」という誤信号が発生する
のを防止する。このように、周囲の温度状態に対応して
好適な閾値電圧を決定することが出来るので、誤信号が
低減された画像二値化信号生成装置を得ることが出来
る。上記の構成では、周囲の環境として温度をモニター
しており、その結果を閾値電圧にフィードバックさせて
いる。次に光量をモニタして、閾値電圧にフィードバッ
クさせる構成を説明する。
【0020】図3は、動き検出用固体撮像素子1に用い
られる光量モニター回路の構成例を示す図である。図3
において、フォトダイオード31のカソード端子は電源
VCCに接続され、アノード端子は、オペアンプ32の
反転入力端子と抵抗33の一方の端子に接続される。そ
して、オペアンプ32の非反転入力端子は接地され、出
力端子は抵抗33の他方の端子と接続され、オペアンプ
32の出力端子からモニター信号が出力される構成とな
っている。
【0021】このように構成された光量モニター回路に
おいては、フォトダイオード31で発生する光電流をI
p、抵抗33の抵抗値をR1とすると、オペアンプ32
の出力電圧VSは次式で表される。 VS=−R1×Ip (2) 式(2)で示される出力電位VSは、モニター信号とし
て出力される。式(2)で示されるように、出力電圧V
Sは光量に比例するので、被写体の明るさ状態に応じた
モニター信号を得ることが出来る。
【0022】プロセッサ3は、このモニター信号を取り
込み、被写体の明るさ状態に応じて二値化条件を決定す
る閾値ΔVを決定する。すなわち、明るくなる(光量が
多くなる)と動き検出用固体撮像素子1におけるショッ
ト雑音も大きくなるため、ノイズによる誤信号の発生が
多くなる。そこで、プロセッサ3は、被写体が明るくな
ったと判断すると、ΔVの値を大きくして誤信号の発生
を防止する。
【0023】一方、プロセッサ3は、被写体が暗くなっ
たと判断すると、ΔVを小さくする。これにより、動き
検出の感度を高くすることが出来るので、動体があるに
も関わらず、「動体がない」という誤信号が発生するの
を防止する。このように、被写体の明るさ状態に対応し
て好適な閾値電圧を決定することが出来るので、誤信号
が低減された画像二値化信号生成装置を得ることが出来
る。なお、上記第1の実施形態では、AD変換や閾値の
決定やDA変換など、それぞれの機能を有するもので構
成する場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えばマイコンなどでこれらの機能
を兼ねても良いことはいうまでもない。
【0024】次に、第2の実施形態について図面を参照
して説明する。図4は、第2の実施形態による二値化画
像信号生成装置40の概略構成を示す模式図である。図
4に示すように、二値化画像信号生成装置40は、動き
検出用固体撮像素子1と、動き検出用固体撮像素子1か
ら出力される画像信号をもとに画面内の平均輝度を検出
する平均輝度検出回路41と、平均輝度検出回路41の
検出結果を受けて、動き検出用固体撮像素子1における
二値化の閾値を制御する制御信号を生成するマイコン4
2とから構成されている。ここで、動き検出用固体撮像
素子1は、上記従来例と同様なので説明を省略する。
【0025】このように構成された二値化画像信号生成
装置40においては、動き検出用固体撮像素子1から出
力される画像信号から、平均輝度検出回路41で画面内
の平均輝度を検出し、その結果を基に、マイコン42で
被写体の明るさ状態を判断し、二値化条件を決定するた
めの閾値ΔVを決定し、あらかじめ与えられたVthと
あわせて電圧VR1(Vth−ΔV)とVR2(Vth
+ΔV)を発生する。すなわち、画面内が明るくなった
と判断すると、ΔVの値を大きくしてショット雑音によ
る誤信号の発生を防止する。また、画面内が暗くなった
と判断すると、ΔVを小さくして、動き検出の感度を高
くすることにより、動体があるにも関わらず、「動体が
ない」という誤信号が発生するのを防止する。このよう
に、画面全体の明るさ状態に対応して好適な閾値電圧を
決定することが出来るので、より精度良く誤信号が低減
された画像二値化信号生成装置を得ることが出来る。
【0026】次に、第3の実施形態について図面を参照
して説明する。図5は、第3の実施形態による二値化画
像信号生成装置50の概略構成を示す模式図である。な
お、前記第2の実施例と同じ構成要件については、同一
の参照番号を付与し説明を省略する。第2の実施形態と
の主な相違点は、平均輝度検出回路41の代わりにピー
ク輝度検出回路51を設けた点にある。このように構成
された二値化画像信号生成装置50においては、動き検
出用固体撮像素子1から出力される画像信号から、ピー
ク輝度検出回路51で画面内のピーク輝度を検出し、そ
の結果を基に、マイコン42で被写体の明るさ状態を判
断し、二値化条件を決定するための閾値ΔVを決定し、
あらかじめ与えられたVthとあわせて電圧VR1(V
th−ΔV)とVR2(Vth+ΔV)を発生する。
【0027】すなわち、画面内に特に明るい箇所が存在
すると判断した場合、ΔVの値を大きくしてショット雑
音による誤信号の発生を防止する。また、画面内に特に
明るい箇所が存在しないと判断した場合は、ΔVを小さ
くして、動き検出の感度を高くすることにより、動体が
あるにも関わらず、「動体がない」という誤信号が発生
するのを防止する。このように、画面内におけるピーク
輝度を求めることにより、極端に明るい箇所が存在した
場合でも状態に対応して好適な閾値電圧を決定すること
が出来るので、精度良く誤信号が低減された画像二値化
信号生成装置を得ることが出来る。
【0028】なお、前記第2及び第3の実施形態におい
ては、平均輝度検出回路とピーク輝度検出回路のどちら
か一方を用いた場合のみ説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、両方を用いても良い。この場合
には、平均輝度とピーク輝度の両方を基に閾値を決定出
来るのでより精度の良い動き検出が実現可能である。ま
た、上記第1〜第3の実施形態では、動き検出用固体撮
像素子を用いてフレーム間差分から画像二値化信号を生
成する場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、特開平11−225289
に開示されているような、画素間の差分から画像二値化
信号を生成するエッジ検出用固体撮像装置を用いても良
いことは明らかである。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
周囲温度や被写体の明るさを検出し、それに応じて画像
の二値化条件を決定する閾値を変えることが出来るの
で、周囲環境が変わると誤信号が発生するという不具合
は解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の画像二値化信号生成装置10
の概略構成を示す図である。
【図2】温度モニター回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図3】光量モニター回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図4】第2の実施形態の画像二値化信号生成装置40
の概略構成を示す図である。
【図5】第3の実施形態の画像二値化信号生成装置50
の概略構成を示す図である。
【図6】動き検出用固体撮像装置の構成を示す回路図で
ある。
【図7】異値検出回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 動き検出用固体撮像素子 2 AD変換器 3 プロセッサ 4,5 DA変換器 10,40,50 画像二値化信号生成装置 21 定電流源 22 ダイオード 23 バッファ 31 フォトダイオード 32 オペアンプ 33 抵抗 41 平均輝度検出回路 42 マイコン 51 ピーク輝度検出回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配置され被写界を撮像し
    て入射光に応じた電気信号を生成し出力する複数の画素
    と、フレーム間差分二値化信号又は画素間差分二値化信
    号を生成する差分二値化信号生成部と、周囲の環境状態
    を示すモニター信号を出力するモニター回路を少なくと
    も有する画像二値化素子と、 前記差分二値化信号生成部における二値化条件を決定す
    るするための閾値電圧を発生する閾値電圧発生回路とを
    有し、 前記閾値電圧発生回路は、前記モニター信号を受けて閾
    値電圧を決定することを特徴とする画像二値化信号生成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記モニター回路は、温度測定回路であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像二値化信号生
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記モニター回路は、光量モニター回路
    であることを特徴とする請求項1に記載の画像二値化信
    号生成装置。
  4. 【請求項4】 マトリクス状に配置され被写界を撮像し
    て入射光に応じた電気信号を生成し出力する複数の画素
    と、フレーム間差分二値化信号又は画素間差分二値化信
    号を生成する差分二値化信号生成部と、前記画素から出
    力される電気信号を基に画像信号を生成する画像信号生
    成部を少なくとも有する画像二値化素子と、 前記画像信号を受けて被写体の明るさを算出し、その算
    出結果に基づいた輝度情報信号を出力する輝度情報信号
    生成回路と、 前記差分二値化信号生成部における二値化条件を決定す
    る閾値電圧を発生する閾値電圧発生回路とを有し、 前記閾値電圧発生回路は、前記輝度情報信号を受けて閾
    値電圧を決定することを特徴とする画像二値化信号生成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記輝度情報信号生成回路は、画面内の
    平均輝度を検出することを特徴とする請求項4に記載の
    画像二値化信号生成装置。
  6. 【請求項6】 前記輝度情報信号生成回路は、画面内の
    ピーク輝度を検出することを特徴とする請求項4に記載
    の画像二値化信号生成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517488A (ja) * 2004-09-15 2008-05-22 レイセオン・カンパニー ミサイル探索装置のflirとミサイルボアサイトの相関および非均一性補償

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JP2008517488A (ja) * 2004-09-15 2008-05-22 レイセオン・カンパニー ミサイル探索装置のflirとミサイルボアサイトの相関および非均一性補償

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