JP2002074108A

JP2002074108A - インターネットを利用した、興行チケット、旅行商品、航空券等の販売、ホテル宿泊、レストラン利用等の予約に関する販売・予約価格制御システム

Info

Publication number: JP2002074108A
Application number: JP2000308403A
Authority: JP
Inventors: Masahide Tsuboi; 昌英坪井
Original assignee: COMMUNITY NETWORK KK
Current assignee: COMMUNITY NETWORK KK
Priority date: 2000-09-04
Filing date: 2000-09-04
Publication date: 2002-03-15

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】従来の技術では、需要の実態に即応できるよ
うな方式でなく、競争販売方式では、期待する販売利益
の達成が困難で、往々にして販売機会逸失を惹き起した
り過少な販売利益に甘んじている。【解決手段】興行チケット販売、旅行商品販売、航空
券販売、ホテル・レストラン予約と言った商品は、それ
ぞれに特性があり、さらに個別商品においても、人気の
高低、価格における注目度の差、販売タイミングに関わ
る需要の強弱がある。それらを人気度、価格注目度、需
要強弱等にしたがって、価格決定アルゴリズムを定め、
個別の販売商品毎に適用する。採用されたアルゴリズム
は、サーバーシステムにおいて稼動する競争販売プログ
ラムで稼動し、利用者から要求のあった場合に、その時
点での価格を送出する。購入・予約申し込み傾向と時間
を監視しながら、自動的に次ぎの価格段階を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
利用して、興行チケット・旅行商品・航空券等の販売、
ホテル宿泊・レストラン利用等の予約を、サーバーシス
テムにおいて、利用者の反応を測りながら、価格をコン
トロールして実施するシステムにかかわるものである。

【０００２】

【従来の技術】価格を変動させて行う伝統的な販売方法
としては、顧客の顔色を見ながら価格を呈示して行く店
頭や街頭での販売手法が知られているが、これは販売者
の一種の技能とでもいうべきものである。また、このよ
うな対面販売でなく、不特定多数の顧客を想定した販売
・予約方法では、まず基準価格の呈示があり、購入・予
約申し込みを待ち、電話・ＦＡＸ・郵便等で寄せられた
申し込みを受け付け、寄せられた価格を基準に、価格上
位者から販売・予約可能数までを購入・予約者とするな
ど、予め定められた方式で、購入・予約決定者を定める
というものが一般には行われている。

【０００３】インターネットを利用したオークション
は、通常のオークションにおける入札手法をインターネ
ットで実現したもので、呈示価格のより高い申し込み者
を購入・予約者とするといった取り扱い方式であり、価
格に関する販売・予約受け付け側の制御は行われない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】インターネットを利用
するしないに関わらずオークション方式であれば、主に
購入・予約申し込み者により価格が決定されるので、販
売者の期待する販売利益を容易には達成困難であるし、
期待する期間での販売・予約の完了も容易ではない。

【０００５】販売者主導の価格設定方式であっても、価
格段階と各段階の持続時間を単純な論理で定めたなら
ば、無用な安価での販売結果で販売利益を過少とした
り、適正な価格を設定できなかったゆえに、販売・予約
目標数を達成できなかったりと、需要の実態に即応でき
ない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】興行チケット、旅行商
品、航空券、ホテル宿泊、レストラン利用と言った商品
は、それぞれに特性があり、さらに個別商品において
も、人気の高低、価格における注目度の差、販売タイミ
ングに関わる需要の強弱、といったものがある。これら
の属性は、概ね提供者側が感覚的には、掌握しているも
のであるといえる。したがって、それらを商品種別や人
気度、価格注目度、需要強弱にしたがって、価格決定ア
ルゴリズムを確立し、個別商品毎に、ひとつを適用す
る。採用された価格決定アルゴリズムは、サーバーシス
テムにおいて稼動する競争販売プログラムで稼動し、利
用者通信端末装置から要求のあった場合に、その時点で
の価格を送出する。このように、販売者側のサーバーシ
ステムにおいて、販売者側が主導する方式により、購入
・予約申し込み傾向と時間を勘案しながら、自動的に次
ぎの価格段階を採用することにより、出きる限り適正な
時間内に販売を終了させる。さらに、販売・予約受け付
け期間中、その購入・予約申し込み状況を監視して、ほ
かの価格決定アルゴリズムに入れ替える事も可能とし、
販売機会の逸失を防止し、さらには最大の販売利益を確
保することができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】（第１の実施形態）インターネッ
ト網に接続されたサーバーシステムにおいて、販売・予
約対象に関わる諸データが準備され、インターネット網
を経由して利用者通信端末装置からの要求に従い、必要
なデータが送出される。このデータには、その時点での
価格が含まれ、利用者は、そのデータを基に購入・予約
の是非を判断する。購入・予約を申し込む場合には、購
入・予約申し込みデータをサーバーシステムあて送信す
る。サーバーシステムは、次々到着する購入・予約申し
込みデータを一定時間毎に区切り、購入・予約を決定し
て行く。販売・予約開始時期に採用した価格決定アルゴ
リズムに従い、当該価格段階に与えられた時間を経過し
ても、購入・予約申し込みデータが、販売・予約可能数
を下回っている場合には、次ぎの価格段階に進む。価格
決定アルゴリズムは、幾つかの前提条件を考慮し、予め
定められた価格段階を追って、予定販売・予約数を適正
時間内に完了し、しかも販売利益が最大となるように定
められている。価格決定アルゴリズムは、販売・予約商
品の種別、人気度、販売・予約期間、価格帯、目標販売
利益額等によって、様々な指数を採用し、価格段階と価
格維持時間に関して、多種類の手順として準備される。
例えば、人気度の高い興行においては、当初の価格低減
の刻みを小幅に抑え、価格維持時間もやや長くする、と
いうような手順とする。また、募集期間が短い商品の場
合、販売開始段階での標準価格に対する低減度を大きく
するなどの手順とする。

【０００８】（第２の実施形態）販売・予約開始に先だ
って、購入・予約申し込み状況を予想した、販売・予約
期待値曲線を含んだ価格決定アルゴリズムを選択し、サ
ーバーシステム上で稼動させる。サーバーシステムは、
購入・予約申し込み状況を時系列に把握し、指定された
価格決定アルゴリズムが、期待通りの実績を挙げている
かどうか監視する。購入・予約申し込み状況において、
期待値曲線と一定以上の乖離がみられる場合、他の価格
決定アルゴリズムで、シミュレーションを行い、販売利
益が最大に、または販売・予約完了期間が適正となる、
もっとも適合的な価格決定アルゴリズムを自動的に採用
して、それにより販売を継続する。

【０００９】（第３の実施形態）購入・予約申し込みを
受けるサーバーシステムには、利用者の様々な属性が格
納管理されているが、利用者の購入・予約申し込み回数
も、その管理データのひとつである。利用者の販売・予
約商品の種別毎の購入・予約申し込み回数、購入・予約
決定回数等を、長期にわたって保有管理している。その
結果、販売・予約可能数を超えた購入・予約申し込みに
対して、購入・予約申し込み回数により優先して購入・
予約決定を行うこともできる。同様に、販売・予約可能
数を超えた購入・予約申し込みに対して、サーバーシス
テム等における乱数等を用いたプログラム抽選を行い、
購入・予約決定者を定めることもできる。

【００１０】（第４の実施形態）サーバーシステムにお
いて、購入・予約申し込みを着信時刻基準にカウント
し、標準価格、購入・予約申し込み価格、購入・予約申
し込み数量、経過時間の相関から、価格妥当性を判断
し、価格決定アルゴリズムにそれらが反映されている
か、販売期間中ないしは終了後のシミュレーションで検
証し、価格決定アルゴリズムの是正を自動的に行う。こ
れによって、販売利益の最大化ないしは販売完了期間の
最適化の精度を高める。

【発明の効果】これまでは、様々な工夫のもとに競争販
売が行われていたが、種々の制約のために、結果的に少
なからぬ売れ残りが生じ、そのしわ寄せは、販売者のみ
ならず利用者にも及んでいた。本発明の実施により、局
限までの売れ残りの極小化、販売利益の最大化、販売完
了時間の適正化が見込め、結果的に、販売者の販売利益
の増大、利用者の負担の軽減を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】サーバーシステム、インターネット網、利用者
通信端末装置との間での、競争販売における価格決定ア
ルゴリズムの動作に関わるデータ交信を示したもの。

【図２】サーバーシステムで稼動する、購入・予約申し
込み状況と期待値曲線との乖離に対する価格決定アルゴ
リズムの切り替えを示したもの。

【図３】サーバーシステムにおける、購入・予約申し込
み回数による購入・予約決定方式および抽選による購入
・予約決定方式を示したもの。

【図４】サーバーシステムにおける購入・予約申し込み
データの着信状況を基に、採用した価格決定アルゴリズ
ムを評価し、その精緻化を図るプロセスを示したもの。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】パーソナルコンピュータに代表されるイ
ンターネットアクセス可能な利用者通信端末装置とイン
ターネット網と利用者通信端末装置からのアクセスに対
応するサーバーシステムとからなる情報通信系におい
て、販売・予約対象となる興行チケット、旅行商品、航空
券、ホテル宿泊、レストラン利用等の商品に関するデー
タを、サーバーシステムが管理し、利用者通信端末装置
からの要求に応えて、それら商品データを送出し、利用
者はその商品データを基に、購入・予約を申し込み、サ
ーバーシステムはそれらを受けつけて、販売・予約可能
数以内なら販売・予約を確定するといった取り扱いによ
り販売・予約の申し込みを処理するが、販売・予約価格に関しては、販売・予約開始時点で予め
選択された価格変動段階に対して、商品照会状況や購入
・予約申し込み状況を、経過時間に対する量的変化で捕
捉し、その評価によって価格変動段階を動的かつ自動的
に変化させるシステム。
【請求項２】請求項１において、販売・予約商品の種
別、人気度、募集期間、価格帯、目標販売利益額等を、
それぞれ個別に、ないしは組み合わせて指標とした価格
変動段階を複数定め、販売・予約開始時にそのひとつを
適用するシステム。
【請求項３】請求項１において、販売・予約期間中
に、購入・予約申し込み状況を自動的に評価し、必要な
ら他の価格変動段階を自動的に選択採用し稼動させるシ
ステム。
【請求項４】請求項１において、販売・予約期間中の
購入・予約申し込み状況を、時系列で掌握し、それらの
データからその後の販売・予約申し込みを予測して、販
売利益が最大となるように、価格変動段階を自動的に改
訂するシステム。
【請求項５】請求項１において、販売・予約可能数を
超える購入・予約申し込みがあった場合には、自動的に
抽選を行い、購入・予約者を決定するシステム。
【請求項６】請求項１において、購入・予約候補者に
対して、自動的に購入・予約候補決定を通知し、規定さ
れた時間内の確認応答を要求し、購入・予約を完了させ
るシステム。
【請求項７】請求項１において、個別利用者の購入・
予約申し込み回数を、販売・予約商品の種別毎に、また
は総合してカウントしておき、購入・予約申し込み累積
回数の多さを、ないしは購入・予約を申し込みながら抽
選等で除外された累積回数の多さを優先して自動的に購
入・予約を決定することが可能なシステム。
【請求項８】請求項１において、利用者の住所をサー
バーシステム等に装備された顧客データベースで管理
し、地域限定された、ないしは地域を優先した購入・予
約決定を可能とするシステム。
【請求項９】請求項１において、顧客データベースに
より管理された利用者の様々な属性により購入・予約申
し込みを制限または優先できる機能を有するシステム。
【請求項１０】請求項１において、利用者のアカウン
ト名データに対して、様々なフィルタリング操作を自動
的に施し、その結果得られたデータを基に、購入・予約
申し込みを限定ないし優先できる機能を有するシステ
ム。
【請求項１１】請求項１において、購入・予約申し込
み状況に加え、商品照会状況をも時系列的に捕捉し、こ
れらと価格変動段階との関係を、オペレーションズ・リ
サーチの手法を用いて解析し、その結果にしたがって、
販売利益の最大値や販売・予約完了時間の最適値を自動
的に推測し、価格変動段階を自動的に調整できるシステ
ム