JP2002072870A

JP2002072870A - ベクトル地図／紙地図対応データ構築方法及び構築装置

Info

Publication number: JP2002072870A
Application number: JP2000252465A
Authority: JP
Inventors: Fumio Uzuki; 文男卯月; Yuichi Ishikawa; 雄一石川
Original assignee: Hitachi Engineering Co Ltd; Ibaraki Hitachi Information Service Co Ltd
Current assignee: Hitachi Engineering Co Ltd; Ibaraki Hitachi Information Service Co Ltd
Priority date: 2000-08-23
Filing date: 2000-08-23
Publication date: 2002-03-12

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、ベクトル地図と紙地図との相互対
照のためのベクトル地図／紙地図対応データの構築の省
力化、高精度化をはかる。【解決手段】この装置は、紙地図の区割り図線上にあ
る８点のベクトル地図上での座標をサンプリングし、そ
の８点の座標から形成される矩形の左上、右下のメッシ
ュ番号から１メッシュのサイズ（幅、高さ）と区割り図
全体の原点を求め、この原点と１メッシュのサイズ及
び、紙地図１ページ毎のメッシュ情報から紙地図１ペー
ジに対応する矩形頂点のベクトル地図上での座標を算出
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ベクトル地図と紙
地図との相互対照を行う、地図情報システムで使用する
ベクトル地図／紙地図対応データの構築方法及び装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】ベクトル地図の任意の１点と紙地図との
相互対照を行う方法として特開平９−８１０３４号「地
図情報システム、ベクトル地図／紙地図の対照検出方
法、紙地図／ベクトル地図の対照検出方法、地図無線シ
ステム」で採用されている紙地図の図番号と任意の１点
を対応づける方法と、紙地図の１ページに対応する矩形
頂点のベクトル地図上での座標をあらかじめ用意し、そ
の矩形座標と任意の１点を対応づける方法がある。

【０００３】従来、紙地図の１ページに対応する矩形頂
点のベクトル地図上での座標をあらかじめ用意し、その
矩形頂点座標とベクトル地図の任意の１点を対応づける
方法では、全ての紙地図の全てのページの矩形頂点座標
の取り出しと対応データファイルへの入力は全て手作業
で行われていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術によれば、
全ての紙地図の全てのページの矩形頂点に対応するベク
トル地図上での座標取り出しと対応データファイルの構
築を人手で行うために以下の問題がある。（１）座標取り出し時の誤差のため、隣り合う区割り図
のどちらにも属さない隙間や、隣り合う区割り図の両方
に含まれる重複部が発生する。（２）手作業によるファイル構築のため膨大な時間を要
する。

【０００５】本発明の目的は、データ精度の向上と作成
時間の省力化を可能にするベクトル地図／紙地図対応デ
ータ構築方法及び装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明はベクトル地図デ
ータの任意の１点に対応する紙地図上の記載ページを構
築するベクトル地図／紙地図対応データの構築方法であ
って、紙地図上でのＸ方向及び、Ｙ方向の区割り図線上
のサンプリング矩形情報と、このサンプリング矩形内の
メッシュ情報を外部記憶装置から入力し、サンプリング
矩形内のメッシュ数と１メッシュのサイズ、区割り図全
体の原点を求め、前記原点と１メッシュのサイズ及び、
外部記憶装置から取り込んだ紙地図１ページ毎の左上、
右下のメッシュ番号から紙地図の１ページに対応する矩
形の４つの頂点のベクトル地図上での座標を算出し、出
力するようにしたことを特徴とするベクトル地図／紙地
図対応データ構築方法を開示する。

【０００７】更に本発明は、サンプリング矩形情報と
は、サンプリング矩形を形成する、縦横の各区割り線上
の２点座標とするベクトル地図／紙地図対応データ構築
方法を開示する。

【０００８】更に本発明は、ベクトル地図データの任意
の１点に対応する紙地図上の記載ページを構築するベク
トル地図／紙地図対応データの構築装置において、紙地
図上での区割り図線上のサンプリング矩形情報を入力す
るサンプリング座標入力手段と、これら矩形情報から形
成される矩形内のメッシュ情報を外部記憶装置から入力
する区割り図配置情報入力手段と、サンプリング矩形内
のメッシュ数と１メッシュのサイズ、区割り図全体の原
点を求める区割り図基本座標算出手段と、原点と前記１
メッシュのサイズ及び、外部記憶装置から取り込んだ紙
地図１ページ毎の左上、右下のメッシュ番号から紙地図
１ページに対応する矩形の４つの頂点のベクトル地図上
での座標を算出するベクトル地図／紙地図対応データ生
成手段と、ベクトル地図／紙地図対応データを外部記憶
装置に出力するベクトル地図／紙地図対応データ出力手
段と、を備えることを特徴とするベクトル地図／紙地図
対応データ構築装置を開示する。

【０００９】更に本発明は、サンプリング矩形情報と
は、サンプリング矩形を形成する、縦横の各区割り線上
の２点座標とするベクトル地図／紙地図対応データ構築
装置を開示する。

【００１０】更に本発明は、地図種別・地図帳番号・分
冊番号・グループ番号を検索キーとして、グループ毎の
サンプリング矩形を示すサンプリング情報を格納するサ
ンプリング座標ファイルと、地図種別・地図帳番号・分
冊番号・グループ番号を検索キーとして、サンプリング
矩形のメッシュ情報・区割り図数・区割り図を構成する
メッシュ情報である区割り図配置データを格納する区割
り図配置情報ファイルと、上記サンプリング座標ファイ
ルからサンプリング情報を取り込み、区割り図配置情報
ファイルから区割り図配置情報を取り込む入力手段と、
この入力情報に基づいてサンプリング矩形内のメッシュ
数、１メッシュサイズ、区割り図原点を求め、この原点
と１メッシュサイズ、上記入力した区割り図を構成する
メッシュ情報から紙地図の１ページに対応する矩形の４
つの頂点のベクトル地図上での座標を求め、出力する処
理手段と、を備えるベクトル地図／紙地図対応データ構
築装置を開示する。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１に本発明に係るベクトル地図
／紙地図対応データ構築装置の一実施の態様例を示す。
この構築装置は、ベクトル地図／紙地図対応データ構築
部１、サンプリング座標ファイル２、区割り図配置情報
ファイル３、ベクトル地図／紙地図対応データファイル
４、から成る。この中で、ファイル２、３は予め生成し
たものであり、対応データ作成時に紙地図とベクトル地
図との関係を事前に設定するためのものである。具体的
には、ファイル２、３はサンプリング座標を構築部１に
取り込むために使用する。

【００１２】ベクトル地図／紙地図対応データ構築部１
は座標入力処理部１１、区割り図基本座標算出処理部１
２、ベクトル地図／紙地図対応データ生成処理部１３、
ベクトル地図／紙地図対応データ出力処理部１４、区割
り図配置情報入力処理部１５から構成されている。区割
り図基本座標算出処理部１２はサンプリング範囲メッシ
ュ数算出処理部１２１、最小メッシュサイズ算出処理部
１２２、区割り図原点算出処理部１２３から構成されて
いる。

【００１３】先ず、図１の構成で前提となる区割り図、
メッシュ、グループ化、サンプリング等について、図２
〜図４を用いて説明する。図２は、島２１、２４とその
周囲に海２２を有する紙地図上で区分けされた区割り図
グループ２３、２５を指す。ここで、グループとは、一
連の連続する区割り図をまとめた処理単位を指す。区割
り図グループ２３は、１７個の区割り図Ｄ ₁〜Ｄ₁₇で構
成され、区割り図２５は、７個の区割り図Ｄ₁₈〜Ｄ₂₄で
構成されている例を示す。各区割り図Ｄ_iは、紙地図上
の見開き２ページに相当し、特にＤ ₇、Ｄ₂₄では、見開
き２ページの中の左ページ、右ページを示している。区
割り図のサイズは、図２からわかるように種々の値をと
る。例えばＤ₂は大きなサイズ、Ｄ₁₇は小さいサイズで
ある。図２の区割り図グループ２３と２５とからわかる
ように、図２の島２１と島２４とを別グループとして扱
う。このように、グループとは同一地図帳の中でも飛び
地のような隣接しない別個の区割り図の集合を異なるグ
ループとして分けたものである。グループ番号はこのグ
ループ毎に付与した番号であり、地図種別、地図帳番
号、分冊番号が同一の場合、グループ番号はユニークな
番号となる。地図種別は都道府県地図、市区町村地図、
住宅地図などの区別を表し、地図帳番号は同一地図種別
の中の実際の地図帳を表すものであるが、同一都市を東
部、西部など複数に分冊化することもあり、地図種別の
中では必ずしもユニークな番号とはならない。分冊番号
は同一地図帳番号の中で分冊が存在するとき、冊毎に付
与したユニークな番号である。

【００１４】この地図種別、地図帳番号、分冊番号、グ
ループ番号は、サンプリング座標ファイル、区割り図配
置情報ファイル内のデータを検索する際の検索キーとな
る。

【００１５】図３は、各グループにおけるメッシュ区分
例を示す。このメッシュとは区割り図上での区分であ
り、グループ毎に同一とは限らない。図３の例では、グ
ループ２３の１メッシュサイズ（斜線で示した）は、グ
ループ２５のメッシュサイズより小さい。メッシュ番号
は、グループ毎に独立に付与される。

【００１６】図４はサンプリング例を示し、サンプリン
グとは、区割り線で区切られた矩形を選ぶための作業で
ある。図４で４つの区切り線Ｌ₁、Ｌ₂、Ｌ₃、Ｌ₄で囲ま
れた矩形を選ぶために、各線上に２点Ｓ₁（ｘ₁、
ｙ₁、）〜Ｓ₈（ｘ₈、ｙ₈）のサンプリング座標を設定
し、区切り線Ｌ₁、Ｌ₂、Ｌ₃、Ｌ₄を特定する。このサン
プリング座標とは、ベクトル地図上の座標であって、紙
地図上の座標ではない。

【００１７】次に、図１の各要素の構成及び機能を述べ
る。図５には、サンプリング座標ファイル２の構成例を
示す。グループ単位に、サンプリングデータが形成され
ている。サンプリングデータは、検索キー（地図種別、
地図帳番号、分冊番号、グループ番号）と８点のサンプ
リング座標とよりなる。８点のサンプリング座標の一例
は図４に示した通りである。

【００１８】図６には、区割り図配置情報ファイル３の
構成例を示す。グループ単位の区割り図配置データは、
検索キー（地図種別、地図帳番号、分冊番号、グループ
番号）と区割り情報とから成る。この区割り情報は、サンプリング矩形左上メッシュ番号サンプリング矩形右下メッシュ番号区割り図数（ｎ）区割り図Ｄ₁メッシュ番号、区割り図Ｄ₂メッシュ番号、
……区割り図Ｄ_nメッシュ番号より成る。更に、各区割り図（例えば）Ｄ₁は、ページ区分１（左ページ）左ページ対応、左上メッシュ番号左ページ対応、右下メッシュ番号ページ区分２（右ページ）右ページ対応、左上メッシュ番号右ページ対応、右下メッシュ番号より成る。図５、図６に示したファイル例は同一の地図
種別、地図帳番号、分冊番号による例であり、この組み
合わせが複数あればその複数の数に対応するだけのデー
タが存在する。

【００１９】ベクトル地図／紙地図対応データ構築部１
内のサンプリング座標入力処理部１１は、サンプリング
座標ファイル２からの区割り図グループ毎のサンプリン
グ座標を取り込む機能を持つ。区割り図基本座標算出処
理部１２は、座標入力処理部１１から入力されたサンプ
リング座標と区割り図配置情報入力処理部１５により区
割り図配置情報ファイルから入力したグループ毎のサン
プリング範囲メッシュ番号により、サンプリング範囲の
メッシュ数、メッシュサイズ、区割り図全体の原点を算
出する。ベクトル地図／紙地図対応データ生成処理部１
３は区割り図全体の原点とメッシュサイズと区割り図配
置情報入力処理部１５により区割り図配置情報ファイル
から入力した具体的な区割り図の配置情報から紙地図１
ページに対応する区割り図矩形頂点のベクトル地図上で
の座標を算出する。ベクトル地図／紙地図対応データ出
力処理部１４はベクトル地図／紙地図対応データ生成処
理部１３で生成された紙地図１ページに対応する矩形頂
点座標データと地図種別、地図帳番号、分冊番号、グル
ープ番号の対応づけを行い、ベクトル地図／紙地図対応
データとして外部の記憶装置に出力する。

【００２０】区割り図配置情報取り込み処理部１５はあ
らかじめ作成された区割り図配置情報ファイル３からグ
ループ毎のサンプリング範囲のメッシュ番号と具体的な
区割り図の配置情報を取り出し、区割り図基本座標算出
処理部１２及び、ベクトル地図／紙地図対応データ生成
処理部１３にそれぞれデータを引き渡す。

【００２１】ベクトル地図／紙地図対応データファイル
４には、区割り図基本座標算出処理部１２及び、ベクト
ル地図／紙地図対応データ生成処理部１３にて算出され
たベクトル地図／紙地図対応データがベクトル地図／紙
地図対応データ出力処理部１４によって紙地図情報（地
図種別、地図帳番号、分冊番号、ページ番号、ページ区
分）と対応づけられて出力される。そのファイル４の一
例を図７に示す。ベクトル地図／紙地図対応データとし
て、各ページ毎、及び左ページ、右ページに分けられて
格納されている。各対応データは、紙地図情報（地図種
別、地図帳番号、分冊番号、ページ番号、ページ区分
（左右区分））区割り図座標（当該ページの左右上下の
端点座標ｘ、ｙ）より成る。

【００２２】次に、本発明の一実施例を図２に示すよう
な区割り図を有する紙地図に対応するベクトル地図／紙
地図対応データを構築する場合の動作を図８に示すフロ
ーチャートで説明する。ステップＦ₁はサンプリング座
標入力処理部１１においてサンプリング座標ファイル２
からｘ方向区割り線Ｌ₁、Ｌ₂上にある４つのサンプリン
グ座標を読み込む。ステップＦ₂も同様に座標入力処理
部１１においてサンプリング座標ファイル２からｙ方向
区割り図線Ｌ₃、Ｌ₄上にある４つのサンプリング座標を
読み込む。サンプリング座標ファイル２に格納された８
点のサンプリング座標は、図４に示すように紙地図上で
のｘ方向の同一の区割り図線Ｌ₁上に位置する２点Ｓ₁、
Ｓ ₂及び、それに平行するｙ方向の同一区割り図線Ｌ₂上
に位置する２点Ｓ₃、Ｓ₄と、ｙ方向の同一の区割り図線
Ｌ₃上に位置する２点Ｓ₅、Ｓ₆及びそれに平行するｙ方
向の同一区割り図線Ｌ₄上に位置する２点Ｓ₇、Ｓ₈の合
計８点のベクトル地図上での既知の座標をサンプリング
し、サンプリング座標ファイル２に格納したものであ
る。

【００２３】サンプリング座標データは図１に示すよう
にファイルとして記憶装置に記憶させ、読み出す方法の
他に、キーボードなどの入力装置から入力する方法があ
る。ステップＦ₃は区割り図配置情報入力処理部１５に
おいて、区割り図配置情報ファイル３から前記サンプリ
ング座標で形成される矩形の左上のメッシュ番号（Ｍ
１，Ｎ１）と右下のメッシュ番号（Ｍ２、Ｎ２）を取り
込み、サンプリング範囲メッシュ数算出処理部１２１に
おいてサンプリング矩形内のｘ方向のメッシュ数ｍ、ｙ
方向のメッシュ数ｎを数１及び数２により求める。

【数１】

【数２】ここでメッシュ番号とは図４に示すように最も小さい区
割り図３１の片側１ページ分を最小単位として区割り図
全体を包含するように区分化した矩形に対して付与した
番号であり、ｘ方向がＭ個、ｙ方向がＮ個に分割されて
いるときＭ１，Ｎ１のメッシュ位置のメッシュ番号は
（Ｍ１，Ｎ１）と表現できる。

【００２４】図６は本実施例における区割り図配置情報
ファイル３の詳細であり、検索キー毎に区割り図情報が
格納される。区割り図配置情報データは図１に示すよう
なファイル３として記憶装置に記憶させ、読み出す方法
の他に、キーボードなどの入力装置から入力する方法が
ある。ステップＦ₄は最小メッシュサイズ算出処理部１
２２において、前記サンプリング座標とステップＦ₃で
求められたサンプリング範囲のｘ方向、ｙ方向のメッシ
ュ数ｍ、ｎから１メッシュの幅ｗと高さｈを求める。

【００２５】図３において、サンプリング座標をそれぞ
れＳ₁（ｘ₁、ｙ₁）、Ｓ₂（ｘ₂、ｙ₂）、…、Ｓ₈（ｘ₈、
ｙ₈）とすれば、サンプリング矩形内のｘ方向のメッシ
ュ数ｍ、ｙ方向のメッシュ数ｎから、１メッシュ（最小
メッシュ３２）の幅ｗと高さｈは数３、数４により求め
られる。

【数３】

【数４】ステップＦ₅は区割り図原点算出処理部１２３において
前記サンプリング座標と、ステップＦ₃で取り込んだメ
ッシュ番号（Ｍ１，Ｎ１）、（Ｍ２、Ｎ２）と、１メッ
シュの幅ｗと高さｈにより、区割り図全体の原点Ｐ
₀（ｘ₀、ｙ₀）を数５及び数６により算出する。

【数５】

【数６】ステップＦ₆は区割り図配置情報入力処理部１５におい
て、区割り図配置情報ファイル３から紙地図１ページ毎
の左上及び右下のメッシュ番号を読み込み、ステップＦ
₄にて算出した１メッシュの幅ｗと高さｈと、ステップ
Ｆ₅にて求めた区割り図全体の原点から、ベクトル地図
／紙地図対応データ生成処理部１３により紙地図１ペー
ジに対応する矩形頂点のベクトル地図上での座標を算出
するその例を図９に示す。

【００２６】図９において、区割り図番号Ｄ₂の左のペ
ージに対応する矩形４０の左上のメッシュ番号を（Ｍ
１，Ｎ１）、右下のメッシュ番号を（Ｍ３，Ｎ３）とす
るとこの矩形４０の頂点Ｐ₁（ｘ₁₁、ｙ₁₁）、Ｐ
₂（ｘ₁₂、ｙ₁₂）、Ｐ₃（ｘ₁₃、ｙ₁₃）、Ｐ₄（ｘ₁₄、ｙ
₁₄）は数７、数８、数９及び数１０により求められる。

【数７】

【数８】

【数９】

【数１０】ステップＦ₇はベクトル地図／紙地図対応データ出力処
理部１４においてステップＦ₆にて算出された紙地図１
ページに対応する矩形頂点座標を地図種別、地図帳番
号、分冊番号、ページ番号、ページ区分と共にベクトル
地図／紙地図対応データファイル４として出力する。図
８は本実施例におけるベクトル地図／紙地図対応データ
ファイル４の詳細である。

【００２７】ベクトル地図対応地図帳ページ検索処理を
有し、検索結果を表示できる地図表示システムは、ベク
トル地図の任意の１点の座標とベクトル地図／紙地図対
応データファイル内の座標とを比較し、対応する紙地図
情報（地図種別、地図帳番号、分冊番号、ページ番号、
ページ区分）を取得することができる。

【００２８】このようにしてサンプリング座標入力処理
部１１により入力した紙地図上でのｘ方向の同一区割り
図線上に位置する２点及びそれに平行するｘ方向の同一
区割り図線上に位置する２点と、ｙ方向の同一区割り図
線上に位置する２点及びそれに平行するｙ方向の同一区
割り図線上に位置する２点の合計８点のベクトル地図上
での既知のサンプリング座標と、区割り図配置情報入力
処理部１５により入力したサンプリング座標から形成さ
れる矩形の左上のメッシュ番号（Ｍ１，Ｎ１）と右下の
メッシュ番号（Ｍ２、Ｎ２）により区割り図基本座標算
出処理部１２においてサンプリング矩形内のｘ方向のメ
ッシュ数ｍ、ｙ方向のメッシュ数ｎを算出する。さらに
区割り図基本座標算出処理部１２において、サンプリン
グ座標とサンプリング範囲のｘ方向のメッシュ数ｍ、ｙ
方向のメッシュ数ｎから１メッシュの幅ｗと高さｈを求
める。

【００２９】また、前記サンプリング座標と、サンプリ
ング座標から形成される矩形の左上メッシュ番号（Ｍ
１，Ｎ１）と右下メッシュ番号（Ｍ２、Ｎ２）から区割
り図全体の原点ｐ₀（ｘ₀，ｙ₀）を算出する。ベクトル
地図／紙地図対応データ生成処理部１３は区割り図基本
座標算出処理部１２で求めた区割り図全体の原点と区割
り図配置情報入力処理部１５により入力した紙地図１ペ
ージ毎の左上及び右下のメッシュ番号から紙地図１ペー
ジに対応する矩形頂点のベクトル地図上での座標を求め
る。

【００３０】ベクトル地図／紙地図対応データ出力処理
部１４は算出された紙地図１ページに対応する矩形頂点
座標を地図種別、地図帳番号、分冊番号、ページ番号、
ページ区分と共にベクトル地図／紙地図対応データファ
イル４として出力することにより、ベクトル地図／紙地
図対応ファイルの構築におけるデータ精度の向上と作成
時間の省力化を図ることができる。

【００３１】本実施の形態の特徴とするところは、紙地
図の区割り図線上にある８点のベクトル地図上での座標
をサンプリングし、その８点の座標から形成される矩形
の左上、右下のメッシュ番号から１メッシュのサイズと
区割り図全体の原点を求め、この原点と１メッシュのサ
イズ及び、紙地図１ページ毎のメッシュ情報から紙地図
の１ページに対応する矩形頂点のベクトル地図上での座
標を算出するようにしたことにある。

【００３２】本発明によれば、サンプリングした８点の
座標とメッシュ情報から紙地図１ページ毎の矩形頂点の
ベクトル地図上の座標を算出するようにしているので、
下記効果を得ることが出来る。（１）隣り合う区割り図間における、隙間、重複などの
ずれが生じなくなる。（２）サンプリングする座標が１グループあたり８点の
みであるため、紙地図１ページ毎の矩形頂点座標を求め
る時間を大幅に短縮できる。尚、サンプリング矩形を得るのに、８点サンプリングを
するとしたが、区割り図の区切り線Ｌ₁、Ｌ₂等を指定し
ても可能である。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、ベクトル地図／紙地図
対応データ構築におけるデータ精度の向上と作成時間の
省力化を図ることができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構築装置の実施の形態を示す図であ
る。

【図２】本発明における紙地図上の区割り図例の説明図
である。

【図３】本発明におけるグループ化及びメッシュの説明
図である。

【図４】本発明におけるサンプリング区割り図全体の原
点の説明図である。

【図５】図１のサンプリング座標ファイルの一例図であ
る。

【図６】図１の区割り図配置情報ファイルの一例図であ
る。

【図７】図１のベクトル地図／紙地図対応データファイ
ルの一例図である。

【図８】本発明のベクトル地図／紙地図対応データ構築
処理のフローチャート図である。

【図９】本発明のページ頂点例図である。

【符号の説明】

１ベクトル地図／紙地図対応データ構築部２サンプリング座標ファイル３区割り図配置情報ファイル４ベクトル地図／紙地図対応データファイル１１サンプリング座標入力処理部１２区割り図基本座標算出処理部１３ベクトル地図／紙地図対応データ生成処理部１４ベクトル地図／紙地図対応データ出力処理部１５区割り図配置情報入力処理部１２１サンプリング範囲メッシュ数算出処理部１２２最小メッシュサイズ算出処理部１２３区割り図原点算出処理部

フロントページの続き (72)発明者石川雄一茨城県日立市大みか町三丁目18番１号茨城日立情報サービス株式会社内Ｆターム(参考） 2C032 HA03 HA11 HA21 HB03 HB11 HC13 HC21 5B050 AA07 BA17 CA07 EA03 EA06 EA18 FA09 FA15 GA08

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ベクトル地図データの任意の１点に対応
する紙地図上の記載ページを構築するベクトル地図／紙
地図対応データの構築方法であって、紙地図上での区割り図線上のサンプリング矩形情報と、
このサンプリング矩形内のメッシュ情報を外部記憶装置
から入力し、サンプリング矩形内のメッシュ数と１メッ
シュのサイズ、区割り図全体の原点を求め、前記原点と
１メッシュのサイズ及び、外部記憶装置から取り込んだ
紙地図１ページ毎の左上、右下のメッシュ番号から紙地
図の１ページに対応する矩形の４つの頂点のベクトル地
図上での座標を算出し、出力するようにしたことを特徴
とするベクトル地図／紙地図対応データ構築方法。
【請求項２】上記サンプリング矩形情報とは、サンプ
リング矩形を形成する、縦横の各区割り線上の２点座標
とする請求項１のベクトル地図／紙地図対応データ構築
方法。
【請求項３】ベクトル地図データの任意の１点に対応
する紙地図上の記載ページを構築するベクトル地図／紙
地図対応データの構築装置において、紙地図上での区割り図線上のサンプリング矩形情報を入
力するサンプリング座標入力手段と、これら矩形情報から形成される矩形内のメッシュ情報を
外部記憶装置から入力する区割り図配置情報入力手段
と、サンプリング矩形内のメッシュ数と１メッシュのサイ
ズ、区割り図全体の原点を求める区割り図基本座標算出
手段と、原点と前記１メッシュのサイズ及び、外部記憶
装置から取り込んだ紙地図１ページ毎の左上、右下のメ
ッシュ番号から紙地図１ページに対応する矩形の４つの
頂点のベクトル地図上での座標を算出するベクトル地図
／紙地図対応データ生成手段と、ベクトル地図／紙地図対応データを外部記憶装置に出力
するベクトル地図／紙地図対応データ出力手段と、を備えることを特徴とするベクトル地図／紙地図対応デ
ータ構築装置。
【請求項４】上記サンプリング矩形情報とは、サンプ
リング矩形を形成する、縦横の各区割り線上の２点座標
とする請求項３のベクトル地図／紙地図対応データ構築
装置。
【請求項５】地図種別・地図帳番号・分冊番号・グル
ープ番号を検索キーとして、グループ毎のサンプリング
矩形を示すサンプリング情報を格納するサンプリング座
標ファイルと、地図種別・地図帳番号・分冊番号・グループ番号を検索
キーとして、サンプリング矩形のメッシュ情報・区割り
図数・区割り図を構成するメッシュ情報である区割り図
配置データを格納する区割り図配置情報ファイルと、上記サンプリング座標ファイルからサンプリング情報を
取り込み、区割り図配置情報ファイルから区割り図配置
情報を取り込む入力手段と、この入力情報に基づいてサンプリング矩形内のメッシュ
数、１メッシュサイズ、区割り図原点を求め、この原点
と１メッシュサイズ、上記入力した区割り図を構成する
メッシュ情報から紙地図の１ページに対応する矩形の４
つの頂点のベクトル地図上での座標を求め、出力する処
理手段と、を備えるベクトル地図／紙地図対応データ構築装置。