JP2002077035A - データ端末装置 - Google Patents

データ端末装置

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JP2002077035A
JP2002077035A JP2000268530A JP2000268530A JP2002077035A JP 2002077035 A JP2002077035 A JP 2002077035A JP 2000268530 A JP2000268530 A JP 2000268530A JP 2000268530 A JP2000268530 A JP 2000268530A JP 2002077035 A JP2002077035 A JP 2002077035A
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浩司 武村
Yoshihiro Hori
吉宏 堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たに受信したコンテンツデータから再生す
ることができるデータ端末装置を提供する。 【解決手段】 メモリカードは再生リスト61を保持す
る。再生リスト61の受信番号(No.)1〜4の欄に
音楽データが既に記録されている状態で、メモリカード
が装着された携帯電話機が新たな音楽データを受信する
と、メモリカードの受信番号5の欄に新たな音楽データ
が追加される。そして、携帯電話機は新たに受信した音
楽データの受信番号5を記憶しており、ユーザから再生
要求が入力されると受信番号5をメモリカードへ送り、
メモリカードから受信番号5に対応する音楽データを再
生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンテンツデー
タを外部装置から受信したとき、最後に受信したコンテ
ンツデータから再生を開始するデータ端末装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等の情報通信網等
の進歩により、携帯電話機等を用いた個人向け端末によ
り、各ユーザが容易にネットワーク情報にアクセスする
ことが可能となっている。
【0003】そして、ユーザは、携帯電話機等によりネ
ットワークを介して各種のコンテンツデータをダウンロ
ードする。
【0004】コンテンツデータをダウンロードするとき
は、携帯電話機等は、コンテンツデータを保持するサー
バへアクセスし、ダウンロードを希望するコンテンツデ
ータを特定する情報をサーバへ送信する。
【0005】そうすると、サーバは、コンテンツデータ
を特定する情報に基づいて、コンテンツデータを特定
し、そのコンテンツデータを携帯電話機等へ送信する。
【0006】そして、携帯電話機等は、受信したコンテ
ンツデータを記録媒体に記録する。また、携帯電話機等
は、記録媒体からコンテンツデータを再生するとき、コ
ンテンツデータがダウンロードされた順序に従ってコン
テンツデータを再生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常、ユーザ
は受信したコンテンツデータを直ちに再生して受信した
コンテンツデータが期待とおりのコンテンツデータであ
るか否かを確認したい。ところが、従来のコンテンツ再
生装置は、コンテンツデータを記録した順序で再生する
ため、ユーザの操作なくして再生することができない。
受信したコンテンツデータを直ちに再生しようとした場
合、そのコンテンツデータを検索する必要があり、手間
がかかるという問題があった。
【0008】そこで、この発明は、かかる問題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、コンテンツ
データを受信したとき、新たに受信したコンテンツデー
タから再生することができるデータ端末装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明によるデータ端末装置は、複数のコンテンツデータと
複数のコンテンツデータの各々を再生する順序を示す再
生番号とを記録した記録媒体に、外部装置からコンテン
ツデータを受信して記録し、記録媒体からコンテンツデ
ータを再生するデータ端末装置であって、バスと、バス
に接続され、記録媒体とバスとの間でデータのやり取り
を行なうインタフェースと、バスに接続され、外部装置
とデータのやり取りを行なう通信部と、バスに接続され
たキー操作部と、バスに接続され、コンテンツデータを
再生する再生部と、バスに接続され、次に再生されるコ
ンテンツデータの再生番号を保持する情報保持部と、バ
スに接続された制御部とを備え、コンテンツデータの受
信時、制御部は、キー操作部を介して入力されたコンテ
ンツデータの受信要求に応じて、外部装置からコンテン
ツデータを受信するように通信部を制御し、通信部が外
部装置から受信したコンテンツデータをインタフェース
を介して記録媒体に記録するとともに、受信したコンテ
ンツデータに再生番号を付与して記録し、受信したコン
テンツデータが次に再生されるように情報保持部に保持
された再生番号を更新記憶し、通信部は、制御部からの
制御に基づいて外部装置にアクセスし、外部装置からコ
ンテンツデータを受信し、コンテンツデータの再生時、
制御部は、キー操作部からの再生要求に応じて、情報保
持部に更新記憶された再生番号から順に、該当するコン
テンツデータをインタフェースを介して記録媒体から取
得し、再生部へ与える。
【0010】この発明によるデータ端末装置において
は、コンテンツデータの受信時、外部装置から受信した
コンテンツデータの再生順序を示す再生番号を情報保持
部に更新記録する。そして、コンテンツデータを再生す
るとき、情報保持部に記憶された再生番号を読出し、そ
の再生番号に該当するコンテンツデータから再生され
る。なお、更新記憶とは、既に再生番号が記憶されてい
るとき、記憶されている再生番号を消去し、新たに受信
したコンテンツデータの再生番号を記憶することを意味
する。以下においても同様である。
【0011】したがって、この発明によれば、ユーザは
受信したコンテンツデータから再生したいとき、コンテ
ンツデータを検索する手間を掛けずに、受信したコンテ
ンツデータから再生することができる。
【0012】好ましくは、コンテンツデータの受信時、
制御部は、複数のコンテンツデータを外部装置から受信
するように通信部を制御し、通信部が受信した複数のコ
ンテンツデータを記録媒体に記録し、受信した複数のコ
ンテンツデータの各々に対して再生番号を付与して記録
し、付与した再生番号に基づいて、受信した複数のコン
テンツデータのうち、再生順序が最も早いコンテンツデ
ータが次に再生されるように情報保持部に保持された再
生番号を更新記憶する。
【0013】外部装置から複数のコンテンツデータが受
信されるとき、制御部は、その受信した複数のコンテン
ツデータのうち、再生順序が最も早いコンテンツデータ
から再生が開始されるように再生番号を情報保持部に更
新記憶する。そして、再生時、情報保持部に更新記憶さ
れた再生番号に該当するコンテンツデータから再生を開
始する。
【0014】したがって、この発明によれば、複数のコ
ンテンツデータを新たに受信したとき、新たに受信した
複数のコンテンツデータを再生番号の若い順に再生でき
る。
【0015】好ましくは、記録媒体は、コンテンツデー
タと再生番号との関連付けを行なう再生リストを含み、
データ端末装置の制御部は、再生リストに含まれる再生
番号を読出して情報保持部の再生番号を更新記憶する。
【0016】制御部は、記録媒体の再生リストに含まれ
る再生番号を読出し、その読出した再生番号を情報保持
部に更新記憶する。そして、コンテンツデータの再生
時、情報保持部に記憶された再生番号を読出し、その再
生番号を記録媒体に送ると、記録媒体は再生リストに基
づいて、受取った再生番号に対応するコンテンツデータ
をデータ端末装置へ送る。データ端末装置の制御部は、
受取ったコンテンツデータを再生部に与える。
【0017】したがって、この発明によれば、再生リス
トによって再生番号とコンテンツデータとを対応付ける
ことができる。つまり、再生番号を特定すれば、特定し
た再生番号に対応するコンテンツデータの位置を特定で
き、対応するコンテンツデータを記録媒体から読出すこ
とができる。
【0018】好ましくは、外部装置は、もう1つのデー
タ端末装置である。もう1つのデータ端末装置は、コン
テンツデータを受信する。そして、データ端末装置は、
もう1つのデータ端末装置へアクセスし、もう1つのデ
ータ端末装置から希望するコンテンツデータを受信す
る。そして、コンテンツデータを受信したデータ端末装
置の制御部は、受信したコンテンツデータの再生番号を
メモリに更新記憶する。
【0019】したがって、この発明によれば、コンテン
ツデータを受信した他のデータ端末装置からコンテンツ
データを受信した場合にも、受信したコンテンツデータ
から再生できる。
【0020】好ましくは、外部装置は、コンテンツデー
タを保持した配信サーバである。データ端末装置は、配
信サーバへアクセスして希望するコンテンツデータを受
信する。そして、制御部は、受信したコンテンツデータ
の再生番号を情報保持部に更新記憶する。
【0021】したがって、この発明によれば、データ端
末装置によって配信サーバへアクセスし、配信サーバか
ら希望するコンテンツデータを受信し、その受信したコ
ンテンツデータから再生できる。
【0022】好ましくは、情報保持部は、記録媒体内に
設けられる。情報保持部は、記録媒体内に設けられ、デ
ータ端末装置の制御部は、コンテンツデータの再生時、
記録媒体の情報保持部にアクセスし、次に再生されるべ
き再生番号を取得した後に、その再生番号に該当するコ
ンテンツデータから再生を開始する。
【0023】したがって、この発明によれば、コンテン
ツデータと、次に再生されるべきコンテンツデータの再
生番号とを一体的に記憶できる。その結果、新たに受信
したコンテンツデータからの再生を確実に開始できる。
【0024】好ましくは、コンテンツデータは、暗号化
された暗号化コンテンツデータであり、配信サーバは、
暗号化コンテンツデータと、暗号化コンテンツデータを
復号するためのコンテンツ鍵とを保持し、再生部は、コ
ンテンツ鍵によって暗号化コンテンツデータを復号する
復号回路と、復号回路によって復号されたコンテンツデ
ータを再生する再生回路とを含み、コンテンツデータの
受信時、通信部は、配信サーバから暗号化コンテンツデ
ータとコンテンツ鍵とを受信し、制御部は、通信部が受
信した暗号化コンテンツデータおよびコンテンツ鍵をイ
ンタフェースを介して記録媒体に記録し、コンテンツデ
ータの再生時、制御部は、情報保持部に更新記憶された
再生番号を読出し、その再生番号に該当する暗号化コン
テンツデータと、その暗号化コンテンツデータを復号す
るコンテンツ鍵とをインタフェースを介して記録媒体か
ら取得し、再生部へ与え、復号回路は、コンテンツ鍵に
よって暗号化コンテンツデータを復号し、再生回路は、
復号回路によって復号されたコンテンツデータを再生す
る。
【0025】データ端末装置は、配信サーバから暗号化
コンテンツデータと、その暗号化コンテンツデータを復
号するためのコンテンツ鍵とを受信する。そして、デー
タ端末装置の制御部は、暗号化コンテンツデータと、コ
ンテンツ鍵とを記録媒体に記録するとともに、暗号化コ
ンテンツデータの再生番号を情報保持部に更新記憶す
る。そして、再生時、制御部は情報保持部に記憶された
再生番号に該当する暗号化コンテンツデータと、その暗
号化コンテンツデータを復号するためのコンテンツ鍵と
を記録媒体から取得する。再生部は、コンテンツ鍵によ
って暗号化コンテンツデータを復号し、その復号した暗
号化コンテンツデータをさらに再生する。
【0026】したがって、この発明によれば、暗号化さ
れたコンテンツデータを受信した場合にも、受信したコ
ンテンツデータから再生を開始できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または
相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0028】本発明においては、配信されるコンテンツ
データは音楽データに限らず、画像データ(静止画像、
動画像の両方を含む。)、テキストデータ等のどのよう
なデータであっても良い。また、コンテンツデータは、
平文のまま配信されても良いし、所定の暗号化方式によ
って暗号化した後に配信しても良い。
【0029】このように本発明においては、各種のコン
テンツデータが対象となるが、以下においては、説明を
簡単化するために音楽データを例にして説明する。
【0030】本発明によるデータ端末装置が再生の対象
とするコンテンツデータの配信システムについて説明す
る。
【0031】[実施の形態1]図1は、実施の形態1に
おける携帯電話網を用いたコンテンツデータの配信シス
テムを示したものである。配信サーバ10は、コンテン
ツデータである複数の音楽データを保持する。携帯電話
機30のユーザは、携帯電話網20を介して配信サーバ
10に対して電話を掛け、受信を希望する音楽データの
曲名を指定する。
【0032】そうすると、配信サーバ10は、指定され
た曲名の音楽データを保持するか否かを調べる。そし
て、配信サーバ10は、指定された曲名の音楽データを
保持するときは、指定された音楽データを携帯電話網2
0を介して携帯電話機30へ送信する。
【0033】携帯電話機30は、受信した音楽データを
装着されたメモリカード40へ記録する。そして、携帯
電話機30のユーザは、後述する方法によって、音楽デ
ータがメモリカード40へ配信された順序ではなく、メ
モリカード40に最後に配信された音楽データから再生
を開始する。そして、ユーザは、携帯電話機30に接続
されたヘッドホーン50を介して再生された音楽を聴
く。
【0034】なお、配信サーバ10は、音楽データ(ま
たは暗号化音楽データと、コンテンツ鍵)の他に課金デ
ータベースを保持し、音楽データを携帯電話機30へ配
信する度に課金を行なっても良い。その場合、課金は、
配信を要求された音楽データの曲数または配信時間に基
づいて料金を決定しても良い。
【0035】図2を参照して、図1に示す携帯電話機3
0は、通信部301と、キー操作部302と、コントロ
ーラ303と、ディスプレイ304と、メモリカードイ
ンタフェース305と、再生部306と、メモリ307
と、スピーカ308と、端子309とを備える。
【0036】通信部301は、アンテナを含み、上述し
た配信システムにおいて、配信サーバ10との間でデー
タのやり取りを行なう。キー操作部302は、携帯電話
機30のユーザが各種の情報を入力するためのものであ
る。
【0037】コントローラ303は、キー操作部302
を介して入力されたユーザからの音楽データの配信要求
に応じて、配信サーバ10へ音楽データの配信要求を送
信するようにバスBS2を介して通信部301を制御す
る。また、コントローラ303は、通信部301が配信
サーバ10から受信した音楽データをバスBS1、およ
びメモリカードインタフェース305を介してメモリカ
ード40へ記録するとともに、その受信した音楽データ
の再生番号をメモリ307に更新記憶する。さらに、コ
ントローラ303は、音楽データをメモリカード40か
ら再生するとき、後述するように、メモリ307に更新
記憶された再生番号に該当する音楽データをメモリカー
ドインタフェース305を介してメモリカード40から
読出し、その読出した音楽データを再生部306へ与え
る。
【0038】メモリカードインタフェース305は、バ
スBS1とメモリカード40との間でデータのやり取り
を行なう。再生部306は、バスBS1から入力された
音楽データを再生し、再生信号をスピーカ308および
端子309へ出力する。
【0039】メモリ307は、バスBS1を介して再生
番号等を一時的に記憶する。メモリ307に記憶されて
いる再生番号は、1曲再生される毎に、次に、再生する
曲の再生番号に更新記憶される。なお、「更新記憶」と
は、既にメモリ307に記憶されている再生番号を消去
し、新たに受信した音楽データの再生番号を記憶するこ
とを言う。
【0040】スピーカ308は、再生部306からの音
楽データを再生した再生信号を外部へ出力する。端子3
09はヘッドホーン50と接続されており、再生部30
6からの再生信号をヘッドホーン50へ出力する。
【0041】図3を参照して、メモリカード40のデー
タ構造について説明する。メモリカード40は、メモリ
カード40に記録された音楽データの再生順序を示す再
生リスト61を保持している。図3に示す場合は、4曲
の音楽データがメモリカード40に記録されているの
で、再生リスト61は番号(No.)=1〜4が詰まっ
た状態になっている。再生リストの番号(No.)は音
楽データの再生番号を示す。また、再生リスト61は、
音楽データに関連するメタデータの中から主要な関連情
報であるタイトル、アーティスト名、および再生時間を
抜き出して構成される。なお、メタデータは、音楽デー
タのタイトル、アーティスト名、再生時間、作詞者、お
よび作曲者等の関連情報から構成され、配信サーバ10
から携帯電話機30へ音楽データが配信されるとき、音
楽データとともに携帯電話機30へ配信される。そし
て、音楽データと、メタデータとは、1つのファイルと
してメモリカード40へ記録される。すなわち、図4に
示すコンテンツ1〜4の各々は、音楽データと、メタデ
ータとから成る。
【0042】メモリカード40は、携帯電話機30のコ
ントローラ303から再生リスト61の再生番号(N
o.)を指定されると、その番号に対応するコンテンツ
(音楽データ)を読出すことができるデータ構造になっ
ている。つまり、メモリカード40は、再生リスト61
の番号と、コンテンツ(音楽データ)とを対応付けてコ
ンテンツ(音楽データ)を記録している。
【0043】図4を参照して、図3に示すように4曲分
の音楽データが記録された状態で、携帯電話機30のユ
ーザが1曲分の音楽データの配信を希望し、携帯電話機
30の通信部301が配信サーバ10から1曲分の音楽
データを受信すると、コントローラ303は、その受信
した音楽データをバスBS1およびメモリカードインタ
フェース305を介してメモリカード40へ記録する。
そうすると、メモリカード40は、再生リスト61の再
生番号(No.)5の欄に携帯電話機30が新たに受信
した音楽データを追加し、再生番号5と新たに受信した
音楽データとを対応付けて記録する。それとともに、コ
ントローラ303は、新たに受信した音楽データの再生
番号5をメモリ307に更新記憶する。この場合、メモ
リ307には、直前に再生された音楽データの再生番号
が記憶されているので、メモリ307は、既に記憶され
ている再生番号を消去して新たに再生番号5を記憶す
る。
【0044】図5を参照して、図4に示すように5曲分
の音楽データがメモリカード40に記録された状態で、
携帯電話機30のユーザが3曲分の音楽データの配信を
希望し、携帯電話機30の通信部301が配信サーバ1
0から3曲分の音楽データを受信すると、コントローラ
303は、その受信した音楽データをバスBS1および
メモリカードインタフェース305を介してメモリカー
ド40へ記録する。そうすると、メモリカード40は、
再生リスト61の再生番号6〜8の欄62に携帯電話機
30が新たに受信した3曲分の音楽データを追加し、再
生番号6〜8の各々を、それぞれ、コンテンツ(音楽デ
ータ)6〜8と対応付けて記録する。そして、コントロ
ーラ303は、新たに受信した3曲分の音楽データの再
生番号6〜8のうち、再生リストの最も前に記録された
音楽データの再生番号6をメモリ307に更新記憶す
る。この場合、メモリ307は、既に記録されている再
生番号を消去して新たに再生番号6を記憶する。
【0045】このように、携帯電話機30が複数の音楽
データを受信したとき、コントローラ303は、新たに
受信した複数の音楽データのうち、再生リスト61に最
も早く再生するように追加された再生番号をメモリ30
7に更新記憶する。これによって、携帯電話機30のユ
ーザは、新たに受信した音楽データを、既に記録されて
いる音楽データに優先して再生することができる。
【0046】図6を参照して、携帯電話機30が新たに
音楽データを受信し、その受信した音楽データを最初に
再生するように設定するフローチャートについて説明す
る。キー操作部302を介して新たな音楽データの配信
要求が入力されると、コントローラ303は、通信部3
01を制御して配信サーバ10へ電話を掛け、配信サー
バ10に接続する(ステップS1)。そうすると、配信
サーバ10は、音楽データのメニューを携帯電話機30
へ送信する。そして、コントローラ303は、通信部3
01が受信した音楽データのメニューをディスプレイ3
04に表示する。
【0047】携帯電話機30のユーザは、ディスプレイ
304に表示された音楽データのメニューから配信を希
望する音楽データを選択する。コントローラ303は、
通信部301を介してユーザが選択した音楽データの番
号を配信サーバ10へ送信して取得コンテンツ(音楽デ
ータ)を選択する(ステップS2)。
【0048】そうすると、配信サーバ10は、選択され
た音楽データを携帯電話機30へ送信し、携帯電話機3
0は、音楽データを受信する。コントローラ303は、
受信した音楽データをメモリカードインタフェース30
5を介してメモリカード40へ記録する。そうすると、
メモリカード40は、再生リスト61に新たに受信した
音楽データを追加し、その新たに受信した音楽データの
再生番号と、音楽データとを対応付けて記録する(ステ
ップS3)。
【0049】そして、コントローラ303は、メモリカ
ード40に記録した音楽データが最初に受信した音楽デ
ータか否かを判別する(ステップS4)。最初に受信し
た音楽データでないとき、ステップS6へ移行する。最
初に受信した音楽データであるとき、コントローラ30
3は、その音楽データの再生番号をメモリ307に更新
記憶する(ステップS5)。
【0050】そして、コントローラ303は、他の音楽
データも取得するか否かを判別し(ステップS6)、他
の音楽データも取得するとき、ステップS2〜S6の動
作を繰返す。他の音楽データを取得しないとき、コント
ローラ303は、配信サーバ10との接続を切断するよ
うに通信部301を制御して配信サーバ10との接続が
切断される。
【0051】これによって、一連の動作が終了する。携
帯電話機30のユーザが、メモリカード40に記録され
た音楽データを再生するとき、ユーザはキー操作部30
2を介して再生要求を入力する。そうすると、コントロ
ーラ303は、キー操作部302から入力された再生要
求に応じて、メモリ307に記憶された再生番号を読出
し、その読出した再生番号に対応する音楽データをメモ
リカードインタフェース305を介してメモリカード4
0から読出す。
【0052】コントローラ303は、読出した音楽デー
タを再生部306へ与える。再生部306は、入力され
た音楽データを再生し、スピーカ308または端子30
9を介してヘッドホーン50へ出力する。
【0053】これによって、携帯電話機30が受信した
音楽データから再生を開始することができる。
【0054】本発明の実施の形態1によれば、携帯電話
機は、配信サーバから新たに受信した音楽データの再生
番号を記憶しており、再生要求が入力されると、その記
憶した再生番号に該当する音楽データから再生を開始す
るので、携帯電話機のユーザは、新たに受信した音楽デ
ータを検索する手間を省いて、新たに受信した音楽デー
タを直ぐに聴くことができる。
【0055】[実施の形態2]図7を参照して、実施の
形態2について説明する。携帯電話機30は、配信サー
バ10から音楽データを受信し、その受信した音楽デー
タを記録媒体41に記録した携帯電話機31にアクセス
し、携帯電話機31から希望する音楽データを受信して
も良い。つまり、携帯電話機30のユーザは、携帯電話
機31のユーザとの間で音楽データのやり取りを行な
い、希望する音楽データを相手側から受信した場合に
も、その受信した音楽データから再生を開始することが
可能である。なお、図2においては、携帯電話機31の
ユーザも、携帯電話機31によって記録媒体41から音
楽データを再生し、ヘッドホーン51を介して音楽を聴
くことができる。
【0056】携帯電話機30は、図6に示すフローチャ
ートに従って携帯電話機31から新たな音楽データを受
信し、コントローラ303は、その受信した音楽データ
の再生番号をメモリ307に更新記憶する。
【0057】なお、携帯電話機30が携帯電話機31か
ら音楽データを受信するとき、携帯電話機30のユーザ
が携帯電話機31へ電話を掛けて音楽データの送信を要
求すると、携帯電話機31は、図3に示す再生リスト6
1と同じ構成から成る音楽データのメニューを携帯電話
機30へ送信する。そして、携帯電話機30のコントロ
ーラ303は、受信した音楽データのメニューをディス
プレイ304に表示し、携帯電話機30のユーザは、デ
ィスプレイ304に表示されたメニューから受信を希望
する音楽データを選択する。その他の動作は、実施の形
態1における説明と同じである。
【0058】本発明の実施の形態2によれば、他の携帯
電話ユーザから音楽データを新たに受信した場合にも、
その受信した音楽データを検索する手間を省いて新たに
受信した音楽データを直ぐに聴くことができる。
【0059】[実施の形態3]図8を参照して、実施の
形態3について説明する。携帯電話機30は、コンピュ
ータ140に配信された音楽データを新たに受信しても
良い。携帯電話機30にはメモリカード40が着脱可能
であり、音楽を再生するためのヘッドホーン50が接続
されている。そして、携帯電話機30は、通信ケーブル
145を介してコンピュータ140と接続されている。
【0060】コンピュータ140は、ハードディスク1
41と、コントローラ142と、外部インタフェース1
43とを備える。そして、ハードディスク141はバス
BS2を介してコントローラ142と接続される。
【0061】ハードディスク141は、インターネット
配信によってコンピュータ140に配信された音楽デー
タをバスBS2を介して記憶する。コントローラ142
は、携帯電話機30のユーザから通信ケーブル145お
よび外部インタフェース143を介して音楽データの送
信要求があると、ハードディスク141から音楽データ
を読出し、外部インタフェース143を介して外部へ出
力する。
【0062】外部インタフェース143は、携帯電話機
30から通信ケーブル145を介してコンピュータ14
0に入力された信号をコントローラ142に入力すると
ともに、コントローラ142からの信号を外部へ出力す
る。
【0063】インターネット配信によって配信サーバか
らコンピュータ140に音楽データが配信され、コンピ
ュータ140のハードディスク141にバスBS2を介
して音楽データが記憶されている。
【0064】ユーザがコンピュータ140を操作して音
楽データを送信するよう指示すると、コントローラ14
2は、指示された音楽データをバスBS2を介してハー
ドディスク141から読出し、外部インタフェース14
3を介して携帯電話機30へ送信する。
【0065】送信後、携帯電話機30のユーザは、上述
したように、音楽データが受信された順序ではなく、最
後に受信した音楽データから再生を開始する。そして、
ユーザは、携帯電話機30に接続されたヘッドホーン5
0を介して再生された音楽を聴く。
【0066】また、コンピュータ140は、インターネ
ット配信によって音楽データと、その音楽データのメタ
データとを受信しなくても良く、音楽データが記録され
たCD−ROMをコンピュータ140に接続されたCD
−ROMドライブ(図示せず)に装着し、そのCD−R
OMから音楽データを読出して携帯電話機30へ送信し
ても良い。また、CD−ROMに記録された音楽データ
を、一旦、ハードディスク141に記憶しておいても良
い。
【0067】さらに、コンピュータ140は、CDリッ
ピングによって音楽データを生成しても良い。リッピン
グとは、音楽CDから取得した音楽データを、音楽再生
モジュールで再生できるように変換することを言う。ま
ず、取得した音楽データに対してライセンスを生成す
る。次いで、取得した音楽データを音楽再生部にて再生
可能なコンテンツデータに変換した後、生成したライセ
ンスに含まれるコンテンツキーにて復号可能な形式に変
換を行なうもので、リッピングによって得られたライセ
ンスには、複製ができないように管理される。したがっ
て、音楽CDからの1次複製であるCDリッピングは、
ライセンスが複製できない構成を取ることで著作権を保
護した適法な行為である。
【0068】CDを用いた場合、音楽CDから取得して
生成した音楽データとライセンスは、一旦、ハードディ
スク141に記録してから携帯電話機30へ送信しても
良いい。
【0069】なお、CDリッピングによる場合、コンピ
ュータ140は、音楽CDから取得した音楽データのみ
を携帯電話機30へ送信する。したがって、音楽データ
のメタデータはリッピングを行なう者がコンピュータ1
40のキーボード(図示せず)からメタデータを入力す
る。そして、コンピュータ140は、入力されたメタデ
ータを外部インタフェース143、および通信ケーブル
145を介してメモリカード40へ送信する。
【0070】これによって、CDリッピングによって音
楽データを受信した場合にも、音楽データのメタデータ
に基づいて再生リスト61が作成され得る。
【0071】その他については、実施の形態1と同じで
ある。 [実施の形態4]図9を参照して、実施の形態4につい
て説明する。図9は、コネクション型の通信方式による
音楽データの配信システムを示したものである。
【0072】配信サーバ10は、音楽データを保持し、
端末装置32からの音楽データの配信要求に応じて、音
楽データをモデム11、公衆回線網21、およびモデム
33を介して端末装置32へ送信する。
【0073】モデム11は、配信サーバ10と公衆回路
網21との間に配置される。そして、モデム11は、配
信サーバ10から出力された音楽データを公衆回線網2
1に適合する信号形式に変換し、その変換した音楽デー
タを公衆回線網21へ出力する。また、モデム11は、
公衆回線網21から受取った信号を配信サーバ10に適
合する信号形式に変換し、その変換した信号を配信サー
バ10へ出力する。たとえば、公衆回線網21が公衆電
話網の場合、モデム11は、アナログ信号からディジタ
ル信号へ、またはディジタル信号からアナログ信号への
変換を行なう。
【0074】公衆回線網21は、コネクション型通信を
行なう回線網であり、モデム11からの信号をモデム3
3へ送信し、また、モデム33からの信号をモデム11
へ送信する。つまり、公衆回線網21は、モデム11と
モデム33とを1対1に接続し、相互間で信号のやり取
りを行なう回線網である。このような公衆回線網21の
具体例として公衆電話網がある。なお、本発明におい
て、「コネクション型通信」とは、通信を行なうにあた
り、前もって通信に必要なネットワークリソースを確保
して通信を行なう方式を言う。すなわち、前もって通信
路を確保してから通信を行なう方式である。
【0075】したがって、図9においては、公衆回線網
21は、配信サーバ10と端末装置32との間で通信を
行なう前に、モデム11とモデム33とを接続する通信
路を確保した後に、相互間で信号のやり取りを行なう。
【0076】モデム33は、公衆回路網21と端末装置
32との間に配置される。そして、モデム33は、端末
装置32から出力されたデータを公衆回線網21に適合
する信号形式に変換し、その変換したデータを公衆回線
網21へ出力する。また、モデム33は、公衆回線網2
1から受取った信号を端末装置32に適合する信号形式
に変換し、その変換した信号を端末装置32へ出力す
る。
【0077】公衆回線網21が公衆電話網である場合、
モデム11,33は、それぞれ、アナログ信号からディ
ジタル信号への変換、またはディジタル信号からアナロ
グ信号への変換を行なう。
【0078】端末装置32は、モデム33から受取った
音楽データを1つのファイル形式によって装着されたメ
モリカード40へ記録する。
【0079】端末装置32のユーザは、音楽データの配
信要求を端末装置32に入力すると、端末装置32は、
入力された配信要求をモデム33へ出力する。そして、
モデム33は公衆回線網21に適合する信号形式に配信
要求を変換し、公衆回線網21へ配信要求を出力する。
そうすると、公衆回線網21は、入力された配信要求を
モデム11へ出力し、モデム11は配信サーバ10に適
合する信号形式に配信要求を変換し、配信サーバ10へ
出力する。
【0080】配信サーバ10は、配信要求を受取ると、
要求された音楽データを保持するか否かを判別する。そ
して、配信サーバ10は、要求された音楽データを保持
しないとき、その旨をモデム11、公衆回線網21、お
よびモデム33を介して端末装置32へ送信し、配信要
求を拒絶する。配信サーバ21は、要求された音楽デー
タを保持するとき、音楽データをモデム11、公衆回線
網21、およびモデム33を介して端末装置32へ送信
する。
【0081】端末装置32は、図2に示すブロック図と
同じブロック図から成る。端末装置32が音楽データを
受信すると、コントローラ303は、受信した音楽デー
タをメモリカードインタフェース305を介してメモリ
カード40へ記録するとともに、その音楽データの再生
番号をメモリ307に更新記憶する。
【0082】そして、端末装置32のユーザは、上述し
たように、新たに受信した音楽データから再生を開始す
る。そして、ユーザは、端末装置32に接続されたヘッ
ドホーン50を介して再生された音楽を聴く。その他
は、実施の形態1と同じである。
【0083】なお、公衆回線網は、公衆ディジタル回線
(ISDN)であっても良い。[実施の形態5]図10
を参照して、実施の形態5について説明する。図10
は、コネクションレス型の通信方式による音楽データの
配信システムを示したものである。
【0084】配信サーバ10は、音楽データを保持し、
端末装置32からの音楽データの配信要求に応じて、音
楽データをケーブルモデム12、ケーブルテレビジョン
(CATV)網22、およびケーブルモデム34を介し
て端末装置32へ送信する。
【0085】ケーブルモデム12は、配信サーバ10と
CATV網22との間に配置され、CATV網22上の
信号を配信サーバ10に適合する信号に変換し、または
配信サーバ10からの信号をCATV網22に適合する
信号に変換する。ケーブルモデム34は、CATV網2
2と端末装置32との間に配置され、CATV網22上
の信号を端末装置32に適合する信号に変換し、または
端末装置32からの信号をCATV網22に適合する信
号に変換する。
【0086】CATV網22は、コネクションレス型通
信を行なうものである。「コネクションレス型」とは、
通信の開始に先だってネットワークとの間で通信路の確
保を行なわずに通信を行なう方式である。したがって、
配信サーバ10から端末装置32へ音楽データを送信す
る場合、音楽データの先頭に通信相手である端末装置3
2のアドレスを付与してCATV網22に送出する。そ
うすると、CATV網22内のルータが音楽データの先
頭に付与されたアドレスに従って通信相手である端末装
置32へデータを送り届けてくれる。端末装置32から
配信サーバ10へデータを送信する場合も同じである。
【0087】ユーザが端末装置32に設けられたキー操
作部(図示せず)から曲番号を指定して配信要求を行な
うと、端末装置32は、ケーブルモデム34を介して曲
番号をCATV網22に送出する。そして、配信サーバ
10は、CATV網22、およびケーブルモデム12を
介して端末装置32からの曲番号を受信する。配信サー
バ10は、曲番号を受信すると、その受信した曲番号の
音楽データを保持するか否かを判別し、音楽データを保
持しないとき、その旨をケーブルモデム12、CATV
網22、およびケーブルモデム34を介して端末装置3
2へ送信し、配信要求を拒絶する。
【0088】配信サーバ10は、受信した曲番号の音楽
データを保持するとき、音楽データをケーブルモデム1
2、およびCATV網22、およびケーブルモデム34
を介して端末装置32へ送信する。
【0089】そして、端末装置32は、受信した音楽デ
ータを装着されたメモリカード40に記録する。
【0090】端末装置32から配信サーバ10への音楽
データの配信要求に際しては、CATV網22およびケ
ーブルモデム12を介して複数の端末装置32,32が
各々独立に配信サーバ10へアクセス可能である。つま
り、配信サーバ10と端末装置32との間でデータの通
信を行なう場合、配信サーバ10、または端末装置32
が、独自に、データをCATV網22に送出し、CAT
V網22内のルータが通信の相手先までデータを送り届
ける。したがって、コネクションレス型の通信方式を用
いた配信システムにおいては、コネクション型の通信方
式を用いた配信システムのように配信サーバ10と端末
装置32との間で回線を接続せずにデータの送受信を行
なうことができるが、データが集中してCATV網22
が混雑しないようにすることが重要である。
【0091】コネクションレス型の通信方式としては、
CATV網22の他にインターネット、LAN、および
無線パケット通信等が考えられる。これらの通信方式を
用いた場合もCATV網22を用いた場合と同様に配信
サーバ10と端末装置32との間でデータの送受信を行
なうことができる。
【0092】なお、無線パケット通信を用いた場合、1
曲分の音楽データは一度に端末装置32へ送信されるの
ではなく、複数のパケットに分割されて端末装置32へ
送信される。その場合、複数の端末装置32,32から
の複数のパケットは、時分割方式または周波数分割方式
によって、随時、送信される。したがって、配信サーバ
10から端末装置32へ1曲分の音楽データを無線パケ
ット通信によって送信する場合、端末装置32は、1つ
のパケットで送られてくる所定の単位ごとに音楽データ
を記憶する。
【0093】端末装置32が音楽データを受信すると、
コントローラ303は、受信した音楽データをメモリカ
ードインタフェース305を介してメモリカード40へ
記録するとともに、その音楽データの再生番号をメモリ
307に更新記憶する。
【0094】そして、端末装置32のユーザは、上述し
たように、新たに受信した音楽データから再生を開始す
る。そして、ユーザは、端末装置32に接続されたヘッ
ドホーン50を介して再生された音楽を聴く。その他
は、実施の形態1と同じである。
【0095】[実施の形態6]図1,7〜10に示す配
信システムを用いて暗号化音楽データを携帯電話機30
または端末装置32へ配信しても良い。その場合、配信
サーバ10は、暗号化音楽データと、その暗号化音楽デ
ータを復号するためのコンテンツ鍵とを保持する。そし
て、配信サーバ10は、携帯電話機30または端末装置
32からの暗号化音楽データの配信要求に応じて、暗号
化音楽データと、コンテンツ鍵とを携帯電話機30また
は端末装置32へ配信する。暗号化音楽データ等の配信
に際しては、コンテンツ鍵を暗号化して配信する。
【0096】コンテンツ鍵を暗号化して配信する場合、
公開鍵暗号方式等の各種の暗号化方式が用いられる。公
開鍵暗号方式とは、配信サーバ10が秘密復号鍵を保持
しており、その秘密復号鍵と対をなす公開暗号鍵をメモ
リカード40に配布し、公開暗号鍵によって暗号化を行
なって配信サーバ10とメモリカード40との間でデー
タ等をやり取りする方式である。この場合、公開暗号鍵
によって暗号化された暗号化データは、秘密復号鍵によ
って復号され得るように、公開暗号鍵および秘密復号鍵
が生成される。
【0097】そして、暗号化音楽データと、暗号化され
たコンテンツ鍵とは、携帯電話機30または端末装置3
2を介してメモリカード40に記録される。携帯電話機
30または端末装置32のユーザは、上述したように、
新たに配信された暗号化音楽データから再生を開始す
る。そして、ユーザは、携帯電話機30または端末装置
32に接続されたヘッドホーン50を介して再生された
音楽を聴く。
【0098】携帯電話機30または端末装置32が配信
サーバ10から暗号化音楽データと、その暗号化音楽デ
ータを復号するためのコンテンツ鍵とを受信するとき、
携帯電話機30または端末装置32の再生部306は、
図11に示すように復号回路3061と、再生回路30
62とから成る。復号回路3061は、バスBS1から
入力された暗号化音楽データを、コンテンツ鍵によって
復号する。また、再生回路3062は、復号回路306
1によって復号された平文の音楽データを再生し、スピ
ーカ308または端子309へ出力する。
【0099】この場合、配信サーバ10は、暗号化音楽
データと、コンテンツ鍵とを保持し、携帯電話機30ま
たは端末装置32からの配信要求に応じて、選択された
暗号化音楽データと、コンテンツ鍵とを携帯電話機30
または端末装置へ送信する。
【0100】そして、携帯電話機30または端末装置3
2は、暗号化音楽データと、コンテンツ鍵とを受信し、
コントローラ303は、暗号化音楽データと、コンテン
ツ鍵とをメモリカードインタフェース305を介してメ
モリカード40へ記録する。
【0101】メモリカード40では、図12に示すよう
に、受信した暗号化音楽データの再生リスト61が作成
され、再生リスト61の番号と、コンテンツとが対応付
けられて保持される。この場合、各コンテンツ1〜4
は、コンテンツ鍵1〜4と、暗号化音楽データ1〜4と
が、それぞれ、対応付けられて1つのファイルとして保
持される。そして、メモリカード40は、コントローラ
303から再生リスト61の再生番号(No.)が入力
されると、その再生番号に対応する暗号化音楽データ
と、コンテンツ鍵とをメモリカードインタフェース30
5を介してバスBS1へ出力する。
【0102】その他については、実施の形態1と同じで
ある。本発明においては、新たな音楽データがメモリカ
ード40に記録された後、携帯電話機30または端末装
置32から抜かれると、メモリ307は記憶した再生番
号を消去する。したがって、メモリカード40が抜かれ
た後に、再度、装着されても、メモリ307は最後に受
信した音楽データの再生番号を記憶していないので、携
帯電話機30または端末装置のユーザは、新たに受信し
た音楽データから再生を開始することはできない。メモ
リカード40が携帯電話機30または端末装置から、一
度、抜かれ、再度、装着されても、その間にメモリカー
ド40に新たに音楽データが記録されている可能性もあ
り、どの音楽データが最後に記録された音楽データであ
るか明確ではないので、本発明においては、メモリカー
ド40が抜かれた場合は想定していない。
【0103】また、新たに受信した音楽データから再生
を開始するための情報である再生番号は、メモリ307
に記憶される場合に限られず、メモリカード40内に記
憶されていれも良い。つまり、メモリカード40は、次
に再生されるべきコンテンツデータの再生番号を保持す
るメモリ(図示せず)を保持していても良い。
【0104】本発明によれば、携帯電話機等の端末装置
は、新たに受信した音楽データの再生番号を記憶してお
り、再生要求が入力されると、その記憶した再生番号に
該当する音楽データから再生を開始するので、携帯電話
機のユーザは、新たに受信した音楽データを検索する手
間を省いて、新たに受信した音楽データから再生を開始
できる。
【0105】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明では
なくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲
と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる
ことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における携帯電話網を用いたコ
ンテンツデータの配信システムを概念的に説明する概略
図である。
【図2】 図1に示す携帯電話機のブロック図である。
【図3】 図1に示すメモリカードに記録されるコンテ
ンツのデータフォーマットを示す図である。
【図4】 新たな音楽データを受信したときのメモリカ
ードに記録されるコンテンツのデータフォーマットを示
す図である。
【図5】 複数曲の音楽データを新たに受信したときの
メモリカードに記録されるコンテンツのデータフォーマ
ットを示す図である。
【図6】 新たに受信した音楽データから再生を開始す
るフローチャートである。
【図7】 実施の形態2における携帯電話網を用いたコ
ンテンツデータの配信システムを概念的に説明する概略
図である。
【図8】 実施の形態3におけるコンピュータを用いた
コンテンツデータの配信システムを概念的に説明する概
略図である。
【図9】 実施の形態4におけるコネクション型の通信
方式によってコンテンツデータを配信する配信システム
を概念的に説明する概略図である。
【図10】 実施の形態5におけるコネクションレス型
の通信方式によってコンテンツデータを配信する配信シ
ステムを概念的に説明する概略図である。
【図11】 暗号化音楽データを再生する場合の図2に
示す再生部のブロック図である。
【図12】 暗号化音楽データを受信したときのメモリ
カードに記録されるコンテンツのデータフォーマットを
示す図である。
【符号の説明】
10 配信サーバ、11,33 モデム、12,34
ケーブルモデム、20携帯電話網、30,31 携帯電
話機、32 端末装置、40,41 メモリカード、5
0,51 ヘッドホーン、61 再生リスト、62
欄、140 コンピュータ、141 ハードディスク、
142,303 コントローラ、143外部インタフェ
ース、145 通信ケーブル、301 通信部、302
キー操作部、304 ディスプレイ、305 メモリ
カードインタフェース、306再生部、307 メモ
リ、308 スピーカ、309 端子。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B017 AA03 BA07 BB09 CA15 CA16 5J104 AA01 AA12 AA16 EA04 EA19 JA03 NA02 NA33 PA02 PA14 5K067 BB04 BB21 FF25 HH23 HH36 KK15 5K101 KK18 LL01 LL06 LL12 MM05 MM07 NN15 NN23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンテンツデータと前記複数のコ
    ンテンツデータの各々を再生する順序を示す再生番号と
    を記録した記録媒体に、外部装置からコンテンツデータ
    を受信して記録し、前記記録媒体から前記コンテンツデ
    ータを再生するデータ端末装置であって、 バスと、 前記バスに接続され、前記記録媒体と前記バスとの間で
    データのやり取りを行なうインタフェースと、 前記バスに接続され、前記外部装置とデータのやり取り
    を行なう通信部と、前記バスに接続されたキー操作部
    と、 前記バスに接続され、前記コンテンツデータを再生する
    再生部と、 前記バスに接続され、次に再生されるコンテンツデータ
    の再生番号を保持する情報保持部と、 前記バスに接続された制御部とを備え、 前記コンテンツデータの受信時、前記制御部は、前記キ
    ー操作部を介して入力されたコンテンツデータの受信要
    求に応じて、前記外部装置からコンテンツデータを受信
    するように前記通信部を制御し、前記通信部が前記外部
    装置から受信したコンテンツデータを前記インタフェー
    スを介して前記記録媒体に記録するとともに、前記受信
    したコンテンツデータに再生番号を付与して記録し、前
    記受信したコンテンツデータが次に再生されるように前
    記情報保持部に保持された前記再生番号を更新記憶し、 前記通信部は、前記制御部からの制御に基づいて前記外
    部装置にアクセスし、前記外部装置からコンテンツデー
    タを受信し、 前記コンテンツデータの再生時、 前記制御部は、前記キー操作部からの再生要求に応じ
    て、前記情報保持部に更新記憶された再生番号から順
    に、該当するコンテンツデータを前記インタフェースを
    介して前記記録媒体から取得し、前記再生部へ与える、
    データ端末装置。
  2. 【請求項2】 前記コンテンツデータの受信時、 前記制御部は、複数のコンテンツデータを前記外部装置
    から受信するように前記通信部を制御し、前記通信部が
    受信した複数のコンテンツデータを前記記録媒体に記録
    し、前記受信した複数のコンテンツデータの各々に対し
    て再生番号を付与して記録し、前記付与した再生番号に
    基づいて、前記受信した複数のコンテンツデータのう
    ち、再生順序が最も早いコンテンツデータが次に再生さ
    れるように前記情報保持部に保持された前記再生番号を
    更新記憶する、請求項1に記載のデータ端末装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体は、コンテンツデータと再生番
    号との関連付けを行なう再生リストを含み、 前記制御部は、前記再生リストに含まれる再生番号を読
    出して前記情報保持部の再生番号を更新記憶する、請求
    項1または請求項2に記載のデータ端末装置。
  4. 【請求項4】 前記外部装置は、もう1つのデータ端末
    装置である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記
    載のデータ端末装置。
  5. 【請求項5】 前記外部装置は、コンテンツデータを保
    持した配信サーバである、請求項1から請求項3のいず
    れか1項に記載のデータ端末装置。
  6. 【請求項6】 前記情報保持部は、前記記録媒体内に設
    けられる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載
    のデータ端末装置。
  7. 【請求項7】 前記コンテンツデータは、暗号化された
    暗号化コンテンツデータであり、 前記配信サーバは、前記暗号化コンテンツデータと、前
    記暗号化コンテンツデータを復号するためのコンテンツ
    鍵とを保持し、 前記再生部は、 前記コンテンツ鍵によって前記暗号化コンテンツデータ
    を復号する復号回路と、 前記復号回路によって復号されたコンテンツデータを再
    生する再生回路とを含み、 前記コンテンツデータの受信時、 前記通信部は、前記配信サーバから前記暗号化コンテン
    ツデータと前記コンテンツ鍵とを受信し、 前記制御部は、前記通信部が受信した暗号化コンテンツ
    データおよびコンテンツ鍵を前記インタフェースを介し
    て前記記録媒体に記録し、 前記コンテンツデータの再生時、 前記制御部は、前記情報保持部に更新記憶された再生番
    号を読出し、その再生番号に該当する暗号化コンテンツ
    データと、その暗号化コンテンツデータを復号するコン
    テンツ鍵とを前記インタフェースを介して前記記録媒体
    から取得し、前記再生部へ与え、 前記復号回路は、前記コンテンツ鍵によって前記暗号化
    コンテンツデータを復号し、 前記再生回路は、前記復号回路によって復号されたコン
    テンツデータを再生する、請求項1から請求項3のいず
    れか1項に記載のデータ端末装置。
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