JP2002071606A - 非破壊検査装置およびその制御装置 - Google Patents

非破壊検査装置およびその制御装置

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JP2002071606A
JP2002071606A JP2000259866A JP2000259866A JP2002071606A JP 2002071606 A JP2002071606 A JP 2002071606A JP 2000259866 A JP2000259866 A JP 2000259866A JP 2000259866 A JP2000259866 A JP 2000259866A JP 2002071606 A JP2002071606 A JP 2002071606A
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heating
heating unit
unit
infrared rays
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JP2000259866A
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Eitetsu Takeda
英哲 竹田
Masaaki Kurokawa
政秋 黒川
Hiroyuki Nakayama
博之 中山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱ムラを低減することで、測定データのば
らつきの影響を排除し、コーティングの剥離部分をより
正確に検出可能な非破壊検査装置を実現すること。 【解決手段】 被検体Pおよび加熱ヘッド104の位置
ごとに、入射光分布および加熱出力をデータベース化し
(測定条件設定データベース)、コンピュータ116に
備える。被検体の位置が与えられると、コンピュータ1
16は、このデータベースを参照することで、入射光分
布のムラが最小となるように、加熱ヘッド104の位置
および出力を決定する。また、加熱ヘッド104自体に
も、赤外線を拡散する反射板を備えることで、均一に加
熱ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線サーモグラ
フィー法を用いて母材表層部のコーティング部材の剥離
を検出する非破壊装置およびその制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】母材表層に施されたコーティングの剥離
を、赤外線サーモグラフィー法を用いて検出する非破壊
装置が知られている。この非破壊装置では、以下のよう
な原理に基づいて、コーティングの剥離を検出してい
る。
【0003】表面にコーティングが施された部品(材
料)の表層部を外部から加熱した場合、外部から加えら
れた熱は、コーティング材を経て母材へと伝えられるこ
とになる。ところが、コーティングが母材から剥離して
いる部分(以下、「剥離部」という)では、この母材へ
の熱伝導がうまくおこなわれない。剥離部と健全部(剥
離が生じていない部分)とでは、コーティングと母材と
の間での熱伝導特性が異なっている。健全部では、コー
ティングが母材に密に接しているため、コーティング材
と母材との間での熱伝導が比較的スムーズにおこなわれ
る。これに対し、剥離部では、コーティングが母材から
離れているため、熱が伝わりにくい。このため、剥離部
では、コーティングに熱が蓄積されたまま(すなわち、
高温)となる。したがって、この加熱状態において、こ
の部品の表面温度分布を測定することで、高温部(すな
わち、剥離部)を検出することができる。
【0004】なお、実際の装置では、加熱は、赤外線を
照射することで行っているのが一般的である。また、加
熱後一定時間が経過した時点での温度に基づいて判断し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、健全
部と剥離部とでの温度の違い(温度ムラ)に基づいて、
両者を判別するものであった。
【0006】しかし、温度ムラが生じる原因は、コーテ
ィングの剥離だけではない。たとえば、加熱ムラに起因
して生じる温度ムラも無視しえない。この加熱ムラに起
因し温度ムラが生じやすい条件下での測定では、剥離部
を正確に検出することが困難な場合があった。
【0007】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、加熱を均一におこなうことで、剥離部
をより正確に検出可能な、非破壊検査装置およびその制
御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る制御装置は、母材表面にコーティ
ングを施すことで構成された部材に、加熱部から赤外線
を照射することで、該コーティングの剥離を検出する非
破壊検査装置に用いられる制御装置において、そのとき
検査対象とされている部材(以下「被検体」という)と
前記加熱部とのいずれか一方の設置状態を示す初期設定
情報が入力されて、該初期設定情報に基づいて他方の設
置状態を決定する決定手段と、前記決定手段による決定
の内容を出力する出力手段と、を有することを特徴とす
るものである。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、決定
手段は、被検体と加熱部とのいずれか一方の設置状態を
示す初期設定情報が入力されると、この初期設定情報に
基づいて他方の設置状態を決定する。出力手段は、この
決定の内容を出力する。
【0010】請求項2に係る制御装置は、請求項1に記
載の発明において、前記決定手段は、被検体および前記
加熱部の設置状態ごとに、前記加熱部から照射され前記
被検体に入射する赤外線の分布状況を示した測定条件情
報を備え、前記初期設定情報に基づいて前記測定条件情
報を参照することで、前記決定をおこなうものであるこ
と、を特徴とするものである。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、測定
条件情報には、被検体および加熱部の設置状態ごとに、
加熱部から照射され被検体に入射する赤外線の分布状況
が示されている。決定手段は、初期設定情報に基づいて
この測定条件情報を参照することで、上述の決定をおこ
なう。
【0012】請求項3に係る制御装置は、請求項1また
は2に記載の発明において、前記決定手段は、前記被検
体への前記赤外線の入射光の分布のムラが最も小さくな
るように、前記決定をおこなうものであること、を特徴
とするものである。
【0013】この請求項3に記載の発明によれば、決定
手段は、被検体への赤外線の入射光の分布のムラが最も
小さくなるように、加熱部あるいは被検体の設置状態を
決定する。
【0014】請求項4に係る非破壊検査装置は、母材表
面にコーティングを施すことで構成された部材に、加熱
部から赤外線を照射することで、該コーティングの剥離
を検出する非破壊検査装置において、そのとき検査対象
となっている部材(以下「被検体」という)を保持する
保持手段と、赤外線を出射する加熱部を備え、該加熱部
から前記被検体に対して赤外線を照射することで、前記
被検体を加熱する加熱手段と、前記加熱部を支持する加
熱部支持手段と、前記保持手段によって保持された被検
体または前記加熱部の設置状態を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果が入力されて、該入力に応じて
前記加熱部と前記被検体とのいずれかの設置状態を決定
しこれを出力する請求項1〜3のいずれか一つに記載の
制御装置と、前記保持手段によって保持された被検体の
温度を検出する赤外線カメラと、前記赤外線カメラの測
定結果に基づいて前記剥離を検出し、検出した剥離の位
置を出力する処理手段と、を備えたことを特徴とするも
のである。
【0015】この請求項4に記載の発明によれば、検出
手段は、保持手段によって保持された被検体または加熱
部支持手段によって支持された加熱部の設置状態を検出
する。制御装置は、検出手段のこの検出結果に応じて、
加熱部と被検体とのいずれかの設置状態を決定しこれを
出力する。この決定にしたがって、被検体あるいは加熱
部を(自動あるいは手動で)設置する。この状態におい
て、加熱手段が、加熱部から被検体に対して赤外線を照
射することでこの被検体を加熱する。赤外線カメラは、
この被検体の温度を検出する。処理手段は、赤外線カメ
ラの測定結果に基づいて剥離を検出する。そして、検出
した剥離の位置を出力する。
【0016】請求項5に係る非破壊検査装置は、母材表
面にコーティングを施すことで構成された部材に、加熱
部から赤外線を照射することで、該コーティングの剥離
を検出する非破壊検査装置において、そのとき検査対象
となっている部材(以下「被検体」という)を保持する
保持手段と、赤外線を出射する加熱部を備え、該加熱部
から前記被検体に対して赤外線を照射することで、前記
被検体を加熱する加熱手段と、前記保持手段によって保
持された被検体の温度を検出する赤外線カメラと、前記
赤外線カメラおよび前記加熱部を、両者の光軸が互いに
平行な状態で支持する支持手段と、前記赤外線カメラの
測定結果に基づいて前記剥離を検出し、検出した剥離の
位置を出力する処理手段と、を備えたことを特徴とする
ものである。
【0017】この請求項5に記載の発明によれば、加熱
手段は、保持手段に保持された被検体に対して、加熱部
から赤外線を照射することで被検体を加熱する。赤外線
カメラは、保持手段によって保持された被検体の温度を
検出する。この場合、支持手段が、赤外線カメラおよび
加熱部を両者の光軸が互いに平行な状態で支持してい
る。このため、加熱と撮影(温度検出)とは同方向から
おこなわれることになる。処理手段は、赤外線カメラの
測定結果に基づいて剥離を検出する。そして、検出した
剥離の位置を出力する。
【0018】請求項6に係る非破壊検査装置は、請求項
4または5に記載の発明において、前記加熱部は、赤外
線を発する光源部と、前記光源部から発せられた赤外線
を拡散させる拡散部材とを備えて構成されていること、
を特徴とするものである。
【0019】この請求項6に記載の発明によれば、光源
部から発せられた赤外線を、拡散部材が拡散させる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0021】この実施の形態の非破壊検査装置100
は、被検体Pと加熱ヘッド104a,bとの位置関係を
最適化することで、より正確な測定を可能としたことを
主な特徴とするものである。また、より均一な加熱が可
能な加熱ヘッド104a,bを備えたことを特徴の一つ
とするものである。以下、詳細に説明する。
【0022】まず非破壊検査装置100の概要を図1お
よび図2を用いて説明する。この非破壊検査装置100
は、被検体P表面に施されたコーティング(膜)の状態
を非破壊で検査するためのものである。この非破壊検査
装置100は、被検体Pを保持具101に保持させた状
態で、加熱ヘッド104a,bによって赤外線を照射す
ることで、この被検体Pを加熱するようになっている。
この加熱は、極力均一におこなう必要がある。この実施
の形態では、この加熱が均一におこなわれるように、加
熱ヘッド104a,bと被検体Pとの位置関係を最適化
する機構を備えている。
【0023】このように被検体Pを極力均一に加熱した
上で、このときの被検体Pの表面温度の分布を赤外線カ
メラ106によって撮影する。この赤外線カメラ106
による撮影データ(測定データ)は、ビデオモニタ11
4へとリアルタイムに表示される。また、コンピュータ
116に取り込まれて記録される。そして、この測定デ
ータをコンピュータ116によって評価することで、被
検体P表面におけるコーティングの剥離部を検出する。
以上で概要説明を終わる。
【0024】先に述べたとおりこの実施の形態は、加熱
が均一におこなわれるように、加熱ヘッド104a,b
と被検体Pとの位置関係を最適化する機構を備えたこと
を主な特徴としている。また、より均一な加熱が可能な
加熱ヘッド104a,bを備えたことを特徴の一つとす
るものである。これ以降はこの特徴部分を中心にさらに
詳細に述べることにする。
【0025】非破壊検査装置100は、図1および図2
に示すとおり、保持具101、加熱ヘッド104a,
b、3軸アクチュエータ105a,b、赤外線カメラ1
06、フード108およびファン109を備えて構成さ
れている。また、これらを制御等するための機構とし
て、保持具コントローラドライバ111、加熱ヘッドド
ライバ112、タイマ113、ビデオモニタ114、プ
リンタ115およびコンピュータ116を備えている。
【0026】保持具101は、被検体Pを保持するため
のものである。この保持具101は、モータ等の駆動源
を内蔵した5軸アクチュエータ102を備えている。こ
の5軸アクチュエータ102を作動させることで、最上
部に保持した被検体Pを所望の設置状態(位置、姿勢)
にすることができる。この5軸アクチュエータ102の
状態を示す座標(X1,Y1,Z1,r1,θ1)を図
3(a)に示した。なお、非破壊検査装置100全体
と、X,Y,Z軸との位置関係は、図1に示したとおり
である。保持具101に保持された被検体Pは、この座
標を用いてその位置、姿勢を表現することができる。な
お、保持具101に保持された被検体Pは、この座標系
におけるY1軸上に位置することになる。この5軸アク
チュエータ102の制御は、コンピュータ116からの
指示にしたがって保持具コントローラドライバ111に
よってなされる。また、この5軸アクチュエータ102
には、その座標(すなわち、被検体Pの位置および姿
勢)を検出するためのセンサ103が備えられている。
このセンサ103の検出値は、保持具コントローラドラ
イバ111を通じて、コンピュータ116へと出力され
ている。
【0027】加熱ヘッド104a,bは、被検体Pを加
熱するためのものである。以下、加熱ヘッド104a,
bを特に区別する必要がない場合には、単に加熱ヘッド
104と呼ぶことにする。この実施の形態の加熱ヘッド
104は、赤外線を照射する光源ランプ1040を備え
て構成されている(図4(a)参照)。この加熱ヘッド
104(光源ランプ1040)は、後述する加熱ヘッド
ドライバ112からの制御によってその出力値(赤外線
の強度)が任意に調整可能である。また、この加熱ヘッ
ド104a,bは、3軸アクチュエータ105a,bに
よって支持されており、その位置および姿勢を所望の状
態に設定できるようになっている。
【0028】さらに、この実施の形態の加熱ヘッド10
4は、光源ランプ1040の発する赤外線を拡散しその
強度分布を均一にするための機構(拡散機構)として、
かさ状の反射板1041を備えている(図4(a)参
照)。この反射板1041は、反射によって赤外線が拡
散されて、光束内の全領域についてほぼ均一な強度とな
るように(図4(a)上段参照)、その反射面の形状お
よび表面性状が選択されている。したがって、この実施
の形態では、照射する赤外線強度のムラに起因した加熱
ムラを最小限に抑えることができる。なお、所定の方向
に向けて照射される赤外線の光束内での強度分布は、一
般的な光源では、図4(b)に示すように、同心円状と
なっており、中央が最も強度が高い。そして、周辺部に
ゆくほど強度が低くなっている。また、場所による強度
の差も、本実施の形態の構成(図4(a))に較べて遙
かに大きいのが一般的である。
【0029】3軸アクチュエータ105a,bは、加熱
ヘッド104a,bを支持するためのものである。この
3軸アクチュエータ105a,bの状態(座標)を変更
することで、加熱ヘッド104a,bの位置および姿勢
を所望の状態にすることができる。すなわち、被検体P
を所望の位置および角度から加熱、撮影することができ
る。この3軸アクチュエータ105aの状態を示す座標
(Y2,Z2,θ2)を図3(b)に示した。図には示
していないが、3軸アクチュエータ105bの状態を示
す座標(Y3,Z3,θ3)も同様である。以下、3軸
アクチュエータ105a,bを特に区別する必要がない
場合には、単に3軸アクチュエータ105と呼ぶことに
する。加熱ヘッド104の位置および姿勢は、この座標
を用いて表現することができる。この3軸アクチュエー
タ105は、測定者が手動で操作することでその状態を
設定するようになっている。
【0030】赤外線カメラ106は、被検体Pが放出す
る赤外線を検出することで、被検体Pの温度を測定する
ためのものである。この赤外線カメラ106は、一般に
被写体(被検体)がその正面にある場合に最も正確に温
度などを測定することができる。このため、この赤外線
カメラ106は、アクチュエータ107によって、図3
(a)におけるY1軸の延長線上位置に、その光軸を被
写体Pに向けた姿勢で支持されている。5軸アクチュエ
ータ102の座標がわかれば、赤外線カメラ106との
相対的な位置が分かる。この赤外線カメラ106は、タ
イマ113から入力される所定の信号に応じて、撮影を
開始/停止するように構成されている。また、測定デー
タは、コンピュータ116へと出力されるようになって
いる。
【0031】フード108は加熱部以外からの光の侵入
を防ぎ、加熱を極力均一になるようにするためのもので
ある。フード108は、保持具101に保持された被検
体Pの周囲を囲むように設けられている。また、このフ
ード108によって囲まれた領域(空間)の空気は、こ
のフード108に設けられたファン109によって入れ
替えられるようになっている。
【0032】保持具コントローラドライバ111は、コ
ンピュータ116からの指示にしたがって、5軸アクチ
ュエータ102を制御するものである。また、この保持
具コントローラドライバ111は、この5軸アクチュエ
ータ102の備えるセンサ103の出力信号を、コンピ
ュータ116が処理可能な信号に変換した上でコンピュ
ータ116へ出力するようになっている。
【0033】加熱ヘッドドライバ112は、コンピュー
タ116からの指示(直接的には、タイマ113からの
入力信号)にしたがって、加熱ヘッド104からの赤外
線の照射開始/停止を制御するものである。また、この
加熱ヘッドドライバ112は、加熱ヘッド104が照射
する赤外線の強度を調整する機能を備えている。また、
この強度調整は、加熱ヘッド104aと加熱ヘッド10
4bとで互いに独立的に可能になっている。この強度調
整は、この加熱ヘッドドライバ112に備えられた操作
スイッチ(不図示)を測定者が操作することでなされ
る。
【0034】タイマ113は、上記各部の動作タイミン
グを調整(あるいは、決定づける)するための信号を生
成出力するものである。タイマ113の備えるスイッチ
(不図示)を測定の条件等に応じて調整することで、こ
の信号の出力タイミングを設定できるようになってい
る。したがって、たとえば、このタイマ113が出力す
る信号のタイミングを調整することで、加熱ヘッドドラ
イバ112による加熱の開始/停止のタイミングを調整
できる。
【0035】ビデオモニタ114は、赤外線カメラ10
6によって撮影された画像(測定データ)を表示するた
めのものである。
【0036】プリンタ115は、コンピュータ116に
よって求められた測定結果などを出力するためのもので
ある。
【0037】コンピュータ116は、この非破壊検査装
置100全体を制御統括するものであり、図2に示すと
おり、インターフェース部117、記憶装置118、メ
モリ119およびCPU120を備えて構成されてい
る。また、キーボード、マウス等の入力装置121、液
晶表示装置などの表示装置122を備えている。
【0038】インターフェース部117は、CPU12
0からの指示にしたがって保持具コントローラドライバ
111、タイマ113等と所定の信号、データを授受す
るためのものである。この図には一つのブロックとして
描いているが、実際には、赤外線カメラ106、保持具
コントローラドライバ111、タイマ113等のそれぞ
れに用意されている。
【0039】記憶装置118は、測定に必要な各種デー
タ、プログラム、測定データ、評価結果を保持するため
のものである。コンピュータ116にあらかじめ用意さ
れているデータとしては、たとえば、測定条件設定デー
タベース1180が上げられる。
【0040】この測定条件設定データベース1180と
は、被検体Pおよび加熱ヘッド104の設置状態(位
置、姿勢)ごとに、被検体Pへの入射光分布等をデータ
ベース化したものである。測定の際には、被検体Pの設
置状態(位置、姿勢)に基づいてこの測定条件設定デー
タベース1180を参照することで、入射光分布のムラ
が最小となるような、加熱ヘッド104の設置条件(設
置状態)等を得ることができるようになっている。この
実施の形態における具体的な測定条件設定データベース
1180は、図5に示したとおり、被検体Pの設置状態
(実際には、5軸アクチュエータ102の座標。図中、
符号1181を付した。)と、加熱ヘッド104aの設
置状態(実際には、3軸アクチュエータ105aの座
標。図中、符号1182を付した。)と、加熱ヘッド1
04aの出力値P2(図中、符号1183を付した)
と、加熱ヘッド104bの設置状態(実際には、3軸ア
クチュエータ105bの座標。図中、符号1184を付
した。)と、加熱ヘッド104bの出力値P3(図中、
符号1185を付した。)と、入射光分布D(図中、符
号1186を付した。)と、の6種類のパラメータで構
成されている。ここで、入射光分布とは、被検体P表面
上の各位置での赤外線の強度分布である。この図には、
ある被検体についてのデータだけを示したが、実際には
同様のデータが被検体の種類ごとに用意されている。ま
た、図には示していないが、各データには、対応する被
検体の種類を示す情報も付加されている。
【0041】具体的な記憶装置118は、ハードディス
ク装置や光磁気ディスク装置、磁気テープ、半導体メモ
リ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されるもの
とする。
【0042】メモリ119およびCPU120は、記憶
装置118に格納されているプログラムをメモリ119
へロードし、これをCPU120が実行することで様々
な機能を実現するものである。たとえば、CPU120
は、赤外線カメラ106によって得られたデータを解析
することで、剥離部を検出する機能を備えている。該機
能の詳細については後ほど動作説明において述べること
にする。なお、このコンピュータ116は専用のハード
ウエアにより実現されるものであってもよい。
【0043】特許請求の範囲において言う「制御装置」
は、この実施の形態ではコンピュータ116によって実
現されている。「初期設定情報」とは、この実施の形態
ではセンサ103によって検出される5軸座標に相当す
る。「設置状態」とは、設置されている位置および姿勢
を意味する。「決定手段」は、CPU120、メモリ1
19、記憶装置118等によって実現されている。「測
定条件情報」は、測定条件設定データベース1180に
相当する。「出力手段」は、コンピュータ116の備え
るインターフェース部117に相当する。「保持手段」
は、保持具101等によって実現されている。「加熱手
段」は、加熱ヘッド104、加熱ヘッドドライバ112
等によって実現されている。「加熱部」とは、加熱ヘッ
ド104に相当する。「加熱部支持手段」とは、3軸ア
クチュエータ105によって実現されている。「検出手
段」とは、5軸アクチュエータ102の備えるセンサ1
03、さらには、保持具コントローラドライバ111に
相当する。「赤外線カメラ」とは、赤外線カメラ106
に相当する。「処理手段」とは、コンピュータ116
(特に、CPU120、メモリ119、表示装置122
等)によって実現されている。「光源部」とは、光源ラ
ンプ1040に相当する。「拡散部材」とは、反射板1
041に相当する。ただし、上記各部は互いに密接に連
係して動作するものであり、ここで述べた対応関係は厳
密なものではない。
【0044】次にこの非破壊検査装置100の動作を図
6を用いて説明する。測定開始に先立って、使用者が被
検体Pを保持具101に保持させる。そのうえで、被検
体Pの種類を、入力装置121を用いてコンピュータ1
16に入力する。
【0045】この入力を受け付けたコンピュータ116
は、5軸アクチュエータ102のセンサ103の検出値
に基づいて、被検体Pの位置および姿勢(実際には5軸
座標(X1,Y1,Z1,r1,θ1)を得る(ステッ
プS101)。そして、この情報(5軸座標)と、入力
された被検体Pの種類とに基づいて、測定条件設定デー
タベース1180を参照することで、入射光分布が最も
小さくなるような測定条件を求める(ステップS10
2、図5参照)。たとえば、測定対象となっている範囲
(赤外線カメラ106によって撮影される領域)におけ
る、入射光強度の最大値と最小値との差が最も小さくな
るような条件を決定する。ここで求める測定条件として
は、具体的には、加熱ヘッド104aおよび加熱ヘッド
104bの位置および姿勢と、加熱出力値と、である。
コンピュータ116は、このようにして求めた測定条件
を表示装置122へと表示させる。
【0046】使用者は、この決定された測定条件にした
がって加熱ヘッド104を設定する(ステップS10
3)。つまり、使用者は、3軸アクチュエータ105を
操作することで、加熱ヘッド104の位置および姿勢
を、コンピュータ116によって決定された状態に設定
する。また、加熱ヘッドドライバ112のスイッチを操
作することで、加熱出力をコンピュータ116によって
決定された値に設定する。なお、赤外線カメラ106の
位置および姿勢は、被検体Pを正面から撮影できるよう
に設定する。設定の完了後、使用者は、入力装置121
を操作して測定開始の指示をコンピュータ116へと入
力する。この指示を受け付けたコンピュータ116は、
各部を制御して測定をおこなう(ステップS104)。
この測定は、より詳細には以下の通りである。
【0047】すなわち、コンピュータ116のCPU1
20はインターフェース部117を介してタイマ113
へと測定開始の信号を出力する。この信号を受けたタイ
マ113は、加熱ヘッドドライバ112へと加熱開始の
信号を出力する。この信号を受けて、加熱ヘッドドライ
バ112は加熱ヘッド104から赤外線を照射させて被
検体Pの表面を昇温させる。この場合、先に求めた測定
条件は、入射光分布が最小となるようにとの観点から決
定されている。また、赤外線は、反射板1041によっ
て反射拡散され強度分布が均一にされた上で被検体Pへ
と照射されている(図4参照)。したがって、この実施
の形態では、加熱ムラに起因した、被検体Pの温度のム
ラは小さい。
【0048】加熱開始から所定時間の経過後、タイマ1
13は、加熱ヘッドドライバ112へと加熱停止の信号
を出力する。この信号を受けた加熱ヘッドドライバ11
2は、赤外線の照射を停止させる。すると、被検体Pの
表面温度は、下降し始める。
【0049】さらに、加熱停止から所定時間の経過後、
タイマ113は、赤外線カメラ106へと撮影開始の信
号を出力する。これを受けて、赤外線カメラ106は、
被検体Pの撮影を開始する。つまり、加熱後の温度変化
の様子(経時変化)を計測する。この赤外線カメラ10
6による撮影画像は、ビデオモニタ114へとリアルタ
イムに表示される。また、コンピュータ116に取り込
まれ記憶装置118へと蓄積されることになる。
【0050】つづいて、コンピュータ116のCPU1
20はこの測定データを判定することで、被検体P表面
でコーティングの剥離部を検出する(ステップS10
5)。該判定は、具体的には以下のようにしておこな
う。すなわち、CPU120は、あらかじめ定められた
判定タイミング(加熱停止から所定時間経過後)におけ
る温度変化率を、被検体Pの部分ごとに求める(つま
り、微分演算をおこなう)。そして、求めた温度変化率
を基準値と比較する。比較の結果、温度変化率が基準値
よりも小さい部分は、剥離が生じているものと判定す
る。
【0051】そして、CPU120は、この判定結果
を、ビデオモニタ114(あるいは、表示装置122)
へとグラフィカルに表示させる(ステップS106)。
たとえば、被検体Pの形状を表示させた上に重ねて、剥
離が生じていると判定した位置を示してもよい。また、
同様にプリンタ115へと出力させる。
【0052】以上説明したとおりこの実施の形態によれ
ば、加熱ムラに起因した温度のムラを最小限に抑え、剥
離部をより正確に検出することができる。また、様々な
形状の被検体について、最適な測定条件を迅速に決定す
ることができるため、多種類の被検体について測定を速
やかにおこなうことができる。
【0053】上述した実施の形態では、被検体Pの初期
的な設置状態(位置、姿勢)に応じて加熱ヘッド104
の設置状態(位置、姿勢)を決定していたが、逆に、加
熱ヘッド104の初期的な設置状態に応じて、被検体P
の設置状態を決定してもよい。この場合には、加熱ヘッ
ド104の位置などをより正確に検出できるようにする
ため、3軸アクチュエータ105にもその状態を検出す
るためのセンサを備えるのが好ましい。
【0054】上述した実施の形態では、3軸アクチュエ
ータ105の設定は手動で行っていたが、3軸アクチュ
エータ105にもモータ等の駆動源、さらには状態を検
出するためのセンサを備えて、加熱ヘッド104の位置
などを自動的に設定、変更するようにしてもよい。ま
た、X線方向への移動軸を追加してもよく、3軸に限定
されなくともよい。このようにすれば、より迅速で、正
確な測定が可能である。
【0055】上述した実施の形態では、測定条件設定デ
ータベース1180には、主に6つのパラメータで構成
していたが、パラメータはこれに限定されるものではな
い。
【0056】上述した実施の形態では、あらかじめ様々
な状況についての具体的なデータを記載した測定条件設
定データベース1180を用意し、これを参照すること
で加熱ヘッド104の設置位置などの測定条件を決定し
ていた。しかし、測定条件を決定するための具体的な手
法はこれに限定されるものではない。たとえば、初期的
な設定条件(上述した実施の形態では、被検体Pの設置
位置)に基づいて、その都度シュミレーションをおこな
うことで決定してもよい。あるいは、ニューラルネット
法、遺伝的アルゴリズム法などを適用してもよい。ニュ
ーラルネット法を適用した場合には、上述した測定条件
設定データベース1180に相当するデータは、ニュー
ラルネットワークを構成する各ノードの重みの値として
保持されることになる。遺伝的アルゴリズム(Genetic
Algorithm)とは、最適化問題を解くために生物の進化の
過程をモデル化したものであり、広い探索領域において
も最適解または準最適解を求めることが可能なため様々
な分野への応用が図られている。この遺伝的アルゴリズ
ムでは、評価、選択、交叉、突然変異の4つの主な操作
を、最適解が得られるまで繰り返すようになっている。
【0057】上述した実施の形態では、被検体Pの設置
状態に応じて加熱ヘッド104の最適な位置を求めてい
たが、被検体Pの形状が単純且つ対称性の高いものであ
る場合には、図7に示したように、赤外線カメラ106
による撮影方向(光軸方向)と同方向に赤外線が照射さ
れるように、加熱ヘッド104cを配置してもよい。こ
の場合、加熱ヘッド104を、必要十分な範囲で赤外線
カメラ106に近接して配置すれば、両者間の位置のズ
レも最小限に抑えることができる(図7(b))。この
ように両者の相対的な位置関係を固定することは、赤外
線カメラ106を加熱ヘッド104と一体的に組むこと
で容易に可能である。このような構成では、高度なデー
タベースなどを用いなくともよいため、装置コストを低
減することができる。また、センサ、アクチュエータ等
の調整、メンテナンスなども不要であり、維持運用コス
トも少ない。なお、特許請求の範囲において言う「支持
手段」とは、このような構成例においては、アクチュエ
ータ107と、赤外線カメラ106と加熱ヘッド104
cとを一体化した構造とによって実現されている。
【0058】上述した実施の形態では、加熱ヘッド10
4が照射する赤外線を拡散しその強度分布を均一にする
ための機構(拡散機構)として、かさ状の反射板104
1を採用していたが、拡散機構の具体的な構成はこれに
限定されるものではない。たとえば、光源ランプ104
0の前に、微小な凹凸を多数備えたレンズを配置するよ
うにしてもよい。
【0059】コンピュータ116の機能を実現するため
のプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコン
ピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上
述した処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピ
ュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウ
エアを含むものとする。
【0060】また、「コンピュータ読み取り可能な記録
媒体」とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、R
OM、CD−ROMなどの可搬媒体、コンピュータシス
テムに内蔵されるハードディスクなどの記録装置のこと
をいう。さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒
体」とは、インターネットなどのネットワークや電話回
線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の
通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持
するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコン
ピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時
間プログラムを保持しているものを含むものとする。ま
た、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現する
ためのものであってもよく、さらに前述した機能をコン
ピュータシステムにすでに記録されているプログラムと
の組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の非破壊
検査装置およびその制御装置では、加熱ムラを低減し、
より正確な検査が可能である。より詳細には以下の通り
である。
【0062】請求項1に記載の発明では、初期設定情報
に応じて、加熱部あるいは被検体の最適な設置状態(位
置、姿勢)を決定することができる。したがって、この
制御装置を含んで構成された非破壊検査装置では、より
正確な測定が可能である。
【0063】請求項2に記載の発明では、初期設定情報
に応じて、加熱部あるいは被検体の最適な設置状態(位
置、姿勢)を決定することができる。したがって、この
制御装置を含んで構成された非破壊検査装置では、より
正確な測定が可能である。
【0064】請求項3に記載の発明では、加熱ムラを極
力小さくすることができる。したがって、この制御装置
を含んで構成された非破壊検査装置では、より正確な測
定が可能である。
【0065】請求項4に記載の発明では、初期設定情報
に応じて、加熱部あるいは被検体の最適な設置状態(位
置、姿勢)を決定することができるため、加熱ムラを極
力小さくすることができる。したがって、この制御装置
を含んで構成された非破壊検査装置では、より正確な測
定が可能である。
【0066】請求項5に記載の発明では、位置がずれて
はいるものの、赤外線カメラによる撮影の方向と同じ方
向から赤外線を照射することができる。したがって、正
確な測定が可能である。装置構成が単純ですむため、装
置の価格を引き下げることができる。また、故障も少な
い。
【0067】請求項6に記載の発明では、加熱部から照
射される赤外線の強度分布を均一化することができるた
め、加熱ムラが少ない。したがって、より正確な測定が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である非破壊検査装置の概
要を示す斜視図である。
【図2】非破壊検査装置の内部構成を示す図である。
【図3】制御に用いられる座標系を示す図であり、
(a)は保持具の備える5軸アクチュエータの座標を示
した図、(b)は加熱ヘッドの3軸座標を示した図であ
る。
【図4】赤外線の強度分布を示す図であり、(a)はこ
の実施の形態の構成、(b)は従来技術の構成である。
【図5】測定条件設定データベースを示す図である。
【図6】測定の手順を示すフローチャートである。
【図7】この実施の形態の変形例における加熱ヘッドと
赤外線カメラとの相対的な位置関係および姿勢を示す図
であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
100 非破壊検査装置 101 保持具 102 5軸アクチュエータ 103 センサ 104 加熱ヘッド 1040 光源ランプ 1041 反射板 105 3軸アクチュエータ 106 赤外線カメラ 107 アクチュエータ 111 保持具コントローラドライバ 112 加熱ヘッドドライバ 113 タイマ 116 コンピュータ 117 インターフェース部 118 記憶装置 1180 測定条件設定データベース 119 メモリ 120 CPU P 被検体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 博之 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 2G040 AA07 AB08 BA26 CA02 CA12 CA23 DA06 DA12 EA06 EB02 EC03 FA04 FA06 HA02 HA10 HA16 2G066 AA01 BA14 BC15 BC21 CA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材表面にコーティングを施すことで構
    成された部材に、加熱部から赤外線を照射することで、
    該コーティングの剥離を検出する非破壊検査装置に用い
    られる制御装置において、 そのとき検査対象とされている部材(以下「被検体」と
    いう)と前記加熱部とのいずれか一方の設置状態を示す
    初期設定情報が入力されて、該初期設定情報に基づいて
    他方の設置状態を決定する決定手段と、 前記決定手段による決定の内容を出力する出力手段と、 を有することを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 前記決定手段は、 被検体および前記加熱部の設置状態ごとに、前記加熱部
    から照射され前記被検体に入射する赤外線の分布状況を
    示した測定条件情報を備え、 前記初期設定情報に基づいて前記測定条件情報を参照す
    ることで、前記決定をおこなうものであること、 を特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記決定手段は、前記被検体への前記赤
    外線の入射光の分布のムラが最も小さくなるように、前
    記決定をおこなうものであること、 を特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 母材表面にコーティングを施すことで構
    成された部材に、加熱部から赤外線を照射することで、
    該コーティングの剥離を検出する非破壊検査装置におい
    て、 そのとき検査対象となっている部材(以下「被検体」と
    いう)を保持する保持手段と、 赤外線を出射する加熱部を備え、該加熱部から前記被検
    体に対して赤外線を照射することで、前記被検体を加熱
    する加熱手段と、 前記加熱部を支持する加熱部支持手段と、 前記保持手段によって保持された被検体または前記加熱
    部の設置状態を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果が入力されて、該入力に応じて
    前記加熱部と前記被検体とのいずれかの設置状態を決定
    しこれを出力する請求項1〜3のいずれか一つに記載の
    制御装置と、 前記保持手段によって保持された被検体の温度を検出す
    る赤外線カメラと、 前記赤外線カメラの測定結果に基づいて前記剥離を検出
    し、検出した剥離の位置を出力する処理手段と、 を備えたことを特徴とする非破壊検査装置。
  5. 【請求項5】 母材表面にコーティングを施すことで構
    成された部材に、加熱部から赤外線を照射することで、
    該コーティングの剥離を検出する非破壊検査装置におい
    て、 そのとき検査対象となっている部材(以下「被検体」と
    いう)を保持する保持手段と、 赤外線を出射する加熱部を備え、該加熱部から前記被検
    体に対して赤外線を照射することで、前記被検体を加熱
    する加熱手段と、 前記保持手段によって保持された被検体の温度を検出す
    る赤外線カメラと、 前記赤外線カメラおよび前記加熱部を、両者の光軸が互
    いに平行な状態で支持する支持手段と、 前記赤外線カメラの測定結果に基づいて前記剥離を検出
    し、検出した剥離の位置を出力する処理手段と、 を備えたことを特徴とする非破壊検査装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱部は、 赤外線を発する光源部と、 前記光源部から発せられた赤外線を拡散させる拡散部材
    とを備えて構成されていること、 を特徴とする請求項4または5に記載の非破壊検査装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202476A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 多層コーティング内の表面下欠陥に関連するユーザビリティリスクを定性化するためのシステム及び方法
CN112889119A (zh) * 2018-10-15 2021-06-01 东京溶接有限公司 无损自动检查系统

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Effective date: 20040323