JP2002072214A - 液晶表示用装置 - Google Patents

液晶表示用装置

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JP2002072214A
JP2002072214A JP2000262675A JP2000262675A JP2002072214A JP 2002072214 A JP2002072214 A JP 2002072214A JP 2000262675 A JP2000262675 A JP 2000262675A JP 2000262675 A JP2000262675 A JP 2000262675A JP 2002072214 A JP2002072214 A JP 2002072214A
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JP2000262675A
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Keiichi Mizuguchi
圭一 水口
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タッチパネル等の透明保護板が設けられた液
晶表示装置において、正面の表示品位を保ちつつ、斜め
方向の着色を改善する。 【構成】 λ/4板1と偏光板2と透明保護板(例えば
タッチパネル4)との積層保護パネル(例えば円偏光板
付きタッチパネル11)が、間隔を設けて液晶パネル2
0の上面に配置され、積層保護パネル11と液晶パネル
20の間に、少なくとも2枚の位相差板8,9が配置さ
れている液晶表示装置が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明保護板を有す
る液晶表示装置に関するものであり、詳しくは、保護板
を有し、明るさ、視認性及び視野角特性の改良された液
晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報機器の多様化、携帯端末の小型軽量
化の流れから、鉛筆で紙に書く感覚で操作できるペン入
力技術が重要になってきており、タッチパネルを具備し
た入力表示一体型の表示装置が広く使用されている。か
かるタッチパネルとして、光学式、超音波式、抵抗膜
式、静電容量式、電磁誘導式などの各方式が実用化され
ているが、いずれの方式においても通常は、入力信号検
出のため、あるいは画面保護のために透明保護板が上面
に用いられている。すなわち、タッチパネルの上面に透
明保護板を設けるか、あるいは透明保護板自体がタッチ
パネルを構成するようになっている。また、表示には、
薄型小電力の液晶表示装置が多く使用されているが、強
誘電液晶パネルは、外部衝撃を受けると配向欠陥を生じ
るため、その前面に配置される透明保護板が、かかる外
部衝撃から液晶層を保護する役割も果たしている。
【0003】このような透明保護板を有する液晶表示装
置においては、液晶表示パネルからの表面反射だけでな
く、透明保護板からの反射もあり、明るい室内あるいは
屋外では表示が極めて見にくくなる。このような視認性
の問題を解決するために、特開平 5-127822 号公報に
は、λ/4板と偏光板との組合せである円偏光板の使用
が提案されている。また特開平 10-48625 号公報には、
円偏光板を有するタッチパネルと液晶表示装置との間に
別のλ/4板を配置し、表示品位を改善する方法が提案
されている。後者の公報には、円偏光板を構成するλ/
4板と別のλ/4板は、両者の配向軸(光軸)が同方向
になるか、又は直交するように配置されると記載され、
ただ視認性の良さから直交する方向に配置するのが好ま
しいとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、円偏光板を構成するλ/4板と別のλ/4板の配
向軸を直交させて位相差を相殺させる構成では、斜めか
ら見た場合に表示が黄色くなる問題があることがわかっ
た。また、2枚のλ/4板を両者の配向軸が平行となる
ように配置し、λ/2板として機能させる場合は、上記
公報にも記載されるとおり、視認性が劣ることになる。
【0005】そこで本発明者は、このような問題を解決
するために鋭意研究を行った結果、円偏光板を構成する
λ/4板とは別に、保護板と液晶パネルの間に少なくと
も2枚の位相差板を配置することにより、正面の表示品
位を保ちつつ、斜め方向の着色が改善できることを見出
し、本発明に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、λ/
4板と偏光板と透明保護板との積層保護パネルが、間隔
を設けて液晶パネルの上面に配置され、積層保護パネル
と液晶パネルの間に少なくとも2枚の位相差板が配置さ
れている液晶表示装置を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面も参照しながら、本発
明についてさらに詳細に説明する。図面中、図1〜図3
は、本発明に係る液晶表示装置の層構成について、いく
つかの例を模式的に示す断面図である。図4及び図5
は、45°の直線偏光を発する液晶パネルを使用した場
合の偏光変換の概念をポアンカレ球上に示したものであ
って、図4は従来技術に従って、円偏光板を構成するλ
/4板及び、積層保護パネルと液晶パネルの間の位相差
板を、それぞれの配向軸が直交するように配置した場合
を表し、図5は本発明に従って、円偏光板を構成するλ
/4板のほか、積層保護パネルと液晶パネルの間に2枚
の位相差板をそれぞれの配向軸を違えて配置した場合を
表す。図6は、λ/4板ないし位相差板の配向軸と偏光
板の吸収軸の配置角度を説明するための図である。また
図7は、後述する実施例において、本発明を抵抗膜式タ
ッチパネルに応用した場合の層構成を模式的に示す断面
図である。
【0008】図1〜図3に示す液晶表示装置において、
λ/4板1と偏光板2は、それぞれの光学軸が相対的に
約45゜の角度をなすように組み合わされ、円偏光板を
形成している。この円偏光板は、外部からの入射光によ
る内部反射を効率よく吸収する反射防止フィルターとし
て機能する。円偏光板は、図1に示す如く透明保護板3
の前面に配置されてもよいし、図2に示す如く背面に配
置されてもよく、また図3に示す如く分離されて配置さ
れてもよい。これらのλ/4板1、偏光板2及び透明保
護板3が積層保護パネル10を構成している。一方、液
晶パネル20は通常、液晶セル5とその両面に配置され
る上偏光板6及び下偏光板7とで構成されるが、上偏光
板6を省略することも可能である。明るさを重視する場
合には、上偏光板6はない方が好ましく、逆にコントラ
ストを重視する場合には、上偏光板6はある方が好まし
い。
【0009】偏光板2は、液晶表示分野で通常用いられ
ているものであることができ、例えば、ポリビニルアル
コール系樹脂にヨウ素や二色性染料のような二色性物質
が吸着配向された一軸延伸フィルムなどが好適であり、
通常はかかる二色性物質が吸着配向された一軸延伸フィ
ルムの両面に保護フィルムが積層された状態で用いられ
る。液晶表示パネル20を構成する上偏光板6及び下偏
光板7についても同様である。
【0010】透明保護板3が偏光板2の下側に配置され
る場合、この保護板3は光学的に等方性の材料であるの
が好ましく、ガラスや無配向の高分子フィルムなどが適
している。さらに、透明保護板3がタッチパネルであっ
てもよい。それが抵抗膜式のタッチパネルである場合、
λ/4板1や偏光板2は、直接抵抗膜を形成して、タッ
チパネルを構成する部材を兼ねていてもよい。
【0011】本発明においては、λ/4板1と偏光板2
と透明保護板3とが積層された保護パネル10と液晶パ
ネル20との間に、少なくとも2枚の位相差板を配置す
る。図1〜図3では、2枚の位相差板8,9を配置した
例を示している。これらの位相差板8,9は、積層保護
パネル10と液晶パネル20との間にあればよく、積層
保護パネル10の背面に貼合されていてもよいし、液晶
パネル20の前面に貼合されていてもよい。もちろん、
第一の位相差板8は液晶パネル20の前面に貼合し、第
二の位相差板9は積層保護パネル10の背面に貼合する
ようにしてもよい。また、これらの位相差板8,9を、
積層パネル10と液晶パネル20との間に単に置くだけ
でもかまわない。ただし、反射防止効果の観点からは、
これらの位相差板8,9は、液晶パネルの表面に貼り合
わせるのが好ましい。
【0012】これらの位相差板8,9は、液晶パネル2
0からの表示光が、λ/4板1と偏光板2とで円偏光板
の形成された積層保護パネル10を効率よく透過するた
めに配置される。前記特開平 10-48625 号公報で提案さ
れているように、積層保護パネル10を構成するλ/4
板1と配向軸が直交するように、積層保護パネル10と
液晶パネル20との間に別のλ/4板を1枚配置し、積
層保護パネル10を構成する偏光板2と液晶パネル20
の上偏光板6の吸収軸が平行となるように配置した場
合、正面レターデーションが相殺されるため、正面から
見た表示光は保護板を効率よく透過し、良好な表示品位
を与える。しかし、このような位相差フィルムが2枚直
交される構成では、斜めから見た場合、レターデーショ
ンの角度変化による影響から、黄色みをおびた表示光と
なってしまう。これは、斜め方向では、一方のλ/4板
のレターデーションは増加し、もう一方のλ/4板のレ
ターデーションは減少することから、レターデーション
が相殺されなくなるためである。
【0013】そこで本発明では、液晶パネル20からの
表示光に含まれる赤、緑及び青の三原色すべてが、積層
保護パネル10を構成する円偏光板を効率よく透過する
ように、積層保護パネル10と液晶パネル20の間に少
なくとも2枚の位相差板を配置し、偏光変換する点に特
徴を有する。つまり、使用するλ/4板や位相差板の波
長分散を考慮して、赤、緑及び青の三原色すべてがほぼ
同じ直線偏光に変換され、積層保護パネル10を透過す
るように最適化を行うものである。
【0014】図4及び図5は、45°の直線偏光を発す
る液晶パネルを使用した場合の、赤(R)、緑(G)及
び青(B)の三原色について、偏光変換の軌跡をポアン
カレ球(偏光の状態を球面上の1点に対応させて表示す
る球面)上に模式的に示したものである。ポアンカレ球
では、赤道が各振動方向の直線偏光状態を表し、北極及
び南極が円偏光状態を表している。図4及び図5におい
ては、三原色のうち赤の偏光変換の軌跡を破線で、緑の
偏光変換の軌跡を実線で、そして青の偏光変換の軌跡を
一点鎖線でそれぞれ表している。また、一枚目の位相差
板を通るときの赤、緑及び青の偏光変換の軌跡をそれぞ
れR1、G1及びB1で表し、二枚目の位相差板(図4
ではλ/4板)を通るときの赤、緑及び青の偏光変換の
軌跡をそれぞれR2、G2及びB2で表し、そして図5
で三枚目の位相差板(λ/4板)を通るときの赤、緑及
び青の偏光変換の軌跡をそれぞれR3、G3及びB3で
表している。なお、赤、緑及び青とも、本来は同じ場所
からスタートし、2枚又は3枚の位相差板を通過した後
は同じ場所に到達するのであるが、平面上での図示の都
合から、スタート位置及び最終到達位置は左右にずらし
て表示している。
【0015】積層保護パネル10を構成するλ/4板1
と配向軸が直交するように、積層保護パネル10と液晶
パネル20の間にλ/4板を1枚配置した場合は、図4
に示す如く、同じ軌跡をたどって元の偏光状態に戻る。
一般の位相差板では、波長の短い光ほど位相差が大きく
なる傾向にあるため、三原色の中では青色光に最も位相
差が大きく現れ、次いで緑色光、赤色光の順に位相差が
小さくなるが、いずれも同じ軌跡をたどって元の偏光状
態に戻ることになる。これに対し、本発明に従って積層
保護パネル10と液晶パネル20の間に2枚の位相差板
を所定の角度で配置した場合には、例えば図5に示す如
く、45°の直線偏光が第一の位相差板8により、赤色
光はR1のように、緑色光はG1のように、そして青色
光はB1のように、それぞれ変換される。その際、赤色
光、緑色光及び青色光が分散するので、第二の位相差板
9で折り返しながら、積層保護パネル10を構成するλ
/4板1の波長分散にあった円偏光となるよう、それぞ
れR2、G2及びB2へと変換が行われる。最後に、積
層保護パネルを構成するλ/4板1により、R3、G3
及びB3へと変換が行われ、赤、緑及び青の三原色が効
率よく積層保護パネル10を透過することになる。
【0016】このように、少なくとも3回の変換を繰り
返すことで、レターデーションを相殺しなくても良好な
表示が得られるようになる。また、斜め方向からの黄色
みには、前に説明したように、円偏光板を構成するλ/
4板と液晶パネルの上に配置される位相差板のレターデ
ーションの角度変化が影響しているが、本発明のように
複数の位相差板8,9がいろいろな角度で配置されるよ
うな構成では、それぞれのレターデーション変化の偏光
変換へ及ぼす影響は低減される傾向にある。そのため本
発明では、液晶表示装置を斜め方向から見たときの色変
化が改良できるようになる。
【0017】そこで、円偏光板を構成するλ/4板1及
び積層保護パネル10と液晶パネル20の間に配置され
る少なくとも2枚の位相差板は、互いの配向軸が平行と
なるように配置するのではなく、互いにある程度の角度
をもたせるのが好ましい。例えば、図1〜3のように2
枚の位相差板8,9を用いる場合は、λ/4板1の配向
軸は第一の位相差板8と第二の位相差板9の配向軸の間
にあるのが好ましく、さらには、λ/4板1の配向軸に
対して、一方の位相差板の配向軸が+10〜+80°程
度、他方の位相差板の配向軸が−10〜−80°程度と
なるように配置するのが好ましい。また、λ/4板1の
配向軸を中心に2枚の位相差板8,9の配向軸を対称と
する必要はないが、2枚の位相差板8,9は、両者の配
向軸が約30°以上となるように配置するのが好まし
い。3枚以上の位相差板を用いる場合も同様であって、
それらとλ/4板1とが、それぞれ適当な角度で配向軸
が交わるように配置すればよい。
【0018】積層保護パネル10と液晶パネル20の間
に配置される少なくとも2枚の位相差板のレターデーシ
ョンは、特に限定されず、例えば、ここに配置される少
なくとも2枚の位相差板として、レターデーションが同
じものを用いても構わない。しかし、波長分散を低減す
るという観点からすれば、例えば、図1〜3のように2
枚の位相差板8,9を用いる場合は、液晶パネル20側
の第一の位相差板8として、レターデーションが200
〜350nm程度のλ/2板を用い、その上(積層保護パ
ネル10側)に、レターデーションが100〜175nm
程度のλ/4板を配置するのが好ましい。また例えば、
第一の位相差板8として(3/2)λ板を用いることも
できる。
【0019】本発明に使用されるλ/4板1及び少なく
とも2枚の位相差板8,9は、液晶表示分野で一般に採
用されている各種高分子物質の一軸延伸フィルムである
ことができ、その素材としては、例えば、ポリビニルア
ルコール、ノルボルネン系樹脂、セルロース系樹脂、ポ
リカーボネートなどが挙げられるが、もちろんこれらに
限定されるわけではない。λ/4板1及び位相差板8,
9としては、レターデーションの波長分散が小さい材料
の方が、より良好な光学特性が得られる傾向にある。こ
こで、レターデーションの波長分散とは、測定波長の変
化によるレターデーションの変化割合を意味し、例え
ば、測定波長450nmにおけるレターデーションをR
450 とし、測定波長590nmにおけるレターデーション
をR590 とすると、レターデーションの波長分散αは、
次式で表すことができ、材料に固有の値となる。
【0020】α=R450/R590
【0021】本発明の液晶表示装置において、積層保護
パネル10の表面には、付加機能を付与することもでき
る。例えば、表面に傷つき防止のための透明なハードコ
ート層を設けることができる。ハードコート層は、塗布
によって形成するか、あるいはハードコートフィルムの
貼合によって形成することができる。また、外光の反射
を防止するため、表面に微細な凹凸を形成して外光を乱
反射させるアンチグレア層や、誘電体薄膜の多層膜から
なる反射防止層を形成することもできる。さらに、反射
防止層を形成した透明なハードコートフィルムを貼合し
たり、ハードコート層上に反射防止層を形成したりする
こともできる。
【0022】
【実施例】以下、実施例を示して本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるも
のではない。なお、これらの例において、λ/4板ない
し位相差板の配向軸及び偏光板の吸収軸は、図6に示す
ように、ある方向(図では横方向)を0°とし、反時計
回りに角度が進むように表示する。また、例中のレター
デーション値は、測定波長550nmでの値である。
【0023】実施例1 ここでは、透明保護板として等方性の抵抗膜式タッチパ
ネルを用い、図7に示すような、上から順に、(偏光板
2)/(λ/4板1)/(タッチパネル4)/(第二の
位相差板9)/(第一の位相差板8)/(液晶パネル2
0)の層構成からなるタッチパネル式液晶表示装置を例
に、適宜図中の番号を引用しながら説明する。
【0024】住友化学工業社で販売しているポリカーボ
ネート製のλ/4板“SEF340138B”(レターデーション
値138nm、λ/4板1とする)の配向軸を90゜と
し、偏光板2の吸収軸が45゜となるように両者を貼り
合わせ、さらにそのλ/4板1側を等方性の抵抗膜式タ
ッチパネル4の上面に貼り合わせて、円偏光板付きタッ
チパネル11とした。一方、上偏光板6の吸収軸が13
5゜に配置された液晶パネル20の表面に、住友化学工
業社で販売しているポリカーボネート製位相差板“SEF4
60275B”(レターデーション値275nm、第一の位相差
板8とする)を、配向軸が60゜となるように貼り合わ
せ、さらにその上に同社で販売している別のポリカーボ
ネート製位相差板“SEF340120B”(レターデーション値
120nm、第二の位相差板9とする)を、配向軸が12
0゜となるように貼り合わせた。こうして2枚の位相差
板8,9が貼合された液晶パネル20の上面(第二の位
相差板9側)に、上記の円偏光板付きタッチパネル11
を、タッチパネル4が下になるように配置して、タッチ
パネル式液晶表示装置とした。
【0025】比較例1 住友化学工業社で販売しているポリカーボネート製のλ
/4板“SEF340138B”(レターデーション値138nm)の
配向軸を0゜とし、偏光板の吸収軸が135゜となるよ
うに両者を貼り合わせ、さらにそのλ/4板側を等方性
の抵抗膜式タッチパネル4の上面に貼り合わせて、円偏
光板付きタッチパネルとした。一方、上偏光板の吸収軸
が135゜に配置された液晶パネルの表面に、上と同じ
位相差板“SEF340138B”(レターデーション値138n
m)を配向軸が90゜となるように貼り合わせ、その上
(位相差板側)に上記の円偏光板付きタッチパネルを、
タッチパネルが下になるように配置して、タッチパネル
式液晶表示装置とした。この液晶表示装置は、位相差板
8,9が1枚である以外は、図7と同様の層構成を有し
ている。
【0026】比較例1の正面輝度を100%として、右
40°方向の輝度、並びに実施例1の正面輝度及び右4
0°方向の輝度を、相対値で表1に示す。
【0027】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 例 No. 位相差板軸角度 評価方向 青色 緑色 赤色 (対λ/4板) 435 nm 545 nm 612 nm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 第一:- 30° 正面方向 97 % 100 % 99 % 第二:+ 30° 右40°方向 42 % 45 % 51 % ────────────────────────────── 比較例1 1枚: 90° 正面方向 100 % 100 % 100 % 右40°方向 33 % 44 % 48 % ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0028】表1からもわかるように、比較例1では、
正面の表示は良好であるものの、横方向の輝度が不足し
ており、横方向から見た場合は黄色く色変化していた。
これに対し、実施例1では、正面の表示は良好であり、
横方向から見た場合も色変化が少なく、広い視野角を有
していた。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、反射防止機能を備え、
視認性に優れた、タッチパネル方式などの液晶表示装置
とすることができ、また視野角特性も改善することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の層構成の一例を模
式的に示す断面図である。
【図2】別の層構成の例を模式的に示す断面図である。
【図3】さらに別の層構成の例を模式的に示す断面図で
ある。
【図4】円偏光板を構成するλ/4板及び、積層保護パ
ネルと液晶パネルの間の位相差板を、それぞれの配向軸
が直交するように配置した場合の、ポアンカレ球上の偏
光変換の軌跡を模式的に示す図である。
【図5】円偏光板を構成するλ/4板のほか、積層保護
パネルと液晶パネルの間に2枚の位相差板を配置した場
合の、ポアンカレ球上の偏光変換の軌跡を模式的に示す
図である。
【図6】λ/4板ないし位相差板の配向軸と偏光板の吸
収軸の配置角度を説明するための図である。
【図7】実施例において、本発明を抵抗膜式タッチパネ
ルに応用した場合の層構成を模式的に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1……λ/4板、 2……偏光板、 3……透明保護板、 4……タッチパネル、 5……液晶セル、 6……上偏光板、 7……下偏光板、 8……第一の位相差板、 9……第二の位相差板、 10……積層保護パネル、 11……円偏光板付きタッチパネル、 20……液晶パネル、 R1、R2、R3……ポアンカレ球上における赤色偏光
の軌跡、 G1、G2、G3……ポアンカレ球上における緑色偏光
の軌跡、 B1、B2、B3……ポアンカレ球上における青色偏光
の軌跡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01H 13/02 H01H 13/02 A Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BA07 BA25 BB03 BB16 BB43 BB44 BB48 BC22 2H089 HA18 QA02 QA16 RA10 SA04 TA04 TA14 TA15 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA37X FB02 FC08 FD10 FD15 GA06 GA16 HA10 KA02 LA19 LA20 5B087 AA02 CC12 CC16 5G006 AA04 JB05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】λ/4板と偏光板と透明保護板との積層保
    護パネルが、間隔を設けて液晶パネルの上面に配置さ
    れ、該積層保護パネルと液晶パネルの間に少なくとも2
    枚の位相差板が配置されていることを特徴とする液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】積層保護パネル中で透明保護板が液晶パネ
    ル側に配置されている請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】積層保護パネル中でλ/4板が液晶パネル
    側に配置されている請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】液晶パネルに上偏光板が存在しない請求項
    1〜3のいずれかに記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】透明保護板がタッチパネルである請求項1
    〜4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】積層保護パネルと液晶パネルの間に配置さ
    れる位相差板が2枚であり、λ/4板の配向軸に対し
    て、一方の位相差板の配向軸が+10°〜+80°、他
    方の位相差板の配向軸が−10°〜−80°の角度をな
    している請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装
    置。
  7. 【請求項7】位相差板がλ/2板とλ/4板の2枚から
    なり、液晶パネル側からλ/2板、λ/4板の順で配置
    されている請求項1〜6のいずれかに記載の液晶表示装
    置。
  8. 【請求項8】積層保護パネルが、最表面にハードコート
    層を有する請求項1〜7のいずれかに記載の液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】積層保護パネルが、最表面に反射防止層を
    有する請求項1〜7のいずれかに記載の液晶表示装置。
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