JP2002072868A - 情報処理装置および方法、並びにプログラム格納媒体 - Google Patents

情報処理装置および方法、並びにプログラム格納媒体

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JP2002072868A
JP2002072868A JP2000262299A JP2000262299A JP2002072868A JP 2002072868 A JP2002072868 A JP 2002072868A JP 2000262299 A JP2000262299 A JP 2000262299A JP 2000262299 A JP2000262299 A JP 2000262299A JP 2002072868 A JP2002072868 A JP 2002072868A
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JP2000262299A
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Tadanaka Ogaki
忠央 大垣
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Sony Corp
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Priority to EP04076615A priority patent/EP1460556A3/en
Priority to EP10174178.3A priority patent/EP2259192B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地図データを簡便に管理できるようにする。 【解決手段】 所定の地域毎に地図データが、地図ファ
イル名で管理されている。その地図ファイル名の先頭の
1文字は、地図ストラクチャコードを示し、2番目の1
文字に、地図の拡大、縮小の切り替え表示のための、ズ
ームレベルに割り当てられる。3乃至8番目の6文字
は、地図データが同じズームレベルの中でどこに配置さ
れているのかを表すためのx方向ユニットコードとy方
向ユニットコードが、それぞれ3文字分づつ割り当てら
れる。これらの8バイトのファイル名と3バイトの拡張
子から、地図ファイル名は構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置および
方法、並びにプログラム格納媒体に関し、特に、地図を
ユーザに提供する装置に用いて好適な情報処理装置およ
び方法、並びにプログラム格納媒体。
【0002】
【従来の技術】紙媒体で普及している地図は、一般的
に、地形や地表にある建物を中心とした地図である。こ
のような地図は、近年デジタル化され、パーソナルコン
ピュータなどで扱えるようになってきている。デジタル
データとして地図データ(以後、デジタル地図と適宜記
述する)を扱う場合、俗にナビゲーションシステムなど
と称される装置に対して用いることが可能であり、その
ような装置では、所望の場所の検索や、行き先までの道
のりの検索などが簡便にできるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなデジタ
ル化された地図データは、CD-ROM(Conpact Disk-ReadO
nly Memory)やDVD(Digital Video Disk)などの大容
量の記録メディアに記録されている場合が多い。そのよ
うな記録メディアに記録されている地図データは、全デ
ータが1つのファイルとして記録されている、または、
1つの連続データストリームとして記録されている。そ
のため、例えば、日本全土の地図データを記録した場
合、そのファイルサイズは大きなものとなってしまう。
【0004】地図データを複数のファイルに分割して記
録する方法もあるが、そのような方法によると、1つ1
つのファイルの容量は小さくなるが、それらの複数のフ
ァイルを管理するための管理ファイルが必要となり、そ
の管理ファイル自体の容量が大きくなってしまう。
【0005】このように、ファイルの容量が大きくなっ
てしまうと、処理能力の低い装置やメモリの容量が小さ
い装置などでは、地図を表示することができない、でき
たとしても、表示するまでに時間がかかるなどの課題が
あった。また、携帯可能な装置で、地図データをネット
ワークを介してダウンロードして表示する際、ファイル
サイズが大きいと、そのダウンロードにかかる時間が長
くなるという課題があった。
【0006】また、複数のファイルにより地図データを
管理しているような場合、必要なファイルのみをダウン
ロードすればよいので、そのファイル自体のダウンロー
ドにかかる時間は短くできるが、そのファイルを管理す
るための管理ファイルもダウンロードする必要があり、
結果として、ダウンロードにかかる時間が長くなってし
まうといった課題があった。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、まとまりのある地図を、他のまとまりのあ
る地図と識別するためのコードや、拡大、縮小などのレ
ベルを示すコードなどにより構成されるファイル名で、
地図データを管理することにより、必要な地図データだ
けで、地図を表示することができるようにすることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報処
理装置は、所定の地域毎に設けられた地図ストラクチャ
を識別する識別コード、地図ストラクチャ内の地図の拡
大、縮小のレベルを示すレベルコード、および、地域の
どの部分の地図であるのかを示すユニットコードにより
構成されるファイル名を作成する作成手段と、作成手段
により作成されたファイル名で管理されている地図デー
タを読み出す読み出し手段と、読み出し手段により読み
出された地図データに基づく地図の表示を制御する表示
制御手段とを含むことを特徴とする。
【0009】複数の地図ストラクチャにより、まとまり
のある広域の地域を網羅する地図を構成するようにする
ことができる。
【0010】前記作成手段は、表示制御手段により表示
が制御されている第1の地図から、第1の地図と同じ縮
尺で、近接する第2の地図へのスクロールが指示された
場合、第1の地図の一部分と第2の地図の一部分を含
み、第1の地図と第2の地図が含まれる地図ストラクチ
ャとは異なる地図ストラクチャの第3の地図のファイル
名を作成するようにすることができる。
【0011】前記作成手段は、表示制御手段により表示
が制御されている第1の地図から、第1の地図と異なる
縮尺の第2の地図に表示の切り替えが指示された場合、
第1の地図が含まれる地図ストラクチャとは異なる地図
ストラクチャの第2の地図のファイル名を作成するよう
にすることができる。
【0012】前記地図データは、ヘッダ情報を含み、ヘ
ッダ情報は、少なくとも、地図データに基づき表示され
る地図の4端点の、それぞれの緯度と経度の情報を含む
ようにすることができる。
【0013】前記作成手段は、表示制御手段により表示
が制御されている第1の地図から、第1の地図と同じ縮
尺で、近接する第2の地図へのスクロールが指示された
場合、ユニットコードのレベルコードに対応付けられて
いる位置のビットの値に所定の値を加算するか、また
は、減算することにより、第2の地図のファイル名を作
成するようにすることができる。
【0014】前記作成手段は、表示制御手段により表示
が制御されている第1の地図から、第1の地図の所定の
部分を含む縮小された第2の地図に切り換えが指示され
た場合、ユニットコードのレベルコードに対応付けられ
ている位置のビットをマスクすることにより第2の地図
のファイル名を作成し、第1の地図の所定の部分を含む
拡大された第3の地図に切り換えが指示された場合、ユ
ニットコードのレベルコードに対応付けられている位置
のビットを所定の値に切り換えることにより第3の地図
のファイル名を作成するようにすることができる。
【0015】請求項8に記載の情報処理方法は、所定の
地域毎に設けられた地図ストラクチャを識別する識別コ
ード、地図ストラクチャ内の地図の拡大、縮小のレベル
を示すレベルコード、および、地域のどの部分の地図で
あるかを示すユニットコードにより構成されるファイル
名を作成する作成ステップと、作成ステップの処理で作
成されたファイル名で管理されている地図データを読み
出す読み出しステップと、読み出しステップの処理で読
み出された地図データに基づく地図の表示を制御する表
示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】請求項9に記載のプログラム格納媒体のプ
ログラムは、所定の地域毎に設けられた地図ストラクチ
ャを識別する識別コード、地図ストラクチャ内の地図の
拡大、縮小のレベルを示すレベルコード、および、地域
のどの部分の地図であるかを示すユニットコードにより
構成されるファイル名を作成する作成ステップと、作成
ステップの処理で作成されたファイル名で管理されてい
る地図データを読み出す読み出しステップと、読み出し
ステップの処理で読み出された地図データに基づく地図
の表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴
とする。
【0017】請求項1に記載の情報処理装置、請求項8
に記載の情報処理方法、および請求項9に記載のプログ
ラム格納媒体においては、所定の地域毎に設けられた地
図ストラクチャを識別する識別コード、地図ストラクチ
ャ内の地図の拡大、縮小のレベルを示すレベルコード、
および、地域のどの部分の地図であるのかを示すユニッ
トコードにより構成されるファイル名が作成され、その
ファイル名で管理されている地図データが読み出され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明を
適用した情報処理システムの一実施の形態の構成を示し
た図である。図1においては、携帯情報端末1−1乃至
1−4が接続されているネットワークシステムを示し、
通信サービスの提供エリアを所望の大きさに分割したセ
ル内にそれぞれ固定無線局である基地局2−1乃至2−
4が設置されている。これらの基地局2−1乃至2−4
には、移動無線局である携帯情報端末1−1乃至1−4
が、例えばW-CDMA(Wideband-Code Division Multiple
Access)と呼ばれる符号分割多元接続方式によって無線
接続され、2[GHz]の周波数帯域を使用して最大2[Mbp
s]のデータ転送速度で大容量データを高速にデータ通信
し得るようになっている。
【0019】このように携帯情報端末1−1乃至1−4
は、W-CDMA方式によって大容量データを高速にデータ通
信し得るので、音声通話だけでなく電子メールの送受
信、簡易ホームページの閲覧、画像の送受信、また、後
述するテレビジョン放送の番組の視聴等の多種に及ぶデ
ータ通信を実行し得る。
【0020】また基地局2−1乃至2−4は、有線回線
を介して公衆回線網3に接続されており、当該公衆回線
網3には、インターネット5や、図示しない多くの加入
者有線端末、コンピュータネットワーク及び企業内ネッ
トワーク等が接続されている。公衆回線網3には、イン
ターネットサービスプロバイダのアクセスサーバ6も接
続されており、当該アクセスサーバ6には当該インター
ネットサービスプロバイダが保有するコンテンツデータ
サーバ7が接続されている。
【0021】このコンテンツデータサーバ7は、加入者
有線端末や携帯情報端末1−1乃至1−4からの要求に
応じて例えば簡易ホームページ等のコンテンツデータを
例えばコンパクトHTML(Hyper Text Markup Language)
形式のファイルとして提供する。
【0022】ところでインターネット5には、多数のWW
Wサーバ8−1乃至8−Nが接続され、TCP/IP(Transmi
ssion Control Protocol/Internet Protocol)のプロト
コルに従って加入者有線端末や携帯情報端末1−1乃至
1−4からWWWサーバ8−1乃至8−Nに対してアクセ
スできる。
【0023】因みに携帯情報端末1−1乃至1−4は、
図示しない基地局2−1乃至2−4までを2 [Mbps] の
簡易トランスポートプロトコルで通信し、当該基地局2
−1乃至2−4からインターネット3を介してWWWサー
バ8−1乃至8−NまでをTCP/IPプロトコルで通信す
る。
【0024】なお管理制御装置4は、公衆回線網3を介
して加入者有線端末や携帯情報端末1−1乃至1−4に
接続されており、当該加入者有線端末や携帯情報端末1
−1乃至1−4に対する認証処理や課金処理等を行う。
【0025】次に、携帯情報端末1−1乃至1−4につ
いて説明する。携帯情報端末1−1と1−2は、PDA(P
ersonal Digital Assistance)などと称されるものであ
り、図2に、その外観の構成を示す。携帯情報端末1−
1または1−2としてのPDA20は、図2に示すよう
に、表示部21、キー22、およびジョグダイヤル24
などが設けられている。キー22は、後述するPDA20
に地図を表示させ、所定の処理をする場合などに用いら
れる、スクロールキー23−1、ズームキー23−2,
およびエンタキー23−3から構成されている。
【0026】表示部21は、液晶表示装置などの薄型の
表示装置で構成され、アイコン、サムネイル、またはテ
キストなどの画像を表示する。表示部21の上側には、
タッチパッドが設けられている。キー22は、マイクロ
フォン、または入力キーなどから構成され、表示部21
に表示されたアイコンまたはサムネイルの選択などを入
力する。ジョグダイヤル24は、回転操作または本体側
への押圧操作に対応して、表示部21に表示されたアイ
コンまたはサムネイルの選択などを入力する。
【0027】図3は、PDA20の構成を説明する図であ
る。CPU(Central Processing Unit)31は、発信器3
2から供給されるクロック信号に同期して、Flash ROM
(Read-only Memory)33またはEDO DRAM(Extended D
ata Out Dynamic Random-Access Memory)34に格納さ
れている表示プログラムなどの各種プログラムを実行す
る。Flash ROM33は、EEPROM(Electrically Erasable
Programmable Read-Only Memory)の一種であるフラッ
シュメモリで構成され、一般的には、CPU31が使用す
るプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固
定のデータを格納する。EDO DRAM34は、CPU31の実
行において使用するプログラムや、その実行において適
宜変化するパラメータを格納する。
【0028】メモリースティックインターフェース35
は、装着されているメモリースティック(商標)45か
らデータを読み出すとともに、CPU31から供給された
データをメモリースティック45に書き込む。
【0029】USB(Universal Sirial Bus)インター
フェース36は、発信器37から供給されるクロック信
号に同期して、接続されているUSB機器であるドライ
ブ46からデータまたはプログラムを受信するととも
に、CPU31から供給されたデータをドライブ46に供
給する。ドライブ46は、装着されている磁気ディスク
201、光ディスク202、光磁気ディスク203、ま
たは半導体メモリ204に記録されているデータまたは
プログラムを読み出して、そのデータまたはプログラム
を、USBインターフェース36を介して接続されてい
るCPU31またはEDO DRAM34に供給する。
【0030】Flash ROM33,EDO DRAM34、メモリー
スティックインターフェース35、およびUSBインタ
ーフェース36は、アドレスバスおよびデータバスを介
して、CPU31に接続されている。
【0031】表示部21は、LCDバスを介して、CPU
31からデータを受信し、受信したデータに対応する画
像または文字などを表示する。タッチパッド制御部38
は、表示部21の上側に設けられたタッチパッドが操作
されたとき、操作に対応したデータを表示部21から受
信し、受信したデータに対応する信号をシリアルバスを
介してCPU31に供給する。
【0032】EL(Electroluminescence)ドライバ3
9は、表示部21の液晶表示部の裏側に設けられている
電界発光素子を動作させ、表示部21の表示の明るさを
制御する。
【0033】赤外線通信部40は、UART(Universal as
ynchronous receiver-transmitter)を介して、CPU31
から受信したデータを赤外線を媒体として送信するとと
もに、他の機器から送信された赤外線を媒体とするデー
タを受信して、CPU31に供給する。また、PDA20は、
UARTを介して、他の機器と通信することができる。
【0034】通信部47は、インターネット5などと接
続し、CPU31から供給されたデータ(例えば、メール
など)を、所定の方式のパケットに格納して、インター
ネット2を介して、相手に送信する。また、通信部42
は、インターネット2を介して、相手から受信したパケ
ットに格納されているデータ(例えば、メールなど)、
またはプログラムをCPU31に出力する。
【0035】電源回路42は、装着されているバッテリ
43または接続されているAC(Alternating curren
t)アダプタ44から供給される電源の電圧を変換し
て、電源をCPU31乃至通信部47に供給する。
【0036】携帯情報端末1−3と1−4は、携帯電話
などと称されるものであり、図4に、その外観の構成を
示す。携帯端末1−3と1−4は、画像を撮像できるカ
メラを備えた携帯電話であり、以下の説明においては、
携帯端末1−3と1−4を、カメラ付デジタル携帯電話
機50と記述する。図4に示すようにカメラ付デジタル
携帯電話機50は、中央のヒンジ部51を境に表示部5
2と本体53とに分けられており、当該ヒンジ部51を
介して折り畳み可能に形成されている。
【0037】表示部52には、上端左部に送受信用のア
ンテナ54が引出し及び収納可能な状態に取り付けられ
ており、当該アンテナ54を介して基地局2との間で電
波を送受信する。また表示部52には、上端中央部にほ
ぼ180度の角度範囲で回動自在なカメラ部55が設け
られており、当該カメラ部55のCCDカメラ56によっ
て所望の撮像対象を撮像し得る。
【0038】ここで表示部52は、カメラ部55がユー
ザによってほぼ180度回動されて位置決めされた場
合、図5に示すように当該カメラ部55の背面側中央に
設けられたスピーカ57が正面側に位置することにな
り、これにより通常の音声通話状態に切り換わる。
【0039】さらに表示部52には、その正面に液晶デ
ィスプレイ58が設けられており、電波の受信状態、電
池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番
号及び発信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホーム
ページ、カメラ部55のCCDカメラ56で撮像した画像
を表示し得る。
【0040】一方、本体53には、その表面に「0」乃
至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話
及び電源キー、クリアキー及び電子メールキー等の操作
キー59が設けられており、当該操作キー59を用いて
各種指示を入力し得る。また本体53には、操作キー5
9の下部にメモボタン60やマイクロフォン61が設け
られており、当該メモボタン60によって通話中の相手
の音声を録音し得ると共に、マイクロフォン61によっ
て通話時のユーザの音声を集音する。
【0041】さらに本体53には、操作キー59の上部
に回動自在なジョグダイヤル62が当該本体53の表面
から僅かに突出した状態で設け等られており、当該ジョ
グダイヤル62に対する回動操作に応じて液晶ディスプ
レイ58に表示されている電話帳リストや電子メールの
スクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作及
び画像の送り動作等の種々の動作を実行する。
【0042】例えば本体53は、ユーザによるジョグダ
イヤル62の回動操作に応じて液晶ディスプレイ58に
表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望
の電話番号が選択され、当該ジョグダイヤル62が本体
53の内部方向に押圧されると、選択された電話番号を
確定して当該電話番号に対して自動的に発呼処理を行
う。
【0043】なお本体53は、背面側に図示しないバッ
テリパックが挿着されており、終話及び電源キーがオン
状態になると、当該バッテリパックから各回路部に対し
て電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
【0044】ところで本体53には、当該本体53の左
側面上部に抜差自在なメモリースティック(ソニー株式
会社の商標)63を挿着するためのメモリースティック
スロット64が設けられており、メモボタン60が押下
されるとメモリースティック63に通話中の相手の音声
を記録したり、ユーザの操作に応じて電子メール、簡易
ホームページ、CCDカメラ56で撮像した画像を記録し
得る。
【0045】ここでメモリースティック63は、本願出
願人であるソニー株式会社によって開発されたフラッシ
ュメモリカードの一種である。このメモリースティック
63は、縦21.5×横50×厚さ2.8[mm] の小型薄型形状の
プラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な
不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable
and Programmable Read Only Memory )の一種であるフ
ラッシュメモリ素子を格納したものであり、10ピン端
子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み
及び読み出しが可能となっている。
【0046】またメモリースティック63は、大容量化
等による内蔵フラッシュメモリの仕様変更に対しても、
使用する機器で互換性を確保することができる独自のシ
リアルプロトコルを採用し、最大書込速度1.5[MB/S] 、
最大読出速度2.45[MB/S]の高速性能を実現していると共
に、誤消去防止スイッチを設けて高い信頼性を確保して
いる。
【0047】従ってカメラ付デジタル携帯電話機50
は、このようなメモリースティック63を挿着可能に構
成されているために、当該メモリースティック63を介
して他の電子機器との間でデータの共有化を図ることが
できる。
【0048】図6に示すように、カメラ付デジタル携帯
電話機50は、表示部52及び本体53の各部を統括的
に制御するようになされた主制御部70に対して、電源
回路部71、操作入力制御部72、画像エンコーダ7
3、カメラインターフェース部74、LCD(Liquid C
rystal Display)制御部75、画像デコーダ76、多重
分離部77、記録再生部82、変復調回路部78及び音
声コーデック79がメインバス80を介して互いに接続
されると共に、画像エンコーダ73、画像デコーダ7
6、多重分離部77、変復調回路部78及び音声コーデ
ック79が同期バス81を介して互いに接続されて構成
されている。
【0049】電源回路部71は、ユーザの操作により終
話及び電源キーがオン状態にされると、バッテリパック
から各部に対して電力を供給することによりカメラ付デ
ジタル携帯電話機50を動作可能な状態に起動する。
【0050】カメラ付デジタル携帯電話機50は、CP
U、ROM及びRAM等でなる主制御部70の制御に基
づいて、音声通話モード時にマイクロフォン61で集音
した音声信号を音声コーデック79によってデジタル音
声データに変換し、これを変復調回路部78でスペクト
ラム拡散処理し、送受信回路部83でデジタルアナログ
変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ54
を介して送信する。
【0051】またカメラ付デジタル携帯電話機50は、
音声通話モード時にアンテナ54で受信した受信信号を
増幅して周波数変換処理及びアナログデジタル変換処理
を施し、変復調回路部78でスペクトラム逆拡散処理
し、音声コーデック79によってアナログ音声信号に変
換した後、これをスピーカ57を介して出力する。
【0052】さらにカメラ付デジタル携帯電話機50
は、データ通信モード時に電子メールを送信する場合、
操作キー59及びジョグダイヤル62の操作によって入
力された電子メールのテキストデータを操作入力制御部
72を介して主制御部70に送出する。
【0053】主制御部70は、テキストデータを変復調
回路部78でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部8
3でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施
した後にアンテナ54を介して基地局2(図1)へ送信
する。
【0054】これに対してカメラ付デジタル携帯電話機
50は、データ通信モード時に電子メールを受信する場
合、アンテナ54を介して基地局2から受信した受信信
号を変復調回路部78でスペクトラム逆拡散処理して元
のテキストデータを復元した後、LCD制御部75を介
して液晶ディスプレイ58に電子メールとして表示す
る。この後カメラ付デジタル携帯電話機50は、ユーザ
の操作に応じて受信した電子メールを記録再生部82を
介してメモリースティック63に記録することも可能で
ある。
【0055】一方カメラ付デジタル携帯電話機50は、
データ通信モード時に画像データを送信する場合、CCD
カメラ56で撮像された画像データをカメラインターフ
ェース部74を介して画像エンコーダ73に供給する。
【0056】因みにカメラ付デジタル携帯電話機50
は、画像データを送信しない場合には、CCDカメラ56
で撮像した画像データをカメラインターフェース部74
及びLCD制御部75を介して液晶ディスプレイ58に
直接表示することも可能である。
【0057】画像エンコーダ73は、CCDカメラ56か
ら供給された画像データを例えばMPEG(Movig Pict
ure Experts Group )2やMPEG4等の所定の符号化
方式によって圧縮符号化することにより符号化画像デー
タに変換し、これを多重分離部77に送出する。このと
き同時にカメラ付デジタル携帯電話機50は、CCDカメ
ラ56で撮像中にマイクロフォン61で集音した音声を
音声コーデック79を介してデジタルの音声データとし
て多重分離部77に送出する。
【0058】多重分離部77は、画像エンコーダ73か
ら供給された符号化画像データと音声コーデック79か
ら供給された音声データとを所定の方式で多重化し、そ
の結果得られる多重化データを変復調回路部78でスペ
クトラム拡散処理し、送受信回路部83でデジタルアナ
ログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ
54を介して送信する。
【0059】これに対してカメラ付デジタル携帯電話機
50は、データ通信モード時に例えば簡易ホームページ
等にリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場
合、アンテナ54を介して基地局2から受信した受信信
号を変復調回路部78でスペクトラム逆拡散処理し、そ
の結果得られる多重化データを多重分離部77に送出す
る。
【0060】多重分離部77は、多重化データを分離す
ることにより符号化画像データと音声データとに分け、
同期バス81を介して当該符号化画像データを画像デコ
ーダ76に供給すると共に当該音声データを音声コーデ
ック79に供給する。
【0061】画像デコーダ76は、符号化画像データを
MPEG2やMPEG4等の所定の符号化方式に対応し
た復号化方式でデコードすることにより再生動画像デー
タを生成し、これをLCD制御部75を介して液晶ディ
スプレイ58に供給し、これにより、例えば、簡易ホー
ムページにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画
データが表示される。
【0062】このとき同時に音声コーデック79は、音
声データをアナログ音声信号に変換した後、これをスピ
ーカ57に供給し、これにより、例えば、簡易ホームペ
ージにリンクされた動画像ファイルに含まる音声データ
が再生される。
【0063】この場合も電子メールの場合と同様にカメ
ラ付デジタル携帯電話機50は、受信した簡易ホームペ
ージ等にリンクされたデータをユーザの操作により記録
再生部82を介してメモリースティック63に記録する
ことが可能である。
【0064】以下に、PDA20において、地図を参照す
る場合について説明する。PDA20の表示部21(図
3)に表示される地図に関する地図データは、メモリー
スティック45に記憶されている。なお、ここでは、メ
モリースティック45に、地図データが記憶されている
として説明するが、公衆回線網3やインターネット5を
介して配信された地図データを用いることも可能であ
る。また、ここでは、PDA20を用いる場合を例に挙げ
て説明するが、携帯端末1においても、また、パーソナ
ルコンピュータ(不図示)などにおいても、同様にして
以下に説明することを実行することが可能である。
【0065】メモリースティック45には、地図データ
が、図7に示すような地図ファイル名で管理されてい
る。地図ファイル名は8バイトのファイル名と3バイト
の拡張子から構成されていている。拡張子は、地図デー
タが格納されるときに用いられる圧縮方式を示すもの
で、JPG(Joint Photograph Experts Group)、PNG(Po
rtable Network Graphics)、SVG(Scalable Vector Gr
aphics)などが用いられる。
【0066】8バイトの地図ファイル名の先頭の1文字
は、地図ストラクチャーコードを示し、アルファベッ
ト”A”乃至”Z”のうちの1文字が入る。1つの地図
ストラクチャは、図8に示すように、最狭域から最広域
まで、16段階の階層を持ち、その階層は、8バイト地
図ファイル名の2番目の1文字で示される、ズームレベ
ルで表され、最広域の階層を”F”、最狭域の階層を”
0”とする16進数で表現される。同じ階層の地図の区
画サイズは、同じ大きさであり、上下階層の地図は、辺
の比率が2倍の縮尺率で、組み合わされている。しかし
ながら、全ての地図区画サイズの基準となる最広域地図
の網羅範囲に規定はなく、任意の長方形を用いることが
可能である。
【0067】図8に示すように、例えば、日本地図の地
図データを格納するストラクチャの場合、日本全国が網
羅できる2,560km四方の最広域地図から、78m
四方の最狭域地図まで、1つのストラクチャで表現でき
る。
【0068】しかしながら、米国のように国土が広大な
場合、最狭域地図の区画サイズを78m四方に維持した
まま、全米を最広域地図に収めることはできない。この
ような場合、図9のように、複数(図9では2枚)の地
図ストラクチャを隣り合わせることによって、最狭域地
図の区画サイズを維持したまま、広域な地図を網羅する
ことができる。
【0069】また、地図ストラクチャ内で上下階層の地
図同士の縮尺は、辺の比率が2倍と定められていて、ズ
ームアップ、または、ズームダウンすると必ず辺の比率
が2倍の縮尺率でズームされるが、図10に示すよう
に、複数の地図ストラクチャ(図10では、地図ストラ
クチャAと地図ストラクチャBの2枚)を、それぞれの
上下関係の間にはさむことで、辺の比率が1.5倍のズ
ームアップ、ズームダウンを行うことが可能となる。
【0070】表示された地図をスクロールする場合、一
般的には、地図の端までカーソルが移動されると、隣に
位置する地図にページが移動(ページめくり)される。
このような場合、ページめくりされる前後の地図に、オ
ーバーラップする部分が存在しないと、地図の連続性が
失われ、利用者は、しばしば、地図の認識を誤ってしま
う場合がある。
【0071】このような時、図11に示すように、複数
の地図ストラクチャ(図11では、地図ストラクチャA
と地図ストラクチャBの2枚)を、少しずらした状態に
配置することによって、地図ストラクチャAの地図デー
タ101から直接、同じ地図ストラクチャAの地図デー
タ103に移動するのではなく、地図データ101から
違う地図ストラクチャBの地図データ103を介して、
地図データ102に表示地図を遷移するようにする。こ
のように、利用者に地図のオーバーラップ部分を表示す
ることで地図の連続性を確保することができる。
【0072】図7の地図ファイル名の説明に戻り、1バ
イト目に設けられた地図ストラクチャコードは、上述し
たような地図ストラクチャを区別する(任意の地図スト
ラクチャを抽出する)ことができるように付けられたコ
ードである。
【0073】8バイトの地図ファイル名の3バイト目乃
至5バイト目までと、6バイト目乃至8バイト目は、そ
れぞれ、x方向ユニットコードとy方向ユニットコード
を示し、地図データが同じ階層の中のどこに配置されて
いるのかを表す。それぞれのユニットコードは、3桁の
32進数で表現される。32進数の表現は、図12のよ
うになる。
【0074】ユニットコードは、図13に示すように、
ズームレベル(地図ファイル名の2バイト目の値)に対
応したレベルビットを持ち、このレベルビットの値によ
り、上下関係の地図の位置付けが行われる。ただし、ズ
ームレベル”F”のときは、ユニットコードは、x方
向、y方向とも、000、000と表される。図14に
示すように、1枚の地図の、下のズームレベルには、4
分割された4枚の地図があるが、それぞれの地図は、
x、y方向に、(0,0)、(1,0)、(0,1)、
(1,1)と表現される。このように割り付けられたビ
ットをズームレベルのレベルビットの値に対応させる。
【0075】図15に、具体的な地図ファイル名を上げ
て説明する。ズームレベルの地図ファイル名が“A6L
60CI0“であるとき、x方向ユニットコード、y方
向ユニットコードは、それぞれ、”L60”、”CI
0”と表され、2進数で表現すると”10101 00
110 00000”、”01100 10010 0
0000”となる。その地図ファイル名“A6L60C
I0“の下に位置するズームレベルは、”5”なので、
そのレベルビットは図13から”6”であることがわか
る。従って、下のレベルの変化ビットは、6桁目のビッ
トとなる。
【0076】図15の着色している地図のユニットコー
ドを求めると、レベルビットの変化は(0,1)なの
で、”10101 00110 00000”=”L6
0”、”01100 10011 00000”=”C
J0”となり、その地図ファイル名は、”5L60CJ
0”となる。
【0077】このように、3桁の32進数のx、y方向
のユニットコードを使えば、1つの地図ストラクチャに
おいて、それぞれの地図の位置を表現することができ
る。
【0078】このように定められた地図ファイル名をも
つ地図データファイルには、地図画像データ以外に、図
16に示されるヘッダ情報も格納される。ヘッダ情報
は、地図を作成するときに使用された地図の測地系を記
述する測地系、地図を描画するときにその描画サイズを
記述する地図x方向ドット数、地図y方向ドット数、地
図の縮尺を表現するときに使用する地図x方向中心実距
離、地図y方向中心実距離、地図の方位を示す方位、地
図に緯度経度をマッピングするために使用される地図区
画の4端点の緯度、経度である。方位と地図の4端点緯
度経度の表記は、図17のように、北が上に位置してい
ない地図データを格納するために設けられている。
【0079】このような方式によりメモリースティック
45に記憶されている地図データファイルを用いて、PD
A20が行う地図表示について説明する。PDA20は、上
述したような、任意の1つの地図データファイルを読む
だけで、最広域の地図の区画サイズと両端緯度経度を取
得でき、任意の緯度、経度を含む地図データを取得で
き、地図のズームアップダウン、スクロール時の地図デ
ータを取得することができる。以下の説明においては、
北が上に位置する地図の場合の処理を例に挙げて説明す
る。
【0080】まず、PDA20による最広域地図の区画サ
イズと、その両端の緯度、経度を取得する場合につい
て、図18のフローチャートを参照して説明する。ステ
ップS1において、取得したい地図ストラクチャコード
を持つ所定の1つの地図データファイルがメモリーステ
ィック45から読み込まれる。その読み込まれた8バイ
トの地図ファイル名から、ステップS2において、ズー
ムレベル、x方向のユニットコード、およびy方向のユ
ニットコードが取得される。
【0081】ここで、ステップS1において読み込まれ
た8バイトの地図ファイル名が、仮に、”A7L80C
40”であるとき、そのズームレベルは、”7”で、x
方向ユニットコードとy方向ユニットコードは、それぞ
れ、”L80”、”C40”である。
【0082】ステップS3において、さらに、読み込ま
れた地図ファイル名の地図データファイルから両端の緯
度、経度が取得される。そして、ステップS4におい
て、取得された両端の緯度、経度から、地図データの区
画サイズが計算される。
【0083】ここで、地図ファイル名”A7L80C4
0”である地図データファイルから両端の緯度、経度が
取得された結果が、仮に、左下経度・緯度が、それぞ
れ、「139゜37’30”」、「35゜35’0
0”」であり、右上経度・緯度が、それぞれ、「139
゜45’00”」、「35゜40’00”」であった場
合、読み込まれた地図データの区画サイズは、経度・緯
度のそれぞれの差分の絶対値が算出されることにより、
「7’30”」(=「139゜37’30”」−「13
9゜45’00”」の絶対値)、「5’00”」(=
「35゜35’00”」−「35゜40’00”」の絶
対値)と求められる。
【0084】ステップS5において、最広域地図の区画
サイズが計算される。最広域地図の区画サイズは、読み
込まれた地図データの区画サイズに2の(15−ズーム
レベル)乗が乗算されることにより計算される。15
は、最広域のズームレベルを示し、ズームレベルは、ス
テップS2において取得されたズームレベルが用いられ
る。この場合、ズームレベルは7であり、最広域の地図
の区画サイズは、「7’30”,5’00”」×2
(15-7)=「32゜00’,21゜20’」と計算され
る。
【0085】ステップS5において、最広域地図の区画
サイズが計算されると、ステップS6において、x方向
ユニットコードと、y方向ユニットコードが、ズームレ
ベル分だけ、右にビットシフトされる。すなわち、この
場合、ズームレベルは7なので、(L80)32、(C4
0)32が7ビットだけ、右にシフトされることになり、
それぞれ、(5A)32=170、(31)32=97とな
る。ここで、( )32は32進数を表す。
【0086】ステップS7において、最広域地図の左下
の経度の計算が行われる。最広域地図の左下の経度の計
算は、ステップS3において取得された地図データの左
経度から、ステップS4において計算された区画サイズ
にステップS6においてズームレベル分だけ右にシフト
されたx方向ユニットコードを乗算したものを減算する
ことにより行われる。この場合、「139゜37’3
0”」−「7’30”」×170=「117゜22’3
0”」が左下経度として求められる。
【0087】ステップS8において、最広域地図の左下
緯度が計算される。左下緯度もステップS7における左
下経度と同様に、ステップS3において取得された地図
データの左緯度から、ステップS4において計算された
区画サイズにステップS6においてズームレベル分だけ
右にシフトされたy方向ユニットコードを乗算したもの
を減算することにより行われる。この場合、「35゜3
5’00”」−「5’00”」×97=「27゜30’
00”」と計算される。
【0088】ステップS9において、最広域地図の右上
の経度と緯度が計算される。最広域地図の右上の経度と
緯度は、ステップS7とステップS8において、それぞ
れ求められた左下経度と左下緯度に、最広域地図の区画
サイズを加算することにより求められる。即ち、今の場
合、「117°22’30”,27°30’00”」+
「32゜00’00”,21゜20’00”」=「14
9°22’30”,48°50’00”」と右上の緯度
と経度が求められる。
【0089】このように処理を行うことは、実際に、最
広域の地図データファイルが存在していなくても、仮想
的に最広域地図として扱うことができることを示す。す
なわち、地図ストラクチャ内に、全ての地図データファ
イルが存在していなくても、必要な地域の地図データフ
ァイルのみを取り出せば、地図表示に関する情報が得ら
れること示す。
【0090】次に、最広域の区画サイズと左下の経度・
緯度から、任意の地点を含む所定のズームレベルの地図
データ地図ファイル名の取得について図19のフローチ
ャートを参照して説明する。ここでは、説明のため、最
広域の区画サイズを「32゜00’,21゜20’0
0”」、左下の経度・緯度を「119゜00’00”,
20゜40’00”」、任意の地点の経度・緯度を「1
39゜44’50”,35゜37’37”」、表示する
ズームレベルを7とする。
【0091】ステップS11において、表示したいズー
ムレベルの区画サイズの計算が行われる。地図区画サイ
ズは、最広域地図の区画サイズを2の(15−表示した
いズームレベル)で除算することにより計算される。す
なわち、今の場合、「32゜00’,21゜20’」/
(15-7)=「7’30”,5’00”」と計算される。
【0092】次に、ステップS12において、表示した
いズームレベルの地図データのx方向のユニットコード
の計算が行われる。表示したいズームレベルの地図デー
タのx方向ユニットコードは、任意の地点の経度から最
広域地図の左下の経度を減算した値を、表示したいズー
ムレベルの区画サイズで除算し、その結果の整数部分
を、表示したいズームレベル分だけ左にビットシフトす
ることにより計算される。すなわち、今の場合、「13
9゜44’50”」−「119゜00’00”」/
「7’30”」=(55)32、これを7ビットだけ左に
シフトすると(KK0)32と求められる。
【0093】ステップS13において、ステップS12
と同様に表示したいズームレベルの地図データのy方向
ユニットコードが計算される。今の場合、表示したいズ
ームレベルの地図データのy方向ユニットコードは、
「35゜37’37”−20゜40’00”」/
「5’」=(5J)32、これを7ビットだけ左にシフト
すると(MC0)32と求められる。
【0094】ステップS14において、ステップS11
乃至S13の各処理で計算された結果を用いて、表示し
たい地図データの8バイトの地図ファイル名が作成され
る。すなわち、今の場合、地図ストラクチャコードがA
であるとすると、任意の地点を含む地図データの8バイ
ト地図ファイル名は、”A7KK0MC0”となる。
【0095】このようにして、任意の地点を含む所定の
ズームレベルの地図データの地図ファイル名を取得する
ことにより、例えば、GPS(Global Positioning Syste
m)により得られた緯度、経度を含む地図を表示させた
いときなどに、簡便に、その地図(地図ファイル名)を
探し出すことが可能となる。
【0096】次に、地図のズームアップ、ズームダウン
時の地図データファイル取得方法について図20のフロ
ーチャートを参照して説明する。ステップS21におい
て、ユーザにより指示された処理はズームアップである
か否かが判断される。ユーザは、PDA20の表示部21
(図3)に表示されている地図を参照し、その地図の所
定の部分を含む広範囲の地図を参照したいと思ったと
き、ズームアップを指示する。その指示の仕方は、ズー
ムキー23−2が操作されることにより行われる。ズー
ムキー23−2が操作されたことにより発生されるデー
タは、CPU31に出力され、CPU31は、そのデー
タに対応する処理として、以下の処理を実行する。
【0097】ステップS21において、ズームアップが
指示されたと判断された場合、ステップS22に進み、
ズームアップの処理が実行される。同一ストラクチャコ
ードの地図同士内でズームアップ、ズームダウンする場
合、ズームレベルは表示されている地図のズームレベル
の上下の値になる。x方向、y方向のユニットコード
は、ズームアップの場合、現在表示されている地図デー
タ地図ファイル名のx方向、y方向のユニットコード
を、現在表示している地図のズームレベルに対応するレ
ベルビットをマスク、すなわち、ビットをゼロクリアす
ることによって求められる。
【0098】図21を参照して具体的なファイル名をあ
げて説明するに、現在ユーザが参照している地図データ
の地図ファイル名が”A5L60CJ0”であった場
合、まず、ズームレベルが”5”であることがわかり、
図13からレベルビットが”6”であることがわかる。
また、x方向のユニットコードが”L60”であり、y
方向のユニットコードが”CJ0”であることがわか
る。
【0099】”L60”を2進数で表すと”10101
00110 00000”であり、”CJ0”を2進
数で表すと”01100 10011 00000”で
ある。この場合、レベルビットが6であり、6番目のビ
ットは、0と1である。その6番目のビットがマスク、
すなわち、ビットがゼロクリアされる。ゼロクリアされ
ることにより、x方向のユニットコードは、”1010
1 00110 00000”=”L60”となり(変
化なし)、y方向のユニットコードは、”01100
10010 00000=”CI0”となる。
【0100】従って、地図ファイル名が”A5L60C
J0”の地図データに対してズームアップが指示される
と、地図ファイル名が”A6L60CI0”の地図デー
タに遷移される。
【0101】一方、ステップS21において、ユーザが
指示したことは、ズームアップではなく、ズームダウン
であると判断された場合、ステップS23に進み、ズー
ムダウンの処理が実行される。ズームダウンの場合、表
示したい下のレベルの地図が、4分割された区画のどこ
に入るのかを求め、x方向、y方向のユニットコードの
新しく表示するズームレベルに対応するレベルビット
に、4つの区画に対応するレベルビットの値を割り当て
ることにより求められる。
【0102】図21を参照して説明するに、現在ユーザ
が参照している地図データの地図ファイル名が”A6L
60CI0”であった場合、まず、ズームレベルが”
6”であることがわかり、図13からレベルビットが”
7”であることがわかる。また、x方向のユニットコー
ドが”L60”であり、y方向のユニットコードが”C
I0”であることがわかる。
【0103】”L60”を2進数で表すと”10101
00110 00000”であり、”CI0”を2進
数で表すと”01100 10010 00000”で
ある。この場合、現在の地図データのレベルビットが”
7”であるため、ズームダウン先のレベルビットは”
6”である。今の場合、6番目のビットは、0と0であ
る。ここで、図21に示すように、下のレベルの地図
は、上のレベルの地図を4分割した地図の1つに対応す
る。下のレベルの4つの地図には、左上の地図は(0,
1)、左下の地図は(0,0)、右上の地図は(1,
1)、右下の地図は(1,0)と、それぞれ、レベルビ
ットが割り当てられている。
【0104】例えば、ここで、上のレベルの地図から、
下のレベルの左上の地図に移動する場合、左上の地図に
割り当てられたレベルビットは(0,1)であるので、
そのレベルビットを、地図ファイル名”A6L60CI
0”の地図データの6ビット目に割り当てる。このよう
にすると、新たに表示される地図のx方向のユニットコ
ードは、”10101 00110 00000”=”
L60”となり(変化なし)、新たに表示される地図の
y方向のユニットコードは、”01100 10011
00000”=CJ0”となる。
【0105】従って、地図ファイル名が”A5L60C
I0”の地図に対してズームダウンが指示されると、地
図ファイル名が”A6L60CJ0”の地図に遷移され
る。
【0106】上述した実施の形態においては、同一スト
ラクチャ内でズームアップ、または、ズームダウンの処
理を実行するようにしたが、他のストラクチャを介して
ズームアップ、または、ズームダウンの処理を実行する
ようにしても良い。他のストラクチャを介することによ
り、辺の比率が1.5倍などの地図にズームアップ、ま
たは、ズームダウンすることが可能となる。
【0107】次に、地図のスクロール時の地図データフ
ァイル取得について、図22のフローチャートを参照し
て説明する。ステップS31において、指示されたスク
ロールは、左右方向のスクロールであるか否かが判断さ
れる。ユーザは、参照している地図をスクロールしたい
場合、スクロールキー23−1(図2)を操作すること
により指示することができる。その指示に対応するデー
タが、CPU31に入力され、そのデータに対応する処
理として、以下の処理が、PDA20内で実行される。
【0108】ステップS31において、ユーザにより指
示されたスクロールの処理は、左右方向のスクロールで
あると判断された場合、ステップS32に進み、地図フ
ァイル名からx方向のユニットコードが抽出される。そ
して、さらに、ステップS33において、指示されたス
クロールは、右方向であるか否かが判断される。ステッ
プS33において、右方向のスクロールが指示されたと
判断された場合、ステップS34に進む。
【0109】ステップS34において、ステップS32
おいて抽出されたx方向のユニットコードのレベルビッ
トに1が加算されることにより、遷移先の地図データの
地図ファイル名が作成される。
【0110】図23を参照して、具体的な数値を挙げて
説明する。今、ユーザが参照している地図の地図ファイ
ル名が”A5L60CJ0”であった場合、ステップS
32の処理において、x方向のユニットコード”L6
0”が抽出される。また、ズームレベルが5であるの
で、レベルビットは6である。”L60”を2進法で表
すと、”10101 00110 00000”であ
る。従って、6番目のビットは、0である。その0に、
ステップS34において1を加算するわけであるので、
1となる。
【0111】このような処理の結果として、x方向のユ
ニットコードは、”10101 00111 0000
0”=”L70”と変換される。従って、右スクロール
したときの地図データの地図ファイル名として”A5L
70CJ0”と求められる。
【0112】図22のフローチャートの説明に戻り、ス
テップS33において、右方向のスクロールではなく、
左方向のスクロールが指示されたと判断された場合、ス
テップS37に進む。ステップS37において、ステッ
プS32において抽出されたx方向のユニットコードの
レベルビットから1が減算されることにより、スクロー
ル先の地図データの地図ファイル名が求められる。
【0113】図23を参照して説明するに、上述した右
スクロールの場合と同様に、現在の地図の地図ファイル
名が”A5L60CJ0”であった場合、そのx方向の
ユニットコードは、”L60”であるので、その6番目
のビットは0である。1を減算することにより、7番目
のビットが0になり、6番目のビットが1になる。この
結果、左スクロール先の地図データのx方向のユニット
コードは、”L50”となり、地図ファイル名は、”A
5L50CJ0”となる。
【0114】図22のフローチャートの説明に戻り、ス
テップS31において、左右方向のスクロールが指示さ
れたのではないと判断された場合、換言すれば、上下方
向のスクロールが指示されたと判断された場合、ステッ
プS35に進む。ステップS35において、地図ファイ
ル名からy方向のユニットコードが抽出される。そし
て、ステップS36において、さらに、指示されたスク
ロールは、上方向のスクロールであるか否かが判断され
る。
【0115】ステップS36において、上方向のスクロ
ールが指示されたと判断された場合、ステップS34に
進み、抽出されたy方向のユニットコードのレベルビッ
トに1が加算されることにより、スクロール先の地図フ
ァイル名が作成される。
【0116】一方、ステップS36において、下方向の
スクロールが指示されたと判断された場合、ステップS
37に進み、抽出されたy方向のユニットコードのレベ
ルビットから1が減算されることにより、スクロール先
の地図ファイル名が作成される。
【0117】上方向のスクロールが指示された場合は、
右方向のスクロールが指示された場合の処理をy方向の
ユニットコードに対して行い、下方向のスクロールが指
示された場合は、左方向のスクロールが指示された場合
の処理をy方向のユニットコードに対して行うだけであ
り、基本的に同一の処理であるので、図23を参照の説
明は省略する。
【0118】上述した実施の形態においては、同一スト
ラクチャ内でスクロールを実行したが、オーバーラップ
する他のストラクチャの地図を介してスクロールされる
ようにしても良い。
【0119】ユーザは、所望の位置をズームやスクロー
ルなどを行なわせることにより、検索する。その結果、
例えば、図24に示したような地図が、表示部21(図
3)に表示される。表示部21に表示される地図には、
建物アイコン、そのアイコンに対応する建物名称、およ
びカーソルが表示されている。建物アイコンは、カーソ
ルが近傍に位置するときに、アイコンとして表示される
ようにしても良いし、常にアイコンとして表示されるよ
うにしても良い。また、建物名称も、建物アイコンがア
イコンとして表示されるているときだけ表示されるよう
にしても良いし、カーソルが近傍に位置するときだけ、
大きく表示されるようにしても良い。
【0120】建物アイコンが表示される建物には、その
建物の内部に関する地図も用意されていることを示して
いる。ここで、図24に示したような地図(以後、適
宜、一般地図と記述する)から、建物内部の地図(以
後、適宜、フロア地図と記述する)に表示が移行される
際のPDA20の処理について、図25のフローチャート
を参照して説明する。
【0121】ステップS41において、表示部21に図
24に示したような一般地図が表示されている状態で、
クリック動作が行われたか否かが判断される。クリック
動作が行われたと判断された場合のみ、ステップS42
に進む。クリック動作とは、例えば、エンタキー23−
3を2回連続的に操作する、表示部21上に設けられて
いるタッチパッドを2回連続的にたたく場合などであ
る。
【0122】ステップS42において、カーソルが位置
するところに建物アイコンがあるか否かが判断される。
カーソルが位置するところに建物アイコンがあると判断
された場合のみ、ステップS43に進む。カーソルが位
置するところに建物アイコンがないと判断された場合
は、ステップS41に戻り、それ以降の処理が繰り返さ
れる。
【0123】ステップS43において、建物アイコン
に、フロア地図ファイルへのリンクがあるか否かが判断
される。建物アイコンが表示されている状態であって
も、フロア地図ファイルへのリンクが張られていない、
フロア地図ファイルが用意されていない場合があるた
め、このような処理が設けられている。ステップS43
において、建物アイコンにフロア地図ファイルへのリン
クがあると判断された場合、ステップS44に進み、そ
の他の場合は、ステップS41に戻り、それ以降の処理
が繰り返される。
【0124】ステップS44において、リンクが張られ
ているフロア地図ファイルがメモリースティック45か
ら読み出される。そして、そのフロア地図ファイルに基
づいて、ステップS45において、一般地図からフロア
地図に、表示部21の表示が切り換えられる。
【0125】このように切り換えられるフロア地図は、
通常、その建物の1階部分の地図である。建物の状況に
より、その他の階の部分の地図がデフォルト的に表示さ
れるようにしても良い。フロア地図としては、例えば、
図26に示すような地図である。まず、一般地図からフ
ロア地図に移行された場合、図26(A)に示したよう
な1階部分全体を示す地図が表示される。
【0126】このような表示状態からスクロールを指示
すると、図26(B)に示したような地図に移行され、
フロアがアップ(この場合2階)されると、図26
(C)に示したような地図に移行される。さらに、2階
部分のスクロールも可能であり、スクロールが指示され
た場合には、図26(D)に示したような地図に移行さ
れる。さらに、図26(B)の状態から地図26(C)
の状態に移行したりすることも可能である。
【0127】このようなフロア地図ファイルは、図27
に示すようなフロアファイル名で管理されている。ファ
イル名は8バイトのファイル名と3バイトの拡張子から
構成されていている。拡張子は、地図ファイル名(図
7)と同様にフロア地図データが格納するときに使う圧
縮方式を示すもので、一般に、”JPG”(Joint Photogr
aph Experts Group)、”PNG”(Portable Network Gra
phics)、”SVG”(Scalable Vector Graphics)などが
使われる。
【0128】8バイトファイル名の先頭の3文字は、建
物識別コードを示し、アルファベット”A”乃至”Z”
のうちの1文字がそれぞれに入る。建物識別コードは、
ビルや地下街の施設の識別に使われ、1文字に”A”乃
至”Z”の26種類の識別ができるので、3文字分で、
26×26×26=17576件の建物施設に対応でき
る。
【0129】建物内のフロア(階数)を識別するため、
8バイトのフロアファイル名の先頭から4番目と5番目
の2文字に、フロアコードが割り当てられる。フロアコ
ードは、例えば、地上階の場合、”01”乃至”FF”
の16進数で表現され、地上1階から255階まで表す
ことができる。地下階の場合、”U1”乃至”U9”
で、地下1階から地下9階まで表現される。また、屋上
階は、“RF”と表現される。
【0130】各フロアの地図はそれぞれに、拡大、縮小
(ズームアップ、ズームダウン)の切り替え表示が考え
られ、そのズームアップ、ズームダウンのために、8バ
イトのフロアファイル名の6番目の1文字が、ズームレ
ベルに割り当てられる。ズームレベルは、フロア地図の
拡大率を示し、フロア全体を包含したフロア地図の場
合、ズームレベルは”5”となり、拡大されていく毎
に、”4”、”3”、”2”、”1”、”0”と数字が
小さくなっていく。
【0131】同じズームレベルのフロア地図の区画サイ
ズは、同じ大きさであり、上下階層の地図は、辺の比率
が2倍の縮尺率で、組み合わされている。しかしなが
ら、すべての地図の区画サイズの基準となるズームレベ
ル”5”の最広域フロア地図の網羅範囲に規定はなく、
任意の長方形を規定することが可能である。
【0132】8バイトのフロアファイル名の先頭から7
番目と8番目は、それぞれ、x方向のユニットコードと
y方向のユニットコードを示し、フロア地図データが同
じズームレベルの中でどこに配置されているのかを表す
ために設けられている。それぞれのユニットコードは、
32進数で表現される。ユニットコードは、図28のよ
うに、ズームレベルに対応したレベルビットを持ち、こ
のレベルビットの値により、上下関係のフロア地図の位
置付けが行われる。ただし、フロア全体を包含するフロ
ア地図であるズームレベル”5”のときは、ユニットコ
ードは、x,y方向とも、”0”、”0”と表される。
【0133】フロア間と、フロア内ズームアップダウン
のフロア地図データの関係を図29に示す。図29に示
すように、フロア毎の移動も可能であるし、フロア内で
ズームアップ、またはズームダウンができるようになっ
ている。
【0134】図30に示すように、1枚のフロア地図
の、下のズームレベルには、上のズームレベルの地図が
4分割された4枚の拡大されたフロア地図があるが、そ
れぞれのフロア地図は、x、y方向に、(0,0)、
(1,0)、(0,1)、(1,1)と表現される。こ
のように割り付けられたビットをズームレベルのレベル
ビットの値に対応させる。
【0135】図31は、その一例を示している。建物識
別コードがAAAの地上3階フロアで、ズームレベル”
3”の1枚のフロア地図ファイル名は、“AAA033
G8“である。このとき、x方向ユニットコード、y方
向ユニットコードは、それぞれ、”G”、”8”と表さ
れ、2進数で表現すると”10000”、”0100
0”となる。同じフロア地図をさらに1段拡大した、下
のズームレベルは、”2”なので、そのレベルビットは
図28から”3”であることがわかる。すなわち、下の
レベルの変化ビットは、2進数の3桁目のビットとな
る。図31の着色されている地図のユニットコードを求
めると、レベルビットの変化は(0,1)なので、”1
0000=”G”、”01100”=”C”となり、そ
の8バイトファイル名は、”AAA032GC”とな
る。
【0136】このように、それぞれ、1バイトの32進
数で、x、y方向のユニットコードを表現すれば、1つ
のフロア地図において、6段のズームアップダウンに対
応したフロア地図の位置を表現することができる。
【0137】このように決められたフロアファイル名を
もつフロア地図データファイルには、フロア地図画像デ
ータ以外に、図32に示すデータもヘッダ情報として格
納されている。これらのデータは、フロア地図を描画す
るときに、その描画サイズを記述するx方向ドット数、
y方向ドット数、フロア地図の縮尺を表現するときに使
用されるx方向実距離、y方向実距離、フロア地図の方
位を示す方位、フロア地図に緯度、経度をマッピングす
るために使用されるフロア地図区画の4端点の緯度、経
度である。
【0138】方位とフロア地図の4端点の緯度、経度の
表記は、一般地図の場合と同様に、図17に示すよう
に、北が上に位置していないフロア地図データを格納す
るためである。建物の地図の場合、入り口を下側に位置
させた方が見易いことが多く、そのようにしたとき、結
果として、北が上に位置しない地図となることが多い。
【0139】緯度、経度の記述は、緯度経度の度分秒
の、秒の単位が、少数第3位程度まで記述可能で、約3
cm単位までの表現が可能である。また、情報ヘッダに
は、屋上階をのぞく地上階の最高階を示す地上最高階
と、地下最低階を記述する。これらは、フロアチェンジ
する場合に有効なパラメータとして用いられる。
【0140】上述したようなフロアファイル名で管理さ
れるフロア地図ファイルを用いて行われる処理について
以下に説明する。まず、フロア地図におけるフロアチェ
ンジの場合のフロアコードの取得について、図33のフ
ローチャートを参照して説明する。ステップS51にお
いて、ユーザにより指示されたフロアチェンジは、アッ
プか否かが判断される。ユーザは、フロアチェンジの指
示を、例えば、ジョグダイヤル24により指示する、ま
たは、フロアチェンジの指示用のキー(不図示)を新た
に、PDA20に設け、そのキーにより指示することがで
きる。
【0141】ステップS51において、指示されたフロ
アチェンジはアップであると判断された場合、ステップ
S52に進み、今表示している地図は、地下であるか否
かが判断される。ステップS52において、今表示して
いる地図は、地下であると判断された場合、さらに、ス
テップS53において、今表示している地図のフロアフ
ァイル名から、フロアコードは”B1”であるか否かが
判断される。上述したように、フロアファイル名には、
所定の建物の、どの階の地図を表しているかを表すフロ
アコードが含まれており、”B1”は地下1階を表す。
ステップS53において、フロアコードが”B1”では
ないと判断された場合、ステップS54に進む。
【0142】ステップS54において、フロアコード
が、地下を1つアップしたコードに変更されることによ
り、フロアチェンジ先のフロアファイル名が作成され
る。すなわち、フロアチェンジがアップのとき、もとも
と表示されていたフロア地図が地下階なら、2文字のフ
ロアコードの、最初の文字”B”は変更されず、2文字
目の数字だけがデクリメントされることにより、フロア
ファイル名が作成される。このようにして作成されたフ
ロアファイル名の地図ファイルが読み出されることによ
り、新たなフロア地図が、表示部21に表示される。
【0143】一方、ステップS53において、フロアコ
ードは”B1”であると判断された場合、ステップS5
5に進み、フロアコードが”01”(地上階)に変更さ
れたフロアファイル名が作成される。すなわち、地下1
階(B1)の時に、アップが指示されると地上階になる
ので、フロアコードは地上1階を示す”01”にされ
る。
【0144】一方、ステップS52において、今表示し
ている地図は、地下ではないと判断された場合、ステッ
プS56に進み、今表示している地図は、地上であるか
否かが判断される。ステップS56において、今表示し
ている地図は、地上であると判断された場合、ステップ
S57に進み、フロアコードは地上最高階であるか否か
が判断される。ステップS57において、フロアコード
は、地上最高階であると判断された場合、ステップS5
8に進み、フロアコードが”RF”(屋上階)に更新さ
れることにより、チェンジ先のフロアファイル名が作成
される。
【0145】一方、ステップS57において、フロアコ
ードは地上最高階を示しているのではないと判断された
場合、ステップS59に進み、フロアコードが1だけイ
ンクリメントされることにより、チェンジ先のフロアフ
ァイル名が作成される。
【0146】一方、ステップ56において、今表示して
いる地図は地上ではないと判断された場合、換言すれ
ば、このような場合、今表示している地図は、地下でも
地上でもないと判断されたことになるので、結果的に、
屋上階であると判断する事ができ、そのような場合、ス
テップS60に進み、屋上階から上にアップすることは
できないので、そのようなことをユーザ認識させるよう
なメッセージが表示部21に表示されるなどの処理が実
行される。
【0147】このようにしてチェンジ先のとして、上の
フロアが指示された場合のフロアファイル名が作成さ
れ、その作成されたフロアファイル名に基づきメモリー
スティック45から地図ファイルが読み出され、その読
み出された地図ファイルに基づく地図が、表示部21に
表示される。
【0148】一方、ステップS51において、ユーザに
より指示されたフロアチェンジはアップではなく、ダウ
ンであると判断された場合、ステップS61に進む。ス
テップS61において、今表示してる地図は、地下であ
るか否かが判断され、地下であると判断された場合、さ
らに、ステップS62において、フロアコードは、地下
最低階を示しているか否かが判断される。ステップS6
2において、地下最低階を示していないと判断された場
合、ステップS63に進み、フロアコードが地下階を1
つだけダウンした値に更新されることにより、チェンジ
先のフロアファイル名が作成される。
【0149】すなわち、フロアチェンジがダウンのと
き、もともと表示されていたフロア地図が地下階なら、
2文字のフロアコードの、最初の文字”B”は変更され
ず、2文字目の数字がインクリメントされることによ
り、フロアファイル名が作成される。このようにして作
成されたフロアファイル名の地図ファイルが読み出され
ることにより、新たなフロア地図が、表示部21に表示
される。
【0150】一方、ステップS62において、フロアコ
ードは地下最低階であると判断された場合、ステップS
64に進み、それ以上地下にダウンすることはできない
ので、そのようなことをユーザに認識させるようなメッ
セージが表示部21に表示されるような処理が実行され
る。
【0151】一方、ステップS61において、今表示し
ている地図は、地下ではないと判断された場合、ステッ
プS65に進み、今表示している地図は、地上であるか
否かが判断される。ステップS65において、今表示し
ている地図は、地上階であると判断された場合、ステッ
プS66に進み、フロアコードは”01”であるか否か
が判断され、”01”であると判断された場合、ステッ
プS67に進む。
【0152】ステップS67において、フロアコード
が”01”、すなわち、地上1階であるときにフロアの
ダウンが指示されたことになるので、地下1階(B1)
にフロアコードが変更されることにより、フロアファイ
ル名が作成される。一方、ステップS66において、フ
ロアコードは”01”ではないと判断された場合、ステ
ップS68に進み、フロアコードが地上階を1つダウン
する値に変更されることによりチェンジ先のフロアファ
イル名が作成される。
【0153】一方、ステップS65において、今表示し
ている地図は、地上ではないと判断された場合、すなわ
ち、このような場合、今表示している地図は、屋上であ
ると判断することが可能であるので、屋上からのフロア
ダウンであるので、フロアコードが地上最高階に変更さ
れることによりチェンジ先のフロアファイル名が作成さ
れる。
【0154】このようにしてチェンジ先として、下のフ
ロアが指示された場合のフロアファイル名が作成され、
その作成されたフロアファイル名に基づきメモリーステ
ィック45から地図ファイルが読み出され、その読み出
された地図ファイルに基づく地図が、表示部21に表示
される。
【0155】次に、フロア内のズームアップ、ズームダ
ウンの処理について説明する。このフロア内のズームア
ップ、ズームダウンの処理は、基本的に、図20のフロ
ーチャートを参照して説明した一般地図のときのズーム
アップ、ズームダウンの処理と同一であるので、その詳
細な説明は省略する。図34を参照して具体的なフロア
ファイル名を挙げて、フロア内のズームアップ、ズーム
ダウンの処理について説明する。
【0156】今、表示されているフロア地図のフロアフ
ァイル名が”AAA032GC”であった場合、x方向
のユニットコードが”G”=”10000”、y方向の
ユニットコードが”C”=”01100”である。この
ようなファイル名でズームアップするとき、表示してい
るユニットコードのズームレベル”3”に対応するレベ
ルビット”4”(図28参照)をマスク、すなわち、ビ
ットをゼロクリアすることにより、x方向のユニットコ
ードが”G”=”10000”(変化なし)となり、y
方向のユニットコードが”8”=”01000”とな
る。結果としてフロアのズームアップ先のフロアファイ
ル名として”AAA033G8”となる。
【0157】今、表示されているフロア地図のフロアフ
ァイル名が”AAA033G8”であった場合、x方向
のユニットコードが”G”=”10000”、y方向の
ユニットコードが”8”=”01000”である。この
ようなファイル名でズームダウンするとき、表示したい
下のレベルの地図が、4分割された区画のどこに入るの
かがまず求められ、x方向、y方向のユニットコードの
新しく表示するズームレベル”3”に対応するレベルビ
ット”4”に、対応するレベルビット(0,1)の値が
割り当てられることにより、ズームダウン先のフロアフ
ァイル名として”AAA032GC”が作成される。
【0158】次に、フロア地図のスクロール処理につい
て説明する。このフロア地図のスクロール処理は、基本
的に、図22のフローチャートを参照して説明した一般
地図のときのスクロール処理と同一であるので、その詳
細な説明は省略する。図35を参照して具体的なフロア
ファイル名を挙げて、フロア地図のスクロール処理につ
いて説明する。
【0159】スクロールする際のユニットコードは、表
示しているズームレベルに対応するレベルビットに1を
加算する、もしくは、減算することによって求められ
る。すなわち、今表示されているフロア地図のフロアフ
ァイル名が、”AAA032GC”であった場合、右ス
クロールのときは、x方向のユニットコードのレベルビ
ットに1が加算されることによりフロアファイル名
が、”AAA032KC”のフロア地図に遷移され、左
スクロールのときは、x方向のユニットコードのレベル
ビットから1が減算されることによりフロアファイル名
が”AAA032CC”のフロア地図に遷移される。
【0160】また、上スクロールのときは、y方向のユ
ニットコードのレベルビットに1が加算されることによ
りフロアファイル名が、”AAA032GG”のフロア
地図に遷移され、下スクロールのときは、y方向のユニ
ットコードのレベルビットから1が減算されることによ
りフロアファイル名が、”AAA032G8”のフロア
地図に遷移される。
【0161】このように、一般地図からさらに建物内の
フロア地図に移行できることにより、より使い勝手の良
い地図をユーザに提供することが可能となる。
【0162】本発明を用いることにより、従来、大きな
サイズの地図データファイルとして、大容量の記録メデ
ィアに格納していた地図データを、地図1枚ごとにサイ
ズの小さい地図データファイルとして格納し、かつ、地
図それぞれを管理する管理ファイルが必要ないことか
ら、CPUの性能が低く、メモリも少ない端末でも、任
意の地図データファイルの8バイトファイル名とそのヘ
ッダ情報を読むだけで、他の地図データファイルを含め
た地図ストラクチャの全体構造が把握でき、地図ズーム
アップダウンのための広域と狭域の地図データファイル
を取得でき、地図スクロールをするために必要な隣り合
う地図データファイルを取得でき、表示したい緯度経度
を含む地図データファイルを取得することが可能とな
る。
【0163】本発明を用いれば、複数の地図ストラクチ
ャを組み合わせることにより、詳細な地図データを持ち
ながら、より広域な地図範囲をカバーすることができ、
より細かなズームアップダウンができ、地図のオーバー
ラップ部分を残しながら地図のページめくりスクロール
が可能である。
【0164】本発明では、任意の方位の地図データを格
納することができる。また、本発明を用いれば、地図ス
トラクチャ内の全データを必要とせず、必要な地域の複
数地図データファイルだけで地図表示が可能である。す
なわち、全国規模の地図データから簡単に、必要な地域
の地図データを切り出すことができ、さらに携帯電話な
どで、地図データファイルをダウンロードして表示する
情報端末でも、管理ファイルのダウンロードが必要な
く、地図データファイルそのもののダウンロードだけで
表示できるので、ダウンロードにかかる転送時間も短
く、通信コストも安く済ませることが可能となる。
【0165】上述の実施の形態においては、北が上に位
置する地図のデータファイルを処理する例を挙げたが、
本発明は、任意の方位の地図を扱うことが可能である。
また、上述した実施の形態においては、地図のスクロー
ルは、右左上下方向のスクロールをする例を述べたが、
本発明は、8方向のスクロールにも対応できる。また、
x方向、y方向のユニットコードは3桁の32進数で表
現される例を述べたが、8進数、10進数、16進数、
36進数などの他の進数にも対応できる。
【0166】上述の実施例において、x方向、y方向の
ユニットコードは3桁の32進数で表現される例を述べ
たが、本発明はこれに限らず、1桁、2桁、4桁などの
他の桁数にも対応できる。また、16段の地図ズームレ
ベルの例を述べたが、本発明はこれに限らず、任意の段
数のズームレベルにも対応できる。さらに、地図データ
の圧縮方式で、JPG、PNG、SVGの例を述べた
が、本発明はこれらに限らず、任意のデータ圧縮方式に
も対応できる。
【0167】上述の実施例において、8バイトのファイ
ル名での例を述べたが、本発明はこれに限らず、8バイ
ト以上のロングファイル名にも対応できる。また本発明
は、表示デバイスが、LCD、CRT、エレクトロニカ
ルルミネッセンス(EL)、投射型プロジェクタなどの
場合にも適用することが可能である。さらに地図の拡大
縮小の拡大率を辺比2倍の例を述べたが、本発明はこれ
に限らず、4倍、8倍、16倍などの拡大率にも対応で
きる。
【0168】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより
実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピ
ュータ、または、各種のプログラムをインストールする
ことで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎
用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイン
ストールされる。
【0169】この記録媒体は、図3に示すように、コン
ピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するため
に配布される、プログラムが記録されている磁気ディス
ク201(フロッピディスクを含む)、光ディスク20
2(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD
(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク
203(MD(Mini-Disk)を含む)、若しくは半導体メ
モリ204などよりなるパッケージメディアにより構成
されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状
態でユーザに提供される、プログラムが記憶されている
ROMやハードディスクなどで構成される。
【0170】なお、本明細書において、媒体により提供
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも
時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実
行される処理をも含むものである。
【0171】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0172】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の情報処理
装置、請求項8に記載の情報処理方法、および請求項9
に記載のプログラム格納媒体によれば、所定の地域毎に
設けられた地図ストラクチャを識別する識別コード、地
図ストラクチャ内の地図の拡大、縮小のレベルを示すレ
ベルコード、および、地域のどの部分の地図であるのか
を示すユニットコードにより構成されるファイル名を作
成し、そのファイル名で管理されている地図データを読
み出すようにしたので、簡便に地図データを管理するこ
とが可能となる、地図を表示するのに必要な能力を低減
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したネットワークシステムの一実
施の形態の構成を示す図である。
【図2】PDAの外観構成を示す図である。
【図3】PDAの内部構成を示す図である。
【図4】カメラ付デジタル携帯電話機の外観構成を示す
図である。
【図5】カメラ部を回動した時の表示部を示す図であ
る。
【図6】カメラ付デジタル携帯電話機の内部構成を示す
図である。
【図7】地図ファイル名を説明する図である。
【図8】地図ストラクチャを説明する図である。
【図9】地図ストラクチャを説明する図である。
【図10】地図の拡大、縮小について説明する図であ
る。
【図11】スクロールについて説明する図である。
【図12】進数について説明する図である。
【図13】ズームレベルとレベルビットの対応を示す図
である。
【図14】ズームの際のレベルビットについて説明する
図である。
【図15】ズームの際のレベルビットについて説明する
図である。
【図16】ヘッダ情報について説明する図である。
【図17】地図の向きについて説明する図である。
【図18】緯度、経度の取得について説明するフローチ
ャートである。
【図19】地図データファイルの取得について説明する
フローチャートである。
【図20】ズームについて説明するフローチャートであ
る。
【図21】ズームについて説明する図である。
【図22】スクロールについて説明するフローチャート
である。
【図23】スクロールについて説明する図である。
【図24】表示される地図の一例を示す図である。
【図25】地図の遷移について説明するフローチャート
である。
【図26】地図の遷移について説明する図である。
【図27】フロアファイル名について説明する図であ
る。
【図28】ズームレベルとレベルビットの対応を示す図
である。
【図29】フロアチェンジ、ズームについて具体例を示
す図である。
【図30】ズームの際のレベルビットについて説明する
図である。
【図31】ズームの際のレベルビットについて説明する
図である。
【図32】ヘッダ情報について説明する図である。
【図33】フロアチェンジについて説明するフローチャ
ートである。
【図34】ズームについて説明する図である。
【図35】スクロールについて説明する図である。
【符号の説明】
1 携帯情報端末, 2 基地局, 3 公衆回線網,
4 管理制御装置,5 インターネット, 6 アク
セスサーバ, 7 コンテンツデータサーバ, 8 W
WWサーバ, 9 予約装置, 10 録画装置, 1
1 録画サーバ, 20 PDA, 21 表示部, 2
2 キー, 24 ジョグダイヤル,35 メモリース
ティックI/F, 45 メモリースティック

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の地域毎に設けられた地図ストラク
    チャを識別する識別コード、前記地図ストラクチャ内の
    地図の拡大、縮小のレベルを示すレベルコード、およ
    び、前記地域のどの部分の地図であるのかを示すユニッ
    トコードにより構成されるファイル名を作成する作成手
    段と、 前記作成手段により作成された前記ファイル名で管理さ
    れている地図データを読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段により読み出された前記地図データに
    基づく地図の表示を制御する表示制御手段とを含むこと
    を特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の前記地図ストラクチャにより、ま
    とまりのある広域の地域を網羅する地図を構成すること
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記作成手段は、前記表示制御手段によ
    り表示が制御されている第1の地図から、前記第1の地
    図と同じ縮尺で、近接する第2の地図へのスクロールが
    指示された場合、前記第1の地図の一部分と前記第2の
    地図の一部分を含み、前記第1の地図と前記第2の地図
    が含まれる前記地図ストラクチャとは異なる地図ストラ
    クチャの第3の地図のファイル名を作成することを特徴
    とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記作成手段は、前記表示制御手段によ
    り表示が制御されている第1の地図から、前記第1の地
    図と異なる縮尺の第2の地図に表示の切り替えが指示さ
    れた場合、前記第1の地図が含まれる前記地図ストラク
    チャとは異なる地図ストラクチャの前記第2の地図のフ
    ァイル名を作成することを特徴とする請求項1に記載の
    情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記地図データは、ヘッダ情報を含み、
    前記ヘッダ情報は、少なくとも、前記地図データに基づ
    き表示される地図の4端点の、それぞれの緯度と経度の
    情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記作成手段は、前記表示制御手段によ
    り表示が制御されている第1の地図から、前記第1の地
    図と同じ縮尺で、近接する第2の地図へのスクロールが
    指示された場合、前記ユニットコードの前記レベルコー
    ドに対応付けられている位置のビットの値に所定の値を
    加算するか、または、減算することにより、前記第2の
    地図のファイル名を作成することを特徴とする請求項1
    に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記作成手段は、前記表示制御手段によ
    り表示が制御されている第1の地図から、前記第1の地
    図の所定の部分を含む縮小された第2の地図に切り換え
    が指示された場合、前記ユニットコードの前記レベルコ
    ードに対応付けられている位置のビットをマスクするこ
    とにより前記第2の地図のファイル名を作成し、前記第
    1の地図の所定の部分を含む拡大された第3の地図に切
    り換えが指示された場合、前記ユニットコードの前記レ
    ベルコードに対応付けられている位置のビットを所定の
    値に切り換えることにより前記第3の地図のファイル名
    を作成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理
    装置。
  8. 【請求項8】 所定の地域毎に設けられた地図ストラク
    チャを識別する識別コード、前記地図ストラクチャ内の
    地図の拡大、縮小のレベルを示すレベルコード、およ
    び、前記地域のどの部分の地図であるかを示すユニット
    コードにより構成されるファイル名を作成する作成ステ
    ップと、 前記作成ステップの処理で作成された前記ファイル名で
    管理されている地図データを読み出す読み出しステップ
    と、 前記読み出しステップの処理で読み出された前記地図デ
    ータに基づく地図の表示を制御する表示制御ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. 【請求項9】 所定の地域毎に設けられた地図ストラク
    チャを識別する識別コード、前記地図ストラクチャ内の
    地図の拡大、縮小のレベルを示すレベルコード、およ
    び、前記地域のどの部分の地図であるかを示すユニット
    コードにより構成されるファイル名を作成する作成ステ
    ップと、 前記作成ステップの処理で作成された前記ファイル名で
    管理されている地図データを読み出す読み出しステップ
    と、 前記読み出しステップの処理で読み出された前記地図デ
    ータに基づく地図の表示を制御する表示制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが実行可能なプロ
    グラムが格納されているプログラム格納媒体。
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