JP2002072851A - 老化体験装具 - Google Patents
老化体験装具Info
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Abstract
まな不自由さを健常者が気軽に体験できる簡便な老化体
験装具を提供する。 【解決手段】本発明の老化体験装具1は、柔軟性と弾性
を有する素材からなり、片手の五指をそれぞれ1本ずつ
挿通させうるように形成された5箇所の孔部2(21〜
25)を備え、これらの孔部2に各指を挿通させて手に
装着することにより、手骨関節及び指骨関節の曲げ動作
に負荷を与えて握力を低減させるように形成される。
Description
る運動機能の低下を健常者に体験させるための老化体験
装具であって、特に手指に人工的な負荷を与えて握力低
下による不自由さを実感させる老化体験装具に関する。
年、住宅業界や介護福祉業界においては、身体の運動機
能が衰えた高齢者でも暮らしやすい生活環境を創出すべ
く、住宅の構造や設備についてさまざまな研究開発が重
ねられている。かかる生活環境の実現にあたっては、老
化によって生じるさまざまな運動機能の低下の具合を、
健常者である住宅設計者や設備設計者、あるいは住宅の
建築主らが、実感として理解し、それに配慮することが
求められる。
る運動機能の低下を健常者に体験させるための装具とし
て、特開平9−114359号公報記載の老化体験装具
を開発し、実用に供している。この老化体験装具は、顎
を突き出した前かがみ姿勢を体験させるための上半身用
装具と、O脚で膝関節の曲げが制限された状態を体験さ
せるための脚部用装具とからなり、歩行時や階段の昇降
時における不自由さや足腰の負担を実感させようとする
ものである。
下は、足腰だけにとどまらず、手の握力にも現れる。も
のを握る力が衰えると、例えば階段、浴室、便所などに
手摺を設置していても、その手摺を確実に把持できなく
なる。また、指先でものを摘む力が衰えると、家具のつ
まみを握り損なったり、各種スイッチを正確に操作でき
なくなるなどの不自由を招く。老化体験においては、こ
のような感覚も同時に体験するのが望ましいが、これま
でに握力低下を体験できるような装具は特に提案されて
いないのが実情である。
情に鑑みてなされたもので、老化によって握力が低下す
ることによるさまざまな不自由さ、例えば手摺やドアの
ノブを確実に握れない、家具のつまみを握り損なう、各
種スイッチを正確に操作できない、などの実感を健常者
が気軽に体験できる簡便な装具を提供することを解決課
題とする。
め、本発明の請求項1記載の老化体験装具は、柔軟性と
弾性を有する素材からなり、片手の五指をそれぞれ1本
ずつ挿通させうるように形成された5箇所の孔部を備
え、これらの孔部に各指を挿通させて手に装着すること
により、手骨関節及び指骨関節の曲げ動作に負荷を与え
て握力を低減させるように形成されたものである。
の弾性により手指の曲げ動作が不自由になって、ものを
掌中に握り締める力や、指先でものを摘む力が低下す
る。これにより、手摺やドアの把手を確実に握れない、
家具のつまみを握り損なう、各種スイッチを正確に操作
できないなど、老化による運動機能の低下現象を実感と
して簡単に体験できることとなる。
って成形された合成樹脂発泡体が好適であり、特にポリ
エチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリ塩化ビ
ニルフォームなどの素材を好適に利用することができ
る。
は、装着時に各指の付け根から各指の第1関節と第2関
節との中間付近まで達する長さとなるように形成される
のが好ましい。これにより、指先は自由にしたまま、指
の根元付近の曲げ動作に適度な負荷を与えることができ
る。
所の孔部のうち薬指用の孔部と小指用の孔部とは一体に
連続して形成されてもよい。日常的な手指の動作におい
ては、薬指と小指とはほとんど一体に屈伸されることが
多いので、薬指と小指とを互いに独立した孔部にそれぞ
れ挿通するとやや違和感が大きくなる。しかし、この構
成のように、薬指と小指とを一体に連続した孔部に挿通
することにより、自然な装着感を得ることができる。
の握力が非装着時の握力の1/5乃至1/10となる程
度の柔軟性及び弾性を有するのが好適である。素材の柔
軟性及び弾性をこの程度の範囲に設定することにより、
老化の実態に近い適度な不自由感を実感することができ
る。
て、図面を参照しつつ説明する。
な形状及びその装着状態を示し、図2は、前記老化体験
装具1を装着して指を曲げているときの状態を示す。
りも若干大きく、弧形に湾曲した形状を有し、その弧形
の内側面11から外側面12まで貫通して形成された5
箇所の孔部2(21,22,23,24,25)を備え
ている。これらの孔部2は、図示のように片手の五指を
それぞれ挿通させうる間隔及び太さに形成されている。
これら各孔部2に五指を挿入して、弧形の内側面11が
各指の付け根に沿うように装着すると、各孔部2が、各
指の付け根から第1関節と第2関節との中間付近までを
保持して、各指の曲げ動作を拘束する。ただし、この例
では、薬指用の孔部24と小指用の孔部25とがそれぞ
れ独立した別々の孔部とはならず、互いの一部が連続し
た状態で一体に形成されている。そのため、装着時に
は、薬指と小指とが互いの付け根を接して一体に保持さ
れることとなる。
ンフォーム等の合成樹脂発泡体からなり、軽量で、かつ
適度な柔軟性及び弾性を有する。そのため、装着状態で
指を曲げようとすると、掌の内側に握り込まれる部分の
反発弾性によって指の曲げ動作に負荷が加わり、ものを
握ったり摘んだりする際の握力が低減される。素材の柔
軟性や弾性は、概ね、装着時の握力を非装着時の1/5
〜1/10まで低減させる程度に設定されている。
に装着することにより、老化による握力の低下現象、例
えば手摺やドアのノブを握ろうとするとき、家具のつま
みを摘もうとするとき、各種のスイッチを指先で操作し
ようとするときなどに感じる手指の動作の不自由さを簡
単に実感することができる。
指を保持する各孔部2の長さを延長・短縮したり、素材
の種類や力学的性質(柔軟性や弾性など)を変えたりし
て、指の曲げ動作に対する負荷の大きさやバランスを変
化させることができる。例えば、主としてものを握る力
の低下を体験させたい場合には、薬指や小指の握り込み
にやや大きめの負荷を与えるのが好ましい。また、主と
してものを指先で摘む力の低下を体験させたい場合に
は、親指、人さし指、中指の曲げ動作にやや大きめの負
荷を与えるのが好ましい。このように、体験させるべき
握力低下現象の種類や程度によって、よりきめ細かく負
荷の大きさやバランスを設計することも可能である。
を有する素材からなり、片手の五指をそれぞれ1本ずつ
挿通させうるように形成された5箇所の孔部を備え、こ
れらの孔部に各指を挿通させて手に装着することによ
り、手骨関節及び指骨関節の曲げ動作に負荷を与えて握
力を低減させるように形成されているので、装着時に
は、素材の弾性により手指の曲げ動作が不自由になり、
手摺やドアのノブを確実に握れない、家具のつまみを握
り損なう、各種スイッチを正確に操作できないなど、老
化による運動機能の低下現象を誰でも気軽に実感として
体験できる。
装着状態を示す図である。
きの状態を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 柔軟性と弾性を有する素材からなり、片
手の五指をそれぞれ1本ずつ挿通させうるように形成さ
れた5箇所の孔部を備え、これらの孔部に各指を挿通さ
せて手に装着することにより、手骨関節及び指骨関節の
曲げ動作に負荷を与えて握力を低減させるように形成さ
れてなる老化体験装具。 - 【請求項2】 素材が、射出成形によって成形された合
成樹脂発泡体であることを特徴とする請求項1に記載の
老化体験装具。 - 【請求項3】 各孔部の長さが、装着時に各指の付け根
から各指の第1関節と第2関節との中間付近まで達する
長さとなるように形成されたことを特徴とする請求項1
又は2に記載の老化体験装具。 - 【請求項4】 5箇所の孔部のうち薬指用の孔部と小指
用の孔部とが一体に連続して形成されたことを特徴とす
る請求項1、2又は3に記載の老化体験装具。 - 【請求項5】 装着時の握力が非装着時の握力の1/5
乃至1/10となる程度の柔軟性及び弾性を有すること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の老化体
験装具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000252539A JP3588578B2 (ja) | 2000-08-23 | 2000-08-23 | 老化体験装具 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=18741761
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP3588578B2 (ja) |
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- 2000-08-23 JP JP2000252539A patent/JP3588578B2/ja not_active Expired - Fee Related
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