JP2002077634A - 算術復号化方法及び装置並びに記憶媒体 - Google Patents

算術復号化方法及び装置並びに記憶媒体

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JP2002077634A JP2001179063A JP2001179063A JP2002077634A JP 2002077634 A JP2002077634 A JP 2002077634A JP 2001179063 A JP2001179063 A JP 2001179063A JP 2001179063 A JP2001179063 A JP 2001179063A JP 2002077634 A JP2002077634 A JP 2002077634A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2値画像と多値画像を処理することができる
安価な算術復号化方法及び装置。 【解決手段】 4つの個別にアクセス可能な予測状態メ
モリ181〜182と、算術演算部106とを具備し、
4ビットの画像データを復号化する際には、4ビットの
画像データの4つのビットプレーンの対象画素に対応す
る予測値113,114と状態値115,116又は確
率推定値133,134の対の完全な組4つを、それぞ
れ4つの予測状態メモリの各ビットプレーンに対応する
ものに格納し、4ビット未満の画像データの場合は、画
像データの各ビットプレーンの対象画素に対応する予測
値と状態値又は確率推定値の対の完全な組を、分割して
4つの予測状態メモリの少なくとも一部に格納する。前
記画素にそれぞれ対応するものを4つの予測状態メモリ
から順次読み出す。読み出された予測値と状態値又は確
率推定値に基づいて順次画素を復号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、算術符号化(Ar
ithmetic coding)により画像データを
符号化した符号化データを復号化する算術復号化方法及
び装置、特に2値画像においても多値画像においても処
理可能な算術復号化方法及び装置並びにこの算術復号化
方法を実行するプログラムを格納した記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】算術符号化は、[0,1)(区間一端のカ
ギ括弧は、数値を含むことを意味し、丸括弧は数値を含
まないことを意味する)の数値直線上の対応区間を各シ
ンボルの生起確率に応じてそれぞれシンボルの生起確率
に対応する下位区間に分割し、符号化対象シンボルに対
応する前記下位区間の1つを選択して符号化する。次
に、選択された下位区間をより小さい下位区間に前記確
率に応じて再分割し、符号化対象シンボルに相当する当
該より小さい下位区間の1つを選択して符号化する。こ
の再起的再分割と下位区間の選択を符号化対象シンボル
系列全体に亘って繰り返していき、かくして得られた最
終的な下位区間内に含まれる点の座標を、少なくとも他
の区間と区別できる2進小数で表現して、そのまま符号
化対象シンボル系列全体の符号とするものである。
【0003】算術符号化の方式として代表的なものとし
て、ITU(International Telec
ommunication:国際電気通信連合)の機関
であるJBIG(Joint Bi−level Im
age Experts Group)で標準化された
JBIG(QM−coder)方式、IBM社が提案し
ているQ−coder方式等がある。
【0004】各方式により使用されている用語が異なる
ため、ここでは標準方式であるJBIG方式に用いられ
ている用語を使用することにする。
【0005】原理的な算術符号化では、算術演算部で乗
算処理を必要とするが、それだと算術演算部のハードウ
ェア規模が大きくなるとか、乗算処理に要する時間が長
くなるといった問題があり、該算術演算を加減演算に置
き換えて簡略化した方式が主流になっている。
【0006】算術演算部の内部には、符号化されたシン
ボル系列に対応する領域幅(オージェント)を保持する
Aレジスタと、算術符号(コード)を発生する基となる
値を保持するコードレジスタ(Cレジスタ)とがある。
符号化予測値に対して符号化対象シンボルが外れる確率
に対応する値を確率推定値(LSZ)とすると、算術演
算部には予測値(MPS)、対象シンボルの値及びLS
Zが入力として与えられ、前記対象シンボルがMPSと
一致したか否かという情報に基づいて、該確率推定値L
SZと前記2つのレジスタの値とから算術演算(加減
算)を行い、該2つのレジスタの値を更新する。
【0007】前記領域幅は分割されるたびに小さくなる
ので精度を保つためにAレジスタの値は正規化される。
これはAレジスタ及びCレジスタを左にビットシフトす
ることである。Cレジスタの上位の確定したビットは算
術符号として出力される。
【0008】復号化を行うときは算術演算部にMPS、
LSZ及び算術符号が与えられる。LSZと算術符号の
値からMPSと対象シンボルとが一致したか否かが分か
るので、対象シンボルの値を逆算することができる。
【0009】MPSとLSZはCX(コンテキスト)と
呼ばれる情報から求められる。CXは対象シンボルの処
理時に既に出現した近傍のシンボル値から構成される。
JBIGでは10個のシンボル値からCXを構成するの
で、CXのとり得る値は1024通りであり、それぞれ
がMPSと確率を示す状態値(ST)とを持っている。
LSZはコンテキスト(CX)の状態値を所定の対応表
に従って変換することによって得られる。
【0010】コンテキスト(CX)ごとに持つMPSと
STは、ある条件の元で更新することにより、符号化シ
ンボル系列固有のパターンを学習することができ、符号
化効率を高めることができる。具体的に言えば10ビッ
トのアドレスを持つRAM(ランダムアクセスメモリ)
の対応するアドレスにMPSとSTの各一対をデータと
してセットしておき、CXをアドレスするRAMの出力
をMPSとSTとする。MPSとSTの更新は、データ
の書き換えによって実現される。
【0011】算術符号化方式において、符号化対象シン
ボル及びMPSは2値であるので、JBIGでは2値画
像に対する処理法のみを規定している。但し、多値画像
に対しても1ビットづつデータを切り出して算術演算を
行うことが可能である。この場合、算術演算部は2値で
も多値でも関係ないが、LSZの導き方については工夫
が必要である。何故ならば、対象シンボルが属するビッ
トの階層によって対象シンボル以前に出現したシンボル
群(コンテキスト)と対象シンボルの出現確率の相関は
異なるからである。つまり、LSZと対になるコンテキ
ストのとり方はビットプレーンごとに独立して持つ必要
がある。
【0012】また、別の技術的課題として復号化の高速
化に関するものがあった。算術符号の原理からいって、
コンテキストは対象画素と相関が強い方が圧縮効率が高
まる。また、処理済みの画素である必要があることか
ら、例えば、1ビットの画像を扱う場合、1画素前のシ
ンボルはコンテキストの構成要素の1つとなる。これは
算術演算で復号化を行うとき処理速度を上げるための制
約となる。何故ならば、直前画素の値が決定するまで対
象画素のコンテキストが一意に決定せず、従って、状態
値の読み出しを開始できないからである。
【0013】これを解決するための手段として、MPS
とSTを保持するRAMを複数に分割して先読みする方
法がある。これは、例えば、2画素前の値が決定した時
点でコンテキストは1画素前が0のときと1のときの2
通りに絞られるから、2つのRAMを同時に読み出し、
1画素前の値が決定した時点で読み出された2つの状態
値から一方を選ぶ方法である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例におい
ては、多値画像に対して最適な算術符号化を行う場合及
び2値画像の復号化処理を高速に行う場合のいずれにお
いても、メモリの分割が必要であった。また、2値画像
と多値画像の両方を処理可能な算術復号化装置を提供し
ようとした場合、算術演算部を共通化できても状態メモ
リを共通化することはできず、高価になるという問題点
があった。
【0015】本発明の目的は、2値画像と多値画像の両
方を処理することができる安価な算術復号化方法及び装
置、並びに上記算術復号化方法を実行するためのプログ
ラムを格納した記憶媒体を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の算術復号化方法は、個別にアクセス
可能なn個のメモリを用いて、少なくとも1つのビット
プレーンから成る算術符号化した画像データを復号化す
る算術復号化方法であって、nビットの画像データを復
号化する際には、当該nビットの画像データのn個のビ
ットプレーンの対象画素に対応するn個の変数を、前記
n個のメモリのそれぞれ対応するものに格納し、n未満
のビットの画像データを復号化する際には、当該n未満
のビットの画像データの各ビットプレーンの対象画素に
対応する前記変数の1つを、前記n個メモリの少なくと
も一部に割り当てて格納し、前記n個の変数のうちの前
記各ビットプレーンの画素にそれぞれ対応するものを前
記n個のメモリから順次読み出し、前記n個のメモリか
ら順次読み出された変数に基づいて順次前記画素を復号
化することを特徴とする。
【0017】また、上記目的を達成するために、請求項
2記載の算術復号化方法は、個別にアクセス可能なn個
のメモリを用いて、少なくとも1つのビットプレーンか
ら成る算術符号化した画像データを復号化する算術復号
化方法であって、nビットの画像データを復号化する際
には、当該nビットの画像データのn個のビットプレー
ンの対象画素に対応するn組の予測値と状態値又は確率
推定値とを、前記n個のメモリのそれぞれ対応するもの
に格納し、n未満のビットの画像データを復号化する際
には、当該n未満のビットの画像データの各ビットプレ
ーンの対象画素に対応する前記予測値と状態値又は確率
推定値の組を、前記n個メモリの少なくとも一部に割り
当てて格納し、前記予測値と状態値又は確率推定値のう
ちの前記各ビットプレーンの画素にそれぞれ対応する対
を前記n個のメモリから順次読み出し、前記n個のメモ
リから順次読み出された予測値と状態値又は確率推定値
の対に基づいて順次前記画素を復号化することを特徴と
する。
【0018】また、上記目的を達成するために、請求項
3に記載の算術復号化方法は、請求項2に記載の算術復
号化方法において、n=m x b(mは、前記n未満
のビットの数と等しく、bは2以上の整数)という条件
が満たされた場合、各画素に実際に対応する可能性のあ
るb対の予測値と状態値又は確率推定値を、当該b対の
予測値と状態値又は確率推定値のいずれかの対が当該画
素に実際に対応しているかが知られる前に、前記n個の
メモリーから同時に読み出し、前記b対の予測値と状態
値又は確率推定値のうち、当該画素に実際に対応してい
ないと知られた対を排除し、前記b対の予測値と状態値
又は確率推定値のうち実際に当該画素に対応すると最終
的に知られた対を選択し使用して前記復号化を行うステ
ップを含むことを特徴とする。
【0019】また、上記目的を達成するために、請求項
4に記載の算術復号化方法は、請求項2に記載の算術復
号化方法において、前記算術符号化した画像データのビ
ット数に対応した復号化の態様を指定するステップを含
むことを特徴とする。
【0020】また、上記目的を達成するために、請求項
5に記載の算術復号化方法は、請求項2記載の算術復号
化方法において、前記対を選択するために使用されるコ
ンテキストの成分のうち最後に確定する成分を、前記少
なくとも1つのビットプレーンのうち最上位のものの画
素を表すビットとして、当該コンテキストを生成するス
テップを含むことを特徴とする。
【0021】また、上記目的を達成するために、請求項
6に記載の算術復号化装置は、少なくとも1つのビット
プレーンから成る算術符号化した画像データを復号化す
る算術復号化装置であって、個別にアクセス可能で、前
記少なくとも1つのビットプレーンの各々の画素を復号
するためのn組の予測値と状態値又は確率推定値とを格
納するn個のメモリと、nビットの画像データを復号化
する際には、前記n個のメモリに当該nビットの画像デ
ータのn個のビットプレーンの対象画素に対応するn組
の予測値と状態値又は確率推定値を、前記n個のメモリ
のそれぞれ対応するものに格納させ、n未満のビットの
画像データを復号化する際には、当該n未満のビットの
画像データの各ビットプレーンの対象画素に対応する前
記予測値と状態値又は確率推定値の組を、前記n個メモ
リの少なくとも一部に割り当てて格納する格納制御部
と、前記予測値と状態値又は確率推定値のうちの前記画
素にそれぞれ対応する対を前記n個のメモリから順次読
み出す読み出し部と、前記n個のメモリから順次読み出
された予測値と状態値又は確率推定値の対に基づいて順
次前記画素を復号化する復号部とを備えることを特徴と
する。
【0022】また、上記目的を達成するために、請求項
7に記載の算術復号化装置は、請求項6記載の算術復号
化装置において、n=m x b(mは、前記n未満の
ビットの数と等しく、bは2以上の整数)という条件が
満たされた場合、前記読み出し部に、各画素に実際に対
応する可能性のあるb対の予測値と状態値又は確率推定
値を、当該b対の予測値と状態値又は確率推定値のいず
れかの対が当該画素に実際に対応しているかが知られる
前に、前記n個のメモリーから同時に読み出させる先読
み制御部と、前記b対の予測値と状態値又は確率推定値
のうち、当該画素に実際に対応していないと知られた対
を排除する選択部とを備え、前記復号部は、前記b対の
予測値と状態値又は確率推定値のうち実際に当該画素に
対応すると最終的に知られた対を選択し使用して前記復
号化を行うことを特徴とする。
【0023】また、上記目的を達成するために、請求項
8に記載の算術復号化装置は、請求項6記載の算術復号
化装置において、前記算術符号化した画像データのビッ
ト数に対応した復号化の態様を指定する復号化態様指定
部をさらに備えることを特徴とする。
【0024】また、上記目的を達成するために、請求項
9に記載の算術復号化装置は、請求項6記載の算術復号
化装置において、前記対を選択するために使用されるコ
ンテキストの成分のうち最後に確定する成分を、前記少
なくとも1つのビットプレーンのうち最上位のものの画
素を表すビットととして、当該コンテキストを生成する
コンテキスト生成部を備えることを特徴とする。
【0025】更に、上記目的を達成するために、請求項
10に記載の記憶媒体は、個別にアクセス可能なn個の
メモリを用いて、少なくとも1つのビットプレーンから
成る算術符号化した画像データを復号化する算術復号化
方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格
納した記憶媒体であって、前記プログラムが、nビット
の画像データを復号化する際には、当該nビットの画像
データのn個のビットプレーンの対象画素に対応するn
組の予測値と状態値又は確率推定値とを、前記n個のメ
モリのそれぞれ対応するものに格納させ、n未満のビッ
トの画像データを復号化する際には、当該n未満のビッ
トの画像データの各ビットプレーンの対象画素に対応す
る前記予測値と状態値又は確率推定値の組を、前記n個
メモリの少なくとも一部に割り当てて格納する格納制御
モジュールと、前記予測値と状態値又は確率推定値のう
ちの前記画素にそれぞれ対応する対を前記n個のメモリ
から順次読み出す読み出しモジュールと、前記n個のメ
モリから順次読み出された予測値と状態値又は確率推定
値の対に基づいて順次前記画素を復号化する復号モジュ
ールとを備えることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0027】図1は、本実施の形態に係る算術復号化装
置の構成を示すブロック図である。
【0028】同図において、160は復号化される算術
符号データ、150はモード指定信号で、1ビットモー
ドまたは2ビットモードまたは4ビットモードのいずれ
かを指定する信号である。
【0029】108はラインバッファメモリで、復号化
された画像データを略主走査1ライン分バッファリング
するものである。100はCX生成部で、モード指定信
号150に応じて、ラインバッファメモリ108から出
力される前ラインのデータと不図示のシフトレジスタか
ら出力される同一ラインの既に復号化された数画素分の
画像データからCX(コンテキスト)101を生成する
ものである。
【0030】110は、ROMであり、各ビットモード
毎のMPS(予測値)とST(状態値)の前データが格
納されている。
【0031】181乃至184はそれぞれ予測状態メモ
リで、2ポートの同期型SRAM(スタティックランダ
ムアクセスメモリ)によって構成され、各々、CX生成
部100から出力されるCX101の最大1024通り
の可能な値にそれぞれ対応する1024個のアドレスを
有する。各アドレスには、1ビットモード、2ビットモ
ード、及び4ビットモードの1つを指定する前記モード
指定信号150に応じて、選択されたビットモードに応
じて、一対のMPS(予測値)とST(状態値)が格納
される。MPS(予測値)とST(状態値)は、後述の
予測状態更新部107により更新される。CX生成部1
00からは、後述のようにビットモードに応じて生成さ
れるCX101が、共通に入力され、それぞれMPS
(予測値)185乃至188とST(状態値)189乃
至192を出力するものである。
【0032】140は予測状態値セレクト信号生成部
で、予測状態値セレクト信号142を生成するものであ
る。111は第1のセレクタで、第1の予測状態メモリ
181から出力されるMPS185、ST189または
第2の予測状態メモリ182から出力されるMPS18
6、ST190のいずれか一方を選んで出力するもので
ある。112は第2のセレクタで、第3の予測状態メモ
リ183から出力されるMPS187、ST191また
は第4の予測状態メモリ184から出力されるMPS1
88、ST192のいずれか一方を選んで出力するもの
である。両セレクタ111,112の選択は予測状態値
セレクト信号142により行われる。
【0033】121は第1のF/F(フリップフロッ
プ)回路で、第1のセレクタ111から出力されるデー
タ(MPS113、ST115)を保持するものであ
る。122は第2のF/F(フリップフロップ)回路
で、第2のセレクタ112から出力されるデータ(MP
S114、ST116)を保持するものである。131
は第1のST/LSZ変換部で、第1のF/F回路12
1から出力されるST125をLSZ(確率推定値)1
33に変換するものである。132は第2のST/LS
Z変換部で、第2のF/F回路122から出力されるS
T126をLSZ(確率推定値)134に変換するもの
である。
【0034】141はMPS/LSZセレクト信号生成
部で、MPS/LSZセレクト信号143を生成するも
のである。105は第3のセレクタで、第1のF/F回
路121から出力されるMPS123と第1のST/L
SZ変換部131から出力されるLSZ133の組また
は第2のF/F回路122から出力されるMPS124
と第2のST/LSZ変換部132から出力されるLS
Z134の組のいずれか一方をMPS/LSZセレクト
信号143により選択して出力するものである。この第
3のセレクタ105の選択の指定は、MPS/LSZセ
レクト信号143により行われる。
【0035】算術符号データ160は必要に応じて算術
演算部106へ供給される。算術演算部106は算術符
号データ160と第3のセレクタ105から出力される
LSZ136の値から、算術符号化時の予測が当たった
か否かを判定し、Yn信号171として出力する。ま
た、第3のセレクタ105から出力されるMPS135
の値とYn信号171から復号化データ170の値が確
定するので、それを出力する。
【0036】予測状態更新部107は、算術演算部10
6からの出力に応じて予測状態の更新を行うものであ
る。即ち、予測状態更新部107は、MPS135、L
SZ136及びYn信号171に基づいて予測状態値即
ち状態値STと予測値MPSの更新された対139を決
定し、第1〜第4の予測状態メモリ181〜184の対
応するアドレスに供給する。
【0037】以上が各ブロックの基本的な機能である。
【0038】本実施の形態においては、第1〜第4の予
測状態メモリ181〜184は予測値(MPS)と状態
値(ST)とを記憶する構成であるが、状態値(ST)
の代わりに対応する確率推定値(LSZ)を記憶する構
成としてもよい。状態値(ST)に対して確率推定値
(LSZ)のビット数は多いので、RAMの記憶容量は
より多く必要となるため一般的ではないが、状態値(S
T)の代わりに対応する確率推定値(LSZ)を記憶す
る構成にした場合は、状態値(ST)から確率推定値
(LSZ)を求めるプロセスがなくなるという利点があ
る。
【0039】次に、2値の画像データを復号化するとき
にどのような動作を行うかについて説明する。
【0040】(1ビットモード時)図2は、2値の画像
データを扱うときのCXの取り方を示す図であり、同図
において、編み線部分は復号化対象画素である。
【0041】図1において、モード指定信号150によ
り1ビットモードであることをCX生成部100、予測
状態値セレクト信号生成部140、MPS/LSZセレ
クト信号生成部141、予測状態更新部107及びRO
M110に通知され、後述のCX(8)とCX(9)
が、00,01,10,11であるそれぞれの場合用に
用意された1ビットモード用のMPSとST全体の4つ
の分割部分が、ROM110から読み出され、それぞれ
予測状態メモリー181〜184の最初の4分の1(2
56個)のアドレスに格納される。
【0042】あるサイクルでCX生成部100では、図
2のCX(0)からCX(7)までの成分(画素にそれ
ぞれ対応する2値の値)を含むコンテキスト(CX)を
生成し出力する。即ち、1ビットモードでは、CX生成
部100は、CX(8)とCX(9)に当たる画素がま
だ復号化されておらず、CXが特定できないタイミング
でCX101を出力する。この場合、それらの値によっ
て最終的に確定するCXの値は4通りの場合が考えられ
るが、出力されるCX101のCX(8)とCX(9)
はとりあえず0に固定される。各予測状態メモリ181
乃至184には、このCX(8)とCX(9)が0であ
る同一のCX101が共通して入力されるが、第1乃至
第4予測状態メモリ181〜184の同じアドレス値の
格納場所には、予め、CX(8)とCX(9)が、0
0,01,10,11である場合のMPSとSTのそれ
ぞれの対が、格納されている。したがって、1ビットモ
ード時は、各予測状態メモリは、その4分の1が実際に
使用されることになる。説明の便宜上、上述のサイクル
を第1のサイクルとする。
【0043】次のサイクル、即ち第2のサイクルにおい
て第1の予測状態メモリ181乃至第4の予測状態メモ
リ184は、前記CX101によって指定された同一の
アドレス値を有するそれぞれの格納場所からCXの可能
な4つの値に対応するMPS185〜188とST18
9〜192とのそれぞれの対を出力する。このサイクル
において図2のCX(8)に当たる画素の値が算術演算
部106において復号化され、その復号化データ170
は予測状態値セレクト信号生成部140を介して第1の
セレクタ111及び第2のセレクタ112の選択信号1
42として用いられる。第1のセレクタ111及び第2
のセレクタ112によって選択出力されたMPS11
3、ST115及びMPS114、ST116は、それ
ぞれ第1のF/F回路121及び第2のF/F回路12
2によって次のサイクル、即ち第3のサイクルの間ラッ
チされる。
【0044】第3のサイクルにおいて、第1のF/F回
路121及び第2のF/F回路122から出力されるS
T125及びST126は、それぞれ第1のST/LS
Z変換部131及び第2のST/LSZ変換部132に
よって対応するLSZ133及びLSZ134へ同サイ
クル中に変換される。
【0045】また、現サイクルにおいては、図2のCX
(9)に相当する画素の値が算術演算部106において
復号化され、その復号化データ170はMPS/LSZ
セレクト信号生成部141を介して第3のセレクタ10
5の選択信号143として用いられる。第3のセレクタ
105によって選択出力されたMPS135とLSZ1
36は算術演算部106へ入力される。
【0046】第3のサイクルにおいて入力されたMPS
135とLSZ136は、第4のサイクルにおいて算術
演算に用いられ、図2の編み線部分に相当する画素の復
号化データが算術演算部106から出力される。即ち、
第4のサイクルにおいて算術演算部106は前記データ
を基に復号化処理を行い、第1のビットプレーンの注目
ビットを復号化データ170として出力する。
【0047】以上、ある注目画素が復号化される流れを
追って説明したが、各処理ブロックについて着目する
と、ある注目画素に関する処理を行ったサイクルの次の
サイクルにおいては、その次の注目画素に関する処理を
行う。
【0048】以上のように1ビットモードにおいては、
MPSとSTを4つの予測状態メモリ181乃至184
から並列に読み出し、更にSTからLSZの変換と算術
演算とをパイプライン的に同時に行うことにより、高速
な復号化を行っている。
【0049】(4ビットモード時)図3(a)、(b)
及び図4(a)、(b)は、4ビットモード時、つまり
4ビットの深さを持つ画像データを扱うときのCXの取
り方を示す図である。
【0050】図3(a)は第1のビットプレーン上の注
目ビットに対するCXの取り方を示している。この場
合、注目ビットを含む同一ビットプレーン即ち第1のビ
ットプレーン上のビットを参照している。図3(b)
は、第2のビットプレーン上の注目ビットに対するCX
の取り方を示している。この場合、注目ビットと同じ第
2のビットプレーン及び上位の第1のビットプレーン上
のビットを参照している。
【0051】図4(a)は第3のビットプレーン上の注
目ビットに対するCXの取り方を示している。注目ビッ
トと同じ第3のビットプレーン及び上位の第1のビット
プレーン及び第2のビットプレーン上のビットを参照し
ている。図4(b)は、第4のビットプレーン上の注目
ビットに対するCXの取り方を示している。注目ビット
と同じ第4のビットプレーン及び上位の第1のビットプ
レーンと第2のビットプレーンと第3のビットプレーン
上のビットを参照している。
【0052】このように(注目ビットを含むビットプレ
ーン上のビット以外では)上位のビットプレーン上のビ
ットのみを参照するのは、上位ビットから下位ビットに
対する相関が強いという多値画像の性質による。
【0053】図5は、算術復号化処理を施す順番を示す
図である。この図5に示す順番で復号化できるためには
算術符号データ160も図5の順番で算術符号化処理を
施す必要がある。図5のような復号化順序にする利点
は、第2乃至第4のビットプレーン上の注目ビットに対
するCXの要素のうちで1番最近に決定される第1ビッ
トプレーンのビットは、少なくとも5サイクル前に復号
化対象になっていることである。従って、図1において
CX生成部100がある注目ビットのCXを生成すると
き、一番最近に復号化されたビットである第1ビットプ
レーンのビットは既に確定しているので、図2のCX
(0)からCX(9)は全て決定している。
【0054】4ビットモード時、画像データを復号化す
るときの動作を説明する。
【0055】図1において、モード指定信号150によ
り4ビットモードであることがCX生成部100、予測
状態値セレクト信号生成部140、MPS/LSZセレ
クト信号生成部141、予測状態更新部107及びRO
M110に通知され、4つのビットプレーン用にそれぞ
れ用意された4ビットモード用の1024対のMPSと
STの4つの組が、ROM110から読み出されて、そ
れぞれ予測状態メモリー181〜184に格納される。
【0056】あるサイクルでCX生成部100では、図
5の{i}、[1]の位置の注目ビットに対するCXを
出力するものとする。前述のようにCXの全要素が確定
している。説明の便宜上、このときのサイクルを第1の
サイクルとする。
【0057】次のサイクル、即ち第2のサイクルにおい
て第1の予測状態メモリ181乃至第4の予測状態メモ
リ184は、前記CX101によって示される同一のア
ドレスを有する格納場所からデータ(MPS及びST)
のそれぞれの対を同時に出力する。但し、第1ビットプ
レーンに対応するMPS及びSTは第1の予測状態メモ
リ181の対応するアドレスに保持されている。また、
同様に第2ビットプレーンに対応するMPS及びSTは
第2の予測状態メモリ182の対応するアドレスに保持
されている。また、同様に第3ビットプレーンに対応す
るMPS及びSTは第3の予測状態メモリ183の対応
するアドレスに保持されている。また、同様に第4ビッ
トプレーンに対応するMPS及びSTは第4の予測状態
メモリ184の対応するアドレスに保持されている。つ
まり、本サイクルの読み出しにおいては、第1の予測状
態メモリ181からの読み出しデータであるMPS18
5、ST189だけが有効な出力である。
【0058】予測状態値セレクト信号生成部140は、
有効データが選択されるように予測状態値セレクト信号
142を生成する。即ち、第1のセレクタ111はMP
S185、ST189を選択し、MPS113、ST1
15として第1のF/F回路121へ出力する。
【0059】第3のサイクルにおいて第1のF/F回路
121は前サイクルにおいてMPS113、ST115
としてラッチしたデータをMPS123、ST125と
して出力する。第2のF/F回路122に保持されてい
るデータは無効なデータである。従って、このサイクル
においてはMPS123と第1のST/LSZ変換部1
31の出力であるLSZ133を選択し、MPS13
5、ST136として出力するようにMPS/LSZセ
レクト信号生成部141は第3のセレクタ105を制御
する。
【0060】第4のサイクルにおいて算術演算部106
は前記MPS135及びST136を基に復号化処理を行
い、第1ビットプレーンの注目ビットを復号化データ1
70として出力する。
【0061】以上、図5の{i}、[1]の位置のビッ
トが復号化される流れを追って説明したが、各処理ブロ
ックについて着目すると、図5の{i}、[1]の位置
のビットに関する処理を行ったサイクルの次のサイクル
において、その次の処理ビットである図5の{i−
1}、[2]の位置のビットに関する処理を行う。即
ち、CX生成部100は、第1のサイクルで図5の
{i}、[1]の位置のビットに対するCXを出力し、
第2のサイクルで図5の{i−1}、[2]の位置のビ
ットに対するCXを出力し、第3のサイクルで図5の
{i−2}、[3]の位置のビットに対するCXを出力
し、第4のサイクルで図5の{i−3}、[4]の位置
のビットに対するCXを出力し、第5のサイクルで図5
の{i+1}、[1]の位置のビットに対するCXを出
力し、以下これを繰り返すものである。
【0062】従って、予測状態メモリの出力に着目する
と、第2のサイクルでは第1の予測状態メモリ181の
出力データが有効であり、第3のサイクルでは第2の予
測状態メモリ182の出力データが有効であり、第4の
サイクルでは第3の予測状態メモリ183の出力データ
が有効であり、第5のサイクルでは第4の予測状態メモ
リ184の出力データが有効であり、というように続く
ものである。即ち、4ビットモードにおいて、予測状態
値セレクト信号生成部140は各メモリ181乃至18
4の出力が順々に選択されるようにシーケンシャルにセ
レクト信号を切り換えていけばよい。
【0063】第3のセレクタ105について着目する
と、第3のサイクルにおいて第1の予測状態メモリ18
1の出力データに対応するMPS123、LSZ133
を選択し、第4のサイクルにおいて第2の予測状態メモ
リ182の出力データに対応するMPS123、LSZ
133を選択し、第5のサイクルにおいて第3の予測状
態メモリ183の出力データに対応するMPS124、
LSZ134を選択し、第6のサイクルにおいて第4の
予測状態メモリ184の出力データに対応するMPS1
24、LSZ134を選択し、というように続くもので
ある。即ち、4ビットモードにおいて、MPS/LSZ
セレクト信号生成部141はMPS123、LSZ13
3とMPS124、LSZ134がサイクルおきに順々
に選択されるようにシーケンシャルにセレクト信号を切
り換えていけばよい。
【0064】以上のように4ビットモード時において
は、4つの予測状態メモリ181乃至184をビットプ
レーンごとに割り当てている。
【0065】(2ビットモード時)図6(a)、(b)
は、2ビットモード時、つまり2ビットの深さを持つ画
像データを扱うときのCXの取り方を示す図である。図
6(a)は上位の第1のビットプレーン上の注目ビット
に対するCXの取り方を示している。同一のビットプレ
ーン上のビットを参照している。図6(b)は第2のビ
ットプレーン上の注目ビットに対するCXの取り方を示
している。注目ビットと同じ第2のビットプレーン及び
上位の第1のビットプレーン上のビットを参照してい
る。
【0066】このように(注目ビットを含むビットプレ
ーンのビット以外では)上位のビットプレーン上のビッ
トのみを参照するのは、上位ビットから下位ビットに対
する相関が強いという多値画像の性質による。
【0067】図7は、算術復号化処理を施す順番を示す
図である。この図7に示す順番で復号化できるためには
算術符号データ160も図7に示す順番で算術符号化を
施す必要がある。図7のような復号化の順序にする利点
は、ビットプレーン上の注目ビットに対するCXの要素
のうちで一番最近に決定される直ぐ隣のビットは、2サ
イクル前に復号化対象になっていることである。従っ
て、図1においてCX生成部100がある注目ビットの
CXを生成するとき、図6(a)、(b)のCX(0)
からCX(8)は全て決定している。確定していないの
は図6(a)、(b)のCX(9)の1ビットのみであ
る。
【0068】あるサイクルでCX生成部100では、図
7の上位ビットプレーンに相当する{i}、[1]の位
置にある注目ビットに対するCX(0)乃至CX(8)
の成分(画素にそれぞれ対応する2値の値)を有するコ
ンテキスト(CX)101を生成し、出力する。即ち、
2ビットモードでは、CX生成部100は、図6(a)
のCX(9)に当たる画素がまだ復号化されておらず、
CXが特定できないタイミングでCX101を出力す
る。この場合、最終的に確定するCXの値は2通りの場
合が考えられるが、出力されるCX101のCX(9)
はとりあえず0に固定される。予測状態メモリ181乃
至184には、このCX(9)が0である同一のCX1
01が共通して入力されるが、第1及び第2予測状態メ
モリ181及び182の同じアドレス値の格納場所に
は、予め、各々上位ビットプレーンに対応し且つそれぞ
れCXのCX(9)が、0及び1である場合のMPSとS
Tの対が、モード選択信号150に応じてROM110
から読み出されて格納されており、同様に第2及び第4
予測状態メモリ183及び184の同じアドレス値の格
納場所には、予め、各々下位ビットプレーンに対応し且
つそれぞれCXのCX(9)が、0及び1である場合のM
PSとSTの対が、モード選択信号150に応じてRO
M110から読み出されて格納されている。したがっ
て、1ビットモード時は、各予測状態メモリは、その2
分の1が実際に使用されることになる。説明の便宜上、
上述サイクルを第1のサイクルとする。
【0069】次のサイクル、即ち第2のサイクルにおい
て第1の予測状態メモリ181乃至第4の予測状態メモ
リ184は、前記CX101によって示される同一のア
ドレスを有する格納場所からデータ(MPS及びST)
のそれぞれの対を同時に出力する。このサイクルにおい
て、CX(9)に相当する画素の値が算術演算部106
において復号化され、その復号化データ170は予測状
態値セレクト信号生成部140を介して第1のセレクタ
111の選択信号142として用いられる。第1のセレ
クタ111によって選択出力されたMPS113及びS
T115は第1のF/F回路121によって次のサイク
ル、即ち第3のサイクルの間ラッチされる。
【0070】第3のサイクルにおいて、第1のF/F回
路121から出力されるST125は第1のST/LS
Z変換部131によって対応するLSZ133へ同サイ
クル中に変換される。第2のF/F回路122の出力デ
ータは無効なデータである。従って、このサイクルにお
いてはMPS123と第1のST/LSZ変換部131
の出力であるLSZ133とを選択し、MPS135、
ST136として出力するようにMPS/LSZセレク
ト信号生成部141は第3のセレクタ105を制御す
る。
【0071】第4のサイクルにおいて算術演算部106
は前記データを基に復号化処理を行い、第1ビットプレ
ーンの注目ビットを復号化データ170として出力す
る。
【0072】以上、図7の{i}、[1]の位置のビッ
トが復号化される流れを追って説明したが、次の処理ビ
ットデータである図7の{i−1}、[2]の位置のビ
ットは下位ビットプレーンに属する。
【0073】図6(b)に示すようなCX(0)乃至C
X(8)を成分として有するCX101は第2のサイク
ルにおいてCX生成部100から出力される。
【0074】次の第3のサイクルにおいて第1の予測状
態メモリ181乃至第4の予測状態メモリ184は、前
記CX101によって示される同一のアドレスを有する
格納場所からデータ(MPS及びST)のそれぞれの対
を同時に出力する。前述のように下位ビットプレーンに
対応する2つの可能なMPSとSTの対は第3の予測状
態メモリ183と第4の予測状態メモリ184とにそれ
ぞれ予め分割して格納されている。このサイクルにおい
て図6(b)のCX(9)に相当する画素の値が算術演
算部106において復号化され、その復号化データ17
0は予測状態値セレクト信号生成部140に供給され、
そこで選択信号142が生成されて第2のセレクタ11
2に供給される。第2のセレクタ112によって選択出
力されたMPS114、ST116は第2のF/F回路
122によって次のサイクル、即ち第4のサイクルの間
ラッチされる。
【0075】第4のサイクルにおいて、第2のF/F回
路122から出力されるST126は第2のST/LS
Z変換部132によって対応するLSZ134へ同サイ
クル中に変換される。第1のF/F回路121の出力デ
ータは無効なデータである。従って、このサイクルにお
いてはMPS124と第2のST/LSZ変換部132
の出力であるLSZ134とを選択し、MPS135、
ST136として出力するようにMPS/LSZセレク
ト信号生成部141は第3のセレクタ105を制御す
る。
【0076】第5のサイクルにおいて算術演算部106
は前記データを基に復号化処理を行い、第2ビットプレ
ーンの注目ビットを復号化データ170として出力す
る。
【0077】第3のセレクタ105について着目する
と、第3のサイクルにおいては上位ビットプレーンに対
応するデータであるMPS123とLSZ133とを選
択し、第4のサイクルにおいては下位ビットプレーンに
対応するデータであるMPS124とLSZ134とを
選択し、というように続くものである。即ち、2ビット
モードにおいて、MPS/LSZセレクト信号生成部1
41は、MPS123とLSZ133及びMPS124
とLSZ134が順々に選択されるようにシーケンシャ
ルにセレクト信号を切り換えればよい。
【0078】なお、上述した実施の形態の機能を実現す
るソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体
により当該プログラムを、FAXマシンやパソコンなど
の電子機器にインストールし、その電子機器のコンピュ
ータ(またはCPU)が当該プログラムを実行すること
によっても、本発明の目的が達成されることは言うまで
もない。
【0079】この場合、記憶媒体を用いて電子機器にイ
ンストールされたプログラムコード自体が本発明の新規
な機能を実現することになり、そのプログラムコードを
記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0080】プログラムコードを記録するための記憶媒
体としては、たとえば、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ
カード、ROMなどを用いることができる。また、通信
ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラ
ムコードが供給されるようにしてもよい。
【0081】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、上述した実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる
ことは言うまでもない。
【0082】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、FAXマシンやパソコン等に挿入された機
能拡張ボードやそれらに接続された機能拡張ユニットに
備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの
指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニット
に備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現
される場合も含まれることは言うまでもない。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の算術復合化
方法及び装置によれば、2値画像と多値画像の両方を処
理することができると共に、安価に提供できる。
【0084】また、本発明の記憶媒体によれば、上述し
た本発明の算術復合化装置を円滑に制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る算術復号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の算術復号化装置において2値の画像デー
タを扱うときのCXの取り方を示す図である。
【図3】図1の算術復号化装置において4ビットの深さ
を持つ画像データを扱うときのCXの取り方を示す図で
あり、(a)は、第1のビットプレーン上の注目ビット
に対するCXの取り方を示し、(b)は、第2のビット
プレーン上の注目ビットに対するCXの取り方を示す図
である。
【図4】図1の算術復号化装置において4ビットの深さ
を持つ画像データを扱うときのCXの取り方を示す図で
あり、(a)は第3のビットプレーン上の注目ビットに
対するCXの取り方を示し、(b)は、第4のビットプ
レーン上の注目ビットに対するCXの取り方を示してい
る図である。
【図5】図4の画像データに算術復号化処理を施す順番
を示す図である。
【図6】図1の算術復号化装置において2ビットの深さ
を持つ画像データを扱うときのCXの取り方を示す図で
あり、(a)は第1のビットプレーン上の注目ビットに
対するCXの取り方を示し、(b)は、第2のビットプ
レーン上の注目ビットに対するCXの取り方を示してい
る図である。
【図7】図6の画像データに算術復号化処理を施す順番
を示す図である。
【符号の説明】
100 CX生成部 101 CX(コンテキスト) 105 第3のセレクタ 106 算術演算部 107 予測状態更新部 108 ラインバッファメモリ 110 ROM 111 第1のセレクタ 112 第2のセレクタ 113 MPS(予測値) 114 MPS(予測値) 115 ST(状態値) 116 ST(状態値) 121 第1のF/F(フリップフロップ)回路 122 第2のF/F(フリップフロップ)回路 123 MPS(予測値) 124 MPS(予測値) 125 ST(状態値) 126 ST(状態値) 131 第1のST/LSZ変換部 132 第2のST/LSZ変換部 133 LSZ(確立推定値) 134 LSZ(確立推定値) 135 MPS(予測値) 136 LSZ(確立推定値) 139 予測状態値 140 予測状態値セレクト信号生成部 141 MPS/LSZセレクト信号生成部 142 予測状態値セレクト信号 143 MPS/LSZセレクト信号 150 モード指定信号 160 算術符号データ 170 復合化データ 171 Yn信号 181 第1の予測状態メモリ 182 第2の予測状態メモリ 183 第3の予測状態メモリ 184 第4の予測状態メモリ 185 MPS(予測値) 186 MPS(予測値) 187 MPS(予測値) 188 MPS(予測値) 189 ST(状態値) 190 ST(状態値) 191 ST(状態値) 192 ST(状態値)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個別にアクセス可能なn個のメモリを用
    いて、少なくとも1つのビットプレーンから成る算術符
    号化した画像データを復号化する算術復号化方法であっ
    て、 nビットの画像データを復号化する際には、当該nビッ
    トの画像データのn個のビットプレーンの対象画素に対
    応するn個の変数を、前記n個のメモリのそれぞれ対応
    するものに格納し、 n未満のビットの画像データを復号化する際には、当該
    n未満のビットの画像データの各ビットプレーンの対象
    画素に対応する前記変数の1つを、前記n個メモリの少
    なくとも一部に割り当てて格納し、 前記n個の変数のうちの前記各ビットプレーンの画素に
    それぞれ対応するものを前記n個のメモリから順次読み
    出し、そして前記n個のメモリから順次読み出された変
    数に基づいて順次前記画素を復号化することを特徴とす
    る算術復号化方法。
  2. 【請求項2】 個別にアクセス可能なn個のメモリを用
    いて、少なくとも1つのビットプレーンから成る算術符
    号化した画像データを復号化する算術復号化方法であっ
    て、 nビットの画像データを復号化する際には、当該nビッ
    トの画像データのn個のビットプレーンの対象画素に対
    応するn組の予測値と状態値又は確率推定値とを、前記
    n個のメモリのそれぞれ対応するものに格納し、 n未満のビットの画像データを復号化する際には、当該
    n未満のビットの画像データの各ビットプレーンの対象
    画素に対応する前記予測値と状態値又は確率推定値の組
    を、前記n個メモリの少なくとも一部に割り当てて格納
    し、 前記予測値と状態値又は確率推定値のうちの前記各ビッ
    トプレーンの画素にそれぞれ対応する対を前記n個のメ
    モリから順次読み出し、 前記n個のメモリから順次読み出された予測値と状態値
    又は確率推定値の対に基づいて順次前記画素を復号化す
    ることを特徴とする算術復号化方法。
  3. 【請求項3】 n=m x b(mは、前記n未満のビ
    ットの数と等しく、bは2以上の整数)という条件が満
    たされた場合、各画素に実際に対応する可能性のあるb
    対の予測値と状態値又は確率推定値を、当該b対の予測
    値と状態値又は確率推定値のいずれかの対が当該画素に
    実際に対応しているかが知られる前に、前記n個のメモ
    リーから同時に読み出し、 前記b対の予測値と状態値又は確率推定値のうち、当該
    画素に実際に対応していないと知られた対を排除し、 前記b対の予測値と状態値又は確率推定値のうち実際に
    当該画素に対応すると最終的に知られた対を選択し使用
    して前記復号化を行うステップを含むことを特徴とする
    請求項2記載の算術復号化方法。
  4. 【請求項4】 前記算術符号化した画像データのビット
    数に対応した復号化の態様を指定するステップを含むこ
    とを特徴とする請求項2記載の算術復号化方法。
  5. 【請求項5】 前記対を選択するために使用されるコン
    テキストの成分のうち最後に確定する成分を、前記少な
    くとも1つのビットプレーンのうち最上位のものの画素
    を表すビットとして、当該コンテキストを生成するステ
    ップを含むことを特徴とする請求項2記載の算術復号化
    方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つのビットプレーンから成
    る算術符号化した画像データを復号化する算術復号化装
    置であって、 個別にアクセス可能で、前記少なくとも1つのビットプ
    レーンの各々の画素を復号するためのn組の予測値と状
    態値又は確率推定値とを格納するn個のメモリと、 nビットの画像データを復号化する際には、前記n個の
    メモリに当該nビットの画像データのn個のビットプレ
    ーンの対象画素に対応するn組の予測値と状態値又は確
    率推定値を、前記n個のメモリのそれぞれ対応するもの
    に格納させ、n未満のビットの画像データを復号化する
    際には、当該n未満のビットの画像データの各ビットプ
    レーンの対象画素に対応する前記予測値と状態値又は確
    率推定値の組を、前記n個メモリの少なくとも一部に割
    り当てて格納する格納制御部と、 前記予測値と状態値又は確率推定値のうちの前記画素に
    それぞれ対応する対を前記n個のメモリから順次読み出
    す読み出し部と、 前記n個のメモリから順次読み出された予測値と状態値
    又は確率推定値の対に基づいて順次前記画素を復号化す
    る復号部とを備えることを特徴とする算術復号化装置。
  7. 【請求項7】 n=m x b(mは、前記n未満のビ
    ットの数と等しく、bは2以上の整数)という条件が満
    たされた場合、前記読み出し部に、各画素に実際に対応
    する可能性のあるb対の予測値と状態値又は確率推定値
    を、当該b対の予測値と状態値又は確率推定値のいずれ
    かの対が当該画素に実際に対応しているかが知られる前
    に、前記n個のメモリーから同時に読み出させる先読み
    制御部と、 前記b対の予測値と状態値又は確率推定値のうち、当該
    画素に実際に対応していないと知られた対を排除する選
    択部とを備え、 前記復号部は、前記b対の予測値と状態値又は確率推定
    値のうち実際に当該画素に対応すると最終的に知られた
    対を選択し使用して前記復号化を行うことを特徴とする
    請求項6記載の算術復号化装置。
  8. 【請求項8】 前記算術符号化した画像データのビット
    数に対応した復号化の態様を指定する復号化態様指定部
    をさらに備えることを特徴とする請求項6記載の算術復
    号化装置。
  9. 【請求項9】 前記対を選択するために使用されるコン
    テキストの成分のうち最後に確定する成分を、前記少な
    くとも1つのビットプレーンのうち最上位のものの画素
    を表すビットととして、当該コンテキストを生成するコ
    ンテキスト生成部を備えることを特徴とする請求項6記
    載の算術復号化装置。
  10. 【請求項10】 個別にアクセス可能なn個のメモリを
    用いて、少なくとも1つのビットプレーンから成る算術
    符号化した画像データを復号化する算術復号化方法をコ
    ンピュータに実行させるためのプログラムを格納した記
    憶媒体であって、前記プログラムが、 nビットの画像データを復号化する際には、当該nビッ
    トの画像データのn個のビットプレーンの対象画素に対
    応するn組の予測値と状態値又は確率推定値とを、前記
    n個のメモリのそれぞれ対応するものに格納させ、n未
    満のビットの画像データを復号化する際には、当該n未
    満のビットの画像データの各ビットプレーンの対象画素
    に対応する前記予測値と状態値又は確率推定値の組を、
    前記n個メモリの少なくとも一部に割り当てて格納する
    格納制御モジュールと、 前記予測値と状態値又は確率推定値のうちの前記画素に
    それぞれ対応する対を前記n個のメモリから順次読み出
    す読み出しモジュールと、 前記n個のメモリから順次読み出された予測値と状態値
    又は確率推定値の対に基づいて順次前記画素を復号化す
    る復号モジュールとを備えることを特徴とする記憶媒
    体。
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