JP2002075192A - ガス放電パネルの製造方法およびそれを用いたガス放電パネル - Google Patents

ガス放電パネルの製造方法およびそれを用いたガス放電パネル

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JP2002075192A
JP2002075192A JP2000253720A JP2000253720A JP2002075192A JP 2002075192 A JP2002075192 A JP 2002075192A JP 2000253720 A JP2000253720 A JP 2000253720A JP 2000253720 A JP2000253720 A JP 2000253720A JP 2002075192 A JP2002075192 A JP 2002075192A
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Japan
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sealing material
gas discharge
manufacturing
discharge panel
panel
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JP2000253720A
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English (en)
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Hideaki Yasui
秀明 安井
Yoshiki Sasaki
良樹 佐々木
Kazuhiko Sugimoto
和彦 杉本
Kazuyuki Hasegawa
和之 長谷川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質なディスプレイを実現する封着手法を
提供する。 【解決手段】 一対のパネル基板を一方側のパネル基板
に形成された隔壁を介して対向配置したうえで外周端縁
同士を封着部材にて封着してなる外囲器を備えたガス放
電パネルの製造方法であって、少なくとも溶融させた封
着材料を塗布する工程を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置などに用
いられるガス放電パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ガス放電パネルの一例として
は図5で示すようなAC型のプラズマディスプレイパネ
ル(以下、PDPという)が知られており、このPDP
は、内表面上に複数本の表示電極1、誘電体層2及び保
護層3が形成されたガラス製の上部パネル基板4と、表
示電極1とは直交する向きに沿って配置された複数本の
データ電極5及び誘電体層6が内表面上に形成され、か
つ、誘電体層6上の所定位置毎には発光領域を区画する
低融点ガラス製の隔壁7が並列形成されたガラス製の下
部パネル基板8とを対向配置したうえで外周端縁を低融
点ガラスからなる封着部材9でもって封着した構成の外
囲器10を備えている。
【0003】そして、隔壁7によって区画された各発光
領域毎の誘電体層6上にはカラー表示を実現するための
蛍光体11が塗布されており、外囲器10内にはネオ
ン、キセノンなどを混合してなる放電ガスが封入されて
いる。
【0004】上記の封着工程をさらに詳細に説明する。
上部パネル基板4もしくは下部パネル基板8の少なくと
もどちらか一方の表面で、上部パネル基板4と下部パネ
ル基板8を対向配置した際に重なり合う部分の周縁部
に、図4に示すようにディスペンサ12を用いて封着材
料(少なくとも低融点ガラス、バインダー、溶剤を混合
したペースト)13を適量塗布する。その後、上部パネ
ル基板4および下部パネル基板8を対向配置した後、電
気炉等の加熱手段によって所定の温度まで加熱し、徐々
に冷却して封着工程を完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこうして形成
されたパネルにおいては、有機物を含んだ封着材料が、
加熱される際、有機物の脱バイを生じ、その有機物成分
が、上部パネル、下部パネルの表面(保護層3、蛍光体
11)に付着し汚染する(特に重ね合わせて行うため蒸
し焼き状態のようになり内部を汚染する)ことで、それ
らの汚染を除去する役割を担う後工程の排気工程、エー
ジング工程において長時間の処理時間が必要とされてい
た。
【0006】本発明は、これらの不都合に鑑みて創案さ
れたものであり、パネル基板への従来の封着手法による
起因する付着、汚染を軽減することができ表示品位の良
好なガス放電パネルの製造を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るガス放電パネルの製造方法は、一対の
パネル基板を一方側のパネル基板に形成された隔壁を介
して対向配置したうえで外周端縁同士を封着部材にて封
着してなる外囲器を備えたガス放電パネルの製造方法で
あって、少なくとも溶融させた封着材料を塗布する工程
を含むことを特徴とする。
【0008】また、溶融させた封着材料を塗布する際、
パネル基板を加熱しておくことを特徴とする。
【0009】また、一対のパネルを重ね合わせた状態で
溶融させた封着材料を塗布することを特徴とする。
【0010】また、封着材料が低融点ガラスを含むこと
を特徴とする。
【0011】また、封着材料が非晶質ガラスを含むこと
を特徴とする。
【0012】また、封着材料を予備加熱し、有機物を除
去した後、溶融させ塗布することを特徴とする。
【0013】また、封着材料が有機物成分を含まないこ
とを特徴とする。
【0014】また、封着材料がファイバ状の形状を有す
ることを特徴とする。
【0015】また、上記いずれかに記載のガス放電パネ
ルの製造方法を用いたことを特徴とするプラズマディス
プレイパネルであることを特徴とする。
【0016】本発明により、パネル基板への封着材料に
含まれる有機物に起因する付着、汚染を軽減することが
でき表示品位の良好なガス放電パネルを実現することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を図
1に示す。少なくとも低融点ガラスを含む封着材料をフ
ァイバ状に形成した封着材料14をもちいて、封着材料
搬送機構15を用いて、冷却ブロック(水冷用)16、
ヒーターブロック(プレヒート用)17、ヒーターブロ
ック(溶融用)18を通過させ、封着材料14を溶融さ
せ、先端部より、塗布できる封着材料溶融塗布装置19
である。ヒーターブロック(プレヒート用)17の領域
で約350〜400℃程度まで予備加熱し、先端部のヒ
ーターブロック(溶融用)18で約450〜550℃程
度に上昇させることで封着材料14を溶融させ、先端部
から吐出できる。尚、封着材料14が有機成分を含む場
合は、ヒーターブロック(プレヒート用)17の領域
で、有機物は燃焼し、封着材料14と封着材料溶融塗布
装置19の隙間を通って放出される。ヒーターブロック
(プレヒート用)17、ヒーターブロック(溶融用)1
8からの熱が封着材料搬送機構15に伝わりにくくする
ため冷却ブロック(水冷用)16で先端部からの熱を奪
っている。
【0018】この封着材料溶融塗布装置19を用いて、
図2に示すように、リブ、蛍光体層等が形成された下部
パネル基板8の表面に、上部パネル基板4と下部パネル
基板8を対向配置した際に重なり合う部分の周縁部に塗
布する。なお、このとき下部パネル基板は事前に400
〜500℃程度に加熱してある。封着材料をを溶融塗布
した下部パネル基板8に対して、同様に下部パネルと同
じ温度に加熱している上部パネル基板4を所定の位置に
重ね、徐々に冷却して封着工程を完了する。
【0019】これにより、パネル表面は封着材料に有機
物を含んでいても汚染されにくくなるため高品質なパネ
ルが実現できる。
【0020】また、有機物が封着材料に含まれる場合は
特に、図3に示すように、脱バイ用ガス導入口20、排
ガス放出口21を設けることにより、一層有機物の影響
を緩和できる機構となる。
【0021】また、むろん有機物を含まない封着材料で
あるならば、有機物の汚染は発生せず、極めて高品質な
パネルを実現できる。
【0022】また、下部パネル基板8に対して、上部パ
ネル基板4を所定の位置に重ねた状態で、封着材料溶融
塗布装置19により封着材料を塗布しても良い。
【0023】また封着材料がファイバ状の形状を有する
ことにより、取り扱いがしやすく、材料補給がしやすい
という効果がある。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、封着時の
上部パネル、下部パネルの表面(保護層3、蛍光体1
1)の汚染を防げ、表示品位の向上したパネルを作製で
きるという効果が得られる。また、封着後の後工程で汚
染を除去する役割を担う排気工程、エージング工程にお
いての処理が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る封着材料を溶融さ
せ、塗布する装置の概略断面図
【図2】本発明の一実施の形態に係る封着材料を脱バイ
した後、溶融させ、塗布する装置の概略断面図
【図3】本発明の一実施の形態に係る封着材料を溶融さ
せ、塗布する装置の概略断面図
【図4】従来の製造方法を説明する部分斜視図
【図5】従来の形態に係るPDPを簡略化して示す破断
斜視図
【符号の説明】
1 表示電極 2 誘電体層 3 保護層 4 上部パネル基板 5 データ電極 6 誘電体層 7 隔壁 8 下部パネル基板(一方側のパネル基板) 9 封着部材 10 外囲器 11 蛍光体 12 ディスペンサ 13 封着材料(少なくとも低融点ガラス、バインダ
ー、溶剤を混合したペースト) 14 封着材料 15 封着材料搬送機構 16 冷却ブロック(水冷用) 17 ヒーターブロック(プレヒート用) 18 ヒーターブロック(溶融用) 19 封着材料溶融塗布装置 20 脱バイ用ガス導入口 21 排ガス放出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 和彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長谷川 和之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C012 AA09 BC03 5C040 HA01 HA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のパネル基板を一方側のパネル基板
    に形成された隔壁を介して対向配置したうえで外周端縁
    同士を封着部材にて封着してなる外囲器を備えたガス放
    電パネルの製造方法であって、少なくとも溶融させた封
    着材料を塗布する工程を含むことを特徴とするガス放電
    パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記溶融させた封着材料を塗布する際、
    パネル基板を加熱しておくことを特徴とする請求項1記
    載のガス放電パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 一対のパネルを重ね合わせた状態で溶融
    させた封着材料を塗布することを特徴とする請求項1、
    2いずれかに記載のガス放電パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記封着材料が低融点ガラスを含むこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガス放電
    パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記封着材料が非晶質ガラスを含むこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガス放電
    パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 封着材料を予備加熱し、有機物を除去し
    た後、溶融させ塗布することを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載のガス放電パネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 封着材料が有機物成分を含まないことを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のガス放電パ
    ネルの製造方法。
  8. 【請求項8】 封着材料がファイバ状の形状を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のガス放
    電パネルの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8いずれかに記載のガス放電
    パネルの製造方法を用いたことを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネル。
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