JP2002071398A - 亀裂データの管理方法及び亀裂進展予測システム並びに亀裂進展予測プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

亀裂データの管理方法及び亀裂進展予測システム並びに亀裂進展予測プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

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JP2002071398A
JP2002071398A JP2000264326A JP2000264326A JP2002071398A JP 2002071398 A JP2002071398 A JP 2002071398A JP 2000264326 A JP2000264326 A JP 2000264326A JP 2000264326 A JP2000264326 A JP 2000264326A JP 2002071398 A JP2002071398 A JP 2002071398A
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Tomoharu Fujii
智晴 藤井
Takeshi Takahashi
高橋  毅
Kazutoshi Kubo
和敏 久保
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Central Research Institute of Electric Power Industry
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 亀裂データを効率的にコンピュータ2に入力
・保存し、保守管理に資する情報として表示する。 【解決手段】 管理対象となる部品7の亀裂位置や亀裂
長などの亀裂データ11をコンピュータ2に入力し、保
存した亀裂データ11を基にコンピュータ2の演算処理
によって部品7の亀裂進展予測を行なうシステムにおい
て、部品7の相似モデル6を画像表示装置3に入力画像
として描画し、部品に発生した亀裂の位置が相似モデル
6上にポインティングデバイス5で指示入力されるよう
にして、該入力から亀裂発生点と亀裂終点と亀裂進展方
向とが亀裂データ11の属性データとして相似モデル6
と関連付けられてコンピュータ2に保存されるようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品の亀裂進展予
測に関する。さらに詳述すると、本発明は、部品の亀裂
進展予測を行なうために必要な亀裂データの管理方法及
び亀裂進展予測システム並びに亀裂進展予測プログラム
を記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】高温高圧の燃焼ガスに長時間曝され頻繁
な温度変化を受けるガスタービン部品は、運転の初期か
ら高頻度で亀裂が発生するが、メンテナンスコストを低
減すべく、点検時に亀裂が発見されても亀裂の修理を繰
り返しながら予め設定された寿命時間まで使用されてい
る。静止部品である静翼においては、点検時に亀裂が発
見されても、補修基準長に到達していない場合は許容さ
れ、補修せずに継続使用される。
【0003】ガスタービンを安全に運転し、かつメンテ
ナンスコストを低減するためには、適切な時期でのガス
タービン部品の補修または交換が必要であり、そのため
には、亀裂の進展を正確に予測することが重要となる。
ここで、ガスタービン部品内に発生する応力の位置や大
きさは、ガスタービン部品の詳細な設計条件と使用条件
とが分かれば、理論上は数値計算することが可能であ
る。しかし、ガスタービン部品は一般に複雑な構造をし
ており、複雑な温度分布、熱応力分布を生じ、当該計算
には高度な計算技術及び計測技術を要し膨大な費用と時
間を要する。そこで、ガスタービン部品の亀裂位置や亀
裂長などの亀裂データを点検毎に収集して、蓄積された
亀裂データを統計的手法等により分析し、ガスタービン
部品の亀裂の進展を予測することが従来行なわれてい
る。
【0004】特開平10−293049号においては、
ガスタービン部品の劣化・損傷診断を効率的に精度良く
行なってタービン余寿命を正確に精度良く予測するガス
タービンの保守管理方法および装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
亀裂データの管理方法は、部品図が描かれた記録用紙に
点検者が亀裂の外観と亀裂長を書き込み、その大量の紙
面情報をファイルして必要に応じて参照することで行な
われており、膨大な亀裂データの管理及び分析に多大な
労力と時間を必要としているのが現状である。
【0006】また、ガスタービン部品の各部では異なる
位置にて異なる方向に異なる大きさの応力が発生してい
るため、各亀裂発生点と各亀裂進展方向毎に亀裂長を管
理することが亀裂進展予測の精度を向上させる上で重要
である。しかし、この場合管理対象のデータ量が膨大と
なるため、従来の紙面ベースによる亀裂データ管理で
は、亀裂が存在する部位という情報程度でしか区別され
ていない。
【0007】膨大な亀裂データをもとに亀裂の進展を正
確かつ効率的に予測するためには、コンピュータを使用
した分析を行なうことが好ましく、膨大な亀裂データを
効率的に電子化しコンピュータに入力・保存する仕組み
が望まれる。さらに、ガスタービン部品の保守管理者
(以下、本明細書では単に管理者と呼ぶ。)が部品の亀
裂の状態を把握できるように、コンピュータに蓄積され
た亀裂データを適宜表示する仕組みが望まれる。
【0008】特開平10−293049号のガスタービ
ンの保守管理方法および装置においては、亀裂の分析手
法とガスタービン部品の交換や補修の必要性を予測する
技術は開示されているが、亀裂データを如何に効率的に
装置に入力しデータとして保存するか、また、保存され
たデータ或いはデータ分析した結果を如何に保守管理に
資する情報として管理者に表示するか、については明示
されていない。
【0009】そこで、本発明は、亀裂データを効率的に
コンピュータに入力・保存し、さらに部品保守管理に資
する情報として表示できる亀裂データの管理方法及び亀
裂進展予測システム並びに亀裂進展予測プログラムを記
録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の亀裂データの管理方法は、管理対象
となる部品の亀裂位置や亀裂長などの亀裂データをコン
ピュータに入力し保存した亀裂データを基にコンピュー
タの演算処理によって部品の亀裂進展予測を行なう亀裂
進展予測システムにおいて、部品の相似モデルを画像表
示装置に入力画像として描画し、部品に発生した亀裂の
位置を相似モデル上にポインティングデバイスで指示入
力できるようにして、該入力から亀裂発生点と亀裂終点
と亀裂進展方向とを亀裂データの属性データとして相似
モデルと関連付けてコンピュータに保存するようにして
いる。
【0011】また、請求項4記載の発明は、管理対象と
なる部品の亀裂位置や亀裂長などの亀裂データをコンピ
ュータに入力し保存した亀裂データを基にコンピュータ
の演算処理によって部品の亀裂進展予測を行なう亀裂進
展予測システムにおいて、部品の相似モデルを画像表示
装置に入力画像として描画し、部品に発生した亀裂の位
置が相似モデル上にポインティングデバイスで指示入力
されるようにして、該入力から亀裂発生点と亀裂終点と
亀裂進展方向とが亀裂データの属性データとして相似モ
デルと関連付けられてコンピュータに保存されるように
している。
【0012】また、請求項7記載の発明は、管理対象と
なる部品の亀裂位置や亀裂長などの亀裂データをコンピ
ュータに入力し保存した亀裂データを基にコンピュータ
の演算処理によって部品の亀裂進展予測を行なう亀裂進
展予測プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記
録媒体において、亀裂進展予測プログラムをコンピュー
タに実行させることで、部品の相似モデルを画像表示装
置に入力画像として描画し、部品に発生した亀裂の位置
を相似モデル上にポインティングデバイスで指示入力で
きるようにして、該入力から亀裂発生点と亀裂終点と亀
裂進展方向とを亀裂データの属性データとして相似モデ
ルと関連付けてコンピュータに保存するようにしてい
る。
【0013】したがって、相似モデルに対してポインテ
ィングデバイスで入力するので、紙の図面にペンで亀裂
の位置を書き込むのと同様の感覚で、容易に亀裂データ
を電子化することができ、効率的なコンピュータへの亀
裂データの入力が可能となる。また、蓄積される亀裂デ
ータより亀裂発生点及び進展方向毎での亀裂長の分析が
可能となり、亀裂の進展を正確かつ効率的に予測するこ
とができる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の亀
裂データの管理方法において、実際の亀裂長を数値デー
タとしてキーボードで入力し亀裂データの属性データと
してコンピュータに保存するようにしている。
【0015】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の亀裂進展予測システムにおいて、実際の亀裂長が数
値データとしてキーボードで入力されて亀裂データの属
性データとしてコンピュータに保存されるようにしてい
る。
【0016】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の亀裂進展予測プログラムを記録したコンピュータ読
取可能な記録媒体において、亀裂進展予測プログラムを
コンピュータに実行させることで、キーボードで入力さ
れる実際の亀裂長の数値データを亀裂データの属性デー
タとしてコンピュータに保存するものとしている。
【0017】したがって、ポインティングデバイスの入
力時の誤差の有無に関わらず、部品の補修基準に直接関
わる亀裂長を正確に管理することが可能となる。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の亀裂データの管理方法において、相似モデルを
画像表示装置に呼び出す場合に、相似モデルに関連付け
られたすべての亀裂データを相似モデル上に一度に表示
するようにしている。
【0019】また、請求項6記載の発明は、請求項4ま
たは5に記載の亀裂進展予測システムにおいて、相似モ
デルが画像表示装置に呼び出される場合に、相似モデル
に関連付けられたすべての亀裂データを相似モデル上に
一度に表示可能としている。
【0020】また、請求項9記載の発明は、請求項7ま
たは8に記載の亀裂進展予測プログラムを記録したコン
ピュータ読取可能な記録媒体において、亀裂進展予測プ
ログラムをコンピュータに実行させることで、相似モデ
ルを画像表示装置に呼び出す場合に、相似モデルに関連
付けられたすべての亀裂データを相似モデル上に一度に
表示可能としている。
【0021】したがって、管理者は、亀裂が高頻度に発
生する位置や亀裂が進展する方向及びその長さを表示さ
れた相似モデルから視覚的に把握することが可能とな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1から図15に本発明の亀裂データの管
理方法及び当該方法を適用した亀裂進展予測システムの
実施の一形態を示す。この亀裂進展予測システム1は、
管理対象となる部品7の亀裂位置や亀裂長などの亀裂デ
ータ11をコンピュータ2に入力し、保存した亀裂デー
タ11を基にコンピュータ2の演算処理によって部品7
の亀裂進展予測を行なうシステムであり、部品7の相似
モデル6を画像表示装置3に入力画像として描画し、部
品7に発生した亀裂8の位置が相似モデル6上にポイン
ティングデバイス5で指示入力されるようにして、該入
力から亀裂発生点9aと亀裂終点9bと亀裂進展方向θ
とが亀裂データ11の属性データとして相似モデル6と
関連付けられてコンピュータ2に保存されるようにして
いる。
【0024】また、本実施形態の亀裂進展予測システム
1では、相似モデル6が画像表示装置3に呼び出される
場合に、相似モデル6に関連付けられたすべての亀裂デ
ータ11を相似モデル上に一度に表示可能であるように
している。
【0025】本実施形態では、亀裂進展予測システム1
の管理対象の部品7として、ガスタービンの静止部品で
ある静翼、特に、燃焼器で発生した燃焼ガスが最初に導
入される部分であり高温の雰囲気に曝され、亀裂8が多
く確認される初段静翼7(以下、本実施形態では単に静
翼7と呼ぶ。)を管理対象とした例について説明する。
ただし、管理対象の部品が静翼7に限定されるものでは
ない。
【0026】ポインティングデバイス5としては例えば
本実施形態ではマウスを用いる。なお、ポインティング
デバイス5はマウスに限定されるものではなく、画像表
示装置3に描画される相似モデル6上の所望の位置を指
示できる入力装置であれば良い。例えば、画像表示装置
3にタッチパネルを備え、ペン入力タイプのポインティ
ングデバイス5を用いても良い。
【0027】画像表示装置3としては例えば本実施形態
ではCRTディスプレイを用いる(以下、ディスプレイ
3と呼ぶ。)。なお、これに限定されるものではなく、
図形描画が可能なディスプレイ3であれば、この他、液
晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等を用いても良
い。
【0028】コンピュータ2は、図示しないがCPU
(中央演算処理装置)、主記憶装置、入出力インターフ
ェース等を備える公知の情報処理装置であり、CPUは
二次記憶装置10に格納された亀裂進展予測プログラム
12を適宜主記憶装置に読み込みプログラムされた処理
を実行する。
【0029】本実施形態の亀裂進展予測プログラム12
は、亀裂データ11をコンピュータ2に入力し、保存し
た亀裂データ11を基にコンピュータ2の演算処理によ
って部品7の亀裂進展予測を行なうためのプログラムで
あり、以下の機能を実現する。即ち、マウス5の操作に
よる効率的なコンピュータ2への亀裂データ11の入力
を可能とするデータ入力機能13を実現する。また、入
力された亀裂データ11をコンピュータ2の二次記憶装
置10に保存してデータベース化するデータ保存機能1
4を実現する。また、データベース化された亀裂データ
11を該当する相似モデル6上にすべて呼び出し一度に
表示可能とするデータ表示機能16を実現する。さら
に、データベース化された亀裂データ11を統計的手法
により分析し亀裂進展の予測を可能とするデータ分析機
能15を実現する。
【0030】亀裂進展予測プログラム12が起動する
と、ディスプレイ3上に初期画面17が表示され、デー
タ入力機能13、データ表示機能16、データ分析機能
15のいずれかの機能が選択できるようにしている(図
3)。
【0031】データ入力機能13は、例えば本実施形態
では、まず亀裂データ11に関連するデータとして設備
データ19と運転データ21の入力を行うようにし(図
12;ステップ1)、次いで点検シートデータ23の入
力を行うようにし該当する亀裂データ入力シート24を
検索して呼び出し(ステップ2)、静翼7の相似モデル
6を含む亀裂データ入力シート24をディスプレイ3に
表示し(ステップ3)、当該亀裂データ入力シート24
にて亀裂データ11の入力が行なえるようにしている
(ステップ4,5)。
【0032】初期画面17にてデータ入力機能13を選
択すると、設備データ入力ウィンドウ18が表示される
(図4)。本実施形態では、設備データ19として、例
えば、「発電所名」、「部品グループ名」、「世代番
号」、「補修回数」、「使用回数」を入力するようにし
ている。「発電所名」は、点検対象のガスタービンが設
置される発電所の名称である。本実施形態では、使用環
境や運用が異なる複数の発電所の静翼7の亀裂データ1
1を個別又は総合的に管理できるようにしている。「部
品グループ名」は、同一ガスタービンにて使用される静
翼7のグループを表す。「世代番号」は、部品交換され
た静翼7の世代番号を表す。「補修回数」は、点検対象
の静翼7の今回点検時までの補修回数である。補修が行
なわれた場合、溶接補修等が静翼7内の応力状態に影響
を及ぼすと考えられるために、本実施形態では補修回数
毎に亀裂データ11を分類して管理できるようにしてい
る。「使用回数」は、ある点検で点検対象静翼7がガス
タービンに組み込まれてから次の定期点検で点検される
までを1回とカウントしている。
【0033】設備データ19の入力後、次に、運転デー
タ入力ウィンドウ20が表示される(図5)。本実施形
態では、運転データ21として、例えば、今回の「点検
年月日」、その点検までに部品グループが到達した「累
積運転時間」、「累積起動回数」を入力するようにして
いる。これにより、後述するデータ分析に有用なガスタ
ービンの累積運転時間T及び累積起動回数Nのデータを
亀裂データ11と併せて得るようにしている。
【0034】運転データ21の入力後、次に、点検シー
トデータ入力ウィンドウ22が表示される(図6)。本
実施形態では、点検シートデータ23として、例えば、
静翼7の「セグメントナンバー」と「シリアルナンバ
ー」とを入力する。セグメントナンバーは、同一ガスタ
ービン内にある各静翼(例えば本実施形態では全18セ
グメント)7の取付位置を示す。
【0035】点検シートデータ23の入力後、該当する
亀裂データ入力シート24が検索され呼び出されて(ス
テップ2)、ディスプレイ3に表示される(ステップ
3,図7)。亀裂データ入力シート24には、ガスター
ビンの部品すなわち本実施形態では静翼7の相似モデル
6が入力画像として描画される。例えば本実施形態の相
似モデル6は静翼7の展開図の相似モデルとしている。
静翼7のアウトサイドウォール画像6a、インサイドウ
ォール画像6b、先頭翼の腹側画像6e及び背側画像6
d、後尾翼の腹側画像6c及び背側画像6fが展開され
て表示される。相似モデル6を展開図とすることで、複
雑な形状の静翼7に実際発生した亀裂8を、容易にマウ
ス5で入力することができる。ただし、相似モデル6を
展開図とするものに限定されず、例えば、ガスタービン
部品の相似形の二次元モデルの6面図としても良く、ま
た、例えば、亀裂データ入力シート24内にて任意の視
点からの表示が可能な相似形の三次元モデルとしても良
い。
【0036】実際の静翼7に発生した亀裂8と対応する
相似モデル6の部位に、例えば、直線的な亀裂8であれ
ば、マウス5により亀裂発生点9a及び亀裂終点9bを
入力する(ステップ4)。なお、この場合のマウス5の
操作は、例えば、亀裂発生点9aと亀裂終点9bとを各
々シングルクリック又はダブルクリックで指定するもの
としても良く、又は、亀裂発生点9aから亀裂終点9b
へドラッグするものとしても良い。マウス5の入力によ
り、相似モデル6上に亀裂発生点9aと亀裂終点9bと
を結んだ亀裂を示す線9(以下、本実施形態では、亀裂
指示線9と呼ぶ。)が描かれる。
【0037】ここで、本実施形態では、亀裂発生点9a
と亀裂終点9bのマウス5による入力は、実際の静翼7
に発生した亀裂8と対応する相似モデル6上の略位置で
あっても良いものとし、一方、実際に測定した亀裂長L
の正確な数値データを、例えばキーボード4で別途入力
するようにしている(ステップ5)。
【0038】マウス5による亀裂発生点9aと亀裂終点
9bの入力を略位置でよいとした理由は、一般にガスタ
ービン部品(本実施形態では静翼7)は製造時のばらつ
きにより同じ条件で使用しても微妙に亀裂発生点9aや
亀裂進展方向に違いが出るため、厳密正確な亀裂発生点
9a及び亀裂終点9bを入力してもしなくても、後述す
る統計的手法によってデータ分析を行なう上では、あま
り意味がないからである。ただし、略位置といっても許
容範囲の限度があるため、例えば本実施形態では、アウ
トサイドウォール画像6a及びインサイドウォール画像
6bには10mm間隔の方眼を、先頭翼腹側画像6e、
背側画像6d、後尾翼腹側画像6c、背側画像6fには
5mm間隔の方眼を相似モデル6と併せて表示するよう
にして、許容誤差内で亀裂発生点9aと亀裂終点9bと
をマウス5で容易に入力できるようにしている。
【0039】一方、実際に測定した亀裂長Lを数値デー
タとして別途入力するようにしたのは、次の理由によ
る。亀裂長Lの数値データを入力しなくても、例えば、
亀裂発生点9aと亀裂終点9bとの二次元座標から自動
的に亀裂長Lを計算することは可能である。しかし、画
像処理における分解能の限界やマウス5の入力による誤
差のために、また実際の部品は三次元形状であり二次元
画像である相似モデル6上での入力は誤差が含まれるた
めに、亀裂発生点9aと亀裂終点9bとの二次元座標か
らでは正確な亀裂長Lは計算できない。亀裂長Lは部品
の補修基準に直接関わりミリ単位で細かく正確に管理す
る必要がある。そこで、本実施形態では、実際に測定し
た亀裂長Lを数値データとして別途入力するようにして
いる。
【0040】キーボード4で入力された亀裂長Lの数値
データにより、例えば、亀裂発生点9aを基準として亀
裂終点9bの座標が当該亀裂長Lに対応するように修正
されて、亀裂指示線9は、視覚的にも更に実際の亀裂8
に近い長さで相似モデル6上に表示される。
【0041】また、亀裂8が曲線的に進展している場合
には、例えば、円弧状のいくつかの中間点(例えば、図
15においては中間点9c、9d)をマウス5で入力す
るようにする。この場合の亀裂長Lの数値データの入力
は、亀裂8の全体の曲線の長さを入力する。そして、本
実施形態では、例えば、マウス5で入力された亀裂発生
点9aから中間点までの長さと、中間点が複数ある場合
には各中間点間の長さと、中間点から亀裂終点9bまで
の長さとの割合に比例して、各座標が当該亀裂長Lに対
応するように修正されて、亀裂指示線9は、視覚的にも
更に実際の亀裂8に近い長さで相似モデル6上に表示さ
れるようにしている。
【0042】本実施形態のデータ保存機能14では、相
似モデル6に入力された亀裂発生点9aと亀裂終点9b
とのそれぞれ二次元座標と、亀裂発生点9aと亀裂終点
9bとを結んだ線と一定基準線Aとが為す角度θとを、
マウス5による亀裂発生点9aと亀裂終点9bの二次元
位置の指示によりCPUで計算して(ステップ6)、亀
裂データ11の属性データとして、また、これら亀裂デ
ータ11を入力が行なわれた相似モデル6と関連付けて
二次記憶装置10に保存するようにしている(ステップ
7)。角度θは、亀裂進展方向θを表す。一定基準線A
は、例えば、本実施形態では、静翼7入口から出口へ向
かうガス流れ方向としている。
【0043】なお、本実施形態では、上述した亀裂長L
の数値データも亀裂データ11の属性データとして二次
記憶装置10に保存される。また、本実施形態では、図
16に示すように、アウトサイドウォール7aとインサ
イドウォール7bと先頭翼7cと後尾翼7dとから成る
静翼7をP1〜P28の28部位に分割し、相似モデル
6にて入力された亀裂指示線9が、当該28分割された
どの部位に属するかCPUが自動で認識して、亀裂発生
部位の情報も亀裂データ11の属性データとして二次記
憶装置10に保存されるようにしている。これにより、
静翼7の各部位毎に亀裂データ11を管理することも可
能となる。
【0044】なお、本実施形態では、亀裂(クラック)
番号で同一静翼7上に発生した複数の亀裂8,…を特定
するようにして、複数の亀裂8,…の状態を同一の亀裂
データ入力シート24上で連続して入力できるようにし
ている(ステップ8;Yes)。例えば、亀裂データ1
1の入力毎にウィンドウ25を表示させ、亀裂長Lの数
値データの入力と併せて亀裂番号を入力するようにする
(図8)。また、亀裂番号は、例えば、図中矢印Pで示
すように、相似モデル6上に表示される亀裂指示線9の
近傍に表示されるようにして、複数の亀裂8,…,8の
管理を容易としている。
【0045】また、例えば、前回点検から今回点検まで
に、同一静翼7にて亀裂8の進展が認められる場合に
は、前回点検時の亀裂データ11に今回点検の亀裂デー
タ11を追加入力する。この場合は、前回点検時の亀裂
データ入力シート24を呼び出し、その後は、新規入力
の場合と同様の手順で亀裂データ11を入力する。この
際、例えば、1回目、2回目、3回目、…、n回目のそ
れぞれの亀裂8を区別できるように亀裂指示線9を色分
けして表示する。
【0046】本実施形態では、亀裂データ11として、
次の属性データを二次記憶装置10に保存している。即
ち、亀裂発生点9aの座標、亀裂終点9bの座標、亀裂
進展方向θ、亀裂番号、亀裂長Lの数値データ、亀裂発
生部位の情報である。なお、亀裂8が曲線的な場合は、
亀裂データ11の属性データとして円弧上の中間点の座
標が加わる。また、亀裂8が曲線的な場合の亀裂進展方
向θは、亀裂発生点9aと亀裂終点9bとを結んだ線9
とガス流れ方向Aとが為す角度θとしている。さらに、
上述した設備データ19、運転データ21、点検シート
データ23も亀裂データ11に関連付けされて二次記憶
装置10に保存される。亀裂データ11が保存され多量
に蓄積されて、亀裂データ11のデータベースが構成さ
れる。
【0047】本実施形態のデータ表示機能16では、表
示させたい静翼7の条件の入力、例えば設備データ19
及び点検シートデータ23の入力を、マウス5又はキー
ボード4から受け付けて(図13;ステップ9)、入力
された発電所名、部品グループ、セグメントナンバー、
シリアルナンバー等を検索キーとして、該当する亀裂デ
ータ入力シート24を検索し例えば読取専用で呼び出し
て(ステップ10)、ディスプレイ3に表示する(ステ
ップ11)。
【0048】すると、現在までに保存された当該静翼7
の該当相似モデル6に関連付けられたすべての亀裂デー
タ11が、各個別ではなく、当該相似モデル6上で亀裂
指示線9として一度に表示される(図9)。また、亀裂
8が進展している場合は、亀裂指示線9が色別されて表
示されるため、その様子が容易に把握できる。したがっ
て、管理者は、例えば亀裂8が高頻度に発生する位置や
亀裂8が進展する方向及びその長さを表示された相似モ
デル6から視覚的に把握することが可能となる。なお、
必要であれば保存されている正確な亀裂長Lの測定値を
呼び出すことも可能である。
【0049】本実施形態のデータ分析機能15では、デ
ータベース化された亀裂データ11を統計的手法により
分析し、静翼7の亀裂進展の予測を可能とする。以下
に、亀裂データ分析による亀裂進展予測の好適な一例と
して、重回帰分析による亀裂進展予測について説明す
る。
【0050】亀裂8は、静翼7が受けるクリープや低サ
イクル疲労によって発生進展すると考えられる。そし
て、一般的に、ガスタービンの運転中に静翼7が受ける
クリープはガスタービンの運転時間Tに比例し、静翼7
が受ける低サイクル疲労はガスタービンの起動回数Nに
比例すると考えられる。従って、ガスタービンの運転時
間Tや起動回数Nが亀裂8の発生や進展に深く関わると
考えられる。また、静翼7の各部では異なる位置にて異
なる方向に異なる大きさの応力が発生しているため、各
亀裂発生点9a、各亀裂進展方向θ毎に、亀裂8の発生
や進展と運転時間T及び起動回数Nとの関係は異なると
考えられる。そこで、ガスタービン部品の各亀裂発生点
9a、各亀裂進展方向θ毎に亀裂長Lとガスタービンの
運転時間T、起動回数Nの相関を統計的に調べること
で、運転時間Tと起動回数Nから各亀裂発生点9aと各
亀裂進展方向θ毎の予測亀裂長L’を求める次の重回帰
式を得ることができる。
【数1】予測亀裂長L’ = a×運転時間T + b
×起動回数N + c なお、a≧0,b≧0,c<0である。また、各亀裂発
生点9a、各亀裂進展方向θ毎に、亀裂長Lの進展と運
転時間T及び起動回数Nとの関係は異なるため、通常は
亀裂発生点9a、亀裂進展方向θ毎に係数a,b,cは
異なる。
【0051】本実施形態では、亀裂データ11として、
亀裂発生点9a及び亀裂進展方向θ毎に亀裂長Lを得て
おり、その際の累積運転時間T及び累積起動回数Nを得
ている。
【0052】したがって、分析対象の亀裂発生点を発生
点1とし(ステップ12;Yes)、分析対象の亀裂進
展方向を進展方向1とすると(ステップ13;Ye
s)、発生点1かつ進展方向1における亀裂長Lと運転
時間T及び起動回数Nの相関を重回帰分析して(ステッ
プ14)、係数a,b,cを得ることができる(ステッ
プ15)。数式1を亀裂進展予測式として使用し、次回
点検までに予定される運転時間Tと起動回数Nとを代入
することで(ステップ16)、次回点検時の予測亀裂長
L’が得られる(ステップ17)。これにより、予測亀
裂長L’が使用限界を越えていなければ(ステップ1
8;No)、当該静翼7は継続使用が可能であると判断
できる(ステップ19)。一方、予測亀裂長L’が使用
限界を越えるようであれば(ステップ18;Yes)、
継続使用は危険であり、亀裂8の補修をすべき又は当該
静翼7は廃棄し部品交換すべきと判断できる(ステップ
20)。なお、分析対象の亀裂発生点及び亀裂進展方向
は任意であり(ステップ12;No、ステップ13;N
o)、各亀裂発生点9a及び各亀裂進展方向θ毎で同様
の分析が可能である(ステップ21、ステップ22)。
【0053】また、係数a,bの大きさ及び各亀裂発生
点9aと各亀裂進展方向θとから、静翼7のどの部分が
どの程度のクリープや低サイクル疲労を受けているか分
析することも可能となる。
【0054】また、係数cは、一般的にマイナスの値で
あり、新品部品では、
【数2】 −c = a×運転時間T + b×起動回数N となる。即ち、数式2を満たす運転時間Tまたは起動回
数Nに到達した時点で亀裂8が発生すると判断される。
つまり、クリープと低サイクル疲労をどの程度受けれ
ば、亀裂8が発生するのかを予測することも可能であ
る。
【0055】ここで、本実施形態では、マウス5による
亀裂発生点9aと亀裂終点9bとの入力は略位置でも良
いとしており、如何なる範囲で同じ亀裂発生点9a、同
じ亀裂進展方向θであると判断するかは、管理者が適宜
設定できるようにしている。即ち、本実施形態のデータ
分析機能15では、管理者が重回帰分析の対象となる亀
裂発生点9aが存在する範囲と亀裂進展方向θをある範
囲をもって任意に指定できる。例えば、亀裂発生点9a
は座標(x1,y1)から(x2,y2)の範囲内で、
亀裂進展方向θはθ度±α度以内というような指定がで
きるようにしている。
【0056】図10にデータ分析の条件設定を行なう条
件設定ウィンドウ26の一例を示す。本実施形態では、
分析対象の亀裂発生点9aの範囲の指定(図中入力ボッ
クス27)、亀裂進展方向θの範囲の指定(図中入力ボ
ックス28)の他、例えば、データの種類(図中チェッ
クボックス29)、亀裂が発生した部位(図中選択ボタ
ン30)、ガスタービンが設置されている発電所名の選
択(図中チェックボックス31)、部品グループの選択
(図中リストボックス33)、世代番号の設定(図中リ
ストボックス34)、使用回数の設定(図中リストボッ
クス35)、セグメントナンバーの設定(図中リストボ
ックス36)を可能としている。なお、データの種類の
設定では、例えば、分析対象のデータとして、亀裂の最
大値(同一静翼7又は同一部位における亀裂長Lの最大
値)、亀裂のシグマ値(同一静翼7又は同一部位におけ
る亀裂長Lの総和)、亀裂の生データ(キーボード4で
入力された亀裂長L)のいずれかを選択できるようにし
ている。
【0057】また、本実施形態のデータ分析機能15で
は、例えば、28分割した静翼7の部位毎の亀裂データ
11に対する分析、または同一亀裂発生点9a同一亀裂
進展方向θの亀裂データ11に対する分析が可能であ
る。
【0058】条件設定ウィンドウ26にてデータ分析の
条件設定を行なうことで、亀裂データ11に対する分析
の対象範囲を絞り込んだり、逆に広げたりすることが自
由にでき、巨視的な又は微視的な所望の分析を行なうこ
とができる。
【0059】本実施形態のデータ分析機能15では、上
述した重回帰分析の自動実行機能を備える。即ち、コン
ピュータ2による演算処理により、条件設定ウィンドウ
26にて入力された条件に合致した亀裂データ11が検
索されると、特定部位または同一亀裂発生点9a同一亀
裂進展方向θに対して平均化した亀裂長(以下、本実施
例では、代表亀裂長L1と呼ぶ。)を計算し、代表亀裂
長L1との重相関係数が最も大きくなる運転パラメータ
(運転時間T、起動回数N)の相み合わせを自動的に判
別し、その場合の重回帰式および重相関係数を出力する
ようにする。運転パラメータの組み合わせとしては、例
えば、運転時間T、起動回数N、運転時間Tと起
動回数N、1起動あたりの運転時間(運転時間T/起
動回数N)、の4つを採用している。なお、代表亀裂長
L1と最も相関が高くなる運転パラメータが、、
の場合は、図19に示す様に相関図も出力されるが、
の場合は3次元相関図となるため、重回帰式と重相関係
数のみが出力されるようにしている。
【0060】なお、データ分析機能15により実行可能
な亀裂データ分析は、上述した重回帰分析に限定される
ものではない。例えば、他の亀裂データ分析として、図
18に示すように、同一の亀裂8に対して、ある点検と
次の点検での亀裂長Lの関係をグラフ化し、その亀裂長
Lの進展上限値(以下、本実施例では、代表最大亀裂長
L2と呼ぶ。)を当該グラフ(図18)から読み取るも
のがある。この代表最大亀裂長L2の分析によれば、静
翼7のある部位の中に存在する亀裂8に対して、各点検
回数毎に到達する亀裂長Lの上限値の情報を得ることが
できる。定検中に亀裂8の補修が行われない場合、ある
定検と次の定検における亀裂8の進展傾向には一定の傾
向が見られ、ある定検で比較的長かった亀裂8ほど、次
の定検までの進展量が少なく、逆にある定検で比較的短
かった亀裂8ほど、次の定検までの進展量が大きく、そ
の長さはある上限値(代表最大亀裂長L2)に収まる傾
向がある。
【0061】本実施形態のデータ分析機能15では、こ
の代表最大亀裂長L2をコンピュータ2による演算処理
により自動的に出力することができるようにしている。
即ち、コンピュータ2による演算処理により、条件設定
ウィンドウ26にて入力された条件に合致した亀裂デー
タ11が検索されると、例えば表計算機能を備えるソフ
トウェアの自動グラフ化機能を用いて、横軸(X軸)に
ある定検での亀裂8の亀裂長をとり、縦軸(Y軸)にそ
の次の定検における同一亀裂8の亀裂長をとった図18
に示すグラフを自動で作成するようにする。そして、代
表最大亀裂長L2を示す線が当該グラフ上に自動的に書
き込まれるようにする。
【0062】なお、本実施形態では、初期画面17にて
データ分析機能15を選択すると、分析項目選択ウィン
ドウ40を表示するようにして、上述した重回帰分析と
代表最大亀裂長L2の分析との2通りの分析を選択でき
るようにしている。また、代表最大亀裂長L2の決定方
法として、全てのY軸データに対する99%信頼値(9
9%信頼区間)、またはY軸の最大値のどちらかを選択
することが可能であるようにしている(図17中チェッ
クボックス41)。どちらかの分析を選択すると、条件
設定ウィンドウ26が表示されるようにしている。
【0063】以上のように、本発明の亀裂進展予測シス
テム1によれば、亀裂データ11を効率的にコンピュー
タ2に入力・保存でき、また、保存された亀裂データ1
1はガスタービン部品7の保守管理に資する情報として
ディスプレイ3に表示することができ、さらに、亀裂デ
ータ11の分析により亀裂8の進展を正確かつ効率的に
予測することできる。これにより、ガスタービンの運転
信頼性を向上させ、かつガスタービンの保守管理のコス
ト低減を実現することができる。
【0064】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。
【0065】例えば、作業者がさらに容易に亀裂データ
11をコンピュータ2に入力できるように、ガイドボッ
クス37を設けて次に行なうべき作業の内容をガイドボ
ックス37に表示するようにしても良い。
【0066】また、再設定ボタン38を設けて既に入力
・保存された亀裂データ11の変更を行なえるようにし
ても良い。また、削除ボタン39を設けて既に入力・保
存された亀裂データ11の削除を行なえるようにしても
良い。
【0067】また、亀裂発生点9a及び亀裂終点9bの
入力は、ポインティングデバイス5により行なうことが
効率的なデータ入力を行なう上で好ましいが、例えば、
キーボード4の上下左右の矢印キー及びEnterキー
によっても行なえるものとしても良い。
【0068】また、亀裂進展予測プログラム12を記録
した媒体をコンピュータ2に実行させることにより、本
発明の亀裂データの管理方法及び亀裂進展予測システム
1が実現されるが、ここでいう媒体はその形態を特に限
定されるものではなく、例えば磁気ディスク等の不揮発
性媒体、ダイナミックメモリ等の揮発性媒体、電気信号
等の伝達媒体等を含むものである。
【0069】
【実施例】(実施例1)亀裂データ11に亀裂発生点9
aおよび亀裂進展方向θの情報を持たせることで、亀裂
進展の傾向管理に、どの程度効果があるかを検証するた
め、同一亀裂発生点9a同一亀裂進展方向θの亀裂8毎
に傾向管理した場合と、部位毎に傾向管理した場合の精
度の比較を行った。
【0070】運転時間Tや起動回数Nの増加とともに直
線的に亀裂8が進展する「進展型亀裂」が発生し、なお
かつその絶対値が大きいのは、静翼7の部位のうちP
2,P3,P4,P6,P7,P23,P25,P2
7,P28の9つの部位であることが判断された。この
ため、傾向管理上重要と考えられるこれらの部位に発生
する亀裂8について比較した。最初に、実際の亀裂発生
状況を把握するために、前述の9つの部位に対して、各
静翼セグメントの各部位内で最大の長さの亀裂8(本実
施例では、検討対象の各発電所に対して18セグメント
×9部位×5または7静翼グループなので、最大810
本または1134本)を、全て静翼7の模式図にプロッ
トした。例として、図20に、A発電所の5つの部品グ
ループ(A〜E静翼グループ)に対して、第3回定検ま
でに、部位P3(アウトサイドウォール入口部)に実際
に発生した最大の亀裂8の状況(図中(A))とその模
式図(図中(B))を示す。模式図(B)から分かるよ
うに、亀裂8は亀裂発生点と亀裂進展方向で大まかに、
C1,C2の2つのパターンに分類される。従来は、こ
れらの亀裂8を同一部位P3に発生した亀裂8として、
区別せずに取り扱っていたが、本実施例では、亀裂8を
C1,C2のそれぞれに分類して分析を行う。また、C
1の亀裂8を例に取った場合、ガス流れ方向Aに対し
て、亀裂8が、入口側から進展したのか、翼側から進展
したのか、亀裂進展方向θの判断が付きかねる場合があ
るため、本実施例では、どちらの方向から進展した亀裂
8も同一の進展傾向を持つものとして、同一に取り扱っ
た。さらに、A、B、C3つの発電所の亀裂発生状況か
ら得られた、部位P3以外の部位に対する亀裂8の発生
パターンを図示した模式図を図21から図24に示す。
この結果、進展型で、かつ絶対値が大きい亀裂の発生パ
ターンは、全部でC1からC11の11種類が抽出され
た。そこで、それぞれの亀裂発生パターンC1〜C11
に対して、運転条件による重回帰分析を行った。個別発
電所および3発電所総合のデータから得られた、代表亀
裂長L1と運転条件の重相関係数を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】比較の結果、亀裂毎と部位毎の場合で重相
関係数に一長一短はあるものの、全体で見れば、重相関
係数に大差はない。このことから、亀裂8を亀裂発生点
9aと亀裂進展方向θで分類した場合も、静翼7の部位
毎で分類した場合と同様に高い精度で、それぞれの亀裂
8の進展傾向管理が可能であると考えられる。
【0073】(実施例2)亀裂進展予測システム1によ
る亀裂進展予測の精度を検証するため、本システムで予
測した亀裂長と実際の亀裂長の比較を行った。ただし、
1回もしくは複数回の補修を受けた部品は、亀裂データ
11の数が十分ではなく、統計的に精度の高い予測が行
えないと考えられるため、本実施例では無補修部品の亀
裂長予測に限定した。システム1にはA発電所のA〜E
静翼グループ、B発電所のA〜G静翼グループ、C発電
所のA〜F静翼グループ(Gグループは、データ数が少
ないため除外)のデータが入力済みであり、予測対象と
したのは、A発電所のF静翼グループ、B発電所のH静
翼グループ、C発電所のH静翼グループである。A発電
所のF静翼グループは、新品で実機に取り付けられてか
ら、3回目の定検で初めて補修され、B、C発電所のH
静翼グループは、2回目の定検で初めて補修されてい
る。このため、各静翼グループに発生する11パターン
(C1〜C11)の亀裂8に対して、各定検毎の代表亀
裂長L1と最大亀裂長L2を予測し、実測値と比較し
た。
【0074】入力済みの亀裂データ11を基に、データ
分析機能15の重回帰分析機能を使って得られた、上述
した11パターンの亀裂8に対する重回帰式を表2から
表4に示す。これらの式に、各予測対象静翼グループの
各定検までの累積運転時間と累積起動回数を入力し、代
表亀裂長L1を予測した。なお、予測結果がマイナスと
なるものは、亀裂長をゼロとした。
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】図25から図27に予測代表亀裂長L1と
実測値との比較を示す。A発電所とB発電所の予測結果
は、実測値に比較的よく一致しているが、C発電所の予
測結果は、実測値から大きく外れている。
【0079】次に、予測精度の検討手順を以下に示す。
先ず、各亀裂パターン(C1〜C11)に対して重回帰
式で計算された予測値と実測値の差を計算する。次に、
当該計算値を静翼7の各位置(アウトサイドウォール
部、翼部、インサイドウォール部)に対する補修基準長
で割り、補修基準長に対する予測誤差の割合を算出す
る。なお、補修基準長は多くの発電所で採用されている
次の基準を用いた。即ち、アウトサイドウォール部(亀
裂パターンC1〜C3)ではサイドウォール部の軸方向
長さを、翼部(亀裂パターンC4〜C7)では翼弦長
を、インサイドウォール部(亀裂パターンC8〜C1
1)ではサイドウォール部の軸方向長さを用いた。
【0080】以上のようにして得られた値の度数分布を
図28に示す。予測誤差が補修基準長の10%以内とな
る確率は8割以上であり、高精度の予測が行われてい
る。しかし、C発電所のH静翼グループは比較的大きな
値となっている。この原因を検討するために、各発電所
の累積運転時間と累積起動回数の関係を調べた。この結
果を図29から図31に示す。A発電所のA〜E静翼グ
ループ、B発電所のA〜G静翼グループの運転条件は、
ある程度広い範囲にまたがっており、予測したF静翼グ
ループとH静翼グループに関しても、おおよそ、その運
転条件の範囲内にあると判断できる。しかし、C発電所
のA〜F静翼グループは運転条件が似通っており、しか
も、H静翼グループのデータだけが大きく外れている。
このため、実績データを基に予測を行う本システム1で
は、予測精度が低くなったものと考えられる。過去の実
績から重回帰式を求めるために使用したデータ数は、A
発電所で15定検分(5静翼グループ×3定検)、B発
電所で14定検分(7静翼グループ×2定検分)、C発
電所で12定検分(6静翼グループ×2定検分)であ
り、予測精度の検討結果から、高精度の予測を行うため
には、ある程度のバラツキをもった運転条件で、かつ1
5定検分程度の実績データが必要であると考えられる。
【0081】次に、入力済みの亀裂データ11を基に、
データ分析機能15の代表最大亀裂長L2の分析機能に
よって得られた、C1〜C11の各亀裂パターンに対す
る各定検毎の代表最大亀裂長L2(なお、本実施例で
は、Y軸の最大値を採用した)と、実測最大亀裂長の比
較を行った。なお、初回定検の場合だけは、代表最大亀
裂長L2が求められないために、C1〜C11の各亀裂
パターンに対して、初回定検時に得られた最大亀裂長を
代表最大亀裂長L2とした。予測精度の検討方法は上述
と同様である。結果を図32から図35に示す。一般的
に代表亀裂長L1よりも代表最大亀裂長L2の方が長く
なるため、補修基準長に対する予測誤差の割合は大きく
なるが、予測誤差が補修基準長の10%以内となる確率
は7割以上であり、やはり、高精度の予測が行われてい
る。
【0082】以上の結果から、各亀裂パターンに対応す
る個別の亀裂進展は、重回帰分析機能によって得られる
代表亀裂長L1で予測し、その最大値は、代表最大亀裂
長L2の分析機能によって得られる最大亀裂長により予
測する方法が有効であると考えられる。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の亀裂データの管理方法及び請求項4記載の亀裂
進展予測システム及び請求項7記載の亀裂進展予測プロ
グラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体によ
れば、相似モデルに対してポインティングデバイスで入
力するので、紙の図面にペンで亀裂の位置を書き込むの
と同様の感覚で、容易に亀裂データを電子化することが
でき、効率的なコンピュータへの亀裂データの入力が可
能となる。また、蓄積される亀裂データより亀裂発生点
及び進展方向毎での亀裂長の分析が可能となり、亀裂の
進展を正確かつ効率的に予測することができる。これに
より、ガスタービンの運転信頼性を向上させ、かつガス
タービンの保守管理のコスト低減を実現することができ
る。
【0084】さらに、請求項2記載の亀裂データの管理
方法及び請求項5記載の亀裂進展予測システム及び請求
項8記載の亀裂進展予測プログラムを記録したコンピュ
ータ読取可能な記録媒体によれば、ポインティングデバ
イスの入力時の誤差の有無に関わらず、部品の補修基準
に直接関わる亀裂長を正確に管理することができる。
【0085】さらに、請求項3記載の亀裂データの管理
方法及び請求項6記載の亀裂進展予測システム及び請求
項9記載の亀裂進展予測プログラムを記録したコンピュ
ータ読取可能な記録媒体によれば、管理者は、亀裂が高
頻度に発生する位置や亀裂が進展する方向及びその長さ
を表示された相似モデルから視覚的に把握することが可
能となる。すなわち、電子化された亀裂データをコンピ
ュータにより有効活用して、亀裂の進展管理に資する情
報を適宜管理者に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の亀裂進展予測システムの実施の一形態
を示す概略構成図である。
【図2】画像表示装置に描画されるガスタービン部品の
相似モデルの一例を示し、展開図の一部を示す概略図で
ある。
【図3】本発明の亀裂データの管理方法をコンピュータ
上で実行する亀裂進展予測プログラムの初期画面の一例
を示す図である。
【図4】同管理プログラムにて、設備データを入力する
ためのウィンドウの一例を示す図である。
【図5】同管理プログラムにて、運転データを入力する
ためのウィンドウの一例を示す図である。
【図6】同管理プログラムにて、点検シートデータを入
力するためのウィンドウの一例を示す図である。
【図7】同管理プログラムにて、亀裂データを入力する
ための亀裂データ入力シートの一例を示す図である。
【図8】同管理プログラムにて、亀裂長と亀裂番号を入
力するためのウィンドウの一例を示す図である。
【図9】同管理プログラムにて、保存された亀裂データ
が亀裂指示線として相似モデル上に一度に表示される一
例を示す。
【図10】同管理プログラムにて、データ分析の条件設
定を行なうためのウィンドウの一例を示す図である。
【図11】本発明の管理対象のガスタービン部品を示
し、静翼を示す概略斜視図である。
【図12】本発明の亀裂データの管理方法における亀裂
データの入力・保存の処理の一例を示すフローチャート
である。
【図13】本発明の亀裂データの管理方法における亀裂
データの表示の処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図14】本発明の亀裂データの管理方法における亀裂
データの分析の処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図15】画像表示装置に描画されるガスタービン部品
の相似モデルの一例を示し、展開図画像の一部を示す概
略図である。
【図16】亀裂発生部位の情報を得るために静翼を複数
の部位に分割する場合の説明をするための図であり、分
割された各部位を示す静翼の概略図である。
【図17】亀裂進展予測プログラムにて、データ分析の
種類を選択するためのウィンドウの一例を示す図であ
る。
【図18】代表最大亀裂長の分析の一例を示す図であ
る。
【図19】重回帰分析の一例を示す相関図である。
【図20】亀裂データに亀裂発生点および亀裂進展方向
の情報を持たせることの有効性を検証する実施例の説明
図であり、(A)は実際に発生した亀裂の状況を示し、
(B)はその模式図である。
【図21】同実施例の説明図であり、静翼のアウトサイ
ドウォールの亀裂の発生パターンを示す模式図である。
【図22】同実施例の説明図であり、静翼の後尾翼の亀
裂の発生パターンを示す模式図である。
【図23】同実施例の説明図であり、静翼の先頭翼の亀
裂の発生パターンを示す模式図である。
【図24】同実施例の説明図であり、静翼のインサイド
ウォールの亀裂の発生パターンを示す模式図である。
【図25】本発明の亀裂進展予測システムによる亀裂進
展予測の精度を検証する実施例の説明図であり、予測代
表亀裂長と実測値との比較を示す図である。
【図26】同実施例の説明図であり、他の発電所におけ
る予測代表亀裂長と実測値との比較を示す図である。
【図27】同実施例の説明図であり、他の発電所におけ
る予測代表亀裂長と実測値との比較を示す図である。
【図28】同実施例の説明図であり、代表亀裂長の予測
精度を示す図である。
【図29】同実施例の説明図であり、累積運転時間と累
積起動回数の関係を示す図である。
【図30】同実施例の説明図であり、他の発電所におけ
る累積運転時間と累積起動回数の関係を示す図である。
【図31】同実施例の説明図であり、予測誤差の大きか
った発電所の累積運転時間と累積起動回数の関係を示す
図である。
【図32】同実施例の説明図であり、予測代表最大亀裂
長と実測値との比較を示す図である。
【図33】同実施例の説明図であり、他の発電所におけ
る予測代表最大亀裂長と実測値との比較を示す図であ
る。
【図34】同実施例の説明図であり、他の発電所におけ
る予測代表最大亀裂長と実測値との比較を示す図であ
る。
【図35】同実施例の説明図であり、代表最大亀裂長の
予測精度を示す図である。
【符号の説明】
1 亀裂進展予測システム 2 コンピュータ 3 ディスプレイ(画像表示装置) 4 キーボード 5 マウス(ポインティングデバイス) 6 相似モデル 7 静翼(管理対象の部品) 8 亀裂 9a 亀裂発生点 9b 亀裂終点 10 二次記憶装置(記憶装置) 11 亀裂データ 12 亀裂進展予測プログラム A ガス流れ方向(一定基準線) L 亀裂長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 和敏 神奈川県横須賀市長坂2−6−1 財団法 人電力中央研究所 横須賀研究所内 Fターム(参考) 2F076 BA14 BA16 BE04 BE05 BE08 2G087 AA04 BB02 BB35 CC40 EE21 EE22 EE23 FF37 FF38 5B046 DA01 DA02 GA01 HA05 JA07 5B049 BB07 CC03 DD01 EE01 EE07 EE12 EE41 FF03 FF04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管理対象となる部品の亀裂位置や亀裂長
    などの亀裂データをコンピュータに入力し保存した前記
    亀裂データを基に前記コンピュータの演算処理によって
    前記部品の亀裂進展予測を行なう亀裂進展予測システム
    において、前記部品の相似モデルを画像表示装置に入力
    画像として描画し、前記部品に発生した亀裂の位置を前
    記相似モデル上にポインティングデバイスで指示入力で
    きるようにして、該入力から亀裂発生点と亀裂終点と亀
    裂進展方向とを前記亀裂データの属性データとして前記
    相似モデルと関連付けて前記コンピュータに保存するこ
    とを特徴とする亀裂データの管理方法。
  2. 【請求項2】 実際の亀裂長を数値データとしてキーボ
    ードで入力し前記亀裂データの属性データとして前記コ
    ンピュータに保存することを特徴とする請求項1記載の
    亀裂データの管理方法。
  3. 【請求項3】 前記相似モデルを前記画像表示装置に呼
    び出す場合に、前記相似モデルに関連付けられたすべて
    の亀裂データを前記相似モデル上に一度に表示すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の亀裂データの管
    理方法。
  4. 【請求項4】 管理対象となる部品の亀裂位置や亀裂長
    などの亀裂データをコンピュータに入力し保存した前記
    亀裂データを基に前記コンピュータの演算処理によって
    前記部品の亀裂進展予測を行なう亀裂進展予測システム
    において、前記部品の相似モデルを画像表示装置に入力
    画像として描画し、前記部品に発生した亀裂の位置が前
    記相似モデル上にポインティングデバイスで指示入力さ
    れるようにして、該入力から亀裂発生点と亀裂終点と亀
    裂進展方向とが前記亀裂データの属性データとして前記
    相似モデルと関連付けられて前記コンピュータに保存さ
    れるようにしたことを特徴とする亀裂進展予測システ
    ム。
  5. 【請求項5】 実際の亀裂長が数値データとしてキーボ
    ードで入力されて前記亀裂データの属性データとして前
    記コンピュータに保存されることを特徴とする請求項4
    記載の亀裂進展予測システム。
  6. 【請求項6】 前記相似モデルが前記画像表示装置に呼
    び出される場合に、前記相似モデルに関連付けられたす
    べての亀裂データを前記相似モデル上に一度に表示可能
    としたことを特徴とする請求項4または5に記載の亀裂
    進展予測システム。
  7. 【請求項7】 管理対象となる部品の亀裂位置や亀裂長
    などの亀裂データをコンピュータに入力し保存した前記
    亀裂データを基に前記コンピュータの演算処理によって
    前記部品の亀裂進展予測を行なう亀裂進展予測プログラ
    ムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体におい
    て、前記部品の相似モデルを画像表示装置に入力画像と
    して描画し、前記部品に発生した亀裂の位置を前記相似
    モデル上にポインティングデバイスで指示入力できるよ
    うにして、該入力から亀裂発生点と亀裂終点と亀裂進展
    方向とを前記亀裂データの属性データとして前記相似モ
    デルと関連付けて前記コンピュータに保存することを特
    徴とする亀裂進展予測プログラムを記録したコンピュー
    タ読取可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 キーボードで入力される実際の亀裂長の
    数値データを前記亀裂データの属性データとして前記コ
    ンピュータに保存することを特徴とする請求項7記載の
    亀裂進展予測プログラムを記録したコンピュータ読取可
    能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記相似モデルを前記画像表示装置に呼
    び出す場合に、前記相似モデルに関連付けられたすべて
    の亀裂データを前記相似モデル上に一度に表示可能とし
    たことを特徴とする請求項7または8に記載の亀裂進展
    予測プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録
    媒体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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