JP2004062693A - 商品取引システム、その方法及びそれに用いる商品取引装置並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】商品購入希望者が商品の仕入れ前でも希望商品の入荷数量を参照しつつ予約が可能となるという利便性を享受でき、また取引仲介者は効果的に購入予約情報を収集できるようにした商品取引方式を得る。
【解決手段】商品取引装置2は、購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を購入希望者端末3から受信して、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶部12を参照し、商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を仕入れ予測処理部11で行う。この仕入れ予測結果を通信手段20aにより購入希望者端末3へ送信し、仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を購入希望者端末3から受信して予約情報として予約情報記憶部13に記憶する。
【選択図】 図1
【解決手段】商品取引装置2は、購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を購入希望者端末3から受信して、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶部12を参照し、商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を仕入れ予測処理部11で行う。この仕入れ予測結果を通信手段20aにより購入希望者端末3へ送信し、仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を購入希望者端末3から受信して予約情報として予約情報記憶部13に記憶する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は商品取引システム、その方法及びそれに用いる商品取引装置並びにプログラムに関し、特に供給量の不確実な使用済み製品に対して、回収予測情報を利用し顧客のニーズに最適な商品の提供と価格を設定する商品取引方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地球資源の有効利用と廃棄物削減を目的とした法律の強化により、パソコンや電子機器の製造事業者は、使用済み製品を回収し再利用する生産システムの構築を行っている。このシステムを定常的に稼動させるためには、使用済み製品の経済価値最大化と、処理費用の最小化を目指した効率化が必要となっている。
【0003】
通常、製品(非中古品)の生産においては、効率化を図るために、過去の実績情報を蓄積しそれを用いて販売・生産・発注の予測を行うことで、それぞれの計画を立案する方法や、情報技術によってそれら販売・生産・発注予測情報を共有しロスを削減する方法が採用されている。また、コンピュータネットワークを利用して顧客需要により的確に対応する方法も採用されている。
【0004】
さらに、特開2002−133156号公報を参照すると、商品の購入希望者と製造者の供給計画を組み合わせ、間にいる販売者(仲介者)が最大の利益を追求できるようにする方法およびシステムも提案されている。
【0005】
一方、オークションは販売者と顧客の間で合理的に価格を設定する手段として古くから知られており、逆オークション特許として有名なビジネス・モデル(例:米国特許第5794207号)が提案されている。この公報には、インターネットを用いて特定の商品(サービスを含む)の購入を希望する者が、その商品の価格を設定し、それに応じた販売者から商品を購入するという方法が開示されている。
【0006】
しかし、従来のオークションは、既に存在している商品または購入希望に対して需要者または供給者が入札を行うものであり、需要者が市場へ求める量と供給者から市場へ提供される量をバランスさせることは考慮されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような非中古商品で適用されている従来技術は、商品の供給量・出荷時期・商品の仕様を商品提供者が確定できることが前提である。しかし使用済み製品は、通常の非中古商品と異なり、供給量、回収時期、回収された製品の仕様を商品提供者が確定することが困難なため、欠品や余剰在庫を抱えることとなり、顧客のニーズに合わせて回収された製品を低コストで迅速かつ確実に販売することが出来なかった。また、商品の購入予約を納入に先立って収集したとしても、予約どおりの仕入を管理することは困難であった。
【0008】
以上の課題に鑑みて本発明はなされたものであって、その目的とするところは、商品の需給が不確実な商品の売買においても販売者が最大の利益を追求できるようにした商品取引システム、その方法及びそれに用いる商品取引装置並びにプログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による商品取引システムは、購入希望者端末と、仕入れ先端末と、これ等端末と通信網を介して接続される商品取引装置とを含む商品取引システムであって、前記商品取引装置は、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶手段と、前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、前記予測情報記憶手段の記憶情報を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理手段と、この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信する手段と、前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶する予約情報記憶手段とを含むことを特徴とする。
【0010】
そして、前記仕入れ予測処理手段は、販売実績情報を反映して前記仕入れ予測処理をなすようにしたことを特徴とし、また前記仕入れ予測に必要な情報は、商品毎の販売実績台数の情報と、商品の販売台数を1としたときに販売後の一定期間毎に供給される確率情報とを含み、これら情報に基づいて、前記購入希望商品の仕入れ予測台数を算出して前記仕入れ予測結果とすることを特徴とする。
【0011】
また、前記商品取引装置は、前記予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法の判断基準を予め記憶した処置判断基準記憶手段と、前記仕入れ先端末からの仕入れ商品情報と前記判断基準とから前記仕入れ商品の処置を決定する処置決定処理手段とを更に含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記商品取引装置は前記仕入れ先端末からの納品希望に対して、前記予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて仕入れ額の見積もりを行う手段を更に含むことを特徴とする。更に、前記商品取引装置は、前記仕入れ額の見積もりを前記仕入れ先端末へ送信する手段と、前記仕入れ額の見積もりに対する応答として、前記仕入れ商品に関する情報を前記仕入れ先端末から仕入れ商品情報として受信し、この仕入れ商品情報と前記予約情報とにより該当する購入希望者の端末へ商品納入通知を送信する手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
また、前記商品取引装置は、前記商品納入通知に対する応答として、入札条件を前記購入希望者端末から受信して、入札処理をなす手段を更に含むことを特徴とする。更に、前記商品取引装置は、前記入札処理による売買結果に基づいて、以後の仕入れ商品の仕入れ額を決定する手段を含むことを特徴とし、また、一定期間ごとに、前記予約情報記憶手段の商品毎の購入予約数量と仕入れ予測結果の数量とを比較し、比較結果に応じて広告を行う手段を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明による商品取引方法は、購入希望者端末および仕入れ先端末が通信網を介した商品取引装置により商品取引をなすようした商品取引方法であって、
前記商品取引装置に、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶手段を設けておき、前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、前記予測情報記憶手段の記憶情報を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理ステップと、この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信するステップと、前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶手段に記憶する予約情報記憶ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
そして、前記仕入れ予測処理ステップは、販売実績情報を反映して前記仕入れ予測処理をなすようにしたことを特徴とし、また前記仕入れ予測に必要な情報は、商品毎の販売実績台数の情報と、商品の販売台数を1としたときに販売後の一定期間毎に供給される確率情報とを含み、これら情報に基づいて、前記購入希望商品の仕入れ予測台数を算出して前記仕入れ予測結果とすることを特徴とする。
【0016】
また、前記商品取引装置に、前記予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法の判断基準を予め記憶した処置判断基準記憶手段を設けておき、前記仕入れ先端末からの仕入れ商品情報と前記判断基準とから前記仕入れ商品の処置を決定する処置決定処理ステップを更に含むことを特徴とする。また、前記仕入れ先端末からの納品希望に対して、前記予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて仕入れ額の見積もりを行うステップを更に含むことを特徴とする。
【0017】
更に、前記仕入れ額の見積もりを前記仕入れ先端末へ送信するステップと、前記仕入れ額の見積もりに対する応答として、前記仕入れ商品に関する情報を前記仕入れ先端末から仕入れ商品情報として受信し、この仕入れ商品情報と前記予約情報とにより該当する購入希望者の端末へ商品納入通知を送信するステップとを含むことを特徴とする。また、前記商品納入通知に対する応答として、入札条件を前記購入希望者端末から受信して、入札処理をなすステップを含むことを特徴とする。
【0018】
更に、前記入札処理による売買結果に基づいて、以後の仕入れ商品の仕入れ額を決定するステップを含むことを特徴とし、また一定期間ごとに、前記予約情報記憶手段の商品毎の購入予約数量と仕入れ予測結果の数量とを比較し、比較結果に応じて広告を行うステップを、更に含むことを特徴とする。
【0019】
本発明による商品取引装置は、購入希望者端末および仕入れ先端末とが通信網を介して接続された商品取引装置であって、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶手段と、前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、前記予測情報記憶手段の記憶情報を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理手段と、この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信する手段と、前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶する予約情報記憶手段とを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明によるプログラムは、購入希望者端末および仕入れ先端末とが通信網を介して接続された商品取引装置の動作をコンピュータに読み取らせて実行させるためのプログラムであって、前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した予測情報記憶手段を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理ステップと、この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信するステップと、前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶手段へ記憶する予約情報記憶ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
(構成の概要)
以下に本発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳述する。図1は本発明の実施の形態のシステム構成を示す概略機能ブロック図である。図1を参照すると、本実施の形態のシステムは、インターネット1をベースとしたものであるが、ネットワークはインターネット以外の他の通信網であっても良い。インターネット1には、本発明の中心となる商品取引装置2のほかに、多数のユーザー端末が接続可能となっている。
【0022】
ユーザーの中から、購入希望者および仕入先が随時発生するシステムならびにユーザーの中に予め購入希望者グループおよび仕入先グループが別々に存在するシステムの両商品取引システムとも、本発明に含まれる。ここでは、説明を簡略化するために、一つのユーザー端末を購入希望者端末3、別の一つのユーザー端末を仕入れ先端末4として説明する。
【0023】
購入希望者端末3と仕入れ先端末4は、インターネット1にアクセスして所定の情報を送受信可能なものであれば、どのような装置であっても良い。例えば、パーソナル・コンピュータや携帯電話端末、携帯情報端末等である。また、商品取引装置2は、購入希望者と仕入先の取引を仲介する取引仲介者が、直接、サーバー等のコンピュータ装置を保有する形態であっても、取引仲介者は第3者から本商品取引装置2のサービスの提供を受け、必要な権限をシステム管理者から与えられる形態であっても良い。
【0024】
商品取引装置2には、商品取引管理部10と仕入れ予測処理部11と処置決定処理部14の三つの主要機能部の他に、各種情報の記憶部が含まれている。商品取引管理部10はインターネット1に接続可能な通信手段20aと処理部20bを有している。処理部20bは、図2、図3に示すフローを処理する機能を有し、購入希望者端末3および仕入れ先端末4との取引において、仕入れ予測処理部11と処置決定処理部14へ、適宜、処理要求と処理結果を送受信し、落札者決定処理を行う機能を有する。
【0025】
ユーザー情報記憶部17は、購入希望者端末3および/または仕入れ先端末4から送信されるユーザー登録情報および認証情報を記憶するものである。在庫情報記憶部18は、仕入れ先端末4から送信される仕入れ予約情報に基づく入庫予定商品の情報を含めた在庫情報を記憶するものである。入札条件記憶部19は、購入希望者端末3から送信され、ユーザー情報ならびに各商品に対する希望数量、希望価格および希望サービスを含む入札情報を、入札条件リストとして記憶するものである。
【0026】
これ等各記憶部17〜19は、通常のオークションシステムの構成要素であるが、それに加えて、本実施の形態では、仕入れ予測処理部11と、仕入れ予測情報記憶部12と、予約情報記憶部13と、処置決定処理部14と、処置判断基準記憶部15と、処置方法記憶部16とが設けられている。
【0027】
仕入れ予測処理部11は、ユーザー端末から受信した商品検索条件に合致する商品と販売期間における仕入れ予測処理を行うものであり、仕入れ予測情報記憶部12は仕入れ予測に必要な情報を記憶するものである。予約情報記憶部13は、仕入れ予測結果に対して、購入を希望する商品の数量と価格と希望サービスを含む購入条件を予約情報として記憶するものである。処置決定処理部14は、仕入れ商品情報と判断基準記憶部15の情報とに基づき、仕入れ商品の処置を決定するものである。処置判断基準記憶部15は、予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法の判断基準を記憶するものである。処置方法記憶部16は、予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法を記憶するものである。
【0028】
(動作の概要)
次に、商品取引装置2の動作について、図2、図3のフローチャートを参照しつつ説明する。商品取引装置2の動作を大別すると、以下の3つの処理に分けられる。すなわち、図2に示す、購入希望者から予約情報を収集する予約受付ステップS1〜S14からなる予約受付処理と、図3に示す、取引の仲介を行う商品取引ステップS15〜S38からなる商品取引処理と、図示しない、一定期間毎に需給バランスをチェックして、適宜、広告処理を行う需給調整処理とからなる。
【0029】
(予約受付処理)
図2に示す予約受付ステップS1〜S14は商品取引管理部10と購入希望者端末3との間で実行される。最初のステップS1で購入希望者が購入希望者端末3から商品検索条件を商品取引管理部10へ送信する。商品取引管理部10は、商品検索条件を受信すると、ステップS2で仕入れ予測処理部11へ商品検索条件を入力し処理命令を出す。当然のことながら、このステップS1〜S2は、購入希望者がアクセスした時に仕入れ予測商品が画面に表示されるよう、予め取引仲介者が設定した予測条件による予測結果を表示するようにし、ユーザーの検索メニューは別に設けることとしても良い。
【0030】
ここで、仕入れ予測処理部11は、希望納期期間、商品情報などの条件からなる検索要求を購入希望者端末3から受信し、しかる後に、仕入れ予測情報記憶部12を参照し仕入れ予測処理を行うものである。この仕入れ予測処理部11の処理については、図7のフローチャートに仕入れ予測サブルーチンとして示しており、後述する。仕入れ予測情報記憶部12に蓄積された情報は、予測対象となる商品毎にその内容は異なるが、企業内のデータベースシステムや統計情報データベースを利用するとしても良く、商品取引装置2の取引情報を反映するものとしても良い。
【0031】
仕入れ予測処理部11から予測処理結果が出力されると、商品取引管理部10は、ステップS6で仕入れ予測結果を購入希望者端末3へ送信する。購入希望者は、予測結果を参照しつつ予約条件を入力し、ステップS7で購入希望者端末3からユーザー情報ならびに商品に対する希望数量、希望価格および希望サービスを含む予約条件を送信する。予約条件を受信した商品取引管理部10は、ステップS8で処置決定処理部14へこの予約条件を送出する。
【0032】
この処置決定処理部14では、後述する図20に示すフローチャートにしたがって競り価格算出が行われ、この競り価格算出結果を受信した商品取引管理部10は、ステップS11でこれを購入希望者端末3へ送信する。この競り価格算出結果を受信した購入希望者端末3では、購入希望者がこの競り価格を参照して、ステップS12で予約条件の登録指示を行うと、商品取引管理部10は、ステップS13,14でユーザー認証及び予約条件の登録を行うことになる。
【0033】
なお、ステップS13において、ユーザ−情報記憶部17に保存されているユーザー情報を照会することにより、購入希望者端末3のユーザー認証を行う。ユーザーであることが確認できた場合には、ステップS14で購入希望者端末3から送信された予約条件情報が予約情報記憶部13へ記録される。ユーザー認証ステップS13は、予約条件の登録までのいずれかのステップで行えばよい。
【0034】
以上説明したように、商品取引装置2が予測情報を提示することによって、購入希望者は商品の仕入れ前であっても、希望商品の入荷数量を参照しながら予約が可能となるという利便性を享受でき、取引仲介者は効果的に購入予約情報を収集できるという利点がある。
【0035】
また、購入予約情報と仕入予測結果を用い、仮想的に落札者決定処理を実行することで、予約段階での落札可能性を購入希望者へ通知することが可能となり、購入希望者の利便性の向上に寄与することができる。
【0036】
(需給調整処理)
また、商品取引管理部10は、一定期間ごとに、予約情報記憶部13に記憶された購入予約情報の商品毎の総予約数量を需要量とし、商品毎の仕入れ予測結果の数量を供給量として比較し、需要が供給を上回っている場合は、ユーザー情報記憶部17に記憶された当該商品の持ち主に電子メールで売り時である旨を伝え、逆に需要が供給を下回る場合は、予約情報記憶部13に記憶された購入予約情報から類似した購入予約条件を登録している購入希望者に対して電子メールで買い時である旨を伝える(図示せず)。
【0037】
ここで、需給を比較する際の供給情報としては、仕入れ予測結果の数量の代わりに仕入れ予約情報を含む在庫情報の数量を用いることとしても良く、またその両方を用いることとしても良い。また、需要情報として商品毎の購入予約情報の総予約数量を用いるとしたが、販売原価を割る予約は計上対象から除く処理を加えても良い。このようなことは、当業者であれば容易に実施可能であろう。
【0038】
また、連絡手法はメール以外にも、定期的に発行されるメールマガジンでもよく、ユーザーが本システムにアクセスした時に表示されるホームページに需給比較の結果を掲載するとしても良い。
【0039】
商品の持ち主の情報は、本システムのユーザーからメールアドレスなどのユーザーの連絡先と当該ユーザーの保有商品の情報を収拾し、当該情報を含むリストをユーザー情報記憶部17に記憶したものを用いるか、あるいは、一般に製造業者は、販売商品の商品型番とユーザーの連絡先を含むプロフィールを含むユーザー登録を行っているので、該ユーザー登録情報を用いるとしても良い。また、購入希望者情報は、予約情報記憶部13に記憶された情報を用いることができる。このように、仕入れ予測を提示し購入予約情報を収集することで、商品の納入に先立って需給バランスを把握し、調節するための広告が可能となる。
【0040】
(商品取引処理)
図3に示す商品取引ステップS15〜S38は、商品取引管理部10と仕入先端末4および購入希望者端末3との間で実行される。ステップS15において、商品の納入を希望する仕入先のユーザーは、仕入れ先端末4から商品取引管理部10へ仕入れ商品のスペックおよび希望処置を含む仕入れ条件情報を送信する。商品取引管理部10は、仕入れ条件情報を受信すると、ステップS16において処置決定処理部14へ仕入れ条件情報を入力し処理命令を出す。
【0041】
ここで、処置決定処理部14は、商品取引管理部10より商品の仕入れ予約情報または落札結果情報を受信し、しかる後に処置判断基準記憶部15と処置方法記憶部16を参照し、商品の購入見積り額および処置方法の決定を行うものである。この処置決定処理部14の動作は、図13のフローチャートに示しており、後述する。
【0042】
処理判断基準記憶部15は、後述する図15に示す判断基準リスト46を記憶するものであり、予約情報記憶部13に記憶された仕様毎や機種毎の予約状況の情報に基づき更新される。処置方法記憶部16は、後述する図17に示す内容を記憶するものであり、仕入先や購入希望者が選択することができるサービス内容のオプションが、サービスの名称(処置内容)、価格、競り価格へのボーナスポイントの情報を含む形式で記憶されている。ここで、競り価格とは商品の競りに適用される価格のことである。
【0043】
商品取引管理部10は、処置決定処理部14から処置決定結果と仕入れ見積り額の出力結果を受信し、しかる後にステップS21でその結果を仕入れ先端末4へ送信する。仕入先は、見積り額と内容を参照して、ステップS22で商品を納入するかどうかを決定し、納入する場合は、仕入先端末4から仕入れ予約情報を商品取引管理部10へ送信する。
【0044】
商品取引管理部10は、ステップS23において仕入れ予約情報を受信し、当該情報を在庫情報記憶部18へ記録すると、購入希望者端末3との間で販売サブステップS24〜S34を実行する。図4は販売サブステップS24〜S34の詳細を示す動作フローである。図4に示すように、ステップS24で仕入れ予約情報と予約情報記憶部13に保存されている予約条件リストとを比較し、ステップS25において仕入れ予約情報が予約条件に該当する購入希望者へ商品納入通知を送信し、商取引処理を行う。この場合の商取引処理は一般によく実施されているので、ここでは詳細を述べない。
【0045】
なお、この販売サブステップS24〜S34に関しては、更に、後述するものとする。販売サブステップS24〜S34が終了すると、商品取引管理部10はステップS35(図3)において売買結果を処置決定処理部14へ入力すると共に、ステップS38において売買結果に基づく最終的な仕入額を仕入れ先端末4へ送信する。なお、処置決定処理部14における動作の詳細は、後述する図19のフローチャートに示している。
【0046】
以上説明したように、取引仲介者は購入予約情報を商品の仕入れ予約に先立って収集しておき、該購入予約情報に基づき仕入れ額を見積もることにより、仕入れ見積りを人の勘や経験に頼ることなく、簡便に素早く行うことができる。
【0047】
(第1の実施例)
以下、図を用いて本発明の具体的実施例について説明する。ここでは、具体例として、使用済みパーソナル・コンピュータを扱うが、その他の商品であっても本発明による商品取引システムを実現することは当業者にとって容易であろう。
【0048】
(予約受付ステップ)
図2を参照して、購入希望者から購入予約を受け付けるまでのステップについて説明する。購入希望者は、パーソナル・コンピュータなどの購入希望者端末3からインターネット1を介して商品取引管理システム2にアクセスしたときに、購入希望者端末3のディスプレイなどの表示装置に表示される画面の一例を図5に示す。
【0049】
購入希望者は、希望納期である予約有効期間21と、購入を希望する商品に関する仕様や規格などに関する情報(以下スペックと称す)や、その商品に含まれる部品の条件などに関する情報を含む希望条件22からなる商品検索条件23を入力し、検索ボタン24をクリックする(ステップS1)と、商品取引管理部10は、受信した商品検索条件を基に仕入れ予測処理部11へ予測処理命令を出し(ステップS2)、仕入れ予測結果を購入希望者端末3へ送信する(ステップS6)。この仕入れ予測処理の詳細については後述する。なお、仕入れ予測結果に加えて商品検索条件23をもとに在庫情報記憶部18を検索し、在庫品を購入対象として提示すると、販売の機会を増やすことができる(図示せず)。
【0050】
(仕入れ予測を参照する購入予約方法)
商品取引管理部10が仕入れ予測結果を送信した結果(ステップS6)、しかる後図2のステップS7が実行される購入希望者端末3には、例えば図6のテーブル29に示すような検索結果が表示される。この画面において、購入希望者は予約商品、競り価格の条件を含む予約条件を入力する。
【0051】
(購入予約条件の登録)
図2のステップS12において、購入希望者は、競り価格36を含めた予約条件を画面で確認し、確認ボタン37をクリックすると、予約条件の登録指示が商品取引管理部10に送信される。購入希望者は、購入希望者端末3を介して、予約条件の登録までにユーザー認証(ステップS13)を行わなければならないが、この処理は一般によく知られたものであるために、その説明は省略する。ユーザー認証済みの購入希望者端末3から予約条件の登録指示が送信されると、商品取引管理部10はステップS14において、ユーザー情報と予約日時と予約条件を予約情報記憶部13に登録する。
【0052】
(予測結果を参照しながらの購入予約の効果)
以上示したように、商品取引システム2が予測情報を提示することによって、購入希望者は商品の仕入れ前であっても、希望商品の入荷数量を参照しながら予約が可能となるという利便性を享受でき、取引仲介者は効果的に購入予約情報を収集できるという利点がある。
【0053】
(仕入れ予測処理)
図7のフローチャートを参照して、仕入れ予測処理部11で実行されるステップS2〜S6の詳細を説明する。図7は仕入予測処理方法の一実施例を示すフローチャートである。例えば、ステップS2において、図5に示した、購入を希望する商品の予約有効期間21と、商品のスペックや部品条件などを含む希望条件22とを含む予測処理命令が出された場合、仕入れ予測処理部11はステップS3において、図5の希望条件22を商品検索条件として、仕入れ予測情報記憶部12に記憶されている、図8に示すような商品の型番、仕様や規格などの情報を含む商品仕様リスト26を検索し、希望条件22に合致する型番(この例では、MA80とMA90)を抽出し、図示せぬ作業用メモリなどに一時記憶する。
【0054】
次に、仕入れ予測処理部11は、ステップS4において、ステップS3で抽出した型番を検索キーとして、仕入れ予測情報記憶部12に記憶されている、図9に示すような商品の型番と集計期間ごとの販売台数の情報からなる販売実績リスト27を検索し、該当するデータを抽出し、販売からの経過時間である経過サイクル数を求める処理が実行される。経過サイクル数の単位は、仕入れ予測情報記憶部12に記憶されている、図10に示す供給確率データリスト28の1年あるいは1ヶ月などのサイクル単位から決定され、抽出データ毎に、予約有効期間21の予約終了日時と集計対象期間の差から経過サイクル数tを求め、図11に示すような型番と販売台数Ntと経過サイクル数tからなるデータリストを得る。
【0055】
また、図10に示す供給確率データリスト28の各データのサイクル単位(ここでは1年)に対する予約有効期間の長さkを求める。今回の例ではk=1/12となる。次に、以上のNtとkと供給確率Ptを用いて、下記の式1を用いて型番ごとの予約有効期間中の仕入れ予測台数を計算する。ステップS5において、このように得られた仕入れ予測結果を商品取引管理部10へ出力する。
【0056】
【数1】
本実施例での供給確率Ptとは、商品の販売台数を1として、販売後の一定期間ごとに供給(使用済み製品の場合は回収)される確率である。また、本実施例では、供給確率データは図10に示すような数値テーブルの形式としたが、過去の仕入れ商品の情報からワイブル近似などの統計的な処理の結果得られる数式を代わりに用いることとしても良い。
【0057】
また、本実施例では、パーソナル・コンピュータのカテゴリーで同一のデータとしたが、商品特性(ノート型とデスクトップ型の区別、ユーザーの区別など)の区別をした方が良好な予測結果を得られる場合は区別してもよい。
【0058】
(商品取引ステップ)
次に、図3を参照して仕入から販売までの処理にあたる商品取引ステップS15〜S38を説明する。使用済み製品が商品である場合、使用済み製品を廃棄する側が仕入先となる。納入希望者が、ステップS15においてユーザー認証済みの仕入れ先端末4上の、図12に示すような画面において、仕入れ商品情報38の入力操作を行う。すなわち、納入予定日39と、型番、品質、数量などの商品情報40と、サービスオプション希望内容41と、処理優先順位情報42を含む使用済み製品の情報の入力が行われる。しかる後、送信ボタン43がクリックされると、仕入れ商品情報38が商品取引管理部10へ送信される。
【0059】
商品取引管理部10は、ステップS16において、受信した仕入れ商品情報38を処置決定処理部14へ送信し、仕入れ見積処理を指示する。
【0060】
(仕入れ見積処理)
図13のフローチャートを参照して処置決定処理部14で実施される仕入れ見積処理S17〜S20の詳細を説明する。処置決定処理部14は、図12に示される仕入れ商品情報38の入力を受けて、ステップS17において予約情報記憶部13より図14に示されるような予約条件リスト45を呼出し、ステップS18において予約条件リスト45をもとに、処理判断基準記憶部15に記憶されている出品(販売)可能な商品の一覧である、図15に示すような判断基準リスト46を、予約条件リスト45の有効期間中の予約条件と過去一定期間内の予約条件データを反映して、更新する。
【0061】
反映する過去の予約条件の期間と保持日数については、商品取引装置2の運営者が適宜設定すればよい。また、売れ筋商品をとらえ、適切な保持日数を算出するために、本商品取引装置2の販売実績情報を記録し、それを参照できるようにしてもよい(図示せず)が、一般の販売管理システムで実施されていることであるので、ここで詳細は述べない。
【0062】
次に、ステップS19において仕入れ商品の見積り額の算出のため、仕入れ商品情報38(図12)と判断基準リスト46を比較し、仕入れ商品情報38の型番が判断基準リスト46に含まれている場合、判断基準リストの情報を用いて図4の落札者決定処理ステップS31(後述)と同様の処理を行い、販売見込み額を計算し、見積額を算出する。ただし、ステップS19内の処理では、落札者決定処理ステップS31の競り価格Aiの代わりに、図15の判断基準リスト46の本体のみ価格46aを用い、また入札日時Diの代わりに予約日時46bを用いる。
【0063】
図16は、ステップS19において、図12に示した仕入れ商品情報38と、図15に示した判断基準リスト46と、図17に示した処置方法記憶部16の情報38を用いた場合の仕入れ見積結果47を示す図である。図16の例では、仕入れ見積を合計した結果と、その内訳として、図17の処置方法記憶部16内の処置内容(後述する)毎の数量と見積り額を示しており、マイナスの金額は支出額を示している。ステップS20において、図16に示した内容の見積結果情報47が処置決定処理部14から商品取引管理部10へ出力される。
【0064】
(仕入れ見積処理の効果)
以上示したように、取引仲介者は購入予約情報を商品の仕入れ予約に先立って収集しておき、この購入予約情報に基づき仕入れ額を見積もることにより、仕入れ見積りを人の勘や経験に頼ることなく、簡便に素早く行うことができる。
【0065】
(仕入れ予約情報の登録)
処置決定処理部14から見積もり結果が出力されると、商品管理部10は図3のステップS21において、仕入先端末4へ仕入れ見積り結果47を送信する。納入希望者は、仕入れ見積り結果47を参照し、ステップS22において商品を納入するか否かを決定し、納入する場合は仕入れ予約情報を商品取引管理部10へ送信する。
【0066】
商品取引管理部10は、ステップS23において受信した仕入れ予約情報48を、図18に示すリストで在庫情報記憶部18へ記録すると、購入予約者への連絡と商取引の処理を含む販売サブステップS24〜S34を実行する。販売サブステップS24〜S34については、販売価格を設定した通常の商取引の形態でも良いが、より好ましい実施例を後述する。
【0067】
以上示したように、仕入れ予約情報に基づいて商取引を行うことで、取引仲介者は在庫期間を短縮でき、販売コストを低減することができる。
【0068】
(売買結果に基づく仕入れ額の決定)
図3のステップS35〜S38において、売買結果に基づいて仕入額の再計算を行う。図19は、処置決定処理部14での売買結果に基づく図3の仕入額決定ステップS35〜S38を示したフローチャートである。仕入れ額決定処理は、図13に示す仕入れ見積処理ステップS19と同様な処理を、判断基準記憶部15の判断基準リスト46の代わりに売買結果情報を用いるのみであるので、詳細な説明は省略する。
【0069】
以上示したように、売買結果に基づいて仕入れ額を決定することで、取引仲介者は売れ残りによるリスクを回避し最大の利益を追求しつつ、商品提供者の利益を最大化することが可能となる。
【0070】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例は、第1の実施例における図2および図20に示される競り価格算出ステップS8〜S11において、競り価格の算出ステップS9と結果出力ステップS10の間に、図4に示されるフローチャートにおける落札者決定処理S31と同じ処理を実行することを特徴とするものである(図示せず)。ここで、落札者決定処理S31は、図6に示した仕入れ予測台数29を落札処理の対象となる商品の数量34として処理を行うことで実施される。
【0071】
本実施例によって、購入予約情報と仕入予測結果を用い、落札者決定処理を実行することで、商品の仕入れ前に落札可能性を購入希望者へ通知することが可能となり、購入希望者の利便性の向上に寄与することができる。
【0072】
(第3の実施例)
本発明の第3の実施例は、第1、第2の実施例において、一定期間ごとに、予約情報記憶部13に記憶された購入予約情報の商品毎の総予約数量を求め需要情報とし、同商品の仕入れ予測結果を供給情報として需要情報と供給情報の数量を比較し、需要が供給を上回っている場合は、ユーザー情報記憶部17を参照し抽出した該商品の持ち主に電子メールで売り時である旨を伝え、逆に需要が供給を下回る場合は、予約情報記憶部13を参照し類似した購入予約条件を登録している購入希望者に対して電子メールで買い時である旨を伝えることを特徴とするものである(図示せず)。
【0073】
ここで、需給を比較する際の供給情報としては、仕入れ予測結果の数量の代わりに仕入れ予約情報を含む在庫情報の数量を用いることとしても良く、またその両方を用いることとしても良い。また、需要情報として商品毎の購入予約情報の総予約数量を用いるとしたが、販売原価を割る予約は計上対象から除く処理を加えても良い。このようなことは、当業者であれば容易に実施可能であろう。
【0074】
また、連絡手法はメール以外にも、定期的に発行されるメールマガジンでもよく、ユーザーが本システムにアクセスした時に表示されるホームページに需給比較の結果を掲載するとしても良い。
【0075】
商品の持ち主の情報は、本システムのユーザーからメールアドレスなどのユーザーの連絡先と当該ユーザーの保有商品の情報を収拾し、当該情報を含むリストをユーザー情報記憶部17に記憶したものを用いる。あるいは、一般に製造業者は、販売商品の商品型番とユーザーの連絡先を含むプロフィールを含むユーザー登録を行っているので、該ユーザー登録情報を用いるとしても良い。また、購入希望者情報は、本発明の予約情報記憶部13に記憶された情報を用いることができる。
【0076】
以上の示したように、仕入れ予測を提示し購入予約情報を収集することで、商品の納入に先立って需給バランスを把握し、調節するための広告が可能となる。
【0077】
(第4の実施例)
本発明の第4の実施例は、第1、第2、第3の実施例において、取引条件に取引数量および洗浄、動作確認などの希望サービスのオプション条件を付与することを特徴とするオークション方式である。
【0078】
(仕入れ予測を参照し、オプションサービス条件を付与した購入予約方法)
商品取引管理部10が仕入れ予測結果を送信する(図2のステップS6)と、図2のステップS7において、購入希望者端末3に表示される検索結果と予約条件入力の画面の一例を図6に示す。この画面において購入希望者は予約条件51を入力する。
【0079】
購入希望者は、購入を希望する商品を予測結果29の予約指定チェックボックス30にチェックを入れることで指定する。またその他の予約条件には、基準価格指定チェックボックス31a、31b、31cがあり、購入希望者がこのいずれかにチェックを入れると、チェックを入れた価格を基準にして他の観点からの価格を算出するようになっている。
【0080】
例えば、本体のみの単価を基準価格として指定するチェックボックス31aにチェックを入れると、本体のみ単価の入力欄32aが入力可能となり、一台あたり単価を基準価格とするチェックボックス31bにチェックを入れると、一台あたり単価の入力欄32bが入力可能となる。購入希望者は、サービスオプション希望入力欄33において、それぞれのサービスの単価とボーナスポイントを参照しつつ、動作確認やOS(オペレーション・システム)インストールなどのサービスオプション希望33を選択できる。
【0081】
また、購入希望者は、購入を希望する数量である購入希望数量34aと数量厳守か一台からでもよいかといった数量条件34bを数量条件34として入力する。数量条件34bは、予約条件リスト内部では、数量厳守を0とし、一台以上を可とする場合は最小台数の数値として記録する。購入希望者がこれら予約条件51を入力し、競り価格計算ボタン35をクリックすると、予約条件は購入希望者端末3から商品取引管理部10へ送信され(ステップS7)、ステップS8において、商品取引管理部10は、予約条件51に基づいて、処置決定処理部14へ競り価格算出を指示する。
【0082】
(オプションサービスを付与した競り価格決定方法)
図20は、処置決定処理部14で実行される競り価格算出ステップS8〜S11を示したフローチャートである。処置決定処理部14は、商品取引管理部10からの予約条件51の入力S8を受けて、ステップS9において処置方法記憶部16を参照し競り価格算出を実行する。図17は、処置方法記憶部16に記憶されている情報のリストである。処置方法記憶部16には、サービスオプション希望33において選択可能な処置内容とそれの販売単価およびポイントが価格単位とともに記録されている。
【0083】
競り価格36の算出は、次のように行われる。競り価格36をPとし、予約条件51の、本体のみ単価32aをPa、一台あたり単価32bをPb、トータル価格32cをPc、購入希望数量34aをN、サービスオプション希望33の合計価格をPo、ポイントの合計をPqとすると、式2および式3の関係にある。
【0084】
Pa×N=(Pb+Po)×N=Pc ……(式2)
P=Pa+Pq ……(式3)
処置決定処理部は、予約条件51と式2および式3から、競り価格Pを算出する(ステップS9)。具体的なアルゴリズムは、当業者であれば容易に作成できるので省略する。処置決定処理部14はステップS10において算出した競り価格を商品取引管理部10へ出力し、商品取引管理部10は、ステップS11においてその結果を購入希望者端末3へ送信する。
【0085】
(購入予約条件の登録)
図2のステップS12において、購入希望者は、競り価格36を含めた予約条件を画面で確認し、その内容でよい場合は確認ボタン37をクリックすると、予約条件の登録指示が商品取引管理部10に送信される。購入希望者は、購入希望者端末3を介して、予約条件の登録までにユーザー認証を行わなければならない(ステップS13)が、この処理は一般によく知られたものであるため詳細は省略する。
【0086】
ユーザー認証済みの購入希望者端末3から予約条件51の登録指示が送信されると、商品取引管理部10はステップS14において、ユーザー情報と予約日時と予約条件51を予約情報記憶部13に登録する。
【0087】
(販売サブステップ)
図4のフローチャートに示す販売サブステップS24〜S34は、商品取引管理部10と1台以上の購入希望者端末3の間で実行される。商品取引管理部10は、ステップS23の仕入れ商品情報48(図18参照)を受信すると、しかる後にステップS24において、予約情報記憶部13を呼び出し、仕入れ商品情報48と予約条件リスト45(図14参照)の製品型番を比較して、仕入れ商品が予約条件に該当する購入希望者へ商品納入を電子メールなどで通知する。
【0088】
商品納入通知には、仕入れ商品情報48および納入予定日から設定される入札締切り日時と、予約条件リスト45から得られる予約条件の詳細が記載されている。商品納入通知を受け取った購入希望者は、ステップS26において購入意思確認の情報を商品取引管理部10へ送信すると、ステップS27において商品取引管理部10は入札処理として予約条件リスト45に記憶されている条件を入札条件記憶部19へ記録し、ステップS29〜S33の処理を実行した後入札受付状態へ移行する。
【0089】
購入希望者は、ステップS28において入札期間中に希望するなら再入札を行うことができる。再入札条件は、他の購入希望者の競り価格より高くても低くてもよい。再入札条件の設定は、購入希望者が図6の予約条件51と同じ条件を入力することによって行われる。よって、ステップS29における処置決定処理部14への入札条件の入力と競り価格の計算は、前述した図20のステップS8〜S10と同じ内容であるため詳細は省略する。
【0090】
商品取引管理部10は、ステップS29において競り価格が計算された入札条件を受信し、ステップS30で入札条件記憶部19へ未登録の入札条件を記録すると、落札者決定処理S31を行う。
【0091】
(落札者決定処理)
図4における落札者決定処理S31の動作の一例を、図21示したフローチャートを参照して、図18の仕入れ予約情報48の商品を、図22の入札条件リストで落札者決定処理される例を説明する。本実施例では、落札者決定処理S31の方法は、競り価格の高い購入希望者に、できる限り多くの数量を販売するのに最適な組み合わせとするように決定している。
【0092】
まず、商品取引管理部10は、ステップS50において、入札条件記憶部19から、図22に示した落札処理の対象となる商品への入札条件リスト49を呼び出す。図22は、入札条件リスト49の例を示した表である。入札条件リスト49は、購入希望者が決定したユーザーIDと、競り価格36(Ai)と、購入希望数量34a(Bi)と、数量条件34b(Ci)と、入札日時(Di)と、落札者決定処理S31において決定される落札数量Eiの項目が含まれている。
【0093】
ここで、落札処理の対象となる商品の数量34をB0とする。ステップS50において呼び出された入札条件リスト49は、ステップS51において、第一の優先順位を競り価格の高い順、第二の優先順位を数量の多い順、第三の優先順位を入札日時の早い順に並べ替えられる。なお、図22は、並べ替えた入札条件リストの例を示しているものとする。
【0094】
次に、ステップS52において、落札数量Ei(i=1〜m)に初期条件として0が入力され、ステップS53でi=1が入力され、i=1の入札条件からステップS54以降の処理にかけられる。ステップS54において、数量条件34b(Ci)が0の場合(数量厳守の場合)はステップS55進み、数量条件34b(Ci)が0でない場合(Ci台以上なら可である場合)はステップS60へ進む。
【0095】
ステップS55へ進む場合、ステップS55で移り落札数量Eiに購入希望数量34a(Bi)を代入し、ステップS56において落札数量Eiの合計が競り対象の商品数B0以下かを判断する。落札数量Eiの合計が商品数B0を越えている場合、ステップS57で落札数量Eiには0が入力される。落札数量Eiの合計が商品数B0以下の場合、S58に進む。
【0096】
ステップS54からステップS60へ進む場合、ステップS60において落札数量Eiに数量条件34b(Ci)を代入し、次のステップS61において落札数量Eiの合計が競り対象の商品数B0以下かを判断する。落札数量Eiの合計が競り対象の商品数B0以下である場合はステップS62へ進み、落札数量Eiの合計が競り対象の商品数B0を越える場合はステップS64へ進む。ステップS62へ進んだ場合、落札数量Eiが購入希望数量34a(Bi)と等しいかを判断し、等しい場合はステップS58へ、等しくない場合はステップS63へ進み、Eiを1増分すると、ステップS61に戻る。
【0097】
ここで、ステップS63の増分幅は、商品の取扱量に合わせて変化させてよい。ステップS61からステップS64へ進んだ場合は、落札数量Eiが数量条件34b(Ci)より小さいかを判断し、小さい場合はステップS65でEi=0としてから、そうでない場合はそのままステップS58へ進む。
【0098】
ステップS58ではiを1増分し、次のステップS59で、iがmを超えたかどうかを調べる。超えていなければステップS54へ戻って処理を続行し、超えていれば入札結果送信ステップS32へ進む。
【0099】
(入札の終了)
以上説明した落札者決定処理(ステップS31)を受けて商品取引管理部10は、ステップS32において落札者決定処理の結果の一部または全部を入札結果情報として購入希望者端末3へ通知する。商品取引管理部10は、ステップS33において入札締切り時刻に到達したかをチェックしており、まだ締切りでない場合はステップS27へ進み、締切り時刻に達した場合はステップS34に進む。ステップS34において、商品取引管理部10は購入希望者へ落札者決定処理結果を落札結果として通知するとともに、在庫商品の配送や処置などの取扱指示を出し、在庫情報記憶部18の情報を更新し、ステップS35へ進む。
【0100】
以上示した方法によって、数量の条件やサービスオプション条件を加えたオークションが実施可能であり、取引仲介者は、落札者が希望するサービスに応えつつ、最大の利益を追求することが可能となる。
【0101】
上記の各処理部における動作は、予めプログラムとしてこれら動作手順を記録媒体に記録しておき、これをコンピュータにより読み取って順次実行させることにより実現できることは明らかである。
【0102】
【発明の効果】
以上説明した本発明の商品取引システムにより以下の効果が得られる。すなわち、予測情報を提示することによって、購入希望者は商品の仕入れ前であっても希望商品の入荷数量を参照しながら予約が可能となるという利便性を享受でき、取引仲介者は効果的に購入予約情報を収集できるという効果がある。
【0103】
また、購入予約情報と仕入予測結果を用い、落札者決定処理を実行することで、商品の仕入れ前に落札可能性を購入希望者へ通知することが可能となり、購入希望者の利便性の向上に寄与することができる。更に、仕入れ予測を提示し購入予約情報を収集することで、商品の納入に先立って需給バランスを把握し、調節するための広告が可能となる。取引仲介者は購入予約情報を商品の仕入れ予約に先立って収集しておき、該購入予約情報に基づき仕入れ額を見積ることにより、仕入れ見積りを人の勘や経験に頼ることなく、簡便に素早く行うことができる。
【0104】
更にはまた、売買結果に基づいて仕入れ額を決定することで、取引仲介者は売れ残りによるリスクを回避し最大の利益を追求しつつ、商品提供者の利益を最大化することが可能となる。仕入れ予約情報に基づいて商取引を行うことで、取引仲介者は在庫期間を短縮でき、販売コストを低減することができる。また、数量の条件やサービスオプション条件を加えたオークションによって、取引仲介者は、落札者が希望するサービスに応えつつ、最大の利益を追求することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の概略システム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における購入予約受付処理動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態における商品取引処理動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における商品販売法のサブステップを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態において、購入希望者が商品取引システムにアクセスして商品を検索するときの画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態において、購入希望者が商品取引システムにアクセスして商品の購入を予約するときの画面の一例を示す図である。
【図7】仕入れ予測処理部11における仕入予測処理のサブルーチンの例を示すフローチャートである。
【図8】仕入れ予測処理記憶部12内の商品仕様リストの一例を示す図である。
【図9】仕入れ予測処理記憶部12内の販売実績リストの一例を示す図である。
【図10】仕入れ予測処理記憶部12内の供給確率データリストの一例を示す図である。
【図11】仕入れ予測処理部11における予測演算処理に使用されるデータリストの一例を示す図である。
【図12】仕入先が商品取引システムにアクセスして商品の納入を予約するときの画面の一例を示す図である。
【図13】仕入見積処理のサブルーチンの例を示すフローチャートである。
【図14】予約情報記憶部13における予約条件リストの一例を示す図である。
【図15】判断基準記憶部15における判断基準リストの一例を示す図である。
【図16】仕入見積結果の画面の一例を示す図である。
【図17】処置方法記憶部16の記憶内容の一例を示す図である。
【図18】在庫情報記憶部18の記憶内容の一例を示す図である。
【図19】仕入額決定処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図20】競り価格算出処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図21】落札者決定処理の一例を示すフローチャートである。
【図22】入札条件リストの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 インターネット
2 商品取引装置
3 購入希望者端末
4 仕入れ先端末
10 商品取引管理部
11 仕入れ予測処理部
12 仕入れ予測情報記憶部
13 予約情報記憶部
14 処置決定処理部
15 処置判断基準記憶部
16 処置方法記憶部
17 ユーザー情報記憶部
18 在庫情報記憶部
19 入札条件記憶部
20a 通信手段
20b 処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は商品取引システム、その方法及びそれに用いる商品取引装置並びにプログラムに関し、特に供給量の不確実な使用済み製品に対して、回収予測情報を利用し顧客のニーズに最適な商品の提供と価格を設定する商品取引方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地球資源の有効利用と廃棄物削減を目的とした法律の強化により、パソコンや電子機器の製造事業者は、使用済み製品を回収し再利用する生産システムの構築を行っている。このシステムを定常的に稼動させるためには、使用済み製品の経済価値最大化と、処理費用の最小化を目指した効率化が必要となっている。
【0003】
通常、製品(非中古品)の生産においては、効率化を図るために、過去の実績情報を蓄積しそれを用いて販売・生産・発注の予測を行うことで、それぞれの計画を立案する方法や、情報技術によってそれら販売・生産・発注予測情報を共有しロスを削減する方法が採用されている。また、コンピュータネットワークを利用して顧客需要により的確に対応する方法も採用されている。
【0004】
さらに、特開2002−133156号公報を参照すると、商品の購入希望者と製造者の供給計画を組み合わせ、間にいる販売者(仲介者)が最大の利益を追求できるようにする方法およびシステムも提案されている。
【0005】
一方、オークションは販売者と顧客の間で合理的に価格を設定する手段として古くから知られており、逆オークション特許として有名なビジネス・モデル(例:米国特許第5794207号)が提案されている。この公報には、インターネットを用いて特定の商品(サービスを含む)の購入を希望する者が、その商品の価格を設定し、それに応じた販売者から商品を購入するという方法が開示されている。
【0006】
しかし、従来のオークションは、既に存在している商品または購入希望に対して需要者または供給者が入札を行うものであり、需要者が市場へ求める量と供給者から市場へ提供される量をバランスさせることは考慮されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような非中古商品で適用されている従来技術は、商品の供給量・出荷時期・商品の仕様を商品提供者が確定できることが前提である。しかし使用済み製品は、通常の非中古商品と異なり、供給量、回収時期、回収された製品の仕様を商品提供者が確定することが困難なため、欠品や余剰在庫を抱えることとなり、顧客のニーズに合わせて回収された製品を低コストで迅速かつ確実に販売することが出来なかった。また、商品の購入予約を納入に先立って収集したとしても、予約どおりの仕入を管理することは困難であった。
【0008】
以上の課題に鑑みて本発明はなされたものであって、その目的とするところは、商品の需給が不確実な商品の売買においても販売者が最大の利益を追求できるようにした商品取引システム、その方法及びそれに用いる商品取引装置並びにプログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による商品取引システムは、購入希望者端末と、仕入れ先端末と、これ等端末と通信網を介して接続される商品取引装置とを含む商品取引システムであって、前記商品取引装置は、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶手段と、前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、前記予測情報記憶手段の記憶情報を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理手段と、この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信する手段と、前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶する予約情報記憶手段とを含むことを特徴とする。
【0010】
そして、前記仕入れ予測処理手段は、販売実績情報を反映して前記仕入れ予測処理をなすようにしたことを特徴とし、また前記仕入れ予測に必要な情報は、商品毎の販売実績台数の情報と、商品の販売台数を1としたときに販売後の一定期間毎に供給される確率情報とを含み、これら情報に基づいて、前記購入希望商品の仕入れ予測台数を算出して前記仕入れ予測結果とすることを特徴とする。
【0011】
また、前記商品取引装置は、前記予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法の判断基準を予め記憶した処置判断基準記憶手段と、前記仕入れ先端末からの仕入れ商品情報と前記判断基準とから前記仕入れ商品の処置を決定する処置決定処理手段とを更に含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記商品取引装置は前記仕入れ先端末からの納品希望に対して、前記予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて仕入れ額の見積もりを行う手段を更に含むことを特徴とする。更に、前記商品取引装置は、前記仕入れ額の見積もりを前記仕入れ先端末へ送信する手段と、前記仕入れ額の見積もりに対する応答として、前記仕入れ商品に関する情報を前記仕入れ先端末から仕入れ商品情報として受信し、この仕入れ商品情報と前記予約情報とにより該当する購入希望者の端末へ商品納入通知を送信する手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
また、前記商品取引装置は、前記商品納入通知に対する応答として、入札条件を前記購入希望者端末から受信して、入札処理をなす手段を更に含むことを特徴とする。更に、前記商品取引装置は、前記入札処理による売買結果に基づいて、以後の仕入れ商品の仕入れ額を決定する手段を含むことを特徴とし、また、一定期間ごとに、前記予約情報記憶手段の商品毎の購入予約数量と仕入れ予測結果の数量とを比較し、比較結果に応じて広告を行う手段を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明による商品取引方法は、購入希望者端末および仕入れ先端末が通信網を介した商品取引装置により商品取引をなすようした商品取引方法であって、
前記商品取引装置に、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶手段を設けておき、前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、前記予測情報記憶手段の記憶情報を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理ステップと、この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信するステップと、前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶手段に記憶する予約情報記憶ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
そして、前記仕入れ予測処理ステップは、販売実績情報を反映して前記仕入れ予測処理をなすようにしたことを特徴とし、また前記仕入れ予測に必要な情報は、商品毎の販売実績台数の情報と、商品の販売台数を1としたときに販売後の一定期間毎に供給される確率情報とを含み、これら情報に基づいて、前記購入希望商品の仕入れ予測台数を算出して前記仕入れ予測結果とすることを特徴とする。
【0016】
また、前記商品取引装置に、前記予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法の判断基準を予め記憶した処置判断基準記憶手段を設けておき、前記仕入れ先端末からの仕入れ商品情報と前記判断基準とから前記仕入れ商品の処置を決定する処置決定処理ステップを更に含むことを特徴とする。また、前記仕入れ先端末からの納品希望に対して、前記予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて仕入れ額の見積もりを行うステップを更に含むことを特徴とする。
【0017】
更に、前記仕入れ額の見積もりを前記仕入れ先端末へ送信するステップと、前記仕入れ額の見積もりに対する応答として、前記仕入れ商品に関する情報を前記仕入れ先端末から仕入れ商品情報として受信し、この仕入れ商品情報と前記予約情報とにより該当する購入希望者の端末へ商品納入通知を送信するステップとを含むことを特徴とする。また、前記商品納入通知に対する応答として、入札条件を前記購入希望者端末から受信して、入札処理をなすステップを含むことを特徴とする。
【0018】
更に、前記入札処理による売買結果に基づいて、以後の仕入れ商品の仕入れ額を決定するステップを含むことを特徴とし、また一定期間ごとに、前記予約情報記憶手段の商品毎の購入予約数量と仕入れ予測結果の数量とを比較し、比較結果に応じて広告を行うステップを、更に含むことを特徴とする。
【0019】
本発明による商品取引装置は、購入希望者端末および仕入れ先端末とが通信網を介して接続された商品取引装置であって、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶手段と、前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、前記予測情報記憶手段の記憶情報を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理手段と、この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信する手段と、前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶する予約情報記憶手段とを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明によるプログラムは、購入希望者端末および仕入れ先端末とが通信網を介して接続された商品取引装置の動作をコンピュータに読み取らせて実行させるためのプログラムであって、前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した予測情報記憶手段を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理ステップと、この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信するステップと、前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶手段へ記憶する予約情報記憶ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
(構成の概要)
以下に本発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳述する。図1は本発明の実施の形態のシステム構成を示す概略機能ブロック図である。図1を参照すると、本実施の形態のシステムは、インターネット1をベースとしたものであるが、ネットワークはインターネット以外の他の通信網であっても良い。インターネット1には、本発明の中心となる商品取引装置2のほかに、多数のユーザー端末が接続可能となっている。
【0022】
ユーザーの中から、購入希望者および仕入先が随時発生するシステムならびにユーザーの中に予め購入希望者グループおよび仕入先グループが別々に存在するシステムの両商品取引システムとも、本発明に含まれる。ここでは、説明を簡略化するために、一つのユーザー端末を購入希望者端末3、別の一つのユーザー端末を仕入れ先端末4として説明する。
【0023】
購入希望者端末3と仕入れ先端末4は、インターネット1にアクセスして所定の情報を送受信可能なものであれば、どのような装置であっても良い。例えば、パーソナル・コンピュータや携帯電話端末、携帯情報端末等である。また、商品取引装置2は、購入希望者と仕入先の取引を仲介する取引仲介者が、直接、サーバー等のコンピュータ装置を保有する形態であっても、取引仲介者は第3者から本商品取引装置2のサービスの提供を受け、必要な権限をシステム管理者から与えられる形態であっても良い。
【0024】
商品取引装置2には、商品取引管理部10と仕入れ予測処理部11と処置決定処理部14の三つの主要機能部の他に、各種情報の記憶部が含まれている。商品取引管理部10はインターネット1に接続可能な通信手段20aと処理部20bを有している。処理部20bは、図2、図3に示すフローを処理する機能を有し、購入希望者端末3および仕入れ先端末4との取引において、仕入れ予測処理部11と処置決定処理部14へ、適宜、処理要求と処理結果を送受信し、落札者決定処理を行う機能を有する。
【0025】
ユーザー情報記憶部17は、購入希望者端末3および/または仕入れ先端末4から送信されるユーザー登録情報および認証情報を記憶するものである。在庫情報記憶部18は、仕入れ先端末4から送信される仕入れ予約情報に基づく入庫予定商品の情報を含めた在庫情報を記憶するものである。入札条件記憶部19は、購入希望者端末3から送信され、ユーザー情報ならびに各商品に対する希望数量、希望価格および希望サービスを含む入札情報を、入札条件リストとして記憶するものである。
【0026】
これ等各記憶部17〜19は、通常のオークションシステムの構成要素であるが、それに加えて、本実施の形態では、仕入れ予測処理部11と、仕入れ予測情報記憶部12と、予約情報記憶部13と、処置決定処理部14と、処置判断基準記憶部15と、処置方法記憶部16とが設けられている。
【0027】
仕入れ予測処理部11は、ユーザー端末から受信した商品検索条件に合致する商品と販売期間における仕入れ予測処理を行うものであり、仕入れ予測情報記憶部12は仕入れ予測に必要な情報を記憶するものである。予約情報記憶部13は、仕入れ予測結果に対して、購入を希望する商品の数量と価格と希望サービスを含む購入条件を予約情報として記憶するものである。処置決定処理部14は、仕入れ商品情報と判断基準記憶部15の情報とに基づき、仕入れ商品の処置を決定するものである。処置判断基準記憶部15は、予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法の判断基準を記憶するものである。処置方法記憶部16は、予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法を記憶するものである。
【0028】
(動作の概要)
次に、商品取引装置2の動作について、図2、図3のフローチャートを参照しつつ説明する。商品取引装置2の動作を大別すると、以下の3つの処理に分けられる。すなわち、図2に示す、購入希望者から予約情報を収集する予約受付ステップS1〜S14からなる予約受付処理と、図3に示す、取引の仲介を行う商品取引ステップS15〜S38からなる商品取引処理と、図示しない、一定期間毎に需給バランスをチェックして、適宜、広告処理を行う需給調整処理とからなる。
【0029】
(予約受付処理)
図2に示す予約受付ステップS1〜S14は商品取引管理部10と購入希望者端末3との間で実行される。最初のステップS1で購入希望者が購入希望者端末3から商品検索条件を商品取引管理部10へ送信する。商品取引管理部10は、商品検索条件を受信すると、ステップS2で仕入れ予測処理部11へ商品検索条件を入力し処理命令を出す。当然のことながら、このステップS1〜S2は、購入希望者がアクセスした時に仕入れ予測商品が画面に表示されるよう、予め取引仲介者が設定した予測条件による予測結果を表示するようにし、ユーザーの検索メニューは別に設けることとしても良い。
【0030】
ここで、仕入れ予測処理部11は、希望納期期間、商品情報などの条件からなる検索要求を購入希望者端末3から受信し、しかる後に、仕入れ予測情報記憶部12を参照し仕入れ予測処理を行うものである。この仕入れ予測処理部11の処理については、図7のフローチャートに仕入れ予測サブルーチンとして示しており、後述する。仕入れ予測情報記憶部12に蓄積された情報は、予測対象となる商品毎にその内容は異なるが、企業内のデータベースシステムや統計情報データベースを利用するとしても良く、商品取引装置2の取引情報を反映するものとしても良い。
【0031】
仕入れ予測処理部11から予測処理結果が出力されると、商品取引管理部10は、ステップS6で仕入れ予測結果を購入希望者端末3へ送信する。購入希望者は、予測結果を参照しつつ予約条件を入力し、ステップS7で購入希望者端末3からユーザー情報ならびに商品に対する希望数量、希望価格および希望サービスを含む予約条件を送信する。予約条件を受信した商品取引管理部10は、ステップS8で処置決定処理部14へこの予約条件を送出する。
【0032】
この処置決定処理部14では、後述する図20に示すフローチャートにしたがって競り価格算出が行われ、この競り価格算出結果を受信した商品取引管理部10は、ステップS11でこれを購入希望者端末3へ送信する。この競り価格算出結果を受信した購入希望者端末3では、購入希望者がこの競り価格を参照して、ステップS12で予約条件の登録指示を行うと、商品取引管理部10は、ステップS13,14でユーザー認証及び予約条件の登録を行うことになる。
【0033】
なお、ステップS13において、ユーザ−情報記憶部17に保存されているユーザー情報を照会することにより、購入希望者端末3のユーザー認証を行う。ユーザーであることが確認できた場合には、ステップS14で購入希望者端末3から送信された予約条件情報が予約情報記憶部13へ記録される。ユーザー認証ステップS13は、予約条件の登録までのいずれかのステップで行えばよい。
【0034】
以上説明したように、商品取引装置2が予測情報を提示することによって、購入希望者は商品の仕入れ前であっても、希望商品の入荷数量を参照しながら予約が可能となるという利便性を享受でき、取引仲介者は効果的に購入予約情報を収集できるという利点がある。
【0035】
また、購入予約情報と仕入予測結果を用い、仮想的に落札者決定処理を実行することで、予約段階での落札可能性を購入希望者へ通知することが可能となり、購入希望者の利便性の向上に寄与することができる。
【0036】
(需給調整処理)
また、商品取引管理部10は、一定期間ごとに、予約情報記憶部13に記憶された購入予約情報の商品毎の総予約数量を需要量とし、商品毎の仕入れ予測結果の数量を供給量として比較し、需要が供給を上回っている場合は、ユーザー情報記憶部17に記憶された当該商品の持ち主に電子メールで売り時である旨を伝え、逆に需要が供給を下回る場合は、予約情報記憶部13に記憶された購入予約情報から類似した購入予約条件を登録している購入希望者に対して電子メールで買い時である旨を伝える(図示せず)。
【0037】
ここで、需給を比較する際の供給情報としては、仕入れ予測結果の数量の代わりに仕入れ予約情報を含む在庫情報の数量を用いることとしても良く、またその両方を用いることとしても良い。また、需要情報として商品毎の購入予約情報の総予約数量を用いるとしたが、販売原価を割る予約は計上対象から除く処理を加えても良い。このようなことは、当業者であれば容易に実施可能であろう。
【0038】
また、連絡手法はメール以外にも、定期的に発行されるメールマガジンでもよく、ユーザーが本システムにアクセスした時に表示されるホームページに需給比較の結果を掲載するとしても良い。
【0039】
商品の持ち主の情報は、本システムのユーザーからメールアドレスなどのユーザーの連絡先と当該ユーザーの保有商品の情報を収拾し、当該情報を含むリストをユーザー情報記憶部17に記憶したものを用いるか、あるいは、一般に製造業者は、販売商品の商品型番とユーザーの連絡先を含むプロフィールを含むユーザー登録を行っているので、該ユーザー登録情報を用いるとしても良い。また、購入希望者情報は、予約情報記憶部13に記憶された情報を用いることができる。このように、仕入れ予測を提示し購入予約情報を収集することで、商品の納入に先立って需給バランスを把握し、調節するための広告が可能となる。
【0040】
(商品取引処理)
図3に示す商品取引ステップS15〜S38は、商品取引管理部10と仕入先端末4および購入希望者端末3との間で実行される。ステップS15において、商品の納入を希望する仕入先のユーザーは、仕入れ先端末4から商品取引管理部10へ仕入れ商品のスペックおよび希望処置を含む仕入れ条件情報を送信する。商品取引管理部10は、仕入れ条件情報を受信すると、ステップS16において処置決定処理部14へ仕入れ条件情報を入力し処理命令を出す。
【0041】
ここで、処置決定処理部14は、商品取引管理部10より商品の仕入れ予約情報または落札結果情報を受信し、しかる後に処置判断基準記憶部15と処置方法記憶部16を参照し、商品の購入見積り額および処置方法の決定を行うものである。この処置決定処理部14の動作は、図13のフローチャートに示しており、後述する。
【0042】
処理判断基準記憶部15は、後述する図15に示す判断基準リスト46を記憶するものであり、予約情報記憶部13に記憶された仕様毎や機種毎の予約状況の情報に基づき更新される。処置方法記憶部16は、後述する図17に示す内容を記憶するものであり、仕入先や購入希望者が選択することができるサービス内容のオプションが、サービスの名称(処置内容)、価格、競り価格へのボーナスポイントの情報を含む形式で記憶されている。ここで、競り価格とは商品の競りに適用される価格のことである。
【0043】
商品取引管理部10は、処置決定処理部14から処置決定結果と仕入れ見積り額の出力結果を受信し、しかる後にステップS21でその結果を仕入れ先端末4へ送信する。仕入先は、見積り額と内容を参照して、ステップS22で商品を納入するかどうかを決定し、納入する場合は、仕入先端末4から仕入れ予約情報を商品取引管理部10へ送信する。
【0044】
商品取引管理部10は、ステップS23において仕入れ予約情報を受信し、当該情報を在庫情報記憶部18へ記録すると、購入希望者端末3との間で販売サブステップS24〜S34を実行する。図4は販売サブステップS24〜S34の詳細を示す動作フローである。図4に示すように、ステップS24で仕入れ予約情報と予約情報記憶部13に保存されている予約条件リストとを比較し、ステップS25において仕入れ予約情報が予約条件に該当する購入希望者へ商品納入通知を送信し、商取引処理を行う。この場合の商取引処理は一般によく実施されているので、ここでは詳細を述べない。
【0045】
なお、この販売サブステップS24〜S34に関しては、更に、後述するものとする。販売サブステップS24〜S34が終了すると、商品取引管理部10はステップS35(図3)において売買結果を処置決定処理部14へ入力すると共に、ステップS38において売買結果に基づく最終的な仕入額を仕入れ先端末4へ送信する。なお、処置決定処理部14における動作の詳細は、後述する図19のフローチャートに示している。
【0046】
以上説明したように、取引仲介者は購入予約情報を商品の仕入れ予約に先立って収集しておき、該購入予約情報に基づき仕入れ額を見積もることにより、仕入れ見積りを人の勘や経験に頼ることなく、簡便に素早く行うことができる。
【0047】
(第1の実施例)
以下、図を用いて本発明の具体的実施例について説明する。ここでは、具体例として、使用済みパーソナル・コンピュータを扱うが、その他の商品であっても本発明による商品取引システムを実現することは当業者にとって容易であろう。
【0048】
(予約受付ステップ)
図2を参照して、購入希望者から購入予約を受け付けるまでのステップについて説明する。購入希望者は、パーソナル・コンピュータなどの購入希望者端末3からインターネット1を介して商品取引管理システム2にアクセスしたときに、購入希望者端末3のディスプレイなどの表示装置に表示される画面の一例を図5に示す。
【0049】
購入希望者は、希望納期である予約有効期間21と、購入を希望する商品に関する仕様や規格などに関する情報(以下スペックと称す)や、その商品に含まれる部品の条件などに関する情報を含む希望条件22からなる商品検索条件23を入力し、検索ボタン24をクリックする(ステップS1)と、商品取引管理部10は、受信した商品検索条件を基に仕入れ予測処理部11へ予測処理命令を出し(ステップS2)、仕入れ予測結果を購入希望者端末3へ送信する(ステップS6)。この仕入れ予測処理の詳細については後述する。なお、仕入れ予測結果に加えて商品検索条件23をもとに在庫情報記憶部18を検索し、在庫品を購入対象として提示すると、販売の機会を増やすことができる(図示せず)。
【0050】
(仕入れ予測を参照する購入予約方法)
商品取引管理部10が仕入れ予測結果を送信した結果(ステップS6)、しかる後図2のステップS7が実行される購入希望者端末3には、例えば図6のテーブル29に示すような検索結果が表示される。この画面において、購入希望者は予約商品、競り価格の条件を含む予約条件を入力する。
【0051】
(購入予約条件の登録)
図2のステップS12において、購入希望者は、競り価格36を含めた予約条件を画面で確認し、確認ボタン37をクリックすると、予約条件の登録指示が商品取引管理部10に送信される。購入希望者は、購入希望者端末3を介して、予約条件の登録までにユーザー認証(ステップS13)を行わなければならないが、この処理は一般によく知られたものであるために、その説明は省略する。ユーザー認証済みの購入希望者端末3から予約条件の登録指示が送信されると、商品取引管理部10はステップS14において、ユーザー情報と予約日時と予約条件を予約情報記憶部13に登録する。
【0052】
(予測結果を参照しながらの購入予約の効果)
以上示したように、商品取引システム2が予測情報を提示することによって、購入希望者は商品の仕入れ前であっても、希望商品の入荷数量を参照しながら予約が可能となるという利便性を享受でき、取引仲介者は効果的に購入予約情報を収集できるという利点がある。
【0053】
(仕入れ予測処理)
図7のフローチャートを参照して、仕入れ予測処理部11で実行されるステップS2〜S6の詳細を説明する。図7は仕入予測処理方法の一実施例を示すフローチャートである。例えば、ステップS2において、図5に示した、購入を希望する商品の予約有効期間21と、商品のスペックや部品条件などを含む希望条件22とを含む予測処理命令が出された場合、仕入れ予測処理部11はステップS3において、図5の希望条件22を商品検索条件として、仕入れ予測情報記憶部12に記憶されている、図8に示すような商品の型番、仕様や規格などの情報を含む商品仕様リスト26を検索し、希望条件22に合致する型番(この例では、MA80とMA90)を抽出し、図示せぬ作業用メモリなどに一時記憶する。
【0054】
次に、仕入れ予測処理部11は、ステップS4において、ステップS3で抽出した型番を検索キーとして、仕入れ予測情報記憶部12に記憶されている、図9に示すような商品の型番と集計期間ごとの販売台数の情報からなる販売実績リスト27を検索し、該当するデータを抽出し、販売からの経過時間である経過サイクル数を求める処理が実行される。経過サイクル数の単位は、仕入れ予測情報記憶部12に記憶されている、図10に示す供給確率データリスト28の1年あるいは1ヶ月などのサイクル単位から決定され、抽出データ毎に、予約有効期間21の予約終了日時と集計対象期間の差から経過サイクル数tを求め、図11に示すような型番と販売台数Ntと経過サイクル数tからなるデータリストを得る。
【0055】
また、図10に示す供給確率データリスト28の各データのサイクル単位(ここでは1年)に対する予約有効期間の長さkを求める。今回の例ではk=1/12となる。次に、以上のNtとkと供給確率Ptを用いて、下記の式1を用いて型番ごとの予約有効期間中の仕入れ予測台数を計算する。ステップS5において、このように得られた仕入れ予測結果を商品取引管理部10へ出力する。
【0056】
【数1】
本実施例での供給確率Ptとは、商品の販売台数を1として、販売後の一定期間ごとに供給(使用済み製品の場合は回収)される確率である。また、本実施例では、供給確率データは図10に示すような数値テーブルの形式としたが、過去の仕入れ商品の情報からワイブル近似などの統計的な処理の結果得られる数式を代わりに用いることとしても良い。
【0057】
また、本実施例では、パーソナル・コンピュータのカテゴリーで同一のデータとしたが、商品特性(ノート型とデスクトップ型の区別、ユーザーの区別など)の区別をした方が良好な予測結果を得られる場合は区別してもよい。
【0058】
(商品取引ステップ)
次に、図3を参照して仕入から販売までの処理にあたる商品取引ステップS15〜S38を説明する。使用済み製品が商品である場合、使用済み製品を廃棄する側が仕入先となる。納入希望者が、ステップS15においてユーザー認証済みの仕入れ先端末4上の、図12に示すような画面において、仕入れ商品情報38の入力操作を行う。すなわち、納入予定日39と、型番、品質、数量などの商品情報40と、サービスオプション希望内容41と、処理優先順位情報42を含む使用済み製品の情報の入力が行われる。しかる後、送信ボタン43がクリックされると、仕入れ商品情報38が商品取引管理部10へ送信される。
【0059】
商品取引管理部10は、ステップS16において、受信した仕入れ商品情報38を処置決定処理部14へ送信し、仕入れ見積処理を指示する。
【0060】
(仕入れ見積処理)
図13のフローチャートを参照して処置決定処理部14で実施される仕入れ見積処理S17〜S20の詳細を説明する。処置決定処理部14は、図12に示される仕入れ商品情報38の入力を受けて、ステップS17において予約情報記憶部13より図14に示されるような予約条件リスト45を呼出し、ステップS18において予約条件リスト45をもとに、処理判断基準記憶部15に記憶されている出品(販売)可能な商品の一覧である、図15に示すような判断基準リスト46を、予約条件リスト45の有効期間中の予約条件と過去一定期間内の予約条件データを反映して、更新する。
【0061】
反映する過去の予約条件の期間と保持日数については、商品取引装置2の運営者が適宜設定すればよい。また、売れ筋商品をとらえ、適切な保持日数を算出するために、本商品取引装置2の販売実績情報を記録し、それを参照できるようにしてもよい(図示せず)が、一般の販売管理システムで実施されていることであるので、ここで詳細は述べない。
【0062】
次に、ステップS19において仕入れ商品の見積り額の算出のため、仕入れ商品情報38(図12)と判断基準リスト46を比較し、仕入れ商品情報38の型番が判断基準リスト46に含まれている場合、判断基準リストの情報を用いて図4の落札者決定処理ステップS31(後述)と同様の処理を行い、販売見込み額を計算し、見積額を算出する。ただし、ステップS19内の処理では、落札者決定処理ステップS31の競り価格Aiの代わりに、図15の判断基準リスト46の本体のみ価格46aを用い、また入札日時Diの代わりに予約日時46bを用いる。
【0063】
図16は、ステップS19において、図12に示した仕入れ商品情報38と、図15に示した判断基準リスト46と、図17に示した処置方法記憶部16の情報38を用いた場合の仕入れ見積結果47を示す図である。図16の例では、仕入れ見積を合計した結果と、その内訳として、図17の処置方法記憶部16内の処置内容(後述する)毎の数量と見積り額を示しており、マイナスの金額は支出額を示している。ステップS20において、図16に示した内容の見積結果情報47が処置決定処理部14から商品取引管理部10へ出力される。
【0064】
(仕入れ見積処理の効果)
以上示したように、取引仲介者は購入予約情報を商品の仕入れ予約に先立って収集しておき、この購入予約情報に基づき仕入れ額を見積もることにより、仕入れ見積りを人の勘や経験に頼ることなく、簡便に素早く行うことができる。
【0065】
(仕入れ予約情報の登録)
処置決定処理部14から見積もり結果が出力されると、商品管理部10は図3のステップS21において、仕入先端末4へ仕入れ見積り結果47を送信する。納入希望者は、仕入れ見積り結果47を参照し、ステップS22において商品を納入するか否かを決定し、納入する場合は仕入れ予約情報を商品取引管理部10へ送信する。
【0066】
商品取引管理部10は、ステップS23において受信した仕入れ予約情報48を、図18に示すリストで在庫情報記憶部18へ記録すると、購入予約者への連絡と商取引の処理を含む販売サブステップS24〜S34を実行する。販売サブステップS24〜S34については、販売価格を設定した通常の商取引の形態でも良いが、より好ましい実施例を後述する。
【0067】
以上示したように、仕入れ予約情報に基づいて商取引を行うことで、取引仲介者は在庫期間を短縮でき、販売コストを低減することができる。
【0068】
(売買結果に基づく仕入れ額の決定)
図3のステップS35〜S38において、売買結果に基づいて仕入額の再計算を行う。図19は、処置決定処理部14での売買結果に基づく図3の仕入額決定ステップS35〜S38を示したフローチャートである。仕入れ額決定処理は、図13に示す仕入れ見積処理ステップS19と同様な処理を、判断基準記憶部15の判断基準リスト46の代わりに売買結果情報を用いるのみであるので、詳細な説明は省略する。
【0069】
以上示したように、売買結果に基づいて仕入れ額を決定することで、取引仲介者は売れ残りによるリスクを回避し最大の利益を追求しつつ、商品提供者の利益を最大化することが可能となる。
【0070】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例は、第1の実施例における図2および図20に示される競り価格算出ステップS8〜S11において、競り価格の算出ステップS9と結果出力ステップS10の間に、図4に示されるフローチャートにおける落札者決定処理S31と同じ処理を実行することを特徴とするものである(図示せず)。ここで、落札者決定処理S31は、図6に示した仕入れ予測台数29を落札処理の対象となる商品の数量34として処理を行うことで実施される。
【0071】
本実施例によって、購入予約情報と仕入予測結果を用い、落札者決定処理を実行することで、商品の仕入れ前に落札可能性を購入希望者へ通知することが可能となり、購入希望者の利便性の向上に寄与することができる。
【0072】
(第3の実施例)
本発明の第3の実施例は、第1、第2の実施例において、一定期間ごとに、予約情報記憶部13に記憶された購入予約情報の商品毎の総予約数量を求め需要情報とし、同商品の仕入れ予測結果を供給情報として需要情報と供給情報の数量を比較し、需要が供給を上回っている場合は、ユーザー情報記憶部17を参照し抽出した該商品の持ち主に電子メールで売り時である旨を伝え、逆に需要が供給を下回る場合は、予約情報記憶部13を参照し類似した購入予約条件を登録している購入希望者に対して電子メールで買い時である旨を伝えることを特徴とするものである(図示せず)。
【0073】
ここで、需給を比較する際の供給情報としては、仕入れ予測結果の数量の代わりに仕入れ予約情報を含む在庫情報の数量を用いることとしても良く、またその両方を用いることとしても良い。また、需要情報として商品毎の購入予約情報の総予約数量を用いるとしたが、販売原価を割る予約は計上対象から除く処理を加えても良い。このようなことは、当業者であれば容易に実施可能であろう。
【0074】
また、連絡手法はメール以外にも、定期的に発行されるメールマガジンでもよく、ユーザーが本システムにアクセスした時に表示されるホームページに需給比較の結果を掲載するとしても良い。
【0075】
商品の持ち主の情報は、本システムのユーザーからメールアドレスなどのユーザーの連絡先と当該ユーザーの保有商品の情報を収拾し、当該情報を含むリストをユーザー情報記憶部17に記憶したものを用いる。あるいは、一般に製造業者は、販売商品の商品型番とユーザーの連絡先を含むプロフィールを含むユーザー登録を行っているので、該ユーザー登録情報を用いるとしても良い。また、購入希望者情報は、本発明の予約情報記憶部13に記憶された情報を用いることができる。
【0076】
以上の示したように、仕入れ予測を提示し購入予約情報を収集することで、商品の納入に先立って需給バランスを把握し、調節するための広告が可能となる。
【0077】
(第4の実施例)
本発明の第4の実施例は、第1、第2、第3の実施例において、取引条件に取引数量および洗浄、動作確認などの希望サービスのオプション条件を付与することを特徴とするオークション方式である。
【0078】
(仕入れ予測を参照し、オプションサービス条件を付与した購入予約方法)
商品取引管理部10が仕入れ予測結果を送信する(図2のステップS6)と、図2のステップS7において、購入希望者端末3に表示される検索結果と予約条件入力の画面の一例を図6に示す。この画面において購入希望者は予約条件51を入力する。
【0079】
購入希望者は、購入を希望する商品を予測結果29の予約指定チェックボックス30にチェックを入れることで指定する。またその他の予約条件には、基準価格指定チェックボックス31a、31b、31cがあり、購入希望者がこのいずれかにチェックを入れると、チェックを入れた価格を基準にして他の観点からの価格を算出するようになっている。
【0080】
例えば、本体のみの単価を基準価格として指定するチェックボックス31aにチェックを入れると、本体のみ単価の入力欄32aが入力可能となり、一台あたり単価を基準価格とするチェックボックス31bにチェックを入れると、一台あたり単価の入力欄32bが入力可能となる。購入希望者は、サービスオプション希望入力欄33において、それぞれのサービスの単価とボーナスポイントを参照しつつ、動作確認やOS(オペレーション・システム)インストールなどのサービスオプション希望33を選択できる。
【0081】
また、購入希望者は、購入を希望する数量である購入希望数量34aと数量厳守か一台からでもよいかといった数量条件34bを数量条件34として入力する。数量条件34bは、予約条件リスト内部では、数量厳守を0とし、一台以上を可とする場合は最小台数の数値として記録する。購入希望者がこれら予約条件51を入力し、競り価格計算ボタン35をクリックすると、予約条件は購入希望者端末3から商品取引管理部10へ送信され(ステップS7)、ステップS8において、商品取引管理部10は、予約条件51に基づいて、処置決定処理部14へ競り価格算出を指示する。
【0082】
(オプションサービスを付与した競り価格決定方法)
図20は、処置決定処理部14で実行される競り価格算出ステップS8〜S11を示したフローチャートである。処置決定処理部14は、商品取引管理部10からの予約条件51の入力S8を受けて、ステップS9において処置方法記憶部16を参照し競り価格算出を実行する。図17は、処置方法記憶部16に記憶されている情報のリストである。処置方法記憶部16には、サービスオプション希望33において選択可能な処置内容とそれの販売単価およびポイントが価格単位とともに記録されている。
【0083】
競り価格36の算出は、次のように行われる。競り価格36をPとし、予約条件51の、本体のみ単価32aをPa、一台あたり単価32bをPb、トータル価格32cをPc、購入希望数量34aをN、サービスオプション希望33の合計価格をPo、ポイントの合計をPqとすると、式2および式3の関係にある。
【0084】
Pa×N=(Pb+Po)×N=Pc ……(式2)
P=Pa+Pq ……(式3)
処置決定処理部は、予約条件51と式2および式3から、競り価格Pを算出する(ステップS9)。具体的なアルゴリズムは、当業者であれば容易に作成できるので省略する。処置決定処理部14はステップS10において算出した競り価格を商品取引管理部10へ出力し、商品取引管理部10は、ステップS11においてその結果を購入希望者端末3へ送信する。
【0085】
(購入予約条件の登録)
図2のステップS12において、購入希望者は、競り価格36を含めた予約条件を画面で確認し、その内容でよい場合は確認ボタン37をクリックすると、予約条件の登録指示が商品取引管理部10に送信される。購入希望者は、購入希望者端末3を介して、予約条件の登録までにユーザー認証を行わなければならない(ステップS13)が、この処理は一般によく知られたものであるため詳細は省略する。
【0086】
ユーザー認証済みの購入希望者端末3から予約条件51の登録指示が送信されると、商品取引管理部10はステップS14において、ユーザー情報と予約日時と予約条件51を予約情報記憶部13に登録する。
【0087】
(販売サブステップ)
図4のフローチャートに示す販売サブステップS24〜S34は、商品取引管理部10と1台以上の購入希望者端末3の間で実行される。商品取引管理部10は、ステップS23の仕入れ商品情報48(図18参照)を受信すると、しかる後にステップS24において、予約情報記憶部13を呼び出し、仕入れ商品情報48と予約条件リスト45(図14参照)の製品型番を比較して、仕入れ商品が予約条件に該当する購入希望者へ商品納入を電子メールなどで通知する。
【0088】
商品納入通知には、仕入れ商品情報48および納入予定日から設定される入札締切り日時と、予約条件リスト45から得られる予約条件の詳細が記載されている。商品納入通知を受け取った購入希望者は、ステップS26において購入意思確認の情報を商品取引管理部10へ送信すると、ステップS27において商品取引管理部10は入札処理として予約条件リスト45に記憶されている条件を入札条件記憶部19へ記録し、ステップS29〜S33の処理を実行した後入札受付状態へ移行する。
【0089】
購入希望者は、ステップS28において入札期間中に希望するなら再入札を行うことができる。再入札条件は、他の購入希望者の競り価格より高くても低くてもよい。再入札条件の設定は、購入希望者が図6の予約条件51と同じ条件を入力することによって行われる。よって、ステップS29における処置決定処理部14への入札条件の入力と競り価格の計算は、前述した図20のステップS8〜S10と同じ内容であるため詳細は省略する。
【0090】
商品取引管理部10は、ステップS29において競り価格が計算された入札条件を受信し、ステップS30で入札条件記憶部19へ未登録の入札条件を記録すると、落札者決定処理S31を行う。
【0091】
(落札者決定処理)
図4における落札者決定処理S31の動作の一例を、図21示したフローチャートを参照して、図18の仕入れ予約情報48の商品を、図22の入札条件リストで落札者決定処理される例を説明する。本実施例では、落札者決定処理S31の方法は、競り価格の高い購入希望者に、できる限り多くの数量を販売するのに最適な組み合わせとするように決定している。
【0092】
まず、商品取引管理部10は、ステップS50において、入札条件記憶部19から、図22に示した落札処理の対象となる商品への入札条件リスト49を呼び出す。図22は、入札条件リスト49の例を示した表である。入札条件リスト49は、購入希望者が決定したユーザーIDと、競り価格36(Ai)と、購入希望数量34a(Bi)と、数量条件34b(Ci)と、入札日時(Di)と、落札者決定処理S31において決定される落札数量Eiの項目が含まれている。
【0093】
ここで、落札処理の対象となる商品の数量34をB0とする。ステップS50において呼び出された入札条件リスト49は、ステップS51において、第一の優先順位を競り価格の高い順、第二の優先順位を数量の多い順、第三の優先順位を入札日時の早い順に並べ替えられる。なお、図22は、並べ替えた入札条件リストの例を示しているものとする。
【0094】
次に、ステップS52において、落札数量Ei(i=1〜m)に初期条件として0が入力され、ステップS53でi=1が入力され、i=1の入札条件からステップS54以降の処理にかけられる。ステップS54において、数量条件34b(Ci)が0の場合(数量厳守の場合)はステップS55進み、数量条件34b(Ci)が0でない場合(Ci台以上なら可である場合)はステップS60へ進む。
【0095】
ステップS55へ進む場合、ステップS55で移り落札数量Eiに購入希望数量34a(Bi)を代入し、ステップS56において落札数量Eiの合計が競り対象の商品数B0以下かを判断する。落札数量Eiの合計が商品数B0を越えている場合、ステップS57で落札数量Eiには0が入力される。落札数量Eiの合計が商品数B0以下の場合、S58に進む。
【0096】
ステップS54からステップS60へ進む場合、ステップS60において落札数量Eiに数量条件34b(Ci)を代入し、次のステップS61において落札数量Eiの合計が競り対象の商品数B0以下かを判断する。落札数量Eiの合計が競り対象の商品数B0以下である場合はステップS62へ進み、落札数量Eiの合計が競り対象の商品数B0を越える場合はステップS64へ進む。ステップS62へ進んだ場合、落札数量Eiが購入希望数量34a(Bi)と等しいかを判断し、等しい場合はステップS58へ、等しくない場合はステップS63へ進み、Eiを1増分すると、ステップS61に戻る。
【0097】
ここで、ステップS63の増分幅は、商品の取扱量に合わせて変化させてよい。ステップS61からステップS64へ進んだ場合は、落札数量Eiが数量条件34b(Ci)より小さいかを判断し、小さい場合はステップS65でEi=0としてから、そうでない場合はそのままステップS58へ進む。
【0098】
ステップS58ではiを1増分し、次のステップS59で、iがmを超えたかどうかを調べる。超えていなければステップS54へ戻って処理を続行し、超えていれば入札結果送信ステップS32へ進む。
【0099】
(入札の終了)
以上説明した落札者決定処理(ステップS31)を受けて商品取引管理部10は、ステップS32において落札者決定処理の結果の一部または全部を入札結果情報として購入希望者端末3へ通知する。商品取引管理部10は、ステップS33において入札締切り時刻に到達したかをチェックしており、まだ締切りでない場合はステップS27へ進み、締切り時刻に達した場合はステップS34に進む。ステップS34において、商品取引管理部10は購入希望者へ落札者決定処理結果を落札結果として通知するとともに、在庫商品の配送や処置などの取扱指示を出し、在庫情報記憶部18の情報を更新し、ステップS35へ進む。
【0100】
以上示した方法によって、数量の条件やサービスオプション条件を加えたオークションが実施可能であり、取引仲介者は、落札者が希望するサービスに応えつつ、最大の利益を追求することが可能となる。
【0101】
上記の各処理部における動作は、予めプログラムとしてこれら動作手順を記録媒体に記録しておき、これをコンピュータにより読み取って順次実行させることにより実現できることは明らかである。
【0102】
【発明の効果】
以上説明した本発明の商品取引システムにより以下の効果が得られる。すなわち、予測情報を提示することによって、購入希望者は商品の仕入れ前であっても希望商品の入荷数量を参照しながら予約が可能となるという利便性を享受でき、取引仲介者は効果的に購入予約情報を収集できるという効果がある。
【0103】
また、購入予約情報と仕入予測結果を用い、落札者決定処理を実行することで、商品の仕入れ前に落札可能性を購入希望者へ通知することが可能となり、購入希望者の利便性の向上に寄与することができる。更に、仕入れ予測を提示し購入予約情報を収集することで、商品の納入に先立って需給バランスを把握し、調節するための広告が可能となる。取引仲介者は購入予約情報を商品の仕入れ予約に先立って収集しておき、該購入予約情報に基づき仕入れ額を見積ることにより、仕入れ見積りを人の勘や経験に頼ることなく、簡便に素早く行うことができる。
【0104】
更にはまた、売買結果に基づいて仕入れ額を決定することで、取引仲介者は売れ残りによるリスクを回避し最大の利益を追求しつつ、商品提供者の利益を最大化することが可能となる。仕入れ予約情報に基づいて商取引を行うことで、取引仲介者は在庫期間を短縮でき、販売コストを低減することができる。また、数量の条件やサービスオプション条件を加えたオークションによって、取引仲介者は、落札者が希望するサービスに応えつつ、最大の利益を追求することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の概略システム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における購入予約受付処理動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態における商品取引処理動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における商品販売法のサブステップを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態において、購入希望者が商品取引システムにアクセスして商品を検索するときの画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態において、購入希望者が商品取引システムにアクセスして商品の購入を予約するときの画面の一例を示す図である。
【図7】仕入れ予測処理部11における仕入予測処理のサブルーチンの例を示すフローチャートである。
【図8】仕入れ予測処理記憶部12内の商品仕様リストの一例を示す図である。
【図9】仕入れ予測処理記憶部12内の販売実績リストの一例を示す図である。
【図10】仕入れ予測処理記憶部12内の供給確率データリストの一例を示す図である。
【図11】仕入れ予測処理部11における予測演算処理に使用されるデータリストの一例を示す図である。
【図12】仕入先が商品取引システムにアクセスして商品の納入を予約するときの画面の一例を示す図である。
【図13】仕入見積処理のサブルーチンの例を示すフローチャートである。
【図14】予約情報記憶部13における予約条件リストの一例を示す図である。
【図15】判断基準記憶部15における判断基準リストの一例を示す図である。
【図16】仕入見積結果の画面の一例を示す図である。
【図17】処置方法記憶部16の記憶内容の一例を示す図である。
【図18】在庫情報記憶部18の記憶内容の一例を示す図である。
【図19】仕入額決定処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図20】競り価格算出処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図21】落札者決定処理の一例を示すフローチャートである。
【図22】入札条件リストの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 インターネット
2 商品取引装置
3 購入希望者端末
4 仕入れ先端末
10 商品取引管理部
11 仕入れ予測処理部
12 仕入れ予測情報記憶部
13 予約情報記憶部
14 処置決定処理部
15 処置判断基準記憶部
16 処置方法記憶部
17 ユーザー情報記憶部
18 在庫情報記憶部
19 入札条件記憶部
20a 通信手段
20b 処理部
Claims (28)
- 購入希望者端末と、仕入れ先端末と、これ等端末と通信網を介して接続される商品取引装置とを含む商品取引システムであって、
前記商品取引装置は、
商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶手段と、
前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、前記予測情報記憶手段の記憶情報を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理手段と、
この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信する手段と、
前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶する予約情報記憶手段と、
を含むことを特徴とする商品取引システム。 - 前記仕入れ予測処理手段は、販売実績情報を反映して前記仕入れ予測処理をなすようにしたことを特徴とする請求項1記載の商品取引システム。
- 前記仕入れ予測に必要な情報は、商品毎の販売実績台数の情報と、商品の販売台数を1としたときに販売後の一定期間毎に供給される確率情報とを含み、これら情報に基づいて、前記購入希望商品の仕入れ予測台数を算出して前記仕入れ予測結果とすることを特徴とする請求項2記載の商品取引システム。
- 前記商品取引装置は、更に、
前記予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法の判断基準を予め記憶した処置判断基準記憶手段と、
前記仕入れ先端末からの仕入れ商品情報と前記判断基準とから前記仕入れ商品の処置を決定する処置決定処理手段と、
を含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の商品取引システム。 - 前記商品取引装置は、更に、
前記仕入れ先端末からの納品希望に対して、前記予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて仕入れ額の見積もりを行う手段を含むことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の商品取引システム。 - 前記商品取引装置は、更に、
前記仕入れ額の見積もりを前記仕入れ先端末へ送信する手段と、
前記仕入れ額の見積もりに対する応答として、前記仕入れ商品に関する情報を前記仕入れ先端末から仕入れ商品情報として受信し、この仕入れ商品情報と前記予約情報とにより該当する購入希望者の端末へ商品納入通知を送信する手段と、を含むことを特徴とする請求項5記載の商品取引システム。 - 前記商品取引装置は、更に、
前記商品納入通知に対する応答として、入札条件を前記購入希望者端末から受信して、入札処理をなす手段を含むことを特徴とする請求項6記載の商品取引システム。 - 前記商品取引装置は、更に、
前記入札処理による売買結果に基づいて、以後の仕入れ商品の仕入れ額を決定する手段を含むことを特徴とする請求項7記載の商品取引システム。 - 前記商品取引装置は、更に、
一定期間ごとに、前記予約情報記憶手段の商品毎の購入予約数量と仕入れ予測結果の数量とを比較し、比較結果に応じて広告を行う手段を含むことを特徴とする請求項1〜8いずれか記載の商品取引システム。 - 購入希望者端末および仕入れ先端末が通信網を介した商品取引装置により商品取引をなすようした商品取引方法であって、
前記商品取引装置に、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶手段を設けておき、
前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、前記予測情報記憶手段の記憶情報を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理ステップと、
この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信するステップと、
前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶手段に記憶する予約情報記憶ステップと、
を含むことを特徴とする商品取引方法。 - 前記仕入れ予測処理ステップは、販売実績情報を反映して前記仕入れ予測処理をなすようにしたことを特徴とする請求項10記載の商品取引方法。
- 前記仕入れ予測に必要な情報は、商品毎の販売実績台数の情報と、商品の販売台数を1としたときに販売後の一定期間毎に供給される確率情報とを含み、これら情報に基づいて、前記購入希望商品の仕入れ予測台数を算出して前記仕入れ予測結果とすることを特徴とする請求項11記載の商品取引方法。
- 前記商品取引装置に、前記予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法の判断基準を予め記憶した処置判断基準記憶手段を設けておき、
前記仕入れ先端末からの仕入れ商品情報と前記判断基準とから前記仕入れ商品の処置を決定する処置決定処理ステップを、更に含むことを特徴とする請求項10〜12いずれか記載の商品取引方法。 - 前記仕入れ先端末からの納品希望に対して、前記予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて仕入れ額の見積もりを行うステップを、更に含むことを特徴とする請求項10〜13いずれか記載の商品取引方法。
- 前記仕入れ額の見積もりを前記仕入れ先端末へ送信するステップと、
前記仕入れ額の見積もりに対する応答として、前記仕入れ商品に関する情報を前記仕入れ先端末から仕入れ商品情報として受信し、この仕入れ商品情報と前記予約情報とにより該当する購入希望者の端末へ商品納入通知を送信するステップとを、更に含むことを特徴とする請求項14記載の商品取引方法。 - 前記商品納入通知に対する応答として、入札条件を前記購入希望者端末から受信して、入札処理をなすステップを含むことを特徴とする請求項15記載の商品取引方法。
- 前記入札処理による売買結果に基づいて、以後の仕入れ商品の仕入れ額を決定するステップを、更に含むことを特徴とする請求項16記載の商品取引方法。
- 一定期間ごとに、前記予約情報記憶手段の商品毎の購入予約数量と仕入れ予測結果の数量とを比較し、比較結果に応じて広告を行うステップを、更に含むことを特徴とする請求項10〜17いずれか記載の商品取引方法。
- 購入希望者端末および仕入れ先端末とが通信網を介して接続された商品取引装置であって、
商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した仕入れ予測情報記憶手段と、
前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、前記予測情報記憶手段の記憶情報を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理手段と、
この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信する手段と、
前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶する予約情報記憶手段と、
を含むことを特徴とする商品取引装置。 - 前記仕入れ予測処理手段は、販売実績情報を反映して前記仕入れ予測処理をなすようにしたことを特徴とする請求項19記載の商品取引装置。
- 前記仕入れ予測に必要な情報は、商品毎の販売実績台数の情報と、商品の販売台数を1としたときに販売後の一定期間毎に供給される確率情報とを含み、これら情報に基づいて、前記購入希望商品の仕入れ予測台数を算出して前記仕入れ予測結果とすることを特徴とする請求項20記載の商品取引装置。
- 前記予約情報を反映して決定される仕入れ商品の処置方法の判断基準を予め記憶した処置判断基準記憶手段と、
前記仕入れ先端末からの仕入れ商品情報と前記判断基準とから前記仕入れ商品の処置を決定する処置決定処理手段と、
を更に含むことを特徴とする請求項19〜21いずれか記載の商品取引装置。 - 前記仕入れ先端末からの納品希望に対して、前記予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて仕入れ額の見積もりを行う手段を更に含むことを特徴とする請求項19〜22記載の商品取引装置。
- 前記仕入れ額の見積もりを前記仕入れ先端末へ送信する手段と、
前記仕入れ額の見積もりに対する応答として、前記仕入れ商品に関する情報を前記仕入れ先端末から仕入れ商品情報として受信し、この仕入れ商品情報と前記予約情報とにより該当する購入希望者の端末へ商品納入通知を送信する手段と、を更に含むことを特徴とする請求項23記載の商品取引装置。 - 前記商品納入通知に対する応答として、入札条件を前記購入希望者端末から受信して、入札処理をなす手段を更に含むことを特徴とする請求項24記載の商品取引装置。
- 前記入札処理による売買結果に基づいて、以後の仕入れ商品の仕入れ額を決定する手段を更に含むことを特徴とする請求項25記載の商品取引装置。
- 一定期間ごとに、前記予約情報記憶手段の商品毎の購入予約数量と仕入れ予測結果の数量とを比較し、比較結果に応じて広告を行う手段を更に含むことを特徴とする請求項19〜26いずれか記載の商品取引装置。
- 購入希望者端末および仕入れ先端末とが通信網を介して接続された商品取引装置の動作をコンピュータに読み取らせて実行させるためのプログラムであって、
前記購入希望者の購入希望商品の仕様、規格や購入を希望する予約有効期間を含む商品検索条件からなる予測処理命令を前記購入希望者端末から受信して、商品の仕入れ予測に必要な情報を予め記憶した予測情報記憶手段を参照して、前記商品検索条件に合致する商品に関する仕入れ予測処理を行う仕入れ予測処理ステップと、
この仕入れ予測結果を前記購入希望者端末へ送信するステップと、
前記仕入れ予測結果に対する応答として、購入を希望する商品の数量、価格および当該商品に関する希望サービスを含む購入条件を前記購入希望者端末から受信して予約情報として記憶手段へ記憶する予約情報記憶ステップと、
を含むことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2002222292A JP2004062693A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 商品取引システム、その方法及びそれに用いる商品取引装置並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN113762821A (zh) * | 2020-06-30 | 2021-12-07 | 北京沃东天骏信息技术有限公司 | 货物信息的处理方法、装置、设备以及存储介质 |
JP7471975B2 (ja) | 2020-09-23 | 2024-04-22 | 株式会社日立製作所 | 取引仲介装置及び取引仲介方法 |
-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002222292A patent/JP2004062693A/ja not_active Withdrawn
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