JP2002074582A - タイヤ判別システムおよび車両通行規制システム - Google Patents

タイヤ判別システムおよび車両通行規制システム

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JP2002074582A
JP2002074582A JP2000258744A JP2000258744A JP2002074582A JP 2002074582 A JP2002074582 A JP 2002074582A JP 2000258744 A JP2000258744 A JP 2000258744A JP 2000258744 A JP2000258744 A JP 2000258744A JP 2002074582 A JP2002074582 A JP 2002074582A
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tire
dimensional data
vehicle
chain
discriminating
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Tetsuya Kagawa
哲哉 加川
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タイヤの種類またはタイヤチェーンの装着の有
無などを判別可能なシステムを提供する。 【解決手段】タイヤの表面の形状についての3次元デー
タDTを予め記憶したタイヤデータベース22と、タイ
ヤの表面の形状を計測して3次元データDTを生成する
3次元入力手段21と、計測により生成された3次元デ
ータDTをタイヤデータベース22内の3次元データD
Tと比較する比較手段24と、比較手段24による比較
結果に基づいて、計測されたタイヤがタイヤデータベー
ス22内のいずれのタイヤに対応するかを判別するタイ
ヤ判別手段25と、タイヤチェーンの装着の有無を判別
するチェーン装着判別手段29と、を有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のタイヤの種
類またはタイヤチェーンの装着の有無を判別するタイヤ
判別システム、および当該タイヤ判別システムを用いて
車両の通行を規制する車両通行規制システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、積雪した道路、積雪が予想され
る道路、またはアイスバーンの道路などでは、走行する
車両が規制される。例えば、タイヤチェーンまたは冬用
タイヤを装着している車両以外の通行が禁止される。
【0003】このとき、通行規制の敷かれる道路の進入
口で取締りが行われている場合は、警察官などの目視に
よって車両のタイヤをチェックして車両の通行を取り締
まるが、そうでない場合は、車両の通行は運転手の自己
判断に委ねられる。
【0004】また、通行規制の有無に関わらず、磨耗の
ひどいタイヤでの走行は危険であるが、タイヤの点検は
運転手自身に委ねられており、これを取り締まることは
困難である。その他、スパイクタイヤのように、法律ま
たは条例によって使用が制限されているタイヤについて
も、その使用を逐一取り締まることは難しく、結局、運
転手自身の判断によることが多い。
【0005】つまり、タイヤの種類または磨耗の程度な
どの判断は目視によって行われるので、取締りが行われ
なければ走行に適さないタイヤの車両が走行し、事故の
起きる危険性が高まる。また、取締りを行っても、取締
りは警察官など人間によって行われるので、走行に適さ
ないタイヤを見落としてしまうことがあり、さらには、
走行に適したタイヤか否かの判断に時間が掛かり渋滞の
原因となる。
【0006】そこで、タイヤに関する情報を自動的に取
得する技術が提案されている。例えば、特開平9−49
719号に開示されている技術によれば、停止している
車両のタイヤの溝の深さを測定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、タイヤには、上
に述べた冬用タイヤまたはスパイクタイヤなどのほか、
一般に使用されるノーマルタイヤなどの種類がある。ま
た、1種類の中にも、車種、走行目的、または運転手の
好みなどに応じて多くの製品のタイヤがあり、それぞれ
に特性がある。
【0008】例えば、大型トラックに用いられるタイヤ
は、乗用車のタイヤと比較して溝が深く、幅も広い。乗
用車に用いられるノーマルタイヤには、経済性、居住
性、またはスピード性などの重要度に応じて様々なトレ
ッドパターンがあり、材質もそれぞれ異なる。
【0009】したがって、特開平9−49719号に開
示されている技術を用いてタイヤの溝の深さを知得して
も、磨耗していない同種のタイヤと比較しなければ、そ
のタイヤの磨耗の程度を知ることはできない。また、タ
イヤにタイヤチェーンが装着されているか否かの判別は
できない。
【0010】本発明は、このような点を鑑み、タイヤの
種類またはタイヤチェーンの装着の有無などを判別可能
なシステムを提供することを目的とする。さらには、こ
のシステムを用いて車両の通行を規制するシステムを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るタイヤ判別
システムは、タイヤの表面の形状についての3次元デー
タを予め記憶したデータベースと、タイヤの表面の形状
を計測して3次元データを生成する3次元データ生成手
段と、前記計測により生成された3次元データを前記デ
ータベース内の3次元データと比較する比較手段と、前
記比較手段による比較結果に基づいて、前記計測された
タイヤが前記データベース内のいずれのタイヤに対応す
るかを判別するタイヤ判別手段と、を有してなる。
【0012】好ましくは、前記タイヤの溝の底から所定
の高さで断面した断面データを前記3次元データに基づ
いて算出する断面算出手段を有し、前記比較手段は、前
記計測により生成された3次元データおよび前記データ
ベース内の3次元データに基づいてそれぞれ算出された
前記断面データに基づいて比較を行う。
【0013】また、前記データベースには、前記データ
ベース内の3次元データに対応してタイヤの属性に関す
る属性情報を記憶しておく。また、前記属性情報とし
て、冬用タイヤであるか否かを示す情報が含まれてお
り、前記タイヤ判別手段によって判別されたタイヤが冬
用タイヤであるか否かを前記属性情報に基づいて判別す
る第一の種類判別手段を設ける。
【0014】また、前記生成された3次元データから前
記タイヤの溝の長さを算出し、当該溝の長さが所定の値
以上であれば前記タイヤが冬用タイヤであると判別する
第二の種類判別手段を有し、前記第一の種類判別手段に
よる判別が不能の場合は、前記第二の種類判別手段によ
って前記3次元データに係るタイヤが冬用タイヤである
か否かを判別する。
【0015】本発明の他の形態によると、タイヤの表面
の形状を計測して3次元データを生成する3次元データ
生成手段と、生成された3次元データを基に前記タイヤ
にタイヤチェーンが装着されているか否かを判別するチ
ェーン装着判別手段と、を有してなる。
【0016】好ましくは、前記チェーン装着判別手段
は、前記計測により生成された3次元データを基に前記
タイヤの表面の凹凸の深さを算出し、当該深さが所定の
値以上であれば前記タイヤにタイヤチェーンが装着され
ていると判別する。
【0017】また、本発明に係る車両通行規制システム
は、車両の通行を規制するシステムであって、道路の進
入口に3次元計測手段を設け、前記タイヤ判別システム
によって、道路に進入しようとする車両のタイヤの種類
またはタイヤにタイヤチェーンが装着されているか否か
を判別し、これらの判別結果を基に車両の進入を許可す
るか否かを判別するように構成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る車両通行規制
システム1の概要を説明する図、図2は3次元カメラ1
1の設置状態の例を示す図、図3は本発明に係る車両通
行規制システム1の機能的構成を示すブロック図、図4
はタイヤCRtを断面して断面データDM1、DM2を
得る方法の例を説明する図、図5は断面データDM1、
DM2の例を示す図、図6はノーマルタイヤと冬用タイ
ヤとの表面の溝の長さを比較する図、図7はタイヤチェ
ーンを装着したタイヤCRtの断面図である。
【0019】図1に示すように、車両通行規制システム
1は、高速道路などの道路の進入口において車両の通行
を規制するシステムである。道路RTに進入しようとす
る車両CRのタイヤCRtの表面の形状についての3次
元データDTを生成し、この3次元データDTまたは交
通情報などを基に車両CRの通行を認めるか否かを判別
することによって、車両の通行を規制する。
【0020】道路RTは、進入口からしばらく進むと、
東京方面へ向かう道路RT1と大阪方面へ向かう道路R
T2とに分岐する。また、道路RT1、RT2のいずれ
も通行できない場合のために、一般道路へ降りる出口R
TXが設けられている。
【0021】車両通行規制システム1は、3次元カメラ
11、コンピュータ装置12、通行ゲート13a、13
b、13c、情報表示装置14、およびネットワーク1
5などによって構成される。
【0022】3次元カメラ11は、車両CRのタイヤC
Rtを計測してその3次元データを生成する装置であ
り、左右それぞれのタイヤCRtを計測するために2台
設けられている。詳しくは後述する。図2(a)に示す
ように進入口付近の左右の路肩にそれぞれ1台ずつ設置
してもよいし、図2(b)に示すように進入口付近の道
路の地中に車両CRの左右のタイヤCRt、CRtの間
隔と同程度の間隔をおいて設置してもよい。
【0023】コンピュータ装置12は、CPU、RA
M、ROM、または磁気記憶装置などの装置によって構
成される。ROMまたは磁気記憶装置には、プログラム
またはデータなどが記憶されており、必要に応じてRA
Mにロードされる。CPUは、ロードされたプログラム
などに基づいて演算処理を行う。
【0024】通行ゲート13a、13b、13cは、そ
れぞれ、道路RT、RT1、RT2への車両の進入を制
御するための開閉可能なゲートである。道路RT1、R
T2の両方への進入を禁止する場合は、通行ゲート13
aを閉じる。道路RT1への進入のみを禁止する場合
は、通行ゲート13aおよび13cを開き、通行ゲート
13bを閉じる。道路RT2への進入のみを禁止する場
合は、通行ゲート13aおよび13bを開き、通行ゲー
ト13cを閉じる。
【0025】情報表示装置14は、交通規制、渋滞、事
故、または気象などに関する情報を文字によって車両C
Rの運転手に知らせるための装置であり、進入口付近に
設置される。ネットワーク15は、コンピュータ装置1
2と道路を統括する道路交通センターのホストコンピュ
ータなどとを接続する。
【0026】図3に示すように、車両通行規制システム
1は、上述した3次元カメラ11およびコンピュータ装
置12に記憶されたプログラムまたはデータなどによっ
てタイヤ判別部2および道路制御部3などの機能的構成
が実現される。タイヤ判別部2は、道路RTに進入しよ
うとする車両CRのタイヤCRtの種類またはタイヤチ
ェーンの装着の有無などを判別し、タイヤCRtの磨耗
量を算出する。道路制御部3は、交通情報またはタイヤ
判別部2による判別結果などを基に、車両CRの通行を
制御する。
【0027】タイヤ判別部2は、3次元入力手段21、
タイヤデータベース22、断面算出手段23、比較手段
24、タイヤ判別手段25、第一の種類判別手段26、
第二の種類判別手段27、磨耗量算出手段28、および
チェーン装着判別手段29などによって構成される。
【0028】3次元入力手段21は、3次元カメラ11
によって計測されたデータを基にタイヤCRtの3次元
データDTを生成する。例えば、3次元入力手段21と
して、特開2000−28335号に開示されている3
次元入力装置が用いられる。係る装置は、スリット光投
影法による3次元カメラを備え、コンピュータ装置によ
る演算によって物体の3次元形状を求める。その他の手
段として、異なる位置からそれぞれ撮影した2次元画像
からステレオ画像法によってそれぞれの対応点を探索
し、3次元データを生成してもよい。
【0029】タイヤCRtを撮影するとき、車両CR
は、タイヤCRtが3次元カメラ11の視野に入る範囲
に停車する。ただし、車両CRは、3次元カメラ11の
シャッタ速度に応じた速度以下であれば、停車すること
なく当該範囲内を通過してもよい。
【0030】タイヤデータベース22には、種々のタイ
ヤの3次元データDTおよびその属性情報ZKJが予め
記憶されている。属性情報ZKJには、タイヤの種類に
関する属性が含まれている。タイヤの種類として、冬用
タイヤ、ノーマルタイヤ、またはスパイクタイヤなどが
あり、属性情報ZKJを参照することによりタイヤCR
tの種類を判別することができる。
【0031】図4(a)は表面近傍を切断したタイヤC
Rtを示し、図4(b)はその切断面を拡大して示す。
図5(a)は車両CRのタイヤCRtの断面データDM
1を、図5(b)はタイヤデータベース22に予め記憶
されているタイヤの断面データDM2を示す。図5
(c)は、断面データDM1、DM2を重ね合わせた例
を示す。ただし、図5(c)では、断面データDM1、
DM2を区別しやすいように、断面データDM1を二点
鎖線で示す。
【0032】断面算出手段23は、図4に示すように、
3次元データDTに基づいてタイヤCRtの溝の底CR
taから所定の高さhで矢印M方向に断面し、図5に示
すような断面データDM1、DM2を算出する。
【0033】図3に戻って、比較手段24は、断面デー
タDM1を断面データDM2と比較する。図5(c)に
示すように、なるべく両者が一致するように断面データ
DM1、DM2を重ね合わせ、一致した部分の面積と一
致しなかった面積とをそれぞれ算出する。
【0034】タイヤ判別手段25は、比較手段24によ
る算出結果を基に、断面データDM1、DM2の一致し
た部分の面積と一致しなかった面積との比が所定の値以
上であれば、車両CRのタイヤCRtは、比較に用いた
タイヤデータベース22内の3次元データDTに係るタ
イヤと同等のものであると判別する。
【0035】第一の種類判別手段26は、車両CRのタ
イヤCRtの種類を判別する。係る判別は、タイヤ判別
手段25によって同等と判別されたタイヤデータベース
22内のタイヤについての属性情報ZKJを参照して行
う。例えば、属性情報ZKJにタイヤの種類が冬用タイ
ヤである旨の情報が含まれていれば、タイヤCRtは冬
用タイヤであると判別される。
【0036】図6(a)は一般的なノーマルタイヤの表
面データDH1の一部を示す。図6(a)に示すタイヤ
の表面の溝の部分を線で表現すると、図6(b)に示す
線データDL1が得られる。同様に、冬用タイヤの表面
の溝の部分を線で表現すると、図6(c)に示す線デー
タDL2が得られる。
【0037】第二の種類判別手段27は、車両CRのタ
イヤCRtの3次元データDTからタイヤの表面の溝の
長さを算出し、この溝の長さが所定の値以上であればタ
イヤCRtが冬用タイヤであると判別する。図6(b)
の線データDL1と図6(c)の線データDL2とを比
較すると、冬用タイヤの表面積当たりの溝の長さは、ノ
ーマルタイヤよりも長いことが分かる。したがって、溝
の長さからタイヤCRtが冬用タイヤであるか否かを判
別することができる。
【0038】図3に戻って、磨耗量算出手段28は、車
両CRのタイヤCRtの溝の磨耗量を算出する手段であ
る。車両CRのタイヤCRtの3次元データDTおよび
タイヤ判別手段25によってタイヤCRtと同等と判別
されたタイヤデータベース22内のタイヤの3次元デー
タDTから、それぞれタイヤの表面の溝の深さを算出
し、両者の差を求めることによって、磨耗量を算出す
る。
【0039】図7(a)に示すh1はタイヤチェーンT
Cを装着したタイヤCRtの溝の底CRtaから表面ま
での高さを、図7(a)に示すh2はタイヤチェーンを
装着していない場合の高さを示す。
【0040】チェーン装着判別手段29は、車両CRの
タイヤCRtにタイヤチェーンが装着されているか否か
を判別する。図7に示すように、タイヤチェーンTCを
装着すると、タイヤCRtの溝の底CRtaから表面ま
での高さは、タイヤチェーンを装着しない場合よりも高
くなる。そこで、タイヤCRtの3次元データDTを基
にh1の値を算出し、h1が所定の値よりも大きい場合
は、タイヤCRtにタイヤチェーンが装着されていると
判別する。
【0041】図3に戻って、道路制御部3は、道路情報
取得手段31、表示手段32、ゲート制御手段33、ま
たは通行ゲート13などによって構成される。道路情報
取得手段31は、道路交通センターなどから交通規制、
渋滞、事故、または気象などに関する情報を取得する。
例えば、冬用タイヤ規制が敷かれている旨の交通情報を
取得する。
【0042】表示手段32は、道路情報取得手段31が
取得した情報のうち、運転手に有益な情報を表示する。
例えば、渋滞が発生している場合は「上り線○○インタ
ーから何キロ渋滞」、雪によるタイヤ規制がある場合は
「上り線○○インターからタイヤ規制」などと表示す
る。
【0043】ゲート制御手段33は、交通情報、タイヤ
CRtの磨耗量、タイヤCRtにタイヤチェーンが装着
されているか否か、またはタイヤCRtの種類などに基
づいて、車両CRの道路RTへの進入の可否を判別し、
通行ゲート13a、13b、13cを制御する。例え
ば、道路RT1、RT2においてタイヤチェーンまたは
冬用タイヤの装着を通行の条件とする交通規制が敷かれ
ている場合は、タイヤチェーンまたは冬用タイヤを装着
していない車両CRの進入は認められず、通行ゲート1
3aが閉じられる。道路RT1にのみ同様の規制が敷か
れている場合は、通行ゲート13bが閉じられる。ま
た、冬用タイヤを装着していても、タイヤCRtの表面
が磨耗し、溝の深さが所定の値以下である場合は、通行
ゲート13aが閉じられる。
【0044】次に、車両の通行を規制する処理につい
て、フローチャートおよび図面を参照して説明する。図
8は車両通行規制システム1の処理の流れを示すフロー
チャートである。なお、冬用タイヤ規制については、都
道府県ごとにその規則が定められている。ここでは、タ
イヤチェーンまたは冬用タイヤのどちらかを装着してい
ればよいとする規則に基づいて説明する。
【0045】ある車両CRが、道路RTを通行するため
に、道路RTの進入口に向かっている。図8に示すよう
に、道路RTが通行止か否かを判別する(#1)。道路
RT1、RT2ともに通行止の場合は、通行ゲート13
aが閉じられ(#2)、車両CRは道路RTに進入する
ことができず、出口RTXを経由して一般道路に戻され
る。道路RT1またはRT2のいずれか一方が通行止の
場合は、それぞれ、通行ゲート13bまたは13cのみ
が閉じられる。
【0046】道路RT1またはRT2が通行可能である
場合、車両CRのタイヤCRtの3次元データDTを生
成する(#3)。タイヤCRtの断面データDM1を算
出し(#4)、この断面データDM1をタイヤデータベ
ース22内の3次元データDTに係る断面データDM2
と比較し、タイヤCRtと同等の3次元データDTをタ
イヤデータベース22から取得する(#5)。
【0047】タイヤCRtの3次元データDTおよびタ
イヤデータベース22から取得した3次元データDTに
基づいて、タイヤCRtの表面の磨耗量を算出し(#
6)、表面の溝が規定よりも深いか否かを判別する(#
7)。表面の溝の深さが規定を満たさない場合は、通行
ゲート13aが閉じられ、車両CRは道路RTに進入す
ることができない(#2)。
【0048】ただし、ステップ#5において、タイヤデ
ータベース22から3次元データDTを取得できなかっ
た場合は、ステップ#6および#7を省略するか、その
他の方法によりタイヤCRtの磨耗の程度を調べる。例
えば、車両CRのタイヤCRtの表面の溝の深さが所定
の値以下であれば、車両CRの道路RTへの進入を禁止
する。または、図4(b)の高さhがタイヤCRtのス
リップサインの位置となるようにし、この高さhを基準
に断面データDM1を算出する。断面データDM1が得
られない場合は、タイヤCRtの磨耗が激しいので、車
両CRの道路RTへの進入を禁止することとしてもよ
い。
【0049】冬用タイヤ規制があるか否かを判別し(#
8)、道路RT1、RT2のいずれにも冬用タイヤ規制
がなければ通行ゲート13a、13b、13cを開く
(#9)。
【0050】冬用タイヤ規制がある場合は、まず、タイ
ヤCRtにタイヤチェーンを装着しているか否かを判別
する(#10)。タイヤチェーンを装着している場合
は、通行ゲート13a、13b、13cを開く(#
9)。タイヤチェーンを装着していない場合は、次に説
明するステップ#11ないし#14において冬用タイヤ
を装着しているか否かを判別する。
【0051】ステップ#5でマッチングした3次元デー
タDTがある場合は(#11でYes)、第一の種類判
別手段26によって、つまり、タイヤデータベース22
内の3次元データDTの属性情報ZKJを参照してタイ
ヤCRtの種類を判別する(#12)。3次元データD
Tがなかった場合は(#11でNo)、第二の種類判別
手段27によって、つまり、タイヤの表面の溝の長さを
算出し冬用タイヤであるか否かを判別する(#13)。
【0052】ステップ#12または#13の結果に基づ
いて、タイヤCRtが冬用タイヤであるか否かを判別す
る(#14)。タイヤCRtが冬用タイヤであると判別
された場合は、通行ゲート13a、13b、13cを開
く(#9)。タイヤCRtが冬用タイヤでないと判別さ
れた場合は、冬用タイヤ規制の敷かれている道路の通行
ゲートを閉じる(#15)。例えば、道路RT2に冬用
タイヤ規制が敷かれている場合は、図1に示すように通
行ゲート13cのみを閉じる。
【0053】本実施形態によれば、冬用タイヤ規制など
がある場合に、規制に違反するタイヤの車両の道路への
進入を制止することができる。また、交通規制の有無を
問わず、磨耗が激しいタイヤの車両の進入を制止するこ
とができる。これにより、交通事故を減少させることが
できる。
【0054】なお、本実施形態において、第二の種類判
別手段27は、タイヤの種類が冬用タイヤであるか否か
を溝の長さを基に判別しているが、これは冬用タイヤが
スタッドレスである場合のみを想定している。スパイク
タイヤも冬用タイヤに含める場合は、3次元データDT
を基にタイヤCRtの表面に釘の頭程度の大きさの凸部
を検出することにより、スパイクタイヤであるか否かを
判別すればよい。
【0055】また、本実施形態の処理順序は、タイヤの
表面の磨耗のチェック、タイヤチェーンの装着の有無の
判別、冬用タイヤであるか否かの判別の順であるが、地
域、季節、天候、時間帯、または規則などに応じて適宜
変更可能である。例えば、豪雪地帯における冬季の処理
順序を、タイヤチェーンの装着の有無の判別、冬用タイ
ヤであるか否かの判別、タイヤの表面の磨耗のチェック
としてもよい。冬用タイヤであってもタイヤチェーンの
装着を義務付ける地域においてタイヤ規制が敷かれてい
る場合は、タイヤチェーン装着の有無の判別のみを行っ
てもよい。
【0056】本実施形態に、自動料金収受システム( E
TC:Electronic Toll Collection) を組み合わせても
よい。ETCは、予め車両に設けられた車載コンピュー
タと有料道路の出入口付近に設けられたコンピュータ装
置との間で無線交信することによって、車両を一旦停止
することなく通行料金を自動決済するシステムである。
ETCに用いられるコンピュータ装置、通行ゲート、車
両検知器などの装置は、本実施形態の車両通行規制シス
テム1においても共用することができる。また、予めE
TCに用いられる車載コンピュータにその車両のタイヤ
の種類などを記憶させておくと、タイヤの種類の判別を
行う必要がなくなるので、車両の通行規制の処理時間を
短縮することができる。
【0057】その他、車両通行規制システム1、各部の
構成、処理内容、または処理順序などは、本発明の趣旨
に沿って適宜変更可能である。
【0058】
【発明の効果】本発明によると、タイヤの種類またはタ
イヤチェーンの装着の有無などを判別することができ
る。さらには、このシステムを用いて車両の通行を規制
することができ、車両規制の省力化を図るとともに交通
事故の防止に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両通行規制システムの概要を説
明する図である。
【図2】3次元カメラの設置状態の例を示す図である。
【図3】本発明に係る車両通行規制システムの機能的構
成を示すブロック図である。
【図4】タイヤを断面して断面データを得る方法の例を
説明する図である。
【図5】断面データの例を示す図である。
【図6】ノーマルタイヤと冬用タイヤとの表面の溝の長
さを比較する図である。
【図7】タイヤチェーンを装着したタイヤの断面図であ
る。
【図8】車両通行規制システムの処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 車両通行規制システム 11 3次元カメラ(3次元計測手段) 2 タイヤ判別部(タイヤ判別システム) 21 3次元入力手段(3次元データ生成手段) 22 タイヤデータベース(データベース) 23 断面算出手段 24 比較手段 25 タイヤ判別手段 26 第一の種類判別手段 27 第二の種類判別手段 29 チェーン装着判別手段 DM1、DM2 断面データ DT 3次元データ ZKJ 属性情報

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤの表面の形状についての3次元デー
    タを予め記憶したデータベースとタイヤの表面の形状を
    計測して3次元データを生成する3次元データ生成手段
    と、 前記計測により生成された3次元データを前記データベ
    ース内の3次元データと比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記計測され
    たタイヤが前記データベース内のいずれのタイヤに対応
    するかを判別するタイヤ判別手段と、 を有してなることを特徴とするタイヤ判別システム。
  2. 【請求項2】前記タイヤの溝の底から所定の高さで断面
    した断面データを前記3次元データに基づいて算出する
    断面算出手段を有し、 前記比較手段は、前記計測により生成された3次元デー
    タおよび前記データベース内の3次元データに基づいて
    それぞれ算出された前記断面データに基づいて比較を行
    う、 請求項1記載のタイヤ判別システム。
  3. 【請求項3】前記データベースには、前記データベース
    内の3次元データに対応してタイヤの属性に関する属性
    情報が記憶されている、 請求項1または請求項2記載のタイヤ判別システム。
  4. 【請求項4】前記属性情報として、冬用タイヤであるか
    否かを示す情報が含まれており、 前記タイヤ判別手段によって判別されたタイヤが冬用タ
    イヤであるか否かを前記属性情報に基づいて判別する第
    一の種類判別手段を有する、 請求項3記載のタイヤ判別システム。
  5. 【請求項5】前記生成された3次元データから前記タイ
    ヤの溝の長さを算出し、当該溝の長さが所定の値以上で
    あれば前記タイヤが冬用タイヤであると判別する第二の
    種類判別手段を有し、 前記第一の種類判別手段による判別が不能の場合は、前
    記第二の種類判別手段によって前記3次元データに係る
    タイヤが冬用タイヤであるか否かを判別する、 請求項4記載のタイヤ判別システム。
  6. 【請求項6】タイヤの表面の形状を計測して3次元デー
    タを生成する3次元データ生成手段と、 生成された3次元データを基に前記タイヤにタイヤチェ
    ーンが装着されているか否かを判別するチェーン装着判
    別手段と、 を有してなることを特徴とするタイヤ判別システム。
  7. 【請求項7】前記チェーン装着判別手段は、前記計測に
    より生成された3次元データを基に前記タイヤの表面の
    凹凸の深さを算出し、当該深さが所定の値以上であれば
    前記タイヤにタイヤチェーンが装着されていると判別す
    る、 請求項6記載のタイヤ判別システム。
  8. 【請求項8】車両の通行を規制するシステムであって、 道路の進入口に3次元計測手段を設け、 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のタイヤ判別
    システムによって、道路に進入しようとする車両のタイ
    ヤの種類またはタイヤにタイヤチェーンが装着されてい
    るか否かを判別し、 これらの判別結果を基に車両の進入を許可するか否かを
    判別するように構成されている、 ことを特徴とする車両通行規制システム。
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