JP2002075231A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JP2002075231A
JP2002075231A JP2000264050A JP2000264050A JP2002075231A JP 2002075231 A JP2002075231 A JP 2002075231A JP 2000264050 A JP2000264050 A JP 2000264050A JP 2000264050 A JP2000264050 A JP 2000264050A JP 2002075231 A JP2002075231 A JP 2002075231A
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JP
Japan
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sealing metal
exhaust pipe
positioning portion
magnetron
insulating cylinder
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Pending
Application number
JP2000264050A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Murao
則行 村尾
Kazuki Miki
一樹 三木
Satoshi Nakai
聡 中井
Setsuo Hasegawa
節雄 長谷川
Noriyuki Okada
則幸 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、組立精度を向上し得るマグネ
トロンを提供する。 【解決手段】 絶縁筒体21に、封着金属8と排気管1
0を位置決めする傾斜したろう付け面22、嵌合溝2
6、段部27を形成し、あるいは封着金属8及び排気管
10の端部に絶縁筒体24に位置決めされる折り返し部
28、29を形成したマグネトロン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波を発生する
マグネトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ等に用いられるマグネトロン
は、図10に示されるものが一般に知られている。
【0003】1は筒状の陽極体、2は前記陽極体1の内
面から中心に向かって配設される複数のベイン、3は前
記ベイン2の先端にて囲まれる空間に配設される陰極
体、4は前記ベイン2のうちの一枚に接続されるアンテ
ナ導体、5は前記ベイン2を一枚おきに接続する内側ス
トラップリング、6は前記ベイン2を一枚おきに接続す
る外側ストラップリング、7は前記陽極体1の上下の開
口部に配設される磁極片、8は前記陽極体1の出力側の
開口部に配設される封着金属、9は前記陽極体1の入力
側開口部に配設される封着金属、10は一端が絶縁筒体
11を介して封着金属1に接続される排気管で、該排気
管10を介して真空管内の空気を排気した後、アンテナ
導体4と共に封止切りされる。12は前記陽極体1の入
力側開口の封着金属9に固着される陰極ステムで、前記
陰極体3を支持している。
【0004】以上により真空管を構成している。
【0005】13は前記陽極体1の上下に配設された環
状磁石、14は前記陽極体1外周に固定される複数の放
熱板、15は前記陽極体1、磁石13及び放熱板14を
囲繞するヨーク、16は前記ヨーク15から突出した陰
極ステム12を囲繞するシールドケース、17は前記シ
ールドケース16内に収納され、陰極体3に接続される
チョークコイル、18は前記シールドケース16に貫通
支持され、チョークコイル17に接続される貫通コンデ
ンサである。
【0006】上記構成において、真空管の出力部を組み
立てる際には、図9に示すごとく、封着金属8を第1の
治具19に載置すると共に、封着金属8上に図示しない
ろう(鑞)材を介して絶縁筒体11を第1の治具19外
周に挿入して位置決めする。そして、絶縁筒体11上に
図示しないろう材を介して排気管10を第1の治具19
に挿入し、さらに第2の治具20を封着金属8、絶縁筒
体11、排気管10の外周に被せて位置決めする。この
状態で、炉内に移送し、加熱してろう付けを行い、封着
金属8、絶縁筒体11、排気管10の径方向のずれが生
じないようにしている。
【0007】また、真空管の入力部においても同様に、
図示しない治具を用いてろう材を介して封着金属9と陰
極ステム12を位置決めし、その状態で加熱してろう付
けを行い、封着金属9と陰極ステム12の径方向のずれ
が生じないようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、封着金
属8、絶縁筒体11及び排気管10と第1の治具19及
び第2の治具20との間、封着金属9及び陰極ステム1
2と治具との間には、組立、解体を考慮して隙間が必要
であり、また、治具19、20には長期の使用によって
寸法変化が生じるため、各部品が径方向にずれるなど、
組立精度が低下し、雑音特性の低下やろう付け強度の低
下などの問題が生じる危惧があった。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、簡単な構成で、組立精度を向上し得るマグネトロン
を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、
複数のベインを有する筒状陽極体と、前記ベインで囲ま
れる空間に配設される陰極体と、前記陽極体の開口部に
配設される筒状の封着金属と、該封着金属に固着される
絶縁筒体と、該絶縁筒体に固着される排気管と、前記ベ
インの一つに接続され、前記排気管内に挿入されるアン
テナ導体とを備え、前記絶縁筒体には、封着金属のろう
付け面と排気管のろう付け面の少なくとも一方に、封着
金属および/または排気管が位置決めされる位置決め部
を形成したことを特徴とする。
【0011】前記位置決め部は、少なくとも封着金属お
よび/または排気管の端部が接触する部分を傾斜面とす
ることが好ましい。
【0012】また、前記封着金属および/または排気管
の端部に、前記傾斜面に略合致する傾斜面を形成するこ
とが好ましい。
【0013】前記位置決め部は、封着金属および/また
は排気管の端部が嵌合する嵌合溝とすることが好まし
い。
【0014】前記嵌合溝はV字状に形成することが好ま
しい。
【0015】また、前記位置決め部は、封着金属および
/または排気管の端部の径と略等しい径を有する段部す
ることが好ましい。
【0016】前記位置決め部は、封着金属および/また
は排気管の端部に形成した折り返し部にて形成すること
が好ましい。
【0017】本発明の第2の手段は、複数のベインを有
する筒状陽極体と、前記ベインで囲まれる空間に配設さ
れる陰極体と、前記陽極体の開口部に配設される筒状の
封着金属と、該封着金属に固着される絶縁筒体と、該絶
縁筒体に固着され、前記陰極体を支持する陰極ステムと
を備え、前記陰極ステムには、封着金属のろう付け面
に、封着金属が位置決めされる位置決め部を形成したこ
とを特徴とする。
【0018】前記位置決め部は、少なくとも封着金属の
端部が接触する部分を傾斜面とすることが好ましい。
【0019】また、前記封着金属の端部に、前記傾斜面
に略合致する傾斜面を形成することが好ましい。
【0020】前記位置決め部は、封着金属の端部が嵌合
する嵌合溝とすることが好ましい。
【0021】また、前記嵌合溝はV字状に形成すること
が好ましい。
【0022】前記位置決め部は、封着金属の端部の径と
略等しい径を有する段部とすることが好ましい。
【0023】また、前記位置決め部は、封着金属の端部
に形成した折り返し部にて形成することが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
に基づいて以下に詳述する。尚、上述した従来の技術と
同一部品は同一符号を付して説明を省略する。
【0025】21は封着金属8と排気管10との間に配
設される絶縁筒体で、封着金属8及び排気管10がろう
付けされるろう付け面22にはメタライズ層が形成され
ており、該ろう付け面22は、内周側から外周側に向か
ってろう付け面22間の間隔が狭くなるように傾斜して
形成しており、この傾斜したろう付け面22を位置決め
部としている。23は前記ろう付け面22に配置される
ろう(鑞)材である。
【0026】上記構成において、組立時には、図示しな
い治具上に封着金属8を配設し、封着金属8上にろう材
23及び絶縁筒体21を配置し、絶縁筒体21上にろう
材23を介して排気管10を配設する。
【0027】この状態で、排気管10上に図示しない治
具を被せると、封着金属8とろう材23及び排気管10
とろう材23間の摩擦抵抗が小さいため、治具の重量に
より絶縁筒体21及び排気管10が摺動し、径方向のず
れが修正される。この際、微少な振動を与え、絶縁筒体
21及び排気管10がより摺動しやすくすることによ
り、径方向のずれをより確実に修正するようにしてもよ
い。
【0028】そして、治具により径方向のずれを規制し
た状態で、炉内に移送して加熱し、ろう材23を溶かし
てろう付けを行い、ろう材23により封着金属8と絶縁
筒体21及び排気管10と絶縁筒体21を接合する。
【0029】図2は、他の実施の形態を示し、封着金属
8及び排気管10の端部に、ろう付け面22と略合致す
る傾斜面を形成している。この構成によれば、封着金属
8及び排気管10端部とろう付け面22との接触面積を
大きくすることができ、ろう付け部のろう付け強度を向
上することができる。
【0030】上記実施の形態では、絶縁筒体21は、ろ
う付け面22が内周側から外周側に向かってろう付け面
22間の間隔が狭くなるように傾斜して形成したが、図
3に示すごとく、外周側から内周側に向かってろう付け
面22間の間隔が狭くなるように傾斜して形成してもよ
く、また、図4に示すごとく、ろう付け面22が同一方
向に傾斜するように形成してもよい。
【0031】本発明の他の実施の形態を図5に基づいて
詳述する。この実施の形態においては、24は両方のろ
う付け面25に位置決め部となる嵌合溝26を形成した
絶縁筒体で、嵌合溝26に封着金属8及び排気管10を
嵌合することにより、封着金属8、絶縁筒体24及び排
気管10の径方向のずれを防止している。
【0032】この構成では、各部品の位置決めを容易に
行うことができると共に、各部品をろう付けする前の状
態での移送時等に振動が生じても、各部品のずれが生じ
にくい等の効果を有する。
【0033】尚、位置決め部となる嵌合溝26は、図6
に示すごとく、V字状に形成してもよい。
【0034】また、図7に示すごとく、位置決め部とし
てろう付け面25に段部27を形成してもよい。この段
部27は、環状に形成してもよいが、部分的に突出して
形成してもよい。また、図7に示す実施の形態において
は、段部27は外周側に形成したが、内周側に形成して
もよい。
【0035】図8は本発明の他の実施の形態を示し、封
着金属8及び排気管10の端部に、位置決め部としての
折り返し部28、29を形成し、該折り返し部28、2
9を絶縁筒体24内周あるいは外周に係止して位置決め
している。
【0036】尚、上記各実施の形態は、封着金属8と絶
縁筒体21、24及び排気管10と絶縁筒体21、24
の両方を位置決めするように位置決め部を形成したが、
必要に応じて、どちらか一方のみの位置決め部を形成す
る構成としてもよい。
【0037】また、上記各実施の形態は、出力側におけ
る封着金属8、絶縁筒体11及び排気管10の位置決め
構成として詳述したが、入力側の封着金属9と陰極ステ
ム12の位置決め構成に適用してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の構成によれば、
簡単な構成で、封着金属、絶縁筒体及び排気管の径方向
のずれを防止することができ、組立精度、組立作業性を
向上することができると共に、雑音特性を向上すること
ができる等の効果を奏する。
【0039】また、本発明の構成によれば、簡単な構成
で、封着金属及び陰極ステムの直径方向のずれを防止す
ることができ、組立精度、組立作業性を向上することが
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図2】同他の実施の形態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】同他の実施の形態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図4】同他の実施の形態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図5】同他の実施の形態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図6】同他の実施の形態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図7】同他の実施の形態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図8】同他の実施の形態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図9】従来のマグネトロンの組立状態を説明する要部
拡大断面図である。
【図10】従来のマグネトロンの断面図である。
【符号の説明】
1 陽極体 2 ベイン 3 陰極体 8 封着金属 9 封着金属 10 排気管 12 陰極ステム 21 絶縁筒体 22 傾斜面 24 絶縁筒体 26 嵌合溝 27 段部 28 折り返し部 29 折り返し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 聡 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 長谷川 節雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 岡田 則幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5C029 GG01 QQ10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のベインを有する筒状陽極体と、前
    記ベインで囲まれる空間に配設される陰極体と、前記陽
    極体の開口部に配設される筒状の封着金属と、該封着金
    属に固着される絶縁筒体と、該絶縁筒体に固着される排
    気管と、前記ベインの一つに接続され、前記排気管内に
    挿入されるアンテナ導体とを備え、前記絶縁筒体には、
    封着金属のろう付け面と排気管のろう付け面の少なくと
    も一方に、封着金属および/または排気管が位置決めさ
    れる位置決め部を形成したことを特徴とするマグネトロ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記位置決め部は、少なくとも封着金属
    および/または排気管の端部が接触する部分を傾斜面と
    したことを特徴とする請求項1記載のマグネトロン。
  3. 【請求項3】 前記封着金属および/または排気管の端
    部に、前記傾斜面に略合致する傾斜面を形成したことを
    特徴とする請求項2記載のマグネトロン。
  4. 【請求項4】 前記位置決め部は、封着金属および/ま
    たは排気管の端部が嵌合する嵌合溝としたことを特徴と
    する請求項1記載のマグネトロン。
  5. 【請求項5】 前記嵌合溝をV字状に形成したことを特
    徴とする請求項4記載のマグネトロン。
  6. 【請求項6】 前記位置決め部は、封着金属および/ま
    たは排気管の端部の径と略等しい径を有する段部とした
    ことを特徴とする請求項1記載のマグネトロン。
  7. 【請求項7】 前記位置決め部は、封着金属および/ま
    たは排気管の端部に形成した折り返し部にて形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のマグネトロン。
  8. 【請求項8】 複数のベインを有する筒状陽極体と、前
    記ベインで囲まれる空間に配設される陰極体と、前記陽
    極体の開口部に配設される筒状の封着金属と、該封着金
    属に固着される絶縁筒体と、該絶縁筒体に固着され、前
    記陰極体を支持する陰極ステムとを備え、前記陰極ステ
    ムには、封着金属のろう付け面に、封着金属が位置決め
    される位置決め部を形成したことを特徴とするマグネト
    ロン。
  9. 【請求項9】 前記位置決め部は、少なくとも封着金属
    の端部が接触する部分を傾斜面としたことを特徴とする
    請求項8記載のマグネトロン。
  10. 【請求項10】 前記封着金属の端部に、前記傾斜面に
    略合致する傾斜面を形成したことを特徴とする請求項9
    記載のマグネトロン。
  11. 【請求項11】 前記位置決め部は、封着金属の端部が
    嵌合する嵌合溝としたことを特徴とする請求項8記載の
    マグネトロン。
  12. 【請求項12】 前記嵌合溝をV字状に形成したことを
    特徴とする請求項11記載のマグネトロン。
  13. 【請求項13】 前記位置決め部は、封着金属の端部の
    径と略等しい径を有する段部としたことを特徴とする請
    求項8記載のマグネトロン。
  14. 【請求項14】 前記位置決め部は、封着金属の端部に
    形成した折り返し部にて形成したことを特徴とする請求
    項8記載のマグネトロン。
JP2000264050A 2000-08-31 2000-08-31 マグネトロン Pending JP2002075231A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102630332A (zh) * 2009-11-30 2012-08-08 松下电器产业株式会社 磁控管以及使用微波的设备

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