JP2002072493A - レーザ描画装置及びレーザ描画方法 - Google Patents

レーザ描画装置及びレーザ描画方法

Info

Publication number
JP2002072493A
JP2002072493A JP2000263757A JP2000263757A JP2002072493A JP 2002072493 A JP2002072493 A JP 2002072493A JP 2000263757 A JP2000263757 A JP 2000263757A JP 2000263757 A JP2000263757 A JP 2000263757A JP 2002072493 A JP2002072493 A JP 2002072493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sampling
laser
processed
turntable
sampling information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000263757A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimio Nagasaka
公夫 長坂
Akira Miyamae
章 宮前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000263757A priority Critical patent/JP2002072493A/ja
Priority to TW089123230A priority patent/TW478032B/zh
Priority to US09/707,217 priority patent/US7027381B1/en
Publication of JP2002072493A publication Critical patent/JP2002072493A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/707Chucks, e.g. chucking or un-chucking operations or structural details

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 深さ方向に微細な階調を有するパターンを高
精度に、しかも短時間で描画するレーザ描画装置を提供
する。 【解決手段】 被処理部材(111)が載置され該部材
を回転させるためのターンテーブル(109)と、直線
的なスライダ(107)と、光源となるレーザ(11
2)と、スライダ(107)に搭載され処理部材(11
1)にレーザ光(112)を集光しレーザスポットを形
成するための光学系(101,104,105)と、レ
ーザスポットによる露光量を変化させるための光変調器
(102)と、ターンテーブル(109)の回転中心か
らの半径及び回転角を逐次変化させながらサンプリング
座標を生成するサンプリング座標生成手段(206)
と、サンプリング座標位置での状態を表す特定の物理量
に対応するサンプリング情報を生成するサンプリング情
報生成手段(208)と、サンプリング情報から光変調
器を制御するための光変調器制御手段(206,20
4,205)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集積回路、表示装
置、計算機ホログラム等の製造や微細加工に用いられる
レーザ描画装置及びレーザ描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の製造などに用いられるフォト
マスクやレチクルを製造するレーザ描画装置として、例
えば図11に示すように、直交する2つのスライダ11
02、1103を駆動してXYテーブル1101上に載
置された被処理部材1104をX方向及びY方向に移動
させながら、レーザ光112をEO(電気光学)変調器
103及びAO(音響光学)変調器102に透過させ、
さらにミラー104で反射させて、対物レンズ105で
集光して被処理部材1104上にレーザスポットを形成
してパターンを描画するXYテーブル式レーザ描画装置
がよく知られている。
【0003】この他にも、特開昭59−171119号
にはディスクの回転と光学系の直線運動から高速にパタ
ーニングを行うレーザ描画装置が提案されている。
【0004】また、特開平10−11814号には、ダ
ミーピットを形成するためのダミーピット形成用パルス
を発生させ、X-Y座標系で表現された原画データをR-
θ座標系に変換し、座標原画データに基づいて、光ディ
スク原盤の回転に同期して座標変換原画データパルスを
発生し、ダミーピット形成用パルスを座標変換原画デー
タパルスに基づいて選択的に遮断して表示パターン形成
用信号を生成し、表示パターン形成用信号に応じて光ビ
ームを変調して光ディスク原盤を露光し、ダミーピット
のない部分の形で表示パターンを形成する方法が提案さ
れている。
【0005】さらに、T.Yatagi,et al.,Appl.Opt.,28,
1042-1043(7989)にはターンテーブルの回転とスライダ
による直線運動との制御系の組み合わせによるレーザ描
画装置が開示されている。このレーザ描画装置は光ディ
スクスタンパ(精密金型原盤)を製造するためのマスタ
リングプロセスに用いられるほか、スタンパ以外の対象
物の微細加工にも用いられる。同文献には同プロセスを
用いてバイナリレベル計算機ホログラム(CGH)を作
製した事例が報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のXYテ
ーブル式のレーザ描画装置では、微細で複雑なパターン
を描画するためには頻繁にテーブルの加減速を行う必要
があり、平均的な移動速度はかなり低くなることから、
描画時間が長くなるという問題があった。また、パター
ンを塗りつぶす場合には反復運動が多くなり、高速で描
画する場合はかなりリニアモータに負荷がかかると同時
に、XYテーブルの加減速時の反作用により、自らが振
動要因となり、位置精度、速度精度が低下する問題があ
った。
【0007】また、特開昭59−171119号にはデ
ィスクの回転と光学系の直線運動から高速にパターニン
グを行う技術が開示されているが、描画位置精度や描画
パターンの解像度を向上させるための手法については何
等開示されていない。
【0008】また、特開平10−11814号では、X
-Y座標系で表現された原画データをR-θ座標系に変換
して所望の文字等を表示する表示パターンの形成方法が
開示されているが、深さ方向に微細な階調を有するパタ
ーンを高精度に、しかも短時間で描画する技術について
は開示されていない。
【0009】さらに、T.Yatagi,et al.,Appl.Opt.,28,
1042-1043(7989)では、ターンテーブルの回転とスライ
ダによる直線運動との制御系の組み合わせによって、バ
イナリレベルCGHの作製技術が開示されているが、複
数の位相値を有するマルチレベルCGHの作製技術につ
いて何等開示されていない。
【0010】そこで、本発明は深さ方向に微細な階調を
有するパターンを高精度に、しかも短時間で描画するレ
ーザ描画装置及びレーザ描画方法を提供することを課題
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するべ
く、本発明のレーザ描画装置は、被処理部材が載置され
該部材を回転させるためのターンテーブルと、直線的な
スライダと、光源となるレーザと、前記スライダに搭載
され前記処理部材にレーザ光を集光しレーザスポットを
形成するための光学系と、前記ターンテーブルの回転中
心からの半径及び回転角を逐次変化させながらサンプリ
ング座標を生成するサンプリング座標生成手段と、前記
サンプリング座標位置での状態を表す特定の物理量に対
応するサンプリング情報を生成するサンプリング情報生
成手段と、前記サンプリング情報から前記レーザスポッ
トの露光量を制御するための露光量制御手段とを備えて
いる。
【0012】また、本発明の好適な形態として、被処理
部材が載置され該部材を回転させるためのターンテーブ
ルと、直線的なスライダと、光源となるレーザと、前記
スライダに搭載され前記処理部材にレーザ光を集光しレ
ーザスポットを形成するための光学系と、前記ターンテ
ーブルの回転中心からの半径及び回転角を逐次変化させ
ながらサンプリング座標位置での状態を表す特定の物理
量に対応するサンプリング情報を生成するサンプリング
情報生成手段と、前記被処理部材の感光特性曲線に基づ
いて、前記サンプリング情報から前記物理量の状態に変
化させるのに必要な露光量に対応する露光量情報に変換
するための露光量変換手段と、当該露光量情報に基づい
て前記レーザスポットの露光量を制御するための露光量
制御手段とを備えるように構成してもよい。
【0013】また、前記サンプリング情報生成手段は描
画動作時に前記サンプリング座標から演算によりサンプ
リング情報を生成してもよい。
【0014】描画パターンが所定の基本パターンの繰り
返しで構成される場合には、サンプリング情報生成手段
は前記基本パターンを構成するサンプリング情報を相対
座標系で記憶する記憶装置と、前記サンプリング座標を
相対座標に変換する相対座標変換手段とを含み、相対座
標を基にサンプリング情報を前記記憶装置から読み取っ
て出力するように構成するとよい。
【0015】この場合、前記ターンテーブルが1回転す
る間のスライダの送り量を前記基本パターンの整数分の
1にして基本パターンを描画するとよい。
【0016】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態1.以下、各図
を参照して本実施の形態について説明する。
【0017】図1はレーザ描画装置の構成図である。同
図において、気体レーザ又は固体レーザから射出したレ
ーザ光112はレーザノイズを除去するためのEO変調
器103、及び描画パターンに応じて透過率が変化する
AO変調器102を透過する。その後、レーザ光112
はミラー101、104で反射し、対物レンズ105で
集光されてレーザスポットとなり、ガラス原盤108の
表面に形成されたフォトレジスト層111を照射する。
この光の作用によりフォトレジスト層111に潜像を形
成し、パターンを描画する。通常、レーザスポットの光
強度が高くなればなるほど、潜像がより深く形成され
る。テーブル106はスライダ107の上を時間の経過
とともにr方向、つまりガラス原盤108の内周から外
周に向けて移動する。また、ガラス原盤108はターン
テーブル109に真空吸着しており、スピンドルモータ
110の駆動力を得て回転する。この動作によって、フ
ォトレジスト層111を照射するレーザスポットの軌跡
はスパイラル(渦巻き)状となる。この軌跡の一周分を
トラックと呼ぶことにする。
【0018】本実施形態では描画動作中のスピンドルモ
ータ110の回転制御方式は特に限定されるものではな
いが、回転数は常に一定(角速度一定)で制御するもの
とする。この場合、レーザスポットがフォトレジスト層
111を走査する速度はレーザスポットと回転中心点4
00の距離(半径)に比例して速くなる。ガラス原盤1
08で均一の露光量を得るためには、レーザスポットが
走査する速度に比例してレーザスポットの強度を高くす
る必要がある。この制御を行うのがEO変調器103
で、半径に応じてレーザ光112の透過光強度を変化さ
せる機能をもつ。
【0019】本発明のレーザ描画方法を説明する前に、
図6を参照して、ガラス原盤108の描画領域401上
に描画するパターンの座標系について説明する。描画領
域401はガラス原盤108の回転中心点400を中心
とする二つの弧と、回転中心点400を通る二つの直線
で囲まれた領域である。描画点の位置を表すのに、回転
中心点400を基準として二つの座標系を用いる。一つ
は直交座標系(XY座標系)で、回転中心点400を原
点とし、描画領域401を形成する弧の中点と回転中心
点400を通る直線上にY軸を設定する。もう一つは極
座標系(rθ座標系)で、rは回転中心点400と描画
点との距離、回転角θは描画点と回転中心点400を通
る直線がX軸となす角度である。
【0020】図2はレーザ描画装置の制御系のブロック
図である。同図において、水晶発振器201から出力さ
れる一定周波数の信号は分周器202で分周され、D/
A変換器205が駆動するタイミングを定める基準信号
となる。D/A変換器205はこの基準信号のタイミン
グでFIFOメモリ204からデジタル信号を逐次読み
出し、これに準じた電圧のアナログ信号に変換してAO
変調器102の制御信号としてAO変調器ドライバに出
力する。D/A変換器205のビット数は特に限定され
るものではないが、本実施形態では8ビットとする。こ
の基準信号は分周器203で更に分周され、スピンドル
モータ110の回転数を制御するスピンドルモータドラ
イバへ供給される。このように、AO変調器102とス
ピンドルモータドライバ110を共通の基準信号で制御
することで、完全な同期が可能となり、描画位置精度を
高めることができる。
【0021】FIFOメモリ204はメモリ内のデータ
残量が全容量の半分より少なくなると、割り込み信号2
10をサンプリング座標生成ルーチン206へ出力す
る。ここで、FIFOメモリ204の全容量の半分をS
IZEバイトとする。サンプリング座標生成ルーチン2
06は割り込み信号210を受信すると、SIZEバイ
ト分の露光量データを生成する。本実施形態ではD/A
変換器205のビット数を8ビットとしているため、露
光量データはD/A変換器205によって256階調の
光強度変調信号へと変換され、AO変調器ドライバへ出
力される。
【0022】図3にサンプリング座標生成ルーチン20
6の処理ステップを示す。同図において、変数mは本処
理ステップで露光量データを求めるべきサンプリング座
標の個数をカウントするための変数である。各サンプリ
ング座標における露光量データは8ビットであるから、
本処理ステップをSIZE(回)、即ち、m=SIZE
となるまで、ステップS101〜ステップS114を繰
り返し実行することで、SIZEバイト分の露光量デー
タが生成される。
【0023】また、r0は描画開始半径であり、riはi
番目のトラック半径である。Δrは隣接するトラックの
間隔で、(ri+1-ri)に相当する。θ0は各トラックに
おいて最初のサンプリング点の回転角であり、θjはj
番目のサンプリング点での回転角である。Δθは隣接す
るサンプリング点の回転角の差で、(θj+1j)に相
当する。また、iとjは零又は自然数の値をとる静的変
数であり、0≦i<Mr,0≦j<Mθの範囲をとる。
iとjは描画処理前にそれぞれ0に初期化され、描画処
理中はそれぞれの値が保持される。
【0024】サンプリング座標生成ルーチン206に割
り込み信号が供給されると、変数mの値が0に初期化さ
れる(ステップS101)。次いで、変数mの値とSI
ZEの値が比較され、m<SIZEの場合に(ステップ
S102;YES)、riにr0+i×Δrの値を代入
し、θjにθ0+j×Δθの値を代入する(ステップS1
03)。ここで、iとjのそれぞれはサンプリング座標
生成ルーチン206に割り込み信号が供給される前に保
持されていた値である。次いで、Xにri×cosθj
値を代入し、Yにri×sinθjの値を代入して、極座
標系から直交座標系への座標変換を行う(ステップS1
04)。
【0025】次いで、サンプリング情報生成サブルーチ
ン208を呼び出し、フォトレジストの潜像の深さに比
例したデータ(以下、深さデータという)を生成する
(ステップS105)。図4に示すように、サンプリン
グ情報生成サブルーチン208においては、まず、直交
座標系に変換されたサンプリング点が描画領域401内
に位置しているか否かが判定される(ステップS20
1)。サンプリング点(x,y)が描画領域401内に
位置している場合には(ステップS201;YES)、
関数f(x,y)より深さデータを取得し、これを変数
dに代入する。関数f(x,y)は各サンプリング点で
の深さデータを演算により求めるための関数である。
【0026】このように、深さデータのデータ量が全体
で膨大な容量になったとしても、描画処理中に深さデー
タを演算で求める構成であるため、深さデータを予め外
部記憶装置に格納しておく必要がなく、レーザ描画装置
の構成を簡素化することができる。もし、深さデータの
演算に時間がかかるようであるならば、深さデータを予
めメモリ209に格納しておき、描画処理中にこれを参
照しながら描画するように構成してもよい。一方、サン
プリング点が描画領域401内に位置していない場合に
は(ステップS201;NO)、変数dに‘0’を代入
する(ステップS204)。そして、変数dの値を出力
する(ステップS203)。
【0027】次いで、露光量変換サブルーチン207を
呼び出し、露光量変換を行う(ステップS106)。通
常、ポジ型フォトレジストを用いた場合、形成された潜
像は現像処理により溶解し、フォトレジスト表面には潜
像の深さに準じた深さの凹形状が形成される。潜像の深
さは露光量に依存するため、フォトレジスト表面に形成
される凹形状の深さは露光量に依存することとなる。図
5にレジスト深さと露光量との関係を図示する。符号7
00はレジスト深さに対する露光量を示した感光特性曲
線である。露光量変換サブルーチン207では、感光特
性曲線700を用いて深さデータ(変数dの値)から必
要となる露光量データを求め、これをFIFO204に
出力する(ステップS107)。露光量変換処理はメモ
リ上に深さデータと露光量データをテーブルの形で予め
記録しておき、これを参照するように構成してもよく、
特性曲線を表す近似式から算出するように構成してもよ
い。
【0028】次いで、jの値を1だけインクリメントし
(ステップS108)、jの値がMθの値に一致しない
場合には(ステップS108;NO)、mの値を1だけ
インクリメントして(ステップS110)、ステップS
102に戻る。一方、jの値がMθの値に一致する場合
には(ステップS108;YES)、jに0を代入し
(ステップS111)、iの値を1だけインクリメント
する(ステップS112)。ここで、iの値がMrに一
致しない場合には(ステップS113;NO)、ri
0+i×Δrの値を代入し(ステップS114)、ス
テップS110へ進む。一方、iの値がMrに一致する
場合には(ステップS113;YES)、描画を終了す
る。
【0029】以上、述べたように、本実施形態のレーザ
描画装置では様々な種類のサンプリング情報生成サブル
ーチンを用意することで、多種多様なパターンを描画す
ることができる。また、高速にターンテーブル109を
回転させながら描画することができるため、従来のXY
テーブル式のレーザ描画装置と比較して高速、且つ高精
度に任意のパターンを描画することができる。
【0030】尚、上記の説明においては、AO変調器1
02にてレーザ光112を変調する構成を示したが、レ
ーザ光源に半導体レーザを用いることもできる。この場
合、半導体レーザ自体で光変調が可能なため、AO変調
器102は不要である。
【0031】発明の実施の形態2.本実施の形態は周期
的な基本パターンを描画する技術に係わる。
【0032】ガラス原盤108の描画領域401に図7
に示すようなフォトレジストの格子状のパターンを形成
する場合を説明する。同図において、直線802に代表
されるようなガラス原盤108の回転中心点400を通
る直線と、トラック803に代表されるようなトラック
との交点(例えば、符号800、符号801で示される
交点)がサンプリング点となる。
【0033】格子状のパターンは周期性を示しており、
その基本パターンを図8に示す。ここでは、格子状のパ
ターンの一周期をセル900と呼ぶことにする。セル9
00内の座標は相対座標(xr,yr)で表すことがで
きる。Pxはxr軸方向の周期であり、Pyはyr軸方
向の周期である。セル900は2種類の領域を有してお
り、符号804で示される領域が露光せずにフォトレジ
ストを残す領域で、セル枠という。符号805で示され
る領域が露光して凹形状を形成するための領域で、セル
内部という。
【0034】このような周期的な基本パターンを描画す
る際の基本的な方法は発明の実施の形態1と同様である
が、サンプリング情報生成サブルーチン208のみが異
なる。図9はこのような周期的な基本パターンを描画す
る際のサンプリング情報生成サブルーチン208の処理
フローである。同サブルーチンにおいて、まず、サンプ
リング点(x,y)が描画領域401内に位置している
場合には(ステップS301;YES)、座標(x,
y)を相対座標(xr,yr)に変換する(ステップS
302)。具体的には、xをPxで割った余りをxrと
し、yをPyで割った余りをyrとする。
【0035】次いで、関数fr(xr,yr)より深さ
データを取得し、これを変数dに代入する(ステップS
303)。関数fr(xr,yr)は各サンプリング点
での深さデータを演算により求めるための関数である。
各サンプリング点での深さデータを求めるには、関数f
r(xr,yr)を用いる手法の他に、予め各サンプリ
ング点の深さデータをメモリに格納しておいてもよい。
一方、サンプリング点(x,y)が描画領域401内に
位置していない場合には(ステップS301;NO)、
ステップS304へ進む。ステップS304では変数d
の値を出力する。
【0036】以上、述べたように、本実施形態では図9
に示すようなサンプリング情報生成サブルーチンを設け
たため、簡単な演算、少容量のメモリで高速に深さデー
タの生成が可能となる。また、基本パターンは格子状と
は限らず、周期性をもつ任意の形状でも可能である。ま
た、ここではセル枠804とセル内部805の2値の深
さをもつパターンを説明したが、3値以上の複雑なパタ
ーンも形成可能である。
【0037】尚、トラック間隔Δrを狭くするか、Δθ
を小さくすることでサンプリング密度を高くすることが
でき、理想的なパターンを描くことができる。Δθを小
さくするには、ターンテーブル109の回転数を遅くす
るか、分周器202の出力信号の周波数とサンプリング
情報生成サブルーチン208の処理速度を高くすればよ
い。
【0038】しかし、現実にはサンプリング密度の高密
度化にも限界があり、実施に描画されるパターンにはr
方向にΔr、θ方向にΔθの描画誤差が生じる。そこ
で、描画パターンに周期性があり、yr方向の周期Py
をもつパターンの場合には、 Δr=Py/n とすることで、yr軸方向の実質的な描画精度を向上さ
せることが可能となる。例えば、図7に示す格子状パタ
ーンの場合、yr軸方向にのみ着目すると、4トラック
で1セルを描画することができる。つまり、 Δr=Py/4 とすることで、4トラック毎にセル枠804を描画する
ことができ、描画精度が向上する。
【0039】尚、上記の説明ではガラス原盤108上に
1つのパターンを描画する場合を例示したが、同一のレ
ーザパルス列をガラス原盤108が1回転する間に4回
照射することで、図10に示すように、同一のパターン
1001a、1001b、1001c、1001dを一
括して描画することができる。また、必要に応じて異な
るパルス列を照射すれば、異なる複数のパターンを一括
に描画することができる。この描画時間は1つのパター
ン1001aを描画する時間と等しくすることが可能で
あるので、1パターン当たりの描画時間を短縮すること
ができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、深さ方向に微細な階調
を有するパターンを高精度に、しかも短時間で描画する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ描画装置の構成図である。
【図2】本発明のレーザ描画装置の制御系のブロック図
である。
【図3】サンプリング座標生成ルーチンのフローチャー
トである。
【図4】サンプリング情報生成サブルーチンのフローチ
ャートである。
【図5】レジスト深さと露光量との関係を示す感光特性
曲線のグラフである。
【図6】描画領域の座標系の説明図である。
【図7】格子状の基本パターンによって構成される描画
パターンの説明図である。
【図8】基本パターンの相対座標系の説明図である。
【図9】サンプリング情報生成サブルーチンのフローチ
ャートである。
【図10】同一の描画パターンを複数描画するときの説
明図である。
【図11】従来のレーザ描画装置の構成図である。
【符号の説明】
101…ミラー、102…AO変調器、103…EO変
調器、104…ミラー、105…対物レンズ、106…
テーブル、107…スライダ、108…ガラス原盤、1
09…ターンテーブル、110…スピンドルモータ、2
01…水晶発振器、202…分周器、203…分周器、
204…FIFO、205…D/A変換器、206…サ
ンプリング座標生成ルーチン、207…露光量変換サブ
ルーチン、208…サンプリング情報生成サブルーチ
ン、209…メモリ、210…割り込み信号

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理部材が載置され該部材を回転させ
    るためのターンテーブルと、直線的なスライダと、光源
    となるレーザと、前記スライダに搭載され前記処理部材
    にレーザ光を集光しレーザスポットを形成するための光
    学系と、前記ターンテーブルの回転中心からの半径及び
    回転角を逐次変化させながらサンプリング座標を生成す
    るサンプリング座標生成手段と、前記サンプリング座標
    位置での状態を表す特定の物理量に対応するサンプリン
    グ情報を生成するサンプリング情報生成手段と、前記サ
    ンプリング情報から前記レーザスポットの露光量を制御
    するための露光量制御手段を備えたレーザ描画装置。
  2. 【請求項2】 被処理部材が載置され該部材を回転させ
    るためのターンテーブルと、直線的なスライダと、光源
    となるレーザと、前記スライダに搭載され前記処理部材
    にレーザ光を集光しレーザスポットを形成するための光
    学系と、前記ターンテーブルの回転中心からの半径及び
    回転角を逐次変化させながらサンプリング座標位置での
    状態を表す特定の物理量に対応するサンプリング情報を
    生成するサンプリング情報生成手段と、前記被処理部材
    の感光特性曲線に基づいて、前記サンプリング情報から
    前記物理量の状態に変化させるのに必要な露光量に対応
    する露光量情報に変換するための露光量変換手段と、当
    該露光量情報に基づいて前記レーザスポットの露光量を
    制御するための露光量制御手段とを備えたレーザ描画装
    置。
  3. 【請求項3】 前記サンプリング情報生成手段は描画動
    作時に前記サンプリング座標から演算によりサンプリン
    グ情報を生成する請求項1又は請求項2に記載のレーザ
    描画装置。
  4. 【請求項4】 描画パターンが所定の基本パターンの繰
    り返しで構成される場合、サンプリング情報生成手段は
    前記基本パターンを構成するサンプリング情報を相対座
    標系で記憶する記憶装置と、前記サンプリング座標を相
    対座標に変換する相対座標変換手段とを含み、相対座標
    を基にサンプリング情報を前記記憶装置から読み取って
    出力する請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載
    のレーザ描画装置。
  5. 【請求項5】 前記ターンテーブルが1回転する間のス
    ライダの送り量を前記基本パターンの整数分の1にして
    基本パターンを描画する請求項4に記載のレーザ描画装
    置。
  6. 【請求項6】 前記被処理部材が1回転する間に同様の
    レーザパルス列を複数回照射して、被処理部材に同一の
    描画パターンを複数形成する請求項1乃至請求項5のう
    ち何れか1項に記載のレーザ描画装置。
  7. 【請求項7】 被処理部材をターンテーブル上に載置し
    て回転させ、且つ直線的なスライダに搭載された光学系
    を移動させることでレーザ光をスライダに沿って移動さ
    せ、ターンテーブルの回転中心からの半径及び回転角を
    逐次変化させながらサンプリング座標を生成し、サンプ
    リング座標位置での状態を表す特定の物理量に対応する
    サンプリング情報を生成し、当該サンプリング情報から
    レーザスポットの露光量を変化させながら前記被処理部
    材上に所定のパターンでレーザ描画を行うレーザ描画方
    法。
  8. 【請求項8】 被処理部材をターンテーブル上に載置し
    て回転させ、且つ直線的なスライダに搭載された光学系
    を移動させることでレーザ光をスライダに沿って移動さ
    せ、ターンテーブルの回転中心からの半径及び回転角を
    逐次変化させながらサンプリング座標位置での状態を表
    す特定の物理量に対応するサンプリング情報を生成し、
    前記被処理部材の感光特性曲線に基づいて前記サンプリ
    ング情報から前記物理量の状態に変化させるために必要
    な露光量に対応する露光量情報に変換し、当該露光量情
    報から前記レーザスポットの露光量を制御して前記被処
    理部材上に所定のパターンでレーザ描画を行うレーザ描
    画方法。
  9. 【請求項9】 描画動作時に前記サンプリング座標から
    演算によりサンプリング情報を生成する請求項7又は請
    求項8に記載のレーザ描画方法。
  10. 【請求項10】 描画パターンが所定の基本パターンの
    繰り返しで構成される場合に、当該基本パターンを構成
    するサンプリング情報を相対座標系で予め記憶装置に記
    憶しておき、前記サンプリング座標を相対座標に変換
    し、当該相対座標を基に前記記憶装置からサンプリング
    情報を読み取って出力する請求項7乃至請求項9のうち
    何れか1項に記載のレーザ描画方法。
  11. 【請求項11】 前記ターンテーブルが1回転する間の
    スライダの送り量を前記基本パターンの整数分の1にし
    て基本パターンを描画する請求項10に記載のレーザ描
    画方法。
  12. 【請求項12】 前記被処理部材が1回転する間に同様
    のレーザパルス列を複数回照射して、被処理部材に同一
    の描画パターンを複数形成する請求項7乃至請求項11
    のうち何れか1項に記載のレーザ描画方法。
JP2000263757A 1999-11-04 2000-08-31 レーザ描画装置及びレーザ描画方法 Withdrawn JP2002072493A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263757A JP2002072493A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 レーザ描画装置及びレーザ描画方法
TW089123230A TW478032B (en) 1999-11-04 2000-11-03 Method and device for laser plotting, hologram master and the manufacturing method thereof
US09/707,217 US7027381B1 (en) 1999-11-04 2000-11-06 Laser drawing apparatus, laser drawing method, a master for manufacturing hologram, and manufacturing method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263757A JP2002072493A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 レーザ描画装置及びレーザ描画方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002072493A true JP2002072493A (ja) 2002-03-12

Family

ID=18751259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000263757A Withdrawn JP2002072493A (ja) 1999-11-04 2000-08-31 レーザ描画装置及びレーザ描画方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002072493A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010516472A (ja) * 2007-01-23 2010-05-20 イムラ アメリカ インコーポレイテッド 超短レーザ微細テクスチャ印刷
JP2020021813A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010516472A (ja) * 2007-01-23 2010-05-20 イムラ アメリカ インコーポレイテッド 超短レーザ微細テクスチャ印刷
US8670151B2 (en) 2007-01-23 2014-03-11 Imra America, Inc. Ultrashort laser micro-texture printing
US8995029B2 (en) 2007-01-23 2015-03-31 Imra America, Inc. Ultrashort laser micro-texture printing
JP2020021813A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体
JP7232586B2 (ja) 2018-07-31 2023-03-03 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7026098B2 (en) Electron beam lithography method
KR100459813B1 (ko) 집속된 레이저 광선에 의해 감광 물질로 코팅된 기판상에 구조체를 형성시키는 방법 및 장치
JP3299765B2 (ja) 収束レーザビーム照射による感光性処理された基体の表面構造とこの表面構造を形成する方法および装置
US7027381B1 (en) Laser drawing apparatus, laser drawing method, a master for manufacturing hologram, and manufacturing method thereof
JP2005327457A (ja) 光学情報担体
US6512535B1 (en) Laser drawing apparatus and laser drawing method
JPH06203501A (ja) 円盤状記録媒体及びその製造装置
JP2002072493A (ja) レーザ描画装置及びレーザ描画方法
TWM554999U (zh) 通過掃描實現高精度灰度曝光的裝置
EP1517356B1 (en) Electron-beam lithography method and device
US5455815A (en) Pattern data generator
JPH0877618A (ja) 光ディスク原盤記録方法及び光ディスク原盤記録装置
JPS6219047B2 (ja)
JP3975478B2 (ja) パターン描画装置
JP3225563B2 (ja) カッティング装置
US6872498B2 (en) Pattern drawing device and manufacturing method of pattern drawing body
JPH10188285A (ja) 光学記録方法及び光学記録媒体
JP3274986B2 (ja) ピット長調整装置および光ディスク原盤露光装置および光ディスクドライブ装置
CN109119099A (zh) 图像式并行读写的光信息数字存储方法
JPH11149670A (ja) 露光方法及びこれを用いた露光装置、ならびに原盤及び光ディスク
KR100453782B1 (ko) 광 디스크 원반의 가공 방법, 광 디스크 원반의 제조방법, 광 디스크 원반, 광 디스크 기판의 제조 방법, 광디스크 기판 및 광 디스크 원반의 가공 장치
JP2004072024A (ja) パターン描画装置及びパターン描画方法
JPH08272104A (ja) フォトレジストの露光方法及び装置
JPH08272110A (ja) フォトレジストの露光方法及び装置
JP2001236646A (ja) 情報記録装置ならびに情報記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050622

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050719