JP2002073935A - 受発注業務監査方法及び受発注業務監査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターネットを利用して受発注業務の進捗
状況を第３者の立場で監査し発注者に逐一報告する受発
注業務監査方法及び受発注業務監査装置を提供するこ
と。 【解決手段】 Ｗｅｂサイト１が、インターネット４を
介して受信されたエンジニアリングの監査依頼について
の当該エンジニアリングの監査項目を、当該エンジニア
リングの発注者及び受注者に関するデータとデータベー
ス１ａに格納される品質管理規格とに基づいて決定し、
決定した監査項目をインターネットを介して発注者２及
び受注者３に通知し、併せて発注者専用及び受注者専用
のＷｅｂページをそれぞれ開設し、受注者が行うエンジ
ニアリングの期間中、前記受注者専用のＷｅｂページに
て受注者が送信してくる決められた監査項目についての
回答資料を逐次発注者用に編集し、前記発注者専用のＷ
ｅｂページに掲載する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
利用して受発注業務の進捗状況を第３者の立場で監査す
る受発注業務監査方法及び受発注業務監査装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】家屋や別荘などの一般建築、ビルや工場
などの建設、電気設備や機械の設置などの受発注業務で
は、発注者の意図を盛り込んだ契約書に従って受注者が
工事スケジュールを作成し、建築等の作業を進める。受
注者は、工事の進捗状況を発注者に報告するが、通常こ
の報告は、工事期間を複数に区分した適宜なタイミング
で数回に分けて行われる。また、発注者は、現地に赴き
受注者から進捗状況や材料に問題がないかなどの説明を
受ける。このような過程を経て工事が完了すると、立会
が行われ、発注者に建物等が引き渡される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来では、
発注者が、工事の進捗状況の把握ができるのは、工事が
進んだ後で行われる報告によってであるので、問題が起
きたときの対処が後手に回る可能性がある。また、発注
者が工事の実際の状況を把握するには、現地に出向く必
要があり、迅速性に欠ける。

【０００４】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、インターネットを利用し
て受発注業務の進捗状況を第３者の立場で監査し発注者
に逐一報告する受発注業務監査方法及び受発注業務監査
装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の受発注業務監査方法は、Ｗｅｂサ
イトが、インターネットを介してエンジニアリングの発
注者及び受注者からエンジニアリングの監査依頼を受け
て、当該エンジニアリングの監査項目を、当該エンジニ
アリングの発注者及び受注者に関するデータとデータベ
ースに格納される品質管理規格とに基づいて決定し、決
定した監査項目をインターネットを介して発注者及び受
注者に通知し、併せて発注者専用及び受注者専用のＷｅ
ｂページをそれぞれ開設し、受注者が行うエンジニアリ
ングの期間中、前記受注者専用のＷｅｂページにて受注
者が送信する決められた監査項目についての回答資料を
逐次発注者用に編集し、前記発注者専用のＷｅｂページ
に掲載することを特徴とする。

【０００６】請求項２に記載の受発注業務監査方法は、
請求項１に記載の受発注業務監査方法において、前記監
査項目には、前記発注者が要求する項目が含まれること
を特徴とする。

【０００７】請求項３に記載の受発注業務監査方法は、
請求項１または請求項２に記載の受発注業務監査方法に
おいて、前記発注者専用のＷｅｂページには、受注者の
回答資料についての解説、評価が付記されることを特徴
とする。

【０００８】また、請求項４に記載の受発注業務監査装
置は、エンジニアリングの監査に用いる品質管理規格が
格納されるデータベースと、インターネットを介して監
査依頼をしてきたエンジニアリングの発注者及び受注者
に関するデータをそれぞれ記憶する発注者データ記憶手
段及び受注者データ記憶手段と、前記インターネットを
介して受信された監査依頼についての当該エンジニアリ
ングの監査項目を、前記データベースに格納される品質
管理規格と前記発注者データ記憶手段及び受注者データ
記憶手段に記憶される当該エンジニアリングの発注者及
び受注者に関するデータとに基づいて決定する監査項目
決定手段と、前記決定した監査項目をインターネットを
介して発注者及び受注者に通知する監査項目通知手段
と、前記決定した監査項目についての回答資料を求める
受注者専用のＷｅｂページのデータと発注者に提示する
発注者専用のＷｅｂページのデータとを記憶するＷｅｂ
ページデータ記憶手段と、インターネット上の受注者か
らの要求に応じて前記Ｗｅｂページデータ記憶手段から
前記受注者専用のＷｅｂページのデータを読み出してイ
ンターネット上へ送信し、受注者の利用に供する受注者
専用Ｗｅｂページ提示手段と、受注者が行うエンジニア
リングの期間中、前記受注者専用のＷｅｂページにて受
注者が送信する決められた監査項目についての回答資料
を逐次編集して前記発注者専用のＷｅｂページのデータ
を作成し、前記Ｗｅｂページデータ記憶手段に格納する
発注者専用Ｗｅｂページ編集手段と、インターネット上
の発注者からの要求に応じて前記Ｗｅｂページデータ記
憶手段から前記発注者専用のＷｅｂページのデータを読
み出してインターネット上へ送信し、発注者の閲覧に供
する発注者専用Ｗｅｂページ提示手段とを備えることを
特徴とする。

【０００９】本発明によれば、Ｗｅｂサイトは、インタ
ーネットを介してエンジニアリングの監査依頼が受信さ
れると、当該エンジニアリングの発注者及び受注者に関
するデータを記憶するとともに、当該監査依頼されたエ
ンジニアリングの監査項目を、当該エンジニアリングの
発注者及び受注者に関するデータとデータベースに格納
する品質管理規格とに基づいて決定し、当該エンジニア
リングの発注者及び受注者へ通知して了解を求める。

【００１０】受注者は、エンジニアリングの開始後終了
までの間、受注者専用のＷｅｂページを開いて決められ
た監査項目についての回答資料を送信するようになって
いる。Ｗｅｂサイトは、このように受注者がその受注者
専用のＷｅｂページを利用して逐次送信してくる回答資
料を発注者用に編集し、発注者専用のＷｅｂページに掲
載する。

【００１１】監査項目には、発注者の要求を取り入れる
ことができ、また発注者専用のＷｅｂページには、受注
者のエンジニアリングについての解説、評価を付記する
ことができる。

【００１２】これにより、発注者はわざわざ現地に出向
くことなく、即座に、依頼したエンジニアリングの進捗
状況や問題点などを的確に把握することができる。ま
た、受注者は、所定の品質管理規格による評価を自動的
に受けることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の一実施の形態に
よる受発注業務監査が行われるインターネット環境の構
成図である。図１において、本実施の形態の受発注業務
監査が行われるインターネット環境は、受発注業務監査
を実施する受発注業務監査装置（以下「Ｗｅｂサイト」
という）１と、エンジニアリングの発注者が使用する発
注者端末２と、エンジニアリングの受注者が使用する受
注者端末３とが、インターネット４を介して接続される
構成である。ここで、エンジニアリングとは、家屋や別
荘などの一般建築、ビルや工場などの建設、電気設備や
機械の設置などを意味する。

【００１４】エンジニアリングの発注者と受注者との間
でエンジニアリングについて契約が成立すると、発注者
は、発注者端末２を用いて、受注者は、受注者端末３を
用いて、それぞれＷｅｂサイト１にエンジニアリングの
監査を依頼してくる。

【００１５】Ｗｅｂサイト１は、エンジニアリングの監
査に用いる品質管理規格（例えばＩＳＯ、具体的にはＩ
ＳＯ９０００シリーズ）が格納されるデータベース１ａ
を備え、第３者の立場で監査項目を決定して受注者のエ
ンジニアリングの監査を実行し、発注者へ報告する。

【００１６】図２は、Ｗｅｂサイト１の構成例である。
具体的には、Ｗｅｂサイト１は、図２に示すように、イ
ンターネット４から情報を取り込む情報受信部２１と、
情報受信部２１がインターネット４から取り込んだ、監
査依頼をしてきたエンジニアリングの発注者及び受注者
に関するデータを記憶する発注者データ記憶装置２２及
び受注者データ記憶装置２３と、Ｗｅｂページに掲載す
るデータ、上記品質管理規格及び決定した監査項目を格
納するＷｅｂ掲載データ記憶装置２４と、Ｗｅｂ掲載デ
ータ記憶装置２４のデータをインターネット４上へ送出
する情報発信部２５とを備えている。ここで、上記デー
タベース１ａには、Ｗｅｂ掲載データ記憶装置２４が対
応している。

【００１７】Ｗｅｂサイト１は、契約が成立したエンジ
ニアリングについて監査の依頼があると、Ｗｅｂ掲載デ
ータ記憶装置２４に格納される所定の品質管理規格（例
えばＩＳＯ９０００シリーズ）に準拠して、発注者の意
向を取り入れた監査項目を決定し、Ｗｅｂ掲載データ記
憶装置２４に記憶する。監査項目は、当該依頼されたエ
ンジニアリングの内容から導かれるＩＳＯに関係する項
目と、発注者の要求する項目とからなる。発注者の要求
する項目は、例えば、工程表、チェックリスト、日報、
現場の写真・動画像、音声などである。

【００１８】Ｗｅｂサイト１は、決定した監査項目を発
注者及び受注者に情報発信部２５から送り了解を得る。
併せて、決定した監査項目についての回答資料を求める
受注者専用のＷｅｂページのデータを作成し、Ｗｅｂ掲
載データ記憶装置２４に格納する。Ｗｅｂサイト１は、
受注者に対し、エンジニアリングの開始から終了までの
各過程において、このように決められた監査項目につい
ての回答資料を受注者専用のＷｅｂページを利用して逐
次送信するように依頼するメッセージを情報発信部２５
から送信する。

【００１９】受注者は、受注者端末３を用いて当Ｗｅｂ
サイト１の受注者専用のＷｅｂページを開き、決められ
た監査項目についての回答資料を記入ないしは掲載して
送信する。Ｗｅｂサイト１は、受信した監査項目の回答
資料を発注者向けに編集し、発注者専用のＷｅｂページ
のデータを作成し、Ｗｅｂ掲載データ記憶装置２４に格
納する。

【００２０】これにより、発注者は、発注者端末２を用
いてＷｅｂサイト１の発注者専用のＷｅｂページを適宜
に閲覧することにより、リアルタイムでエンジニアリン
グの進捗状況や問題点などを的確に把握できることにな
る。

【００２１】次に、図３を参照して本実施の形態の受発
注業務監査の処理内容を具体的に説明する。図３は、本
実施の形態の受発注業務監査の処理内容を示すフローチ
ャートである。

【００２２】図３において、発注者と受注者から監査依
頼を受信すると（ステップＳ１）、上記のようにして監
査項目を検討し（ステップＳ２）、発注者と受注者に提
案し、また基本料金を見積もり発注者に提示する（ステ
ップＳ３）。発注者と受注者が監査項目を了解し、発注
者が基本料金を了解することにより（ステップＳ４）、
受注者でのエンジニアリングが開始される（ステップＳ
５）。

【００２３】受注者は、エンジニアリングの期間中、決
められた監査項目についての回答資料を当Ｗｅｂサイト
１の受注者専用のＷｅｂページを用いて逐次送信する。
当Ｗｅｂサイト１は、受注者から監査項目の資料を受信
すると（ステップＳ６）、逐次、解説、評価を行い、発
注者専用のＷｅｂページに掲載する（ステップＳ７）。

【００２４】図４は、受注者専用のＷｅｂページの構成
例である。図４に示すように、受注者専用のＷｅｂペー
ジには、上部に当該Ｗｅｂページの名称「エンジニアリ
ング監査Ｗｅｂサイト ＩＳＯ ＧＯ！」が表示されて
いる。その下左側に、受注者名「Ａ社」、監視依頼者
（発注者）である「山田」の名前が入力表示されてい
る。

【００２５】その下にエンジニアリングの内容として
「山田様の別荘の造園」と明記されている。そして、当
該Ｗｅｂページで報告するものの種類「日報」「工程
表」「スケジュール」「現場の写真」「現場の音声」
「トピックス」が、示されている。図４の例では、スケ
ジュールの項目が選択された場合を示しており、各作業
項目のスケジュールが表示される。「スケジュール」が
点線で囲まれ、他は実線で囲まれている。

【００２６】図５は、発注者専用のＷｅｂページの構成
例である。図５に示すように、発注者専用のＷｅｂペー
ジには、上部に当該Ｗｅｂページの名称「エンジニアリ
ング監査Ｗｅｂサイト ＩＳＯ ＧＯ！」が表示されて
いる。その下左側に、発注者名「山田様への報告で
す。」、当該エンジニアリングの内容「山田様の別荘の
造園」が掲載されている。

【００２７】その下に受注者「Ａ社のエンジニアリング
状況です。」と明記され、受注者が報告した日時、即
ち、年月日「２０００年６月１日（木）」と時間「１
３：００」が明記されている。そして、当該Ｗｅｂペー
ジで報告するものの種類「日報」「工程表」「スケジュ
ール」「現場の写真」「現場の音声」「トピックス」
が、示されている。

【００２８】図示例では、「現場の写真」が点線で囲ま
れ、他は実線で囲まれ、当該Ｗｅｂページは、「現場の
写真」で報告するものであることが表示されている。右
方に植樹の様子を示す写真が掲載され、その下に解説
「昨日、機材搬入でトラブルがありましたが、スケジュ
ールに大きな遅れはなく順調です。このお写真は玄関前
の植樹の様子です。」が掲載されている。

【００２９】発注者は、このようなＷｅｂページが提供
され、閲覧できるので、スケジュール通り進んでいる
か、手抜きはないか、材料に問題はないか等を、発注者
端末２の画面上で解説付きでリアルタイムに確認し、チ
ェックすることができるようになる。

【００３０】このように受注者から所定の監査項目の資
料を受け取り、発注者が要求する資料を全てＷｅｂペー
ジに掲載する（ステップＳ８）。受注者は、エンジニア
リングを終了するとその旨を発注者及び当Ｗｅｂサイト
１に宣言する。当Ｗｅｂサイト１は、受注者からのエン
ジニアリングの終了を受信すると（ステップＳ９）、監
査項目の数と内容、Ｗｅｂ掲載期間、編集内容等を考慮
して料金を精算し、発注者に入金を依頼する（ステップ
Ｓ１０）。発注者は、当Ｗｅｂサイト１が指定する銀行
（ネットバンク）５（図１参照）に料金を入金すること
になる。

【００３１】このように、本実施の形態によれば、Ｗｅ
ｂサイト１は、インターネットを利用してエンジニアリ
ングの監査の依頼を受けると、所定の品質管理規格（例
えばＩＳＯ９０００シリーズ）に準拠して、かつ第３者
の立場で、契約が成立したエンジニアリングの開始から
終了までの各過程における受注者の業務内容の監査を行
い、受注者から収集した監査情報を編集してリアルタイ
ムに発注者に提供することができる。

【００３２】なお、品質管理規格としてＩＳＯを取り上
げたが、本発明はそれに限定されるものではなく、その
他の規格でも同様に使用できることは言うまでもない。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インターネット上でエンジニアリングの発注者及び受注
者が利用でき、第３者の立場で監査が行えるＷｅｂサイ
トを構築できるので、発注者は、発注したエンジニアリ
ングを現場に赴くことなく、手元の端末画面上でリアル
タイムで確認でき、品質の高いをエンジニアリングを受
けることができる。また、受注者は、本発明のＷｅｂサ
イトを利用することにより、無意識に所定の品質管理規
格に則った業務を行うことができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態による受発注業務監査が
行われるインターネット環境の構成図である。

【図２】Ｗｅｂサイトの構成ブロック図である。

【図３】本実施の形態の受発注業務監査の処理内容を示
すフローチャートである。

【図４】受注者専用のＷｅｂページの構成例を示す説明
図である。

【図５】発注者専用のＷｅｂページの構成例を示す説明
図である。

【符号の説明】

１ 受発注業務監査装置（Ｗｅｂサイト） １ａ データベース ２ エンジニアリングの発注者が使用する発注者端末 ３ エンジニアリングの受注者が使用する受注者端末 ４ インターネット ５ 銀行（ネットバンク） ２１ 情報受信部 ２２ 発注者データ記憶装置 ２３ 受注者データ記憶装置 ２４ Ｗｅｂ掲載データ記憶装置 ２５ 情報発信部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 Ｗｅｂサイトが、インターネットを介し
   てエンジニアリングの発注者及び受注者からエンジニア
   リングの監査依頼を受けて、 当該エンジニアリングの監査項目を、当該エンジニアリ
   ングの発注者及び受注者に関するデータとデータベース
   に格納される品質管理規格とに基づいて決定し、決定し
   た監査項目をインターネットを介して発注者及び受注者
   に通知し、併せて発注者専用及び受注者専用のＷｅｂペ
   ージをそれぞれ開設し、 受注者が行うエンジニアリングの期間中、前記受注者専
   用のＷｅｂページにて受注者が送信する決められた監査
   項目についての回答資料を逐次発注者用に編集し、前記
   発注者専用のＷｅｂページに掲載することを特徴とする
   受発注業務監査方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の受発注業務監査方法に
   おいて、 前記監査項目には、前記発注者が要求する項目が含まれ
   ることを特徴とする受発注業務監査方法。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の受発注
   業務監査方法において、 前記発注者専用のＷｅｂページには、受注者の回答資料
   についての解説、評価が付記されることを特徴とする受
   発注業務監査方法。
4. 【請求項４】 エンジニアリングの監査に用いる品質管
   理規格が格納されるデータベースと、 インターネットを介して監査依頼をしてきたエンジニア
   リングの発注者及び受注者に関するデータをそれぞれ記
   憶する発注者データ記憶手段及び受注者データ記憶手段
   と、 前記インターネットを介して受信された監査依頼につい
   ての当該エンジニアリングの監査項目を、前記データベ
   ースに格納される品質管理規格と前記発注者データ記憶
   手段及び受注者データ記憶手段に記憶される当該エンジ
   ニアリングの発注者及び受注者に関するデータとに基づ
   いて決定する監査項目決定手段と、 前記決定した監査項目をインターネットを介して発注者
   及び受注者に通知する監査項目通知手段と、 前記決定した監査項目についての回答資料を求める受注
   者専用のＷｅｂページのデータと発注者に提示する発注
   者専用のＷｅｂページのデータとを記憶するＷｅｂペー
   ジデータ記憶手段と、 インターネット上の受注者からの要求に応じて前記Ｗｅ
   ｂページデータ記憶手段から前記受注者専用のＷｅｂペ
   ージのデータを読み出してインターネット上へ送信し、
   受注者の利用に供する受注者専用Ｗｅｂページ提示手段
   と、 受注者が行うエンジニアリングの期間中、前記受注者専
   用のＷｅｂページにて受注者が送信する決められた監査
   項目についての回答資料を逐次編集して前記発注者専用
   のＷｅｂページのデータを作成し、前記Ｗｅｂページデ
   ータ記憶手段に格納する発注者専用Ｗｅｂページ編集手
   段と、 インターネット上の発注者からの要求に応じて前記Ｗｅ
   ｂページデータ記憶手段から前記発注者専用のＷｅｂペ
   ージのデータを読み出してインターネット上へ送信し、
   発注者の閲覧に供する発注者専用Ｗｅｂページ提示手段
   と、 を備えることを特徴とする受発注業務監査装置。