JP2002076922A - 誤り訂正符号器および復号器 - Google Patents

誤り訂正符号器および復号器

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JP2002076922A
JP2002076922A JP2000266048A JP2000266048A JP2002076922A JP 2002076922 A JP2002076922 A JP 2002076922A JP 2000266048 A JP2000266048 A JP 2000266048A JP 2000266048 A JP2000266048 A JP 2000266048A JP 2002076922 A JP2002076922 A JP 2002076922A
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Keiho Ri
継峰 李
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤り訂正符号に関し、特に一定の符号化およ
び復号回路規模でインターリービングサイズを増やし、
さらに繰り返し復号により誤り訂正能力を向上させた誤
り訂正符号器及び復号器を提供する。 【解決手段】 複数の(N,K)組織ブロック符号から
なる並列連接符号を用いた符号誤り訂正装置は、入力さ
れたM×K単位の情報ブロックからその符号化とインタ
ーリーブとを行った符号語を出力する符号器と、前記符
号語に対してM×K単位で復号化とデインターリーブと
を行い、その訂正フラグ情報に基づいて所定回数の復号
処理を繰り返す復号器と、で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誤り訂正符号に関
し、特にデジタル通信、デジタル記録などの分野に適用
可能な誤り訂正符号器及びその復号器に関するものであ
る。
【0002】移動体通信、光ファイバ通信、及びデジタ
ル記録装置(CD,CVD)等のシステムにおいて高速
で高品質な処理は不可欠であり、そのため誤り訂正符号
が必須不可欠要素技術として検討されている。誤り訂正
符号化の導入により、通信システムの伝送特性を大幅に
向上することができる。
【0003】
【従来の技術】リードソロモン符号は数多くの分野にお
いて幅広く適用されている。半導体技術の進歩に伴い、
誤り訂正能力を高めるために新規なリードソロモンも検
討されている。例えば、積リードソロモン符号はブロッ
ク全体の大きさを大きくして誤り訂正能力を高めてい
る。しかしながら、ブロックが大きくなると、復号の回
路規模も大きくなるという問題がある。連接リードソロ
モン符号は2つのリードソロモン符号のパラレル(シリ
アル)連接により簡単に復号化され、且つ特性がよい符
号を構成することができる。
【0004】これは、リードソロモン符号がワード単位
の処理を行なうため、ワード内に何ビット誤りがあって
も同等の訂正ができることによる。1ブロックの中で訂
正できる誤りを含むワード数の上限は、誤り訂正符号の
パラメータによって決まるが、その範囲で極力多くの誤
りを訂正できるのが望ましく、通常2つの誤り訂正符号
を2次元構成にして使用する。
【0005】図1は、積誤り訂正符号の一構成例を示し
たものである。符号化を行なう時にはデータを2次元的
に配列し、まず垂直方向に演算してパリティ符号を得
る。これを「外符号」と呼ぶ。次に、水平方向に演算し
てパリティ符号を得る。これを「内符号」と呼ぶ。一
方、復号化を行なう時にはまず内符号によって訂正動作
を行う。そして、内符号で訂正可能な上限を超える誤り
を含む場合には内符号に誤りがあることを示すフラグを
発生させる。
【0006】次に、このフラグと外符号パリティを用い
て外符号の訂正を行う。これを「イレージャ訂正」と呼
ぶ。フラグを用いずに外符号単体で訂正することも可能
であるが、一般にはイレージャ訂正を行うほうが訂正能
力が高い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術において、例えばリードソロモン符号を使
って更に良いブロック符号を求めようとすると符号長を
増やす必要があった。そのため復号器の回路規模が莫大
となり、実際に使用する際の大きな障害となっていた。
【0008】そこで本発明の目的は、(N、K)ブロッ
ク符号の並列連接符号を用い、符号化の際に符号化とイ
ンターリーブとを適当に組み合わせてM×K単位の情報
ブロックを符号化し、その復号化の際には前記M×K単
位の情報ブロックを復号化とデインタリーブとを適当に
組み合わせて復号化することで、一定の回路規模で誤り
訂正特性をより一層向上させた誤り訂正符号器及び復号
器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
(N,K)組織ブロック符号からなる並列連接符号を用
いた符号誤り訂正装置であって、入力されたM×K単位
の情報ブロックからその符号化とインターリーブとを行
った符号語を出力する符号器と、前記符号語に対してM
×K単位で復号化とデインターリーブとを行い、その訂
正フラグ情報に基づいて所定回数の復号処理を繰り返す
復号器と、で構成する並列連接符号の誤り訂正装置が提
供される。
【0010】並列連接符号器は、入力されたM×K単位
の情報ブロックを符号化して、そのパリティ情報系列M
×Pを出力する第1の符号部と、入力されたM×K単位
の情報ブロックをインターリーブした後符号化して、そ
のパリティ情報系列M×P’を出力する第2の符号部
と、を備え、前記入力されたM×K単位の情報ブロック
と、前記パリティ情報系列M×P及びM×P’とを出力
する。
【0011】また、並列連接復号器は、前記M×K単位
の情報ブロックと前記パリティ情報系列M×Pとにより
復号化を行ってその訂正フラグ情報F1を出力する第1
の復号部と、前記M×K単位の情報ブロックをインター
リーブしたM×K’単位の情報ブロックと、前記パリテ
ィ情報系列M×P’と、前記訂正フラグ情報F1をイン
ターリーブした訂正フラグ情報F1’とにより復号化を
行ってその訂正フラグ情報F2’を出力する第2の復号
部と、により構成され、前記訂正フラグ情報F2’を、
デインタリーブした後前記第1の復号部の訂正フラグ情
報F2として入力することで、訂正フラグ情報に基づい
た所定数の繰り返し復号処理を行う。並列連接復号器
は、さらに前記訂正フラグ情報を監視し、その誤りフラ
グ数と所定閾値との比較により又は誤り訂正効果の飽和
判断により、前記繰り返し復号処理を終了させる手段を
備える。
【0012】
【発明の実施の形態】本願発明の説明をする前に、ここ
では本願発明の1つの適用対象となるリードソロモン符
号について簡単に説明しておく。
【0013】図2は、リードソロモンによる(N、K)
符号の一例を示したものである。リードソロモン符号の
1シンボルはmビットから構成される。符号長をNシン
ボル、情報列シンボル長をKシンボル、パリティ長をP
シンボル、この符号の最小ハミング距離をDmin とする
と 符号長: N≦2m −1 情報数: K=N−P 最小ハミング距離:Dmin =P+1 の条件を満たす。
【0014】この関係にあるリードソロモン符号をRS
(N,K)符号と呼ぶ。RS符号は複数ビットからなる
シンボルを単位として扱うので、ビット単位で処理を行
なう他の符号との混乱を避けるため、ここではシンボル
数を表す記号を大文字で表すことにする。
【0015】RS符号では、ブロック中の誤り訂正可能
な誤りシンボル数Tは、 T≦(Dmin −1)/2=P/2 となる。後述する消失誤り訂正の場合に、訂正可能なシ
ンボル数Te は、 Te ≦Dmin −1=P で表される。
【0016】RS符号は、ある最小ハミング距離を得る
ために付加するパリティの数が理論上最小で訂正能力の
高い符号である。この符号の特徴としては、符号長、情
報シンボル長、パリティ長をある範囲内で任意に選ぶこ
とができること、巡回符号の一種であり回路構成が容易
なこと、復号アルゴリズムが比較的簡単であることなど
が挙げられる。
【0017】Tシンボルを訂正するリードソロモン符号
の生成多項式は、 G(x)=(x−1)(x−α)(x−α2 )・・・
(x−α2T-1) で定義される。Tシンボル訂正リードソロモン符号の各
パラメータは次のとおりである。
【0018】一例として、単一バイト誤りを訂正できる
RS(7,5)符号について考えると、RS符号の条件
式より、m=3,N=7,K=5,P=2,Dmin =3
となる。ここで、情報列の1シンボルは3ビットで構成
され各シンボルをGF(23)の元0,1,α,…,α
6 とする。ここで、αはx3 +x+1=0の根である。
【0019】図3及び4に、RS(7,5)符号の符号
化及び復号化の一例を示している。RS符号の生成多項
式G(x)は G(x)=(x−1)(x−α)…(x−αP-1 ) で表され、ここでP=2であるから G(x)=x2 +(1+α)x+α=x2 +α3 x+α となる。
【0020】送信側において、情報列iはi=(α,α
3 ,α2 ,α6 ,α3 )であるから(図3の(a))、
その情報多項式は I(x)=αx4 +α3 3 +α2 2 +α6 x+α3 と求められ、またパリティ符号多項式P(x)はP
(x)=αx+1と計算されるので、符号多項式W
(x)は、 W(x)=x2 (αx4 +α3 3 +α2 2 +α6
+α3 )+αx+1=αx6 +α3 5 +α2 4 +α
6 3 +α3 2 +αx+1 となり、符号語wはw=(α,α3 ,α2 ,α6
α3 ,α,1)で表される(図3の(b))。
【0021】本例では、それに外来ノイズ等の誤りパタ
ーンe=(0,0,0,α5 ,0,0,0)がさらに加
わり(図3の(c))、受信側で符号語y=w+e=
(α,α3 ,α2 ,α,α3 ,α,1)が得られる。符
号多項式Y(x)は、 Y(x)=αx6 +α3 5 +α2 4 +αx3 +α3
2 +αx+1 で表される(図3の(d))。
【0022】シンドロームs1 及びs2 は s1 =Y(1)=α+α3 +α2 +α+α3 +α+1=
α5 2 =Y(α)=α7 +α8 +α6 +α4 +α5 +α2
+1=α であるから、誤りパターンei と誤り位置αi は ei =s1 =α5 αi =s2 /s1 =α-4=α3 となる(図4の(e))。
【0023】これから、誤りパターンはα5 で、誤り位
置は右から4ビット目であることがわかる。したがって
復号された推定符号語w’は w’=y+e=(α,α3 ,α2 ,α,α3 ,α,1)
+(0,0,0,α5 ,0,0,0)=(α,α3 ,α
2 ,α6 ,α3 ,α,1) と計算され(図4の(f))、誤りが訂正される。これ
から、推定符号列i’はi’=(α,α3 ,α2
α6 ,α3 )と求められる(図4の(g))。
【0024】図5は、リードソロモン符号の復号器の一
構成を示したものである。図5に示すように、上述した
受信側の復号処理はシンドローム演算部11、誤り位置
多項式の導出部12、誤り位置の計算部13、誤りの値
の計算部14、誤り訂正部15の順で行われる。
【0025】通常、各部を独立のハードウェア(加算
器、乗算器、除算器、又はALU等)で構成し、これを
パイプライン処理する。なお、遅延回路16は前記各部
11〜14の処理によって受信信号の誤り判定結果がで
るまでの間、訂正部15に入力される受信信号を遅延さ
せる。
【0026】図6及び7は、リードソロモン符号の復号
方法の一例を示したフローチャートである。リードソロ
モン積符号の誤り訂正能力は復号方法によっても異なる
が、ここでは図6及び7の例で説明する。図1に示した
ように、受信データは送信側で先ず外符号パリティが付
加され、続いてインタリーブが行われ、最後に内符号パ
リティが付加されたものである。従って、復号を行う時
には、反対に内符号訂正を行った後にデインタリーブを
行い、最後に外符号訂正を行う。
【0027】図6において、内符号訂正ではまず誤り検
出を行い、ここで得られた誤りシンボルの数に応じて、
以下の誤り訂正を行う。 (1)誤りシンボルの数Tがパリティ長Pの1/2より
も小さい場合(T<P/2)は誤り訂正が可能であり、
誤りを訂正するとともに復号誤りのチェックを行う(S
101〜103)。
【0028】(2)誤り訂正能力の限界(T=P/2)
となる場合は誤り訂正を行うが、復号誤りのチェックが
できないので、内符号ブロック内のすべてのシンボルに
誤りフラグを立てて出力する(S104及び105)。 (3)誤り訂正能力を超える場合(T>P/2)は誤り
訂正を行わず、内符号ブロック内のすべてのシンボルに
誤りフラグを立てて出力する(S105)。このよう
に、内符号訂正ではランダム誤りのほか、数シンボルの
短いバースト誤りを訂正する。
【0029】次に、図7の外符号訂正では、以下の手順
で誤り訂正を行う。 (1)誤り訂正能力の範囲内である場合(T<P/2)
は誤り訂正を行い、訂正された誤りフラグを解除する
(S201〜204)。 (2)誤り訂正能力の限界まで訂正が必要な場合(T=
P/2)、および誤り訂正能力を超える場合(T>P/
2)は、誤り訂正を行わずにイレージャ訂正(「消失誤
り訂正」)を行う。このとき、内符号訂正において付加
された誤りフラグの数Fがパリティ長P以下の場合(F
<=P)は誤りフラグを位置情報としてイレージャ訂正
を行い、訂正に成功した誤りフラグは解除する。イレー
ジャ訂正能力を超える場合(F>P)は誤りフラグを消
失せずにそのまま出力する(S205〜208)。
【0030】上述した符号誤り訂正の一連の処理操作を
考慮に入れながら、以降では本願発明の実施例について
詳細に説明する。なお、本願発明の適用対象は上述した
リードソロモン符号等の特定の符号には限定されず、誤
り訂正符号一般に適用可能である。後述するように、本
願発明の一実施態様例としてリードソロモン符号が用い
られる。
【0031】図8は、本願発明による並列連接符号器の
基本構成例を示したものである。また、図9には図8の
並列連接符号器の一動作例を示している。本発明では
(N,K)ブロック符号の並列連接符号化を行う際に、
図8に示す符号化構成を用いてM×Kの単位の情報ブロ
ックの符号化およびインターリーブを行う。図9には理
解の容易のためM=3、K=4の一例を示している。な
お、情報ブロックを構成する各情報要素の単位としてビ
ットやバイト等の種々の形態が適用可能である。
【0032】図8において、符号化を行なうとき、M×
Kの情報系列(図9の(a))が符号化器に入力され符
号化を行なう。符号化は2つの部分(本例では符号化器
21及び22)で行われる。第1の部分である符号化器
21は入力されたM×K情報系列の符号化によってパリ
ティ系列M×P1を出力する(図9の(c))。
【0033】一方、第2の部分である符号化器22はイ
ンタリーバ(π)23を経由してインターリービングさ
れたM×K情報系列を符号化し、そのパリティ系列M×
P1’を出力する(図9の(d))。その結果、本発明
による並列連接符号器から出力される信号は組織部分の
情報系列M×K自体と(図9の(b))、そのパリティ
系列M×P1及びM×P1’とで構成され、符号語シン
ボル長M×(K+P1+P1’)のシリアル信号として
出力される(図9の(e))。
【0034】先ず、受信符号語は図10は、本願発明に
よる並列連接復号器の基本構成例を示したものである。
また、図11には図10の並列連接復号器の一動作例を
示している。図10において、並列連接復号器には図9
の(e)で示した送信符号語M×(K+P1+P1’)
にさらに伝送路上等の雑音eが付加された受信符号語M
×N(ここで、N=K+P1+P1’)が入力される。
一例として、図11の(f)には雑音eによって誤りが
発生したシンボル個所に×マークを付している。
【0035】先ず、受信符号語M×Nとパリティ系列M
×P1とによる符号語が復号器1(31)で復号され
る。この復号には先に図6を用いて説明した内符号訂正
に相当する符号訂正が実行される。その結果、誤り訂正
に失敗したシンボル個所にフラグ情報F1(本例ではビ
ット“1”)が立てられる。図11の(g)には受信符
号語の3番目の情報系列部分内にある1つの誤りが訂正
に成功した例を示しており、その訂正個所には○i マー
ク(iは訂正が成功した順番)を付している。
【0036】従って、この場合のフラグ情報F1は図1
1の(h)のようになる。なお、本願発明による動作原
理を容易に理解できるように、以降では受信符号語の各
情報系列内に1つの誤りを検出した場合にのみ訂正可能
として説明する。
【0037】次に、次段の復号器2(35)にはインタ
リーバ(π)33を介してインターリービングされた受
信情報系列M×K’及び直接受信したパリティ系列M×
P1’と、さらに前記フラグ情報F1をインタリーバ
(π)32を介してインターリービングしたフラグ情報
F1’とが入力される(図11の(i)及び(j))。
【0038】復号器35における復号には先に図7を用
いて説明した外符号訂正に相当する符号訂正が実行され
る。すなわち、フラグ情報F1’を用いたイレージャ訂
正が並行して実行される。このように、本願発明によれ
ば従来の受信符号語による復号に比べ、さらにフラグ情
報が追加された復号が可能となり、簡単に誤り訂正能力
を更に向上させることができる。
【0039】図11の(i)の例では、インタリーバ
(π)33によってインターリービング後の受信情報系
列M×K’のシンボル誤り位置が分散され、その1番目
の情報系列部分内に再配置された1つの誤りの訂正が成
功し(○2 )、さらに本来2個の誤りを有するため訂正
できない2番目の情報系列部分内に再配置された誤りも
その内の1つはすでに訂正されているため(○1 )、こ
こでは訂正可能であり(○2 )、結果的にフラグ情報F
1’に基づくイレージャ訂正により2個の誤りがさらに
訂正される。
【0040】本発明では、復号器35でも訂正に失敗し
たフラグ情報F2’(図11の(k))がデインタリー
バ(π-1)34を介した後に先の復号器31へイレージ
ャ訂正のためのフラグ情報F2として入力される(図1
1の(m))。図11の(l)の例では、これにより残
りの2つの誤りも訂正され(○3 )、本例の場合には結
果として全ての誤りが訂正される。このように本発明で
はフラグ情報を使って復号処理を数回繰り返した後にそ
の復号結果が出力される(図11の(o)又は
(o’))。
【0041】なお、上記では結果的に全ての誤り個所が
訂正される例を示したが、一般には数回の復号処理の繰
り返しで誤り訂正効果は飽和するものと考えられる。こ
れについては、復号処理の繰り返し数を一定に制限した
り、フラグ情報の誤り数を所定の閾値を使って検出する
ことで誤り訂正効果の飽和を判断する等の種々の手段で
対処可能である。
【0042】図13は、本発明による並列連接符号器及
び復号器をリードソロモン符号に適用した一実施例を示
したものである。図13の(a)は並列連接符号器の例
を示しており、図8の符号器21及び22の代わりにリ
ードソロモン符号器41及び42が使用される。また、
図13の(b)は並列連接復号器の例を示しており、図
10の復号器31及び35の代わりにリードソロモン復
号器51及び55が使用される。
【0043】ここでは、本願発明の基本動作を行うフラ
グ情報の処理部分についてのみ示している。また、スイ
ッチ56は、最初に受信符号語の入力側に接続され、受
信符号語がリードソロモン復号器51に入力された後は
フラグ情報の帰還側に接続され、本発明の繰り返し復号
処理が完了するまでその接続状態を維持する。なお、リ
ードソロモン符号の符号化及び復号化処理については先
に説明した通りであり、ここではそれらについて更に説
明しない。
【0044】図14〜16には、本発明による並列連接
復号器の特性評価を計算機シミュレーションを用いて行
なった一例を示している。シミュレーションではRS
(255、239)符号を用いている。図14には並列
RS連接符号の特性例を示している。インターリービン
グ長が14×239シンボルで、復号の繰り返しの回数
は1〜3回である。これから復号の繰り返しの回数が増
えると特性がよくなることがわかる。
【0045】また、図15にはインターリービング長が
変るときの特性例を示している。これよりインターリー
ビング長が長くなると特性が改善されることがわかる。
最後に、図16には各符号化方式の特性比較例を示して
いる。RS(255、239)と比較すると、本願の並
列連接符号の方が誤り率10-7において約1dBの符号化
利得の改善が見られる。
【0046】
【発明の効果】以上、本発明によれば、i)(N、K)
ブロック符号の並列連接符号化ではM×K単位の情報ブ
ロックが入力されてその符号化及びインターリーブを行
うこと、ii)復号化の際には、M×Kの単位でデインタ
ーリーブを行い、各々のブロック符号のシンドロームを
計算し、誤りブロックにフラグを立てて復号を行うこ
と、iii )更に、ブロック復号器の出力であるフラグが
次のブロック復号器に入力されて繰り返し復号処理を行
う、という一連の符号化/復号化処理により一定の符号
化および復号回路規模において、インターリービングサ
イズを増やすこと、及び繰り返し復号により簡単に誤り
訂正能力を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積誤り訂正符号の一構成例を示した図である。
【図2】リードソロモンによる(N、K)符号の一例を
示した図である。
【図3】RS(7,5)符号の符号化及び復号化の例
(1)を示した図である。
【図4】RS(7,5)符号の符号化及び復号化の例
(2)を示した図である。
【図5】リードソロモン符号の復号器の一構成を示した
図である。
【図6】リードソロモン符号の復号方法の例(1)を示
したフローチャートである。
【図7】リードソロモン符号の復号方法の例(2)を示
したフローチャートである。
【図8】本願発明による並列連接符号器の基本構成例を
示した図である。
【図9】図8の並列連接符号器の一動作例を示した図で
ある。
【図10】本願発明による並列連接復号器の基本構成例
を示した図である。
【図11】図10の並列連接復号器の一動作例(1)を
示した図である。
【図12】図10の並列連接復号器の一動作例(2)を
示した図である。
【図13】本発明による並列連接符号器及び復号器をリ
ードソロモン符号に適用した一実施例を示した図であ
る。
【図14】本発明による並列連接復号器の特性評価の一
例(1)を示した図である。
【図15】本発明による並列連接復号器の特性評価の一
例(2)を示した図である。
【図16】本発明による並列連接復号器の特性評価の一
例(3)を示した図である。
【符号の説明】
21、22…符号器 23、32、33、43、52…インタリーバ 34、54…デインタリーバ 31、35…復号器 41、42…リードソロモン符号器 51、55…リードソロモン復号器 56…スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 542 G11B 20/18 542A H03M 13/15 H03M 13/15 13/27 13/27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の(N,K)組織ブロック符号から
    なる並列連接符号を用いた符号誤り訂正装置であって、 入力されたM×K単位の情報ブロックからその符号化と
    インターリーブとを行った符号語を出力する符号器と、 前記符号語に対してM×K単位で復号化とデインターリ
    ーブとを行い、その訂正フラグ情報に基づいて所定回数
    の復号処理を繰り返す復号器と、で構成することを特徴
    とする並列連接符号の誤り訂正装置。
  2. 【請求項2】 複数の(N,K)組織ブロック符号から
    なる並列連接符号の誤り訂正符号器であって、 入力されたM×K単位の情報ブロックを符号化して、そ
    のパリティ情報系列M×Pを出力する第1の符号部と、 入力されたM×K単位の情報ブロックをインターリーブ
    した後符号化して、そのパリティ情報系列M×P’を出
    力する第2の符号部と、を備え、 前記入力されたM×K単位の情報ブロックと、前記パリ
    ティ情報系列M×P及びM×P’とを出力することを特
    徴とする並列連接符号器。
  3. 【請求項3】 複数の(N,K)組織ブロック符号から
    なる並列連接符号の誤り訂正復号器であって、M×K単
    位の情報ブロックと、そのパリティ情報系列M×P及び
    前記M×K単位の情報ブロックをインターリーブした後
    符号化して得られたパリティ情報系列M×P’とが入力
    され、 前記M×K単位の情報ブロックと前記パリティ情報系列
    M×Pとにより復号化を行ってその訂正フラグ情報F1
    を出力する第1の復号部と、 前記M×K単位の情報ブロックをインターリーブしたM
    ×K’単位の情報ブロックと、前記パリティ情報系列M
    ×P’と、前記訂正フラグ情報F1をインターリーブし
    た訂正フラグ情報F1’とにより復号化を行ってその訂
    正フラグ情報F2’を出力する第2の復号部と、により
    構成され、 前記訂正フラグ情報F2’を、デインタリーブした後前
    記第1の復号部の訂正フラグ情報F2として入力するこ
    とで、訂正フラグ情報に基づいた所定数の繰り返し復号
    処理を行うことを特徴とする並列連接復号器。
  4. 【請求項4】 さらに、前記訂正フラグ情報を監視し、
    その誤りフラグ数と所定閾値との比較により又は誤り訂
    正効果の飽和判断により、前記繰り返し復号処理を終了
    させる手段を備える、請求項3記載の並列連接復号器。
  5. 【請求項5】 前記訂正フラグを用いたイレージャ訂正
    を行う、請求項3記載の並列連接復号器。
  6. 【請求項6】 ブロック符号は、リードソロモン符号、
    BCH符号、又はハミング符号である請求項2〜5のい
    ずれか1つに記載の並列連接符号器/復号器。
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