JP2002071843A - 電子時計 - Google Patents

電子時計

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JP2002071843A
JP2002071843A JP2000260801A JP2000260801A JP2002071843A JP 2002071843 A JP2002071843 A JP 2002071843A JP 2000260801 A JP2000260801 A JP 2000260801A JP 2000260801 A JP2000260801 A JP 2000260801A JP 2002071843 A JP2002071843 A JP 2002071843A
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JP2000260801A
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English (en)
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Yuichi Shino
裕一 篠
Takayuki Satodate
貴之 里舘
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の動作範囲内で往復動をする指針を備え
た時計において、動作範囲のずれを修正すること。 【解決手段】 所定のタイミングで、CPUはステップ
モータへ逆転パルスを所定数出力することで(ステップ
S104)、表示針を速やかに、初期位置側に回転させ
て、初期位置を新たに認識しなおすことによって修正
し、次回、正転パルスを出力した場合に、ステップモー
タに正転方向に回転力を生じさせて、その位置から往復
動を開始するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子時計に関し、更
に詳しくは、ステップモータを用いて指針などを往復動
させる機構を備えた電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の時計は、単に計時装置としての機
能の追求のみならず、装飾品としてのデザインや玩具的
な遊び心を付加することで、他の時計との差別化を図
り、商品としての価値を高める工夫が施されてきてい
る。特に、十分な高精度化が実現した現在では、その価
格と付加価値とが商品としての時計にとって大きな要素
となっており、これまで以上に様々な工夫が施されるよ
うになっている。たとえば、この種の時計としては、マ
イクロコンピュータを搭載し、秒針、分針、時針のよう
に計時のために回転させる指針とは別に、所定の範囲内
で往復動させる表示針を備えた電子時計が開発されてき
ている。この電子時計では、ステップモータの正逆を切
り替えることによって表示針を往復動させ、その表示針
の動きによってデザイン性や玩具的な遊び心を持たせて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電子時計では、表示針自体を回転自在に支持さ
せて、表示針を回転させるステップモータの正逆を切り
替えることによって、表示針を所定の範囲内で往復動さ
せていたため、衝撃などによって次第に往復動の範囲が
ずれてしまう。たとえば、表示針が2時と4時の間を往
復動するように制御していても、振動などによって往復
動の範囲が3時と5時の間にずれてしまう。さらに、従
来の電子時計では、そのずれを容易に修正することがで
きなかった。このため、従来の電子時計では、表示針の
往復動の範囲の両端側に規制部材を配置し、機械的に表
示針の動きを規制する構造に設計されることがあった。
【0004】ところで、一般に、ステップモータのロー
タは、逆転方向へ回転させるためには安定静止位置から
一旦正転方向へ回転させて、逆転方向へ戻る力を利用し
て逆転させる特性を持っている。このため、上述のよう
に単に往復動の範囲の両端側に規制部材を配置した構造
では、ステップモータのロータが正転方向に回転してい
る場合に、規制部材によって回転を規制されたときに、
逆転方向に戻る力が不足して逆転させることができなく
なって、ステップモータが止まり、表示針が動かなくな
ってしまう問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、上記に鑑みてなされた
ものであって、コストの上昇を招くことなく、表示針を
所定の範囲で往復動するように、そのずれを修正するこ
とができる電子時計を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明による電子時計は、往復動可能な状態で支
持された作動部材と、ステップモータを含んで構成さ
れ、該ステップモータへ入力されたパルスに応じて、前
記作動部材を正逆所望の向きへ所定量ずつ移動させる駆
動機構と、前記作動部材の移動可能な範囲(以下「可動
範囲」という)を機械的に制限した規制機構と、前記ス
テップモータへパルスを入力することで、前記作動部材
を所定の範囲内で往復動させる往復動処理と、所定のタ
イミングでステップモータを逆回転させて前記作動部材
を可動範囲の一端側に向けて移動させて、前記一端側に
前記作動部材を突き当て、可動範囲の他端方向への往復
動の範囲のずれを修正する修正処理とを含む制御を行う
制御手段と、を備えたことを構成上の特徴とする。
【0007】以下に、上記した発明による作用について
説明する。作動部材は、往復動可能な状態で支持され、
規制機構によって制限された可動範囲となっている。制
御手段は、通常、駆動機構のステップモータへ正逆パル
スを交互に入力することで、作動部材を所定の範囲内で
往復動させている。また、制御手段は、所定のタイミン
グで、この往復動の範囲のずれを修正する修正処理を行
う。この修正処理は、ステップモータを逆回転させるパ
ルスをステップモータへ入力して作動部材を可動範囲の
一端側に突き当て、その位置を初期位置として認識し直
すことによって行われる。その後、制御手段は、その初
期位置として認識された位置から作動部材の往復動の制
御を行う。
【0008】なお、作動部材が可動範囲の一端側に突き
当てられるために入力されるパルスの数は、計算上の作
動部材の移動量が可動範囲の幅よりも長くなるような数
にしておくことが好ましい。また、作動部材が可動範囲
の一端側に突き当てられるたことを認識するセンサを設
けてもよい。例えば、一端側にピエゾ抵抗素子などの圧
力センサを配置して、作動部材が一端側に突き当たった
ときの圧力を検出するようにしてもよい。また、前記所
定のタイミングは、例えば、時間や前記往復動の回数等
基づいて規定される間隔ごとのタイミング、または、前
記作動部材の所定のアクションや所定のキー入力等に基
づいて規定されるタイミングとすればよい。
【0009】さらに、前記制御手段には、ステップモー
タを逆回転させて前記作動部材を可動範囲の一端側に向
けて移動させて、前記一端側に前記作動部材を突き当
て、その突き当てられた前記一端側を前記往復動の範囲
の初期位置として設定する設定処理を含むようにしても
良い。これによって、大きなずれが生じて、作動部材が
可動範囲の一端側に突き当てられるために入力されるパ
ルスの数が足りず、可動範囲の一端側に作動部材が突き
当てられなくても、その位置を初期位置として認識して
往復動させ、次回以降の修正処理時に一端側に突き当て
るようにして処理することで、次第にずれを小さくする
ように修正することが可能となるため、ユーザーに違和
感を与えないように動作させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る電子時計の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、こ
の実施の形態により本発明が限定されるものではない。
【0011】この実施の形態の電子時計は、所定の範囲
において往復動を繰り返す表示針を備えるとともに、そ
の往復動の範囲が何らかの原因でずれた場合にこれを自
動修正する機能を備えたことを特徴としている。まず、
この実施の形態の時計100の概要を説明する。図1
に、本発明の実施の形態である電子時計の概要を示す正
面模式図を示す。
【0012】この時計100は、図1に示すとおり、分
針101、時針102、表示針A103、表示針B10
4、キャラクタA105、キャラクタB106、リュー
ズ107、文字盤108を備えている。分針101およ
び時針102は、時刻を指し示すためのものであり、そ
れぞれ1時間ごとまたは12時間ごとに1回転するよう
に構成されている。これら分針101、時針102につ
いては、使用者がリューズ107を操作することでその
針位置を所望の位置に修正可能に構成されている。
【0013】表示針A103と表示針B104は、主に
装飾目的、特にこの場合玩具的な付加価値として設けら
れたものであり、それぞれの先端にキャラクタA10
5、キャラクタB106が取り付けられている。そし
て、この表示針A103および表示針B104は、正常
な状態においては、図中に示した、本来的な動作範囲
(0位置を起点とした場合の動作範囲)内において往復
動を繰り返す構成となっている。図中において、表示針
A103は、動作範囲(12時位置と2時位置の間)X
103、表示針B104は、動作範囲(10時位置と1
2時位置との間)X104内において往復動を繰り返す
ようになっている。したがって、この表示針A103お
よび表示針B104は、時刻を示すものではなく、デザ
イン性や玩具的な遊び心を充足するために特別に設けら
れた要素である。
【0014】正常な状態では、この表示針A103およ
び表示針B104は先に述べた本来的な動作範囲X10
3、X104内でのみ往復動をしている。ただし、機構
上は、表示針A103および表示針B104は図中に示
した動作範囲X103、X104を越えた領域に到達し
得るようにそれぞれの可動範囲が設定されている。この
ため、この時計100が衝撃を受けた場合などには、こ
の動作範囲が本来的な位置からずれてしまうことがあ
る。そこで、この時計100は、この動作範囲X10
3、X104を所定のタイミングで自動的に修正するた
めの修正機能を備えている。先に述べたとおりこの修正
機能がこの実施の形態の最大の特徴点であるため、これ
以降はこの点を中心に説明を行うことにする。なお、こ
れらの位置を修正等するための操作部の機能としては、
リューズ107に備えさせたり、図示しないプッシュス
イッチに備えさせるようにしてもよい。
【0015】この時計100の機構要部を図2、図3、
図4、図5を用いて説明する。図2は、電子時計の機構
を示す平面模式図である。図3は、図2に示す機構の拡
大平面模式図である。図4は、電子時計の機構要部を示
す断面模式図である。図5は、図4に示す機構要部の拡
大断面模式図である。
【0016】各図中に示すように、この電子時計は、ス
テップモータB200、地板201、表示軸受202、
コイルブロックB203、ステータB204、ロータB
205、歯車206、ねじ207、208、五番車20
9、表示中間車A210、表示中間車B211、表示車
A212、表示車B213、筒車215、二番車21
6、ICチップ217、水晶ブロック218、コイルブ
ロックA219、ステータA220、ロータA221、
ステップモータA222、三番車223、日の裏車22
4、規制窓225、度決めピン226、一端側227、
他端側228、各車の歯300から307を備えてい
る。
【0017】なお、ステップモータA222は、分針1
01と時針102の駆動源である。ここでは、分針10
1と時針102の駆動源と、表示針A103と表示針B
104の駆動源とを別々の場合を説明するが、同一のス
テップモータとし、歯車等の機構によって駆動の伝達を
分けるようにしてもよい。
【0018】表示針A103は、その根本側端部(図3
における下側端部)が、表示車A212に固定されてい
る。この表示車A212は回転可能な状態で回転中心軸
Oに支持されている。同様に、表示針B104は、その
根元側端部が、表示車B213に固定されている。この
表示車B213も回転可能な状態で回転中心軸Oに支持
されている。
【0019】また、表示車A212(すなわち、表示針
A103)には、表示中間車A210と五番車209か
らなる輪列を介してステップモータ200の回転力が伝
達される。一方、表示車B213(すなわち、表示針B
104)には、表示中間車A210と表示中間車B21
1と五番車209からなる輪列を介してステップモータ
200の回転力が伝達される。したがって、表示車A2
12と表示車B213には、回転中心軸Oを中心に反対
方向の回転力が伝達されることになる。
【0020】たとえば、図3に示すように、ロータBが
反時計方向に回転(ここでは、この回転をステップモー
タ200の正方向の回転とする。)すると、五番車20
9が時計方向に回転し、表示中間車A210を反時計方
向に回転させる。この表示中間車A210の回転力は、
表示車A212には直接伝達されるため、この表示車A
212を時計方向に回転させ、これに伴い表示針A10
3を時計方向に回転させる。
【0021】一方、表示中間車A210の回転力は、表
示中間車B211に伝達され、この表示中間車B211
を時計方向に回転させる。そして、この表示中間車B2
11の回転力が、表示車B213を反時計方向に回転さ
せ、これに伴い表示針B104を反時計方向に回転させ
る。逆にロータBが時計方向に回転(ここでは、この回
転をステップモータ200の逆方向の回転とする。)す
ると、表示針A103を反時計方向に回転させ、表示針
B104を時計方向に回転させる。
【0022】ところで、前記表示中間車B211には、
規制窓225が形成されている。この規制窓225に
は、図4等に示すように、地板201に固定された度決
めピン226が通されている。したがって、表示中間車
B211は、規制窓225と度決めピン226によっ
て、回転可能な範囲を制限される。つまり、表示中間車
B211の回転は、規制窓225の一端側227と他端
側228の両端に度決めピン226がぶつかることによ
って規制される。この規制によって表示針A103、表
示針B104の可動範囲が決定される。なお、その可動
範囲は、規制窓225の大きさ、形成位置、度決めピン
226の大きさやそのの取り付け位置などによって設定
することが可能である。
【0023】ただし、本発明の実施の形態では、後述す
るように、度決めピン226が規制窓225の他端側2
28にぶつかることが無い範囲で往復動させる。つま
り、ステップモータ200を正方向に回転させたときに
は、度決めピン226が規制窓225の他端側228に
ぶつかることが無いように制御する。一方、ステップモ
ータ200を逆方向に回転させたときには、度決めピン
226によってその方向の回転を規制させるか、ぶつか
らない状態で制御する。また、規制窓225の一端側2
28に度決めピン226がぶつかった場合には、そのぶ
つかった位置、つまり、一端側228の位置を往復動の
範囲の初期位置とし、ぶつからない場合にはそのときに
反転させた位置を初期位置と設定して制御する。
【0024】つぎに、この表示針A103、表示針B1
04を作動させる制御構成を図6を用いて説明する。表
示針A103、表示針B104の駆動を司る制御部60
0は、発振回路601、システムクロック発生回路60
2、ROM603、CPU604およびドライバ回路6
05を備えて構成されている。
【0025】発振回路601は、この時計100の動作
タイミングの基となる所定周波数の発振信号を生成する
ものである。発振回路601は、これをシステムクロッ
ク発生回路602へ出力する構成となっている。このシ
ステムクロック発生回路602は、入力される発振信号
に基づいてシステムクロックを生成し、CPU604に
出力する。
【0026】ROM603には、CPU604が実行す
るプログラムや各種データを格納する。特に、後述する
修正処理等を実行するためのプログラムや修正処理を行
うタイミング等のデータを格納する。例えば、10分毎
や往復動作の回数60往復毎等のタイミングを設定す
る。CPU604は、この時計100全体を制御統括す
るものであり、システムクロックに同期してプログラム
を実行することで、各種機能を実現している。例えば、
所定のタイミングで修正動作を行わせる機能を備えてい
る。また、ドライバ回路605は、CPU604からの
指令に基づきステップモータ200、222の回転を制
御する。
【0027】この制御部600(直接的には、ドライバ
回路605)からは、ステップモータ200を作動させ
るための正転パルス、逆転パルスを出力するようになっ
ている。ここで、「正転パルス」とは、表示針A103
および表示針B104を1ステップ分だけ正転方向(初
期位置から離れてゆく方向)に進めるためのパルスであ
る。「逆転パルス」とは、表示針A103および表示針
B104を1ステップ分だけ逆転方向(初期位置へ近づ
いてゆく方向)に進めるためのパルスである。なお、ス
テップモータ200の状態によっては、表示針A103
および表示針B104を進めることができない(つま
り、ステップモータ200が回転しない)場合がありえ
るが、本発明の実施の形態では、これを回避するように
修正動作を制御するとともに往復動を制御するようにし
たことが特徴点である。
【0028】つぎに表示針A103、表示針B104の
回転動作および修正動作を図7から図9を用いて説明す
る。図7は、タイムチャートである。図7(a)は正転
の場合、図7(b)は逆転の場合を示す。まず、図7
(a)の正転の場合には、OUT1端子側に正転パルス
P1を与え、続いて、OUT2端子側に正転パルスP1
を与え、正転の1周期分繰り返す。図8に正転の場合を
説明する模式図を示す。図8(a)に示すように、ステ
ータ204に正転パルスP1を与えると、磁石であるロ
ータ205は、反時計方向に回転する。このとき、図8
(b)のインデックス曲線では、安定静止位置A点にあ
るロータ205に正転パルスを与えることによって、回
転を抑止するエネルギの高いB点を通過し、低いエネル
ギのC点まで回転する。このC点が安定静止位置とな
る。再び、正転パルスを与えることによって、ロータ2
05が繰り返し正転方向に回転していく。
【0029】一方、図7(b)の逆転の場合には、図9
に示す逆転の場合の模式図に示すとおり、安定静止位置
A点の状態からOUT1端子に最初に短時間正転パルス
P1を与えて、エネルギの高いB点側に回転させる。す
ると、ロータ205は、回転の途中で一旦止まったの
ち、エネルギの低いA点側に向けて回転を開始する。こ
れに続いて、OUT2端子に逆転パルスP2を与える
と、位置エネルギの変化に伴う運動エネルギと逆転パル
スP2による回転力とによって、エネルギの高いD点方
向に回転していく。そして、さらに、逆転パルスP3を
OUT1端子に与えることによって、D点を超えて逆回
転していく。その後は、逆回転時における位置エネルギ
の変化に伴う運動エネルギと逆転パルスを交互に与える
ことによって、繰り返し逆回転していく。
【0030】なお、一般に、ステップモータは、正転パ
ルスを与えることによって、正転方向へは容易に回転す
るが、単に逆転パルスを与えたとしても逆転方向へは容
易に回転しない特性を有している。このため、上述のよ
うに、動作制御している。また、このため、上述した本
発明の実施の形態の構成のように、規制窓225と度決
めピン226とによって、単に回転を規制するようにし
た場合には、正転時に度決めピン226が規制窓225
の他端側228側にあたった場合には、ロータ205を
逆回転させるために必要な回転を得られなくなる可能性
がある。
【0031】そこで、本発明の実施の形態では、正転時
に度決めピン226が規制窓225の他端側228側に
当たらないように、所定のタイミングで修正動作を行っ
て、往復動の範囲を規制窓225の一端側227側に修
正する制御を行う。このとき、ロータ205は、図9の
α、β、γ、δのいずれの位置で回転が規制されたとし
ても、その後、正転パルスが与えられれば、容易に正転
することになり、回転が止まることはない。
【0032】つぎに制御部600による表示針A10
3、表示針B104の動作制御を図10および図11を
用いて説明する。制御部600は、この時計100の動
作中常にこの図10に示した処理を繰り返している。通
常、制御部600は、所定のタイミングごとに、正転パ
ルスを出力することで、表示針A103、表示針B10
4を正転方向に10ステップ進める(ステップS10
1)。続いて、逆転パルスを出力することで、表示針A
103、表示針B104を逆転方向に10ステップ進め
る(ステップS102)。
【0033】つぎに、制御部600は、その時が動作範
囲の修正動作を行うタイミングであるか否かを判定する
(ステップS103)。この判定は、例えば、20分経
過した場合には、修正動作(ステップS104、S10
5)を行う。すなわち、まず、CPU604はドライバ
回路605を介してステップモータ200へ逆転パルス
を所定数出力することで(ステップS104)、表示針
a103、表示針B104を速やかに、初期位置側に回
転させて、ステップモータ200の極性を合わせる(ス
テップS105)。
【0034】これにより、次回、正転パルスを出力した
場合には、ステップモータ200には正転方向に回転力
が生じることになる。つまり、次回、この図9の処理を
実行する際には、ステップS101における第1回目の
正転パルスから確実に表示針A103、表示針B104
が動くことになる。
【0035】次に、図示しないプッシュSWが押下され
た場合に、修正処理を行う場合を説明する。図11にそ
のフローチャートを示す。まず、図示しないプッシュS
Wが押下されると、CPU604は、ステップモータ2
00の逆転駆動を開始する(ステップS201)。この
とき、逆転パルスのステップ数は、例えば、現在位置よ
りも約3パルス多い数とする。すると、上記ステップS
104の場合と同様に、表示針a103、表示針B10
4が速やかに、初期位置側に回転する。続いて、CPU
604は、ステップモータ200の極性を合わせる(ス
テップS202)。プッシュSWに規定されている動作
を開始する(ステップS203、S204)。例えば、
CPU604は、メロディを鳴らし(ステップS20
3)、表示針A103、表示針B104をリズミカルに
動かす制御を行う(ステップS204)。
【0036】なお、この実施の形態においては、特許請
求の範囲において言う「作動部材」とは、表示針A10
3および表示針B104に相当する。「ステップモー
タ」とはステップモータ200に相当する。「駆動機
構」とは、輪列、ステップモータ200等によって構成
されている。「規制機構」とは、表示中間車B211
(特に、その規制窓225)および度決めピン226に
よって実現されている。「制御手段」とは制御部600
に相当する。「修正処理」とは、動作範囲の修正処理に
相当する。修正処理の際に作動部材が到達される「可動
範囲の一端側」とは、初期位置に相当する。
【0037】以上説明したとおりこの実施の形態では、
所定の時間ごとに動作範囲の修正が行われる。このた
め、使用者自らが修正を行う必要がない。また、修正動
作はソフトウエアの変更のみで実現できるため、新たな
部品などを追加する必要がない。
【0038】さらに、上述した実施の形態では、修正動
作を行うタイミングを、経過時間に基づいて決定してい
たが、これ以外の要因に基づいて決定してもよい。たと
えば、衝撃を受けた回数などに基づいて、実行タイミン
グを決定することも可能である。
【0039】なお、本発明の適用範囲は、指針に限定さ
れるものではない。これ以外にも、例えば、パワーリザ
ーブ、曜日表示、クロノグラフ、タイマなどの機構にも
適用可能である。
【0040】さらに、ステップモータの特性では、約9
0°以内の位相のずれのときに、回転することができな
くなるため、時計の組立時に、その約90°の範囲にな
らないようにステップモータを時計に組み込むようにし
てもよい。これにより、本発明の実施の形態と同様に、
表示針A103、表示針B104の回転を止めるのを防
止することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、コ
ストの上昇を招くことなく、表示針を所定の範囲で往復
動するように、そのずれを修正することができる効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である電子時計の概要を示
す正面模式図である。
【図2】電子時計の機構を示す平面模式図である。
【図3】図2に示す機構の拡大平面模式図である。
【図4】電子時計の機構要部を示す断面模式図である。
【図5】図4に示す機構要部の拡大断面模式図である。
【図6】電子時計の制御構成を示す図である。
【図7】タイムチャートである。
【図8】正転の場合を説明する模式図である。
【図9】逆転の場合を説明する模式図である。
【図10】動作制御のフローチャートである。
【図11】動作制御のフローチャートである。
【符号の説明】
100 時計 101 分針 102 時針 103 表示針A 104 表示針B 105 キャラクタA 106 キャラクタB 107 リューズ 108 文字盤 200 ステップモータB 201 地板 202 表示車受 203 コイルブロックB 204 ステータB 205 ロータB 206 歯車 207、208 ねじ 209 五番車 210 表示中間車A 211 表示中間車B 212 表示車A 213 表示車B 215 筒車 216 二番車 217 ICチップ 218 水晶ブロック 219 コイルブロックA 220 ステータA 221 ロータA 222 ステップモータA 223 三番車 224 日の裏車 225 規制窓 226 度決めピン 227 一端側 228 他端側 300〜307 歯
フロントページの続き Fターム(参考) 2C150 CA18 DJ08 EB01 EB43 EC03 ED02 FA01 FA42 2F001 AA00 AB01 AE03 AG05 AH05 2F082 AA00 BB00 CC01 DD02 DD04 DD10 EE06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動可能な状態で支持された作動部材
    と、 ステップモータを含んで構成され、該ステップモータへ
    入力されたパルスに応じて、前記作動部材を正逆所望の
    向きへ所定量ずつ移動させる駆動機構と、 前記作動部材の移動可能な範囲(以下「可動範囲」とい
    う)を機械的に制限した規制機構と、 前記ステップモータへパルスを入力することで、前記作
    動部材を所定の範囲内で往復動させる往復動処理と、所
    定のタイミングでステップモータを逆回転させて前記作
    動部材を可動範囲の一端側に向けて移動させて、前記一
    端側に前記作動部材を突き当て、可動範囲の他端方向へ
    の往復動の範囲のずれを修正する修正処理とを含む制御
    を行う制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子時計。
  2. 【請求項2】 さらに、前記制御手段には、ステップモ
    ータを逆回転させて前記作動部材を可動範囲の一端側に
    向けて移動させて、前記一端側に前記作動部材を突き当
    て、その突き当てられた前記一端側を前記往復動の範囲
    の初期位置として設定する設定処理を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の電子時計。
  3. 【請求項3】 所定のタイミングは、時間や前記往復動
    の回数等に基づいて規定される間隔ごとのタイミング、
    または、前記作動部材の所定のアクションや所定のキー
    入力に基づいて規定されるタイミングとすることを特徴
    とする請求項1に記載の電子時計。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008116435A (ja) * 2006-10-10 2008-05-22 Seiko Epson Corp 時計
JP2008116436A (ja) * 2006-10-10 2008-05-22 Seiko Epson Corp 時計
JP2012141327A (ja) * 2006-10-10 2012-07-26 Seiko Epson Corp 時計

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